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ソウルファッカーズ2のようです

1 ◆MxHvQqijkA:2022/06/09(木) 22:48:44 ID:1RVNRCnY0
25年前。

「グオオオオオオ…」

聖母マリアのように胸に両腕をクロスさせた異形が崩れる。
残るは巨大な電子の繭。


「マニトゥ……帰ろう…
アタシ達のいるべき世界へ…」

「そうすれば…
もう、こんなに苦しくないよ……」

銀髪の女が語りかける。

女が振り返る。

「ヒトミちゃんとも……
スプーキーズのみんなとも……
このままずっと一緒にいたかった。」

口ごもる。

「でも駄目なんだよ…
今の人のソウルは、私達には耐えられない……」

https://pbs.twimg.com/media/FUz_rUGaIAAX8RZ.jpg

ネミ;ー;)「今日は、アタシの……
最初の、誕生日かも知れない……
アタシ、忘れないよ……
アンタのこと…」

https://pbs.twimg.com/media/FU0GOoWagAIb0Je.png

「泣くんじゃねーよ!俺達はやる事全部やってきたろ。
最後のシメだ、お前がやりたいと思う事をやりな」


ネミ-ー-)「そうね…起きて、ヒトミちゃん。」

https://pbs.twimg.com/media/FUz_sj-agAYPAHR.jpg

少女が茶髪に戻る。
中から電霊がフワッと華麗に舞う。
繭に抱きつき、消滅していく。


「さよならは言わないぜ。またきっと会えるだろうよ」

2 ◆MxHvQqijkA:2022/06/09(木) 23:11:08 ID:1RVNRCnY0


ヒト゚ー゚)ξ「リーダー、調子いいみたいですね。」

く(’ー`)「心配かけたね。すまなかった。
あのレイさんとかいう人の妖しい術も効いたみたいだし、もう大丈夫だよ。ハハ。」

「みんな…お別れなんだね。オレ、スプーキーズ大好きだったのに…」

8(□□)「リーダーよぉ、スプーキーズを終わりにする件だけど…」

「やっぱり、解ッ散?」

(’ー`)「君達がスプーキーズを大事に思ってくれているのは嬉しい。僕も大事だ。
だけど、君達にはスプーキーズを終着点にしてもらいたくはないんだよ。」

「きっとみんな会えるさ。」

8(□□)「その時、この連中がどうなってんのか……楽しみだぜ。」

「…そうだよね。お別れじゃないよね。きっとまたいつか。」



ヒト゚ー゚)ξ「…みんな行っちゃったね。
ランチさんはお父さんについていって、記者を目指す。
シックスくんは親御さんと実家に引き上げてお店を開く。
ユーイチくんはリーダーみたいなスーパーハッカーに。ふふっ。
あなたはどうするの?」

「まだ決めちゃいねーよ。あかねモールでの親父の後遺症もなんとかしなきゃだしな。
軽いもんだからすぐ治るとは思うがな。」

ヒト゚ー゚)ξ「私は。父と一緒に、しばらくアメリカに行くつもりなの。
行ってみたいのよ。
ネミッサの生まれた所に…」

「へぇ」

ヒト゚ー゚)ξ「ネミッサが、私から離れる時、こう言ってたの。
『きっとまた会えるよね』……って。」

ヒト゚ー゚)ξ「だから私も、サヨナラは言わなかった。
あなたも、それ持っていくんでしょ?」

「まぁな。大事な戦友達がつまってる」

ヒト゚ー゚)ξ「そうね……全部、私達の中に生きてるもの。これからも、ずっと。
さあ、行こう。ここから歩き出すの。
まだ私達には、進む道があるから…」

3 ◆MxHvQqijkA:2022/06/09(木) 23:45:26 ID:1RVNRCnY0
序章 さだめの申し子
https://www.youtube.com/watch?v=D5elIQV56gM
1.25倍再生推奨




2022年。

二人の男が街をぶらついている。

(ー□-□)「ここがアマミシティか」

川д川「ああ。一度廃棄されたにしては小奇麗だな。人の気配も沢山ある」

(ー□-□)「まるで世界が5分前に作られたって気分だな。
昔の…アマミ市だったか?それとは全然趣が違う」

ネオンがあちらこちらを照らし、ネットワークが駆け巡る。
眠る事のない街だ。

https://pbs.twimg.com/media/FU0BkcQacAAKsgL.jpg

川д川「さっさと歩け。またトレーラーが動いたら面倒だ」

モサっ毛の男が急かす。

(ー□-□)「あーもうまたビーコン動いたぞ!
呼び出しときやがって、なんで転々と移動してんだよ!」

メガネの男はスマホを見る。
GPSがどんどん動く。

(ー□-□)「しかしよぉ、そのむき出しの剣しまったらどうだ?
通報されたらやべーだろ」

川д川「…問題はない。普通の人間なら痛いコスプレの類だと思うはずだ」

(ー□-□)「なな、ちょっと聞いていい?お前の言う普通の人間ってなんだよ」

川д川「悪魔の存在に気付かないような人間だ…来るぞ」

メガネを外す。




https://pbs.twimg.com/media/FU0Bi8qaAAEbO2n.png

( ゚∀゚)「フッ」

4 ◆MxHvQqijkA:2022/06/10(金) 00:12:53 ID:VcRlLwjw0
https://pbs.twimg.com/media/ERMU_FpUUAELl7d.jpg

(д)「グゲゲゲェ」

( ゚∀゚)「妙法村正ァ!」
っ-l--゙

川д川「七星剣」
っ-l--゙

数秒のうちに、幽鬼ガキ数体は斬り刻まれ消し飛んだ。

川д川「結局お前も剣を抜いたじゃないか」

(ー□-□)「あのな、むき身と鞘に納めてるのは違うだろーがッ!
あー、どうせならいい女悪魔出ねーかな。ファックしてー。」

川д川「相変わらず品性を疑うな。親の顔を見てみたい」

(ー□-□)「うっせー!しかし昔のアマミシティは、道路にゃ悪魔は出ないって聞いたんだけどな。
親父の残した仲魔は一体だけだし、マグネタイトもおちおち使ってられねぇ」


(ー□-□)「おっ、コンビニだぁ!剣しまえ剣!飯だ!」




(ー□-□)「幕の内ィ弁当3000円、オニギリ一個800円かぁ…」

川д川「そっちは上級国民用だ。こっち」

袖を引かれる。

(ー□-□)「それでもオニギリ200円じゃねーか!どんだけ物価がたけーんだよ!」

川д川「その剣を売ればいいじゃないか。業物なのだろう?
凪婆の持たせてくれた金も残り少ない。そうそう奢ってはやれないぞ」

鞘を抱きしめる。

(ー□-□)「バッカこれ一本で俺は戦ってんだ!売ったら何もできねー!
…まぁ、親の遺伝か分からんが魔法もどきは使えるけど」






(ー□-□)「かぁー!オニギリとコーラは格別だなぁー!」

5 ◆MxHvQqijkA:2022/06/10(金) 00:26:31 ID:VcRlLwjw0
川д川「…高くつくぞ。この貸しは」

二人して駐車場でオニギリを頬張る。

(ー□-□)「そう言うなって。ドカンとデカい稼ぎができたら借りは返してやるよ」







ペットボトルが吹き飛ばされる。

(ー□-□)「なんだァ…てめェ…」

https://pbs.twimg.com/media/FMmNRHpaUAIoLvj.jpg

(■ハ■)「貴様ら、サマナーだな。私と戦え」

川д川「ここでは迷惑がかかる。人目のつかないところで」

(ー□-□)「キョウ」








路地裏。

(;゚∀゚)「グハッ!」

川д川「…」

(■ハ■)「ガキどもが。ショートジャブで沈むとはな」
つつ

(;゚∀゚)「なめ…んな…相手が素手だから手加減してやっただけ…」

( ゚∀゚)「本気でっ、いくぜええええええ!」
っ-l--゙



男が拳を不規則に振る。

(■ハ■)「来い、ベルセルク」

6 ◆MxHvQqijkA:2022/06/10(金) 00:37:35 ID:VcRlLwjw0
https://pbs.twimg.com/media/DoJwtmpV4AMslui.jpg

(;゚∀゚)「クソっ!剣が効かねえ!」
っ-l--゙

相手の悪魔に傷一つついていない。

川д川「どうやらあの男の手についているものが武器兼召喚器のようだな。
マハラギオン」

男が炎を投げつける。
悪魔は怯んだ。

( ゚∀゚)「弱点か!チャンス!逃げるは恥だが…」

(■ハ■)「役に立たん」

男に先回りされてみぞおちを殴られる。

(;゚∀゚)「グホッ!」




「マハブフーラ」

凍るような声が響く。

グラサン男の腕が凍り付く。

(■ハ■)「む…?」

「フィネガン様!まだお体が万全ではありません。お逃げください!」

(■ハ■)「分かった。ミラディ」

男は姿を消す。

(;゚∀゚)「待てッ!てめえから喧嘩けしかけといて…」

https://pbs.twimg.com/media/FU0jSg1agAED6Bg.png

「無事か。名前は」





( ゚∀゚)「あ?俺か?俺はマナコ。
遠野眼だッ!」




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