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川 ゚ -゚) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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今にも消え入りそうな「ありがとうございました」という運転手の声を聞きながら、僕はゆっくりとバスを降りた。
空は雲一つない快晴だ。ただでさえ年々暑くなってきているというのに、今年は特に猛暑が厳しい。
去年は確か割と曇っていたから、多少は楽だった覚えがある。
全く、晴れたら晴れで、曇ったら曇ったらで何かと不満が出るとはやはり自分も普通の人間なのだ。
そう思いながら、僕は片手に握った花束が崩れないよう注意を払いつつ、一歩一歩、坂道を上った。
駅のすぐ近くにある、毎年懇意にしている花屋。
何の因果か、今日は"花の日"とも言われている日らしく、毎年少しだけ値段をサービスしてくれる。
西日本に聳える、とある霊験あらたかな山。
我が国の首都から遠く離れた場所に位置し、更には目的地はその遥か上にあると来た。
いくら新幹線やバスなどの交通機関が発達している現代といえども、辛い道のりに変わりない。
特にこの猛暑の中では猶更だ。
(´・ω・`)「……ふぅ」
目的の場所が見え、溜まっていた息を吐く。
少し早足気味に近付くと、目的地であったそこは、自分の想定よりもずっと綺麗なままであった。
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