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バトルロワイアルぺティー

136リズコ </b><font color=#FF0000>(CMFYrBvc)</font><b>:2004/04/03(土) 23:20 ID:1Nf1VncU
 伊藤愛希(女子四番)は、大きな岩の上に座って鏡を見ていた。なぜこんなところに岩があるのかはわからなかったが(ここはエリアE=8に当たる)、休憩するのには、ちょうどいい場所だった。
周りは木が生い茂っていて、他の場所よりも涼しかった。我ながらいい場所見つけたもんだわ。さすがあたし。愛希はフッと笑んだ。

愛希は、自分の、まるでガラス玉のような茶色い瞳を覗き込みながら、化粧直しをしていた。
化粧と言っても、天野夕海(女子一番)や、望月さくら(女子二十番)のような、塗ればいいと思っているかのようなメイクは嫌いだった。

あんなに目の周りを黒くしなくたってあたしの目は十分大きいし、大体あそこまで化粧を濃くしなくたって、あたしは十分可愛いもんね。愛希はそう思っていた。

これだけ自画自賛するだけのことはある。確かに、愛希の美しさは並大抵ではなかった。色白の肌に(内博美には叶わなかったが)、小さく引き締まった顔、大きな愛らしい目に、ふくよかで形のいい唇。まさに、完璧に近い容姿を持っていたのだ。


愛希はあくびをした。退屈だった。あーあ、何であたしが、こんなくだらないゲームに参加しなきゃいけないのよ。

不満そうな顔をしてみた(形のいい目を、少し歪ませた。そんな顔をしても、自分は美しかった)。あっ、美人薄命ってこういうことか。

少なくともあたしは、そこらにいる安いアイドルよりはずっと可愛いし、街に出ると、皆、あたしを見る。
まあ、ナンパしてくるようなくだらない男とは付き合わないけどね。愛希はそう思って、皮肉な笑みを浮かべた。

自分の容姿には、絶対的な自信があった。しかし、愛希は可愛くて、性格もいい子を装っていたので、決して口には出せなかったが。


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