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( ^ω^)冒険者たちのようです
201
:
名無しさん
:2024/09/14(土) 02:48:20 ID:A6V2HoW60
( "ゞ)「……達者で、兄貴……!」
最後にその背中に声をかけると、自らもすぐに踵を返し帰路へと着く。
あまりに唐突に、別れの時は呆気なく訪れた。
だが、またいつか会える確信があるからこそ、湿っぽい別れ方だけは避けた。
いずれフォックスがリュメに帰ってくる時の為、部下達をまとめ、鍛え上げる。
この時すでに、ギルドと街の繁栄の為に注力しようという意志が固まっていた。
たとえフォックスが居なくても、やっていく。
その決意が、デルタの足取りにも現れていた。
* * *
暗い森を往く。
持っている物といえば、一振りのナイフと、大粒の翡翠。
爪'ー`)y-「”冒険者”って響き……悪い気はしないね」
だが、自然とその足取りは軽い。
妙な開放感に期待ばかりが膨らみ、不思議と旅への不安は無かった。
爪'ー`)y-「大陸全土を股にかけて冒険たぁ、ロマンがあって結構結構」
爪'ー`)y-「さぁて。風の向くまま、気の向くまま……ってね」
20年の歳月を生きてきて、初めて臨む自分一人だけの冒険の旅路。
フォックスは、今その生まれて初めての経験が生む期待に、心を躍らせていた。
デルタや街の皆としばらく会えない寂しさがあるといえば嘘になる。
だが、それ以上に生まれてからこれまで、貧民窟、そしてリュメの街しか知らない
閉塞的な生活を送ってきた彼にとって―ー故郷からの一歩を踏み出した風景は、何もかもが新鮮に彩られていた。
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