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川 ゚ -゚) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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川 ゚ -゚) ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合案内所だ
川 ゚ -゚) 要はここではブーン系に関する相談や雑談、イラスト、30レス未満の作品投下が出来る
分からないことがあったらなんでも聞いてほしい。潜んでる住民が親切丁寧に教えてくれるぞ
川 ゚ -゚) ただし最低限、下記のルールだけは守ってくれ。あとは君達の良心と常識を信じる
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総合案内所で短編投下をする際の基本ルール
・ながら投下・連載は禁止
・一つの話は30レス以内
・誰かが投下していない限りは投下してOK
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川 ゚ -゚) よくわからない時はひとまずここを見るといい。本当にありがたいな
ttp://www43.atwiki.jp/boonkei/(ブーン系wiki)
川 ゚ -゚) ブーン系投下・活動場所はこちらだ
https://hebi.5ch.net/news4vip/(ニュース速報VIP)
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/13029/ (ブーン系創作板:したらば)
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/21864/(ブーン系創作板ファイナル:したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/16305/ (ブーン系小説板2:したらば)
ttp://shiba.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/(シベリア図書館)
ttp://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1454735690/(ラウンジ板)
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/22495/(o川*゚ー゚)oキューちゃん板NEO:したらば)
※前スレ
( ^ω^) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1651368564/
川 ゚ -゚) ↑ここまではざっくりと要約したテンプレだから、もう少し詳しいのは↓に続くぞ
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ネチコヤンステップ
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やるべき事以下
★主催を捕まえる
★作者を捕まえる
★まとめを捕まえる
★締切日までにパラパラを覚えさせる
★読者に全感想を書かせる
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パラパラチャーハン
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ホラー祭り、よくわかんないが7月後半〜8月前半のイメージだなぁ
そろそろ準備しなくちゃ、みんなで何か書こうぜ
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ゾッとする話くらいの幅いいね
夏はやっぱ怖いの読みたいな
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怖い話に擬態したクッソスレしか書けない…。
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許可するで
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誰か主催やるならフルサポートするけどやりたい人いない感じ?
>>841とか>>844とか>>856あたりやる気ありそうだから是非とも手を挙げてほしい
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最近更新多いけど、みんなはどの現行が楽しみ?
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プラ心
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どうしようですかね
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全部楽しみだけど一番選べって言われたらブラコンかな。
あと3年続いて10周年迎えて欲しいくらい好き。
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魔術学院と流石探偵
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本編完結済だけど、モラ逆の埋めネタ楽しみにしてる
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まとめがない昔の作品を読み漁るのが好きだったんだけど、最近、2005年〜2010年あたりの過去ログになぜかアクセスできない……
(去年くらいまでは、これらの過去ログが見れたはず)
原因や解決策を知っている人がいたら教えてほしいです
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Ammoreがもうすぐ最終回ってことで超待ってる
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仮面ライダー完結しないかなぁ…
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有名まとめサイトが死に過去ログは読めなくなり電子の藻屑となっていったアスキーアート達
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前回の祭り良かった人挙手
ノ
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>>873
オレンジ祭のことだよな
もちろん良かったぞ。面白いのたくさん読めた
ノ
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ノノノ
ノノノノ
ノノノノ
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ノ
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ノ
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祭りは毎回楽しんでるよ
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ノノノノ
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ノノノノ゙
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ノシ
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>>872
オムさんの事?
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7xかも
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かなり昔の話なんだけど、分かる人がいたら知恵を貸して下さい。
特徴は
・夏に短期集中連載してた、3〜5話
・モララーとジョルジュが出ていた気がする
・和風バトル
・刀で猿?だったか化物と戦う
・めちゃくちゃ面白い
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「めちゃくちゃ面白い」が所感でしかなくてワロタ。
探してみる。
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文丸のまとめのAAをスマホできれいに表示させる方法ある?
自分のiPhoneじゃズレてしまう…
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昔一度だけ読んだホラーを探してるんだけど、うろ覚えで判然と覚えてなくて…。
特徴は
・レストランが舞台で、主人公たちがシェフ。人間を調理して食べる。
・ギコしぃが夫婦で来店。しぃが妊婦。お腹の赤ちゃん諸共食べられる。
・しぃとお腹の子で作った料理をギコに食べさせる。
もし知ってる人いたら、教えて下さい…。
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>>887
知らないのにごめんなんだけど、概要だけでも怖すぎて震えるわ
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同じく知らないけど、鬼すぎる内容でびっくりした
概要知れて良かった
特定されたら心して読むわ
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あっついのからとびきり怖い話読みたいわ
過去作のおすすめ教えてくれ
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絵の練習したいのでお題下さい
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好きなAA+サンダル
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>>892
分かりました!
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>>890
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/21864/1503073711/-100
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自分で誘導しておいたから説明しとくけど、
ブーン系は「小説」とはあっても実際にはもっと範囲が広いんだ
ストーリー性皆無でただ美味い飯食ってるだけの内容とか。普通にあるよ
レス続くかもしれないけど、おまいら>>1のクーのようによろしくな
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ほう
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そうだな
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投下します。
25レスお借りします。
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(゚、゚トソン ゼロからはじめるブーン系小説のようです( ´∀`)
( ´∀`)「以下の三つを覚えたら、もう読まなくてもいいモナ」
(゚、゚トソン「詳細を知りたい人は読んでね、という意味です」
・テーマ(=書きたいこと)を考えよう
・できることだけやろう
・ルールは守ろう
( ´∀`)「『未経験から一作目を作るための足掛かり』くらいに考えて欲しいモナ」
(゚、゚トソン「せっかくの総合短編スレ、『俺はこうしてるぜ!』って応援レスがあると、助かります」
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◆◆◆
【テーマ(=書きたいこと)を考えよう】
(゚、゚トソン「とはいうものの、テーマを決めても全然書けないんですよね」
( ´∀`)「ホホウ。そのテーマ、聞かせてみるモナ」
(゚、゚トソン「『恋愛』です」
( ´∀`)「他には?」
(゚、゚トソン「? 以上ですが?」
( ´∀`)「⋯⋯⋯⋯クソな主題だと完成しない、という悪い例なので真似しないように」
(゚、゚;トソン「はぁ!? どこが悪いって言うんですか!」
( ´∀`)「言葉の指定範囲が広すぎるモナ」
(゚、゚トソン「?」
( ´∀`)「オマエのはテーマじゃなくて、せいぜい『タグ』だモナ」
(゚、゚トソン「『タグ』ですか?」
( ´∀`)「ウム。pixivとかでよくある『検索タグ』モナ。幾つかあると便利だけど、ちょっとテーマとは違う」
( ´∀`)「テーマとは主題、『今回書きたいこと、伝えたいこと』モナ」
( ´∀`)「それは言葉や信念でもいいし、シチュエーションでもいいモナ」
-
(゚、゚トソン「シチュエーション⋯⋯例えば『毎日好き好き言うAとそっけないBの話』みたいなのでも良いわけですか?」
( ´∀`)「もちろんモナ。『誰が誰に好きって言うの?』『なんでAを好きって言うの?』『Bはどう思っているの?』という問いに対する答えが、物語モナ」
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯このテーマって、ないとダメですか?」
( ´∀`)「いや、極論テーマなんてなくても面白けりゃ許されるモナ。ただ、書くときに『なんの話を書いてるんだっけ?』って迷走しないために、『これだけは絶対書くぞ』って目標が一つあった方が楽モナ」
(゚、゚トソン「確かに、迷わず済むならそっちがいいですよね」
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【できることだけやろう】
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯初心者だと思ってバカにしてます?」
( ´∀`)「いや、一番重要モナ。意外と忘れがちだけれど、実は初心者って実力がないモナ」
(゚、゚♯トソン「ああ、バカにしてますね」
( ´∀`)「でも実力って経験値だから、作品を完成させないとつかないモナ」
(゚、゚トソン「ま、まあ、そうですね」
( ´∀`)「じゃあまずはできるところ、作れるところから作って発表して、を繰り返して実力つけるしかないモナ」
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯」
-
( ´∀`)「理解はしたが納得してない、って顔モナ」
(゚、゚トソン「長編を書こうとしたときに」
( ´∀`)「うん?」
(゚、゚トソン「地の文ってヤツが書けないんですけど」
( ´∀`)「慣れるまで書くな」
(゚、゚トソン「場面の繋ぎ目をかけずに諦めたことがあるんですけど」
( ´∀`)「一番書きたいワンシーンだけ短編にするか、拙くても無理矢理繋ぎのシーンを書いて見せ場を盛るかのどっちかしかないモナ」
(゚、゚;トソン「⋯⋯えー、それで面白くなります?」
( ´∀`)「何かが変われば、それは物語になるモナ」
( ´∀`)「例として、さっき話したテーマでお話を作ってみるモナ」
-
例A. (゚、゚♯トソン Re.「毎日好きと言うようです」爪'ー`)y‐
(゚、゚トソン(軽薄っていうのは、こういう人を言うんだろうな)
爪'ー`)y‐「おはおはー。今日もはやいね、そういう勤勉なとこ、好きよ」
爪'ー`)y‐「いやー、返品作業やっててくれたの? トソンちゃん好き〜」
爪'ー`)y‐「衣替えじゃーん、いいね、夏服も好きよ」
(゚、゚トソン(たかがバイトの後輩相手に、飽きもせず毎日毎日。多分誰にでも言ってるんだって、思ってた)
(゚、゚トソン(だから)
(゚、゚トソン(この男が、誰とキスしてようが関係ない)
ゲシッ
爪'ー`)y‐「いってぇ!?」
(゚、゚トソン「バ先の前で盛らないでくださいよね」スタスタスタ⋯⋯
※バ先=バイト先
爪;'ー`)y‐「え、あ、トソンちゃん!?」
(゚、゚トソン(関係ないけど)
(゚、゚#トソン(その気もないのに、一々口に出すほうも悪いと思う)
-
('、`*川「やーい、嫌われてやんの」
爪'ー`)y‐「テメ、わざとだろ」
('、`*川「当たり前じゃーん。で、あの子かわいいね。もう寝たの?」
爪'ー`)y‐「⋯⋯あの子はそういうんじゃないんだよ」
('、`*川「いいなー。アタシも『そういうん』になりてー」
爪'ー`)y‐「ごめん」
('、`*川「え、いいよ。別にアタシだってアンタのこと『そういうん』として扱ってなかったし」
('、`*川「でも完全に終わったね、今ので」
爪'ー`)y‐「いいんだよ、元々釣り合ってねーし、どうにかなるつもりもないの!」
爪'ー`)y‐(万が一にも、俺みてーなのが手ェ出していい子じゃないし)
爪'ー`)y‐(だからこそ、毎日あんだけ言って、嫌われるように気ぃ使ってるわけで)
爪'ー`)y‐(⋯⋯⋯⋯でも嫌われたら、それはそれできついわぁ)
例A. (゚、゚♯トソン Re.「毎日好きと言うようです」爪'ー`)y‐ 完.
※本編のトソンさんと例作のトソンさんは別の人だよ。
-
(゚、゚;トソン「なんか見たことある名前の知らない話が出てきたんですけど!?」
※作者が前に作った話と同じタイトルだよ。
(゚、゚トソン「⋯⋯それはそれとして、短くてもちゃんとお話になってますね」
( ´∀`)「同じテーマでもキャラクターや味付けが変われば違う作品になる、という実例モナ」
( ´∀`)「ちなみに、以下のテーマで作成したモナ」
テーマ: 毎日好き好き言うバイトの先輩爪'ー`)y‐とそっけない後輩(゚、゚トソンの話
書きたいこと・意識したこと
・目標1レス以内
・地の文なし
・同じタイトルで前回作った話は『後輩→先輩』だったから、逆に『先輩→後輩』にしよう
・前回『かわいい年下が頑張る話』だったから『ダメな年上が諦める話』にしよう
-
( ´∀`)「我ながら中々、面白くできたのではと思うモナ」
(゚、゚トソン「⋯⋯実例を見て思ったんですけど」
(゚、゚トソン「長編も大変ですけど、綺麗に短くまとめるのも難しそうですね」
(;´∀`)「まーじでそう。だからこそ、できる事だけ、丁寧にやるモナ」
(゚、゚トソン「こういうの見ると、地の文なんて必要無いっていうのが分かりますね」
( ´∀`)「いや、地の文がなさすぎると、かえってハードル上がるモナ」
(゚、゚トソン「そうなんですか?」
( ´∀`)「モナナ。もう一個例を上げるモナ」
-
例B.爪'ー`)y‐ Re. Re.「毎日好きと言うようです」(゚、゚トソン
夢だなって思った。
冷たい夜の風の匂いがして、少しざらざらした手が私の頬を撫でる。
思い出と、同じように。
爪'ー`)y‐「大好きだよ」
優しい、父の声。
(゚、゚トソン「毎日毎日、飽きないの?」
呆れたような、母の声。
爪'ー`)y‐「まさか。飽きるわけがないよ、こんなに可愛いのに」
父が私の額に、口付けする。
-
(゚、゚トソン「返事がなくて、寂しくない?」
爪'ー`)y‐「少しだけ。でも、答えがなくてもいいんだ」
爪'ー`)y‐「口に出して伝えることで、自分の気持ちが分かる。もし何かの間違いで、この子に伝わったら⋯⋯」
爪'ー`)y‐「最高だろ?」
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯そうね」
嬉しそうな、母のため息。
実のところ、当時の私はいつも起きていたのだけれど。
一日の終わりの時間がただただ終わって欲しくなくて、寝たふりをしていた。
-
そうして目が覚めた。
あたたかい朝の日差しが、私の目を突き刺す。
ミセ*゚ー゚)リ「おはよう」
返事はない。
幼い日々は遥か遠く、今の私は一人暮らしだ。
黙々と朝の支度を済ませ、写真に一言。
ミセ*゚ー゚)リ「行ってきます。大好きだよ」
爪'ー`)y‐「 」(゚、゚トソン
返事はない。
少しだけ寂しい。
それでもいいと知っている。
だから、毎日私は好きと言うのだ。
例B.爪'ー`)y‐ Re. Re.「毎日好きと言うようです」(゚、゚トソン 完.
※本編のトソンさんと例作のトソンさんは別の人だよ。
-
(゚、゚トソン「ベタベタした恋愛系よりこっちのが好きかもです」
( ´∀`)「モナナ⋯⋯ちょっと複雑だけど、今度はこんなテーマだったモナ」
テーマ:毎日好き好き言う父爪'ー`)y‐とそっけない娘ミセ*゚ー゚)リの話
書きたいこと・意識したこと
・目標1レス以内
・地の文で心情や時間を描写
・挑戦:タイトルに「」があるんだから、せっかくなら意識してみよう。きちんと描写できていれば最後の「」にどんな言葉が入るかは伝わるはずなので、ちょっと自分と読者を信じてみよう
-
( ´∀`)「二つの例はどちらも過去の経験と現在を描写しているモナ。しかし地の文が入ることで、情報の密度がちょっとだけ上がるモナ」
(゚、゚トソン「ふむ。逆に言えば情報を減らしたければ地の文は不要なんですかね?」
( ´∀`)「その通りモナ。元々ブーン系は会話劇、現にモナたちの会話も、ほら」
(゚、゚トソン「あ、地の文がない」
( ´∀`)「文章ってのは読むのも書くのも体力使うモナ、今回みたいな場合は特に。だから省力していくモナ」
-
(゚、゚トソン「ただ、『両親の声をどう感じたか』とか、会話だけだと口説くなるし。一人称で地の文だと分かりやすいですよね」
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯」
( ´∀`)「利点は分かるが苦手だからやりたくない?」
(゚、゚トソン コクリ
( ´∀`)「描写が苦手なら全く無くてもいいし、『そのとき風が吹いた』とか『触れた手が冷たかった』とか、最小限、必要なときだけ描写、というカタチでも充分モナ」
(゚、゚トソン「一個ずつ、できることだけやる⋯⋯」
( ´∀`)「モナモナ。で、慣れてきたら、少しずつ新しいことに挑戦モナ」
( ´∀`)「失敗しても、誰もバカにしないモナ」
(゚、゚トソン「⋯⋯酷いこと言ってごめんなさい」
( ´∀`)「キニスンナ」
-
【ルールは守ろう】
(゚、゚トソン「最後のは何ですか?」
( ´∀`)「作品作りの際に守るべき簡単なルールが二つだけあるモナ」
(゚、゚トソン「著作権?」
( ´∀`)「⋯⋯⋯⋯三つあるモナ!」
守るべきルール
・テーマ
・キャラクターの一貫性
・著作権などの各種法律、詳しくは各自の倫理観に任せます
-
( ´∀`)「テーマに関しては先に述べた通りモナ。ただ、ここにキャラクターが関わるとちょっと変わってくるモナ」
(゚、゚トソン「どんなふうにですか?」
( ´∀`)「例えばさっきの、例A のキャラを動かしてみるモナ」
テーマ: 毎日好き好き言うバイトの先輩爪'ー`)y‐とそっけない後輩(゚、゚トソンの話
キャラクター設定
爪'ー`)y‐
・女癖が悪かった大学生
・後輩が好き
・「自分とは釣り合わないから、毎日好きって言ってわざと嫌われよう」という考え
(゚、゚トソン
・真面目な女子高生
・不真面目な人は嫌い
・「意外と仕事が丁寧な先輩を見直しかけていたけど、やっぱり普段の行動はダメだと思う」という考え
-
ダメな例
※シナリオの都合上、二人で映画に行かせたい
爪'ー`)y‐「トソンちゃーん、店長から映画のチケット貰ったからあげるよ」
(゚、゚トソン「ありがとうございます」
爪'ー`)y‐「いえいえ、お礼は店長に言っといて。じゃあねー」ヒラヒラ
(゚、゚トソン「あ、あの」
爪'ー`)y‐「ん?」
(゚、゚トソン「二枚あるみたいなので、一緒に行きます?」
爪'ー`)y‐「ひゃっほう! 行く行く、トソンちゃん大好きー!」
-
◆ ◆ ◆
(゚、゚トソン「え、ちゃんと好きって言ってますよ?」
( ´∀`)「なんでそういう行動してるキャラなの、って部分が重要モナ。ダメな点は詳しくはこう」
ダメな理由
(゚、゚トソン:なんとなく嫌いな相手に「一緒に映画行こう」って言うのは、矛盾してない?
爪'ー`)y‐:嫌われたいんだったら、簡単にOKしないほうがいいよね?
-
改善例
※シナリオの都合上、二人で映画に行かせたい
(゚、゚トソン「あ、あの」
爪'ー`)y‐「ん?」
(゚、゚トソン(貰ったものを独り占めするのもなんだし)
(゚、゚トソン「二枚あるみたいなので、一緒に行きます?」
(゚、゚トソン
(゚、゚;トソン(あ、一枚返せばいいだけなのに何言ってんだろ)
爪'ー`)y‐(⋯⋯⋯⋯あー、この子友達少ねーんだった)
爪'ー`)y‐(断ったほうがいいか? いや、普段のキャラ的にここで断るのも変だし、恥かかすのもなぁ⋯⋯)
爪'ー`)y‐
爪'ー`)y‐「ひゃっほう! 行く行く、トソンちゃん大好きー!」
(゚、゚トソン←自分で誘った手前、やっぱり来るなと言えない
爪'ー`)y‐←どうせ拒否されると思って乗り気で答えた
-
◆ ◆ ◆
(゚、゚トソン「あー、確かにさっきよりは自然かも」
( ´∀`)「テーマに動かされるのでなく、感情や行動に矛盾なく、キャラが動くように描くモナ」
(゚、゚トソン「でもたまにありますよね、登場人物が脚本の都合で動かされてるなぁって作品」
( ´∀`)「真似したいと思うモナ?」
(゚、゚;トソン「全然思わないです」
-
( ´∀`)「ちなみに脚本の都合にならないよう見えるコツとしては『テーマを重要視しすぎない』モナ」
(゚、゚トソン「矛盾してません?」
( ´∀`)「というか、テーマの定義を説明すべきだったモナ。『毎日好き好き言う先輩とそっけない後輩』というのは登場人物であり、『その二人がこれからどうなる?』というのが、テーマとなるモナ」
(゚、゚トソン「最初のほうでも言ってましたね」
(゚、゚トソン「問いに対する答えが物語モナ」キリッ
Σ( ´д`) モヌァッ⁉︎
(゚、゚トソン「問いがテーマだから、『二人が一緒にいるとどうなるか』という変化が答え、物語になるわけですね」
(;´∀`)「ま、まあ、そういうことモナ」
( ´∀`)「ここから進んで、『嫌われるために好きって言ってたけど、嫌われないようにマトモになる先輩』とか、『そっけなかったけど絆されていく後輩』とか、あるいは『こっぴどく振られる先輩』とか、そっちが読みたいモナ」
(゚、゚トソン「そのためなら毎日好きという行動はなくなってもいい、と」
( ´∀`)「モナナ。でもテーマは先輩後輩二人の話だから、急に出てきたペニサス視点とか長々書き始めたらアウト、モナ」
※物語のアクセントに数レスくらいならありです。
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◆ ◆ ◆
( ´∀`)「長々と続けましたが、そろそろお別れの時間モナ」
(゚、゚トソン「お説教じみてて、皆早く終われーって思ってましたよ」
( ´∀`)「それでもいいモナ」
(゚、゚トソン「いいんですか?」
( ´∀`)「いいモナ。必要な誰かに刺さればいいモナ」
(-@∀@)「ハン、こんな雑な文章しか書けないんですか? これなら、いっちょ私が『分かりやすい初心者向け創作論』でもぶち上げてやりましょう」ククク⋯
(゚、゚トソン「⋯⋯何ですかあの人、突然出てきて感じワル」
(*´∀`)+ ワクテカ
(゚、゚;トソン「え、なに喜んでるんですか?」
-
( ´∀`)「コイツを待ってたモナ」
(゚、゚トソン「え」
( ´∀`)「どんな理由であれ、界隈に文章が増えるモナ」
(゚、゚;トソン「ま、まあ、そうですけど⋯⋯」
( ´∀`)「褒められたもんじゃ無いけど、下手な創作物には『自分のほうが上手く創れる』という自信を与えることがあるモナ」
(゚、゚トソン「自分の失敗が他人の糧になるから、どんどん挑戦すべき、ということですね」
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯」
(゚、゚トソン「それはそれとして、悔しくないんですか?」
( ∀ )「いつか殺す」
(゚、゚トソン「こわっ」
( ∀ )「言葉のナイフでアイツをコロス。上手くなって、創作物で、必ずアイツの心をぶっ壊す」
( ´∀`)「モナ」
-
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯で、では、そろそろ本当にお別れです」←ちょっとビビってる
(*´∀`)「ご拝読ありがとうございましたモナ」←ビビられるのが新鮮で嬉しい
(゚、゚トソン「ばいばーい」( ´∀`)ノシ
(゚、゚トソン「⋯⋯⋯⋯ちなみに、今回のテーマってどんなのです?」
( ´∀`)「こんなのモナ」
テーマ:とりあえずブーン系や新しいジャンルを0からはじめる際のとっかかりを作ろう
書きたいこと・意識したこと
・30レス以内(厳守)
・これから試す人が簡単に出来ることだけ書く
・文章をやさしくする
・マジの初心者だからこそ説得力が出るかも、と思って書きました
※作者は完結が 1作のみ
書けなかったこと
・書く前に立てた目標とか、守れなくてもキニスンナ
・一人称小説、地の文での心情描写は上手く使うと叙述トリックとか恋愛描写とか出来て楽しいと思うよ
・ギャグとかだと地の分全部しゃべらせても面白いよ
・タイトルとか正直なんでもいいよ、でもセンスがいいとちょっと気分が上がるね
・途中で制作をあきらめた時は次回作につなげるためのメモを残すか、一番書きたいところだけ切り取って短編を作ろうね
(;-@∀@)「この私の作る超大作『誰でも分かるブーン系書き方講座のようです』に一文字の誤記、表記揺れがあってはならない!」←完璧主義だと一生終わらないので、一回雑でも完成させて、期限切って妥協しようね。
※こういうタイプがまじで完成させるとほんとの超大作になったりするよ。
(゚、゚トソン ゼロからはじめるブーン系小説のようです( ´∀`) 完.
-
以上です、他スレの話だけど「試してみたけど進められない」みたいなレスを見て、「わかるわ」と思って書きました。
どこのスレかは覚えてないです。
自分が初心者だから作者はみんな「これだけやってりゃ最低限カタチになるよ」って注意事項とか書いてほしいなと思うんだけど、「じゃあまずお前やれよ」って突っ込み入りそうだったので書きました。
これで堂々と言えるぜ、みんなもなんか最低限カタチにするための知恵をください、他スレの誰かのために、私のために。
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乙
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そういうの考えたことないや
書こうと思ったやつ書いてたら出来るから
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乙
初心者だからこういうの助かる
いつか作者デビューしてみたい
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乙乙
検索タグ…た…確かに!と目から鱗
アサピーもそういうのは心の中だけで思っとけ。そこから行動まで進む奴は凄いんだから。
>>927
君なら出来る!頑張れ!!
最低限カタチにするため…書くのが怠い時は、資料集めをする
肩甲骨ストレッチしながら話に関連する動画をダラ見して、新たな情報があったらスマホにメモっておく
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軽薄なナンパ男が
↓(実は)
トソンを特別視していた
毎日好きと言われる娘は
↓(それを覚えていて)
毎日好きと言う娘になった
ということか、なるほど!
こうしてみると前半って大事だね
もしナンパの度がすぎる男だったら展開に納得いかないし
写真に話しかけて返事がないのは前半を抜くと意味が感じられなくなる
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サマー三国志
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泣ける系のおすすめください
感動でも悲しいでも笑い転げるでもok
読みやすいタイプだと嬉しい
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>>931
ξ゚⊿゚)ξセンス・オブ・ワンダーのようです
https://buntsundo.web.fc2.com/ranobe_2012/novel/sow.html
もう10年以上前の作品なんだけれど、何回読んでも視界が滲む感動系の名作。読んだことあったらごめんよ。
もしよかったら、『花降らし』ってボカロ曲を聞きながら読んでみて欲しい。個人的に凄く合うなって思ってるイメソンなんだけど、より一層感動できると思う。
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>>932
詳細忘れてたからもう一回読みます。ありがとう
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>>931
この前の祭りのでもよければ
( ゚д゚ )絵描きとヴィオラのようですミセ*゚ー゚)リ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1714317818/
これは久々にマジで泣いたしオススメ
くるらしい番外編を一緒に待とうぜ 俺もうこのくそ暑い中一人で待つのたえれん
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>>934
さんくす
聞いてばかりなのもなんだし、既読のうち1作好きなの置いとく
妹に喜んでほしいお兄ちゃんが頑張るお話
o川*゚ー゚)o思い出レストランのようです 3品目
http://coollighter.blog.fc2.com/blog-entry-223.html
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投下します。
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あなたにとって、今日は一体何の日でしょうか。
只の平日でしょうか。
小さい頃、お母さんにこっぴどく怒られた嫌な日でしょうか。
学生の頃、好きなクラスメイトと初めて話せた日でしょうか。
大人になった今では、いつも通りの出勤日でしょうか。
どんな日でも、誰かにとっては記念日だろうし、最悪な日だろうし、何でもない日に違いないでしょう。
あなたにとってはどうでしょうか。
良い日でしょうか。嫌な日でしょうか。思い出のある日でしょうか。
少なくとも、私にとっての今日は。
川#゚ -゚)「書類が減らーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!」
いつも通り、最悪な平日です。
-
『祝いを乞うようです』
-
8月になれば夏休みが来る。
長い休暇だ。何をしようか。
昼まで寝たっていいし、寧ろ早朝に起きてゆっくり散歩に出るのもいい。
夕方はビアガーデンに行って。夜は友人たちとコンビニで買った花火を楽しんで。プールはマストで、今年は浴衣なんかを買っちゃってみたりして。
そうだ、いっそ気になるあの人を誘って夏祭りにでも行ってみようか。
…なんて、そんなのは学生の若者たちだけが持つ特権だ。
とっくに成人を迎えたどころか、日々労働に勤しむ儚き社会人にとって、8月など、ただのクソ暑い日が続く最低最悪の時期に過ぎない。
子どもの頃から夏は心底嫌いだった。
暑いし、気持ち悪い虫はうじゃうじゃ湧くし、食べ物はすぐ痛むし、とにかくイライラしてしょうがない。
とくにここ数年の暑さはもう異常で、テレビでは連日「熱中症に注意」だの「こまめな水分補給を!」だの、毎日のように生命に対する注意喚起が報道されるほど。
今年は去年までと比べたら、なんとなーく新鮮味があるような気がしなくもないが、それも雀の涙ほどだ。
仕事をしていれば軽く吹き飛ぶ新鮮味に風情も何もあったもんじゃない。
…というか、そんな中でもどうして外に出なくてはならないのか。
生命が活動するのに適しない気温下でも、何故働かなくてはならないのか。
やかましい蝉がわんさか鳴いてる炎天下、しっかりとスーツを着て働きに出ている自分があまりに馬鹿らしく思える。何がクールビズだボケが。何着たって暑いのは変わんねーだろ。
とにかく、夏は嫌いだ。もう本当に嫌いだ。良いところがあるなら教えてくれ。キンキンに冷えたビールが美味くなる以外で。
ほら思いつかないだろ。暑さのせいで脳がまともに動かないだろ。機械でもショートするんだから人間もそうなるに決まってんだろあーやってらんねー。
小説やドラマのせいでやけにキラキラしたイメージが世間に蔓延っているが、別にそんなキラキラしてないだろ。むしろジメジメジトジトしてるだろ。
そもそも”夏”って響きがもう気に入らない。なんかちょっと良さげな語感で誤魔化しやがって。もっと適切な日本語あるだろ。”死”とか。
なにが春夏秋冬だ。春死秋冬に変えろ。そもそも誰も呼んでねぇんだよ帰れよ怠い上司かお前は。律儀に毎年来るんじゃねぇ。
-
川# - )「マジ空気読めよボケカス……」
(;´・ω・`)「えっ…!?ぼ、僕のこと…?」
すぐ横から聞こえて来た人の声にぎょっとする。
隣を見ると、見慣れたしょぼくれ眉毛が普段の2割増しでしょぼくれていた。
川 ゚ -゚)「あっショボンさん、違いますよ、さっきのは夏に向けて言ったんです」
(;´・ω・`)「な、夏に?よくわかんないけど、疲れたならしっかり休んでね…?」
川 ゚ -゚)「あなたに言われたくないです仕事中毒予備軍。…というか」
つっ立っている同僚から目を離し、私のすぐ隣のデスクに積み上げられた紙束をちらと見た。
川 ゚ -゚)「休んでどうにかなります?」
(;´-ω-`)「…お互い大変だね」
川 ゚ -゚)「あなたのせいで今から更に大変になりますがね。ほら、その手に持ってる書類はやく下さい、どうせ急ぎでしょう?」
(;´・ω・`)「うぐっ…ほ、本当に申し訳ない…」
川 ゚ -゚)「大丈夫ですよもう慣れましたから、空気読まずにさっさといくらでも渡して下さいボケカス」
数瞬遅れて傷付いたような顔をする同僚から、ひったくるように書類を受け取る。
「今のはあなたに向けて言いました」と念のための補足を口にしながら、いつまでの仕事なのかにだけささっと目を通した。
うわ案の定明日までじゃねぇかよゴミがくたばれ。
-
(´・ω・`)「……あ、そうだ」
冴えない顔をした同僚が、なにか思い出したような声を出した。
まだ何かしら仕事を渡してくるのか。私の隣にある紙束とかPC周りに張り付けられた大量の付箋が見えないのか。
よし決めた。仕事関係だったらビンタしよう。もし明日までのやつだったらグーでいこう。
今日の夕方までだったら隣駅のホームセンターまで包丁買いにいって刺そう。
夏の暑さと夥しい仕事量でショートした脳が、おそろしく物騒なことを考え始める。
私は本気だ。そもそも昔からこのボケ同僚は気にくわなかったのだ。今までは酒に酔ったフリをして飲みの場で鼻をグーでどつく程度のことしか出来ていなかったが、今年の夏はもう一歩踏み出してもいいかもしれない。そうしよう。やっちゃえやっちゃえ。
…なーんてことを考えていたのだが。
-
(´・ω・`)「あのさ」
(´・ω・`)「明日、誕生日なんだ」
などと、ふざけているにもほどがありすぎる言葉を放たれたものだから。
川 ゚ -゚)「……………は?」
結局、振り上げようとした平手も、拳も、購入予定の包丁も出番はなく。
出たのは、眼前の同僚とも良い勝負が出来そうなくらい、間抜けな私の声だけだった。
-
*
川# - )「……なーんて言われたんすよ。いきなり業務時間中に。真面目な顔で」
川# - )「意味わかんなくありません?もうこれ一周回ってパワハラになりませんか?しかもアイツ、他の人にも顔合わせる度に”明日、誕生日なんです”だの”よかったら明日、おめでとうって言って下さい”だの言い回ってたんですよ」
川# - )「気持ち悪くないですか?もう流石にぶん殴ってよくないですか?あの人のポスト私が代わりに就きましょうか?」
(; “ゞ)「お、おい…飲みすぎだぞ…」
川# - )「え、なんですか。まさかデルタさんもあのボケ眉毛の味方ですか刺しましょうか。じゃあなにハラにあたるんですか誕生日ハラ縮めてタンハラっすかタンとハラミを彷彿させて業務中にお腹空かせにきてるからやっぱパワハラじゃないっすか。焼きてぇ〜!レッツ人間BBQ〜!」
(; “ゞ)「あの、すいません。お水ください。ピッチャー丸ごとで」
从^―^从「あ、は〜い!」
笑顔が可愛らしい女性店員が置いてくれたピッチャーをグラスに傾け、ありったけの水を喉に流し込む。
やっぱ可愛い女の子が入れてくれた水は一味違うなぁ。私も一緒に働くならあんなKY眉毛じゃなくて年が近くて可愛い同性の子がいいな〜。
…え、不謹慎?同性でもセクハラ?今は令和?知るか。
あのクソボケナスに毎日毎日毎日毎日、めんどい書類だの仕事だのぶん投げ続けられる私の立場と変わってみろ。その後また同じセリフが吐けるなら命だけは見逃してやる。知ったような口きくなよ部外者がよぉ。
-
(; “ゞ)「ま、まぁほら、いつものことじゃないか」
川# - )「いきなり変なこと言い出すのがですか?そうですね確かにいつも通りですね。職場の要望に”エレベーターのガラス張りが怖いので普通のにして欲しいです”なんて寝ぼけたこと書くカスですもんね」
川# - )「あとこちとらクソ眠いのに朝っぱらから”今日、さそり座1位だったんだよ〜!”なんて空気読まずほざいてきたりしますもんねクソがよこれって懲戒免職になりませんか?」
(; “ゞ)「ショボンくんのこと嫌いすぎだろ……」
「当然です」と付け加え、すぐまた渇き始めた喉を潤すために水を飲む。
私と同い年のくせに、私が目指していた職種で入ってきた。それも、夏のインターンを経由せず。
さぞ出来る人材なのかと思いきや、しょーもないにも程があることで一々質問してきたり、下らない案件に時間をかけたり、勝手気ままに仕事を取ってきて余計な手間を増やしたりと、散々だ。
なにより、そんなボケの”アシスト”という立場に数年甘んじている自分も気に入らない。
どれだけショボンさんに感謝されようが、外から見れば私があの無能眉毛の”下”扱いなのだ。まじ無理。法律がなかったらとっくにアイツのどこかしらの骨を折っている。だれか私の理性を褒め称えて欲しい。
( “ゞ)「……あぁ、でも、そうか。ということは、もう8月なのか」
( “ゞ)「月日が経つのは早いなぁ。年とるにつれて、時間の流れが早くなってるような気がしない?」
川#゚ -゚)「は?え、私に共感求めてます?私まだ20代なんですけど、若いんですけど。なんですかハラスメントですかちょっともう一回同じこと言ってください録音するので」
(; “ゞ)「ダルすぎる……」
スマホをさっと取り出すも、デルタさんはとっくに泡が消えたビールをちびちびと飲むばかり。
つまんねぇ飲み方してんじゃねぇぞアンタもビンタしてやろうか。
-
( “ゞ)「…けどさ、確か君、ショボンくんから毎年、誕生日プレゼント貰ってなかったか?」
箪笥に強く足をぶつけて出来た痣を、ぐっと親指で押されたような気分に襲われた。
いくら上司の奢りの呑みとはいえ、ちょっと空気読めなさすぎではないだろうか。ハゲろ。
まっこと憎たらしいことにあのしょぼくれカス野郎は割とマメで、仕事仲間の誕生日などの細かいことをきちんと記憶している。
私もその対象の一人。毎年毎年、私の誕生日の3か月前に当たる7月には「何か欲しいものない?」とか、「僕らくらいの年の女性って、どういうものが欲しいのかなぁ」などと聞いてくる。
その態度がまぁ、白々しいことこの上ない。腹が立つので、今年は某超高級ブランドのバッグの名を口にしておいた。ざまーみろぉ。
あのワーカホリックのことだ。どーせ給料使わずに貯めこんでるに違いない。普段助けてやってる私に還元しろ。何なら給料全部私に振り込め。社会保険料とかはうまいこと除いて。
( “ゞ)「それに君だって、彼に助けられたことも何度かあったろ」
( “ゞ)「”誕生日おめでとう”くらい、言ってやったっていいんじゃないか?」
川;゚ -゚)「………むぅ」
上司の言葉に思わず閉口してしまう。
…まぁ、確かに、迂闊なことに私が逆に助けられてしまったこともなくはない、とは言い切れない、こともない。気がする。多分。おそらく。十中八九。
-
2年目の頃。
私が初歩的なミスをして隣の部署からこっぴどく怒られた際、不本意ながら、庇ってくれたのはショボンさんだった。
ミスの穴埋めのため深夜まで残っていた私に、ふらりと職場に戻ってきたショボンさんは、やけに良さげな小さい紙袋を持ってこう言った。
『今日、確かクーさん、誕生日だよね?
『誕生日は、祝うものだから』
『良い思い出の日になるべきだし』
「これで、良い日になるかな」なんて宣う彼が私に差し出したのは、革製のパスケースだった。
当時は「くだらねーこと言ってんじゃねーぞガキかアンタはいいから黙って仕事手伝えや」と思ったものだが、まぁ、今となってはちょっとくらい、感謝の気持ちがないわけでもない。
川 ゚ -゚)(………)
川 ゚ -゚)(誕生日は祝うもの、ねぇ)
ポケットからスマホを取り出し、いつも使っている検索エンジンを開く。
断っておくが、私はあの同僚に特別な感情などない。寧ろ、悪感情の方が抱いている数としては遥かに多い。今でも毎日「アイツ、出勤途中に足の小指の骨折れてくんねーかな」と思うくらいには憎んでいる。ちなみに一番嫌いな部分は顔。なんか見てるだけで腹立つから。
ただ、まぁ、ちょっとくらいはというか。今年くらいはというか。
あんなのに借りを作りっぱなしというのは、中々にシャクなので。
川 ゚ -゚)「………デルタさん」
川 ゚ -゚)「明日、午前休とりますね」
隣の上司の反応は伺わないまま、ピッチャーに残った水を全て胃に流す。
嫌になるほど冷え切った頭は、まるで業務時間の時と同様に、手元のスマホに意識を割き始めていた。
-
*
川; ゚ -゚)「……買ってしまった」
午後1時。
自分のデスクに置いた紙袋を数秒睨み、頭を抱えた。
もうとっくに酒は抜けきっている。その状態で、わざわざ貴重な午前休をとってまでやった行動がこれだ。
無駄遣いにもほどがある。私らしくない。全くもって私らしくない。大失敗だ。
川 ゚ -゚)「…というか、今日どこ行ってるんだ。あの人」
職場に到着してすぐショボンさんに割り当てられている仕事部屋に赴いたのだが、彼の姿はなかったのだ。
こんな時間にどこをほっつき歩いているというのか。こんな日に限って外回りか?空気読めよ。
どこまで私の貴重な時間を無駄にすれば気が済むのか。やっぱり誕プレあげるのやめようかな。今からでもレシート持って百貨店戻れば返品対応してくれるかな。
( “ゞ)「お、クーさん、おはよう」
川 ゚ -゚)「…あ、おはようございます。お疲れさまです…」
( “ゞ)「……あれ、それって…」
デルタさんの視線が紙袋に注がれる。
どっかの間抜け眉毛と違って聡い人だ。まぁ今この場に至ってはただ厄介なだけだが。
-
川; ゚ -゚)「…ま、まぁ。見方を変えれば私もお世話になっていると言えなくはないことに気が付いただけです」
川; ゚ -゚)「それに毎年私だけ貰っておいて、私は何もしないというのはその、矜持が傷付くというか、あの人にデカい顔させたくないっていうか…」
そこで、私は水の如く流していた言葉を切った。
自分の言い訳染みた文句が恥ずかしくなった訳ではない。
やっぱり返品対応に行こうと、気が変わったからでもない。
デルタさんが、やけに怪訝そうな顔をしていたからである。
(; “ゞ)「…昨日、いきなり午前休とるって言い出した時にちょっと思ったけど」
(; “ゞ)「君、もしかして、勘違いしてるのか?」
川 ゚ -゚)「…?勘違いって、何がです?”明日が誕生日”って、本人が言ってたんですよ」
昨日の記憶を脳内で再生する。
アルコールに浸される前の、業務時間中の出来事。
溜まりに溜まっている仕事の前で、至って真面目な顔で「明日が誕生日なんだ」と言い放ったショボンさんの姿は明確に覚えている。
あれは間違いなく昨日のことだ。
ならば、今日こそ、ショボンさんの誕生日ということに違いはない筈なのに。
-
( “ゞ)「…というか、そもそも」
( “ゞ)「――ショボンくんなら、今日は今年”も”休みだぞ」
川 ゚ -゚)「……………え?」
もはや鳴き声のようにも聞こえる疑問の音が、喉から零れる。
呆気にとられる私の前で、デルタさんは頬をかきながら、「知らなかったのか?」と二の句を続けた。
( “ゞ)「ほら、彼、毎年この日は休むだろう…あ、そういえばクーさんは、毎年この時期は東京にいなかったか」
デルタさんの言葉に理解が追いつかないながらも、私は黙って首を縦に振る。
去年までは業務の一環で、夏の短い間だが、別の県での支社の手伝いに行っていた。
それが今年になってプログラムの変更があり、支社での業務をするのは冬に変更されたのだ。
妙に今年は新鮮味がある夏だと思っていたが、その謎がようやく解けた。
そうだ。分かった。思い出した。
私はいつもこの時期、この場所にいなかったのだ。
-
川; ゚ -゚)「……え…で、でも、だって」
川; ゚ -゚)「今日が、誕生日………って……」
言葉を口にしている途中で、私はゆっくりと思い出した。
数年前、彼が何気ない日常の中でぽろっと零した言葉。
『今日はさそり座が1位だった』
あの発言が何の裏もない、ただ”自分の星座が1位だった”ということを言いたかっただけのものだとしたら。
さそり座は確か、11月生まれの星座だ。
今日は8月。8月の星座といえば、確か”しし座”か”おとめ座”。少なくとも、彼が過去に口にした”さそり座”ではない。
一つの疑問が解消されると共に、また新たな疑問が沸き上がる。
彼は職業柄、言葉には割と気をつける人だ。
単語の意味や使い方だけじゃない。文章の書き方や、それこそ単なる”主語・述語”のレベルまで言葉を使うときには気をつけている。無論、話す時も同様に。
彼の言葉を正確に思い出す。
『明日、誕生日なんだ』と、彼は言った。『明日、おめでとうと言ってほしい』とも。
私だけじゃない。私以外の人間にも、全く同じ言葉を言った。
主語・述語。
小論文試験の対策をする高校生が、何よりも気を付けるべきポイントであり、文章作成や口語において最も重要な基礎的部分。
そこに着目しつつ、ショボンさんが言った言葉を頭の中で復唱する。
そうして、私はようやく気が付いた。
彼は、一度たりとも、「”僕の”誕生日だ」とは、言っていないことに。
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( "ゞ)「……まぁ、自分も詳しいことは知らないし、聞いてないけど」
( "ゞ)「メッセージでもメールでもいいから、”おめでとう”って祝ってあげて」
( “ゞ)「それだけで、彼、喜ぶと思うから」
困ったように微笑んだデルタさんは、それだけ言い残して去っていった。
全く草臥れた様子のない上司の後ろ姿を、消えるまで見続ける。
いや、正確には、ただ眼球のピントを合わせていただけで、頭の中では全く別のことを考えていた。
視線をデスクの上に移す。
ショボンさんに渡そうと買った、誕生日プレゼント。
今日は、”ショボンさんの誕生日”だと、思い込んで買ってしまったプレゼント。
川 ゚ -゚)(………彼は、一体)
川 ゚ -゚)(“誰の”誕生日を、祝ってほしかったのだろう)
今この場にいない同僚の、困ったように笑ういつもの顔が頭に浮かぶ。
どこにいるんだろう。どこに向かったのだろう。
彼は一体、誰を想っているのだろう。
-
昔、彼から言われた言葉が泡みたいに脳裏を漂う。
『誕生日は、祝うものだから』
年甲斐もなく、嬉しく感じてしまったその言葉の、裏に隠された真意は何だったのだろうか。
つっ立ったまま、グルグルとノイズみたいな思考だけが脳を走る。
もうとっくに午前休は終わり、今はもう業務時間中だというのに。
無駄な思考が止まらない。ずっとずっと、同じことを考えては、分かりっこない解を求めようとしてしまう。
そうして、結局、分かったことというのは、たった一つ。
私は、彼のことを何一つ、理解してなかったということだけだった。
-
*
今にも消え入りそうな「ありがとうございました」という運転手の声を聞きながら、僕はゆっくりとバスを降りた。
空は雲一つない快晴だ。ただでさえ年々暑くなってきているというのに、今年は特に猛暑が厳しい。
去年は確か割と曇っていたから、多少は楽だった覚えがある。
全く、晴れたら晴れで、曇ったら曇ったらで何かと不満が出るとはやはり自分も普通の人間なのだ。
そう思いながら、僕は片手に握った花束が崩れないよう注意を払いつつ、一歩一歩、坂道を上った。
駅のすぐ近くにある、毎年懇意にしている花屋。
何の因果か、今日は"花の日"とも言われている日らしく、毎年少しだけ値段をサービスしてくれる。
西日本に聳える、とある霊験あらたかな山。
我が国の首都から遠く離れた場所に位置し、更には目的地はその遥か上にあると来た。
いくら新幹線やバスなどの交通機関が発達している現代といえども、辛い道のりに変わりない。
特にこの猛暑の中では猶更だ。
(´・ω・`)「……ふぅ」
目的の場所が見え、溜まっていた息を吐く。
少し早足気味に近付くと、目的地であったそこは、自分の想定よりもずっと綺麗なままであった。
-
墓石だ。
とても、馴染み深い名字が刻まれたもの。
一旦荷物を地面に置いた後、持ってきていたペットボトルの水をかけ、持参して布巾で丁寧に磨く。
目立つ汚れは見当たらないが、毎年やっていることだ。やらなければ決まりが悪いし、何より申し訳なくもある。
これなら彼女も文句を言わないだろうというレベルまで磨いた後、僕は墓石の前に胡坐をかいて座り、ゆっくりと口を開いた。
(´・ω・`)「……久しぶり。ごめんな、今年はちょっと遅くなった」
(´・ω・`)「まぁ、霊園が閉じるまでは時間あるし…うん、今年も、5時間くらいはお喋り出来そうだ」
(´・ω・`)「これ、いつもの花。毎年大変なんだぞ、この時期にデンファレを買うのって」
デンドロビウム・ファレノプシス。彼女が一番、好きだった花。
基本的には今頃の花だが、花屋で綺麗なものを見繕うとなると難しい。それも、8月という盆真っ只中のシーズンでは特に。
ただ育てるだけでなく、花を買うことの大変さも、大人になって知ったことだ。
(´・ω・`)「あとは…はい。今年の誕プレ」
(´・ω・`)「同い年の、女性の同僚からアドバイス貰って買ったんだ。色はまぁ、俺が選んだけど…ほら、お前、水色好きだったろ」
昨日の夜、大急ぎで駆けこんだ百貨店で買った、よく分からない横文字のブランドのバッグ。
まぁ、これはあくまで一度直接見せにきただけ。今日が終われば例年通り、彼女の部屋だった場所に送る予定だ。
またこれを持って移動しなければならないと思うと中々億劫だが、仕方ない。直接見せないまま渡す訳にもいかないので。
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