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武具・道具・祭具

1 言理の妖精語りて曰く、 :2006/06/30(金) 16:50:56
主として武器や道具から日用品まで、様々な物に関する記述を行うスレッドです。

455 言理の妖精語りて曰く、 :2017/12/22(金) 22:51:37
五大紀剣の内、猫の紀剣コナタだけが記述見当たらないな…
七天八刀最強の刀なんじゃが

456 言理の妖精語りて曰く、 :2017/12/28(木) 05:00:41
【代弁帽】
代弁帽とは、着用者の心を読み取って代わりに話すことが出来る魔法の帽子である
これさえあれば、どんなスピーチや演説も可能なのだ。
ただし、これには、時に不必要なことまで話し出してしまうという重大な欠点がある。

457 言理の妖精語りて曰く、 :2018/01/02(火) 07:58:44
猫の紀剣コナタについて、詳しいことは分かっていない。
ただ、それは「必要とされるときに、いつもそばにある剣」であると、ただそれだけが伝えられているのだ。

458 言理の妖精語りて曰く、 :2018/01/17(水) 05:23:54
【灰剣ソツィリスティン】とは、キュトスの姉妹【マリアフィーリース】の遺灰から作られた剣
魔剣である
これは、少しずつとはいえ、世界そのものをも焼きつくし、灰となす力を持つ

だが、この剣の最も恐ろしい特徴は、そんな破壊力ではない
ソツィリスティンには「姫育て」と呼ばれる所有者を自己作成する機能があるのだ
自分や自分の人生に不満を持つもの、根拠のない遠方や貴人への憧れを持つもの、むやみやたらと競争心や被害者意識が強いもの
この剣は、それらを誘導し、影響を与え、自らの担い手である魔女【カルル・アルル・ア】に「鍛造」するのだ
これこそが、この剣が魔剣として恐れられる由縁である

459 言理の妖精語りて曰く、 :2018/01/24(水) 17:54:28
メクセト王が創り出した【神滅ぼしの武具】のうちの一つは、巨大な鎧であった。
その名を【都市鎧ザーケン】という。

その鎧は、一見すると、まるで鉄格子で出来た城のように見える。
だが、その中には水の循環があり、植物が生い茂り、人々があちこちに家を作って生活しているのだ。
そして、この城は歩く。
これは、巨人のように、二本の足でゆっくりと歩く魔導の鎧なのだ。

メクセトが、なぜこのような鎧を創ったのかは、未だに謎とされている。
一説によると、真の【都市鎧】は、既に神滅ぼしの戦で滅びており、これは念のために創られた予備に過ぎないのだとそうだ。

ともかく、鎧は今日も歩く。
その身に一枚の装甲も付けず、立ち向かう敵すら持たないままに。

460 言理の妖精語りて曰く、 :2018/01/26(金) 19:45:40
扶桑鷲太郎が身を寄せた『結社』の長であるヘレーネは、どうみてもただの主婦であった。
その姿は、むしろ『寄宿先の女主人』と言った方が適切であろう。
二人の子供を妊娠し、恋人に逃げられ、友人に財産をだまし取られて、政府の補助と地元のアルバイトでなんとか生活する女性。
その不幸の反動か、子どもを溺愛し、変なおまじないや宗教にハマっているらしい。

それが「普通」の社会から見たヘレーネであったし、少なからず世界の「裏」に関わる鷲太郎が見ても、それは変わらなかった。


彼女は『神滅ぼしの槍』の情報など持ってはいないし、本当の神秘や神々とも、全く関わりが無いに違いない。
鷲太郎が感じたその印象は、その前半までは確かに正しかった。
だが、後半の印象は間違っていた。
そのことを、彼はやがて、その身で実感することになる。

461 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/04(日) 08:51:28
魔法少女オレオレは、一枚のカードを取り出した。
「それがアンタの『新しい魔法』なの?ずいぶんと派手なカードね」
相棒(マスコット)の泥棒猫リーリエは、どうもそのカードがあんまりお気に召さないようだ
「へへーん!これこそが『キュトスカード』!魔ほ少女協会からレンタルしてきた最新のアイテムなんだよ!」
オレオレは、カードを振りかざし、無い胸を精一杯張った。
本人の脳内では、格好良い自画像が描かれているのかもしれないが、どうひいき目に見ても『新しいおもちゃを自慢したい子ども』にしか見えなかった。
現実は、非情である。
「で、それで何が出来るの?」
リーリエはそんな自惚れ娘を放っておいて、話を進めることにした。
彼女も、いい加減オレオレとの付き合い方に慣れてきたのだろう。
「電話が出来ます」
「は?」
「だから、電話が出来るんだってば!」
「それ、スマホかなんかなの?魔法少女の仕事や戦闘に役立つとは思えないんだけど?」
「魔法少女のお仕事に、戦闘は絶対必要なわけじゃないよー。それに、これだけじゃ電話は出来ないって」
「じゃあ、なんなのよ、早く説明しなさい。30字以内で簡潔にね」
「うう・・リーリエきびしいよー」
「はいはい、人から時間を盗まないの。アンタは泥棒猫じゃないでしょう?」
リーリエは、相棒の足をぺしぺしと叩いて話をうながす。
こうやって、自然と進行役を務めてしまうあたり、結構彼女は魔法少女のマスコットに向いているのかもしれない。
「このカードには、一枚につき一人の『キュトスの姉妹』の電話番号が書いてあるんだよ。それに【マジホ】で、電話やメールをすると相手の人が力を貸してくれるんだー。プリペイドカードだから、電話代も払わなくて良いんだよ!」
「なんだ、ただのテレホンカードじゃない。というかアダルトな広告っぽくもあるわね」
「テレホンカードってなーに?」
「・・・もうそんな時代か。まあ、今はそんなことは気にしなくていーの。アンタは、さっさとそれで魔法を使いなさい。【悪夢】の事件を解決したいんでしょう?」
「はーい。おねがい【ラプンシエル】さん!力を貸して!」
オレオレは、返事をするや否や、ポケットから取り出した魔法携帯【マジホ】のカードリーダーに、【キュトスカード】を差し込んだ。

462 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/04(日) 08:52:01
プルル・・・プルル・・・プルル
色気の無い呼び出し音が、あたりに響きわたる。
プルル・・・プルル・・・プルル
プルル・・・プルル・・・プルル
プルル・・・プルル・・・プルル・・・・・・・・
「ねえ、いつまで待たせるの、コレ?」
「だ、大丈夫!【ラプンシエル】さんのご都合が良ければ、きっと応えてくれるよ!」
「コレ、相手の都合次第なの!?」
「だって、私ただの派遣魔法少女だもん!姉妹の絆とかコネとかないもん!」
叫んだ後、肩を落とすオレオレ。
「アンタに一瞬でも期待した、私がバカだったわ・・・」
そのままであれば、その場の空気は致命的に落ち込むところであったが、なんとかその展開は免れることになる。
オレオレが握りしめていた【マジホ】が明るく輝いたのだ。
通信、接続のしるしである。
「きたきたー!!」
「おお、やっとね」
一人と一匹が固唾を飲んで見守る中、オレオレの【マジホ】から放たれた光は、一点に集約されて一つの幻像となる。
それは、一人の美しい少女であった。
「ムダに髪が長い女ねー。それに、ずいぶんとエラそうだわ」
「しっ、いくら本当のことでも、本人の前で言っちゃかわいそうだよ!」
だが、彼女たちの第一印象はあまり良くないようだ。
そんな言いたい放題なオレオレたちの発言が、聞こえているのかいないのか、少女は淡々と言葉を連ね始めた。
彼女は言う。
「選びなさい。私の【魔眼】の力を借りるか、レタス一個を産地直送価格で購入するか。あなたたちには、二つの選択肢があるわ」
「なんでレタスなのよ・・・」
すかさずつっこむリーリエ。
ツッコミは、魔法少女マスコットの義務なのだろうか。
一方、彼女の相棒は悩んでいた。
「うーん、最近お野菜高いしなー。レタスを安く買うか、【魔眼】の力か。レタス、【魔眼】、レタス、レタス、レタス、レタス・・・」
「なんでそこで悩むのよ!さっさと【魔眼】を頼んで事件を解決しなさい!」
どうやら、ツッコミはマスコットの義務ではなく、不可欠な技能であったようだ。
彼女のツッコミによって、オレオエはようやく決断を下す。
「【魔眼】の力で、この【悪夢】の魔法が関わる事件の数々を整理して下さい!バラバラな事件のつながりが分からなくて、困ってるんです!」
「わかったわ。私にとってどうでもいいことだから、どうでもいいなりに、全力で処理してあげる」
幻像の【ラプンシエル】は、妙なセリフと共に空の高みへと浮かび上がった。
いつのまにか、彼女の足元には塔の幻が出現しており、どうやらそれが彼女を持ち上げているらしい。
「よく分かんない女ねー。あの、ムダに偉そうな態度はどうにかならないのかしら」
「たぶん、そういう『設定』なんだよ。というか、力を貸してくれるんだからどうでも良いよ!【ラプンシエル】さんは、良い人だよー」
「アンタ、結構現金ね・・・」
相変わらずの凸凹主従の会話を無視しながら、彼女は、続けて語る。
「私は『塔の上の姫』世界の全ては、私の下に。どんな壁も、難問も、見降ろしてしまえば単純なもの。『世界よ、私の膝下に広がりなさい』」
その言葉と共に、それまで放置されていたテーブルの上の書類が、舞い上がった。
写真、レポート、インタビュー集、行き詰ったオレオレが書いた落書き・・・【悪夢】の事件に関する、様々な資料たち。
それらは、【ラプンシエル】の言葉とともに、宙を舞い、その位置を入れ替え、一つの絵図をなしていく。
彼女の力によって、書類たちは、一つの秩序のもとに、テーブルの上に並び替えられたのだ。
これこそが、【ラプンシエル】の、そして【キュトスカード】の力であった。

463 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/18(日) 22:55:21
【岩穿ちの剣】は英雄シャーフリートの愛剣として知られるが、
この剣は彼と敵対していた「大地の中心の九十九騎士」の一人、パルフォテッラのことでもある。
すなわち、騎士としての名前がパルフォテッラであり、剣としての名が岩穿ちの剣なのである。
シャーフリートは人魚に課された試練の一つとしてパルフォテッラとの決闘を行い、
4種の戦いを制することで、相手を己の武具とした。

464 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/25(日) 11:00:07
レストロオセの四十四騎士は、騎士メダリオンに封印されていた
このメダリオンは、騎士の序列ごとに異なる素材で形成されており、水晶、黄金、銀、プラチナ、そして樫やハンノキなどその種類は多様であった
中でも一番美しいのは水晶のメダリオンであり、これは普段こそ透明ではあるが、光を受けると万色の輝きを放ったという

465 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/25(日) 20:43:12
【双界玉レギュラシオン】は、「神滅ぼしの武具」の一つ
世界を内蔵する双玉である
これは、「昼の世界」と「夜の世界」を内蔵する魔道具であり、一抱えほどの大きさの、接着された二つの玉の形をしていた
この一つの玉につき、一つの世界が内臓されているのである

この武具の主要な機能は二つあり、攻撃と防御に対応している
攻撃の機能は「昼の世界」の熱を、小さな流星として飛ばすもの
防御の機能は「夜の世界」の闇に、相手の攻撃を吸収するものであった
そして、二つの機能には作用と反作用の関係があり、片方の機能だけを使い続けるとバランスを崩してしまう危険があった
すなわち、暴走である

だが、実はこの暴走こそが、この武具の第三にして真なる機能なのだ
二つの「世界」のバランスが崩れると、この宝玉は周囲の全てを吸引してそのバランスを取り戻そうとする
そして、最後には二つの「世界」は激突し、圧壊するのだ
その威力は、神をも滅ぼす

そして、暴走時に武具の周囲の存在した全ては、その吸引から逃れることが出来ない
もちろん、武具の使用者も逃げることは出来ない
小さいとはいえ、世界二つを「神を殺す」ためだけに消費し、使用者の命や安全など全く考慮していない
これこそが、かの恐るべきメクセト王の作り出した「神滅ぼしの武具」である

466 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/26(月) 22:10:05
五大紀剣が一振り、猫の鍛えし剣コナタ。
『遍』性に特化した紀を持つこの剣は、此方より斬撃を届かせ、彼方よりの攻撃を防ぐ。
つまり、量子のゆらぎを操ることで、きわめて一方的な戦いを可能とするのである。
しかし、この剣の真の力を引き出せる剣士は少ない。
その数少ない一人こそ、現所有者である七天八刀最強の剣士、猫武士道こと夜彦その猫である。

467 言理の妖精語りて曰く、 :2018/02/27(火) 20:29:36
【星頭鎚・ンデイマ】は、「神滅ぼしの武具」の一つ
星を鎚頭(ハンマーヘッド)とするハンマーだ

それは、天に漂う塵を流星の鎚頭と変えることが出来た
そして、その流星を全て防いだ神が慢心したとき、この武具の持ち主は、真なる鎚頭を以ってこれを迎撃したのだ
そう、それは当時、まだ一つの丸い星であったもの
この大地そのものが、この武具の真なる鎚頭だったのだ

たとえ神であっても、それほどの重さに耐えられるわけがない
神は滅び、この鎚の使用者も反動によって滅び、大地さえも砕けて散った
これが、今の【散らばった大地の世界】が出来た理由なのだ

なに?冗談が過ぎるって?
なら、今すぐお前さんの頭をこの割ってみせようか?
なにを隠そう、この鎚こそ・・・・・・・・

お、おい女将! 鎚を持っていくんじゃあない!
なに、今日こそツケを返せだと?
ま、待てツケなら返す!
あと少し、そう明日、明日には!
だからもう少し待て! 
今コイツからさっきの話の講釈料を取るから、今晩はひとまず・・・・あれ?アイツどこへ行きやがった!?

待て、女将、待て、待ってくださいお願いしますってー

468 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/02(金) 06:05:04
悪夢の槍は、よくアルセスの槍と同一視される。
それは、無限に前進する人間精神の具現であり、世界精神そのものの表れでもある
それは、世界を支配する王者の証
無限に前進する活力と希望のしるし

だが、それは同時に、あらゆるものを破壊し再生する力でもあるのだ
斧の日常性と槍の非日常
保守と革新、反動と革命、守旧と進歩、変化適応と環境改変
つまり、自分が変化することと、他の変化を自己に合わせて利用すること
これらの対立する要素は、同時に深く関わり合っている。
悲しみと憎しみ、癒し、優しさ、そして愛の矛盾性
それらの力が、ここにあるのだ。

469 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/02(金) 20:56:05
【族滅槍レベウス】は、凶悪な神滅ぼしの武具だ
神滅ぼしの武具には、恐ろしいもの、大量殺戮を行うものがあまりに多い
それらは神を滅ぼすため、いかなる悪神でさえ及ばない悪意が込められた武具であり、神をも滅ぼす覇王の悪意だ

だが、そんな中でも最も恐ろしいものこそ【族滅槍レベウス】だと私は思うのだ
この槍は、一つの一族を必ず滅ぼす
正確に言えば、これは一族「を」滅ぼすための槍ではなく、どうしても一族「が」滅びてしまう槍であり、必然的に犠牲を強いる武器なのだ
そう、【族滅槍レベウス】とは、一族の全てを犠牲にすることでたった一柱の神を滅ぼすという、そうした武具なのだ

伝承によれば、ある悪神を滅ぼすため、当時最も多くの成員を誇った一族が犠牲となった
加えて、その攻撃に加わろうと【レベウス】の使用が決定された後からも、多くのものがその一族に進んで加わったという
結果として、かつてその一族が存在した山腹は、遥かな時が流れた今すら無人の地のままである
環境が悪化したわけではない、ただ住民が残らず姿を消したのだ
その地は、清らかな水と森の恵みに満たされ、肥え太った鹿や鳥にも事欠かない
そんな、人が住むにはこれ以上ないほどの良地であるにも関わらず、なぜか誰も住みつかないのだ
【レベウス】の呪いは、確かに悪神を滅ぼしたが、同時にそれ以上のものも地上から消し去ってしまったのかもしれない

誰も住まない草地には、ただ風だけが吹いていた

470 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/03(土) 19:26:04
【レベウス】は、特定の神を滅ぼすことに特化することが出来る【特化型武装】であった
その「真なる刃」は、一つの一族全てを滅ぼしたものにのみ、振るわれる
その刃の素材を【超人鉄】と呼ぶが、これは後に【人鉄】のもとになったものである
【族滅槍レベウス】は、このような恐ろしい素材で出来ていたのだ

471 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/06(火) 19:34:40
【穿孔剣ディグナク】またの名を「蛇蝎剣」とも呼ばれるこの剣は、特殊な機構を持つ【神滅ぼしの武具】の一振りである
この剣は、蛇腹剣、連刃剣、または【猫の国】風に「がりあんそーど」「じゃらじゃらの剣」と呼ばれるタイプの剣であり、要するに蛇かサソリの尾のような姿をしていた
その斬撃は変幻自在であり、また、その刃には毒をしたたらせる機能もあった
だが、この剣の真に恐るべき機能はほかにあったのだ

それが振るわれた戦い、神滅ぼしのいくさについて語るとしよう
この剣が戦った神は肉体を持つ型の神であったが、その肉体には不滅に近い再生力があった
どこに隠されてるのか分からない心臓を砕かなければ、殺すことは出来ないのだ
神は用心深く、その心臓は、誰も知ることが出来ない秘密の隠し場所に秘められていた
そして、十万もある神の目によって、絶えず見張られ守られていたのだ

この神と【ディグナク】を持った勇士が戦ったとき、神は幾度もその斬撃を避け、自分が今にも死にそうであるかのように演じてみせた
自分に戦いを挑んだ勇士をからかい、最後に不死の秘密を明かして絶望させて殺す
それが、永遠に生きる神の娯楽だったのだ
神は、いかにも【ディグナグ】の刃が脅威であるかのように斬撃を避け続け、刃からしたたる毒を恐れるかのように悲鳴をあげた
そしてころあいを見定めると、自らその刃に身体を差し出し、勇士に向かって己が不死を誇ってみせたのだ
戦いに疲れ、不死身の恐怖に心を折られた勇士は、その時絶望に倒れ伏す・・・・・・・・そのはずだった
だが、勇士は倒れなかった
疲れ果て、先を持たぬはずのその刃は、神の身体を構わず貫き、続けて勇士自身の心臓をえぐり取ったのだ
これには、流石の不死神も唖然とした
どれほど唖然としたかといえば、勇士にタネ明かしをした時でさえ心臓を見張り続けていた十万の目を、残さず勇士に向けてしまったほどだ
そう、そこで神に隙が出来たのだ
一瞬、だが致命的な隙が
【ディグナク】は、その一瞬に本来の機能を発揮した
その機能こそ「同種喰い」である
それは、使い手の腕を喰らえば敵の腕を、目を喰らえば敵の目を確実に捉える呪い
そしてそれこそ、不死身のはずであった神に、致命の一撃を与える機能であったのだ

472 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/08(木) 19:37:48
そう、勇士の心臓を喰らった【ディグナク】は、神の唯一の弱点である心臓をも喰らう力を得ていたのだ
普段は存在した十万の眼球の護りも、文字通り目を離していた隙の際には通用しなかった
その刃は蛇の如く伸び、どこまでも進んで神の心臓を喰らったのだ

ちなみに、この時神の眼球は無駄な抵抗で二万潰され、還るべき本体を失った
そして、それは後に【八万の眼球アブロニクレス】と呼ばれるようになったのだという

473 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/24(土) 11:24:01
【完世図書】
あまねくすべてが隈なく記された余白ばかりのテキスト。全9ページ。

474 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/26(月) 05:37:17
アレクサンドル・イワノフは一つの強烈な命令を残した。

「宗教施設を絶対に壊すな」

幼き頃より親しんだ教会が爆薬で粉微塵にされるのを目撃し悲しみを深く刻み込まれた彼は、
異世界ではこれを繰り返したくない、と考えたのだ。

これにより、中央大陸に流布した「共産主義」は、【猫の国】のそれとは異なる歩みをとることになる。

475 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/26(月) 05:56:34
「The Book of Birth」は、その別名を「フィリスの書」という
これは、対象の「起源」へ遡ることが出来る魔道書である
その遡行は、あるいは捏造に近いのではないかとも言われている

また、この本には、対となる
「The Book of End」が存在するという話もある
それが真実かどうかは、伝説の幻獣である【猫】だけが知っているのだろう

476 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/27(火) 05:23:44
【幻視のモノクル】は「注釈のモノクル」とも呼ばれる
これは、現実と重なった幻を観ることが出来るモノクルであり、現前に存在しない「過去」や「心理」を幻視することによって、世界に新たな「見方」をもたらすものであった

持ち主は、”暇人探偵(ディレッタント・ディテクティブ)”インクルーザ
全ての現実を確定させるエリート(左遷)刑事、”単独評決”コルセスカの宿敵(に勝手にされてしまった)の彼女は、このモノクルと有り余る資産を用い、あらゆる未解決事件を解決するのだ!

477 言理の妖精語りて曰く、 :2018/03/28(水) 06:12:55
【蝶夢のモノクル】は、使用者に、現実と非現実の隙間を見る力を与える

478 言理の妖精語りて曰く、 :2018/04/05(木) 20:29:48
扶桑崎鷲太郎は、母の愛を知らない
彼の母は、嫉妬した女神によって殺された

扶桑崎鷲太郎は、父も知らない
彼の父は強大な神であるが、その父は彼の元から去った
彼は、父の顔すら知らない

だが、扶桑崎鷲太郎には、叔父がいる
叔父は、実の父のように彼を可愛がってくれた
それに、彼の悪友である無空和尚も、さまざまなトラブルに彼らを巻き込みながらも、温かく見守ってくれた

彼には、数は少ないが親しい付き合いが出来る友もいる
人間もいれば、妖精もいる
鷲太郎と似たような境遇の者もいれば、彼すら知らない深淵を覗いてきたと確信させるような者もいる
また、恵まれた育ちであっても、それゆえに闊達とした精神をもって人を思いやろうとする者も少なくはない

そして、顔見知り程度の間柄であっても、ふと見かけなくなると気になる者や
商売敵で顔を合わせると必ず口論になっても、会わなければ少し寂しくなるような、そんな相手だっている

だが、扶桑崎鷲太郎には、それでも実の両親がいない
ゆえに「家族の愛」というものを、本当には分かってはいないのかもしれない

だから、これは彼にとっては家族の話ではない
これは、彼にとっての武器と、復讐の話だ

479 言理の妖精語りて曰く、 :2018/04/10(火) 20:18:58
【必滅の恋矢】は、伝説の武具だ
かの有名な神滅ぼしの武具の一つかもしれないし、あるいはそうではないのかもしれない
気まぐれの紀神アエルガ・ミクニーが作ったのか、ポエマーな紀神セラティスの、捨てた詩集が変化したのか
伝承は多様で、曖昧模糊だ

ともかくこの矢は、恐るべき矢だ
少女の恋を矢に変えて、あらゆる敵を滅ぼすのだから
けれどもこの世の一体誰が、この矢を受けるに値するのか
少女が全てを捧げねば、この矢は決して放たれぬのに

480 言理の妖精語りて曰く、 :2018/04/12(木) 01:39:33
神は人に「真の相」を見せないものだ。そして様々な人間への変化はゼウスの十八番の一つだ。

仮に鷲太郎の母と映った写真などがあっても、そこに映されているのは、使い捨ての仮面、ガワでしかない。
別の女性の前では別の顔と別の体格で姿を現していることだろう。

「ジ・オーダー」の同盟者として、幹部クラスならゼウスのような高位神と対面する機会もあるだろうが、アーサー・マクドナルドたちも
「真の相」を見せてくれ、とは言わないだろう。霊力や魔力を用いた本人確認なら出来るわけで、わざわざ見ることが必要不可欠でもない。
それでもなお見ようとすれば、それは信頼していない、それも極度に疑っていると示唆することになる。

だが、鷲太郎にとっては知ったことではなかった。ゼウスの「真の相」は見なければならない。暴かなければならない。
神威を用いた使い捨てテクスチャーではなく、「真の相」でもって、ゼウスは自分の母や、遊び捨ててきた他の女性達に謝らなければならない。

自分は父神に、ケジメを、つけさせなければならない。

481 言理の妖精語りて曰く、 :2018/04/12(木) 05:55:42
神々の「真の相」を曝き、捉えるレンズ。これを造り上げる事が彼の目標となった。

482 言理の妖精語りて曰く、 :2018/04/12(木) 10:57:18
パンゲオンのレンズ

483 言理の妖精語りて曰く、 :2018/04/14(土) 03:07:06
【裁定の鏡盾】は、メクセトの神滅ぼしの武具であり、その最高傑作として讃えられるモノの一つである
痛みの盾だ
これは、敵対した者の深層心理を映し出し、敵対者自身の心に潜む罪悪感で罪を裁く情報・精神攻撃武具に分類される

類似した性能を持つ武具には、他に【周知の鏡盾】【真実の鏡盾】【罪科の鏡甲】そして【魅刃の断頭斧】などが存在する

484 言理の妖精語りて曰く、 :2018/05/07(月) 19:50:51
扶桑崎鷲太郎とドイツの家族の物語は、一夜にして終焉を迎えた。
けれど、それはある意味幸福な終わり方であったのだ。

485 言理の妖精語りて曰く、 :2018/05/17(木) 19:42:50
ラプンシエルの街では、涙は通貨として流通しており、竜の涙でさえその例外ではない

486 言理の妖精語りて曰く、 :2018/06/18(月) 05:58:50
聖典の一節を抜き書きしたものを【聖符】、民間に膾炙した呪文を記したものを【呪符】という

そしてそれとは別に、全身に聖典や異端の教典を身に纏って戦うという闘法も、この世には存在するのだ

487 言理の妖精語りて曰く、 :2018/06/30(土) 07:48:19
【常若の竹】を切って水筒を作れば【常若の水筒】が出来る
それは、衰えた生命を蘇らせる命の水筒であるという

488 言理の妖精語りて曰く、 :2018/07/05(木) 18:55:25
妖刀【イペタム】は、その担い手の勇気を試す刀である
【イペタム】には、それを守護する霊獣がおり、それが担い手とならんとする者に試練を与え、その勇気を試すのだという。

489 言理の妖精語りて曰く、 :2018/07/08(日) 13:56:30
自在剣

490 言理の妖精語りて曰く、 :2018/07/09(月) 05:28:06
不在刀

491 言理の妖精語りて曰く、 :2018/08/14(火) 16:23:55
【竜砕きの戦槌】はメクセトの作った神滅ぼしの武具である。
焔竜メルトバーズに対抗するため、ソルダ・グラムが長い冒険の末これを入手し、
ブリュンヒルデのデューク・ノートゥングが用いたと言われる。
竜を滅ぼすことに特化した武具であり、常人には持ち上げることも困難な超重量の槌である。
その一撃は紀竜の頭から尾までを一瞬のうちに紙と同じ厚みにまで圧縮してしまうと伝わっている。

492 言理の妖精語りて曰く、 :2018/08/26(日) 14:05:38
竜杖は猫剣と対を成す武具であるとされる

493 言理の妖精語りて曰く、 :2018/08/27(月) 06:54:57
街を探索するARゲームアプリ【ナハトヴェヒター】には、どうやら恐ろしい秘密が隠されてるようだった

494 言理の妖精語りて曰く、 :2018/09/05(水) 06:07:52
【末妹通貨】とは、キュトスの姉妹を完成させるという最後のメンバーである【最後の末妹】の信用を担保とした通貨である。
それは「いつかは末妹が支払ってくれるさ」という軽い冗談から始まったが、様々な事情によりやがて国際社会に不可欠な通貨として扱われるようになっていった。

495 言理の妖精語りて曰く、 :2018/09/12(水) 20:29:59
カーズガンの魔剣にはいくつもの名が存在する。
これは名を知られることで他者に武器を掌握されるのを避けるためである。
それほど強力な魔剣ということでもある。
その名のうちの一つが「タバク・クウェルグ」といい、古い言葉で「魂を裂く剣」を意味する名である。

496 言理の妖精語りて曰く、 :2018/09/18(火) 04:58:59
人と人が、どうしても行ってしまう共感
似た性向、似た境遇、似た感情、そういったものを認識すると同時に発生する共振
そうした「自動的な」性質を利用して形成された呪術の武具を【共感武装】という

そしてそれらの目指す先は、集合的無意識の奥、【原心領域】の支配による人類の革新なのだという

この【共感武装】、またの名を『デーモン』と呼ぶ

497 言理の妖精語りて曰く、 :2018/10/13(土) 09:11:35
【再誕の灰】
灰の形状を持つ回復アイテム。
【猫の国】に棲まうという【不死鳥】のような再生能力を使用者に与えるが、完全な死者を蘇らせることは出来ない。

この品は、キュトスの姉妹カルル・アルル・アに由来するとも言われている。
肉体に秘められた生命力を引き出す力を持ち、振りかけることであらゆる傷を癒やす。
しかし、それは同時に、振りかけられた者の寿命を消費する効果でもあるため、使用には注意が必要である。

また、高度な魔術知識の持ち主であれば、この灰を応用することで自身から限界以上の力を引き出すことも可能だとも言われているが、その実例は公的な記録には残っていない。
そのため、そのエーラマーンの囁き(うわさ)の真偽は不明である。

498 言理の妖精語りて曰く、 :2018/10/14(日) 20:17:38
【恋する瞳】
目隠しをした美少年の彫像。
「少年は未知なる明日を夢見るものだ」という固定観念を幻想に昇華し、「未だ誰も観たことがないもの」を具現化するという。

怪盗コルセスカが盗難の際にうっかり壊してしまった。
仕方ないので、破片に自分の顔を刻み直したうえで、チェスの駒として使っている。
某『ライトの碁』なジャンプの囲碁漫画みたいに「神の一手」が打てたり、打つたびにトラブルが起きてゲームにならなかったりしているらしい。

499 言理の妖精語りて曰く、 :2018/10/16(火) 05:48:01
【蒸気行動矯正被服ラクルラァル】は、蒸気都市エンドミットの最新ファッションである。
蒸気文明を象徴する歯車やボルトがたくさんついているだけでなく、蒸気情報網から大量の蒸気が供給されている文明パワーあふれるパワードスーツでもあるのだ。

中でも【蒸気幻燈システム】によって、テレヴィジョン無しにいつでもどこでも映像が楽しめるのが、この服の最大の特徴であり、長所であると言えよう。

500 言理の妖精語りて曰く、 :2018/10/28(日) 11:37:08
スチームワイヤーガンは、空飛ぶ武器だ
(実際にはぶら下がっているだけだが)スーパージャンプや飛行アクションが手軽に楽しめる!

501 言理の妖精語りて曰く、 :2018/12/24(月) 09:32:17
ガラスの本
その表紙こそ透明だが、無数の飾り彫りが施されており、それが光を反射して虹の輝きを放っていた。

この本のページは、プロジェクターになっているんですよ
誰かが言う
妖精がいる月からの情報を受け取って、これは自在にその内容を変えるのです

そうなのか

ガラスの本と虹色の靴

502 言理の妖精語りて曰く、 :2019/02/18(月) 22:36:14
水は言葉を記憶するから、沼地は泡立つ【魔導書】となった。
泡がひとつ弾けるたびに、言葉がひとつ、彷徨いいづる

かつて海を丸ごと魔導書にした男がいたが、魔導書となった海は、そのまま丸ごと魔女ハルシャニアに呑まれてしまったという。

503 言理の妖精語りて曰く、 :2019/02/28(木) 07:28:20
鏡は異界への通路となる

504 言理の妖精語りて曰く、 :2019/03/15(金) 08:44:45
両刃の斧は、月を象徴する
上弦、下弦、そして円月と無月

斧は四種の月を表し、女性とも関連が深き、いにしえの祭具である


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