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( ^ω^)は伝説になるようです
1
:
名無しさん
:2019/04/24(水) 17:21:09 ID:lttvRft2O
壁。
まだら模様の、苔むす岩壁と金属により築かれた、垂直な壁。
総長二十キロメートルにもおよぶ長大な絶壁を、今一人の若者が登っていた。
177
:
名無しさん
:2020/06/28(日) 18:02:34 ID:OOWNd1bk0
ハイ・フロスガーの事が何か分かるかも知れない。ーー二人の脳裏にそんな期待が閃いたのである。
ここ暫くは騒動に巻き込まれていた所為で中間せざるを得なかったが、彼らは本来の目的をまだ忘れた訳ではない。
……どうする?
そわそわする気持ちを抑えながらもブーンは意見を訊ねた。
勿論ツンの捜索も疎かには出来ない事柄だ。
決め手はクーの体調次第。
川 ゚ -゚)「私はーー」
別に問題ないぞ、とそう言いかけた時、急に彼女は眩暈を覚えて足下がふらついた。
(; ^ω^)「おおっと!?」
慌ててブーンが体を支える。
(; ^ω^)「なんだおクー?
具合が悪いのなら無理せず言って構わないのに」
川; ゚ -゚)「あ、ああ御免。すまない……ちょっと疲れていたのかな?」
ブーンの肩を借り起き上がろうとするクーの息が乱れていた。
(;'A`)「おいクー、お前本当に大丈夫か? 顔青ざめているようにも見えるんだが……」
川; ゚ -゚)「はっはっは。ドクオ氏そんな御冗談を」
从;'ー'从「クーさん本当に無理しない方が……」
腰が重い。膝に力が入らない。
クーは無理やり笑顔を作ろうとするのだが体が言うことを聞いてくれないのだ。
川; - _-)「みんな、悪い。ちょっと休ませて貰えないか……」
明らかに不調な顔色を忍ばせクーはそのまま膝を着いた。
(;'A`)「おい……」
予想だにしない悪事に見舞われ、どうしようかと焦りを滲ませた一行の遠くで、一発の閃光が空を賑わせた。
178
:
名無しさん
:2020/06/28(日) 20:47:40 ID:OOWNd1bk0
>>177
時間軸に矛盾があったので一部修正
→しばらくして、途中出逢った旅人から一行は貴重な情報を得た。
179
:
名無しさん
:2020/06/28(日) 21:17:34 ID:4htOwbq20
支援
180
:
名無しさん
:2020/06/29(月) 13:17:53 ID:lpZ88rg60
中空を貫く蒼い一閃は、闇を眩く染めそのまま岩石へ命中した。
(`・ω・´)「第一射。命中。続けて第二射に移ります」
( ゚∋゚)「宜しい、やれ」
鳥頭の艦長が命じるや、船体の側面に覗く荷電粒子砲はチャージを終え、凄まじい威力の光を放つ。
一直線に伸びる光は前方の森めがけ放たれていた。そこは浮遊岩石と植物が密を成す特殊環境だ。
岩場に絡む蔦が焼き切られ、揚力を失った巨石が音を立て崩落してゆく。
それは真下にいたジョルジュが操る船ーー『博物館』の装甲を叩き、少なからずダメージを与えていた。
_
(; ゚∀゚)「チイッ!」
折しもブリッジにて仮眠の最中であった彼は、忽ち襲撃に叩き起こされた。
_
( ゚∀゚)「ぽぽ、緊急回避!」
(*‘ω‘ *)「アイサー、だっぽ!」
操縦を担当する白いイタチに似た生き物に命じると、彼女は手早く舵を切り船体を横転。巨大なカタツムリを模した『博物館』は側面のノズルを吹かせ、そのまま滑るように速度を強めた。
(*‘ω‘ *)「装甲修復まで0227秒。館長、デコイを使うっぽ?」
_
( ゚∀゚)「気休めにしかならないだろうがやってくれ。空にして構わねぇからよ」
(*‘ω‘ *)「了解。命あっての物種だっーーぽ!」
181
:
名無しさん
:2020/06/29(月) 17:47:53 ID:mz7lLho20
許可を得たぽっぽは防御兵器を作動。ランチャーの蓋が開き、円筒形の物体が複数射出される。
木々の合間を縫い敵艦めがけて飛行するそれは、突如爆発しておびただしい量の煙を撒き散らした。
敵艦のモニターに一斉にノイズが走る。
(`・ω・´)「ジャミング弾か!」
正確には、電子機器を攪乱させるVXスモーク弾だ。
(;*゚ー゚)「目標、ロストしました!」
白濁したままの画面を前にオペレーターは狼狽える。
( ゚∋゚)「慌てるな。まだ近くにいる」
( ФωФ)「これはいよいよ我々の出番であるな」
既に戦闘服に身を包み、降下艇を駐機させていたロマネスクは静かに述べた。射出用のレールに吊された機体は騎士団専用に改造が施されている。
<ヽ`∀´>「一番槍はウリが貰うニダ」
ノパ⊿゚)「よぉぉぉおおし! 腕が鳴るぜ!」
(-_-)「……」
(#゚;;-゚)「お仕事……がんばる」
( ´∀`)「やべぇうんこしたい」
血気盛んな彼の部下達がにわかに騒ぎ出す頃、ブリッジより出撃の合図が下った。
( ФωФ)「宜しい、参る!」
電磁カタパルトに火が点る。
音速で射出されてゆく機体はまさしく弾丸そのものだ。
(・∀ ・)「超ーーー気持ちいぃーーー!」
機影はたちまち見えなくなる。
( ´∀`)「あっ」
そして奴の括約筋は当然崩壊した。
182
:
名無しさん
:2020/06/29(月) 19:44:53 ID:y0TUni8g0
ないたぁぁってぇぇ〜♪
なにもかわらないっていわれるけどぉぉ〜
だれだあってぇぇ
そんなつもりでなくんじゃないよね
なぁぁやんだってしかたない
あいじゃーすきゃん こんとろー ざ たああいむ
このなぁあがいらんうぇいからあーおーぞーらへ ていくおぉーふ♪
たいむ・うぃーる・てぇぇる
じかんがたてばバレる
辛い…(アーッ)
だから そんなあせらなくたっていい(大嘘)
たいむ・うぃーる・てぇぇる
じかんがたてばバレる
T☆U☆R☆A☆I (アーッ)
明日へ〜のず〜るい近道は〜ないよ〜(断言)
(;´∀`)なん…だと…
なん…だと…
なん(ry
ーー余談だが、後に彼は仲間達から「ミスターブラウン」と呼ばれる事を強要されたそうな。
ふーん、エッチじゃん?
183
:
名無しさん
:2020/06/30(火) 10:31:04 ID:PzglXj/A0
■log.8
風防越しに風を感じる。気圧の調整されたコックピット内でそれは錯覚に過ぎなかったが、流線型の機体は確かに気流を押し分けて目標へ近づいているのだ。
ノパ⊿゚)「居た!」
先行するヒートの機体が目標を捉えた。
(・∀ ・)「ヒューっ! 想像していたよりも大分デカいね!
ロマの旦那、こりゃ久々に狩り甲斐のある獲物ですよ」
古参のまたんきは既に軽口を叩きながらも威嚇射撃を開始している。
( <●><●>)「迂闊に近づくのは愚策である事は解っています」
( ФωФ)「各機、フォーメーションを崩すな」
<ヽ`∀´>「団長は慎重過ぎるニダ。虎穴に入らずんば虎児を得ず、と……」
『ブレイク!ブレイク!』
おわぁ!? と仰天し慌ててロールしたニダーのすぐ真横を銃弾が通り過ぎてゆく。
ノパ⊿゚)「油断!」
<ヽ;`∀´>「す、すまないニダ姐副長。やっぱり正攻法が一番ニダね」
ノパ⊿゚)「遅れるなよ?」
短い叱咤を飛ばし、尾翼に炎を描いたヒートの機体は上昇してゆく。
彼女のマニューバは実に滑らかだ。邪魔な浮遊石の合間を巧みにすり抜け、敵の攻撃を回避した次の瞬間にはもう機首を反転させている。
ノパ⊿゚)「レーダーロック」
ーーファイア!
紅蓮の炎が敵影の横っ腹に突き刺さった。
(・∀ ・)「グレイト!」
184
:
名無しさん
:2020/06/30(火) 11:57:51 ID:wlM3BYTo0
腹の底を揺るがすような、とは正にこういう振動の事を指すのだろう。
実際にはそこまで柔な船ではないが、衝撃の勢いに飲まれてブリッジ内の面子はよろめいた。
(*‘ω‘ *)「右舷に被弾!これ不味いっぽ!」
先程落石のダメージを受けた箇所にもろ、だ。
_
(; ゚∀゚)「見りゃ分かるよそんなん! くっそ、どうにか逃がしてくれないものかね」
(*‘ω‘ *)「白旗は無駄だと思うっぽ」
_
(; ゚∀゚)「だろうね!」
窮地で言葉も投げ遣りなものに変わってきている。
185
:
名無しさん
:2020/06/30(火) 12:20:18 ID:Wfy48f7Q0
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと!!」
慌てて駆け込むままに扉が開き、ツンが現れた。
ξ;゚⊿゚)ξ「何が起きてるの?!
また襲撃!?」
おう、と返答ざまにまた衝撃。
(;*‘ω‘ *)「ぽ!?」
踏ん張りが効かずぽっぽが床の上を転げ落ちる。咄嗟に首根っこを掴みそのままツンは胸に抱え上げだ。
ξ゚⊿゚)ξ「ぽぽちゃん、怪我は無い?」
(;*‘ω‘ *)「客人ありがとうだっぽ……」
小動物を抱き抱えたまま「どうするの」とツンは指示を仰ぐ。
_
( ゚∀゚)「敵さんの数が多い。こりゃ逃げるしかあるめぇよ」
ξ゚⊿゚)ξ「当てはあるの?」
_
( ゚∀゚)+ 「無い!」
ξ ̄⊿ ̄;)!!「少しは期待をさせろようおぃぃ!?」
_
( ゚∀゚)「だからスリルを楽しむんだよ!!」
勇ましくいい放った後ジョルジュはモニターに視線を走らせる。
(*‘ω‘ *)「館長、被弾箇所はどうするんだっぽ?」
_
( ゚∀゚)「どうせ使い物にならねぇ区画だ。いっそ切り離しちまえ」
(*‘ω‘ *)「ラジャー」
命に従い炸薬を作動。
(*‘ω‘ *)「二ブロック纏めて吹き飛ばすっぽ!」
_
( ゚∀゚)「いいね!派手にやろうぜ」
186
:
名無しさん
:2020/06/30(火) 17:54:40 ID:6Sstz5eA0
電気信管が起爆。連結部のボルトが吹き飛び、それによって支えを失った二部屋が爆音と共に廃棄された。
(#゚;;-゚)「嗚呼、もったいない……」
朦朦と立ちこめる煙を遠眼に見つめながら、団員のでぃは呟く。
(-_-)「何?でぃさんあんなの欲しいの?」
同乗するヒッキーは訊ねる。
(#゚;;-゚)「だってウチらの個室より絶対広いでしょ」
(;-_-)「いや……あれ別に住む所じゃ無いと思うけど…………」
ノパ⊿゚)「オラオラ新米!雑談する暇あったらとっとと追い掛けろ!」
パージを終え速力を上げた目標の船が、距離を開き巨石の陰に隠れていったのだ。
バン、と下方向に伸びる無数の小枝が風防に当たり視界を遮っている。
(・∀ ・)「敵も中々やりますねぇ。小細工が鬱陶しくてちょっちイラッ、と来ますわ!」
( ФωФ)「ヒート。奴の脚を止めたい。可能であるか?」
ノパ⊿゚)「よぉぉぉおおし!任せろ!」
187
:
名無しさん
:2020/06/30(火) 18:04:05 ID:6Sstz5eA0
>>186
訂正
バン、と下方向に伸びる無数の小枝が風防に当たり視界を遮ってくる。
188
:
名無しさん
:2020/07/01(水) 14:19:04 ID:7JSCET3k0
自信満々に言い放つや、ヒートはスロットルを全開。そのまま藪の中へ突っ込んだ。
ノパ⊿゚)「うおおおおおお邪魔だ邪魔だああああああ!!」
機銃を惜しみなく使い障害物を薙ぎ払う。
(・∀ ・)「ハハッ!相変わらず副長はやり方が豪快でいいね」
しかし視界が開けた事で皆もやりやすくなったのだ。
<ヽ`∀´>「姐御。お供するニダ!」
彼女の撃ち漏らしをカバーするように後続のニダーも連射開始。障害物が粉々に打ち砕かれ粉塵が流れてゆく。
ノパ⊿゚)「おう!ナイスアシストだニダー。このままママから離れんなよ?」
<ヽ`∀´>「合点承知の助!」
右へ。
左へ。
浮遊する巨大障害物を回避するべく絶えず翼を振る。急激なバンクの合間にも襲い来る対空射撃をも躱し、二重螺旋を描いて二機は飛行。息の合ったコンビネーションを見せる。
_
(# ゚∀゚)「チックショー!全然当たんねぇぞ何だよあいつらの動きは!?」
迎撃用の銃座に跨がるジョルジュは脅威に舌打ちを零した。
これまでにも博物館が敵から襲撃を受ける事は何度もあったが、今回の敵は全く規模が違う。
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、こないだみたいに変身してどうにか出来ないの?」
一緒に応戦するツンは早口まみれに問う。
_
(; ゚∀゚)「そりゃちょいと無理ってもんだせ嬢ちゃん、幾ら俺でも空なんか飛べねぇよ!」
189
:
名無しさん
:2020/07/01(水) 20:40:18 ID:NULZqCLI0
これまでにも博物館が襲撃を受ける事は数回あったが、今回の敵は全く規模が違う。
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、こないだみたいに変身してどうにか出来ないの?」
一緒に応戦するツンは早口まみれに問う。
_
(; ゚∀゚)「そりゃちょいと無理ってもんだせ嬢ちゃん、幾ら俺でも空なんか飛べねぇよ!」
ξ;゚⊿<)ξ「だって翼生えてたじゃん!」
_
(; ゚∀゚)「ありゃ飾りみたいなもんだよ! 兎に角無理なものは無理なんですぅ!!」
ジョルジュはきっぱりと言い切る。いよいよ余裕が無い。
敵影はすぐ間近へと迫っている。
190
:
名無しさん
:2020/07/01(水) 20:43:23 ID:NULZqCLI0
_
(; ゚∀゚)「こなくそぉぉオオオオ!!!!!!!!!!!!」
射角限界まで砲を下げ弾幕を張る。
必死に撃ちまくり、少しでも敵を遠ざけようと試みても、それすら見透かしていたのか敵機はその下へ潜り込み機銃をばら撒いてきた。
ξ;>⊿<)ξ「ひゃっ!?」
ジャック・ナイフ。超接近した機影が頭上を掠めた。
ノパ⊿゚)「真っ赤なサンタさんからプレゼントだぜ!」
ヒートは容赦なくそこへ爆弾を落としてゆく。
( ФωФ)「ヒート。破壊は程々に留めておくのである」
ノパ⊿゚)「解っているよ団長。けどやれる時にやれる事はきちんとやっとかないとなぁーー」
これで仕上げだ!と最後に放った一発が動力部を直撃した。
_
(; ゚∀゚)「「「〜〜〜!?!!!!!!!!!!ッ」」」
ξ;>⊿<)ξ
(;*‘ω‘ *)
ずずん、と重たい衝撃が船全体を包みツン達は卒然となる。
何処かで爆音が聞こえた。
一拍遅れで部屋が軋み船底が急激に傾き始めた。
(;*‘ω‘ *)「ヤバい!舵が!!」
ヒートが狙っていたのはこの船の反重力推進機関ーー巨体を浮かせ、飛行にも作用する最重要部品だ。当然そこを失えば船は動けなくなる。
周囲の重力場に引かれ博物館(ミュージアム)は岩盤に衝突する。
側壁がゴリゴリと擦られ、座礁した後遂には動きを止めてしまったのだ。
( ФωФ)「これでチェック・メイトであるな」
上空を旋回しつつ目標の完全な沈黙を確かめると、 部下を率いロマネスクは降下していった。
191
:
名無しさん
:2020/07/01(水) 20:46:55 ID:NULZqCLI0
log.8_end
うんこの人の出番なし
192
:
名無しさん
:2020/07/01(水) 22:04:57 ID:q1O3X89M0
otsu
193
:
名無しさん
:2020/07/02(木) 20:53:26 ID:xZe4d9mE0
■log.9
_
(メ ゚∀゚)「いっ、てぇ……」
横転しかけた船内のブリッジにて、ジョルジュは起き上がる。激突寸前ツン達を庇う様に覆い被さっていた為、二人に目立った傷はなくどうにか無事のようだ。
ξ;゚⊿゚)ξ「あー……ビックリしたぁ」
それでも腰を打ったらしくそこを擦りながら遅れて立ち上がり、周囲を見回すツン。
窓が突き破られ破片やその他諸々が周囲に散乱している。砕けた細かな砂等も一緒に混じっていて、相当これは酷い有様だ。
(;*‘ω‘ *)「二人共大丈夫っぽ?」
_
(メ ゚∀゚)「おう、まぁなんとかな……」
しかしよりによって直撃かよ、と先の攻撃を思い返しながらジョルジュはそちらの方を向く。
ξ;゚⊿゚)ξ「一体全体なんなのよ?」
_
(; ゚∀゚)「そりゃこっちが知りたい位だよ。……ま、兎に角無駄話をさせて貰える余裕は無さそうだ」
ーーすぐに来るぞ、とジョルジュが警戒を促した。
ξ゚⊿゚)ξ「分かっている」
その意図を読み取りツンは速やかに行動を開始した。
_
( ゚∀゚)「そのナイフ1本だけじゃ心許ないだろ。ぽっぽ、武器庫開けられるか?
可能なら案内してってやってくれ」
(*‘ω‘ *)「了解、ねーちゃん着いてくるっぽ」
194
:
名無しさん
:2020/09/25(金) 13:21:56 ID:1VU/OdPI0
漏水している。
爆撃の被害は館内の配水管にも及んでおり、噴出した水のせいで通路はどこも水浸しの有様だ。
階段伝いに2層降りた頃には、もう膝下まで水に浸かっており、ツンはざぶざぶと水をかき分けながら目的地を目指していた。
敵に警戒しつつも廊下の角を幾つか曲がり、やがて彼女は目的地へ到着した。
「ここだっぽ」
ひらり。肩から降りたぽっぽが指差す先には、なるほど厳重そうな扉が待ちかまえている。
ξ゚⊿゚)ξ「人気は?」
中をのぞき込みつつ訊ねた。
(*‘ω‘ *)「大丈夫。ここはそう易々とは開けられない場所だっぽ」
ξ゚⊿゚)ξ「おお……」
照明が点った。中へ踏みこむなり、倉庫内の壁一面を埋め尽くす無数の兵器のヘ踏み込むなり量にツンは圧倒された。
ξ゚⊿゚)ξ「スッゴいじゃんこれ!
なにこれ? ジョルジュが集めたの?」
(*‘ω‘ *)「館長は収集癖があるから。
まぁ伊達に博物館を名乗ってはいないーー伏せろ!!」
突然ぽっぽは警告を促した。
「誰か入ってきたっぽ」
195
:
名無しさん
:2020/09/25(金) 17:38:42 ID:kJXZuN360
声をひそめ、ぽっぽは後方へ視線をうながす。
閉じたはずの強化シャッターが持ち上げられ、見慣れぬ格好をした黒ずくめの男たちがこちらへ踏み込もうとしている。
ξ゚⊿゚)ξ「……物騒な連中のお出ましね」
ちょっと早すぎない?と小声で感想をこぼしつつ、素早くツンは物陰に滑り込み身を隠した。
ちょうど目の前にある戸棚に何丁かの拳銃が置かれている。
威力は心細いが何も持たないよりはまだましか。
ξ゚⊿゚)ξ「これ借りるわよ!」
ポリマーフレーム製の一丁を引っ掴み、銃把の底へマガジンを差し込みバッテリーを接続させた。
196
:
名無しさん
:2020/09/25(金) 18:23:06 ID:kJXZuN360
(;*‘ω‘ *)「あ。ソイツはちょっとーーーー」
《キィィィィィィィィィィィィィィィィンンーーーー》
■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■
■■■■■
[stand-by]
■■■■■■■■■■■■■■■
突然。ツンの握る銃が震え始め、鋭い超音波を発した。
(;・∀ ・)「うおっ!何だコレ」
黒ずくめの侵入者達は虚を突かれ耳鳴りの痛みに足をとめる。
ξ;゚⊿゚)ξ「な」
インジケーターランプの光が青から緑ーーそして白に変わり、銃口がスパークする。
(;*‘ω‘ *)「ぼ、暴発するっぽ-!!」
慌てふためきぽっぽは咄嗟にこう叫ぶ。
「とりあえずぶっ放せ!」
197
:
名無しさん
:2020/09/25(金) 20:44:55 ID:UJELZmD60
銃口内の光は膨れ上がり、それを抑える術など誰にもわからない。
ξ;>⊿<)ξ「ひぃっ」
なにかとんでもない物をどうやら掴んでしまったみたいだ。
どう対処したら良いのかわからず、そしてツンの指先は突発的にその引き金を引く。
光が、
(;・∀ ・)
<ヽ`∀´>
(;-_-)
( <●><●>)
その進行を阻む
あらゆる存在を飲み込んだーーーー
198
:
名無しさん
:2020/09/25(金) 20:50:03 ID:UJELZmD60
log.9_END
重力子放射線射出装置の誘惑に勝てないでごさるの巻
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