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第8回電撃short3

105イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:21
キャラが非常に良い感じ。
ただ科学と幽霊を関係さす意味が良く分からないかなー。
まあ、それぐらいしか言うことない、いいよ。

106イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:21
晒してたURLと違うのね・・・・。
しかも下げだからいつ晒すのかと思ってたw

107イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:22
確かに言うことないよなー、上手だし。
後はこのテンションが継続できるかだな。

108イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:22
このノリが続いて、ストーリーが良ければ言うことないね。

109イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:23
なぜこっちに晒す?

110イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:25
何となくフルメタ書いている人の小説が思い浮かんだ。
文体とか似てません?

111イラストで騙す予定の名無しさん:2003/05/25(日) 02:27
ストーリーがよければほんと言う事なし。
ただこれが本当の意味での最終関門(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

112101:2003/05/25(日) 02:28
>106,109
 あ……ミスった……
 マジボケですヽ(`Д´)ノ ハズカシイヨオ!!!!

113101:2003/05/25(日) 02:41
 感想thx! スレ間違えてあたふたしていますが、読んでくれてありがとーです。

>105,107,108
 ありがとー(・∀・)
 勢いがあるかがすごく気になっていたんで、安心しました。
 (推敲しているうちに初めが勢いを削がれていないかと心配だったでつ)
 科学との関係は「幽霊に銃突きつける」というネタのためです。
 突っ込まれたら、漏れも答えられませんw

>110
 うぃっす、漏れも頭の中で「宗介だなー」と思ってますた。

>>111
 ですね……ストーリーかぁぁぁ……

114513-514改:2004/09/12(日) 20:28
 脇腹が痒い。
 眠い。うるさい。
 頭がイマイチ回っていない。
 最後のを改善するため、俺はタオルケットを蹴り退け、ヘタり気味のクラッチを繋ぐよ
うに思考を開始した。
 この世には望んで手に入るものとそうでないものがあって、容姿を始め身体的な特徴は
後者にカテゴライズされる。当然以前の問題として、たまにしか意識されないけどな。
 人はその中で妥協なり努力なりをして何者かになるんだが、欲を言えば俺はもっとマイ
ルドな外見が欲しかった。
 う〜ん。嫌な思い出が走馬灯のように駆け巡る。
 要求する外見のマイルドさを具体的に言うなら、道路にはみ出し、横一列になって歩い
ている女子高生の集団をちらっと見ただけで『ひっ』とか言われない程度だ。いや違う。
俺は断じて睨んだりしていない。危ないな、と少し思っただけだ。それで『ひっ』はない
だろう? 俺はそこまで目つきが悪いのか? まあいいや、忘れよう。うん。
 その点、目の前にいるこの娘、逆島アヤノは、自分の容姿に対して俺と逆方向の不満を
抱いているのだそうだ。俺から言わせてもらえば贅沢な悩みで、俺もアヤノに『贅沢な悩
みだ』と言われた事があったりするが。
 別に俺もアヤノも自慢で言ってはいない。一九〇以上の背丈がある奴に訊いて回れば、
十人目ぐらいで『別に背が高くたって良い事ない』と苦々しく言う奴が見つかるはずだ。
 そのアヤノの外見だが、なんと言うか、ガムシロップをリッター単位で使ったような、
実に甘ったるいパーツを、気合いの入った表情でまとめた感じか。髪はショートだし、眉
は平素から逆ハの字だ。形自体は良いと思うんだがな。まあ、あれだ。何を隠そうこいつ
は、現代格闘研究会なんていう部活でマネージャーやってるからな。性格も話し方も体育
会系だ。身につけてるものぐらいは周りの影響で洒落てたりするが。
 そのオシャレアイテムであるところのヘアクリップが、俺の視線の先で揺れている。ア
ヤノはなにやら俺の服を拾い集めているようだ。
「なにやってんだよ?」
 俺が訊くと、アヤノが振り返った。動作に恐ろしくメリハリがあるため、制服のスカー
トが振り回されているように見える。そのままスタスタとこちらに歩いて来て、座りなが
ら答えた。
「散らかってるのが気になったんです」
 律儀な奴だ。座り方も正座だしな。
 しかし、こう言ってはなんだが、アヤノには背筋の伸びた正座が似合わない。

115513-514改:2004/09/12(日) 20:31
 さっき言った通り、アヤノはアイドル歌手とフランス人形を足したような外見をしてい
る。と俺は思う。それが華道でも極めていそうな正座をするのだ。似合うはずがない。
 ついでだから周囲の評価も言っとくと、俺の相方で、現代格闘研究会の部員であるとこ
ろの真山隆司は、『んー? ガキっぽいのでパス』と言っていた。が、この年増好きの抜
かす事は無視して良い。次にウチのクラスが密かに誇る、(要するに誇ってないって事
だ)《お笑い高校生ウルトラクイズ》制覇のオタク四天王は『激萌え! あれで気弱なと
ころも見せてくれたら萌え死ぬ。一度で良いからあの眉をハの字にしてみたい! むしろ
今からレッツセクハラ!?』とコメントしていた。ああ、大丈夫だ。ちゃんと殴っておい
た。『萌え』と言うのがイマイチ良く分からないが、クラスの女の子がネコの写真を見て
『きゃーカワイイ。萌え萌え〜』と言っていたあれと同じなのだろうか? ならつまり可
愛いという評価だ。他には、…………居ないな。
 知り合い、と言うか、暫定的中立勢力や敵は多いのだが、友人と言える奴は少ない事に
気付いた。寝起きなのに鬱が入る話だ。くそ。
 あー、アレだ。俺が寝起きな理由は、ここが俺のマンションだからだ。現にケツの下に
はベッド代わりにしたソファーがあるし、俺の格好はダークグレーのスウェットだ。
 このマンションはワーカホリックな両親が俺に置いて行ったもので、あの二人は一度も
足を踏み入れた事がない。部屋は──広いな。少なくとも、高校生の一人暮らしには分不
相応だ。
 まあ、あれだ。あの両親は子供を千尋の谷底に丁寧に置き去るタイプだからな。例えば
俺は、小さい頃から書籍類に不自由した事はないが、何かを教えてもらった覚えが一切な
い。料理だって十歳になった日に道具と本を渡されて、『がんばれ』って凄え良い笑顔で
言われたからな。いや、まともに作れるようになるまでが地獄だった。
 閑話休題だ。昔のことを思い出してると眠くなる。
 ええと、アヤノが何故ここに居るのかに関してはだな、
「先輩先輩ぃ〜。聞いてますか? 寝ぼけてませんか? 聞いて下さいってばぁ〜!」
 いや、普段は語尾に『ッス』とかつけるし、一人称は『自分』、口癖は『イチイチ腕立
てッス!』だからな。騙されるなよ? ああ、イチイチ腕立てってのは一分間に百回の腕
立てをやる事だ。『グラウンド十周』と同じようなものだな。
 アヤノの声で意識レベルが上がった。俺はいつの間にやらアヤノの手元を凝視していた
ようだ。服を畳む滑らかな手つきが、普段の印象とかけ離れていたためか、少し見とれて
いたようだ。
 そのぼーっとした頭で、俺はそれでもやるべき事を思い出し、アヤノに返事をした。
「あー、聞いてる聞いてる。分かったから続けろ」
 返事をしたのに、アヤノの不機嫌顔は戻っていない。『あー』の時にあくびをしたの
と、スウェットの裾から手を突っ込んで脇腹を掻いたのが良くなかったらしい。
「先輩最近冷たいッス……」
 ん、口調が戻ってるな。俺のリアクションが余程気に入らなかったのか。
 まあいい、それよりも、俺にだって言い分はある。
「たりめーだ。何が悲しくて朝っぱらから『リュージ先輩がどうした』だの『リュージ先
輩がああ言った』だの聞かなきゃならんのだ。お前は俺をホモにでもする気か?」

116513-514改:2004/09/12(日) 20:33
「だって先輩以外に相談できる人居ないんスよ〜」
「作れ」
「無理ッス〜!」
「お得意の気合いだ」
「気合い入れても無理ッス! 自分の友達、みんなリュージ先輩のファンなんスから」
 まあ、アヤノの発言のあとに解説するまでもないと思うが、隆司はいわゆるモテ男だ。
そしてアヤノは隆司に惚れている。でもって俺は、部室でアヤノが隆司のスポーツウェア
を胸に抱いているのを発見し、うわヤバっていうかナニやってんのコイツ、ストーカー? 
とか固まっている間に目が合い、──以来相談役となっている。
 超面倒臭え。
 視界が狭まっている。眠気はもうあまりないのだが…………ああなんだ、半眼になってる
のか。
 その翳った視界の中で、アヤノは居心地悪そうにもぞもぞとし始めた。こいつは動いて
ないと落ち着かない種類の人間だからな。まあ、『ちゃんと座ってる』って目的があれ
ば、長時間座ってる事もできるみたいだが。つまりは、手持ち無沙汰なのがダメなんだろ
う。
 俺がそんな事を考えていると、アヤノはおもむろに立ち上がり、勝手知ったるといった
感じでキッチンに向かった。
「先輩。コーヒー飲んで良いッスか? 先輩の分も淹れるッスよ?」
 カウンター越しにアヤノの上半身が見える。あ、ここリビングなんだよ。昨日借りたゲ
ームやってて力尽きてな。
「ブラックはダメだ」
「分かってるッスよ。これでも敏腕マネージャーッス」
「敏腕が余分」
「はいッス。む〜」
 取りあえず返事してから不機嫌な声を出すあたりが筋金入りな感じだ。
「つーかさ、こういうのは隆司にやってやれよ」
「コ、コーヒー……ッスか?」
「いや、朝勝手に部屋に入ってきて、叩き起こすところから」
「勝手にって、カギに自分の指紋も入ってるじゃないッスか」
 ウチのカギは指紋照合だからな。親しい奴のは入れてある。んでいつぞや、『これって
どう登録するんスか?』とか聞いてきたので教えてやったら、勝手に登録しやがった。ま
あこのへんは、登録抹消しない俺も俺かも知れないが。
「おめーはカギが開くならどこでも入るのか? それ以前に俺のプライバシーを考えろ。
オナニーでもしてたらどうするつもりだ」

117513-514改:2004/09/12(日) 20:34
 どうやらコーヒーは本格的に淹れるらしく、アヤノはドリッパーやらろ紙やらが入って
いる棚を探っていたが、俺の言葉で、見えていたケツがぴたりと動きを止めた。
 そして、なにやら押さえた声で、
「先輩、それセクハラ気味ッス」
「その発言は彼氏でもない野郎の部屋に上がり込んでる時点で不許可だ」
「はいッス。…………むぅ〜」
 もちろん思うところがあるのだろう。アヤノは口を噤んだ。
 それを見て、まったくその通りだと、俺は自分の言葉に相槌を打った。
 本当に、何を考えているんだろうな。高校生の、五分に一回はエロい事考えてるような
年代の男が、あまつさえ一人暮らしをしている部屋に上がり込むなど、エロ女かバカ女の
やる事だ。アヤノはどちらでもないと思うのだが、と言う事は、…………俺って安全牌に見
えんのか?
 いっぺん襲ってやれば認識を改めるだろうか。
 いかん。考えるとそういう気分になってくる。ただでさえ朝だし。
 ああもうウゼえ。超絶面倒臭え。
 頭をバリバリと掻くと、湿った髪のまま寝てしまったため、結構パンク調な寝癖になっ
ているのが分かる。
 ため息をついた俺の耳に、コーヒー用の薬缶がコポコポと鳴るのが聞こえてきた。
 暫くそれをBGMに外を見ていたら、視界に白い湯気が掛かった。それを辿ると、マグカ
ップに突き当たる。そして手が見え、しなやかで筋肉質な腕が見え、童顔と言ってもクレ
ームは出ないであろう、整った顔が見えた。
「はい、先輩の分ッス。カフェイン抜きでミルクとプロテイン入りッス」
 エラい晴れがましい笑顔だ。っていうか、
「プロテイ──なんて事をしやがる。……まあいいや。ご苦労であった、褒めてつかわす」
「うわ、めちゃめちゃ偉そうッスね……」
 カップを受け取って口を付けたが、まだかなり熱い。どうやらカップを予熱していたよ
うだ。そつのない事だな。
 苛ついていた頭がコーヒーの良い香りで解され、その隙間から思考がこぼれた。
 ──アヤノは俺の好みのタイプじゃない。
 コーヒーを一口啜り、プロテインが無ければうまいだろうと告げると、アヤノは100ル
クスは出ていそうな笑顔を浮かべた。
 ──好みのタイプじゃない、はずだ。


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