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武具・道具・祭具
460
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言理の妖精語りて曰く、
:2018/01/26(金) 19:45:40
扶桑鷲太郎が身を寄せた『結社』の長であるヘレーネは、どうみてもただの主婦であった。
その姿は、むしろ『寄宿先の女主人』と言った方が適切であろう。
二人の子供を妊娠し、恋人に逃げられ、友人に財産をだまし取られて、政府の補助と地元のアルバイトでなんとか生活する女性。
その不幸の反動か、子どもを溺愛し、変なおまじないや宗教にハマっているらしい。
それが「普通」の社会から見たヘレーネであったし、少なからず世界の「裏」に関わる鷲太郎が見ても、それは変わらなかった。
彼女は『神滅ぼしの槍』の情報など持ってはいないし、本当の神秘や神々とも、全く関わりが無いに違いない。
鷲太郎が感じたその印象は、その前半までは確かに正しかった。
だが、後半の印象は間違っていた。
そのことを、彼はやがて、その身で実感することになる。
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