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上条当麻×御坂美琴 いちゃエロスレ4

1■■■■:2011/12/02(金) 17:33:38 ID:toB0wpZ6
ここは、上条当麻×御坂美琴のエロ有り何でもスレです。
二人の関係が上手くいくよう生暖かい目で見守りつつ、マターリ妄想、雑談、猥談しましょう。

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692■■■■:2014/03/03(月) 23:00:19 ID:THwbX.YM
今回は以上です
これ書いている時はここの辺りが私の眠気もピークになっていて、展開が駆け足ぎみになってしまっているかも

これにて狼条さんのエロパートはお終いになります
お話はまだ若干続くんですが、エロ無しの部分もここに投下しちゃっていいんですかね? では

693■■■■:2014/03/04(火) 00:54:17 ID:aUOxx51I
いいと思いますよ。
でないと話が繋がらなくなってしまう気がします。

しかし・・・・なんてエロイんだあ!GJ!!

694■■■■:2014/03/04(火) 02:57:16 ID:XkX8Rvk.
GJ
良いいちゃエロだぜ

695■■■■:2014/03/04(火) 14:01:55 ID:S3jCmif6
愛のあるエロって幸せだわ…もうほんとGJ!!

696■■■■:2014/03/15(土) 18:03:56 ID:TiJZD4rU
すみません。今日狼条さんの続き投下しようと思ってたんですけど
今日の投下分のところを間違ってバーンしました
文章を思い出しつつ復元しているので、もう少々お待ちください><
現在6割ほど復元できています

697■■■■:2014/03/15(土) 19:24:41 ID:9cz4JhEM
待ってる

698■■■■:2014/03/15(土) 20:05:31 ID:IsY4WLjY
楽しみにしてお待ちいたします

699■■■■:2014/03/15(土) 20:42:27 ID:SRuER5XU
復元がんばってください
のんびり待ってるよ〜

700おもちゃパーチー:2014/03/15(土) 21:33:43 ID:TiJZD4rU
今日中に復元するのは無理だと悟ったので、以前書いたおバカ小ネタ2本を置いておきますね
残念上条さんとムッツリみこっちゃん注意報です



上条「今日は珍しく補習が無いんだぜ!」オウチニカエロウ!
上条「これも、美琴センセーのご指導の賜物ですなぁ」アリガタヤアリガタヤ

舞夏「おー、かみじょうー、かみじょうとうまー」トナリノゲンカン
舞夏「ちょっとこっちに来てくれないかー?」コイコイ

上条「まあ、俺が素直に家に帰れるなんて思ってなかったけどな!」フコウダー
上条「ハイハイ、御用はなんですかっと」

舞夏「外でできる話でもないし、現物を見てしまった方が早いだろうしー」
舞夏「とりあえず、中に上がってくれたまえー」

上条「いいのかよ、じゃあ、お邪魔します…って、なんだこりゃあ!?」ツクエノウエニ!

大人のおもちゃ達「やあ」ババーン!

舞夏「いやな、兄貴の部屋を掃除していたら、筋トレ用具が入っていたはずのダンボールから出るわ出るわでなー」
舞夏「とりあえず兄貴には、100円玉の入った弁当箱を渡して旅に出てもらったのだー」

上条「(土御門……南無三)」ナムナム

舞夏「おもちゃ達は全て処分するつもりなのだが、よかったら持って帰らないかー?」

上条「はい!?」

舞夏「ああ、全て未使用だから問題ないぞー」

上条「いやいや! そうじゃなくてな!?」

舞夏「これとか」ピンクローター
舞夏「こいつとか」ツブツブバイブ
舞夏「こんなのとか」アナルビーズ
舞夏「某電撃姫に使ってみたくはないのかー?」

上条「ううっ!! た、確かに使ってはみたいが…」ウググ

舞夏「なら迷うことなんてないぞー。人間、欲望に忠実に生きるべきだぞー」ホレホレ

上条「忠実に生きすぎるのもまずいと、上条さんは思うのですが」

舞夏「むう…かみじょうとうま、お前は見たくないのかー?」
舞夏「快楽に啼き喘ぐみさかの艶容! 攻められ続けた後の疲労感漂う艶姿!」

上条「えんよう……あですがた……」モンモン

舞夏「しかたない、こいつらは私が処b」

上条「待った!」
上条「土御門舞夏様! 是非ともその玩具たちを私めにお譲りください!」

舞夏「うむ、よかろう!」
舞夏「これで電撃姫の声が枯れるまで存分に可愛がってやるがいいー」

上条「ははっー! ありがとうございます!」
上条「よし、待ってろよ美琴! 今夜は眠らせないぜ!」Bボタンダッシュ

舞夏「…………」
舞夏「さて、これで当分ネタには困らないなー」ニヤリ

701鋼のぱんちぃ:2014/03/15(土) 21:34:54 ID:TiJZD4rU
美琴「…土御門、ちょっと、いいかしら?」ゴゴゴゴ

舞夏「おー、みさか。どうしたー?」

美琴「アンタ。当麻にずいぶん素敵な贈り物してくれたみたいじゃない?」ウフフフ

舞夏「おお、あれかー」※おもちゃパーチー参照
舞夏「!」ピコーン!
舞夏「みさかみさかー。ちょっと私の部屋まで着いてきてくれー」トコトコ

美琴「ちょっと、話を逸らすんじゃ…ってこら、待ちなさい土御門!」テテテ
美琴「全く、アンタの部屋にいったい何g…ぎゃあああああ!!!」ナンジャコリャー!

大人のおもちゃ達「また会ったね!」デデーン!

舞夏「兄貴の部屋を片してたら出てきたから、整理してたのだ」

美琴「野ざらしにすんな! 恥じらいもないのか己は!」

舞夏「おいおい、みさかは彼らに体を弄ばれたばかりだろー。照れるな照れるなー」ハッハッハ

美琴「それはアンタの差し金でしょうが!」ソコニナオレ!
美琴「だいたい、こんなもん部屋に大量に持ち込んで、誰かに見られて誤解されたらどうすんの!」クドクド
美琴「すぐさま処分して、今後アンタも所持せず、当麻にも渡すんじゃないわよ」

舞夏「うむ、了解だぞー」ヤレヤレ

美琴「良し……ところで土御門」

舞夏「なんだー?」オセッキョウハオワリダロ?

美琴「この……鉄の、その…パンツ? みたいなのなに?」ナニコレ…

舞夏「それは貞操帯だなー」シラナイカ?
舞夏「年頃の貴族の娘の純潔を守るために開発されたという説があるー」クワシクハググッテネ
舞夏「最近は主にSMプレイなんかに用いられているぞ」

美琴「そんなもんまで…元春さんも何考えてんのよ」

舞夏「ちなみに、男用もあるぞー」ホレ

美琴「男用!?」ピクリ

舞夏「射精をできなくするためだったり、勃起そのものを防ぐ仕様になってたり」
舞夏「M男や駄犬のしつけなんかにもってこいだぞー」ニヤリ

美琴「……………」
美琴「ねえ土御門。それ、全部1人で処分するのも大変よね」オトナノオモチャタチ
美琴「いくつか私も、その、処分手伝ってあげるわよ…?」ソワソワ

舞夏「おー、そうかそうか」ニヤニヤ
舞夏「じゃあ、みさかが処分できそうなものを適当に持っていってくれー」ホイカバン

美琴「う、うん!」カバンウケトリ
美琴「これとこれと、これ…あとこれも」カバンツメツメ
美琴「じゃ、じゃあ私行くから! アンタそれちゃんと処分しとくのよ!」ピュー!

舞夏「おー。まかせろー」バイバーイ

舞夏「…………」
舞夏「さて、今晩は兄貴の部屋にお泊りしに行かなきゃなー」フフフ




メモ帳を複数同時に開いてss書くもんじゃないね。よく分かりました
ss書きの皆さん、私みたいなバカな真似はしないでくださいね。では

702■■■■:2014/03/16(日) 00:22:48 ID:wA912VBE
これ一番ざんねんなのは舞夏じゃね?w
GJ!

703■■■■:2014/03/16(日) 00:45:36 ID:iv6/1qDo
もう上条さんも美琴さんもwww
GJです!

704■■■■:2014/03/22(土) 22:40:04 ID:Q4RHqb3.
こんばんは。狼条さんと縛られ美琴の続きを投下したいと思います
長めですが、エロ無しパートなので一気に最後までいきたいと思います。ご了承ください

次レスから>>691の続きです

705■■■■:2014/03/22(土) 22:41:23 ID:Q4RHqb3.
「――――ん! ――――すみ―――!!」

暖かく柔らかく、大好きな匂いに満たされている。
そんな心地のいい布団の中で、焦ったような調子の声が聞こえた。

美琴は未だに眠気をたっぷり含んだ瞳をゆっくりと開く。

「いえい―、そういう――急性――る――ではない――――、ど―――も今――学校――――――――てですね」

その声は聞き覚えのある声で。というか、とても耳に馴染む声で。
誰の声だったっけ? と未だ覚め止まぬ頭でそれを思い出そうと試みる。
それと同時にその声をもっとよく聞こうと、起き上がるために気だるい体に力を入れる。

「…っ!」

両腕に力を入れた瞬間、腕全体を鋭い痛みが走りぬけた。
腕の表面を奔る、ひりつくような、焼けるような、ジクジクとした痛み。
のろのろと首を回すと白い包帯でぐるぐる巻きにされた自身の両腕が見えた。

眠っている最中は言わずもがな、起きた直後も脳が痛みを認識していなかった為に、今の今まで美琴は痛みを感じていなかった。
だが、一度痛みを認識してしまえばもう痛みを忘れることなどできない。
それどころか両腕に意識を集中してしまい余計に痛みを敏感に感じ取ってしまう。

「(い…たい……)」

あまりの痛みに額をシーツに擦り付けながら意識を逸らそうとするものの、下手に身動ぎするたびに両腕を振動が襲い、痛みを助長させてしまう。
無意識の内にみるみる目が潤んでいく。痛みをかみ殺した吐息が漏れる。
起き上がる意思は瞬く間に消え、少しでも両腕の痛みを和らげようと思考が流れる。

そんなふうにもぞもぞと美琴が動いているのに気が付いたのだろう。
声の主――上条は携帯電話を片手にベッドの方へ歩み寄ると、電話を持つのと反対の手で美琴の頭を優しく撫でる。

そっと頭を撫でられる優しい感触が痛みを和らげ、少し余裕が出た美琴は顔を上げて上条を見つめた。
自身を見つめてくる美琴の瞳が濡れていることに気付いた上条は、

「本当にすみません。週明けにはちゃんと行きますから、では」

と急いで会話を断ち切り、それを最後に上条は電話を切るとそのまま電話を机の上に放って、そのまま美琴に手を伸ばす。
美琴は伸びてきた上条の手に驚いて目を細めたが、上条はそれを意に介した様子は無く、親指の腹で美琴の涙を拭ってゆく。

706■■■■:2014/03/22(土) 22:42:02 ID:Q4RHqb3.
「ちょっとごめんな」

上条は涙を拭いきると、その手を美琴の額へと持ってゆく。
美琴の額を手のひら全体でぴったりと覆うと、もう片方の手で自身の額を覆う。
その様を美琴は抵抗するも無く、頭の片隅で両腕の痛みを感じながらもぼんやりただ見ていた。

「んー、まだちょっと熱が高いかな」

どうやら頭が上手く働かないのは痛みと寝起きのせいだけでなく、若干の発熱の影響もあったらしい。
考えるのが億劫で、その程度の結論を出すのにすら時間がかかってしまった。

そして、その結論を出すために頭を働かせたおかげで、何故上条が目の前にいるのかということにようやく疑問が持てた。
ついでにこの場所も、普段自分が寝起きしている常盤台の自室ではないということに気付く。

「(きのう……どう、したんだっけ…?)」

ぼんやりと考えつつも、視線は上条に向けられたまま逸らされない。
美琴は特に考えも無く上条を見つめていたが、彼女ににじっと見つめられていた上条はやや照れた表情を見せる。

「あー、その、なんだ、まだ疲れてるだろ? 寝てていいぞ」

その照れを隠すかのように視線を宙に彷徨わせると、再び美琴の頭を優しく撫で始めた。

「んっ……」

その暖かい感触は、美琴が尋ねようとしていた疑問をどうでもいいものへと変えていった。

ついでに両腕が痛くて堪らない。
上条に頭を撫でられているおかげで、痛みが緩和されている今のうちに意識を手放せればかなり楽じゃないだろうか。

そう思った美琴は再びせり上がってきた睡魔に身を委ね、あっさりと眠りの中へと戻っていった。

707■■■■:2014/03/22(土) 22:43:06 ID:Q4RHqb3.
昼を大きく過ぎ、気温が一番高くなる時間。その時、美琴は再び目を覚ました。
朝に起きたのとは違い眠気は完全に無く、意識もはっきりしている。
ただ喉がカラカラに渇いているせいで声を出すのが非常に辛い。

「おみず…」

とにかく喉を潤したくて、キッチンに水を汲みに行こうと思い、起き上がることを決意する。
全身がだるいせいで覚悟を決めるのも一苦労だったが、朝の時とは逆に両腕の痛みは鳴りを潜めていた。
腕の痛みを感じないで済むのは一時的なものかもしれないと、なるべく腕に振動を送らぬように上体を起こそうとしたのだが、

「………起きれない」

足に力を入れた瞬間、太ももの辺りがプルプルと情けなく震えたうえに、腰の感覚が全く無い。
仰向けからうつ伏せになってみたり、横に転がったりと姿勢を変えながら試行を繰り返してみるものの、上手くいかない。
肩を立ててベッドから自身の体を押し上げようともしてみたが、足腰が立たないせいであえなく失敗する。
やむを得ず両腕を使って起き上がろうと手のひらをシーツについてみれば、容赦ない痛みが両腕を駆け抜け悶絶するハメになってしまった。

「あの、美琴さんは何をしていらっしゃるんでしょうか?」

「にゃあああ!!!」

涙目になりながらも必死に腕の痛みに耐えていた美琴の耳に、いきなり男の声が響く。
驚いて首だけを瞬時に回してみれば、そこには並々と水を湛えたグラスを持った上条の姿があった。

「ア、アンタいつからそこにいたのよ!」

喉の調子も忘れて美琴は思いっきり叫んだ。
上条は困ったような顔で、グラスを持っていないほうの手でポリポリとこめかみのあたりを掻きながら口を開く。

「美琴さんが生まれたての小鹿ごっこを始めたあたりからです」

「それ最初じゃん! っていうか見てないで早く声掛けなさいよ!」

708■■■■:2014/03/22(土) 22:43:40 ID:Q4RHqb3.
言い切った後に、美琴は激しく咳き込んでしまう。乾いた喉に負荷をかけるような事をしてしまったから当然なのだが。
ゲホゲホと咳を繰り返す美琴を見て上条は、

「ああ、ほら! とりあえず落ち着いてこれ飲めよ」

と美琴の首の下に手を差し入れて少しだけ彼女を起き上がらせると、口元にグラスを近づけてきた。
こんなことになってるのは誰のせいだ! と思いながらも喉の渇きを潤すために、美琴は文句と一緒に水を飲み込む。

飲み込んだ水はほのかに柑橘系の味と香りがするもので、さっぱりとしていて非常に飲みやすい。
おそらくはレモン果汁か何かを混ぜ込んだのだろう。この男はこういう一手間をかけるのが得意というか好きと言うか、そんな人物だし。

あっという間にグラスの水を飲み干して、しかしまだ物足りない。
グラスから口を離して一息ついた後、期待を込めた目で上条を見上げる。

「ん? もう一杯ほしいのか?」

すぐに自身の思いを読み取ってくれたことをうれしく思いながら、美琴はコクリとうなずく。
ちょっと待ってろ、と上条は優しく美琴をベッドに戻すと、足早にキッチンへと向かってゆき、冷蔵庫からミネラルウォーター半分に切られたレモンを取り出した。
ミネラルウォーターをグラスに注ぎ入れ、5mmほどの厚みに切ったレモンを軽く絞る。

「(ああ、やっぱり。ってか本物使ってたんだ)」

ベッドの上で上条を観察しながらも、美琴はレモン果汁ではなく本物のレモンの絞り汁を入れていたことに驚く。
レモン果汁はそれほどでもないが、レモン本体は少々単価が高い。

きっと上条自身はわざわざレモン入りの水なんて普段は飲んでいないはず。
ということは、もしかしなくてもレモン入りの水を用意してくれてるのは自分のためで。

自然と頬が緩んでにやけてくるのを何とか押さえ込もうとするが、無駄な努力というやつで。
せめて頬の赤みを取ろうとシーツに顔をこすり付けていると、グラスの中身を箸で軽くかき混ぜたそれを持って上条がこちらに戻ってきた。

「何してんだ? どっか痛むのか?」

「な、なんでも! なんでもないわよ!」

眉尻を下げて心配そうな顔に変わった上条に、美琴は慌てて弁明する。
上条は納得していないような顔ながらも、先程と同じように美琴にレモン入りの水を飲ませてくれた。

709■■■■:2014/03/22(土) 22:44:26 ID:Q4RHqb3.
「それで、今どういう状況なわけ?」

ようやく喉の渇きが癒され、一心地ついた美琴は予てからの疑問を口にした。
水を飲んでいる間に朝の出来事も思い出したが、結局あの後すぐに眠ってしまったため、今の状況について何も聞けていなかった。

「えーと、その前に。昨日のことについてはどこまで覚えてる?」

そこで上条は美琴にストップをかける。
確かに現状を知ることも大切だが、昨日何があったのかも把握しておかなければならない。
なんせ上条が知っているのは、土御門兄妹がなにやら企み事をしていたことと、あられもない姿の美琴が自室の中央に鎮座していたことだけ。
おそらくは土御門兄妹の企み事に巻き込まれたのだろうが、昨日の行為うんぬんについてどれだけ美琴が覚えているかも知りたいところである。
というか、正直後者の要素のほうが大きい。自分が明日の日の目を拝めるかはそこにかかっているといっても過言ではないからだ。

「ん…昨日は、確か舞夏から当麻の部屋が大変な事になってるみたいな話を聞いて、確かめるために此処に来て…」

昨日の出来事について詳細に思い出していく土御門舞夏に嵌められたことや、そのあとの上条との情事も……

――――ググゥゥゥゥ〜〜

「……………」

「……あうぅ」

その瞬間、盛大に腹の虫が叫び声をあげた。
一泊置いて、その虫の飼い主は顔を真っ赤に染めて、光速の動きで視線を逸らした。

「美琴センセーのお腹の虫が…」

「上条くゥン!! 電撃浴でもしたいのかしらァァアア!?」

「すいませんごめんなさいほんとかんべんしてくださいもうしわけありませんでした!!!!」

こちらも光速の滑らかな動きで見事な土下座を上条が披露した。触らぬ神に祟り無しですよ上条さん。

「まあいったん状況整理は置いといて、とりあえずお昼にしますかね」

710■■■■:2014/03/22(土) 22:45:25 ID:Q4RHqb3.
言うが早く、上条はその場を立って、キッチンで何かの鍋を火にかけ始める。

「ん…でも」

真っ赤な顔のままお腹を抑えていた美琴は、上条の言葉に顔を上げる。

「なんならメシ食ってる間にでもできるし、美琴は朝も食べてないし、昼もちょい過ぎてるし。いいだろ?」

時折鍋をかき混ぜながらも、上条は手際よく食器の準備も並行して行う。
しかし美琴は上条の行為の静止よりも、言葉に首を傾げる。

「お昼過ぎてるって…今何時なの?」

「2時過ぎだな」

上条の答えを聞きながらも美琴は無意識の内に首を動かして、上条の部屋の置時計を見遣っていた。
その時計に表示された時刻と上条の放った時刻は一緒で。その時刻を正確に理解すると同時に美琴は叫んだ。

「学校がああああ!!!」

叫んでから美琴はもう一つの事実にも気付く。

「アンタも学校は!?」

そう。この目の前にいる男も、学校に行っていないからこそここに居れるわけで。
ただでさえ単位が足りていないのにとか、出席日数減らす行為をするんじゃないとか、他にも言いたいことがあるが、沢山ありすぎて逆に口が廻らない。

「落ち着けって! それらも含めてちゃんと説明してやっから!」

ホカホカと湯気の立つ料理を盛り付けた皿を左手に、慌てて駆け寄ってきた上条に頭を抑えられる。
上条の大きな手のひらが頭部に触れた瞬間、おなじみのパキン、という音がする。どうやら無意識に漏電していたらしい。

「ふいー。そろそろこの漏電癖の対処にも慣れてきた自分が悲しい…」

左手一本で皿とスプーンを器用に持ちながら、上条はさめざめと美琴の頭を撫でる。
正直なんで美琴が漏電するのか未だに分からないし、一向に改善する気配も無い。
この不意打ち漏電に対処できなければ、美琴と付き合っていくなんてできないのだ。

711■■■■:2014/03/22(土) 22:46:07 ID:Q4RHqb3.
「しょ、しょうがないじゃない! 漏らしたくて漏らしてるわけじゃないんだから!」

「近くに上条さんがいない時に、漏電しないでくださればそれでいいですよー」

頬どころか耳まで真っ赤になって噛み付いてくる美琴の瞳が、嫌いにならないで、と訴えているような気がして。
上条は顔に熱が集まってくるのを感じながら、上目遣いで見上げてくる美琴から微妙に視線をずらしつつも言葉を紡ぐ。

まあ、美琴に電撃をぶつけられるのは付き合う前からの慣例行事みたいなものだったし、今さらこの程度で嫌うわけはないのだが。
でも自分がいないときに漏電されたら対処できないよな、とは思う。それを思っての発言だったのだが、

「ア、アンタがいるからしちゃうんじゃない!」

「???」

それに伴う美琴のこの返答には首を傾げてしまう。それはどういう意味なのだろう。
とりあえず今考えても答えは出なさそうなので、ひとまず置いておくことにする。

上条はそこで思考を打ち切ると、ゆっくり美琴の頭から右手を離す。
視線を逸らしていたが故に、離した瞬間の美琴の寂しそうな顔が見えなかったのは上条にとって僥倖か否か。

「というわけで、今日のお昼!」

そうして美琴の目の前に、今まで自身が持っていたものを音声付で差し出した。

「リンゴリゾットでーす!」

それが差し出された瞬間、既に美琴の顔は平時のものに戻っていたのだが、それがだんだんと訝しげなものへと変わっていく。

「…これあれでしょ? 少年ジャn」

「ちょっ! それ言っちゃらめえええ!!」

自慢げにそれを差し出した上条の顔色がみるみると変わっていく。漫画大好き美琴センセーに死角は無い。

「はあ、開口一番にそのセリフかよ。ってかやっぱり知ってたのな」

もうちょっと違った反応が見たかったぜ、とうなだれる上条に、美琴はため息をつく。

「あたりまえでしょ。たまに料理を再現して食べる程度にはあの漫画好きなんだから。まあ、ちょっと絵がそこはかとなくやらしいのはアレだけど……」

712■■■■:2014/03/22(土) 22:46:49 ID:Q4RHqb3.
再び顔を染めてモジモジしだした美琴。が、今の上条にそんな美琴に反応する余裕は無い。

「!? 再現…だと…?」

訂正しよう。漫画大好きスーパーお嬢様の美琴センセーに死角は無かった。

「――ま」

それはあれなのか? A5のあれとかビュッフェの卵料理なんかも(作品が違ってしまうのでそろそろ以下略

「―うま」

「おそるべしスーパーお嬢様…」

「ねえ、当麻ってば!」

「うおう!」

空想の中にしか存在しないと思っていた料理達に想いを馳せていた上条は、美琴の呼び声に意識を引き戻される。

「な、なんだ?」

「いや、早くご飯食べたいんだけど」

ジト目を行使して空腹を訴えてくる美琴に苦笑を返した上条は、リゾットを机の上に置くとベッドから美琴を抱き上げた。

「ひゃあ! ちょ、ちょっと何してんのよ!!」

「お、おい暴れるなって! 落ちるって!」

いきなり抱き上げられた美琴は羞恥メーターが一気に振り切れてしまい、上条から離れようともがく。
しかし、暴れられては美琴を落としてしまうかもしてないと上条も慌てる。

「……!!……!!……!!」

何故抱き上げられたのか分からないが、上条の言うことは正論で。
その言葉に美琴は抵抗の術を失ってしまう。美琴は顔を真っ赤に染めながらも大人しくなる。

713■■■■:2014/03/22(土) 22:47:20 ID:Q4RHqb3.
大人しくなった美琴にホッと一息つくと、上条はそのままあぐらをかいて座り込み、その膝の上に美琴を収めて横抱きのまましっかり抱き込んだ。
片手で美琴を抱いたままもう片方の手でリゾットを引き寄せる。
適量をスプーンですくいフー、と息を吹きかけて冷ますと、そのまま美琴に差し出した。

「ほい美琴、あーん」

「…ツッコミどころが多すぎるんだけど」

「あーん」

「自分で食べれるわよ!」

有無を言わさぬ笑顔で開口を迫ってくる上条。
あまりの恥ずかしさに、美琴は顔から火を噴出してしまいそうで。
いや、彼女の場合は電撃だが。そして実際ちろちろと漏電が始まっていたりする。

そんな強情っぱりの美琴に上条はため息をつく。そしてこの娘の、己の現状の省みなさに落胆する。

「その腕でどうやって食べるつもりだ?」

「うっ」

手当てがされているようではあり、何もしなければ痛みを感じることは無い。
だが、先程起き上がろうとした時に経験しているように、動かしたりすれば当然のように痛みが襲ってくる。
この状態で食事をするのはちょっとどころか、かなり難しい。

「スプーン持てるかどうかも怪しいんじゃないか?」

あーんと美琴にご飯を食べさせる行為は上条にとっても恥ずかしいのだが、美琴の為を想って我慢しているというのに。
決して看病にかこつけて美琴をデレさせるいい機会だとか、美琴に甘えてもらうチャンスだとかは思っていない。役得だなんて思ってない。たぶん。

「うう……」

「ほらー、腹へってんだろ? 観念して上条さんに餌付けされてくださーい」

顔を染めて唸っていた美琴はおもむろに顔を上げ、こうなりゃやけよ! と言わんばかりに恥を投げ捨て、口を開けてスプーンに食いついた。

714■■■■:2014/03/22(土) 22:47:57 ID:Q4RHqb3.
ご飯を上条に食べさせてもらいながら、美琴はことのあらましを聞いていた。

今日の朝早くにリアルゲコ太の病院に上条単身で赴いて、美琴の両腕の怪我についての処方をしてもらったこと。
そのリアルゲコ太に口裏を合わせてもらい、美琴は昨日の夜から病院に研究協力で滞在していることになっていること。
研究は昨日から明日までの三日間行い、明日の夕方までに常盤台寮に戻ればよいことになっていること。
ちなみに両腕の怪我は研究協力の際にしてしまったことになっているらしい。

上条が今日学校を休んだのも、美琴の看病をするためだったというのは、彼がそう説明する前になんとなく察していた。
事実上条は病院に薬をもらいに行っただけで、実際に美琴の両腕に処置を施したのはリアルゲコ太ではなく上条であった。
なんとなく、医者が処置したにしては包帯の巻き方が歪だな、と思っていたが、それは上条がやったと聞いてすごく納得した。

昨日の夜に美琴が意識を失った後、微熱を出し続けていたのも今日学校を休もうと思った要素の一つであったらしい。
もっとも、処方された薬と上条の看病のおかげで熱のほうは下がっており、今はなんともない。

しかし上条にしては手回しがいいというか、悪知恵が働くというか。
まあ、現在美琴がここまで疲弊してしまっているのも、昨日の上条が狼条になって暴走してくれた結果であるわけで。
この男のことだ。それに対しては大いに責任を感じているのだろう。

美琴の在住する常盤台外部寮の寮監の恐ろしさは上条も知っている。
それに加えてLv5であり、常盤台中学の顔でもある美琴が理由も分からず行方不明になるという事の重大性も理解しているのだろう。

「(私のためを思っての行動だし。そもそも、悪かったのは当麻だけど)」

美琴としても、首が鋭角に折れ曲がる危険性が無くなったのはありがたい。
素直に礼を告げてから美琴の方も、昨日上条の部屋に訪れてから何があったのかを話した。
しかし上条は元々今回の件について感づいていたことがあったらしく、舞夏のくだりを話してもそこまで驚いてはいなかった。
唯一、いきなり意識を失ったあたりについては神妙な顔で首を傾げていたが。

ともあれ、土御門兄妹の策謀に嵌ったということが良く分かった。
主犯は土御門兄妹と置き、不可抗力(本人談)とはいえその策謀に乗っかる形となった上条は有罪。
今日・明日となんでも美琴の言う事を聞く、甘やかす、という条件で手打ちとなった。

幸いにして明日は日曜日。美琴としては久々にデートなどをしたいところであった。
しかし、彼女の体調や両腕の調子、病院で研究協力中ということを考慮して、上条宅でゆっくりしましょう、ということに落ち着いた。

こうして残り少ない今日半日。
時は金なりとばかりに、美琴は上条に盛大に甘えながら過ごした。

715■■■■:2014/03/22(土) 22:48:38 ID:Q4RHqb3.
―――――ピンポーン

そうして結論が出た後。日も傾き始めた頃、唐突に玄関のチャイムが鳴る。

「誰よ? こんな時間に」

「美琴はベッドでおとなしくしてろよ。俺が出るから」

上条との至福のいちゃいちゃタイムを妨害されたせいだろう。
とろっとろに緩んでいた美琴の頬は、頬袋に物を詰め込んだリスのようにぷっくりと膨らんだ。
可愛い顔をムスリと歪めた美琴の頭を軽く撫でると、上条は彼女を膝からベッドの上にそっと下ろし、玄関へ向かうべく立ち上がった。

「……早く帰ってきてね」

上条の膝から下ろされた美琴はムスリとした顔を一転、寂しげなものに変えると、その寂しさを紛らわせるかのように上条の毛布に包まった。

「おう。姫のおおせのままに」

そんな美琴の姿に上条にも寂しさが伝染するが、だからこそ早く、招かれざる客を捌こうと急ぎ足で玄関へ向かった。

「へーい、どちらさまでー?」

「ご機嫌いかがかにゃー? カミやーん!」

馴染み深いニヤケグラサンの金髪男が目に入った瞬間、上条は光の速さでドアを閉めた。

「ちょーいちょーい! 親友に対してそれはあんまりぜよ」

否、閉まってなかった。ドアが閉められる刹那、その男は素早く足を挟み込んでドアが閉められるのを防いでいたのだ。

「なんの用ですかね、ただの友達(仮)の土御門さん。上条さんは今非常に忙しいんですのことよ」

閉めようとする力、開けようとする力。上条と土御門の力が拮抗する。
だが悲しいかな。普通の男子高校生の上条と、普段から筋トレしまくって鍛えている土御門とでは、筋力差が大きく開いてしまっている。

「どっせーーい!!!」

拮抗状態から数秒。軍配が上がったのは当然のことながら、鍛えている土御門の方だった。

716■■■■:2014/03/22(土) 22:49:20 ID:Q4RHqb3.
「にゃっははは。カミやんごときが力勝負で俺に勝とうなんて100年早いぜい」

「ちくしょう……不幸だ…」

今日はもう晩御飯を作って食べたら風呂に入って眠るだけ。
残りの時間は全て美琴とのいちゃいちゃタイムに使えるはずだったのに。
美琴と二人っきりの時間を邪魔され、家の中にまで侵入を許してしまった。

これから土御門が起こすであろうトラブルに、ひしひしと不幸の予感を感じ取った上条は、よろよろと床に突っ伏して呟く。

一方、玄関で腕を組み、仁王立ちで勝利の高笑いをしていた土御門は、ようやくその笑い声を収めると、ごそごそを己の学生鞄を漁り始めた。
鞄から引き出されたのは十数枚のプリントの束だった。土御門はその紙束を上条に差し出す。

「ほいカミやん。我らが小萌先生からの愛の補習プリントぜよ」

「……あー。今日休んだ分ですね…つうか、お前はこれを届けに?」

「だにゃー。あと、今日の授業分と宿題分も含まれてるぜよ。休み明けに全部解いて提出だそうだにゃー」

「不幸だ……」

上条はその紙束の分厚さにおもわず頬を引きつらせつつも、素直に土御門から紙束を受け取った。
ぺらぺらと流し読みしてみると、どうにも自分一人の頭では休み明けまでに終わるかどうか分からない量と内容であることが分かる。

これは学園都市で三番目に頭のいい美琴センセーに頼った方がよさそうだと一瞬考えた。
しかし上条はその考えを即座に打ち消した。なんせ昨日の夜は美琴をあんな目にあわせてしまったのだ。
今日は今日とて昨日の疲れが未だに残っているし、明日一日甘やかせずに宿題の手伝いをさせるなんてかわいそう過ぎる。

今日は一日美琴を労わってやる。そして、明日は美琴の希望通り一日中彼女を甘やかして、ご機嫌取りに終始しよう。
それに、たまにはえっちいのは無しにして彼女と接さないと、愛想をつかされてしまうかもしれない。

となると、この宿題&補習プリント達は今日美琴が寝静まった後か、明日彼女が自分の寮に帰った後に必死こいて終わらせるしかない。
まあ、昨日美琴を大事にしなかった罰ですかねーと思いながら、上条は用は済んだとばかりに土御門を排除しにかかる。

「じゃ、プリントありがとな。用が済んだんだから隣に帰れ」

先程まで開けっ放しになっていた玄関のドアを閉めて、ちゃっかりと中に入ってきている土御門を、手でシッシと追い払う。
だが、当の土御門はニヤリと人の悪い笑みを浮かべ、人差し指を立てる。

717■■■■:2014/03/22(土) 22:49:49 ID:Q4RHqb3.
「チッチッチ。まだ俺のターン、もとい用事は済んでねーぜよ」

「なんだよ…早く済ませて帰ってくれません?」

早く美琴を構いたいんだから、という続きは胸の内に仕舞いこむ。
まあ、この男は用事を済ませれば速やかに帰ってくれるだろうと思った上条は、一応ポーズだけでも聞く体勢に入った。

「昨日の電撃姫のお味は美味でしたかにゃー?」

「ぶっ!!! はああああああ!!??」

緊急性を欠くものだったら問答無用で叩き出せばいいのだし、とか思っていた上条は、土御門の吐いたセリフに盛大に吹き出した。

「なななんなんだってそれをおおおお!!!!!」

「なんでって俺の部屋はカミやんの隣だぜい? もー全部筒抜け。舞夏と一緒に楽しませてもらったにゃー」

「不幸だああああああ!!!!!」

上条は心の中で泣く。どうして非常時しか頼りにならない男が隣人なのだと。しかし、土御門の攻勢は続く。

「土御門さんのプレゼント企画。大いに楽しんでもらってなによりだにゃー」

そのとおり。学校で告げられた直後は何のことかさっぱりだったが、蓋を開けてみれば至極簡単で。

「そういう企画でしたものね! ということは、やっぱり俺の部屋で美琴を襲ったのはお前か!?」

美琴の話では、気配も無いのにいきなり後ろから意識を落とされてしまったとあった。
土御門兄妹が企んでいた以上、美琴が目撃(正確には会話しただけで見てはいないが)した舞夏だけでなく、この兄貴も関わっているとは思っていたが。

「ピンポーン♪ いや〜。彼氏の家だとあんなに無防備になってしまうものなのですにゃ〜」

「あの時の美琴は結構警戒していたはずなんですがね!?」

718■■■■:2014/03/22(土) 22:50:34 ID:Q4RHqb3.
背後から土御門に襲われた美琴。あの時の彼女は部屋の中に空き巣か何かが居るかもしれないと、警戒状態だったのだ。
それをいとも簡単に気絶させたとなると、やはり相当の手練れでなければ無理だろうと推測していた。
魔術師として戦えなくなった後も、武術を使って裏世界を渡り歩いてきた土御門ならば、気配を消して美琴の意識を一瞬で落すことも可能だろう。

「ちなみに、イヤーンな下拵えをしたのは舞夏ですたい」

「それは美琴から聞いて知ってるわ! というか、テメーが美琴の裸を見てたとかほざいたら、この場で右ストレートかましてるからな!」

「ふっ…貴様の遅い拳が、俺に当たるとでも思っているのか?」

「なぜにいきなりシリアスモード!?」

ツッコミ疲れでゼーハーと肩で息をしている上条を、土御門は楽しそうに眺めていたが、おもむろに上条に近寄り、内緒話のように声を潜めて話し出した。

「してカミやん。実際、ミコっちゃんのお味はどうだったんだにゃー?」

「どう…って…」

そんな土御門に釣られて、上条も声を小さくする。

「ほれほれ、もったいぶってないで教えるぜよ! カミやんの感想を参考に、俺も舞夏をいただく予定なんだからにゃー!」

「おまっ! それは俺達を実験台にしたってことだよな!?」

「かーなーり強めの薬だって書いてあったからにゃー。舞夏に使う前に前例がほしいなーとか思ってねーぜよ?」

「てめえ! あれホントにやばかったんだぞ!? 美琴なんか、気絶した後も一晩中熱が抜けなくて大変だったんだからな!?」

「カミやんだって、おいしい思いをしたんだから言いっこなしだにゃー! しかし評判どおりの効果だぜい。これは、今夜のデザートは期待できそうだにゃー!」

両者の言い争いは白熱し、最初の頃の小さな声量はどこへやら。玄関先で怒鳴りあうかのような大声で言葉を交わしていたその時。

719■■■■:2014/03/22(土) 22:51:49 ID:Q4RHqb3.
「へぇー。ふーん。そうだったんですかー」

「にゃ!?」

「え!? 美琴!?」

感情の込もらぬのっぺりとした、実に平坦な声が響いた。声に驚き振り向くと、そこには上条のベッドに居たはずの美琴が立っていた。
先程と変わらず上条の毛布に全身包まっているとか、毛布の丈が短くてスラリとした美脚が惜しげもなくさらされているとか、そんなことはどうでもいい。

今注目しなければならないのは彼女自身ではなく、彼女が纏っているドス黒い邪悪なオーラである。

顔のほうは笑顔だ。うん、とっても可愛い。昨日の夜の最後のほうに見せてくれた、あの甘い甘い笑顔だ。
しかし、周囲に舞っているのはピンク色のハートやカラフルなお花では断じてない。
いつかの白黒風紀委員が纏わせていた、怒りとか嫉妬とかうらやまけしからんみたいな、あの黒いオーラにそっくりだ。いや、もしかしたらそれ以上かもしれない。


すごいぜ美琴たん。これならフィアンマもオティヌスも片手で捻れるぜ!


上条がこんなくだらない現実逃避を出来る理由は一つ。そのオーラの矛先に自分がいないからだ。
漏れ出た余波にあてられて体が凍り付いて一歩も動くことができないが。

そして、美琴から放たれるオーラの矛先。すなわち今回の騒動の元凶たる土御門といえば。
いつものニヤケ面も済まし顔もどこへやら。顔面蒼白を通り越して、青鬼並に青い顔でがたがた震えていた。

「あ、あーミコっちゃん。その、ちょ、ちょっと落ち着こう…ぜい……?」

土御門は学園都市暗部、ひいては魔術世界で養われた話術と鋼の精神力でなんとか交渉を試みる。しかし美琴といえば、

「落ち着いてますよー? それに、昨日も今日も当麻にいっぱい可愛がってもらって、私かなり機嫌がいいんですよー?」

ニコニコ。この擬態語がぴったりなほど微笑んでいる美琴は一歩一歩、じりじりと無言で土御門との距離を詰めていく。
引き換えに土御門は同じように、じりじりと無言で後ろに下がっていく。だが美琴と違い、彼の後ろには鉄の扉が控えている。
あっという間に後退スペースは失われ、自身で閉めた鉄の扉に背中を貼り付けてしまう。
こうなってしまうと後はもう、彼らの距離は縮まっていくばかり。上条はただ、固唾を呑んで見ているしかできない。

そして、残された距離が1mほどを切った時、再び美琴が口を開いた。

「昨日当麻があんなに私を可愛がってくれるきっかけを作ってくれた元春さんには、とーっても感謝してるんですよ?」

背中を玄関のドアに貼り付けた土御門は、上条に向かって必死にアイコンタクトを試みる。

「(カミやーん! 助けてくれにゃー!! お前さんの彼女だろ!? 俺達親友だろ!?)」

「(諦めろ土御門。お前の犯した罪の報いをおとなしく受けるんだ……俺もとばっちりは嫌だしな)」

「(最後のが本音だろ!? 友達外の無い奴だにゃ……あっ! いや、違うぜよ! お願いだから見捨て無いでくれにゃー!)」

さらば土御門とばかりに両手を合わせて拝み始めた上条を見て、彼からの救援は望めないと悟った土御門。
どうにかこの窮地を乗り越えようと、美琴に視線を戻す。

「ははっ、俺とカミやんは親友だからにゃー……親友とその彼女の幸せを願うのは当然ですたい……」

「ええ。だから私も元春さんに何かお返ししてあげたいんです」

ここで唐突に、美琴から発せられていたドス黒い邪悪なオーラが消えた。
ほっと息をついたのもつかの間、美琴の顔から笑みも消えていた。

「…ちなみに、何をして下さるんでしょうかにゃー………?」

いよいよガクブルと体を震えさせ始めた土御門は、それでも救いを信じて声を絞り出す。
そんな彼に、美琴はとびっきりの笑顔で答えた。

720■■■■:2014/03/22(土) 22:52:40 ID:Q4RHqb3.





「その股の間に付いてるいらない袋を処分します」


「「イヤアアアアアアアアアアーーーーーーーー!!!!!」」

721■■■■:2014/03/22(土) 22:53:22 ID:Q4RHqb3.
土御門は己の息子に降りかかるであろう暴虐に対して、全身を竦み上がらせて絶叫した。
上条は己の息子に降りかかるわけてもないのに、その暴虐を想像して同じく悲鳴を上げた。いやだ、はもってるじゃないの。

危機回避能力か、本能的恐怖からか。
瞬時に身を反転させた土御門は、上条家のドアノブに手をかける。だが文字通り、光の速さで彼の体を電撃が貫いた。
もちろん電撃を放ったのは、彼の後ろに立つ最強の電撃使いこと御坂美琴である。

先程とはうって変わり獰猛な笑みを浮かべた美琴は、電撃で体が麻痺して硬直している土御門との距離を素早く詰める。

「それじゃあいくわよ! 常盤台中学内伝、おばーちゃん式ナナメ45度からの打撃による金的不能法!!」

「ちょっ! ま、待つんだ、ギニャーーーーーー!!!!!」

「ちぇいさーー!」



――――めしゃり




「ふうっ。あーよかった。これで社会のゴミ袋が一つ減ったわ」



この場面を震えながら見ていた上条当麻は後に語る。
悪魔のごとき所業を犯した少女は、まるで天使のように愛らしく微笑んでいたそうな。


はっぴーえんど?


「ふ、ふこう……だ…にゃー……ガクリ」

722■■■■:2014/03/22(土) 22:55:00 ID:Q4RHqb3.
以上をもちまして狼条さんと縛られ美琴はお終いです。煩悩を詰め込みすぎました。ごめんよミコっちゃーん
そして投下し終えてから気付きました。名 前 に タ イ ト ル 入 れ 忘 れ た ! !
ホントごめんなさい。あと今回投下分は書き直したところなので、以前と毛色が違っちゃってる気がしますん
次回作が出来上がったら、またここに投下しに来ると思います。その時はまたよろしくお願いします。では

723■■■■:2014/03/23(日) 01:04:33 ID:UiHUCa5U
GJ
次回作も期待してるぜ

724■■■■:2014/03/23(日) 01:30:40 ID:8Skrueik
ふぅ…
えろ描写もいちゃ描写も丁寧でボリュームもあって大満足でした
次回作も読みたい!お待ちしてます…!

725■■■■:2014/03/23(日) 02:45:23 ID:TDVeqJc6
乙です。
次回作楽しみにしております。

726■■■■:2014/04/01(火) 07:11:07 ID:IiXVdqUA
おお、乙!!
後でじっくり読ませて頂く!!

727■■■■:2014/04/02(水) 08:26:17 ID:YqjoQNB6
おつ!

土御門は自業自得とはいえwww

728くまのこ:2014/04/06(日) 01:51:38 ID:sDwpupgU
いちゃスレで短編を書いたのですが、その短編のエロい奴も書いたのでこちらにも投下します。
前半部分はいちゃスレのと同じなので、カットしてあります。無駄にレス使っちゃいますし。
なので、いちゃスレから読んでいたいただくとありがたいです。
2レス使います。

729たまにはちょっぴり攻め琴ちゃん(エロありver.):2014/04/06(日) 01:53:17 ID:sDwpupgU
あらすじ的な物

・大学三年生の美琴ちゃん、佐天さん等と共にお酒を飲む
・帰り道、スキルアウトグループに絡まれる
・酔っているせいで電撃出ない。美琴ちゃん大ピンチ
・上条さんが駆けつけ、スキルアウトを追い払う
・腰が抜けた美琴ちゃん。仕方なくおんぶして家まで送る事に
・上条さんの背中で、美琴ちゃん眠る
・上条さん、何かドキドキする
・美琴ちゃんの家に入れず、予定を変更して自分の家に連れて行く上条さん
・美琴ちゃんをベッドに寝かしつける
・上条さん、何かムラムラする ← 今ここ



上条は勃起しまくった我が息子を静めようと、トイレに行こうとする。
やましい事をするつもりはなくとも、そこはやはり男であり、生理現象は起こるのだ。
しかしその時だ。上条は思わぬ事態に直撃する事となる。

ベッドを離れようとして立ち上がった瞬間、上条の腕を何かが掴んだ。
いや、何かと言っても、この空間には上条と美琴の二人しかいない。つまり、

「っ! み、美琴! 起きたのか!?」

目の前には、腕をがっちりロックしながら目を半開きにした美琴がそこにいた。

「な、なんだ起きたんなら―――」

「起きたんなら丁度良かった。俺ちょっとシャワー浴びてくる」と上条が言おうとした瞬間
(さすがに、「トイレで一発ヌいてくる」とは言えない)、そのままグイッと腕を引っ張っられた。
そしてベッドに押し倒されると、

「…っ? …………… !!!!!!???」

いきなり唇を奪われたのだ。上条にとって(美琴にとってもそうだが)はこれが初めてである。
「ファーストキスはお酒臭かった」、という思い出が、後々語られる事になるだろう。

「ぶあっ!!! み、みみみ美琴さん!!? 何をしていらっしゃりますですか!!?」

慌てて美琴を引き剥がし、当然の疑問をぶん投げる上条。
しかし美琴は何だかポワポワさせながら、さも当たり前のように答えた。

「だって…好きなんだもん」
「す…………はあっ!!?」

有り得ない行動。有り得ない言葉。
どうやら美琴は、まだ酔っている上に更に寝惚けているようだ。少なくとも平常時ではない。
だがこれだけでは美琴の暴走は止まらない。
しゅるり、とその場で服を脱ぐ。と言うかそのまま、下着も脱ぐ。
あまりにもアッサリしすぎていて、上条も止めるのを忘れたぐらいだ。
部屋の中は真っ暗で、美琴の身体のラインはシルエットでしか見えなかったが、それが逆にエロい。
が、ここでようやく、上条はハッとして我に返る。

「のおおおおおい!!! 何してんの美琴さん!!?」

速攻で毛布を被せる、ヘタレな上条であった。
だが美琴は、ここでも予想外な反応を見せる。

「……私って…そんなに魅力無いかな…?」
「………は?」

美琴の声は弱々しく、少し涙ぐんでいた。

「えっと…それってどういう…?」
「だって! 何もしてくれないんだもん!!! ゆ、勇気出してキスまでしたのに!!!」
「いやいやいや美琴さん!!! それはアナタが酔っ払っていらっしゃるからでしてね!?
 いつもならそんな事絶対にしない―――」
「違うもんっ!!!」

上条の言葉を遮るように、美琴は叫んだ。

730たまにはちょっぴり攻め琴ちゃん(エロありver.):2014/04/06(日) 01:54:38 ID:sDwpupgU
「そりゃ…確かにお酒の力は借りてるけど……でも! 誰にだってこんな事する訳じゃないもん!!!
 相手がアンタ…………と…当麻だから!!! そうじゃなかったら、こんな事しないわよっ!!!
 ずっと…我慢してた……今日だって当麻が助けてくれて、すごく嬉しくて、だから…
 好きな気持ち抑えられなくなって…どうしたらいいのか分かんなくて結局寝たフリとかしちゃって…
 けどそれでも当麻は優しくて……もう自分の気持ちに嘘つけなくなっちゃって……
 でも…キスしても…こ、こんな格好になっても……当麻は何もしてくれないし………
 わ…私の……事…女の子として見てくれないんだって思ったら……
 何かもう訳分かんなく…なっちゃって………」

それは美琴の剥き出しの気持ちだった。
確かに彼女の言う通り、酒の力は借りているかも知れない。
しかしだからこそ、それは嘘偽りのない言葉だった。いつもは言いたくても言えない言葉だった。
普段は素直になれないあの美琴が、勇気を振り絞ってここまでやったのだ。
もしもここで逃げたら、上条は自分自身が許せなくなるだろう。

上条はそっと、美琴を抱き締めた。

「……ふぁえっ!!?」
「あーその…なんだ……上条さんは別に、美琴を拒否った訳ではありませんぞ?
 ただああいう事は、本来は好きな人同士がやる物であって、
 相手が酔ってるからって、『ラッキー』とばかりにやっちゃイケナイと思いましてですね」
「だから私は!!!」
「分かってる。……いや、分かってなかった。さっきのが美琴のホントの気持ち…なんだよな。
 だったら俺も、俺自身の気持ちを言わないとフェアじゃないよな?」
「当麻の…気持ち…?」

すると上条は大きく深呼吸をして、一言。

「俺も好きだよ。…美琴の事」

それは美琴がもっとも聞きたかった言葉だった。
だが。

「う、嘘よ…そんなの…ある訳ない……」
「本当だよ」
「嘘! だったら証明してよ!」
「証明?」

すると美琴は、上条が被せた毛布をバッ!と剥ぎ取り、再び美琴の美しい裸体があらわとなる。
中学生の時【あのころ】に比べ肉付きの良くなった美琴の身体は実に艶っぽく、
しかし表情にはまだあどけなさが残っており、そのアンバランスさが上条を尚更興奮させた。

すでに陰茎は挿入できる状態になっているが、
今すぐにでもしゃぶりつきたくなるような衝動を抑え、美琴に確認する。

「……じゃ、じゃあ本当にいいんだな?」

すると美琴もコクリと頷き、

「い、いいって言ってんでしょ…? てか…私から誘っ…たんだし……」

と恥ずかしそうに答える。しかしその言葉とは裏腹に、
自分の指で小陰唇を広げるという大胆な行動を取る。酔いのおかげでもあるのだろうが。
月明かりに照らされ、膣口がぬらぬらと光る。こちらも準備はできているらしい。

「じゃ…挿入れるぞ…?」
「う、ん…来て……」

その会話を合図に、二人は繋がる。
身体だけでなく、心も、だ。



朝である。
一夜を共にした上条と美琴は、お互い顔を真っ赤にしたまま背中を向けている。
上条は照れながら頭を掻き、美琴は恥ずかしそうに俯いて。
冷静になり、『とんでもない事』をしてしまったと自覚したのだろう。

しかしこのまま黙っていても気まずいだけだ。
誘った側として、美琴が率先して口を開く。

「あ…あのー、さ……その…せ、責任って……取ってもらえるのかしら…?」
「それどっちかっつーと上条さんのセリフだと思うんだけど………
 うん、でもまぁ…ちゃんと取るよ。…責任」

「プロポーズは初エッチの後だった」、という思い出が、後々語られる事になるだろう。

731くまのこ:2014/04/06(日) 01:55:36 ID:sDwpupgU
以上です。
本番シーン、まるまるカットしちゃってすんません…
ではまた。

732■■■■:2014/04/06(日) 02:31:19 ID:/NJuKRDs
くまのこさん、ひさびさのエロ!たまりませんGJです!

733■■■■:2014/04/06(日) 14:19:50 ID:jZUH9zJQ
おい、昼間っから
俺のjr.が爆ぜたじゃねぇか

ど う し て く れ る

GJ!

734■■■■:2014/04/06(日) 14:46:11 ID:OoAyIsws
キュンキュンするわぁ〜

735■■■■:2014/04/14(月) 01:55:40 ID:N70fhEJ6
どうした過疎ってるぞ

736■■■■:2014/04/15(火) 19:37:04 ID:WoIqMfzQ
最終投稿から一週間しかたってないのに過疎ってるとは言わなくないか?

737■■■■:2014/04/18(金) 00:41:23 ID:hGZGMFo2
pixivに狼条さんと縛られ美琴のおまけがあったよー
微エロだけど面白かった

738ましろぷーど:2014/04/25(金) 21:33:30 ID:6HyDzCGw
こんばんは。以前狼条さんと縛られ美琴をかいていた者です
新しいお話を投下しに参りました。タイトルはご褒美でNEWプレイ! です
それと、いちいち狼条さんとかご褒美とかいている者、という自己紹介はめんどうなので
今回からましろぷーどと名乗ることにします。以後よろしくお願いします

それでは今回は導入部分だけ投下します。短いです
それから、このご褒美でNEWプレイ! は特殊プレイになりますので、苦手な方はご注意ください

739はご褒美でNEWプレイ!:2014/04/25(金) 21:34:21 ID:6HyDzCGw
おはようございます。御坂美琴です。
本日は日曜日。現在時刻は朝9時。暑くなりつつある朝日とさわやかな風がとても気持ちいいです。

そして今私はお風呂に入っているのですが、今日の陽気とは逆に、このままお湯の中に溶けてしまいたいと思う程度に気分が沈んでいます。
なぜなら私はこの後恋人に抱かれる予定なのですが、それが嫌だからです。
私は私の恋人を深く愛しているのですが、それでも嫌です。死ぬほど嫌です。正直逃げたいです。

ではなぜこんなこんなことになっているのか。
それは、私が過去の選択を誤ってしまったからなのです。

740ご褒美でNEWプレイ!:2014/04/25(金) 21:35:18 ID:6HyDzCGw
「え? ご褒美?」

中間テストを間近に控え、今度こそ赤点を回避するために、美琴は上条宅に泊り込みで勉強を教えに来ていた。

「そうなのですよ! 現在上条さんは美琴センセーの指導の下テスト勉強に励んでいるわけですが、無事に赤点回避できたらご褒美がほしいのです!」

上条に課題を解かせている間に美琴が作った夕食。
勉強に一区切り付けてそれを二人でつついていた時、上条からそんな声が挙がった。

「そうねー」

食事を口に運ぶ手をいったん休め、美琴は考える。

美琴が与えられるモノがご褒美となり、それによって上条のモチベーションが上がるのはいいことだ。
それに、上条の赤点回避は美琴にとっても予てからの願いであり、そのために美琴はありとあらゆる手を上条に施してきた。
いまさらご褒美をねだられたところで困るような事態は発生すまい。

「うん、いいわよ。何が欲しいの?」

美琴の快諾の返答を聞いて、上条は喜色を浮かべた。

「ホントか美琴! じゃあ、美琴たんとアナルプレイがしたいです!」

「!?」

ガツンと思いっきり頭を叩かれたような、そんな錯覚に美琴は陥った。
そのショックで、どうせ米とか砂糖とか高級牛肉みたいなものだろう、と頭に思い描いていたご褒美群は瞬く間にして吹き飛んだ。

いま、この男は何と言った?

やや上ずった声で告げられた上条の望みは、美琴の思考停止を招くほどの威力を秘めていた。
言葉の意味が理解できず硬直する美琴を尻目に、上条はニコニコしながら言葉をつなぐ。

741ご褒美でNEWプレイ!:2014/04/25(金) 21:36:18 ID:6HyDzCGw
「いやー、一度はやってみたいと常日頃から思ってたんだ…」

「絶対ダメ! 」

硬直から我に返った美琴は叫んだ。叫ぶついでに箸を握ったまま両手を机に向かって振り下ろす。
ガンッ! と大きな音をたてて机が軋み、その衝撃によって机の上の食器がガチャリとぶつかる。

「なんでだ! ご褒美はなんでもいいんだろ!?」

上条は目を見開き、これ以上無いと思うほど真剣で必死な表情で美琴に食って掛かる。
そのあまりの必死さに怯むものの、しかし美琴も負けじと吼え返す。

「なんでもいいとは言ってないわよ! だいったいアナ…その、お尻でとか、バッカじゃないの!」

初めて体を重ねてからまだ半年も経っていないというのに、何て事をいうんだこの男は。

ぶっちゃけ、美琴としては、手をつないで隣にピッタリ寄り添っていられれば満足できる。無理に性行為をしたいとは今のところ思っていない。
まあ、上条が自身を求めてきてくれるのはうれしく感じるし、できれば応えてあげたいとも思っているが。

でもこれはない。ないったらない。
エッチ初級者がいきなりお尻でするとか、絶対ない。バカじゃないのかこいつ。

「(そういえばバカだったわ…バカじゃなかったら今私ここにいないもんね……)」

おバカな上条の為に泊り込みで勉強を教えに来ていた事実を思い出して、美琴は頭を抱える。バカのベクトルは違うが。
そんなふうに美琴が遠い思考の海に沈んでいる間も、上条は必死に件のご褒美のすばらしさを語っていたのだが、
まともに取り合う姿勢を見せない美琴に対して、衝撃的で挑戦的な言葉を放った。

「だったら、全教科赤点回避じゃなくて、平均点以上とれたら例のご褒美、でどうだ!?」

742ご褒美でNEWプレイ!:2014/04/25(金) 21:36:51 ID:6HyDzCGw
上条の伺うような顔を視界の隅に、美琴はその言葉の意味と価値を考える。

動機が不純であっても、学力を伸ばすことは決して悪いことではない。
学園都市という学生が集うこの町で過ごす以上、学力のもたらす恩恵は決して無視できるものではない。
超能力の強度(レベル)が己の価値を決めるとされていても、低い強度ながらも高い学力を武器にしている学生は多い。
上条がこの先どういう進路を取っていくにしても、学力が高いことは必ず有利に働く。

次に美琴自身の身の危険性と上条の学力上昇の重要性を天秤にかける。
日頃の不幸の影響で出席日数がギリギリの中、このまま赤点赤点と危険な領域を彷徨えば確実に留年は免れないだろう。
しかし、ここで上条のモチベーションを上げてテストで好成績を残させることが出来れば、進学への道はなんとか繋がるのではないか。

そして美琴は決断した。

「……全教科平均点以上とれたら、その時は受けてやるわ! でも、一個でも落としたらダメだからね!」

箸を机の上に置き、そのままビシッ! と上条に人差し指を突きつけて宣言する。
美琴の睨むような視線を、上条は正面から受け止める。

「よし! 約束したからな!」

リスクはある。とんでもないプレイをさせられるという身の危険が。
だがそれ以上に今回の賭けは、上条の学力レベルを2も3も上げられる可能性を秘めている。

万年赤点の底辺学生である上条がテストで平均点以上の点数を取るためには、生半可な努力では絶対に達成できない。
自分から言い出した以上、その覚悟は十分にあるのだろう。ならば、これを機に上条の本格的な学力アップを図ろうと思う。
あちらが不純な動機で頑張るというのなら、こちらも大いにその頑張りを利用させてもらおう。
きっとスパルタ指導にも文句を言わずに食らい付いて来てくれるに違いない。

それに上条がどんなに頑張ったところで、おそらくこの全教科平均点以上という条件をクリアできることはないだろう。
こう言ってはかわいそうだが、上条の体質を鑑みるに、ハッピーなご褒美を得られるとかありえないと思う。

食後の勉強への意気込みを高めながらご飯をかきこむ上条を眺めながら、ぼんやりと美琴は思った。

743ご褒美でNEWプレイ!:2014/04/25(金) 21:37:41 ID:6HyDzCGw
おわかりいただけたでしょうか。
つまるところ私が恋人の学力を計り損ねたことが原因…いや、男の子の煩悩パワーを見くびったことが原因なんです。

あれから美琴のスパルタ授業を経てテストに臨んだ上条は確かな手ごたえを感じたらしく、休日の朝早くに自分の寮室に来るよう美琴に約束を取り付けた。
その約束に応じて上条の部屋を訪ねた美琴は、上条が差し出した沢山の赤マルがついたテスト用紙を見て自分が終わったことを悟った。
邪悪な笑みを浮かべながら両手をわきわきと動かす上条を押し止め、美琴はなんとか風呂に入る権利をもぎ取ったのである。
そうして浴槽で沈んだ気持ちを抱えて現実逃避なんかを試みたのだが、どうやら観念するしかないようだ。
約束は約束。反故にするなんて人としてダメだし、なにより美琴のプライドが許さない。


本日は日曜日。現在時刻は朝9時10分。
私御坂美琴はこれから愛する彼氏の手によって、後ろの穴に欲棒を突っ込まれます。

744ましろぷーど:2014/04/25(金) 21:39:01 ID:6HyDzCGw
以上、ご褒美でNEWプレイ! の導入でした
いちおうこの後は上条さんが優しく、愛に満ちた調教をしていきます
しかしアナルプレイということで嫌な人はいらっしゃるかと思いますので、ダメだったらダメっていってください
そして最初タイトルミスってる。申し訳ないです。ではこれにて

745■■■■:2014/04/26(土) 00:20:52 ID:QfDS2mm6
愛に満ちた調教なら、アナルプレイでも私は全然OKです
ましろぷーどさん、続き楽しみに待ってます

746■■■■:2014/04/26(土) 00:56:59 ID:Ve89CG4A
ましろぷーどさんの作品はエロの素晴らしさに加えて
お互いが愛しあってるとわかる描写が丁寧で好きです
続き待ってます!

747■■■■:2014/04/26(土) 09:01:00 ID:mwCkzutw
感染症対策だけはしっかりお願いしたい

748ましろぷーど:2014/05/02(金) 22:46:56 ID:wwKK27bA
今日はみこっちゃんの誕生日だって? ハッ! 知ったこっちゃねえぜ! いいから上琴エロ話だ!
というわけで今回はご奉仕プレイではなく、みこっちゃん誕生日エロ話です。あしからず

749■■■■:2014/05/02(金) 22:47:31 ID:wwKK27bA
とある少女の誕生日があと2日まで迫った日の朝。少女の下に一通の招待状が届いた。
その招待状の内容とは、少女の誕生日に合わせて夕食を振舞いたいので是非来てほしい、といったものだった。

少女は彼女を慕う後輩と筆頭に仲の良い友人達と遅くまで遊び倒す予定を組んでいたのだが、急遽予定を変更することにした。
なぜなら、その招待状を送ってきたのは少女の恋人であったからだ。


そして誕生日当日。
足早に恋人の部屋を訪れた少女は、逸る気持ちを抑えつつも扉を叩く。
その音に呼応して開かれた扉の先には愛する恋人が優しい顔で微笑んでいた。

「お帰りなさいませお嬢様」

「ただいまとう……ちょっと待った」

美しく直立する愛しい恋人は、なぜか執事のコスプレをしていました。

750■■■■:2014/05/02(金) 22:47:52 ID:wwKK27bA

「つまりですね、上条執事さんの手料理とご奉仕によって身も心も満足していただこうと思ったわけです。誕生日なので」

日ごろの感謝も込めまして、と上条は笑う。
玄関で怪訝な顔をされたことに対してなのかどうかは分からない。
だがいつもの口調に戻った上条は、説明しながらも美琴の背に手を添えて部屋の中へと誘導する。
想像していたのと違った出迎えられ方に若干の戸惑いを感じていたものの、美琴は促されるままに部屋の中へと足を踏み込む。

久々に訪れた上条の部屋は綺麗に片付いており、部屋の真ん中のローテーブルは美しく飾り付けられていた。
テーブル全体を覆う純白のテーブルクロス。真ん中には小さな花瓶と、これまた小さな活けられた花。
床に座布団なのが上条らしいとも思うが、座布団カバーは美琴好みのかわいい水玉模様なので十分合格点だと思う。

「…初めてよね、こんなにしてくれるの」

「そりゃあな。美琴と恋人になれてから初めての誕生日だからな」

感動に声を震わせた美琴の頭に優しく右手を置いた上条は、そのまま何度か優しく美琴の頭を撫でる。

「さ、席についてくださいお嬢様。感動するのは身も心も満たされてからでも遅くはありませんよ」

優しく甘い空気が広がる中、上条は美琴を席につかせると、この日の為に特訓した料理と奉仕の腕前を存分に披露し始めた。

751■■■■:2014/05/02(金) 22:48:19 ID:wwKK27bA

「ごちそうさまでした!」

美琴は両の手のひらをあわせて食材と料理人への感謝を体現する。

本当にこれを上条が作ったのかと思うような美味なる料理達。
それに上条執事の給仕も完璧で、上条の宣言どおり美琴は身も心も満たされ夢見心地な状態になっていた。

頬を緩めきり、ふわふたした余韻を味わう美琴を見て上条は、

「さて、シメといきましょうかね」

と美琴の傍へと寄っていく。

「ふえ? デザートならもう食べたわよ?」

温もりがほのかに感じられる距離まで接近してきた上条にどぎまぎしつつも美琴は呟く。
既に上条手製のとろけるプリンというデザートを堪能した美琴は、あれがシメじゃないのかとコテンと首を傾げる。

そんな美琴を柔らかい笑みのまま抱き寄せながら上条は口を開く。

「上条さんの手料理で身を、上条さんの御奉仕で心を満たしてもらったわけですが、最後に身と心両方いっぺんに満たされてもらおうと思いまして」

「りょう、ほう?」

上条の腕の中にすっぽりと納められながら、ますます美琴は首を傾げる。
上条の言っていることは理解できるが、その条件に当てはまるモノが思い浮かばない。

一体彼はどうするつもりなのだろう?

「ね、何で私を満たしてくれるの?」

疑問への純粋な興味と未知の期待、それに加えて上条が何かを与えようとしてくれていることへの喜び。
美琴は自分でもよく分からない気持ちを胸にかき混ぜながらも上条へ尋ねる。

752■■■■:2014/05/02(金) 22:48:48 ID:wwKK27bA
上条は美琴の背中へと回していた両腕のうち、片方を彼女のあごへと移動させる。
そのまま人差し指でクイ、と美琴のあごを持ち上げて上を向かせながら、

「もちろん、これでだ」

優しくささやくと同時に美琴の唇を自身の唇で覆い尽くす。

上条からのいきなりのキスに美琴は驚いて一瞬体を硬くするが、すぐに力を抜いて上条に体を預ける。
愛しい恋人からの甘いキスを拒む理由など、元から美琴には存在しない。
目を閉じ、うっとりと表情を緩めて上条の成すがままに唇をついばまれる。

「…美琴」

「……ん…」

息継ぎの為に唇を離したその瞬間を無駄にせず、上条は低く美琴の名を呼ぶ。
美琴にはそれだけで上条の意思が伝わる。上条の意思に答えるべく、美琴は息継ぎに薄く開けた口をさらに大きく開く。

そうして開けた美琴の口内にぬるりとした熱い塊が滑り込んでくる。
その熱い塊は、同じく美琴の口内に存在していたそれよりも一回り小さい塊を絡め取り、唾液を混じり合わされる。
混じり合った唾液を、美琴は躊躇無く飲み込む。送り込まれる唾液と一緒に上条の愛が流れ込んで来る気がして、体がカッと熱くなる。
まるでお酒を飲んだ時のように体の内部から全身が熱くなり、頭に甘い痺れが廻っていく。

「ん、はぁ…んむ……ちゅ…」

後頭部をしっかりと捉えられ頭を固定された状態で、美琴は上条からの優しくも激しいキスを受け止める。
舌を擦り合わされ、吸い上げられ、甘噛みされ、頭がとろけそうになるほど心地よい感覚に満たされていく。

753■■■■:2014/05/02(金) 22:49:13 ID:wwKK27bA
美琴の意識が朦朧としてゆく間に、上条の両手はゆっくりと美琴の胸に降りてゆく。
美琴の胸に到達した上条の両手はそのまま美琴のひかえめなふくらみを柔らかく包み込む。

「はむ! んん、ふ…んぁ!」

やわやわと胸を揉みこまれる快感に、美琴は堪らず小さな喘ぎをもらす。
その喘ぎに気を良くした上条は、服の上からそのふくらみの頂点を掠めるようにつめ先を引っ掛ける。

「やぅ!……んく…んんっ! ひん! はっ…あん」

舌を絡めとられながらも胸に刺激を与えられ、美琴の快感の受け値が大幅に減少してゆく。
もう自分一人ではまともに姿勢すら保てず、完全に上条に体をしな垂れかける。
その間にも両胸の頂点は上条にもてあそばれ、服の上からでも分かる程に勃ちあがっていく。
そしてここまで美琴の頂点を育てた指先が動きを止めたかと思った瞬間、親指と人差し指の間に頂点を捉え、指の腹全体でそれを押しつぶした。

「んんんんん!!!!!」

上条に唇を覆われたまま、美琴はその刺激に悲鳴を上げた。
刺激はその一回にとどまらず、二回、三回と間を置かずに美琴を襲う。
その刺激が生み出すあまりの快感に、美琴は体を大きくよじってもがく。
しかし美琴をがっちりと抱え込んだ上条の腕の中からは抜け出せず、口内に入り込んだままの上条の舌に吐息ごと抵抗の体力を奪われる。

そうして酸素と体力を失った美琴は、次第にぼんやりしてゆく頭で必死に快感を受け止める。
いっそ気も失えてしまえばいいと思ったが、与えられる強烈な快感はそれを許さない。
それに、こんなにも自分を愛してくれる上条の行為を無碍にするようなことなんて、それこそ美琴自身が許さない。

754■■■■:2014/05/02(金) 22:49:53 ID:wwKK27bA
そうこうしているうちに、美琴はいつの間にか背中がなにやら広く、平らなものに接していることに気が付いた。

「…はっ、は……れ?」

声が苦も無く出せたことにも驚く。

あの甘いキスを与えてくれていた上条の唇はどこにいったのだろう?

そうふと頭をよぎった疑問は、ひんやりと外気に晒された下肢の気配に押し流される。
のろのろと首を下の方に向けると、そこには美琴の短パンと下着を両手に持った上条が目に入る。

「ふえ?」

視界に入った情報を頭が整理できないままぼんやりとしていた美琴。
が、上条が両膝に手をかけて足を左右に大きく開かされたことにより、ようやく動き出せた。

「あ…! ま、まって…」

大きく開いた足の間にもぐりこんだ上条が何をしようとしているかを悟った美琴は、それをやめさせようと声を上げる。
だが一歩遅く、上条は舌を伸ばしながら美琴の秘部にしゃぶりついた。

「ひああ!! あ、やっ…ひぅ、んあっ! ああっ!」

そこからはもう怒涛の如く強い快感が美琴を襲った。
美琴の秘裂を上条の舌が何度も往復し、敏感な肉の芽を舐めて、転がす。
舌が肉の芽から離れたと思ったら今度は上条の指先が接触し、肉の芽を弾き、時折押しつぶすかのように捏ねてくる。

肉の芽から離れた舌は秘裂の内部に侵入してくる。
入り口を優しく舐め解し、奥の方まで入り込んでは内壁を舐め上げて美琴の愛液の分泌を促す。

「はあっ! ああ…あんっ! ひ…あ、あっ! ああっ、あああああ!!!!」

その堪え難い快感に美琴は成す術も無く翻弄され、喘がされ、あっけなく絶頂を迎えた。

755■■■■:2014/05/02(金) 22:50:36 ID:wwKK27bA
荒い呼吸を整えようと美琴の胸がひっきりなしに上下する。

「気持ちよかったか? 美琴」

美琴が絶頂を迎えてからは上条は快感を与える手を休め、美琴の回復を待っていた。
途中で美琴を移して横たえさせたベッドの上に自身も這い上がり、美琴の顔を覗き込む。
赤く上気した頬に潤んだ瞳。かわいいなぁと、自然と頬が緩んでくる。と、

「んむ!」

おもむろに伸ばされた美琴の両腕が上条の首をがっちり捕らえて引き寄せた。
引き寄せられた上条の顔は美琴の顔へと近づき、そのまま各々の唇同士が重なり合う。

突然のことに驚いた上条は思わず身を離してしまい、すぐにその唇は離れてしまう。
しかし、依然と美琴に向けられていた上条の目は美琴の目からそらせない。

そうして見詰め合うこと数瞬。先に口を開いたのは美琴であった。

「ね……わたしのここ、あふれるくらいにいっぱいにして」

そういってゆるゆると両足を開いて秘部をさらけ出す。
そこは先程の刺激と大量の愛液によってとろとろに解れ、なにやらもの欲しそうにひくついていた。

そのあまりの艶容さに、上条は自身の雄が一気に暴発寸前まで膨れ上がるのを感じた。
上条は、今日は美琴の誕生日だからと食事の最中も、先の情事の最中も美琴を優先して自分を押さえ込んでいた。

しかしこんな美琴の姿を見せられてはかなわない。
なんとか雄の衝動を押さえ込んでいたわずかばかりの理性は吹き飛び、上条はやや荒々しく美琴にのしかかる。
もどかしげにズボンのチャックを下ろして自身の男根を取り出し、一息に美琴の秘裂を貫いた。

「あっ、ふ、ああああ!!!」

一気に最奥まで貫かれた美琴は背中を弓の如くしならせる。

756■■■■:2014/05/02(金) 22:51:05 ID:wwKK27bA
その衝撃の余韻が抜けるのを待たぬまま、上条は美琴の体を揺さぶり始める。

「はあっ! んっ、くん!……ああうっ! ひああっ! あああ!!」

その快感と揺さぶりに堪えるべく、美琴は必死に両腕を上条の背に回して上条に縋りつく。

「美琴…美琴…美琴…み、こと!!」

上条も上条で、ただひたすらに美琴の名を呼びながら腰を振り続ける。
残念ながら今の上条には美琴に尽くして喜ばせようという思念は吹き飛んでしまっている。

そんなお互い必死で余裕の無い性交が長く続くはずも無く。

「とう、ま! と…あ、あっ! あっ! ああっ、ああああああ!!!」

「うぁ…イ、ク……美琴!!」

両者はほぼ同時に絶頂を迎え、美琴はビクビクと体を震わせ、上条は快感に歯を食いしばりつつ美琴の奥に向けて精を放った。

はぁはぁ、と二人とも乱れた呼吸を整えようと肺をフル稼働させる。

そうしつつも上条はゆっくりと美琴の中から男根を抜き取る。
それにつられて美琴の秘裂から白濁の液が溢れて太ももをつたってシーツに流れかける。

「あ…ダメ」

それに素早く気付いた美琴は自身の片手を秘部に寄せ、流れ落ちた白濁を掬い上げる。

「ん…全部…私の……」

そうして白濁を掬った手を口元に持ってくると、ぺろりと白濁を舐め取る。

一方、素敵な誕生日計画を最後の最後で全うできなかったことに自己嫌悪を感じていた上条。
男性特有の絶頂後の余韻に浸って凹んでいたが、しかしそんな美琴の姿を見てしまったが故に、せっかく取り戻した理性を再び焼かれていく。
うれしそうに、満足そうに、指先の白濁を全て舐め取った美琴の笑顔を見たのを最後に、上条はもう一度美琴を組み敷いた。

757ましろぷーど:2014/05/02(金) 22:52:21 ID:wwKK27bA
以上です。お誕生日おめでとう美琴ちゃん!
これを書いていて分かったのは、私はネタを挟まないと死んじゃう病であったということです。では

758■■■■:2014/05/02(金) 23:49:56 ID:7XskQeIM
ましろぷーどさん最高です!ご褒美プレイの方も楽しみに待ってます
みこっちゃんおめでとう!

759■■■■:2014/05/18(日) 23:06:36 ID:wtKc0b16
最後の書き込みから2週間以上経ってしまったか

760ましろぷーど:2014/05/19(月) 11:49:57 ID:JHOteZw2
すいません、最近PCさわれる機会がほとんどないです
投稿したからには完結させるつもりですが、すぐには無理そうです

761■■■■:2014/05/20(火) 23:20:03 ID:OOb8FdyQ
いつまでも待ってます。全裸で!

それにしても、裸ジャージとか馬乗りとか最近の展開は妄想が捗る

762■■■■:2014/05/22(木) 00:52:46 ID:UAzBkWfk
大覇星祭で正常位はセカイ放送済み

763愛理:2014/06/10(火) 18:19:14 ID:oOE2TI0I
akh0442478d260x@yahoo.co.jp
メールする?

764■■■■:2014/06/13(金) 18:07:57 ID:KMS3gUIE
過疎ってるぞ〜

765ましろぷーど:2014/06/20(金) 22:00:24 ID:g6vOzVYU
上条「贅沢は貧乏の敵とはいいますが、やっぱりたまには贅沢したいですよね・・・」
上条「お腹が飢えると心も飢える気がしますよね・・・」
上条「………」ポクポクチーン!
上条「よし、今日はごちそうを作ろう!」


美琴「で、せっかくのごちそうを私も一緒に食べていいわけ?」

上条「そりゃあ、一人で食ったってなんか寂しいだろ」リョウリチュウ

美琴「ふ、ふーん。ま、まあ、当麻の作るゴハン久しぶりだし、私も楽しみかな」ソワソワ

上条「つっても、まだまだ時間かかりそうだから、これでも飲んで大人しくしててくれ」ホットミルク

美琴「あ、ありがと」ゴクゴク

上条「………」ジー

美琴「あれ、なんか、眠くなって……?」
美琴「…ぐぅ……」zzz

上条「YES!!」グッ
上条「さて、じゃあ盛り付けに入りますかね」

〜盛り付け中・しばらくお待ちください〜

美琴「…ん、あれ? 私いつの間にか寝ちゃってた?」フワァ
美琴「ってなんじゃこりゃー!!」

上条「あ、起きたか美琴」

美琴「起きたか美琴、じゃないわよ! なんで私の上に料理が盛り付けられてるわけ!?」
美琴「しかも私全裸だし! 料理素肌の上に直だし!」

上条「これぞ男の子のロマン料理の一つ、女体盛りです」ウンウン

美琴「ねえ、アンタそろそろ豆腐の角に頭ぶつけるか、うどんで首吊ってみるかどっちかしない?」(#^ω^)ビキビキ

上条「と、怒りを募らせつつも、縛られているせいで身動きがとれない美琴たんであった、まる」
上条「では、(さらなる怒りに)さめないうちに、いただきまーす」ヒャッホーイ!

美琴「カッコの中ああああ!!! っていうか、アンタ覚えておきなさいよ!」
美琴「復讐はいつか果たされるんだからーーー!!!」



っていう夢を見たので冷めないうちに
NEWプレイを投下する時間はまだとれなさそうなので
ミジンコ程度に覚えていてくださればうれしいです。では

766■■■■:2014/06/23(月) 01:44:41 ID:etU5Ql.I
お、投下きてる
バカップルいいゾ〜

NEWプレイの方も待ってる
超待ってる

767■■■■:2014/07/20(日) 22:08:50 ID:.qmmgaFo
結構停滞しているね

768ましろぷーど:2014/07/27(日) 22:59:57 ID:DBmhhFBQ
こんばんわ。今回はNEWプレイではなく別の短編投下です。ご容赦ください

769体で払え!:2014/07/27(日) 23:01:01 ID:DBmhhFBQ
ここはとある男子学生寮。

「さて、覚悟はいいか? 美琴さん」

「うぅ…」

「今日という今日は許しませんよ!? 寿命を迎える前に命を奪われた上条さん家の家電達! 今こそ! この罪を清算する時!」

その男子寮の一室、狭いバスルームの中に男女一組の影があった。

男の名前は上条当麻。この男子学生寮の一室に住む普通の男子高校生だ。
その彼は今、全裸で腰にタオルだけを巻き、腕を組んで風呂用の小さなイスに腰掛けている。

その背後には少女の姿。彼女の名前は御坂美琴。上条当麻の彼女にして、学園都市が誇る名門・常盤台中学に通う女子中学生である。
こちらも全裸だが上条と違い、局部をタオルの類で隠していない。要するに、正真正銘の全裸だ。

「ねえ、ほんとにするの…?」

「当たり前です! 今日までにお前が犯した罪を! 今ここで! 体で払ってもらう!」

事の発端は美琴が上条家に遊びに来たところまで遡る。

なんやかんや、ラッキースケベや桃色イベントが発生したおかげで美琴が漏電し、見事に上条家の家電が天国に旅立ってしまった。
そして、幾度となく起こっているこの殺家電事件についに上条が怒り、美琴の首根っこを掴んで服をひん剥いた挙句、バスルームに放り込んだのだ。
そして上条が提示した罰は、美琴が”体を使って”上条に奉仕する事であった。

「んじゃ、時間も無いことですし、さくさくやってもらいましょうか」

「うう…私が全面的に悪いのは分かってるけど……死ぬほど恥ずかしい……」

顔を真っ赤に染め上げつつもどこかしょんぼりとしている美琴は、一度シャワーコックを捻る。
そうしてシャワーヘッドから出てきたお湯を自身の両手と体、上条の全身にまんべんなくかけてゆく。
両者が十分なほどお湯で濡れたことを確認した美琴はお湯を止め、石鹸を手に取って泡立てる。
その泡立てた泡を自身の胸に塗りつけた。そのまま胸の上でさらに泡立て続ける。

ごしごし ぶくぶく ごしごし ぶくぶく

「美琴たーん? いったいいつまで泡立てている気かな?」

「にゃっ!?」

この後に待っているイベントを意識したくないが為、無心に石鹸を泡立てていた美琴は上条の声に肩を跳ねさせる。
おもわず顔を真っ赤に染めたまま、美琴は正面の鏡を睨みつけた。

770体で払え!:2014/07/27(日) 23:01:56 ID:DBmhhFBQ
こに映っていたのはニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべた上条で。

「こ、このぉ!」

「おおーっと美琴たん! 激おこぷんぷん丸なのは上条さんの方ですことよ!」

「うっ!」

元はといえば、美琴が漏電して上条家の家電達を死に追いやってしまったことが原因なのだ。しかも何度も。
美琴が漏電癖を直せばいいだけなのだが、そもそも彼女が漏電してしまうのは上条と過ごす時間が甘く、優しく、幸せすぎていっぱいいっぱいになってしまうからで。
そんな対上条恋愛耐性の低い今の美琴に漏電癖を直させるのはかなり難しい話である。
今まで直せなかったからこそ今日の事態になってしまっているのだから。

「わかったわよ! やれば良いんでしょやれば!」

今回の美琴は加害者。被害者の遺族である上条へ逆らうことは許されない。

美琴は大声で叫ぶと同時に覚悟を決めると上条の肩を両手で掴み、そのまま一思いに石鹸まみれになった控えめな胸ごと体を上条の背中へと押し付けた。

「うほぁあ!」

その衝撃に上条は声を上げたが、美琴はその音を必死に意識の外へと追いやりながらゆっくりと自身の体を上条の背中で滑らせる。
上条と美琴の間に挟まれる形となった美琴の胸は、その柔らかさと弾力を惜しげもなく発揮しながら上条の背中を洗ってゆく。
美琴の上下の動きにあわせて彼女の胸は自在に形を変え、しかし決して上条の背中に隙間を作ることはない。

「―――、―――――――――――、―」

上条が何かを言っているのだが、美琴はあえてそれを耳に入れず、認識を拒否する。

たっぷりと塗りたくられた石鹸が見事に潤滑液の役割を果たし、それ以上に滑らかな動きを加速させる。
泡立ちすぎるのか、時折ひどく粘性の高いヌチャリ、という音がバスルーム内に響く。しかし、美琴はそれからも意識を逸らす。
そして胸の先端が時々上条の背中に引っかかっていることに、美琴は必死で気付かないフリをする。

「…っ、ふ……んん、っ…」

無心になることを意識して体を動かしているうちに頭に血が上り、だんだんと思考が正常に働かなくなってくる。
何故か自然と息があがり、美琴の荒い息遣いが徐々に大きくなってゆく。そんなとき、

771体で払え!:2014/07/27(日) 23:02:29 ID:DBmhhFBQ
「ひゃあぁ!!」

突如右側の尻肉を鷲づかみにされた美琴は悲鳴と共に全身を硬直させる。

「美琴さーん? 上条さんの話聞いてましたー?」

早鐘を打つ心臓の動きを静めようと努力しながらなんとか美琴は顔を下に向ける。
尻を揉んだ犯人の上条は、赤くなった頬を緩めただらしのない表情ながらもどこか不満げで、でも真剣な、なんだか微妙な顔つきをしていた。

「美琴」

「な、なによ…」

「前も頼むってさっきっから言ってんだけど」

その瞬間、美琴の頭に上った血は抜けなかったものの、ぼんやりと思考にかかっていた霧は瞬く間に吹き飛んだ。

「変態いいいいーーー!!!!」

涙目で吼えた美琴はついに逃走しようと身を翻す。しかしバスルームを出るよりも早く上条に腕を掴まれる。

「逃さんぞ! というか罪を清算せずに逃げようなんて、許されると思っているのか!」

「これのどこが罪を清算させるための行為なのよ!? あきらかにアンタの変態願望を叶えたいだけでしょーが!!」

これ以上こんなことやってられるかー! と暴れる美琴を、上条は右腕を駆使しながら上手に捕まえ、そして己の眼前に跪かせる。

「さて、逃げようとした悪い子には、上条さんのテントの中を綺麗にしてもらいましょうか」

上条がそう宣言したとおり、彼が腰に巻いていたタオルは大きく上に持ち上がっており、言葉のようにテントみたいになっている。
右手で美琴の左手首を、左手で美琴の後頭部を確保している上条は、左手を動かして美琴の頭を自身の股間に近づける。

「ほら、美琴」

そんな上条を緩慢な動きで一瞥した後、美琴は空いていた右手で上条の股間のタオルをめくり上げる
タオルの支えから解放された上条の男根はビクビクを脈打って天高く反り返っていたが、美琴はそれを躊躇わず口に含む。

772体で払え!:2014/07/27(日) 23:02:58 ID:DBmhhFBQ

「ん、ふむ…ん、じゅる……うく、ちゅ」

そして、いつものフェラを嫌う美琴の動きとは思えないような速さと技術で男根を刺激し始めた。

「う、おぉ! ちょ、美琴!!」

嫌々とぐずる美琴を想像していただけに、上条はこの展開に驚き焦る。
刺激が来ると心構えをしていれば多少は吐精感を抑えることは出来るのだが、このいきなりの刺激に上条のそれは興奮と一緒に急激に高まってゆく。

「は、うあ!! み、美琴!!」

結果、あっさり理性を破壊された上条は美琴をバスルームの床に組み敷き、美琴がのぼせてダウンするまで行為に励んでしまった。


******


「……ん、んぅ?」

「あ! 良かった美琴、気が付いたんだな!」

あれから慌てて美琴を抱えてバスルームを脱した上条は、水分を取らせた後ベッドに美琴を寝かせてひたすらうちわで風を送っていた。
程なくして目を覚ました美琴に安堵の息をついて顔を覗き込んだのだが、

「っ!!」

美琴は素早く傍にあった毛布を手繰り寄せると、頭まで全身すっぽりと包まって布団虫になってしまった。

「え、ちょっ! 美琴…」

初め、上条は毛布を剥ぎ取ろうと手を伸ばしたのだが、その手は毛布に触れることなく引っ込められる。
美琴から発せられる無言の触るなオーラを感じ取ったのも理由の一つだが、それ以上に言っておかなきゃいけないことがあったからだ。

「ごめんな美琴。やり過ぎた。っていうか、やり方を間違えた」

バスルームから出た後、上条はずっと美琴に謝ろうと決め、その機会をうかがっていた。
いや、謝りたい以上に伝えなければいけない彼自身の気持ちがあった。

美琴の拒絶オーラは寸分たりとも揺るがなかったが、上条は構わず続けた。

「最近ずっと、お前はしょげてるか、逃げるかだろ? んで、おれは嘆いているか、財布が軽くなってイライラしてるか」

漏電して上条家の家電を壊すたび弁償してはいるものの、やはり罪悪感は消えない。
最近はそんな漏電が頻発しており、美琴は借りてきた猫のように大人しくなっているか、後ろめたさからそれとなく上条を避けてしまう。

上条も上条で、一向に改善できない美琴の漏電癖を嘆き、家電が壊れる度に飛んでいくお金に苦いものを感じていた。
当然そんな上条の変化に美琴が気付かないわけがなく、漏電した日から数日間は両者の間はギクシャクすることが多かった。

そのギクシャクも時間を経れば解消されるのだが、無事に上条との中を直せたその安心感からなのか、美琴は近いうちに再び漏電する確率が高かった。
そしてまたギクシャク期間に逆戻りという悪循環に二人は陥っていた。

「原因はお前が漏電して色んな被害を出しちまっているからだけど、でも、なんか嫌だったんだ」

もぞり、と毛布の中身が動く。彼女の方にもいろいろと思うことがある。言いたい事もある。
だが、この今この時は彼の言葉をしっかり聞かなければいけないと、そう感じていた。

「ホントは刑罰を口実に、美琴といちゃいちゃしたかっただけなんだよ。だから、さっきはというか、今日はすまなかった。
それと、家電壊したからってあんまり落ち込むな。そりゃ漏電癖は直して欲しいけどさ、お前が笑っているのが一番なんだよ」

上条が気持ちを吐き出してから数瞬。
ベッドの上から毛布の塊が上条めがけて突撃し、上条はそれを受け止めた衝撃で後頭部を床に強打する。
だが、抱きしめた毛布の中の住人に笑顔が浮かんでいた以上、これは不幸ではないのだ。

773ましろぷーど:2014/07/27(日) 23:05:04 ID:DBmhhFBQ
以上です。というか書くのが久々すぎてなんか文章が変だ。
そろそろ落ち着いてきたのでボチボチNEWプレイ投下再開しようと思います。
といってもすぐではありませんが・・・ではでは

774■■■■:2014/07/28(月) 17:21:59 ID:RtDpkzZs
おつGJ

775■■■■:2014/07/30(水) 23:25:40 ID:vt45w1HE
仲直りしたところでもう一回

776■■■■:2014/07/31(木) 12:44:07 ID:G0IFDFsg
ええわぁ・・・

777■■■■:2014/08/01(金) 19:48:14 ID:HnBnaR5o
乙!

778ましろぷーど:2014/08/10(日) 16:45:49 ID:IU8ixMMw
ss等のデータを保存していたUSBが先日ぶっ壊れました
ssデータのみならず画像なんかも保存してあったんだけどそれらも道連れに・・・
なのでNEWプレイの投下のめどが立たなくなりました
完結させるつもりではありますが、その場合こちらではなく支部の方になる可能性が高いです
もう投下詐欺ばっかりで本当に申し訳ないです

779くまのこ:2014/08/16(土) 17:19:10 ID:RbAVLX/Q
久々にこっちに来ました。
エロい奴ですが、本番はないです。すみません…
約3分後に、3レス使わせていただきます。

780ガジガジビリビリの代償と泌激:2014/08/16(土) 17:22:02 ID:RbAVLX/Q
上条が美琴と付き合い始めてから早数ヶ月。
無事ツンデレからデレデレに進化した美琴には、以前の彼女とは違う生態がいくつもある事を、
徐々にだが上条も把握しつつあった。
例えば、夜眠る時に抱き枕として使っていた物が、きるぐまーから上条自身に代わった事。
例えば、手を握るだけで『ふにゃー』していたのに、今は美琴から腕を組んでくる様になった事。
素直に「好き」と言える様になった事。どんなに不機嫌でもキスをすると直ぐに許しちゃう事。
意外とエッチだった事。特におへそを攻められるのが弱……げふんげふん。
それから、

「…あ、あの美琴さん…? そろそろ上条さんのお耳から離れてはくれなぁはひゃっ!?」
「あむあむ……やぁ〜ら! もうちょっと〜!」

甘噛みしながら、口から超微弱な電気を流す事だ。
どうやら前々から、インデックスが上条に対して噛み付くのを見ていて、
イチャイチャしている…様に見えていたらしい。
なので付き合い始めてからというもの、ここぞとばかりに噛み付いてくるのだ。
腕や首筋、耳などの王道(?)部分は勿論、
ほっぺやら唇やら手の指先やらお腹周りなどの、マニアックな箇所も完全網羅である。

他にも上条のベルトの金属部分などから磁力で引っ張られ、そのまま抱き付かさせられたり、
上条の脳からの電気信号に干渉し、上条を自由に動けない状態にして『色々』したりもするが、
彼女的にお気に入りは、やはりこの『ガジガジビリビリ(上条命名)』である。
発動条件としては、美琴が寂しい時や不機嫌な時、甘えたい時や照れ隠しする時など多岐にわたる。
要するに、したい時にするのだ。
この小悪魔的なイタズラをする性格は恐らく、母・美鈴から受け継いだものだと思われる。

ちなみに今は『甘えたい時』らしく、美琴は上条の背後から抱きつきながら、
彼の耳たぶを口の中で転がす様にかじっている。
舌先をチロチロと動かしながら、上条がこそばゆくなる感じる程度の発電をして。

「くあっ!!? み、美琴…俺そこ弱いの知ってんだ、ろおあぁっ!!!」
「うん。だからこうひへ……んぷちゅ……るんらもん♪」

ぴちゃぴちゃとイヤらしい音が鼓膜の直ぐそばで響き、
甘噛みと電流による快感とくすぐったさで、背中をゾクゾクさせる上条。
それだけでももう、あらゆる意味で限界なのだが、その上、

「…もっと強く噛んでいい?」

なんて事を美琴が上目遣いで言ってくるもんだから、上条は慌てて距離をとる。

「らっ! らめえええええ!!! それ以上されると上条さんの理性が崩壊しますですのことよ!?」

しかしデレデレ状態へと覚醒した美琴は、そんな事では諦めない。
今まで素直になりたくてもなれなかった反動なのか、『あの頃の美琴』からしたら「誰だお前!?」
と言いたくなる程、攻めてくるのだ。
……もしも『あの頃の美琴』に『今の美琴』の姿を見せたら、きっと面白い反応をする事だろう。

「そしたら…どうなっちゃうの?」
「ど、どど、どうってそれは、その……ねえ…?」

理性が崩壊した後にどうなってしまうかなど、決まっている。
しかしあくまでも美琴は中学生。手を出す訳にはいかない。
今までも何度か衝動を抑えきれずに、お風呂の中やベッドの上で、
『度が過ぎた』イチャイチャをした事はあったが、それでも紳士を自称する上条だ。
最終防衛ラインは何とか死守してきた。…逆に、そこまで行って引き下がれる上条もすごいとは思うが。
美琴としては、『上条となら、いつ結ばれてもいい』と思っているのだが、
上条がヘタレなせいで、そこまでに至っていない。
ちなみに、上条の母・詩菜も美琴の母・美鈴も、「ゴムをつけるならOK」との許可を出している。
いつの時代も女性は強いのだ。

781ガジガジビリビリの代償と泌激:2014/08/16(土) 17:22:44 ID:RbAVLX/Q
そんな訳で、顔を赤くして脂汗をかき目を泳がせ生唾を飲みしどろもどろになる上条を、
美琴は楽しむように攻め続ける。
それがひげき…悲劇ではなく、『泌激』を招くとは思いもせずに。

「っ!!? ちょ待っ! それはマズいって!!!」

上条の制止も聞かず、美琴は上条に覆い被さる形で馬乗りする。そしてそのまま、

「んちゅ…っ!」
「んぶっ!!?」

キスをした。勿論、上条の唇に。
突然の出来事に面を食らう上条とは対照的に、美琴は余裕たっぷりの表情で上条の舌をカリッと噛み、
その状態のまま舌先から再び電気を流す。上条の口内に、ピリピリとした刺激が広がった。

「っぷぁ! な、なな、何をしていらっしゃいますので!!?」
「何って…キスだけど?」
「いや、キスだけど…って……」
「だって、あまりにもアンタが可愛い反応してくるから。つい」

くすくすと笑いながら、アッサリと答える美琴。それはもう、見事なまでにサラッと。
その笑顔を見た瞬間、上条の中で何かがプツンと切れた。


     中学生     ゲンコロ        柔らかそう
  理性               可愛い
        手出し     紳士
     据え膳            抱き締めたい
キス         いいのか              我慢
       最後まで           限界
  ビリビリ        エロい         このまま


一瞬で、あらゆる思いが上条の頭を駆け巡ったが、最終的に彼が導き出したのは。


―――  モ  ウ  メ  ン  ド  ク  セ  ェ  !!!  ―――


上条は馬乗りになっている美琴の後ろ首に両手を回し、そのままグイッと下に引く。そしてそのまま、

「んちゅ…っ!」
「んぶっ!!?」

キスをした。勿論、美琴の唇に。
突然の攻守逆転に面を食らう美琴とは対照的に、上条は真剣な表情で美琴の舌と自分の舌を絡ませ、
クチュクチュと卑猥な音を立てる。美琴の口内に、上条の唾液が流れ込んだ。

「っぷぁ! な、なな、何!? どうしたの急に!?」
「何って…キスだけど?」

完全に立場が入れ替わっている。
上条の突然の狼化に戸惑いつつもドキドキする美琴は、
高鳴る胸を抑えつつ上条に奪われたばかりの自分の唇を、指でスッと触れる。
じんわりと、熱を帯びているのが自分でも分かる。
そのままポーっとしている美琴に、上条は一言警告する。

「もう知らねぇからな、何があっても」

上条の言葉にハッとした美琴は、彼の妙な迫力を感じ取り、若干後ずさる。

「え、ちょ、ど…どうしたの!? 目が怖いんですけど……」
「その気にさせたのは美琴だろ? 俺だって男なんだって事を思い出させてやるよ」
「ふぇっ!? や、ちょ、待っ!」
「駄〜目。待てません! かぷっ!」

一度ぷっつんしてしまった上条は歯止めが利かず、美琴はされるがままに押し倒され、耳を噛まれる。
上条は最初にやられた仕返しと言わんばかりに、
美琴の耳たぶを口の中で転がす様にかじり、舌先をチロチロと動かす。
美琴は思わず、「ひにゃっ!!?」と可愛らしい喘ぎ声を漏らした。
上条は知っているのだ。
美琴が普段、甘々で攻め攻めなのは、受けに回った途端に直ぐフニャってしまうからなのだという事を。

レベル5の電撃使いというスキルがそうさせるのか、
美琴は触感を脳に伝える為の電気信号が過剰に働いてしまうらしい。
そのおかげなのかどうなのか、上条が少し触れただけで身体が敏感に反応してしまう。
まぁ要するに、とても感じやすい体質なのだ。上条的には、ありがたい事に。

782ガジガジビリビリの代償と泌激:2014/08/16(土) 17:23:29 ID:RbAVLX/Q
「ろうひはんれふかれむぃこほひゃん? (どうしたんですかね美琴さん?)
 もうはおがふぉろっふぉおれふお? (もう顔がとろっとろですよ?)」
「そんっ! なあぁこ、と…んっくっ! 言わ、れ、ぁん! てもおおぉ!!!」

耳を舐っただけでこんな顔をされたら、他の場所も苛めたくなるのは自明の理だ。
上条はそのまま美琴の服を、強引に半分脱がす。ついでに言うと、ブラまでも。

「はわっ!!? そ、そんな急に!」
「…相変わらず、可愛らしいおっぱいだな」
「小さくて悪かっ……ひうううぅううぁぁん!!!」

上条は「そんな事言ってないだろ」と言う代わりに、その可愛らしい乳首を甘く噛んだ。
更に追い討ちで、弱点であるおへそも指でクリクリとほじってあげる。
すると美琴は、身体を仰け反らせて痙攣した。これだけで軽くイってしまったらしい。

「んああっ! そんっな…と、ころ…噛まな……んくぅうううっ!!!」
「そんな事言っても、こんなに乳首硬くしてたら説得力ないぜ?」
「あっ、んぁ…はっ……だ、だって…そ、れは……アン…タが…はぁ、んんっ!」
「…それとも美琴センセーは、乳首だけじゃ満足できないと…?」
「はえっ!!? ち、違―――んあぁぁぁああああんんん!!!」

上条の右手は、容赦なく美琴の下半身へと伸びていた。
すでに下着から染み出す程に愛液が溢れており、上条の右手を濡れさせる。

「やっぱりな。美琴の体は、ここを一番に噛んでほしいらしい」
「そこは! りゃめ! ホントに、おかひくなっちゃうか、ら!!!」

慌てて手で押さえようとするが、そんな事で止まるようなら苦労はしない。
上条は秘部を隠そうとする美琴の両手を引き剥がし、美琴の下着をスカートごとずらす。
ピンク色の綺麗な割れ目は、美琴とは別の生き物のようにヒクヒクと動いていた。

「あ〜、あ〜…こんなにヨダレ垂らしちゃって可哀想に。
 今すぐ上条さんが舐め取ってあげますよ…っと」
「へ…変なとこに話しかけな……んきゅうううううううううう!!!」

ずじゅぶりゅ、じゅるるるるるるるるる…っ!
美琴の膣口から滝の様に流れる汁を、上条は淫猥な音を響かせながら吸い取り、愛撫する。

「あっ! は、あ! んあぁあ! ひぁ、ら、あ、あん! あああぁあ!」

ガクガクと身体を引きつらせ、意識が飛びそうになる程の快楽を必死に耐える美琴。
すでに限界寸前だが、上条はここでトドメを刺す。
膣口から口を離し、そのままぷっくりと勃起した美琴のクリトリスを、

カリッ…

と噛んだ。瞬間、

「っっっ!!!? うきゅううう!!! イク……イグうううぅぁあああああああああ!!!!!」

ぷしゃあああっ……と潮を吹きながら、そのまま「くたぁ…」と横になる。

「あっ……あ、あ………あ…ぁ…………」

ピクピクしながら、上の口からも下の口からもだらしなくヨダレを垂らし、虚ろな目で横たわる美琴。
こうなったら美琴がしばらく動けない事を、今まで経験上、上条はよく知っている。

実は二人が最後まで出来ない原因は、ここにもあったのだ。
美琴の身体が非常に感じやすすぎるせいで、前戯の段階で美琴が果ててしまい、
本番まで持たないのだ。
上条が紳士【ヘタレ】なだけが理由ではなかったのである。



上条は、幸せそうに夢見心地になっている美琴を横目に、
いきり勃ったままイキ場を無くした哀れな息子を、

「……不幸だ…」

と呟きながら、『今日も』寂しく幻想殺し【じぶんのみぎて】でシコシコと慰めるのであった。

783くまのこ:2014/08/16(土) 17:24:39 ID:RbAVLX/Q
以上です。
タイトルにもなってる「泌激」は、自分が勝手に作った造語です。
美琴汁が『激』しく分『泌』される的な意味だと思ってやってください。
ではまた。

784■■■■:2014/08/21(木) 01:02:13 ID:EkkaQwn.
>>783
くまのこさんGJです!えっちぃのに、オチまでついてるなんて、流石です。

785■■■■:2014/08/24(日) 22:41:29 ID:CYngQLHM
くまのこさん、どんどんエロが得意分野になってきとるw

786■■■■:2014/08/24(日) 23:17:24 ID:S6gjidz2
案内されてからやっと全部読み上げた。作家の皆さんグッジョブ!!です。

787くまのこ:2014/09/07(日) 21:54:07 ID:NKh0SGb2
連投ですみません。またエロいの投下しに来ました。
この前いちゃスレの方で書いた短編の続編的な話ですが、
別にあっちのを読んでなくても大丈夫だと思います。
ただちょこっとオリキャラ麻琴ちゃんが出てくるので、苦手な方はスルーでお願いします。
約3分後に5レス使わせてもらいます。

788上条夫妻の淫らな日々:2014/09/07(日) 21:57:03 ID:NKh0SGb2
鼻歌を歌いながらシャワーを浴びている女性が一人。
一目見たら誰もが振り向くであろう端正な顔立ちに加え、
30代半ばとは思えない肌の艶と美しいプロポーション。
しかも線が細いだけでなく、男性の性欲(一部の女性も)を掻き立てられる肉付きの良さだ。
特にバストは、中学時代の彼女からは想像も出来ない程に育っている。
本人は全く意識していないが、先に述べたスタイルと人妻独特の色香が合わさり、
全身からフェロモンを溢れさせていた。

彼女の名は上条美琴。
学園都市在住のレベル5の能力者であり、上条当麻を夫に持つ既婚者だ。
十数年前には麻琴という一人の愛娘も授かり、3人で暮らしている。

「んー……何かまた大きくなってるわね…」

その豊満な胸を両の手のひらで持ち上げて、ずっしりとした重みを感じ取る美琴。
どうやら彼女は、いくら食べても太らないが、
代わりに胸に集中して脂肪が溜まっていくという、チートな体質らしい。
女性からしたら、「羨ましい」を通り越して「恨めしい」と思われるレベルである。
勿論、それなりに運動はしているが。

美琴が自分の胸をもにゅもにゅと弄んでいると、ドアがコンコンとノックされた。
浴室ドアのガラス越しで顔は見えないが、その特徴的なツンツン頭のシルエットから、
それが愛する夫である事は分かる。

「どうしたの?」

美琴はガチャリとドアを開けた。
裸体からポタポタと浴びたばかりのお湯が滴り落ち、その姿に上条は思わず生唾を呑み込む。

「…? 着替えとバスタオル…もしかしてアナタもお風呂入りたいの?」
「………はっ! あ、ああ。そうなんだ。今日ちょっと美琴を怒らしちゃっただろ?
 だからお背中でも流してあげようかな〜、なんて思いましてですね…」
「ふ〜ん…?」

普段は麻琴がいる手前、お互いに『パパ』『ママ』と呼び合っているが、
二人きりの時は、美琴は上条の事を『アナタ』、上条は美琴の事をそのまま『美琴』と呼んでいる。
正直もう怒ってはいないし、久しぶりの一緒にお風呂で本当はテンションが上がっている美琴だが、
敢えてそれを隠し、余裕を見せる。

「え〜? どうしよっかな〜?」

と言いながら、美琴の濡れた身体を見て興奮し膨らんでいる上条の下半身を、
ズボン越しに、デコピンの要領で指で軽く弾く。上条は小さく「うっ…!」と呻いた。
上条は今すぐにでも美琴の身体にむしゃぶりつきたくなる衝動に駆られるが、
本能の赴くままに行動しては、また美琴を怒らせてしまうかも知れないので一度引いてみる。

「あー…勿論、美琴が嫌なら止めるけど―――」
「ウソウソウソごめんごめんごめん」

瞬間、あっさりと美琴の牙城が崩れた。余裕を見せられたのは一瞬だったようだ。
美琴は引き返そうとする上条の腕をガッチリと掴んでいる。

「えっと…では、ワタクシめも入ってもよろしいのでせう?」
「…うん………いいわよ?」

ほんのり頬を上気させながら上目遣いで「いいわよ?」なんて言われたら、
紳士を自称する上条も我慢なんてできない。
気が付けば彼は、美琴と唇を重ねていた。舌を絡ませる程、熱く、激しいキスを。

789上条夫妻の淫らな日々:2014/09/07(日) 21:57:46 ID:NKh0SGb2
「お加減は如何ですかお嬢さん?」
「うん、気持ちいい♪」

上条は今、目的通り美琴の背中を洗ってあげている。しかもボディタオル等を使わずに、素手でだ。
「タオルを使わないで手で洗った方が、肌を傷つけないから」という建前ではあるが、
実際は単純に上条の下心だ。
要するに「体を洗う」という大義名分の下、美琴の体をあちこち触りたいだけである。その証拠に、

「ひんっ!? ちょ、ちょっと! そこ、は自分で洗え…んくぁっ!」
「美琴ちゃんは胸が大きいから、おっぱいの下とか谷間もよ〜く洗わないとな。
 あせもとかになったら嫌だろ?」

背後から美琴の胸も洗い始めた。…いや、性格には『揉む』と表現した方が正しいか。
「あせも」を理由に自分の行動を正当化しようとする上条だが、
しかしそれなら、乳首まで弄くっているのは何故なのだろうか。
美琴は上条に直接触れられている事で乳頭を勃起させてしまい、
そこを上条がクリクリと軽く抓ったり捻ったり引っ張ったりして、こねくり回している。
美琴は我慢できずに小さな声で「んっ…!」と喘ぎ、
同時に乳腺から「ぷぴゅっ!」と白濁色の液を分泌させた。

「……母乳っていつまで出るんだろうな? 麻琴を産んで、もう大分経つのに」
「知ら、ないわよ…! 個人差が……ふぁ、んっく…ある、み、たいだし………はぁん!」

美琴は返事をしながら荒い吐息を漏らす。
雑談しながらも上条の手は執拗に美琴の胸をしっかりと揉みしだき、
再び「ぴゅるるっ!」と母乳が溢れ出す。
上条はそれを、「あー、あー…もったいないなぁ」などと言いながら美琴の正面に回りこみ、

『ちゅぷ…! ずっちゅ…れろれお……んちゅる…んちゅばっ!』

そのまま美琴の乳首に吸い付いた。

「んあ、はぁあっ! バ…バカァ! そん、な、の……んくぅ、う…大人が、の、飲む物じゃ…
 はっ、ぁはっ! ない…で………んきゅうぅうう!!!」
「ちゅぷちゅぷ………っぷあっ! だって麻琴はもう飲まないだろ?」
「そういう…問…題じゃな………ぃひゃっ!!?」

突如、美琴の下半身に違和感が走る。
見ると上条の左手の中指が、美琴の膣穴につっぷりと挿入されていた。

「この中もよ〜く洗ってあげるからな?」
「そこはぁ…洗わにゃくへもおぉおああんんっ!!!」

上条が指を上下させると、「じゅぷじゅぽ」といやらしい音を立てながら、
美琴の膣口からトロッとした汁が流れ出した。

「ん〜? これはお湯かな〜? でも何かネバネバしてるな〜」

指に付いた粘り気のあるその汁を、美琴の目の前で見せ付けるように擦り合わせる上条。
美琴は思わず「かあぁ…」と赤面して顔を背ける。

「ったく、洗ってる矢先から美琴がこんなにおつゆ出しちゃ、いつまで経っても綺麗になんないぞ?」
「なっ、何よ! そういうアナタこそ!」

しかし美琴も言われっぱなしでやられっぱなしという訳ではない。
上条の、限界まで隆起したペニスを「ガッ!」と掴み、亀頭に指を滑らせた。

「アナタだって、カウパーでこんなにヌルヌルになってるじゃない…
 さっきアナタが私にしたみたいに、今度は私がアナタのミルクを絞ってあげましょうか?」

「ふふっ」とイタズラっぽく笑う美琴に、上条はペニスを更に硬くさせる。
美琴は立ったまま自分の膣に上条のペニスを宛てがい、一気にそのまま―――

『ママー! まだ入ってるのー!? あたしもお風呂入りたいんだけどー!』

―――そのままの状態で固まった。ドアの外から麻琴の声がする。
麻琴は、両親が風呂の中で乳繰り合っているというのは知っているが、
まさか『ここまで』やっちゃっているとは思いもしなかったのだ。

「う、うん! もうちょっとで出るから、少し待っててー!?」
『はーい!』

慌てて返事をした美琴。
結局、上条も美琴も両者共に、中途半端なままお預けとなってしまったのだった。

790上条夫妻の淫らな日々:2014/09/07(日) 21:58:32 ID:NKh0SGb2
深夜、美琴はベッドの中でひたすら悶々としていた。
そして左手で左の乳房を、右手でクリトリスを弄り、

「はあ、は、ぁ……んっ、あっ! んんっ………んぁんんんんん!!!」

と身体を仰け反らせながら絶頂に達した。
先程盛大に火照らせた身体を発散させる捌け口を失った美琴は、自慰行為で補っていたのだ。だが…

「はぁ…はぁ……どうしよう…全然治まってくれない…」

もう何回もイっているというのに、未だに身体は疼いたままだ。
いや、美琴も本当は分かっているのだ。
自分の身体が欲しているのは、自分自身の指などではないという事に。
愛する人に抱いてもらうしか、この疼きを止める方法がないという事に。

(あの人…まだ起きてるかな…? 明日も仕事だし、私のワガママで疲れさせちゃったら悪いわよね…)

そう思いながら、指についた自分の愛液を美琴は見つめた。
薄暗い部屋の中でも見える程にてらてらと光り、
その光景は風呂の中で、上条が同じ様に目の前で擦り合わせた事を思い出させた。

「っ!」

思い出した瞬間、美琴の秘部が「じゅん…」と濡れる。
何度もオナニーをした為、下着はおろかベッドのシーツもびしょ濡れではあるが、
新たに溢れた体液はまだ生暖かく、お漏らしをしたような感覚で下着を湿らせた。

これはきっと、もうダメだ。

美琴は自分の身体が上条に侵食されているのだと改めて悟り、素肌に直接ネグリジェを着て、
自分の寝室を後にした。勿論、上条の寝室へと夜這いをかける為にである。

…途中、喉が渇いて起きてしまった麻琴とリビングで鉢合わせたが、
美琴は適当にウソをつき、何とか誤魔化しきる事は出来た(?)のであった。

791上条夫妻の淫らな日々:2014/09/07(日) 21:59:32 ID:NKh0SGb2
上条はじっとりと汗をかきながら、唸っていた。

(駄目だ! 寝れねぇ!)

風呂場での事が原因で下半身には痛いくらいに血液が集中しており、
ギンギンに反り勃ったペニスは、下着の下でピクピクと動いていた。

(あ〜、くそ! こんな事なら最後までやっときゃ良かったよ…
 けどもうこんな時間だし、今からじゃ美琴も迷惑かも知れないし…
 何とか無理やりにでも寝ないと、明日も仕事で早いし……はぁ、不幸だ…)

上条は上から布団を被り、強引に眠りに就こうとする。
しかし先に述べた通り、頭の中は美琴とのセックスの事でいっぱいなので、やはり眠れない。
それどころか考えないようにすればする程、逆に意識してしまい、
ついには美琴がお口でチンポをしゃぶってくれている幻覚まで見てしまう始末。
だがこれが幻なのか、それともいつの間にか寝てしまい夢を見ているのかは分からないが、
まるで現実のように気持ちが良かった。

『じゅっぽ! ずじゅるっ! くちゅぽ! ぬっぷ! ぶじゅりゅりゅっ!』と卑猥な音を響かせて、
舌を器用に絡ませて、裏筋や亀頭、皮の裏までも丁寧に舐め取る。
長年の経験か、上条の弱い所は熟知しており、美琴の口は容赦なく弱点を突いてくる。
しかも美琴(の幻)はそれだけで終わってはくれない。
口の中に微弱な電気を発生させ、唾液に絡めてペニスを刺激してくるのだ。
ピリピリとほんの少しの痛みはあるものの、それがまたエッセンスとなり、上条は思わず―――

「って、何してんの美琴さんっ!!?」

―――思わず掛け布団を引っぺがした。
そこには幻…ではなく、現実の美琴がチンポを舐っていたのである。

「んじゅぷっ、ぬぶぶ………らいっへ、ふぇあひおらけお?」

口に物をくわえながら喋ったので聞き取りにくかったが、「何って、フェラチオだけど?」と言ったらしい。

「いや、そういう意味でなくて…って言うか、美琴さんも随分とエッチになられて…」
「あらふぁいひょうこうはれへ、えっひらかららいかいはふはれひゃったんやらい!
 (アナタに調教されて、エッチな体に開発されちゃったんじゃない!)」
「ちょ、調教とか開発とか人聞きの悪い事言うなよ!?
 あとフェラしたままで、何かモゴモゴ喋らないで〜〜〜!」

上条の反論など聞く耳を持たず、美琴はネグリジェをたくし上げて、
「ぶるるん!」と揺れたその胸で上条のペニスを挟む。
柔らかい乳圧がチンポを包み込み、堪らず尿道から先走り汁が溢れ、
そのまま「つつーっ」と竿沿いに滴り落ちる。

胸で上条のペニスを弄んでいるせいか、美琴もいつの間にか母乳を流しており、
母乳と唾液とカウパーで、「ぬっちゃぬっちゃ」と、
まるでローションでも使っているかのような音を出していた。
更には美琴も愛液を垂れ流しており、それらが混ざり合った寝室内には、
むせ返る程に濃密でいやらしい匂いが充満している。

「…っ! くあっ!」

風呂場での本番未遂から数時間、ずっと耐えてきた上条の下半身だが、流石にこれはもう限界だった。
睾丸から送り出された精子達が、美琴のパイフェラでトドメを刺されて尿道口から噴射を―――

「あっ! ダメっ!」

―――噴射をしそうになったのだが、美琴は突如としてペニスから口を離し、
そのまま右手で強く「ギュッ!」と握り、すんでのところで射精を妨害する。

「ぐおっ!!? ちょ、み、美琴さん!? 生殺しとか鬼畜すぎませんか!?」
「だ、だってぇ〜…」

そう言うと美琴はその場で立ち上がり、両手で自分の小陰唇を摘み、
そのまま膣口を「くぱぁ…」と押し広げる。
中から滴った愛液が上条の亀頭の上に「ねっちょ」と垂れ落ち、
粘着質な糸が上条のペニスに艶かしく絡みついた。

「だって…射精する【だす】なら、こっちの膣内【なか】に出してほしいんだもん……」

思わず、見惚れた。
上から覗き込むようにおねだりしてくる美琴の姿は、月明かりに照らされて、より一層美しく感じた。
限界だったのは上条だけではない。
彼女もまた、何度オナニーをしても体の火照りが治らないくらい、上条の温もりを欲していたのだ。




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