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バトルロワイアルぺティー

154リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/04/11(日) 22:23 ID:1Nf1VncU
以前の行動>>136から>>138まで

 伊藤愛希(女子五番)と、荒瀬達也(男子一番)は、共に行動していた。二人はF=7にきていた。

愛希は甘えた声を出した。
「ねえ、もう疲れちゃった。休もうよー」達也の腕を引っ張った。
「えっ、わかった。休もっか」

ちょろいちょろい。愛希は達也からデイバックを受け取って(勿論デイバックは達也持ちだった。だって重いしね)、その上に腰かけた。

「どこまで行くの?」愛希は汗を拭きながら、訊いた。
「・・・ここらでいいかな。あんま動かないでじっとしてよう」
「そうだね」
人がきたら、こいつが戦ってる間に逃げるとかすればいっか。愛希はそう思った。

達也は言った。「お昼食べる?」
「ああ。食べるー」
「はい。まずそうだけど」
本当だ。ぱさぱさのパンを受け取って、愛希は心の中でため息をついた。クロワッサンか、バターロールがよかったな。

「でも仕方ないっしょ」
「そうだね。おいしいパンが懐かしいけど、とりあえず食べれればね」

愛希はモソモソとしたパンを口に入れた。バターくらいつけとけ、と思った。

愛希は通学用バックの中から、サプリをいくつか出した。口に入れて、ボリボリと噛み砕いた。達也は不思議そうに見ていた。
「それ、何?」
「えーっとね、こっちがカルシウムで、これが鉄分。こっちがビタミン。で、これがコラーゲン」
「へー・・・」達也はサプリの瓶をまじまじと見つめた。
「これ飲むと、栄養が偏らないんだ?」
「多分ね」お肌にもいいし。愛希は更に瓶を開けて、錠剤を出した。

「でも、そんなにいっぱい飲むと、かえって体によくなさそうだけどなー」
そんなはずねえだろ。
「何事もほどほどにね。伊藤サン」
愛希はにっこりと笑った。


こいつの言い方、何かいちいち鼻につくんだよね。バカにしてんの?この、顔も体も性格も特A級の愛希ちゃんを。
・・・そんな男、この世にいるの?愛希は本気で思った。

達也は、あっ、と言ってつけ加えた。「ごめん。何かムカついた?」
「ううん。全然」嘘だった。
「でもさー、伊藤を見てると何か言いたくなるんだよねー。何でだろ」

知らねえよ。
「えー、何でよー?」愛希は笑顔で言った。

「そういうとこ、かな」どういうとこだよ。

「無理してない?ずーっと嘘ばっかで生きてると、疲れない?もっと本心出した方がいいと思うけど」
愛希は心の中でギクッとした。何言ってんだよ、こいつ。しかし、うまくごまかすことだけを考えた。

「これが素だよー」
「嘘だ」あっさりと否定された。

―――ああん?愛希の額に、怒りのマークが現れた。
何なのこいつ、と思いつつも、顔には全く表さなかった。

達也は言った。「別に今はおれしか見てないんだし、普通でいいよ。ずっと思ってたんだよねー・・・」それから、少し笑みを漏らして言った。「怒ってたって、伊藤サンのビボーが減るわけじゃないんだし」


ムカついた。バカにされてる。こんな奴に、あたしが?
・・・この、顔も体も性格も品格も特A級の愛希ちゃんが?

「思ったこと全部いいなよ。どっちみち、おれ達死ぬかもしれないんじゃん。最期くらい、素でいきなよ」

「じゃあ言うけど。作ってないのに作ってるって言われて、結構悲しいんだけど」
達也は目を丸くした。

ぷっとふきだした。「・・・結構かたくなだね」

・・・黙れよクソが。

愛希は言った。「荒瀬くんおかしいよー。作ってないって言ってるじゃん」
少し、不服そうな顔をしてみた。

「・・・そうだね、ごめん。気にしないで」それから続けた。「おれの勘違いだったかも」
愛希は頷いた。

そうだよ。テメーなんかがあたしと話せるだけで光栄だと思うのが普通だろ。

それが、バカにされた?―――バカに?

許せない。他に男子がいたら、さっさと寝返って、殺してもらわなきゃね。愛希はそう思った。


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