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モバP「雪美さんといっしょ」

1 ◆ORDERq/08U :2018/10/13(土) 13:34:26 ID:cRiesukw



このスレは膝神様に監視されています



あと、割となんでもありです

2 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:36:49 ID:cRiesukw
1

モバP「雪美ってもしかして、俺のことが好きなのか?」

雪美「……ん……何……?」

モバP「隙あらば膝の上に座るからさ」

雪美「…………そういうつもりじゃ……ない……」

モバP「じゃあ今はどんなつもりでおられるのかな?」

雪美「……背中を……預けられる……我が友……」

モバP「おう?」

雪美「……別に……好きとか……そんなんじゃ……ないんだから……」

モバP「ハハッ、こやつ、愛いのう」ナデナデ

雪美「……ふふ」


ちひろ「こやつら遊んでますね」

3 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:38:48 ID:cRiesukw
2

モバP「よく思うことを一つ」

雪美「……ん」

モバP「俺がイスになり雪美が普通に座る、それが当たり前だ」

雪美「……じゃあ、Pも……私に……座りたい……の?」

雪美「…………がんばる……」

モバP「神に誓ってそうではないのでそんな悲壮感のある目をしないでくれ」

雪美「……」ホッ

モバP「で、いつもそうだから、たまには対面で座ったりしないのか?」

雪美「! ……へんたい」

モバP「そんなつもりじゃないんだがな」

雪美「……冗談。……でも……ちょっと……恥ずかしい……」

モバP「こやつ、いちいち愛いのう」ナデナデ

雪美「……んんっ」


ちひろ「なぁにやってるんですかねえ」

4 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:40:55 ID:cRiesukw
3

モバP「雪美、目を閉じてごらん」

雪美「……うん」

モバP「何も見えないな?」

雪美「……見えない」

モバP「でも俺は雪美を見つけられる」ポン

モバP「これが超能力だ」

雪美「……すごい」

雪美「……なんて……言うとでも……思った……?」

雪美「……Pは……目……開けてる……」

モバP「冗談です、はい」

5 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:42:44 ID:cRiesukw
モバP「だが子どもの頃は、自分の見えないものは周りにも見えないと思っていた」

モバP「客観的な視点に立つ、というのは大人になってもなかなか難しいものだ」

モバP「頭隠して尻隠さず――と、そんなことが多いなと自省するよ」

雪美「……目、閉じて……?」

モバP「はい」

雪美「……ん」チュ

モバP「……?」

雪美「……見えなくても……守ってくれてる……気がする……」

雪美「……Pの、そんなところは……超能力? かも……」

モバP「良いこと言うね」ナデナデ

雪美「……」ムフー


ちひろ「周りは見えていないようですね」

6 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:44:27 ID:cRiesukw
4

モバP「ふう……少し休憩するかな」 ガチャ

モバP「ん、誰か帰ってきたみたいだな」 パタン

雪美「……」テクテク

モバP「お、雪美か」

モバP「……!」

雪美「P……ただいま……」

雪美「……?」

モバP「おっと。雪美、おつかれさん」

モバP「珍しい格好だな。ドキッとした」

雪美「……」キラキラ

モバP「……やだ破廉恥」

ちひろ「何てこと言ってんだ」

7 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:46:18 ID:cRiesukw
モバP「髪はツインテール、服はキャミソールとパーカー、ミニのプリーツスカートにストライプのニーハイ」

モバP「小悪魔っぽさが出ているな。何となく梨沙や美玲の好みそうな感じのコーディネイトだ」

雪美「悪魔……それなら、私は……あなたの……使い魔……かも……?」

モバP「俺の使い魔か。それなら何か命令をしても良いのか?」

雪美「……どんな……命令……?」

モバP「さあねえ……あんなことこんなこと凄いこと、何をしてもらおうか」

雪美「……」ドキドキ

モバP「よし。そんな挑発的な格好をしている君には膝上に座して貰おう」オイデオイデ

雪美「……任せて……」 ポスッ

モバP「まあ普段から雪美さんは膝上にいるんだけどねえ」

雪美「……P……これ……似合って、いる……?」

モバP「勿論だとも。この私を誘惑するとは実に怪しからん」

雪美「……誘惑……成功……///」カァッ

モバP「恥ずかしかったのね」ナデナデ

8 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:49:25 ID:cRiesukw
モバP「ところでその服を選んだのは誰かな」

雪美「ちひろさん」

ちひろ「わたしがやりました」

モバP「即答ですか」

雪美「……ぐっしょぶ……」b

ちひろ「☆」b

モバP「しかし、露出は衣装で見慣れているはずなのにガツンと来るなあ」

雪美「……?」

モバP「それでいて雪美にしか出せない独特のクールな雰囲気が良い」

雪美「……ふふ……うふふっ」

モバP「どうした?」


雪美「……こういうのは……あなたにだけ……見せる……」ニコ

9 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:50:36 ID:cRiesukw
5

モバP「よし……んー」ノビー

ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん」

モバP「恐れ入ります」

ちひろ「エネルギー補給に各種ドリンクはいかがですか?」

モバP「今日は遠慮しておきます。たった今アイドルからの差し入れでバナナを貰いましたので」

ナターリア「あげタ!」ヒョコッ

ちひろ「おー」

ちひろ「ってどこから出てきたんですか」

モバP「ただ仕事帰りに寄っただけらしいです」

ナターリア「アイジンカンケイってやつですナ!」

ちひろ「穏やかじゃねえな」

10 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:51:53 ID:cRiesukw
ちひろ「皮が黒くなってますよこのバナナ」

モバP「バナップルとかいう品種でそれが普通みたいです」

ナターリア「そうだヨー。オイシイものは山分けするノ」

モバP「おすそ分けじゃなくて山分けなんだ。家族みたいだな」

ナターリア「カゾク! ファミリア! ソクシツ!」

ちひろ「何かとんでもない単語が最後に聞こえましたけど」

モバP「それはそうと、ちひろさんもどうですか?」

ちひろ「良いんですか? それじゃあいただきます」

パクッ

モバP「名前の通りちょっとリンゴに近い味がするんだな」

ナターリア「面白いでショ?」

11 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:53:26 ID:cRiesukw
雪美「……P……何、食べてるの……?」

モバP「雪美か。ちょっと変わったバナナだよ、食べてみるか?」

雪美「……」コク

モバP「はい、あーん」

雪美「……あーん」パク

雪美「……おいしい……」

ちひろ「自分の食べかけを普通に食べさせるのはどうかと」

ナターリア「いいナ! ナターリアにもシテ!」

モバP「良かろう。さあ口を開けたまえナターリア君」

ナターリア「ンッ♪」ハムハム

ナターリア「Pの……おいシイ」トロン

ちひろ「ここでその顔は駄目です」

12 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:54:45 ID:cRiesukw
モバP「美味しかったよ。ありがとうな、ナターリア」

ナターリア「ン。また面白いバナナ見つけたラ持ってくるヨ」

雪美「……ナターリア、ありがとう」

ナターリア「!」

ナターリア「……ユキミは可愛いナ」ナデナデ

雪美「んっ」

ナターリア「ネ、ナターリアがPのソクシツになってもイイ?」ヒソ

雪美「……?」

ナターリア「ユキミがセイシツで良いからサ」

ちひろ「ナターリアちゃ〜ん?」

ナターリア「なんてネ。チャオ!」


雪美「……??」

13 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:56:44 ID:cRiesukw
6

カタカタ

モバP「何々……自分とは真逆の人に憧れを持つことは普通にあることなのか」

ちひろ「相補性の法則、というやつですか」

モバP「つまりキャラクリエイトや主人公の性別選択制ゲームで女の子を選ぶのは当然と」

ちひろ「何かちょっと違う気もしますけど。逆に類似性の法則というのもありますし」

モバP「自分と似てない人が好きだったり、似てる人が好きだったり、これもうわかんねぇな」

ちひろ「まあ心理学ってそういうものですからねえ」

雪美「……P……ちひろさん……調べ物……?」

モバP「おお雪美さん。なに、休憩時間のちょっとした雑談だよ」

モバP「……しかし、俺は雪美さんに憧れているのかもしれないな」

雪美「……私に……憧れ……?」

モバP「凛とした佇まいとか、猫のような繊細さとか、良いよね」

雪美「……やだ……照れる……」

14 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 13:58:13 ID:cRiesukw
ちひろ「プロデューサーさんは結構体格がある方ですよね」ジー

モバP「おかげで雪美をいつでも膝に乗せていられます」

雪美「……」(つ゚ー゚)つ

モバP「ん、ほいっと」ヒョイ ポスン

モバP「このまま仕事するのも良いもんですよ。意外と捗りますし」

雪美「……♪」

ちひろ「……ある意味で相補性が完成してますね」

モバP「…………雪美……」

雪美「何?」

モバP「……このまま……寝ていい……?」

雪美「うん。おやすみ」


ちひろ「寝るな。というかキャラ逆転しないでください怖いですから」

15 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 14:01:00 ID:cRiesukw
7

ニャー

モバP「おう、ペロか。調子はどうだい」

ニャ?

雪美「P……その子は……ペロじゃない……」

モバP「ん? ……なるほど。よく見たら違うな。首輪が無いし」

モバP「すまなかったチビさん。お前さんの名前は何て言うんだい」

ンニャー

雪美「この子は……Mr.Midnight……」

モバP「飼い主の女の子が壮絶な冒険をしそうな名前だなあ」

雪美「……?」

モバP「知らないなら知らないでおこう。ちょっとエグい元ネタだ」

16 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 14:03:02 ID:cRiesukw
モバP「それにしても、この子は一体どこの子?」

雪美「……ペロの……友だち……」

モバP「同じ黒猫の友人か」 ニャー ニャ? ミュウ

モバP「って何か黒いのが一斉に集まってきたな」

雪美「……ジジ……ゴウト……ベルンカステル……。久しぶり……ね」

モバP「なかなか貫禄あるお名前の方ばかりで」

雪美「今日は……ここが……集会場……だって」

モバP「黒猫の集会とは壮観だなあ。サバトかな?」

モバP「しかし、肝心のペロの姿が見当たらないな」

フナー アーオ

雪美「……ペロ……ポポイと……いっしょ……? ……分かった」

モバP「どうやら連れと遅れて来るみたいだな。待たせてやろうか」 コク


モバP(何かそれから猫たちに触られまくってるんですが) ニャーニャーニャーニャー

17 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 14:03:57 ID:cRiesukw
8

モバP「俺がクイズ番組に出るとする」

雪美「……うん」

モバP「問題が出題される」

モバP「科学は英語でサイエンス、では化学は英語で何という?」

雪美「……?」

モバP「……」

モバP「……分かんないなあ、と今ふと思った」

雪美「……Pにも……分からないこと……ある……」

モバP「普段使わないと分からないんだよな」

ありす「はい! 化学はケミストリーですよ。もっと勉強しましょうねPさん」ドヤ

モバP「今タブレットで調べたでしょ」


ありす「ちっばれたか」 ソリャソウダ

18 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 14:05:07 ID:cRiesukw
おまけ1

雪美「……これが……Pの……卒業アルバム……」

『将来のゆめ 4年1組 モバP』

『ぼくはえだ豆のうす皮のような人になりたいです』

雪美「…………ノーコメント……」

モバP「全くふざけた小学生だな。どこのどいつだか」

ちひろ「お前じゃい」


おまけ2

モバP「ナターリアのくれたバナナは美味しかった」

モバP「でも普通のバナナなら熟す前のちょっと青いくらいの時が好きですね」

ちひろ「うわぁ……ロリコン」

モバP「そんなひどい」

19 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 14:06:13 ID:cRiesukw
今日はここまで
もはやこれまで

20 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/13(土) 16:33:05 ID:EHGy2Qf6
おつおつ

21 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/15(月) 00:04:30 ID:cecrf9uM
>ちひろ「周りは見えていないようですね」
誰が上手いこと言えと

22 ◆ORDERq/08U :2018/10/20(土) 15:29:52 ID:bo1joFDE
9

雪美(……P……)

モバP(ファミチキください?)

雪美「……違う……」

モバP「冗談です。ふむ……お姫様抱っこを体験してみたいのか?」

雪美「……」コク

モバP「任せろ。でもどうしてだ?」

雪美「……膝には……乗れるのに……してもらったこと……ない……」

モバP「雪美が寝落ちした時にはよくそれで運んでいるぞ」

雪美「えっ……。覚えて……ない……」

モバP「あらら、そう気を落とさない。この仕事が片付いたら思う存分やってあげよう」

雪美「……分かった……約束……」


ちひろ(あれ、このブラックコーヒー甘くね?)

23 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:33:08 ID:bo1joFDE
10

モバP「おや、雪美さん」

雪美「……P」

モバP「宿題とはえらいね。今終わった所かな?」

雪美「……うん」

雪美「……P……こんなことでも……褒めてくれる……」

モバP「些細なことで褒めてくれる人ってなかなか少ないからな」

モバP「心に余裕がないと人を褒めるのは難しいもんです」

雪美「……心に……余裕……」

モバP「効果の保証はできないが、自分なりの簡単に心に余裕を作る方法を教えてやろう」

モバP「お腹を満たすことさ。雪美、ご飯食べに行かない? 中華料理」

雪美「! ……うん」

モバP「ぼかぁ、炒飯は山型をレンゲで食べたいお年頃なのよね」


ちひろ「余裕持ちすぎてもいけませんけどね」 チヒロサンモドウデス? エ? ア、イキマスイキマス

24 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:35:19 ID:bo1joFDE
11

雪美「……P……もっと……このまま……」

モバP「おやあ、お姫様抱っこがそんなに気に入ったか?」

雪美「……うん」

モバP「それは良かった」

モバP「にしても雪美は軽いなぁ。そして意外と体が柔軟だよな」

雪美「……アイドル……だから……」フンス

モバP「さすが。それに、いつもの服装じゃないのも新鮮だな」

モバP「今日はカラーシャツにショートパンツとラフな格好、後ろ髪はお団子でさっぱりスポーティー」

雪美「……」キラキラ

モバP(雪美のきれいで華奢な膝が、俺の左腕を挟んでカーブしている)

モバP「そなたは美しいな」

雪美「……それは……あなたのせい……」

25 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:37:41 ID:bo1joFDE
――

モバP「ついでに肩車もやってみたが、怖くないか?」

雪美「……平気……。繋がってる……感じ……」

モバP「俺は組体操で上側をやったことがないから怖さが分からん」

雪美「……高い……でも……あなたになら……体を……委ねられる……」

モバP「委ねてくれるなら俺もしっかり支えようぞ」

モバP「しかし、こういうのは信頼だな。半端にヤンチャで仲が良い奴だと、上でふざけてくる」

雪美「……そう?」ペタペタ

モバP「そう。頭や顔に触るくらいなら良いが、目隠しとかしてくるんだよな」

雪美「……する……?」

モバP「今はしても良いぞ。少しだけ悪い子になってみるか?」

スッ

雪美「……悪い子……だ……にゃー」


ちひろ「……スカートじゃあんなことできないですね」

26 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:40:06 ID:bo1joFDE
12

七海「プロデューサー、何してるんれすか〜」

モバP「見ての通り、糸にイチゴを括りつけて釣りをしているんだ」ドーン

七海「……ええー」

モバP「なぁに、うちの娘たちは皆ノリが良いから食いついてきてくれるさ」

ガチャリンコ

凛「こんにちは」

モバP「ヨーウ」

凛「…………ちょっとそれはフリが適当すぎない?」

モバP「そう言うな。ほれほれ」プラプラ

凛「ふーん? 分かった」ツカツカ

七海「おおっと〜、凛さんイチゴには目もくれず、プロデューサーの方へ!」

モバP「……何だ?」 ジッ

凛「ネクタイ、曲がってはいないけど私流に結び直してあげるよ」シュルシュル キュッキュ

27 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:43:32 ID:bo1joFDE
――

モバP「何かプレーンノットがしぶりんノットになった所で次行ってみましょうか」

七海「どうでも良いれすが、プロデューサーってお魚は何が好きれすか〜?」

モバP「………………サーモン?」 エッ

ガチャ

ありす「夕方でも、おはようございます。橘です」

モバP「おっすおっす」

ありす「……見なかったことにして、立ち去っても良いですか?」

モバP「さあ来いアリス・タチバナ」プラプラ

ありす「橘ありすです。……イチゴ?」

七海「おおっと〜、ありすちゃん興味を示しました!」

ありす「……」 パシッ

ありす「仕方ないので、釣られてあげます。えへへ」 チョロイ! ダレガチョロインデスカ!

28 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:45:25 ID:bo1joFDE
――

モバP「俺は一度、桃薫というピンク色のイチゴを食べてみたいんだ」

ありす「桃華さんと薫さんが隠れていそうな、名前ですね。あっ、おいしそう」

七海「タブレット便利れすね〜。あ、あすかルビーなんてのもあります〜」

ガチャリ

飛鳥「ボクを呼ぶ”声”が聞こえたが、その微かな響きもやがてはセカイの喧騒に埋もれてしまうのか?」

モバP「開口一番からキレがあるな。さすがは飛鳥」

飛鳥「やあ、プロデューサー。また特異な催しかい?」

モバP「イチゴで釣りをしてるのさ。実に風刺的だろう? 特に意味はないが」プラプラ

飛鳥「……ボクを試しているようだね。良いさ、ならそこに意味を見出してみせるよ」

七海「おおっと〜、飛鳥ちゃんやる気れす!」

飛鳥「釣り糸にイチゴ一つ。それはまるで蜘蛛の糸だ。”上”と”下”を隔てる境界を通れるのは一人だけ」

飛鳥「……キミは、ボクにその手を汚せというのかい?」

29 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:46:48 ID:bo1joFDE
――

モバP「とりあえず飛鳥にはイチゴを食べさせておいた。飛鳥はルビー、はっきりわかんだね」

ありす「何を言ってるんですか、この人は」

七海「いつものことれす」

パタン

雪美「……こんにちは……」

モバP「おう、雪美じゃないか。まあゆっくりしていってくれ」

雪美「……?」

モバP「どうした? これが気になるか?」プラプラ

雪美「…………」ウズウズ

七海「おおっと〜、雪美ちゃん気になってしょうがない様子!」

雪美「……!」スカッ

雪美「……っ! ……っ!!」スカッ パシッ

30 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:49:32 ID:bo1joFDE
――

雪美「……イチゴ……おいしい……」モグモグ

ありす「雪美さん、こっちも美味しいですよ?」モグモグ

七海「しかし雪美ちゃんが猫みたいな動きをするとは〜」

モバP「猫に好かれる人って割と本人が猫属性なこと多いよな。みくとか」

七海「それ今考えたやつれすか? じゃあ私は魚属性れすか〜?」

モバP「七海が魚を好きでも魚が七海を好きかは分からんぞ? 釣って食っちまったりする訳だから」

七海「むー、そんなこと言わないでくださいよ〜。いじわる」

雪美「……P……めっ」ピシ

モバP「申し訳ございませんでした」

ありす「これは手綱を握られていますね」

ありす「しかしPさん、こんなことをしていつまでも遊んでいて良いんですか?」

モバP「ん?」


ちひろ「はぁい、(プロデューサーさんの公開処刑)よーいスタート」ユラァ

31 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:52:21 ID:bo1joFDE
13

ちひろ「プロデューサーさんは大人のコスプレってどう思います?」

モバP「良いと思いますよ――って、あらまあ。今日は巫女さんですねちひろさん」

ちひろ「改造巫女ですけどね。正統派って案外少なかったりしますよ」

モバP「最近は改造多いですね。巫女も浴衣もメイドもミニスカートになったりして」

ちひろ「ちなみに、厳しい意見もいただいて結構ですよ?」

モバP「そうですね……大人がやるとどうしてもあざとさが出てきてしまうのが辛い所でしょう」

ちひろ「まあ、そこが難しいというか挑戦し甲斐があるというか」

雪美「……あ……巫女さん……」

雪美「……」ポー

ちひろ「あはは……年少の子に見られると結構気恥ずかしいんですよね」

モバP「大人よりも痛い所を突いてきたりしますからねえ」 クイクイ


雪美「……Pは……神主さん……しないの……?」 エッ

32 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 15:57:59 ID:bo1joFDE
14

モバP「……はー、疲れましたな。ちょいと仮眠しますか」

モバP「こういう時に座敷の仮眠室があるのは良いね。ちょいとお布団敷きまして、と」

モバP「……zzz」

ガチャ

雪美「……P……ここにいた……。……寝ているの……? …………」ピトッ

雪美「…………すぅ……すぅ……」

ガチャ

こずえ「ふわぁ……あれー、ゆきみとぷろでゅーさー…………」スッ

こずえ「……こずえも…………」スヤスヤ

ガチャ

ライラ「甘い匂いがする気がしますですねー。おぉ、プロデューサー殿と仲間たちですかー」ジッ

ライラ「ライラさんも仲間に…………」ムニャムニャ

33 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 16:02:00 ID:bo1joFDE
ガチャ

千秋「あら、佐城さんはここにいたのね。それにプロデューサーに、ライラさんに遊佐さん」

千秋「みんなで仲良く休息、か。走り続けるばかりではいけないと、アナタは教えてくれたけど」

千秋「それにしても気を抜きすぎかしら? まあ良いわ。何事もチャレンジよ」イソイソ

千秋「…………」スヤァ

ガチャ

巴「相談があるのに一体どこにおるんじゃP……おう、ここか」

巴「……こりゃあ起こせんのぉ。全く暢気なもんじゃ」

巴「しかし、こうして見ると昔、若い衆と雑魚寝をしとった頃を思い出すわ」

巴「…………ちぃとだけ、うちも……」ゴロン

巴「……くー……くー」


ちひろ「なんだこれはたまげたなぁ」

34 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/20(土) 16:03:27 ID:bo1joFDE
今日はここまで
明日はどっちだ

35 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/21(日) 18:12:59 ID:F9v0HTSs


36 ◆ORDERq/08U :2018/10/27(土) 17:02:00 ID:xBIYpb/A
15

ペロ「……」

雪美「……」

モバP「……」
 
ちひろ「あ、三段重ねだ」

モバP「鏡餅みたいに言わないでくださいよ」

雪美「……Pと……私が……おもち……?」

モバP「じゃあ、ペロが橙か」 ハハハ フフ ウナー

ちひろ「いかん。この人ら完全に寛いでますわ」

モバP「橙と言えば、正月に余った物を消費しようと絞って水割りジュースにしたことがある」

雪美「……どんな……味……?」

モバP「酸っぱ苦い」

雪美「……それは……私も……苦手……」 ハハハ フフ ウナー


ちひろ「こっちは甘ったるいんですけどね」

37 ◆ORDERq/08U :2018/10/27(土) 17:04:20 ID:xBIYpb/A
16

モバP「……ふぅー」

雪美「……P……お仕事……疲れた……?」

モバP「しんどいわぁ。雪美さんも無理したらあきまへんで」

雪美「……うん……。……一緒にいても……良い……?」

モバP「かまへんよぉ」

雪美「……周子……みたい……」クスッ

雪美「……」

雪美「…………」ギュッ

雪美「………………」ニギニギ

雪美「……………………」モミモミ スススッ

雪美「あっ…………いけず」パシッ スリスリ

モバP「人のおててで遊んでくれる雪美さんに癒されます」ヨシヨシ


ちひろ「これって撮影して売っても良いんですかね?」

38 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:08:40 ID:xBIYpb/A
17

ちひろ「そういえばプロデューサーさんって、あまり可愛いって言葉を使いませんよね」

雪美「……!」

モバP「カワイイなら使いますがね」

ちひろ「でもそれは幸子ちゃん専用でしょう?」

モバP「独自の意味を持つ専売特許みたいなものですからね。他の子に軽々しく使ってあげたくないです」

ちひろ「プロデューサーとしての意地みたいなものですか?」

モバP「そうですね。変な所にこだわって意地を張るのが男なのかもしれません」

雪美「……」

モバP「仕事で知り合って交流の多いコラムニストさんから聞いたんですが」

モバP「可愛い、というのは古くから弱い物に対する憐れみの意味が含まれているそうです」

モバP「それを聞くと何にでもやたら可愛い可愛いと言うのは違うかなと思い至ってですねえ」

モバP「ただ、代わるしっくりくる褒め言葉をなかなか見つけられません」

ちひろ「それはまた難儀な」

39 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:10:47 ID:xBIYpb/A
ちひろ「みんな、本当はもっと褒めてほしいんだと思いますよ?」

モバP「そこは悪いと思っています。なるべく態度で伝わるようにしているつもりですがね」

雪美「……P」

モバP「雪美……膝に来るか?」

雪美「……」コク

ちひろ「まあ、態度で伝わっていますかね?」

モバP「だと良いんですが」 ストン

雪美「……P……私……可愛く……ない……?」

モバP「雪美はな、見た目は決して大きくないし、大人しい性格だ。異性からすれば守ってあげたいタイプのか弱い女の子に見えるかもしれない」

モバP「でも、雪美は本当は強いし、成長しようとする頑張り屋だから、可愛いという言葉で上から押さえつけたくない気持ちがある」

モバP「普段の言動と矛盾していたらすまない。確実に言えるのは、雪美はとても魅力的だってことだ」ポン


雪美「……あなたの……心……感じられた……」ギュッ

40 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:13:39 ID:xBIYpb/A
18

モバP「いつかマンションに住みたいなあ」

ちひろ「戸建住宅じゃないんですか? 庭付きの」

モバP「いや、マンションかな。それも一室に階段があって二階まであるやつに憧れますねえ」

ちひろ「メゾネットタイプですか。確かにオシャレで高級感はありますけど」

雪美「……P……眺めが……良い所……好き……?」

モバP「好きだね。高所恐怖症だけど」

ちひろ「ダメじゃないですか」

モバP「三、四階くらいなら良い。タワーの端から下を見下ろすのはおまたがきゅっとなります」

ちひろ「おまた言うな」

雪美「……じゃあ……幸子に……鍛えて……もらおう……」

モバP「……そりゃあ、ヘリからパラシュートつけて飛び降りさせるようなお仕事もさせましたけどさ」

雪美「……いつか……タンデムで……私を……飛ばせて……?」


ちひろ「プロデューサーさん、スカイダイビングの練習頑張ってくださいね?」ニコ

41 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:15:25 ID:xBIYpb/A
19

雪美「……だーれ……だ……?」スッ

モバP「んー? 誰かなー? わっかんねーなー」

雪美「……残念……私……」

モバP「何だ雪美さんかー。……ん?」

雪美「……」キラキラ

モバP「……黒のミニドレスとは粧しているな。フリルがあってリボンがあって、裾がシースルーとはまた大胆だ」

雪美「……///」

モバP「恥ずかしがるのに俺に見せたがるの好きなのね」ナデナデ

モバP「頭のミニハットと、目元のタトゥー(シール)がまた遊び心があって良いアクセントだ」

ちひろ「わたしがやりました」

モバP「よくやった褒めて遣わす」

42 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:17:19 ID:xBIYpb/A
モバP「ところで今回のコンセプトは?」

雪美「……とりっく……おあ……とりーと……」

モバP「ちょっと早いハロウィンか。良いぞ良いぞトリックで頼む」

雪美「……」ジッ

モバP「冗談です。いやあ、いたずらかお菓子かって面白い二択だよ」

モバP「今はちょうどよくグミがある。では、はい……あーん」

雪美「……あーん」

雪美「…………んく。……りんご味……?」

モバP「アップルグミだな。体力が30%回復するぞ」

ちひろ「テイルズオブシリーズかな?」

雪美「…………」ジーッ

モバP「……何なら、いたずらもして良いぞ? 若い内は欲張ることも必要だ」


雪美「……Pに……いたずら……///」カァッ

43 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:19:04 ID:xBIYpb/A
20

モバP「今日はとっても楽しかったね」

モバP「明日はもーっと楽しくなるよね、雪美」

雪美「…………へけっ……」

モバP「……ハハハッ」

雪美「……!///」ペシペシ

モバP「ごめんごめん」

モバP「……」

雪美「……」

モバP「……今日は早く帰らないで良いのか?」

雪美「……パパもママも……今日は……忙しい……」

モバP「親には一緒にいてほしいけど、好きだから無理言えないか」

雪美「……うん」

44 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:20:13 ID:xBIYpb/A
モバP「どーれ、膝においでな」

雪美「…………どっきんぐ……完了……」

モバP「寂しいならいつでも……は難しいかもしれないがなるべく一緒にいるよ」

雪美「……」

モバP「見守ってもらえるって幸せだよな。口うるさく言われると煩わしくなったりもするが」

モバP「親元を離れているとたまに自分の孤独さが身に染みることがある」

雪美「……Pでも……寂しい……?」

モバP「ああ。だからその代わり、というのも変だが、賑やかで楽しいここが好きだな」

雪美「……私も……」

モバP「みんなには助けられている。勿論、雪美にもな」

雪美「……じゃあ……手も……繋いで……」

モバP「良いぞー。ほい」ギュッ

45 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:22:35 ID:xBIYpb/A
モバP「……」

雪美「……」

モバP「お主、安心しきっておるな?」

雪美「……P……だから……ね」

モバP「俺だから……か。あまり素直じゃない俺なんかでよろしいか」

雪美「……素直に……なろう……?」

モバP「おうふ、イインダヨとは言ってもらえませんか。雪美さんは厳しいなあ」

モバP「……ありがとう」

雪美「……どういたしまして」

雪美「…………私も……感謝……してる……」

モバP「……雪美」

雪美「……P」


ちひろ「見張り台のシータとパズーの会話を聞いてるドーラの気持ちになるですよ」

46 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:28:08 ID:xBIYpb/A
21

モバP「街はハロウィン一色だな」

雪美「……あ、あの仮装……可愛い……」

晴「え? いやー、アレほぼビキニじゃん」

モバP「どれ……あれはロッティ・トップスのコスプレかな。この寒いのに凄いな」

雪美「……ぞんび……青い肌……すごい……」

晴「あんな格好、オレはとてもできねーな」

モバP「フリかな?」

晴「何でだよ。着せたら怒るからな」キッ

雪美「……私は……着てみたい……」

モバP「二人とももうお仕事でいろんな衣装を経験しているからな。度胸も付いたろう」

晴「そんな度胸があってたまるか」

モバP「無いのか? まあいつまでも初々しさが残るならそれはそれで良いぞ。ハハッ」

晴「うっせーバカ」

47 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:32:50 ID:xBIYpb/A
モバP「しかしこの時期の定番として、カボチャアレンジされた期間限定パンやお菓子とかが出回るよな」

晴「何かアニキがそういうの好きで毎年、よく買ってきてた」

モバP「良い兄さんじゃないか。まあでもイチゴとかブドウなら分かるが、”カボチャ”って訴求力微妙じゃね?」

晴「んー、そうか? あ、もしかしてアンタ、カボチャ嫌いなのか?」

モバP「やあ実は、食感がどうもな。天ぷらは許容できるんだがゴロッとしたのは、あまり」

晴「子どもみてーだな」アハハハ

モバP「くそっ、小学生に子どもみたいとか言われてしまった」

雪美「……好き嫌い……ダメ」

モバP「ごめんなさい」

モバP「ただ、ああいうのが売れ残ってワゴンされているのを見ると悲しくなる」

晴「ワゴンされるって何だよ。まあ気持ちは分かるけどさ」

モバP「見捨てられずについつい買ってしまうのですよ。フードロス削減に貢献ですよ」


雪美「……P……体……壊さないか……心配……」 ウッ キヲツケマス

48 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:35:09 ID:xBIYpb/A
22

ペロ「……」

モバP「ペロが精悍な顔つきをしておられる。一体何を見ているんだ?」

モバP「猫は幽霊が見える説なんてロマンがあるもんだが」

ペロ「……」スクッ

モバP「おっ、何だ? 俺の膝に……」 トスン

モバP「ペロさん意外と人懐こいよねー。……ん? 誰……」

「……P……」

モバP「何だ……? 雪美……か? いや、それにしては古代エジプトのような服装……」

モバP「もしやバステト……バステトなのか? 顔がよく見えないが、雪美に似ている?」

モバP「つまり雪美はバステトだった……?」

――

モバP「うーん……うーん……Zzz」


ちひろ「あら、プロデューサーさんとペロが仲良く寝てますね」

49 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 17:36:14 ID:xBIYpb/A
今日はここまで
ほな、また……

50 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/27(土) 20:39:58 ID:3LKOrfoA
>ちひろ「こっちは甘ったるいんですけどね」
相変わらずちひろさんの皮肉が鋭くて好き

51 ◆ORDERq/08U :2018/11/03(土) 16:28:49 ID:w6TDll8E
23 

モバP「雪美さんは意外とかっこいいの好きだね」

雪美「……次元大介……好き……」

モバP「それはもうかっこいいを超えてハードボイルドでシブい感じだが」

雪美「……でも……ちょっと……憧れ……」

モバP「そうかぁ」

モバP「……髪をミディアムまで短くしてソフト帽被った目隠れな雪美さんを想像してしまった」

雪美「……短い方が……良い……?」

モバP「いつまでも変わらずにいてくれ、とは言わないが、今は今の雪美が一番だよ」

雪美「……なら……ずっと……あなたに……梳かしてほしい……」

モバP「頼んでくれたら引き受けるさ。特別サービスだぞ?」

モバP「しかし、アイドルにぱっつんはいるのに両目隠れは見ないな。文香は軌道修正してしまったし」

雪美「……みんな……Pに……目を見て……もらいたい……から……」


ちひろ「恥ずかしがり屋な子は多いんですけどね」

52 ◆ORDERq/08U :2018/11/03(土) 16:32:17 ID:w6TDll8E
24

モバP「”シートベルト”をしてほしい?」

雪美「……」コクコク

モバP「運転中はちゃんとしてるぞ」

雪美「……!」プンスカ

モバP「冗談だよ。では、腕を掛けるぞ」

雪美「……」ドキドキ

モバP「そして軽くクロスさせながらハグします」

雪美「……///」

雪美「……しばらく……このまま……」ギュッ

モバP「じゃあ、このまま雪美を捕まえているから、どこにも行くなよ」

雪美「……うん……行かない……」トロン


ちひろ「遠くへ行きたい」

53 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:33:47 ID:w6TDll8E
25

モバP「雪美さんや」

雪美「……?」

モバP「ソファーに座っているとよく隣に来て、もたれかかってきますね?」

雪美「……ふふ。……にゃーん」

モバP「何だ猫か。じゃあ仕方ないな」

モバP「最近は積極的なスキンシップが多いから発情期なのではと思ったのだが」

雪美「……へんたい」

モバP「言葉を改めますね。何か欲求不満でもある?」

雪美「……上手く……言えない……」

雪美「……心配……しなくていい……。少し……甘えたいだけ……」

モバP「そんなことを言わせるのはデリカシーがなかったな。ごめんな」

雪美「……」

54 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:34:41 ID:w6TDll8E
雪美「……あのね……P……」

モバP「ん?」

雪美「……私……邪魔に……なってる……?」

モバP「……」

ガシッ ギュッ

モバP「そんなことは微塵もない。むしろ俺が邪魔させてるんじゃないか?」

雪美「……なら……安心……」

雪美「……Pは……放っておけないオーラ……出てる……」

モバP「うわあ、それは何とも恥ずかしい」

雪美「……♪」スリスリ

モバP「こっちから抱き寄せた手前、この状態を解除できないなぁ」


ちひろ「そろそろ仕事してくださいね(半ギレ)」

55 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:36:59 ID:w6TDll8E
26

悪魔「ケケケ、テメエにはここで死んでもらうぜ!」

モバP「くそ、ここまでか」

雪美「……P!」

モバP「雪美、来るな逃げろ!」

悪魔「嬢ちゃんはコイツの後だ。まずは大事な男の情けない死に様を見てな」

雪美「……!」

ザクッ

モバP「ぐっ……!」ガクッ

悪魔「おっと、急所は外したか。だが次でおしまいだ」

雪美「P……血が……!」

雪美「やめて……私が……代わりに……なるから……」

悪魔「おお、その迫真の表情はガキながら名女優だ」

56 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:38:55 ID:w6TDll8E
悪魔「だがな、テメエの代わりなんてここには山といるぜ?」

雪美「……!」

悪魔「正確には、”いた”んだがな。ギャハハハ」

雪美「」

ツー

悪魔「ショックで放心状態か。最高の眺めだ」

悪魔「おっと、話が長くなっちまった。じゃあな、あの世でアイドル達と仲良くやってな」

雪美「……」ズズズズズ

悪魔「あん?」

雪美「……ゆるさない」

雪美「ザンマ!」ドウン

悪魔「げえっ!?」

グシャッ

57 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:40:19 ID:w6TDll8E
パラパラ

雪美「P……P……」フラフラ

雪美「お願い……死なないで……」ギュッ

モバP「うう……雪美……?」

雪美「P……!」

その時の雪美は碧眼で、髪先が翼のように変化し、まるで魔物のような雰囲気を漂わせていた。

――

モバP「こうして雪美はモー・ショボーとして覚醒したのでした。続く」

雪美「///」テレテレ

千佳「雪美ちゃんかっこいい!」

仁奈「ワクワクするでごぜーます! 早く続きを聞きてーです!」

薫「せんせぇ! それ本当なの? 本当なの?」


ちひろ「小学生たちにいいかげんな話をするな」

58 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:41:50 ID:w6TDll8E
27

ガヤガヤ ワイワイ

モバP「最近は日が落ちるのも早くなったなあ」

プロデューサー マタネー カゼヒクナヨー ハモミガケヨー ワハハ

モバP「歯くらい磨くよ! おー、じゃーな」

パタン

シーン

モバP「……アイドル達が帰ってしまうと部屋の温度が一気に下がってしまう気がするな」

モバP「さて、仕事すっぺか」

ガサッ

モバP「ん?」

雪美「……!」ビクッ

モバP「えっと……佐城、だったか。どうした?」

59 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:42:52 ID:w6TDll8E
――

モバP「なるほど。まだここの雰囲気に溶け込めていない感じがする、か」

雪美「……」

モバP「まだ入って間もない新人さんなら仕方もあるまい」

モバP「かくいう俺もまだプロデューサー歴は浅い方でな。慣れないことも多いよ」

雪美「……」

モバP「共に精進していこう、友よ。……なんつってな」

雪美「……?」キョトン

モバP「ああくそ、オヤジギャグにするつもりじゃなかったのについ言葉の流れで」

雪美「……ふふっ」

モバP「ん? 佐城、今笑ったな?」

雪美「……?」キョトン

モバP「はぐらかされてしまった」

60 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:44:09 ID:w6TDll8E
モバP「……」

雪美「……」ジッ

モバP「……?」

雪美「…………あの……」

モバP「ん?」

雪美「……私……喋るの……苦手……ダメ……?」

モバP「そんなことはないよ。静かなりの空気感というのも良いもんだ」

モバP「仕事柄、あまり好き嫌いを挟むと差し支えるから公言はしないが、どちらかと言えば俺は静かな方が好きだし、喋るの苦手よ」

雪美「……」ジトッ

モバP「これだけ一方的に喋ってたら信用ないかぁ」

雪美「……変人……」

モバP「澄ました顔して言ってくれるなぁ」

61 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:49:05 ID:w6TDll8E
雪美「……はー……」

モバP「佐城も寒いのか。どうも俺だけじゃなかったようだ」

雪美「……」ジッ

モバP「この膝掛けに何か用か? いやいや分かってる。ここは名残惜しいが世の為人の為レディーの体の為――」

雪美「……でも……あなたの……」

モバP「アイドルに貰ったから使ってるだけだ。遠慮しないで良いぞ」

雪美「……なら……一緒に……使おう……」ススス

モバP「やけに積極的だな。まあ良いか」パサッ

雪美「……」

モバP「こうしてじっくり話をするのは初めてだったが、なかなか楽しいもんだな」

雪美「…………ありがとう……」

62 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:51:22 ID:w6TDll8E
――

雪美「……P?」

モバP「ん……雪美か。何か白昼夢でも見ていたのかな? ボーっとしてたわ」

雪美「……大丈夫……?」

モバP「ああ」

モバP「しかし、もうすっかり秋も深まったなあ。雪美との出会いも秋だった」

雪美「……?」

モバP「秋だったよな? ずいぶん昔のことのように感じるが……何年前か」

雪美「…………」

モバP「ん……いてて、思い出そうとすると頭痛がする。大事なことのはずなのに」

雪美「……私も……よく……思い出せない……Pと……あれ……?」


モバP「やめよう。目の前にいる雪美が消失しそうな気がする」

63 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:54:13 ID:w6TDll8E
28

モバP「もやしって意外と美味いよな」

みく「にゃ? もやしってサカナ?」

モバP「えぇ……。あのねぇみくさん、いくら俺が意地悪だからって何でも魚の話題から振る訳じゃないって」

みく「分かってるよ! というか意地悪は改めるべきだけどにゃ。……えっと、あのもやしだよね?」

モバP「そう。手軽に調理できて、シンプルな味付けにも合うし、最近よく食べ――」

みく「Pチャン……みくで良かったら今度ごはん奢ろうか?」

モバP「それはありがたいが、別にもやしだけしか食ってない訳じゃないぞ」

みく「アイドルもプロデューサーも体が資本だにゃ。偏った食生活は良くないよ」

モバP「袋入りの蒸し焼きそばとかも好きです。あれ安くてねぇ。あとは豆苗?」

みく「あああ〜ダメダメダメ」

モバP「コスパ良い割には美味しいから大丈夫だよ」b

みく「かな子チャンのアイデンティティがやんわり汚されているにゃ!」

64 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:57:48 ID:w6TDll8E
みく「もう! Pチャンはお嫁さんいるんだから、もっと自分を大事にするべきにゃ!」

モバP「お嫁さん?」 ガチャ

雪美「……P……と……みく……お話、してるの……?」

みく「噂すれば本人登場。そう、お嫁さん」ポン

雪美「……」 ←お嫁さん

モバP「そうなの?」

雪美「嫁さん……違います……」

みく「息ぴったりだにゃ」

モバP「じゃあみく、魚料理食いに行こうぜ。偏った食事は良くないからな」

みく「……そう来る?」ガシッ

モバP「……こう来ます」ガシッ

ググググ


雪美「……かっこいい……」

65 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 16:59:41 ID:w6TDll8E
29

ガチャ

モバP「ただいま戻りました」

雪美「……戻りました……」

ちひろ「あっ、お疲れ様です」

ちひろ「おや、また仕事の合間に手繋ぎデートですか?」

モバP「安心してくださいちひろさん。もはや日常なので」

ちひろ「大丈夫かなこの人」

雪美「……手……繋ぐと……脈まで……一緒に、なれる……感じ……」

雪美「ちひろさんも……手を……繋いで……まぁるく、なろう……」

ちひろ「えっ、それはちょっと恥ずかしいです」

モバP・雪美「……」


ちひろ「無言で期待の眼差しを向けるのはやめてください」

66 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 17:04:21 ID:w6TDll8E
30

モバP「今日の雪美さんは伊達メガネとベレー帽か」

モバP「カーディガンとチェックのロングスカートも洒落てるな」

雪美「……」キラキラ

モバP「どれ、まだ時間があるからそこらの店でカフェラテでも飲んでいくか」

雪美「……」コクリ

雪美「……P……」

モバP「何ざんしょ?」

雪美「……ふふっ、……やっぱり……なんでもない……」

モバP「そうか」

雪美「……」ジッ

モバP「……お手をどうぞ」スイッ

雪美「……うん」ギュッ


通りすがりの美嘉「うわあ……///」

67 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 17:05:00 ID:w6TDll8E
今日はここまで
おやつは300円まで

68 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/03(土) 19:34:53 ID:I7c2G9D2

嫁さん違いますは某女子高校生麻雀漫画が元ネタかな?

69 ◆ORDERq/08U :2018/11/10(土) 16:59:27 ID:DBLZ./m2
31

雪美「……」

モバP「……」

雪美「……」チョイチョイ

モバP「……?」

雪美「……」チラッ

モバP「……」b

ナデナデ

雪美「……♪」

サラサラ

雪美「……」ハフー

ヨシヨシ

雪美「……」ウットリ


ちひろ(喋れねえ)

70 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:01:21 ID:DBLZ./m2
32

モバP「おお、そんなに目を細めて」サスサス

ペロ「ゴロゴロ」

雪美「……ペロ……気持ち良さそう……」

モバP「喉を撫でられると俺でも多分こうなるな」サワサワ

雪美「…………」

雪美「……P……私も……のど……」

モバP「撫でたいのか?」

雪美「…………なでて……ほしい……」

モバP「そいつぁ予想外だ。いいぞ」

ツツッ

雪美「……あっ……んっ……」


ちひろ「いやらしいのでアウトと判定しました」

71 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:07:31 ID:DBLZ./m2
33

雪美「……」パラッ

ちひろ「雪美ちゃん、お膝の上で本を読んでいるんですね」

モバP「没頭していて文香モードですよ」

ちひろ「一つ疑問なんですけど、膝ってそんなに座り心地が良いものなんでしょうか?」

モバP「どうですかね。小さい時はよく父親の胡座に乗っけてもらっていました」

ちひろ「物心つく前ですか。確かに入園前までくらいなら収まりも良いと思うんです」

モバP「そう言うならちひろさん、後で試してみますか?」

ちひろ「嫌ですよ」

モバP「一応、暑くない時は間にクッション挟んでみたり工夫はしています」

ちひろ「……プロデューサーさんは順調にイス化していっていますね」

モバP「イスというか、電話子機の充電器みたいだと言われます」


雪美「……♪」パラッ

72 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:16:38 ID:DBLZ./m2
34

コロッ

モバP「おっと、ペン落としてしまった。奥に行ったか? んーこの辺かな」ピトッ

乃々「そこは私のすねなんですけど……」

モバP「」

モバP「」

モバP「――はっ……!? びっくりした。素で気づかんかった。心臓止まるかと思ったわ」

乃々「すみません……でも、あの……もりくぼ、狭い所落ち着くんです」

モバP「乃々の生態は面白いな。机の下が好きな生物は他にもいるが」

乃々「プロデューサーさんに珍妙な動物扱いされるなんて、ううう……生きてく勇気をください」

モバP「そこに居場所を構えられるだけで充分逞しいから自信を持ちたまえ」

モバP「で、どうした? 用事? というか床に座るのは体冷えないか? あ、座布団敷いてるか。でもせっかくだから出てきな森久保ォ!」

乃々「むーりぃー……」

73 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:18:59 ID:DBLZ./m2
――

チャリン

モバP「おっと、小銭落としてしまった。どれ、この辺なら良いんだが」サワッ

美玲「そこはウチの手だッ!」

モバP「」

モバP「」

モバP「――はっ……!? まさか二日連続で来るとは思いも寄らずよ。金切り声を上げそうになったわ」

美玲「オマエ結構臆病だな。おばけとか苦手か?」

モバP「お言葉ですが、怖いのと吃驚するのはちょっと違うからな。不意打ちは卑怯だ。大抵誰でもこうなる」

美玲「なら訂正してやる。オマエはもっと身の周りを警戒しろ」

モバP「いやぁ、さすがにここに儂のタマまで取ろうなんて奴ぁおらんやろ〜」

美玲「本当にそうか……?」 エッヤダコワイ

74 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:22:21 ID:DBLZ./m2
――

コロリン

モバP「おっと、ツナマヨおむすびを落としてしまった。開封前で良かったぜ」ムニ

輝子「そこは、私のふともも……」

モバP「」

モバP「」

モバP「――はっ……!? いや何となく予想はしてたがまさかね。というかすまない親友」

輝子「別に、いいぞ……。侵入されるの、好きだから……」ヤメロォ

モバP「というか何で太ももに手が当たってしまった?」

輝子「……Pが、手を伸ばしてくると思って、わざと正座していたんだ。……ハニートラップ……フヒ」

モバP「しかもミニスカか。……あまりそっち方向に誘い受けしないでくれよ。セクハラだぞ。俺が」

輝子「すまない……でも、情熱的なストロークだった」ヤメロッテバ

75 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:25:40 ID:DBLZ./m2
――

モバP「あたしゃすっかり身に染みたよ。もう机の下をよく見ないまま手を突っ込んだりしないぞ」

美玲「賢明だな」

乃々「……でも」

輝子「……うん」

モバP「さあ、今日から席に着く前に中を確認だ。どれどれ、っと」ジロ

雪美「……」

雪美「……」ウルウル

モバP「」

モバP「」

モバP「――はっ……!? 雪美の涙目を見てしまうなんて罪悪感に満たされる……!」

モバP「あのー……雪美、さん?」

雪美「……私には……インディヴィジュアルズと……同じこと、させて……くれない……の?」

モバP「そんなことないぞ! ……よし、何も無かった! じゃあ仕事するか!」

76 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:28:02 ID:DBLZ./m2
――

ニャッ

モバP「おっとペロよどこへ行く。机の下か……そんな所に入るのは良くないぞっと」

モバP「んー、そこにいるのかー? 手で探っちゃうぞー?」パシッ

モバP「おうっ!? 捕まった?」

グイグイ

モバP「わわっ、引っ張るな引っ張るな。こんないたずらをする奴はどいつだぁ?」ジロ

雪美「……きて」 エッ

ズルズル ワー ニャー

美玲「……プロデューサーが」

乃々「机の下に……」

輝子「引きずり込まれた……」


美玲・乃々・輝子「見なかったことにしよう」 ガタッ ンッ モット...

77 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:30:13 ID:DBLZ./m2
35

キャッキャ ワイワイ

ちひろ「小学生たちは元気が良いですよねえ」

モバP「薫とかみりあとかバイタリティに溢れている感じですね」

雪美「……ちょっと……羨ましい……」

モバP「でも雪美さんも本気を出せばすっげーヤバいっすからね。マジパネェっすよ?」

ちひろ「どういうリスペクトの仕方ですかそれは」

モバP「スタミナあるんですよ。お仕事のご褒美で一日フリーで付き合った時は大変でした。健脚です」

雪美「……アイドル……だから……」フンス

ちひろ「アイドルこわい」

モバP「アイドルとはいったい……うごごご」

ちひろ「そういうあなたもそのアイドルたちを一人で面倒見ているんですから、人間離れしていますけどね」

78 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:32:02 ID:DBLZ./m2
雪美「……P」

モバP「ん?」

雪美「……長生き……して……?」

モバP「何かそう心配されると不安にならなくもないが、そのつもりだよ」ナデナデ

モバP「みんなに対して大人と子どもという区別をして話をするのはあまり好きじゃないんだが」

モバP「子どもの時間と大人の時間は感じ方が違うと思う」

モバP「若ければ若いほど積み上げた人生経験が少ない分、一日が長くなる」

モバP「だから雪美。もし一日が長くて元気を持て余しているのなら、また遊びに行こう」

雪美「……いいの?」

モバP「なるべく付き合うよ」

雪美「……約束」ギュッ

ちひろ「またそうやって甘やかすんですから」


ちひろ「末永く爆発しろ」

79 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:33:57 ID:DBLZ./m2
36

モバP「ふむ、今日のステージ衣装はナース……じゃないな」

雪美「……」キラキラ

モバP「ナースキャップにパジャマっぽいワンピースに、ポニーテール」

モバP「夢核かな?」

雪美「……ふふっ」

モバP「ここなんて小梅みたいな袖余りだな。これが巷で言う萌え袖ってやつか」

雪美「……こういうの……好き……?」

モバP「ブカブカでルーズ、でもそれに癒される。たまんねえぜ」

モバP「それにしても、雪美も夢の中ではハイテンションだったりするのか?」

雪美「……そこそこ……ハイテンション……」

モバP「そっかー。見てみたいな、そんな雪美も」


雪美「Pと……夢で、会えたら……それはもう……あんなことや……こんなこと……する」

80 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:38:43 ID:DBLZ./m2
37

モバP「食パンを牛乳にひたします」ヒタヒタ

モバP「次に溶き卵にひたします」スッ

モバP「バターを温めたフライパンで表裏、焼きます」ジュー

モバP「お皿にとってナイフで斜め半分に切り、ハチミツでもかけます」トローリ

モバP「めしあがれ」コト

雪美「……いただきます」

雪美「…………」モクモク

雪美「……Yummy……」グッ

ちひろ「唐突に何やってるんですか」

モバP「雪美と英語の勉強がてらクレイマー・クレイマーを視聴していたらフレンチトーストが食べたくなりまして」

ちひろ「この人たちは……」


みちる「美味しいですね」モグモグ オマエイツノマニ!?

81 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 17:39:49 ID:DBLZ./m2
今日はここまで
いつもここから

82 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/10(土) 19:23:06 ID:pOOsauQ6
乙ォ!
電話子機の充電器とか相変わらず言葉選びが珍妙(褒め言葉)

83 ◆ORDERq/08U :2018/11/17(土) 17:27:16 ID:jbsntewE
38

モバP「やあゆきみさんゆきみさん」

雪美「……?」

モバP「スタミナドリンクはあるかい?」

雪美「……はい……」つ赤まむし

モバP「にょろーん……ヘビだけに」

雪美「…………く……くくっ」プルプル

モバP「あっ……」

雪美「……! ……っ!」ペシペシ

モバP「すまない。ちょっとした出来心だったんだ」

雪美「……ふー……はー……、……ゆるさない」

モバP「膝を貸すからどうか勘弁してくりゃれ」

雪美「………………ゆるす……」ポスッ


ちひろ「そのドリンクは回収します」ハイライトオフ

84 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:29:09 ID:jbsntewE
39

雪美「……P」

モバP「あら、雪美はん。どないしはったん?」

雪美「……私を……かっこよく……誘って……?」

モバP「おお、なかなか難題を吹っ掛けてくるようになったな。良いだろう」

モバP「……」コホン

モバP「佐城雪美さん――俺と最悪な時間(bad time)を過ごさないか?」キリッ

雪美「……」

モバP「……」

雪美「……30点」

モバP「Oh! Mamma Mia!」

雪美「……やっぱり……いつもみたいに……気さくな方が……好き……」


ちひろ「気さくすぎるんだよなぁ……」

85 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:32:38 ID:jbsntewE
40

モバP「雪美さん」

雪美「……なぁに……?」

モバP「雪美さんっていいにおい……ってね」

ちひろ「そんな童謡ありましたね」

雪美「……どんな……におい……?」

モバP「洗濯、シャボンの泡、分かりやすく言うと石鹸の香りがするね」

雪美「……当たり」

モバP「今はフレグランスもいろいろあるが、やっぱりこの香りは風呂上がりを想起させるな」

雪美「……確かに……」

ちひろ「お風呂上がりの女の子は必殺の威力がありますからね」

モバP「泊まりの仕事で旅館、温泉、浴衣、しっとり潤った髪……条件付けられそうです」

ちひろ「一体何に刷り込まれているんですかね」

86 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:34:09 ID:jbsntewE
雪美「……Pは……他に……どんなにおいが……好き……?」

モバP「王道だが柑橘系かな。ふとした時にパッと香ってくるととても爽やかだ」

雪美「……みかん……むいた時……好き」

モバP「良いよなあ、あれ」

ちひろ「はい! 私今日は柑橘系です!」

雪美「……本当だ……いいにおい……」

モバP「ちひろさん+柑橘系だと、酢橘、カボス、シークヮーサー、ライム、ヘベス、スウィーティーってイメージですね」

ちひろ「何で皮が緑色のやつばかり並べるんですか。緑色は好きですけど」

雪美「……ヘベス? ……フォボス……ディモス……」

モバP「それは火星の衛星やないかーい」

雪美「……てへぺろ」

モバP「」キュン

87 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:35:44 ID:jbsntewE
ちひろ「ちなみにヘベスとは宮崎で栽培されている香酸柑橘です」

ちひろ「この前、礼さんに作ってもらったヘベスサワー、美味しかったなあ」

モバP「礼さんは地元が宮崎ですからねえ。じゃあ、緑分を補給して元気出たんじゃないですか?」

ちひろ「私を緑色の何かが構成している集合体みたいに言わないでください」

雪美「……Pは……においで……元気に……なれる……?」

モバP「なれる。でもにおいはあくまで補助の役割であってほしいかな」

モバP「言葉よりも行動、というのと似たようなもので、みかんの香りがするならみかんを食べたい」

雪美「……ふふっ、……花より……団子……」

ちひろ「言葉よりも行動、ですか。例えば?」

モバP「”愛してる”の、その響きだけで僕は強くなれる気がしていたのかなぁ……ということです」

ちひろ「チェリーとスラムダンクの谷沢を混ぜないでください」

雪美「……P」 ン?


雪美「……じゃあ……私の……におい……つけて良い……?」 キュン

88 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:40:41 ID:jbsntewE
41

モバP「一張羅のスーツがくたびれてきたなあ」

凛「新しいの買うの?」

モバP「そろそろな。どんなの買おうかな」

雪美「……白……?」

モバP「結婚式かな? 目立ちすぎるよ」

凛「中は赤シャツでね、かなりワルい感じで行こうよ」

モバP「桐生一馬かな? 仕事できねえよ」

紗枝「髪は角刈りにして、黒地に白のピンストライプでどうですやろ?」

モバP「君らは俺をその筋の人に仕立て上げたいのかい」

ありす「いっそ、前面スーツで背面全裸で行きましょうか」

モバP「びんぼっちゃまくん!?」


雪美「それは……恥ずかしい……///」 イメージスルナ

89 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:43:01 ID:jbsntewE
42

モバP「雪美さんや、学校は楽しいかい」

雪美「……うん……みんな……よくしてくれる……」

モバP「そっかー。俺も、学校に行っていた頃があったんだよなあ……」

雪美「……どんな子……だった……? 聞きたい……」

モバP「大人しく過ごしていたよ。図書館が好きでねえ、本をよく読んでいた」

文香「ほうほう……」

モバP「ひょっとしたら文香は分かるかもしれないが、高校の図書館はカタくて合わなかったな」

文香「……そうですか? ……まあ、参考書とか専門書とか、大人向け・勉強向けが増えますから」

雪美「……絵本とかは……ない……?」

モバP「それはね。中学校には多かった小説も少なくてがっかりした記憶がある」

文香「……読まず嫌いは勿体無いです。どのジャンルの本でも、そこから得られる知識は大切ですから」

モバP「そうだな。高校の頃は少し荒んでいたか」

90 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:49:16 ID:jbsntewE
モバP「ああそうだ、小学校前半はよく覚えていないが後半は、歌うことも好きだったな」

雪美「……音楽の……授業……」

文香「……今のお仕事に通じるものがあるのでしょうか?」

モバP「うん。でもな、男子は声変わりしてしまうんだよ」

モバP「女の子のような高い声が出せなくなって、その時は変わらない女子が羨ましいと思った」

モバP「合唱ではソプラノが主旋律で男声がハモりなのは個人的に不満だったし」

モバP「今でも邦楽のキーの高い挑戦的な曲とか聞くと、歌ってやろうという対抗意識が疼いてしまう」

文香「……えと、あ、熱い、ですね」

雪美「……でも……低い声も……かっこいい……」

モバP「……ヒトって自分に無い物を求めてしまうのかねえ。声高いと低さを、低いと高さを」

文香「……かもしれません」

文香「あ、プロデューサーさん。今度みなさんと一緒に……カラオケに、行ってみませんか?」

モバP「カラオケかぁ……良いぞ。現役アイドルには負けん!」


雪美「……一緒に……ホウキ雲……歌おう……」

91 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:52:45 ID:jbsntewE
43 

モバP「世間ではぶどうの飲み物が解禁したな」

杏「そこはボジョレーって言いなよ」

モバP「という訳で我々はぶどうジュースでも飲もうか。乾杯」

雪美「……乾杯」

杏「乾杯。プロデューサーのユルさは折り紙付きだね」

ゴクゴク

モバP「ぶどうにはポリフェノールが含まれているぞ。ワインよりは劣るらしいがな」

モバP「だが諸君、私は多数派には屈しない。ワインを飲めない人用にジュースを用意してくれる人の気遣いが好きだからな」

雪美「……?」

杏「ああは言うけどねー、この前なんてライチジュース飲んでぶどうっぽいなとか言ってたよ」

モバP「やめたまえ恥ずかしいではないか」


雪美「……ふふ……楽しい……」ゴクゴク

92 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:55:10 ID:jbsntewE
44 

ありす「外を歩けば、冷え込みを感じる今日この頃ですね」

モバP・雪美「……」ジッ

ありす「どうしたんですか、Pさんに雪美さんも」

モバP「……女性ってさ、マフラーやハイネックコートで首から顎、口元あたりまで隠していると、こう、ミステリアスな感じがしない?」

雪美「……する。……マフラーのありす……大人っぽい……」

ありす「えっ……と、唐突に何ですか!」

モバP「昔から、首元は女性の魅力を感じるポイントの一つだな。うなじとか鎖骨とかも含む」

ありす「うう……///」

ありす「ゆ、雪美さんも、かなりミステリアスですから」

雪美「……ありがとう。……でも……そう言われるのは……慣れている……」

ありす「うっ、これが熟練者の余裕ですか……」

93 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:57:07 ID:jbsntewE
ありす「そもそも隠しているのにそれが魅力だなんて……」

モバP「隠すから燃え上がる――良いじゃないか」

ありす「何だかいやらしいです。小学生をそんな目で見ているんですか? 通報しますよ?」

モバP「おう、生意気なことを」ワシャワシャ

ありす「むぎゃー!」

雪美「……P……私は……どう……?」

モバP「ニットワンピースだもんな。そりゃあ、ねえ?」

ありす「はい」

雪美「……」キラキラ

モバP「率直に言って」

ありす「興奮しますね」

雪美「……」


雪美「……///」ポッ

94 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 17:59:50 ID:jbsntewE
45

モバP「仕事で行き詰まった時、外を歩いてみると、良い発想が生まれることがある」

モバP「気分転換自体が薬になるし、新たな発見があれば尚良しだ」

雪美「……P……行き詰まり……?」

モバP「気分転換したいだけっス」

雪美「……転換……しすぎに……気をつけて……」

モバP「ああ。やりすぎると大事なことまで頭から抜けてしまいかねないからな」

ブーン パー ブロロロロ

雪美「……Pは……いつも……車道側……」

モバP「別に相手に因る訳じゃないぞ。俺は室内では窓側、屋外では車道側が好きなんだ」

雪美「……」ジーッ

雪美「……そういうことに……しておく……」ギュッ


通りすがりの美嘉「……いい……」

95 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/17(土) 18:00:45 ID:jbsntewE
今日はここまで
明日はがんばれ

96 ◆ORDERq/08U :2018/11/24(土) 19:50:39 ID:rsww8ZHw
46

モバP「これがかの有名な○○○○しないと出られない部屋か」

雪美「……」

モバP「全体的に白くて無機質感があるな。コールドスリープカプセルとかありそうだ」

ガチャン

モバP「……あれま」

雪美「……開かない……」ガチャガチャ

モバP「閉まったねー。こりゃしまった」

雪美「……」ペシ

モバP「多分隠しカメラでこっちを見ているんだろう? 仕方ない。ちょっと○○○○するか」

雪美「……本当に……する……の?」

モバP「ああ。こうなったら、大人の○○○○を見せてやる」


モバP「このたびは羽目を外し過ぎまして、本当に申し訳ございませんでした」

は ん せ い

97 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 19:53:20 ID:rsww8ZHw
47

モバP「……気がつけば雪美が膝に乗っているのが当たり前になったなあ」

雪美「…………」

雪美「………………」

モバP「今日の雪美はやけに静かだな。まあ、良いが」

雪美「……」スッ

モバP「……ん、降りるのか?」

トッ

ペロ「ニャー」

モバP「……??? 膝から降りた雪美がペロになっちまった? 何で?」

――

モバP「うーん……ペロ……待ておま……Zzz」 ニャー


ちひろ「プロデューサーさんのお腹の上に乗っているペロ、ペーパーウェイトみたい」

98 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 19:55:27 ID:rsww8ZHw
48

雪美「……」ヒシッ

ちひろ「雪美ちゃん、どうしたんですか?」

モバP「怖い夢を見たらしいです。家に帰り着けなくて独りぼっちだったと」ナデナデ

ちひろ「なるほど。何か漠然と怖いですね、そういうの」

モバP「意味ありげに思えちゃうんですよね。それで夢占いを調べてみたりして」

ちひろ「でも、実際はただの記憶の整理なんでしょうけどね」

モバP「夢がないこと言いますね。夢ですが」

ちひろ「くだらないこと言わない」

雪美「……P……もっと……」

モバP「おーよしよし」ナデナデ

モバP「帰れなくなると言えば、ドラえもんの”すて犬ダンゴ”を思い出しますね」

ちひろ「”どくさいスイッチ”とか”うつつまくら”のようなじわじわくるトラウマ回ですか」

99 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 19:57:36 ID:rsww8ZHw
ちひろ「プロデューサーさんはすて犬ダンゴされても生き延びますよね?」

モバP「やめてくださいよ。ジプシー生活には憧れが無くもないですが、家に帰れなくなるとか泣きます」

雪美「……Pも……泣くこと……ある……?」

モバP「理由は様々だがそれはあるとも。特に夢の中では大泣きしたり、喜怒哀楽が激しくなるね」

ちひろ「それ、感情を発散できない現実に不満を溜め込んでいるんじゃないですか?」

モバP「それっぽいこと言わないでくださいよ。発散しちゃいますよ?」

ちひろ「おっ、図星ですかぁ?」

雪美「……ふふっ」

モバP「どうやら、少しは元気が出てきたか」

雪美「……まだ……足りない……。……今日は……いっしょに……いて」

モバP「しょうがないにゃあ……」

ちひろ「やめい」


雪美「……あと……お風呂と……布団も……いっしょに……」ボソ

100 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 19:59:07 ID:rsww8ZHw
49

モバP「あぁ……一度猫を飼ってみたいな。名前は画鋲丸にするんだ」

ちひろ「ネーミングセンスが酷すぎる。まず、責任持って飼えますか?」

モバP「お母さんみたいなこと言わないでくださいよ。今の生活だとなかなか難しいのは分かっています」

ペロ「ふなー」

雪美「……Pは……飼わない方が……良い……って……言ってる……」

モバP「ペロに言われちゃ仕方ないか。でもどうしてだい?」

ペロ「みゃ」

雪美「…………猫と……心の距離が……近い……から」

モバP「やたら懐かれるからなあ。適度な距離感で世話するのには向いていないか」

ペロ「みゃーみゃー」

雪美「……!」

モバP「どうした?」

101 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 20:01:15 ID:rsww8ZHw
雪美「……」

雪美「……でも、仕方ないから……私が……飼われてやっても……いい……」

雪美「……べ、別に……あんたのことが……好きだとか……そんな訳じゃ……ないんだからね……」

モバP「このこまさかの」

雪美「…………後半は……盛った……」

モバP「驚かせおって。そもそもペロは雪美が面倒を見ているのだからな。俺が取り上げる訳にはいかん」

雪美「……」ジッ

ちひろ「……」ジトッ

モバP「えっ」

ちひろ「……はぁ」

雪美「……みんなで……いっしょに……暮らせば……飼える……」

モバP「そうかその手が! ……ちひろさん、佐城家に婿入りしても良いですかね?」


ちひろ「良い訳ないでしょ?」 デスヨネ

102 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 20:02:50 ID:rsww8ZHw
50

モバP「有無を言わさない事後承諾ってあるよな」

あやめ「ありますね」

雪美「……例えば……?」

モバP「おお、あやめさん。ちょうど良かった。おめえさんに頼みてぇことがあるんだ」

あやめ「おやPさん。わたくしで良ければ、何なりと」

モバP「ちょいとなぁ……」

ブスリ

あやめ「」

モバP「死んでもれえてぇ」

ドサッ

あやめ「って何であやめが殺られるんですか!」シュタッ

モバP「おお、あやめは跳ね起きが上手だな。スカートでやるのは感心しないが」

あやめ「っ!? ///」バッ

103 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 20:05:06 ID:rsww8ZHw
あやめ「」プシュー

モバP「というような感じかな」

雪美「……心得た……」

雪美「……P……ここに……座れ」

モバP「はい」

ポスン

雪美「……この膝は……妾のものじゃ……よいな?」

モバP「はっ」

雪美「……」

雪美「……何か……恥ずかしい……///」

モバP「これは良い事後承諾だな」

イチャイチャ


あやめ「むむむ、ずるいですよ! あやめも雪美ちゃんを膝に!」 エ、ソッチ?

104 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 20:06:45 ID:rsww8ZHw
51

雪美「……P!」タタタ

ガバッ

モバP「おーおー雪美よ、久しいな。レッスン帰りかな」

雪美「……うん」

モバP「最近会う時間がなくてごめんな? 寂しかったろう」

雪美「……アイドル……楽しいから……平気」

モバP「そりゃあ良かった。どれ、楽しい表情をよく見せてごらん」

雪美「……」ニカ

モバP「おお眩しい眩しい。……ところで今日はプルオーバー、ショートパンツ、レギンスか。活発でよろしい」

雪美「……」パサッ

雪美「……にゃー」キラキラ

モバP「何と、猫耳フード付き! ありがたやありがたや」


ちひろ「拝むな」

105 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 20:08:48 ID:rsww8ZHw
52

雪美「……」(-_-)ウトウト

ちひろ「プロデューサーさんってウサミン好きなんですか?」

モバP「えっ」

ちひろ「さっき偶然目に入ったスマートフォンのロック画面が菜々さんになっていましたけど」

モバP「いや、あれは只のうちのおばあちゃんです」

ちひろ「ええっ!?」

雪美「っ!」ビクッ

モバP「しーっ」

ちひろ「あっ……ごめんなさい雪美ちゃん」

ちひろ「若すぎるでしょ……エルフか何か? そんなオカルトありえません」

モバP「メイクと角度と照明と編集でそれっぽく見せているだけです。実は本人でしたなんてファンタジー展開はありません。安心しました?」

ちひろ「安心しました」


雪美「……」ウツラウツラ

106 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/24(土) 20:09:54 ID:rsww8ZHw
今日はここまで
凪のあすから

107 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/25(日) 11:05:15 ID:WH0GmYME
最後がなんかえらいことになってて草


108 ◆ORDERq/08U :2018/12/01(土) 18:34:45 ID:9K6yUtHg
53

モバP「雨が降っているね」

雪美「……うん」

モバP「こういう秋の物悲しさに雨とくると、頭の中に大抵、あるBGMが流れる」

雪美「何……?」

モバP「エリック・サティのグノシエンヌ第1番」

雪美「……?」

モバP「ピンと来ないか。まあ聞いてみると良い」 ハイ、スマホ

――

雪美「……」

雪美「……膝、良い……?」ズーン

モバP「良いよ。雪美も結構感受性が豊かだなあ」ポスン


ちひろ「私はジムノペディの方が好きです」

109 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:36:29 ID:9K6yUtHg
54

雪美「気づいて……私……ここにいる……」コソッ

モバP「ん? どうした雪美。物陰からこちらを見つめて」

雪美「……」

雪美「……Pは……発見が……早い……」

モバP「もし死角で気配を消されたらそうは見つけられないよ。雪美は加減上手だ」

雪美「見つけて……もらえないと……こわい……から」

モバP「強く自己主張したくないけど見つけてほしい、という気持ちは分かる。相手に通じたら嬉しいもんな」

雪美「うん……」

モバP「しかし、かくれんぼは人によって性格が出るな」

モバP「見つけてもらうのが好きなタイプ、完璧に隠れきることを探求するタイプ、ギリギリのスリルを楽しむタイプなどな」

雪美「Pは……?」

モバP「隠れきりたいが途中で気力が尽きてやけくその鬼ごっこを始めるタイプだ」


ちひろ「私はいつお二人に気づいてもらえるでしょうか」

110 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:43:50 ID:9K6yUtHg
55

モバP「まゆ。今日の仕事、よくこなしてくれた」

まゆ「うふふ……プロデューサーさんこそ」

パシッ パシッ グッ

雪美「……かっこいい」ジッ

――

モバP「それで雪美もハイタッチがしたいのか」

雪美「……」コク

モバP「では、まずは手遊びでもして息を合わせることから始めようか」

雪美「……」コク

モバP「せーの」

セッセッセーノヨイヨイヨイ アーループースーイチマ

モバP「……ん?」

雪美「……ん」

111 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:46:29 ID:9K6yUtHg
「……」

モバP「おお、いきなりやれと言われても戸惑うか。そりゃそうだ、ガッハッハ」

雪美「手取り足取り……教えて……」

モバP「うちに任しときんさい!」

――

モバP「ふう……こんなもんか」

雪美「……楽しかった」

モバP「やったね! ハイターッチ!」スッ

パシッ パシッ グッ

モバP「おー、何か勢いで出来てしまったな!」

雪美「……うれしい」ニヘラ

モバP「雪美さんが嬉しいと、俺も嬉しいなぁ」


雪美「でも……これは、まゆの……。私だけの……欲しい……」 ヨッシャ! ヤッタロヤナイカイ!

112 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:48:09 ID:9K6yUtHg
56

雪美「先輩……」

モバP「おや、雪美くんか。僕に何か用かな?」

雪美「先輩は……今年の……クリスマス……、空いて……いますか……?」

モバP「現在は予定は入っていない」フフン

雪美「……胸を張る……ところじゃ……ないです……」

雪美「だったら……私が……よ……予約……入れても……良いですか?」

モバP「分かった」

雪美「えっ……、そ、そんなに……軽く……請け負って……」

モバP「僕の一日を私にください、と言うのだろう? 快く受けようじゃないか」

雪美「……先輩…………、ふふっ……じゃあ、楽しみに……してますよ?」

モバP「良い笑顔だ。では、一緒に部活へ行くとしようか」

雪美「……はいっ」

113 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:50:22 ID:9K6yUtHg
モバP「――演技の練習に付き合うのはなかなか恥ずかしいな」

雪美「……P……真剣に……やってくれた……」

モバP「そうかい? 他のアイドルとこれやるとキャラを勝手に濃くするなとか言われるが」

モバP「それにしても、敬語後輩良いよなあ。ましてや雪美みたいな子に誘われたらホイホイ付いて行っちゃう」

雪美「……Pと……同じ学校……イメージ……」

モバP「そして制服同士か……あぁ、雪美の先輩になりたかった」

雪美「……でも……先に卒業されると……寂しい」

モバP「じゃあ、雪美と同級生なら……?」

雪美「P……学校に……遅れるよ?」

モバP「幼馴染か。良いなそれ」

雪美「手を繋いで……登校……」

モバP「やだ滾るわ」

雪美「……でも……けんかも……しそう」

114 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:52:04 ID:9K6yUtHg
モバP「じゃあ、雪美より年下だったら……」

雪美「……Pくん……ふふっ」

モバP「雪美おねえちゃん」

雪美「……」

雪美「……もう一回……言って」

モバP「雪美おねえちゃん?」

雪美「……」

雪美「……も、もう一回……」

モバP「もうダメです。恥ずかしい」

雪美「残念……」

モバP「雪美先輩、好きっス!」

雪美「! も、もう……Pくんったら……」


ちひろ「いっそ赤ちゃんまで若返ってしまえば良いんじゃないですかね」

115 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:53:02 ID:9K6yUtHg
57

雪美「……ふー」

モバP「レッスン、頑張っているようだな」

雪美「!」サッ

モバP「むっ、いかがなされた?」

雪美「……汗……かいてる……」

モバP「はは、お年頃だな。なら先にこっちを渡そう。タオルだ」

雪美「ありがとう……」

モバP「……」

雪美「……」ジッ

モバP「拭いてほしいのか?」

雪美「……せくはら」

モバP「あっしが悪うござんした」

116 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:56:42 ID:9K6yUtHg
雪美「ふふ……分かってる。……軽く、拭いて……ほしい」

モバP「合点承知の助」

――

モバP「そしてこれが水分補給用のドリンクだ」

雪美「感謝……」

モバP「夏場に比べて疎かになりがちだが、水分はこまめに取ろう」

雪美「ん……」チューチュー

加蓮「冬は乾燥するからね」

モバP「お、加蓮か。体調はもう良いのか?」

加蓮「大丈夫。それにしても、拭いてあげるなんて献身的だね」

モバP「見ていたのか」

加蓮「貧血の時の私にも遠慮なく、してくれたもんね?」ニヤ


雪美「……せくはら」 エエッ!?

117 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 18:59:05 ID:9K6yUtHg
58

モバP「雪美が俺の席に座っている」

モバP「育ちの良いお嬢さんが着ていそうな白ブラウスと黒スカート」

雪美「……」キラキラ

モバP「雪美といえばこれ。物静かで清楚なイメージにしっくりくる格好だ」

モバP「膝に猫を乗せ優しく撫でる様は実に絵になる」

奈緒「ピアノとか弾きそうだな」

モバP「”猫踏んじゃった”とか?」

雪美「……猫は……踏んだり……しない……」

モバP「気づかれちった」

奈緒「ちった♪」

奈緒「……って、何言わせんだよ」 ノリノリジャネーカ

118 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 19:00:55 ID:9K6yUtHg
雪美「……Pと、奈緒……どうしたの?」

モバP「せっかくそこに座っていらっしゃるので、こっちは隠れつつどこまで接近できるかを調査していた」

雪美「……いつもの……私と……同じ……ね」

奈緒「そうなのか? 半分は隠れる気なかっただろ」

モバP「わざと見つかりやすい不利な行動を起こして、ハイスコアを狙うって寸法よ」

奈緒「ハイスコアって何だよ」

雪美「それで……この状態は……?」

モバP「何とかグレイズかパリィできたかな?」

奈緒・雪美「……できてないです」

ストッ

モバP「どうした雪美。こっちに来て、手を取って、自分に誘導して……」

雪美「……P……つかまえた」ギュッ


奈緒「掴ませてるんだよなぁ……」

119 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 19:03:24 ID:9K6yUtHg
59

モバP「仮眠室にプロデューサーがやってくる〜♪」

のあ「」バーン

モバP「ああっ! のあさんがありすポーズで横たわっている!」

のあ「うっ……」

モバP「大丈夫そうですが一応大丈夫ですか!?」

のあ「不躾なことを言うのね……」スクッ

モバP「もしかして待ち伏せってやつですか?」

のあ「渇きよ……貴方はいつも揺蕩う小舟の様」

のあ「微かな……雪美の、蘭麝」ダキッ

モバP「」

のあ「魂筥に 木綿とりしでて たまちとらせよ 御魂上り 魂上りましし神は 今ぞ来ませる」

120 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 19:04:52 ID:9K6yUtHg
ゾワッ

モバP「っ!?」

キョロキョロ

雪美「どうしたの……?」

モバP「お、雪美か……。何か今、変な”隙間”があった気がするんだよな」

雪美「……隙間? ……夢?」

モバP「そうかなあ。まあ、よく分からんが頭はすっきりしている」

ニャー

モバP「ん、猫の声か。ペロとは違うな」

雪美「……猫……いない……」

モバP「そうか? ……雪美さんが言うのなら、そうかなあ」


フフッ

121 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 19:06:19 ID:9K6yUtHg
60

モバP「もう今年もあと一ヶ月か……」

ちひろ「あっという間ですね」

雪美「……」

モバP「まあそんなことを言っていられる内が華だな。師走は仕事も忙しい」

ちひろ「ですね」

モバP「雪美もこれから大変だろうが、思う存分、暴れてくださいよ?」

雪美「……まかせろー」

モバP「ははは、こやつめ」

ちひろ「仲睦まじいのは結構ですけど、他の子もきちんとフォローしてあげてくださいよ?」

モバP「分かっています。いざとなりゃ分身でも逆藍子でもしてやります」

モバP「あ、逆藍子ってのは精神と時の部屋みたいなもんですね」


ちひろ「えぇ……」

122 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 19:07:02 ID:9K6yUtHg
今日はここまで
凶鳥イツマデ

123 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/01(土) 20:07:23 ID:E0Bm4V.6
>ちひろ「私はいつお二人に気づいてもらえるでしょうか」
>ちひろ「いっそ赤ちゃんまで若返ってしまえば良いんじゃないですかね」
相変わらずキレッキレで草

124 ◆ORDERq/08U :2018/12/08(土) 18:31:52 ID:Zr0AerXE
61

モバP「雪美さんにちょっと難しいことをやってもらおう」

雪美「何……?」

モバP「ホワイトボードにこのペンで”あまがみ”と声に出しながら”おむれつ”という字を書いてください」

雪美「了解……」キュポン

雪美「あ……ま……が……み……」キュッキュ

雪美「……上手く書けなかった……」

モバP「これはな、誰でもそうなるんや。多分」

雪美「……不思議」

モバP「マルチタスクが何だ。人間、シングルタスクでも良いじゃないか……と、勝手ながら思う訳です」

雪美「……じゃあ……シングルタスク……。Pに……あまがみ……する」

モバP「こらこら。なら、せっかくなんであまがみしながらおむれつは作れるのか調査してみるか」


ちひろ「タスクよりリスクを考えるべきですね」

125 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:34:26 ID:Zr0AerXE
62

モバP「あらかじめ言うと、これはちょっと倫理・衛生的に問題がある発言になるかもしれないが」

雪美「……何?」

モバP「俺がこうして人差し指を立てます」

雪美「……うん」

モバP「そこにイチゴジャムを垂らすとします」

雪美「……うん?」

モバP「そしたら雪美はパクッと食いついてきてくれるのか、ふと好奇心が湧いたんだ」

雪美「……」

雪美「……P……そんな子に……育てた覚えは……ないのに」

モバP「おお神よ、私は何と罪深いことを。どうかお赦しください」


ちひろ「デスソース垂らして自分で舐めてな、ボーイ」

126 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:37:20 ID:Zr0AerXE
63

ちひろ「プロデューサーさん、コスプレのアイデアをください」

モバP「自分から聞いてくるのか……」

モバP「希望で良いなら、じゃあ結月ゆかりで」

ちひろ「固有のキャラですか。難易度高いですけど何でまた」

モバP「直感ですがちひろさんならゆかりさんの雰囲気にアジャストしそうな気がします」

ちひろ「喜ぶべきか疑うべきか複雑ですね」

雪美「P……私も……」

モバP「じゃあ琴葉葵でどうかな」

雪美「……?」

ちひろ「こんなのです」 ハイ、スマホ

雪美「……ほー」

モバP「何なら水本ゆかりでも良いですよ」

ちひろ「所属アイドルのコスプレしてどうすんだ」

127 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:39:10 ID:Zr0AerXE
ちひろ「まず、結月ゆかりってよく見たら結構煽情的な服ですよね?」

モバP「はい」

ちひろ「はいじゃないが」

雪美「Pは……首周りや……脇とか……好き……」メモメモ

モバP「そのメモを何に使う気だ」

ちひろ「もうちょっと制服、とか水着、とかそういう方向で無いですか? イベントと季節感に合わせて」

モバP「ありきたりだとこの時期ならミニスカサンタですか? でもなあ」

モバP「……よし。なら、しばらく前に流行った”アレ”なんてどうでしょう」ニヤリ

ちひろ「……な、なんですか?」ゴクリ

\童貞を殺すセーター/

ちひろ「……」

ちひろ「……」ハイライトオフ


雪美「……これ……背中……寒そう」 ギャー イタイデスチヒロサン!

128 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:41:12 ID:Zr0AerXE
64

モバP「今年は戌年、来年が亥年」

モバP「アイドルを十二支に例えるなら誰なんだろう」

ちひろ「そういうのはチョコレート菓子やRPGの嫁論争みたいに不毛な争いを生みませんかね」

モバP「そうかな。じゃあ今パッと思いついた犬系アイドルと猪系アイドルだけ挙げてみよう」

モバP「召喚」

凛「犬飼ってる系アイドルだよ」

茜「今年いろいろありましたのでプロデューサーへのタックルは自重気味の猪系アイドルです!」

雪美「好きなもの……ベスト3は……ペロ……イチゴ……P……の猫系、アイドル……です」

ちひろ「十二支に猫はいないんですよねぇ」

雪美「……虎は……ネコ科……だから……」

モバP「虎だ! 虎だ! お前は虎になるのだ!」

雪美「がおー……」

129 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:43:42 ID:Zr0AerXE
ちひろ「雪美ちゃんが虎系アイドルに進化するかもしれないことが分かったところで」

ちひろ「凛ちゃんは犬系じゃないんですか?」

凛「ハナコは好きだけど、私自身が犬系という自覚はあまりないかな」

凛「というか人によっては失礼になったりするからね。犬はまだしも猪系ってどうなのと」

茜「私は光栄です! 猪は鍋にすれば牡丹鍋、つまり私は牡丹系ということでもあります!」

凛「牡丹の花言葉は高貴・富貴・王者の風格、か」

モバP「猪のバイタリティーと牡丹の貴さを兼ね備えた素晴らしいアイドルという訳だな」

茜「照れますね! この情熱を昇華させる為にここは一つ、走ってきます! ボンバー!!」

「……」

モバP「茜が王様だったら多分前線で戦う王様なんだろうなあ」

雪美「……P、今夜は……鍋料理……食べたくなった」

モバP「おっ良いね。仕事終わったら買い出し行くか!」


凛・ちひろ「君たち同棲でもしてるの?」

130 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:45:52 ID:Zr0AerXE
65

モバP「おはよう」

雪美「おはよう……」

モバP「ハハハ、今日も調子良さそうだな」

雪美「ハハハ……今日も……調子……良さそう……だな」

モバP「むむっ!」

雪美「むむっ……」

モバP「……ヘーイ! 今日も世界レベルに酔い痴れなさい!」

雪美「……ヘーイ、……今日も……世界レベルに……酔い痴れなさい……」

モバP「……」

雪美「……」

ポスン

モバP・雪美「……ふー」マッタリ


ちひろ「真似しない方が良いタイプの大人ですね」

131 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:49:18 ID:Zr0AerXE
66

モバP「……」ナデナデ

雪美「……」ニコニコ

ありす「……」ムー

ありす「雪美さん。髪は女の命、というのに遠慮なく触らせすぎじゃないですか?」

雪美「……そう?」

ありす「決して私も、撫でてほしいとか、そういう訳じゃないですからね」

モバP「素直じゃない奴よのう、橘はん」

ありす「ありすです! ……おっと間違い、橘で良いんでした? ……いや良くないです!」

ありす「とにかく! 私も撫でてください!(錯乱)」

モバP「即落ち良いぞ〜」オイデオイデ

ナデナデ

ありす「ううう……///」

132 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:53:32 ID:Zr0AerXE
ありす「……これ、良いですね。Pさんは太陽の手の持ち主ですか」

モバP「俺はパン職人じゃないぞ」

雪美「P……私も……もっと……」

モバP「よしよし。いやあ、両手に花とはこのことよ」ナデナデ

ありす「で、実際のところPさんには、遠慮とか無いんですか?」

モバP「そりゃあ、撫でるのはこういうことを許してくれる親密な女性だけだな」

ありす「親密……悪い気は、しませんね」

雪美「私は……Pに……命を……預けている……だけ」

ありす「上には上がいる……」トオイメ

ガチャ

桃華「あら、いらしたのPちゃま。おや……わたくしも撫でてくださいまし」

莉嘉「あっ、いーなー! 私もPくんに撫でてもらうっ!」

ありす「……”親密な女性”、多いですね?」ジトッ


ちひろ「ここまで雪美ちゃんを膝に座らせていることについてはツッコミないんですねえ」

133 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:55:25 ID:Zr0AerXE
67

モバP「雪美、イベントおつかれさま」

雪美「……」ニコ

モバP「コラボでPSO2のフォニュエールの格好だもんな。よく似合っているよ」

雪美「……」キラキラ

モバP「しかしまあ、よく作られてはいるが動き辛くなかったか?」

雪美「大丈夫……軽い……」

モバP「なるほどな……特殊メイクで耳なんかこんなに長くなっちゃって」

雪美「……ドキドキ……する?」

モバP「ドキドキ……どちらかというとワクワクかな。夢が広がる」

雪美「……なら、このままで……ちょっとだけ……」スリスリ

モバP「……そこまでされると、ドキドキもするなあ」 フフッ ハハハ


事務所のちひろ「お茶がうめェ」ズズズ

134 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 18:56:39 ID:Zr0AerXE
今日はここまで
今日もいい天気☆

135 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/08(土) 19:47:04 ID:eAXnLtGg
乙ボンバー
PSOは2じゃないけどep1&2の方をやったことがあるからフォニュエールと聞いて懐かしい気分になった

136 ◆ORDERq/08U :2018/12/15(土) 18:27:24 ID:AoEhmHFU
68

雪美「……」ジー

モバP「アンニュイというか、ポーカーフェイスな雪美さん」

モバP「見惚れるねえ」

雪美「……私も……あなたに……見惚れている……」

モバP「しかも所作が優雅」

雪美「……そう?」

モバP「こうして見つめ合っていても、飽きないものだね」

モバP「……その目の色は何と形容したら良いのか。茜色?」

雪美「赤茶……?」

モバP「レッドアゲートっぽくもある……どれ、もっと近くで見せておくれ」スッ

雪美「うん……」ドキドキ

モバP「……綺麗だなあ」


ちひろ「それ以上やると白目を剥くことになるかもしれませんよ?」

137 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:29:35 ID:AoEhmHFU
69

モバP「ペロ、ゴキゲンかい?」

ペロ「ニャー」

モバP「ふぅ〜む、なるほどなるほどなるほどー」

ペロ「ンギャア」

モバP「そうですね。確かにそう思います」

ペロ「……」

雪美「……」

雪美「……分かったふり……ダメ」

モバP「さすがに雪美さんにゃバレちまいやすか」

ペロ「ニャーゴ」

雪美「ぼくと……話をするには……まだ……LOVEが足りない……、だって……」

モバP「LOVE……Level Of ViolencE?」


ちひろ「愛だよ愛!」

138 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:31:03 ID:AoEhmHFU
70

ちひろ「最近、お二人って割と息が合っているというか、本質が似ているような気がしてきました」

雪美・モバP「……?」

ちひろ「兄妹とかじゃないですよね」

雪美「違う……」

モバP「何を仰いますかちひろさん。雪美が妹……ひらめいた!」

ちひろ「通報した。……ってそりゃそうか」

雪美「実は……Pは……私の……操り人形」

ちひろ「まさかそんな。いくら雪美ちゃんの手にリモコンがあって、プロデューサーさんの頭にアンテナが刺さっているからって……ん?」

雪美「……ふふっ」

モバP「あなたは誰の意思で動いているんですか、ちひろさん?」ニヤ

――

ちひろ「――はわっ!?」ガバッ


ちひろ「……おのれ、こんな夢を見てしまうとは」

139 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:33:01 ID:AoEhmHFU
71

モバP「別館のトレーニングジムに温水プールができたらしいな。雪美さんは泳ぎの方は?」

雪美「……泳げますん」

モバP「はぐらかすか。大丈夫だ、幸子だって泳げるようになったぞ」

雪美「……鬼コーチ?」

モバP「スパルタ希望ならね。こう見えても昔、少し水泳をやっていたのだ」

雪美「……ふふ、……私も……泳げる」

モバP「あら残念。それなら雪美のインストラクターにならなくても良いか」

雪美「だめ……いっしょに……泳ぐ……」ギュッ

モバP「じゃあ、時間がある時に一緒に行くか」

雪美「うん……今でも……良い」

モバP「おお、やる気だな。えー、水着やタオルは買えるんだったかなっと」

雪美「……」ドキドキ

140 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:36:31 ID:AoEhmHFU
――

モバP「おまたせ」

雪美「……」キラキラ

モバP「競泳水着……ええのう!」

雪美「……///」

モバP「恥じらって顔を背けるところがレディーだねえ」

櫂「来て早々イチャついてるね。良いけど、準備運動はしっかりね」

モバP「おお、櫂か。水ある所に櫂ありとはよく言ったもんだ」

櫂「やっぱりあたしは水を得てこそ魚になれる気がするんだ」

雪美「……櫂……水着……似合う……」ポー

櫂「……競技とかでずっと着てきたタイプでも、改めて言われると恥ずかしいなあ」アハハ

モバP「例えば体育系と文化系でも、それぞれに無い良さがある。雪美も似合っているぞ」

雪美「……うれしい」 オオアツイアツイ

141 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:38:24 ID:AoEhmHFU
――

モバP「ふー、泳いだ泳いだ。カロリーばっちし消費しましたよ」

雪美「P……」ピトッ

モバP「ひゃうんっ!」

七海「何気持ち悪い声を出しているのれすか」

モバP「七海か。不意打ちに弱くて悪いかい」

雪美「……ふふふ……水も滴る……P」ツツー

モバP「雪美、気分が乗ると体が熱くなるのは分かるが、頭も熱くなってないよな?」

七海「止めた方が良いんれすかね?」

モバP「いや、大丈夫だ。それより七海もカナヅチだったが、そこそこは泳げるようになったんだな」

七海「本当にそこそこれすね〜。浮いてる方が合っています〜」

モバP「まあバラエティーだとまだ泳げないことになってたりするな。幸子とか」

七海「その方がキャラが立ちますからね〜」

142 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:39:37 ID:AoEhmHFU
七海「ところで温水プールに魚は泳いでいないのれすね〜」

モバP「一体何を放流させるつもりだ。熱帯魚とか?」

七海「ちょっとしたマリンジョークれすよ。何ならイルカと一緒に泳げませんかね〜♪」

モバP「イルカは哺乳類だろ」 テヘヘ

雪美「……P」ユサユサ

モバP「どした」

雪美「……Pに……乗せてほしい……」

モバP「プールサイドとはいえ、滑り落ちたりしないよな?」

七海「それ以前の問題れす」

ポスン ダキッ

雪美「……///」パシャパシャ

モバP「雪美さんはとてもうれしそうだ」

七海「むーっ……海の女は嫉妬深いのれすよ〜。ふぅっ!」

モバP「あぁっ、耳やめて」ゾクゾク

143 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:40:59 ID:AoEhmHFU
――

シャー キュッキュッ

モバP「シャワーが気持ち良かったな」

雪美「うん……」

モバP「着替えたら、何か飲もうか」

雪美「うん……。疲れたけど……さっぱり……した」

モバP「良かった。まあ、程々に、また来ような」

雪美「……?」

モバP「本格的に水泳やると肩幅が広くなる子もいて、女子はそういうのを嫌がる場合もある」

雪美「……なるほど……。でも……潜るなら……たぶん……大丈夫」

モバP「雪美は泳ぎより潜りメインか。肺活量あるからなあ」

雪美「潜水は……得意」フンス

モバP「競泳水着で胸を張る、濡れた髪の雪美さん――控えめに言って女神ですね」


雪美「……それ、いいすぎ」ニコ

144 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:42:56 ID:AoEhmHFU
72

モバP「お便りが来ているのでご紹介したいと思います」

モバP「神奈川県T.Mさん。……雪美ちゃん、ちひろさん、白と黒が無いパンダ、こんにちは」

雪美「こんにちは……」

モバP「白と黒が無いパンダって何が残るんですかね?」

モバP「……えー、お二人は大変仲が宜しいようですが、質問です。雪美ちゃんが反抗期になったらどうしますか? 私は一時期荒れていて、そのことを少し後悔しています」

雪美「反抗期……」

モバP「うちの雪美さんに限ってそんなことは……」

雪美「無いと……言える?」

モバP「……まあ、今を知っているだけに、例えばやさぐれて髪を染めたり、大声で罵られたりすれば、独り泣くかもしれない」

モバP「それでも、跳ね返りには上手く合わせて接していきたい」

モバP「反抗期も始まりがあればいつかは終わりもある。その時までに見放していたら、きっと後悔してしまう」

雪美「……じゃあ……ずっと……見ていて」

ちひろ「こういうノロケがある内は大丈夫なんでしょうけどね」

145 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:45:02 ID:AoEhmHFU
モバP「次のお便りです」

モバP「兵庫県K.Sさん。……雪美ちゃん、ちひろさん、前世はポルターガイスト、こんにちは」

雪美「こんにちは……」

モバP「前世なのに心霊現象なのか……」

モバP「……えー、雪美ちゃんは猫と話ができますが、ある日突然、猫の言葉が分からなくなったらどうしますか? 私は幽霊が見えるのですがふとそんな心配が過ぎります」

雪美「……そうなったら……とても……悲しい…………」

モバP「ねぇ……雪美。おとなになるってかなしいことなの……」

ちひろ「ヨヨはやめれ」

モバP「幼い頃は不思議な力がある、でも心の成長の中でそれが突然失われる――そんな物語はよく見かけるな」

雪美「……成長は……うれしいこと……、でも……素直に……喜べない……」

モバP「原因不明でコミュニケーションが取れなくなると困るのは人間関係でも同じ。相手と、そして周囲と、しっかり信頼関係を作っておきたいな」

雪美「理解……すること……してもらうこと……大事」

モバP「猫と話をしたり、幽霊が見えるようになりたいんだがなあ。そうすればそういう時も力になれるのに」

雪美「……やさしい」

146 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:49:34 ID:AoEhmHFU
モバP「次のお便りです」

モバP「山梨県S.Hさん。……雪美ちゃん、ちひろさん、期限切れポイントカード、こんにちは」

雪美「こんにちは……」

モバP「財布の中にあります。すいません」

モバP「……えー、アイドルはバラエティー番組にも出ますが、もし自分の顔の木彫り像を五万円で売って来いなんて言われたらどうしますか?」

志乃「ブラックビスケッツね……わかるわ」

モバP「本人登場でセルフツッコミ入れないでください。というかそのセリフは瑞樹さんのです」

志乃「じゃあ……わかるってばよ」

モバP「それはうずまきナルトです。……酔っていませんよね?」

モバP「人間、いろいろな経験も必要だとは思います……でも自分の顔の木彫り像やクリスタル像や信楽焼のたぬきや鷹村守ばりの銅像を売って来いなんて、鬼ですよ! 鬼!」

雪美「はっきり……いいすぎ……。……でも……根性がないと……確かに……無理」

志乃「貴方のだったら、ひょっとしたら売れるかもしれないわよ……ふふ」

モバP「忘れた頃に出先で偶然見かけたりしたら恐怖なので嫌です」


ちひろ「今回紹介させていただいた方にはP画伯謹製のイラスト色紙をプレゼントします」

147 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:51:36 ID:AoEhmHFU
73

モバP「古い屋敷などにある、ゴーンゴーンと鐘が鳴り響く、昔ながらの振り子時計」

モバP「良いですよね」

ちひろ「あの低いトーンが静けさの中では不気味なんですけど」

モバP「ベートーベンの月光とかを聴いていてもこう、重低音は心を揺さぶってきます」

ちひろ「ちなみにボイロは?」

モバP「あの抑揚を抑えた低血圧な感じに出す調声が好きですね」

ちひろ「低血圧に失礼だぞ。……でも、プロデューサーさんは高い声にも憧れるんでしょう?」

モバP「はい。つまり何というか、”音”って良いなあと」

ちひろ「音フェチだったか」

モバP「ちょっと静かにしてみてください」 ハイ

雪美「……すー、すー」

モバP「ほら、微かに聞こえる雪美の寝息。癒されませんか?」


ちひろ「……癒されますね」

148 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:53:58 ID:AoEhmHFU
74

モバP「擬人化ってあるじゃないですか」

ちひろ「よくありますね。小さい子でも知っているようなものだと、鶴の恩返しとか」

モバP「はい。では、あなたと身近な関係の猫――ペロが人間の姿に変身したとしたら、どんな見た目だと思いますか?」

ちひろ「心理テストみたいな聞き方をしますね。そうですね……雪美ちゃんと瓜二つ」

モバP「それがあなたにいつか子どもが生まれた時、将来こんな風に育ってほしいと思う姿です」

ちひろ「心理テストだったんですか……」

モバP「まあ今適当に考えただけですが」

ちひろ「そんなこったろうと思ったよ」

モバP「ちなみに自分はですね、黒短髪の中性的でクールな女の子をイメージします」

ちひろ「雪美ちゃんいわく、ペロはぼくっ娘らしいですからね。場に合わせて”私”とか”我”とかも使い分けるようですけど」

ちひろ「じゃあ、アイドルで言えばあいさんや留美さんを少年っぽくした感じですか?」

モバP「良いですねえ」

149 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:57:52 ID:AoEhmHFU
ペロ「ふんにゃ」

雪美「話は……聞かせて……もらったぞー」

モバP「おお雪美さんとペロさん」

ペロ「Ph'nglui mglw'nafh Cthulhu R'lyeh wgah'nagl fhtagn」

雪美「人の姿になれるのなら、私が良い……って」

ちひろ「ペロ今とんでもないこと呟いていませんでした?」

ペロ「ニャー、うー! にゃー!」

雪美「大丈夫だ……問題ない……」

モバP「猫がゴニャゴニャ意味深に聞こえるようなことを言うことはよくあるからな」

雪美「……深く……考えては……ダメ……。好きなものと……いっしょになるのが……夢……」

モバP「ペロの考えは深いな」


ちひろ「あまり深淵は覗かない方が良いってことですかね? 深く考えないでおきましょう」

150 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 18:59:45 ID:AoEhmHFU
75

雪美「……ばいばい」

モバP「おう。また明日な」

ガチャ パタン

モバP「今日は家まで送ったが、お母さんは相変わらずお綺麗だったなあ」

モバP「お父さんは何か色気があって、声をかけられると妙にドキドキするし」

モバP「……その気は無いのに何か倒錯的なんでこれ以上は止そう」

モバP「しかし、親か……人の親を見ると、実家が恋しくなるな」

モバP「元気にしているかなあ、二人とも」

モバP「こんな寒い日には、味噌汁が美味いんだよな」

モバP「おっと、いつまでもこうしちゃいられない。帰るか」

ガチャ タッタッタ ギュッ


雪美「……ごはん……食べていく……?」

151 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/15(土) 19:01:49 ID:AoEhmHFU
今日はここまで
世界の車窓から

152 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/17(月) 00:07:45 ID:S95C7u7s
母親じゃなくて父親の方にときめくのか……

153 ◆ORDERq/08U :2018/12/22(土) 18:23:19 ID:0uVCwCkY
76

モバP「……」

雪美「……」

モバP「よし、ここだ」パチ

雪美「…………」

雪美「……王手」パチ

モバP「あっ」

雪美「……」

モバP「……負けました。つみです」ペコリ

雪美「……」ペッコリン

モバP「雪美さん、思ったよりも強くて負けちったぜ」

モバP「さすがに将棋入門番組のレギュラーをやっているだけはあるな」

雪美「……」ムフー


ちひろ「プロデューサーさんも本業まで詰まないように仕事してくださいね」 ハイ

154 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 18:28:23 ID:0uVCwCkY
77

モバP「雪美さんは、好きな物と苦手な物、どちらから先に食べる?」

雪美「……苦手な物……の時が、多い……」

モバP「俺と同じだな」

雪美「Pと……同じ……」

モバP「まあ、時と場合にもよるから一概に言えないというのが正直な所か」

モバP「ならばイチゴのショートケーキ。イチゴから食べる? それとも最後に残す?」

雪美「……イチゴから……先に……食べる……。……たぶん」

モバP「俺と同じだな」

雪美「! ……我が友……」ギュッ

モバP「まあ、甘いケーキの後にイチゴだとイチゴの酸味が割増しになるのが嫌、という単純な理由なんだが」

モバP「あれで後味がさっぱり締まるから良いと思う人もいるのだろう」


ちひろ「話に夢がないですね。イチゴはロマンなんですよ?」 ←最後に残す派

155 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 18:34:03 ID:0uVCwCkY
78

モバP「”名物猫ラリー”の収録、おつかれさま」

雪美「楽しかった……」ツヤツヤ

雪美「白猫が……寄ってきて……抱かせてくれた……」

モバP「雪美はロケで遠征しても地猫にすぐ懐いてもらえるからなあ」

雪美「……あの子……オッドアイだった……」

モバP「楓さん系猫か」

雪美「青と黄色の……きれいな……目……」

モバP「ほう……ひょっとしたら片耳が悪くなかったか」

雪美「! ……どうして……分かったの? ……知り合い?」

モバP「知り合いだったら世間は狭いと思うが、残念ながら違う」

モバP「白猫の青黄オッドアイはそういう子が多いことで比較的知られているんだ」

雪美「……びっくりした……P、物知り……」

156 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 18:37:49 ID:0uVCwCkY
雪美「……楓さんは……何ともないの?」

モバP「ヒトが何ともあるような話は聞いたことがないな。大丈夫さ」

雪美「……良かった……」

モバP「猫とはどんな話をしたんだ?」

雪美「……私と話ができる人は……あなたで七人目……って」

モバP「雪美以外に六人もいるのか……」

雪美「お仕事だったから……あまり長くは……お話……できなかった……」

モバP「また会いに行けると良いな」

雪美「うん……オッドアイ……」

モバP「惹かれたか。ちなみに創作の世界ではよく3Dメガネのように鮮やかな青と赤のオッドアイがいるな」

モバP「コントラストで大したインパクトだが、現実では見たことがない」

雪美「……見たこと……ある」

モバP「それはもしかしてカラーコンタクトというやつでは?」

雪美「……うん」

157 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 18:50:26 ID:0uVCwCkY
モバP「いや、でも確かに人工とはいえ、見たことがないというのは間違いだったな」

雪美「……他にも……写輪眼とか……いる……」

モバP「技術の進歩は凄いな。俺なんてコンタクト入れるのも怖いというのに」

モバP「それにコスプレ会場とかならともかく、予期せぬ場所で写輪眼持ちと出会ったら……」

モバP「まず二度見はすると思う」

雪美「佐城雪美が……命じる……膝に……乗せろ」カッ

モバP「それは写輪眼じゃなくてギアスですよ」

雪美「……そらが……あおいなー」シレッ

モバP「待たんかい」

ヒョイ ポスン

雪美「……ふふ……あなたにとって……私は猫のようでも……ある……?」

モバP「気まぐれな猫だな、とても」


ちひろ「雪美ちゃんにコードギアスなんて見せているのは誰ですかね」

158 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 18:54:08 ID:0uVCwCkY
79

雪美「クリスマスイベント……おわった……」

こずえ「ふわぁ……ぷろでゅーさー……いそがしいのー」

芳乃「そうですともー。しかし、かのかたはー、必ずどこかで見守っていましょうー」

雪美「芳乃……わかるの?」

芳乃「もちろんですともー」

こずえ「ぷろでゅーさーのくれたおまもり……あったかい……えへへー」

スタッフ「えっと……このほんわかトリオで帰還は大丈夫?」

芳乃「わたくしがー、責任を持って引率しますゆえー」

スタッフ「じゃあ、お任せしますね。お疲れ様でした」

雪美・こずえ・芳乃「おつかれさまでしたー」

テクテク テクテク テクテク

159 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 18:56:54 ID:0uVCwCkY
チャラ男「おやあんな所にロリアイドル三人衆がいるやん。声かけたろ」

ワル男「いいねぇ。その後はしっぽりやりまひょか」

サンタ「駄目です」

チャラ男「何だ駄目か」

チャラ男「って誰だお前」

サンタ「サンタです」

チャラ男「見りゃ分かるよ。さてはお前、あの子たちを襲う気だな?」

サンタ「地域の安全、笑顔を守るのが儂の役目でしてね」

ワル男「あほらし……不審者かな? 通報してやる」

エラー

チャラ男「お前のお電話壊れてるじゃねーか。……ん? いないぞ?」

ワル男「しもた、どこ行きはったんやあん子ら。はよ捕まえんと」

160 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:04:53 ID:0uVCwCkY
サンタ「ここにいるぞ!」

雪美・こずえ・芳乃「……」

チャラ男・ワル男「!?」

芳乃「お仕事後はー、高揚していながらも危機察知には鋭敏でしてー」

こずえ「わるいこと、しちゃ……だめー」

雪美「……」スゥー

チャラ男・ワル男「?」

雪美「……あなたも……あなたにも……幸せな……クリスマスに……なってほしい……」

チャラ男・ワル男「」

チャラ男「……俺たちは一体何をしていたんだ」

ワル男「……感動しました。雪美ちゃんのファンになります」

サンタ「雪美……」スッ コク

雪美「……これ……あげる」

161 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:07:50 ID:0uVCwCkY
――

サンタ「感激して泣きながら帰って行きおったわい。こういう時の為のケーキじゃ」

こずえ「ないすあしすとー……」

雪美「……Pは……何をしているの……?」

サンタ(モバP)「ばれたか」

芳乃「隠す気はありましてー?」

モバP「一応は、ねえ?」

雪美「……心配……した」モフッ

モバP「すまなかった。この時期は毎年、近所の幼稚園や老人ホームでサンタさんをやっているんだ」

芳乃「よき心掛けですー」ヨシヨシ

こずえ「ぷろでゅーさー……せいぎのみかただねー」

モバP「正義の味方になりたかった名残だねえ」

162 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:10:34 ID:0uVCwCkY
モバP「ここからは一緒に帰ろうか。報酬としてケーキも貰っておいたぞ」

雪美「イチゴ……?」

芳乃「チョコレート……?」

こずえ「ちーず……?」

モバP「開けてビックリ玉手箱、中身は見てのお楽しみだ」

モバP「……或いはモンブランかも?」

芳乃「そなたも楽しみなのですねー」

雪美「……ふふ……クーラーバッグを持った……サンタさん……」

モバP「さすがにケーキは大きな袋では運べないからな」

モバP「ちなみに今夜はケーキとは別に、本場のノルウェーサンタを参考におかゆを食べるつもりでな」

こずえ「ひとつぶだけ……あーもんどをいれるんだねー」

モバP「そうそう、洒落ているのよ。で、幸運のアーモンドを当てるチャレンジャーをただいま募集中だ」


雪美「チャレンジ……する」 ワタシモデシテー コズエモー

163 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:13:43 ID:0uVCwCkY
80

モバP「クリスマスと言えばサンタですが、この前見たんですよ」

ちひろ「何をですか?」

モバP「グリーンサンタです」

ちひろ「環境保全をテーマにしたそういう方々もいますね」

モバP「一般的に赤だったり別の色のものが、稀に緑だったりするとワクワクしませんか?」

ちひろ「スポーツカーとか某新聞の題字とかですか? ……ちなみに私は?」

モバP「ちひろさんは普段から緑基調なので特には。目には優しいですね」

ちひろ「言ったな? じゃあ赤いドレスでも着たら平伏しますか?」

モバP「赤は攻撃色でもありますからねえ。赤が緑に変わるとゴーサインですが、逆は……」

ちひろ「私が年中ゴーサインみたいに聞こえますけど」

モバP「えっ、ちひろさんにゴーしても良いんですか?」

ちひろ「馬鹿言っちゃいけねえや」

164 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:19:03 ID:0uVCwCkY
雪美「また二人……いちゃいちゃ……している」

ちひろ「していません。雪美ちゃん側からそう言われる日が来るとは思いませんでした」

ちひろ「ふん、いいですよーだ。プロデューサーさんには私のサンタ姿見せてあげませんから」

雪美「……」キラキラ

ちひろ「って、雪美ちゃんがサンタしてる!?」

モバP「ああ〜」

雪美「……ちひろさんも……サンタに……なろう」

ちひろ「うう……かわいい」

――

ちひろ「なっちゃいました」キラキラ

モバP「即落ちいいですね!」 ソクオチイウナ

モバP「しかし、こうして揃うと仲の良い姉妹みたいです」

雪美「ちひろ……姉さん?」


ちひろ「……///」 ナゼテレル

165 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:21:01 ID:0uVCwCkY
81

モバP「こうして乗せて抱き締めていると、雪美はぬくいな」

雪美「……」

モバP「賢者の時間か」

ちひろ「言い方」

ちひろ「それにしてもお二人はスキンシップが好きですね」

モバP「言葉にされると恥ずかしいです」

ちひろ「言葉にされなくてももう少し羞恥心を持った方が良いかもしれませんよ?」

モバP「そうですね。実際そんなに質量を感じたいとか、体の繋がりを求めているという訳ではないです」

ちひろ「言い方」

モバP「やっぱり心……ですか。心が近い所にあるから安心すると言いますか」

ちひろ「率直に言って変態だと思います」 エー


雪美「…………落ち着く……」

166 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:26:26 ID:0uVCwCkY
82

モバP「雪美、おはよう」

雪美「! ……P、どうしたの……? 胸、大きいし……髪、長いし……美人さん……」

モバP「俺って人外じゃない? 実は割とその通りで、性転換もできることを失念していた」

モバP「ほら。体格は少し頼りないが、乗ってみるか?」ポンポン

ポスン

雪美「…………ママ……みたい……不思議……」

モバP「やっぱりこっちだと雪美はちょっと大きいなあ。じゃあ、今度は膝枕はどうだ?」

雪美「……」ゴクリ

――

ハッ

雪美「……夢……? ……でも……わるくない……かも……?」ポー


ちひろ「雪美ちゃんが今まで見たことない類の恍惚な顔をしていますね……」

167 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/22(土) 19:27:16 ID:0uVCwCkY
今日はここまで
ホットココアで

168 ◆ORDERq/08U :2018/12/29(土) 20:01:56 ID:M1wEoXf.
83

モバP「冬は外を歩く猫を見かけなくなる季節だ」

モバP「温暖な頃にはよく見かけたあの子も、寒くなると消える」

モバP「あの子は冬を越せるのだろうか……」

雪美「不吉なモノローグ……だめ」

モバP「ごめんな。しかし雪美さんも、ある時ふいっとどこかに旅立ってしまわないだろうか」

雪美「……私は……どこにも行かない……」

雪美「だから……Pも……どこにも行かないで……」ギュッ

モバP「行くつもりはないよ。大人は止むを得ず嘘を吐かなくてはいけない時もあるが、俺の意思はその一点だ」

雪美「これだけは……絶対……約束……」

モバP「ああ。この約束が儚いものとならないように」

雪美「……はかない?」


ちひろ「人の夢と書いて、儚い」 オイ

169 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:04:08 ID:M1wEoXf.
84

モバP「必要ないのに”あ、これ欲しい”と思うことがあるよな」

雪美「……ある」

モバP「以前そう思って、でも持ち合わせが無くて結局諦めた物をある日見つける」

雪美「……?」

モバP「買ってしまったんだよ……天空の城ラピュタの飛行石」ホラ

雪美「それが……欲しかったの……?」

モバP「飛行石だよ? ロマンがあると思いませんか? 浪漫飛行ですよ?」

ちひろ「米米CLUB知らないでしょ」

雪美「……でも……かっこいい」

モバP「ラピスラズリ、つまり翡翠で作られているらしいな。あ、ちょっと石の上に手を重ねてもらって良い?」

ポン

雪美・モバP「……バルス!」


ちひろ「目が、目がー! って、何言わせるんですか」

170 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:05:27 ID:M1wEoXf.
85

モバP「冬と言えばこたつだぁ」ヌクヌク

雪美「うん……」ヌクヌク

モバP「小さい頃は潜り込んで隠れるのが好きだった」ミカンドウゾ

モバP「知らずに入って来た親を脅かしてみたりしてな」

雪美「息……苦しく……なかった?」ムキムキ

モバP「平気だった。体が大きくなってしまった今ではそんなことも難しいなあ」

雪美「……」パク

モバP「思えば好奇心が強かったんだな。そして自分のスペースを求めていたというか」

モバP「狭い所が落ち着くから押入れで寝てみたり、段ボールのトンネル迷路や隠れ家に憧れたり」

雪美「……男の子……ね」クス

モバP「そういう雪美さんも満更でもないのでしょう?」

雪美「……私も……隠れるのは……好き……」

171 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:08:22 ID:M1wEoXf.
雪美「……P……そこにいて」フキフキ

モバP「どうした? あっ……ふーん」

ゴソゴソ ゴソゴソ

雪美「……ばあっ」

モバP「……おいっす」

雪美「……こんにちは」

モバP「……ははは」

雪美「……ふふ」

――

モバP「そしてこたつに入っていても俺の上に座る雪美さんであった」

雪美「……みかん……おいしい」アム


ちひろ「私も子どもの頃はああして伯父さんに……って、何してるんですか!」

172 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:09:56 ID:M1wEoXf.
86

杏「おっす」

モバP「おう、杏か。どうした?」

杏「……雪美ちゃん、今日はいないんだね」

モバP「そうだな。寂しい寂しい」

杏「ダメだよー。最近プロデューサー、雪美ちゃんの時間を独占しすぎてない?」

モバP「……そう言われると、そうかもなぁ……いや、そうだ」

杏「いくら親しくても、親子、家族との時間はしっかり過ごさせてあげるべきだよ」

杏「個人差、環境差はあると思うけど、まだ小学生だもん。甘えたい、甘えさせたい時期だよね」

モバP「ああ。俺がわがまま言っちゃいけないな」

杏「ということで今日のプロデューサーは杏の貸し切りね」

モバP「寝取りですか」

杏「サボりだな」

173 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:11:54 ID:M1wEoXf.
杏「よっと」ポスン

モバP「杏は雪美とほとんどサイズ変わらないよな。おいくら?」

杏「企業秘密なんでお答えは差し控えさせていただきます」

杏「……プロデューサーはさ」

モバP「ん?」

杏「親の言うことやることが何でも正しい訳ではないと知った時、どうした?」

モバP「そうだなあ。今思えばすぐ収まった気がするが、反抗期になった、かな」

杏「……そっか」

モバP「杏の場合は?」

杏「無気力になっちゃった」

モバP「ある意味反抗だが、達観しちゃったという方が近いか」

杏「どうかなあ」

174 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:14:46 ID:M1wEoXf.
モバP「いわゆる典型的なダメ親ならいざ知らず、ずっと尊敬できる親だったならそれこそ」

モバP「ある時に”これは間違っている”という部分を感じ取ってしまうと、辛いんだろうな」

杏「分かんない。今でも尊敬する気持ちはあるんだけど、揺らぎやすくなったっていうかね」

モバP「親じゃないが俺に対しては?」

杏「プロデューサーは子どもが反面教師にするタイプの親だろうね」

モバP「おお、もう……」

杏「保護者がよく出来過ぎてると甘えたまま成長しないかもしれないし、頼りないくらいが良いよ」

杏「まあ、プロデューサーが頼りないとダメか」

モバP「せやな」

モバP「もし親がコミュ力の塊で、でも自分がコミュ障で孤立してるなんて知ったら」

杏「あっ」

モバP「悲しみそうだから、俺は恐らくそういう外でのことは親に相談しないな」

杏「それダメなやつ」

175 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:16:11 ID:M1wEoXf.
モバP「自分なりにいい顔を作ろうとして、小さな無理がどんどん積み重なって、やがて自己破綻を招く」

杏「あー」

モバP「結局ね、あたしに言わせりゃ、親より優れた子はいないし、子より優れた親もいないのよ」

杏「矛盾してるよ」

モバP「だから周りに期待し過ぎず、期待させ過ぎずに生きていくのが一番さ」

ニャニャニャンニャニャニャン

モバP「おっと、雪美からメールだ」

杏「変な着信音だね」

モバP「双子のケットシーだよ。何々……浮気してない? だって?」

杏「……」ジッ

モバP「……」ジッ

モバP「してないよなあ?」


杏「飴で手を打とうか」ニヤッ

176 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:17:59 ID:M1wEoXf.
87

雪美「……」キラキラ

モバP「ヘッドドレスから裾までリボンとフリルたっぷりのゴスロリのドレス」

モバP「この雪美さん膝に乗せたい。いやむしろその姿で仰向けに寝た俺の上に覆い被さってほしい」

雪美「! ……」ササッ

ちひろ「警戒してるでしょ。あまり変なこと言うと拘束しますよ」

モバP「ごめんよ。いやぁ、いつ見てもお人形さんみたいで見事な姿だが、若干メイドっぽくもあるな」

モバP「年末と言えば大掃除、掃除と言えばメイド。この時期にぴったりだ」

ちひろ「ヘッドドレスがメイドを連想させるんですかね」

雪美「……」チョンチョン

モバP「自分で触ってみているな。しかしヘッドドレスやヘアバンド、良いですなあ」

雪美「……カチューシャ、は?」

モバP「カチューシャとかカチュームとかはヘアバンドの一種らしいね」

177 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:20:35 ID:M1wEoXf.
モバP「それにしても昔ほどヘアバンドでおでこを見せる子をあまり見かけなくなった気がする」

ちひろ「普通に七三分けのような髪型で見せている子はよくいますがね」

モバP「髪を下ろす時のように、外した時に女の武器になるのに」

ちひろ「もう結構前ですけど、けいおんの田井中律とかですか」

ちひろ「でも、そういう世の男性方が求めるいわゆるギャップ萌えって、女の子の本質が見えていないのでは?」

モバP「そんなつもりじゃないんですがね。アクセサリーとしても良いと思いますよ」

ちひろ「まあ、時代の移り変わりはありますから、もしかしたらまた流行るかもしれませんね」

雪美「……私の……髪型は……?」

モバP「雪美さんは、言うならぱっつんかな? 髪型って様々だから一言で説明するのは大変だよ」

雪美「……ぱっつん……」

モバP「どれ、じゃあ話のついでにちょっとおでこ見せてごらん? ふひひ」

雪美「! ……」ササッ


ちひろ「とりあえずあなたの額には冷えピタ貼っときましょうかね」 ギャーツメタイ!

178 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:24:57 ID:M1wEoXf.
88

モバP「足を蹴り合う仲って羨ましいと思わないか?」

悠貴「足癖が悪いのは良いことじゃないですっ」

モバP「そうだけども。ほら、向かい合った机の下でつんつくつんつんと」

悠貴「つんつくって……私はもっとキック的なそれかと思いましたっ」

モバP「昔聴いていたラジオの男女コンビのパーソナリティーが」

『こうやって話をしていますけど、机の下では足を蹴り合っていますから。ふふ』

モバP「それを聴いてすごいほんわかしてしまったのが忘れられないの」

悠貴「じゃれ合う感じですねっ! 良いっ!」

雪美「……足の長さが……足りない……」

雪美「……悠貴……任せた」

悠貴「任されたっ! ……えいっ! えいっ!」コツッコツッ

モバP「やったなこいつぅ」


ちひろ「何か違うけどこれはこれで微笑ましい」

179 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:26:41 ID:M1wEoXf.
89

モバP「君たちの今年やり残したことを聞こう」

モバP「まずありす」

ありす「はい。大晦日に、Pさんと過ごせないことですね」

モバP「ありす……」ブワッ

モバP「でも、時系列的にまだ訪れていないことをやり残したと言うのはどうなんざんしょ?」

ありす「それもそうですね。では、去年の大晦日に、Pさんと過ごせなかったことです」

モバP「ごめんなぁ……」ブワッ

モバP「次に凛」

凛「はい。私は、プロデューサーを犬派に引き込めなかったことかな」

モバP「いや、犬も好きなんすよ。好きなんすけど、だけどやっぱりマ・マーのスパゲティ」

モバP「ねぇ知ってる? スーパーマリオの大好物って、キノコじゃなくてスパゲティなんだって」

凛「知ってるよ」 マーイーニーチーヒトーツー

180 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:29:40 ID:M1wEoXf.
モバP「……」

凛「……」

モバP「……凛の目は優しいな」

凛「……ふふっ、何言ってんの」

モバP「次に輝子」

輝子「フヒ。私は……プロデューサーと初体験できなかったことだぜ! ヒャッハー!」

モバP「してはいけない(戒め)」

輝子「いけないのか……? 初体験……」

モバP「おっと、変な意味での初体験でないなら良いんだぞ? おかわりもいいぞ!」

輝子「……親友の……おかわり……お腹いっぱい……フヒヒ」

モバP「一体何の初体験なんだ」

輝子「……その時が来たら、な」

181 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:31:36 ID:M1wEoXf.
モバP「次にあやめ」

あやめ「はっ! あやめはですね、ダーツがあまり上達しなかったことですね」

モバP「お前……みんな俺関係のことばかり言うのに、しっかり自分のことを言うとは」

あやめ「えっ、えっ? もしかして今回はそういうアレですか!?」

モバP「偉いぞ。このまま俺ネタで埋め尽くされるのかちょっと怖かったんだ」

あやめ「えへへ♪ 嬉しいです――って、ダーツに突っ込んでくださいっ!」

モバP「またまた、君の得物は手裏剣とクナイでしょ」

あやめ「投げる練習ですよっ!」

モバP「次にこずえ」

こずえ「はーい……とっぷあいどるに、なれなかったことー……」

モバP「真面目だぁ!? 力不足ですまない!」

こずえ「でもー……とっぷあいどるって……ひとりだけー?」

182 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:34:22 ID:M1wEoXf.
モバP「ナンバーワンじゃなくてオンリーワン。誰か歌っていたがな」

モバP「同じ方向性からトップを超えられる一人だけしか成れないものではあってほしくない」

モバP「てっぺんがいくつもあるタイプの王冠のように、それぞれが個性でトップに立てば良い」

こずえ「こせい……よーし、がんばるのー」

モバP「次にみく」

みく「はい。Pチャンにご飯作ってあげられなかったことかにゃ」

モバP「気持ちだけ受け取っておくさ。ありがとう」

みく「照れるよ……って、素直だね。嫁さんと似てきたかな?」

モバP「似てると言っても伊吹吾郎と宇梶剛士並に似てる訳じゃない」

みく「その例え分かんないよ!」

モバP「ちなみにお魚の克服は?」

みく「やっぱこの人ダメだにゃ」

183 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:39:10 ID:M1wEoXf.
モバP「七海ちゃん」

七海「七海ちゃん言うな。そうれすね〜、プロデューサーと海で泳ぎたかった!」

モバP「普通だな。……今から泳ぎに行くか?」

七海「行けるかい! ……って、何水着に着替えてるんれすか! え? もう出番終わり!?」 

モバP「今から海に行くことになったが、最後に雪美」 エエッ!?

雪美「私は……仁奈と……お泊まり……したかった」

モバP「結構個人的なことだったかー。今度それとなく掛け合ってみておこう」

雪美「……ありがとう……そして……水着……寒そう」

モバP「何のピロシキ。……雪美さんは、今年は良い一年だったかい?」

雪美「うん……!」

モバP「ああ〜、キラキラしているなあ」

モバP「ということで今回は強引にお開き。また来年」


雪美「ばいばい……」

184 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:41:33 ID:M1wEoXf.
90

モバP「今年もこれで仕事納めか。はい、終わり」

ちひろ「お疲れ様でした。これ、元気が出るように、サービスです」

モバP「ドリンクですか。ありがとうございます」

キュリッ ゴクゴク

モバP「優しい味がしますね。お姉ちゃんの味というか」

ちひろ「何を頓狂なことを言ってるんですか」

ちひろ「そしてこれは雪美ちゃんからです。一年の労いの気持ちをなるべく簡素に表してもらいました」

モバP「イチゴ大福! 大好物なんですよこれ。あんこの甘さとイチゴの酸味の不思議な出会いが」

ちひろ「はいはい。どうぞおあがりよ」

パク

モバP「……イチゴ、美味しいなあ」ホロリ


ちひろ「では、良いお年をお迎えください」

185 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 20:45:37 ID:M1wEoXf.
今日はここまで
彼こそが海賊

186 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/12/29(土) 22:46:25 ID:qb6Dyjfs

伯父×ちひキテル……?
唐突に出てきた乙倉くんがメッチャ微笑ましい

187 ◆ORDERq/08U :2019/01/05(土) 21:34:35 ID:8uEoDXrg
91

モバP「あけましておめでとうございます、佐城雪美さん」

雪美「あけまして……おめでとう」

モバP「今年もよろしくお願いします」ペコリ

雪美「……うん」

モバP「さて、皆にも渡していますが、はい――心ばかりのお年玉です」

雪美「……ありがとう……」

モバP「さて、目上的なことはここまで。おかえり雪美」

雪美「……」(つ゚-゚)つ

ヒョイ ポスン

モバP「定位置に戻ってきたな。これぞ実家のような安心感」

雪美「……重くなって……ない?」

モバP「ないよ。でも正月太りが心配なら後で一緒にトレーニングしようか」 ウン


ちひろ「ああ、日常に帰ってきたんだなって」

188 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:35:58 ID:8uEoDXrg
92

モバP・雪美「……」 ←合体中

雪美「……P、……少し……姿勢を変えたい」

モバP「分かった」

ゴソゴソ モゾモゾ

雪美「……ここは……もう少し……こう」

モバP「あっ、そこはやめろくすぐったい」

雪美「……動かないで」

ゴソゴソ モゾモゾ

雪美「……できた」

\理想の座り心地/

雪美「……♪」スリスリ


ちひろ「寝床を整える猫みたいですね」

189 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:38:59 ID:8uEoDXrg
93

モバP「雪美は初詣には行ったのか?」

雪美「うん……着物で……」

雪美「おみくじは……大吉」

モバP「それは良かったな。業界人たるもの、やっぱり行かないとな」

雪美「……行ってない……の?」

モバP「あああああああああ!! 忘れてたああああ!」

ちひろ「ええ……」

モバP「まあ、絶対に行かなくちゃいけないものでもないと思うんだ」

ちひろ「おいおい」

モバP「なので、行ったつもりになってこの梅ヶ枝餅でも食べましょうか」

雪美「おお……おいしそう……」

ちひろ「どちらに行ったつもりですかそれは。あ、温めましょうね。それとお茶も」

190 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:41:00 ID:8uEoDXrg
――

雪美「おいしい……」モグモグ

ちひろ「熱いお茶請けに良いですね」

鈴帆『年始に大宰府天満宮に行ったけん、Pしゃんへのお土産たい』

モバP「って渡されましてね。ありがたいことです」

モバP「しかし大宰府みたいな大きい所に初詣、良かですなあ」

ちひろ「今から行けば良いじゃないですか。三が日は過ぎましたけど」

モバP「おみくじとかまだ買えるんですかね? 露店はもう無いだろうなあ」

雪美「……P……私……Pの分……持ってきた」ハイ

モバP「なんと! ありがとう……おっ、これは招き猫おみくじじゃないか。開けるぞ?」

雪美「……」コク

テレレレテレレレテレレレテレレレ ゴマダレー

モバP「おお、黒猫だ」

191 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:42:24 ID:8uEoDXrg
モバP「黒は家内安全か。一人暮らし中ではあるが、大切なことだな」

雪美「私たちも……Pの……家族のつもりで……いる……」

モバP「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」ナデナデ

ちひろ「その家族には私も含まれているんですか?」

雪美「うん……」

ちひろ「……雪美ちゃんが言うなら仕方ないですね」

モバP「照れちゃってー。ちひろさん、雪美には甘いですよね」

ちひろ「あなたにも充分甘いつもりですよ? プロデューサーさん」

ハハハハ フフ

雪美「それにしても……Pは……黒猫に……好かれる……」

モバP「本当になあ。でもそれは多分、雪美に出会ってからだぞ?」

雪美「……あっ」


ちひろ「お二人の甘々な関係には今年も敵いそうにないですね」

192 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:43:53 ID:8uEoDXrg
94

ペチャクチャ

茄子「あ、自動販売機ですね。何か飲んで帰りましょうか」

ほたる「そうですね……」

雪美・モバP「賛成」

茄子「私はなっちゃんにしまーす」チャリン ピッ ゴトッ

ピピピピピ オオアタリ! モウイッポンエランデネ

茄子「ナイスですね〜、雪美ちゃん選んで良いですよ♪」

雪美「ありがとう……。カルピス……」ピッ ゴトッ

モバP「良かったな雪美」 ウン

ほたる「さて、私は……お茶にしようかな」チャリン ポチッ

シーン

ほたる「…………えっ」

193 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:46:07 ID:8uEoDXrg
ガチャ ガチャ シーン

モバP「釣りも出ない……飲まれたか。おのれウチのほたるを曇らせるな自販機めが」

ほたる「良いんです……このくらい」

モバP「このお茶が欲しかったんだな?」チャリン ピッ ゴトッ

モバP「はい。……コイツには後で俺からきつく言っておく、……なんてな」

ほたる「あ、ありがとう……ございます。……えへへ」パアッ

モバP「良い笑顔だぞ」

ゴクゴク

モバP「茄子は当たりを雪美にあげた、ほたるはお金を飲まれた、俺は代わりに一本買った」

モバP「これで三方一両損。大岡越前の名裁きと相成った訳だな。ハッハッハ」

茄子「でも、プロデューサーは飲まないんですか?」

雪美「はい……P」

モバP「てんきゅー」ゴクゴク


茄子・ほたる「何て自然な回し飲み……良いなぁ」

194 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:48:54 ID:8uEoDXrg
95

奈緒「Pさんは年末年始は何をしていたんだ? 初詣に行かなかったとは聞いたが」

モバP「もう広まっているのか……年末は七海と一緒に南半球の海に泳ぎに行った」

奈緒「本当に行ったのか……」

モバP「時間が時間だけに強行日程だったがな」

七海「本当、何させてるんれすかね〜、この人は」

雪美「……照れてる?」

七海「……///」

モバP「後は仕事して、休みは実家に顔出して、しっかり食べて、寝て、楽しんで来たよ」

奈緒「七海に変なことしてないよな?」

モバP「甘やかしはしたな。二人きりだと結構デr」

七海「プロデューサー?」ツネリ

モバP「あう」

195 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:53:23 ID:8uEoDXrg
奈緒「……まあこの人なら大丈夫か。普段は雪美とベタベタだし、人外だし」

雪美「……人外……」ジー

モバP「公然と人外呼ばわりはやめてくださる?」

雪美「奈緒は……休みは、何をする……?」

奈緒「積みアニメの消化をな……」

モバP「忙しくても趣味に妥協をしない所はさすが奈緒だな」

奈緒「あたしは時間の使い方が上手すぎるPさんが羨ましいんだけどな!」

モバP「そりゃ人外だからな」

七海「自分では言うのか……」

雪美「……P……今度、奈緒にも……付き合ってあげて」

奈緒「いや、別にいいよ。一緒に見るのは恥ずかしいだろ?」

モバP「はたらく細胞にする? それともちおちゃんの通学路?」

奈緒「ガッツリ見る気だな!? いいってば!」


七海「……真に恐ろしいのは人外を手中に置く雪美ちゃんかもしれないれすね〜」

196 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 21:57:57 ID:8uEoDXrg
96

礼「P君になぞなぞよ」

モバP「はい」

礼「Hになるほどかたくなるものは何だ」

モバP「鉛筆」

礼「男性が体の真ん中にぶら下げてるものは何だ」

モバP「ネクタイ」

礼「刺激を与えたりすると大きさが六倍になることもある体の器官は何だ」

モバP「瞳孔?」

礼「……こういうのは真顔で解答しちゃダメよ?」

モバP「アイドルがからかってくることも多いので、変に取り乱して墓穴を掘りたくないんです」

雪美「……P……パスポートの、性別・SEXがFって……どういう意味……?」

モバP「えっ/// えっと、その……」


礼「でも不意打ちには弱いのね」

197 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 22:08:40 ID:8uEoDXrg
97

モバP「何だかんだあって成人式。雪美も大きくなったなあ」

モバP「大正浪漫な女子袴も良いが、やはり振袖よな」

雪美「……」キラキラ

モバP「はんなり京美人、よう似合うてはりますわ。あ、皮肉やあらしまへんよ」

雪美「……またそうやって、茶化すんだから……いけず」

モバP「しかし俺も十年も経てばすっかり中年のおっさん。歳は取りたくないもんだよ」

雪美「……ごめんね……Pと……結婚……できなくて」

モバP「そんな顔しない。楽しかったこれまでの時間を気まずい思い出にはしたくないだろ?」

雪美「うん……行ってくるね」 テクテク

――

モバP「うーん……雪美、幸せになれよぉ……zzz」

鈴帆「起きんしゃいPしゃん、鈴帆が来たばい?」ユサユサ


ちひろ「いや、そこに跨るのはまずいですよ鈴帆ちゃん……」

198 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/05(土) 22:11:44 ID:8uEoDXrg
今日はここまで
行けるところまで

199 ◆ORDERq/08U :2019/01/12(土) 18:52:28 ID:BVLF.r9M
98

雪美「P……」スッ

モバP「あっ」ピクッ

雪美「……耳……冷たい」

モバP「外歩いて来たからな。雪美はどうだ?」スッ

雪美「……」キョトン

モバP「おっと、こっちは猫耳か。自然過ぎて思わず間違えたよ」スッ

雪美「やっ……」ピクッ

モバP「お互い様だ。……雪美は全体的に温かいな」

雪美「……Pは……二回さわった……おかえし」ギシッ

モバP「近いよ雪美さん」

雪美「……耳……温めてあげる」ハー


ちひろ「私も拳を温めといた方が良いですかねえ?」

200 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 18:53:46 ID:BVLF.r9M
99

モバP「レッスンが上手くこなせなかったか」

雪美「……うん」

モバP「そんな日もあるさ」

雪美「……」

モバP「前を向いて行こうぜ。きっと君なら乗り越えられる」

モバP「……と、無責任な言い草かもしれないな」

雪美「……そんなことは……ない」

モバP「技術的にあまり突っ込んだアドバイスはできないが、大切なのは失敗から目を背けないことだ」

モバP「何でもこなせて当たり前、ではないからな。目標ができたと思おう」

雪美「……うん。……目標……」

モバP「それを超えた先に、達成感があるはずだ」


ちひろ「良いことは言っている風でも膝の上に座らせていると絵面がね……」

201 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 18:56:15 ID:BVLF.r9M
100

雪美「……」ジッ

モバP「……?」

雪美「……P……高い……」

モバP「それは何というか……ごめんなさい?」

ちひろ「何でもすぐ謝るのは良くないですよ」

モバP「はい」

雪美「……」

モバP「確かにこうして立って面と向かい合うと、俺は視線を下げ、雪美さんは見上げることになる」

モバP「……ならば、しゃがんでみる」ストン

オイデオイデ

ちひろ「犬を呼ぶ飼い主の図」

雪美「違う……そうじゃない……」

202 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 18:57:50 ID:BVLF.r9M
雪美「……Pと……入れ替わって……みたい……」

モバP「君の中に入ってその目から僕を覗いたらちょっとは物分かりが良くなるのかしら的な?」

ちひろ「今夜月の見える丘にかな?」

モバP「入れ替わることはできないが、代わりにこの脚立に乗ってみないか?」

ちひろ「それは年末の掃除に使ったやつですね」

トン トン トン

雪美「おお……高い」

モバP「今の雪美さんは俺より高いぞ。足元は気をつけてな」

雪美「うん……。……でも……P……来て」

モバP「ただいま参りまする。……ここで良いかな。……ん?」

ナデナデ

モバP「ああ……何と心地良い」

雪美「……Pのように……上から……こうしてみたかった……」


ちひろ「念の為に脚立を支える係やめても良いですかね?」

203 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:03:18 ID:BVLF.r9M
101

モバP「クラリスさんじゃないですが、糸目の人って底知れない怖さがあるキャラにされがちですよね」

ちひろ「そんなこと言って良いんですか? クラリスさんがこっち見ていますけど」

モバP「えっ」

雪美「……?」

ちひろ「本気にしましたか?」

モバP「驚かさないでくださいよちひろさん」

ちひろ「まあ、そうやって勝手にイメージを膨らませて怖がったりからかったりするのは良くないのでは」

ちひろ「そういうの、風評被害って言うんですよ」

雪美「……ふうひょうひがい……ダメ……」

モバP「一理あるな。クラリスさんはクラリスさんだ」

ちひろ「でも、どうして糸目がそういうイメージになるのかは興味ありますよね」

モバP「下敷きとなるインパクトの強いキャラクターがどこかにいるんでしょうが」

204 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:05:35 ID:BVLF.r9M
モバP「糸目にもカーブ系とまっすぐ系と釣り目系があって、怖いイメージを作るのは釣り目な気がします」

ちひろ「キツネ目ってやつですか。キツネは昔から人を化かす動物とされてきましたからね」

モバP「タヌキもそうなんですが、どうも見た目のせいか大らかなキャラクターにされがちと言いますか」

ちひろ「キツネはシャープですからね。更にはお稲荷さんとか九尾とか格の高そうな伝承が多いですし」

雪美「……私は……キツネと……タヌキ……どっちだと……思う?」

モバP「雪美さんは、強いて言うならキツネに近い動物なんじゃないかな」

ちひろ「動物言うなし」

モバP「でもキツネを擬人化すると大体金か、銀髪寄りになりますねえ。塩見の周子さんのような」

ちひろ「周子ちゃんがこっち見ていますよ」

モバP「二度も人を担ごうとしたってそうはいかねえや」

周子「お腹すいたーん♪」

モバP「今度は本当にいたよ」

205 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:09:27 ID:BVLF.r9M
周子「なになに、何の話してるの?」

モバP「教えてあげるから、ちょいと薄く目を閉じて笑ってみて」

周子「何されるのかなー? はい、これでいい?」

モバP「ん、穏やかで優しい顔に見えるな」

少女説明され中……

周子「なるほどねー、糸目かー。……んー、シューコちゃんもと思ったけどダメ。前が見えねェ」

モバP「やろうと思ったら大変なんだよな糸目って」

ちひろ「クラリスさん、あれで普通にしているのはやっぱり凄いのかもしれませんね」

周子「……糸目とは違うけど、雪美ちゃんの目も、強く訴えかける力を持っているよね」

雪美「……」ジッ

周子「むむ……おやつ食べたい? あたしもなんだよねー。という訳でPさんどこか連れてって?」

モバP「君が食べたいだけなんとちゃいます?」


雪美「たいやき……食べたい……」 ホラ

206 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:12:12 ID:BVLF.r9M
102

モバP「見よ、この筋肉美を」

雪美「……」(゚△゚)

モバP「栗みたいな口しやがって」

ちひろ「呆れているんですよ。というか事務所で服を脱ぐな」

モバP「いや、話の流れで見たいと頼まれたものですから」

ちひろ「自重してください」

雪美「……ちひろさん」

ちひろ「どうしましたか?」

雪美「……私も……あんな風に……なれる……?」

ちひろ「やめておいた方が良いですよ」

雪美「……いつか……Pを、肩車……してあげたい……」


ちひろ「雪美ちゃん。その志はともかく優しい心だけは捨てないでね」トオイメ

207 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:16:43 ID:BVLF.r9M
103

比奈「プロデューサー。今ちょっとネタに詰まっていまして……何か会心のアイデアはないっスかね」

モバP「触手純愛なんてどうだい」

比奈「アイドルに何てものを描かせる気っスか」

モバP「いや、荒木先生はR指定系もいけないことはないのでしょう?」

比奈「割とダメです」

モバP「なら、純愛なんで健全ソフト路線でも良いのよ」

比奈「プロデューサー、そういう性癖をお持ちなんっスね……」

モバP「モンスターと心通わせる系のが好きなだけで他意はないよ?」

比奈「本当っスか……? 描くとしたらギャグっぽく、ですかねえ」

モバP「良いね。今時は女騎士とオークなんかもギャグに走ることが多いし」

比奈「ただ、そういうのは結局エグい本元をリスペクトした上での面白さではないかと」

208 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:19:52 ID:BVLF.r9M
比奈「例えば触手とじゃれ合うにしてもどうするか、ですねえ」

モバP「まずは服を脱ぎます」

比奈「えっちぃのは嫌いです」

モバP「液でじわじわ溶かす触手くんは三下ですよ。服が勿体無いじゃないですか」

比奈「そういう問題ですか」

モバP「そしてお風呂で体を丁寧に洗ってあげましょう」

比奈「ペットか何かっスか」

モバP「あとはリラックスしてきたところにお酒でも勧めれば、気分よく絡んできてくれます」

比奈「絡み酒っスね」

モバP「……」

比奈「……もうちょっと真面目に考えてもらえませんかね」


雪美「みんな……仲良しが……一番」

209 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:21:53 ID:BVLF.r9M
104

カチカチ

雪美「P……何を……調べているの?」

モバP「日本海側の天気と学力の関係」

ちひろ「また結構どうでも良いことを調べていますねえ」

モバP「特に北陸ですね。金沢では弁当忘れても傘忘れるな、なんて言うそうで」

ちひろ「天気が悪い日が多いとインドア活動が中心になって勉強に熱が入るのでは? ですか」

モバP「はい。石川県は学力テスト一位だそうで、ひょっとしたらそういう関連性も? ……と」

雪美「P……」

モバP「何ですか雪美さん」

雪美「真面目に……お仕事した方が……良いと思う……」

モバP「よし、やるぞ! まずはこの書類を片づけるんだ!」


ちひろ「雪美ちゃんが煽ってくれると素直なんですよねえ」

210 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:24:49 ID:BVLF.r9M
105

モバP「雪が積もったので雪合戦でもしないか?」

ペロ「ニャー」

雪美「お断りします……」モゾ

モバP「しまった、そういえば雪美さんは猫属性だった。道理でコタツで丸くなる訳だよ」

モバP「……しんしんと舞い降る雪……美しい光景だな」

モバP「雨は地面に当たって音が出るが、それがない。静かだ」

雪美「雪……美しい……」

モバP「雪美……か」

モバP「小学校の宿題で自分の名前の由来を親に聞かされた記憶だけあるなあ」

モバP「その時に聞いたはずの肝心の由来はもう忘れてしまったが」

モバP「……ねーねー雪美、どうして雪美は雪美って名前なの?」

雪美「……秘密」


ちひろ「しかしペロちゃんは知っています」 ニャー

211 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 19:26:00 ID:BVLF.r9M
今日はここまで
登坂車線ここまで

212 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 21:37:51 ID:jUAwIh7U
触手純愛とはいったいどういうジャンルなのか

213 ◆ORDERq/08U :2019/01/19(土) 18:50:12 ID:BqwEcGeE
106

モバP「今日は給食に好きな物が出たのか」

雪美「うん……イチゴのムース……」

雪美「……Pにも……食べさせたかった……」

モバP「気持ちだけでも嬉しいよ。ありがとう」

モバP「デザート回は得した気分になれるんだよな。イチゴでもジャムだったら出現率は高いが」

雪美「あれも……ビュッフェのとは……違う……」

モバP「給食のは袋が透明だが、ビュッフェのはポーションタイプだな。あれはちょっとリッチな気分になる」

雪美「分かる……」

モバP「ああ、でも給食かぁ。また食べたいなあ」

モバP「でも、調べてみると今の給食は以前より相対的に質素になっているようだな」

雪美「……私には……ちょうどいい……量……」

モバP「君たちアイドルは な ぜ か 体重が軽すぎる子が多いので気になります」


ちひろ「タブーに触れちゃいかんよキミィ」

214 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 18:53:24 ID:BqwEcGeE
107

モバP「雪美は落ち着いた、良い声だよな」

雪美「……どう聞こえるかは……人による……」

モバP「謙遜しているな」

モバP「例えば、深夜や早朝ラジオの独特の静けさの中で淡々と喋っていたら、俺が視聴者なら惹き込まれる」

モバP「勿論、現状その時間帯に仕事をさせる訳にはいかないんだがな」

雪美「……ラジオは……あまり……聴かない……」

雪美「……でも……朗読は……好き……」

モバP「ラジオドラマも良いが”朗読!”というのもオツだね」

雪美「……私でも……できる……?」

モバP「時間があるなら、お仕事ではないが、ボイスレッスンがてらちょっとやってみるか」

モバP「雪美の感覚でこの、銀河鉄道の夜を読んでもらおう」

――


ちひろ「その後、プロデューサーさんはトリップして倒れたそうです」

215 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 18:55:32 ID:BqwEcGeE
108

雪美「いつもの……」

モバP「膝の上……」

モバP「はぁ〜、疲れている時はやっぱりユキミニウムの摂取が一番だ」

雪美「……私……吸い取られて、いる……?」

モバP「早く抜け出さないとカラカラに干からびてしまうかもなぁ〜?」

雪美「……!」

モバP「……!!」

雪美「……そんなわけ……ない……」ペシ

モバP「あろうはずがございませんわな」

モバP「まあ、あまりにも長くこの姿勢のままでいればエコノミークラス症候群にはなるかもな」

雪美「……じゃあ……降りる」ピョン

モバP「あらあら」


ちひろ「そりゃ人間は何時間も膝の上に誰かを乗せることを想定して作られていませんからね」

216 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 18:57:50 ID:BqwEcGeE
109

幸子「プロデューサーさん!」

モバP「何だい幸子」

幸子「プロデューサーさんは女の子の扱いを分かっていませんね!」

モバP「そんなことはないぞ」

幸子「ほう、ではお手本を見せてもらいましょうか」

モバP「構わんぞ。――雪美さん」

雪美「うん……」 ヨジヨジ ポスン

モバP「よしよし」ナデナデ

雪美「……」(*゜-゜*)

幸子「ボクが言いたいのはそういうことじゃありません!」

雪美「……幸子も……座ってみる……?」

幸子「い、良いんですか?」

217 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:02:54 ID:BqwEcGeE
【交代タイム】

幸子「……ふ、フフーン。悪くないですね!」

モバP「幸子はいつも体を張って頑張っているのに、俺はこのくらいでしか労えないな」ナデナデ

幸子「プロデューサーさんは、いろいろボクたちを楽しませようとしてくれるじゃないですか」

幸子「自分を卑下しないでください? この、撫でる手でしか伝わらないこともあるんです」

モバP「男の子の扱いをよく分かっているようだな」

幸子「当然です! アナタはボクがどんな時でもカワイイを保つ為に欠かせない存在ですから、無下に扱えるはずがないでしょう?」

モバP「優しいな。とりあえず、無理はするなよ? 俺も無理をすることになるから」ナデナデ

幸子「んっ……分かりました」

モバP「しかし幸子も膝の上に乗るのに抵抗が無いんだなあ」

幸子「何ですか、いけませんか?」

モバP「育ちの良さが普段の所作で感じられるから、こういうのははしたないとか思わないのかなと」

幸子「……背徳感はないこともないです」

218 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:07:58 ID:BqwEcGeE
幸子「パパ以外の異性、それも年上の膝の上で落ち着けるって何でしょうね?」

モバP「落ち着くのか?」

幸子「普段の雪美さんの気持ちが分かります」

雪美「……幸子も……ひざ教に……入ろう」

幸子「怪しい宗教ですね! でも雪美さんが教祖様なら……いえ、冗談ですよ?」

幸子「……手が止まっていますよ? もっとなでてください」

モバP「分かりましてごぜーます」ナデナデ

幸子「あっ」ピクン

モバP「どうした」

幸子「そこはちょっと、敏感なので……優しくしてください///」

モバP「外ハネに神経が通っているのか君は」

幸子「……プロデューサーさん、女の子の体のことも知らないなんて可哀想ですね」ハァ


ちひろ「謎多き乙女の構造よ」

219 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:13:55 ID:BqwEcGeE
110

モバP「想像すると怖いものってありますよね」

ちひろ「改まって何ですか? リアルには想像しなくても怖いものだらけですけど」

モバP「ちひろさんの怖いの基準がよく分からないですが」

モバP「例えば、偶然入ったカフェが何と男の娘カフェで、しかもその日は島風デーだったら」

ちひろ「耐性がない人への精神攻撃はやめようね」

雪美「……また、変な話……している?」

モバP「聞かれた?」

音葉「雪美さんの耳は、ヘッドホンで塞いでいたから大丈夫……」

モバP「気を利かせてくれてありがとう、音葉」

音葉「いえ……。Pさんの声、やはり直接が良いですね……」

モバP「やはりって、そのヘッドホンで何を聴かせているのかな?」

音葉「録音したPさんボイス、です……。ふふ……」

220 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:20:48 ID:BqwEcGeE
雪美「Pも……聴く……? これ……気持ちいい……」

モバP「いや、自分の録音された声を聴きたいとは特に思わないなあ」

音葉「心地良い波長……。そして、照れの感情が20%……」

モバP「人の声の成分分析するのか。いつか声を聴いてミックスジュースを作ったり曲を作ったりしないだろうな?」

雪美「……面白そう」

モバP「それはそうと、君たちは想像したら怖いものはあるかな?」

音葉「…………」モンモン

雪美「…………!」ピキーン

音葉・雪美「うう……」ブルブル

モバP「先にイメージしてしまったか。君たちは想像力豊かだから注意しないといけなかった」

音葉「手を握って、もらえますか……」

モバP「分かった。……雪美もな」ギュッ ギュッ


ちひろ「一体何をイメージしたんですかねえ」

221 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:26:22 ID:BqwEcGeE
111

モバP「こういう仕事柄か、アイドルによくお土産を貰うんですよね」

ちひろ「プロデューサーさんがしてあげるから、みんなお返しをしてくれるだけですよ」

モバP「嬉しいことなんですが……という訳で、お菓子です」ドサ

ちひろ「ウチのお菓子のストック棚が盛況していますね」

モバP「ちょこちょこつまめるのは良いんですが、太らないか心配です」

ちひろ「私もです。あと、お菓子ばかりでなく、ドリンクも飲んでくださいよ」

モバP「野菜も食べなさいみたいに言いますね? 後ろ向きに検討します」

ちひろ「ケチー」

モバP「ドリンク、効くには効くんですが、こういうのは適度に頼らないと、耐性的なものが出来て効果が薄まるんですよ」

ちひろ「本当かなー?」

モバP「まあ薬なんかは欠かさず飲み続けないと効果がリセットされるとも言いますが」

ちひろ「それは本当でしょう」

222 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:34:30 ID:BqwEcGeE
ちひろ「それはそうと、ここにある巨大な箱は何なんですか?」

モバP「”開けてください”と書いてありますし、大方予想はつきますが」

ちひろ「開けてみましょうか。良いですよね?」 ハイ

ババーン!

雪美「……お菓子かと……思った? 残念……私でした……」

モバP「……」

ちひろ「……」

雪美「……?」

モバP「……! こんな所に居たのか雪美、会いたかったぞ!」ダキッ

雪美「P……苦しい……///」

ちひろ「さっきの間は何なんですか」

モバP「誰か入っているとは読めましたが、中身が意外過ぎて固まってしまいました」

ちひろ「予想していなかったのか……」

223 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:36:40 ID:BqwEcGeE
モバP「全く。雪美が幸子みたいな茶目っ気を見せるとは思わなんだよ」ギュー

雪美「……///」

ちひろ「いつまでやってるんですか」

モバP「おっとやりすぎた」パッ

雪美「……おどろいた?」

モバP「ああ、驚かされたぞ。そして、その衣装は黒猫の着ぐるみか」

雪美「似合う……?」キラキラ

モバP「似合う似合う、お似合いですよお嬢さん。またモフモフさせろ」

雪美「本音……出てる」

バタバタ キャー

ちひろ「あれ? もう一個、怪しげな容器がある」 パカッ

ペロ「ニャ!」


ちひろ「サザエさんかな?」

224 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:38:30 ID:BqwEcGeE
112

モバP「小学生の諸君、寒いと朝はお布団から出るのが辛くないか?」

晴「いや? 起きたばかりで布団にこもっていても何にもならねーし」

モバP「二度寝したいとかは思わない?」

晴「何だそれ? 大人ってそんなにダルいのか?」

モバP「わたくし、疲れた大人なのでしてー」

雪美「添い寝……したら……疲れ……取れる……?」

モバP「してくれたら安心してリラックスのデトックスで疲れも取れるだろうな」

晴「何する気だよ」

モバP「でも雪美は普段、ひょっとしてペロが布団の中に入ってきたりするのかな」

雪美「……うん、する」

晴「柔らかくて温かそうだなー。オレはさすがにサッカーボール抱いては寝られねーし」


ちひろ「においが付きそう、というのは野暮ですか」

225 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 19:40:56 ID:BqwEcGeE
今日はここまで
メルモンここまて

226 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/19(土) 22:45:52 ID:fJJ.gUBI
外ハネに神経が通ってると髪切る時にうっかり外ハネのところを切ろうとしたら激痛が走りそう

227 ◆ORDERq/08U :2019/01/26(土) 20:25:27 ID:gdlJR4/2
113

雪美「……」パチッ

モバP「?」

雪美「……」パチパチッ

モバP「……うっふん」バチンッ

雪美「……ペロ」

ペロ「ニャー!」バッ

モバP「むごっ! ぐぐ、ふざけて悪かったから顔は堪忍してやあ」

雪美「……ふふ」パチッ

モバP「アイコンタクトも様々だが、今日は瞬きで来るか」

雪美「両目を……パチパチ、させると……猫は……リラックス……する……」

モバP「大島弓子の古い漫画に確かそんなことが描かれていたな」

雪美「Pも……リラックス……しよう……」


ちひろ「ひょっとしてプロデューサーさんって、ヒトととして認識されていないんですかね?」

228 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:34:25 ID:gdlJR4/2
114

モバP「寝起きの雪美さんは夢現でいることがあるね」

雪美「……うん」

モバP「大抵は無反応無表情のクール分全開だが、たまに夢と勘違いしたような行動を取るから面白い」

雪美「……してる?」

モバP「してるとも。愛を囁いてきたり抱き着いてきたり、結構大胆不敵だ」

雪美「……覚えて……ない……」

モバP「よく考えればそんな状態やそもそも寝顔なんて、たくさん見ているんだな」

雪美「もう……。……私も……Pの寝顔……知ってる……」

モバP「一緒に仮眠とかするからなあ。俺の寝ている時ってだらしなかったりしていないか?」

雪美「ううん……。でも……手を握ると……うれしそうにする……」

モバP「その時の俺はきっと良い夢を見られているんだろうな」

雪美「Pと……楽しい夢……見たい……」


ちひろ「プロデューサーさんは割と常時夢現なところありますよね」

229 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:36:44 ID:gdlJR4/2
115

モバP「本日の雪美さんは度なし眼鏡を付けているな」

雪美「大人の……変装」フンス

雪美「……これで……Pと……デート……し放題」

モバP「やったね!」

ちひろ「やらせません」

モバP「しかし、眼鏡をかけたくらいでは意外とバレないようでバレるんですよね」

ちひろ「経験がおありですか?」

モバP「休日にちょっと格好つけて歩いていたら道路向こうの遠目から美嘉に見破られました」

雪美「Pは……雰囲気が……出てるから……」

モバP「しかしウィッグ付けたり帽子被ったりすると結構判別が難しくなることはありますね」

モバP「雪美さん、こっち」オイデオイデ

雪美「……何?」トコトコ

230 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:40:08 ID:gdlJR4/2
モバP「君にはこの帽子を被せてあげよう」

雪美「……お……」

モバP「もふもふパンダのニット帽です。今日のチェックと黒柄のレイヤードのコーディネートに似合うと思います」

雪美「……ちひろさん……どう?」キラキラ

ちひろ「可愛いです。頭に何か被るとまた雰囲気変わりますね。雪かきを思い出します」

モバP「よし、デート行こうか雪美」

ちひろ「プロデューサーさんは仕事中に遊びに行かないでください」

雪美「……!」ピコーン

雪美「……変装……Pは……私が……」

モバP「おっ、俺を変身させてくれるのか? いいやつで頼む」

【コーディネート中】

雪美「……できた」

ガチャ

馬マスクP「どうですかね? これじゃ目立って仕方なさそうですが」アッハッハ


ちひろ「アフォガードかな?」

231 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:41:33 ID:gdlJR4/2
116

雪美「P……宇宙人って……いるの……?」

モバP「おうどうした雪美さん」

雪美「学校……クラスで……議論……してる……」

雪美「私は……いると……思う……」

モバP「俺もいると思うぞ」

雪美「……本当?」

モバP「ああ。現にウサミン星人なんてのもいるしな」

雪美「………………うん……」

モバP「そうディレイのある反応をしないでくれ。言った自分が申し訳なくなった」

モバP「コホン……宇宙人はいると思う。これだけ宇宙が広そうなのだからな」

モバP「ただそれは我々人間に認識が可能なものであるかは分からない」

雪美「……認識」

232 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:43:12 ID:gdlJR4/2
雪美「……宇宙人は……見えない……の?」

モバP「普通の人は幽霊が見えないのと同じように、宇宙人も五感では分からないかもな」

モバP「基本違う次元にいて、何かの拍子でチャンネルが合ったりでもしない限り」

雪美「……今、ここに……隠れているかも……しれない……?」

モバP「しれないね。第一、水に覆われたちょっと寒めの青い星で酸素で生きている生物という存在だ」

モバP「これが宇宙全体からすると割とイレギュラーすぎて、規格に合わせられない気がする」

雪美「……」

モバP「生物は宇宙空間では生きていけない。なら宇宙人は生物形ではない別の何かとして存在しているのかもしれない」

モバP「……そんな風に一般のイメージとは違う方向で思いを巡らすのも面白いな」

雪美「……未知の世界……難しい」

モバP「専ら変な話ばかりして申し訳ないね。良かったらここに座るかい?」

雪美「……うん。……頭を……リフレッシュ……しよう」 ポスン

モバP「……まあ何を隠そう、俺こそ実は宇宙人なんだがね。自慢して良いぞ」 エー


ちひろ「もうちょっと真面目な宇宙人はいないものですかね」

233 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:45:03 ID:gdlJR4/2
117

雪美「P……徹夜……したの?」

モバP「気象関係でトラブルに見舞われてな。大変だったよ」

雪美「意識は、大丈夫……? ……眠くない? 何か……食べる……?」

モバP「世話を焼いてくれるのは嬉しいなあ」ナデナデ

モバP「だが大丈夫だ。今から仮眠室でゆっくり休むよ。あ、相手出来なくてごめんな。おやすみ〜」

雪美「……マイペース……」

――

モバP「……zzz」

雪美「眠くない……でも……Pと、一緒にいたい……」

モバP「……ん……う……」

雪美「……苦しい、の? ……スーツのまま……だから……」

雪美「……!」ピコーン

雪美「……脱がせて……あげよう……」

234 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:47:07 ID:gdlJR4/2
――

雪美「……」

雪美「……無理……。……緩める、くらいしか……できない……」

雪美「こんなに……重くなる……の……?」

モバP「……zzz」

雪美「……いつも……おつかれ……さま」ナデナデ

雪美「……」ジーッ

雪美「……目……開かない……?」

雪美「……」ソーッ

雪美「…………」

雪美「……///」

――

モバP「……!」パチリ


雪美「……すー、すー」 ア、アッタカイ

235 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:48:39 ID:gdlJR4/2
118

ズズズ プハー

モバP「熱い緑茶が美味しいですね」

雪美「……」 ←冷ましてる

ちひろ「今の子の多くは、茶柱が立つ、と言ってもピンと来ないらしいですね」

モバP「雪美はどう? 知っている?」

雪美「……知ってる……」

モバP「かしこい」

モバP「まあ、自分も現象としては知っていますが実際に見たことはありません」

ちひろ「注いだお茶に、その元になる茎が紛れ込むことが今はほとんど無いですからね」

ちひろ「ただ、必ず茶柱が立つお茶、というのが販売されているとは聞きますけど」

モバP「へぇ……でもそれは偶然立つからありがたいもののような気がしますよ」

ちひろ「でも一度は生で立った茶柱、見てみたくありませんか?」

モバP「そうですねえ」

236 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:52:34 ID:gdlJR4/2
ちひろ「ペットボトルやお湯を注ぐだけの粉末も良いですけど、やっぱり急須を使って淹れたいものです」

モバP「ですが若い時分は花より団子、趣より量、という感じでお茶はガブガブ飲みたい主義でした」

モバP「丸い茶椀に慎ましやかに注がれたくらいでは物足りなかったんですね」

ちひろ「男の子ですねえ」

雪美「……んっ…………ほのかな……苦味」

雪美「……ちひろさんの……お茶……好き」

ちひろ「ありがとう雪美ちゃん」

ちひろ「ちなみに私が雪美ちゃんくらいの時はジュースとか大好きでしたね」

モバP「家では家族行事の時でもないとジュースは無かったです」

ちひろ「健康志向で良いじゃないですか。若い内からお茶に慣れておきましょう」

モバP「ただ牛乳はあったのでお茶代わりにやはりガブガブと」

ちひろ「牛乳はあまりがぶ飲みには向かない飲み物だと思うんですけど……」


雪美「……だからPは……こんなに大きい……」フムフム

237 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:54:19 ID:gdlJR4/2
119

雪美「P……手を……貸して……」

モバP「何か手伝うのか? ……あ、本当に”手”を貸すのか」

雪美「Pの手……大きいから……塗りやすい」

モバP「保湿クリームだな……雪美の手の動きがマッサージみたいだ」

雪美「……終わり」

雪美「今度は……顔を……寄せて」

モバP「はい」

ヌリヌリ

雪美「……できた」

モバP「至れり尽くせりで俺はお坊ちゃまかな?」

モバP「リップクリームで唇も瑞々しくなったぞ。ありがとう」

雪美「お世話……楽しい……」

モバP「ああ……もし雪美さんが専属メイドになったら俺は温室育ちのダメ男になりそうだ」

238 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:55:57 ID:gdlJR4/2
モバP「しかし最近は乾燥しているから、保湿ケアはしないとな」

雪美「うん……」

モバP「寒い=天気が悪い=雪=湿気ありと思いやすいが冬場は乾燥しがちだ」

モバP「乾燥時ほど猛威を振るうインフルエンザにも注意が必要」

雪美「手洗い……うがい……欠かさずに」

モバP「そうだな。最近見かけるアイドルたちはマスクを着用している者も少なくない」

モバP「幸い、感染者はまだ出ていないが気を付けていても罹るものは罹るから怖い」

雪美「体を大事に……ね」

モバP「ああ。俺が倒れるとみんなが困ることになるからな」

雪美「うん……あなただけの……体じゃない……から」

モバP「よし。じゃあ行ってくるよ」

雪美「P……行ってらっしゃいの……キス……」

モバP「リップクリームを塗ったばかりでするのかい?」

雪美「……あっ」


ちひろ「……こんな時どんな顔をすればいいか分からないの」

239 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:57:44 ID:gdlJR4/2
120

モバP「体が冷えるこの時期、熱い湯に浸かりたいならやっぱり銭湯だなあ」チャプ

モバP「まだ時間の早い今は他に人がいないし、貸し切り状態だ」

モバP「ふー……」

モバP「普段、俺とコミュニケーションを取るのにいろいろと遠慮がないアイドルたちもいるが」

モバP「公共の場ではさすがに分別をつけるから、まさか男湯に侵入してくるはずもなく、安心だ」

ガラッ

モバP「!」

近所の爺さん「……おう兄ちゃん、また来とるんかあ」

モバP「どうも」

モバP「と、フラグも立て放題だ」

――

モバP「上がりましたよっと」

雪美「P……温かくなった……ね」ホカホカ


ちひろ「まあ、一緒に来てはいるんですけどね」ホカホカ

240 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/26(土) 20:59:00 ID:gdlJR4/2
今日はここまで
今日から俺はマ王

241 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/27(日) 21:46:05 ID:mywBWgN.
一緒に銭湯に来るちっひ何だかんだ仲良いな……


242 ◆ORDERq/08U :2019/02/02(土) 18:57:50 ID:TEyoqEKA
121

モバP「最近は雪美に触発されてか膝に乗ってきたがる子が増えてきた気がする」

雪美「……大変……?」

モバP「体のことなら大丈夫だ」

モバP「撫でるオプションとかを付けると仕事はやや滞るが大したことではない」

雪美「……ご苦労を……かける……」キリッ

モバP「ハハハ、良いってこと」

モバP「……それより雪美は、他人を乗せることで嫉妬したりはしないのか?」

雪美「……しない。……それより……良さを……知ってほしい」

モバP「ならばその良さに惹かれてお客さんが増えているのは本望か」

雪美「でも……Pと……一番深く……繋がっているのは……私」

雪美「……良さを……一番、分かっているのも……私」ギュッ


ちひろ「雪美ちゃんはクールだなぁ(白目)」

243 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 18:59:31 ID:TEyoqEKA
122

モバP「アイドルには様々なお仕事があるし、企画によっては様々な衣装が用意される」

雪美「……にゃー」キラキラ

モバP「こうして雪美が幼稚園児のようなチャイルドスモックを試着しているのもその一つだ」

雪美「……にゃー」ワキワキ

モバP「ネコミミと、襟元に鈴も付いていますし」

雪美「……にゃー?」

モバP「意図せずまじまじと観察してしまう。良いぞ良いぞ」デレデレ

モバP「雪美はこういうぶかっとしたものもフィットするなあ」

雪美「ンギャア」

モバP「……俺もしかして幻覚を見ていて、ペロに話しかけたりしていないよな?」

雪美「……ふふ……ごめんなさい……大丈夫……私……だから」


ちひろ「あら、尻尾まで付いているんですね。……何か今動いた気がしますけど」

244 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:03:45 ID:TEyoqEKA
123

モバP「久々の何もしない休日も良いものだ」

モバP「どこにも行かず、家でのんびりと過ごす」

加蓮「そうだね」

雪美「一理ある……」

モバP「本来そこに”誰とも会わず”も付け加えられるはずなんだがな」

モバP「お聞きの通り、今日はどこにも連れて行かないぞ」

加蓮「良いよ。ただPさんと、ダラダラ過ごしたいだけだもん。ねっ?」

雪美「……」コクン

モバP「なら構わん。ただプロデューサーの男の家に女子アイドルが居て大丈夫か?」

加蓮「あまりにいろんなアイドルが頻繁に出入りしているから、お咎めなしだね」

モバP「謎理論。社宅に格安で住まわせてもらっているから贅沢は言えないが」

モバP「みんなが近くに寄った時の休憩所になっているのは確かだな」

雪美「……便利」

245 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:15:55 ID:TEyoqEKA
モバP「まあ俺は家に居ないことの方が多いし、物置になるよりは、節度を守って利用してもらうのも良いさ」

加蓮「……お父さ――じゃなくてっ、Pさん」

モバP「おやおや、リラックスし過ぎて間違えたか? あるあるだな」

加蓮「違うの! もうっ! そんなに歳離れてないのに!」

雪美「……P……休み……邪魔して……迷惑じゃ……ない……?」

モバP「いんや? 誰か居る方が楽しいからな。共にぐうたらしようじゃないか」

モバP「加蓮や雪美とは充分打ち解けていると思っているから、気疲れもしないよ」

雪美「……良かった」

モバP「ところで、小腹空いたろう。実家の実家から送られてきたポテトを今フライにした」コト

加蓮「わーい! Pさん分かってる〜♪」

雪美「……いいの?」

モバP「俺が好きでサービスしているんだから気にしない!」

モバP「さ、箸もディップ皿もレタスサラダも出したし、手を合わせて」


「「「いただきます」」」

246 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:19:38 ID:TEyoqEKA
124

モバP「はぁ」

莉嘉「どうしたのPくん」

モバP「以前は平気だった虫を触るのが苦手になって歳を取ったなと実感して」

莉嘉「そういうのいけないんだよー? 心の老化は体の老化! これお母さんの格言!」

莉嘉「Pくんは若いじゃん! 何ならアタシがそれを実感させてあげよーか?」ガバッ

莉嘉「わはははー☆」グルングルン

モバP「目が回るわ〜……パッショナブルな励ましありがとうございます」

モバP「莉嘉は虫さん平気なんだよね」

莉嘉「平気だよ☆ 大したもんでしょー?」

モバP「ああ。だがこの先もそのままでいられるかな? 若さゆえの蛮勇・無敵感といったものは誰にもあるものだ」

莉嘉「それまで平気だったことが大人になってダメになるのってさ」

莉嘉「それ、ただキョーミ無くしただけなんじゃないかな?」

モバP「そこに気づくとは大した奴だ……」ナデナデ エヘヘー

247 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:22:33 ID:TEyoqEKA
モバP「しかし、カブトムシなんかはまあ良いとして、どんな虫でもって訳にはいかないだろう」

莉嘉「まーそこはねー。触ると危ないのはいるし、キライな虫だっているけど」

モバP「直接触る訳ではなくても、害虫にも臆さない男勝り婆ちゃんや肝っ玉母ちゃんみたいなのは凄いよなあ」

莉嘉「それはちょーすごいってゆーか、迫力ある!」

雪美「……」テクテク

モバP「おう雪美さん。雪美さんは昆虫とか触ったりできるかい?」

雪美「……」ニコッ

雪美「……できない」

ズコー

モバP「余裕の表情と見せかけてフェイントか」

モバP「しかし、成長してから抵抗が無くなるような人もいるだろうし分からんな」

雪美「Pが……怖がってたら……私も……怖い……」


莉嘉「じゃあ、苦手は克服しないとねっ☆ Pくん?」 ウッス

248 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:25:50 ID:TEyoqEKA
125

モバP「街は早くもバレンタイン商戦といった風でチョコレートが嫌でも目につくな」

雪美「限定品……おいしそう」

晴「実際うまいんだろうぜ。テレビで北欧の専門店を特集していたけど、すげー気合い入ってた」

モバP「海外デザインのチョコレートって我々の感覚からすると結構ファンシーだ」

晴「町並みからして何かカラフルだったりするよなー」

雪美「……マーブルチョコレート……みたいに……鮮やか……」

モバP「最近食べてないなあ。あれを見ると碁石を思い出すよ」

晴「形は似てるけどさあ……」

モバP「マーブルチョコレートと言えば、お皿に並べてお湯をかけてカラーアートを作る動画があるな」

晴「えっ何だそれ」

モバP「色が溶け出して面白いグラデーションになるんだ。本家はチューイングキャンディーだが」

晴「へー……まあやってみたいとは思わねーや」

雪美「食べないの……もったいない……」

249 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:29:24 ID:TEyoqEKA
モバP「とにかくビビッドカラーは日本にはあまり馴染みきらないところがあって新鮮ではあるな」

モバP「レインボーケーキやギャラクシーケーキなんて食べ物なのか一瞬疑ってしまうよ」

晴「それはこの前のロケで見たな。確かに体に悪そうな色してたぜ」

雪美「晴は……チョコレートや……ケーキより……ガムの……イメージ……」

晴「昔から好きだからな。でもPにアイドルに誘われてから、何て言うのかな」

晴「もうガムで変にボーイッシュ? 気取らなくても良いやって思うようにはなってきたな」

モバP「晴にとってはガムは嗜好品であると同時に、自分をアピールする物でもあったんだな」

晴「かもな。まずいろんな人と交流するのにガム噛んでたらちゃんと喋れねーからな」

モバP「ハハッ、ちげえねえ」

雪美「晴……プロ意識……かっこいい」

晴「よせやい、照れるぜ」ヘヘッ

雪美「言葉選びが……Pっぽくは……なってる……」

晴「責任取れP」

250 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:32:19 ID:TEyoqEKA
モバP「それはそうと、ガムも最近食べないねえ。俺は口寂しい時は飴派だし」

晴「オレの好感度が2ポイント減って杏の方に行ったぞオイ」

モバP「ガムは味なくなるとペッしないといけないのがなあ。チョコと一緒に食べると溶けてくれるが」

雪美「……初耳」

晴「どっからそういう知識を仕入れてくるんだアンタは」

モバP「大人の雑学だよ。尚、口の中はあまり愉快なことにはならない」

晴「だろーな」

晴「……Pは、バレンタインはチョコレート以外でも貰えたら嬉しいもんか?」

モバP「うれしいよ! 晴がくれるものは何でもうれしい!」

晴「あげるとは言ってねーだろ。……そっかー良いこと聞いたぜ」

モバP「世間では贈るお菓子によってそれぞれ意味があるらしいが、細かいことを気にし過ぎてもな」

モバP「後でフォローが要るならそれはそれでお互いをよく知り合うきっかけになるってもんさ」

雪美「……ポジティブ……すてき」


モバP「よせやい、照れる」 オイマネスンナ

251 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:35:25 ID:TEyoqEKA
126

薫「おにはーそとー!」

仁奈「ふくはーうちー!」

モバP「マッチ一本火事の元ー!」

ちひろ「それは違うやろ」

雪美「鬼は……どこ……?」

モバP「鬼とはな、我々人間の心の中に潜むものだ」

雪美「私の中にも……いるの……?」

モバP「ああ。そして心が弱った隙に雪美を乗っ取って悪さをするかもしれない」

薫「大変だー!」

仁奈「一体どうしたら良いんでやがりましょーか?」

モバP「節分豆は体の中に投げる、つまり食べて鬼を追っ払えば良いのだ」

ちひろ「何か慣習を曲解しているように見えますけど」

252 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:39:13 ID:TEyoqEKA
モバP「という訳で小袋入りの炒り豆どうぞ」

ちひろ「……いただきます」

雪美「……」ポリポリ

モバP「よし、これでこの二人は救われた。次行くか小鬼一号二号」

薫・仁奈「世直しじゃー!」

ちひろ「想像を遥か超えてフリースタイルだった……あなたたち鬼側だったんですか」

モバP「鬼に身を窶して鬼気迫る感をですね……うっ!」ガクッ

薫「せんせぇ!」

仁奈「隊長!」

モバP「二人ともすまない。ここまで頑張ってきたが……オラもう力が出ねぇ……」

薫「死なないでせんせぇ!」

仁奈「あなたが死んだら一体誰がこの星を守りやがるんですかリーダー!」

雪美「薫、仁奈……これを……食べさせて」

薫「分かった!」

253 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:41:17 ID:TEyoqEKA
仁奈「はい、あ〜んしやがりください」

カリッ モグモグ ゴクン

モバP「……」

モバP「……ふ」

モバP「ふっかあああああつ!」

薫「せんせぇ!」ガバッ

仁奈「ボス!」ガバッ

雪美「……」ポリポリ

ちひろ「茶番グダグダですけど。あと呼称統一しましょう仁奈ちゃん」

モバP「仙豆食べてる気持ちになるでごぜーますよ」

ちひろ「やかましい」

薫「はいはーい! 次はかおるに食べさせてー♪」

仁奈「その次は仁奈にもおねげーします!」


雪美(……仙豆?)ポリポリ

254 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:44:35 ID:TEyoqEKA
127

ナターリア「P! エホウマキという訳でもナイ、ノリマキ食べヨ!」

雪美「一緒に……作ってきた」

モバP「お、ありがとう。どれどれ……?」

モバP「……すごく……太くて長いです……」

ナターリア「男の子はタクサン食べテ、大きくならないとネ! ムフフ」

モバP「最後の笑いが意味深だな。では早速いただこうか」

モグモグ

モバP「美味い。この具は、納豆、アボカド、玉子に穴子? か」

モバP「ちょっと変わった取り合わせではあるが、即効で元気が出るようだよ」

雪美「……ふふ」モクモク

ナターリア「Pに元気になってもらいたいからナ!」ニコニコ


ちひろ「地味に精の付く物を詰め込んでますね……あ、おいしい」

255 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/02(土) 19:47:06 ID:TEyoqEKA
今日はここまで
まだふみも見ず天橋立

256 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/03(日) 00:23:48 ID:xsLAwcKg

虫が苦手じゃないデレマスアイドルといえばコハルチャーン

257 ◆ORDERq/08U :2019/02/09(土) 20:23:15 ID:bDoH2qvU
128

モバP「……」(-_-)

雪美「……」(-_-)

ちひろ「ちょっと、額と額くっつけて何してるんですか!」

モバP「静かに……」

雪美「…………」

モバP「…………」

雪美「……ん……同期……完了……」パチッ

モバP「良し。これで例えどちらかが斃れたとしても、心は共にある」

雪美「……P……行ってくる」

タタタ

モバP「ちょっとしたSFごっこです」


ちひろ「真顔で言わないでください」

258 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:25:34 ID:bDoH2qvU
129

モバP「雪美」

雪美「何……?」

ツン

雪美「……?」

モバP「雪美の頬、柔らかいな」

雪美「……P」

グニグニ

モバP「あっあっ、ほっぺた引っ張らないで」

雪美「Pのも……やわらかい……楽しい」グニグニ

モバP「止めないのならこっちからももう一度だ」

雪美「……だめ。……大人しく……して……」グニグニ


ちひろ「雪美ちゃん、意外とやり返しますよね」

259 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:27:47 ID:bDoH2qvU
130

雪美「……P」

モバP「おっ、どうした雪美」

雪美「……あげる」

モバP「チョコレートかぁ! 嬉しいな、ありがとう……って」

タタタタッ

モバP「何も恥ずかしがることはないと思うが、行っちゃったよ」

ちひろ「受け取り方が普通過ぎてつまらない-346点」

モバP「どうしろと」

ちひろ「捕まえてハグしてキスの一つでもすれば良いじゃないですか?」

モバP「して良いんですか?」

ちひろ「勿論早苗さんには通報しますけどね」

モバP「まあ、また後で会うでしょうからそこでしっぽりと」

ちひろ「置き早苗さんしておきましょうか?」

260 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:29:13 ID:bDoH2qvU
ちひろ「しかし、見れば可愛らしい手作りですねえ」

モバP「本当ですよ。俺はつくづく幸せ者です」

ちひろ「大人はあまり相手に渡す為に手作りを、とはなりませんからね」

ちひろ「市販の高給なやつや珍しい物をチョイスして、それをどうぞと渡す感じです」

モバP「例えは変ですが自由課題みたいなもので、センスが試されますね」

ちひろ「作るにしても買うにしても、か」

ちひろ「……で、食べないんですか?」

モバP「雪美に貰った手作りチョコレートですよ? あまりに尊くてどう手を付けたものか」

ちひろ「勿体無くて食べずにいつまでも持っておく……ベタですね」

モバP「……ちょっとだけ」

――

モバP「……食べちゃったぁ」スッカラカン


ちひろ「自制心そんなに無かったですね」

261 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:33:14 ID:bDoH2qvU
131

モバP「雪美さんや」

雪美「……どうした……の?」

モバP「宮本フレデリカ直伝のビズをしても良いかい」

雪美「……? ビズ……知らない……」

モバP「ヒントは挨拶の一種だ。何をやるかはお楽しみ。やるかい?」

雪美「…………」コク

スッ

チュッ チュッ

モバP「ビズはフランス語、英語ならチークキスとも言うかな」

モバP「正面から相手の左頬に右頬を、右頬に左頬をそれぞれ合わせる。That's it!」

雪美「……///」ポー


ちひろ「明らかにキスまでしていましたよね?」

262 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:45:13 ID:bDoH2qvU
132

巴「強くなったのう、雪美」

雪美「……ありがとう……巴」

モバP「おっ、将棋教えていたのか」

巴「おう、Pか。見ての通りじゃ」

モバP「若いもんは上達が早いけぇの」

巴「何言っとるん、うちもまだ若いわ」

モバP「しかし教える側ってのも良いもんだろ? 自分にもフィードバックされるというか」ポン

巴「人の髪を気安くさ・わ・る・な・や」バシッ

モバP「まあ教えるのも良いけど後輩として可愛がられる経験も良いよなー」ワシャワシャ

巴「やめろ言うとるんに……雪美、こいつ取り押さえてイタズラするか」

雪美「する……!」


ちひろ「若いっていいものですね。参加はしませんけど」 チョマッ ドコサワッテンデイ!

263 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:47:11 ID:bDoH2qvU
133

モバP「ただいま戻りましたー」

モバP「あれ? 電気消してあるし誰もいない? でも戸締りしていないとは不用心だな」

ガサガサ ガサガサ

モバP「ん、何の音だ? まさか泥棒じゃないよな?」 カチッ

カチッ

モバP「蛍光灯が切れているじゃないか。参ったな」

ガサガサ

モバP「俺の机の方から聞こえるな」

モバP「――そこにいるのは誰だっ」

クルッ

ペストマスクの怪人「……ミタナ」

モバP「ひっ!?」

264 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:49:23 ID:bDoH2qvU
モバP「! お、おい……そこに倒れているのは、雪美……か?」

怪人「……」

モバP「お前がやったのか? 畜生、何てことだ。そこをどけっ!」

ダッ

モバP「あっ、おい!」

ガシャーン!

モバP「待て! ここは五階だぞ!」ダッ

モバP「……!」

モバP「いない……窓の外には、誰も……一体どこに……」

モバP「いや、とりあえず雪美だ。……雪美!」

モバP「――う、う、う、う、嘘だろ……血だらけ……体っ……冷たい……」

モバP「雪美いいいっ!!」

265 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:50:35 ID:bDoH2qvU
――

モバP「うわあっ!」ガバッ

チク タク チク タク

モバP「……ここは……俺の家か」

モバP「生々しい夢だったなあ。ここ何年かあんな類のは見ていなかった」

トットットッ

カラス「カー」

モバP「うへっ!?」

ビクッ

モバP「あっ、驚かせてすまん」

モバP「……おいおいおい、どうして家の中にカラスが入り込んでいるんだ。どっから入ってきた?」

モバP「アイドルの誰かが手引きしたとも思い難いし……」

pipipi

266 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:52:39 ID:bDoH2qvU
モバP「ん? 朋からのメールか」

 身近な異性の友人が大切な人の死に目に会うかもしれない
 今朝の占いだよ。
 こんなのが出てきたの初めてで、あたし嫌な予感がしたから一応Pに教えておくね。

モバP「……ゾッとするな」

カラス「……カー」

モバP「おっと待ってろ、今外に出してやるから」

ジッ

モバP「空きっ腹か? しかし野生のカラスに餌付けなんてして良いものか」

ジーッ

モバP「……みんなには内緒で、一回きりだぞ?」

 カラスくんはリンゴを食わせてからベランダに出すと何事も無かったように飛び立っていった。
 妙な胸騒ぎがしていた俺は、その後すぐに身支度をして家を出た。
 冬ながら春さながらの陽気に恵まれた、そんな朝だった。

267 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:53:49 ID:bDoH2qvU
モバP「おはようございます」

ちひろ「プロデューサーさん、おはようございます」

モバP「ちひろさん、何かおかしなことはありませんでした?」

ちひろ「いえ。どうかしたんですか?」

モバP「無かったなら良いんです。今朝からちょっと奇妙な目に遭っていまして」

ちひろ「あなたは年がら年中奇妙ですからね。さあ、仕事しましょう」

 それから、プロデューサーとしての仕事に追われながら何事も無い一日が過ぎていった。
 何か引っかかる感覚がありながらも時間が経つごとにそれも薄れていく。
 夕方になり、雪美が事務所に顔を出す。

雪美「……P」

モバP「どうした? 雪美」

雪美「……」プイッ

スタスタ パタン

モバP「おっ、おい雪美っ!」

268 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:55:21 ID:bDoH2qvU
ちひろ「どうしたんですか? 構い過ぎて遂に嫌われました?」

モバP「……」ダッ バタン

モバP「雪美! 待ってくれ!」

モバP「はぁ、はぁ……一体、どうしたんだ?」

雪美「……」

雪美「……P……怖い……来ないで」

モバP「なっ……!?」

 初めて見る冷たい目だったかもしれない。
 俺の足は一歩踏み出そうとしたままで動けず、彼女が視界から去るのを見送る以外に出来ることは無かった。
 事務所に戻るとちひろさんが備品が足りないが手が離せないと言う。
 俺は外までひとっ走り買いに行くこととなった。

モバP「……考えても分からん」

カーカーカー

モバP「まだ冬やのにカラスが仰山飛んではるわ」

269 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:56:22 ID:bDoH2qvU
バサバサバサッ!

モバP「わっ、何だ一斉にこっちに!? 鳥葬か? 鳥葬なのか!?」

カーカーカー

『……オモイダセ』

モバP「う、うわあああああっ!」

――

ハッ

モバP「……あれ? カラス……」

 気づくと俺は、店の中で買い物かごを持って立っていた。
 白昼夢を見るとはいよいよどこかおかしくなったのだろうか。
 とりあえず買うものを買って戻る。

モバP「ただいま戻りましたー」

モバP「あれ? 電気消してあるし誰もいない? でも戸締りしていないとは不用心だな」

270 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:57:24 ID:bDoH2qvU
ガサガサ ガサガサ

モバP「ん、何の音だ? まさか泥棒じゃ……待て、……俺は知っている」

モバP「夢だ。あれと同じことが……雪美!?」ダッ

ガサガサ

モバP「――おいっ!」

クルッ

雪美「……どうして」

モバP「えっ……!?」

雪美「どうして……ペロを……殺したの……」

モバP「! お、おい……そこに倒れているのは、ペロ……か?」

雪美「……」

モバP「違う! 俺がペロを殺したりなんかするものか!」

雪美「……」ツー

モバP「雪美、口から血が……あっ」 ドサッ

271 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:58:18 ID:bDoH2qvU
「な、何かの間違いだ。こんなの……俺は……俺は……!」

「……!?」

 俺は窓ガラスを見た。
 反射して自分の姿が映っていた。
 黒づくめの、ペストマスクをした怪人だった。

「俺は……Pでは……無かっタ……?」

「俺は……ダレダ……?」

「オレ……? ワタシ……?」

「コレハ……ナニ……? アアアア」

「――そこにいるのは誰だっ」

クルッ

「……ミタナ」

「ひっ!?」

272 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 20:59:00 ID:bDoH2qvU
「! お、おい……そこに倒れているのは、雪美……か?」

「……」

「お前がやったのか? 畜生、何てことだ。そこをどけっ!」

ダッ

「あっ、おい!」

ガシャーン!

「待て! ここは五階だぞ!」ダッ

「……!」

「いない……窓の外には、誰も……一体どこに……」

「いや、とりあえず雪美だ。……雪美!」

「――う、う、う、う、嘘だろ……血だらけ……体っ……冷たい……」

「雪美いいいっ!!」

273 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 21:00:16 ID:bDoH2qvU
 私はどこかの草むらの上にいた。
 目の前にある澄んだ湖が、私の姿を映し出す。
 黒づくめでペストマスク、そして黒い翼を持った、小さな体。

「……」

 煩わしくなり、マスクを外す。
 宵闇の帳が下りる前の僅かな光が、私の貌を見せてくれる。
 ……そうだ……私は……佐城雪美だった……。

「……ふふ……ふふふ……」

――

モバP「こうして哀れなPは夢と現実の境を見失い、佐城雪美に変貌してしまったのでした。続く」

雪美「怖く……ない、よ……? まかふしぎ……ただ……それだけ……」

紗南「プレイグナイト風の雪美ちゃんかあ……そのイベントどうすれば発生するの?」

光「Pは闇堕ち怪人マスクだったか! 安心しろ、アタシがきっと救い出してみせる!」

飛鳥「迷宮に囚われたヒトはやがて自我崩壊する……山月記の様だね」


ちひろ「中学生たちにもいいかげんな話をするな」

274 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 21:02:16 ID:bDoH2qvU
134

裕子「むむむ……む〜ん……きえええぇいっ!」

シーン

モバP・雪美「……」サクサク モグモグ

裕子「……」

裕子「サイキック・ツッコミ!」ピシッ

モバP「あたっ! 何だよー」

裕子「お菓子食べながら見ていないでプロデューサー、何か助言をください!」

モバP「そうだな……音楽をかけながら作業をすると仕事の効率が良くなることがある」

モバP「こいつでリズムに乗りながらパワーを高めてみたまえ」カチッ

エッビバリダンスナーウ!

裕子「おっ? おっ? 何だかノッてきたかも? しれません!」

裕子「行きますよー、ムムムムーン……サイキック・Everybody Dance Now!」


早苗「何? ポールダンスでもしてるの?」

【さなえがしょうかんされた!】

275 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 21:03:48 ID:bDoH2qvU
135

モバP「雪美さんマジ天使」

雪美「……」キラキラ

モバP「比喩ではなく本当に天使のような衣装なんだよな」

モバP「白で統一されたドレスにふわふわの翼、足は白タイツ、頭にはご丁寧に輪っかまで」

雪美「……天使って……何をすれば……良い……?」

モバP「人の側にいて加護を与えるのはどうですかね」

雪美「……かご……分かった……」

ポスン

雪美「これで……私は、どこへも……行けない……」

雪美「あなたを……守る……」

モバP「ははは、頼もしい奴じゃ……おふっ」

雪美「……?」


ちひろ「輪っかがプロデューサーさんの顔に当たってますね」

276 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/09(土) 21:05:18 ID:bDoH2qvU
今日はここまで
明日になればきっと言える

277 ◆ORDERq/08U :2019/02/16(土) 21:06:29 ID:GjwPqNuo
136

モバP「世のお菓子には割とアルコールが含まれている物が多い」

雪美「……」クンクン

モバP「例えばこの美味しいラムレーズンサンドとかもな」

雪美「……」プイッ

モバP「幸い雪美さんはアルコールに敏感でこういうものには口を付けない」

モバP「児童が興味本位で食べて体調を崩すようなこともあるから、自分の判断で忌避してくれるのは助かる」

雪美「……」

モバP「でも一度酔った雪美さんを見てみたいと思ったこともない訳ではない」

雪美「……えっ」

モバP「……十年後な」

雪美「……うん……。それまで……一緒にいて……ね?」


ちひろ「志希ちゃんなら疑似的に酔う薬とか作れそうですけど、そこは言わぬが花ですね」

278 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:11:26 ID:GjwPqNuo
137

モバP「志希は最近失踪しないよな」

志希「正直キミから逃げ切れる気がしないんだよねー。すぐ捕まる」

モバP「またまたご謙遜を」

志希「確かにヒントは残すし遠くには行かないし本気で逃げてる訳じゃないけどさ〜」

モバP「完璧に逃げようと思えばいつでも可能だが、それじゃつまんない! だろ」

志希「そーゆーこと。縛りの中で導き出すから楽しいのだ。……それ、どう?」

雪美「イチゴの……フレグランス……いい」

志希「それは良かった♪ にゃはは」ナデナデ

志希「こうして雪美ちゃんとキミをのんびり観察してるだけで、満足な最近のあたし。焼きが回ったねー」

モバP「じゃあ、発想を変えて新しいことにチャレンジしようぜ。筋トレとかさ」

モバP「志希がそういうこと言い出すのは、退屈になってきて現状打破したい時だろ? 知ってるぞ」

志希「そういうとこ分かってるからキミはズルいんだよねー。でも、よりによって筋トレ推すー?」


ちひろ「インテリ脳筋に目覚めた志希ちゃんは見たくないですねえ……」

279 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:13:30 ID:GjwPqNuo
138

モバP「雪美さんはトレンチコートも似合うんですね。実にオシャレさんです」

雪美「……」キラキラ

モバP「帽子と合わせるとアンニュイな表情が実によく決まるな」

モバP「しかしおてては」

雪美「……猫の手」

モバP「ここにきて肉球手袋がカジュアルな方向に突き抜けているな」

雪美「これ……あったかい……」

モバP「触ってみても?」

雪美「うん……」

モフモフ

モバP「やだ柔らかい……」

280 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:23:40 ID:GjwPqNuo
モバP「でも指が使えないのが不便だな。どうやって抜くんだ?」

雪美「…………がんばる」

モバP「まあ押さえて抜くしかないか。手伝おうか?」

雪美「まだ……このままで、いい……」

モバP「そっか。……それにしてもトレンチコートはベルトで腰をきゅっと見せるのも良いが」

モバP「こうやって前を開いて、ミニスカートとコートの裾の長さの対比に耽るのも――」

ちひろ「思春期かお前は」

雪美「……そんなPは……こうする……」バッ

モバP「うおっ、肉球手袋で対面目隠しとは! ありがとうございます!」

ちひろ「Mの素質ありかお前は」

雪美「……ふふ……これで私は……見えない……」

モバP「肉球がプニプニして面白いっすねこれ」

雪美「……じゃあ……もっと……してあげる……」グイグイ


ちひろ「日常エンジョイ勢かお前は」

281 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:26:40 ID:GjwPqNuo
139

ちひろ「あら、チョコレートを食べているんですね」

モバP「バレンタインにアイドルから貰ったりイベントで配られたりで山とありますよ」

モバP「チョコレートなどは幸い日持ちしますから、ゆっくり消費しています」

ちひろ「大人の方たちとかは配慮してチョコレート以外を渡されたりもしたようですね?」

モバP「違うお菓子であったり、日本酒、ワイン、焼酎。食べ物以外をくれた方もいました」

ちひろ「責任持って、平らげる訳ですか?」

モバP「勿論。男モバP、出されたものは残さず食べる!」

ちひろ「モテる男はお辛いですねぇ」

モバP「自分もアイドルだったならそれこそトラックいっぱい貰えたりするんでしょうか?」

ちひろ「まあチェック入ってそれらが口に入るかは知りませんけどね」

まゆ「プロデューサーさぁん。チョコレートが減らないようなら、加勢しましょうか?」

モバP「やぁ、まゆ。イベントで配られた奴なら良いが、アイドルから貰った物は俺が食べきるよ。ごめんな」

まゆ「いえ。貴方に渡したチョコレートなのに、食べてもらえない立場はまゆも嫌ですからね」

282 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:29:39 ID:GjwPqNuo
ちひろ「それにしても、プロデューサーさんがアイドルから貰う分にも、どうなんでしょう?」

モバP「どうと言いますと?」

ちひろ「疑うつもりはないんですけど、例えば媚薬とか毒とか入れられていたりしませんか?」

まゆ「割とはっきり言いますねぇ」

モバP「毒……効かない体質なんだよね、俺」

ちひろ「キルアじゃないんですからそんなところで特異体質を発揮しないでください」

モバP「まゆ。これはA社からのだけど……はい、あーん」

まゆ「あーん……ん……おいひい」

ちひろ「話の合間にイチャつくのも止めてもらえませんかねえ……」

モバP「さて、俺はこれを……」パク

モバP「……ふむ。――うまい。だが毎年調合を変えて精力剤を入れてくるのはやめようね? と」カキカキ

まゆ「誰ですかぁ?」

モバP「志希」

ちひろ「バレンタインに託けて人体実験されていませんかね?」

283 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:32:50 ID:GjwPqNuo
ちひろ「しかし、手紙に一枚一枚、貰ったチョコレートの感想を書くんですね」

モバP「そして怪盗のようにアイドルの枕元にこっそり置いてきます」

ちひろ「アイドルの寝床に忍び込んでいるんですか!?」

まゆ「ロマンチックじゃないですか」ウットリ

モバP「まゆには気づかれましたけどね」

ちひろ「本当に警察呼ばれてもおかしくない事案ですよ」

まゆ「そんなことしませんよぉ。プロデューサーさんは紳士ですから……うふふ」

ちひろ「含みがありますねえ」

雪美「P……アナトール……みたい」

モバP「やぁ雪美。……ネズミがチーズの味を鑑定してくれる話か。あれ良いよなあ」

モバP「まあ基本は感謝と、どこが良かったかを素直な気持ちで書き綴ります」

ちひろ「本当、マメですね。暇な奴とも言いますけど」

モバP「お酒なら一緒に宅飲みして直接感想を言いますので無駄がありませんが」

284 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:36:04 ID:GjwPqNuo
ちひろ「二人とも、手紙貰えるのは嬉しい?」

まゆ「はい♪ 褒めてもらえれば張り合いが出ます」

雪美「次はもっと……おいしいのを……作ろうって……思える」

モバP「( ;∀;)イイハナシダナー」

ちひろ「ソウナノカナー?」

まゆ「まゆも最初は、惚れ薬とか入れていました。今は味にこだわるようになりましたけど」

雪美「ほれ薬……Pには……効かない」

ちひろ「雪美ちゃんは既に知っているのか……」

ちひろ「あ。ちょっと疑問なんですけど、惚れ薬と媚薬ってどう違うんですかね?」

まゆ「惚れ薬は惚れるだけ、媚薬は……ちょっぴり如何わしい意味も含む、という理解ですね……」

モバP「まゆの口から如何わしいなんて言葉が……変な気分だ。チョコレートのせいかな?」

まゆ「あっ……貴方に意識してもらえた……」

雪美「私も……意識して……」


ちひろ「よく考えたら何でドリンクは効くんだろうこの人」

285 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:38:34 ID:GjwPqNuo
140

りあむ「うう……」

モバP「新人は最初はなかなか上手く行かないよなあ」

りあむ「ぼくはクソザコナメクジのスローロリスだよ! もうダメぽ」

モバP「少しは開き直れそうかい?」

りあむ「りあむちゃんのガラスハートはクラック。10代終わりかけでこれだよう。やむ!」

モバP「なに、年齢幅広いアイドルの子たちと接していれば自然と強心臓になれるよ」

りあむ「ここのPサマが言うとめっちゃ不安だけど大丈夫かな? かな?」

モバP「困ったら助けになるよ」

モバP「ただ油断しているといつの間にか常識人枠に入れられているかもしれないから気を付けて」

りあむ「えっなにそれこわい。ぼくが冷静にツッコミに回るとか、草も生えない! よ!」

雪美「こんにちは、りあむ……。私を……すこれ」

りあむ「早速やみ感染者がいる!? ぼくみたいになっちゃいけないよ! でも真似されたい!」


ちひろ「……また一人アイドルが変な方向に捻じ曲がった音がした気がする」

286 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:42:46 ID:GjwPqNuo
141

あかり「あきらちゃん! りんごをあげるんご!」ハイ

あきら「自分に? ありがとう」クイッ

ガブガブガブ シャクシャクシャク

あかり「丸かじりとはワイルドですね! だがそれがいい!」

あきら「ごちそうさまデス」フキフキ クイッ

あかり「マスク戻しちゃうなんてそんなぁ、みんな大好き顔出しタイムが」

あきら「持ち芸みたいに言うなし」

ンゴ! デス

雪美「……仲、良さそう……。……あきらは……クール?」

モバP「ああ。……ギザ歯をマスクやマフラーで隠してるのって立派な属性だよねえ」

モバP「兄ぃくんと会ったことあるんだが彼いわく、懐くと指とかガジガジしてくるらしいぞ?」

雪美「あまがみ……愛情表現……」


あきら「こらPサン! それはガセ、いいね?」

287 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:44:51 ID:GjwPqNuo
142

モバP「冬は夏が恋しいもんだね」

雪美「……そう?」

モバP「そう言いつつ夏になると冬が恋しくなるという逆もありきか」

モバP「様々なことに当てはまるが、気温的な意味でね」

ちひろ「現代は以前より夏はより暑く、冬はより寒くなっている実感がありますからどちらもしんどいです」

ちひろ「気温なら過ごしやすい春や秋くらいを望むべきでは?」

モバP「それが正解なんですが、やっぱり冬と対になるのは夏って認識がありまして」

モバP「こんな日に都合良く夏の時の暑さを借りてきて、打ち消し合うことが出来たら良いのになあ、と考えます」

雪美「……P……たまに……変なこと……考える……」

ちひろ「小学生でもしないような発想ということです。残念でしたね」

モバP「あっ、そっかぁ……」


雪美「でも……良いと思う……がんばれPくん……」 ガンバリマス

288 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/16(土) 21:48:42 ID:GjwPqNuo
今日はここまで
お金なんかはちょっとでいいのだ

289 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/17(日) 19:15:02 ID:WNsuOBDk
>>280
クソ甘ァ!!!
志希にゃん以外からも薬盛られてるの草

290 ◆ORDERq/08U :2019/02/23(土) 19:39:05 ID:/XNEm2fA
143

雪美「ふふっ……つかまえて……ごらんなさーい……」

モバP「あははっ、雪美、待て待てー」

雪美「こっちよ……はやくはやくー……」

モバP「お転婆な奴めー、逃がさないぞー」

雪美「……ふふっ」ギュンッ

モバP「……っ!?」

モバP「雪美っ! ちょっ、まっ! 速いって! 足速っ!」

モバP「ふんぬっ! 負けるものかぁああ!」ダッ

モバP「ぬおおおおおおおおお!」

――

モバP「夢の中って上手く走れませんよねえ。いつも雪美に追いつけません」


ちひろ「夢でまでいつも雪美ちゃんに会えるなんて羨ましい」

291 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:41:11 ID:/XNEm2fA
144

モバP「おや……雪美、おはよう」

雪美「……うん……おはよう……」ポー

モバP「ぼんやりしているなあ。珍しく髪がハネているし」

雪美「えっ……本当……?」

モバP「おっちょこちょいさんめ。待ってろ、髪様を鎮めてあげよう」

――

モバP「はい。これでいつものクールに決まった雪美だ」

雪美「ありがとう……でも……」

モバP「何だ?」

雪美「Pも……髪が……はねてる……」

モバP「……あらー」

雪美「……座って……。Pのは……私が……鎮める……」


ちひろ「私の心も鎮めてほしいなあ」

292 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:46:50 ID:/XNEm2fA
145

モバP「バニーガールは欧米だと性の象徴とされ場によっては規制対象だ」

モバP「ましてや未成年にバニーの衣装なんて着せていたら」

モバP「日本ってクレイジーやな、と外国の人は思うのだろうか?」

雪美「……猫と……そんなに……違わない……」キラキラ

モバP「しかし雪美は着たがりさんだった」

モバP「頭にウサ耳、バニースーツの上に薄手のスラックスを重ね穿き……何か鼻がツンとするな」ムー

ちひろ「ちょっと刺激感じ過ぎじゃないですか? でも前髪の横分けでグッと大人っぽくなりますねえ」

雪美「……ドキドキ……してきた」

モバP「雪美が爆発しないか不安だ……これ一体どこから持ってきたんですか?」

ちひろ「コスプレ好きを侮るべからず。私のルートですよ。いろんなサイズあります」ジャン

モバP「あんたも好きやのう……」

ちひろ「あら、でも雪美ちゃんで見られて嬉しいでしょう?」

モバP「本当に感謝しかないです。一体何を企んでいる?(錯乱)」

293 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:50:07 ID:/XNEm2fA
モバP「これ、スラックスの下は普通にレオタードなんですか?」

雪美「……見る……?」

ちひろ「ダメですよ〜。愛梨ちゃんのような直レオタードはお見せできません。想像で補完してくださいね」

雪美「……ダメ……だって。……ふふっ」

モバP「ぐぬう」

モバP「しかしアイドルと言えど小学生、お仕事であまり煽情的な衣装は風紀上NGな訳で」

モバP「これは実質、激レア雪美だな。よく目に焼き付けておこう」

雪美「……これを見た……あなたは……ラッキー……♪」クルン

ちひろ「ドリンクなど買っていただければ後で写真送りますよ?」

モバP「商売すな! ……言い値で買います」

千秋「私にもください」

ちひろ「千秋ちゃんいつの間に……」

雪美「千秋……! ……千秋も、一緒に……バニーに……なろう……」


千秋「えっ……それは……///」

294 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:51:57 ID:/XNEm2fA
146

モバP「雪美さん雪美さんあそぼじゃないか」

雪美「……今は……ダメ」プイッ

モバP「……しょぼん」

千秋「誰だって一人になりたい時はあるものよ。仲睦まじい人でも例外ではないわ」

モバP「そうだな……」

――

雪美「P……かまって……」

モバP「雪美すまない。今はどうしてもこの作業を終わらせねばならんのだ。今度にしてくれ」

雪美「……分かった……」

雪美「……」ジッ

モバP「……ここをこうして……ああ、いかん。やり直しじゃないか……」

雪美「……またね……」 パタン

295 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:53:26 ID:/XNEm2fA
――

モバP「話をしようと思ったが、ハードスケジュールでくたびれて寝てしまったか」

雪美「……すー、すー」

モバP「こんな社用車ですが、家まで送っていきますよお姫様。ゆっくりお休みになられてください」

モバP「ふわぁあ……っと、いかんいかん。俺も疲れているのかな。気を付けよう」

――

ギィ

雪美「……P……?」

ちひろ「あら、雪美ちゃん。もしかしてプロデューサーさんに用があるの?」

ちひろ「残念ですけど、打ち合わせに付き添いにで、今日も夜まで帰って来ないと思いますよ」

雪美「……」

ちひろ「そんな悲しい顔をされると辛いです……」

ちひろ「そうだ、お菓子でも食べていきませんか?」

296 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:56:48 ID:/XNEm2fA
――

杏「最近雪美ちゃんの相手してる?」

モバP「それが近頃は間が悪くて、なかなかね」

杏「雪美ちゃん、気を抜くと自分のことは後回しで良いからって遠慮し始めるからね」

モバP「最初の頃はそうだったな。分かっているつもりではあるんだ」

杏「分かってるつもりで相手の気持ちの確認を怠っていると、すれ違いが起きるよ」

モバP「疲れや忙しさに気を回しすぎず、俺から話しかけるべきだったか」

杏「でもボタンのかけ違いに気づいた時には、大切な人は寝取られていた」

モバP「鬱展開の王道はやめてくれ」

りあむ「Pサマ〜! めっちゃやむ! 本当にやんじゃうぞ! 良いのか!?」

モバP「おーよすよすどうした」

杏「……うちのプロデューサーって替えが利かないのがシステムとしては致命的だよねえ」

モバP「システム言ってやるな」

杏「ここは杏が面倒見るから、行ってあげなよ。――りあむ、一緒にサボろうぜ!」 オイコラ

297 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 19:58:26 ID:/XNEm2fA
――

雪美「……」

ガチャ

ちひろ「はい、あとは若い二人でね」 エッ

バタン

モバP「いきなり休憩室に連れて来られた……雪美か?」

雪美「……P!」ダキッ

モバP「おお……不安がらせていたみたいだな。ごめんな」ナデナデ

雪美「違う……私が……Pの誘い……断ったのが……」

モバP「そんなことで雪美と距離を置いたりしないよ。後でフォローしなかった俺の慢心だった」

モバP「雪美は俺が思っている以上に、俺のことを考えてくれているんだな」ギュッ

雪美「……」ギュー

モバP「……」ヨシヨシ

298 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 20:00:52 ID:/XNEm2fA
雪美「………………ふぅ……ありがとう」

モバP「いい顔だねえ。解決したら気持ちの切り替えが早い、さすがだ」

雪美「……でも……Pに、かまってもらいすぎ……良くない……?」

モバP「どうかな……雪美は俺に構ってほしいんだな?」

雪美「……うん」

モバP「良かった。俺もよく雪美に構ってほしくて誘ったりしているから、お互い様だ」

雪美「……なるほど……」

モバP「そして今はお互いに受け入れる余裕もある。このままゆっくりしよう」 ウン

――

ガチャ

モバP「……戻りました」

雪美「……///」ポーッ


ちひろ「事後っぽい雰囲気を醸し出すのやめましょうね」

299 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 20:07:36 ID:/XNEm2fA
147

モバP「美味しそうなドーナツがいっぱいだな」

雪美「……カラフル」

法子「おひとつどーぞ♪」

モバP「このグリーンはメロンチョコかな? それともアイシングかな? いただきます」ヒョイ

法子「雪美ちゃんも、選んでね?」

雪美「ピンク色……貰う……」

モグモグ

モバP「美味しいなあ。こんな見て良し味良しの市販ドーナツ、幼い頃はたまにしか食べられなかった」

法子「じゃあ、反動が来ていたりする? よくドーナツを大人買いしちゃうとか」

モバP「いや、代わりにカーチャンがよく揚げドーナツを作ってくれていたから満たされていたよ」

モバP「ホットケーキミックスか何かを使っていたのかな? 型抜きした穴の部分の丸ドーナツも食べたなぁ」

法子「家庭の味ドーナツ……何だかそれはそれで羨ましいかも」


ちひろ「もしかして:アメリカンドッグ」モグモグ

300 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 20:12:34 ID:/XNEm2fA
148

モバP「たまにボウリングに行くと筋肉痛になりません?」

ちひろ「……本格的に歳ですかあなたは」

モバP「普段使わない所を動かしているせいなんでしょうが、人間の体って面白!」

ちひろ「客観的に言いますねえ」

モバP「それとはまた違いますが、昨日は雪美と張り切り過ぎまして若干腰が痛いのです」

ちひろ「……」チラッ

雪美「……?」キョトン

モバP「ダンスのことなんですが、何を想像して雪美の方を見たんですか」

ちひろ「いや何しでかしたのかと。まあプロデューサーさん、身持ちが堅いと身内から評判ですからね」

モバP「それは女性に対して使う言葉な気が」

ちひろ「それにしても破天荒な存在のあなたでも人並に体を痛めたりはするんですね」

モバP「いや〜それほどでも〜」 ホメテナイ


雪美「……Pの腰使い……激しいから……」 イミシンデスネ イミシンイウナ

301 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 20:15:05 ID:/XNEm2fA
149

こずえ「ぷろでゅーさー……だっこしてー」

モバP「……すまないこずえ。見ての通りだ」

杏「おっす」

仁奈「えへへ」

モバP「右に杏、左に仁奈と小脇に抱えていて俺の手は塞がってしまっているのだ」

雪美「……」ヒソヒソ

こずえ「……んー……なるほどー」

こずえ「だったらー……かたぐるまで、たのむー」

モバP「よっしゃ、それだったら良いぞ!」

【合体】

モバP・杏・仁奈・こずえ「わっはっはっはー」

雪美「P……とても……立派……」パチパチパチパチ


ちひろ「アイドル三刀流とは腕を上げたなあいつ……」

302 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 20:20:53 ID:/XNEm2fA
150

雪美「私は……Pにとって……どんな存在……?」

モバP「一つに絞れないが、とりあえず神様みたいな側面はあるな」

雪美「……神様……?」

モバP「膝の上に御座す神様――膝神様とでも言おうか」

雪美「……」

モバP「徳の高い神様だよ。雪美さんが俺に乗ってくれていると、何もかも上手く行く気にさせてくれる」

雪美「させてくれる……だけ?」

モバP「神様はきっかけをくれるだけ。人は最後は自らの手で切り開かなくてはならない」

モバP「でも、だけでも心強い。ここで護ってもらっているという安心感があるというかね」

雪美「……私の方が……護られて……いるのに……変なの……」

モバP「まあそれで言うと俺の膝は神様を祀る神棚ってことになるのかな」


ちひろ「プロデューサーさんには榊の代わりにイチゴの葉でも飾りましょうか」

303 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/23(土) 20:22:25 ID:/XNEm2fA
今日はここまで
俺たちに明日はない

304 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/24(日) 10:09:52 ID:gYmEE366

モバマスは未成年どころか年齢1桁台の薫ちゃんに白ビキニ着せたりするからなぁ

305 ◆ORDERq/08U :2019/03/02(土) 21:07:54 ID:1CVGQRWc
151

モバP「雪美。クッキー作ってきたんだが一つ食べるか?」

雪美「うん……」

サクッ

雪美「おいしい……形も……P……上手……」

モバP「些細なことでも褒められると本当に嬉しいな〜このやろ〜」クネクネ

ちひろ「トナカイかな?」

雪美「……でもP……失敗……しない……」

モバP「それは表に出さないからそう見えるだけだよ。お仕事も多くは本番の成功のみを見せる」

モバP「裏で多くの失敗や過程があっても、身も蓋もない言い方をすれば結果だけが残るんだ」

雪美「……みんな……努力、してる……Pも……」

モバP「そう。人の見えない所まで想像して理解するのは難しいが、そうなれたら立派だな」


ちひろ「でも私には訳ありの割れクッキーいっぱいくれますよね」サクサク

306 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:12:34 ID:1CVGQRWc
152

雪美「……どう……?」キラキラ

モバP「雪美さんはどうして何を着させても、俺のハートを射抜いてしまうのかしら?」

モバP「ノースリーブとミニスカートのチア衣装、良いぞ。ロングポニーでステージでも必ず目立つ」

雪美「……私が……チア……。……変な……気分……」

モバP「チアリーディングをやっている女子はアメリカのスクールカーストでは上位とか聞いたことがある」

モバP「海外学園ドラマによくいる勝気系ボンキュッボンな子がこれだったりそうじゃなかったり」

雪美「……Pは……私より……智香みたいな……体……好き……?」

モバP「本場を理想としてチアを追い求めるなら成長して鍛えられた体の方が見映えする」

モバP「ピラミッドを組んだり、跳ね上げたり、受け止めたり、アクロバティックなことをするからな」

モバP「だが、今の雪美は雪美として出来るチアをやれば良い。それが一番だ」

雪美「……了解……私のチアを……やってくる……」

雪美「……がんばれ……がんばれ…………と、がんばる……」フレフレシャンシャン


モバP「この独特のローテンションが好きなの」

307 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:17:13 ID:1CVGQRWc
153

モバP「……俺は今、夢の中か」

雪美「……P」

モバP「お、雪美だ。何の用事かな」

雪美「……今日こそ……私と……契りを……交わして……」

モバP「そうだったな。何がそうなのか知らんが夢はそういう設定で動くもんだからな」

モバP「うーむ、こんな明晰夢を見るのはいつ以来か」

雪美「……キス……して」

モバP「夢とはいえ知り合いとストレートなキスをするのは気が引けるが……流れに従うか」

チュッ

モバP「……」

チュチュ

雪美「……もっと……んっ」

308 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:19:56 ID:1CVGQRWc
雪美「ん……んん……」

モバP(うわあ、何か罪悪感と情けなさを自覚する)

モバP(でも柔らかくて悪くない心地だ……)

雪美「……ぷは……」

ガバッ

モバP(雪美、俺に乗りかかっているのに軽いなあ。俺の頭の中にある仮想の存在だからか)

雪美「もっと……深く……繋がりたい……」トロン

モバP「! ……ごめんよ。俺はもう――」

――

モバP「……」パチリ

モバP「――目が覚めてしまったんだ」

晶葉「おはようP。夢の映像化実験、終了だ……雪美が好きなのは分かるぞ? だが……」

モバP「うわ、よりによってこんな時にあんな夢を見たのか」


晶葉「……雪美に扮したショゴスを愛でるのはどうかと思う」 エッナニソレハ

309 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:21:23 ID:1CVGQRWc
154

モバP「ひな祭りイベントもこれにて一段落。皆さんお疲れ様でした」

モバP「……ふぅ……春の陽気が一気にやって来て活気づくとはこのことか」

雪美「……P」ヒョコッ

モバP「何だ雪美さんか。どうした? 私をさらって一緒に遠くまで逃げてくれるとか?」

雪美「……変なこと……言わない。……Pも……おつかれさま……」

モバP「基本的に自分たちは裏方だから最後もアイドルの皆を労う立場だ」

モバP「じゃあ裏方は誰に労ってもらえば良いのか? という時にアイドル側から一言でも声をかけてもらえるのはとても嬉しい」

モバP「ありがとう、佐城雪美さん」

雪美「……P……まっすぐ……見てくれるから……好き」

モバP「……雪美」

雪美「……P」


ちひろ「先に恥ずかしくなって目を逸らした方が負けなのか、ずっと見つめ合っていますね」

310 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:24:45 ID:1CVGQRWc
155

モバP「ちょっと早いが春はイチゴの季節だな」

雪美「……イチゴ狩り……行きたい……」

ありす「良いですね。行きましょうよ、Pさん」

モバP「イチゴガールズよ、その手のお仕事はしっかり受けてあるぞ」

雪美「……ノー、お仕事」

ありす「イエス、家族サービス」

モバP「俺はお父さんじゃないから。……まあ、誘ってもらったら行かなくてはな」

ありす「さすがPさん、話が分かりますね。下調べは任せてください」

雪美「……勝負下着……何にしよう……?」

モバP「堂々と勝負下着言うな。オフで一泊遠征はさすがに時間が取れないので近場日帰りでお願いできませんか」

ありす・雪美「……残念」

ちひろ「お父さん、仕事してください」


モバP「あ、今の”お父さん”は熟練度高いですね」 ハ?

311 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:26:02 ID:1CVGQRWc
156

モバP「……」テキパキテキパキ

美優「Pさん、今日はいつにも増して真剣ですね……」ポー

ちひろ「普段から真剣みたいな言い方ですけど、最近暖かくなってきたせいかポンコツ化していましてね」

ちひろ「ちょっとコレで気合いを入れてもらいました」

早苗「ちひろさん特製ドリンクを授けたと。あらま献身的だこと」

ちひろ「私もたまには楽をしたいんです。他意はありません」

早苗「そんなこと言って随分と仲良いじゃあ〜りませんか」

ちひろ「まあ日常で異常なハードワークをこなしている友人ではありますね」

美優「基本ほぼ二人で二百人アイドルの事務所を回しているって非常識ですよね……」

ちひろ「鬼や悪魔の方がもう少し良い職場にいるんじゃないかと思いますよ。見たことないですけど」

美優「少し、手伝いますね……」 アリガトウゴザイマス

早苗「確かにそれで相方に気を抜かれちゃうと死活問題だわね。でも、気候の問題かな?」

312 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:30:09 ID:1CVGQRWc
ちひろ「と言いますと?」

早苗「P君って暖かくても寒くてもアイドルたちとよく遊んで食べて眠ってない?」

美優「ふふっ……そう言えば」

ちひろ「食う寝る遊ぶの三大欲求に正直なのは羨ましいことです」

早苗「でも大人向けの”遊ぶ”だったらシメなきゃいけないんだけどね」

ちひろ「じゃあ、あれは片桐判定としてはどうです?」

雪美「……P……お仕事……?」

モバP「……雪美……ちょっと懐に来い」ヒョイ

雪美「えっ……あ……」ポスン

雪美「…………仕方ない、にゃー……」

美優「カンガルーの子どもみたいですね」ホワホワ

早苗「満更でもなさそうなのがなー。でもあれはなー」


早苗「あたしもやってもらったことあるからアウトにできない……」 オオ、モウ……

313 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:31:54 ID:1CVGQRWc
157

モバP「紗南の番組にゲストとして出るからゲームに慣れたい?」

雪美「……」コク

モバP「なるほど、雪美はテレビゲームの類はやらないタイプだよなあ……わかるわ」

モバP「じゃあ、畳部屋だがここで、少しマリオカートでもやってみるか」

雪美「……じゃあ……Pが……私の……コックピット……」ポスン

モバP「雪美は大胆だなあ」

【レース中】

モバP「…………ふふふ」

雪美「……何……笑って……」

モバP「コーナーで体が傾くタイプか。親近感が湧いてつい。すまん」

モバP「俺の体まで一緒に傾いてしまった。そういう特徴は好きだぞ」

雪美「……それなら……許す。……♪」


ちひろ「女の子を乗せているとはいえ、胡座でゲームしている後姿は何とも哀愁が」

314 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/02(土) 21:32:47 ID:1CVGQRWc
今日はここまで
夕食はドン勝だ!

315 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/03(日) 10:00:56 ID:Jf8tSkik
しょご……
初めての出番で他人がちゅっちゅしてる夢を見せられた晶葉ェ

316 ◆ORDERq/08U :2019/03/09(土) 19:23:59 ID:.Yv.3BRI
158

モバP「日常の一風景」

モバP「ボルダリングをする雪美さん」

雪美「んっ……」

雪美「……ほっ……」ヒョイッ

雪美「……うう」

雪美「…………よっ」パシッ

雪美「やった……P……見て……!」

モバP「見てるぞー。雪美さんは今日も絶好調だな」ニコニコ

雪美「……ふう」

ストン

雪美「……これ……伝わりにくい……」

モバP「でも雪美さんの掛け声を聴いているだけで耳が幸せ」


ちひろ「ここの社内ジム何でもあるな」

317 ◆ORDERq/08U :2019/03/09(土) 19:30:05 ID:.Yv.3BRI
159

モバP「雪美さんは水着でも薄着でもあまり気にせず俺の上に座るじゃないですか?」

雪美「……うん」

モバP「俺も何でもないかのように平然と座らせているじゃないですか?」

雪美「……うん」

モバP「……毎回理性を保っている自分が怖い」

雪美「……怖くない、よ……? 大丈夫……」

雪美「……あなたは……私の……Pだから……変なことは……しない」

モバP「雪美は俺を誘惑するがな。しかも俺はそれを楽しみにしてしまっている」

雪美「……でも……この繋がりは……もっと……崇高な……ものだから」

モバP「崇高、か。難しい言葉を知っているなあ」

モバP「ちなみに今日の、チュニックワンピース&スパッツという格好も、結構クるものがあるね」

雪美「……それは……ほめてるの……?」キラキラ


ちひろ「変に溜め込む人は破局的な爆発をしたりしますからね」

318 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:31:44 ID:.Yv.3BRI
160

モバP「温水プールで雪美を見ていて思ったんだがな」

雪美「……うん?」

モバP「ゴーグル女子って良いね。陳腐な言い回しをするなら、萌えるってやつだ」

雪美「萌え萌え……?」キョトン

モバP「雪美にそれをやられると感情が芽吹くというより燃え滾ってしまうな」

雪美「P……気をつけて。……燃えすぎると……灰になる……」

モバP「ハイにはなっても灰にはならんさ」

雪美「……はい?」

モバP「……それはともかく、ゴーグルだ。スイマー系、ライダー系、スノースポーツ系、エンジニア系など様々だが」

モバP「目を保護する装備感、それを女性が着ける凛々しさ。何かに立ち向かう感じがする」

モバP「ちょうどここにバイク用のがあるんだ。良かったら着けてみたまえ」

雪美「……」スチャッ

モバP「雪美はこっちのゴーグルも似合うね」

319 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:34:22 ID:.Yv.3BRI
雪美「でも……外した方が……Pは……見やすい」

モバP「普段は外す、そのオンオフがまた魅力だな。……いつか二人でバイク旅しない?」

雪美「……Pは……バイク……乗れるの……?」

モバP「お恥ずかしながら、免許は持っているが趣味のレベルにまでは昇華出来ていない」

雪美「……免許……いいな……」

モバP「でも自分の為じゃなくて誰かの為に趣味に入れ込めるのってちょっと憧れなのよ」

雪美「……Pの場合……ただ旅を、したいだけ……かも……」

モバP「見透かされているな。……二人で旅する時は、雪美さんが運転、俺は喋るモトラドかな」

雪美「運転するの……私……?」

モバP「冗談だよ。でも雪美に運転や整備してもらえるのなら俺はエルメスになっても良いや」

雪美「……P……バイクに、なると……困る」

雪美「抱きしめて……もらえない……」

モバP「……そういうことをさらっと言っちゃう雪美にはかなわんな。悶えるぞ?」


ちひろ「そういうとこだぞ」

320 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:37:37 ID:.Yv.3BRI
161

みく「Pチャン、また袋ラーメン食べてる」ガサガサ

モバP「ゴミ箱を調べるでない。猫かお前は」

みく「心配なの。アイドルのセーフハウスと化したPチャン家だけど、独りの時は食事が雑だもん」

モバP「孤食はつい作るのも手抜きをしてしまいがちだな。社会問題とされるのも分かる。健康に悪そう」

みく「他人事みたいに言わないの。……これはチキンラーメンだね」

モバP「同じラーメンでも鍋汚して洗わなくて済むから楽なのよ。最悪お湯入れずに齧っても良いし」

みく「想像以上に酷い不精だにゃ……早く何とかしないと」

モバP「外食でなく自宅で孤食という機会自体はそんなに多くないんだがな」

モバP「男メシとか、やる気がある時は作るんだよ。キャベツの千切り丼とか」

みく「それは男メシじゃなくて貧乏飯!」

モバP「李衣菜には、ロックですね! と言われたぞ」

みく「ロックされるのはこっちの食欲にゃ。ええい、今からみくがご飯作る!」

321 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:41:10 ID:.Yv.3BRI
モバP「……」

みく「あ、サカナ料理は作らないよ」

モバP「まだ何も言っていない。……でも以心伝心って凄いなー」

みく「図星かっ!」

雪美「……みく。……Pも……どうしたの?」

みく「雪美チャン! 聞いてよ〜、またPチャンが堕落してるの!」

雪美「いつものこと……」ニコ

モバP「」ガーン

みく「人をもてなしてばかりで自分を大切にしないPチャンにはおしおきが必要にゃ!」

モバP「何か理不尽」

雪美「おしおき……プロレス……?」ワクワク

みく「いや、ご飯を作ってあげたいんだけど……Pチャンは普段お嫁さんに何を仕込んでいるの」

モバP「雪美さん意外とアグレッシブなの……」

322 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:45:16 ID:.Yv.3BRI
――

みく「という訳で買い出しに出た訳だけれども」

未央「みくにゃんの手料理楽しみだなあ。不肖本田未央、ご相伴に与らせていただきます!」

卯月「未央ちゃんったら。私たちも手伝うんですよ?」

凛「働かざる者食うべからずってね。ただしプロデューサーは台所に立つの禁止」

みく「何か増えた」

モバP「仕事終わりのニュージェネに出くわすとは、犬も歩けば棒に当たるもんだ」

雪美「……にぎやか……楽しい……」

みく「みくがPチャンにご飯作ってあげる予定が、何か趣旨がズレて行きそうだにゃあ」

藍子「あっ、一際目立つ集団がいると思ったら、Pさん御一行じゃないですか!」

響子「また何か面白いことでも企んでいるんですね? 私たちも乗りますよっ!」

みく「どんどん増えるよ!?」


雪美「……町は……アイドルで……いっぱい」

323 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:51:16 ID:.Yv.3BRI
162

ちひろ「今日は一日、忙しそうでしたね」

モバP「ホワイトデーの贈り物を皆さんに渡して回っていまして」

ちひろ「数が多いのに手渡しにこだわるところが律儀ですね」

モバP「そこが自分の唯一の取り柄ですから」

ちひろ「勉強できる子がテスト日に全然勉強してないよって言うのに似た嫌味に聞こえますけど」

モバP「では、嫌味ついでにお菓子も受け取ってください」ハイ

ちひろ「ありがとうございます。……手作りなんですね。まさか全員に?」

モバP「基本はそうですね。知り合いの櫻井君の屋敷の大きな厨房を借りて作りました」

ちひろ「櫻井……屋敷……あっ」

雪美「……P……やっぱり……ここにいた……」

モバP「おっと雪美さん! 実はな、雪美さんに渡したいものがあって」

雪美「……! ……えっ……なぁに……?」 ハイコレ ワァ


ちひろ「……私の扱い軽くないですか?」

324 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:54:04 ID:.Yv.3BRI
163

モバP「先日他所の事務所のプロデューサーと話す機会がありまして、情報交換などしたんです」

モバP「何でもあちらさんは家が頻繁に燃えるらしいですね」

ちひろ「それは尋常じゃありませんね」

雪美「……どういうこと……?」

モバP「車が突っ込んできて炎上したり、延焼に巻き込まれたり、火の玉が降ってきたり、とにかく運が悪いと」

モバP「憐れんだアイドルの家に居候するようになってからはそんなことも起きなくなったそうだ」

雪美「……良かった……火事……怖い」

モバP「別のプロデューサーも対人運が悪いようで、よく担当アイドルに刺されるとか」

ちひろ「よく刺されるってその方のアイドルは蚊か何かですか」

モバP「でも強靭な肉体と豪運で事なきを得て、今では壁を乗り越えてハーレムを作っているそうです」

ちひろ「……プロデューサー界は魔境ですね。それらの話が本当であるならですけど」

モバP「まあ自分もアイドルと懇ろになるなんてオチは都合が良すぎるとは思いますが」 ソッチジャナイ


雪美「Pは……Pだから……良い……」

325 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:55:53 ID:.Yv.3BRI
164

モバP「本格的に温かくなってきましたねえ」

ちひろ「エルニーニョ現象のターンでは暖冬冷夏だとか言いますね」

モバP「厳寒猛暑は辛いのでその方が助かると言えば助かりますが」

雪美「……同意」

モバP「ただ温暖化の影響で冷夏も冷夏になりきらないんじゃないかって天気予報士が言っていました」

ちひろ「次にまたラニーニャ現象のターンが来た時を考えると憂鬱ですねえ」

モバP「それはそうと沖縄では三月からもう海開きだそうで」

ちひろ「へぇ、早いですね。私も一度はプライベートで泳ぎに行ってみたいものです」

雪美「……いっしょに……行く……?」

ちひろ「うん、行く」

モバP「即答か」

ちひろ「何だったら有給取りますよ? アイドルと一緒に素の旅行なんて贅沢は滅多に味わえません」

雪美「……でも……Pも……いっしょに……来てもらう……」


ちひろ「二人して休んだら会社回らないですね……」 カナシイナァ

326 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 19:57:51 ID:.Yv.3BRI
165

ペロ「ニャー」

モバP「おうペロっち。元気にしていたか? 良い気候になってきたな!」

ペロ「フシャー!」

雪美「……ペロっちは……馴れ馴れしい……だって」

モバP「それはすまなんだ。では改めて……ペローンちゃんおっは!」

ペロ「ンギャギャ!」

雪美「……ぼくを……ドローンみたいに……呼ぶな……」

モバP「分かった。……ペロお嬢様、湯浴みなどなさいませんか? どうぞこちらへ」

ペロ「…………うー」フイッ

ペロ「……」チラッ

雪美「……普通に呼んでよ……ばか……」

モバP「ペロ」 ニャ!


ちひろ「通訳雪美ちゃんが割と迫真なんですよね」

327 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/09(土) 20:00:01 ID:.Yv.3BRI
今日はここまで
今日も今日とて

328 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/10(日) 01:00:50 ID:JKKJLOOo
>>321
お嫁さん……仕込む……プロレス……よし閃いた!

329 ◆ORDERq/08U :2019/03/16(土) 18:21:49 ID:diGaG1SM
166

モバP「世の中にはドールというものがあり、表情のバリエーションの一つに眠り目がある」

雪美「……」ウトウト

モバP「眠りかけのような薄目の状態――ちょうど今の雪美さんみたいな」

雪美「……ん……」カクッ カクッ

モバP「雪美……?」

雪美「……!」ピクッ

雪美「…………P……?」

モバP「仮眠室に行こうか」

雪美「……ん」コク

ちひろ「おねむな雪美ちゃんは口数が減りますねえ。まあ誰でもそうでしょうけど」

モバP「学校で体育の後の授業中とか、一度こうなるとなかなか起きていられないんですよね」

モバP「では、ちょいと夢の旅に行ってきます」


ちひろ「あ、プロデューサーさんは添い寝なんてせずに早く戻ってきてください」

330 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:28:32 ID:diGaG1SM
167

モバP「日常の一風景」

モバP「宵の空の星を眺める雪美さん」

雪美「……いい……天気……」

雪美「暗く……なっていく……」

雪美「空気も……冷たく……」

雪美「…………」

モバP「?」

雪美「……さみしい……」

モバP「スケールの大きな存在に臨むと圧倒されるよな。そして孤独感を覚えたりする」

モバP「もしも倒れそうになっても、俺が雪美を受け止めてやるさ」

雪美「……頼りに……してる……」


ちひろ「私を受け止めてくれるのはこの土手の原っぱだけでしょうか」

331 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:34:23 ID:diGaG1SM
168

モバP「雪美よ、世界は広いか?」

雪美「……うん」

モバP「俺が少年の頃も、世界は広かった。そう見えたよ」

雪美「……今は……違うの……?」

モバP「今は世界は狭まった。技術の発展が理由じゃない。それもあるのかもしれないが」

モバP「肝心なのは自分の体が大きくなって、頭の容量、もとい知識も増えたこと」

雪美「……」

モバP「単純に体の大きさが二倍になればスペースの感じ方も変わる」

モバP「広かった実家の部屋も今では小さなものさ。広さは変わっていないのにな」

雪美「……Pも……いつか……小さく……見えるように、なる……?」ペタペタ

モバP「ああ、相対的にな。そして老いると今度はまた世界が広く、遠くなっていくのかもな」

雪美「……ふくらんで……しぼむ……風船……みたい……」

332 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:36:56 ID:diGaG1SM
モバP「風船か……そんな膨らむ前の雪美さんだが、今は今を心行くまで楽しんでほしい」

モバP「歳なりの制約はあるだろうが、様々な経験をしてほしいんだ」

雪美「……校長先生が……そういうこと……言う……」

モバP「それがいつか、懐古する楽しみになる。それは悪いことではないと思う」

雪美「……Pは……楽しかったの……ね」

モバP「うん。昔は良かった昔に戻れたら、ではなく楽しかった過去があるから今と未来がある」

雪美「……思い出が……支えに……なる……」

モバP「個人的見解だがな。でももし良かったら、一緒に楽しい思い出を作ろうや」

雪美「……良かったら、なんて……分かりきってる……くせに……」

ギュッ

雪美「……Pは……私にとって……あまり、プロデューサー……らしくはない……かも」

モバP「そこはちょっと危惧する所ではあります」

雪美「でも……大事な……友達……、……それ以上…………」


ちひろ「プロデューサーらしさも取り戻してください」

333 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:39:30 ID:diGaG1SM
169

かな子「Pさんは食べるの好きですよね」

モバP「これだけが楽しみなんですよ――ってのは冗談だが、異論はない」

かな子「何で太らないんですか?」

モバP「いろいろ削ぎ落した実にスリムな質問だな」

モバP「端的に返すと、その分だけ頭と体を働かせているんだヨ☆」

かな子「……」ジーッ

モバP「疑いの眼差しを向けるのはやめたまえ。……もしかして、少しはぽっちゃりしていた方が好き?」

かな子「そんなことはないですよ。ただ、ちょっと羨ましいなって」

モバP「自己管理も仕事の内だが、あまり気にし過ぎると体に毒だぞ」

モバP「自分も以前、ちょっと増えたことに焦って食事の量を減らしたことがあるが、体調が悪くなった」

かな子「それはいけないですね。ケーキ食べます?」

モバP「いただきます! 飲み物はコーヒーにする? それとも紅茶?」

334 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:45:51 ID:diGaG1SM
――

モバP「かな子の作るケーキは美味しいな。夕飯が食べられなくなりそうだ」

かな子「Pさん、いつも美味しそうに食べてくれますね♪」

モバP「美味しく作ってきてくれるんだもの。当たり前だ」

かな子「でも、夕飯を食べられなくなるのはちょっと、良くないかな?」

モバP「そういう時は時間を空けた上で軽いものでバランスを取るから俺は平気だよ」

雪美「イチゴ……イチゴ……♪」ハムッ

雪美「んん…………おいしい……!」ニマー

モバP「雪美がトロットロに蕩けておるよ。いい仕事してますねぇ」

かな子「えへへ、うれしいなぁ」

モバP「さて。食べた分はしっかりパフォーマンスに変換してみせるぞ」

雪美「カロリーは……レッスンで……使う……! かな子も……やる……?」

かな子「う、うん。……いっぱい食べる人はフットワークも軽い、かぁ」


ちひろ「そこの二人は代謝が良いというか、燃焼効率が良いんですよね」

335 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:49:04 ID:diGaG1SM
170

モバP「雪美さんは基本的に対外には清楚系路線で売っている訳だが」

モバP「プライベートでは結構意表を突くような多彩な変化をする」

雪美「……P……?」

モバP「見惚れていた。伊達メガネにスタジアムジャンパー、デニムのミニスカートに(倒置法)」

雪美「……もっとよく……見る……?」キラキラ

モバP「見過ぎると良識が弛緩しそうなので、参りましょうか」

雪美「……参る」

モバP「デニムのミニスカートは裾がフレア状になっているのも良いが、やっぱりスクエア型は破壊力があるな」

モバP「シンプルでアクティブに見えてコケティッシュ。雪美が一般人であっても目を惹くよ」

雪美「……みんな……私とは……思わない……はず」

雪美「……でも……これもたぶん……あなたのせい……。……喜んで……くれるから……」

モバP「何だか、ごめんねぇ……そういう方向性を目覚めさせちゃって」


通りすがりの美嘉「アタシは逆に肌を隠す方向にするのもアリ……?」

336 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 18:54:20 ID:diGaG1SM
171

文香「……」パタン

モバP「読み終わったみたいだな」

文香「……はい」

モバP「どうだ? 俺のおススメは面白かっただろう」

文香「大どろぼうホッツェンプロッツ……何故またこの本なのでしょうか?」

モバP「たまには童心に戻って児童文学をじっくり読み直してみるのはいいぞ」

モバP「意外と幼少時には読み取れなかった新しい発見があったりする」

文香「……プロデューサーさんらしいですね」クスッ

――

モバP「話は変わるが、今日の文香はオフショルダーか。いつか着たことがあったな」

文香「はい。……自分で言うのも何ですが、大胆ですね」

モバP「そういう服を着てみるのは、ちょっとしたスリルがあったりするものか?」

文香「……どうでしょうか」

337 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 19:01:01 ID:diGaG1SM
文香「……しかしプロデューサーさんは、絶妙な露出具合が好きだと、小耳に挟んだものですから」

モバP「俺に見せるのが目的とは……アイドルの君たちも、さりげないアピール好きだよねえ」

モバP「そういう所は俺も好きだが」

文香「……それはプロポーズの言葉として受け取っても?」

モバP「面白いことを言いなさる」

モバP「あ、俺はワンショルダーもオシャレだなと思う。あとは片方だけ肩紐を掛けてみたり」

モバP「オフショルダーならタートルネックくらいのノースリーブと合わせるとこれも変則的で良い」

文香「……ほうほう、その手が……プロデューサーさんのフェティシズムは深いですね」

モバP「何か突然キャラ変わった?」

文香「いえ、全然……」

雪美「……こんにちは……あっ……! P……文香と……逢引?」

モバP「逢引や逢瀬とは違うよ。読書タイムが終わって息抜きの最中だ」

モバP「雪美も読む? マチルダは小さな大天才、という本だが」 ヨンダコトアル ナニッ!?


文香「……読書も良いですが、プロデューサーさんの観察も面白いですね」

338 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 19:04:02 ID:diGaG1SM
172

モバP「雪美のランドセルは何故赤い〜」

モバP「それは緑じゃないからさ〜」

ちひろ「何言ってんだこいつは」

雪美「……P……来た……、今日も……よろしく……」

モバP「ほい、ではランドセルを下ろしてもらいまして」

ポスン

雪美「……雪美……着艦」

ちひろ「雪美ちゃんは艦載機だったのか……」

モバP「つまりわたくしは空母ということですわね」

ちひろ「やめろ気色悪い」

雪美「……航空機は……燃料ないと……飛べない……。だから……いっぱい……補給、して……?」

モバP「はいよ。今日も寿命が長く保つように80%の満タンで良いな?」 ウン


ちひろ「バッテリー式なのかよ!」

339 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/16(土) 19:05:13 ID:diGaG1SM
今日はここまで
長崎は今日も雨だった

340 ◆ORDERq/08U :2019/03/23(土) 20:45:23 ID:vg06hLcE
173

モバP「日常とは異なる一風景」

モバP「山奥のバス停の待合所に座っている雪美さん」

雪美「……バスは……二時間に……一本……、そんな……秘境……」

雪美「……団長の……気持ちに……なるですよ……」

ニャー

雪美「あっ……猫……、……ふふっ……一緒に……待つ……?」

地猫・雪美「………………」

ブロロロ

雪美「? ……きた……!」

プシュー ガシャ

雪美「……○○……一緒に……帰ろう……?」


ちひろ「このPV、動画サイトに上げたら再生数が凄いことになっていますね」

341 ◆ORDERq/08U :2019/03/23(土) 20:47:35 ID:vg06hLcE
174

雪美「……プロデューサー、さん……」

モバP「佐城さん、これが今日のスケジュールです」

雪美「……」

モバP「……雪美と敬語で呼び合うのはどうもしっくりこないな」

雪美「……」コク

モバP「フォーマルシーンや単純に仕事の場でタメ口を使っていると咎められても仕方がない」

モバP「だから使い分けるのだが、ついつい素が出てしまったりするな」

雪美「……難しい……」

モバP「でも、親しい年下の子が常に敬語で話してくるのはそれはそれでロマンはある」

モバP「言葉だけ敬語で態度は対等、もしくは少し上から目線なんてなかなか強烈よね」

雪美「……そうですね。はぁ……全くこの人は……、……こんな感じ……?」

モバP「雪美は理解が早いなあ」ナデナデ


ちひろ「ロマンとは」

342 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 20:50:11 ID:vg06hLcE
175

モバP「年度末、卒業シーズンだなあ」

ちひろ「もう大方はその段階を過ぎて春休みに入っていますけどね」

モバP「この時期になると人の環境は常に新しく変化していく無常なものだと思い知る」

モバP「憂鬱ですよ……本当に」

雪美「……P……何か……あるの……?」

モバP「……実はな、俺……」

雪美「……」

ちひろ「まさか退職するとか異動するとか担当外れるとか言いませんよね?」

雪美「……えっ……」ジワッ

モバP「そんな安いドッキリはしませんって。雪美、悲しい顔をするのやめて心が痛い」

雪美「……いなくなるの……許さない……」ギュッ

ちひろ「罪作りな男ですね」

モバP「ちひろさんが不穏なことを言うからです」

343 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 20:51:49 ID:vg06hLcE
ちひろ「まあ会社が絶対に辞めさせませんから要らぬ心配ですよね」

モバP「なにそれこわい」

ちひろ「あなたが会社の主柱になってしまっているということです。人柱ですね」

モバP「同僚を人柱呼ばわりする人がいますか」

ちひろ「でも責任感の強いプロデューサーさんは、そういう扱いも悪くないと思っている」

モバP「……///」ポッ

雪美「……P……やめたくても……やめられないの……?」

モバP「みんなと仕事や交流が出来て楽しいから辞めたいと思わない。役得ですもん」

ちひろ「下心満載じゃないですか」

モバP「というかそもそも辞める気なら年度末にいきなり言うのは社会人にあるまじき様ですよ」

モバP「遅くとも一ヶ月前には報告して充分な引き継ぎをしておかないと迷惑がかかります」

ちひろ「そこは真面目なのか」

雪美「……良かった……。Pが楽しいなら……みんなも……うれしい……」

344 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 20:54:29 ID:vg06hLcE
モバP「……雪美」

雪美「……P……」

ダキッ

モバP「プロデューサー楽しい……ヤバい……へへ……」

ちひろ「利害が一致しているのは結構ですけど、ところで一体何に憂鬱だったんですか?」

モバP「おう、それそれ。実は昔から行きつけだった駄菓子屋さんがあるんですが」

モバP「そこが三月限りで辞めるそうで。おばあちゃん高齢だったし仕方ないのかなあ」

ちひろ「個人的な事過ぎませんかねそれは」

モバP「古いゲーム台とかもたくさん置いてあって今でもたまにアイドルたちと行っていたんですよ?」

雪美「……あそこ……無くなるの……? ……悲しい……」

モバP「冗談でしょうが、おばあちゃんから”お店継ぐならあげるよ?”って言われた時は心が揺らぎました」

ちひろ「……割とプロデューサーさん離脱の危機だったんですね」


モバP「雪美。最後にもう一回、遊びに行くか!」 ウン

345 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 20:56:55 ID:vg06hLcE
176

モバP「雪美はプロデューサー業には興味ある?」

雪美「…………えっ」ポカーン

ちひろ「相手は何歳だと思っているんですか」

モバP「まだ早いのは承知で、雪美は俺の良き理解者だ」

モバP「俺の仕事をよく(膝上で)サポートしてくれるし、体力があって気が利いて度胸もある」

モバP「勿論、アイドルとして昇り詰めてくれるのが本望だが、もしも同じ道を志したいと思うのなら」

モバP「いつか一緒にプロデューサーをやってみたいものだな。見果てぬ夢だ」

ちひろ「修羅の道に誘うのはやめなさい」

雪美「……先のことは……分からない……けど……今はまだ……アイドルで……いたい……」

雪美「……でも……プロデューサーだったら……Pと…………ん、……何でも……ない……」

モバP「夫婦プロデューサーとかカッコいいよな」

雪美「……はっきり……言うの……ダメ……」コツン


ちひろ「こういうムードの時は正直席を外したいんですけど仕事があるし……」

346 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 20:58:17 ID:vg06hLcE
177

杏「プロデューサーってさ」

モバP「ん、何だ?」

杏「雪美ちゃんと同衾したことはあるの?」

モバP「……アルヨ」

杏「声を上ずらせるならそこはせめて”ナイヨ”でしょ」

モバP「シンプルに同じ布団を被って休むくらいは、多少はね?」

杏「人畜無害だねえ。そこが良い所でもあるんだろうけどさ」

モバP「同衾(意味深)について聞きたいのであれば、分かりきったことじゃないですか」

モバP「それやっちゃうと犯罪。豚ボックスに入ることになるよ」

杏「モダンな言葉を使っちゃって……そっかぁ、思ったよりもまともだね」

モバP「まとものハードルが地面すれすれレベルに低くないですか?」

杏「そんなプロデューサーに当たって良かったと思うよ」

347 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 20:59:30 ID:vg06hLcE
雪美「……P……レッスン……終わった……」

モバP「おかえり雪美。ちょっとやる気が欠乏しているんでハグさせてくれないか?」

雪美「……めっ」

杏「冷静に見ると最後の一線は越えていなくてもこういうのは結構アウトだよね」

モバP「ジョークで軽口叩き合っているようなものだと思ってもらえれば」

杏「思えないよ」

モバP「あっはい」

雪美「……杏と……Pは……息が、合っている……」

杏「友人だからね。その割には仕事では手心を加えてくれないのが不満かな」

モバP「君にはこれでも最大限好きにさせてあげているつもりだよ」

杏「杏だけ好きに出来てもプロデューサーが付き合ってくれないとなー。例えば同衾とかね」

モバP「そろそろ杏ちゃんには口を閉じていただきましょうかねえ」ハイアメ

杏「貰える物は貰っておく」パクッ


雪美「……どうきん……?」

348 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 21:02:47 ID:vg06hLcE
178

「「「ごちそうさまでした」」」

モバP「ロケの帰りに寄ってみた食事処だが、川のせせらぎが聞こえるのが実に落ち着くな」

モバP「水が絶えず流れる音を聞きながら寝たり休まると何か心が安らぐ気がするよ」

小梅「でも水辺は……良からぬものを……引き寄せるよ」

モバP「そんな話も聞くが、実際多いものなのか?」

小梅「うん。でも、プロデューサーさんは大丈夫……だと思うよ?」

小梅「見えない人は……あっちもそんなに、干渉できないから」

モバP「霊感ないんだよなあ。信じていない訳じゃないが心の底では信じきれていないのか」

小梅「ただ、見える人と一緒にいれば……つられて見えるようになるかも……えへへ」

モバP「OH……。って、雪美はさっきから大人しいがどこを見ているのかな」

雪美「…………」

雪美「! ……? ……私……今……何を……」


小梅「雪美ちゃんは……うん。何か強い力で守られているよね」

349 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 21:04:31 ID:vg06hLcE
179

雪美「……P……」

モバP「……?」

雪美「聞いた……。喋り過ぎて……のど……痛いの……?」

モバP「……」コク

雪美「分かった……。……今日は代わりに……私がいっぱい……喋る……」

モバP「……?」

雪美「……? ……大丈夫……私も……やる時はやる……」フンス

モバP「…………」

雪美「……ふふっ……喋らなくても……何となく……分かる……? ……遠慮しないで」

雪美「…………えと……あ……最近は……花粉が……多い? けど……大丈夫……?」

雪美「…………やっぱり……こういうのは少し……苦手……」 ナデナデ 

雪美「ん……ありがとう……じゃあ……Pに……甘える」スリスリ


ちひろ「何か起きそうで何も起きないいつもの展開でした」

350 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 21:29:42 ID:vg06hLcE
180

モバP「桜が咲いているねえ。早いもんだ」

雪美「……きれい」

モバP「桜は散るのが早く、見頃はすぐに過ぎてしまう」

モバP「そんな儚さに美意識を見出すのが和の心と言えるのかな」

雪美「……」ジッ

モバP「ちなみに今の私の心は君のそのジャンパースカート姿にかき乱されているが」

雪美「…………Pは……儚くは……見えない……」キラキラ

モバP「言ってくれるなあ」

モバP「良いさ。俺は少し捻くれていてね、美化してもらえなくても長く咲き続けたいんだ」

雪美「……でも……その方が……安心……できる……」ギュッ

モバP「参った、雪美さんに手を繋がれると弱いんだよ」

雪美「……ふふ……これからも……ずっと……」


ちひろ「エンディングNo.180 『桜と共に』」

351 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/23(土) 21:32:06 ID:vg06hLcE
今日はここまで
ここはどこの箱庭じゃ

352 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/24(日) 13:57:24 ID:UbDIBBZI

同衾ネタを見てたら比奈せんせぇが添い寝に誘ってくる健全絵を思い出しました(スレチ)
https://twitter.com/fnfall1a1/status/958081835291918337

353 ◆ORDERq/08U :2019/03/30(土) 20:12:39 ID:HFW/QGRU
181

モバP「おはよう雪美」

雪美「……P……! おはよう……」

雪美「これから……お仕事……行くの……? 私も……学校……」

雪美「場所はちがっても……いっしょだね……。途中まで……二人で……行こう……」

モバP「おお、良いねえ」

テクテク

モバP「……雪美は最近、感情表現が豊かになってきたなあ。よく喋るようにもなったし」

雪美「……そんなこと……ない……」

モバP「無表情クール系ヒロインはそのままでも良いが、それが心を開くとよりグッとくる」

雪美「……?」

モバP「だが人を属性・記号で見ている訳ではないぞ? 雪美は雪美だから好きなのだ」

雪美「……Pは……好きなものに……正直……だね……」


雪美「私も……もっと正直に……なる……」ダキッ

354 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:16:22 ID:HFW/QGRU
182

モバP「日常の一風景」

モバP「首を傾げる雪美さん」

雪美「……」キョトン

モバP「あざとい」

雪美「……」クイッ

モバP「あっ、元に戻った」

雪美「……」

モバP「でも艶やかで滑らかなその髪が重力に沿って傾き垂れるのはたまらないものがあります」

雪美「…………」キョトン

モバP「あっ、また……。雪美の髪は量も多いせいか結構ダイナミックに動くねえ」

雪美「……」クイッ


ちひろ「雪美ちゃんは結構素で猫のような挙動をしますよね」

355 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:18:11 ID:HFW/QGRU
183

ガチャ

ちひろ「こんにちは。新しいアイドルの子ですね?」

雪美「……うん」

ちひろ「担当になってもらうプロデューサーを早速、呼び出しますから少し待っていてくださいね」

雪美「……」

ちひろ「千川です。……はい。……ええ、そうです。来てもらえますか?」

ガチャ

モバP「来たぞ」

ちひろ「お早いですね。佐城雪美ちゃん、こちらがプロデューサーさんです」

雪美「……」ポカーン

モバP「私がプロデューサーのモバPだ。君のような年頃の子は初めてだが、これからよろしく」スッ

雪美(……丸太、みたいな……腕……、手も……大きい……)

雪美「……」ブルブル

356 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:24:13 ID:HFW/QGRU
ちひろ「あら、怖がらせちゃダメですよ? プロデューサーさんったら」フフフ

モバP「こんな外見だ。所属アイドルからは熊男と呼ばれているが、まあ最初は仕方あるまい」

雪美(……浅黒い肌……髭……鋭い目……)

モバP「まずはその天中殺か暗剣殺といった顔は私に全部預けて、笑顔の練習から始めようか」ギラッ

ちひろ「プロデューサーさんの笑顔、素敵です……」

雪美(……笑顔が……邪悪……すぎる……)クラッ

雪美(つっこみ……不在の……恐怖)

雪美(……たすけて)

――

ちひろ「こうならなくて済んだ今の世界は、絶妙なバランスで成り立っているのかもしれませんね」

モバP「雪美ならこれはこれで何とか適応していきそうだがな?」

雪美「……私を……買い被らないで……」


ちひろ「ところでプロデューサーさんはキャラ変えとかなさらないんですか?」 ナイデス

357 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:27:21 ID:HFW/QGRU
184

モバP「たまに自分でも意外なくらい仕事に集中・没頭できて高揚感を感じる時はないか?」

凛「あるよ。言うなら、ゾーンに入る、って感じだね」フッ

モバP「あれは気持ちが良いよな。作業も捗るし」

凛「だね」

ちひろ「それを狙って発揮できるようになれたら良いんですけどね」

モバP「人間のやる気スイッチに通じるものがありますね。なかなか見つからないが」

ちひろ「第一あなたは普段から雑念が多すぎるんですよ。そりゃ見つからない訳です」

モバP「男は敷居を跨げば七人の敵ありとはよく言ったもんでござい」

凛「プロデューサーの敵は……内にありそうだね」

モバP「俺の中には傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲の七人の侍が」

ちひろ「それは七つの大罪だ」

凛「敵だらけ……それでも私たちは戦わないといけないんだ、現実と」

358 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:31:03 ID:HFW/QGRU
モバP「とりあえずゾーンに入っている最中は作業の手は区切りがつくまで休めない方が良い」

モバP「何かの拍子に接触が切れてしまうと、それまでの勢いが忽然と止まってしまう」

ちひろ「ただし止まろうがやる気が削がれようが、仕事は待ってくれませんけどね」

モバP「で、結局モチベーションが戻らないまま手を付けることもしばしば。乗りきれないのです」

凛「相当にマイペースだなぁ。……あっ、雪美だ」

雪美「……こんにちは」

雪美「……P……乗せて……?」ピョンピョン

モバP「……」

モバP「……いいぞ〜。こいこい」ニヘラ

ヒョイ ポスン

雪美「……」ムフー

凛「ぴょんぴょんは反則だよ……」

モバP「はぁー……何か雪美が乗ると余計な思考は全部吹っ飛ぶね」


ちひろ「なおその後のインプットが」

359 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:33:05 ID:HFW/QGRU
185 

雪美「最近……学校で……よく声を……かけられる……」

モバP「知名度的にはもう、ちょっとした有名人さんではあるだろうからな」

雪美「……少し……うれしい……」

モバP「良かったなあ。雪美は見てくれも良いから隙が無い」

雪美「……良くしたのは……P……」

モバP「せやろか? まあ芸能活動を始めて垢抜ける子は多いから間違いでもないか」

モバP「プロデューサーはシンデレラに魔法をかける魔女のようだとか誰か言っていたな」

雪美「Pが……魔女……」ジッ

雪美「……ふふっ」

モバP「笑うな」

雪美「……でも……Pは……王子様……の方が……合ってる……」

モバP「王子様、か」

モバP「俺は裏方側の人だから王子様役としてはどうなんだかな」

360 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:34:21 ID:HFW/QGRU
雪美「シンデレラが……がんばるのは……王子様の……ため……」

雪美「……私も……Pのためなら……がんばれる……」

モバP「雪美……」ジーン

モバP「ただそれだと魔女がちょっと立場がないから……魔女と王子様は実は繋がっているということで良いかな?」

ちひろ「何だその新解釈」

モバP「で、そんなシンデレラの体現とも言える雪美さんは現在上下ともジャージで膝の上な訳ですね」

雪美「……たまには……がんばらない……シンデレラ……」キラキラ

モバP「頑張らないのにこんなにキラキラできるとは……やはり天才か」

モバP「それにしても学校生活は上手くやれているようで何よりだ」

モバP「俺からすると有名故に高嶺の花として周りから距離を置かれたり遠慮されたりしないのかと思うが」

雪美「……みんな……エリート……だから……浮いてない……」

モバP「個性が特別にならない良い環境にいるんだなあ」


ちひろ「やさしい世界……なのか?」

361 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:36:45 ID:HFW/QGRU
186

モバP「俺の膝の上は特に誰の物とかではなく、いわば無料で一般開放しているようなものだ」

モバP「しているようなものなんだが」

輝子「どうした……?」ギシギシ

モバP「そうバウンドしないでくださらない? スタイル良い子がミニスカートで無防備ですよ?」

輝子「フフ……良いじゃないか、親友……。はしゃぎたくなるんだ」グリグリ

モバP「おい尻……君はどうしてそうなってしまったんだ星くん」

輝子「さあ、どうしてでしょう……?」クスッ

モバP「!」ドキッ

輝子「フーッハッハァァ!! このまま組んず解れつで――!」

雪美「……」ジーッ

輝子「レスリングでもしようかー」

雪美「わーい……」


ちひろ「事務所で何やってんだあんたらは」

362 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:51:49 ID:HFW/QGRU
187

ちひろ「今日のおやつは桜餅ですよ」

雪美「……」モグモグ

雪美「……少し……塩気……あって……おいしい……」

モバP「”今日のおやつ”が事務所で振舞われるのが何かもう生活感に満ちていますよね」

ちひろ「職場でもぐもぐタイムは賛否両論と聞きますけど、ここではもう定着していますから」

雪美「でも……桜もち……二種類……ある……」

ちひろ「関東の長命寺と関西の道明寺ですね。これは皮で巻いた前者ですけど」

モバP「西日本育ちの雪美はこっちの桜餅はあまり馴染みがない方かな?」

雪美「ん……でも……そういうの……他にも……たくさん……」

モバP「あるな。例えば雑煮とか、餅に餡子が入っていたり具や出汁が違ったり、地域で様々だ」

雪美「……ラーメン……うどんも……」

モバP「仕事で各地を回ったりするからメシもいろいろ知れて楽しいよな」


ちひろ「……結構庶民派なんでしょうか? 私たちって」

363 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/30(土) 20:53:37 ID:HFW/QGRU
今日はここまで
ここで会ったが百年目

364 ◆ORDERq/08U :2019/04/06(土) 20:40:55 ID:SyHDBtfo
188

モバP「雪美さんのちょっと色気のある瞬間」

モバP「結んだ髪を解く時」

雪美「……」パサッ

モバP「……桃源郷はここにあったか」

雪美「……」フルフル

モバP「髪にボリュームがあって羨ましいなあ。俺も伸ばそうかな」

雪美「……それは……やめた方が……」アッハイ

モバP「それにしても、髪を下ろす時、よりガツンとくるのは普段から常に髪を結んでいる子だと思う」

雪美「……結んでいる……方が……良い……?」

モバP「雪美に、特にベッドとかでそれをされるとオーバーキルだから、今のままで」

雪美「……分かった。……大切に……してね……?」

モバP「ああ、大切にするよ」


ちひろ「な、何の話だったの?」

365 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 20:43:12 ID:SyHDBtfo
189

モバP「主に夏、傘を持たず外を歩いていたら、すごい通り雨に遭う――」

モバP「そんなことは油断の多い小学生の頃はよくあった」

雪美「……」

モバP「大体はどこか適当な建物に入って雨宿りをして止むか弱まるタイミングを待つものだが」

モバP「たまに開き直ってそのまま雨ざらしになったりもしたな」

雪美「……風邪……ひきそう」

モバP「本当にね。水を吸った服をそのまま着ているのは普通に心地も良くない」

雪美「……うん」

モバP「家に帰ったら勿論すぐ風呂場行きで着替えさせられたよ」

モバP「……雪美の濡れた髪をバスタオルで拭いてあげたりしたいがなぁ、俺もな〜」

雪美「……///」


ちひろ「普通の会話から突然豹変するのはやめようね」

366 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 20:49:30 ID:SyHDBtfo
190

雪美「……」シュルシュル ファサッ

モバP「……?」

雪美「……! ……P……これ……どうしたの……?」

モバP「あきらに噛まれたんだ。ちょっと興が乗りすぎてね」

雪美「……キスマーク……?」

ちひろ「どれどれ見せなさい」

ちひろ「って、何だ……これはキスマークではなく歯形ですよ」

ちひろ「というか事務所で首元を肌蹴させないでください。変態ですか」

モバP「雪美が脱がせてきたんです。……”雪美が脱がせてきた”、何か響きがえっちぃですね」

ちひろ「だまらっしゃい」

ちひろ「第一、首筋を噛まれるってどんなムーディーな遊びをしているんですか」

モバP「あきらあかりりあむの三人と親睦を深める為に王様ゲームを」

ちひろ「はいぃ?」

367 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 20:51:12 ID:SyHDBtfo
モバP「ソフトな感じにやるから! と、りあむからの提案で参加したんですが」

モバP「最終的にあきらが吸血鬼の真似をすることになり、こうガブッと」

ちひろ「ガブッとじゃないですよ。そこはきちんと監督してください」

雪美「……」ムー

モバP「ゆ、雪美さん?」

ガバッ

雪美「……私も……Pに……印……付ける……」

カプッ

モバP「うっ……!」

雪美「…………ん……できた……ふふ」

モバP「」

ちひろ「」


雪美「……♪」

368 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 20:53:23 ID:SyHDBtfo
191

紗南「聞いてよPえも〜ん!」

モバP「どないしたんや」

紗南「雪美ちゃんにまた負けたの〜!」

モバP「ゲームでか? 紗南が雪美にゲームで負けるたあ天変地異の前触れかい」

雪美「……失礼な……」

モバP「だがジャンルにも寄るな。アクション、格闘、落ち物パズル等いろいろあるが」

紗南「桃太郎電鉄」

モバP「ボードゲームの引き運はね……」

雪美「……今日は……絶好調の……日だった……」

紗南「雪美ちゃんさくま並に強いんだよ?」

まゆ「呼びました?」ヒョコッ

紗南「うわあっ!? びっくりした!」

369 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 20:55:47 ID:SyHDBtfo
モバP「紗南。ウチにはこずえとか芳乃とか人知を超えた存在がいるだろう」

紗南「その二人も勝負事とかはやたら強いんだよね」

モバP「雪美だったらそんなことはないはずと油断してかかったのではないか?」

紗南「うう……まさかそんな」

モバP「もっと技術の要るゲームなら勝てるだろうに」

紗南「そこはほら、ゲストと経験で差が出るもので対決するのは何だかなって思うじゃん」

モバP「人には得意分野があるからな。クイズゲームでもノンセクションより特定ジャンルが正答率高いとか」

まゆ「まゆはプロデューサーさんに関するクイズなら負けませんよ」

雪美「……Pの、ひざのことなら……」

モバP「俺の膝に関するクイズの出題とは何ぞや」

モバP「しかし雪美は将棋とかも出来るから、ただ運だけで勝ってくる訳じゃないぞ」

紗南「Pさんが特訓してたりはしないの?」

モバP「してるわ」 オイコラ

370 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 20:58:16 ID:SyHDBtfo
紗南「というかPさんも一緒にやろうよ! まゆちゃんも!」 イイデスヨ

モバP「いやあ、桃鉄とか人生ゲームとかは最悪リアルファイトになるでしょ」

まゆ「プロデューサーさんとリアルファイト……」

雪美「Pと……」

紗南「……」

三人「……///」

モバP「何故照れる」

紗南「でも、やっぱりこういうのは四人プレイでやるのが一番面白いよね!」

モバP「普段ソロプレイのぼっちを舐めんなよ」

紗南「あっ……ごめん」

モバP「いや、気を遣われると逆に申し訳ない」

雪美「準備……できた……。……始めよう……」ポスン


紗南・まゆ「対戦でも膝に乗るのか……」

371 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:00:37 ID:SyHDBtfo
192

モバP「」

菲菲「出端から硬直してるネ。プロデューサーさん、ふぇいふぇいダヨー」

雪美「……雪美だよー……」

モバP「はっ……!? 君たちチャイナドレスではないか!」

雪美「……」キラキラ

モバP「一般的なサイドスリットのワンピースだけでなく、スカートと合わせているんだな」

菲菲「春麗みたいに露出するのはネー、ちょっと勇気が要るヨ」

雪美「……きたえぬかれた……太もも……」

モバP「あれはさすがにね……股圧でリンゴ潰せるんじゃないかみたいな」

菲菲「発想が斬新ダヨ……それはそうと! プロデューサーさんに桃まんを作ってきたヨ!」ハイ

雪美「私が……調理補助……した」エッヘン

モバP「わお! これは美味しそうだ。食べよう食べよう」

372 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:02:20 ID:SyHDBtfo
――

モバP「いや、実に中華情緒のある味がしたよ。ごちそうさまでした」

菲菲「お粗末様でした」

モバP「菲菲と雪美二人でよく作ったな。手作りはさすがだ」

菲菲「もっと褒めても良いんダヨ? 遠慮いらない」

モバP「それにしても何故桃まんなんだね?」

菲菲「プロデューサーさんは桃が似合っているから……仙人みたいだもんネ」

雪美「……」コク

モバP「俗世から離れているというか浮世離れしているとは言われることもあるが」

菲菲「普段は隠しているだけで空を飛んだりできそう」

モバP「ないよ。そんな便利が力があったら出社する時に使うわ」

雪美「……本当かな……?」

373 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:05:16 ID:SyHDBtfo
モバP「……そういや雪美が菲菲みたいにシニヨンを二つ作っているのは珍しいな」

雪美「……髪型の……練習中……」

モバP「ほう。……まあ、雪美娘々はいろいろと変化してくれる方が俺は嬉しい」

雪美「……にゃんにゃん?」

菲菲「娘々とは……かくかくしかじか……ダヨ」

雪美「……にゃ〜ん……」

モバP「まあ日本ではあまりニャンニャンは使わないか。変な意味に取られかねないし」

雪美「……?」

菲菲「日本のニャンニャンってどういう意味ネ?」

モバP「30年以上前でもう完全に死語と化しているかもしれないが、何々とか××とか」

モバP「人前で言葉に出すのが憚られることだ、うん」

菲菲・雪美「……?」


ちひろ「理解できる自分が少し悲しい」

374 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:07:30 ID:SyHDBtfo
193

紗南「レッドスクリーンってびっくりしない?」

モバP「どうした。何をしたらそんなものを拝むことになる」

紗南「exeゲームをやっていたら脅かしでやられちゃってさ」

モバP「なるほど。ああいうのは悪意が露骨だからな。レッドは目にくるし勘弁してほしいね」

モバP「全画面攻撃はブルースクリーンでもブラックバックに白字でも怖いのに」

紗南「そんなに詳しいということは、Pさんもホラーゲームやるんだね」

モバP「いや、どちらかと言うとPCやゲーム機本体のエラーだ」

紗南「えぇ……。Pさんこそ何をしたらそんなものを拝むことに」

モバP「紗南、突然理不尽に訪れる現実ほど怖いホラーは無いんだ。バックアップはしっかり取っておけ」

モバP「でないとこうなる」

雪美「brinGmeBAckthereIaMaLivehereIwilLneverletYouforgetabOutme」

紗南「ひいっ!?」


――

紗南「……あ……ゆ、夢かあ……」

375 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:08:57 ID:SyHDBtfo
194

モバP「俺は常日頃甘かった。生チョコ&ミルクの欲張りダブルホーン並に甘かった」

モバP「雪美め、何をしても俺ならやり返さないと侮りおって。許さん! お仕置きじゃあ!」ガバッ

雪美「……きゃー」

モバP「今回の罰は、おお何と恐ろしい! くすぐりの刑だ!」コチョコチョコチョ

雪美「……ふふっ、……あはははっ!」

モバP「どうだどうだ〜! 足の裏は!」コチョコチョコチョ

雪美「や、やめて……あはははははっ……ひーっ」

モバP「まだまだぁ! 容赦せんぞぉ!」コチョコチョコチョ

雪美「……っ! ……っ!!」バンバン

モバP「とどめは脇だ、くらえ!」

パシッ

モバP「誰だ、邪魔をするんじゃな……あ!」


巴「楽しそうじゃのう? うちも混ぜてくれんか?」ゴゴゴゴゴ

376 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:12:16 ID:SyHDBtfo
195

モバP「仕事に没頭していたらエイプリルフールをすっかり忘れていた」

ちひろ「今日はなんにもないすばらしい一日だったまる」

モバP「ぼくなつはやめて」

ちひろ「何かとっておきの嘘でも吐いてみる計画だったんですか?」

モバP「今日はエイプリルフールじゃないぞ? という嘘を」

ちひろ「すぐバレる嘘を吐くな、と言われたことありませんか?」

モバP「ありますあります」

雪美「……P……」

モバP「お、どうしました雪美さん」

雪美「今日は……一体……何日……?」

モバP「そりゃあお前……四月一日だろう。わたぬきさんですよ」

雪美「……じゃあ……昨日は……?」 ン? アレ?


ちひろ「こいつらいつも無限ループにはまってんな」

377 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/06(土) 21:13:48 ID:SyHDBtfo
今日はここまで
今日と明日が出会う時

378 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/07(日) 17:40:10 ID:CJJRU4yY

あかりあきらりあむの3人がモバPとソフト王様ゲームで遊んでるところを想像すると和む
>>286で出てた噛みネタを今になって回収してくるとは

379 ◆ORDERq/08U :2019/04/13(土) 21:34:47 ID:B3JbJDHM
196

雪美「……P……あそぼ」

雪美「……P……元気……ない……? 私が……元気に……してあげる……」

雪美「……P……もっと……私に……頼って……」

雪美「……もう……くすぐったい……ふふっ」

雪美「……いけないおてては……この子……?」

雪美「……あっ……そこ……気持ちいい……もっと……ほしい……」

雪美「……P……温かい……」

雪美「……いつまでも……どこまでも……深く、繋がって……いよう」

――

ちひろ「お前はなんちゅう犯罪的なボイスを録っているんだ」

モバP「普段のやり取りを録ってみただけなんですがね」

モバP「まあ改めて聴き直すと何とも微笑ましく……はなく千枝ちゃん並には危ないなこれ」


ちひろ「物分かりが宜しいようで」

380 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 21:38:33 ID:B3JbJDHM
197

モバP「日常かどうかは知らない一風景」

モバP「暗闇で目を光らせる雪美さん」

雪美「……」キラッ

モバP(やだ……物陰からこっち見てる……)

雪美「……」ジリジリ

モバP「…………」ソワソワ

雪美「…………」ジーッ

モバP「……今だ逃げるっ!」ダッ

雪美「待てっ!」バッ

ガバッ

雪美「P……もう……どこにも……逃がさない……」

モバP「たはは……参ったなあ」チラッチラ


ちひろ「よぉし、その男はおまえにくれてやる。好きにしろッ!」 ヤッタゼ

381 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 21:40:43 ID:B3JbJDHM
198

モバP「お父さん、お母さん、お元気ですか。私もペロもとても元気です」

モバP「仕事の方も何とか軌道に乗って少し自信がついたみたい」

モバP「(中略)落ち込むこともあるけれど、私、雪美の長い髪が好きです」

雪美「お、おう……」

ちひろ「お前は一体誰目線で独白をしているんだ」

モバP「でも雪美がおかっぱだったとしたらそれもそれで全然アリだと思います」

ちひろ「同意します」

雪美「……短く……してほしい……の?」

モバP「長いままでいてほしいし短い君を見たくもあるという二律背反だよ」

雪美「もう……わがまま……」

ちひろ「ですけど芸能の仕事をしていると例えばドラマに出演するなら、髪型指定されたりしますよね」

モバP「ショートボブでオファーが来たら雪美はどうする?」

382 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 21:51:19 ID:B3JbJDHM
雪美「…………」ウーン

モバP「髪は伸びるものとは言っても、元が長いと一朝一夕で元通りとはならないから悩んで当然か」

雪美「……とりあえず……今は……このままで……」

雪美「……でも……小学校……過ぎたら……少し短く……する、かも」

モバP「そうか。まあ、小学生くらいなら良いけど中高であまり長い髪の子はそういないよな」

ちひろ「その辺は校則とかありますからね。結ぶか、肩までにしろなんて言われたり」

モバP「もし、雪美が阿良々木月火みたいにばっさり短くしたら……ああ」

雪美「……短く……したら……?」

モバP「いや、やめよう。想像するだけで平静を保てなくなりそう。仕事なんか手に付きやしないだろうね」

ちひろ「はた迷惑な大人だなあ」

モバP「突然髪を切ってきましたとか言って目の前に現れたら卒倒も辞さない」

雪美「それは……びっくりする……でも……面白そう……!」

モバP「面白がるな。しかし乙女の脅かしは許せちゃうのが悔しい」


ちひろ「プロデューサーさんは実に守備範囲の広い面食いですよね。でないと務まらないでしょうけど」

383 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 21:56:51 ID:B3JbJDHM
199

モバP「じゃあ逆に雪美にさせてはいけない格好を考えてみませんか」

ちひろ「突然何が”じゃあ”なんやら」

モバP「ツインエンジェルBREAKのエンジェルサファイアとか」

ちひろ「はあ」

モバP「魔法騎士レイアースの龍咲海(魔神モード)とか」

ちひろ「はあ」

モバP「ファンタシースターオンラインの青フォニュエールとか」

ちひろ「どうしてあなたはそう同系統の物を羅列するんですか」

モバP「青基調の涼やかなトップスに、黒のレオタード風ボトムス。半分水着みたいでセクシーです」

ちひろ「如月すみれや龍咲海みたいな中学生でもアレなのに小学生に着せたら犯罪臭MAXですね」

ちひろ「……いけなくなかったら着せたいつもりじゃないですよね」

モバP「ソンナコトナイヨー」

ちひろ「こいつすげぇ変態だぜ?」

384 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 21:58:39 ID:B3JbJDHM
雪美「……楽しそうに……話、している……ね」

ポスン

雪美「……Pの温度は……今日も……快適……」

ちひろ「本当、膝乗りに飽きませんねえ」

雪美「それが自慢……」ニコ

ちひろ「はう……こんな無垢な良い子に私欲で破廉恥な格好をさせるのはダメです」

モバP「分かってますって」

ちひろ「本当ですかね」

モバP「良いこと悪いことの線引きも大事ですが、ちひろさんは冗談を冗談と分かった上で乗ってくれますから」

モバP「そういうところ、嫌いじゃないですよ」

ちひろ「……あなたも、本当に悪いことする時は黙って実行するでしょうからね」ハァ

モバP「そうそう、ここで話をしている限りは安全です――って、しませんよ」

ちひろ「まあ、雪美ちゃんが乗っている限りはそう悪さも出来ないのは確かですね」


雪美「……ふふふ」

385 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:02:26 ID:B3JbJDHM
200

モバP「春も酣。過ごしやすい朝だね、雪美さん」

雪美「ええ、Pさん……」

モバP「雪美さんと一緒になってもう四十年か」

モバP「楽しいこと、喜ぶこと、驚くこと、辛いこと、悲しいこと――いろいろあったな」

雪美「……それでも……早いものです……」

モバP「ああ。俺も今じゃすっかり老けてしまって……」

モバP「雪美さんのおかげで歳の割には若く格好良くはいられているが」

雪美「……あなたはいつまでも……私の一番です」

モバP「うん……そうなんだがな」

雪美「……?」

モバP「雪美さんは四十年……どころか下手すると出会った頃から本当に変わらないな」

雪美「まあ……お世辞は結構ですよ」

386 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:05:55 ID:B3JbJDHM
モバP「いや、冗談抜きに雪美さん、全く歳を取りませんよね」

雪美「……」キラキラ

モバP「こうして着物が似合う、物腰はすっかり落ち着いた上品な女性なんだがな」

雪美「……猫だって……見かけはほとんど……老けないでしょう……?」

雪美「こう見えても……昔のような激しい運動は……もう、できませんよ」

モバP「何てことだ、雪美さんは猫だったのか。もしくはエルフか?」

雪美「エルフは……晩年に外見も一気に老いて死ぬ……なんて言いますね」

雪美「もし私が……先に、逝くようなことがあれば……その前に姿を消したい……」

雪美「ペロも……衰弱した自分の死に際は見られたくないと……旅立ってしまった……」

モバP「そんなこともあったな……だが、子どもたちや孫たちはどうする」

雪美「……冗談ですよ。……でも……あの時のように、綺麗なまま引退するのも……悪くない……」

モバP「アイドル活動か……まだ未練があるか?」

雪美「いいえ……あなたと一つになれて、これだけ幸せに恵まれたんですもの……」

387 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:08:18 ID:B3JbJDHM
ピンポーン ハイハイ ガチャ

こずえ「雪美さんとPさんに、ご挨拶に来たよー。元気そうだねー」キラキラ

芳乃「おや、懇ろな一時をお邪魔してしまいましてー?」キラキラ

雪美「あっ……こずえさんに芳乃さん……ふふふ……こんにちは」

雪美「まあ上がって……お茶でも入れますよ」

モバP「……外見が変わらない子が多すぎやしませんかね?」

――

モバP「……」パチリ

モバP「――はぁー」

晶葉「おはようP。未来の今日を体験できる装置はどうだったかな?」

モバP「う〜ん……俺の心象風景が映し出されたのかなあ。あれが未来だとちょっと怖いわ」


晶葉「……未来とは人の希望でもある。つまりはそういうことでは?」 エッナニソレハ

388 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:11:46 ID:B3JbJDHM
201

紗南「このおっさんはどうしてこう攻撃を外すのかなー」

モバP「おや、実況収録中……ではなさそうだな」

紗南「あっPさん。残念だけどこのゲームは一人用なんだ」

モバP「良いってことよ。誰かのプレイをただ見つめるのも好きだ」

モバP「ついでに言うと酒とつまみでも横に置いてまったり観戦だね」

紗南「プレイするより動画見るのが好きなタイプかな? でもこのゲームは長丁場だよ〜」

ピロリ ザザッ ピロリ

紗南「ああ〜何連続で外すんだ! あっという間にピンチじゃないか!」

モバP「トルネコのおっさんやシレンのおにいちゃんはそれが様式美だから仕方ない」

紗南「目の前で寝ている相手に対しても攻撃外した時はさすがに絶句だよ」

モバP「試行回数が多いゲームだから割と奇跡的な屑運に遭遇することも多少はね」

モバP「ローグライクは奥深い。底なし沼かもしれないがそれが良い」

389 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:13:16 ID:B3JbJDHM
雪美「……ローグライク……?」

モバP「おう雪美。そういうゲームのジャンルだよ」

紗南「雪美ちゃん! あたしに引き運ちょうだいな〜」

雪美「やってみる……。……むむむ……む〜ん」

紗南「あ、サイキックパルプンテはたまに事故るからやめとこ?」

モバP「前科あるのか……怖や怖や」

雪美「……何が、起こるか……分からないのが……人生……」キリッ

アハハハ

紗南「他愛ない話だけどさ」

モバP「何だい」

紗南「ローグライクにアイドルがモンスターとして出てきたらって妄想しない?」

モバP「しますねえ。いろいろアイデアが膨らみますですよ」

モバP「もっとも、本家もびっくりなくらい種類が多すぎて全員は出せないだろうがな」

390 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:16:14 ID:B3JbJDHM
雪美「……」

モバP「雪美さんは何となくこっちを沈黙状態にしてきそう」

紗南「メルモンかな?」

モバP「というか雪美さんに口を塞がれて沈黙状態にされたいですね」

雪美「……」ムギュッ

モバP「……!」

雪美「……大人しく……なったね……」

紗南「雪美ちゃんに大人しくさせられちゃうとか、良いなあ」

雪美「……たまに……口で……塞いだりも……する」

紗南「Pさん……いくら仲良いからって乳繰り合うのも程々にね」

モバP(そこはさすがに誇張表現だよ)

紗南(はっきり否定はしないのか……というか脳内に直接来ないで)


ちひろ「不埒な意識を感知したのでプロデューサーさんを捕まえに来ました」ガチャッ

391 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:19:01 ID:B3JbJDHM
202

モバP「んー、んまい」モグモグ

ちひろ「プロデューサーさんのお昼ごはんはたこ焼きなんですね」

モバP「笑美が差し入れてくれました。かつお節がたっぷり乗っていてボリュームありますよ」

ちひろ「へー」

モバP「お一ついかがです? はい、あーん」

ちひろ「勢いで何をやろうとしているんですか。結構です」

モバP「残念。しかし容器がまた発泡で無地の折蓋で、昔ながらのファストフード感があって良いですよね」

ちひろ「シンプルイズベスト、ですか。今はたこ焼きだと木舟のようなオシャレなものもありますからね」

雪美「……」アーン

モバP「……ん? ……はい」 パクッ

雪美「……ん……これは……いいダシを使ってる……」

モバP「雪美さんは意外にも食通やね」


ちひろ「たこ焼きや焼きそばは青のりが歯に付きやすいんで、食べたらしっかり歯磨きしましょうね」

392 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 22:20:18 ID:B3JbJDHM
今日はここまで
なのにあなたは京都へゆくの

393 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/13(土) 23:35:04 ID:cSHQpc1I

ピロリ ザザッ ピロリとかメッチャ聞き覚えのある効果音で草

394 ◆ORDERq/08U :2019/04/20(土) 20:10:03 ID:AQkdeQ8c
203

モバP「雪美はカレーライスは好きかい?」

雪美「……すき」

モバP「基本的に外れがないよな、カレーって」

雪美「……辛いのは……少し苦手……」

モバP「まあ意図的にやたら辛くしてあるのはね。ただ基本は誰でも好きな定番中の定番メニューだ」

雪美「……うん」

モバP「ただ家で作ろうとすると、野菜と肉を切って火を通して水を入れてルーを溶かして、と手間だ」

モバP「どうしても一度にそれなりの量を作ることになりがちで、独身だと持て余す」

雪美「……誰かと一緒に……食べるのが……おいしい……」

モバP「そういうことだな。……俺、久々に家カレーを作りたいんだ」

雪美「……いいよ」

モバP「やった!」


ちひろ「炊飯器のスイッチを押し忘れないようにしましょうね(経験者)」

395 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:13:17 ID:AQkdeQ8c
204

モバP「日常ではない一風景」

モバP「絶海の孤島を旅する雪美さん」

NO DATA

ちひろ「シチュエーションないのか。まあ、あったら驚きますけど」

モバP「南大東島や青ヶ島あたりに行って、本土から隔絶された場所で一人きり」

モバP「世界から取り残されたような気分に浸って軽く絶望を感じちゃったり?」

ちひろ「島民の方に失礼だぞ」

雪美「……遠い……帰りにくい所に行くのは……こわい……」

雪美「でも……一緒にいてくれる……仲間がいれば……」

モバP「もしそんな仕事が来たなら俺がスタッフになって同伴するよ」

雪美「……心強い……約束……ね」

モバP「まあそういう私も結構離島恐怖症ではありまして、オアフ島規模でも不安になるくらい」


ちひろ「それただのホームシックでは」

396 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:14:40 ID:AQkdeQ8c
205

モバP「このところはすっかり暖かくなり日中20℃は軽く超すようになってきたな」

雪美「……うん」

モバP「雪美は元気そうだな」

雪美「私も……ペロも……元気……」

モバP「良いことだ。寒いと身を寄せ合って暖を取るというのが動物的で情緒があるが」

チョコン

雪美「……?」

モバP「暖かくてもこうして膝の上に乗って接してくるのは雪美的だな」

雪美「……私的……? ……変なの……」

モバP「晩春から夏、初秋あたりまではここに乗ってくれる子は減るんだ。ぬくいからね」

雪美「……」

397 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:18:23 ID:AQkdeQ8c
モバP「その点、雪美は物好きだと言えるかもしれないな」

雪美「……別に……物好きじゃ……ない……」

モバP「そうか? ちなみに、こうしても暑苦しくはないか?」ギュッ

雪美「……うん……大丈夫……」

モバP「例え暑くても寄り添えるのはよほど相手を気に入ってでもいないとできないことだ」

モバP「気に入ってもらえているのなら素直に嬉しいが」

雪美「……どんな時でも……これが……Pとの……共鳴……」

モバP「じゃあさ、俺が風邪に罹ったとしても、雪美はお構いなしに膝に乗るかい?」

雪美「……乗っていたら……うつる……かも……」

雪美「……でも……一蓮……托生……」

雪美「Pと、私……二人で……溶け合う……」

モバP「……病気には罹らないようにしなくちゃなあ」


ちひろ「ベタベタし過ぎて脱水症状とか起こさないでくださいよ?」

398 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:25:02 ID:AQkdeQ8c
206

モバP「疲れたぜ」

奈緒「どうしたんだぜ?」

モバP「ちょっと間違った霧雨魔理沙みたいに言うのね。……不覚にもときめいた」

奈緒「ば、ばかっ! つい韻を踏んじゃっただけだ!」

奈緒「……Pさんは東方も知っているんだな」

モバP「奈緒こそ。まあ、本家のシューティングゲームはやったことがないんですがね」

モバP「サブカルに触れていると独り歩きした音楽やキャラが知らず知らずの内に侵食してくるジャンルだよ」

奈緒「あたしもそんなに詳しい訳じゃないけど、気づいたら知ってたな」

モバP「まずシューティングって精密動作を要求されるから苦手で、パロディウス以来触っていないね」

奈緒「パロディウスはネタを理解するのが難しい気がする……」

奈緒「脱線から話を戻してさ、Pさんはどうして疲れているんだ?」

モバP「よくぞ聞いてくれました。事の始まりは一週間前のことなんですがね――」

奈緒「あっこれ面倒臭いやつだ」

399 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:27:27 ID:AQkdeQ8c
――

モバP「という訳で、ペロとその友だち五匹とかくれんぼをしていましたらくたびれまして」

奈緒「一週間前の前置きは結局関係ないのかよ……」

雪美「……Pは……ペロたちに……とても、気に入られている……」

奈緒「しかも話の合間に雪美が設置されてるし」

雪美「……ぶい」v

奈緒「…………ぶい? ……へへっ」v

モバP「この世の天国かな?」ジーッ

奈緒「まじまじと見つめるな!」

奈緒「……はぁ……だいたい猫とかくれんぼって、仕事しなくて良いのか?」

モバP「それをちょっと本気を出して片づけたところで今に至るんですよ」

奈緒「それで片づけられるのも凄いよ……あっ、書類ここ間違ってないか?」

モバP「ん、どれどれ…………」


モバP「……奈緒、天才」b ヤメロヨ

400 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:34:38 ID:AQkdeQ8c
207

ダダダダッ

肇「あ、Pさんだ。……Pさん!」

モバP「はっ? ……や、やぁ肇」ゼェゼェ

肇「器はあっても心ここにあらずという様子ですね」

モバP「そういや心を丸洗いしてベランダに干しているままだった」ハァハァ

肇「ふふふ、ユニークな冗談。なんだいつもの調子のPさんでした」

モバP「今、追われているのよ。意識がそっちに向いてしまっている」フゥ

肇「それは大変! 誰に?」

バサバサバサ

モバP「ひいっ!? お、お助け〜!」バッ

肇「大量の形代……というか人形? ちょっ、Pさん抱き着かないで///」

??「むぅ……肇さんを盾にするとは〜」

肇「この声……」

401 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:40:26 ID:AQkdeQ8c
??「そ〜な〜た〜」 バサバサバサ

肇「人形が寄り集まっていく……!?」

芳乃「……此度はー、わたくしのおせんべいを勝手に齧ってー、不敬でしてー、出ませいー」

肇「……芳乃ちゃんが顕現した……」

モバP「悪気はなかったんだ! 許してくれ、この通りだ!」

芳乃「……では、何故逃げるのでしてー?」

モバP「芳乃が追いかけてくるからだよ!」

肇「追いかけられると逃げたくなる……人間心理ですか」

芳乃「ふむ……では少し落ち着いて話をしませー」

モバP「ああ。……いやあ、何かから逃げるってのはスリル満点で生きてる実感がするね本当」

芳乃「楽しそうですねー。ではもっと楽しみましょうかー?」 バサバサバサ

モバP「わーっ!? やっぱり今の無しでお願えしますだーっ!」ダダダッ

肇「あっ……Pさん、もっと構ってほしかったです……」プクー


雪美「…………すごいものをみた」

402 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:47:53 ID:AQkdeQ8c
208

モバP「働けど働けど猶我が生活楽にならざりじっと手を見る俺モバP」

ちひろ「余分な物が四字ほどくっついていますね」

モバP「オーバーな引用をしましたが、我々の給料って適正なんでしょうかね?」

ちひろ「個人的には不満はありません。強いて言えばあなたがドリンクなどを買ってくれたら私は潤います」

モバP「そこは隠しませんね。まあ、食欲がない時にぐいっと一本飲むと効きますから重宝はしていますよ」

ちひろ「待て、私のドリンクは胃腸薬じゃない」

雪美「P……貧乏……?」

モバP「いんや。豪勢な暮らしとは無縁だが貯金は作れているからな」

モバP「要求するとしたら自分の賃上げよりアイドルの待遇向上になるだろうね」

ちひろ「まあご立派だこと」

雪美「……埋蔵金……探しに……行く……?」

モバP「社会の授業で出てきたのかな? 最近”埋蔵金”なんてロマン単語は聞かなくなったなあ」

ちひろ「昔はテレビでよくやっていたらしいですけどね」

403 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:50:47 ID:AQkdeQ8c
むつみ「埋蔵金……金色の響きがしますね!」

モバP「おうむつみよ、息災であったか。息子がお前の帰りを待ちわびておるぞ」

むつみ「世界中を飛び回って滅多に家に帰ってこない冒険家の父親みたいな扱いですか?」

モバP「ああ良いっすねえ」

ちひろ「埋蔵金探しが流行らなくなったのは、今の時代、科学が発展したからなんでしょうかね」

モバP「地中に大判小判ざっくざくあったりしたら探知できそうではありますね。つまり、ない……」

雪美「昔話では……大判小判……よくあるのに……」

むつみ「でも、石油や温泉を掘り当てるとかよりは、やっぱり金銀財宝ですかね! 光り物は強し!」

ちひろ「私は石油や温泉でも充分です」

モバP「何にしても、地道に財を築くことに専念するより、たまには一獲千金を夢見るのも人間らしさだな」

むつみ「その通りです! という訳で取り出しましたるは謎の宝の地図」 オォー

モバP「何か物件拝見トレジャーバトルで見たようなそれだが、出所は?」

むつみ「麗奈ちゃんですね」


モバP「……ここは釣られようか」

404 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:54:55 ID:AQkdeQ8c
209

モバP「今朝は変な夢を見たんだよ」

雪美「……ほー」

モバP「UFOに蘭子ダイブ姿の蘭子が何十人もキャトられているのを呆然と見ている夢だ」

雪美「……宇宙人……蘭子を集めて……何をする……」

モバP「さあな。後で闇に飲まれてブラックホールになったりして」

雪美「……こわい」

モバP「ただ、逆再生の夢を見ていた可能性もあるな。たまにそういうことあるんよ」

モバP「つまりUFOから何十人という蘭子が降り立ってくる侵略」

雪美「……それもこわい……」

モバP「怖いだろう? 怖いねぇ。怖いから、俺、寝る」

雪美「……また寝るの……? ……次元大介……みたいに……言って……」

アハハハ フフフ


ちひろ「頭の中身が前衛的過ぎませんかねこの人」

405 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 20:58:09 ID:AQkdeQ8c
210

モバP「雪美さん……変わり果てた姿に……」

雪美「……?」

モバP「それは杏の”働いたら負け”Tシャツじゃないか」

雪美「ユニフォームとして……もらった……似合う……?」キラキラ

モバP「何のユニフォームだよ。似合うがさ。いや、似合っちゃいけないんだよ」

雪美「プリントシャツは……いろいろ……ある……」

モバP「結構ロクでもない類の標語とかキャラクターとか書かれた物も巷には多いな」

雪美「……これで……バンダナ巻いたら……ラーメン屋さん……」

モバP「さすがにこれ着て営業しているラーメン屋さんはないよ!?」

雪美「Pも……着たい……? 待って……」

モバP「待て待て脱ぐんじゃない。さすがにサイズが合わないから」

雪美「じゃあ……もう一つ、手に入れて……ペアルック……しよう……」

モバP「不健全なペアルックだなあ……」


ちひろ「違う意味でも不健全に見えますけどね」

406 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/20(土) 21:00:03 ID:AQkdeQ8c
今日はここまで
あなたは私 私はたわし

407 ◆ORDERq/08U :2019/04/27(土) 23:07:55 ID:zKDApdpA
211

モバP「ただいま戻りました。すっかり夏ですね」

ちひろ「あらプロデューサーさん。ついこの前は春とか言っていたのに」

モバP「春と思えば夏が来て夏と思えば夏のまま、ですよ」

ちひろ「それは嫌だなあ……おや、顔に汗が」

モバP「日差しが強かったものですから」フゥ

雪美「……おつかれさま……」フキフキ

モバP「ありがとう雪美さん」

雪美「……P……暑がり……?」

モバP「ああ。体温調節力が人並以上って訳じゃないから気を付けないと自律神経失調症が怖い」

雪美「……暑がりなら……同じ……だね……」ニコ

モバP「じゃあ、一緒にシャワーでも浴びてきますか?」

雪美「賛成……」


ちひろ「流れるようにアウト」

408 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:09:50 ID:zKDApdpA
212

モバP「日常の一風景」

モバP「モロッコヨーグルを食べる雪美さん」

雪美「……」アム

雪美「……ん」

雪美「…………んんん」ニマ

モバP「雪美さんは駄菓子も意外といけますよね」

雪美「……Pにも……はい」

モバP「……ん、良い味だな。ついでに間接キスをありがとう」

雪美「……?」

モバP「……そういうことはあまり気にしないのか。いや、何でもないよ」

雪美「そう……。……」アム

雪美「……次は……またPに……」ハイ


ちひろ「一口ずつ交互にとかナカガイイナー」

409 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:11:10 ID:zKDApdpA
213

モバP「いよいよ元号が変わる……感慨深いですね」

ちひろ「そして世の中は十連休だそうで」

モバP「もっとも十連休を取得できる人が世にどれだけいるかは分かりませんがね」

ちひろ「我々はいつも通りですね」

モバP「長期休暇前に銀行から生活費を下ろしたり引き落とし分の入金は万全ですか?」

ちひろ「聞き飽きるほど聞いた注意喚起をしないでくださいよ」

ちひろ「というかもう連休に突入しているんですけど今更確認してもですねえ」

モバP「自分はちょっと必要な分のお金を下ろすのを忘れていました」

ちひろ「どうするんです?」

モバP「ちひろさん。コレ、少し貸していただけませんか? なんつって」

ちひろ「十日で十割で良ければ」

モバP「トジュウとは暴利を貪りますなあ」

410 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:12:18 ID:zKDApdpA
モバP「まあそう来るとは分かっていましたよ。借りずにコツコツ日雇いのバイトでもします」

ちひろ「副業禁止ですよ」

モバP「なぬ!?」

ちひろ「なぬじゃないです」

モバP「いや、それも社会人ですから知っていますが……まあ、手数料払って普通に下ろせば済みますよね」

ちひろ「口座凍結していたら面白いのに」

モバP「とりあえず生活費は足りているんですよ。無いのはずばり遊ぶ金ですね」

ちひろ「プロデューサーさんの遊ぶ金は家族サービス的な意味ですからねえ」

モバP「のんびり競馬でも見に行ってみようかと思うんですよ」

ちひろ「ギャンブルですか。あなたにしては意外ですね」

モバP「この前の皐月賞で見たサートゥルナーリアの太い首が格好良いなーと」

ちひろ「首フェチ!?」


雪美「……P……たまに、首を触るのは……そういう……?」

411 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:14:10 ID:zKDApdpA
214

モバP「夢ネタしつこいかもしれませんが」

朋「何?」

モバP「泥吐いたり虫吐いたり、最近何かを吐く夢をよく見る気がするんですよ」

朋「虫はデトックス、でも泥は隠し事をバラされてみんなから嫌われるメタファーね」

モバP「やだ怖い……やめてください……」

朋「Pの思想として悪い物を排出して身軽になりたいという意識があるのよ、きっと」

モバP「千と千尋の神隠しが思想形成に影響していそうだ。オクサレ様とか泥団子とか」

朋「そんなPの本日のラッキーアイテムは……雪美ちゃん!」

モバP「具体的すぎない? 星座占いの一つにラッキーアイテムが特定の人物とか」

朋「星座占いとは言ってない。P占いだから」

朋「さあ、幸運を味方につけて、今日も一日頑張っていくわよ!」

モバP「アイアイサー!」


自宅の雪美「……今日の占い……年上の異性と……相性良い……ふふ」

412 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:15:56 ID:zKDApdpA
215

モバP「レイナ様」

麗奈「はいはいレイナサマよ。何かしらP?」

――

モバP「時子様」

時子「あら豚、殊勝にも躾けてほしいようね?」

――

モバP「雪美さま」

雪美「……」

雪美「……P……おすわり」

モバP「……くぅーん」

凛「……猫じゃなくて犬扱い!?」

奈緒「なんて三段オチだよ」


加蓮「あれで結構ノリノリという」

413 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:17:11 ID:zKDApdpA
216

モバP「雪美よ」

雪美「……?」

モバP「その格好は一体何だね? おいちゃんに説明してみなさい」

ちひろ「おいちゃんって誰や」

雪美「……」キョトン

モバP「言わぬなら自分から言うぞ」

モバP「ポニーテールに大きなリボン、カットソー、キュロットがとても愛くるしい」

モバP「由詑かなみかな? 羨ましいぞ」

ちひろ「何が」

モバP「そんな服を着られて、しかも似合うことがだ!」

ちひろ「自分も着たかったのか……」

雪美「Pも……女の子に……なれば……」

414 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:19:23 ID:zKDApdpA
モバP「まあ俺が自然の摂理を捻じ曲げてTS出来たとしても、年齢と身長肉体的に……」

ちひろ「ついでに若返らないとですね」

モバP「若いってええなあ……」

雪美「……私は……Pみたいに……大きく……なりたい……」

モバP「おっと話が逸れてすまない。雪美のその格好は誰が?」

ちひろ「久しぶりの私です」

モバP「GJ……結構そっち系の趣味がおありだったりするんですか?」

ちひろ「そっち系って何だよ」

モバP「でも良いですね。雪美がかなみなら自分はクーガーになりたいです」

ちひろ「カズマじゃないんかい」

モバP「では、せっかくなんで千秋に見せびらかしに行くか!」

雪美「……おー」


千秋「……クッ! この悪寒は……?」ゾクッ

415 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:21:37 ID:zKDApdpA
217

モバP「雑誌を見ていたら”姉にしたいし妹にしたいアイドルランキング”というのが載っていました」

ちひろ「姉妹どっちの役も親近感あっていけるって貴重かもしれませんね」

雪美「……私だと……姉には……なれない……」

モバP「二十代向けのやつだからな。俺は雪美が姉でも一向に構わんが」

モバP「家族構成次第では年上の妹や年下の姉ができることだってあるしな(雪美がそうだとは言ってない)」

雪美「……年下なのに……姉……? ???」

ちひろ「例えばの話、プロデューサーさんが成人した莉嘉ちゃんと結婚したら、美嘉ちゃんは年下の義姉になります」

雪美「……」 ←分かったような分からないような

モバP「ちなみにランキングの1位はな……なんと……驚きの……」

雪美「……?」

ちひろ「誰ですか?」

モバP「高垣楓さんでした」


ちひろ「……あー……わかるわ」

416 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/27(土) 23:23:25 ID:zKDApdpA
今日はここまで
そのひとつは希望

417 ◆ORDERq/08U :2019/05/04(土) 18:53:28 ID:sd7B.CC2
218

モバP「雪美の変な写真を親御さんから預かって参りました」 エー

ちひろ「何の為に持ち出したんですか」

雪美「……そうだそうだ」

モバP「選挙のアピール材料にできないかとね。雪美には内緒ですまない」

雪美「……それで……何の……写真……?」

モバP「これですな」ピラッ

雪美「………………」

雪美「」プシュー

ちひろ「えっ、ちょっとどんな恥ずかしい写真ですか私にも見せてください」

モバP「食いつき良いですね……はい。布団で簀巻きになっている雪美さんのエレガントなお写真ですよ」

ちひろ「ああ〜」

ちひろ「藤和エリオみたいですね。でも顔が隠れているので支援に使うには微妙ですねえ」


雪美「……返して……これは……だめ……///」 アッハイ

418 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 18:55:26 ID:sd7B.CC2
219

モバP「日常の一風景」

モバP「マットで前転する雪美さん」

ピー

雪美「……いきます……」

ゴロンゴロンゴロン

雪美「はいっ……!」バッ

モバP「フィニッシュポーズが決まっていますね」パチパチパチ

雪美「……」キラキラ×2

モバP「半袖とハーフパンツの体操服も麗しい」

モバP「でも、さすがに髪はしっかりまとめて結んでいるか」

雪美「……体育で……長いと……大変……」

モバP「じゃあ次はこの跳び箱なんてどうです?」


ちひろ「その体育用具はどこから持ってきたんですかね?」

419 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 18:59:29 ID:sd7B.CC2
220

雪美「……P」ヒシッ

モバP「……雪美」ヨシヨシ

ちひろ「人目を憚らずイチャつきおって」

モバP「しばらく会えないのでこうして。忙しい身はなかなか辛いものですよ」

雪美「……」

モバP「そうだ、俺がいない時の身代わりにこれをあげよう。チューインガムだ」

ちひろ「これまたテキトーな身代わりですね」

モバP「ところがどっこい、このチューインガムは特別でな。そのまま持っていても結構だが」

モバP「緑色になるまで噛んでから土に埋めると、なんとガムの木が生るんだ」

雪美「……ふふっ……もう……嘘ばかり……」

ちひろ「エルマーのぼうけんかな?」

モバP「晴にも一発で看破されたよ」

420 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:06:44 ID:sd7B.CC2
雪美「P……いないと……さみしい……」

モバP「暫しの別れだが悲観せずとも良い。良い子で待っていろ」

雪美「……待ってる……だから……必ず……戻ってきて……」

モバP「ああ……約束するよ」

雪美「約束……重ねて……私とP……もっと……近く……」

モバP「幾重にも絡みついた糸の中にいるように、段々と離れられなくなっていくな」

ちひろ「……」イライラ

モバP「なお、あまり一つに依存しないように多角的に物事を見ることも大事ですね」

ちひろ「ですね」

雪美「……行ってらっしゃい……。おみやげ……忘れずに……」

モバP「行ってくるよ。グンマーとサイタマでの仕事にな」

ちひろ「そんなに遠くないじゃないですか。何を今生の別れみたいな寸劇やってるんですか」

雪美「……楽しいから……ねー?」 ネー?


ちひろ「……雪美ちゃんは可愛いから許す」

421 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:10:53 ID:sd7B.CC2
221

モバP「♪♪♪」

ちひろ「おやまあえらく上機嫌ですね」

モバP「雪美が俺にお弁当を作ってきてくれまして♪」

ちひろ「いよいよもって内縁の妻か何かですか」

モバP「それだけで事実婚になるんだったら今頃何重婚ですか」

ちひろ「そういえば他のアイドルにも時々手作り弁当貰ってますね。爆ぜろ」

モバP「このお昼ごはんの時間が楽しみで楽しみで仕事が手につかないのなんの!」

ちひろ「道理でハッピー状態なんですね。爆ぜろ」

モバP「という訳で開けてみましょう玉手箱」パカッ

モバP「おおおお」

ちひろ「ご飯の上に鮭フレークでハートマークですか」

ちひろ「敢えて桜でんぶで来ない所が個性ですかね? この幸せ者め」

422 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:12:58 ID:sd7B.CC2
モバP「……自分で自分の弁当を作る時はこういう凝り方しないですから、新鮮ですよね」

モバP「しかもハート。雪美の愛情が伝わってきますね。嬉しい、実に嬉しい」

ちひろ「良かったですね。爆ぜろ」

モバP「それに、鮭フレーク大好きなんですよ」

モバP「昔から好きなご飯のおかずベスト3は辛子明太子・鶏そぼろ・鮭フレークですからね」

ちひろ「男の子してますね」

ちひろ「ほう……野菜も肉も簡単ではありながら彩り豊か。そして玉子焼き」

モバP「玉子焼きは定番ですね。これ一品でランチタイムの満足感が一気に上がりますよ」

モバP「果たして雪美は甘い派でしょうか甘くない派でしょうか。これは楽しみな一番です」

ちひろ「そして別の容器にデザートまで。ああ妬ましい」

モバP「イチゴですね。一から十まで手を抜かない構成、グッドです」

モバP「じゃ、ワシは食べます。悪く思わんでください!」

ちひろ「では私は外でヘビーなロブスターでも食べてきてやりますよ」

モバP「豪勢だなあ。いただきます」パチ

423 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:14:43 ID:sd7B.CC2
――

モバP「雪美」

雪美「……?」

モバP「お弁当、ごちそうさま。とても美味しかったよ」

雪美「……良かった……」クス

モバP「また、時間がある時で良いから雪美の手作りが食べたいな」

雪美「今度は……二人で……出かけた時に……」

モバP「お弁当を作ってピクニックか……良いな。行楽にはちょうど今くらいが良いし」

雪美「……花嫁修業……にもなる……」ボソリ

モバP「え? なんだって?」

雪美「……何でも……ない」

モバP「まあ聞こえているんですがね」


雪美「……もう……ふふっ」

424 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:17:30 ID:sd7B.CC2
222

モバP「がさつで当たりが強い関西弁の少女って良いと思いませんか。猿柿ひよ里みたいな」

ちひろ「ストライクな属性のデパートですかあなたは」

雪美「……」

ちひろ「しかもそれを雪美ちゃんを膝に乗せた上で平然と言っちゃうんですから」

モバP「それだけ信頼しているしされているということです。手は今ちょっとニギニギされていますが」

雪美「……」ボー

ちひろ「はいはいごちそうさま」

ちひろ「所属アイドルにはいないタイプですね。関西弁でなければ……失礼ですけど、巴ちゃんとか?」

モバP「巴とか晴とか、分かるんですがやっぱり何かクールなんですよね、基本」

ちひろ「何ですか、そういうツンな子を自分色に染めたい的な願望でもおありで?」

モバP「いや、染めずにそのまま戯れたいですね。罵声貰ったり噛みつかれたりしながら」

ちひろ「好き者ですね全く」


雪美「……P……なでて……ほしい……」 ハイヨ

425 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:21:10 ID:sd7B.CC2
223

モバP「事務所に爆弾が仕掛けられるなんて、こんなことってあるかよ」

雪美「……」

モバP「それも俺と雪美だけ取り残されて……晶葉の電話指示で解除は進めてきたが」

カチ カチ カチ

モバP「……最後に青い導線と赤い導線が残ってしまった。これは晶葉に聞いても分からない」

モバP「残り時間は3分46秒……もう悩んでいる時間はないが」

雪美「……P……」

モバP「赤にするか……」

雪美「……Pと……繋がっている……赤い糸……切る……の?」

モバP「……ううむ」

モバP「ヒントとして犯人らしき人物の置手紙があるが、”青を切れ”――これは罠かもしれない」

朋『Pの今日のラッキーカラーは赤ね!』

モバP「今朝、朋はそう言っていた。ラッキーカラーを切るのが正解か切らないのが正解か」

426 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:23:17 ID:sd7B.CC2
カチ カチ カチ

モバP「ダメだ……運の二択に失敗は再送じゃ済まん。どうしたら……」

モバP「……雪美」

雪美「……?」

モバP「雪美の好きな色は何色だ?」

雪美「…………ピンク……」

モバP「探してもピンクはどこにも無いんだ、すまない」

モバP「青と赤ならどちらの方が好きだ?」

雪美「青と赤……両方好き……選ぶことなんて……できない……」

モバP「……」

雪美「……」

カチ カチ カチ

427 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:25:43 ID:sd7B.CC2
モバP「……分かった」

雪美「……?」

モバP「どちらも切らない」

雪美「でも……それだと……爆発……する……」

モバP「俺も蒼と紅、どちらも好きだからな。これが凛とまゆだとしたら、どちらも切れん」

雪美「……P……」

モバP「優柔不断でごめんな。でも俺は第三の選択をしてみることにするよ」

雪美「……分かった……最後まで……付いて行く……」ギュッ

カチ カチ カチ ピー!

――

晶葉「バーチャルテスト終了だ。お疲れ様、P」

モバP「それで、バーチャルとは言っても結局正解は何だったんだ?」

晶葉「そんなものはないぞ。あの時限爆弾は偽物、という設定だからな」


モバP「なんだ……まあ爆発オチなんてサイテーだからね」 ソウイウコトダ

428 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:27:00 ID:sd7B.CC2
224

雪美「……」プクプク

モバP「雪美さんがシャボン玉を吹いている」

プカプカ

モバP「辺り一面シャボン玉――ティーンや大人ではまず見かけない微笑ましい光景よ」

雪美「……」プクーッ

モバP「おお、大きい」

モバP「ファンタジーの世界なら大きなシャボン玉に包まれた人が空に浮かんだりするが」

ポテン

コロコロコロ

モバP「浮かばないし割れなかった」

雪美「……? ……P…………見た……?」

モバP「えっ、見ちゃいけないものだった?」


雪美「……バルーン……触ってみる……?」 エッ サワッテイイノ?

429 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:31:25 ID:sd7B.CC2
225

モバP「出会った頃の雪美は大変でしたよ」

ちひろ「どんな所が?」

モバP「異性に抱き着かれるとね、猫になっちゃうんですよ」

ちひろ「フルーツバスケットの物の怪憑きかな?」

モバP「契りを交わしたおかげで呪いは解けて今のように膝に乗せても平気になりましたがね」

雪美「……」(*゜-゜*)

ちひろ「つくならもうちょっとまともな嘘をつきましょうね」

モバP「今でもたまにこうやって耳生えたりしますが」サッ
        Λ....Λ
雪美「……」(*゜-゜*)

ちひろ「咄嗟に猫耳カチューシャ被せて言いなさんな」

モバP「いやいや、耳だけでなく尻尾も――」パシッ


ちひろ「雪美ちゃんのどこに触ろうとしてるんですか」

430 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 19:32:37 ID:sd7B.CC2
今日はここまで
鯛やひらめの舞踊り

431 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/04(土) 21:11:42 ID:yLrst/CM
そ、それはシンデレラガールズ劇場1263話のポリバルーンネタ!
おつー

432 ◆ORDERq/08U :2019/05/11(土) 23:23:32 ID:U88oW3Mo
226

雪美「……すー、すー」

モバP「晩春のお昼寝、か。実に幸せそうな寝顔をしておる」

雪美「……」コロン

モバP「おっと、こっちに寝返りを打ってきた」

雪美「……」バフッ

モバP「そんなに密着して大丈夫か? 息苦しくならないか?」

雪美「……」ダキッ

モバP「抱き枕に全身埋めているようなものかね? 俺なんてそんなに柔らかくないのにな」

雪美「……」スリスリ

モバP「起きてるな貴様」

雪美「……残念……ばれたか……」


ちひろ「春眠暁を覚えず」

433 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:24:58 ID:U88oW3Mo
227

モバP「日常の一風景」

モバP「割烹着を着た雪美さん」

雪美「……」キラキラ

モバP「雪美さんは結構和装のお仕事が多いが、やっぱり似合うんですねぇ」

雪美「……そうだとしたら……うれしい……」

モバP「ハハハ、自信を持って良いぞ! 雪美はどこに出しても恥ずかしくないアイドルだ」

雪美「……うん……!」

モバP「それにしても割烹着は昭和のお母さん的なイメージが乗る。雪美も少し大人びて見えるな」

雪美「……これで……ひざに乗ったら……少し……変……?」

モバP「お母さんを膝の上に乗せると考えると……」

雪美「……?」

モバP「少し新鮮だな!」


ちひろ「やだアブノーマル」

434 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:28:11 ID:U88oW3Mo
228

モバP「思えば、杏はよく俺の相談に乗ってくれるよなあ」

杏「感謝したまえ」

モバP「気分が悪ければ休みなさい、横になってなさいと言ってくれるし」

杏「働き過ぎは良くないからね」

モバP「ちょっとした心のケアもしてくれるし」

杏「話を聞くだけだけどねー」

杏「って杏は保健室の先生じゃないぞ」

モバP「でも他のアイドルからもそういう所、割と頼られているでしょ?」

杏「……そういえばそうかなぁ」

モバP「自覚がないということはごく自然にやっているということか」

杏「プロデューサーの話は割と聞き流しているよ」

杏「杏は自分のことで手一杯なのさ。親身に付き合うなんてないない」

モバP「とか言いつつこうして二人でキャンディブレークしてるがな」

435 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:30:12 ID:U88oW3Mo
杏「プロデューサーの飴チョイスが絶妙だからついつい釣られるんだよねー」

杏「何だかいつも見たことない知らない飴をくれるよね。どこで見つけてくるのさ?」

モバP「コーヒーと輸入食材の店とかだな。海外のお菓子がズラッと並んでいて楽しいぞ」

モバP「暇な時はそういう場所によくいるのが俺だからな」

杏「えー、良いなー」

モバP「ちなみに玩具売り場のレゴブロックのコーナーなんかもそこだけ欧米の空気感があって好きよ」

杏「でも積極的に海外に行きたい訳じゃないんだね」

モバP「一庶民としてぼんやりと憧れているくらいが一番楽しい気がするんよ」

杏「……賛成しかねるようなちょっと分かるような」

雪美「……P……ちひろさんが……呼んでいる……」

モバP「おっと、休憩も終わりか。ほいじゃ、お互いもうひと頑張りと行きましょうか」

杏「いや、杏は頑張らないけど」

雪美「……」


杏「まあ少しは頑張るよ、うん」

436 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:31:58 ID:U88oW3Mo
229

モバP「GW明けたし働くぞ働くぞ働くぞ」

ちひろ「ワーカホリックかな」

モバP「世の中には仕事してないと落ち着かない、休むと不安になるって人もいるようですね」

ちひろ「並行世界のあなたのことかもしれませんよ」

モバP「何を仰います、仕事人間になりきれない従順な社畜とは私のことですよ?」

ちひろ「収まりが悪い社畜ですね……まあ休日も有って無かったようなものですしね」

モバP「業界人はその分、ちょっと遅めのGWとか休暇を取られる方もいますね」

ちひろ「アナウンサーとか一週間ほど普段と違う人が入ったりしますね」

モバP「自分も一週間くらい代理立てても良いですかね」

ちひろ「一週間経って帰って来たらすっかり立場乗っ取られていたりして」

モバP「こわやこわや」

437 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:34:31 ID:U88oW3Mo
ちひろ「で、あなたの代理とは? Y内さんとかT内さんみたいな名字ですか?」

モバP「いえ、池袋博士が作ったロボットですね。人工知能搭載ですがベースは自分と同じくらいです」

ちひろ「さすが21世紀だなあ」

モバP「今は研究室でメンテナンス中なのでお見せできませんが、ちなみに雪美型もいますよ」ハイ

ヤァ

ちひろ「何ですかこの茶筒に目と手と足が生えたメカ沢くんみたいな何かは」

モバP「雪美の影武者です」

ちひろ「それは無理があるやろ。手乗りサイズですし」

ワタシ……ココニイル…… キコキコ

モバP「ほら、実に雪美でしょう?」

ちひろ「それを雪美ちゃんと言い張るのはやめましょう」

雪美「……」ジーッ

438 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:36:24 ID:U88oW3Mo
モバP「おっ! 雪美サンテレビ」

ちひろ「何じゃそりゃ」

……

雪美「……」

ワタシジャナイ!

雪美「……私の……そっくりさん……」

ちひろ「いやおかしいですから! 既に雪美ちゃんが言わないようなこと喋ってますし!」

モバP「感動的な邂逅だな」ウンウン

ちひろ「分かったように頷くな」

カタカタカタカタ カタッ

雪美「……? P……、止まった……」

モバP「この子はゼンマイ式だから背中のネジを回してあげればまた動くぞ」 ワカッタ


ちひろ「くそぅ、二人して私をからかってる気がする……!」

439 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:38:04 ID:U88oW3Mo
230

モバP「にゃんみくってさ、かつお節は大丈夫なんでしょ?」

みく「ニャンポコみたいに言わないの」

みく「そりゃあ、お好み焼きやたこ焼きにだって入っているもん」

モバP「最近ね、高菜チャーハンにかつお節をかけて食べると美味しいことが分かったんだ」

みく「Pチャンはシンプルなご飯が好きだにゃあ」

モバP「で、今度みくにひとつ、かつお節を使った料理を作ってほしいと思いまして」

みく「良いけど……でも何でまたかつお節にゃ?」

モバP「乾物は長持ちするからか贈答品や仕送りで結構貰う割に、俺こんななんで余らせていまして」

みく「なるほど」

モバP「で、かつお節と言えばねこまんま、ねこまんまと言えば一緒にねこまんま食べたいアイドルのみくを誘おうと」

みく「変なものにノミネートしないでよ」

440 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:39:33 ID:U88oW3Mo
モバP「ちなみに雪美は一緒にツナマヨトーストを齧りたいアイドルです」

雪美「……わたしです」エッヘン

みく「嫁さんにも変なことを吹き込みまくるのはやめようね!」

モバP「そういやみく、元々はご飯奢るって話だったのがいつのまにかご飯作るにすり替わっているな」

みく「Pチャンにご飯奢るのは何か違うと思ったの」

モバP「未成年年下にご飯を奢られるのもなかなか格好つかないものではあるからな」

みく「アイドルをまとめるプロデューサーだからね」

モバP「まあご飯を作って胃袋から掌握するやら餌付けするやらってのもされる側の格好がつくかは別の話」

みく「でもそういう姉さん女房はいるにゃ」

モバP「雪美もある意味では心の姉さん女房みたいなものでもあるんだよね」

雪美「……そうなの?」

モバP「そうです」


みく「それはどうかと思うよ?」

441 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:40:51 ID:U88oW3Mo
231

モバP「……」

雪美「……」

モバP「雪美、今日こそどちらが立場が上かはっきりさせようじゃないか」

雪美「……のぞむところ」

モバP「いざ、勝負!」

――

ポスン

雪美「……これで……34勝……6敗……」

モバP「……俺の勝率1割5分か……雪美さんには敵わないなあ」

ちひろ「また負けたのか」

ちひろ「まあ、大の大人が本気出す訳にもいかないでしょうけど」

モバP「分かっていても男には勝負しないといけない時があるんですよ」


ちひろ「でもちょっと男の勝負を安売りしすぎじゃないですか?」

442 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:43:30 ID:U88oW3Mo
232

モバP「ほれほれ」フリフリ

ペロ「ウニャッ!」ガバッ

モバP「おあっ! ……まただ、おかしいなあ」

雪美「P……どうしたの?」

モバP「いや、ペロの前で猫じゃらしを振ってみるんだがな」

モバP「このようにじゃれてくれずに俺の腕に巻きついてしまうんだ」

ペロ「ニャー」

雪美「…………」

雪美「……P……変な……暗示をかけてる……」

モバP「そんなことは意図していないぞ? ただこうやって普通に振ってさ」フリフリ

雪美「……P……!」ガバッ

モバP「って、雪美までどうした抱き着いてきて」 スリスリ


ちひろ「偶然暗示をかけてしまうって危ないですねこれ」

443 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/11(土) 23:45:17 ID:U88oW3Mo
今日はここまで
おかげで今夜も

444 ◆ORDERq/08U :2019/05/18(土) 23:27:57 ID:TKRSzp4g
233

モバP「おう雪美さん、いないと思ったらこんな所に」

雪美「……P……また……見つけてくれた……」

モバP「だが、探してもらう為に隠れていた訳じゃないんだろう?」

雪美「……」コクン

モバP「隣に失礼しますよっと……狭くてごめんね」

雪美「……かましまへん……」

モバP「……」ホー

モバP「なるほど。雪美さんは暑いと涼しい場所を、寒いと温かい場所を見つけるのが上手いな」

雪美「……私の……得意技……」

モバP「まるで猫みたいだ」

雪美「猫だ……にゃー」


ちひろ「若干一名、たむろしてタバコ吸ってるヤンキーみたいな座り方してますね」

445 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:28:46 ID:TKRSzp4g
234

モバP「仕事する」

雪美「……一休みする」

モバP「そして仕事する」

雪美「……遊ぶ」

モバP「更に頑張って仕事を片づける」

雪美「……デート、する」

モバP「うん、実に健全な日々だ」

ちひろ「結構コンプライアンスがクライシスだと思いますけど」

モバP「逆に考えればメリハリをつけることでこれ以上爛れなくて済んでいるのでは」

雪美「ただれると……どうなるの……?」

モバP「二人の世界に閉じこもって他を顧みなくなったりするかもな」


ちひろ「今でも結構一心同体でしょうあなたたち」

446 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:29:33 ID:TKRSzp4g
235

モバP(普段通る道が工事で通行止めときた)

モバP(急いではいないんでちょっと遠回りして行くか……ん?)

モバP(おや、ここの壁にぎりぎり通れそうな穴が……)

モバP(って、通る訳ないだろ。こんな分かりやすいトラップあるか。閊えるのがオチだ)

――

モバP(ほう……こっちの通りはあまり通らなかったが……良いな)

モバP(小さな店が出来ている……ケーキ屋さんかな? 外観はなかなか良い雰囲気だ)

モバP「へぇ〜」

モバP(おっ、フェラーリが停まっているな。くぅ〜、憧れるなあ)

モバP(運転したいかどうかは別として、見た目がやっぱり心を掴んでくるね)

モバP(あの丸いテールランプ……)

モバP(怪しい人みたいになるのでジロジロ見たりはしないが)

447 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:30:58 ID:TKRSzp4g
モバP(おや、女の子が立っている)

モバP(雪美に何となく雰囲気が似ているな。……雪美と触れ合いすぎて認識までジャックされている?)

モバP(変なことを考えていないで行くか)

少女「……あの」

モバP「……はい?」

少女「……が、いつも……お世話になっています」

モバP「……??」

少女「……今度は……私とも……遊びましょう……?」

――

モバP「……事務所に来る前のあれは何だったんだろう? 人違いって雰囲気ではなかったが」

ペロ「ウニャー」スリスリ

モバP「おっ、ペロ。どうした? いつになく甘えてきて」


雪美「……好きな人を……褒められて……うれしい……って……」

448 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:31:44 ID:TKRSzp4g
236

ガチャ

ちひろ「プロデューサーさん、休むだなんて一体どうしたんですか? 様子を見に来ま――」

グニャア

ちひろ「あっ、SUN値とヒューム値がピンチだ」

モバP「テケリ・リ」

ちひろ「ああ、なんてこと。黒ずんだスライム化してるじゃないですか。目も口もどれがどれやら」

雪美「……」

ちひろ「雪美ちゃんも一緒ですか。これは、どういうことです?」

雪美「闇に飲まれて……いる……」

ちひろ「これ以上ない説明をありがとうございます」

ちひろ「冷静を装っている私が言うのも何ですけど……この状態で平然として見える雪美ちゃんが怖い」

モバP「テケリ・リ、テケリ・リ」

449 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:32:30 ID:TKRSzp4g
雪美「……P……ちょっと……頑張り過ぎた……だけ……」

雪美「……だから……大丈夫……」

ヌチャ

ちひろ「……!」

雪美「……元に戻るまで……私が……そばにいる……」ダキッ

モバP「……」フシュルルル

ちひろ「ああ……これが……無償の愛、ですか……」

ちひろ「触手が雪美ちゃんを包み込んで……っっ」ゾクゾク

――

ちひろ「雪美ちゃんは、プロデューサーさんがどんな姿になっても、拒絶しないでしょうか?」

モバP「どんな姿とは?」

ちひろ「それはもう冒涜的な」


モバP「……変な夢でも見たんですか?」 ゴメイトウデス

450 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:34:02 ID:TKRSzp4g
237

モバP「ピクルスを使ってハンバーガーを作るのに最近ハマっていましてねえ」

ちひろ「美味しいですよね、ピクルス」

モバP「あの酸味が良いですね。最初食べた時は外国原産の食材かと思いましたが、キュウリでした」

ちひろ「でもピクルスって酢漬け野菜という意味みたいですね。キュウリのイメージが強いですけど」

モバP「その点は浅漬けと似ているかもしれませんね。大根やニンジンを使ったりもして」

ちひろ「で、他には何を挟むんです?」

モバP「シンプルにパティ、レタス、トマトですか。PLTサンドです。ピクルス入れたらPPLT」

ちひろ「PPAPじゃないんですから」

雪美「Pの、ハンバーガー……おいしかった……」

モバP「材料費と人件費他を考えたらこれ一個いくらで売れるかな? なんて話をしながら家で作ったな」

雪美「……300円……くらい……?」


ちひろ「小学生とする話にしては現実的過ぎる」

451 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:35:25 ID:TKRSzp4g
238

モバP「ここにドクロマークの描かれた青い液体の入ったフラスコが置いてあるのは何ですか?」

ちひろ「他人からの好感度をゼロにする薬です――と言ったらどうします?」

モバP「物騒ですね」

ちひろ「まあゼロなんで嫌いになる訳ではなく、初対面状態にリセットされるだけですけど」

モバP「いずれにせよ飲みませんよ。そんな都合の塊みたいな薬を飲んだら頭が正常作用しなくなりそうです」

ちひろ「信じていないんですね。信じられるなら、飲みますか?」

モバP「メリットが無いです……でも、周りが仮に好感度マイナスな人だらけなら良いのか」

モバP「そもそも好感度なんてものが共通で数値化できるものなのか」

ちひろ「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる――ジュール・ヴェルヌ」

モバP「で、本当は何の薬品ですか?」

ちひろ「新しいエナジードリンクの試作品です。志希ちゃん共同開発で」

モバP「それでこの見た目は遊び心あるなあ」

452 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:36:05 ID:TKRSzp4g
ちひろ「で、飲んでみます? 勿論毒じゃありませんけど、強制はしませんよ」

モバP「それならば飲んでみます」

ゴクゴク

モバP「んー……いつものよりは甘酸っぱくて良い感じですね……ん?」クラッ

バタン

――

雪美「……P……起きて……」

モバP「……ん……おう……ああ、いつの間にかすっかり寝てしまっていたようだ」

モバP「んん〜……雪美が起こしてくれたおかげで最高の寝起きさ。体も軽い」

雪美「……」

モバP「どうした?」

雪美「……別に……。……早く……行こう……」

モバP「お、何か意味深だな――って、待ってくれよ〜」


ちひろ「プロデューサーさんは、一人じゃないですからね」

453 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:37:01 ID:TKRSzp4g
239

雪美「……」

モバP「……」

雪美「……P……起きて……」

モバP「……」

雪美「……」

雪美「……目を……覚まして……」

モバP「……」

雪美「…………」

雪美「…………好き、だから……大好きだから……約束……したのに……こんなの……いや……」ギュッ

モバP「そこまで言われたら起きるぜ」

雪美「! ……はぁ……そこで起きたら……練習に……ならない……」メッ


ちひろ「現金な奴だ」

454 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:39:16 ID:TKRSzp4g
240

モバP(今日は雪美は両親と水入らずの時間を過ごしている)

モバP(俺は夜からは会社に戻らないといけないが、今は家で一人で夕飯の支度だ)

モバP「……エビフライ」

ジュワジュワジュワ

七海「タルタルソース〜」

シャカシャカ

茜「キャベツの千切り!」

トントントントントントントントン

モバP(今は家で一人で夕飯の支度だ――ったはずなのに気づいたらアイドルが来ている)

モバP「何か、ありがてえなあ」

七海「どうかしたんれすか〜? はい、レモンとトマトも切っておきました!」キラキラ

茜「今夜はエビフライだと聞いて黙っていられずに来ました! お腹が空きませんか? 空腹は最高の調味料ですねっ!」ドバーン!


モバP「でも君たちエビフライってキャラだっけ?」 ウミノサチレスカラ セヤナー

455 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/18(土) 23:40:01 ID:TKRSzp4g
今日はここまで
まあエンヤでも聴けや

456 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/19(日) 11:00:48 ID:7phHu0j2
エビフライ系アイドルか成る程……(豚バラ串の着ぐるみを桃華に着せつつ)

457 ◆ORDERq/08U :2019/05/25(土) 22:33:27 ID:YOTPOx1o
241

雪美「……」ボー

モバP「……」ポケー

ちひろ「選挙が終わり雪美ちゃん大躍進というのに、燃え尽きですか?」

モバP「五月病です」

ちひろ「そうですか」

ちひろ「……くたびれたマリオ的な?」

モバP「懐かしいですね。あんなに絵が上手になりたいものです」

ちひろ「私たち、ただでさえ仕事をしているシーンがあまりなく雑談ばかりしている風に見えますし、もう少しやる気を出せませんか?」

モバP「メタなこと言わないでくださいよ」

雪美「……やる気……出す……」

ビシッ! クタッ ビシッ! クタッ

モバP「雪美さんが膝の上でストレッチを始めましたね」


ちひろ「とりあえずお二人は分離する所から始めませんかね?」

458 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 22:34:52 ID:YOTPOx1o
242

雪美「P……」コッチコッチ

モバP「おや、何かな雪美さん」

雪美「耳……貸して……」

モバP「内緒話かな?」スッ

雪美「……」コショコショコショ

モバP「……っっ!」ゾクゾクッ

雪美「……!?」

モバP「おおう、驚かせてすまない。雪美の声があまりに透き通っていて身震いした」

雪美「……話は……聞いていた……?」

モバP「すまん、もう一回言ってくれ」

雪美「……」コショコショコショ

モバP「……っっ!」ゾクゾクッ


ちひろ「いつから君らはコントをするようになったのかなあ」

459 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 22:43:29 ID:YOTPOx1o
243

モバP「ちひろさんちひろさん」

ちひろ「その話しかけ方は若干気になりますけど何ですか」

モバP「5月23日ってキスの日なんですね。奏に教えてもらうまで忘れていました」

ちひろ「覚えていたらプロデューサーさん、アイドルにちょっかいをかけていたでしょうから良かったです」

モバP「いや、さすがに”なのでフリーキスしましょう”なんてことはやりませんよ」

ちひろ「あなたはこのドリンクの飲み口とキスをしていてくださいな。フリーではありませんけどね」

モバP「ちひろさんは厳しいや。いただきます」

ちひろ「どうぞ」

キュリッ ゴクゴクゴク

モバP「うん、おいしい!」

ちひろ「暑くなってくると喉が渇きますからね」

460 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 22:44:48 ID:YOTPOx1o
雪美「……P……私のも……ふた……開けて……」

モバP「雪美も一本飲むのかな? と思ったら違うようで」

モバP「ジャムの蓋か。待ってろ、こんなのはちょちょいと……ぬぐぐぐぐ」

ちひろ「何で事務所でジャムの蓋を開けるようなことになっているんでしょう?」

モバP「しょうがない、滑り止めにハンカチを使うか」

カポッ

モバP「開いたぞ」

雪美「……ありがとう……」

雪美「これは……お礼……」チュッ

モバP「」

ちひろ「」

雪美「……また……ね……」

モバP「…………相手から頂いたのでこれはセーフですねえ」


ちひろ「私は何も見ていない」

461 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 22:50:43 ID:YOTPOx1o
244

モバP「ファイナルファンタジーのイベントで未央がⅧのガーデン制服を着ることになった」

モバP「……学校が採用している制服としてはミニスカ過ぎねえか?」

未央「私は慣れている方だけど、これはなかなか……鉄壁スカート技術が要りますなあ」

モバP「あれは技術なのか……まあスカートで踊るアイドルなんかは不必要に捲れないような動き方ってのはあるよな」

未央「そこはプロとしてね」グッ

モバP「よっ、本田プロ」

未央「何か女子ゴルフみたいな響きだなあ」

モバP「まあモデルとなっているセルフィは私服もミニな訳で、何ともね」

モバP「だが未央とはイメージカラーも髪型も若干近い所があるね」

未央「うん! だからしっかりセルフィやるよ〜! ヌンチャクだってこの通り!」クルクル

雪美「……おおお……!」

462 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 22:53:19 ID:YOTPOx1o
モバP「そして美波はSeeD服か。こっちは少しスカートの丈が長いんだよね」

美波「うふふ、似合います?」

モバP「ああ。でも何かシュウ先輩っぽい雰囲気が出ているな」

美波「先輩、かぁ……良い響きですね」

美波「でも、なれるのであれば、人並に弱さも見せられる先生も良いものですね」

モバP「分かるぞ。キスティスか……美波が先生なんてその生徒が羨ましいが」

美波「もしプロデューサーさんも生徒なら私に、壁にでも話してろよ、とは言わないでしょうね?」

モバP「俺が壁だ」ドン!

美波「あら、良い壁♪」

雪美「カッコいい……!」

モバP「雪美もいつかは制服やこのスーツのような服がフィットするようになる時が来るのかしら」

美波「作中では年少の子は制服を着ていないようですからね」

雪美「……今でも……ガールスカウト……くらいなら……似合う……」フンス

463 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 22:59:11 ID:YOTPOx1o
モバP「そしてアーニャは風神か。クールの塊ですね」

アナスタシア「хорошо……そうですか?」

モバP「見ているこっちはСпасибоだがな」

アナスタシア「そういうもの……ですかね」

モバP「眼帯は気にならない?」

アナスタシア「Да……でも、蘭子は、目を輝かせていました」

モバP「邪王心眼的な何かかと思ったのかな?」

モバP「しかし、こういう本来非攻略対象のサブヒロインやライバルヒロインが味を出してる作品は良いな」

モバP「例えばアマガミの塚原響やポケモンのムサシに根強いファンがいるように」

美波「一方、プロデューサーさんは私たちの攻略対象ですけど、ね」スッ

アナスタシア「Я согласна」ギュッ

未央「輝く星になるまで、私のことも見ていてくれないとダメだよー? えへへっ」ダキッ

モバP「しまった、囲まれた!」


雪美「……にげる」ササーッ アッマッテユキミサーン

464 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 23:02:44 ID:YOTPOx1o
245

モバP「瓶ピクルスを見ていると、皮を剥いたキュウリがぎっしり漬けてあるじゃないですか」

ちひろ「パッと見はワーム的な生物のホルマリン漬け感はありますよね」

モバP「それがよくよく考えると何か言い知れぬ恐怖を感じます」

ちひろ「プロデューサーさんには懐かしい光景なんじゃないですか?」

モバP「ああ、僕は培養槽生まれのクローンですからね――って違うわ!」

モバP「何か動き出したりしそうじゃありませんか?」

ちひろ「結構妄想力逞しいですね。教室で授業受けていたらテロリストがとか考えていませんでした?」

モバP「あり得ないような活躍でテロリストをとっ捕まえてヒーローになりたい願望でしょう?」

モバP「現実的には淫らな行為や銃乱射の被害者という凄惨なことにしかならない気がします」

モバP「で、同級生が犠牲になるのを間近で見たPTSDで、何も出来なかった自分の無力感に打ちのめされて――」

ちひろ「暗い! 今日はやけにネガティブじゃないですか?」

モバP「元々はそういう性格でしたよ。雪美に出会って変わりましたがね」


ちひろ「一体どこに変わる要素を見出したんだろう……?」

465 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 23:10:52 ID:YOTPOx1o
246

モバP「運動会とか体育祭のシーズンですね。アイドルからそんな話をよく聞きます」

ちひろ「最近は気温が高いですから大変でしょうね」

モバP「自分の時はまだ秋開催でしたが、日中は結構日差しも強いですからね」

雪美「……」チョコン

ちひろ「雪美ちゃんも膝の上でややお疲れ気味ですか」

モバP「当時は暑くて自分たちばかり苦労したような気でしたが、今思えば」

モバP「当日のテントや連続旗や入場門の設営をしてくれる方々がいたことに感謝です」

ちひろ「アイチャレ大運動会等のイベントにも言えるかもしれませんね」

モバP「ですが、運動会モードの雪美も見てみたいですね。頭にハチマキしてね、クルーネックのシャツとブルマで」

雪美「……?」

ちひろ「小学生の雪美ちゃんにブルマなんてこのプロデューサー筋金入りである」

モバP「短パンでも良いです(震え声)」


雪美「……学校のは……ハーフパンツ……」 デスヨネー

466 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 23:17:22 ID:YOTPOx1o
247

モバP「人も物も外見をちょっと飾るとあら不思議、一気に高級感がってのはよくある話でして」

芳乃「でしてー?」

モバP「本日はお仕事を頑張ったご褒美として、みなさまのためにぃ〜、こんなお菓子をご用意しました」

モバP「瓶プリンです」

雪美「……びん……!」

こずえ「びん……?」

芳乃「これはまことに高級品ですねー。そのようなものをそなたから頂いてもよろしいのでー?」

モバP「笑顔と引き替えならお釣りが来るぜ。遠慮しないでどうぞ」

こずえ「いただきまーす」アム

こずえ「んん〜……おいしいよぉー、ぷろでゅーさー」ニコ

雪美「……いつもと……違う……ふしぎ……」ニコニコ

モバP「良い笑顔いただきましたー!」

467 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 23:26:20 ID:YOTPOx1o
芳乃「では、わたくしもー」パクッ

芳乃「……!」

ゴクン

芳乃「……瓶……恐るべし……なのでしてー」トロン

モバP「良かった、限定品でこれだけしか買えなかったんだ。みんなには内緒な?」

こずえ・雪美「……はーい」

芳乃「なんとー、そなたの分も無いではありませぬかー」

モバP「俺は別にいいんだ。ほら、さっさと食っちまいな」タハハ

芳乃「わたくしの分を一口あげますゆえー、そなたも笑ってくださいませー」

雪美「私のも……あげる……。苦笑いは……ダメ……」

こずえ「こずえもー。ぷろでゅーさーは……さいごにわらわなきゃ、いけないんだよー?」

モバP「芳乃、雪美、こずえ……お前ら何て優しいんだ」ホロリ

ハイ、アーン キャッキャ


ちひろ「でも私の分はしっかり確保してくれているのがずるいなあ。……おいしい」

468 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 23:27:15 ID:YOTPOx1o
おまけ3

モバP「ところでSUN値って何です? SAN値なら知ってますが」

ちひろ「ぷよぷよSUNのゲージでしょ(適当)」

モバP「太陽ぷよを消すんですね。紗南とレトロゲームを漁っている時に見ました」

モバP「ドラコケンタウロスみたいなスポーティーなハイネックビキニが似合う娘いないかなあ」

ちひろ「どうせ私は似合いませんけどね」

モバP「んなこたー言っとらんです」


おまけ4

雪美「……」クンクン

プイッ

モバP「雪美はスタドリエナドリ系には興味を示しませんね」

ちひろ「味や匂いの若干のケミカルさはどうしても隠せませんからねえ」

モバP「……普通の人に飲ませちゃいけないものなんじゃないですよね?」 マサカー

469 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/05/25(土) 23:31:35 ID:YOTPOx1o
今日はここまで
ここまでったらここまで

470 ◆ORDERq/08U :2019/06/01(土) 21:50:57 ID:BDWeJsEk
248

モバP「雪美さんワンシーン」

サラサラサラ

雪美「……」ジーッ

サラサラサラ

雪美「……」ジーッ

サラッ

雪美「……」

雪美「……」チラッ

モバP「砂時計の砂が落ちきって何か訴えかけるように俺に視線を向ける雪美さん」

モバP「そういう何気ない仕草が好きなんです」

雪美「……」ツンツン


ちひろ「雪美ちゃんの気持ち、ちゃんと伝わっていますか?」

471 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 21:54:32 ID:BDWeJsEk
249

雪美「Pの……ワンシーン……」

モバP「あっ、くしゃみ出そう」

モバP「は……は……は……っ」

モバP「……」

モバP「……はー」

モバP「うう、出そうで出ないと何か気持ち悪い」

モバP「…………」

モバP「………………」

モバP「ふぇっくしゅっ!!」

ビクッ ガタッ フニャッ!?

雪美「……びっくりした……でも……かわいい」


ちひろ「プロデューサーさんの気持ちは分からんなあ」 フェックシュ!

472 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:00:28 ID:BDWeJsEk
250

モバP「雪美はお手玉が上手だな。実に器用だ」

雪美「……ん」ポンッ ポンッ ポンッ

モバP「自分はどうも上手くできない。特に高さ調整?」

雪美「……?」ポンッ ポンッ ポンッ

モバP「球技もあまり得意じゃないんだよな。テニスのサーブが長らく上手く出来なかった」

雪美「……あっ」ポトッ ポトッ ポトッ

モバP「空間認識能力とかも関係しているのかなあ。それにしても実に良いテンポを刻んでいて見惚れるな」

雪美「……もう……止めてる……」

モバP「おっと、残像が見えていたぜ」

雪美「……お手玉は……芳乃に……教えてもらった……」

モバP「芳乃は伝承遊びはお手の物のようだからな」

モバP「何事も練習によってある程度は上達するものだと思うが、上手い人にはそう敵わない」

473 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:04:50 ID:BDWeJsEk
モバP「昔の遊びとは違うが、意外にフラフープが上手い人っているよな」

雪美「……法子……?」

モバP「意外、は失礼か。法子の場合はリング状の物に愛されているというか愛しているというか」

雪美「……ドーナツの……ちからって……すごい……」

モバP「それでフラフープもな、上手くできないんだ。回らずにすぐ落ちてしまう」

モバP「まず男性がフラフープで腰を振っているのをあまり見ないな。元が女性向きなのかな?」

モバP「……」

雪美「……」

モバP「ちひろさんはフラフープとか出来ます? シャンティみたいにセクシーに」

ちひろ「シャンティみたいな腰振りじゃフラフープ回らない気がするんですけど」

ちひろ「私ですか? 以前やった時は出来ませんでしたね」

ちひろ「逆にプロデューサーさんは何だったら得意なんですか?」


モバP「んー……因数分解?」 ナンジャソリャ

474 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:06:56 ID:BDWeJsEk
251

晶葉「できたぞ、ドリームキャスト(仮)だ」

モバP「おおー! これ、どうやって使うんだ?」

晶葉「この装置が起動中、自分が他人の夢の中に登場すると、一回につき500円」

晶葉「何とギャラが振り込まれるんだ!」

ちひろ「なにそれすごい」

モバP「相変わらず池袋博士の技術は凄いなぁ」

晶葉「そうか? もっと褒めてくれても良いんだぞ? ん? ん?」

モバP「褒めてやるさ。いくらでもな」

モバP「ただしその前に、雪美が分身できるようになったのは君の仕業?」

「……P」 「……ふふふ」 「……っ」 「……ねむい」 「……うう」 「……!」 「……♪」

ちひろ「うわあ……」


晶葉「正直すまなかった」

475 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:10:07 ID:BDWeJsEk
252

モバP「晶葉の発明した才能開花マシンとやらで雪美が遊んだ結果」

あやめ「結果――?」

モバP「雪美が分身できるようになっちまった!」

雪美「……影分身の……術」 「……ふしぎ」 「……うん」 「……変な顔」
「……Pも分身……しよ」 「……それいい……!」 「……え……できない……?」

モバP「ごめん。面白いけど収集つかないから収納してもらって良いかな?」

雪美「……マーモリー……シューノー……」スッ

雪美「……できた」

モバP「タンスかな?」

あやめ「羨ましいです! P殿、あやめもリアル分身しとうございます!」ユサユサ

モバP「そうは言っても晶葉いわく、想定外のことらしいぞ? 謎の適性があったとしか」

モバP「代わりにあやめはほら、隠れ身の術が使えるじゃないか。電柱とかに」


モバP「これで”殿中でござる”とでも言えば流行語間違いなしだぞ」 ウルサイデス!

476 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:12:47 ID:BDWeJsEk
253

モバP「雪美の良さの一つは”いじらしさ”だとファンは言う」

雪美×7「……」ジーッ

モバP「それに反して素の雪美は自己主張が激しくなってきた気がする」

――

清良『P教授の総回診です』

    雪美
雪美 モバP 雪美  ザッザッザッザッ
    雪美

奈緒『あれがインペリアルクロスか』

加蓮『斬新な並びだね』

――

モバP「この前もこんなことがあったしなあ」


ちひろ「どんなシチュエーションだ」

477 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:14:08 ID:BDWeJsEk
254

雪美「すぅ……すぅ……」

 朝目が覚めると、雪美が俺の布団の中に潜り込んでいた。
 何故か全裸でな。俺が寝てから入ってきたんだろうが、まあギョッとしたね。
 とりあえず俺は寝巻の上を脱いで雪美に着せ、朝食を作りに台所に出た。

別の雪美「……起きたのね……ふん」

モバP「おう……おはようさん」

 雪美は最大で六人、自分の分身を作ることができる。
 人懐こいキュート、元気なパッション、賢いクール、ツンデレなホワイト、臆病なロスト、危険なアウト。
 今、目の前に居るのは、銀髪のホワイトだ。

ホワイト雪美「……今……あなたの好きな……玉子焼き……作ったところ……」

モバP「どれどれ?」パクッ

ホワイト「こら……! つまみ食い……ダメっ」ピシッ

モバP「切れ端だったから良いかなと……悪かった。そう怖い顔をするな」

ホワイト「……ふん」

478 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:15:45 ID:BDWeJsEk
 今は実験的に雪美の分身の内、例外側の三人を自宅で預かって様子を見ているところだ。
 分身を元に戻す時には情報の集合処理が行われる。
 フィードバックの誤差が大きいほどオリジナルが混乱するので、気を付けないといけない。

 ちなみにキュートはちひろさんに、パッションは芳乃に、クールは千秋に預かってもらっている。
 
モバP?「君は……素直じゃ……ない……ふふっ」

ホワイト「……何?」

 俺の口を勝手に動かして、雪美の一人が喋る。
 彼女はアウト。某ネメシスや忍野忍のように人の体に憑依ができる。

アウト雪美(……あなたも……”私”に……手を出さない、から……)

モバP(手を出しちゃいかんでしょ)

 今は思考も共有状態なので俺の考えていることが筒抜けになる。
 一方、アウトが深い所で何を考えているのか、俺には読み取ることができない。

アウト(……起こしに……行かない……の? もう一人の……かわいそうな……私を……)

モバP「あ、最後のお寝坊さんも起こしてくるよ」

ホワイト「そう……」

 しかし身近なだけでも雪美が三人も同時に存在しているとか天国である。
 本物の嫁艦隊デッキを拝めるなんて夢のようだ。

479 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:17:36 ID:BDWeJsEk
モバP「雪美、起きろ。朝ごはんだぞー」

ロスト雪美「ん……? うあ……P……?」

モバP「そうだ。あなたのPさんですよ」

ロスト「……だっこ」(つ゚-゚)つ

 ロストは他の雪美より甘えんぼうだ。
 神経質で内向的な割には物理的な距離が近く、よく俺に抱き着く。
 思えばそれぞれの雪美が元の雪美の成分を少しずつ受け継いでいるのかもしれない。

モバP「どーら、どっこいしょ! っと」

ロスト「……わーい……」
 
ホワイト「……どっこいしょは……おじさんくさい……」

アウト(……どっこいしょは……おじさんくさい……)

モバP「何だよ! あ、何でもないよ雪美」

ロスト「……うん……」ダキッ

480 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:18:57 ID:BDWeJsEk
 彼女たちには如何わしいことはしていない。敢えて言うなら番号確認だ。
 オリジナル以外の雪美の体にはそれぞれ番号が振ってある。
 右の肩口に1ならクール、臍の左に2ならキュート、左胸に3ならパッション。

ロスト「……Pの温度……快適……」スリスリ

 俺の上着に隠れた背中の右肩甲骨に4ならロスト。

アウト(……いやらしいこと……考えてる……?)

 右の太腿にXならアウト。

ホワイト「……少しは……手伝いなさい……ばか……」

 ホワイトには番号がないが、彼女は銀髪なので見分けられる。

――

モバP「そんな雪美さんに囲まれた生活がしてみたい」

ちひろ「できたとしてもさせねえよ」

雪美「P……分身に……そこまでは……できない……」


ちひろ「まあ分身できるだけでもおかしいですけど」

481 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:20:24 ID:BDWeJsEk
255

モバP「六月は学校のプール掃除の季節ですね」

ちひろ「何ですかそのとても限定的な季節感は」

雪美「……一年に……一回だけ……」

モバP「そうなんだよ。毎夏プールの授業はたくさんあるが、まとまった掃除は一度しかない!」

モバP「教室・校舎なんかは毎日掃除するから印象に残りにくいが、特別行事は数が少ないからぼんやりとでも残るものだ」

雪美「……Pの……思い出は……どんなの……?」

モバP「それこそぼんやりとだが、みんなで水着の上に体操服・シャツなど着まして」

モバP「水を張っていないプールに下りてびしょ濡れになりながらブラシでチャンバラしたり滑ったり」

ちひろ「そこは真面目に掃除しろ」

雪美「……楽しそう」

モバP「そして女子たちの水着姿が印象的だったなあ。うちの学校では授業だと男女別だったから」

雪美「……P……プール……行こう……。……その印象は……上書き……する」


ちひろ「さて、仕事しますか(現実逃避)」

482 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/01(土) 22:21:47 ID:BDWeJsEk
今日はここまで
甘さは此処に置いて行け

483 ◆ORDERq/08U :2019/06/08(土) 21:35:07 ID:Y1lTdHwI
256

モバP「アイドルにはいろいろなユニット活動がある」

モバP「一人がある時はA、ある時はBを掛け持つなんてことも珍しくない」

雪美「……みんなと……いっしょ……楽しい……」

モバP「合同イベント以上に他の子と交流もできて、良い経験になっているだろうな」

モバP「でも複数のグループに籍を置いていると混乱したりしないかい?」

雪美「……そんなことは……ない……」

モバP「平気そうだな。俺は考えすぎなのか、よくこんがらがる」

モバP「学校で部活動(クラブ活動)、委員会、選択授業、掃除当番、給食当番、日直などいろいろな役割を当てられ、それが時に都合まで絡み合う」

雪美「ん……よく考えると……多い……」

モバP「当時の自分はこんなのをよくやり過ごしていたなと」

雪美「……そのおかげで……今のPが……あるのかも……」 ナルホドナァ!


ちひろ「やり過ごしたらいかんのでは」

484 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:36:54 ID:Y1lTdHwI
257

J( 'ー`)し「タカシ(仮称)、今日の昼ごはんは冷麦だよ」

モバP「カーチャン、また素麺? 夏の昼飯は何か冷やし中華とか素麺多くない?」

J( 'ー`)し「そんなことないよ? 素麺は在庫がいっぱいあるけどね」

モバP「お米とお肉が食べたいなあ」

J( 'ー`)し「しょうがない子だねえ。夕飯を楽しみにしときなさい」 ワーイ

――

雪美「P……、今日は……そうめん……食べよう……」

モバP「……素麺、か」

モバP「……あっ……」ホロリ

雪美「! P……そうめん……いやだった……?」オロオロ

モバP「嫌なもんですか。何か、元気な頃のカーチャンを思い出しただけさ」ナデナデ


ちひろ「ふとしたフレーズと条件一致がノスタルジーを呼び起こすこと、ありますね」

485 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:38:05 ID:Y1lTdHwI
258

モバP「やあ雪美」

雪美「……P」

ヒョイ ポスン

雪美「やっぱり……ここが……好き……」

モバP「出会って三秒で合体とは正にこのこと」

ちひろ「いかがわしい慣用句を用いるな」

モバP「しかし色白美人さんな雪美さん」

雪美「……///」グリグリ

モバP「こらこら、頭でぐりぐりは反則ですよ。何ですかこの尊い小動物は」

ちひろ「私はプロデューサーさんの頭をぐりぐりしたくなってきたなあ。げんこつで」

モバP「規制があまり厳しくなかった頃のみさえですか」

486 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:43:26 ID:Y1lTdHwI
モバP「それはそうと、そんな雪美さんもこんがり日焼けとかしてみたいと思ったりするのかな」

雪美「……私は……似合わないと……思う……」

モバP「そんなことはない。普段整った黒髪ロングのお淑やかな子が大胆に変身していると男子は気になるぞ」

モバP「短髪で活発な子が日焼けしているのも夏の風物詩感はあるが、ギャップが大きいと更に目を惹く」

雪美「……Pも……気になる……?」

モバP「ああ。雪美の仕事の性質とかを考えると肌管理は必要だから、敢えて焼くことは望まないが」

モバP「日焼けしてちょっと開放的な服を着た雪美と一緒にいたら……テンションが上がり過ぎると思う」

ちひろ「日焼けした薄着の少女って魔力ありますからね。服にもよりますけど」

モバP「小中学校は一夏休み越えた九月の始業式に小麦色になって学校に来る同級生も多いことだろう」

雪美「……うん……多い」

モバP「アウトドア派なら海に行ったりプールに行ったりそれでなくても野外活動が多くなりがちだからな」

雪美「……私も……Pと、いっしょなら……海……プールは……行きたい……にゃー」

モバP「なんと! 雪美に誘われたなら行くしかないっしょ! よし行こう!」 ウン ヤクソク


ちひろ「うっかり焼けて帰ってきそう」

487 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:44:36 ID:Y1lTdHwI
259

ニャー

モバP「おう、最近よく黒猫と出くわすなぁ。どれどれ、観察してやりますか」

ミャミャ

雪美「……あなたが……P? ……私は……豆助……って言ってる……」

モバP「名付け親さんはこの子が風呂敷巻いた柴犬に見えたのかな?」

ナーウ

雪美「……あなたは……黒猫の……素質……あるって」

雪美「P……評判……みたい……」クス

モバP「黒猫のネットワークで今話題の人になってるなんてにわかには信じがたいな」

ニャン

雪美「…………! ……分かった……」

モバP「えっ何」


雪美「……秘密」

488 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:52:07 ID:Y1lTdHwI
260

ソナター

モバP「んっ、どこからか芳乃の声g」

芳乃「そなた、捕まえたのでしてー」ギリッ

モバP「うげげ、やめて芳乃、チョークスリーパーはやめて」タップタップ

芳乃「仕方ありませぬー。では」ストッ

モバP「ふひー、いきなり何しやがるんですか」

芳乃「わたくし、そなたを召し捕えに参ったのでしてー」キラキラ

モバP「くっ……ミニスカくノ一衣装とはやりおるな。誰の差し金じゃ」

芳乃「はてー? ところでそなたー、この服は似合いますー?」

モバP「破廉恥です。似合っています。というか何で清楚な子に限ってそんな恰好で攻めてくるのか」

芳乃「知れ渡っておりますよー。そなたの弱点はー」ワキワキ

モバP「おのれ邪鬼王!(錯乱)」

雪美「……」ジーッ

489 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:56:44 ID:Y1lTdHwI
モバP「ぐぬぬ、こうなったら逃げるしかない」

芳乃「おっとそちらはー」

モバP「!」

雪美「あっ……!」キラキラ

モバP「って、雪美までミニスカくノ一だとぉ?」

雪美「///」カァッ

モバP「……!」ボシュー

BOMB!!

バタン

芳乃「おやおやー、やはり溜まっておられましたかー」

雪美「……P……猫に……なった……」

芳乃「雪美さんを普段から抱かれていて、それゆえの望みでもありましょうー」

490 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:58:02 ID:Y1lTdHwI
――

モバP(……うう、何てこった。いくら何でも急に気を失うなんて)

モバP(ん?)

雪美「……?」ナデナデ

モバP(何か気持ち良いと思ったら撫でられてるし、俺が座ってるのって……)

ニャア!!

雪美「……P、気がついた……の?」

モバP(うわ、雪美の生膝の上だよ。そして俺の体は真っ黒だ)

雪美「…………」ナデナデ

モバP(……慈愛にあふれた雪美の手が気持ちいい)

雪美「……P……ようやく……私に……座って……もらえた……」

雪美「いつも……ありがとう……」ナデナデ

モバP(ああ)


モバP(こっちこそ)ニャ

491 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 21:59:11 ID:Y1lTdHwI
261

ゴクゴク

モバP「ふぅ……スタドリエナドリ掴み取りも良いが、たまにはこれも良かろう」

雪美「P……ジュース……飲んでいる……の?」

モバP「おや雪美はん。……これは甘酒だよ」

雪美「……お酒……?」

モバP「特殊なお酒、かな」

モバP「物によってアルコール分が強いのもあるから要確認だが、未成年でも飲んでも良い”お酒じゃない甘酒”も多い」

モバP「これはノンアルコールな甘酒。まあそれでも飲むと酔った風になったり顔が赤らむ人もいる」

雪美「……」スッ

モバP「……?」ハイ

雪美「……」ソーッ

492 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 22:00:22 ID:Y1lTdHwI
クンクン

雪美「……」

ブンブン

モバP「ダメそうか。まあちょっと微妙な感じだよな」

雪美「……Pは……これが……好き……?」

モバP「特にそういう訳でもないけど自分の舌には合っている方かな。甘さと酸味が」

雪美「……お返し……する……」ハイ

モバP「どうも。で、飲む点滴などと言われ熱中症や夏バテ対策に良いらしい」

雪美「……外は……暑くなって……きたから……」

モバP「ああ。だからこれ飲んで元気出していきますよっと」グビッ

モバP「……んー、今日の雪美さん、いつもより色気……というかフェロモンが出ていません?」

雪美「……P……酔ってる……の……?」


ちひろ「世の中にはジュースやお茶で酔っ払う人もいますからね」

493 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 22:02:33 ID:Y1lTdHwI
262

モバP「水着を買いに行こう!(提案)」

ちひろ「念の為お伺いしますけど誰と行くんですか」

モバP「雪美と千枝とこずえとナターリアと芳乃と唯と裕子と……あと予定では」

ちひろ「もういいです。役得そうで良いですねプロデューサーさん」

モバP「女性の服選びにかける時間を甘く見ちゃいけませんよ?」

モバP「アイドルと連れ立ってショッピング、しかも試着なんて見れたりして羨ま血涙、なんてのは幻想です」

ちひろ「はいはい。で、どんな水着をお買いになるんですか?」

モバP「普通のボクサー型にしようかと」

ちひろ「ボクサー型!? あ、自分のも買われるんですね」

モバP「まあアイドルたちの意見も頂戴しますから、最終的にどんな水着になるやら知れませんが」

ちひろ「変なテンションでギャグに走ってワンショルダーとか買うのはやめてくださいよ? 多分捕まりますよ」

モバP「際どいのはさすがに自重しますから」

494 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 22:05:53 ID:Y1lTdHwI
モバP「というかブーメラン程度なら分かりますが、ワンショルダーとか何でそんなに詳しいんですか」

ちひろ「えっ」

モバP「えっ」

ちひろ「ああ水着のことでしたら仕事柄そういう話題も先方としたりするでしょう」

モバP「なにそれこわい」

ちひろ「で、雪美ちゃんにはどんな水着を選んで差し上げるおつもりで?」

モバP「そうですね……んー、283の八宮めぐるちゃんが着ていたようなタイプを探したいですね」

ちひろ「満場一致でアウトでしょそれ」

モバP「いや、それそのものって訳ではなく、要するにビキニをと」

ちひろ「大ざっぱかい! それならクーリッシュスタイルがあるのでダメとは言いませんけど」

モバP(よし、楽しく話せたな)

ちひろ(でもそのオチはダメです)


雪美「……Pの水着……選ぶの……楽しみ……♪」

495 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 22:07:20 ID:Y1lTdHwI
おまけ5

ちひろ「プロデューサーさんは最近やらかしたことってあります?」

モバP「”収拾をつける”を収集と変換しちゃった問題に収拾をつけたいです」

ちひろ「……まあ、良いことありますよきっと」

雪美「……」テクテク

モバP「あ、雪美がミニスカートだ。良いことありましたね」

ちひろ「それでいいのか」


おまけ6

モバP「最近ナターリアのスキンシップが激しくて嬉しいです。こちらも健全な男子なもので」

ちひろ「建前だけでもそこは嬉しむんじゃなくて困っときましょうよ」

モバP「日焼けとか褐色系にも実は弱いってバレたんでしょうかねえ」

ちひろ「あなたは何にでも弱いでしょ」

496 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/08(土) 22:11:22 ID:Y1lTdHwI
今日はここまで
書き込みに失敗したので初投稿です

497 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/09(日) 09:12:58 ID:PMNC1rTA

黒猫の素質のエピソードは夢オチでも何でもなく本当に黒猫になってるのか……(困惑)

498 ◆ORDERq/08U :2019/06/15(土) 22:00:12 ID:dkdNrJVA
263

雪美「……」テクテク

モバP「雪美ぃ!」

雪美「えっ……P……?」

モバP「……はぁ、はぁ……雪美……やっと見つけた……はぁ」

雪美「どうしたの……? そんなに……息を切らせて……」

モバP「俺は、どうしてもお前に、伝えなきゃいけないことがあるんだ」

雪美「……落ち着いて……はい……深呼吸……」

スゥー ハァー

雪美「それで……私に……伝えること……って……?」

ガシッ

モバP「雪美の作ってくれたフルーツサンド……美味かった。天にも昇るほどにな……」ガクッ

雪美「……ふふふ……ありがとう。……それだけのために……探してくれたの……ね」


事務所のちひろ「一切れ食べるなり飛び出していきましたけど何だったのかなー?」モグモグ

499 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:08:05 ID:dkdNrJVA
264

モバP「天才の私がふと気づいたことがありまして、草食動物の肉は実質野菜ですよね?」

ちひろ「んな訳ないでしょう。ピザは野菜だとかカロリーゼロ理論並のガバガバですよ」

雪美「ピザは……野菜……? 赤、黄色、緑……バランスは……良い……?」

キャシー「ピザは一部野菜だねー! おっと、ならば割合的にハンバーガーも野菜か♪」

加蓮「ポテトは野菜。これは疑う余地もないね」

ナターリア「スシは野菜カナ? ネギトロのネギ、タコワサグンカンのワサビ!」

モバP「たこわさ軍艦って通やなナターリア」

ちひろ「……皆さん、普段の食事でしっかり野菜を取ってますか? 結構心配です」

モバP「まあ、あまり食生活が乱れるようならウチで自炊合宿させますから」

ちひろ「一番心配なのはあなたですよ」

モバP「いやね、これでも健康志向の一環で自家菜園でも始めてみようかなあとは思っているんですよ。あまり世話をする時間がないですが」

キャシー「朝摘みキュウリやトマトを齧りながらいなせに会社に来るPさんは見てみたいね!」


ちひろ「これ以上この人の個性を増やすつもりですか」

500 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:11:05 ID:dkdNrJVA
265

雪美「……こんな所に……帽子……? P……これは……?」

モバP「よくぞ聞いてくれた。これはな、晶葉が作ってくれた組分け帽子だ」

雪美「組分け……帽子……?」

モバP「何と、被った人をキュート・クール・パッション・それ以外のどれかに判定してくれるんだ」

ちひろ「ホグワーツ魔法魔術学校かな?」

モバP「被ってみるか?」

雪美「……」コクコクッ

モバP「はい、どうぞ」

スポッ

帽子「……」

帽子「……レイブンクロー!」 ビクッ

ちひろ「どれだよ」

501 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:14:52 ID:dkdNrJVA
モバP「えーっと……レイブンクローはクールですね。取扱説明書にそう書いてあります」パラパラ

雪美「……ドキドキ……した……」

モバP「ちなみにキュートはグリフィンドール、パッションはハッフルパフとなっております」

ちひろ「何か一つ欠けていませんか」

モバP「それは我々が被ってみれば分かります」ハイ

ちひろ「……」スポッ

帽子「こいつぁスリザリンだな! 純度100%のスリザリン!」ケラケラケラ

ちひろ「誰が狡猾で野心家やねん!」ペシッ

帽子「いてえなオバハン!」 ダレガオバハンジャ!

モバP「……それ以外はスリザリンになります」

雪美「これ……誰がかぶっても……元のタイプに……なるの?」

モバP「それが意外とそうでもなさそうで……李衣菜とかどうなるか」


オフの李衣菜「へっぷちっ!」 ダリー、カゼカ?

502 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:16:13 ID:dkdNrJVA
266

ピカッ!

雪美「!」

ドシャーン!! ゴロゴロゴロ

雪美「!!!????」

モバP「わー、結構近くに雷が落ちたなあ」

雪美「P……こわい……」ギュー

モバP「大丈夫だぞ、と言いたいところだが落ちるときは落ちるもんだ」

モバP「とりあえず直撃の可能性を考えたら、屋内でも壁際、蛇口、コンセントからは1m離れてようか」

雪美「……ここに……落ちる……の……?」

ピカッ!

雪美「!!」

ズーン! ゴゴゴゴゴゴ

503 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:17:52 ID:dkdNrJVA
雪美「……」ヒシッ

ちひろ「ふぅ……雷は嫌ですねえ」

モバP「大きな音がするのでそれだけでも面食らいますね」

ちひろ「音だけなら良いですよ。身の危険もありますし、停電が起きれば厄介です。夏場は冷蔵庫の中身が……」

モバP「後は雷サージでPCがやられたら死活問題ですね。うちは可能な範囲での対策はしていますが」

雪美「……早く……遠ざかって……ほしい……」

モバP「そうだな。まあ雪美に限らず、雷は皆苦手だろう。得意な人なんていたら特異ですよ」

ピカッ

モバP「あふんっ」

「……」

ゴロゴロゴロ

ちひろ「一度大きいのが通るとしばらく稲光だけでも過剰に反応してしまいますね」

雪美「……あふん……って……ふふふ……」

モバP「べ、別に怖くなんてねーし?」

504 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:22:04 ID:dkdNrJVA
ちひろ「それにしても、急な落雷とか通り雨が来ると夏なんだなって気がします」

モバP「ですね。自分が学生の時、初夏でしたか……学校に雷が直撃したことがあります」

モバP「その時は周りが黒雲に覆われて昼間なのに夜並の暗さになって皆と騒いでいました」

ちひろ「仲間が多いと異常事態で謎にテンション上がるのは分かります」

ちひろ「ところで」

雪美「行った……かな……? 手は……まだ……離さないで……」ギュッ

輝子「プロデューサーのおしりが、こんな近くに……」サワサワ ヤメーヤ

幸子「ボクがカワイイばっかりに雷さんもはりきってしまいましたかね」ブルブル

小梅「えへへ……みんなでこうしていると、楽しい」グイグイ

乃々「雷はイヤなんですけど、ここにいるのも何か暑いんですけど……」ヒシッ

美玲「そろそろ離れるぞ……ってコラッ、どこ触ってんだ、この手はプロデューサーかっ!」ガウッ

まゆ「年長のまゆがしっかりしないと……! でもプロデューサーさんと対面で密着……///」ポーッ

ライラ「あっ、おしくらまんじゅうですねー。ライラさんも混ざりますですよー」ピトッ


ちひろ「これはヒナをハドリングするコウテイペンギンの群れか何かですか?」 ゴランノアリサマデス

505 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:25:34 ID:dkdNrJVA
267

モバP「創作で記憶喪失もののストーリーはよくあるが、実際になったらどうしようと思うことがある」

雪美「……私のこと……忘れる……?」

モバP「俺が雪美のことを忘れるはずがない! と言いたいが人間何があるか分からんからな」

モバP「特に怖いのは、元と違う新しい記憶で上書きされて本来あるべき記憶が取り戻せなくなることだ」

ちひろ「タイムトラベルもので時間軸・世界線が分岐するアレみたいな?」

雪美「Pが……Pじゃなくなるのは……イヤ……」

モバP「俺もだ。ただ、どうしようもなくなった時の最後の手段で雪美に託している物があります」

雪美「……これ」つ◎

ちひろ「これは?」

雪美「……リカバリー、ディスク……」

ちひろ「プロデューサーさんはOSか何かなんですか」

モバP「これをPヘッドの後部にあるドライブに差し込むと、初期化をすることができます」 ヘースゴイナー

506 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:26:56 ID:dkdNrJVA
ごしゅじんさまの、もってる、えむいーのディすく、すてないでください。
あたしが、はいっています。いまのあたしじゃ、ないけど、あたしです。
ときどきみたり、さわったり。、してくれるとうれしいです。

モバP「このディスクはこういうことです。しかし泣けてくるコピペですね。物を大切にしようという気になります」

ちひろ「何の話や」

雪美「Pがもし……消えてしまったら……、これが……形見で……Pの……心の……かけら……」ギュッ

モバP「俺なのに俺じゃないものがあるって何か変な感じね」

モバP「まあ、ヒトは大切な物が壊れても頑張って作り直す逞しい生き物だ。何かあった時は俺を――頼んでおくよ」

雪美「……P……」

ちひろ「何かヘビーな話題になってきたなあ」

モバP「それは1985年型のスラングですか?」

ちひろ「私はマーティ・マクフライじゃありませんよ」

雪美「……デロリアン……好き……」

ちひろ「あのガルウィングが斬新ですよね……って雪美ちゃんよく知っていますね?」

モバP「仕事の合間、移動中に映画とか見せていまして。タイムトラベルものの定番ですね」

507 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:31:21 ID:dkdNrJVA
ちひろ「ところでプロデューサーさんってイラストでよく見かけるデフォルメのようなPヘッドだったんですか?」

ちひろ「どこをどう見ても普通の人の顔ですけど?」

モバP「ホムンクルスのフラスコやタワー型デスクトップPCみたいなものでPヘッド(本体中枢)は独立しています」

ちひろ「理解が追いつきませんよ」

雪美「P……未来の……サイボーグ……、顔は……やわらかい……」グニグニ

モバP「一体何者なんでしょう?」

ちひろ「こっちが聞きたいですよ」

モバP「まあそれらは全部冗談としてですね」 オイ

モバP「記憶喪失と言ってもいろいろですが、地味に困るのがPCの復帰パスワードを忘れることです」

ちひろ「急に現実的な話になったな……確かに困りますけど」

モバP「ふとしたことでも度忘れすることがあるくらいですからね。かと言って書き置きは防犯意識欠如ですし」

ちひろ「心配しなくてもプロデューサーさんのPCを覗こうなんて人が………………」


ちひろ「やっぱり何でもないです」 エッ チョッ

508 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:33:58 ID:dkdNrJVA
268

楓「プロデューサー」

モバP「楓さん。温泉ロケ、お疲れ様でした」

楓「撮影も早く終わって、ゆっくり浸かれて疲れが取れました……ふふっ」

モバP「ご機嫌も良さそうで何より」

楓「余は非常に満足であるぞー」

楓「そういえば、貴方が欲しいと言っていたアレはどうなりました?」

モバP「アレですか? まだ手に入っていないんですよ」

楓「あれあれ……」

モバP「まあ、突発的に欲しくなっただけで、無くて困る物じゃないので」

モバP「自分にもし家内がいたなら、また変な物買ってきて! どこに置くのよ! とか言われそうです」

楓「貴方の奥さんになる人はそんなこと言いませんよ、きっと♪」

509 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:37:35 ID:dkdNrJVA
雪美「……P……何か……欲しい物……あるの……?」

モバP「聞かれたか。いや、大したことじゃない。温泉に置いてあるアレが欲しいだけだ」

雪美「……あれ?」

楓「足つぼボードですよ」

雪美「……?」 ←ピンとこない

モバP「今度買ったら見せてあげるよ。いつになるか分からないが」

楓「美優さんとか早苗さんとか菜々ちゃんとか、プロデューサーがそれを欲しいのは知っていて」

楓「見かけたら買ってプレゼントしてあげようかな、なんて言いながらお互いに遠慮して踏み出せず」

雪美「恋の……ライバル……!」キラリ

楓「ではなく、多分もう誰かが買ってあげてるか、自分で買っているだろうから要らないかなという」

モバP「えぇ……、傍観者効果ですか」

モバP「ただ、プレゼントって何気に渡したのが被っていると凄く悔しいですからね」


楓「そんなわけで、私たちには期待しないで、自分で買うのが一番早いと思います♪」 ゴモットモデス

510 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:41:49 ID:dkdNrJVA
269

乃々「プロデューサーさん、あの……今日のお仕事について話があるんですけど……」

モバP「おっ? ずいぶんと積極的だな。良いぞ、聞こうじゃないか」

乃々「それで……ここはこうで……はい……はい……そこは……がんばります……」キラキラ

モバP「……」

乃々「……」

モバP「乃々、大丈夫? おっぱい揉む?」

乃々「私は愛海さんじゃないんですけど……」

乃々「その代わり……親愛度? が100になったら指輪が欲しいんですけど」

モバP「ウチにケッコンカッコカリ制度はないぞ」

乃々「……!? もりくぼのレベルキャップ解放、隠された底力的なものはないんですか……!?」

モバP「欲しいのはそっちか。いや、パワーリストを外して体が軽くなる的な展開には期待しないで地道に……」

乃々「じゃあ帰ります……やっぱりアイドルむーりぃー……」 オイィ!


雪美「分身すれば……いいと思う……」 ソレヲイウナ

511 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:47:02 ID:dkdNrJVA
270

モバP「日曜朝、家族とまったりアニメを見る幸せ」

奈緒「ああ、平和だな。何に急かされるでもなくのんびりと、朝食でも取りながら」

モバP「ただ女の子向け枠はそんなに見たいものじゃなかった。男子としては何となく恥ずかしいしな」

モバP「姉や妹がいたから俺も、多分親も、付き合って仕方なしに一緒に見ていたりして」

モバP「……あの時間も今となっては良い思い出だ」

奈緒「Pさんって姉妹いたんだな。アイドルは一人っ子も少なくないからなあ」

雪美「……」ハラハラ

仁奈「……」ドキドキ

薫「……」ワクワク

光「……意外と面白いなこれ」 ←普段特撮だけ見ている

モバP「今みんなとこうして、隔たりなしにアニメを鑑賞しているのもいつか追憶する日が来るのだろう」

奈緒「でもこの構成だと、Pさんがお父さんであたしがお母さんみたいだな……な、なんだよ? ニヤニヤすんな!」


ちひろ「プロデューサーさんの姉妹って全国に200人くらいいそう」

512 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/15(土) 22:50:09 ID:dkdNrJVA
今日はここまで
わかっちゃいるんだ妹よ

513 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/16(日) 00:11:19 ID:VZzZCe2I

奈緒とかいうグリフィンドール

514 ◆ORDERq/08U :2019/06/22(土) 19:48:20 ID:76AtLpUU
271

雪美「……」

雪美「……ほっ」

カコン

雪美「……」キラキラ

モバP「雪美さんはけん玉もお上手ですことね」パチパチ

雪美「……///」テレテレ

モバP「自分が雪美くらいの時はとめけんも出来なかったよ」

ちひろ「それは根気が足りなかったのでは」

モバP「皿に乗せるのは出来たんだがなあ」

雪美「……もし、もし、かめ、よ……かめ、さん、よ……」コン コン コン

モバP「おお……この子、コツを掴むとあっという間に上達していくのねえ」


ちひろ「アイドルの成長を見ている時が一番嬉しそうですね?」

515 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 19:49:52 ID:76AtLpUU
272

スッ

グルン

シュタッ

雪美「……できた」

モバP「雪美さんは鉄棒もお茶の子さいさいなんですのね」パチパチ

雪美「……そうでもない……」ドヤッ

モバP「自分が雪美くらいの時は逆上がりが苦手でねえ。出来るようにはなったが」

モバP「でもアイドルやる子はみんなそれなりに運動神経良いよなあ。時々羨ましいくらい」

雪美「アイドルは……ダンス、やっている……から……」

モバP「ダンス万能説か」

モバP「しかしこうなると運動神経にはそれなりに自信あったこのモバP、男の闘争心に火がつくな」

モバP「次は俺にやらせてくれ」


ちひろ「小学生と張り合うのはどうなんですかね」

516 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 19:52:32 ID:76AtLpUU
273

モバP「足つぼボードは手に入っていないんだが、代わりに面白い物を買った」

雪美「……おもしろい……もの……?」

モバP「健康サンダルです」

雪美「おお……でこぼこ……」

モバP「今日はこれを履いて仕事してみようかな」

ちひろ「どんな自由すぎる職場ですか。何か言われても知りませんよ?」

モバP「冗談ですって。でも、せっかくなんで少しだけ」

――

モバP「靴下まで脱いでから履いてみましたが、気持ち良いですねこれ」

雪美「P……はだし……なかなか見ない……」

モバP「雪美も黒タイツ脱いじゃえーしてみる?」

雪美「……それは……恥ずかしい……///」

ちひろ「何で脱ぐ必要があるんですか?」

517 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 19:54:00 ID:76AtLpUU
ちひろ「しかしスーツにサンダルっておかしな姿ですよねえ。間が抜けていると言いますか」

モバP「これが何か革命でも起きて当たり前になればそうは思わなくなるんでしょうがね」

ちひろ「そうでしょうか?」

雪美「……P……、サンダル……もう一つ……ある……」

モバP「ああこれはな、すごく痛い健康サンダルといってね。ツボを押す石が尖ってるでしょ?」

モバP「今履いている方を中辛カレーとするならこっちは激辛、ビターチョコだとするとカカオ86%くらい痛いのです、たぶん」

ちひろ「ややこしいな」

雪美「…………はいてみて?」

モバP「……分かった」

スッ

モバP「つっ! 痛たたたた!! 痛い痛い! 何これになこれ!」

ちひろ「じゃあ、それ履いてぶら〜り近所に買い物にでも行ってきてくださいな」

モバP「行けるかあ!」


雪美「私は……そんなに痛く……なかったのに……」 エッ

518 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 19:55:41 ID:76AtLpUU
274

ソヨソヨソヨ

雪美「……♪」

モバP「ちょっと暑い時には良いですな、扇風機」

雪美「すずしくて……きもち……いい……」

モバP「そりゃ良かった。俺も俺で眼福なのですよ」

雪美「……?」

モバP「等間隔に雪美さんの長い髪がね、いかにも柔らかそうに靡くものだから」

雪美「……変なの」

雪美「……」

雪美「…………」スッ

モバP「おっと、今意識して髪を押さえてみましたね?」

雪美「……あまり……見られると……こまる……」

519 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 19:58:41 ID:76AtLpUU
モバP「でも雪美さん、普段はよく俺のことをじぃっと見てくるじゃないですか」

雪美「……」プイ

モバP「やっぱり気になる人っていうのはついつい見ちゃうものなんでしょうな」

雪美「……Pは……私が……気になる……?」

モバP「気になるよ」

雪美「……そう」

モバP「好きだからね」

雪美「…………」

モバP「あら、つれないのね」

雪美「……そういうこと……さらっと……言わないで……」

モバP「こりゃ失礼。もっとねっとり言ってみましょうか?」

雪美「もう……ふふっ」


ちひろ「隙だらけですね」

520 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 20:01:04 ID:76AtLpUU
275

モバP「やぁ、雪美」

雪美「! ……P……美玲……みたい……」

モバP「はっはっはっ、オシャレ眼帯だ。どうだ良いだろう?」

雪美「……」ポーッ

モバP「雪美も着けてみるか? こういう時の為にいくつか数があるぞ」

雪美「……」コク

モバP「では俺がクラブ柄だから、雪美はダイヤにしとく?」

雪美「……」コク

少女装着中……

雪美「……」キラキラ

モバP「ん、よく似合うぞー。ではせっかくだから仲間集めに行くか」

雪美「……仲間……?」

521 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 20:03:45 ID:76AtLpUU
モバP「眼帯はあと二種類ある。スペードとハートだ。これの持ち主に値する子を探しに北へ!」

雪美「……いざゆかん」

ちひろ「……何か、着けたらビジュアルが大人びて剣士になりそうですね」

モバP「十兵衛ちゃんみたいな成長変身ヒロインは男子の性癖を少なからず歪めそうですが」

モバP「雪美さんが大人化する眼帯なんてあればごはん三杯は食べられてお話が一本書けますよ」

雪美「……晶葉なら……作れそう……こなみかん……」

ちひろ「いやあなた小学生ですから」

モバP「ところで、眼帯ですが」

雪美「……ちひろさんも……着ける……?」

ちひろ「いえ、遠慮しておきますよ」

ちひろ「というかプロデューサーさんが眼帯をしているとオシャレというかものもらいに見えます」

モバP「私だって中二病でオシャレしたいんです!」

雪美「……Pは……大人だから……ね」

522 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 20:06:30 ID:76AtLpUU
ちひろ「それはそうと、トランプの柄って職業を現しているとも言いますね」

モバP「ダイヤが商人、クラブは農民、スペードは騎士、ハートは僧侶――でしたっけ」

雪美「私は……商人……?」

モバP「俺は農民か。でも、勇者パーティの職業でなりたいものを考えるのも良いものですな」

雪美「……武道家」

モバP「あの中華風コスチュームが雪美に……ぐはっ!」

雪美「……戦士」

モバP「あのビキニアーマーが雪美に……ぐはっ!」

雪美「……遊び人」

モバP「あのバニースーツが雪美に……ぐはっ!」

雪美「……賢者」

モバP「あのさとりのワンピースが雪美に……ぐはっ!」

雪美「……P……しっかりー……」 チーン


ちひろ「パリピですねえ」

523 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 20:10:36 ID:76AtLpUU
276

ちひろ「プロデューサーさんはこの前、やけにプレゼントを貰っていましたけど誕生日か何かだったんですか?」

モバP「自分は可変誕生日なんで違います」

ちひろ「可変? 2月29日生まれ的なやつですか」

モバP「四年に一回しか歳を取らないって良いですよね」

ちひろ「そんなことある訳ないでしょう。で、何があったんですか?」

モバP「父の日ですね」

ちひろ「え」

モバP「事務所の中で紅一点ならぬ黒一点的な存在だからか、父性を感じてしまうアイドルも多いようで」

ちひろ「……プロデューサーさんに父性か……ぷぷ……あっ、笑っちゃいけませんね」

モバP「いえ、割と自分でも意外ですよ。マネージャー的な役割で慕われやすいのもあるんですかね?」

ちひろ「さあ、どうでしょうね……雪美ちゃんからも何か貰ったんですか?」

モバP「はい、下着を頂きました」 シタギ!?


雪美「……サイズ……合ってた……?」

524 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 20:13:07 ID:76AtLpUU
277

モバP「雪美さんって箱入り娘というか、親御さんから大切に育てられているんだなと見て取れる」

雪美「……うん。……パパと……ママ……やさしい……」

雪美「今は……少し……忙しい……だけ」

モバP「なるべく寂しくはさせないよ」

雪美「……ありがとう……Pに……心……通じてる……」

モバP「でも、良い所のお嬢様なんかは正直、どう接したものかと思うことがある」

モバP「例えば、NHKしか見たことがない、なんて純粋培養な子が来たら話が合うのか心配だ」

雪美「……NHKも……楽しい……」

モバP「確かに教養・ドキュメンタリー系の番組をぼんやり見るのは何か満たされますが」

雪美「……大丈夫……こまったときは……いっしょ……。二人で……悩もう……」

モバP「そうだな。二人で……ん?」 ポスン

雪美「ここなら……もっと深く……分かり合える……ね」ニコ


ちひろ「三人寄れば文殊の知恵、私も混ぜてくださいよ〜」

525 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 20:13:48 ID:76AtLpUU
今日はここまで
ここまでが今日

526 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/22(土) 22:43:40 ID:GNUnic/g
小学生の頃は長い髪の同級生の女子が鉄棒してるのを見るのが好きでした(隙あらば自分語り)
NHKだとチコちゃん、ブラタモリ、ダーウィンが来た、家族に乾杯、世界ネコ歩きが好き(隙自語)

527 ◆ORDERq/08U :2019/06/29(土) 23:14:44 ID:f9jzPPCs
278

モバP「小腹が空いたのでチーズトーストでも食べよう」

雪美「……うん」

ジリリリリリ チーン

モバP「焼けたのでいただきます」

雪美「……いただきます」

ハムッ

ミョーン

モバP「チーズが伸びるなあ」

雪美「……ん。……P……食べずに……私を見て……どこか、変……?」

モバP「いや、食べるのも好きだけど人の食べっぷりを眺めるのも好きなだけさ」

雪美「あまり……見られると……食べづらい……」

モバP「おうすまない。じゃあ俺も食べるとするか」


ちひろ「ナチュラルに朝食も一緒とはプロセスどこ行った……チーズだけに」

528 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:15:58 ID:f9jzPPCs
279

モバP「競泳水着の奈緒、ブルマの美玲……こういう仕事をやっていると常々思いますが」

モバP「頭沸騰しそうです」

ちひろ「許容量オーバーしている感じですか? 私がコスプレしても平気そうなのに」

モバP「大人がそういう格好をするのは切り離して見ることができますからね」

モバP「瑞樹さんの水着マフラーも至って冷静にグッドを出しました。しかし高校生以下は何かいけないことをしているような」

ちひろ「良心の呵責がありますか。意外と常識的な所もありますねプロデューサーさん」

ちひろ「冗談で露出を促すようなことは言うのにいざ脱がれると臆しちゃうなんて」

雪美「……」キラキラ

ちひろ「ただ、薄着の雪美ちゃん抱えながら言われても説得力が吹き飛ぶんですよねえ」

モバP「……自制心と耐性をつけるべく修行中です。雪美の誘惑に打ち勝つんだ!」

雪美「……というか……いっしょに……いたいだけ……」


ちひろ「常識と非常識、いや真面目と不真面目が同居してますね」

529 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:17:20 ID:f9jzPPCs
280

雪美「昨日は……仁奈と……お泊まり……した……」

仁奈「楽しかったでごぜーます!」

モバP「おお、良かったじゃないか。道理で今日は二人の距離が近いと思ったよ」

仁奈「えへへ……みんなと過ごすのも良いですけど、二人きりも新鮮でやがります!」

雪美「今度は……三人で……」キラキラ

モバP「考えておくよ」

ちひろ「考えておくな」

仁奈「そして雪美ちゃんに分身の仕方を教えてもらったので、これでひとりでもさびしくねーです!」

モバP「あれは教えられるものだったのか」

仁奈「でも、もし分身を愛してしまったらどうなるのでやがりましょうか?」

ちひろ「ナルキッソスかな?」

モバP「可視化できるようになったとはいえ自分は自分だ。それを他人のように隔てて依存すると分身が可哀想だぞ」

仁奈「自分は自分、ですか……」

530 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:23:22 ID:f9jzPPCs
モバP「まあ自分の世界にこもるようではいけないが、セルフトークはメンタルトレーニングとも捉えられる」

モバP「自分を好きになる、自己肯定は過ぎなければ悪いことではないと思う」

仁奈「やっぱり自分だけじゃ生きていけねーんですね。Pやみんながいて良かったですよ」

雪美「Pは……いいお兄ちゃん……」

モバP「お兄ちゃん気取るにはちょっと歳が離れているがな」

仁奈「アニキと呼ばせてくだせー!」

モバP「うむ、良かろう」

ちひろ「良いのかい」

モバP「そういや自分が小さい時には近所によく遊んでくれる兄ちゃんがいたな」

ちひろ「男女で少し感じ方も変わるでしょうけど、そういうのは良いですね」

モバP「自分には兄も従兄もいなかったから、身近な兄貴分を知る良い機会になった」

仁奈「仁奈は昨日、雪美ちゃんがお姉ちゃんみたいに感じましたですよ!」

雪美「……仁奈ったら……ふふっ」


ちひろ「人間、無いものを求めてしまうものですね」

531 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:24:53 ID:f9jzPPCs
281

ちひろ「”MISSION”惰眠を貪るプロデューサーさんを起動せよ」

雪美「……らじゃー」(゜-゜)ゞ

トコトコ ガチャッ

雪美「P……まだねてる……?」

モバP「……」スヤスヤ

雪美「……起きて」ユサユサ

モバP「……」スヤスヤ

雪美「……P……どうすれば……。…………あっ……!」ピコーン

雪美「……分身のじゅちゅ!」 アッカンダ

ボンッ!

雪美×7「……起きないなら……こうする……! とつげきー」 ワアアアー!

雪美雪美雪美
雪美モバP雪美 ドン!
  雪美雪美


ちひろ「スズメバチを撃退するミツバチかな?」

532 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:26:43 ID:f9jzPPCs
282

ナターリア「ムウ、Que lastima……今日はエレベーター、使えないみたいダ」

モバP「点検中だな。安全の為だ仕方ない、階段で行くか」

ライラ「ライラさんは階段を使う人、頑張り屋さんだと思いますですよー」

モバP「ライラに頑張り屋さんと褒めてもらえるなら喜んで階段使うよ」

ナターリア「じゃあワタシたちモ、がんばってPについてくゾ!」

モバP「でも超高層ビルなんかはエレベーターが使えないと大変な苦労だろうな」

ライラ「ブルジュ・ハリファのエレベーターが止まったら大変でございますですよ」

モバP「見てきたかのような口ぶりだが、そこは敢えて突っ込まないでおこう」

モバP「だが、160階建てビルを階段で登ろうとか気が遠くなるのは間違いない」

ナターリア「上に取り残されても大変だナ! スライダーでもあれば良いケド!」

モバP「高さ828mの滑り台ってどんな絶叫アトラクションより怖いわ。お尻も痛いじゃ済まない」

ライラ「この前、大きな公園で初体験したローラースライダーもお尻が痛くなりましたですねー」

モバP「貴重なシーンを見逃した気がする」

533 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:28:56 ID:f9jzPPCs
ナターリア「ウォータースライダーならオシリも痛くならないのにナ!」

モバP「これからの季節、良いですな。人間流し素麺のように無心になって流されて」

ライラ「一人よりはボートでみんなで流れるのが好きかもしれませんですねー」

ナターリア「いいナ! ヨシ、やりたいことリストに付け加えておくゾ!」

モバP「仕事以外でナターリアとライラを連れてプールに行ったら嫌でも目立ちそうだ」

モバP「話はエレベーターに戻るが、じゃあもし俺たちがエレベーターに閉じ込められたら?」

ライラ「それは助けを待ちますですよ」

ナターリア「助けがいつ来るカ、分からないとこわいナ」

モバP「あの空間で何時間も、となるとな」

ナターリア「こわいからPに元気をもらうんダ!」ギュッ

モバP「ナターリアと極限状態に置かれたら一線超えてしまいそうだ」

ライラ「ライラさんもー」ギュッ

モバP「そんな形でライラと一線超えたら後で罪悪感で鬱になりそうだ」

534 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:31:06 ID:f9jzPPCs
モバP「……しかしこの346プロは広いな」

ナターリア「何でもアル! アイビキ部屋だってネ!」

ライラ「あらびき部屋? とは何でございますですか? ソーセージが食べられるのですか?」

ナターリア「……///」

モバP「ナターリア、耳年増でもそれで変なものを連想したらいかんぞ」

ライラ「???」

モバP「後でバナナアイスパフェを食べに連れて行ってあげるから、この話はやめよう」

ナターリア「エ? いいのカ? ワーイ!」コロッ

ライラ「豪華なアイス……! プロデューサー殿は太っ腹でございますですねー」キラキラ

モバP「よし、じゃあ行きますか……って……うん?」 シュコー

雪美「……」トコトコ

ライラ「……作業服のユキミさんが、点検中のエレベーターから出てきましたねー」


モバP「雪美さんは神出鬼没だなあ」

535 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:33:15 ID:f9jzPPCs
283

モバP「夢を打ち砕くような話を敢えてするのならば」

モバP「みんなの願いは同時には叶わないように世の中は出来ているのだと思う」

モバP「調和、バランスというものがあるからな」

モバP「極端な話が、Aが不老不死になりたいと願い、BがAに死んでほしいと願う」

モバP「一方の願いを叶えれば一方の願いが反故になる」

飛鳥「……ジレンマに塗れたセカイ、か」

飛鳥「それでもボクは、進める処まで進みたい。その先が袋小路だったとしても……」

グウウウウゥゥウ

「「「……」」」

雪美「……今のは……P……」

モバP「……すまん、俺はどうやらハラペコのようだ」

飛鳥「……フフッ。そんなに自己主張されちゃ、続きは後日にお預けだね」


ちひろ「今すごい腹時計が聞こえたなあ」

536 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:34:41 ID:f9jzPPCs
284

モバP「雨の季節は手持ちがかさばるな。徒歩なら傘が要るし、自転車に乗るならレインコートが要る」

雪美「……ながぐつ……も」

モバP「長靴か……歳を重ねるに連れ、全然履くことがなくなったな」

雪美「Pが……魚屋さん……とかなら……」

モバP「それなら履くかもな。ただサラリーマン的な仕事では使わないし」

モバP「プライベートでも女性ならブーツの感覚で履けるかもしれないが、男はねえ」

雪美「……そういう……もの……?」

モバP「ちなみに先日のキッズモデルの仕事で洒落乙なレインコートと長靴を着ていた雪美さんは素晴らしかった」

雪美「……本当……?」

モバP「ああ。ただレインコートは着ても外出先で結局脱ぐことになるのが勿体無いな。濡れているから置き場にも困るし」

雪美「うん……。……それは……ある」

ちひろ「何よりこの時期レインコートを服の上に着て自転車移動って結構暑いんですよね」


モバP「レインコートの下に下着だけって訳にはいかんですものね」 ソレハヘンタイデスネ

537 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:36:16 ID:f9jzPPCs
285

モバP「……」イイコイイコ

雪美「……♪」ムフー

ちひろ「おや、また雪美ちゃんを撫でてあげているんですね」

モバP「気持ち良さそうにしているでしょう? 雪美鳥は警戒心が強い分、慣れるとよく懐くのが特徴です」

ちひろ「何を仰っていますやら」

ちひろ「……雪美ちゃんはそんなに撫でられるの、好き?」

雪美「……うん……やさしい、手……。……それに……大きくて……形も……」

ちひろ「まさかの手フェチ!? まあ分からなくもないですね……この血管の浮き方やゴツゴツとした甲が」スッ

モバP「ちひろさんも男の手には一家言ありますねえ」

雪美「指を絡めて……手をつなぐと……ドキドキ……する……。ちひろさんも……やる……?」

ちひろ「やりませんよ。でも、良い手ですね」

モバP「ちひろ様はこの手を好きだと言うてくれる、働き者のきれいな手だと言うてくれましたわい」


ちひろ「そこまでは言ってません」

538 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/29(土) 23:37:02 ID:f9jzPPCs
今日はここまで
野郎ども引き上げだ

539 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/06/30(日) 12:17:59 ID:4.4V43MM

アイエエエ!?点検中のエレベーターから作業服の雪美が出てくるのナンデ!?

540 ◆ORDERq/08U :2019/07/06(土) 22:24:22 ID:oB2ZBOao
286

ガタンゴトン ガタンゴトン

雪美「……」スヤスヤ

モバP「俺にもたれかかり、眠る雪美さん」

モバP「ここは海辺の単線を走るローカル線」

モバP「座席はロングシート型で通路が広いが、二両編成で乗客はほとんどいない」

雪美「……」スヤスヤ

モバP「……静かだ」

雪美「…………ん……? ……P……?」

モバP「お、瞼が少しは軽くなったかい?」

雪美「……私を……置いて……行かないで……」ギュッ

モバP「安心おし。行き先が例え沼の底駅でもお前さんを一人にはしないさ」ナデナデ

モバP「しかし、海原電鉄を思い出すくらいだ。何かとても遠くへと行く感じがするね」


天の声ちひろ「プロデューサーさんがちょうどカオナシのポジションですね」

541 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:29:09 ID:oB2ZBOao
287

モバP(雪美さんは肝が据わっている、いや、場数を踏んで据わってきたと言えようか)

雪美「……」

モバP(だが今日は規模の大きな会場で、重要なイベント。さすがに気圧されているか……?)

雪美「……」

モバP(自分の弱みをあまり周りには見せたがらない所はあるので、一見はそんな雰囲気も出さない)

雪美「……」

モバP(集中力を高めているのかもしれないし、緊張を解そうと話しかけては却って良くないか)

雪美「……」ジーッ

モバP(でもこの子、目の前で俺のことを観察しているんだよなあ)

雪美「……Pと……私は……鏡……。Pが……不安だと……私も……不安……」

モバP「! ……心配させてごめんな。俺が思い詰めた顔をしていたらダメだな」


雪美「……うん……いい顔……」ニコ

542 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:35:17 ID:oB2ZBOao
288

モバP「アイドルは恋愛禁止なんて昔から言いますが」

雪美「……」チョコン

ちひろ「………………そうですね」

モバP「その長い間は何ですか」

ちひろ「別に」

モバP「気を取り直して、ここって自分以外は基本男っ気がないじゃないですか」

雪美「……P……ハーレム……だね……」

モバP「どこでそんな言葉を覚えたんだ……それでみんな異性と接点を持つのはなかなか大変だろうなと」

ちひろ「出会いは無いですね。もっとも同性で話は結構合いますから良いですけど」

モバP「そこです。自分だけは逆に異性としか接点がないんです。男子トークが出来る人がいないんです」

モバP「同性同僚の親友ポジション的な人が欲しいです」

ちひろ「いろいろと諦めてください」

モバP「(´・ω・`)」

543 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:39:46 ID:oB2ZBOao
ちひろ「私が思うに、プロデューサーさんが仮に315プロの人だったら、もっと周りに女子が欲しいとか言ってますよ」

モバP「……言いそう」

ちひろ「ヒトとは無い物ほど欲しくなり、美味しい物に恵まれてもそればかり食べていると飽きてしまう因果な生き物です」

モバP「で、水嶋咲ちゃんに癒しを求めたりしてしまう訳ですか」

雪美「……満更でも……なさそう……」

モバP「でもこの仕事に就いてから普段周りは女の子ばかりで、自分まで女子に染まりつつある感じがするんです」

ちひろ「あまり変に拗らせてプロデューサーさんがオネエみたいになってしまったら困りますねえ」

雪美「大丈夫……、Pは……頼もしい……男性……」

雪美「それに……他の男性が、入ると……たぶん……嫉妬する……」

ちひろ「あらあら」

モバP「妹や弟が生まれて構ってもらえなくなったお兄ちゃんじゃあるまいし……まあ嫉妬はするが」

ちひろ「するのかよ」


ちひろ「……プロデューサーさんって実は独占欲強くてめんどくさい系?」 ギクッ

544 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:42:48 ID:oB2ZBOao
289

モバP「多くの音を聞きながら過ごしていると、時に静けさが恋しくなる」

モバP「車の走る音、工事の音、民放番組のBGM、賑やかな人々の会話……それらから離れて、例えば丘の上」

雪美「……」

モバP「雪美と二人で、その声と息遣いまでよく聞こえる場所で、座って景色を眺める」

雪美「……」

モバP「……いいねぇ」

雪美「……少しは……賑やかな方が……楽しいのも……ある」

モバP「それもそうか」コロッ

雪美「でも……Pと……二人きりも……好き……」

モバP「せやろせやろ」コロッ

モバP「まあ、何しに来たかと言うと写真集の撮影なんですがね。そろそろ次行こうか」

雪美「……うん」

545 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:45:31 ID:oB2ZBOao
――

雪美「……たくさん……階段……上ったね……」

モバP「そうだな」

ソヨソヨ

雪美「ん……涼しい……」

モバP「そびえ立つ、ではオーバーかもしれないが見上げるほどの階段の先にある、木造のお堂」

モバP「高い木々に周りを囲まれて鬱蒼としてさえある場所にポツンと目立たずに在る」

モバP「過去、確か幼稚園の頃に似たような場所に遠足に行った記憶があるが、ここ自体は来たことのない場所だ」

モバP「にも関わらず、懐かしさを感じるな」

雪美「……ふしぎ」

モバP「雪美はこういうロケーションにも綺麗に溶け込むなあ」

モバP「さあ、良い写真を撮ろうか」

雪美「……うん」


事務所のちひろ「スタッフ無しの個人撮影とかこれもうデートでしょ」

546 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:49:37 ID:oB2ZBOao
290

プクプクプク

モバP「……」

ツン

モバP「?」

七海「よっ」

モバP「おう七海か。今日もマーメイドのような瑞々しさだな」

七海「七海はいつも新鮮ピチピチれすよ〜。こんな所で何をやってるんれすか?」

モバP「たまたま入った店にアクアリウムがあったものだからつい眺めていました」

七海「そうれすかそうれすか〜、プロデューサーも分かってきましたね〜♪」

七海「水槽を見ていると癒されるんれすよね〜。そこに小さな世界があります」

モバP「水族館のスケールと比べると小さいが、こだわりが出るよな」

七海「オブジェの配置一つにもセンスが……いえ、主役はお魚れすけど!」

547 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:52:24 ID:oB2ZBOao
――

ゴクゴク

モバP「ふう……暑い日差しが照りつける夏は、涼しい所でアイスコーヒーを一杯」

モバP「たまらんですな」

七海「プロデューサーはコーヒー豆を買いに来ていたんれすね〜」

モバP「ああ。志保にコーヒーミルを貰ったから最近は家でも淹れるんだ」

モバP「コーヒー豆のレーダーチャートは見ていて飽きない。……これ見る? チラシだが」ハイ

七海「ふんふむ……イラストや図にすると分かりやすいれすね。で、プロデューサーの好みは?」

モバP「酸味のあるモカが好きだな。まあいろいろ飲み比べてフードペアリングを考えるのも楽しい」

七海「すっかり影響されていますね〜。……プロデューサー、海釣りに興味は?」

モバP「今の所は……しかし七海は髪のボリュームがすごくて目立つな。見惚れちまうぜ」

七海「羨ましいれすか? ウェーブしていてしかも長いれすからね〜、えへ♪」

七海「って、魚じゃなくて七海を釣る気れすかっ!?」


雪美「……Pに釣られた……アイドル……数知れず……」

548 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:54:33 ID:oB2ZBOao
291

モバP「食堂で食べるカレーライスと納豆は何故あんなに美味しいのだろうか」

ちひろ「どこの食堂ですか」

モバP「一般開放されている近くの社員食堂ですね。しかも安い」

ちひろ「プロデューサーさんはどこにでも出没するんですね」

モバP「想像してみてください。シンプルな内装に折り畳みテーブルとイス」

ちひろ「はい」

モバP「具がゴロゴロとしていないサラッとしたカレーライスに鮮やかな赤い福神漬け、コップの水」

ちひろ「(赤い福神漬けは着色料的にどうなのかな)はい」

モバP「陶器の小鉢に控えめに盛ってある納豆に、刻みネギ」

ちひろ「(今時の社食って納豆を器で出すんですかね?)はい」

モバP「いやあ、侘び寂びの風情がありますね。でも家で食べるより何故か美味しいんです」

ちひろ「そもそも食堂に行くなら定食とか食べましょうよ」


雪美「……学校の、給食のカレーも……とてもおいしい……」

549 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:56:11 ID:oB2ZBOao
292

雪美「……」ジーッ

モバP「雪美さんに対面で膝の上に座られていると不覚にも鼓動が高まりますね」

雪美「……」スッ

サワサワ

モバP「んふっ……」

ちひろ「!」

モバP「あぁっ……何か、変な、感じがする、から……そこは、やめっ」

ちひろ「雪美ちゃん、プロデューサーさんの一体どこを触っているんですか?」

雪美「……のどぼとけ……大人の……男性にだけ……ある……ふしぎ……」サワサワ

モバP「ああぁぁぁ」

ちひろ「私がもし男性ならそこ(喉仏)はあまり触られたくないと思いますよ?」

雪美「……本当……? P……」


モバP「……いや、意外と気持ち良いですこれ」 エェ…

550 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 22:58:11 ID:oB2ZBOao
今日はここまで
今日はCoCoカレー

551 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/06(土) 23:37:43 ID:0iNMB0JM

アイマス系の世界のPはアイドルを一本釣り(スカウト)するのが仕事だからね仕方ないね

552 ◆ORDERq/08U :2019/07/13(土) 22:14:05 ID:9rAg3Qkw
293

モバP「七夕も無事に終わったな。イベントというのは来るまでは今か今かだが過ぎればあっという間だ」

雪美「……うん……。……織姫と……彦星が……一年に一日だけ……会える日……」

雪美「……今年は……会えた……?」

モバP「会えたことだろうよ。年一ルールなのに中止ありとかやってられん。俺なら天女連盟に異議を申し立てる」

雪美「ふふ……。一年も……会えないと……話したいこと……いっぱい、あるはず……」

モバP「ああ。俺なんて雪美と一日会わないだけでも話したいネタがどんどん湧いてしまうのに」

雪美「それに……二人……黙って、繋がっているだけでも……幸せ……」

ちひろ「しかし障害は恋する二人の思いを熱くすれば良いですけど、逆に冷ましてしまうかもしれません」

モバP「遠距離恋愛で自然消滅はきつい……お互いに吹っ切れるなら良いんでしょうが」

モバP「願い事を書いた短冊を吊るした笹の葉も七夕過ぎれば撤去ですから、この世は無常でもありますね」

雪美「……使った笹の葉は……どこに行く……?」

モバP「公園に持ち寄って供養するように焼くんだろうか?」


ちひろ「どんど焼きのしめ縄じゃないんですから」

553 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:20:02 ID:9rAg3Qkw
294

雪美「……」

ムニムニ

ペタペタ

モバP「雪美さん、俺の顔に何か好奇心をそそられるような発見でも?」

雪美「P……おひげ……ない……」

モバP「ああ、しっかり剃ってケアしているからな。ご要望であればオシャレに髭を蓄えてみるが」

ちひろ「貫禄は出そうですよね」

雪美「……いい。……このままで……気持ちいい……から」

サワサワ

雪美「……♪」

モバP「最近他の子も何かこの顎を頻りに撫でてくるが、別に御利益なんて無いんだぞ?」


ちひろ「ビリケンさんの足の裏みたいな扱いですかね」

554 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:23:21 ID:9rAg3Qkw
295

モバP「麦わら帽子に白いワンピースの女の子と言えば何をイメージしますか?」

ちひろ「夏の田舎の田園風景ですね。気が付けばこう刷り込まれていました」

モバP「ほぼ同じです。理想の美少女の一つの形なんでしょうかね」

モバP「さて、今日はそんな格好を雪美さんにしてもらいました!」

雪美「……どう……?」キラキラ

ちひろ「あらかわいい」

モバP「パーフェクトだ、ウォルター。よく似合ってるな。つまり雪美は理想の美少女。Q.E.D.」

雪美「……///」クイッ

モバP「麦わら帽子のつばで顔を隠そうとする恥じらいが初々しい」

ちひろ「ちなみにこれはどこで」

モバP「ワンピースは今日の仕事に使った衣装を借りてきました。麦わら帽子は……ホームセンターで購入」

モバP「という訳で帽子の方は雪美にそのままプレゼントだ。日差しが強い時に被ると良い」

雪美「……ありがとう……。大事に……する……」

555 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:26:59 ID:9rAg3Qkw
ちひろ「何故にホームセンター」

モバP「ちょっと工作用に板を探しに行ったところ、見かけてティンときたものですからね」

モバP「この帽子は何か他とは違う。雪美にぴったり合うんじゃないか? と」

ちひろ「その発想力を別の方面に活かせないものですか?」

雪美「Pは……自由人……だね……」

モバP「せやで。で、ワンピースはミニ丈の物もあったのですが、このゆったりした長さのを選びました」

モバP「肌の露出控えめなイメージの雪美が薄めの白ワンピにノースリーブでミニスカートだとオーバーキルですからね」

ちひろ「プロデューサーさんのHP、頻繁にマイナスになってませんかね?」

雪美「……Pは……自由人で……むっつり……」

モバP「はい、むっつりはん」のヮの

ちひろ「その顔やめい」

雪美「……ちょっと……たくしあげて……みる……」ソーッ


モバP「雪美さんが魔性の女に……でも感じちゃう」 カンジルナ

556 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:37:32 ID:9rAg3Qkw
296 

モバP「……」

こずえ「……」チョコン

ちひろ「ありそうであまりない膝ペアですね」

モバP「そんなことはないでしょう? 本日は雪美さんはオフでいませんからね」

ちひろ「プロデューサーさんの膝占有率は雪美ちゃん八割で他二割という印象ですよ」

こずえ「こずえ、あんず、になもー……よくのるよー?」

ちひろ「サイズが小さい子ばかりですねえ」

モバP「大きい子は恥ずかしがると言いますか、作業中とかは邪魔になるから遠慮する感じですね」

ちひろ「頭で視界が遮られたら仕事は出来ませんしね」

モバP「我々大人の懐に収まる子なんて、普通は幼稚園児くらいまでです」

こずえ「ぷろでゅーさー、おっきいからねえー」

モバP「膝の上と言いつつ股の間に座らせるならもう少し身長あっても大丈夫ですね」

ちひろ「アイドルの子を乗せない、という選択肢はそもそも無いのか」

557 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:39:43 ID:9rAg3Qkw
こずえ「ぷろでゅーさー……もっと、ぎゅーってしてー……しろー」

モバP「はいよ」ギューッ

こずえ「ふわぁ……」

ちひろ「うわぁ……」

ちひろ「……雪美ちゃんと抱き心地はやっぱり違うものですか?」

モバP「はい。感触とか匂いとかで目を閉じていても誰だか分かりますよ」

ちひろ「ある意味ソムリエですね。ワインとかと違って利用方法が無さそうですけど」

こずえ「……こずえもぷろでゅーさーに……ていすてぃんぐされるのー?」

モバP「何かやらしい」

ちひろ「こずえちゃんをテイスティングなんてとんだ変態ソムリエもあったものです」

こずえ「ぷろでゅーさーなら……なにしても……いいよー?」

モバP「そーかい。そんな天然で際どいことを言う子はこうしたるわー」ワシャワシャ

こずえ「えへへー……」

558 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:44:12 ID:9rAg3Qkw
ちひろ「雪美ちゃんも最近は垢抜けてきましたけど、こずえちゃんは結構アプローチが大胆ですよね」

こずえ「そうかなー?」

モバP「あざとい。でも憎めない。目に入れても痛くない」

ちひろ「そういえば紅葉温泉の時、浴衣が少し着崩れ、というかはだけたのが映っていましたね」

モバP「あれは後で直してあげたんですが、何故か直す前のが使われていましたねえ」

ちひろ「プロデューサーさんが直したんですか?」

モバP「はい。普段から服を着せてとか言われますし、その時はスタイリストになりきります」

こずえ「いつもありがとうー……えらいぞー」

モバP「わーい、こずえは優しいなあ」

ちひろ「……」

ちひろ「……ところでプロデューサーさんって雪美ちゃん以外にはさん付け混ぜたりしませんよね」

雪美(そこは……私の……絶対特権……)


ちひろ「何かテレパシーが飛んできたなあ」

559 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:49:54 ID:9rAg3Qkw
297 

柚「Pサンって巴チャンと相性良いよね?」

モバP「良き友人とは思っているが、どうしてそう思うんだい?」

柚「だっていちごパスタをうめーうめーって食べるでしょー?」

モバP「ああ。……そのくらいで相性良かったら人類皆家族だよ。ワッハッハ」

モバP「いや、癖はあるかもしれないが常識に囚われなければ美味しいと思うよ」

柚「いつか髪がイチゴ色になりそうだよね」

モバP「オラのPちゃんが不良になっちまっただ! って親から言われそうだ」

柚「Pサンのお母さまはチチだったのかあ……ってそんな訳あるかいっ!」

モバP「でも、家族は顔が似るっていうのが食べ物によるそれだとしたらさ」

モバP「例えば俺が柚と同じものをずっと食べていたら、俺の髪が柚みたいな色になっていく可能性も……?」

柚「……もしそうなったら、髪型もおそろでいきたいねっ♪」

モバP「男のぱっつんはちょっと憧れるが、平子真子みたいにそれなりに美形でないとなあ」


雪美「……Pは……きれい系よりは……かわいい系……」 エッ

560 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:53:29 ID:9rAg3Qkw
298

モバP「今年は梅雨入りも明けも遅いですね。雪美さんの髪も湿気でやや跳ねてます」

雪美「……」チョコン

ちひろ「それでも膝の上には乗るんですね」

ちひろ「梅雨は、偏西風が蛇行しているせいで季節進行が遅いんでしょうかね? 知りませんけど」

モバP「梅雨の花と言えば紫陽花。しようか、と書いてアジサイです」

モバP「雪美……しようか」

雪美「……うん。……して……」

ちひろ「何をおっぱじめるんですかね」

モバP「男女が密着してすることと言えば決まっているでしょう」

モバP「髪を梳かすんですよ」

ちひろ「あっはい」

561 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:56:17 ID:9rAg3Qkw
モバP「今日の雪美には、そうだなあ……三番櫛を使おうか」

ちひろ「ここは3番アイアンで打とうかみたいに言うんですね」

モバP「髪は繊細ですからね。状況・状態に合わせて歯数やヘアブラシを使い分けています」

――

サラサラ

雪美「……♪」

ちひろ「気持ち良さそう」

モバP「凛に聞きましたが、紫陽花の花言葉は”家族の結びつき”や”移り気”とかあるそうで」

モバP「色によっても変わるらしいですが、とにかく良くも悪くも様々です」

ちひろ「プロデューサーさんは変な所で知識が豊富ですね」

モバP「アイドルに教えてもらうことはいろいろとありますが、頭に残りやすいものとそうでないものはあります」

モバP「紫陽花は、ポガティブな曲を聴くのと似ているかもしれません。何か好きなんですよね」


雪美「……私も……好き……」

562 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 22:58:18 ID:9rAg3Qkw
299

モバP「エレベーターで異世界に行く方法なるものがあるらしいな」

小梅「そういうのはね……それに興味を持った時点で、引き込まれやすくなるんだよ……」

モバP「やだこわい」

モバP「まあ一人でエレベーターで遊ぶなんていい大人失格なので、やりませんがね」

小梅「今、私たち……三人だから、ね……」

モバP「もう一人はどの辺にいるのかな?」

小梅「ここ、だよ」

モバP「あ、どうも。こんちゃっす」

小梅「……ふふ……こんにちは、だって」

モバP「でもこういう狭い空間で下を押しているのにどんどん上がっていったり、行けない階に行ってしまうのは怖い」

小梅「う、後ろの張り紙が、書き変わっていたり……三階までしかないのに、四階に行ったり……?」

モバP「ライトを消すだけの高時給な宿直かな?」

563 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 23:01:51 ID:9rAg3Qkw
チーン ゴカイデス プシュー

雪美「……」テクテク

モバP「お、雪美が乗ってきたな」

小梅「……?」

シュー ガタン

モバP「さあ、このまま一階まで止まらずに行けるかどうか……って、あれ? 何か上昇し始めてない?」

小梅「惨劇の、予感……」ドキドキ

チーン &%$カイデス プシュー

モバP「……!!」 …ン?

モバP「これは……丸くて青い、地球……なんてことだこれは軌道エレベーターだったのか!」

晶葉『あー、すまない。雪美だけだと思って誤ってM8階への停止許可を出してしまった』

モバP「晶葉か? これ……マルチディスプレイか」

晶葉『そうだ。そこはちょうど良い空間があるので私の実験に使わせてもらっている』


雪美「……私も……お手伝い……してる……」

564 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 23:03:41 ID:9rAg3Qkw
300

モバP「最近ズボンを履き忘れる夢をよく見るんですよ」

雪美「……夢じゃなくても……ある……?」

モバP「そこまでうっかりはしない。昔草履で小学校まで行って気づいたことはある」

ちひろ「いや充分うっかりでしょうそれ」

モバP「で、その道の専門家にお尋ねしたところ」

朋『自分を見失っているんじゃないの?』

モバP「と言われました」

ちひろ「朋ちゃんは夢占いの専門家だったのか……」

雪美「服……着てなかったら……すぐに……気づく……」

モバP「やっぱりそんなもんなのかな?」

モバP「夢では何か、家から遠くまで来てしまって、取り返しのつかない段階で気づくんだよね」

ちひろ「で、衆目に晒される訳ですね」 ハイ

565 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 23:05:52 ID:9rAg3Qkw
雪美「…………P……そういうことが……したいの……?」

モバP「したくないよ。さすがの俺もある程度の恥の概念は持っているからな」

モバP「でも潜在的な露出願望があるとすれば洒落にならないから不安だな」

雪美「……良かった……。……ならたぶん……大丈夫……」

ちひろ「人に見られたい願望くらいはあるかもしれませんね?」

雪美「……だったら……いっしょに……アイドル……やればいい……!」

モバP「プロデューサーであるだけで精一杯だよ。やりたいとほんの少しも思わない訳じゃないがさ」

ちひろ「ほんの少しはやりたいのか……」

モバP「女性の場合は、スカート忘れても気づかないことってあるものですか?」

ちひろ「下にレギンスやショートパンツを穿く用のミニスカートをそのまま素で穿いてしまうことはあるかもですね」

モバP「アンダースコートを忘れてスコートしたり、サポーターを忘れて水着着たり、裸エプロンするようなものですかね」

ちひろ「最後の! ……とにかくスカート部分が全く無いのに気づかないことは普通は無いと思いますけど」

雪美「……裸エプロンは……忘れただけで……本当は、上に……何か……着る……?」


ちひろ「それ普通のエプロンとしての役目ですね」

566 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 23:07:19 ID:9rAg3Qkw
今日はここまで
そら(いきなりPC落ちて書き溜め消えたら)そう(やる気無くなる)よ

567 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/07/13(土) 23:46:27 ID:Nf4lJVYU

つば広帽+ロングヘア+ゆったりした長さのワンピース とかいう数え役満


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