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ショタ提督「ポケモントレーナーになりたいなー」明石「了解です!」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/11/19(日) 19:17:28 ID:Wt134MFc
はじめまして! ポケット モンスターの せかいへ ようこそ!
わたしの なまえは オーヨド みんなからは ポケモン はかせと したわれて います
この せかいには ポケット モンスター と よばれる いきもの たちが
いたるところに すんでいる!
その ポケモン という いきものを ひとは ペットに したり しょうぶに つかったり…
そして…
わたしは この ポケモンの けんきゅうを してる というわけです!
明石「はい」
ショタ提督「すごいなぁ(小並)」
大淀博士「じゃあ早速旅に出てください」
ショタ提督「よく分からないけどまぁいいか」
大淀「その前にポケモンをお渡ししますね」
ショタ提督「あっ、モンスターボールが3つあるんでしょ?」
明石「あったんですけどねぇ」
大淀「どうやら駆逐の子達が持って行っちゃって1つしかないんですよ」
ショタ提督「えぇ......じゃあそのポケモンは?」
大淀「
>>3
です」
811
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:39:01 ID:6TimNxlk
レ級「サァー、ヤッテやるぜ、ガオガエン!!」
ガオガエン「ガオォォォッ!!」
リコリス「下がれ」
レ級「エ?」 ガオガエン「ガオ?」
リコリス「私の庭で、勝手に騒がれたら困るンダ」
レ級「デ、デモヨォ......」
リコリス「悪い事は言わナイ。やめておきナ。ココは私のフィールドだ」
レ級「ワ、分かっタヨ......リコ姉に任せル......」
リコリス「安心シロ。報酬はお前にクレテやる。あのガキはお前が離島嬢の所まで持って行きナ」
レ級「マジー? だったら何も文句ネェヨっ!」
リコリス「という訳ダ。遊んでモラオウカ。行っておくガ逃げたらコイツがタダじゃ済まないヨ」
デリバード「デリっ!?」
レ級「大人しくシテナ! 人質ナラヌ鳥質ダゼ!」
ガオガエン「ガオッ!」
秋津洲「ひどい! デリバードを返して......!」
リコリス「返してヤルサ。このバトルが済んだらナ」
ショタT「............」
夕雲「......あいにく私、ならず者と手合わせすることは出来ません。我が校の品格に関わりますので」
不機嫌そうに言い放つ夕雲
ショタT「......そうだよね。ごめん、夕雲ちゃん。君をこんなことに巻き込んじゃって......」
申し訳なさそうに答える少年
夕雲「............」
812
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:39:42 ID:6TimNxlk
ショタT「行くよ、僕のポケモンたち!!」
リコリス「フ......歓迎してヤルヨ」
夕雲「はぁ......ダメね、夕雲ったら」
溜息をつく
ショタT「モロバレル、頼んだ!」
リコリス「来イ、ダーテング!!」
ポゥン!
ポゥン!
モロバレル「バレッ!」スタッ
ダーテング「ダーーーッ!!」バサッ
秋津洲「なんか悪そうなのが出て来たかも......」
夕雲「ダーテング。草と悪の複合タイプ。トレーナーに似てよこしまな顔付きね」
リコリス「けッ!」
ショタT「でも、相性は悪くない! 行くよ、モロバレル!!」
モロバレル「バレーッ!」
攻撃の構えを取る
リコリス「ダーテング、『グラスフィールド』」
ダーテング「ダァァァァァァァ......!」カッ
813
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/04(金) 22:40:23 ID:6TimNxlk
ダーテングが目を光らせ呪を唱える
それに呼応し場に変化が起こる
ガササササササ
秋津洲「な、なにこれ......!?」
夕雲「おかしい......グラスフィールドは場に草を茂らせる変化技のはず......なのに」
ショタT「か、枯れていく......草が」
青々と茂っていた雑草が何かに力を奪われるかのように萎む
茶色い地面が顕になったのち、何かが一斉に芽吹いてゆく
急激に成長を遂げた茎の先端の蕾が鮮やかな色と共に花開き
夕雲「悪趣味ね......」
ショタT「確かに草は草だけど......これって......」
秋津洲「ひ、彼岸花!?」
真紅の華が一帯を赤一色に染める
リコリス棲姫「サァ......掛カッテ来ナ」
続く
814
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:09:17 ID:1m2kSf9A
場に彼岸花が咲き乱れる
秋津洲「ちょ、ちょっと縁起悪いかも〜〜〜......」
リコリス棲姫「安心シナ。コイツらはイイ奴ダ。お前にも恵みをくれてヤルサ」
ショタT「恵み......?」
夕雲「普通、グラスフィールドによって植えられた草花は、地面に接している者に滋養を与えてくれるわ」
ショタT「そっか、体力を回復させる効果があるんだね」
夕雲「でも......嫌な予感がする。気をつけて下さい、ショウタさん」
ショタT「うん、ありがとう。夕雲ちゃん」
ショタT「モロバレル、『クリアスモッグ』だ!!」
モロバレル「バレーーーッ!!!」プシューーーー!!
透明な毒霧を相手に噴きつける
ダーテング「ングッ......!?」ゴホッ
ショタT「効果は抜群だ!」
モロバレル「バレッ!」
リコリス「フン」
キラン
ダーテング「ダァァァァ」
彼岸花が揺らめき力を分け与える
815
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:09:59 ID:1m2kSf9A
秋津洲「回復されまくって倒せないかも......なんてことないよね?」
夕雲「フィールド効果の回復量は高が知れてるわ。気にせず攻め続けるのよ」
ショタT「うん! もう一度クリアスモッグだ!」
リコリス「ダーテング、『神通力』!!」
ダーテング「ダーーーーッ!!」カッ!
モロバレル「バレーーーッ!!」プシュー!
ダーテング目が光り、身体から霊気が湧き上がる
立ち上るエネルギーが念力となってモロバレルを襲う
それに遅れダーテングも毒霧を受ける
モロバレル「バレレーッ......!」ズキッ
ダーテング「ダァァァ......ッ!」ゲホッ
ショタT「しまった、エスパー技か......! でも!!」
モロバレル「モロッ!!」キランキラン!!
モロバレルの身体がきらめく
ショタT「モロバレルに持たせた『黒いヘドロ』の効果、そしてグラスフィールドの効果で体力を回復!!」
夕雲「ふふっ。いい道具を持たせてるのね」
レ級「ケッ! アタシのガオガエンが出りゃあんなキノコ」
リコリス「黙って見てナ」
ダーテング「ダァァァ......!」キラン
816
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:10:54 ID:1m2kSf9A
リコリス「じゃあ、これならドウダ? ダーテング、『暴風』!!」
ダーテング「ダァァァァッ!!」
バサァッ!!
ダーテングが両手を大きく扇ぐ
真紅の花びらが舞い上がる
秋津洲「きゃぁぁぁぁっ!」
ショタT「今度は飛行技かっ......!」
ゴオオオオオオオオオオッ!!!
暴風がモロバレルを空中に持ち上げ
モロバレル「バレーーーッ!?」
ドォン!!
地面へと叩きつける
ショタT「大丈夫!? モロバレルっ!」
夕雲「いや......」
モロバレル「バレバレ〜〜っ?」ピヨピヨ
ショタT「まずい、混乱してる! しっかりして!」
モロバレル「バッ......! バレレッ!!」
バキィッ!
訳も分からず自分を攻撃する
レ級「ヘッ、ザマネェナ!」
リコリス「これでトドメだ。ダーテング、神通力!!」
ダーテング「ダァァァァァッ!!」
カッ!
目が光る。放たれた念力が満身創痍のモロバレルに追い討ちをかける
ショタT「くっ............!!」
モロバレル「バ......レ......ッ......」
バタッ
モロバレルはたおれた
817
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:11:25 ID:1m2kSf9A
ドクン
鼓動
ショタT「うっ......!」ガクッ
地に膝を着く少年
夕雲「......ショウタさん、大丈夫っ!?」
秋津洲「えっ、な、なんなの!?」
少年の額に大粒の汗が滲む
ショタT「はぁーっ......はぁーっ......な、なんだこれ......」
動悸が激しくなる
リコリス「フッ......少シ、刺激が強過ギタカ?」
夕雲「......」
睨み付ける
夕雲「......説明して頂けますか? いったいどんな仕掛けが?」
ブチッ
地面から一本の花を引き抜く
リコリス「コノ花がくれるノサ。恵みモ、毒モ」
818
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:12:16 ID:1m2kSf9A
夕雲「毒......」
リコリス「私はネェ、生温い戦いに興味はナインダヨ。トレーナーも命賭けなきゃ、ツマラナイだろう?」
リコリス「ダカラこのフィールドに『種』を植えておいたのさ。本気のバトルをする為の仕掛けをネ」
リコリス「コノ花が与える毒が、トレーナーとポケモンに作用し神経を昂ぶらセル。スルトドウダ?」
リコリス「自分のポケモンと一緒に戦ってる気分にナルダロウ? ドウダ、瀕死の味ハ?」
夕雲「............」チラッ
モロバレル「バレッ......」グタッ
力なく地に伏せるモロバレル
ショタT「はぁーっ、はぁーっ......!」ゼェゼェ
秋津洲「ショウタくん! しっかりして、どうしたの!?」
ショタT「お......おかしい......もう、治ったはずなのに......」
苦しそうに脇腹を押さえる。塞がったはずの傷が疼く
ショタT「(......思い出す......あの時を......)」
肩を震わせる
夕雲「ショウタさん......」
リコリス「にしても情けネェガキだ。もう少しヤルかと思ってたケドナ」
819
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:12:51 ID:1m2kSf9A
ギュッ
夕雲「......大丈夫」
ショタT「え......?」
秋津洲「きゃっ......///」
夕雲に優しく抱きしめられる少年
レ級「ヒューッ」
リコリス「ませてんナ。最近のガキは」
ショタT「ゆ、夕雲ちゃん......」
夕雲「私の知らないうちに、とても辛いことを経験したのね......」
夕雲「あなたが一番苦しんでいた時に傍に居てあげられなかったこと、夕雲、とても悔やみます」
夕雲「でも大丈夫よ。もう夕雲が、ずっとずっと、一緒に居てあげますから。だから安心して」ギュッ
ショタT「......僕は......」
夕雲「怖いのね。でもいいじゃない、別に」
夕雲「夕雲が、全部包み込んであげる。だから、もっともっと、甘えてくれても、いいんですよ」
ショタT「............ありがとう」
夕雲「うふふっ。でもちょっと待ってて下さいね」
少年の持つ空のモンスターボールを優しく取り上げる
夕雲「......秋津洲さん、ショウタさんをよろしく」
秋津洲「えっ、あっ、は、はいかもっ!」
820
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 22:14:21 ID:1m2kSf9A
夕雲「戻りなさい、モロバレル」
モロバレル「バッ......」
ポゥン
夕雲「あなたもよく頑張ってくれましたね。お礼を申し上げます」
夕雲「後は......この夕雲に任せてちょうだい!!」
秋津洲「ええっ!? 夕雲ちゃんがやるの!? だ、大丈夫なの......?」
夕雲「実力に関してならご心配なく。それ以外の問題について今は考慮しませんが」
リコリス「本当にイイのカイ、お嬢ちゃん? 言うケド私は、お前のようナ奴コト嫌イダヨ」
夕雲「嬉しい限りです。お互い様ね」
リコリス「チッ......手加減はイラネェ。ありったけの戦力注ぎ込んで来ナ」
リコリス「このバトルでテメェの身が持てバの話だがナァッ!!!」
夕雲「言われるまでもありません。持てる限りの力で貴女の仲間を一人残らず沈めてあげる」
(殺気)
レ級「ゲッ!?」ビクッ!
ガオガエン「ガオッ!?」ビククッ!
デリバード「デッ!?」ビビクン!
リコリス「面白ェ......!!」
レ級「オイオイ、正気かよコイツら......」←引き気味
秋津洲「て、てててっ! 夕雲ちゃんちょっと忘れてない!? あっちには鳥質のデリバードが!」
夕雲「関係ないわよ! みんな一緒に沈みなさい!!!」
秋津洲「ええええええええっ!?」 デリバード「でりいいいいいいっ!?」
続く
821
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:48:35 ID:SmXXUIwo
秋津洲「......ショ、ショウタくん、大丈夫かも? まだ苦しい?」
ショタT「僕はもう大丈夫です......それより......」
フィールドに目をやる
対峙する二人のトレーナー
不吉な真紅の花畑が依然として一面に広がっている
リコリス棲姫「ホラよ。サッサと掛かって来ナ、ガキィ!」
ダーテング「ダァァァァッ!」
夕雲「この草花で覆われたフィールドには、私の華やかなポケモン達が相応しい」
手元には4つのボール
その内の一つを構える
夕雲「さぁ、貴女の相手はこの夕雲です! おいで、私の新たな主力、キュワワー!」
ポゥン!
キュワワー「キュワー!」フワッ
『キュワワー』
はなみつポケモン
タイプ:フェアリー
特性:フラワーベール/ヒーリングシフト
ショタT「キュワワー......?」
秋津洲「可愛いかもー! って、あんな可愛い子で戦えるの?」
夕雲「ご心配なく。戦闘、開始!」
822
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:50:50 ID:SmXXUIwo
リコリス「騙されネェゾ、そいつは草タイプじゃねェ」
夕雲「よくご存知ね。大体の方は勘違いされるんですよ」
リコリス「へっ、だったらコレダ!」
ダーテング「ダァァァァ......!!」ゴゴゴゴ
バサッ!!
ダーテングの両目が強烈な光を放ち、両手を大きく扇ぐ
風が吹き花吹雪が舞い上がる
真紅の花弁を巻き込み、赤く染まった竜巻が出現する
リコリス「知らなかっタラ覚えておけヨ。この場で繰り出される草技はヨリ強力にナル!」
夕雲「ええ、知ってます」
リコリス「分かってンナラ、テメェも巻き込まれネェよう気を付けンダヨッ!」
リコリス「ダーテング、『リーフストーム』!!!」
夕雲「遅いわね」
シュッ
キュワワーの姿が消える
リコリス「!?」
夕雲「キュワワーの特性『ヒーリングシフト』の効果」
夕雲「体力を回復する技を先制で繰り出すことが出来る。それが攻撃技であっても例外なく、ね」
夕雲「やりなさい、キュワワー! 『ドレインキッス』!」
ダーテング「ダッ!?」バッ
背後に気配を感じ振り向く
それに合わせキュワワーがダーテングに接吻する
CHU☆
823
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:51:54 ID:SmXXUIwo
キュワワー「きゅわーっ♥」チューッ
ダーテング「ちゅ......ん......んちゅ......」
レ級「オホー」
リコリス「ナナナ何ヤッテンダァァァ! ダーテングゥゥゥゥゥッ!!!」
キュワワーに力を吸われダーテングの目の輝きが失われてゆく
それに同調し巻き起こした竜巻が弱まる
宙に浮かぶ花びらが静かに舞い降りる頃
ガクッ
ダーテング「ン......グッ......」
ダーテングは倒れた
ショタT「よしっ!」
秋津洲「やったかも!」
リコリス「ウグッ! ゲホッゲホッ!!」
同時にそのトレーナーが咳き込む
夕雲「この花の毒の影響で、自分のポケモンと戦ってる気持ちになる、と先程おっしゃっていましたね?」
夕雲「まさか、貴女まで口づけされてる幻覚を見てる訳じゃないでしょうね? 夕雲そちらの趣味は......」
リコリス「クソがッ......!!」ゼェゼェ
ポゥン
ダーテングをボールに戻す
残った3つのボールから一つを摘む
リコリス「出て来い、アマージョ!!!」
ポゥン!
アマージョ「アマーッ!!」スタッ
『アマージョ』
フルーツポケモン
タイプ:草
特性:リーフガード/女王の威厳
824
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:52:57 ID:SmXXUIwo
夕雲「アマージョ......」
リコリス「ホラよ、掛かって来ナ!」
アマージョ「マージョッ!」キッ
夕雲「引かざるを得ないわね......戻りなさい、キュワワー!」
キュワワー「きゅわっ!」ポゥン
キュワワーをボールに戻す
秋津洲「えっ、なんで戻しちゃうの?」
ショタT「そうか......アマージョの特性の一つは、先制技を無効化する『女王の威厳』」
ショタT「つまり、先制技化したドレインキッスも効かないってこと」
リコリス「女王様に舐めた真似は許されネェゾ」
夕雲「ふん。何が女王様よ」
別のボールを構える
リコリス「手持ちヲ交代スルのは構わネェけどサッサと出シナ! さもネェと、攻撃を食らうノハ......」
アマージョ「アマッ!」バッ
パチッ!
アマージョが取り出した鞭を鳴らす
リコリス「テメェダカラナァッ!! アマージョ、『パワーウィップ』!!」
アマージョ「マジョーッ!」バッ
鞭を大きく振るう
秋津洲「ひぃぃぃぃっ!?」
ショタT「夕雲ちゃん!」
夕雲「......おいで」
ポゥン!
825
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:54:07 ID:SmXXUIwo
シュッ
鞭が空を切り裂く、その軌道上で赤い花びらが血飛沫のようにが舞い上がる
バチィン!!
対象を捉えた鞭が炸裂音を鳴らす
リコリス「ケッ......!」
夕雲「出てきて早々こんな仕打ちをさせてすみません。でもあなたなら大丈夫でしょう?」
夕雲「頼んだわよ、ラフレシア!」
ラフレシア「ラッフー!!」バン!
秋津洲「ホッ......」
ショタT「よし、いける。たとえ草技を強化しても、草と毒の複合タイプをゴリ押せる程の威力はない」
夕雲「この子を出すのが遅れていたら、本当に夕雲が攻撃を食らっていたわね」
リコリス「当然ダ。テメェに手加減する程の容赦は残ってネェヨ」
夕雲「うふふふっ......それは結構。夕雲は今、どうお返しして差し上げようかと腐心してるところです」
妖しく微笑む
ショタT「夕雲ちゃん......?」
リコリス「ヤッテミロ......!!」ブチッ
レ級「リ、リコ姉、幾らなんでもキレ過ぎジャネーカ......?」
夕雲「さて、夕雲たちもこのフィールドの恩恵は受けさせて貰いますよ。いいわよね?」
リコリス「勝手にシナ」
ラフレシア「らふーっ!」キラン
花が揺らめきラフレシアに力を分け与える
826
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:55:56 ID:SmXXUIwo
リコリス「見せてやるヨ。 戦闘ってのはネ、コウイウモンダヨッ!!」
アマージョ「マーーーー!!」バッ
アマージョが跳躍する
身軽に空中を舞いラフレシアに突撃する
リコリス「アクロバット!!」
アマージョ「ジョッ!!!」バシッ!
華麗な蹴りが上空から繰り出されラフレシアの脳天に直撃する
ラフレシア「ラフーッ!?」バキィッ
夕雲「きゃあっ......!」ズキッ
ショタT「ゆ......」
秋津洲「夕雲ちゃん!」
ショタT「くそっ......また飛行技か......!!」
夕雲「......ふぅ......確かに......ラフレシアの痛みが伝わってくるようだわ」
夕雲「さすがに、草ポケモンの女王と呼ばれるだけの実力はあるわね」
リコリス「ハッ!」
アマージョ「アーマママッ!」
高笑いが響き渡る
827
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:56:56 ID:SmXXUIwo
ラフレシア「ラフ......」ジー
心配そうに主を見つめる
夕雲「安心なさい、ラフレシア。あなたが自信をなくしては私まで不安になるわ。大丈夫よ」
リコリス「フ、中々いい顔ダッタゼ? ソイツがくたばる時のテメェの顔は更に見ものダネェ」
アマージョ「アマママ」ホホホホ
夕雲「そう、早く見れるといいわね」
夕雲「ラフレシア、『日本晴れ』」
ラフレシア「シアーーーッ!!」カァァァァァ
日差しが強くなった
秋津洲「暑っ!? なにこれ!?」
ショタT「日本晴れは天候を書き換える技です。これで、このフィールドは晴天になった」
秋津洲「そ、それに何の意味が〜......?」汗ダラー
ショタT「......色々と」
828
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:58:01 ID:SmXXUIwo
リコリス「ナァニ考えテヤガル......」
夕雲「直に分かります」
リコリス「ソウカヨ。じゃあトットトくたばりヤガレッ!! アマージョ、再びアクロバット!」
夕雲「......残念ながら。ラフレシア」
ラフレシア「ラフッ!」カッ
アマージョ「マーーーー!!」バッ
アマージョが再び跳躍し空中から足技が繰り出される
その足先がラフレシアに触れた瞬間
夕雲「『力を吸い取る』!!」
ラフレシア「フゥゥゥゥゥ!!」キュインキュインキュイン
アマージョ「アマママまっ!?」シュウウウウ
触れた箇所から力が吸い取られてゆく
リコリス「コレハッ!?」
夕雲「ラフレシアの特性:葉緑素! 晴天化での素早さが2倍になる! これでラフレシアがアマージョに先手を撃てます」
夕雲「さらに『力を吸い取る』の効果! 相手の攻撃力を奪い、体力を回復する!!」
夕雲「さぁ、仕留めてみなさい! ラフレシアを、この夕雲を!」
バキィッ!
リコリス「オノレェ......」
アマージョ「ジョッ......」ギリッ
夕雲「............あら、この程度?」
ラフレシア「ラッフー!」
悠然と構えるラフレシアと夕雲
829
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 21:59:09 ID:SmXXUIwo
夕雲「それではもう一度。『力を吸い取る』!」
ラフレシア「フゥゥゥゥゥ!!」キュインキュインキュイン
アマージョ「アマっ.......!」シュウウウウ
再びアマージョから力が奪われてゆく
リコリス「グッ......!!」
夕雲「満たされました、うふふふっ♪」
ラフレシア「ラフーッ♪」キラリン
夕雲「さぁ、性懲りもなく掛かって来なさい、女王様」
リコリス「テメェ......!!」
アマージョ「ママママ......!!」プルプル
夕雲「おやぁ? まさか、私のラフレシアの体力を削りきることが出来ないんですかぁ?」
夕雲「そんなぁ、話が違いますよぉ〜? この子を仕留め、夕雲が苦しむ時の顔を見たかったのではなかったのですか、女王様ぁ〜?」
夕雲「失望しました。結局貴女は所詮偽りの女王。紛い物の、趣味も悪い玉座に踏ん反り返るだけの、この狭い箱庭の支配者」
夕雲「下らない......あまりにも下らなすぎます。さぁ、さっさと掛かってらっしゃい。バトル中よ」
秋津洲「ひっ......」
ショタT「ゆ、夕雲ちゃん......どうしてそこまで......」
リコリス「............!!」ギリリリ
夕雲「答えのない所を見ると図星のようでしたね。でもいいの、そんなこと。夕雲にはどうでもいい事」
リコリス「テメエエエエェェェェェェッ!!!!!」
夕雲「関係ないって言ってるでしょう! 私にとって重要なのは、貴女が私の愛する人を傷つけたということ!!」
ショタT「えっ!?」ドキッ
夕雲「どんな理由があろうと、この人を傷つける者は許しません! やりなさい! ラフレシア!!」
夕雲「『ヘドロ爆弾』!!!」
続く
830
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:21:05 ID:BRKxSv9U
夕雲「やりなさい、ラフレシア!! ヘドロ爆弾!!!」
ラフレシア「ラフッ!」
ラフレシアの目の色が変わり攻撃の姿勢に入る
リコリス「チッ......!」
アマージョ「ジョッ......!」ギリリ
歯軋りをする
夕雲「いいのですか? 私たちはまだ反撃を受けていませんよ。もっとも、貴女方にそれだけの気力が残ってるか知りませんが」
夕雲「そのまま何もせず突っ立ってるだけならば......大人しく狩られなさい!!」
リコリス「ヤラレルかよ! 行けアマージョ!!」
アマージョ「マーッ!」バッ!
跳躍する
先ほどの華麗な舞は見せず、ただ敵に突撃する
夕雲「ふん、随分と華やかさに欠けるアクロバットになったわね」
ショタT「いや違う......この動きは!」
トン
ラフレシア「シア?」
ラフレシアの花弁の上にアマージョの足が乗る
リコリス「『蜻蛉返り』!」
アマージョ「ジョッッッ!!」バッ!
831
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:23:04 ID:BRKxSv9U
ラフレシア「ラッ!?」バシッ!
アマージョがラフレシアを踏み台にし、自分のトレーナー目掛け跳び去ってゆく
リコリス「サァ、戻レ!」
アマージョ「アマー!」ポゥン!
ボールを前にかざし、自分目掛けて跳んで来たアマージョをボールに戻す
ラフレシア「フー」
夕雲「とんぼ返りでしたか。蚊に刺される程の痛みも感じませんでしたが」
リコリス「良くヤッタ、アマージョ。ダガ、アンナノお前が手を煩わせる相手ジャネェ」
リコリス「後でマタ暴れさせてヤルカラヨォ......今はコイツに任せナ」
リコリス「出テ来イ! ロズレイド!!」
ポゥン!
ロズレイド「ローズッ!」スタッ
『ロズレイド』
ブーケポケモン
タイプ:草・毒
特性:自然回復/毒の棘/???
ロズレイド「......」スッ
深々とお辞儀する
スポットライトのような強い日差しがロズレイドを照らし出す
832
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:25:05 ID:BRKxSv9U
夕雲「ふふふっ♪」スッ
スカートを軽くつまみ深々と頭を下げて応じる
ラフレシア「ラフー」グイッ
それに合わせてラフレシアも頭を下げる
ショタT「えっ、あっ......」コクッ
秋津洲「ど、どうもかも......」コクッ
つられてお辞儀する
レ級「相変わらず、気取ったヤロウダナ」
リコリス「ソウイウ奴ナンダヨ。悪くネェダロ」
ロズレイド「レイッ!」キリッ
夕雲「成る程。女王がいる以上、エスコート出来る紳士がいなくてはなりませんからね」
(お辞儀中)
ラフレシア「............」
依然として深々と頭を垂れる夕雲とラフレシア
・・・ ・・・
ショタT「夕雲ちゃん......?」
ロズレイド「?」
リコリス「オイ、イツマデ頭下げてる気ダ。フザケテんのか?」
夕雲「............バトル、続行」
ラフレシア「ラッフゥゥゥ!!!」カッ!
833
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:26:53 ID:BRKxSv9U
レ級「ゲッ!?」
リコリス「ハァッ!?」
ボコボコォ
ラフレシアの巨大な花弁の中心に構える砲口、その奥底で何かが沸き立つ音が聞こえる
夕雲「『ヘドロ爆弾』!!!」
ラフレシア「シアーーーーーッ!!!」
バシュゥゥゥッ!!!
頭を下げたまま標準を合わせ、煮え滾るドス黒い砲弾を放つ
バァァァァン!!!
ヘドロ爆弾がロズレイドに着弾する
ロズレイド「ズレェッ......!」シュウウウウ
ショタT「こ、攻撃したーっ!?」
秋津洲「もはやただの不意打ちかもー!」
夕雲「なーにが紳士よ。夕雲、キザな男はキライですから」
ラフレシア「らっふーッ!!」プンスコ
834
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:30:32 ID:BRKxSv9U
ショタT「っ......!」
バッ バッ
衣装の汚れを払い落とす音がする
ヘドロ爆弾が炸裂し立ち込める毒霧、その奥から鈍い光が漏れる
リコリス「......今度は、コチラノ番ダ」
ロズレイド「ローズッ!!」バッ!
両手のブーケ状の腕を振るい、漂う瘴気を吹き飛ばす
右の赤い花束をラフレシアに差し向ける
その右手は既に赤熱による発光で白く染まりきっている
ショタT「まさか......!」
夕雲「困ったわね、その攻撃は......」
リコリス「忘れてネェゼ。ソイツが発動してクレタ『日本晴れ』の事をナァ」
リコリス「テメェらに私のフィールドの恩恵があるヨウニ、コノ天候も私ヲ助ける力があるって訳ダ!」
リコリス「ソノ身を炎に焼かレ、セイゼイ苦しみナァ! ヤレ、ロズレイド!!」
ロズレイド「ロォォォォズッ!!!」カッ!
リコリス「『目覚めるパワー』!!」
835
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:31:47 ID:BRKxSv9U
ゴオオオォォォ!!
ロズレイドの右手から灼熱のエネルギー弾が放たれる
ショタT「ま、まずい!」
バァァァァァン!!!
ラフレシア「シアァァァァァァッ!!」ボオオオオオオ
夕雲「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ラフレシアが炎に包まれる
それに同調しトレーナーにも痛みが伝わる
秋津洲「ひ.....ひどいっ!」
リコリス「目覚めるパワーは、ポケモンの個体によってタイプが変化スル技。このロズレイドが放つ目覚めるパワーのタイプは『炎』!!」
リコリス「分かってるダロウが、晴天化では炎技の威力が増加スル! ダガそれだけジャネェ!」
リコリス「コイツの特性:テクニシャンによって、威力の低い技が強化サレル!!」
リコリス「ホラよッ! お灸をスエテヤルヨォッ!!!」
ガクッ
ラフレシア「ラッ......フ......」バタッ
ラフレシアは倒れた
ショタT「夕雲ちゃん!!」
駆け寄ろうとする少年
夕雲「はぁ......はぁっ......さ......下がりなさいっ......!」
ショタT「っ!?」
夕雲「こ、この程度......まだやれるわ!」
ショタT「夕雲ちゃん......」
夕雲「......ふぅー......迂闊だったわね。頑張ったわ、ラフレシア。お戻り」
ラフレシア「シアッ......」ポゥン
836
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:32:32 ID:BRKxSv9U
リコリス「まずは一匹......」ニィッ
ロズレイド「レーイッ!」
夕雲「ふん」
新たなボールを構える
リコリス「褒めてやるヨ。ソッチの坊主は一匹でダウンだったからナァ」
ショタT「くっ......!」ギリッ
夕雲「......この人を馬鹿にする事は......夕雲が許しません」
夕雲「おいで、ウツボット」
ポゥン!
ウツボット「ボォォォット!!」トン
夕雲「それに気になります。そう言う貴女が、いったいどれだけ戦えるのか......」
夕雲「この夕雲に見せてご覧なさいっ!」
リコリス「テメェの方がナァッ! ロズレイド、再び『目覚めるパワー』!!」
ロズレイド「ロォォォッズ!」カッ!
リコリス「後悔シナ! 自分が用意した晴れ舞台で、無残に焼かれる事ヲナァッ!!」
837
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/08(火) 00:33:45 ID:BRKxSv9U
夕雲「いいえ、後悔などしません。今度は貴女の番ですから」
ウツボット「ウッツゥゥゥゥ!!」ボォッ!
ウツボットの口から球体のエネルギー弾が空高く打ち上げられる
リコリス「ハッ!?」
ロズレイド「レイッ!?」
上空を見上げる
打ち上げられた球体が太陽と重なる。その瞬間
ゴォォォォォォォォ!
球体は巨大な火の玉へと変わりロズレイド目掛け落下する
夕雲「『ウェザーボール』!!」
ドオオオオオオオオン!!
ロズレイド「ロォォォォォッ!!!」ボオオオオオオオ
ロズレイドが業火に包まれる
リコリス「ウギャアアアアアアアアッ!!!」
夕雲「先程はどうも。倍返しよ」
続く
838
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:46:56 ID:2YNS64Vw
今回のエピソードまで書ききったらもうこのスレも終わるかもしれません
よろしくお願いします
839
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:47:34 ID:2YNS64Vw
ガクッ
ロズレイド「ロ......ズ......っ」バタッ
ロズレイドは倒れた
夕雲「これにて舞台は閉幕よ。役者さんは下がりなさい」
フィールドを照らす光が弱まってゆく
リコリス「オ、オノレェ......ッ! 戻レ、ロズレイドッ!」
ポゥン
夕雲「夕雲が残す戦力は、ウツボットとキュワワー。そしてもう一体」
ウツボット「ボット!」
夕雲「対するあなたはアマージョと」
リコリス「コイツだけだ」
ボールを構える
ショタT「これで、3対2......」
秋津洲「よしっ、勝てるかも!」
レ級「オ、オイ......勝てンノカ、リコ姉?」
リコリス「......黙って見てナ。出て来ヤガレ!!」
ポゥン!
夕雲「......!」
一瞬夕雲の表情が硬くなる
ショタT「こいつは......!」
ナットレイ「レイッ!!」ドン!
『ナットレイ』
とげだまポケモン
タイプ:草・鋼
特性:鉄のトゲ
840
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:48:14 ID:2YNS64Vw
ショタT「まずい、ナットレイは草と鋼の複合タイプ。弱点を突くには炎技を撃たなきゃいけない!」
秋津洲「え、炎技? じゃあさっきと同じ技を出せば」
夕雲「もう出ないわよ」
日差しが弱まっている
ショタT「日本晴れの効果は、時間の経過と共に消滅するんだ。ウェザーボールは天候の影響でタイプを変化させる技だから......」
夕雲「悲しいことに、この状況で撃っても炎技にはならない」
秋津洲「えぇぇぇぇっ!?」
リコリス「容赦はシネェ! 行け、ナットレイ!!」
ナットレイ「ナットォォォ!!」
ギュイイイイイイイン!!
ナットレイがベーゴマのように高速回転し始める
周囲の彼岸花の散らし赤い花吹雪が舞い上がる
回転力を保持したままウツボットにゆっくりと突撃してゆく
夕雲「だからと言って引き下がる訳にはいきません。成すべき事を成すまで」
夕雲「ウツボット、リーフストーム!!」
ウツボット「ボットォォォォォ!!!」カッ
ウツボットが頭部の葉を上げ大きく口を開き、その口から大量の枯葉が渦を描き吐き出される
リーフストームが突撃してくるナットレイを迎え撃つ
バァァァァァァン!!
土煙に枯葉と赤い花びらが混じり合う
841
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:48:52 ID:2YNS64Vw
ショタT「......!」
秋津洲「や、やったかも......?」
ギュイイイイン......
立ち込める土煙の奥から嫌な音が聞こえる
夕雲「......まぁ、そうでしょうね」
リコリス「コノ程度か。 ヤレ、ナットレイ!!」
ナットレイ「ナットォォォォオ!!」ギュイイイイン!
高速回転するナットレイが土煙を吹き飛ばしウツボットの正面に現れる
ウツボット「ウッ!?」
リコリス「ジャイロボール!!」
ズガガガガガッッッ!!!
ナットレイ「レレレレレレッッッ!!!」ガガガガガ
ウツボット「ボットォォォォォ......!!」ズババババ
ナットレイの鋼鉄の棘がウツボットの表皮を削りとってゆく
夕雲「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ウツボットの苦痛がトレーナーに伝わる
ショタT「夕雲ちゃん!!!」
リコリス「アハハハハ! イイ叫びダヨ。精々苦しみナ!!」
842
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:49:24 ID:2YNS64Vw
バタッ
ウツボット「ボッ......ト......」
ウツボットは倒れた
夕雲「はぁ......はぁ......さすがに......ダメかもね......」
ギュッ
夕雲「............まぁ」
ショタT「夕雲ちゃん、しっかりして!」
夕雲の肩を支え手を握る少年
夕雲「ふふふ......ごめんなさい、ショウタさん」
夕雲「夕雲、あんなに強気だったのに......こんな情けない所をお見せしてしまって......恥ずかしいわ」
ショタT「そんなことない。夕雲ちゃんは僕は助けてくれた。今度は僕が......!」
夕雲「はぁ......何言ってるの......あなただって限界だったでしょ」
ショタT「............それでも」
リコリス「唐突にラブコメ始めテンジャネェヨッ!! 目障りナンダヨォッ!!!」
リコリス「そんなにイチャついてたいんナラ、続きは地獄でやりナァッ!! 二人仲良く葬ってヤルヨッ!!!」
ナットレイ「ナットォォォ!!」ギュイイイイイイン!
ナットレイが再び回転する
夕雲「......ショウタさん、聞いて」
ショタT「......?」
843
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:49:55 ID:2YNS64Vw
夕雲「夕雲は、あなたと一緒にいれば、もっともっと強くなれる。だから」
夕雲「私の傍に居て」
ショタT「......分かった」
ギュッ
互いの強く手を握りしめる
夕雲「うふふふっ♪」
夕雲「さぁ......よく頑張ったわ、ウツボット。戻って下さい」
ウツボット「ボット......」
ポゥン
夕雲「ふぅ......お願いします。この夕雲に、力を貸して下さい」
夕雲「再びおいで、キュワワー!!」
ポゥン!
キュワワー「キュワー!」
リコリス「ケッ! ナニかと思ったらマタソイツか」
ショタT「(キュワワーはフェアリータイプのポケモン。鋼タイプのナットレイに有効な相手とは言えない......でも)」
ショタT「僕は、夕雲ちゃんを信じる」
夕雲「えぇ、お願いします」
844
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:50:22 ID:2YNS64Vw
リコリス「ナットレイ、ジャイロボールだ!!」
ナットレイ「レイィィィィィィッ!!」ギュイイイイン!!
ナットレイが高速回転しながらキュワワーに突撃する
夕雲「......キュワワー、『トリック』」
キュワワー「キュワッ!」カッ
キュワワーの目が光る
ナットレイ「レイッ!?」
互いのポケモンに異変が起こる
夕雲「トリックは、互いのポケモンの道具を入れ替える技」
キュワワー「キュワーッ!!」シャキン!
身体に金属をまとう
夕雲「成る程、あなたの持ち物はメタルコートでしたか。通りで強力な鋼技が繰り出せるわけですね」
夕雲「でも重要なのはそこじゃないわ。これであなたのナットレイは」
ポン
ナットレイ「ナナナっ!?」
奇抜なデザインの眼鏡を装着する
夕雲「この『こだわりメガネ』を装着したまま戦ってもらいます」
845
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:50:57 ID:2YNS64Vw
ショタT「これでナットレイはメタルコートを失い、拘りメガネによって一つの技しか繰り出せなくなった」
リコリス「............だからドウシタ」
ナットレイ「ナットォォォォ!!」ギュイイイイイン!!
キュワワー「キュッ......!?」
夕雲「......」
リコリス「構ウカヨォッ!! サッサとヤレェ、ナットレイ!!!」
秋津洲「ひぃっ!!」ゾクッ
ズガガガガガガッ!!!!
ナットレイ「ナットォォォォ!!!」ガガガガガガ!
キュワワー「キュワァァァァァァッ!!」ズバババババ
夕雲「うっ......ぐぅっ......!!」ギュッ
ショタT「夕雲ちゃん......!!」
夕雲「はぁーっ......! はぁーっ......! だ、大丈夫よ......あなたが......いるから」
リコリス「コレデ残すハ1匹。話にナラナイネェ」
バタッ
キュワワー「キュ......ワ......」
キュワワーは倒れた
846
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:51:33 ID:2YNS64Vw
秋津洲「やばいかも......相手はまだ無傷の奴が2体残ってるのに......!」
夕雲「キュワワー......ごめんなさい......でも良くやってくれたわ。ありが......」
夕雲「っ......!」ガクッ
ショタT「夕雲ちゃん!」
夕雲「はぁ......はぁ......ショウタさん、あ、あの子を、このボールに......」
震える手で空のボールを渡す
ショタT「......分かった。戻って、キュワワー」
ポゥン
夕雲「はぁー......はぁー......」
ショタT「やっぱり限界だよ......もうよそう」
夕雲「なに言ってるの......ここからが本当の勝負です......」
夕雲「この子達が、その身を削って希望を繋いでくれた......そしてあなたが、この夕雲を支えてくれている今......」
夕雲「残す敵は、弱い自分だけ......これは、夕雲自身との戦いよ!」
夕雲「行くわよ! これが夕雲の切り札、我らの主力 of 主力!!」
ポゥン!!
夕雲「お出で、フシギバナ!!」
フシギバナ「バナァッ!!」ドン!
847
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 19:52:23 ID:2YNS64Vw
リコリス「似た様な奴バッカ出してキヤガッテ......ソイツで私のナットレイを倒す気カイ!?」
ナットレイ「ナット!!」キッ
夕雲「えぇ、倒します............ただ」
キラッ
夕雲の手の中で何かが光を放つ
ショタT「夕雲ちゃん......それって」
夕雲「お願い......あなたの力を貸して」
ギュッ
より強く手を握り締める
ショタT「............うん、任せて」
ギュッ
応じるように握り返す
夕雲「ふふふっ......本気で行きますよ。いいわね、フシギバナ」
フシギバナ「バナァッ!!」カッ!
夕雲のキーストーンが激しく光り輝く
フシギバナのメガストーンが呼応する
夕雲「愛の炎が、世界の全てを包み込む。慈母の花弁よ、開け」
夕雲「メガシンカ!!」
フシギバナ「バナァァァァァァ......!!!」
フシギバナが光に包まれる
夕雲「現れよ、メガフシギバナ!!」
バサッ!
巨大な花が音を立てて開く
メガフシギバナ「バァァァァァナァッッッ!!!」ドン!!
続く
848
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:39:41 ID:x.m5stNg
夕雲「行きますよ、フシギバナ」
メガフシギバナ「バナァッ!!」
リコリス棲姫「メガシンカ......!?」
秋津洲「な、なんかすごそうかも!」
ショタ提督「でも......」
リコリス棲姫「ンだからドウシタ! それでコイツに勝てると思ってるのかヨ!!」
ナットレイ「レイッ!!」キッ
夕雲「試してみますか......?」
夕雲「『ギガドレイン』!!」
メガフシギバナ「フシィィィ!!」カッ
849
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:40:12 ID:x.m5stNg
キュインキュイン!!
メガフシギバナがナットレイから体力を奪う
秋津洲「やった!」
ショタT「いや、ダメだ......」
ナットレイ「ナッ?」
(キョトン顔)
秋津洲「あれっ、攻撃は? ダメージは?」
レ級「ブアハハハッwww 食らう訳ねェダロ!!! 草ダゼ草!!」
秋津洲「はぁ!? 何がおかしいの! 教えてよ!」
レ級「草だからつってンダロウがヨッ!!!」
秋津洲「ひぃぃぃぃ!?」ビビクン
ショタT「ナットレイは草と鋼の複合タイプだから、草技は殆どダメージが通らないんだ......」
秋津洲「ええ!? じゃあ何で......」
夕雲「......」
リコリス「端っから打つ手がネェンナラ強がンなよナァ!」
リコリス「ナットレイ! 『ジャイロボール』!!!」
ナットレイ「レィィィィ!!!」ギュイイイイイン!!
高速回転したナットレイがメガフシギバナに突撃する
850
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:41:14 ID:x.m5stNg
ズガガガガガァッ!!
メガフシギバナ「バナァァァッ!!」ズババババ
夕雲「くぅっ......!!」ズキッ
胸に痛みが走る
ショタT「夕雲ちゃん!」
ギュッ
手を握り締める
夕雲「はぁー......はぁー......伝わってくるわ、あの子の痛みが」
夕雲「ふふっ......あなたが近くに居てくれても、つらいものはつらいわね......」
ショタT「ぼ、僕は......」
夕雲「ふぅ......『夕雲のために何かしてあげないと』って顔ね? 偉いです、いい子よ#9829」
夕雲「でも私があなたに求めるのは、あなたが夕雲の傍で、ずっと夕雲のことを見ていてくれる。ただそれだけ」
夕雲「たとえ私が苦しんでいるときでも......目を逸らしちゃダメよ」
ショタT「夕雲ちゃん......」
リコリス「のんきにラブコメしてんじゃネェヨッ!! さっさとくたばりヤガレェ!!」
夕雲「......いいえ、これからです」
夕雲「フシギバナ、『光合成』!!」
キラン キラン キラン
リコリス「何ィ!?」
秋津洲「き、傷が......無くなってく!」
メガフシギバナ「バナァァァ!!」ドン!
夕雲「これで体力を回復します」
851
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:42:00 ID:x.m5stNg
リコリス「構うかよォ!! やれナットレイ!!」
ナットレイ「ナットォォォォ!!」ギュイイイイン!!
ズババババ!!
再びナットレイのジャイロボールがメガフシギバナを襲う
メガフシギバナ「ナァァァァァッ......!」ギリッ
夕雲「きゃっ......あっ......!!」ズキッ
ショタT「夕雲ちゃん.....ダメだよ!」
夕雲「ええ......分かっています......でもこれでいいの」
夕雲「『光合成』!!」
メガフシギバナ「フシィィィィィ......!!」キランキランキラン
回復
夕雲「来なさい。この身尽きるまで、何度でも受け止めて、幾らでも苦しんであげる」
リコリス「ジャア苦しめヨォッ!!!」
ナットレイ「ナットォォォォッ!!!」ギュイイイイン!!!
ズババババババッ!!!!
鋼鉄のトゲが執拗にメガフシギバナの身を削ってゆく
メガフシギバナ「フシィィィ......!!」グググ
夕雲「くっ......!!」
リコリス「いい加減沈めよッ!!シズメェッ!!!」
夕雲「......沈まない......愛は沈まない」
夕雲「『光合成』!!!」
キラン キラン キラン
852
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:42:33 ID:x.m5stNg
リコリス「ぐっ......」ギリッ
夕雲「さぁ、おいで。まだまだ戦えるわ」
メガフシギバナ「バナアアアッ!!」ドン!
ナットレイ「ナナナ......」ジー
主を見つめるナットレイ
リコリス「チッ......! ナンダヨその目はァ! 文句あんのかヨ!?」
ナットレイ「ナッ......」ビクッ
ショタT「............!」
相手のナットレイが放った『ジャイロボール』の回数は
ウツボットに1回、キュワワーに1回、メガフシギバナに3回
計5回
ショタT「次で6発目」
秋津洲「?」
夕雲「......」
リコリス「サッサとヤレよ臆病モンがッ!!」
ナットレイ「ナ......ナット〜〜〜ッ!!」バッ
ポカポカポカ!
リコリス「は?」
ナットレイは わるあがきをした!
853
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:43:05 ID:x.m5stNg
メガフシギバナ「......バナァッ!!」
バシッ!
悪足掻きをしてくるナットレイを乱暴に跳ね除ける
ナットレイ「ナット~~~......」ズキズキ
リコリス「ナニやってんだァァァァ!! ナットレイィィィッ!!!」
秋津洲「な、なにあの攻撃......というか、攻撃?」
ショタT「あれは『わるあがき』。出せる技が無い時だけ放たれる」
ショタT「そして繰り出せば少なくない反動ダメージを食らう、技とも言えない技だ」
リコリス「バカ言うンジャネェ! なにもジャイボに拘らなくても別の技ガ......」
リコリス「ハッ!」
〜〜〜
夕雲『キュワワー、トリック!』
キュワワー『キュワッ!』カッ
ナットレイ『ナナナッ!?』ポン
〜〜〜
ナットレイ(@こだわりメガネ)「レィ〜......」
リコリス「テメェの狙いはこれか......!!」
854
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:43:44 ID:x.m5stNg
夕雲「ふふふっ、もう出せない? 5発が限界? 鍛え方が足りてないんじゃないですか?」
リコリス「テメェッ!!」
ナットレイ「ナー......」ショボン
リコリス「チッ......分かってらァ、引きゃいいンダロ」
アマージョの控えたボールを構える
リコリス「コイツに交代すりゃ......」
夕雲「それを私が許すとでも?」
メガフシギバナ「バァァァァ......!!」
ゴボゴボッ
メガフシギバナの巨大な花弁の奥底で毒沼が沸き立つ音が聞こえる
リコリス「グッ......!?」
夕雲「その子が出て来た瞬間に沈めてあげる。何もさせないまま、無残に」
リコリス「舐めんじゃねぇェェッ!!!」
ナットレイ「ナット〜〜〜ッ!!」ブンブン
ナットレイが一心不乱にただ突撃する
バキィッ!!
バキィッ!!
夕雲「ふん......」
メガフシギバナ「バナッ!」ドン!
ナットレイ「レイ~~~......」ピクピク
相手のナットレイは倒れた
続く
855
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/30(木) 23:44:08 ID:x.m5stNg
すごく中途半端に中断してしまいました
キリがいい所までは書くつもりなのでよろしくお願いします
856
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/31(金) 09:50:46 ID:EM1rgrYw
いいですよ〜
ゆっくりでいいのでゆっくり休んでください
857
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:47:08 ID:0EjrJZ3Y
ナットレイ「レイ~~~......」(グルグル目)
夕雲「ふん......」
メガフシギバナ「バナッ!」ドン!
秋津洲「や、やったかも!」
ショタT「すごい......あのナットレイを倒した」
夕雲「その子に貸してあげたメガネはちゃんと返してくださいね。高いので」
リコリス「イラネーヨ! コンナノ!!」
ブン!
こだわりメガネを拾い上げ夕雲に向かって投げつけるリコリス棲姫
パシッ
触手が受け止める
メガフシギバナ「バナ」スッ
夕雲「どうも」
リコリス「チッ」
858
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:48:09 ID:0EjrJZ3Y
ポゥン!
アマージョ「ジョッ」スタッ
主のボールから勝手に飛び出すアマージョ
リコリス「......?」
アマージョ「マージョ」ギュッ
ナットレイ「ナット......」
倒れたナットレイを優しく抱き上げる
秋津洲「あの子......仲間を労わってあげてる......かも」
ショタT「メガフシギバナが相手なら、アマージョを犠牲にしてでもナットレイを引かせる価値はあったはず」
夕雲「でもしなかった。恐らく彼らにとってあの子は......」
アマージョ「......」ギュー
ナットレイ「レィ~~~......///」
夕雲「大事なお姫様なのね」
リコリス「......それぐらいにしとけ」
ポゥン
ナットレイをボールに戻す
リコリス「行くぞアマージョ。お前が可愛がるのは、アイツらの方ダ」
アマージョ「............」
アマージョ「ジョッ!!!」カッ!
ザッ!!!
走り出す
彼岸花の赤い花びらを散らし、相手目掛けアマージョが疾走する
859
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:48:53 ID:0EjrJZ3Y
ショタT「来た!!」
夕雲「フシギバナ、攻撃用意!!」
メガフシギバナ「フシッ!!」バッ
花弁の発射口を前方に向ける
砲口部で毒液が濃縮されててゆく
敵に標準を合わせ
放つ
夕雲「『ヘドロ爆弾』!!」
メガフシギバナ「バナァァァッ!!」
バアアアン!!
アマージョ「マァッ......!」シュウウウウ
リコリス「チィッ......!!」
着弾
しかし怯まず走る
メガフシギバナとの距離が縮まり
その目が確かに敵を捉える
リコリス「ヤレッ! アマージョ!!」
860
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:49:41 ID:0EjrJZ3Y
夕雲 (恐らく次に見せる動作は跳躍......)
ショタT (繰り出す技は飛行技の『アクロバット』!)
夕雲「迎え撃つわ。フシギバナ、次弾装填。発射準備!」
ザッ!
前方のアマージョが姿を消す
夕雲「そこ......っ!」
ショタT「っ!?」
居ない
跳躍したと思われたアマージョの姿が上空にない
メガフシギバナ「ナッ!?」
ザザザッ!!
眼の前で彼岸花の草むらが揺れる
それと同時に赤い花びらが舞う
身を低くして繰り出される鋭い回し蹴りが瞬時に草花を刈り取る
リコリス「『ローキック』!!」
アマージョ「マジョッ!!!」バシュッ!
グギィッ!
メガフシギバナ「バッ......!? ナァッ......!」ドォン!
前足を挫かれたメガフシギバナが大きく体勢を崩す
861
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:50:21 ID:0EjrJZ3Y
リコリス「跳べッ!」
アマージョ「マーッ!!」バッ!
跳躍
空中へと華麗に舞い上がる
そして落下の勢いを利用し重い蹴りの一撃が繰り出される
リコリス「『アクロバット』!!!」
アマージョ「ジョッッッ!!!」ザンッ!
ドォンッ!!!
メガフシギバナ「フシィッ......!!」
夕雲「くっ......!!」
強烈な蹴りでメガフシギバナの巨体が地面に組み伏せられる
秋津洲「や、やられたっ......!」
ショタT「夕雲ちゃん!!!」
リコリス「まだダッ! トドメだアマージョッ!!」
アマージョ「マジョォォォォオッ!!!」バッ!
再び跳躍
メガフシギバナの頭上を影が覆う
アマージョの怒りを込めた足先が敵の脳天を狙う
862
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:51:04 ID:0EjrJZ3Y
夕雲「......お見事です。でももう終わりにします」
ズズズ
体勢を崩したままメガフシギバナの背中の巨木が動く
夕雲「そこよ」
メガフシギバナ「フシッ!!!」カッ!
その花弁の中心に構える砲口が上空の敵を捕捉する
夕雲「『ヘドロ爆弾』!!!」
メガフシギバナ「バァァァナッッッ!!!!」
バアアアアアン!!!
夕雲「............」
メガフシギバナの背中から立ち上る紫色の硝煙
バサッ
落下
そのポケモンの小さい身体がトレーナーの目の前で赤い草むらの中に横たわる
アマージョ「マ~~~......」
リコリス「アマージョ......」
アマージョは倒れた
863
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:51:44 ID:0EjrJZ3Y
リコリス「お前達の......勝ちか......」ガクッ
ザッ
真紅の花びらが宙に浮かぶ
アマージョの横に倒れこみ花畑の中に身を埋めるリコリス棲姫
夕雲「ふぅ......」
ショタT「お疲れ様、夕雲ちゃん」
夕雲「うふふっ♪ 私に任せて良かったでしょう?」
夕雲「でも勿論これっきりじゃないわ。これからもずっとずっと、あなたと......」
ショタT「えっ......///」
秋津洲「ね、ねぇ二人とも....../// 邪魔しちゃ悪いのは分かってるんけれど、あたしのデリバードちゃんは......」
夕雲&ショタT「あ」
デリバード「デリ〜〜〜!」ジタバタ
ガオガエンに羽織締め食らうデリバード
レ級「よくもヤリヤガッタナ! クソガキ共ガァァァ!」
ガオガエン「ガオォォォッ!!!」
864
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:52:27 ID:0EjrJZ3Y
メガフシギバナ「バナァァァッ!!」ギロッ!
レ級「ヘッ、ナンダヨ。ヤんのか?ヤレんのかよ!!コイツごと!!」
ガオガエン「ガオッ!!」
デリバード「............!」ブルブル
ショタT「くっ! せっかく夕雲ちゃんがバトルに勝ったのに......!」
夕雲「......秋津洲さん? あの子のことで質問いいですか?」
秋津洲「え? な、なに......?」
夕雲「あなたのデリバードさんは、張り切り屋さんで空回りしちゃったり、お仕事中に居眠りしちゃうことはない?」
秋津洲「そんなことないかも! いや絶対ないっ! あの子はとってもマメで真面目で何でもちゃんとしてくれる良い子なの!!」
秋津洲「バトルだけは苦手かもだけど......(小声)」
夕雲「分かりました」
夕雲「フシギバナ、『眠り粉』!!」
メガフシギバナ「フシィィィィ......!!」パラパラパラパラ
デリバード「..................バ?」
レ級&ガオガエン「ガァァァァァ......Zzzz」
夕雲「......戻ってください、フシギバナ」
メガフシギバナ「バナ!」
ポゥン!
865
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:53:20 ID:0EjrJZ3Y
走り寄る1人と1匹
デリバード「デリーーーっ!!」タタタタ
秋津洲「デリバードーーーっ!!」
ギュッ
秋津洲「痛くなかった? 怖かったよね? もう大丈夫だからっ......」ウルウル
デリバード「デリィ〜......」グスン
ショタT「......そっか、やる気に満ちたデリバードは絶対に眠らないんだね」
夕雲「これで本当に終わりね。さぁ、帰りましょう」
「オイ」
秋津洲「ひぃぃぃぃぃぃ!?」ビクッ
デリバード「デリィィィィィ!?」ビビクン
ショタT「っ!?」
リコリス「教えてクレヨ、嬢ちゃん」
夕雲「......私ですか?」
リコリス「何でアタシラが負けたノカ......貴様らにアッテ......アタシラに無かった物......」
夕雲「ふふっ......『愛』よ」
リコリス「......だってサ」
アマージョ「マ〜......」ボケー
リコリス「ハ、当てにならねェな」
続くったら続く
866
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/04(火) 23:55:38 ID:0EjrJZ3Y
大淀博士「さーて今回のポケモンは」
大淀博士「ぴっぴかちゅう!」ガチャ
No.225
大淀博士「No.225と言えば、そう、デリバードですね」
大淀博士「自分の餌を人やポケモンに分け与える習性があるため、いつも餌を探し回っています」
大淀博士「遭難した人を助けたエピソードもある一方で、自身の雑食性ゆえに虫ポケモンを渡されることもあるだとか」
デリバード「デリー」ス
大淀博士「まぁ、ありがとうございます。でもいつもの感じだとどうせ」
プレゼント「カッ!!(発光)」
大淀博士「はいはい爆弾ねYESYESYES」
ここで一句
デリバード
王道を征く
ヘルス系
大淀博士「みんなもポケモン、ゲットですよ」
867
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/05(水) 00:00:41 ID:B2zzViTE
久しぶりに書けて楽しかったです
性懲りもなく安価投げます
次回
登場キャラ
>>868
ポケモン
>>869
868
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/05(水) 00:21:15 ID:SwnAUTPs
神州丸
869
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/05(水) 00:22:42 ID:MfDJcZrs
ヘルガー
870
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/08(土) 21:07:25 ID:D8Rerj.E
ある日のとある道路
ショタT「ここら辺は探索したことなかったなぁ〜」
ショタT「............って、何だこれ?」
テント「......」チョコン
(道端に立てられた一人用のテント)
ショタT「こんな場所でキャンプ......?」
バサッ!
突如テントの入り口が開きポケモンが飛び出してくる
ヘルガー「ガルルルルァッ!!!」
ショタT「うわぁぁぁぁぁっ!!!?」ビクビクッ!
871
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/08(土) 21:08:08 ID:D8Rerj.E
「お座りっ!」
ヘルガー「!」ピタッ!
(その場で背筋を伸ばし律儀にお座りするヘルガー)
ショタT「ハァハァ......び、ビビったぁ......」
ヌッ
テントから人影が這い出てくる
神州丸「失礼した、少年。怪我はないか?」
ショタT「だ、大丈夫です......」
ショタT「......でもなんで、こんな所にテントを?」
神州丸「見ての通り、ここをキャンプ地としているのであります」
ショタT「ただの道端じゃないですか......」
872
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/08(土) 21:08:48 ID:D8Rerj.E
神州丸「私は神州丸と申します。貴殿の名は?」
ショタT「僕はショウタ。トレーナーズスクールに通う学生です」
神州丸「そうか、ポケモントレーナー殿でしたか。不肖、生憎トレーナーではない為お手合わせは致しかねます」
ショタT「じゃあこの子は?」
神州丸「こやつはあくまで番犬であります」
ヘルガー「ヘルッ!」
神州丸「ご安心下され。良く躾けられておりますから」
ショタT「は、はぁ......」
神州丸「私が『噛め』と言わない限り決して噛むことはありま」
ヘルガー「ガルルッ!!」(とびかかる)
ショタT「ぎゃーーーっ!?」
神州丸「お座りッ!! 何をしているこの駄犬がッ!」
ヘルガー「クゥ〜ン......」
ショタT「し、死ぬかと思った......」ヘナヘナ
神州丸「驚かして申し訳ない。こやつ、せっかちな性格でありまして」
ショタT(いやあなたが『噛め』って言ったからでしょうが......)
873
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/08(土) 21:09:53 ID:D8Rerj.E
神州丸「ふむ、ショウタ殿。『トレーナーでもない者がこんな所で一体何をしていたのか』と言いたげな顔だな」
ショタT「え、あ、まぁ......」
神州丸「お答えしよう。まずはこれを見て下され」スッ
蓋がされた大きい鍋を見せる神州丸
ショタT「いい匂い......これもしかして、カレーですか!?」
神州丸「然りであります」
ショタT「って、まさかカレー作るためだけにキャンプしてた訳じゃ......」
神州丸「そうとも言える。そうでないとも言える。実はこのカレー、未完成なのであります」
ショタT「未完成?」
神州丸「コクが足りないのです。そしてコクを出すためには、どうしてもあれが必要不可欠であります」
神州丸「そう、上質な木の実が」
ショタT「じゃあ、あなたは木の実を求めてここに?」
神州丸「その通り。そうだ、試しに一つ見てもらえるといいでしょう」
874
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/08(土) 21:11:04 ID:D8Rerj.E
木の実が取れる木の前に立つ二人
神州丸「例えばこの木。そこそこ実をつけております」
ショタT「じゃあさっそく取っていきましょうか?」
神州丸「はい。ですが行儀良く一個ずつ取っていては埒があきません。ここは派手に揺らして一網打尽であります」
ショタT「えっ?」
(木の幹に掴みかかる神州丸)
神州丸「ふんふんふんんふんっ!!!」ザザザザザザ!!
ショタT(その絵面は女性としてどうかと......)
ポロポロポロッ
落下する木の実たち
ショタT「あっ、でもちゃんと落ちてくるんだ」
神州丸「ふんっ!ふんっ!......ちなみにこの作業、頃合を見てやめた方が懸命です。なぜなら」
ザザッ!
木の実でない何かが落下する
ショタT「うわっ!?」
ホシガリス「ホシーっ!」
野生のホシガリスが飛び出してきた
875
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/08(土) 21:11:56 ID:D8Rerj.E
ショタT「もしかしてこいつ、ホシガリスですか? 実物を見るのは初めてだ......」
神州丸「そうです。こやつ、木の実に目がない輩で」
ホシガリス「ホシッ!」パクッ
神州丸「木の実を見ると反射的に口に咥えるのであります」
ショタT「せっかく落とした木の実が1個取られちゃいましたね」
神州丸「まぁ親切に返してくれるわけでもないのでさっさと追い払ってしまいましょう。ヘルガー!」
ヘルガー「ガルルルルァッ!!」
ホシガリス「ホッ!?」ビクッ!
タタタッ!
ホシガリスは逃げ出した
神州丸「まぁこんなところであります」
ショタT「でもこれ結構キツそうですね」
神州丸「そこで、若きトレーナー殿。もし宜しければご一緒に木の実集めでも」
神州丸「上手くいけば究極のカレーをご馳走して差し上げます」
ショタT「きゅ、究極の......カレー......!?」ゴクリンコ
神州丸「如何でしょうか?」
ショタT「やりましょう!」
続く
876
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/10(月) 18:52:30 ID:tClWVKzU
【木の実を集めよう!】
ショタT「この木がいいかな......?」
目の前に色とりどりの実をつけた木が立っている
神州丸「目の付け所が良いでありますな、ショウタ殿」
ショタT「神州丸さん。試しに僕が揺らしてみていいですか?」
神州丸「どうぞ。頭上にはよく注意して下さい」
神州丸「“大物”が落ちてくる可能性があるので」
877
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/10(月) 18:53:16 ID:tClWVKzU
ショタT「よしっ、やってやる」
(腕まくり)
ガッ
木の実に掴みかかる少年
ショタT「ふん!ふん!ふんっ!」ザザザザ!
ポトポトポト
揺らされた木から沢山の実が落下する
ショタT「はぁっ......! はぁっ......! すごい、大量だ!」ザザザザ!
神州丸「いい調子であります。ですがそろそろ......」
ズドォォォン!
ショタT「うわーーッ!?」ビクッ!
神州丸「出やがったでありますな」
ヨクバリス「バリー」ヌッ
野生のヨクバリスが飛び出してきた
878
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/10(月) 18:54:08 ID:tClWVKzU
ショタT「なんだコイツ!?」
神州丸「こいつはヨクバリスであります」
ヨクバリス「ヨク?......バリッ!?」
周囲に転がった木の実に気付くデブ
神州丸「普段は鈍くてのんきな奴。しかし......」
ヨクバリス「バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!」
神州丸「いったん獲物を見かけると凄まじい勢いで木の実を貪る欲張りポケモンに大変身であります」
ショタT「僕が苦労して落とした木の実がーーーっ!?」ガーン
神州丸「こいつ、見かけによらず中々やり手で下手にバトルすると痛い目に遭います。なので」
神州丸「ヘルガー! 『ほえる』!!」
ヘルガー「ルガアアアアアアッ!!!」
ヨクバリス「バリィィィィッ!?」ビクビクビク!!
神州丸「こうやって追い払うのが無難であります」
ショタT「あれ逃げてるんですよね?」
ヨクバリス「バっ......リっ......!」ノッソノッソ
重い身体を引きずり立ち去って行くヨクバリス
神州丸「さぁ、気を取り直して次の木に行くであります。全てはカレーの為に」
ショタT「全てはカレーの為に」
____
__
_
879
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/10(月) 18:55:03 ID:tClWVKzU
〜採集終了〜
神州丸「良い木の実が集まりました。これぐらいあれば大丈夫でしょう」
ショタT「も、もうヨクバリスは見たくない......」ヘトヘト
神州丸「それではさっそくカレー作りに取り掛かるであります」
神州丸「まずはルーに木の実を投入」
ポトポトポト
神州丸「そして火を起こす」
ボッ
鍋の下に小さい火が灯る
神州丸「ショウタ殿、火を大きくするのでこの扇で風を送って下さい」
神州丸&ショタT「パタパタパタパタ」
神州丸「良い火加減であります。では今度はおたまでルーをかき混ぜましょう。焦らず、手早く、丁寧に」
神州丸&ショタT「グルグルグルグル」
神州丸「そろそろ仕上げであります。真心込めて」
神州丸&ショタT「ラブ注入」
キラリーン☆
神州丸「完成であります」
880
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:07:43 ID:fobnzQak
カレー「グツグツ」
ショタT「すっごくいい匂い!」
神州丸「さて早速頂きましょう。それではお皿にご飯を」
ショタT「楽しみだな〜」
ザザッ!
背後の草むらが揺れ動く
神州丸「はっ!? 後ろッ!」
ショタT「えっ!?」
フォクスライ「......」スッ
野生のフォクスライが飛び出してきた
881
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:08:17 ID:fobnzQak
神州丸「ショウタ殿、下がってください」
ショタT「こいつは確か......きつねポケモンのフォクスライ!」
神州丸「ええ。タイプは悪。得意技は『泥棒』。その顔と気性が見事に一致した分かり易い奴であります」
フォクスライ「フォッ......」ニィ
挑発するような笑みを浮かべる相手
ショタT「なんだか不敵な奴ですね」
神州丸「えぇ。この輩はさっきのヨクバリス共と違って簡単には引き下がってくれません」
ショタT「つまり......」
神州丸「是非もない。戦って退かせるまで! 頼むぞ、ヘルガー!!」
ヘルガー「ガルルッ!!」ザッ
神州丸「戦闘用意!!」
882
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:09:05 ID:fobnzQak
フォクスライ「......!」
相手も戦闘体勢をとる
神州丸「『火炎放射』ッ!!」
ヘルガー「ルゥゥゥ......!」スゥゥゥ
大きく息を吸い込む
灼熱の炎が牙の隙間から溢れ出る
神州丸「放てぇっ!!」
フォクスライ「ラァァァァッッッ!!!!」ゴォッ!!
フォクスライのバークアウト!
ヘルガー「ガッ!?」ビクッ!
フォクスライの怒鳴り声で身を竦めるヘルガー
同時に口に纏っていた炎の勢いが弱くなる
ショタT「あれはバークアウト! こちらの特殊攻撃を弱める効果があります!」
神州丸「出鼻を挫かれたということか......構うな!!」
ヘルガー「ガァァァァァアアア!!!」ゴオオオオオオオ!!
火炎放射がフォクスライを襲う
883
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:09:49 ID:fobnzQak
バァァァン!
直撃
白煙が立ち込める
神州丸「どうだ......」
ショタT「............まだです」
煙の向こうで影が動く
フォクスライ「フォッフォッフォッ......」
バッ バッ
長い尻尾で煤けた毛を払う
その身振りには余裕が伺える
フォクスライ「ラァァァッッッ!!!!」カッ!
ヘルガー「ルッ.....!!」ビクッ
フォクスライが再び敵を怒鳴りたてる
ショタT「またバークアウト......!」
神州丸「しぶといな。だがそちらの攻撃も大したダメージにはならん! 攻め続けるのみ!」
神州丸「構わず火炎放射だ!!」
ヘルガー「ガァァァッ!!!」ボオオオオ!
フォクスライ「ライッ......!」ジリ
ヘルガーの火炎放射に苦悶の表情を浮かべるフォクスライ
884
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:10:42 ID:fobnzQak
神州丸「ふ。さすがに堪えたようだ......」
フォクスライ「フォッ」ニッ
嘲る様な笑みを浮かべる
ショタ「!?......しまった」
ボリ ボリ
懐に隠し持っていた木の実を齧りだす
フォクスライ「スラーッ!」
キランキラン
ショタT「あれはオボンの実! 体力を回復された!」
神州丸「どうやら......我々がヨクバリスに構っている隙を見て1個くすねていたらしいでありますな」
フォクスライ「フォッフォッフォ......」ニタァ
ヘルガー「ヘルッ......!!」ギリッ
ショタT「あれ? ということは、かなり早いうちから僕らをつけ狙っていたって事ですか?」
神州丸「そして時機を見て、今この場に現れた。つまり狙いは......」
神州丸「このカレーかっ!!」バッ!
振り向く
そして異変に気付く
ショタ「カレーが無くなってるー!?」ガビーン
カレーの入っていた鍋が忽然と姿を消している
885
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:11:42 ID:fobnzQak
神州丸「ぬ、盗まれてる!? バカなっ! じゃあさっきから戦っているこいつは......」
ショタT「......囮!!」
フォクスライ「フォーック!!」ザッ!
相手が跳躍しヘルガーに襲い掛かる
その長い尻尾を振るい猛打を食らわせてゆく
ヘルガー「ガァッ......!」バチン! バチン!
フォクスライのスイープビンタ!
ショタT「そうだ......僕らを引きつけている間に、きっと仲間に泥棒させたんだ!」
神州丸「おのれぇっ! 我々を......侮るなぁッ!!」
神州丸「やれ、ヘルガー! 『煉獄』!!!!」
ヘルガー「ガルッ!!」ギロッ!
ヘルガーの口から黒煙が噴出し、その瞬間フォクスライの目の前が白く輝く
フォクスライ「フォッ......!?」
バアアアアアアン!!!
相手のフォクスライが業火に包まれる
886
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:13:45 ID:fobnzQak
フォクスライ「ラァァァァ......!!!」ジリジリ
ショタT「煉獄......当たりさえすれば、強力な火力を押し付け火傷を負わせる容赦のない技だ」
神州丸「貴様が不用意に接近したお陰で、容易に直撃させることが出来たわ」
フォクスライ「フー......フー......!!」ゼェゼェ
ザザッ
素早く踵を返し草むらの中に飛び込む
フォクスライは逃げ出した
ショタT「しまった、逃げた!」
神州丸「構わん。どうせ逃げ足の速い奴だ。追いつきやしない」
神州丸「それに我々が追わねばならないのはカレーの行方。つまり奴の“共犯者”の方であります」
神州丸「戦闘直後だが休む暇はない。いけるか?」
ヘルガー「へルッ!!」シャキン!
神州丸「よし。ヘルガー、『かぎわける』!!」
ヘルガー「............」クンクンクンクン
ショタT「......!」
ヘルガー「......ルガー!!」クイクイッ
神州丸「うむ、こっちだな。行こう」
____
__
_
887
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/14(金) 20:33:37 ID:UzbRILvA
展開が楽しみ
888
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:00:39 ID:XEtBamD6
ザッザッザッザッ
青々と茂る草むらの中を進む一同
ヘルガー「......」クンクン
ショタT「こんな所に逃げ込まれたら敵わないですね」
神州丸「鼻の利くこいつが居なければ、追跡はまず無理であったな」
ヘルガー「............ルッ!」キッ
鋭い視線を前に向ける
神州丸「どうだ、見つけたか?」
ヘルガー「ヘルッ」クイクイッ
神州丸「む......」
前方に注視する
長い草むらの影に隠れ、小さい横穴が見える
神州丸「間違いないな?」
ヘルガー「......」コクッ
神州丸「よし、取り掛かるぞ」
ヘルガー「ガルッ!」
889
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:01:48 ID:XEtBamD6
ザッザッ
前に歩み出るヘルガー
神州丸「ショウタ殿は大きめに下がっていてください。危ないので」
ショタT「え? は、はい」
神州丸「ヘルガー、あの巣穴一帯の草むらを根こそぎ焼き払ってしまえ! 『火炎放射』!!!」
ヘルガー「ルゥゥゥガアアアアアアア!!!!」
ゴオオオオオオオ!!
灼熱の炎をふき出す
火柱を扇状に凪ぎ払う
神州丸「......これくらいでいいだろう」
ヘルガー「フゥゥゥゥ......」
ショタT「ご、豪快だなぁ......」
パチッ パチッ
青々としていた草原が消え、黒い地面から白煙が上がる
巣穴が顕になる
神州丸「さぁ、姿を見せろ。蒸し焼きにされる前にな」
ババッ!
巣穴からポケモンが飛び出してくる
ショタT「出た!」
神州丸「予想通り」
フォクスライ♀「スラーッ!!」ザッ
890
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:02:41 ID:XEtBamD6
ショタT「またフォクスライ!?」
神州丸「ええ。でもさっきのとは別の個体であります。恐らくつがいでしょう」
フォクスライ♀「ラァァァッ!!」ギロッ!
ヘルガー「ルッ......!」ビクッ
神州丸「相手はだいぶ気が立ってるようであります。呆れたものだな」
神州丸「先に盗みを働いたのは貴様らであろう。覚悟しろ、行くぞヘルガー!」
ショタT「待って下さい、神州丸さん。ヘルガーはさっきの戦闘の疲れが残ってるはずです」
神州丸「確かに......ならば如何いたしましょう、ショウタ殿」
ショタT「僕らがやります」
ボールを構える少年
神州丸「分かりました。若きトレーナー殿の腕前、拝見させて頂きましょう。ヘルガー、下がれ」
ショタT「お疲れ様、ヘルガー」
ヘルガー「ヘルッ」スッ
ショタT「......随分久しぶりな気がするけど、頼んだよ」
ボールに語りかける
ショタT「行けっ! ルカリオ!!」
ポゥン!
ルカリオ「ルカッ!!」スタッ
891
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:03:32 ID:XEtBamD6
神州丸「成る程、格闘タイプのルカリオ。確かに相性は圧倒的にいい。頼れるな」
ショタT「まずは小手調べだ! ルカリオ、『波導弾』!!」
ルカリオ「ルッ......カァッ!!」
バシュッ!
フォクスライ♀「フォッ!?」
高速の光弾がフォクスライに襲い掛かる
バァァァァン!!
フォクスライ♀「ラァァァ......!」シュウウ
直撃する
ショタT「どうだ、効果抜群だ!」
フォクスライ♀「スゥゥゥッ......ラァッッッ!!!!」ゴォッ!
フォクスライのバークアウト!
ルカリオ「リオッ!?」ビクッ
怒声にたじろぐルカリオ
神州丸「ちっ、またバークアウトか」
ショタT「いや、いけます。初撃でかなりのダメージが入った。今更特攻を下げられた所で......」
「ラァッッッッ!!!」ガァッ!
ルカリオ「ルァッ......!?」ビクッ!
ショタT「なっ!?」
不意打ちの怒声でルカリオがさらに身を縮める
892
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:04:39 ID:XEtBamD6
神州丸「この声は......!」
フォクスライ♂「フォッ......!」スタッ
火傷を負った雄のフォクスライが飛び出してきた
ショタT「さっきの奴か!」
ルカリオ「リオッ......!」ギリッ
フォクスライ♂「フォク!」キッ
フォクスライ♀「スラーッ!」キッ
睨みを利かせる2頭
神州丸「ショウタ殿。さすがに1対2では分が悪い。ここはやはり私たちも」
ショタT「いいえ、僕らならやれます!」
ショタT「......行くよ」
ルカリオ「......」コクッ
目を瞑り、呼吸を整える
カッ!
少年の持つキーストーンが輝きルカリオが光に包まれる
神州丸「これは......」
フォクスライたち「フォッ......!?」
ショタT「............メガシンカ!!」
メガルカリオ「ルゥゥゥゥカァッ!!!」バン!
893
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:05:24 ID:XEtBamD6
神州丸「なんと、神々しい姿......驚きであります」
ショタT「野生のポケモン相手だろうと容赦しないよ! 観念しろ、僕らのカレーを盗んだ悪い奴ら!」
メガルカリオ「ルッ!」ザッ
構える
コォォォォォオ
波導のエネルギーが掌に集まってゆく
フォクスライ♂「......ッ!?」ゾクッ
身震いする相手
ショタT「波導だ......」
「スネーーーっ!」
フォクスライ♀「フォクッ!?」バッ!
フォクスライ♂「スラッ!?」バッ!
相手が後ろを振り向く
ショタT「っ......!?」
メガルカリオ「ルッ......」ピタッ
こちらも動きを止める
神州丸「鳴き声?......巣穴から......?」
巣穴から何かが這い出てくる
894
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:06:05 ID:XEtBamD6
タッ タッ
おぼつかない足取りで歩いてくる
クスネ「ス......ネッ......」ヨタッ
ショタT「あ、あれはクスネ......ということは、この2頭の子供......?」
神州丸「それも、随分と弱っている様子......」
クスネ「クスゥ......」コテッ
フォクスライ♀「スッ!」 フォクスライ♂「ラッ!」
弱りきったクスネが両親の所に歩み寄る前に地面に伏せる
そこに近寄る父と母
ショタT「............」
フォクスライ♀「ルゥゥゥッ!」ギッ!
フォクスライ♂「ラァァァッ!」ギッ!
今までにない形相で威嚇する2頭
895
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:06:50 ID:XEtBamD6
神州丸「状況は飲み込めました。何故彼らが今回このような強行に及んだのか......」
神州丸「それは、病弱な我が子にせめて美味しい物を食べさせてやりたいという、親の真心」
ショタT「真心......」
神州丸「子も子で立派であります。あんなか細い体でも、親の身を思いやる強い心を持ち合わせている」
神州丸「......ですがショウタ殿。人のものを捕ったら泥棒。悪事であることに変わりはありませぬ」
神州丸「連中から問答無用で奪い返すのもまた道理。寧ろそれが正しい。一体誰に非難される筋合いがありましょう」
ショタT「それは......」
神州丸「私は貴殿の味方です。さぁ、お好きに為さればよろしい」
ショタT「............」
クスネ「スゥ......」
フォクスライたち「グルルルル......!!」
ショタT「......ルカリオっ!!」
メガルカリオ「ルカッ!!」
ショタT「............もういい、戻って」
メガルカリオ「......」コクッ
ポゥン
メガルカリオがボールに戻っていく
896
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:07:45 ID:XEtBamD6
クスネ「......」
フォクスライたち「ス......!?」
神州丸「ショウタ殿......」
ショタT「ごめんなさい、神州丸さん。僕には出来ないです」
ショタT「僕はただ、美味しいカレーを食べたかっただけなんです」
ショタT「でもあのカレーを取り返して、それがどんなに美味しくても......」
ショタT「きっと......美味しくは食べれないと思ったから......」
神州丸「分かりました。それでは諦めます」
神州丸「............ふぅ。正直、安心しました。私はきっと、貴殿がそうしてくれることを心の奥底で望んでいたのでしょう」
神州丸「さて、これ以上あやつらの気苦労を増やすのも良くない。立ち退きましょう」
ショタT「はい」
神州丸「帰るぞ、ヘルガー」
ヘルガー「ガルッ」
ザッザッ
踵を返す一同
クスネ「......」ジー
フォクスライ夫婦「......」
ショタT「............」
振り向く少年
ショタT「今度会ったら、感想聞かせてね」
______
____
__
897
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:09:10 ID:XEtBamD6
ショタT「折角だし、カレー食べて元気になって欲しいなぁ......あのクスネ」
神州丸「沢山の木の実の滋養が溶け込んだカレーは体力増強に効果的。きっと大丈夫でしょう」
ショタT「でもすみません、神州丸さん。カレー取り返せなくて。僕が甘いせいです」
神州丸「ふふふっ、貴殿は自身が作ったカレーと同じくらい甘甘でありますな」
ショタT「え?」
神州丸「実は盗まれる前に味見をしたのであります。なぁに、不肖も甘口は嫌いではありません。出来るものなら米と一緒に大皿で......」
ショタT「あなたも意外とせっかちな性格なんですか?」
神州丸「そそそそんなことはない」
神州丸「......そうだ、甘いで思い出した。ショウタ殿、これは私からの餞別だ」
ショタT「?」
キャラメルの箱を取り出す神州丸
神州丸「はい、あーん」
ショタT「えっ? あ、あーん......///」
パクッ
ショタT「......」モグモグ
神州丸「ほら、幸せであります」
ショタT「......うん♪」
続くったら続く
898
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:12:33 ID:XEtBamD6
大淀博士「さーて今回のポケモンは」
大淀博士「ぴっぴかちゅう!」ガチャ
No.229
大淀博士「No.229と言えば、そう、ヘルガーですね」
大淀博士「ダークポケモンのヘルガーはその分類名に違わず非常に恐れられてきたポケモンです」
大淀博士「その不気味な遠吠えは死神の呼び声とも言われ、吹き出す炎は地獄の業火に焼かれるが如き苦痛を伴うだとか」
大淀博士「あぁ私も身を焦がすほどの熱い恋に堕ちてしまいたい。さぁヘルガー私をその炎で包み込んで下さい」
大淀博士「あなたの灼熱の炎が私を傷つけ、苦しめている間、私はあなたを忘れないでいられる。喜んでいられる、あなたの愛を感じて」
大淀博士「そしていつかきっと、あなたも私の愛に気付く。それが愛し合うってことなんじゃないですか」
ヘルガー「......」(ダーク♂ドン引き)
ここで一句
ヘルガーは
実は早起き
真面目な子
大淀博士「みんなもポケモン、ゲットですよ」
899
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:14:41 ID:XEtBamD6
完走目指します
次回
登場キャラ
>>900
ポケモン
>>901
900
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 23:59:31 ID:8Idb/LcM
南方棲鬼
901
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/19(水) 00:01:20 ID:yuheSqqM
ストリンダー
902
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/19(水) 08:25:51 ID:.RT5Syag
( ;∀;) イイハナシダナー
903
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/26(木) 00:59:43 ID:1w/oVwuM
ある日
雷「ふーっ、今日はいい天気♪ ね、ピカチュウ?」
ピカチュウ「ピカ〜〜〜」ゴロ~
芝生に寝転がるピカチュウ
雷「ふふっ♪ ショウタ、あんたもだらけ過ぎちゃダメよ? ............ん?」
ショタT「......」ボケー
明後日の方向に視線を向ける少年
ピカチュウ「......ピカピ?」
雷「ショウタ、どうかしたの?」
ショタT「......なんか落ち着かない」
雷「どうしたの急に」
ショタT「だから......なんと言うか............落ち着かない」
雷「それじゃ分かんないでしょ。何でもいいから話してみなさいよ」
ショタT「うーん......なんだろう......」
(沈黙)
雷「もー、黙っててもダメじゃない。ねぇ、なんか美味しいものでも食べ行かない? ほら、あのお店」
ピカチュウ「ピッカ!(喜)」
ショタT「え? う、うん......」
904
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/26(木) 01:00:56 ID:1w/oVwuM
〜甘味処〜
ツボすけ(♂のツボツボ)『ママーッ!!!!!!!!』ビューッ!!!!
ツボすけはほとばしるような叫びとともにきのみジュースを出した。たまげたなぁ。
霞「きっしょ。もう出すな。そして黙れ」
霰「霞姉さん......言い過ぎ」
間宮「ご、ごめんなさい......この子は大好きなママの顔を思い浮かべないとジュース出せないんです」
霞「んな事実聞きたくなかったわよ!つーかそんな穢れた液体飲まされんの!? 嫌なんだけどッ!!!」
霰「クレーマー......」ボソッ
ガチャッ
雷&ショタT「お邪魔しまーす」
間宮「あら、いらっしゃいませー♪」
(先客と目が合う雷)
霞「あああああああああああっ!!?」
雷「ぎゃあああああああああっ!!?」
霰「うるさい」
ショタT「君たちは確か......練習試合の時の」
雷「あの時やっつけたでしょーーーっ!?」
霞「だから何よっ!!!」
905
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/26(木) 01:02:33 ID:1w/oVwuM
間宮「ショウタくん? この子たちの知り合い?」
ショタT「ええ。一度授業で顔を合わせたことが」
霰「この前は負けたけど......元気だよ......」
霞「ふんっ! 別にコイツに負けたとは思ってないわよ! やっつけられた覚えなんて尚更ないわッ!」
雷「なーに? コイツってあたしに向かって言ったー?」
ショタT「い、雷ちゃん、やめなってば。お店の中だよ......」
ショタT「......あっ!」
ツボすけ「ツボツボ?」
ショタT「ツボすけ、久しぶり。元気してた?」
ツボすけ (元気ですよん)
間宮「もうすっかり立派にお仕事してくれてますよ。ショウタくんのお陰ね」
ショタT「それは良かったです。じゃあツボすけ? ジュースでも貰っていいかな?」
雷「あ、そうね! 喧嘩なんかしてたらここに来た意味ないわ!」
ショタT「でも僕らが先に貰っていいのかな? 先客が......」
霞「あー別に。お先にどうぞ。私らとっくに飲む気失せたから」
ショタT「あれ......?」
906
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/26(木) 01:03:27 ID:1w/oVwuM
雷「ふふーん......分かったわ? あんまり態度悪いから、ツボすけが機嫌損ねてジュース出してくれなかったのね?」
霞「はぁ? 訳分かんない。言っとくけどそいつは......」
雷「ねぇねぇツボすけ? この雷様に美味しいジュースいーっぱい飲ませてちょうだい?♥」
ツボすけ『ママーッ!!!!!!!!』ドビュルルルルルル!!!!
ツボすけはほとばしるような叫びとともにきのみジュースを出した。たまげたなぁ。
霞「げぇっ!?」
間宮「す、凄い! サーバー一杯分のジュースが一瞬で!!」
雷「じゃあ早速頂きまーす♪」
霞「よ......よくそんなもん飲めるわ......正直引くんだけど」
霰「いただきます」
霞「ええっ!? 霰も飲むの!?」
ショタT「僕も頂きます」
霞「ちょ、ちょっと待ちなさい! あんたらあの光景見てなんとも思わないの!?」
雷「あんたこそ何考えてんの」
907
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/26(木) 01:04:39 ID:1w/oVwuM
霰「これは......ただのジュース......ただのおいしいジュースだから」
雷「そうそう、飲まなきゃ損損よ。まぁ出して貰えないなら可哀想だけどね」
霞「はぁ!? 私だけ仲間外れ!? ふざけないでよ!! あんた! 私の分も出してよ! 出せるんでしょ!? 出しなさいってば!!」
ツボすけ『ママーッ!!!!!!!!』ブビュルルルルルル!!!!
ツボすけはほとばしるような叫びとともにきのみジュースを出した。たまげたなぁ。
雷「ファッ!?」
ジュースで一杯のジョッキを持つ霞
霞「おっ、重......!? ったく、やれば出来るじゃない! もったいぶってないで最初から出しなさいな!」
霰「さっき......もう出すなって......」
ショタT「…………」
雷「ぐぬぬぬ......! ねぇツボすけ! この雷の為にもっともーっとジュース出しくれていいのよ?」
ツボすけ『ママーッ!!!!!!!!』ドビューッ!!!!
霞「ちょっ!? わ、私にはもっと出せるでしょう!?」
ツボすけ『ママーッ!!!!!!!!』ブビューッ!!!!
雷「もっと!!」
ツボすけ『ママーッ!!!!!!!!』ピューッ!!
霞「もっとよ!!!」
ツボすけ『ママーッ!!!!!!!!』ピュッピュッ!!
間宮「すっ......凄っ♥ こんなにたっぷり......♥ 濃厚なジュース溜め込んでたなんて♥」ハァハァ
ショタT「もう二度とジュース飲めないね」
908
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/04(土) 14:03:16 ID:OV69ja8Q
もう出ないよぉ・・・
909
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/19(日) 17:38:41 ID:oMzKht/A
・
・
・
ピカチュウ「ピーカ?」
ツボすけ(もう出ないですよん)「..............」ゲッソリ
雷「ぷはぁー、ごちそうさまでした!」
霰「美味しかったです......」
霞「ま、まぁまぁね」
ショタT「おいしいけど、おいしい......」←結局飲んだ
霞「......で、そこのアンタ」
ショタT「............」(上の空)
霞「アンタよっ!」
ショタT「ひぃっ!?」ビクッ
(霞ににらみつけられる少年)
霰「霞姉さん......ちゃんと、名前で呼んであげないと......」
霰「......ね? ショウタ......くん?」
ショタT「う、うん......(覚えててくれてたんだ.......)」
910
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/19(日) 17:39:26 ID:oMzKht/A
霰「お悩み中......なの?」
ショタT「ま、まぁ......」
雷「もー、ダメじゃない。あたし以外の子にまで心配懸けさせちゃ」
霞「ふん! この大事な時期によくそんな間の抜けたツラできるわね」
ショタT「大事な時期?」
霰「..................え?」
ショタT「え?」
霞「......アンタ、ジムチャレンジのことで悩んでるんじゃなかったの?」
ショタT「ジムチャレンジ?」
霞「はぁ!? 何それ!! ジムチャレンジ知らないとか嘘でしょ!? 舐めてんのッ!? 大体ねぇ、アンタがそんなんじゃアンタらに負けた私らはどうなんのよ! バカみたいじゃない!! しっかりしなさいよッ!!」
ショタT「そそそそんな怒らなくても」
霞「ジムチャレンジ! スクールを代表するトレーナー達がその学校の威信を懸け、8つのジムを巡りチャンピオンを目指す!!」
霰「......バトルの祭典」
ショタT「チャンピオンを目指す......バトルの祭典!?」
霞「はぁー......マジで知らないとかビックリ呆れるんだけど......」
ショタT「雷ちゃん......僕初めて聞いたんだけど......」
雷「あー......ウチ万年弱小校だからすっかり忘れてたわ」
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