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バトルロワイアルぺティー

216リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/05/07(金) 23:32 ID:2KqO5TgA
以前の行動>>208>>210

「うう……」塩沢智樹(男子四番)は、ようやく起き上がった。
もう、高城麻耶(女子十七番)と、飛山隆利(男子十七番)は去ったはずだ。

チクショウ、あのアマ。オレの命の次に大事な場所を、思いっきり蹴りやがって。
智樹は、股間からくる、あのジンジンとした痛みに耐えていた。力が入らなかった。

もう一度、智樹は立ち上がろうとした。しかし、そのまま横になった。

やばい。薬が切れそうだ。あれがないと、オレは――


息が荒くなってきた。智樹は起き上がって、デイバックを目線だけで探していた。

あっ、あそこだ。
智樹は、薬の入った包みと、それをまじまじと見ている女の子を、見た。


井上聖子(女子五番)は、言った。「ふーん。塩沢君がヤク中って噂、本当だったんだー……」

智樹は叫んだ。「か、返してくれよ。それがないと、オレは……」
「どうなるの?」聖子は訊いた。

「……死んじまうんだよ。返せ!」智樹は必死だった。
「ただの馬鹿だと思ってたけど、大変なんだねー。可哀想」
「いいから返せよ!」

智樹は立ち上がった。体が、酷く重かった。

聖子は、少し笑みを含んだ目で、言った。
「そうなんだー。でもね、もういらないと思うよ」
聖子は、銃口をすっと向けた。智樹の目が、大きく開いた。


ぱん。


心臓に、穴が開いた。
智樹は苦しそうに、その場に倒れた。
「返してくれ……返して」吐息混じりの声で言った。「それがないと、オレは……」

「だからー、もういらないってば。どうせ死ぬんだから!」聖子は言った。
「……ほーらね」

智樹は、絶命していた。


「世の中って、色々大変なモノよね……」
聖子はやれやれというポーズをして、ふっと笑んだ。


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