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モバP「雪美さんといっしょ」
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あと、割となんでもありです
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モバP「自宅を整理していると黒いノートが出てきました」
ちひろ「黒いだけでデスか厨二か、とにかく嫌な予感しかしませんね」
モバP「ご明察。厨二ノートでした」
モバP「燃やして焼き芋の火種にでもしようかと思ったんですが、つい思い出の品と躊躇しまして」
ちひろ「厨二ノートを燃やしたら黒い炎が出そう」
ちひろ「処分保留は良いですけど、誰かに見られなきゃ良いですね」
モバP「影響を受けて人が変わってしまったりするかもしれませんからね」 マサカソンナ
雪美「……ダークマスター、いざ共に征かん」
モバP・ちひろ「あっちゃー……」
雪美「……冗談。……Pのノート……面白かった……。でも……それだけで……変わらない」
モバP「良かった。俺のせいで雪美が厨二病になってしまったら、一生後悔することになったやもしれん」
雪美「……その、後悔する……はずだった……一生……、代わりに……私に……くれる……?」
モバP「契約を誘う悪魔のようだ。でも雪美のような悪魔になら堕落させられても良いかも」
ちひろ「346プロはその筋の人からは別名伏魔殿と言われていますからね」
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チュンチュン チュンチュン
モバP「スズメの鳴き声が爽やかな朝だな」
泰葉「はい。……街に生きるスズメは、自由なんでしょうかね?」
モバP「基本的に群れで行動しているし、制限無く生きているとは考えにくいな」
泰葉「では、本物の自由は何だと思いますか?」
モバP「本物の自由は風くらいなものか。……いや風も、勝手気ままに吹ける訳ではないか」
モバP「よく”風になりたい”って表現があるが、何かに囚われてこその生き物らしさかもしれない」
泰葉「私は人形じゃない、籠の中の鳥でもない――そう気づくまでに時間がかかりました」
泰葉「でも……そうですね。発想を少し変えてみて、今は誰かの手の中にいるのも、悪くない気がします」
モバP「アイドル事務所は”鳥かご”だって言う人もいるな」
モバP「俺は狭苦しい籠じゃなくて、帰る場所として安心できる巣や止まり木になれたらと思う」
泰葉「現実はいつまでも甘くないかもしれない……でもプロデューサー、今は優しい籠でいてくださいね?」
雪美「……Pに包まれると……居心地……良いから……ね」
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モバP「最近、ふと思うのね」
雪美「……?」
モバP「雪美のことを考えていると楽しい、というかそれだけで多幸感」
雪美「……P……そんなに……私のことを……」
ちひろ「いつか雪美ちゃんを自力で具現化させそうですね」
モバP「雪美を一日中弄ったり触感を確認したり写生したり眺める舐める音を立てる嗅ぐするのか」
ちひろ「クラピカ的な具現化をするつもりですか。鎖ならともかく女の子相手にそれは猟奇的なのでNG」
雪美「……P……そんなに……私のことを……」
モバP「ものの例えだからそんな軽蔑的な目で見ないでくれ」
雪美「……でも、なめる以外は……そんなに……怒らない……」
ちひろ「海よりも寛容ですねえ」
雪美「いつもと……変わらないから……」
モバP「舐める以外はいつもやっているという風潮」
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モバP「まあ、日頃の接触で雪美さんの触感は体が覚えてしまったと言えなくもない」
モバP「彫刻で全身再現しようと思えばできるかもしれません」
ちひろ「芸術ですか」
モバP「いいえ、変態です」
ちひろ「それじゃダメだろ」
ちひろ「にしても、好きな子のことを考えているだけで幸せって乙女みたいですね」
モバP「……だ、誰も雪美のことが好きで好きでたまらないとまでは、い、言ってないですし」
ちひろ「それでもバレてないつもりだったんですか」
雪美「P……分かりやすい……」
雪美「……でも……私も……Pのこと……考えている時……幸せ……」
モバP「雪美……」
雪美「ふふ……愛い奴じゃ……。……どれ……もっと顔を見せよ……」
モバP「ああその不敵な笑み、そんな表情もできるのか」
ちひろ「プロデューサーさん、年齢約半分も年下から手玉に取られていませんか?」
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モバP「分数の割り算ってただ何となくそうなるで覚えがちですよね」
ちひろ「割る方の分母と分子をひっくり返す、ですね」
モバP「社会ではあまり使わないですよね。理屈や考え方はともかくとして」
雪美「……パズル……みたいで……好き……」
モバP「でも分数を分数で割る、これをリンゴの切り方で説明できますかと言われるとむーりぃー」
モバP「2/3のリンゴを1/4で割ったら2と2/3に増えるんだからな。増えるリンゴ」
ちひろ「岡島タエ子かな?」
モバP「子ども心に他のジブリアニメに比べてほうれい線が気になって仕方ないアレ」
雪美「リンゴは……分けることはできても……増殖……させることは……できない……」
モバP「1/1を2/1で割ると1/2になる、なら分かるのに……果物の王様はやはりパイナップルではなくバナナ」
ちひろ「それ違う場面の話だから。パイナップルは何も悪いことしてないのに」
あかり「いいえ! 果物の王様はりんごですよっ。一日一個のりんごは医者を遠ざけるんご!」
雪美「……一理んごある……。……でも……イチゴは……?」
モバP「イチゴは果実的野菜の女王様ってところじゃないかな」 オウサマハ? メロンカナ
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♪♪♪〜
雪美「あっ……」
雪美「……きれいな……メロディ……」
ソーッ
雪美「……P……ピアノ……弾いている……の?」
♪♪♪〜
モバP「……ふぅ。何か下手でもたまに弾きたくなっちゃうんだよな」
雪美「……」ポー
モバP「……ん? おおっ!? 雪美さん、いつの間にかそこで聴いていたのか」
雪美「さっきから……そばに……いた……」
モバP「ごめんね。集中していて気づかなかった」
雪美「……もう……」
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モバP「文香も読書中は周りで何が起こっても動じず本を読み続けることがあるが」
モバP「ピアノも集中していると周囲に意識が向かなくなる気がするな」
雪美「……P……弾いていた曲は……なに?」
モバP「ウォン・ウィンツァンの夜明けのまなざしって曲。NHKでたまに流れる」
雪美「……あとで……もう一度……聴きたい……」
モバP「良いぞ。テクニック面はまだまだだがな」
モバP「旅のはじめにって曲もスローテンポで心に響く。教えてくれる久美子と音葉に感謝だな」
音葉「貴方の奏でる旋律は、丁寧で……優しい……」
久美子「好きだと思った曲を自分で弾けるって、楽しいよね」
雪美「! ……二人がいるの……気づかなかった……」
音葉「気配を消していたから……」
久美子「Pに夢中になっていたのかな? 見惚れちゃうものね。指だってほら、キレイ」
モバP「お褒めの言葉をありがとう。この調子で東方の曲とかも弾けるようになるぞー」
久美子「私でも弾けるか分からないわよ? それ」
雪美「……P……いろいろできて……実は……アイドル向き……?」
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雪美「///」マッカッカ
ちひろ「プロデューサーさん、今度は何をやっちゃったんですか? ラッキースケベですか?」
モバP「僕は結城リトでも結城晴でもありません」
晴「オレをラキスケ能力者と並列にすんな」
モバP「いやね、先日見かけたプリクラで雪美と一緒に遊んでみまして」
ちひろ「ああ、加工とか落書きとかいろいろ出来ますよね。私には証明写真機の方が縁がありますけど」
モバP「元がプリント”倶楽部”で、既に字面から妖しさが――とか言いつつ、二人で撮りました」コレネ
晴「おっ、このシールは雪美とPで写ってるんだな」
モバP「その際筐体が狭い個室のようになるので、二人きり密着感が強調されます」
雪美「シールを……見ると……その時の、ことを……思い出して……///」
ちひろ「やっぱり何かしたんでしょう?」
モバP「普通に撮っただけです。試しにカップルモードにしてみたら音声ガイドに煽られましたが」
晴「P、ふざけてたり真面目な顔したり、表情作りノリノリだな」イイナー
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ちひろ「プロデューサーさんって割と外国語堪能ですよね」
モバP「いえ全然」
ちひろ「この前も海外ロケで普通に現地の人と喋っていたと聞きましたよ?」
モバP「ああ、それはですね」
モバP「頭と頭を軽くごっつんこさせるんですよ。すると相手の言葉が日本語で聞こえるようになりますし、日本語で相手に通じるようになります」
ちひろ「ちょっと何言っているか分からない」
モバP「自分はこれをチャンネルを合わせる、と呼んでいます。まあ一つの特技みたいなもので」
ちひろ「それは特技ではなくて異能の領域です」
雪美「……そういえば……Pは……人外……だった……」
モバP「まあ、素では英語とかの外国語を使うのは苦手です」
ちひろ「人間アピール乙です。いや、人間アピールというか、凡人アピール?」
モバP「でもフィクションでは外国人や外国の英霊や擬人が普通に日本語を使う不思議」
雪美「……P……あなた……疲れてる……」ヨシヨシ
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雪美「……」チョコン
「……」
雪美「……P」
「……」
雪美「……P……?」
「……」
雪美「……」クルッ
モバP「……」
雪美「……」
モバP「……Zzz」
雪美「…………」クイクイッ
雪美「……P……今は……本物の……イスみたい……」
ちひろ「あの人、ぴしっと座ったまま硬直して寝ていますね……」
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今日はここまで
パンにはやっぱりネオエクスデス
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モバP「ラテン系美女って良いですよね」
ちひろ「あなた何でも良いと言ってませんか?」
モバP「私はこう見えても欲張りでしてね。何か一つだけでは満足できないのです」
ちひろ「優柔不断だといつか困りますよ」
ちひろ「ラテン系美女ですか――黒髪で眉がきりっとしていてスタイル良くてスペイン語とか話しそうな」
モバP「ええ。更には彫り深めで目力が強い感じ……カッコいいなと」
ちひろ「何に影響されたんですか? 最近そういう子を見かけたとか?」
フレデリカ「んっふっふー♪ フレちゃんエキゾチックだと言われるからねえ、仕方ないかー」
モバP「映画ですね。いかにもペネロペ・クルスのような女優」
フレデリカ「がっくーん。そこはフレちゃんと言うべきだろうプロデューサーくん」
モバP「君ラテン以前にエキゾチック感そこまであるかな? まず杉坂海に勝てる?」
フレデリカ「負けそう☆」(゚∀゚)
雪美「……私は……私の武器で……勝負する……」
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モバP「雪美ー♪」ナデナデ
雪美「うふふ……なぁに……?」ツヤツヤ
モバP「何でもなーい。ただ呼んでみただけー」
雪美「……じゃあ……私も……意味もなく……呼ぶから……」
雪美「……P……♪」
モバP「もう、雪美さんまで……アハハッ☆」
ちひろ「普通、過度なスキンシップって嫌われたりするものなんですけどね」
モバP「……実際どう? 少し過剰で嫌だったり鬱陶しかったりしないか?」
雪美「……問題ない……こうされているの……好き……。……目を見て……?」
ジーッ
モバP「……偽りのない目だ。何と美しい」
モバP・雪美「……」キラキラ
ちひろ「無言で見つめ合われると気が散るんですけど」
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モバP「世には色仕掛けで異性を思い通りに操る人がいる……怖いですねえ、怖いですよ」
ちひろ「プロデューサーさんみたいなタイプは特に注意しないとですね」
モバP「あたしはちひろさんやアイドルたちにしっかり首根っこを押さえられていますから大丈夫です」
ちひろ「そこまでバイオレンスなことはしていませんけど……とりあえず仕事してください」
モバP「はーい……なかなかやる気が出ないぜ……」
ガチャ
雪美「……こんにちは……お話し中……?」
モバP「こんにちは雪美。いつもの雑談さ」 コンニチハ、ユキミチャン
モバP「……いやあ、誰か来ると、特に雪美さんが訪れると事務所の空気が一気に華やかになるねえ」
ちひろ「それどういう意味ですかね」ギロッ
モバP「いやん、視線で首根っこ締め上げるのはやめて。ちひろさんも華ですよ?」
ちひろ「視線だけでそこまで出来たらエスパーですよ」
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雪美「……P……注目……」
モバP「……スカートがどうかしたのか?」
スススッ
モバP「あっ、そうやって捲り上げるのはさすがにちょっとまずいですよ雪美さん……って、あら」
モバP「いつもは黒タイツなのに、今日はオーバーニーソでしかもガーターベルトだと……?」
雪美「……似合う……? 桃華に……もらったの……」
桃華『これを着けて見せれば、Pちゃまはとても喜ぶと思いますわ』
モバP「……似合うに決まってんだろうがよ……」<●> <●>
モバP「やる気が漲ってきました。ちょっと待ってろ、こんな仕事は十秒で終わらせてやる」ザザザザッ
ちひろ「プロデューサーさんがすごい気持ち悪い挙動を始めましたね……」
ちひろ「……しかし桃華ちゃんがガーターベルトを持っていることに驚きです」
雪美「……千枝も……持ってる……」
ちひろ「日本は大丈夫なんでしょうか」
モバP「終わりました!」 ハヤイワ!
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モバP「今年もこの時期はハロウィンムードだな」パリポリ
晴「そだなー」パリポリ
モバP「……よし。えー、おほん……晴」
晴「ん?」
モバP「トリニクオアトメイトゥ?」
晴「トリックオアトリートだろ。何だよ、鶏肉とトマトって」
モバP「言ってみただけさ。今日の夕飯は鶏肉のトマト煮込みでも作ろうかしら」
晴「カボチャのチップスを食べながら言うことか?」
モバP「カボチャ美味しいよね!」
晴「いつか笑ったのを根に持ってんな……それにしてもこれ自作なんだな。美味いじゃん」
モバP「ありがとう。薄くてパリパリのチップスにしたら大抵何でも美味いよ」
モバP「これはオーブンで作ったノンフライだが、油で揚げるのも良い」
モバP「世のネタフードには揚げバターとか揚げオレオとかあるし油は万能だ」パリポリ
晴「バターやオレオを揚げてどうするんだよ……」パリポリ
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モバP「晴よ、もう一度行くぞ」
晴「えっ」
モバP「フィッシュオアチキン?」
晴「機内食かよ。そういう聞かれ方でまず思いつくのは飛行機だな」
モバP「俺はプレートに乗った機内食画像集をいくらでも見ていられる人種です」
モバP「あと、上げ膳据え膳だからちょっとリッチな感じもする」
晴「P、何か平和な趣味してるよなー」
モバP「仕事の関係で飛行機にはよく乗るからな」
モバP「晴、もう一度だ」
晴「まだやるのか?」
モバP「フィッシュアンドチップス?」
晴「イングランドのファーストフードかよ。もはやオアでもないし、トリックもトリートも原型ないし」
晴「いいかげんハロウィンに話を戻せ」パリポリ
モバP「左様でございますな」パリポリ
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晴「……P」
モバP「何だ?」
晴「もしオレが仮装して、Pにトリックオアトリートってやったら、何をくれるんだ?」
モバP「晴が頑張った仮装で赤面しながら言って来たらと思うと興味があるが、そうだな……」
晴「変なイメージを付け加えるな」
モバP「真心を込めた愛をあげようか」
晴「……割と真顔で何言ってんだよ」
モバP「まあハロウィン用に、こうして飴の入ったポット容器を多数準備していますから、こっちでもOK」ドン
晴「駄菓子屋かよ。よくまあ、こんなにいっぱい……お、ガムのもあるじゃん」
モバP「プロデューサーを辞めたら駄菓子屋になるのも良いな。346の隣に店構えてさ」
晴「えっ、P……辞めるのか?」
モバP「まあ、あるとしても半世紀先とかじゃないかな」パリポリ
晴「それはそれで遠すぎるだろ……」パリポリ
雪美「……P……駄菓子屋さんより……駄弁り屋さん……」
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モバP「雪美と住宅展示場に行ったのですが」
ちひろ「ご夫婦で新居探しですか? 仲睦まじいことで」
モバP「いえコマーシャルの仕事の付き添いで。……分かってて言っていますよね?」
ちひろ「いつか冗談じゃなくなりそうな気はしています」
モバP「ちひろさん……どうしてこんなに荒んでしまったのでしょう? 以前はあんなに笑顔で優しかったのに」
ちひろ「過去を捏造するな。原因は主に私の目の前にありますよ」
雪美「……私……?」シュン
ちひろ「あっ! いや、違いますよ? 雪美ちゃんは大好きです!」
モバP「良かったな雪美」
雪美「……うん。……私……ちひろさんに……嫌われて……なかった」
ちひろ「ちょっとプロデューサーさん、雪美ちゃんを盾にするのは卑怯です」
モバP「間が悪かったですね。ちひろさんのちょっとそういう抜けているところ、好きですよ?」
ちひろ「……(無言の腹パン)」
モバP「はい。ごめんなさい」
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モバP「それにしても最近の家って凄いなと思いました」
モバP「火を使わないコンロとか、オール電化の波なんでしょうか」
ちひろ「お風呂なんて自動で水を張って湧かしてくれますからね」
雪美「……ロボットが……おそうじしたり……電気を付けたり……自動で、音楽を流したり……」
モバP「ペットの代わりにルンバ数台室内に放し飼いとか面白そうですよね」
ちひろ「それは面白いんですかね……?」
モバP「でも、やっぱりエネルギーミックスが必要だなとも思うわけです」
モバP「停電した時に火を使ったりお湯を沸かしたり出来ないと困りますし、ガスも大事」
ちひろ「そういうエネルギーミックスですか」
ちひろ「まあ災害に強い家も良いですが、災害リスクを分散できる家の方がより良い気はしますね」
モバP「ただ大災害が来たら結局インフラ全滅もありそうで、それにどうやって備えるか」
モバP「空飛ぶ家、地下シェルター、モービルホーム(キャンピングカー)などアイデアは尽きないですが、何が最適なんでしょうかね?」
ちひろ「若干一つ、今の技術では難しそうなものがありますねえ」
雪美「……空飛ぶ家……住んでみたい……」
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モバP「オリンピックの日数って二週間半なんだなって今知りました」
ちひろ「意外なことですか?」
モバP「何か一ヶ月くらいやっているイメージがありまして」
ちひろ「そんな長丁場ではないでしょう。パラリンピックを合わせたら一ヶ月はいきますけどね」
モバP「でも、二週間半って結構あっという間ですよね」
雪美「……楽しい時間は……すぐに……過ぎてしまう……」
モバP「このまま時間が止まれば良いのに! なんて無理だと理解しつつも思ってしまう」
ちひろ「プロデューサーさんはどうもピーターパンに憧れている感じはしますよね」
モバP「ピーターパンも失敗するとチンクルみたいになっちゃいますから良し悪しです」
モバP「それはそうと、運動会の延長でアイドルオリンピックとか見てみたくありません? 全競技やれそうです」
ちひろ「オリンピックの参加選手約11000人とかですから、他と合同で300人集めたとしても全然足りません」
モバP「世知辛い……まあ、全競技は無しとしましょう」
ちひろ「一部競技でもやろうと食い下がるな」
雪美「……どの種目に……出ようかな……」 ノリキデスネ
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モバP「雪美は飛行機に乗るのを怖いと思ったことはないか?」
雪美「……」フルフル
モバP「そっか。飛行機がどうしてもダメって人も稀にいるからな」
雪美「……何が……ダメなの……?」
モバP「あんな鉄の塊が空を飛ぶのがおかしい、落ちたら怖いから乗れない! とか」
ちひろ「偏見ですね」
モバP「過去には衝撃的な飛行機事故とかも何度も起きていますからねえ」
ちひろ「でも今、事故に遭う可能性って諸説紛々ありますけどかなり低いはずですよ?」
モバP「それも分かります。ただ、実際初めて乗った時は離陸時の感覚に不安になりました」
雪美「……それは……私も……」
ちひろ「まあ、最初は仕方ないのかもしれませんね」
モバP「ところで、”もう助からないゾ♡”って何も知らないとナターリアのセリフっぽくありません?」
ちひろ「ナターリアちゃんがそのセリフを言う場面が想像できません」
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今日はここまで
混ぜ込みわかめ
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乙
災害云々の話題に対して何か書こうと思ってたのに”もう助からないゾ♡”で全部吹き飛んだ
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モバP「そういえば今年は旬の生茄子を味わえなかったなあ」
茄子「えっ、プロデューサー……私を味わうつもりだったんですか?」ゴクリ
ちひろ「遂に本性現したなエロ魔人」
モバP「いや、カコじゃないですよ? 野菜のナスです」
茄子「うふふっ、分かっていましたよ。過去、身に覚えが無いですからね〜♪」 カコダケニ? ウルサイ
雪美「……ナスを……生で……?」
モバP「おう。普通のナスではなく水ナスといって、リンゴに近い食感と甘みが特徴で、採れたては生食が出来る」
雪美「……興味……ある」
モバP「来年は一緒に食べに行こうな」
雪美「……先だけど……約束……うれしい……」
茄子「私も水ナス、ですか? 一度食べてみたいですね〜」
モバP「普段の火を通すナスが当たり前だと思っているとなかなか食べることが無いよな。分かった、茄子もな」
茄子「はいっ! ふふっ、約束ですよ♪」
ちひろ「同僚が隙あらばデートの予定作るイケメンで辛い……」
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モバP「……」
雪美「……」チョコン
モバP(雪美と一体化していると、心が安らぐ……)
雪美(Pのひざに……すわっていると……落ち着く……)
モバP(こんなに頻繁にくっついていること――そりゃあ好きじゃないと)
雪美(……こんなことは……しない……)
モバP(でも、敢えて無い物ねだりをするのなら)
雪美(幼なじみ……じゃないのが……惜しい……)
モバP(雪美が俺と小さい頃から付き合いのある同い年、もしくは1、2歳差だったらなとたまに考える)
雪美(……Pが……私の……同級生だったら……)
モバP「まあ、今これはこれで最高の」
雪美「……パートナー」 ダナ ウン
ちひろ「はー全く、下手な夫婦よりラブラブですよねえ」
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テレビ「東京モーターショーが……ガヤガヤ」
モバP「雪美たちが取材で行きましたけど、今はモーターショーシーズンですね」
ちひろ「ですねえ。最近はクルマ関連は未来志向が進んできて別物感があります」
美世「速さやデザインだけにこだわるのは限界があるんだと思うよ?」
モバP「だろうが、スタイリッシュなスポーツカーとかの見本市的なモーターショーが好きです」
美世「スポーツカーだけじゃなくて、普通車も今はずいぶん変わってきたよね」
ちひろ「以前はまだ生き残っていた角ばったセダンタイプの車、今ではもう一部のタクシーくらいしか見かけません」
モバP「曲線的で中の空間広めで、機能性だの電気自動車だの自動運転だの、そういうのも悪くはないんですがねえ」
ちひろ「ドローンがすっかり普及しつつある世の中ですし、空飛ぶ車とか作らないんでしょうか?」
雪美「車も……良いけど……女の人が……かっこよかった……」
モバP「その声は雪美さんか。どうぞこちらへ」
雪美「……ありがとう」ポスン
モバP「コンパニオンな。落ち着いた制服的な衣装やカジュアルなドレスを着た女性がたくさん」
ちひろ「そっちの方をメインでチェックしちゃいましたか」
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モバP「中には例えばメタリックなヘソ出しトップス&ホットパンツといった露出度の高い人もいますね」
雪美「アイドルの……衣装に……近い……かも」
ちひろ「その筋の事務所から派遣して貰うんでしょうけど、中には見てくれの良い社員さんが直接やっていたりして」
モバP「うちで言えばちひろさんがコンパニオンをしてくれる感じですか? それは興奮しますね」
ちひろ「するな。でも、普段会社で見かける女の子がタイトな衣装着て参加してたら、見る目変わりますよね多分」
雪美「私も……衣装を……着込んでいって……少しだけ……コンパニオン……体験を……した」テレッ
モバP「あれは良かったぞ。下に着て行くのは良い! 特に脱ぐ時がたまらん」
美世「Pさん結構嗜好が具体的でマニアックだよね……」
モバP「当然ですが、まるで美嘉とかが着るようなそれよりはずいぶんマイルドなものでしたよ?」
モバP「今は知りませんが以前はアイワという、コンパニオンがシースルーにTバックビキニという過激な所がありまして、それセーフなのかと」
ちひろ「うひゃあ……他より頭一つ抜けて目立つでしょうね」
モバP「自分の中で他のコンパニオンの印象が全部持って行かれました。それに比べたら、何でも健全に感じます」
美世「さすがにもうちょっとクルマの方を見ようよ」 ウン デスネ
モバP「……女の子もしっかり見るのが一応仕事なもんですから……あ、はい」
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仁奈「P、ちょっと聞きたいことがあるですよ」
雪美「……」コク
モバP「お、俺に質問か。良いぞ、答えられる問いであるならじゃんじゃん持って来てくれて構わない」
仁奈「……舌切りすずめって昔話のことでごぜーます」
雪美「スズメが……おばあさんの……洗濯のりを、食べてしまう……」
仁奈「くっつける方ののりって食べられるんでやがりますか?」
モバP「何気ない日常の疑問だな。よし、答えよう」
モバP「昔の糊って何で出来ているかというと炊いたお米なんだ。そのままじゃなく簡単に加工はするが」
モバP「だから、スズメにとっては食べ物になる」
仁奈「ふむう……食べ物を食べ物以外に使ってやがったんですね」
雪美「でも、一人……いや、一羽? で……全部、食べてしまうのは……いやしんぼ……ね」
モバP「このお話の隠れた教訓は、食い意地を張り過ぎるなということなのかもな。少し失敬するだけならセーフだった……?」
ちひろ「そんなスズメ側の教訓は嫌だなあ」
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モバP「アイドルたるもの言葉には気を付けないといけない。特に物騒な言葉」
ちひろ「それは本当に。カットとか規制が入ったり最悪削除されますからね」
モバP「”コロコロする”とか”殻す”とか”ころがす”とか”お前をピヨす”なら何とか」
ちひろ「そういう偽装もダメです。というかピヨすって何ですか、音無さんが聞いたら怒りますよ?」
モバP「ツッパリがよく、おめーら調子こいてっとボコすぞピヨすぞって言うような」
ちひろ「格闘ゲームで”ピヨる”は聞きますけどね。何にせよ暴力を連想させるので良くありません」
モバP「まあ、うちのアイドルは基本的に”言葉は優しく心は厳しく”自制が出来る子が多いのが幸いです」
ちひろ「学級スローガンとして教室に貼ってありそうな言葉ですね」
モバP「雪美さん雪美さん」
雪美「……呼んだ……?」ヒョコッ
ちひろ「机の下にいたんですか……まず大人が子どもの前で汚い言葉は控えましょうね」
モバP「御意。……ちなみに雪美さんの教室にはどんなスローガンが貼ってある?」
雪美「……”未来は僕らの手の中”……だったと思う……」
ちひろ「賭博に溺れるなという皮肉かな?」 カングリスギィ!
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418
モバP「……はぐっ! もぐもぐ……うん、うまいっ」
雪美「P……ワイルド……すてき……」キラキラ
ちひろ「袋から出したバゲットをそのまま齧ってる……みちるちゃんみたいですね」
モバP「お店に一個だけ値引きで売れ残っていたのでつい救済してしまいました」
ちひろ「ついって……あ、話をすればみちるちゃん」
みちる「パンの気配に誘われて……」ジーッ
みちる「……客観的に見ると、人前でバゲット丸かじりって結構恥ずかしいですね……///」
モバP「えっ、何か梯子を外された気分なんですが」
みちる「冗談ですよ。あ、ちょっと待ってくださいね」
スッ タラーリ
みちる「はい、お皿にオリーブオイルを用意しました!」
モバP「お、気が利くねえ」
ちひろ「お皿とオリーブオイルまで持ち歩いているのか……」
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モバP「洋画を見ていてかっこいい! と思った場面」
モバP「寒空の下、防寒具に身を包んだ男がポケットからウイスキーの入ったスキットルを取り出し、くいっと飲む」
モバP「あれは当時子どもだった自分から見ても、すごく美味そうに見えてならなかった」
ちひろ「アウトドアやミリタリーシーンで使いそうな小型水筒ですか。アルコール度数高そう」
雪美「……お酒を……おいしそうに飲む人を……見ているのは……好き……」
モバP「そして美味しいお酒は好きな人にも飲ませたい」
ちひろ「ダメですからね? 雪美ちゃんが飲める歳になるまで待ちましょう」
雪美「……大人になったら……苦手でも……飲めるように……なる……?」
モバP「それは分からない。俺も若い頃はある時を境に体質も精神も一気に大人に変わるものだと思っていた」
モバP「現実はそんなに急には変化しない。だからゆっくり大人になれば良い」
ちひろ「他人より少し遅れたり早かった……ら、お酒はダメですけど、みんな20歳きっかりで実質の大人になれる訳ではないですからね」
楓「25歳児が通りますよー」
モバP「自称するんですか……」
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楓「スキットルも好きになっとるんですけど……ふふっ」
楓「でもやっぱり徳利も良いですね。最近のは出来が良くてびっくりどっくり!」
雪美「ぷっ……! もう……笑わせないで……」
モバP「徳利……ああっ……! 瓢箪酒も風情がありますねえ。腰に吊るして持ち歩いてみたいものです」
ちひろ「お酒の水筒って独特のロマンがありますよね」
楓「お店で升で飲むのも良いんですけどね♪ 今度、角打ちに行きませんか?」
モバP「良いですね。是非」
楓「やったぜ。……プロデューサーは誘いやすくて助かります」
ちひろ「この人は誘われたら大抵どこにでも付いて行くし、チャレンジしますからねえ」
モバP「まあ、こうは言ってみても自身そんなに酒が好き! という訳ではないんだなこれが」
モバP「……でも、20歳になったら雪美、一緒に飲もうな? ちょっと口を付けるだけでも良い」
モバP「それまで雪美の舌に合いそうな、とっておきのやつを探して見つけておくから」
雪美「……うん。……忘れないように……二人……心に……刻み込んで……」ギュッ
楓「お酒って、一緒に飲んでいるという、雰囲気だけでも特別に良いものですからね」
ちひろ「でも20歳になったら一緒に飲もう、は一番はお父さんに言わせてあげて? と思います」
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モバP「においに敏感な子っているよな。身近なところでは志希」
雪美「うん……。学校にも……いる」
モバP「もっといくと、犬の鼻はとても利くことで有名だ」
雪美「猫は……目が良い……。犬は……ハナが良い……」
ペロ「フニャー」
モバP「ペロは暗くても周りがよく見えるだろうし、良いよな。家では寝る時も雪美と一緒だろう?」
ペロ「……ンゴ」
モバP「んごです。雪美さん、ペロは何を言っているんでしょうか」
ペロ「ミャーミャーミャー」
雪美「……家では……あんな姿や……こんな姿も……見てる……。P……うらやましい……? だって」
モバP「羨ましい! 俺も猫になりたいね」
ちひろ「なれるでしょあなた」
-
モバP「でも鼻の場合、あまり利くとシュールストレミングとか嗅いだら大変なことになりそう」
雪美「……?」
モバP「世界一臭い食べ物と言われている発酵缶詰だ」
雪美「……気絶……しそう……」
モバP「普段から嗅覚があまり優れていると、いろんな臭いを感知出来過ぎて大変なのかもなあ」
雪美「……でも……においは……慣れたら……大丈夫……なことも……ある」
クンクン
雪美「……ん。……今は……すっかり……Pのにおい……好き……」 ニャー
モバP「変わったにおいがしているのかと思うとちょっと複雑」
モバP「猫と犬はよく比較されるが、身体能力もどちらかと言えば猫が瞬発系、犬が持久系になるのかな?」
ちひろ「そうでもないでしょう。ネコ科のチーターはスプリンタータイプと言われたりしますけど」
雪美「……私も……スプリンタータイプ……?」
モバP「雪美は瞬発力も持久力もあって猫であり犬のような所もありまたは鳥のようでもある、通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃みたいな存在だからこれと言いきることは出来ないかな」
ちひろ「智天使ケルビム並のよくばりセット」
-
今日はここまで
炊き込みごはん
-
421
モバP「最近”飛び方を忘れた鳥”というフリー称号を貰った僕です」
ちひろ「ペンギンかな? それともダチョウ?」
雪美「……P……飛べない……の?」
モバP「俺はもう飛べないんだ……純粋さを失ってしまったからな」
雪美「……そんな……Pは……純粋……なのに……」
ちひろ「いい大人が純粋なままというのもそれはそれでどうなのか」
モバP「悲しい顔をしないで。代わりに雪美が飛んでくれていれば良い」
モバP「アイドルたちが空中にある限り、私の負けはない」
ちひろ「イエス、ケストレル」
モバP「ちひろさん、エスコン5とかよく知っていますね」
ちひろ「私は04の黄色中隊が好きです」
モバP「とりあえず、飛行機で例えるならパイロットがいないと空は飛べない。そういう意味では俺は飛行機の方かもしれない」
雪美「なら……私が……Pの……パイロットに……なる」 オッ? プロポーズカ?
ちひろ「管制官は誰がやるんですか?」
-
422
モバP「番組ロケで紅葉狩り、良いよなあ」
雪美「お仕事……だから……ね」
モバP「俺も雪美さんと紅葉狩りに行きたいです。でもいろは坂はちょっと苦手です」
雪美「……どうして?」
モバP「あのぐにゃぐにゃ左右に振られる道は、人によっては車酔いしやすいんですよ」
モバP「俺は少年時代にそういう山道で思いっきり車酔いが悪化したことがあって、その時は生きた心地がしなかった」
雪美「……Pも……苦労……している……」ナデナデ
モバP「今は慣れたものだが。……雪美さんは平気なんだ?」
雪美「雪美さんは……平気……です」フンス
モバP「雪美さん強い子。……でも、○○狩りって何かを採りに行くイメージだよな。潮干狩りやキノコ狩り」
モバP「そこに紅葉狩りに行こうと言われたら、紅葉食うのか? って思わないか?」
雪美「……少し……。でも……もみじまんじゅう……」
モバP「食べる紅葉もあるにはあるな。桜狩りなら桜もち。蛍狩りならほた……いやそれはないか」
ちひろ「狩り、には採集だけでなく観賞の意味もあるようですね」
-
423
モバP「佐城雪美さんは、今好きな人とかはいますか?」
雪美「……気になる人は……いる……」
モバP「おっ、これはスクープです!」
ちひろ「取材やトークでアイドルがそういう存在をほのめかすのは、あまり好意的な反応にはならないことが多いですね」
モバP「唐突に聞かれるとついうっかり口が滑って本音が出る、なんてこともありますね。雪美くらいの歳なら微笑ましいですが」
モバP「……それで、その気になる人って、どんな人?」
雪美「……大きくて……優しくて……いつも楽しそうに……している……」ジッ
モバP「……? あらやだ、目が合ったわ。もしかして彼女私に気があるのかしら」
雪美「……どうかな……?」
モバP・雪美「……ふふふっ」
ちひろ「白々しい。年少でも大人・年上が好きと言い出すと、イメージ的には何か危ない感じがしてきます」
モバP「同級生の子が好き、とかなら受け入れられそうですが、そんな場合、自分は間違いなくその男の子に嫉妬します」
ちひろ「大人気ないぞ」
-
モバP「でも普段からこうして練習していれば、いざ好きな人は? と聞かれても上手く躱せるはず」
ちひろ「どうでしょうねえ」
雪美「……Pは……大丈夫……?」
ちひろ「大丈夫。プロデューサーさんには記者から質問なんてそう無いでしょうし」
モバP「応対することもありますがね。それにこう見えてもあたくし口が堅いですよ?」
モバP「外部の人間からは”岩のモバP”と呼ばれ一目置かれています」
ちひろ「個性派刑事の異名かな? 自分で言うな」
雪美「……ん、大丈夫そう……。目を見れば……分かる……」
モバP「雪美さんは話が分かるなあ」
ちひろ「しかし今の時代はSNSで失言多言で炎上というパターンもありますから要注意ですね」
モバP「自分は普段、自己発信はオフラインですから安心です。ブログより日記帳です」
雪美「……でも……アイドルは……えつらん自由……」
ちひろ「そういえばプロデューサーさんの活動日記って、校内通信みたいに事務所内の掲示板に張り出してありますよね」
モバP「読みたい人がいるようなので、印刷して貼ってみたら好評でした」
ちひろ「……この事務所どうなってるんだろう」
-
424
モバP「乃々はどうしていつも目線が泳いでしまうのでしょう」
乃々「うう……」
モバP「そこで私ね、一つ仮説を思いついたんですよ」
雪美「……?」
モバP「……顔って、怖くないですか?」
乃々「えっ……?」
モバP「壁のシミや模様、果てはテレビの提供クレジットなんて、じっと見ると人の顔のように見えたりする」
モバP「それがこっちを監視するように見ている。目が合う……きゃー怖い!」
ちひろ「シミュラクラ現象的な何か?」
モバP「そういうトラウマが深層にあって、相手の顔を真正面から見るのに抵抗感を覚えるのなら、俺も分かる気がする」
乃々「もりくぼは、別に顔恐怖症というわけではない……と思います……」
モバ「違うか……。じゃあこちらからこうして乃々の顔を覗き込むのは問題なさそうだな」 チカインデスケド!?
雪美「……私は……顔より……カメラ目線の方が……慣れない……」 イロイロアルナ
-
425
モバP「今日のステージ、大成功だったな!」
雪美「うん……♪」
モバP「雪美の表情も以前の落ち着いた控えめなそれより、自然体の笑顔が増えたな」
雪美「……変じゃ……ない……?」
モバP「ああ。少し陰のある雰囲気の雪美も良いが、今はとてもアイドルしていると思うぞ」
雪美「……良かった……。アイドル……楽しい……」パアッ
ちひろ「ユキミチャンカワイイヤッター」
モバP「あ、その言葉最近バズっていますよね」
ちひろ「いえ別に。というかバズるってまた今時の言葉を使いますねえ」
モバP「今時入った子たちから教わるんですよね。あきらとか、凪とか、りあむとか」
モバP「新人組では意外にも一番背丈が小さいりあむも、まだちょこちょこやらかしはしますが、少しずつアイドルの顔になってきた気がします」
雪美「……そして……Pの手によって……女の子の……顔にも……」
ちひろ「オトすなオトすな」
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426
モバP「ドレスにちょっとしたボレロを合わせるととても気品が出るのが雪美さん」
雪美「……」キラキラ
モバP「雪美さんはいろんな格好をじっくりと見せてくれるから……良いよね!」
雪美「……見てほしい……から」
モバP「そんなことを言われたら穴が開くほど見てしまうぞ」
雪美「……穴は……開けないで……?」
モバP「はっはっは、本当に穴が開いてしまったらどうしよう」
ちひろ「オプティックブラストでも出すんですかね」
雪美「……Pは……サイクロップス……だった……?」
モバP「どちらかと言うとウルヴァリンになるのを夢見ていたなあ。また一緒に見ようなX-MEN」 ウン
ちひろ「雪美ちゃんを英才教育するのも程々にしておいてくださいよ? 親御さんびっくりしますから」
モバP「分かりましたー(空返事)。……しかし、もう立冬で暦だけで言うなら冬の始まりだ。やはり上着は無いとな」
雪美「……無い時は……Pの上着……かけてくれても……いい」ヌギヌギ
モバP「俺を試しているのか、雪美? ……でもかけちゃう」パサッ
-
427
紗南「しすたーかわいいよしすたー」ピコピコ
モバP「どうした? クラリスさんがそんなに気になるのか?」
紗南「違うよ。スラもり2のしすたー」コレ
モバP「ああ……一見スライムがシスターの頭巾を被っているだけなのに侮れないキャラよ」
紗南「でしょ? 愛で性能を超えて、出撃メンバーにずっと入れておきたいくらいだね」
バシーン ナニスルスラー
モバP「しかし全体的に伸びたり弾んだりしてぷるぷるどころかゴムゴムしいな。こういう玩具あるよな」
――
雪美「……」ピョコ
紗南「よーし、勇車バトルだ。ここのスライバ戦のBGM好きなんだよねー」
モバP「王者はどちらだ、だっけな? ライバルとの対決はアツいよな」
雪美「……私も……小さくなって……Pの中から……大砲とか……うってみたい……」キラキラ
モバP「カポネ・ベッジかな? でもそんなことできたら面白そうだなあ」
-
今日はここまで
今日という今日は
-
428
モバP「お仕事する時に後ろをまとめ髪にする雪美さん良いですよねえ」
モバP「上げたり下ろしたりメリハリを付けていると、何だかとても大人に感じてしまいます」
ちひろ「私は特に見ないんですけど、幻視ですか?」
雪美「……一人で……まとめるのは……難しい……」
モバP「窓の向こうに映る少し未来を見ていました。スーツを着て働く雪美さん……麗しい」
ちひろ「ちょっとこのポンコツ叩いてみても良いですかね」ハー
雪美「げんこつ……ダメ……。……私が……やる……」
雪美「……P……かむばっく……」コツ コツ
モバP「おれは しょうきに もどった!」
ちひろ「本当かなあ」
モバP「……雪美さんのノックって絶妙な加減がされていて本当に心地良いですよね。ずっと叩いてほしいくらい」
雪美「……調子に……乗らないっ」ピョン ドスンッ ウッ
ちひろ「しかし膝には乗る」
-
429
モバP「アイドルたちの綺麗な髪を見ていたら、髪の毛は大事にしないといけないって思うなあ」
雪美「……どうしたの……? 将来が……不安……?」
ちひろ「プロデューサーという人たちの頭は危険に晒されやすいですからね」
モバP「何でや! まだあるし! フッサフサやし!」
ちひろ「必死に言い返すほど何か危ないフラグが立っていくような……」
雪美「私は……Pが……どんな頭でも……付いて行く……」
モバP「潔く丸刈りにしたろか」
モバP「でも、歳をとるとボリュームが減る。特に髪を洗った後が……って親が言ってました」
雪美「……今度……シャンプーブラシで……洗ってあげる……」
モバP「ああ、形は剣山みたいなやつだな。あれは好きだ。是非頼む」 ケンザンイウナ
モバP「話は飛躍して、落ちた髪の毛から情報採取してその時点の記憶まで再生してクローンとか作れないものかなとたまに思います」
雪美「一年前に……抜けたかみなら……一年前の……私が……生まれる……?」
ちひろ「髪からクローンって何か孫悟空が分身作るやつを思い出しますね」
-
430
モバP『この度はウチの財前と城ヶ崎を使って頂きありがとうございます』
モバP『メロンです』コトッ
モバP『請求書です』ピラッ
『……さ、346万円だって!?』
亜子「――Pちゃんってそんな風にお偉いさんの所に出没してお金貰ってるって本当なん?」
モバP「んな訳ないでしょ。名医紹介所でもブラックジャックでもないです」
モバP「万が一にもそんなことをしていたらちひろさんに背後から撃たれる」
亜子「大袈裟言ってー、ほんまに撃たれたことないやろ?」
モバP「はっはっは」
亜子「いや、そこは否定しや」
モバP「……」
亜子「あっ、ごめん……そこまで沈痛な顔をされるとは思わんかった」
ちひろ「撃つか!」
-
亜子「でもPちゃん、サラリーは結構貰ってるでしょ?」
モバP「……まあね。ただこれはさすがに身内にもおいそれと公表出来るものではない」
亜子「えー、聞かして聞かして? アタシだけ! 誰にも言わないからっ♪」
モバP「ダメだ。こういうのは隠し通すのが賢い生き方だ。宝くじの高額当選者のようにな! 当選したことないが」
亜子「ぶー」
雪美「……」テクテク
亜子「あっ、雪美ちゃん!」
雪美「……?」
亜子「ふふふ、雪美ちゃんは案外知っていたりしてな? ねえねえ、聞きたいことあるんやけど!」
カクカクシカジカシカクイニカク
雪美「……私も……知らない」
亜子「えー」
モバP「残念だったな、誰にも教えていないんだ。というか知ってどうするそんなもの」 ソラアレヨ ナンダヨ
ちひろ「私は知っていますよ?」 エッ!?
-
431
モバP「唯って赤いリボンでポニーテールにしてもイケてるよな」
唯「えへへっ、ありがとー♪ 確かにこれは、けっこーイケてるね!」
モバP「奏もちょっと粗雑で腕っぷし強いキャラでも意外とマッチする」
奏「そう? でも演技には自信あるし、幅広くこなせるようにはなりたいわね」
ちひろ「アイドルたちでリバーシティガールズでもやる気ですか」
モバP「良いなと思ったらすかさず取り入れて試してみたくなるものです。インスピレーション!」
雪美「……Pは……コーディネート……考えだすと……止まらない……タイプ……ね」
モバP「おっ、雪美……お前――」ジーッ
雪美「……なに……?」
モバP「眉上ぱっつんにしたら似合うかもしれんな」
唯「先駆者の泰葉ちゃん仁奈ちゃんがいるじゃん? 個性は出ると思うけどさー」
奏「ロングの眉上ぱっつんは純朴で愛され系なイメージがあるわ。制服とか合いそうじゃない?」
ちひろ「……吊りスカ? ブレザー? セーラー? スカートは長め? 短め?」モンモン
モバP「何かちひろさんが壊れかけていませんかね?」
-
432
モバP「ぶるるる……今日は冷えるなあ」
雪美「冬は……これから……」
モバP「慣れると和らぐが、慣れていない内の寒さ直撃は応える」
法子「こんな日はドーナツでも食べない?」
モバP「寒い日にぴったりのドーナツか……できたてを買うとか?」
法子「それも良いんだけど、あたしはただ何となくドーナツが食べたいのだ」
雪美「……文学的な……セリフ……」
モバP「……まあ、あったかいものでなくても冷えた気分をアゲるには甘い物だな」
法子「そういうことっ!」
雪美「でも……このあたりに……ドーナツの……お店……ある……?」キョロキョロ
モバP「アップルパイのお店ならあるんだが、この前食べたしなあ」
モバP「コンビニドーナツは個性があって良いが、スーパーのドーナツとかはどんな?」
法子「最近はご無沙汰かな。ここは敢えて行ってみますか!」
-
――
モバP「マンハッタンにケーキドーナツ、ヤングドーナツと割とあるもんだな」
法子「リョーユー、ヤマザキ、ミヤタの定番商品だね。とりあえず買って帰って来ちゃった」
モバP「ヤングドーナツ……良いよなあ。貧乏なころは時々お世話になった」
雪美「……小さくて……食べやすい……」モクモク
モバP「小さいのに食感が良いよな。一口で食べてしまうと勿体無いくらいだ」
法子「蜂蜜が入っているのがポイントだね。ハニードーナツはもうこのサイズって感じがあるよねっ♪」モクモク
モバP「冷やすと甘さって鈍るものだが、これは冷蔵庫で冷やすとチョコっぽく甘さが凝縮される感じがするんだよな」
法子「変わったことするね? プロデューサーも割とドーナツにこだわりがある?」
モバP「どうかな? こういうのは気になると一通り試し食べをしてみたくなるんだよ」
雪美「……ドーナツ屋さんの……ドーナツも……行くたびに……別のを、買う……、それがP……」
モバP「でもまあ美味しいから週一くらいでなら同じものばかり食べたとしても多分飽きないと思う」
法子「お気に入りはね! でも週一はまだまだ愛が足りないよー」
雪美「…………あれ……? マンハッタンと……ケーキドーナツに……ついては……?」
鈴帆「九州でしか見らんやったマンハッタンがなしてこげんとこに!?」
-
433
モバP「雪美ぃ〜……えへへへへ」ポワーッ
雪美「P……ふふ……ふふふふっ」ポワーッ
ちひろ「私の知る佐城雪美ちゃんはこんな子じゃなかったような……」
モバP「人は変わりゆくものです。男子三日会わざれば刮目して見よ、ですよ」
ちひろ「女子だろ」
雪美「……女子です……。男子同士……だったら……それは……」 エヅラガアブナイ
ちひろ「はぁ……お二人って喧嘩とかしそうにないくらい仲良しですねえほんと」
モバP「しますよ?」
雪美「する……」
ちひろ「するんですか?」
モバP「人間ですもの。全く衝突しないというのはあり得ません」
雪美「けんかするほど……仲良しに……なる……」
ちひろ「しないとそれも割り切って冷めた感じには見えるでしょうけど、喧嘩する風には見えませんね」
-
モバP「この前もちょっとお互いに相手のどこが好きかで山手線ゲームをやっていたら」
ちひろ「はいゲロ甘」
モバP「あ、違った。これはただの自慢です」
ちひろ「しばいたろか」
モバP「本当は、眠そうな雪美のために本を読んであげていた時に、ついイタズラ心で」
ちひろ「……セクハラとかしていませんよね?」
モバP「いえ、ちょっとオーバーな声芸を入れて不真面目に朗読を」
雪美「……笑って……目が、覚めた……」
モバP「睡眠阻害されて機嫌が悪い雪美にポカポカ叩かれました」
モバP「むすっとふくれた顔もそそるなあ、とか思いながらもごめんなさいですね」
雪美「……見事……成敗した」ブイ
モバP「まあ本気の喧嘩と言うには程遠いかもですね。俺も雪美も、相手を傷つけることに臆病ですので」
ちひろ「糖分マシマシなのは理解できました。何だこれ」
雪美「ちひろさんは……Pと……けんか……しないの……?」
ちひろ「もうそういう関係は通り越していますから」ニコ
-
434
モバP「さあ、今日も真面目に仕事していきましょう」キリッ
雪美「……行ってきます」キラキラ
ちひろ「いつになくやる気がありますね。何分持つか分かったものじゃないですけど」
――
モバP「……次はこの書類か……」カチャカチャ
雪美「……はっ……はっ……」 ←レッスン中
――
モバP「――そこにウチのアイドルを是非使っていただけませんか?(営業)」
雪美「……」ニコ イイエガオダヨーユキミチャン! パシャパシャ
――
モバP「……今日も一日お疲れ様、雪美。そしてちひろさんにも感謝です。ドリンクまで頂いて……ありがとうございます」ビシッ
ちひろ「お、おう……。何か今日はずっと真面目でしたね。一年に数回ある躁気味の日とかじゃないですよね?」
モバP・雪美「……?」
ちひろ「え、何かオチは無いんですか?」
-
435
モバP「ああ、バウムクーヘンが食べたいなあ」
ちひろ「プロデューサーさんは最近法子ちゃんに付き合っていろいろドーナツを食べているそうですね?」
モバP「はい。さすがドナドル、知識も豊富で」
ちひろ「ドナルドみたいに略すな。……バウムクーヘンもそういえばドーナツ型ですね」
モバP「あの形、見ているだけで北欧情緒を感じます。シフォンケーキとかも」
ちひろ「まあ、端を切り落としてより綺麗に見せるんですけどね」
雪美「バウムクーヘン……他のお菓子より……少し……高め……」
モバP「作っている所を見学に行けば分かるが、あれは手間がかかるからな」
ちひろ「基本材料は卵・小麦粉・砂糖・バターなどお菓子にありがちな物ですからね」
モバP「その生地を棒に付け、回しながら焼いてまた付けてを繰り返して大きくしていくんだよ」
ちひろ「それで独特の木の年輪のような層ができるんですね」
雪美「……二人とも……くわしい……。そんなに……好きなの……ね」
ちひろ「いえいえ。でも、プロデューサーさんが変なことを言うから私まで食べたくなったじゃないですか」
モバP「……買いに行こうか雪美。と、堂々とサボりの口実にしてみる」 ダメデス
-
今日はここまで
それが最後でも
-
乙
アイドルたちの綺麗な髪いいよね……モバだとユッキが、よそだと琴葉やいおりんが好き(隙自語)
-
436
プロデューサーマタネー タッシャデナ ヨフカシシタラダメダヨー? シュクダイハシタノ?
モバP「おかしいな、俺君たちより年上のはずだよね? ……あったかくして寝ろよー」
パタン
雪美「……P……みんなと……仲良し……」
モバP「それなりに長い道のりがあってどうにかな。俺の第一印象が良かったと言う子は少ないと思う」
雪美「……前は……もっと……真面目……だった……の?」
モバP「雪美が今見たら驚くくらいは真面目だったと思うぞ」
雪美「そう……。でも……今でも……たまに……真面目なのは……好き……」
モバP「たまにはね。ただ一般的に、真面目もプラスに働けば良いんだが真面目の皮を被った単なる無気力とかだと大変だしな」
雪美「……Pは……そんなこと……ない……」ニコ
モバP「自信を持って言うんだな? まあ確かに雪美さんをお迎えしてから無気力になる暇が無いからな。いい女やでほんま」
雪美「……ばか」
ちひろ「まだ初々しかった頃のプロデューサーさんが懐かしいなあ」
-
437
モバP「ただいまー」
雪美「お帰りなさいませ……御屋形様……」
モバP「」
雪美「……? 御屋形様……?」
モバP「ふぅ……御屋形様は反則じゃ雪美姫」
モバP「旅館の仲居さんのような和装に負けていない立派な姿だ。何でも頼りたくなってしまう」
雪美「……うれしい」キラキラ
モバP「この前は洋装、いわゆるメイド服の雪美さんもグッドだったな」
モバP「あの日のようにたどたどしくご主人様、なんて呼ばれて側に控えられた日には平常心でいることなぞ不可能」
雪美「……あなたのために……着たから……少しくらい……さわっても……いい……」
モバP「良いのか〜? 少しじゃ済まないぞ? しばらくは抜け出せないくらい抱き締めるぞ?」
雪美「……かまわない。……して」(つ゜-゜)つ
ちひろ「プロデューサーさんが感激で悶え転がっていますね」 ウワアアアア!
-
438
雪美『赤い……目玉の……さそり……』
こずえ『ひろげたわしのつばさー』
雪美『青い……目玉の……子犬……』
こずえ『ひかりのへびのとぐろー』
雪美・こずえ『おりおんはたかくうたい……つゆとしもとをおとす……』
♪♪♪――
モバP「……浄化されますね」
ちひろ「浄化されます」
千秋「一理あるわ」
アヤ「不覚にも涙が」
モバP「星めぐりの歌って何かロマンチックで切なくて童心を思い出させる感じがします」
ちひろ「少年少女合唱団のあどけなくも純粋な歌声を聞くとああ……ってなるのを思い出しました」
モバP「中学生以降や大人の綺麗なコーラスもうっとり聞き惚れるんですが、これは一回りして神秘的ですよね」
-
ちひろ「それにしてもこうしてテレビで歌っている姿を見ると、二人とも高みに行った感じがします」
モバP「普段は身近なのにどこか遠い存在に見えてくるんですね」
千秋「そう? 離れていても繋がっていると思うの。それに、画面越しでも癒されるわ」
アヤ「ま、信頼していても、つい心配になって様子を見たくなるんだよなあ(保護者)」
モバP「一応、お守りとか渡していたりするんだがな」コレデス
ちひろ「フェルトに綿を詰めて作った、パネル状のPマークお守りですか。ボンバーマン4のプッシュみたい」
モバP「あとはこの黄色い三角形を配って、雪美が勇気、こずえが知恵、自分が力を受け持つという形で結束を高めたり」ハイ
ちひろ「三つを揃えると願い事が叶うトライフォースかな?」
アヤ「良いな……シンプルだけど、そういうのもさ」
千秋「……貴方、マスコットの佐城さんを作ったりは出来ないの?」
モバP「一度作ってみたいが、実在人物のマスコットを本人にお守りとして渡すというのは何だし」
モバP「かと言って俺が勝手に個人的に愛でる用に作るのもな」
モバP「あ、だったら雪美とこずえのフェルトマスコット、千秋とアヤに作れば良いのか」
千秋・アヤ「……良いの?」キラキラ
ちひろ「手先が小器用……家庭的な人だなあ」
-
439
モバP「世の中にはいろいろなりんごがあると思いませんか、りんこさん」
あかり「りんこさん違うんご! ”り”しか合ってないです!」
モバP「おっと、りんごに気を取られて……あかりちゃんで間違いないな?」
あかり「もー、からかわないでくださいよ? あかりんごですけどあかりはあかりですっ」
モバP「で、名字は紲星でしたっけ?」
あかり「ち・が・い・ま・すぅー! 誰がご飯をいっぱい食べるボイスロイドですか!」
モバP「でもさ、下の名前が分からない芸人とかはよくいるが、上の名字が分からないアイドルって新しくない?」
あかり「失礼だなあ! それはプロデューサーさんだけかと思うんご」
モバP「君もウチでは入って日が浅いとはいえ、他の子のフルネームを度忘れすることが無いとは言えめえ」
あかり「それはまあ……」
モバP「という訳で、えっと……辻野くん」
あかり「思い出してもらえたんご!」
モバP「そうそう辻野だ。辻野らいと」
あかり「せっかく上を思い出したのに下がもう跡形もなくなってるじゃないですか!?」
-
モバP・あかり「うぇ〜い」 パシン
ちひろ「うぇ〜いじゃないです」
雪美「私も……」
モバP・あかり・雪美「うぇ〜い」 パシッ
モバP「それにしても秋だねえ。世の中にはいろいろなりんごがあると特に思わされるのがこの季節だ」
あかり「紅玉をよく見かけますね。そのまま食べても良いですけどアップルパイに最適!」
モバP「紅玉をそのまま食べる人はなかなか物好きな感じがするが、とにかく酸味特化型だな」
あかり「逆に甘さ特化は赤りんごではなく青りんごの王林です。辻野あおりんご!」
モバP「煽るな。そうね……香りも良いし、TIMEも増えるしな」
ちひろ「TIMEが増えるのはマリオワールドだけだぞ」
モバP「他にもふじやらジョナやら秋映やら、チャートを見るのが楽しい物の一つだな」
あかり「秋映の黒にすら近い深い赤色はドキッとしますね〜」
雪美「二人とも……りんご……好き……ね」
雪美「でも、P……たまには……イチゴの話も……しよう……?」 イチゴンゴ! ナンジャソリャ
-
440
モバP「ああ、また外れか」
雪美「P……どうしたの……? SR……当たらなかったの……?」
モバP「いや、ガチャを回したりしている訳じゃないからな。というか雪美でもそういうことは知っているのか」
雪美「うん……。でも……私は……Pと……直接……遊ぶ方が……楽しいから……しない……」
モバP「まあ射幸心課金商売に付き合うよりは昔ながらの遊びの方が心も楽か」
ちひろ「身も蓋も無いことを」
モバP「で、これはチョコボールだよ。エンゼルが居なかった」
雪美「……! 銀なら五枚……金なら一枚で……缶詰が……当たる……?」
モバP「そうそう。おもちゃのカンヅメだな。以前知り合いに中身を見せてもらったことがある」
雪美「……中身は……?」
モバP「言って良いのかな? まあちょくちょく企画が変わっているだろうから、良いか」
モバP「普通に玩具の小物が何個か入っているものや、全体がオルゴールになっているものとかがあったな」
雪美「……」ホー
-
モバP「で、俺も欲しいなと思って店で見かける都度、チョコボールを買っているんだが」
モバP「俺の前に幸せのエンゼルは訪れてくれないのだ」
ちひろ「アイドルの中には当てた人や当てるのが上手い人はいそうですね」
モバP「でもやっぱり自力で当てたいじゃないですか」
雪美「……エンゼル」
モバP「エンゼル……そろそろ来てくれても良いのになあ」
雪美「……P……私が……いるじゃない……!」
モバP「雪美……!」
雪美「…………///」
ちひろ「何となく言ってみたら恥ずかしくなったパターン」
モバP「でも、そうだな。俺の幸せのエンゼルは、いつも側にいる雪美だったのかもな」
雪美「……P……」
モバP「エンゼル雪美……やっと見つけたぞ!」ガバッ
雪美「……///」
ちひろ「はいはい茶番」
-
モバP「そういえば、エンゼルって大体は裸なんだよな……」
雪美「……」
モバP「……」
ちひろ「……」
モバP「雪美、チョコボール食べる? いちご味」
雪美「うん……!」
ちひろ「何だ今の間は……私にもください」
モバP「どうぞ。……にしても、金一枚と銀五枚が同価値な訳だが、もう少し出やすい銅のエンゼルも欲しい」
ちひろ「金と微妙に判別し辛い上に20枚くらい集めさせられそう」
雪美「……銀行の……両替……みたい」
モバP「銀行は何故金行では無いのかというと、日本で制度が出来た当時銀本位制だったからとか言いますね」
ちひろ「突然の謎知識」
モバP「あと、金行だと禁后みたいで嫌だと思う人はいるかもしれない」
ちひろ「何故そこにオカルト」
雪美「……銅があるなら……プラチナの……エンゼルも……」 フエルナァ
-
441
モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」
雪美「おおー……」パチパチパチ
ちひろ「シリーズやめろ。雪美ちゃんも拍手しないの」
モバP「さて、今回取り上げるのは”踊り子の服”」
雪美「……ダンス衣装……?」
ちひろ「……範囲広いですけど、まあそう名の付く特定物は大体はいけない気はしますね」
モバP「ドラゴンクエスト4のマーニャの格好をイメージしたら分かりやすいでしょう」ハイガゾウ
ちひろ「シリーズでデザイン変わっていきますけど特に露出度高くていけないやつですそれは」
雪美「……スタイル……かっこいい」
モバP「褐色でより妖艶に見えますね。でもこれで防御力は高いし装備買い替え時の下取り額も高いという」
ちひろ「下手な防具より強いとか不思議ですねえ。高値で売れるのは……うん」
モバP「これを、経験として一度は着てみたい! と興味をお持ちだったりはしませんか雪美さん」
雪美「……今の私には……似合わない……」フルフル
モバP「それは残念です。……次回に続く」 ツヅクナ
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442
モバP「ああ……諸行無常な気分だ」
雪美「……どうしたの……?」
モバP「さっき車で通った所にさ、以前は松林の私有地があったんだが、もう無くなっていたんだ」
雪美「松の……林……?」
モバP「ああ。日本の三大松原とかと違ってそんなに広い面積ではないが、気になる場所だった」
モバP「ここでかくれんぼとかしたら面白いだろうなって十数年前の自分は思っていた」
雪美「……自分が……どこにいるか……迷いそう……」
モバP「今の日本で、松林や竹林で軽く迷う感覚を味わえるって結構すばらじゃありません?」
雪美「……そう……?」
モバP「360度見回しても松林、でも鬱蒼とした内陸の樹海と違う整然とした木々の間隔」
モバP「細長く伸びた幹に、先の針のような葉。そこから差し込む光の明るさ加減は幽玄の世界」
モバP「ちょっと進めば抜けられそうな所でも、敢えて腰を掛けて途方に暮れてみたいというかね」
雪美「……そんなこと……していると……妖怪に……会いそう……」
ちひろ「……ちょい迷いたい系男子ですか」
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今日はここまで
いつも何度でも
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443
モバP「はぁ〜あ……」ナデナデ
雪美「……」ムフー
モバP「雪美さんってほんと……ほんともう何て言うか……言葉では言い表しきれない存在」
雪美「……そんなに……?」
モバP「そんなにだよ。一億人から君を見つけ出したみたいな幸運」
ちひろ「こなぁぁぁゆきぃぃぃ」
雪美「……でも……私は……成長して……しまう」
雪美「……心も……体も……変わっていく……」
モバP「大人は、テレビで見る子役が成長してしまった時に複雑な感情を抱いたりするね」
雪美「……Pも……そうなる……?」
モバP「かもな。でも、人間であれば大人だって同じ一年で一歳のペースで歳を取るんだ」
モバP「その上で、本質はきっと、ずっと変わらないさ。大きくなっても、例え生意気になったとしても」
雪美「……なら、良い……。それに……もし変わるなら……Pも……私が……変える」
ちひろ「プロデューサーさんは人間かは怪しいところですけど」 ソレヲイワナイデ
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444
モバP「……」ジーッ
ペロ「……」ジーッ
モバP「……ペロ」
モバP「……あんた、お顔をよう見たら、べっぴんさんやなあ」
ペロ「……」
モバP「……」
ペロ「……」スッ
パシッ!
モバP「ふぉっ!? う……目にも留まらぬ一発を貰ってしまった。何でや!」
ペロ「ふんぎゃーす」
雪美「Pが……変なことを……言うからだ……って」
モバP「お厳しい。心当たりは多いがな」 パシッ イテッ
ちひろ「ツッコミの猫パンチは猫好きにはある意味ご褒美です」
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445
モバP「雪美よ、ちょっとした質問をさせてくれ」
雪美「……分かった……。……どうぞ……?」
モバP「雪美は今から一人で旅に出なくてはいけません」
雪美「……一人は……苦手……」
モバP「そこで知り合いの博士に、火属性のトカゲ、水属性のカメ、草属性のカエル」
モバP「このどれか一匹をお供に付けてあげるから選べと言われました」
ちひろ「ポケモン初代……というかフシギダネってモチーフはカエルだったんですか」
モバP「さあ、どれを選ぶ?」
ポク ポク ポク チーン
雪美「……カメ……?」
モバP「ほほう。何故そう思った?」
雪美「……長生き……しそう……と思ったから……」
ちひろ「結構現実的な理由だった」
-
雪美「……電気属性の……ネズミ……は……? ……それか……イーブイ」
ちひろ「イーブイ言っちゃったよ」
モバP「まあまあ。でも偶然にも俺と一緒だな。俺もカメを連れて行く」
モバP「ゲームだとトカゲは序盤が厳しく、カエルだと逆に易しくなる。だからその中間にする」
雪美「……」
モバP「真ん中を選べる人というのは実は強いんだ」
ちひろ「雪美ちゃんにそんな意図は無かったと思いますけどね?」
雪美「……」コク
モバP「……まあ、だから? と言われればそれまでだが、何となく聞いてみたくなったんだよ」
ちひろ「でも、三竦みで一点物の御三家を最初に選択するシステムって良いですよね」
モバP「いきなり運命の選択をさせられるという容赦のなさ」
モバP「それと人間キャラのデザインですね。歴代女主人公とか服装がジュニアモデルみたいで衣装の参考になります」
雪美「……良い意味で……日本っぽくない……感じ」
ちひろ「あ、ちなみに私もゼニガメ派です。アイテム増殖するんで何でも良いですけどね」 オイオイ
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446
モバP「美人を現す四字熟語ってありますよね。羞花閉月」
ちひろ「なかなかマイナーな所を持ち出しますね。閉月羞花と言うのもありますし」
雪美「四字熟語……あまりよく……知らない……」
ちひろ「容姿端麗とか美人薄命とか……傾国美人、とか」
モバP「僕も妲己みたいな美人に破滅させられたいなー」
ちひろ「冗談はPヘッドだけにしといてくださいよ?」
モバP「とにかくいろいろありますね。でも、羞花閉月って何だか卍解っぽくありません?」
ちひろ「天鎖斬月や鏡花水月かな?」
モバP「他にも一部の四字熟語って斬魄刀に出来そう……出来そうじゃない?」
雪美「……例えば……?」
モバP「覚醒(おこ)せ、夙夜夢寐」
ちひろ「解号まで考えるんですか」
雪美「難しい漢字……使うところが……オサレ……」
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モバP「で、羞花閉月だったら美人過ぎて眩しい的な能力になるんでしょうかね?」
モバP「暇があればアイドルたちの斬魄刀を一本一本考えたりしてみたいものです」
ちひろ「蘭子ちゃんや乃々ちゃんでもノートにそんな厨二構想は書いてないと思うなあ」
雪美「……アイデア……ポエム……、思いは……人それぞれ……」
モバP「それにしても、花も恥じらう乙女・美人、良いですよね。雪美さんのような」
雪美「……普通に……そういうこと……言う……///」
ちひろ「何でも雪美ちゃんですねえ」
モバP「まあアイドルの子たち全般に乙女は多いと思います」
ちひろ「私も乙女ですよ?」
モバP「えっ?」
ちひろ「いえ、やっぱり何でもないです」
モバP「失礼しました。いえ、ちひろさんが乙女なのを疑うつもりは無くですね……」
モバP「でも乙女と言うよりは、観世音菩薩みたいというのが先に来ます」
ちひろ「何ですかその参照先を間違ったような言葉の豹変は」
雪美「……ナチュラル……パワーワード……」
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447
雪美「P……っ!」バタンッ!
モバP「雪美、心配して来てくれたのか?」
雪美「Pが……交通事故に……あったって……聞いて……!」
モバP「いや、交通事故ってほどではないが……でもやっぱり交通中の事故なのかなあ」
雪美「……何が……あったの……?」
モバP「ちょっとサイクリングをしていたらバードストライクを受けてしまってな」
雪美「……??」
モバP「信じられないかもしれないが運悪く低空飛行しているカラスと衝突したんだよ」
モバP「大した傷ではなかったが転倒したし、こうして一応病院で診てもらったんだ」
雪美「………………うん……良かった……」
モバP「あ、思考停止したな? 驚いたんだぞ? いきなりガツン、だから一瞬銃撃でも受けたのかと思って」
雪美「……」ギューッ
モバP「心配させてすまなかった」
ちひろ「……巷のカラスの標的になっていたりしませんよね?」
-
448
モバP「今日は杏にプレゼントをあげようと思って来ました」
杏「……何かの記念日?」
モバP「いや? 何でもない思いつきの奇襲プレゼント攻勢だ」
杏「まあ、貰える物は貰っておく主義だよ。仕事以外ならね」
モバP「という訳で、お宝オープン!」テレレレレン
雪美「……こちらに……なります」
杏「おっ、これは……カレンダー?」
モバP「それもちょっと立体的でしょう」
雪美「クリスマスまで……カウントダウン……する……アドベント……カレンダー……」
杏「ほう……ちなみに隣の雪美ちゃんもセット?」
モバP「雪美は別売りになります」 コクコク
杏「売ってるんだ……」
-
杏「それにしても、どうしてアドベントカレンダー?」
モバP「日付の引き出しを開けると玩具の小物が入っていたりお菓子が入っていたりするが、これは飴なんすよ」
雪美「……キャンディ……バージョン……!」
杏「へぇ。アドベントカレンダーは知っていたけど、そんなのまであるんだねえ」
モバP「ショップで見かけてこれは直感的に杏の元に行かせるべき代物だと思ったので購入した」
モバP「毎日一つ、開ける度に違う、珍しい飴が入っていて楽しめると思うぞ」
杏「プロデューサーはこういうの好きだね。嬉しいけど」
モバP「欲張って先食いするなよ? 一日一個だからな?」
杏「信用無いなあ。そこまで食い意地張っちゃいないって」
杏「……でも、ありがと。使わせてもらうよ」
モバP「おう。しかし、今日の分が無いな。開けられるのは一日からだし……ということで雪美さんから」
雪美「……はい。……これは……サービス……」
杏「あっ、レモン飴だ……いただきます」 ビリッ パクッ
モバP「……食ったな?」 エ? ナニコワインダケド
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449
モバP「外は雨。こういう日はカラッとしている時より気温は下がらないんだよな」
雪美「……でも……ぬれる……」
モバP「そうだな。それに雲がかかっていると日中でも薄暗くて何となく陰鬱な気分になったりする」
ちひろ「明るさで気分は結構変わりますよね」
モバP「秋の日は釣瓶落としと言いますから、ただでさえ明るい時間が少ないですからね」
雪美「てるてるぼうず……でも……作る……?」
モバP「てるてる坊主はなぁ……何か生贄にしているみたいで可哀想に見えるんだよな」
ちひろ「饅頭なんかは元々本当に人の頭を人身御供で捧げていたそうですね」
雪美「孔明……すき」
ちひろ「よく知っていますねえ。教えたのまたプロデューサーさんですか?」 ウン
モバP「あはは……しかしここ何ヶ月か、週末土日ってほとんど雨や曇りばかりらしいですよね」
ちひろ「ここ数年は週末ばかり狙ったかのように雨が多くていつもガッカリしている気がします。もちろん晴れた日もあるはずなんですけどね」
雪美「私は……Pと……いつもいっしょに……いる気がする……」
ちひろ「それは気がするんじゃなくて実際にいます」 イヤァテレルナァ
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450
ちひろ「雪美ちゃんって慣れているとしても、プロデューサーさんを怖がらないですよね」
雪美「……こわがる人は……少ない……」
モバP「わざと脅かしたりしない限り、本気で怖がる子はアイドルたちにはいません。多分」
ちひろ「いたら反省してもらわなきゃいけないわけですけど」
ちひろ「でもちょっと頭を空っぽにして見てみれば、プロデューサーさんって大柄ですし」
雪美「……大きくて……頼もしく……見える…………」
モバP「ほら見なさい、怖くないです」
雪美「……でも……Pのこと……知らなければ……こわいかも……」
ちひろ「とのことですよ?」
モバP「そういえば雪美を放課後の学校に迎えに行った時、周囲の子に引かれたなあ」ショボン
雪美「……しょぼくれるの……かわいい……」
ちひろ「私でも大きいなと思うのに、更に低い視点から見たらそびえ立って見えると思いますよ」
モバP「……怖くないですし」
雪美「……分かってる……。Pは……こわくない……」ヨシヨシ
-
今日はここまで
とかく女の好むもの 芝居浄瑠璃芋蛸軟禁
-
乙
巷のカラスの標的で草生えまくった
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451
モバP「さきほど車で送迎をしていたらフェラーリ308GTBを見かけまして」
雪美「青い……フェラーリ……見とれた……」
ちひろ「フェラーリと言うとまず赤ってイメージですから珍しいですね。それも308って結構古いやつですよ」
モバP「リアウィングとか付いていないオーソドックスで慎ましやかなボディが却ってセクシーなんですよねえ」
モバP「雪美もいつか、フェラーリが似合う女に――」
ちひろ「フェラーリが似合う女(リフレイン)」
雪美「……運転は……P……。私は……助手席の……方が……良い……」
モバP「俺にフェラーリは釣り合わないよ。それよりは某冠城くんの乗っているスカイラインセダンのV37あたりが欲しいです」
ちひろ「プロデューサーさんはエルグランドもしくはマイクロバスあたりが似合うと思いますよ?」 バス!?
ちひろ「しかし、フェラーリなんて個人的に所持している人は私の友人でもそんなにいませんね」
雪美「……少しだったら……いるの……?」
ちひろ「まあ四、五人はいます。乗っているのは新しめのやつですけどね。ロータス乗りの方がまだもう少し多いです」
モバP「フェラーリに乗れる友人が片手で数えるほどいるちひろさんって一体……」
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452
モバP「外は寒いですなあ」
ちひろ「よっこいしょと言って物を持ち上げてると老けると言いますけど、同様に寒いのを寒いと言うのも老けそうです」
モバP「まあ言ったからって例えば気候を変えられる訳じゃありませんからね。同調を得るための呟き以外にはなかなかなりません」
雪美「……ふぅ。……ココア……温まる」
モバP「こんな日に飲むホットココアは美味しいだろう?」
雪美「……うん……。ささやかな……幸せ………」
モバP「ココアの入った湯気立つマグカップに口を付ける雪美さん……本日のベストショットだな」
ちひろ「何気ない仕草まで見逃すまいとするその姿勢、とことん雪美ちゃんフリーク、或いは煩悩の域ですね」
モバP「もし自分の目に録画機能が備わっていたら、多分今頃は雪美ファイルだけで保存容量がパンクしている自信があります」
雪美「その目は……もっと……他を、見ることにも……使うべき」
ちひろ「ですって」
モバP「仰る通りではある」
雪美「……でも……なるべく……私の方も……見ていて……?」 アアモチロン!
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453
モバP「雪美にはちょっと早いかもしれない質問」
モバP「好きなだけお金が貰えるならいくらくらい欲しい?」
ちひろ「雪美ちゃんにそれ聞きますか?」
雪美「……みんなが……幸せに……なれるくらい……」
モバP「みんなが幸せになれる金額ってどれくらいだろうな」
雪美「……それは……見当も……つかない」
モバP「俺でも分かりかねるくらいだ。でもその、まず人のためという発想が出てくるのは優しい」ナデナデ
ちひろ「例えば今時のちょっと賢い子が、グラハム数です、なんて言い出したら、私なら可愛げないなーって思いそうです」
雪美「グラハム……? ……クラッカーしか……思いつかない」
モバP「グラハムクラッカーは存在感あるよな。砕いてタルトの台にするとまたこれが美味いんだわ」
ちひろ「おっほん……グラハム数は気の遠くなるどころじゃ済まないほど多い数のことですよ」
モバP「京とか恒河沙とか無量大数くらいでドヤるならまだお茶目なもんです」ナデナデ
雪美「……なですぎ……。……もっとやれ……」
モバP「……秘法ナデナデをあまり安売りしたくはないのだが、手が止まらん……!」ナデナデ
-
モバP「お茶目といえば、5000兆円欲しい! なんて誰が言い出した言葉か……これも結構極端ではある方ですよね」
ちひろ「そんなお金だけが忽然と現れたらとんでもないインフレが起きますね」
モバP「しっかり国立印刷局で刷ってもらったお札でないと、記番号が同じだったりしたら使おうとしても偽造扱いで捕まるという」
ちひろ「ブラックジャックが宇宙人を手術した時のバッドエンドみたいになるんですね」
雪美「……お金のコピー……絶対に、ダメ……。……子ども銀行券で……汗をふくなら……良し」
ちひろ「それは高度な複合技ですね……。子ども銀行券というフレーズは懐かしいです」
ちひろ「……現実的にいくらあれば充分かというと、10億円くらいになるんですかね」
モバP「ちひろさんが言うと説得力がありますね。さすがは現代のルキフグス」
ちひろ「誰が地獄の宰相やねん。私は金の亡者ではありません。良いですね?」
モバP「押忍。……でもちひろさん個人としては10億じゃ足りないでしょう?」
ちひろ「それはもちろん――っておい」
モバP「あ、そういえば一万円あれば日本ではピザ二枚とちょっとしたサイドメニューくらいで終わりですが」
モバP「海外のどこかでは村規模の総出で何日かパーティーができる、というテレビ番組を見て印象に残っています」
雪美「……一万円で……みんなを……幸せに……することも……できるの……ね」
ちひろ「幸せの金額換算は一人一人の受け取り方や使い方で変わるから難しいものです」
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454
モバP「ヨーグルトって物によってプレーンでも味がいろいろ違うんですよねえ」
ちひろ「と、アイドルが出演する教養バラエティ番組を見たばかりで言っております」
雪美「……利きヨーグルト……対決……楽しかった……」
モバP「ヨーグルトを味わう雪美さんは繊細で美しい。思わず見てはいけない神域を覗いたような気になり色めき立ってしまう」
ちひろ「ヨーグルトくらいで大袈裟ですよ」
雪美「……いつもの……こと……」
モバP「雪美は免疫と整腸のビフィズス菌、口臭改善・胃潰瘍予防・整腸のアシドフィルス菌、歯周病口臭予防に整腸のカゼイ菌など、どれが好みかな?」
ちひろ「どれも整腸は入っているんですね。というか乳酸菌等の好みを聞かれてもっていう」
雪美「ビフィズスは……ねっとり……。アシド……フィルスは、さらさらで……すっぱい……」
モバP「その時に食べたヨーグルトだとそんな風だったんだな」
雪美「プレーンで……いつも……食べている人……少し……尊敬、する……」
モバP「確かに。俺は砂糖なりジャムなり入っていないとなあ。食べられない訳じゃないが」
ちひろ「そういえば乳酸菌飲料で甘くないやつは見たことが無いですね」
モバP「人間たるもの、苦いだけなら我慢出来るが酸っぱいだけだと厳しいのだ」 メイゲン…?
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455
モバP「好きな動物ってなかなか一貫しないものだよな。それも一番となると」
雪美「私は……ずっと……猫……」
モバP「猫一筋とは貞淑だなあ。まあこれから変わっていくかもしれない」
雪美「……そう……?」
モバP「俺は雪美に影響されて最近は猫が好きになり、今では頻繁に夢に出て来るようになったくらいだが」
モバP「様々な情報から受ける影響というものはやはり大きい。以前はペンギンが好きだったのに」
雪美「……ペンギン……どうして……?」
モバP「どうしてだろうな。幼い頃にコナミのゲームとかをやっていたからかなあ。愛嬌のあるあのシルエットが気に入ったんだと思う」
モバP「猫は結構スレンダー体型が多いが、俺はどちらかというと丸っこい物に親しみを持っていた」
雪美「……女の子も……丸い方が……?」
モバP「ぽっちゃり系やふくよか系は包容力がありそうなのが強みだな。ただ、いくら丸くても体型には一定のバランスやメリハリも必要だが」
かな子「正直に言って私はセーフですか?」
モバP「何を言うか。セーフだし。まあ、BMIだけなら標準でも体脂肪率とか一見では分からないからなあ」 ウッ
雪美「……少しは……重い方が……張り合い……ある……?」 ユキミハソノママデ
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456
モバP「ちひろさんはゆで卵をどうやって食べます?」
ちひろ「……それはコロンブスの卵的な答えを期待しているんですか?」
モバP「殻を割って食べますドン! ということじゃなくて、どう料理に使うとかどう味付けするかです」
モバP「一時期餃子は焼くより茹でて食べた方が老けない、とかいう情報が話題になったでしょう?」
ちひろ「なりましたね。あまり気にしていませんけど、卵もそうなんでしょうかね」
モバP「それから何となく卵はゆで卵で食べることが増えたような気がするんですよね」
雪美「……はい。……私は……ゆで卵は……塩で……」ノ
モバP「雪美さんは塩派か。俺はマヨネーズの方が多いんだ」
ちひろ「卵オンマヨネーズって炭水化物をおかずに炭水化物を食べるのに似た感じがありませんか?」
モバP「言われてみれば……マヨネーズは主に油とお酢と卵で出来ていますからね」
雪美「卵を……塩にしたら……フレンチ……ドレッシング……。よく……作る……。……油2……対……酢1」
モバP「作り方を把握しているとはさすがよ。この前はマリネ風にアレンジもしていたし、本当料理上手な奥さんや」 …テレル
ちひろ「また自宅で料理部ですか? あ、私はゆで卵はスライスしてサラダ派ですかね」
雪美「卵に……フレンチドレッシング……なら……それも、ある意味……マヨネーズ……?」 アタマイイナ
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457
モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」
雪美「おおー……」パチパチパチ
ちひろ「プロデューサーさんは最近欲求不満か何かなんですか?」
モバP「遠回しに注意喚起を促す意図が大きいと思ってください。芸能界は広く、所によってはクレバスのように底が深い穴も開いている。だから、お仕事でこういうのを頼まれてホイホイ着たらいけませんよという常識を持ってもらえたらと考える次第でありまして」
ちひろ「あいつやましい話になると早口になるな」
ちひろ「それと、あとは雪美ちゃんの興味チェック的な?」 ハイ! ゲンキイイナオイ
雪美「……前置き……長い……。……早く……」
モバP「おうそうだった。という訳で今回は参考資料(絵)をパネルにしてみました。じゃん!」
雪美「……レオタード……」
モバP「はい、ということでけものフレンズのコウテイペンギンです」
ちひろ「さすがに軽々とアウト踏み抜きますね」
雪美「……ペンギンなのに……寒そう……矛盾……」
雪美「……でも……P……ペンギン……好き……だから……着てほしい……?」
モバP「」クラッ アアップロデューサーサン!
-
今日はここまで
夢の世界へ駆け上がれ!
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458
モバP「女の子に体重が増えたことを示唆するのは失礼だ」
モバP「だが抱っこした時などに否が応でもそれが動作に出てしまうことがある」
ちひろ「アイドルを普通に抱っこしているのが実際は普通じゃないんですけどね」
雪美「そんな時……どうする……?」チョコン
モバP「……俺の筋力も落ちたもんだな、と自分を責める」
ちひろ「気を使われたようでショックだと思いますけど」
モバP「じゃあ、”お前さんも成長期なんだなあ”と感慨に浸ってみる」
ちひろ「明らかに太っただけだったらそれ通用しないです」
モバP「なら、”何のコニシキ、余裕過ぎて逆にびっくりしたわ〜”でどうでしょう」
ちひろ「さらっと重みを暗示させるフレーズを混ぜるな」
モバP「ううむ……柔軟で適格なフォローってなかなか難しいものですね」
雪美「……でも……Pに、言われたとしたら……しっかり……受け止める……」
モバP「イッツフレキシブル! そういうの好きよ」
ちひろ「同じストレートな指摘でも日頃の接し方で差が出るんでしょうね」
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459
モバP「やらなきゃいけないことが手につかない……はぁ」
雪美「……なかなか……重症……?」サスサス
モバP「心配してくれてありがとう雪美。……いや、それでありがとうも何かおかしいな」
ちひろ「テスト前に部屋を掃除し始めるような精神状態にでもなっているんですか?」
モバP「心理学でいうセルフハンディキャッピングですね。かもしれません」
モバP「とにかく当初の目的を脱線して、何か違う方向ばかり捗っちゃうんですよ」
ちひろ「なるほど。……人にはそれぞれ適性がありますから、直感の赴くまま進んでみるのも良いんじゃないですか?」
ちひろ「ただ、人と違う道を行くなら何かあっても誰も助けてくれませんから、そこは覚悟すべきです」
モバP「月島雫のお父さんみたいなことを言いますね。……分かっていますよ」
雪美「……Pなら……乗り越えて……くれる……。信じてる……」
モバP「雪美…………雪美の目には説得力があるなあ」
雪美「応援……する……。……がんばれ♡……がんばれ♡……」
モバP「……元気が出てきた。今度こそありがとう、かな?」
ちひろ「でもどこかの伊東さん風応援はダメですよ」
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460
モバP「黒猫を見ると魔女を連想する私って変ですか?」
雪美「……変……かな……?」
モバP「あれ、雪美さんはあまりそんなイメージは無いですか。使い魔とか」
雪美「……私の……イメージだと……トカゲ……カエル……」
雪美「そして……白い……フクロウ……とか」
モバP「白いフクロウは神々しくて憧れるなあ。そんなの従えていたら主人公補正マシマシやん」
モバP「世の茶色いノーマルフクロウと比べるとそれだけでレア度が高そう」
ちひろ「何言ってやがんでい」
雪美「ペロと……私は……使役する……される関係じゃ……ない……」
ペロ「……」
雪美「……そう。……対等な……友人……」
モバP「もはや鳴かずとも分かるのか。俺も種を超えて相手の気持ちを分かるようになりたいな」
モバP「しかしそれっぽい仕事はしたが雪美は魔女の格好も似合うと思う。紺のワンピースに赤いリボンに箒でね」
ちひろ「魔女の宅急便の先入観が多分に入っていませんか?」
-
雪美「……でも……魔女、だと……こわい……感じ……する」
モバP「まあな。魔女狩りなんて物騒な言葉もあるし、魔法使いの方が良いのかな」
ちひろ「私の魔女のイメージは薬草とかキノコと言った植物系の知識豊かな薬学者です」
モバP「森の一軒家に菜園とか作って暮らしていそうで良いですね」
雪美「そんな絵本……読んだこと……ある」
ちひろ「まあトリカブトやジギタリス、ベラドンナとかも育てていて毒にも詳しかったりはしそうですけど」
雪美「薬と……毒は……紙一重……」
モバP「そんな話を聞くだけでも中世西洋のファンタジー的な世界観が頭に浮かんで好奇心をくすぐります」
雪美「……ファンタジーの……舞台……。……行ってみたい……ね」
モバP「ドゥブロヴニクやアマルフィやモン・サン・ミッシェルとかな。写真や動画でも圧倒されるが実際はもっと凄いんだろう」
ちひろ「クロアチアのドゥブロヴニクはともかく後二つはあまり魔女関係なくただのプロデューサーさんの好みですね?」
モバP「はい」
ちひろ「正直でよろしい。私もユングフラウヨッホ、メテオラ、ノイシュヴァンシュタイン城とかは見たいですけども」
雪美「……海側のP……山側のちひろさん……。ペロは……どっち……?」 ニャー?
-
461
凛「プロデューサーって、芸能人になれるとしたら誰になりたい、とかいうのはある?」
モバP「沢村一樹かな」
凛「即答……なかなか濃い目が好きなんだね」
モバP「割とね。まあ気分ですよ気分。明日は阿部寛かもしれない」
凛「ふふっ。でも実際に身長あるし、分からなくもないかな。大きい男の人って良いよね」
凛「こうして、どっしり受け止めてもらっている感じ……悪くない」キリッ
モバP「膝の上でポーズを取ってみる子はよくいるが、凛も意外と姿勢がダイナミックだよね」
凛「……悪い?」
モバP「いんや? でも、ここは普通に大人しく座ってみるというのはどうかなと」
凛「……普通にしていたら何か赤面しそうだからやめとく」
モバP「恥ずかしく感じる着火点がいまいち読めないな。顔は近いし体にも触れているのに」
凛「……言葉にされると意識しちゃうからやめて」
雪美「……私には……出せない……しっとりした……ふんいき……。ペロも……そう思う……?」 ニャー?
-
462
モバP「アメリカの警察官はドーナツ屋でドーナツを食べているイメージがあります」
早苗「それはちょっとした刷り込みが入っているかもよ?」
モバP「でしょうか」
早苗「うん。例えばそこはピザやベーグルでも違和感ないでしょ」
モバP「そうなんですが、以前にドーナツを無料で食べられるという作り話を聞いて警察官=ドーナツという方程式が頭の中で形成されまして」
早苗「それは方程式未満よP君」
法子「無料でドーナツと聞くと居ても立っても居られない!」 アッノリコ
モバP「作り話だがな。でも無償のドーナツを美味しそうに食べるビッグなアメリカンポリスを想像すると……」
モバP「何だか大食いバトルを見ている時のような不思議な食欲が湧いてきます」
早苗「あっちのフードファイターって大抵イメージそのままに大柄よね」
モバP「日本人は体が小さいのに何でそんなに入るの? というタイプが多くて得体の知れない怖さの方が先に来てしまう感じです」
モバP・早苗「……」ジッ
法子「……どうしてあたしを見るのかな?」 ←割と大食い
-
モバP「でももし本当にドーナツがタダです、なんて謎特権があったなら、僕も警察官になりたい」
モバP「デニッシュパンでも良い。そしたらコメダのシロノワールを腹いっぱい食べることにする」
早苗「無料サービス目的で警察官を志すのは志望動機が不純というか軽すぎない?」
法子「あたし個人的にはそれもアリだと思います! 正義=甘いもの!」
雪美「他は……できても……シロノワールは……無料にならないと……思う」 アッユキミ
みちる「そんな……救いはないんですか!?」 アッミチル
モバP「いや、どこかにまだ裏技があるはずだ……どこかに……!」
早苗「観念して買いなさいよ、そこは。横着しないの」
法子「だったら、そのお店でアルバイトしたらどうかな?」
モバP「なるほど、飲食業にはまかないとかがある仕事も存在するからな」
モバP「そういえば以前パン工場でアルバイトしたら、食堂に市販のパンが置いてあってタダで食えたな」
みちる「ほうほう」
モバP「どこかではお持ち帰りまでさせてもらった気がする。まあそこでバイトしてまで食いたいか? だが」
みちる「……永久機関ですね」
-
モバP「他にもコンビニでも廃棄前の弁当を貰えたり、ホテルでも余りのパンをこっそり貰えたり?」
早苗「体に悪いんじゃない? というかいろんなことをやっているわね……」
早苗「それはそうとP君、最近ドーナツやパンの話が多くなっているわよ?」
雪美「……まさか……」
モバP「……え?」
法子「……ちょっと調子に乗ってドーナツに誘いすぎたかなあ」
みちる「調子に乗ってオリーブオイルの次にアマニ油とかココナッツオイルを持ってきたから……」
早苗「まあ大した害は無いから良いわ」
モバP「放置処分になった」
モバP「ううむ……しかしこの俺がドナ堕ちパン堕ちしていたとは……自覚症状が無かった」
モバP「いかんな。ここは一旦落ち着いて楓さんに貰った鮭とばといぶりがっこでも食べよう」スッ
早苗「あー、何かもう多方面からちょっかい出されてるってのは分かった」
モバP「ヘンゼルとグレーテルのように俺を太らせて食べようとでもいうんですかね?」 ナンデヨ
雪美「違う……。Pは……いっぱい食べて……冬眠……するの……」 ソレモナンデヨ
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