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('A`)はドクトラセブンのようです
1
:
名無しさん
:2018/07/27(金) 13:30:00 ID:2b9l/F6s0
第一話『侵略〇―チューバ―』
地球は狙われている
今、宇宙に漂う幾千の星から
恐るべき侵略の魔の手が
( ^Д^)「はーい!地球のお猿さんたち!」
( ^Д^)「話題の〇―チューバ―、プギャー星人だよ!」
( ^Д^)「今日も地球侵略のための動画をうpするぜ!」
( ^Д^)「というわけで今話題のゲーム、チェーン・ソウ・デスマッチPC版やっていきたいと思います。」
このチェーン・ソウ・デスマッチとは非対称対戦ホラーゲームである。
一般市民4人犯罪者1人に分かれ、一般市民は時間内にマップから脱出、犯罪者は逃げられないように一般市民を痛めつけて捕まえるゲームだ。
75
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:23:21 ID:2KVRA2XU0
警官「まあJKたちも訴えるつもりもなさそうだから今回は厳重注意で済ましますよwww」
警官「流石に私の目の前だとダメですよそういうのwww」
_
( ゚∀゚)「まじ感謝wwwサンキューお巡りさんwww」
爪'ー`)「よしわかった、お前ら二人今すぐ戻ってこい。」
爪'ー`)「ブーン、ドクオ、ツンヌは代わりに調査に当たれ。」
( ^ω^)('A`)ξ゚⊿゚)ξ「了解。」
ブーンが運転するヴィプンターがグンマ―の山奥に向かう。
ξ゚⊿゚)ξ「まじ面倒、田舎とか私大っ嫌いなんだけどー。」
('A`)(そんなこと言ったらこの星なんて田舎も田舎だぞこの原始人め)
( ^ω^)「お、もうそろそろだな。」
笑い村
そう書かれた看板と一台の見慣れた車があった。
ヴィプンターだった。村から少し出たところで止まっている。
中の二人は顔面蒼白で震えていた。急に現実に戻ったのだろうか。
( ^ω^)(ご愁傷様!)
心の中でそう思いながら車を走らせる。
基地に帰れば地獄だろう。
76
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:23:46 ID:2KVRA2XU0
ξ゚⊿゚)ξ「今の二人の顔見たwwwマジワロスwww」
('A`)「www」
( ^ω^)「隊長に締め上げられる様が浮かぶぜwww」
村に入った瞬間に大笑いし始める三人。
('A`)「お、第一村人ハッケーン!」
ヴィプンターの前に一人の女性がいるのを見つけた。それはとても美しい人であった。
ζ(゚ー゚*ζ
(*'A`)「あの人からいろいろ話を聞こうずwww」
美人にめっぽう弱い。それが男というものだ。そこは宇宙共通。
(*'A`)「ヘイ彼女www一緒にお茶しない?」
窓から体を乗り出しナンパする。
その女性は無表情で無視をする。
( ^ω^)「マジで美人じゃん!何ならホテルで休んでく?」
ブーンも声をかける。ドクオは無視されたがブーンを見るなりその女性は動揺していた。
ζ(゚ー゚*ζ「ぶ、ブーンなのどうしてここに?!」
( ^ω^)「へ?」
77
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:24:16 ID:2KVRA2XU0
一瞬ハッとした女性はそれがヴィプトラ警備隊のブーン隊員だと気づいて落ち着きを取り戻した。
ζ(゚ー゚*ζ「すみません人違いでした。でもヴィプトラ警備隊がこんな村に何の御用ですか?」
( ^ω^)「今この村で怪事件が起きてましてね、その調査ですよw」
(*'A`)「この村についていろいろ聞きたいんですがwww」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですかでしたらどうぞこちらへ。」
そう言って一軒のお屋敷に案内される。
(*'A`)「立派なお屋敷だなwwwここに住んでんの?」
ζ(゚ー゚*ζ「そうです。遅れましたが私はデレと申します。」
(*'A`)「名前も美しいw」
ξ゚⊿゚)ξ「なに、金持ちのお嬢さんなの?なら仲よくしようぜwww」
ζ(゚ー゚*ζ「いえ、主人がお柱様に選ばれたのでここに住んでいるのです。」
78
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:24:40 ID:2KVRA2XU0
( ^ω^)「なんだ旦那いるのか、こんないい奥さんいるなんて羨ましいなwww」
('A`)「ほんまなw」
ζ(゚ー゚*ζ「……。」
デレはちらちらと何度もブーンを見ていた。
ξ゚⊿゚)ξ(ちょっとブーンデレと知り合いだったの?さっきもあんたの名前読んでたし今もずっと見てきてるじゃない)
( ^ω^)(いや初対面だよ)
ξ゚⊿゚)ξ(そんなこと言ってホントは浮気相手じゃないの?あんたの奥さんにチクるわよ!)
( ^ω^)(ちょwww冤罪だってwww)
('A`)(ブーン結婚してたんだ)
( ^ω^)(おぅよ、ガキも二人いるぜ!)
('A`)(幸せな家庭があるのになかなかプレイボーイだなwww)
( ^ω^)(だから違うってwww)
それからデレにこの村で起きている事件を説明した。
79
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:25:28 ID:2KVRA2XU0
ζ(゚ー゚*ζ「そんなことがあったんですか、知りませんでした。」
('A`)(?)
少し妙であった。ジョルジョたちの数少ない報告の中にはこの村に人間はみな常に笑顔であるとあった。
だがこの人は常に無表情なのだ。
( ^ω^)「しかしなぜこの村はこうも平和で争いごともないのですかね?」
ζ(゚ー゚*ζ「それはすべてお柱様のおかげなのです。」
ξ゚⊿゚)ξ「それってあんたの旦那の?」
ζ(゚ー゚*ζ「ええそうです。お柱様がこの村の辛さ、悲しみ、憎しみ、恐怖といった負の感情を一人で請け負っているからなのです。」
ξ゚⊿゚)ξ「はぇー。」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
いまいちわかっていない様子だ。
ζ(゚ー゚*ζ「そろそろ主人の食事の時間なのでお会いしますか?」
そう言うデレに三人はついていった。
80
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:26:02 ID:2KVRA2XU0
屋敷を出て少し山に行ったところに古びた井戸と物置小屋のようなものがあった。
井戸の桶に料理の乗ったお盆を入れるとゆっくりと下におろした。
そして懐中電灯をつけると小屋の中へ。
小屋には石段の階段がひたすら地下へと伸びていた。
懐中電灯のわずかな光を頼りにゆっくり薄暗い闇の中をと下っていく。
('A`)(以前の俺だったらこの程度のことでビビっていただろう)
('A`)(俺も強くなったってことかな)キリッ
ドクオがキモイ顔をしている内にそこにたどり着く。
鉄格子の檻がありその中で何かが蠢いていた。人の形をしているようだ。
デレは手慣れた様子でさっき井戸におろした料理を運ぶ。どうやら井戸の底と繋がっているようだ。
鉄格子の隙間から中に料理を置く。すると人型の黒いモヤのようなものがうなり声をあげながら食べ始めた。
('A`)「は?」
よく目を凝らしてみると人間を黒いモヤが覆っていたのだ。
( ω )「グォォ!」
あっという間に食べ散らかされ檻の外へ捨てられる食器。
それを拾うとそそくさと階段を上がり屋敷へと帰る。
81
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:26:26 ID:2KVRA2XU0
ζ(゚ー゚*ζ「あれが私の主人の西川ホライズンです。」
一枚の写真を差し出しながらデレが口を開いた。
( ^ω^)
よく見なくてもブーンとうり二つ。この世の中は三人くらい自分と似た人間がいるそうなのでそう珍しいことじゃない。
( ^ω^)「なるほど、だから俺と旦那さんを間違えたのか。」
(*^ω^)「今日くらいは俺が旦那の代わりになってやるぞwww」
ζ(゚ー゚*ζ「結構です。」
そのままこの町の成り立ちを話す。
鎌倉時代この村の近くにはたいそう悪い盗賊が住んでいたそうだ。
村人たちは毎日恐怖や飢えと戦って疲労していた。
そんな中、一人の僧がこの村を訪れ盗賊を退治した。
その時、盗賊の体に何かの模様を描き呪文を唱えると突然盗賊が苦しみだした。
それと同時に村から負の感情が消えたのだ。
それがこの村の始まり。
僧が旅立つ前に村人たちに
『この幸せを続けたいなら盗賊が死んだら別の人間にその心臓を食べさせなさい。』
『そうやっていけば永遠にこの村には笑いが絶えないでしょう』
そう言い残したそうです。
82
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:26:49 ID:2KVRA2XU0
ζ(゚ー゚*ζ「そうしてこの村は今まで続いてきたのです。誰か一人を犠牲にして。」
ζ(゚ー゚*ζ「だからブーン(西川ホライゾンのあだ名)は私に出会わなければあんな目に合わなかったのに。」
今度はデレたちの出会いを長々と話し始めた。
ξ゚⊿゚)ξ「その話長いん?三行ぐらいでまとめて。」
ζ(゚ー゚*ζ「東京の大学でで出会う。」
ζ(゚ー゚*ζ「卒業後、ブーンは田舎が好きだから私の故郷へで生活。」
ζ(゚ー゚*ζ「ちょうど新しいお柱様を探しているタイミングでブーンがお柱様に。」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁー。」
ξ゚⊿゚)ξ「で、なにあんたは悲しんでんの?」
ζ(゚ー゚*ζ「それがまったく。悲しくもつらくもないんです。」
ζ(゚ー゚*ζ「でも楽しくもうれしくもない。ただ生きているような…。」
('A`)「そんなことこの俺が忘れさせてあげますよwww」
ニヤリと不細工な顔をさらに気持ち悪くする。
83
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:27:23 ID:2KVRA2XU0
ζ(゚ー゚*ζ「私がお柱様のことを知っていればこんなことには……。」
( ^ω^)「というとこのことを知っているのは村でもごく一部なんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「この村の生まれの男性のみとお柱様に選ばれた家族のみです。」
ξ゚⊿゚)ξ「ザ・田舎の文化ね。」
('A`)「…。」
ζ(゚ー゚*ζ「今日泊まるところがなければここに泊まっていってください。」
ζ(゚ー゚*ζ「私一人では広すぎるので。」
( ^ω^)「それはありがたい、ご厄介になりますかなwww」
だいぶ日も落ちてきている。今日はここで一泊しよう。
隊長にデレから聞いたことを報告する。
爪'ー`)「そんなカルトめいたことが実在するとはな。」
爪'ー`)「だが今回に事件に無関係とも言えないな。引き続き調査を頼む。」
('A`)「りょうかいっス。」
面倒くさそうに返事をする。
爪#'ー`)「くれぐれもヘマはするんじゃないぞ。」
_
( ∀ )(,, Д )
隊長の後ろでは二名ほど死んだようにしていた。
84
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:27:47 ID:2KVRA2XU0
('A`)「さて明日はこの村をも少し回ってうまいもん食って帰るか!」
( ^ω^)「せやせや!」
そうして三人は眠りについた。
深夜、誰も気づかないところで異変は怒っていた。
地下の西川ホライゾンゆっくりと立ち上がると檻の戸を閉める南京錠に右手を向ける。
そうするとモヤが伸びて南京錠を覆うをカチャリと音を立てて堕ちたのだ。
そのまま井戸から外に出る。その間に西川ホライゾンの体を覆うモヤは大きく怪物のように変貌を遂げていた。
( ω )「ガァァァ!」
その咆哮は痛みからなのか怒りからなのか誰にも分らない。
それは西川ホライゾンの意思で動いているのかそれとも呪術自体に自我ができたのか、
はたまた今まで犠牲になったお柱様の怨念なのか……。
本能のままに外を飛び回りまた農場を襲撃する。
牛「モオオォォ!」
( ω )「ギャァァ!」
力任せに牛を叩く。
花火のように散っていく牛たち。
農場の主「なんじゃこんな時間に……。」
牛の悲痛な叫びを聞いて牧場主がやってきた。
85
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:28:36 ID:2KVRA2XU0
農場の主「なんじゃこりゃ!カッカッカッこれが噂の怪物かのうwww」
笑いながら西川ホライゾンに近づく。
農場の主「なんじゃwwwおぬしがはんn
グシャァという音とともに頭が激しく飛び散る。
( ω )「オォォォォ!」
ついに人間にも被害を出し始めた。
次々に民家を襲い始める。
ついに村人たちに正体がばれた。
村人A「なんだ犯人はお柱様だったのかwwww」
村人B「仕方ない、痛めつけて牢屋に戻そうずwww」
村人たちは鍬や鎌などを持ち次々に西川ホライゾンに襲い掛かる。
とは言え圧倒的な力をもつ西川ホライゾンの前に村人たちはどんどんミンチになっていく。
それでも村人たちは笑いながら向かっていく。
そう彼らには人間で大切な感情、恐怖がないのだ。
86
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:29:03 ID:2KVRA2XU0
子供「ああ、父ちゃんがバラバラになっちゃったwww」
村人C「あいたwww右手が吹っ飛んだwww」
そんな騒ぎもドクオたちに届いた。
(-A-)「Zz…Zz…」
('A`)「なんだ、騒がしいな。」
ドクオが騒ぎの元に向かうとそこは地獄絵図。
あたり一面に血と肉片が飛び散り今もなお村人たちが笑いながら飛び掛かっていく。
('A`)「仕方ない俺が手本を見せてやろう。」
懐からドクトラアイを取り出す。。
∞⊂('A`)
(∞)「デュワ!」
('A`)「皆さんあとは任せなさい!」
颯爽と登場し、村人たちを引かせる。
87
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:29:27 ID:2KVRA2XU0
村人D「あれなんだっけ?」
村人C「確か何とかセブン?」
子供「ぶっさいくな顔www」
(;'A`)「デュワ!」
敵の前で構えて初めて感じたこの村の異常性。
ドクトラセブンに変身することで呪術から逃れてわかったのだ。
(;'A`)(なんなんだこの状況は!)
地獄絵図を見て完全に動揺してしまった。その隙を見逃さない。
西川ホライゾンが右手をドクトラセブンに向けるとモヤが伸び、首を持ち上げ締め付ける。
(;'A`)「グゥゥ…」
物凄い力で締め付ける。とても人間の力とは言えない。
88
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:29:56 ID:2KVRA2XU0
('A`)「デュワァ!!」
アイス・ラッガーを西川ホライゾンに向けて投げる。
右腕の付け根にあたりぼとりと腕が落ちる。
(; ω )「ガギャァ!」
悲鳴を上げてその場にうずくまる。
モヤの消えた右腕を見るとミイラのようにやせ細っていた。
傷口からは大量の血が流れ出ている。
本体自体が相当弱っているのでちょっとした攻撃で致命傷になるようだ。
村人D「いいぞなんたらセブン!あとは俺たちに任せろwww」
また村人たちが寄ってきた。
村人E「でもこんなことがあったんだお柱様を変えた方がいいんでねぇか?」
村人C「村人Aなんてどうだ?」
村人F「Aならさっきミンチになっとったぞwwww」
村人C「なんとwww」
村人F「まだあの西川なんたらでいいんでねぇか?」
村人D「そや、手足を切り落としておとなしくさせればええwww」
89
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:30:23 ID:2KVRA2XU0
その時、一人が西川ホライゾンの元へ駆け寄っていった。
ζ(゚ー゚;ζ「もやめて!この人を楽にしてあげて!」
デレであった。
ζ(゚ー゚;ζ「もうこんなことやめようみんな!間違ってるよこんなこと!」
必死に叫ぶデレを無理やり引きはがす村人たち。
村人C「ほれなんたらセブン!今のうちに手足をもいでやwww」
(;'A`)「…。」
ζ(;ー;*ζ「お願いドクトラセブン!!」
('A`)「!?」
('A`)(涙!)
('A`)「デュワ!」
両腕でL字を作る。
ドクトラセブン必殺光線のドクトラショットだ。
ドクトラショットは西川ホライゾンに命中し跡形もなく爆散。
爆発を見届けると空へと帰っていく。
90
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:30:47 ID:2KVRA2XU0
村人D「あああああ!お柱様がいなくなっただぁ!!!」
村人C「いでぇよ!!!おでのうでがぁ!!」
子供「父ちゃんがしんじゃったぁぁぁ!!」
「イタイイぃ!」
「イヤダシニタクナイヨォ」
その晩村人たちの悲痛な叫び声が鳴り響いた。
( ^ω^)「以上が我々の報告です。」
翌朝、夜にあったことを報告する。
爪'ー`)「まさか侵略者じゃなくて我々人間の起こした事件だったとは。」
爪'ー`)「まだ化学でも証明できないことがあるのだな。」
爪'ー`)「三人ともよくやった、ゆっくり帰ってきてくれ。」
通信をすますと基地へ帰る準備を進める。
('A`)「あれ?デレさんもどこかお出かけするんですか?」
荷造りをしているデレ。
ζ(゚ー゚*ζ「私はこの村を出ていこうと思います。」
91
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:31:10 ID:2KVRA2XU0
ξ゚⊿゚)ξ「そうよね。お柱様いなくちゃここにいるメリットないもんね。」
(;^ω^)(;'A`)「……。」
ζ(゚ー゚*ζ「私はブーンの分も幸せに生きなきゃ。」
ζ(゚ー゚*ζ「この村のように辛いことや恐怖から逃げ続けるのはもうやめにします。」
ζ(゚ー゚*ζ「だから都会に出て今度はつらいことや悲しいことと向かい合って生きていきます。」
そういう彼女の目には無表情の時とは違い生きるエネルギーで満ちていた。
ξ゚⊿゚)ξ「言うじゃない、何かあったらこの私が力になるわ!」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう。」
そう言い残してデレは旅立って行った。
( ^ω^)「正直俺は心配だぜ。大丈夫かな。」
('A`)「大丈夫さ、彼女は強い人だよ。」
('A`)(そうだあの人は打ち勝ったのだ)
('A`)(あの呪術はこの俺でもドクトラセブンに成らなければならなかった)
('A`)(それにあの人は最後打ち勝ったのだ)
('A`)(あの涙は西川ホライゾンのことを思い流した悲しみのだ)
('A`)(どうやら地球人は俺が思っているよりも強いようだな)
その後、笑い村は世界でも類を見ないほどの犯罪件数が起きるようになり一年もたたないうちに消滅した。
第三話『笑い村』
終わり
92
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 17:31:37 ID:2KVRA2XU0
今回は以上です。
いつもありがとうございます。
93
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 18:35:00 ID:Kbefa2Zg0
どっくんが頼もしくなってて嬉しい
乙
94
:
名無しさん
:2018/08/10(金) 23:19:49 ID:TtqxulHU0
おつ
途中が地獄絵図すぎるw
95
:
名無しさん
:2018/08/11(土) 22:25:52 ID:Q0rQn.Lc0
おつ!毎度飽きなくて好きだわ
あとツンがサイコパスで笑うwww
96
:
名無しさん
:2018/08/12(日) 17:39:54 ID:oSXj4tuc0
乙ー
97
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:26:25 ID:NrfdtQEI0
第四話『旧第四倉庫』
静岡県の富士山麓の地下数百メートル、ここに我らがヴィプトラ警備隊の基地はある。
そこではメインの防衛チーム6名以外に整備士、医療関係者、レーダー員、通信士、観測員、など様々な職種の人間が働いている。
その数は数千人ほどだ。彼らのほとんどはその仕事が表立って評価されることはない。
世間にとってヴィプトラ警備隊と言えばいつもの6名でしかないのだ。
それでも彼らは自分の仕事に誇りと使命感を持って日夜仕事をしている。
それが地球の平和を守ることで大切だと知っているから。
だから一般市民に評価されなくてもそんなことは気にも留めないのだ。
警備員A「お疲れ様です!」
一人の青年、警備員Aが本来一か月ぶりの休日のはずなのに職場に来ていた。
警備員B「あれ、Aじゃないか。今日は休みじゃなかったのか?」
だいぶ歳を食っているだろう中年男性が声をかける。
警備員A「いえ、警備員Cさんがご両親が突然倒れたそうなので警備員Cさんの代わりに出勤になりまして。」
警備員B「そいつはご苦労なこった。」
ヴィプトラ警備隊は簡単には休暇をくれない。
たとえ急用ができても代理を立てなければ休めないのだ。
そして休みも月に一度あればいい方だ。
その休みも緊急事態が発生すればあっという間に呼び出される。
98
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:27:02 ID:NrfdtQEI0
警備員A「この時間の警備員Cさんの巡回コースってどのルートですか?」
警備員B「旧4コースだよ、ご愁傷様。」
警備員Bが不敵に笑いながら答える。
警備員A「げ、旧4コースですか!!。」
警備員の顔が険しくなる。
旧4コースとはヴィプトラ警備隊の基地でも一番端にある旧第四倉庫まで巡回しなくてはならないのだ。
ヴィプトラ警備隊は平成の頭頃、度重なる侵略者との戦闘と老朽化で現在の基地を新たに増設した。
その時に第四倉庫(現在の旧第四倉庫)から拡張していった。
そのため旧基地と現在の基地は旧第四倉庫を通じて繋がっているのだ。
しかし、旧基地は完全封鎖されほとんどが埋め立てがされている。
そんな中、旧第四倉庫だけが現在も使用を考えられ残された。
だが結局今まで使われることなくずっとほこりをかぶっている現状だ。
そしてそこは警備員たちの中では『出る』ともっぱらの噂なのだ。
何人かが見たらしい。
警備員B「それじゃ巡回頼むぞ!」
着替えを終えた警備員Aの肩をポンッと叩く。
警備員Aは渋々巡回に出た。
そう言った話は信じないのだが、あまり自分から近づきたいとは思わない。
99
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:27:27 ID:NrfdtQEI0
カツン
カツン
自分の足音だけが廊下に響く。
資料室、ボイラー室、様々な部屋を入念にチェックしていく。
いつ侵略者がこの基地に侵入するかわからない。
だからこそ常に抜かりなくやらなくてはならない。
この基地が落ちることそれすなわちこの星の終わりを意味する。
自分たちがしている仕事はそれほど重要なのだ。
カツン
カツン
やっと半分ほど巡回が終わった。
正直ここを折り返せばもう終わったも当然だ。
そう思いながら警備員Aは旧第四倉庫までたどり着いた。
旧第四倉庫、自分が就職したときの説明と新人時代先輩と一緒に回ったくらいしかここには来たことがない。
本来自分が巡回しているコースには含まれていなかったからだ。
だが今日は違う。
人の仕事の代わりだがしっかりチェックしなくては。
100
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:27:49 ID:NrfdtQEI0
扉は鉄でできた重い扉。
本来は自動で開くように設計されたはずなのだが、配線の故障か何かで自力で開けなくてはならない。
ほとんど使われていないため放置されているようだ
ギギギ……
鈍い音をさせながらなんとか人一人分の隙間が空いた。
警備員A「ふぅ。」
ため息をつきながら中に入る。
中は当然電気もつかず薄暗い。棚が何個か置いてあるが特に何も置いてあるわけではない。
なによりずっと掃除もしていないようで床にはほこりが降り積もっていた。
何かよくわからない白い煙が漂っているようにも見えた。
ひとしきり倉庫内を見て回る。
倉庫と言ってもここはそんなに大きくない。
学校の教室より少し広い程度だ。
普段の巡回よりも何もないことを強く願う。
警備員A(よし、なにもなさそうだな)
足早に第四倉庫を後にしようと扉に手をかけた。
ジリリリリ
警備員A「?!!」
101
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:28:12 ID:NrfdtQEI0
慌てて振り返る。
するとそこには丸い電話台と黒電話があった。
先ほど見たときにはそんなものはなかったっはず…
ジリリリリ
今なお鳴り続ける黒電話。
恐る恐る近づく。
ジリリリリ
ガチャッ
受話器を持ち上げ耳に当てる。
『―――』
何か聞こえる。
はっきりとはわからない。
でも何かしゃべっている。
それが女性であることが何故かわかった。
こいつは何を言っていろんだ?
もういい電話を切ろう――
だが体は動いてくれない。
汗が突然噴き出す。
体が震える。
誰か助けて。
声が出ない。
102
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:28:36 ID:NrfdtQEI0
『―――』
ガチャリッ
突然切られた。
警備員A「はぁはぁ……。」
荒く呼吸をする。
今のは何だったのか?
そう考え当た瞬間
ギギギ…
倉庫の奥で何かが開く音がした。
警備員A「うわぁあぁぁ!!」
103
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:29:04 ID:NrfdtQEI0
( ^ω^)「パトロール行ってきました。」
パトロールを終えたブーンが作戦室に入ってきた。
(,,゚Д゚)「お疲れ。コーヒーでもどうだ?」
( ^ω^)「おお、ありがとう。。」
コーヒーを受け取るとここに来るまでに聞いた話をする。
( ^ω^)「さっきまた出たとか警備員たちが騒いでたけどなにかあった?」
_
( ゚∀゚)「ああ、旧第四倉庫でまた出たんだとさ。」
(;'A`)「で、出るって何が出るんだよ。」
_
( ゚∀゚)「そりゃああれしかないだろ。」
(;'A`)「!?」
爪#'ー`)「まったくぶったるんどる!」
爪#'ー`)「我々は天下のヴィプトラ警備隊だぞ!」
爪#'ー`)「それがくだらん怪談話で騒ぐとはどういうことだ!」
顔を真っ赤にしながら机を両手でバンッと叩く。
104
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:29:34 ID:NrfdtQEI0
( ^ω^)「はは、その通りですね。」
笑いながら返すブーン。
(,,゚Д゚)「あながち本当かもしれませんよ。」
(;'A`)「!」
(,,゚Д゚)「我々に敗れ去った侵略者たちの哀れな亡霊たちかも。」
冗談交じりにしゃべる。
爪'ー`)「たとえそうであったとしてもそんなもんにビビってもらっては困るぞ。」
_
( ゚∀゚)「きっと日ごろの疲れが出て妙なものが見えただけでしょう。」
(;'A`)「そ、そうだ幽霊なんているわけない。」
まるでそう自分に言い聞かせているようだった。
爪'ー`)「ではブーンとドクオは例の事件の調査に、ギコは○○教授の護衛、ジョルジョは前の事件の報告書を頼む。」
_
( ゚∀゚)( ^ω^)(,,゚Д゚)('A`)「了解。」
105
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:30:02 ID:NrfdtQEI0
それから数日後
_
( ゚∀゚)「あの資料どこだったっけ。」
とある事件の資料をジョルジュが探していた。
_
( ゚∀゚)(ここにもないとすると……あとは旧第四倉庫くらいか?)
なかなか見つからない様子で一応旧第四倉庫を見てみることにしたようだ。
_
( ゚∀゚)(あれでもここって何も置いてないんだっけ?)
鉄のドアを音を立てながら開けているときにふと思い返す。
中を見てみるがやはり目当てのものはなさそうだ。
_
( ゚∀゚)「ここにも無いとなると誰か持ちだしたか?」
独り言を言っているときに数日前のことを思い出した。
_
(;゚∀゚)「早く戻ろう。」
そんな話は信じていないが足早に倉庫を後にしようとした。
ジリリリリ
_
(;゚∀゚)「!?」
106
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:30:28 ID:NrfdtQEI0
部屋の中から電話の音が……
恐る恐るゆっくり振り返る。
ジリリリリ
そこには噂の黒電話があった。
_
(;゚∀゚)「ウソだろ!!」
ジリリリリ
勇気を振り絞り電話に出る。
『―――』
やはり女性の声のようなものが聞こえた。
_
(;゚∀゚)「誰だ貴様!」
ガチャリッ
精一杯の強がりで返事をしたが切られた。
_
(;゚∀゚)「なんだったんだ?」
一瞬ホッとしたのもつかの間、部屋の奥で扉が開く音が――
_
(;゚∀゚)「うぎゃあぁぁぁ!」
107
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:30:54 ID:NrfdtQEI0
爪'ー`)「ほう、それでおめおめと逃げ帰ってきたというのか。」
作戦室でコーヒーを飲みながら隊長がジョルジュをにらみつける。
_
(;゚∀゚)「本当なんです信じてください隊長!」
_
(;゚∀゚)「俺はこの目ではっきり電話台と黒電話を見たんです。女の声もかすかに聞こえました。」
ジョルジュが必死に自分の体験を訴える。
( ^ω^)「そういえば最近ジョルジュ、休暇取ってなかったろ。疲れがたまってるんだよ。」
_
(;゚∀゚)「本当なんだみんな!信じてくれ!」
('A`)「おいおいジョルジュ、幽霊なんかにビビったのか?男として情けないぜ。」
こういう時には強気のドクオ。
(,,゚Д゚)「しかし隊長、こんだけ騒ぎがあった以上一度調べた方がいいのでは?」
爪'ー`)「正直こんなくだらないことに時間を使いたくはなかったが、仕方ない調べるか。」
爪'ー`)「だが忘れるな!我々がくだらないことに時間を費やしている時にも侵略者どもはこの地球を狙っているということを!」
全員で旧第四倉庫を調べる。
108
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:31:25 ID:NrfdtQEI0
( ^ω^)「おいおい、埃だらけじゃないか!誰か掃除くらいしろよな。」
(,,゚Д゚)「しかしなにもありそうにないですね。」
爪'ー`)「当たり前だ!幽霊などいてたまるか。」
_
(;゚∀゚)「おかしいな、さっきはあったのに……。」
爪'ー`)「ジョルジュ、たまには休暇を取れ。どうだ明日は温泉にでも行ってよく休め。」
_
(;゚∀゚)「そ、そんな……。」
そんなやり取りの中、部屋の奥を調べていたドクオが何かを見つけた。
('A`)(なんだこれ?)
奥の壁で床すれすれのところで取っ手のようなものがついていたのだ。
一瞬この奥に部屋があるのでは!と思ったが、下手に何かあると怖いので黙っていた。
きっとそういうデザインの部屋なのだろう、そう自分に言い聞かせて報告するほどのことではない。そういうことにした。
爪'ー`)「よし、ではみんな戻るぞ。ジョルジュは明日休め。」
爪'ー`)「それと旧第四倉庫には何もなかったことを他の部署にも伝えといてくれブーン。」
109
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:31:49 ID:NrfdtQEI0
( ^ω^)「了解です。」
_
(;゚∀゚)「……。」
もう作戦室に帰れるということなので慌ててドクオが出ようとする。
ドンッとブーンにぶつかり派手にこける。
( ^ω^)「大丈夫かドクオ?そんなに慌ててどうした?」
(,,゚Д゚)「なんだ実はビビってたんじゃないか?」
(;'A`)「ば、ばかそんなことあるわけないだろ!」
はははっ
笑いながら作戦室に帰る隊員たち。
作戦室でコーヒーを飲みながらくつろいでいるとドクオがあることに気づく。
普段胸元のポケットに入れているドクトラアイが無いのだ。
(;'A`)(どこに行ったんだ!)
先ほどのやり取りを思い出す。
そう言えばブーンと激しくぶつかったな、あの時か。
(;'A`)(……。)
110
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:32:23 ID:NrfdtQEI0
一人で旧第四倉庫なんて行きたくないが、ドクトラアイを誰かに見られるわけにはいかない。
渋々一人で向かう。
旧第四倉庫の前で立ち止まるドクオ。
('A`)「ふー」
大きく深呼吸して覚悟を決める。
重い戸を開けて中に入り戸を閉める。
埃が舞う中必死に探す。
('A`)「お、あったあった。」
倉庫を出ようと扉に手をかけたところで少し考え込む。
('A`)(もしや目に見えない何かがここにいるのでは?)
思い立ったらすぐ行動。
懐からドクトラアイを取り出す。
∞⊂('A`)
(∞)「デュワ!」
(☆A☆)「デュワァ」
ドクトラセブンの目が光る。
すると今まで何もなかった空間に白いもやもやしたものが現れた。
それはこの宇宙をさまようエネルギーの集合体。
たまたまここに流れ着いたのか、はたまた誰かが送り込んだのか。
問答無用でドクトラセブンが殴り掛かる。
111
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:32:49 ID:NrfdtQEI0
(#'A`)「ダァァァァ!」
スカッ
スカッ
どんなにパンチやキックを繰り出しても実体を持たない相手には意味がない。
(;'A`)「グゥ。」
今度は額のビームランプに手を当ててドクリュウム光線を放つ。
('A`)「デュワ!」
スカッ
それすらも当たることはなかった。
(;'A`)「ギギギ。」
どんな技を出してもすべてすり抜けてしまう。
それでも今なお旧第四倉庫内に漂い続けるエネルギーの集合体。
('A`)(落ち着くんだドクトラセブン)
('A`)(こういう時はヴィプトラの教えを思い出せ)
112
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:33:15 ID:NrfdtQEI0
('A`)「デュワァ!」
突然ドクトラセブンが高速回転し始めた。
困ったときは回転しろ。それこそがヴィプトラの教えだ。
ドクトラセブンの体がピカッと発光した。
回転することにより自分の体をエネルギー体に変換したのだ。
これで条件は同じ。
もう一度パンチを繰り出す。
(#'A`)「ダァァァァ!」
スカッ
(;'A`)「!?」
またすり抜ける。
それだけじゃない。
どんどんドクトラセブンの体が薄くなっていく。
(;'A`)「ぁぁあぁ!」
変換効率が悪すぎてすでにエネルギー体を保つほどパワーがないのだ。
このままでは消えてしまう。
(;'A`)「うぉおぉぉ!」
一か八かの作戦に出た。
エネルギーの集合体の中でさっきと逆回転をする。
激しいスパークが起きる。
113
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:33:46 ID:NrfdtQEI0
(;'A`)「はぁはぁ…」
うまくいったようだ。
エネルギーの集合体を吸収しながら実体に戻ることができた。
額のビームランプが激しく点滅する。
危うい勝利だ。
ドクトラアイを取りドクオになる。
('A`)「人知れず事件を解決してしまったぜ!」
上機嫌で倉庫の扉に手を当てた。
ジリリリリ
(;'A`)「?!」
バッと振り返るとそこには黒電話があった。
(;'A`)「馬鹿な!今倒したはずじゃ…」
ジリリリリ
なおも激しくなり続ける黒電話。
(;'A`)「…。」
受話器をとる。
『―――』
何か聞こえる。
ガチャリッ
電話が切られた。
慌てて倉庫から出ようと扉に飛びつくがなかなか開かない。
すると奥の方から扉が開く音が……
(;'A`)「やだぁやめてぇえぇ!」
(;'A`)「あああああああああああ!!」
そのまま気を失った。
114
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:34:12 ID:NrfdtQEI0
(-A-)「ぅん…」
('A-)「あ?」
_
( ゚∀゚)「お、どくお。やっと目が覚めたか。」
周りをよく見ると作戦室だ。
みんなの笑い声が聞こえる。
(;'A`)「いや、幽霊にビビって気絶したわけじゃないからな!」
必死に強がる。
_
( ゚∀゚)「いや違うんだドクオ、幽霊の正体がわかったのさ。」
ξ゚⊿゚)ξ「本当信じられない大の大人が幽霊にビビっちゃうなんて!」
( ^ω^)「おいおい、幽霊さんがそんなこと言うのかい?」
ξ#゚⊿゚)ξ「誰が幽霊よ!勝手にそっちが勘違いしてただけでしょ!」
('A`)「???」
(,,゚Д゚)「なんでも旧第四倉庫の奥には旧ヴィプトラ警備隊基地で使っていた警備員達用の休憩室があったようだ。」
(,,゚Д゚)「電気も水も来ているようで誰かさんがそこを自分のサボりようの部屋にしたらしい。」
ツンヌを見ながらギコが言う。
ξ゚⊿゚)ξ「見つかりずらいいい物件を見つけただけよ。」
( ^ω^)「しかし、エアコン完備、冷蔵庫あり、パソコン、TV、各種ゲーム機完備とは流石としか。」
爪'ー`)「まったく本当ツンヌには手を焼くことばかりだな。」
115
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:34:46 ID:Idv8IINY0
支援
116
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:34:47 ID:NrfdtQEI0
ξ゚⊿゚)ξ「あぁ?」
ξ゚⊿゚)ξ「おっさんテメー労働基準法って知ってるか?」
ξ゚⊿゚)ξ「こちらとら碌な休みも休憩時間もなく働き通してんだぞ!」
ξ#゚⊿゚)ξ「それで適度に休む時間を見つけて何が悪い!!」
爪;'ー`)「わ、我々が休みなく働かないとこの星の平和が……。」
ξ#゚⊿゚)ξ「法律も守れねぇ奴がこの星を守れるか!!」
爪;'ー`)「……。」
(;'A`)「だがあの黒電話は?」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、ほれ。」
ツンヌがスマホのアラームを鳴らした。
ジリリリリ
(;'A`)「へ?」
どうやらツンヌはスマホのアラームを黒電話のベルで設定していたようだ。
_
( ゚∀゚)「ツンヌの設定した時間を調べたら今まで旧第四倉庫で被害にあった時間とぴったしだ。」
('∀`)「なーんだそんなことかよ。」
('∀`)「ハハハハハ!」
作戦室には隊員たちの笑い声が響いていた。
第四話『旧第四倉庫』
終わり
117
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:35:23 ID:NrfdtQEI0
(,,゚Д゚)「いやちょっと待った。」
('∀`)「なんだよギコどうしたんだ?」
(,,゚Д゚)「それじゃ電話台と黒電話自体と女の声ってやつは何だ?」
('∀`)
('∀`)「え?ツンヌじゃないの?」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?何それ?電話台とか黒電話の実物なんて私知らないわよ。」
('∀`)
('A`)
(;'A`)
ジリリリリ
今日も旧第四倉庫では謎の黒電話が鳴り響く。
第四話『旧第四倉庫』
終わり
118
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:35:55 ID:NrfdtQEI0
今回は以上です。
いつもありがとうございます。
119
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 01:37:22 ID:Idv8IINY0
乙
120
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 02:22:45 ID:WKAJfq7U0
乙
ドックン成長してるな
怪人や宇宙人以外にも怪異がある世界観がいいね
121
:
名無しさん
:2018/08/15(水) 12:36:20 ID:wD4RGvTg0
ツンェ…
乙
122
:
名無しさん
:2018/08/16(木) 21:28:29 ID:FkFSIO1k0
乙る
123
:
名無しさん
:2018/08/18(土) 19:58:21 ID:1Z5FE2gg0
なかなか面白い、笑い村のデレはいいキャラだった
乙
124
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:20:50 ID:JrSZlQPY0
第五話『あなたはどっち』
旦那「ただいまー」
深夜遅く、一人の酔っ払いサラリーマンが帰宅した。
遅くなったのは上司や同僚たちとキャバクラに行ったからだ。
結婚して一年ちょっと、新婚の頃は寄り道もせずに自宅直帰だったが最近はこのざま。
それを奥さんがキツイ目つきで出迎える。
奥さん「お帰りなさい。今日も楽しんできたようね。」
機嫌悪そうに口を開く。
旦那「いやーごめんごめん。これも仕事の付き合いだからさ。」
口ではそう言うが心は一切そう思っていない。
正直みんなでキャバクラに行って騒ぐのが楽しくて仕方ないのだ。
建前はみんなにいやいや連れていかれているという風だ。
奥さん「へーそう。」
その言葉を全く信じていないような返事をした。
125
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:21:17 ID:JrSZlQPY0
奥さん「本当かねえタマ。」
二人が飼っているペットの猫にしゃべりかける。
ニャー!と返事をして首輪の鈴を鳴らす。
旦那「本当だよなタマ。」
適当な返事をしながら着替え始める。風呂にも入らず寝るつもりだ。
別に浮気をしているわけじゃないんだからこれくらいいいだろそう思う旦那。
これだから女はうるさくて仕方ない。
ストレス社会の現代において何らかの発散方法は必要だ。
キャバクラに行くことは別に違法でも何でもない、金を払ってるんだ当然の権利だろう。
そんな身勝手なことを考えながら寝巻に着替える。
だがこの旦那は気づいていない。
奥さんんはこんな遅い時間までしっかり自分の旦那が家に帰りつくまで起きて待っていたことに。
ずっと心配していたことに。
そういったことに気づかないで何と身勝手なことをしているのだろうか。
着替えている最中後ろの方で、奥さんが猫とじゃれているようで頻りにニャーという声が聞こえた。
着替えを終えて振り返ると奥さんがこちらの方を睨んでいた。
旦那「なんだ怒ってんのか?」
126
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:21:40 ID:JrSZlQPY0
いや違う様子がおかしい。
睨んでいるようだがその目は人間のものではない。まるで猫のようだ。
それに爪もだいぶ伸びている。さっき見たときはそんなに尖ってたか?
歯もなんかギザギザじゃないか……
まるでゲゲゲの鬼太郎の猫娘の化け猫モードのようだ。
それが獲物を見つけたようなまなざしを向けてくる。
旦那「ど、どうした…調子悪いのか?」
汗を垂らしながら後ずさりをし、逃げようとする。
奥さん「シャー!!」
人間とは思えないような跳躍を見せ旦那に飛び掛かる。
顔を引っかき腕にかみつく。
旦那「ギャアァァァァ!」
127
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:22:14 ID:JrSZlQPY0
ヴィプトラ警備隊基地の作戦室
ξ゚⊿゚)ξ「この時間、本当面白い番組ないわね。」
テレビのチャンネルを頻りに変えながらツンヌがつぶやく。
爪'ー`)「ニュースにしてもらっていいかなツンヌ。」
ξ゚⊿゚)ξ「ちきしょう。どのチャンネルも似たようなもん流しやがって。」
ξ゚⊿゚)ξ「個性を出せよ個性を!」
どこから持ってきたのか作戦室に似つかわしくないソファーであぐらをかきながら愚痴をこぼす。
爪'ー`)「あのぉツンヌさん?ニュースが見たいんですが……。」
ξ゚⊿゚)ξ「チッ」
渋々ニュースに変える。
爪'ー`)「どうもありがとうね。」
ニュースキャスター「続いてのニュースです。」
ニュースキャスター「昨晩遅く、仕事帰りの男性が自宅で妻に襲われ重傷の模様。」
ニュースキャスター「警察の発表では暴行した妻は記憶がないとのこと。」
( ^ω^)「ヒョーッ。おっかない事件だな。ウチも気をつけんといつこうなるか。」
(,,゚Д゚)「たまには休暇取って家族サービスでもした方がいいんじゃないか?」
128
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:22:53 ID:JrSZlQPY0
( ^ω^)「いやいや、休みはしっかり体を休めんと。」
( ^ω^)「そう思って家帰ると家事手伝えだの子供の面倒見ろだのうるさくてかなわんよ。」
( ^ω^)「正直俺は休みより仕事してる方が心が休まるよ。」
('A`)「トンでもねえ社畜根性だな。」
( ^ω^)「なぁに、ドクオにもいずれわかr……」
(;^ω^)「すまん結婚できそうにない奴に言うことじゃなかったな。」
(#'A`)「おい!なめんなよコラ!」
確かに彼女いない歴=年齢だがそれでも可能性はゼロじゃないはず……
そうだよね?
ξ゚⊿゚)ξ「可能性という言葉を信じて0.00001%でも可能性があればとか思ってんのか?」
ξ゚⊿゚)ξ「やれやれ哀れな奴だな。」
ξ゚⊿゚)ξ「向き合えよ現実と。」
(#'A`)「ギギギギ」
_
( ゚∀゚)「同様の事件が十四件起きているようですよ。」
話をぶった切りながらジョルジュが入ってきた。
129
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:23:46 ID:JrSZlQPY0
爪'ー`)「そうなのか?」
_
( ゚∀゚)「ただ、被害者と加害者の関係は肉親、友人、赤の他人と関連性は低いようですが。」
_
( ゚∀゚)「加害者は暴行当時の記憶がなく、被害者はみな化け猫のように襲われたと証言しているようです。」
_
( ゚∀゚)「また事件が起こる前に加害者はみな猫と戯れていたそうです。」
爪'ー`)「ふーむ。」
('A`)「はッそんのただ単に猫好きの本性が出ただけだろ。」
('A`)「普段は凶暴な本性を隠してイラっとしたらすぐ暴力を振るう。」
('A`)「本当猫そっくり、ただそれだけの事件だな。」
ξ#゚⊿゚)ξ「あぁ?テメー何言ってんだぁ?」
('A`)「おやおや俺の考えを証明するかのような人物がいましたか。」
('A`)「隊長今回の事件は解決しましたよ。犯人は猫派です。」
('A`)「猫なんて害獣は速やかに駆除するべきです。ペットは犬だけいれば十分ですよ。」
(*'A`)「犬はまさに人類の友。」
130
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:24:43 ID:JrSZlQPY0
ξ#゚⊿゚)ξ「なんだテメー犬派か、通りで。」
ξ゚⊿゚)ξ「犬派なんて少数派はそうやって存在をアピールしないと誰も見てくれないもんな。」
ξ゚⊿゚)ξ「哀れな少数派にも発言権くらいはくれてやろう。寛大な猫派に感謝しろよ。」
('A`)「少数派?」
(#'A`)「少数派は貴様ら猫派の方だろう!」
(#'A`)「犬の良さもわからん知能指数の分際で。」
ξ゚⊿゚)ξ「はー、人間様に媚売ってへーこらしてるだけの犬畜生がそんなにいいか。」
(#'A`)「ギギギギギ」
(#'A`)「犬と人間は家族になれるんだよ!自分勝手な猫が家族になれるとでも?」
(#'A`)「あんな奴ら人間を利用しているだけに過ぎん。厚かましい獣害だ!」
ξ゚⊿゚)ξ「カッカッカッ!所詮犬派は犬を自分たちに都合のいい道具にしか見ていないってことだろ。」
ξ゚⊿゚)ξ9m「猫は違う。誇り高くて人間と対等な関係を築いている。犬などという下っ端根性丸出しの生物とは違うんだよぉ!」
131
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:25:09 ID:JrSZlQPY0
('A`)「猫畜生ごときが誇りだと?」
(#'A`)「片腹痛いわ!便所虫以下の生物の分際で!」
ξ゚⊿゚)ξ「これだけは言っておいてあげる。」
('A`)「?」
ξ゚⊿゚)ξ「たとえテメーが犬を飼ったところで犬はテメーを主人と認めねえよ。」
ξ゚⊿゚)ξ9m「テメーは犬畜生以下だからな!」
(#'A`)「キィーー!!」
(#'A`)「ブーン!何か言ってやって!」
(;^ω^)「え?俺?」
( ^ω^)「まあ猫より犬の方が好きだけど。」
( ^ω^)「でも猫も好きよ。というかどうでもよくない?」
('∀`)「はい、犬派の方が多い。俺の勝ち!!」
ξ-⊿-)ξ「本当、犬派ってアホよね。」
ξ゚⊿-)ξ「ギコ!犬派にトドメをさしてあげなさい。」
(;゚Д゚)「いや、確かに俺は昔犬に噛まれてから犬は苦手だけど。」
ξ゚⊿゚)ξ「ほら見なさい。人間を襲うのはいつも犬じゃない。」
(;'A`)「グゥ……。」
132
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:25:45 ID:JrSZlQPY0
(;'A`)「ジョ、ジョルジュ!」
_
(;゚∀゚)「あー、どっちも同じくらい好きなんだよぉ……。」
_
(;゚∀゚)「どっちかなんて決められないぜ!」
ξ゚⊿゚)ξ「ケッ」
('A`)「優柔不断ヤローが。」
_
(;゚∀゚)「……。」
ξ゚⊿゚)ξ「隊長は……。」
爪'ー`)「それがこう見えてハムスタたξ゚⊿゚)ξ「隊長はキツネ派とかいうオンリーワンだから仕方ないか。」
爪;'ー`)「……。」
('A`)「この事件、猫派が犯人だと犬派がしっかり証明してやる。」
ξ゚⊿゚)ξ「フン、こんな陰湿なことするのは犬派の仕業よ。猫派が証拠をつかんでやる。」
('A`)「行くぞブーン!」
ξ゚⊿゚)ξ「行くよギコ!」
(;^ω^)(;゚Д゚)「ちょ、ちょっと!」
そう言って四人は調査に出発した。
爪'ー`)「え?俺この事件調査しろなんて言ってないよ?」
爪;'ー`)「言ってないよね?ジョルジョ?」
_
(;゚∀゚)「……。」
133
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:26:12 ID:JrSZlQPY0
猫派のツンヌとギコはヴィプンターで高級フランス料理店に来ていた。
(゚、゚トソン「噂には聞いてたけど実物見るとマジイケメンねギコ隊員って。」
ツンヌの親友のトソン。今日はトソンと昼を一緒に食べる日だったのだ。
(,,゚Д゚)「どうも。」
ξ゚⊿゚)ξ「先ずはハラ満たさないとな。」
(゚、゚トソン「写真撮っても?」
パシャパシャ
ギコの返事を聞くより先に写真を撮りまくる。
(,,゚Д゚)「……。」
(,,゚Д゚)「トソンさんって雑誌記者なんですか?」
(゚、゚トソン「ええそうよ。もっと笑ってもらっていい?」
パシャパシャ
(,,゚∀゚)「こう?」
(゚、゚トソン「いいね!次は決めポーズ!」
パシャパシャ
134
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:26:42 ID:JrSZlQPY0
(,,゚Д゚)「何か今回の事件で調べたこととかないんですか?」
(゚、゚トソン「正直、警察の発表以上のことは何も。」
(,,゚Д゚)「そうですか。」
(゚、゚トソン「一応すべての現場の写真とかあるけど見る?」
(,,゚Д゚)「いいですか!ありがとうございます。」
(,,゚Д゚)「うーむ。」
次々と写真をめくる。
ξ゚⊿゚)ξ「しかし、食った食った。」
食べ終わり膨れた腹をポンと叩く。
(゚、゚トソン「何かわかりました?」
(,,゚Д゚)「いや何も。」
(,,゚Д゚)「でも少し気になることがね。」
ξ゚⊿゚)ξ「なんかあった?」
爪楊枝を使い歯の間の食べかすを落としながらツンヌが聞く。
135
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:27:16 ID:JrSZlQPY0
(,,゚Д゚)「現場の写真自体はなんてことのない傷害事件の跡だが……。」
(,,゚Д゚)「これを見ろ。」
ξ゚⊿゚)ξ(゚、゚トソン「?」
ギコが見せたのは加害者が飼っていた猫の写真。
ξ*゚⊿゚)ξ(゚、゚*トソン「カワイイ!」
(,,゚Д゚)「よく見てくれ。」
(,,゚Д゚)「みんな同じ首輪をしているだろ?」
ξ゚⊿゚)ξ「ほーん、で?」
(,,゚Д゚)「ひょっとしたら何かあるかもしれない。この首輪を基地に持ち帰り調べてみよう。」
(,,゚Д゚)「すまないがトソンさん、この首輪の出所を調べてもらってもいいですか?」
(゚、゚トソン「報酬がたんまりなら。」
136
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:27:55 ID:JrSZlQPY0
(,,゚Д゚)「お願いします。」
ξ゚⊿゚)ξ「よし、そうと決まれば会計よ!経費で落とすわ。」
(,,゚Д゚)「馬鹿、ダメに決まってるだろ!自腹だ自腹!」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?うちの安月給でここの飯食えるわけないじゃん。」
(,,゚Д゚)「あのなぁツンヌ!」
(゚、゚トソン「落ち着いて二人とも。ここは店の中ですよ。」
(,,゚Д゚)「すみません。」
(,,゚Д゚)(よかったこの人は比較的まともかも)
(゚、゚トソン「じゃ会計よろしくギコ隊員。」
そう言って伝票を渡す。
(,,゚Д゚)「え?」
(゚、゚トソン「は?まさか女の子にお金出させるわけじゃないでしょうね?」
ξ゚⊿゚)ξ「おいおいギコ、男として見苦しいぞ。」
(,,゚Д゚)「あぁ、俺が馬鹿だった。淡い期待した俺が。」
渋々払うギコ。
支払いの料金を見てイケメンの顔が崩れたのはこれが初めてだった。
137
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:28:22 ID:JrSZlQPY0
猫派の二人が加害者の飼っている猫を何匹かお借りして基地に一度帰還する。
ギコはジョルジョと一緒に猫と首輪を持ち研究室に向かった。
ツンヌはというと一匹だけ猫を借りてじゃれあいながら作戦室に帰りつく。
( ^ω^)「お帰り、何か成果があるといいな。」
ξ゚⊿゚)ξ「ぶたさんでちゅよー。」
猫「ニャー!」
(*^ω^)「お、猫もいいよなぁ。」
('A`)「おいブーン!貴様裏切るつもりか!!」
( ^ω^)「いや、俺はどっちも好きなんだが……。」
(#'A`)「キィー!!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そっちのゴキブリ以下の下等生物には近づいちゃだめよぉ。」
猫「ニャー!」
(#'A`)「このクソ猫と猫派め。」
爪'ー`)「それで犬派のお二人さんは何か収穫あったのか?早々に帰ってきたが。」
('A`)「はっはっはっ隊長、そもそもが猫好きという人格に問題ある人種が起こした事件ですぜ。」
('A`)「そこに裏があるようなことはあいつらの知能じゃ無理ですよ。」
138
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:28:50 ID:JrSZlQPY0
( ^ω^)「一応現場の周辺とか肉親、友人関係すべて聞いてきましたがこれといったことは……。」
爪'ー`)「そうなるとギコたちが持ってきた首輪の結果しだいか。」
( ^ω^)「そうですね。」
('A`)「どうせただの首輪だよ。」
('A`)「もうじきお前ら猫派の陰謀だということがわかるぞツンヌ!」
振り向きながら猫と戯れているツンヌに声をかけた。
(;'A`)「!?」
振り向くと戯れていたはずのツンヌがこちらを睨みつけている。
話で聞いた通りの猫のような目、鋭くとがった歯と爪。
獲物を見つけたような目をドクオに向ける。
(;^ω^)「隊長これは?!」
爪'ー`)「どうやらただの人間同士の事件というわけではなかったようだ。」
(;'A`)「ど、どうしたんだツンヌ?落ち着こう、な?」
震えながら声をかける。
その瞬間、ツンヌが動き出した。
両腕を高々と掲げた。
139
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:29:50 ID:JrSZlQPY0
ξ゚⊿゚)ξ「百万パワー+百万パワーで二百万パワー!」
(;'A`)「!」
ξ゚⊿゚)ξ「いつもの二倍のジャンプで二百万×2の四百万パワー!」
そう言いながら天井ぎりぎりまでジャンプする。
ξ゚⊿゚)ξ「そして!三倍の回転を加えれば四百万×3の…ドクオお前を超える千二百万パワーだぁ!」
(;'A`)「どういうことなの???」
ツンヌが光の矢となって二刀流スクリュードライバーをドクオめがけて放つ。
寸前のところで少し軌道が変わり、ドクオの左頭部のただでさえ薄い髪の毛をごっそりそぎ落とす程度で済んだ。
(; A )「あ…あぁ……」
ξ ⊿ )ξ
(;^ω^)「二人とも大丈夫か?!」
二人のもとに駆け寄る。
どうやらツンヌは力を使い果たして気絶しているようだ。
140
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:30:23 ID:JrSZlQPY0
爪;'ー`)「なんということだ。」
呆然と立ち尽くす。その時のだ。
_
( ゚∀゚)「隊長!検査の結果が出ました。」
ジョルジョとギコが戻ってきた。
(;゚Д゚)「「うぉ!なんだこりゃ?」
_
( ゚∀゚)「どうやらあの首輪には一部の人間に作用する洗脳装置になっていたようです。」
爪'ー`)「なんだと!!」
_
( ゚∀゚)「その一部の人間というのが猫好きというわけです。」
爪'ー`)「しかし一体だれがこんなことを。」
(,,゚Д゚)「出所も判明しました。○○ペットショップのみで販売されているそうです。」
爪'ー`)「よし、ブーン、ギコ、ジョルジョはそのペットショップに急行してくれ。」
_
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ^ω^)「了解。」
141
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:30:59 ID:JrSZlQPY0
爪'ー`)「ドクオは……。」
そっとドクオの肩に手を置く隊長。
爪'ー`)「いいかドクオ。男という生き物はな、苦労や辛い思いをした分だけ薄くなるんだ。」
爪'ー`)「だがそれはそいつがどれだけ頑張ってきたという勲章なのだ。」
爪'ー`)「誇りに思うんだ。」
(; A )「……。」
爪'ー`)「……。」
爪*'ー`)「プー!クスクス!」
爪*'ー`)「すまんドクオ、そこで休んでいろ。俺はツンヌを医療室まで運ぶ」
そうしてドクオを置いてみな作戦室を後にした。
(; A )「…い。」
(#'A`)「絶対に許さない!」
懐からドクトラアイを取り出す。
∞⊂('A`)
(∞)「デュワ!」
142
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:31:31 ID:JrSZlQPY0
ドクトラセブンに変身してブーン達より先にペットショップにたどり着く。
(#'A`)「貴様らのくだらん侵略作戦はばれている!さっさと姿を現せ!!」
ドアを思い切り開け怒鳴り込む。
( ω )「ほぅ。もう我々の作戦を見破るとはなかなかやるな。」
('A`)「き、貴様は?!」
( ФωФ)「私は猫星人のロマネスクだ。」
見たまんま猫の星人が店の奥から出てきた。
( ФωФ)「やれやれ、猫好きな人間どもを我々猫星人の奴隷に洗脳して地球を征服してやろうと思ったんだがな。」
( ФωФ)「明るみになったのなら仕方ない、力ずくで地球を侵略してやろう。」
( A )「プ……。」
( ФωФ)「ん?」
143
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:32:06 ID:JrSZlQPY0
('∀`)9m「プギャーー!!!」
('∀`)「やっぱり猫の仕業だったかwww!俺にはっ最初からわかってたからねぇwww!!」
('∀`)「やっぱ猫ってクソだなwww地球を侵略しようなんてクソの極みwww」
('∀`)「猫派が敗北することなんてわかってたことだけどwww」
('∀`)9m「おい!猫派の連中!!これからは犬派の皆様に頭下げて生活しろよ!!」
('∀`)「いや本当、こんなクソみたいな生物好きになるとかないだろwww」
('∀`)9m「プギャーー!!!」
( ФωФ)「なんだこいつ。」
('∀`)「くせぇwwwくせぇwww猫とかくせぇwww」
▼ ェ ▼「なんだ騒がしいようだな。」
(;'A`)「だ、だれだ!」
店の奥からまた声がした。
144
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:32:47 ID:JrSZlQPY0
▼・ェ・▼「私は犬星人のビーグル。」
見たまんま犬の星人が出てきた。
▼・ェ・▼「だから言っただろうロマネスク。犬の首輪に洗脳装置を仕掛けるべきだと。」
( ФωФ)「ふん。結果は変わらん。」
▼・ェ・▼「これからは我々犬星人がのこ地球侵略の指揮をとろう。」
▼・ェ・▼「地球人どもは一人残らず我々の食料にしてやる。」
(;'A`)「あ…あぁ……」
( ФωФ)「それはいくら何でもやりすぎだ。地球人にも我々と同水準の知能を持った者もおるだろう。」
( ФωФ)「少しくらいは対等な立場の者を作るべきだ。」
▼・ェ・▼「何を馬鹿なことを。こんな未開の星にそんな知能を持つやつなどおらん。すべて食料にしてやるべきだ。」
( ФωФ)「まったく貴様は野蛮すぎる。」
(; A )「……だ」
▼・ェ・▼( ФωФ)「ん?」
('A`)「嘘だこんなのウソに決まっている……。」
ブツブツと独り言を言いながら頭のアイス・ラッガーを手に持ちゆっくりと近づく。
145
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:33:23 ID:JrSZlQPY0
▼・ェ・▼「さてまずはこいつをどう処分してやるか。」
( ФωФ)「まあ待て。異星人同士まずははなs
ドスッ
アイス・ラッガーがロマネスクの腹に突き刺さる。
(;ФωФ)「うぐぅ!」
ドスッドスッドスッ
何かしゃべりながら何度も刺し続けるドクトラセブン。
▼;・ェ・▼「お前落ち着け!」
バッとロマネスクとドクトラセブンの間に入るビーグル。
(;ФωФ)「す、すまないビーグル。」
▼・ェ・▼「気にするな。」
普段は仲が悪いこの二人は実はまっとうなライバル関係でいつも切磋琢磨してきた中なのだ。
▼・ェ・▼「とりあえず貴様はおちt
ドスッドスッ
▼;・ェ・▼「がぁ!」
('A`)「これは夢。夢だ。」
ブツブツ言いながら二人をメッタ刺しにする。
▼;・ェ・▼(;ФωФ)「ちょっと待って……」
ギャァァァァ
146
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:33:51 ID:JrSZlQPY0
十数分後
ヴィプトラ警備隊の三人が到着する。
( ^ω^)「いいか二人とも、これから敵の本拠地に行く。」
( ^ω^)「警戒を怠るなよ!」
(,,゚Д゚)「まかせろ!」
_
(;゚∀゚)「よ、よし、やるぞう……。」
腰の光線銃構えてペットショップに突入する。
( ^ω^)「全員手を上げろ!!」
( ^ω^)「!!」
▼ ェ ▼( ω )
そこには二体の星人が息絶えていた。
二人とも鋭利な刃物で切り刻まれていた。
_
(;゚∀゚)「な、何があったんだ?」
(,,゚Д゚)「仲間割れでも起こしたか?」
その後の調査でこの二体が今回の事件の首謀者であることが分かった。
そして仲間割れを起こして共倒れという結論に至る。
147
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:34:17 ID:JrSZlQPY0
ξ゚⊿゚)ξ「かぁー。なんだかねぇ今回の事件。」
(,,゚Д゚)「ん?どうした?」
ξ゚⊿゚)ξ「猫の星人と犬の星人が今回の犯人だなんてね。」
ξ゚⊿゚)ξ「犬の星人だけならよかったのに。」
_
( ゚∀゚)「いいかいツンヌ。猫か犬かどちらか一方じゃなくて自分の好きな方の好きなとこだけ見ればいいんだ。」
_
( ゚∀゚)「それでたまにはもう片方のよさそうなところを見てあげればいつか分かち合えるはずさ。」
ξ゚⊿゚)ξ「チッ」
('A`)「優柔不断ヤローが。」
_
(;゚∀゚)「え?」
('A`)(クソ、ツンヌに毛をそぎ落とされてからついさっきまでの記憶がない)
('A`)(なんという失態だ)
('A`)「まあいい。ツンヌ!いずれこの決着はつけてやるぞ!」
ξ゚⊿゚)ξ「いいだろう。いつでもかかってきな。」
( ^ω^)「ふぅー。パトロール行ってきました!」
爪'ー`)「ご苦労。」
148
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:34:40 ID:JrSZlQPY0
爪'ー`)「だがその荷物は何だ?」
( ^ω^)「いやー途中で腹減っちゃってお菓子買って来ました。」
( ^ω^)「どうぞ隊長。」
そうやってみんなに配りあとはドクオとツンヌのみとなった。
( ^ω^)「あと二つ、好きな方取ってくれ。」
そう言ってきのこの山とたけのこの里を見せる。
('A`)「おいおいブーン!そんなの一択だろ!」
('A`)「なんできのこの山と豚のえさが一緒の扱いなんだよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「テメーその面だけじゃなくて舌もイカレてんのかよ。」
ξ゚⊿゚)ξ「きのこの山とか正気か?」
ξ゚⊿゚)ξ「病院で治療してもらって来いよ。その顔面も一緒に。」
('A`)「はー、このお嬢さんは少数派ということで喧嘩を売ることでしかアイデンティティを証明できないとは。」
('A`)「なんと哀れな少女でしょうか。」
('A`)「救いの手を差し伸べてあげましょう、これをお食べなさい。」
149
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:35:02 ID:JrSZlQPY0
ξ゚⊿゚)ξ「宗教じみたことやり始めやがって。」
ξ゚⊿゚)ξ「こんなゲロ以下のものにすがらないといけないなんて、きのこの山好きはなんと救いのない人種だ。」
ξ゚⊿゚)ξ「あの世で後悔してろ。」
(#'A`)「ジョルジョ!言ってやれ!!」
_
( ゚∀゚)「うーむ、俺どっちも好きなんだが。」
_
( ゚∀゚)「気分次第で食べ分けるとかどう?」
ξ#゚⊿゚)ξ「カァーッぺッ!」
(#'A`)「優柔不断ヤローが!」
_
(;゚∀゚)「……。」
爪*'ー`)「俺はアルフォードが好きだよ。」
ξ゚⊿゚)ξ「聞いてねぇよ。」
('A`)9m「部外者は黙ってろ。」
爪;'ー`)「……。」
(,,゚Д゚)「アホらし。」
( ^ω^)「まったくだ。」
第五話『あなたはどっち』
終わり
150
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 11:35:42 ID:JrSZlQPY0
今回は以上です。
いつもコメントなどありがとうございます。
151
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 13:19:57 ID:CZKPJAoU0
ツンクズな上に猫派でタケノコ派とかもう救いようねぇな
乙
152
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 15:18:24 ID:kIJ2LV5k0
対立煽りはマジ害悪
153
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 15:43:58 ID:vVEPKwfc0
おつ
あれ?ドクオ何気に強くなってね?
敵二体を一方的に殺戮してるし
154
:
名無しさん
:2018/08/19(日) 23:20:39 ID:Xi32j1XY0
>>152
でもキノコってあんまり美味しくないよね
ビスケットにチョコ乗せただけだしタケノコと違って他でも食べられる味
タケノコ味はタケノコでしか得られない唯一無二のもの
そこが大きく違うね
155
:
名無しさん
:2018/08/20(月) 18:28:50 ID:hBgG6YBw0
ドクオがサイコ過ぎる
乙
156
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:19:55 ID:D/8q.6A.0
第六話『隣人は宇宙人』
俺の名前は佐藤裕也。
四月からVIP大学に入学したばかりの大学生。
実家は田舎も田舎な地方の港町。周りに遊べるところもないつまらない街だ。
そんな田舎が俺は嫌いだ。だから地元の友達を置いて一人で都会に出てきた。
奨学金を貰いバイトをすれば一人暮らしでも十分だと思っていたが、結局親からの仕送りが必要だった。
本当は嫌だったがオヤジに頭を下げて仕送りをしてもらう。
親父は最後まで俺の大学進学に反対した。どうも俺に跡を継がせて漁師にしたいらしい。
ダメだの一点張りだ、どうしてダメなのか一切言わない。本当に面倒な奴だ。大っ嫌いで仕方ない。
こんな田舎の港町で一生を終えるなんて御免だ。
そう言った反対を押し切って俺は今、都会にいる。
都会はいい。ここに何でもある。そして常に時代の最先端を行っている。
Fラン大学ではあるが来たかいがあった。
157
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:20:20 ID:D/8q.6A.0
友達A「なんだピャー、お前この後の講義ちゃんと出るのか?」
(`ェ´)「ああ、やっぱこういうのはちゃんと出ないと。」
友達B「じゃぁ俺たちの分も出席用紙に名前書いといて。」
友達C「お前何気にまじめ君だよなwww」
(`ェ´)「まかせとけ。」
友達A「よろしくー。」
そう言って友人たちは講義をサボり遊びに出て行った。ピャーというのは俺のあだ名だ。
確かに次の講義は数回サボったところで単位を落とす恐れはない。
それどころか出席用紙に名前さえあれば課題もなくそれだけで出席扱いになる。名前だけ書いて教室を抜け出す奴もよくいる。
たとえ役に立たないような講義でもしっかり出るべきだろ。そう思いながら渋々みんなの名前を書く。
(`ェ´)「はぁ。」
大学に入って友達はできた。
だがそれは何となく表面だけの友達のような気がした。
確かに一緒にいて楽しいがいざって時にみんなは俺のことを助けてくれるのか、不安になるときがある。
(`ェ´)「今日の講義はこれで終わりか。」
158
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:20:44 ID:D/8q.6A.0
一人寂しく大学を後にして近場のバイト先のホームセンターに向かう。
そこで品出しやレジなどのバイトをしている。平日は毎日夕方から閉店まで。土日はどちらか一日。
その日のバイトが終わりアパートまでの帰路に就く。時間にして8時過ぎ頃だ。
(`ェ´)「今日はちょっと早いな。」
(`ェ´)「コンビニで時間をつぶすか。」
近くのコンビニに入りすでに一度読んだことがある漫画雑誌をもう一度読む。
チラリと時計を見ると二十分ほど経っていた。頃合いの時間だな。
時間をつぶしていたのは理由がある。毎日この時間にアパートに着く。これが狙いだ。
そこそこ古いアパートに着く。二階建ての計六部屋。ここの二階真ん中の部屋が俺の住んでいるところだ。
鉄の階段を上がると手前の部屋で一人の女性がドアを開けようとしていた。
(*`ェ´)「こ、こんばんわ!」
どもりながら挨拶をする。
ζ(゚ー゚*ζ「あら、こんばんわ佐藤くん。」
159
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:21:29 ID:D/8q.6A.0
そのとても美しい女性は西川デレさんだ。近くの花屋さんで働いているらしい。
にこりと笑いながら挨拶をしてくれる。
こんなきれいな人がお隣で何と幸せなことだろう。
(*`ェ´)「毎日こんな時間までお仕事、お疲れ様です!」
ζ(゚ー゚*ζ「フフ、ありがとう。」
ζ(゚ー゚*ζ「でも佐藤くんも大学にアルバイトにで毎日大変でしょ。」
(*`ェ´)「いえ、毎日が楽しいんでそんなことないです!」
ζ(゚ー゚*ζ「元気があって羨ましいな!私も頑張んないとね!」
ζ(゚ー゚*ζ「それじゃぁおやすみなさい。」
(*`ェ´)「はい!おやすみなさい!」
お互い自分の部屋に入る。
毎日どんな嫌なことがあってもデレさんと会話できればすべてが吹き飛ぶ。
(*`ェ´)「はぁ。」
デレさんって彼氏さんとかいるのかな?そんなことばかり気になってしまう。
だが気になることはもう一つある。もう一つのお隣さんだ。
ここに引っ越してからまだ一度も会ったことがないのだ。
160
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:21:58 ID:D/8q.6A.0
表札には『宇宙 人』とだけ書いてある。どう考えても怪しさMAXだ。
だがデレさんは何度も会っているそうでいい人だという。
男の人らしいがいったいどんな人なのだろうか。本当に宇宙人ということはないな。
流石に同じアパートで宇宙人が別々に部屋を借りるということはないだろう。
というのも実はこの部屋は前の借りていたやつが地球を侵略に来ていた宇宙人だったらいい。
そのおかげでこの部屋は家賃が一万円で済んでいる。だから流石にまたということはないだろう。
そんな日が何日か続いたある日のこと。
その日は珍しく、いつもの時間だがデレさんがいない。
今日は仕事が長引いたのかな?そんな日もあるだろう。
そう思いながら自分の部屋のドアに手をかけると奥の部屋で音がした。
(`ェ´)「あ、どうもこんばんわ。」
どうやらお隣さんがいたようなので挨拶をしておく。
どんな人なのだろうと目を凝らしてそちらの方に目を向けた。
≫(‘♀’)≪「どうもこんばんわ。」
返事を返してきたそれはチョウチンアンコウの宇宙人だった。
(`ェ´;)「ファッ!?}
あまりの出来事で身動きが取れない。
なんとかヴィプトラ警備隊に連絡しなくては……。
161
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:22:39 ID:D/8q.6A.0
≫(‘♀’)≪「どうしたんだ?大丈夫か君?」
そう言いながら近づいて来る宇宙人。
ビビって声すら出ない。
(`ェ´;)「ひぃ…くるなぁ……」
そんな時、誰かが階段を上がってくる音がした。
デレさんだった。
ζ(゚ー゚*ζ「こんばんわ佐藤くん。あら、人さんもいるじゃない。」
≫(‘♀’)≪「ああ、デレさんこんばんわ。」
(:`ェ´)「へ?」
≫(‘♀’)≪「急にこの子が固まってしまってね。どうしたもんか。」
ζ(゚ー゚*ζ「フフ、それは人さんを始めて見た人はそうなりますよ。」
(:`ェ´)「???」
それからデレさんから説明を受けた。
どうやら宇宙(ウチュウ)人(ジン)と名乗る宇宙人は故郷の星を失い宇宙難民となって、たまたまこの地球を見つけたらしい。
そしてこの地球を第二の故郷として暮らしているらしいのだ。
(`ェ´)「そんなのウソに決まってるじゃないか!」
声を荒げて訴える。
侵略者がはいそうですというはずがない。
そうやって地球に侵入して侵略作戦を開始するに決まっている。
162
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:23:02 ID:D/8q.6A.0
ζ(゚ー゚*ζ「私は少し前にある宇宙人に助けられたことがあるの。」
ζ(゚ー゚*ζ「だから全ての宇宙人が敵ではないことを知ってる。」
ζ(゚ー゚*ζ「その宇宙人と人さんは同じ感じがするの。だから私は人さんを信じるよ。」
まったくもって根拠のない話だ。
もし違ったらどうするのだろうか。
でもデレさんがいうなら……
(*`ェ´)「デ、デレさんがいうなら俺も信じるよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう佐藤くん。」
≫(‘♀’)≪「……。」
≫(‘♀’)≪「すまないねぇ佐藤くん。こんな魚臭い隣人だけどよろしく頼むよ。」
(`ェ´;)「は、はい……。」
≫(‘♀’)≪「……。」
ζ(゚ー゚*ζ「それじゃぁ二人ともおやすみなさい。」
そう言ってデレさんは自分の部屋に入っていった。
163
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:23:38 ID:D/8q.6A.0
得体の知れない奴と残されてしまった。
デレさんの手前信じるとは言ったが正直どうも……
≫(‘♀’)≪「なあ佐藤くん。」
(`ェ´;)「な、なんです?」
≫(‘♀’)≪「君もデレさんのことが気になるのかい?」
(`ェ´;)「え?!い、やそんなことは……」
慌てて否定する。なんでそんなことがわかるのか。
≫(*‘♀’)≪「実はお恥ずかしながら私もデレさんのことが……ね。」
≫(*‘♀’)≪「あんな美しい女性はこの宇宙でもそうはいないよ。」
(`ェ´)「あんた宇宙人だろ?人間に欲情すんなよ。」
≫(‘♀’)≪「種族を超えても愛というのはあるのだよ。」
(#`ェ´)「デレさんには指一本触れさせないぞ!」
≫(‘♀’)≪「ハハハ、やはり気があるんじゃないか。どうやら私たちは同じ価値観の同士じゃないか。」
≫(‘♀’)≪「さて、私も今日はもう寝るとするよ。おやすみ。」
(`ェ´;)「……。」
こうして俺と奇妙な隣人との生活が始まった。
164
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:24:06 ID:D/8q.6A.0
人さんは料理がすごくうまくてよく晩飯の時にはご厄介になった。とくにアンコウ料理が得意ようだ。
そこにはデレさんも来てよく三人で食事をした。
その時に人さんとは良く話した。人さんのことについて。
(`ェ´)「なあ人さん、そろそろ本当の名前を教えてくれよ。人ってのが本名じゃないだろ?」
≫(‘♀’)≪「教えてもいいけどどうせ発音できないぞ。」
≫(‘♀’)≪「いいかい、私の本当の名前は『―――』っていうんだ。」
(`ェ´)「???」
(`ェ´)「いまなんて?」
≫(‘♀’)≪「だから言ったろ人間には発音できない言語だから。」
そんなことから
(`ェ´)「人さんの星ってどんな星なの?」
≫(‘♀’)≪「星のほとんどは海に覆われていたけど、この地球よりはるかに進んだ文明を持っていたよ。」
ζ(゚ー゚*ζ「やっぱり海の中で生活してたんですか?」
≫(‘♀’)≪「そうだね。陸でも生活できるんだけどやっぱり海の中が落ち着くな。」
(`ェ´)「じゃぁ地球でチョウチンアンコウを見たらびっくりしたでしょ!しかも地球人は食べるし。」
≫(‘♀’)≪「いや、私の星でも地球と同じように魚のチョウチンアンコウはいたよ。」
(`ェ´)「なるほど、こっちで言う人間とサルみたいなもんか。」
≫(‘♀’)≪「まぁ、地球のように食用にはできなかったけどね。」
ζ(゚ー゚*ζ「え、それだとこっちに来て食べるようになったんですか?!」
165
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:25:01 ID:D/8q.6A.0
≫(‘♀’)≪「ハハハ、それが私の星では地球のように国がいくつも別れておらず、一国だったんだがチョウチンアンコウを食べる食べないで国が割れてね。」
≫(‘♀’)≪「長年それで戦争が続いたものだよ。最終的に和解してまた混乱が起きないようにその手の議論が禁止されたけどね。」
ζ(゚ー゚*ζ「何だか変な話ですね。」
(`ェ´)「おいおい、進んだ文明のくせにだいぶアホなことで争ってんじゃん。」
≫(‘♀’)≪「本当、あいつも食べておけば死なずに済んだのに。」ボソッ
(;`ェ´)「え?」
≫(‘♀’)≪「まぁそれが8百億年続いた私の星の汚点ではあったけどね。」
(`ェ´)「8百億年??」
(`ェ´)「宇宙が誕生したのは百億年くらい前じゃなかったか?その前に星があるわけないでしょ人さん。」
≫(‘♀’)≪「ハハハハハ」
≫(‘♀’)≪「それは地球の化学が全然進んでいないからだよ。」
≫(‘♀’)≪「我々の文明の研究では数百兆年前だと考えられていたよ。」
(;`ェ´)「数百兆年前って…」
ζ(゚ー゚*ζ「何だか気が遠くなりそうな数字ですね。」
≫(‘♀’)≪「それも確かではないんだけどね。」
≫(‘♀’)≪「宇宙には寿命が数十億あるような宇宙人もいるんだ。そもそもが一番発達した文明の星ですらこの宇宙のことはほとんどわかっていないんだ。」
(`ェ´)「なんだよそれじゃぁ地球の馬鹿にしてるくせに大差ないじゃないか。」
166
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:25:36 ID:D/8q.6A.0
≫(‘♀’)≪「そうなんだよ。この宇宙のほとんどの星は自分達こそが一番だと思っている。」
≫(‘♀’)≪「だから自分たちより遅れている文明は未開な星だとあざ笑い、進んでいる星にはほんの少し先にいるからっていい気になるなって嫉妬する。」
≫(‘♀’)≪「そんな物なんだ。」
ζ(゚ー゚*ζ「……。」
(`ェ´)「……。」
≫(-♀-)≪「私の星もそうだった。自分たちの星が滅ぼされるはずがないと思い込んでいた。」
≫(‘♀’)≪「宇宙連盟でもそれなりの地位についていたからね。」
≫(‘♀’)≪「ところがある日、メテオールというすさまじいエネルギーを秘める鉱石が大量に埋蔵されているという調査結果が出たんだ。」
≫(‘♀’)≪「そのメテオールって代物が大量に保有したものがこの宇宙を制すようなものでね。」
≫(‘♀’)≪「自称宇宙の正義の味方や宇宙連盟の星々が私たちの答えも聞かず星を解体し始めたんだよ。数日もかからなかったかな。」
≫(‘♀’)≪「あっという間に星が粉々さ。急すぎて人口の一割も脱出できなかったよ。」
≫(-♀-)≪「……。」
ζ(゚ー゚*ζ「人さん……。」
≫(‘♀’)≪「笑ってしまう話があってね。結局調査結果は間違っていてまったくメテオールは埋蔵されていなかったんだよ。」
≫(‘♀’)≪「ハハ、笑っちゃうだろ。自分たちは高度な文明を持っているってふんぞり返っていたらある日突然滅ぼされて。」
≫(‘♀’)≪「この通り宇宙難民さ。」
(;`ェ´)「ま、まぁ命があって何よりじゃん…。」
167
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:25:58 ID:D/8q.6A.0
≫(‘♀’)≪「この星に来るまでも大変だったよ。」
≫(‘♀’)≪「宇宙難民ってのはどの星も扱いが厳しくてね。受け入れられても一生監視がつくし種を増やすことは許されないんだ。」
≫(‘♀’)≪「一人でも逆らえばみんなまとめてお陀仏さ。」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなひどい!」
≫(‘♀’)≪「それが宇宙では当たり前なんだよデレさん。みんな侵略者だと思っているからね。」
≫(‘♀’)≪「受け入れる理由もただ単に自分たちがどれだけ寛容かをアピールするためさ、優しさからじゃないんだ。」
≫(‘♀’)≪「だから助けたつもりじゃないんだ。」
≫(-♀-)≪「そうやっていろんな星を渡り歩いてここを見つけたよ。」
≫(‘♀’)≪「私一人になってしまったがね、ハハ。」
(`ェ´)「……。」
そう言う人さんの眼は悲しみであふれていた。
ここに来るまでに失った人の中には人さんにとって大切な人もいたはずだ。
その人たちの分も生きようとしているのだろう。
168
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:26:29 ID:D/8q.6A.0
ζ(゚ー゚*ζ「ここは人さん、あなたにとってのもう一つの故郷です。」
ζ(^ー^*ζ「何かあったら私に言ってください!力になりますよ!」
≫(*‘♀’)≪
(*`ェ´)
眩しいくらいの笑顔だった。
(*`ェ´)「俺も力になるぜ人さん!」
≫(‘♀’)≪「ありがとう二人とも!二人に出会えて本当によかったよ。」
そんな感じで盛り上がりながら人さんお手製のあんこう鍋を食べる。
(*`ェ´)「うっまーい!」
ζ(゚ー゚*ζ「本当、美味しいですよ!人さんの料理!」
≫(‘♀’)≪「当然ですよ!デレさんのために作ったんですから!」
(;`ェ´)「あれ?俺は?」
≫(‘♀’)≪「君はついでかな。」
「なんだよそれ!」
「フフフ」
「ハハハハハ!」
正直今までの人生で一番楽しい一時だった。
そして人さんとは初めて出会う心から通じ合える親友だと感じた。
パチンコに行けば勝った方が晩飯を奢りあったりした。
ほとんどが両方負けて人さんの行きつけの居酒屋でやけ酒を飲んだ。
169
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:26:57 ID:D/8q.6A.0
(`ェ´)「ていうか人さんバイトしてたのかよ!よく宇宙人だとバレないね。」
≫(‘♀’)≪「水族館でバイトしとるんだがみんな着ぐるみ着てると思ってるよ。」
(`ェ´)「居酒屋のおっちゃんもそうだけどなんでそれで通るの?!」
≫(‘♀’)≪「これが人徳のなせる技かな?」
(`ェ´)「技っていうか……納得できないな。」
(`ェ´)「実は催眠術とか使えるんじゃない?」
≫(‘♀’)≪「そんな能力あればこんなオンボロアパートに住んでないよ。」
(`ェ´)「まあそうか。でも家賃一万なんてそうそうないよな。」
≫(‘♀’)≪「一万?私は二万だが……。」
(`ェ´)「安くなってるのは俺だけか。何でも前の住人が宇宙人だったらしくてね、そのおかげで安くなったんだよ。」」
≫(;‘♀’)≪「な……」
≫(#‘♀’)≪「それなら私も大家さんと話し合ってくる!宇宙人が住んでたら安くなるんだろ!!」
(;`ェ´)「落ち着けって自殺行為だろそれ。」
≫(#‘♀’)≪「君に負けていられない!」
人さんは変なところで負けず嫌いだ。
≫(#‘♀’)≪「私に勝ったと思うなよ!最後に勝つのはこの私だ!!」
(`ェ´)「……。」
170
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:27:30 ID:D/8q.6A.0
(`ェ´)「話を戻すけど、人さんて人間にない特殊な能力とかないの?」。」
≫(‘♀’)≪「巨大化くらいかな?」
≫(‘♀’)≪「あ、でもこの頭のチョウチンの触手には……」
ζ(゚ー゚*ζ「こんばんわ二人とも。」
玄関先で話しているとちょうどデレさんも帰ってきたようだ。
≫(*‘♀’)≪(*`ェ´)「こんばんわデレさん!」
≫(*‘♀’)≪「そうだデレさん、この前見たい映画があるって言ってませんでしたか?」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ、今話題のアメリカンヒーローVSジャパンヒーローがすごく気になってまして。」
≫(*‘♀’)≪「どうです、今週の土曜日にでも二人で行きませんか?」
(;`ェ´)「!?」
しまった出し抜かれた。
ζ(゚ー゚*ζ「ごめんなさい、土曜日は予定が……。」
≫(;‘♀’)≪「そうですか。」
(*`ェ´)「なら日曜日に俺と二人で行きませんか!」
ζ(゚ー゚*ζ「その…土日泊りで出かけるのでごめんなさい。」
≫(;‘♀’)≪(;`ェ´)「!?」
(;`ェ´)「そ、そうですか……。」
ζ(゚ー゚*ζ「また今度三人で遊び行きましょうね。それじゃおやすみなさい。」
≫(;‘♀’)≪(;`ェ´)「おやすみなさい。」
≫(;‘♀’)≪(;`ェ´)「……。」
言葉を交わさなくても目を見ればお互いに考えていることが分かった。
『土曜日に後をつけて野郎かどうか確認するぞ』
我々のデレさんに手を出す奴は許さない!
土曜日、日も登らないうちから玄関で待機してデレさんが出発するのを待つ。
朝7時ごろデレさんが階段を降りる音がするのでそっと後をつけていく。
171
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:29:38 ID:D/8q.6A.0
(;`ェ´)(正直、人さん目立つのでは?)
≫(‘♀’)≪(なぁにあえて堂々としていれば逆に目立たないものだよ)
≫(‘♀’)≪(私の経験談からね)
(;`ェ´)(そうですか……)
そうやって後をついていくとデレさんは駅に入っていった。
どの電車に乗るのだろうか、そう考えている時に人さん誰かとぶつかった。
ξ゚⊿゚)ξ「痛いわねあんた!どこに目ぇつけてんのよ!!」
≫(;‘♀’)≪「す、すみません。ちょっとよそ見してましてね。」
ξ#゚⊿゚)ξ「テメー不細工な面しやがって!もう少し周りに気ぃ使えや!」
めんどくさそうな輩に絡まれてしまった。
≫(;‘♀’)≪「ごめんなさい。」
(;`ェ´)「……。」
(゚、゚トソン「まぁまぁツンヌ、相手さんも謝ってることだしさ。」
ξ#゚⊿゚)ξ「チッ」
(゚、゚トソン「でもまぁあんたが約束の時間に間に合いそうってんのも中々ないよね。」
ξ゚⊿゚)ξ「今回は割と簡単に外泊許可が貰えったからね。」
(゚、゚トソン「あんたの上司には同情するよ。」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
ξ゚⊿゚)ξ「おっと、集合時間まであと少しじゃん。早くいこトソン。」
(゚、゚トソン「はいはい。」
ξ゚⊿゚)ξ「それと魚面のテメー!」
≫(;‘♀’)≪「!」
ξ#゚⊿゚)ξ9m「次はねぇぞ!」
≫(;‘♀’)≪(;`ェ´)「……。」
そう言ってその恐ろしい輩はどこかに行ってしまった。それと同時に完全にデレさんを見失ってしまった。
仕方ないので野郎二人で映画を見に行きいつもの居酒屋へ。その後デレさんに聞いたら女友達でネズミーランドに行ってきたらしい。
本当かな?
172
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:30:12 ID:D/8q.6A.0
そんなこともあったが人さんといると本当に楽しかった。
大学の友達よりも信頼できる。
いや、地球人と宇宙人といったこと関係ない本当の友達なんだと思う。
そんな日々がずっと続くと思っていた。
ある日の大学で講義が終わった後いつものメンバーで話していると誰かの家で焼肉パーティーしようということになった。
友達A「じゃあさ、ピャーの家でやろうぜ!」
(`ェ´)「別にいいけど。」
友達B「お隣にすげぇ美人さんがいるんだっけ?」
(`ェ´)「あぁ。でも俺たちなんて眼中にないと思うぜ。」
友達B「それを落とすのが腕の見せ所だろ。」
友達C「よっしゃwww!焼肉パーティーだwww!」
その日はバイトも休み食材と酒を買いみんなで俺の家に行く。
準備も整いあとは焼くだけだ。
そんな時に友達Cが聞いてきた。
友達C「そういえば一番奥の部屋の表札に『宇宙 人』ってあったけどどんな奴が住んでんの?」
友達A「『宇宙 人』?なんだそりゃ?」
友達B「やべーじゃんwwwヴィプトラ警備隊呼ぶかwww」
どうやらみんな人さんに興味津々なようだった。
そんなに気になるならみんな合わせてやるかな。人さんも新しい友達欲しいだろうしな。
それは余計なお世話だったことにその時の俺は気づくことができなかった。
173
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:30:50 ID:D/8q.6A.0
(`ェ´)「個性的な人だけどいいひとだよ。みんな会ってみるか?」
友達C「いいねぇ会おうぜwww何なら一緒に焼き肉食べようぜwww」
みんなで人さんの部屋の前に行きおれがドアをノックする。
(`ェ´)「人さんいる?」
そう声をかけると人さんが出てきた。
≫(‘♀’)≪「何だい佐藤くん?」
(`ェ´)「いやぁ、大学の友達が人さんも焼き肉一緒に食べないかってさ。」
そう言いながらみんなの方に振り返る。
友達C「あ…あぁ……」
友達A「う…宇宙人だぁぁあ!!!」
友達B「ヤベー!!ヴィプトラ警備隊呼べ!!ヴィプトラ警備隊!!」
174
:
名無しさん
:2018/08/29(水) 12:31:15 ID:D/8q.6A.0
≫(‘♀’)≪「「!?」
みんな騒ぎ出した。友達Cは腰を抜かし、友達Bはすぐさまスマホを取り出して電話をしようとしている。
(;`ェ´)「い、いやみんな落ち着けよ。人さんは悪い奴じゃないからな……」
必死に弁解しようとするがみんな聞く気がない。
その時、普段少し威張っている友達Aが人さんの前に立ちはだかる。
友達A「みんな早く逃げろ!」
友達A「おおおおお!来るなら来い!あ、相手になってやる!」
額は冷や汗が滲め出て足は震えているし腰も引けているが必死に人さんを威嚇する。
友達B「お、おぉ」
友達Bが俺と友達Cの服をつかむと無理やり下の駐車場まで運ぶ。
駐車場まで逃げたのをを見た友達Aも一目散に逃げていく。
prrr
友達B「早く出てくれぇ!」
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