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【プレイ日記】勇者「縛りプレイさせられた」【DQ3】
1
:
お久しぶりですと言っておきます
:2018/09/03(月) 15:55:27 ID:2Mcj1gYY
ーーアリアハン城、謁見の間
王様「よくぞ来た、勇者オルテガの息子よ!」
いっぴきおおかみ勇者「…どうも」
王様「さて勇者よ、早速だがそなたには魔王を倒す旅に出てもらう…が!」
勇者「…が?」
大臣「今まで数多の勇者が大魔王を倒すために旅をしてきた。成功した者もあれば、道半ばで倒れた者もおる」
勇者「成功した…?成功したなら、もう俺は旅に出る必要が…」
王様「故にじゃ!ただ魔王を倒すだけでは面白くないからのう。そなたには縛りプレイをしてもらうことになったのじゃ!」
勇者「なったのじゃ!と言われてもな…」
大臣「まず、勇者殿に大事なアイテムを渡そう」スッ
たびびとのふくを手にいれた!こんぼうを手にいれた!こんぼうを手にいれた!ひのきのぼうを手にいれた!
勇者「…これが、大事なアイテム?」
王様「さよう。今回の縛りは…『誰かが死んだら装備品を投げ捨てる』じゃ!」クワッ
勇者「………はあ?」
3
:
今回はゆっくり更新するよ
:2018/09/03(月) 16:14:59 ID:2Mcj1gYY
使者「私?私は…そうね、王様の使者、とでも言うべきかしら?職業は魔法使いだけれどね」
勇者「魔法使い?まさかあんたを仲間にしろってのか?」
王様「そうではないぞ勇者よ、お主の仲間は皆男にしてもらう」
大臣「女子だけでキャッキャ言わせてれば人が付くとでも思ってそうな書き手に現実を見せてやらねばならぬのでな」
勇者「何の話だ…?」
使者「こちらの話よ。さて勇者殿、私がルイーダの酒場まで案内しましょう。着いてきて」
勇者「バカにするな、ルイーダの酒場くらい知ってる」
使者「他にも寄る所があるのよ、さ、行くわよ。王様、大臣、失礼します」ペコリ
王様「うむ、アドバイザーよろしくな」
使者「さ、行きましょう…ああ、そうだったわ。あの二人ーー王様と大臣は言わなかったでしょうけれども…」
勇者「なんだ?まだ何か…」
使者「16歳のお誕生日おめでとう、勇者殿」ニコッ
勇者「…あ、ああ」
使者「じゃあ行きましょう。さっきも言ったけど、少し寄り道するから、ちゃんと着いてくるのよーー」
4
:
※パラレルですよ、色々と
:2018/09/03(月) 16:26:16 ID:2Mcj1gYY
勇者「こうやって城の中歩き回るのは初めてだな…」
使者「お城の中なんて、来る機会ないでしょうからねーーここよ」
勇者「ここ?ただの倉庫じゃ…」
倉庫番「お?なんだお前、仕事は良いのか?」
使者「今まさに仕事中よ。ほら、この方が勇者殿よ」
勇者「…どうも」
倉庫番「勇者?って事はオルテガさんの息子さんか!俺は昔オルテガさんに世話になってな…そうか、オルテガさんの息子が旅立ちの歳か…」
勇者「親父に世話に…」
使者「そうよ。まあ、貴方のお父さんに世話になった人はこの国には沢山いるけれどもね。それで貴方に相談があるのだけれど…」
倉庫番「ふんふん…はあ?なんだその縛りは…」
使者「それが王の意向だから。それでね…」
倉庫番「ああ、分かった。この倉庫の物を、今すぐにとはいかないがーーそうだな、自力でこの倉庫に入れるようになったなら、それまで足袋が続けられているのなら…この倉庫の物を勇者殿に差し上げよう」
勇者「…良いんすか?」
倉庫番「構わねえよ、俺はそれだけオルテガ殿に世話になったんだーーじゃ、道中気を付けてな」
使者「ありがとうね。さて…それではルイーダの酒場に行きましょう」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/03(月) 16:37:37 ID:2Mcj1gYY
ーールイーダの酒場、2F
使者「さて、ここで仲間を登録してもらうのだけれども、王様からいくつか言っておくように言われてるの」
勇者「まだ何かあるのか…」
魔法使い「まず、同じ職業の人を二人以上仲間にしないこと。あと、戦士は必ず仲間にすること」
勇者「戦士を、ねえ。あの縛りだと戦士は厳しそうだが…」
使者「だからこそ、という事らしいわよ。あと、登録する際仲間にサービスで種が使えるけど、これはお任せ、つまりランダムにするように、との事よ」
勇者「どんな性格になるか分からない、って事か」
使者「そういう事ね。さあ、登録を済ませてもらえる?」
勇者「仲間、か。あまり考えた事も無いが、まず戦士と、縛り的に盗賊もいるだろうな。後はあなほりの商人か、装備が少なくても戦える武道家か…」
???「商人が良いと思います!あなほり、あなほりでアイテムたくさん手に入りますよ!しかも男子はいけめんで女子はきゅーと!商人わよろしく!」
勇者「な、なんだあんたは?!」
女商人「あたしは通りすがりの商人だよ!勇者サマ、商人を宜しく!じゃ!」タタタ…
使者「…行ってしまったわね」
勇者「まあ、あそこまで言うなら商人にするか。どうせ最初は1人で旅するつもりだったんだ、どっちが仲間でも変わらねえからな」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/03(月) 16:38:38 ID:pXtNCS2M
おひさしぶり!
ずっと待ってたよー!
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/03(月) 16:51:10 ID:2Mcj1gYY
登録所担当「……さて、これでお仲間の登録は完了しましたよ」
まけずぎらい戦士「おう、よろしくな勇者!ま、俺は勇者にだって負けんがな!」
いのちしらず盗賊「どんな危険な冒険が待ってるんだろうな…わくわくするぜ」ニヤリ
ふつう商人「よ、よろしくお願いします…あ、あのー、僕なんかで本当に良いんでしょうか…」
使者「ふふ、前のめりなパーティーね」
勇者「笑い事じゃないと思うが…まあいい。どうせ俺一人いればなんとでもなるさ」
戦士「お、いうねえ〜!負けねえぞ俺は!」
盗賊「ははっ、良いねその負けん気、嫌いじゃないぜ」
商人「頼もしいなあみんな…」
使者「さて、じゃあ私はここで失礼するわねーーああ、最後に1つ、良い忘れていたのだけれども」
勇者「まだ何かあるのか?!」
使者「次の場所に付くまでに時間制限を設けるとの事よ。今日を一日目として、明日までにレーベかどこかのダンジョンなりほこらなりに着くこと。それから2日ごと、偶数日目には新しい場所に着くようにすること。出来ない時は一日につき1つ、装備品を投げ捨ててもらうわ」
商人「そ、そんな縛りが…大変だなあ…」
戦士「大変だなあじゃねーだろ、お前も一緒に旅するんだよ!」
使者「そうよ、じゃあ力を合わせて頑張るのよ。じゃあねーー」
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 01:30:23 ID:2.DdfvBo
キターー!!!!
かなり厳しめの縛りだな
ちなみに前作(エルミ)とは関係なし?
あの続きが気になって夜しか眠れないんだよ…
9
:
待っててくれてる人が至ってだけで、もう…
:2018/09/04(火) 17:00:46 ID:7GXw49Eo
大臣「おお、帰ってきたか。案内は無事終わったか?」
使者「ええ、滞りなく」
王様「ご苦労であった。しかしまた勇者達に伝えるべき事が出来たなら、お主に行ってもらうからな」
使者「かしこまりました」
王様「しかし、待っててくれてる人がまだいたとは、嬉しい事じゃのう」
使者「わざわざ待っててくれたのに縛りのせいで道半ばで倒れる可能性が高いのですが」
大臣「その時は過酷な縛りを課した王様が糾弾され、代わりに私が王座に座る事になるかもな、ははははは!」
使者「もう少し野心を隠して下さい」フウ…
王様「ちなみに、エルミのやつの続きも書きたかったが、なんだかしんどそうなのでとりあえず書きたいものを書こうと思ったのじゃ。これとあの話との関係は…ないな、今のところはな」
大臣「全てはこれからですな。とりあえずは彼らの無事を祈るのみですな」
使者「彼等があまりにも早く斃れれば、別の話を書くことになるかも分からないけれどもね…」
10
:
※この後2まで上がりました
:2018/09/04(火) 17:11:46 ID:7GXw49Eo
ーーアリアハン郊外
商人「モンスターめ、このー!」ボカッ
かいしんのいちげき!スライムをたおした!
戦士「お、やるじゃねーか!」
商人「はあ、はあ…な、なんとか戦えそうです…」
盗賊「こんぼうなんてゴツい武器持ってるんだ、それなりにやってもらわなきゃな」
戦士「オメーはなんでこんぼうも装備出来ねーんだよ!」
盗賊「そんな不格好な武器使ってられるかよ…お、なんだ勇者、さっきから黙りこんで」
勇者「俺は…この日を待ってた。親父の後を追って旅に出る日を、魔王を倒す旅に出る日を…オメーら、足だけは引っ張るなよ」
戦士レベル2「あ?言うじゃねーかおい!」
商人レベル3「は、はい。ど、努力します…」
盗賊レベル2「お前…一人だけレベル1で良くそんな事言えるな…」
勇者レベル1「う、うるせー!大器晩成なんだよ俺は!」
戦士「やーいやーい、レベル1〜」
商人「はあ…大丈夫なのかなこのパーティー…」
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 17:45:55 ID:7GXw49Eo
商人「…いつの間にか夜になってしまいましたね」
戦士「この時間まで戦っても全然余裕だな!モンスターってのも大したことねーなおい!」
盗賊「まだ始まったばっかじゃないかよ、今からだろスリルがあんのは」
勇者「その通りだ、こんなとこではしゃいでらんねー」
商人「大変なのはこれからですよね…」
勇者「装備で強化もろくに出来ねーしな、キツいのはこれからだ」
盗賊「とりあえず明日はレーベか?縛り的にも先に進まないといけないだろ」
商人「レーベ周辺には、かわのぼうしを持っているモンスターもいるそうです。数少ない装備品を手にいれるチャンスかもしれないですね」
戦士「マジか!ちゃんと盗めよ盗賊!」
盗賊「努力はするけどな…」
商人「というか…アリアハン大陸にいる間はかわのぼうししか手にはいる装備はありません…」
戦士「マジで!?」
盗賊「良いね、スリルあるじゃないか」ニヤリ
勇者「ちっ、ガチで面倒な縛りだな…」
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 18:00:56 ID:YxPt5CyM
ふつう商人とかいう苦労人枠
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 00:51:04 ID:SkwJ1lEQ
殺伐としてんなー、女子パーティとは大違いだw
しかし攻撃回復呪文使えるの勇者だけか
薬草も買えないし、回復がキツいなぁ
14
:
スマホボロボロ
:2018/09/05(水) 15:20:27 ID:wGBY4NbI
ーー夜、勇者自宅
戦士「イエーイ!勇者、お誕生日おめでとー!」カンパーイ!
勇者母「いっぴきおおかみの息子の為にこんなに集まってお祝いしてくれて…」ヨヨヨ…
勇者祖父「我が息子オルテガはな、それは勇敢な男じゃった!旅立つ前にもな…」ヒック
商人「す、凄いですね…さすがオルテガさんだ…」
盗賊「全くだ。俺もそんな風にありたいもんだな」
勇者「…なんだこれは」
使者「何って、お誕生会じゃない。みんな貴方のお誕生会をお祝いしてるのよ」
勇者「なんであんたが居るんだ?…もしかしてこれはあんたの差し金か?」
使者「さあ、どうかしら?ただ、あの面子ではすぐに打ち解けはしないだろうとは思ったけれども」
勇者「だから、パーティーなんて要らなかったんだよ!親父だって1人で旅立ったんだ、俺だって…」
祖父「それは違うぞ孫よ!」
勇者「違う?何が…」
祖父「確かにお前の父は旅立つ時は1人じゃった。しかし、1人で出来る事には限界があるとも言っておった。おそらくは旅先で仲間を集めていたのじゃろう」
勇者「…」
15
:
な訳で更新遅れるやも
:2018/09/05(水) 15:34:50 ID:wGBY4NbI
祖父「仲間は大事じゃ!わしも若い頃は…えーと、どうじゃったかな…」ウーン…
勇者「ちっ、酔っぱらいめ…」
使者「でも、仲間にするあてがあったのは事実みたいよ。確か…サイモンとかいう他所の勇者と合流する予定もあったみたいだし…」
勇者「なんでそんな事知ってんだ?」
使者「大陸を隔てても、連絡を取る手段位はあるわよ。そうでないと…貴方の父上の…」
勇者「火山に落ちたって最期も分からない、ってか?」
使者「…今までいっぴきおおかみとして生きてきて、急に仲間だ何だと言われても戸惑うとは思うけど…でもいつか必ず仲間がいて良かったと思う日が来ると思うわ」
戦士「そーだそーだ、俺はありがてーぞ!」ガハハ
勇者「ホントか…?まあいい、ここはあんたに騙されておくぜ」
使者「そうよ、大人の顔は立てとくべきよ」ニコッ
勇者「…そういうもんか」
盗賊「おっ?勇者さては…へえー」
勇者「…なんだよ」
盗賊「いやいや別に。使者さん、またたまにはこうしてこいつに会いに来てくれよな。次はきっともっと成長してるからな!こいつも嬉しいだろうしな!」ニヤニヤ
勇者「別に嬉しくもないが…なんか余計なこと考えてやがるな…」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 15:46:05 ID:wGBY4NbI
ーー2日目、レーベの村
商人「おお、レーベだ!皆さん、着きましたよレーベに!」
勇者「うるせーな、言われなくても分かってるよ」
戦士「レーベか、俺はあんまり来たことねーなあ」キョロキョロ
盗賊「こんな田舎わざわざ来るまでもないからな。さあ、そんな事よりさっさと魔物退治してレベル上げようぜ」
戦士「待てよ、あんま来たことないって言ってるだろ。もう少し見て回って…」
盗賊「だから、見て回る物なんかないって。それとも何か、怖じ気付いたか戦士さんよ?」
戦士「ああ?てめえ誰に向かって言ってやがる!」
勇者「…ちっ、うぜーな」
商人「ああ、またケンカに…そうだ!昨日使者さんに教えてもらった冷静になれる歌を…やーまっかわー、やーまっかわー、やーまかーわーほーだかー♪」
盗賊「!?そ、その歌は…」
戦士「ぐ…ああ…やめろ…やめてくれ…」
勇者「ぐ…現地で初生岸を見られるとはしゃいでたのに…2打席連続でスタンドに放り込むのはやめろオ!」
商人「す、凄い効果だ…心なしか勇者さん達以外の感情が滲み出てる気がするし、これは本当に冷静になってると言えるのかは分からないけど…」
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 15:57:25 ID:wGBY4NbI
ーー3日目、レーベ郊外
勇者「らあっ!」ガンッ
おおありくいをたおした!まもののむれをやっつけた!
商人レベル5「ふう…昨日はこの辺の魔物にかなり苦戦しましたけど、今日は少し楽になりましたね」
盗賊レベル5「レベルが上がったからな。昨日の方がスリルあったけどな」
戦士レベル4「これなら明日次の場所行っても問題無さそうだぜ!」
勇者レベル3「そんな簡単なら良いけどな…まあ、縛りがあるから行かざるをえないんだけどな」
盗賊「それにしても…1つくらいアイテムが手にはいると思ったんだけどな」
商人「まさか装備品はおろかやくそうの1つも手に入らなかったですからね…」
戦士「盗賊ってのはもっとバンバン盗めるもんじゃねーのかよ!?」
盗賊「そんなに簡単だったらこの大陸盗賊だらけだろ。ま、もう少し上手くやりたかったのは事実だけどな」
勇者「関係ねーよ、やるしかねーんだ。お前ら、足引っ張るなよ」
戦士「おめーには負けねーよ、レベルも勝ってるしな!」ガハハ
勇者「くそっ、こんなにレベル差が出るもんかよ…」
商人「ま、まあまだ始まったばかりですし…」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 20:20:35 ID:3ol/1Mdc
兵士さんこの世界だと同じ職場で良かったネとか思ってたらライバル出現していた件
19
:
ーー4日目、勇者自宅
:2018/09/06(木) 19:10:14 ID:UBi/9EiQ
母「おはよう。もう仲間の皆は起きてるわよ」
勇者「ああ…くそ、結局奴ら昨夜もうちに止まりやがった…買い物出来ない縛りなんだから金を節約する必要なんてないだろ…」ブツブツ
母「ダメよ、お金は貯めとかなきゃ。そうだ、今朝早く使者さんが来たんだけど」
勇者「!」ガバッ
母「手紙置いて帰って行ったわ。はい、これ」
勇者「なんだ、手紙か…」
盗賊「ん?なんだい勇者君、ずいぶんガッカリした様子だねえ」ニヤニヤ
勇者「はあ?別にガッカリしてねーし…っと、手紙は…」ガサゴソ
商人「なんて書いてあります?えーと…『レーベ南の茂みと岬の洞窟の入り口は別カウントで良いそうよ』ですか…」
戦士「は?どういう意味だよ」
商人「2日ごとに新しい土地へ行かなければいけない縛りに関してでしょう。例えば今日4日目で岬の洞窟、6日目でレーベ南の茂み、8日目でナジミの塔、といった感じで…」
勇者「ここに書いてある。『今は良くても後々この縛りきつくね?って王様が気付いたのではないかと思う』ってな」
戦士「おいおい、王様ってのは何も考えてねーのかよ?」
盗賊「まあ、書いてるやつが考えなしっぽいからな」
商人「えーと…で、でもこれはありがたいですよ!レベル上げはともかく、今のうちにやくそうなんかを用意しておかないといけませんから。なんでも、この大陸から出たらなかなかやくそうも手に入らないみたいですし…しかしこの縛り、不安になるなあ…」
20
:
ーー岬の洞窟
:2018/09/06(木) 19:20:05 ID:UBi/9EiQ
盗賊「さて、岬の洞窟に着いたな…入り口を眺めた事はあったが、入るのは初めてだな」
戦士「なんだ、盗賊が根城にしてるみたいな場所なのにか?」
盗賊「今どきそんな盗賊流行らないって…お、すぐに階段があるな、下りようぜ」ザッザッザッ…
商人「薄暗くて不気味ですね…」
戦士「で、俺らはここで何すりゃ良いんだ?」
勇者「ちっ、んな事も知らねーのか?商人、説明してやってくれ」
商人「あ、はい。えっと、とりあえず僕達はこの大陸から海の向こうに行かなければいけないのですが…その為にはいざないの洞窟の封印を解かなければいけなくて、解くためにはまほうの玉が必要なのですが、その為には…」
戦士「あー面倒くせえ!結局次にやるのは何なんだよ!?」
盗賊「まほうの玉を手に入れる為に必要なとうぞくの鍵探しだな。そいつはナジミの塔にあるって話だ」
商人「ナジミの塔はこの洞窟を抜けた先にあるそうです。だからここに…」
戦士「あーそういう事か、分かった分かった!」ガハハ
勇者「ったく、頼むぜ本当に…」
戦士「問題ねーよ、俺はモンスター倒すだけだからな、はっはっはっ!」
商人「それはそうなんですが…頼もしいのか頼もしくないのか…」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/06(木) 19:32:00 ID:UBi/9EiQ
戦士「はっはー!このアリクイ野郎が!おらっ!ドゴン
おおありくいをたおした!まもののむれをやっつけた!
盗賊レベル6「ふう、この洞窟のモンスターはレーベ周辺と変わらないんだな。ちょっとスリルが足りねえなあ」
勇者レベル4「アリクイとウサギとカラス退治なんか出来て当たり前だしな」
商人レベル6「僕達のレベルもあがりましたからね」
戦士レベル6「ただ攻撃はちょっと痛えな。服じゃなくて鎧がほしいがなあ」
商人「ぬののふくとたびびとのふくだけでは不安ですよね…」
盗賊「何言ってんだ、だからこそスリルがあるんじゃないか」
戦士「てめーは素早いから素の守備力高いだろーが!」
勇者「確かにな、俺らは体力はあるが守りが弱え。盗賊は体力はイマイチだが守備力がある。ここらで隊列を考え直す必要があるかもな…」
盗賊「お、勇者らしくパーティーの事を考え出したな。使者のお姉さんにも言われてたみたいだしな!」ニヤニヤ
勇者「は?関係ねーよ!」
商人「盗賊さん、からかわないで下さいよ…あ、ちなみに今は勇戦商盗の順になってますよ」
盗賊「説明口調だな…」
22
:
ーー夜、アリアハン城下町
:2018/09/06(木) 19:46:54 ID:UBi/9EiQ
戦士「あー、今日も戦ったな!後は勇者の家で飯だなおい!」
勇者「てめえ、少しは遠慮しろよ…」
戦士「してるじゃねーか、おかわりは三回までによお!」ガハハ
商人「ははは…でも今日は良かったですね、やくそうが3つ手に入りましたよ!」
勇者「回復アイテムがねーと今後が不安だからな、まあ良かったぜ」
盗賊「ない方がスリルがあると思うがねえ…」
戦士「スリルもいいがよお、オメーまだ1つも盗めてねーじゃねーか!」
盗賊「…悪かったよ、明日は上手くやるさ」
勇者「ったく、頼むぜ」
戦士「そういや明日から隊列変えるんだったか?盗戦商勇だったか?」
勇者「ああ、高い守備力の奴が先頭で壁になる方が結果的に長く冒険出来そうだからな」
商人「そして、そろそろ回復呪文を覚える勇者さんを後ろにして守る下形ですね」
盗賊「勇者は生命線だからな。ま、俺は先頭の方がスリルあって良いけどな
戦士「そんなことより腹へったぜ!早く勇者の家行こうぜ!」
勇者「てめーは真面目な話してる時に…」
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/07(金) 01:21:19 ID:AGUh5NrA
いのちしらずなら素早さの上がりはかなり良いもんな
ネタみたいなキャラメイクになったと思ったが、意外とバランス良い感じ?
24
:
スマホ新品に
:2018/09/07(金) 17:40:50 ID:gF3Oi6oE
ーー5日目、岬の洞窟
勇者「この洞窟の魔物は楽に倒せるようになったな。少し先に進んでみるか」
盗賊「この先はちょっと違う洞窟のようだが、行って良いんだな?」
商人「ええ、2日ごとに進むのは入り口を数えるらしいので…それより、先頭でも大丈夫そうですか?」
盗賊「ああ、うさぎ程度の攻撃ならかすり傷だ」
勇者「やっぱり素早い奴が先頭に立つ方が良さそうだな、少なくとも相手の攻撃力が低い間は」
戦士「俺だっていつでも先頭出来るぜ!ちょっと辛いけどな!」
商人「戦士さん守備力低いですからね…たびびとのふく装備で僕がぬののふく装備した守備力と変わらないですもんね」
盗賊「戦士の装備は金かけてなんぼだからな。ま、とりあえずは俺に任せときなよ」
勇者「ああ、行けるとこまでこれで行って…どこまで行けるかな…」
25
:
土曜日は更新出来ない事が多くなります
:2018/09/07(金) 17:49:34 ID:gF3Oi6oE
ーーレーベ南の洞窟
戦士「そらそらそらあっ!」ボカッ
おおありくいをたおした!まもののむれをやっつけた!
戦士レベル8「はっはー!めちゃくちゃレベル上がったなあ!」
商人レベル9「勇者さんがホイミを覚えたのが大きいですね、ダンジョンに長くいることが出来るようになりました」
勇者レベル7「ルーラとニフラムも覚えたしな。正直上げすぎな気もするぜ」
戦士レベル8「レベルも上がったが、ついに盗みに成功したな盗賊!」
商人「しかもかわのぼうしですもんね!冒険失敗が少し遠ざかりましたよ!」
盗賊「ま、このくらいはな。しかもフツーに宝箱からも出て、かわのぼうしは2つになったな。俺と戦士で装備させてもらったぜ」
勇者「前の連中に倒れてもらっちゃ困るからな。にしても、かわのぼうし2つはかなり運が良かったが、やくそうの方はイマイチだったな…」
戦士「盗みと宝箱でこっちも今日は2つか。昨日の何倍もモンスター倒した割には少なかったなあ」
商人「こればっかりは運ですからね…でも、これが今後響いてこなければ良いのですが…」
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/07(金) 19:46:41 ID:gF3Oi6oE
ーーアリアハン、謁見の間
王様「先ほど勇者が挨拶に来たが…あやつ、ずいぶん強くなったようじゃのう」
使者「はい。時間制限があるので、回復呪文が続く限りダンジョンの中に籠っていたとか」
大臣「なるほどのう。縛りを逆手に取られた、という言い方は正しくないかもしれんが…」
使者「私もあそこまで長くダンジョンにいられるとは思いませんでした。勇者殿の回復呪文もそうですが、思ったよりずっと彼らはタフだったようですね」
王様「ふむ…順調なのは喜ぶべきであろうが、つまらんのう…」フウ…
使者「…勇者殿が力を発揮している事実は喜ばしいと思いますが」
大臣「しかし、ここから先は今までのようにはいきますまい。魔物もどんどん強くなりますからな」
王様「そうじゃな、もっとピンチになってもらわねば困るからな!」
使者「別に困りはしないと思いますが」
王様「ああ、楽しみじゃのう。やはり苦戦してこその冒険じゃからのう」ワクワク
使者「…はあ、困った王様ね、本当に…」
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/07(金) 22:55:26 ID:B2DTOQ5M
乙
28
:
私>>1。今雨の中ライトスタンドにいるの
:2018/09/08(土) 13:08:12 ID:Yv1bM6X2
女商人「第51回!まーちゃんと・さみっとー!!!」パチパチパチ
商人「な、なんですか?!というか50回まではいつやったんですか!?」
女商人「という訳で、出先でノートがないから本編は更新出来ませんが、待ち時間がヒマ…サービスであたし達の会議の様子をお伝えします!てゆーか今時ノート!?デジタル化はどうしたの!?」
商人「僕に言われても…」
女商人「さあ、今日のお題は『再リメイクした場合どうすれば商人はより輝けるのか?』です!」
商人「再リメイク時ですか…やっぱり戦闘力を上げて…」
女商人「それじゃダメ!戦闘力は結局戦士や武道家に敵わないんだから、商人独自の強みを身に付けないと!」
商人「僕達の強み…お金を集めたり、鑑定したり…」
女商人「そう、鑑定です!例えばらいじんのけんとか、普通だと使ってもベギラマの効果しか出ないようにするの。で、高レベルの商人が鑑定した時だけ真の力を発揮して、ベギラゴンまで威力が上がるの!どう?」
商人「確かに、それなら僕達の存在感が出ますね」
女商人「凄いでしょ!さすがきゅーとでせくしーだいなまいつで知的でくーるびゅーちーなあたし!」
商人「そ、そうですね…」
女商人「さて、これで第51回まーちゃんと・さみっとは閉幕!次回開催は未定です!それじゃ!」
商人「あ、さようなら…ところであの人、誰だったんだろう…?」
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/08(土) 16:33:47 ID:CG4Xho9I
乙ー
確かに商人の鑑定スキルはもっと役に立っていいかも
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 12:34:21 ID:1UQQ6uEc
6日目、ナジミの塔
戦士「ついに来たな、ナジミの塔!近くて遠いナジミの塔によお!」
盗賊「まあな。しかしやっぱり盗賊たるもの、洞窟よりは塔をアジトにしたいものだぜ」
商人「そんなに違いますかね…」
盗賊「そりゃ違うさ。とうぞくのカギを作ったバコタさんだって、塔に住みたかったんだと思うぜ。で、この塔にいるじいさんにカギを取られちまった、と」
商人「そういうもんでしょうか…」
勇者「しかし、昨日は死ぬほど魔物を倒したのに、さっぱり数が減ってなかったな。この塔も魔物だらけで…」
商人「あ、何か居ますよ!」
おおがらすがあらわれた!
戦士「…ああ?外にもいるようなザコじゃねーか」
勇者「ちょっと拍子抜けだな…まあ、もっと強い奴はいるんだろうが…」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 12:45:36 ID:1UQQ6uEc
ーーナジミの塔、2F
戦士「なんかなー、下の洞窟と代わり映えしないモンスターばっかりでつまんねーな。盗賊じゃねーが、スリルが足りねーぜ」
盗賊「まあな。だがそれより苦痛な事が俺にはあるな」
商人「?なんですか?」
盗賊「宝箱を開けずにスルーする事だよ。盗賊としてこれ以上の苦痛はねえよ」
商人「あー…商人としてもそれは辛いですね…」
勇者「なんでこんな縛りをするのか…いや、言っても仕方ねーな、さあ、進むぞ」
盗賊「だな。宝箱は後ろ髪引かれるが、スリルの方はこの先待っててくれてるかもしれないからな」
商人「あ!見てください、上に行く階段ですよ!」
勇者「次は3階か、流石に今までと同じ魔物ではないだろうな」
盗賊「やっとスリルのお出ましか?楽しみじゃないか」
商人「僕は少し怖いです…でも頑張りますよ!さあ、行きましょう…」
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 13:02:59 ID:1UQQ6uEc
ーーナジミの塔、3F
まほうつかいがあらわれた!
盗賊「魔法つかいだあ?魔法つかいってんなら、もっとスレンダー美人を寄越せっての。なあ勇者?」
勇者「なんの話か分からねー!おらっ!」ドガッ
まほうつかいをやっつけた!
商人「ふう、魔法さえ使わせなければ恐ろしい相手でもないですね」
バブルスライムがあらわれた!フロッガーがあらわれた!おおありくいがあらわれた!
戦士「おおっ!?なんだあの緑色のウネウネしてる奴は!?」
勇者「あいつは…確か毒を持ってるとかいう…」
商人「毒!?僕らには解毒する手段がありませんよ!毒になったら町まで戻らないと!」
盗賊「ならとっとと倒しちまえば良いさ!らあっ!」ポコッ
勇者「そらっ!」ガッ
バブルスライムをたおした!バブルスライムをたおした!
戦士「っしゃあ!後は消化試合みたいなもんだぜ!」
商人「毒になる前に倒してしまえば問題ないですね。それにしてもこのパーティー、かなり強いんじゃ…
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 16:20:35 ID:IMfL2STw
宝箱開けられないのは精神的にツラい
床に落ちてるアイテムも駄目なの?
メダルとかはいくつかあったよね
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 16:59:14 ID:1UQQ6uEc
盗賊「そりゃ落ちてるのを拾うのもダメさ。人から手渡しにされるならセーフらしいが、重要アイテム以外でそんなのあるかねえ?」
商人「さあ…あ、階段がありますよ!」
戦士「っしゃあー!次はどんな…お!扉があるぜ!」
勇者「鍵は…掛かってるか。盗賊、開けられねーのか?」
盗賊「こいつはカギがないと無理だな。この階は他に何か…何も無さそうだな」
商人「上り階段もなければモンスターも出ませんね。どういう事なんでしょうか?」
勇者「さあな。この扉の中に入れれば何か分かるのだろうが…」
戦士「つってもどうやって入るんだよ?こじ開けるのか?」
盗賊「そんなヤワな扉じゃないだろ。もしかしたらだが、今上ってきた階段とは別の階段があるのかもな」
商人「ああ、そこから上れば中に入れるかもしれないですね!」
勇者「他の階段ってやつがあればだけどな。じゃあ1回戻るか、ここに居ても仕方ねーしな…しかし、面倒な造りの塔だな…」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 19:35:18 ID:1UQQ6uEc
ーー3F
盗賊「さて、俺らの考えが正しいかどうか…」
戦士「んな広い塔でもねーし、他の階段もすぐ見つかるだろ、モンスターも強くねーしな!」
勇者「あのハチの攻撃は少し効いたけどな…てか、あのハチの方こそ毒がありそうなんだが、ねーんだよな」
商人「さそりばち、でしたっけ?サソリにハチですもんね、凄い毒持ってそうですよね」
戦士「でもあの緑色のヤツの方が毒持ちなんだもんな、分かんねーもんだぜ」
盗賊「モンスターってのは、俺らの理解を超えてる存在なのかもな…現状まだスリルが足りないが、これからは…」
商人「恐ろしい敵に会うかもしれないですね…あ、階段ですよ!」
盗賊「やっぱりあったか。いや、上ってみない事にはなんとも言えんな。もっと階段がある可能性も…」
勇者「まあ、広さ的にそれも無さそうだけどな。なんにせよ、上ってみなけりゃ分かんねーな」
戦士「だな!おらおら、さっさと上るぞ!」ダダダ…
商人「ああっ、待って下さい!もっと慎重に…」
盗賊「言うだけムダだろうな。さて、仮にこの上にいるのがバコタさんからカギを奪ったじいさんだとして、すんなりとカギをくれるもんかねえ?」
勇者「どうだろうな。年寄りに手を上げるのは趣味じゃねーんだがな。まあ、何とかするしかねーんだがな…」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/10(月) 02:41:09 ID:7TqMdd32
地味に毒ヤバいな
ルーラのMPなくて町から遠いとこでなったら詰むやんけ
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/10(月) 16:29:57 ID:rK9vQ81E
ーー4F
勇者「ここは…部屋の中?どうやら当たりのようだな。なら、あそこにいる年寄りが…」
商人「とうぞくのカギを持っているというご老人…!」
老人「おお、やっときおったか。わしは幾度となくお前にカギを渡す夢を見ていた」
戦士「夢?おいおい、じーさんの夢の話を聞きに来たんじゃねーよ!」
盗賊「しっ!ちょっと静かにしてなよ」
老人「だから、お前にこのとうぞくのカギを渡そう。受け取ってくれるな?」
勇者「…ああ」
商人「おお、とうぞくのカギが…!」
盗賊「ああ、やったな」
老人「では行くがよい、勇者よ。わしは夢の続きを見ることにしよう」
勇者「ああ、ありがたくいただくぜ。じいさんも達者でな」
とうぞくのカギを手に入れた!
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/10(月) 16:47:38 ID:rK9vQ81E
ーー夜、レーベの村宿屋
戦士「なんだ、今日は勇者の家じゃないのか?」
商人「ええ、やっぱりお互いに気を使いますからね」
戦士「あ?俺は全然気にしてねーぞ!」ガハハ
盗賊「おめーはな。さて、カギが手に入ったらまほうのたまってのもあっさり手に入ったな」
勇者「ここまでは上手く行ってるな。いや、行きすぎてる位だ」
商人レベル10「ナジミの塔でレベルも上がったし、アイテム各種も一通り手に入りましたね」
盗賊レベル10「やくそう、どくけしそう、せいすい、キメラのつばさ…ま、我ながら上手く盗めたと思うぜ」
勇者レベル8「本当に一通りだけどな。心許ないが仕方ねー」
戦士レベル9「勇者が回復魔法覚えたんだ、行けるだろ!」
勇者「そう思いたいけどな、次のいざないの洞窟とやらが今まで通り行くものなのか…」
商人「不安はありますよね…」
盗賊「ま、行くしかないな。俺としては、そろそろスリルが欲しいからな」
戦士「おう!俺らが魔物なんかに負けるかよ!」
勇者「まあ、やるしかねーんだけどな。しかし、いよいよ海の向こうか…」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/10(月) 17:24:51 ID:rK9vQ81E
ーー7日目夜、レーベの村宿屋
戦士レベル10「あー、今日はあっという間だったな!メシメシ!」
盗賊「今日は外で戦ってたからな、あっという間だったぜ」
商人「東側の魔物達は強敵でしたね。やくそうも1つしか増えなかったし、レベルが上がったのは戦士さんだけ…」
勇者「やっぱりこっから先はしんどそうだな。さて、明日はいよいよいざないの洞窟だが、現状俺らの準備はどんなだ?」
商人「はい、お金は3241ゴールド、これは明日銀行に預ける予定です」
盗賊「アイテムはやくそうが8つ、あとはどくけしそう、せいすい、キメラのつばさが1つずつ」
戦士「装備は先頭から盗賊がひのきのぼう、ぬののふく、かわのぼうし。俺がこんぼう、たびびとのふく、かわのぼうし。商人がこんぼうとぬののふく。勇者がどうのつるぎとたびびとのふくだな」
勇者「あとは、装備してないぬののふくが1着。これが貴重品を除いた俺らの全財産ってわけだ」
盗賊「分かっちゃいたが、少ないな。無駄遣いは出来ないな」
商人「そうですね。ここぞという時に使わないと。欲を言えば、使わずに済ませたいですが…」
勇者「それで死んだら意味ねーからな。ま、やってみるさ。明日を乗りきって、海の向こうへ辿り着いてみせるぜ…!」
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/11(火) 18:15:57 ID:b.RVcYCQ
ーー8日目、アリアハン大陸東部
勇者「多分もうすぐいざないの洞窟につくはずだ、覚悟は良いな?」
盗賊「当たり前だろ。楽しみだな」
商人「ぼ、僕は不安だし怖いです…この辺でさえモンスターが強いのに…」
戦士「大丈夫だ、俺に任せとけ!…お?ほこらがあるぜ、寄ってかないのか?」
勇者「ほこらか…いや、寄らなくて良いだろ、むしろ寄らない方が良い」
盗賊「そういやレーベ南の茂みにも寄らなかったな。まあこの大陸でやる事はほぼ残ってないしなあ」
商人「やくそうはもっと欲しかった気もしますが…」
勇者「言ってもしょうがねーだろ。ほら、見えてきたぜ、あの泉の近くにーー」
戦士「いざないの洞窟とやらがあるんだよな!いよいよだな!」
盗賊「ああ。鬼が出るか蛇が出るか、1つ行ってみようじゃないか」
商人「そうですね。ああ、怖いなあ…」
41
:
ーーいざないの洞窟、B1F
:2018/09/11(火) 18:27:30 ID:b.RVcYCQ
勇者「ここが、いざないの洞窟か…いよいよだな…」
盗賊「ったく、洞窟ってのは湿っぽくていけねえや…お、誰かいるな」
老人「ここはいざないの洞窟じゃ。だが階段は石カベで封じられておる」
使者「…という訳なんだけど、まほうのたまは忘れずに持ってきたかしら?」
勇者「あんたは…!なぜここに?」
使者「何故って、貴方達はいつも王様に報告に来るでしょう?今日ここに来ることは分かってたわよ」
商人「わざわざ見送りに来てくれたんですね」
盗賊「嬉しいなあ、なあ勇者?」ニヤニヤ
勇者「お、俺は別に…まあ、わざわざ、どうも…」
使者「良いのよ、ここから先は今までみたいに会えなくなるでしょうし、最後位はね…ここからは大変よ?」
勇者「分かってる。でも行くしかねえ」
使者「そう…頑張ってね。幸運を!」
勇者「ああ、ありがとう…よし、行くぞ」
商人「はい!」
戦士「っしゃー!やってやんぜー!」
42
:
ーーいざないの洞窟、B2F
:2018/09/11(火) 19:14:46 ID:b.RVcYCQ
戦士「っしゃー!なんでも良いからかかってこいやー!」
商人「いや、静かに…」
ーーおばけありくいがあらわれた!
盗賊「なんだ?白いありくい?まあ良い、そらっ!」ガッ
勇者「行くぜ、おらっ!」ドゴッ
おばけありくいのこうげき!おばけありくいのこうげき!
戦士「うおお?!すげえ力だ!」
盗賊「くっ、今まではほとんどダメージなんて食らわなかったんだが…へっスリルが出てきたな!」
商人「は、早く終わらせないと…それー!」ゴンッ
ーーおばけありくいたちをやっつけた!
勇者「ふう、終わった…が、確かにここからはきつそうだな…」
盗賊「いよいよ始まったって感じだな。さあ、どんどん行こうぜ」
商人「ええ、もたもたしてると大変そうですからね…」
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/11(火) 19:28:14 ID:b.RVcYCQ
まほうつかいはメラをとなえた!まほうつかいはメラをとなえた!
勇者「あっち!っのやろー!らあっ!」ドゴッ
盗賊「ははっ、言ってやれよ勇者、同じ呪文食らうなら美人の方が…」
まほうつかいはメラをとなえた!
盗賊「あちあちあち!こっちかよ、くそっ!」ガッ
勇者「無駄口叩いてんじゃねーよ!らあっ!」ドゴッ
戦士「うらうらうらー!」ゴンッ
ーーまほうつかいたちをやっつけた!
商人「はあ、呪文攻撃は厳しいですね…」
勇者「少し回復するか。ホイミ欲しい奴は?」
戦士「あー、俺良いか?」
勇者「ああーー我が指に宿る仄かな光、死と穢れを遠ざけよーーホイミ!」パアア…
戦士「おおー!サンキュー勇者!」
勇者「隊列の一番後ろに置かせてもらってるからな、この位はしねーとな。他は大丈夫か?」
盗賊「ああ、まだ大丈夫だ。やっとスリルが出てきた所だしな。さ、進もうぜ」
44
:
ーーいざないの洞窟、B3F
:2018/09/11(火) 19:36:31 ID:b.RVcYCQ
戦士「気持ちわりーイモムシ野郎が!おらあっ!」ゴッ
ーーキャタピラーをやっつけた!
盗賊「悪い勇者、ホイミくれ」
勇者「ああ、ホイミ!」パアア…
盗賊「サンキュー。流石に攻撃が苛烈になってきたな」
商人「勇者さん、魔力は持ちそうですか?」
勇者「ああ、お前らのバカ体力のおかげでな」
盗賊「戦士がHP80台で他は60台だからな。そうは死なないだろ」
戦士「守備力はねーけど体力は負けねーぞ俺は!」ガハハ
勇者「体力が高いと相対的に呪文には強くなるんだな。物理相手の盗賊と呪文相手の戦士って感じか」
商人「いざとなったら僕が前に出ても良いですよ」
戦士「まだまだ大丈夫だぜ俺はよお!」
勇者「回復出来るうちはこのままで良いだろ。さあ行くぜ。結構進んだからな、そろそろーー」
盗賊「ああ、俺の勘でもそろそろのはずだ…お?何か見えてきたぜ」
商人「な、なんでしょうかあれは…?空間が…行ってみましょう!」
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/11(火) 20:25:11 ID:vi1FGHSE
危なげなくてちょっともの足り…イヤイヤ順調で何より
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 13:34:51 ID:Eyl4u53E
盗賊「なんだろうな、こいつは…?景色が歪んでるぜ」
商人「というか、これって別の場所の景色でしょうか?こことは雰囲気が…」
戦士「なんでも良いだろ、入ってみようぜ!」ズカズカ
商人「ま、待って下さい!危険かも知れませんし…」
勇者「…いや、ここはいざないの洞窟で、かつてはいざないの洞窟の旅の扉から多くの勇者が旅立ったって話だったはずだろ?ならここが、こここそが旅の扉で、ここから海の向こうに行けるって考えるのが自然じゃないか?」
商人「それは…確かに…」
戦士「決まりだな、行くぜ!」
盗賊「待てよ、こういう面白そうなのは俺が先に…」
勇者「いや、俺に行かせてくれ」スッ
商人「ゆ、勇者さん…!だいじょ…ゆ、勇者さんが、空間の歪みに入って、消えて…!」
盗賊「よし、勇者に続くぜ」スッ
戦士「おう、行くぜー!」ズカズカ
商人「み、みんな凄い…ぼ、僕も…それーっ!」スッ…
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 13:47:51 ID:Eyl4u53E
勇者「ここは…何だか空気が違うな…ここが、海の向こうなのか?」
盗賊「勇者、無事か?」
戦士「おお、何だここは?どこだ?」キョロキョロ
商人「み、皆さんまって…と、ここはどこでしょう?建物の中みたいですけど…」
盗賊「まあ、慌てんなよ。ほら、そこに階段がある。まずは上ってみようぜ」
勇者「そうだな、行くか…くっ、眩しいな…」
商人「夕陽が強烈ですね…ただでさえずっと洞窟にいて目が慣れてないのに…」
盗賊「森の中だからそんなに明るくないはずなんだがな。さて、西があっちだとすると、道は北に続いてるようだな」
戦士「行ってみようぜ、何があるか楽しみだな!」ダダダ
勇者「ちっ、あいつは洞窟歩いてきて疲れてないのか?」
商人「はは…僕達も行ってみましょう。歩いてもすぐに抜けられ…あ!あれは?!
盗賊「城、だな。アリアハンのとは違う、見たことのない城。勇者…」
勇者「…行くぞ」
戦士「おう!海の向こうの城、海の向こうの町、どんなだろうな!」ワクワク
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 15:55:12 ID:TZ7uMKuA
昔のゲームのそれも縛りプレイって上手く理由付けできないと
サガ1の邪神みたいな奴のご機嫌取りのために動く話になっちゃってなんかな
勇者の死亡時の精神保護の手段が他になかったから呪いで代用して
売買禁止一人旅みたいなDQ二次創作は割と良かったけど
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 19:33:45 ID:Eyl4u53E
勇者「…ちっ、着く前に夜になっちまったな」
商人「あとちょっとなんですけどね」
戦士「なあ、夜になっちまったんなら夜明け前までモンスター退治しないか?どんなモンスターがいるか確認しないとな!」
商人「え、でも一旦町に行ってからの方が…」
盗賊「だな、こっちの魔物はきっとスリルあるぜ」
商人「え、ちょっ…」
勇者「よし、じゃあちょっと戦ってから町に行くか。良いな?」
商人「…はい」
ーーポイズントードがあらわれた!
戦士「カエルかよ!おらあっ!」ドゴッ
盗賊「そらそらっ!」ゴンッ
ポイズントードのこうげき!ポイズントードのこうげき!
勇者「くっ、らあっ!」ガギン
ーーポイズントードたちをやっつけた!
勇者「ふう、やっぱり攻撃力はかなり強くなったが…なんとかなりそうだな」
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 19:43:18 ID:Eyl4u53E
戦士「確かにあっちよりは強い奴もおおいけどよ、まほうつかいやらキャタピラーやら見たことあるやつらも結構…お?」
さまようよろいがあらわれた!
盗賊「おっと、こいつは強そうだ、そらっ!」ガキン
ミス!ダメージをあたえられない!
商人「全然効かない!?このおっ!」ギンッ
ミス!ダメージをあたえられない!
さまようよろいのこうげき!
戦士「ぐっ…お!?すげえ攻撃力だぜ…!」
勇者「盗賊と商人は防御に徹してろ!ったく、呪文は得意じゃねーんだが…安堵と脅威の申し子よ、我が掌より敵を討て!めら!」ゴウッ
さまようよろいにはきかなかった!
勇者「くそったれが!効かねーのかよ!」
さまようよろいのこうげき!
商人「ひっ…!防御してても凄い威力…!」
戦士「早く倒すしかねーだろ!おらあっ!」ドゴッ
勇者「そう思って呪文唱えたんだよ!地道にやるしかねー!」
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 19:50:47 ID:Eyl4u53E
盗賊「くそっ、俺らじゃ歯が立たねえし…頼むぞ二人とも!」
戦士「そのつもりだぜ!だらあぁっ!」ゴンッ
さまようよろいのこうげき!
戦士「ぐあっ…い、今のは効いたぜ…」
商人「た、大変です!回復を…」
戦士「まだ大丈夫だ!それよりあと一息のはずだ、攻撃しろっ!」
勇者「くっ、だらああああっ!」ザンッ
ーーさまようよろいをやっつけた!
盗賊「…やったか?へっ、なかなかのスリルだったじゃねえかよ」
勇者「良く言うぜ、歯が立たなかった癖によ」
商人「いや、でも、今回はダメかと思いました…1体で良かったですね!」
盗賊「まあな。しかし、新大陸は楽しそうだぜ」
戦士「うおおー!勝ったぞー!」
勇者「うるせー!いちいち叫ぶな!しかし、少し油断してた所はあったかもな。やっぱりこっちは厳しい戦いになりそうだな…」
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/12(水) 20:57:47 ID:1gxCScUg
どうのつるぎとこんぼうでよく頑張ったw
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/13(木) 19:02:37 ID:E5ZoKEvA
ーー9日目、ロマリア城下町
商人「昨日の魔物は強かったですね。ところで勇者さん、王様からは何を言われたんですか?」
勇者「ああ、カンダタとかいう盗賊に王冠を盗まれたから取り返して来いってよ。盗賊、カンダタって知ってるか?」
盗賊「さすがに違う大陸の盗賊までは知らないな。ただ、この城から盗み出したとなると、かなりの腕前だろうな」
商人「そうですよね、警備も厳重でしょうし…」
戦士「じゃあ次は盗賊退治か?俺は構わないぜ!」
勇者「と行きたい所だが、ここの警備を破った相手にひのきのぼうで歯が立つとはおもえねーな」
盗賊「俺なら構わないぜ。俺の華麗な棒術を見ただろう?」
戦士「ひのきのぼう振り回してただけじゃねーか!」
商人「ま、まあまあ…所で僕の集めた情報によると、この辺りで夜になると現れる魔物がせいなるナイフを落とすらしいですよ」
勇者「せいなるナイフか。確かどうのつるぎより攻撃力が高かったよな?流石にそろそろ新しい武器が欲しいよな」
盗賊「となると…結局この辺で魔物退治か。夜までボーッとしてる訳にもいかないしな」
勇者「だな。さて、これで新しい武器が手に入れば良いが、こればっかは運だからな…」
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/13(木) 19:15:02 ID:E5ZoKEvA
ーー夜、ロマリア城下町
盗賊「まさか1日かけてせいなるナイフはおろかレベルアップすら誰もしないとはな…」
勇者「旅立ってから初めてだな、こんなに収穫のない日は」
商人「で、でもかわのぼうしがもうひとつ手に入りましたよ!僕の防御力が上がりましたし、収穫なしって訳では…」
盗賊「1日かけて防御力2だけだからなあ。王様から聞いた限り、俺や商人はまだまだレベル上がりそうもないしな」
戦士「俺はもうすぐ上がりそうだぜ!」
勇者「俺は明日いっぱいかけてどうかって所だな。こっちの魔物ならもっとバンバンレベルが上がるかと思ってたが、あてが外れたな」
盗賊「で、明日どうする?北のカザーブとやらに行くか?俺は東でも良いが…
商人「だ、ダメですよ!恐ろしい怪物がいるって話じゃないですか!順番で言えば北のカザーブですけど、一旦アリアハンの鵬に戻るのも有りじゃないかと思うんです。あそこにはまだ2ヶ所未踏地がありますから、2日ごとに新しい場所に行く縛りをそれで回避して…」
戦士「おいおい、そんな面倒な事は止めて、さっさと進もうぜ!」
盗賊「そうだそうだ、さっさと東に…」
商人「だから進むなら北ですって!」
勇者「そうだな、確かに戻るのはたりいが、このまま進んでも上手く行くとは思えねえしな。さて、どうするか…」
55
:
ーー10日目、いざないの洞窟B1F
:2018/09/14(金) 16:59:46 ID:YIYm85UY
商人「ふう、帰りはわりとあっさり着きましたね」
戦士「俺のおかげだろ!ガハハハハハ!」
盗賊「足踏み外して落下しただけだろ!にしても勇者、弱気になったなあ?」
勇者「仕方ねーだろ、今のままでこの先も無事に済むとは思えねー」
商人「そうですよね…あ!あんな所に手紙が!」
勇者「手紙?またあの人からか?」
盗賊「本人が来なくて残念だなー勇者?」
勇者「しつけーなてめーも…っと、宿に泊まった直後なら日数経過に数えなくて良いそうよ、ただし1日2回まで、か」
戦士「おー、ならパパっと移動出来るな!」
勇者「と言いてえが、今の俺はルーラの魔力すら重てえからな。ホイミの使用回数を減らす訳にはいかねー」
商人「僕ら本当にカツカツですね…後はなんて書いてあるんですか?えっと…無闇に町を出入りしたりダンジョンで上り下りしてあなほりするのは禁止…こ、これは…!」
盗賊「そりゃまあそうだろ、あなほり無制限にしたら誰かさんは何百回でもあなほりし続けるだろ?」
商人「な、何百回でもって、そんなひたすらあなほりし続ける人なんて…人なんて…うっ…」
戦士「おっ!?大丈夫か商人!?」
商人「た、確かにこの制限は必要なようです。ああ、僕の貴重な活躍の機会が…」
56
:
ーー11日目、ロマリア城下町
:2018/09/14(金) 17:11:20 ID:YIYm85UY
勇者「で、昨日はレーベ南の茂みに行ってお茶を濁して、今日は1日魔物退治した訳だが…」
盗賊レベル12「全員のレベルが1ずつ上がったな。まあ最低限のパーティー強化は出来たって所か」
商人レベル12「僕はついにあなほりを覚えましたよ!さっき掘ってみたら2Gしか手に入りませんでしたが…」
戦士レベル11「これからガンガン見つけりゃ良いだろ!期待してるぜ!」
商人「は、はい、頑張りますよ僕は!」メラメラ
盗賊「かつてなく気合い入ってるな…」
勇者レベル10「あとは一応やくそうとどくけしそうがいくつか見つかったのも収穫だな」
戦士「一番は勇者の魔法だろ!ギラっつったか?一度にたくさんのモンスターを攻撃出来るんだろ?」
勇者「昨日も言ったが、俺は回復以外に魔力を回す余裕が無いんだよ。ま、ギラ使った方がホイミするより安く済みそうなら使うけどよ」
商人「使い方次第って訳ですね」
盗賊「ま、選択肢が増えたのは良いことじゃねえか」
勇者「まあな。俺らには複数を攻撃する武器もねえしな。てか、未だに一回も武器を更新してねえんだがよ」
戦士「新しい武器が欲しいよなあ」
商人「僕と盗賊さんが頑張りますよ!きっとせいなるナイフを手に入れてみせます」
盗賊「だな、俺らが何とかしないとな。みんなそろそろ俺の華麗なナイフ術をみたいだろうしな、いっちょ気張ってみるか」
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/14(金) 20:36:04 ID:tYU9E7iU
おお、いよいよあなほりが解禁!
まぁ確かに無限にやったら縛りの意味ないよねー
58
:
ーー12日目、カザーブへの道中
:2018/09/16(日) 12:36:17 ID:vRgIWWos
盗賊「今日はカザーブに行くことにしたんだな。覚悟を決めたのか勇者?」
勇者「覚悟もくそもねーよ、ただあのまま進まずにいてもらちが明かねーから…」
アニマルゾンビがあらわれた!ぐんたいガニがあらわれた!
戦士「見たことねーカニがいるぜ!ゾンビの犬は4匹もいるぞ!」
商人「か、数が多いです!どうしますか!?」
勇者「ちっ、しゃーねー…我が魔力の導きにより火の精よ此処に辿り着け!ギラ!」ゴオオ…
盗賊「倒せねーじゃ…いや、俺らがダメ押し摺りれば良いんだな、そらっ!」ポコッ
戦士「っしゃー!俺はカニをやるぜ!」ゴンッ
アニマルゾンビのこうげき!ぐんたいガニのこうげき!
勇者「くっそ、馬鹿力め…らあっ!」ガッ
ーーまもののむれをやっつけた!
商人「ふう、強かったですね…でも、勇者さんの呪文も凄いですよ!」
盗賊「やっぱ覚えてて良かったな、ギラ」
勇者「だな、回復に魔力を使いたいから使いづらい、じゃなくて、持たざる俺らだからこそあるものは総動員しなきゃいけないんだよな。再認識したぜ。厳しいのには違いねーがな…」
59
:
ーーカザーブの村
:2018/09/16(日) 12:45:48 ID:vRgIWWos
戦士「おお、着いたなカザーブ!結構遠かったな!」
盗賊「そうか?その日のうちに着いたし、こんなもんだろ。にしても田舎臭い村だな…」
勇者「つってもレーベよりは多少ましだろ」
盗賊「まあな。どんぐりが必死で背を比べてるような感じもするが…どうした商人?」
商人「ぼ、僕としたことが…村に入る前にあなほりをするのを忘れてしまうなんて…」ワナワナ
戦士「ああ!?んなもん今から外に出てやれば…」
商人「無意味な出入りによるあなほりは禁じられています!ああ、ここならたびびとのふくが手に入るチャンスがあったのに…」
盗賊「まあそう落ち込むなよ。まだ明るいし、勇者の魔力にも余裕があるみたいだ。また魔物退治しに外に出るだろ。あなほりの本命は夜だろ?その時にーー」
商人「だから!まず村に辿り着く前に5回、そしてまた外に出て夜に出てから5回、10回は出来たのに、それを…」
勇者「うるせー!要は次のあなほりで当たりを引けば良いだけだろーが!ぐちゃぐちゃ言ってんじゃねー!」クワッ
商人「…す、すみません、そうでしたね。夜になったら、必ず何か掘り当ててみせますよ!」メラメラ
盗賊「お、おお、頑張れよ…そんなにあなほりってのは大事なのか…?」
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/16(日) 12:52:21 ID:92y7H6Vs
ばくだんいわゾーンであなほりすれば運良ければすげーことなるよね
61
:
ーーカザーブの村、夜
:2018/09/16(日) 12:55:44 ID:vRgIWWos
戦士「あーっ、今日も死にかけたな!」
勇者「ロマリアなら夜明け寸前まで魔力が持ったが、ここだとまだ時間があるのに魔力切れだ。あっちより更に魔物が強くなってやがる」
盗賊「っておい!酒場閉まってるのかよ!夜開いてない酒場ってなんだよ!」ブーブー
勇者「うるせーな、宿屋があるだけましだろ…そういや商人はどうした?」
戦士「あ?あいつならあなほりするから先に行ってろって…」
商人「み、皆さん、お待たせしました…」
盗賊「お、来たな商人…ってお前、手に持ってる土まみれのそれは!?」
勇者「たびびとのふくか!」
商人「ええ、何とかこれ1つだけは…」
戦士「おおー!やったじゃねーか商人!」
勇者「せいなるナイフの方が良かったけどな…まあ、悪くねえ」
商人「ええ、まだまだです。これからはもっと良い物を見つけますよ。それで、これば誰が…」
勇者「お前が使えよ。最初の戦利品だ、その権利がある」
盗賊「ああ、そうするべきだな」
商人「あ、ありがとうございます!では早速…あ、洗濯しないと使えないか…うーん、今夜はもう一仕事だなあ…」
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/16(日) 14:56:25 ID:nunCTABY
乙
商人なかなか持ってるねー
63
:
ーー13日目夜、カザーブ郊外
:2018/09/17(月) 08:31:50 ID:QYLj5QYI
勇者「やっぱここじゃ夜になるかならないかまで戦ったらもう魔力切れになっちまうな。経験は多く積めるんだが、数をこなせないし、果たしてロマリア辺りとどっちが良いのか…」
盗賊「防御力が上がれば魔力も節約出来るんだけどな」
戦士「それより攻撃力だろ!早く倒せば問題ねー!」
勇者「ま、どっちも足りねーんだがな」
盗賊「増えるあても無いときた…商人はどうなった?」
商人「ダメです、あなほりしてもまんげつそうだけで…」
戦士「でもこれまだ持ってないやつだろ!良かったじゃねーか!」バンバン
商人「い、痛いです…」
勇者「無いよりはずっとマシだしな。俺らは何もかも足りねえからな」
盗賊「で、明日はシャンパーニの塔とやらに行くのか?盗賊達の本拠地らしいが」
戦士「おおー!いよいよ盗賊退治か!」
勇者「まだ無理に決まってんだろ。が、塔に行くだけは行ってみようかと思ってる」
商人「良いですね!ダンジョンに行けば自然と上り下りしますから、あなほりもたくさん出来ますよ!」
盗賊「お、おお…商人は反対するかと思ったが、あなほりって凄いな…ま、俺もダンジョンのスリムは大歓迎だけどな」
64
:
ーー14日目、カザーブ西部
:2018/09/17(月) 08:43:12 ID:QYLj5QYI
戦士「ここまで結構歩いたけどよ、まだかシャンパーニってのは…お?あれ見ろよ、塔だぜ!」
商人「来ましたねシャンパーニの塔!もう夕方になってしまいましたけど」
勇者「ここに来るまでも結構消耗しちまったな。帰りの事も考えたら、あまり長居は出来ねえかもな…」
盗賊「ま、とりあえず入ってみようぜ…と。あー、ナジミの塔よりも薄暗いな。いかにも、って感じだぜ」
商人「盗賊とか居そうですよね…あ、あなほりしないと!」ザックザック…
戦士「マメだなおい!何か出たか?」
商人「待ってください、そんなにすぐには…ああ、アイテムは出ませんでした…」
勇者「金はずいぶん出たな、474Gか。普通なら嬉しかったんだがな…」
盗賊「今の所、宿屋以外に使ったことねーからな、金」
商人「実は昨日アリアハンの銀行に預けに行ったんですけど、預金と持ち金合わせれば7000Gくらいあるんですよね」
戦士「魔王倒したらドンチャン騒ぎだな!」ガハハ!
勇者「倒せれば良いがな…」
盗賊「ま、今まで何とかなってきたんだ、これからもなんとかなるさ。それより進もうぜ」
商人「そうですね。それにしても、盗賊のアジトってどんな所なんだろう…」ゴクリ…
65
:
ーーシャンパーニの塔、3F
:2018/09/17(月) 08:56:20 ID:QYLj5QYI
戦士「うおー、ここのモンスターはつえーな!でも俺らもつえー!」
勇者「歯が立たないって程ではないようだな。こうもりおとこも良く見るから、せいなるナイフチャンスもあるしな」
盗賊「とはいえ、まだ俺は盗めてねーし…」
商人「あなほりも不発ですね…」
勇者「んなに上手くは行かねーだろ。それより見てみろよ」
戦士「おー、階段だな!上ってみようぜ!」ダダダ…
商人「僕も行きます!」タタタ…」
盗賊「ったく、お前まで突っ込んだら止めるやつ居なくなるだろうがよ…お、扉があるじゃないか」
勇者「おそらく、ここが盗賊どものアジトなんだろうな」
戦士「お、じゃあ入ってみようぜ!」商人「待ってください!さすがにここから先は危険です!」
盗賊「お、今度は止めたか。だが俺も先に進みたいんだよなあ」
勇者「どうせあと何日後かには来るようだろ。それより帰りも考えると魔力がやべえ。そろそろ帰るぞ」
盗賊「りょーかい。にしても友人の残り魔力で行動が制限されるのはしんどいな。かしこさのたねでも盗めれば良いんだがなあ…」
66
:
ーー15日目夜、ロマリア城下町
:2018/09/17(月) 12:28:16 ID:QYLj5QYI
戦士「なんで今日はロマリアに来たんだ?」
盗賊「さっき勇者が説明してただろ…今日はロマリアに泊まって、明日はアリアハン側のいざないの洞窟ちかくにあったほこらに行って2日置き縛りを回避するってな」
商人「で、明後日はいよいよシャンパーニの盗賊退治ですよ!」
戦士「おお、いよいよか!負けねえぞ俺は!」ガハハ
勇者レベル11「レベルが上がったとはいえまだまだ不安だがな、いつまでも足踏みしてられねーからな」
盗賊レベル13「とにかく、明日16日目はいざないの洞窟通ってほこらに寄ってからカザーブまで戻って宿に泊まって、17日目に盗賊退治。18日目にはカザーブの北にあるっていう町を目指す。現状の予定はこうだな」
商人レベル13「もちろん、盗賊に負けてしまったら予定は変わりますけれども…」
戦士レベル12「はじめから負けることなんか考えてんじゃねー!明日は勝つぞ!」
勇者「明後日だっつってんだろ!」
盗賊「ったくこいつは…しかし、何もかも足りてない俺らだが、いざないの洞窟を通るならやくそうの数は増やしときたいな」
商人「かわのぼうしを手に入れるチャンスもありますよね…頑張りましょう!」
勇者「縛りは面倒だが、準備の時間と考えると悪くねえからな。あとは盗賊どもの腕がどの程度かって所だが…」
67
:
明日から社員旅行なのです
:2018/09/17(月) 16:13:27 ID:QYLj5QYI
ーー16日目、小さなほこら
戦士「ったく面倒くせーな行ったり来たり!」
商人「いざないの洞窟を往復しなければいけませんからね…でも来るまでにかわのぼうしが手に入りましたよ!」
盗賊「あなほりは凄いな。これで全員分のかわのぼうしが手に入った訳だな」
勇者「寄り道にしちゃ上出来だ。やくそうとどくけしそうもいくつか手に入ったしな」
商人「出来る限りの準備は出来ましたね。後は今日中にカザーブまで戻らないと…」
盗賊「いよいよ明日決戦だな。なかなか洒落た所に住んでる盗賊達だが、覚悟してもらおうかねえ」
戦士「洒落た所?薄暗いだけじゃねーか!盗賊ってのはコウモリみたいだな!」
盗賊「俺が牛ならお前はイノシシだな。前に向かって突っ込むだけだ」
戦士「んだとお、てめえ…」
勇者「止めろバカどもが!ムダな争いしてんじゃねー!」
商人「そ、そうですよ!…はあ、まだまだケンカが絶えないなあ…明日大丈夫かなあ…」
68
:
なのでしばらく更新止まります
:2018/09/17(月) 16:31:45 ID:QYLj5QYI
ーー夜、カザーブの宿屋
盗賊「ふう、無事にカザーブまで着いたな」
商人「明日はいよいよ盗賊退治…ここに来るまでにたびびとのふくがもう1つ手に入って良かったですね!」
戦士「上手く盗んだなこのやろう!」
盗賊「へっ、最近あなほりにばっかり活躍されてるからな、たまにはな」ニヤリ
勇者「さて、最終確認だ。持ち物と装備はどんな感じだ?」
戦士「装備は俺と商人がそれぞれこんぼう、たびびとのふく、かわのぼうし。盗賊がひのきのぼう、たびびとのふく、かわのぼうし。で、勇者お前がどうのつるぎ、たびびとのふく、かわのぼうしだよな?」
盗賊「道具はやくそうが17個まで増えたな。それからどくけしそう8個、まんげつそう2個、せいすいとキメラのつばさ、それからラックのたねが1つずつ。あとは予備のぬののふくが3つだな」
商人「お金は3612Gあります。銀行にも6000G程預けてますよ」
勇者「やくそうには余裕が出てきたな。まあ、明日大量に使うことになるだろうし、シャンパーニの塔に行くときにせいすいも使っちまうけどな」
盗賊「1個しかない貴重品だけど、前回あの塔を上った時の消耗具合を考えれば仕方ないか」
商人「盗賊退治の前に消耗しては元も子もないですからね」
戦士「っしゃー!明日に備えて寝るぜー!」ガバッ
勇者「静かに寝れねえのかよ!ったくうるせーな」
商人「ま、まあまあ、この調子で頑張ってもらいましょうよ。それにしても、いよいよ明日は盗賊退治。意外とすんなり勝てるのか、それともーー」
69
:
ーー17日目、カザーブ郊外
:2018/09/17(月) 20:34:23 ID:QYLj5QYI
盗賊「よし、いよいよ出発だな。スリルがなくなるのは気に入らないが、せいすいを撒いて…」
商人「あ、でも効果時間が切れるのが怖いから、ほんの少しでも歩いてからの方がーー」
アニマルゾンビがあらわれた!キャタピラーがあらわれた!ぐんたいガニがあらわれた!
勇者「おい!ちょっとけちろうとして逆効果じゃねーかよ!」
商人「す、すみません〜!」
戦士「俺は構わねーぜ!オラオラ!」ドゴン
ーーまもののむれをやっつけた!
商人「す、すみません、ちょっと節約しようとして、かえって…」シュン
勇者「しゃーねーな、おい戦士、傷治すぞ!ホイミ!」パアア
戦士「おっほー!回復回復!じゃあせいすい使うぜ、おらあっ!」パシャッ
商人「よ、よし、これで…」
アニマルゾンビがあらわれた!ぐんたいガニがあらわれた!
勇者「おい!効果ねーのかよ!」
商人「ええー!?僕らを見て逃げる魔物もいたし、せいすい使えば寄ってこないと思ったのに…」
盗賊「やっぱスリルがなきゃダメって事だな。っしゃ、行くぜっ!」
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 01:02:08 ID:7qMo1dBM
結構死なずに行けるモンなんだな
スマホ版がぬるいのか?
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/19(水) 23:07:16 ID:D6uL.V4Q
野郎パーティーがカンダタ討伐とかむさ苦し過ぎて泣いちゃう絵面
おおぐらいのあの子は何処に?
72
:
ーーシャンパーニの塔、4F
:2018/09/23(日) 19:22:05 ID:JsqJGVoE
勇者「さて、ここまではまずまず順調に来たな。おそらくこの扉の先がーー」
商人「盗賊達の根城ですよね…き、緊張してきたなあ…」
戦士「ぐずぐずすんなよ、行くぜっ!」バンッ
盗賊「おい!一人で突っ込むな!…っと、誰もいないようだな」
商人「ま、まさかもう逃げ出した後?」
盗賊「いや…微かに気配はするな、この先ーーおそらく階段の上だな」
勇者「何人くらいいる?分かるか?」
盗賊「二人くらいだろうな…もちろん、すぐ上にいる数だけだけどな」
商人「もっといるかもしれないんですね…盗賊団だから当然かもしれませんけど…」
戦士「おい!俺はもう行くぜ?おらあっ!盗賊共覚悟しやがれ!」ドドド…
勇者「ちっ!また突っ込みやがった!行くぞ!」
商人「は、はい!あ、あなほりしなきゃ…お、せいすいが見つかっ…」
盗賊「おい!急げよ!」
商人「す、すみません〜!」タタタ…
73
:
ーーシャンパーニの塔、5F
:2018/09/23(日) 19:33:29 ID:JsqJGVoE
戦士「オラオラ盗賊共、俺様が退治してやるぞー!」
手下「おい、変な奴らがきたぞ!」
勇者「待ておい!勝手に突っ込むな…んだあ?子供じゃねーか…」
手下?「おー!おやぶんにしらせにいくんだぞ!こんやはやきにくだな!」キャッキャッ
盗賊「焼き肉?なんの話だ?」
手下?「ホルモンもにんずーぶんあるぞ!みんなで食べられるな!」
商人「ま、まさか僕達を食べようと!?」
手下「おし、行くぞ!」タタタ…
手下?「おー!」タタタ…
戦士「ふざけんな!俺らが食われるかよ、待ちやがれ〜!」ドドド…
商人「待って下さい、あなほりが…あ、スタミナのたねがあった!」
盗賊「おめーはまたやってんのかよ!早く行くぞ!戦士の奴に追い付かないと…っておい!?上から…」
戦士「うああああー!!」ドサッ
勇者「なんで上から落ちてきてんだテメーは!」
戦士「っててて…奴ら、落とし穴を…くっそ〜、こんな事で負けねえぞ俺は!待ってやがれよクソヤロー共!…ってえ」ヨロッ…
74
:
そんな訳でご無沙汰でした
:2018/09/23(日) 19:43:32 ID:JsqJGVoE
勇者「もう上に残ってるとは思えねーが、とりあえず上ってみるか」
戦士「いや、上には宝がたくさんあったぜ。あれを置いてはいかねーんじゃねーか?」
盗賊「だな、自分の稼ぎを簡単に手放す盗賊はいねえ。が、落とし穴まで準備してる奴らだ、逃げる手筈も考えてるかもしれねえ」
商人「は、早く追いかけましょう!」
勇者「ああ、行くぜっ!…くそっ、流石にもういねーか…いや、まだいやがった!待てっ!」タタタ…
手下?「またないぞ!じゃーな!」ピューン
戦士「くそっ、待ちやがれ〜!」ピューン
盗賊「野郎、飛び降りやがった!仕方ねえ、らあっ!」ピューン
お頭「ちっ、しつこい奴らだ!」
手下?「あ、そーだおやぶん!あいつらたおさないとやきにくにできないぞ!」
勇者「また言ってやがる!大人しく焼き肉なんかになるかよ!」
お頭「そいつは確かにそうだな…よし!逃げるのは止めだ!やっつけてやる!」ザザッ
盗賊「望む所だ、こいつはこの冒険始まって以来のスリルになりそうだぜ」ニヤリ
商人「よ、よーし、やってやるぞー!」
ーーカンダタたちがあらわれた!
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/24(月) 01:02:43 ID:10IFaMRs
待ってたよ
更新と盗賊ちゃんを!!
相変わらずのカニバリズムw
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/24(月) 18:06:11 ID:TA..nOgM
勇者「散りやがったな…ギラは無理か、まずは手下を一人ずつ倒してくぞ!」ザクッ
商人「は、はい!それっ!」ポコッ
カンダタこぶんのこうげき!カンダタこぶんのこうげき!
戦士「ぐおお!いってえ!」
盗賊「…だがそこらのモンスターと比べて特別強いって程でもねえな。そらっ!」ドスッ
カンダタのこうげき!
商人「ッ!?こ、これは痛いです…」ヨロッ
勇者「流石に首領は手下共とは違うか!早めに手下を片付けないとな、おらっ!」ザクッ
戦士「任せろ、おらあっ!」ガンッ
カンダタこぶんをたおした!
盗賊「おし、良い感じだ、次は…」
カンダタのこうげき!
盗賊「ぐっ…はあ、効くぜこいつは…」
商人「と、盗賊さん、やくそうを!」ガサゴソ
勇者「やくそうを節約してきた甲斐があったな。手持ち分で足りれば良いが…」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/24(月) 18:13:08 ID:TA..nOgM
戦士「オラオラ、行くぜー!」ガゴンッ
カンダタこぶんをたおした!カンダタこぶんをたおした!
盗賊「おっし!あとは頭だけだな、集中してーー」
カンダタのこうげき!
戦士「ぐっはあ…やべえぜ…」
勇者「ちっ、ホイミ!」パアア
カンダタのこうげき!
盗賊「くそっ、やくそうだ!ったく、あいつが攻撃するたび誰かを回復するようだな!」
カンダタのこうげき!
商人「うっ、うう…」ガクッ
勇者「商人!お前はもう防御してろ!盗賊!お前も回復以外は防御だ!」
盗賊「俺らの攻撃力じゃろくにダメージ与えられないからな…頼むぜ二人とも!」
戦士「おおお、らあーっ!」ガンッ
勇者「うらあーっ」ザクッ
ーーカンダタたちをやっつけた!
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/24(月) 18:21:47 ID:TA..nOgM
カンダタ「参った!きんのかんむりは置いて行くから許してくれよ、な?」
勇者「…ああ、良いぜ」
盗賊「おい!あいつら他にもお宝もってるだろ!?」
勇者「ばか野郎!ここでもうひと悶着起こしてみろ、帰りの体力もなくなっちまう!」
商人「確かにもうみんな限界近いですよね。やくそうもこれ以上使いたくないですし…」
カンダタ「ありがてえ!あんたのことは忘れないぜ、じゃあな!」タタタ…
子分?「いつのひかかならずおまえにヤングべんとー食べほーだいだぞ!」タタタ…
戦士「はあ?なんだそりゃ?」
盗賊「あいつは最後まで良くわからなかったな。さて、きんのかんむりだが…」
使者「それは持っていって構わないそうよ、貴重品には違いないから」
勇者「あんたは…!何処から出てきた!?」
使者「王からの伝言を伝えるのが私の役目よ。そのためならどこにだって現れるわ。そして、その冠をロマリア王に返すかも貴方達が決めて良いそうよ」
盗賊「貰おう」
勇者「だな」
商人「良いんですか!?…でも、貴重な防具だし、今後の旅に役立てると考えれば、うーん…」
79
:
ーーカザーブの村、夜
:2018/09/25(火) 16:40:35 ID:3BJy5WpA
戦士「ふい〜、何とか無事に辿り着いたな!」
商人「帰り道で死ぬかと思いましたけど…」グッタリ
盗賊「帰り道でもやくそうを使っちまったな。出来れば道中では使いたくないもんだがな」
勇者「死ぬよりましだろ。それで今やくそうはいくつ残ってる?」
商人「ええと、7つですね。盗賊との戦いで10個使って、道中で1つ。その後あなほりで1つプラスといった感じです」
盗賊「半分以上使っちまったんだな。この先辛くなりそうだな…」
戦士「あ?勇者がスゲー回復魔法覚えるんじゃねーのかよ!」
勇者「それは相当先になるな。今までは上手くいったが、ここから先はどうだろうな…」
商人「結局、武器の更新もここまで出来てませんね…」
勇者「空き時間が出来たらもう一度だけシャンパーニに行ってみよう。それで見つからないなら諦めるしかないな」
盗賊「ったく、いつまで俺はひのきのぼうなのかねえ?」
商人「僕達もせめて金属の武器が欲しいですね。いつまで木の武器を使わないといけないのかなあ…」
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/25(火) 21:03:36 ID:f5Z1gpgw
祝カンダタ撃破!
次はどっちに行くのかな?
81
:
ーー18日目、カザーブ北部
:2018/09/26(水) 17:27:17 ID:DBrHKlbM
盗賊「さて、今日はカザーブから更に北に行く予定だったな。また村か町かあるんだったか?」
商人「確かそんな話だったはず…あ!あそこじゃないですか?」
戦士「なんだ、めっちゃ近いじゃねーか!」
勇者「だな。その割にはカザーブでほとんど情報がなかったが…」
盗賊「まあ、行けば分かるだろ…なんだかあまり賑わって無さそうな町だな」
商人「そうですね、妙に静かな…」
戦士「お?あそこに誰かいるぜ!おーい!おーい!おーいって言ってんだろ!」
勇者「聞こえてないのか?何か様子が…おい、聞こえないのか?」
町人「ぐうぐう…」
盗賊「立ったまま寝てるのか?器用だな、こんな真っ昼間から…」
商人「ええ、やっぱりおかしいですよ、すみません!そこの方、話を…」
町人B「すやすや…」
戦士「おいおい、どうなってんだよ!?」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/26(水) 17:38:03 ID:DBrHKlbM
勇者「そういや、カザーブの酒場で聞いたな。眠りの呪いを受けた町があるってな」
盗賊「ああ、聞いたな!てっきり酔っぱらいの戯言だと思ってたんだけどな」
商人「とても信じられませんからね。こうして目の当たりにしても、これが現実なのか…」
戦士「おい!あっちに寝てないじーさんがいたぜ!なんでもエルフとかいうのから何とかってお宝を奪っちまったからこんなになったんだってよ!」
盗賊「エルフのお宝…?」
戦士「えーと、何とかルビーっめ言ってたはずだぜ!」
盗賊「ああ、ゆめみるルビーか!名高いお宝だな、そいつは!」
商人「ぼ、僕も聞いた事がありますよ。でも、おとぎ話の中の物だとばっかり…」
盗賊「俺もそう思ってたが、この有り様を見るにどうやら本当臭いな」
勇者「お宝を盗んで呪われたって事か。自業自得だな。…と言いたい所だがな」
戦士「なんだ?助けてやるのか?」
勇者「ここに魔王や親父の消息に関する情報が無いとも限らないからな。何年この様なのか知らねえが…」
商人「町の中の荒れ具合を見ると、情報が古い可能性もありますよね」
盗賊「ま、勇者様御一行だからな俺たちは。呪われた村を見捨ててく訳にも行かないだろうな。しかし、面倒な仕事になりそうだな…」
83
:
ーー19日目、シャンパーニの塔
:2018/09/27(木) 14:12:37 ID:g0dHP8Hs
戦士「おい!昨日の流れならエルフのお宝探しだろーが!なんでこんなとこにいるんだよ!」
盗賊「そりゃ、せいなるナイフが欲しいからな。出来れば複数欲しい」
商人「時間が空きましたからね、もしかしたらラストチャンスかも…」
勇者「まだこの塔を隅から隅まで調べたとは言えねーしな。ま、調べても宝箱は開けられねーんだがな…」
盗賊レベル14「やっぱり辛いよな。さっきとうぞくのはなを覚えたんだが、何の役にも立たねえよ」
戦士「おめーの特技は役立たずだよな!」
盗賊「テメーは呪文も特技も覚えないだろうがよ!」
商人「戦闘向けとなると勇者さんだけですよね、そういうの覚えるのって…」
勇者「俺も連発出来る魔力はねーがな…ん?誰かいるな」
大男「お前ら、あのカンダタを倒してしまうなんて、よほど名の知れた盗賊なんだろうな」
盗賊「ん?ああ、そりゃあもうな」ニヤリ
商人「いやいやいや違いますよ!僕達はきんのかんむりを取り返しに…」
戦士「返してねーけどな!」
商人「あ、ああ…こうやって悪名っていうのは広がっていくんだろうか…」フウ…
84
:
ーー夜、カザーブ郊外
:2018/09/27(木) 14:24:13 ID:g0dHP8Hs
ぐんたいガニのこうげきのぐんたいガニのこうげき!
戦士「や、やべえぜ…し、死ぬ…」フラッ
勇者「おめーはもう身を守ってろ!おらああっ!」ガンッ
商人「そ、それー!」ポコッ
ーーまもののむれをやっつけた!
盗賊「おい!大丈夫だろうな!?」
戦士「ギ、ギリギリ…」ヘタッ
勇者「あと少しだ、耐えろ!…しかし今日は特別収穫がなかったな」
商人「やくそうが1つ、どくけしそうとまんげつそうがいくつか。あとたびびとのふくが1つですね」
盗賊「つってももうたびびとのふくは足りてるんだよな。あとは勇者のレベルが上がったくらいか」
勇者レベル12「魔力がほとんど上がらなかったのがいてえな。ホイミを10回は使えるようになりてーんだがな」
戦士「ギラってのを使うと更に足りなくなるんだろ?」
勇者「まあな。ギラなんて使う余裕がねーと思ってたが、実際にはギラを使わない余裕がねーんだよな」
商人「ぐんたいガニの群れなんかと遭遇したら使わざるをえないですよね。僕と盗賊さんはろくにダメージ与えられないし…」
盗賊「だからこそのせいなるナイフを求めての今日1日だったんだがなあ…ま、言っても仕方ないんだよな。仕方ないんだが、日に日に攻撃力不足を実感するな…」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/28(金) 01:32:45 ID:zGTYxISQ
乙
きんのかんむり誰が装備してるん?
86
:
ーー閑話
:2018/09/29(土) 18:05:20 ID:ea19SyVo
盗賊「きんのかんむりは戦士が装備してるな。あいつは守備力がヤバいからな」
戦士「守備力はきんのかんむりを装備して21!盗賊の51の半分以下だぜ!ははははは!」
勇者「笑い事じゃねえだろ…」
商人「とはいえ、僕も25ですし、勇者さんは26ですから、みんな低いんですよね。ただ、戦士さんが前から2番目なので…」
盗賊「ちなみに攻撃力は俺が37、戦士62、商人35、勇者が48だ」
商人「参考までに、戦士さんがはがねのつるぎを装備すると、攻撃力は81まで上がるんですよね…」
戦士「それでもこうもりおとこくらいなら一撃で倒せるぜ俺は!」
勇者「で、俺の魔力は29。はっきり言って全然多利ねえ。ま、勇者なんてこんなもんだろーがな」
盗賊「最後に体力は俺が92、戦士130、商人97、勇者が86だ。体力だけはみんなあるから、今の所死なずに済んでるな」
商人「いつまで無事でいられるでしょうね…」
87
:
ーー20日目、カザーブ北部
:2018/09/29(土) 18:13:47 ID:ea19SyVo
戦士「っしゃあ!今日はいよいよ何とかルビー探しだな!っとお…」
ーーデスフラッターがあらわれた!さまようよろいがあらわれた!
商人「な、な、な…あの鎧が3体もいますよ!?」
盗賊「カラスも3体か、こりゃあなかなかのスリルだな」
勇者「くっそ、朝っぱらから魔力を使うようだぜ!ギラ!」ゴオオ…
戦士「一体効いてねえぞ!オラオラ!」ゴンッ
さまようよろいのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!
盗賊「くっそ、攻撃力がヤバいな。鎧はかてえし、俺らはカラスだな!」ポコッ
商人「は、はい!」ゴンッ
デスフラッターをたおした!
さまようよろいのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!デスフラッターのこうげき!
戦士「うおお、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!くっそおお、くたばれテメーらあ!」ゴンッ
勇者「うおおらあっ!喰らええ!」ザンッ
ーーまもののむれをやっつけた!
勇者「くっ、なんとか勝てたが…戦士、ホイミだ!…最初の戦闘から魔力をこんなに使ってたら持たねえな。今日はあんまり長く探索出来ねえかもな…」
88
:
ーーノアニール西部
:2018/09/29(土) 18:20:59 ID:ea19SyVo
盗賊「とりあえずあの後は大した敵も出てこないな」
勇者「ガスやイモムシは体したことねーからな。さて、それよりそろそろエルフの隠れ里ってのが見えてくるはずだが…」
戦士「んなもんあるかあ?お、あそこに洞窟があるぜ!あそこじゃねえのか?」
盗賊「バカ、エルフっつったら森だろ。が、お宝ならあそこにあってもおかしくはねえかな」
商人「ゆめみるルビーですか?確かにそうかもしれませんけど、まずは隠れ里を探してエルフ達から話を…」
戦士「どうせルビーは探しに行くんだろ?ならドラクエ行こうぜ!」
盗賊「確かに、そっちの方がスリルはありそうだな」
商人「え、ええ?!ちょっと待って下さいよ、勇者さん!勇者さんはどう思いますか?」
勇者「とりあえず洞窟を見つけたんだから、ここを探索でいいんじゃねえか?」
戦士「だよな!よし、行こうぜ!」
盗賊「さて、ここはシャンパーニよりスリルがあるかな?」
商人「ちょ、ちょっと…ああ、なんて前のめりなパーティーなんだろう…」フウ…
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/30(日) 01:07:00 ID:Sm62EXCQ
解説サンクス
しかしドラクエいこうぜってなんか作戦名みたいだな
90
:
ーー地底の湖、B1F
:2018/09/30(日) 17:08:27 ID:3m5xhxns
戦士「作戦っぽい?そうかそうか、じゃあお前ら、俺の作戦に付いてこい!」
盗賊「ただの誤字ではしゃぐな!…ったく。それよりここの魔物もまた強いな。へへ、スリルあるぜ」
商人「つ、辛いですよ…あの吸血鬼みたいな魔物が強いですね、攻撃力も呪文も…」
勇者「あのキノコも、今の所は大した被害が出てないが、眠らされるのは厄介だな。あいつから倒すべきか、他から倒すべきか…」
戦士「あの犬は大したことねーな、俺はもともと守備力低いから魔法で下げられても大して問題ねーぜ!」
盗賊「俺はそこそこ辛いがな…ま、進めない程じゃ無さそうだ…っと、誰かいるな」
商人「こんな所に誰が…神父様?!」
神父「おお、このような所に人が…この洞窟のどこかに、体力や魔力が回復出来る泉があると言います。貴方達もそれを求めて?」
勇者「いや、知らないな…こんな所にそんな物が本当にあるのか?」
神父「確かに、何故このような所に…私には、悲しげな呼び声が聞こえますぞ」
商人「悲しげな…呼び声?」
盗賊「ふーん…ま、行ってみりゃ分かるだろ。行こうぜ」
戦士「おお、進むぜー!」
神父「お気をつけて、旅のお方…」
勇者「…神父ってのも大変だな、こんな所で…しかし、回復の泉か…本当にあるなら魔力の足りねえ俺らには有難いことこの上ねーが、本当にそんなものあるのか…?」
91
:
ーー地底の湖、B1F
:2018/09/30(日) 17:18:21 ID:3m5xhxns
戦士「お?別れ道だぜ、どっち行く?」
勇者「……とりあえず 右に行ってみるか」
商人「右ですか、分かりました…あ、また別れ道です!」
勇者「今度は左だな…階段だな」
盗賊「おし、下りてみるか…お?また下り階段だ、下りるぜ」
戦士「お?今度は上りだ、行ってみようぜ…また上りかよ!」
商人「2つ下がって2つ上って…って事は…ああ、やっぱりだ!最初の別れ道に戻って来てしまいました!」
戦士「ははは、勇者の勘も大したことねーな!よし、じゃあ今度は行ってない方の道を…」
勇者「待ちな。今日はもう引き返すぞ。魔力切れだ」
戦士「ああ!?もうかよ!」
盗賊「今日はカザーブ出てすぐに魔力を使っちまったからな、まあ仕方ないだろ」
商人「ええ、まだ余裕のあるうちに帰るのが賢明だと思いますよ」
戦士「ちぇーっ。ま、良いか、お楽しみは取っとかねーとな!」
勇者「お楽しみになれば良いがな…ったく、武器も防具も魔力も足りねえ。良くここまで無事で来られたもんだぜ…」
92
:
ーー21日目、カザーブ
:2018/10/01(月) 17:39:14 ID:vCxm0BGI
商人「今日はどこに行きますか?昨日の続きか、それとも…」
盗賊「シャンパーニでせいなるナイフを探すのもまあ、悪くはないと思うが…もう見つかる気がしないな」
戦士「あるかねーかも分からねー物よりよお、なんとかの泉となんとかルビーを探しに行こうぜ!」
勇者「そうだな…本当に回復の泉なんてものがあるなら、俺達にはありがたいし、あの洞窟攻略の足掛かりにもなるよな」
盗賊「正直あの消耗具合じゃとても洞窟の奥まで行ける気はしないが…途中で回復出来るなら話は変わってくるからな」
商人「じゃあ、今日はあの洞窟に行くんですね?」
勇者「ああ、それにもしかしたらせいなるナイフよりも良いものがあるかもしれないしな」
盗賊「実際、ナイフ一本じゃちょっとした底上げに過ぎないからな…」
戦士「おっしゃあ!じゃああの洞窟に行くぜー!てめえらついてこいやあ!」
勇者「うるせー!指図してんじゃねー!」
商人「ま、まあまあ…あの洞窟かあ。今日も無事で帰って来られれば良いけれども…」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/02(火) 09:06:32 ID:B/9vsnnI
乙
そう言えばまだ誰も死んでないね
94
:
ーーノアニール西部
:2018/10/03(水) 20:31:26 ID:YK/Pu5aQ
勇者「ちっ、洞窟に行く前に夕方になっちまった」
盗賊「少し回り道し過ぎたか?ま、もう着くから良いだろ」
商人「やっぱりここに来るまでに少し消耗してしまいましたね…」
戦士「ノアニールとかいう町に宿がねーのがわりーんだよ!カザーブからだと遠いんだよ!」
盗賊「宿屋が無いわけじゃないみたいだけどな。ま、あの様子じゃないのと変わらないがな」
勇者「今回もあんまり長居は出来そうにねーが、回復の泉さえ見つければ話は変わるな」
商人「本当にあるんでしょうかね?そんなのがあったら宿屋は商売上がったりですよ」
盗賊「いくらただで回復出来たって、こんな洞窟の中まで来る奴はそうそういねーだろ」
商人「それはそうですが…」
戦士「よっしゃ!じゃあ行こうぜ、タダ宿探しによお!」
勇者「宿じゃねーよ、水だけで生きてたあけるってんならオメーだけ泉に置いてくけどな!ま、あったらの話だが、どうなるか…」
95
:
ーー地底の湖、B2F
:2018/10/03(水) 20:48:05 ID:YK/Pu5aQ
戦士「しっかし、代わり映えしねえモンスターばっかだよなここは!」
盗賊「どうだろうな。まだ3種類としか会ってないが、これしか居ないのかねえ?」
勇者「しかしどいつもこいつも攻撃力が高え。そろそろ引き返す事も考えるようだぜ」
戦士「もうかよ!?まだ洞窟入ってから2、3回しか戦ってねーじゃねーか!」
盗賊「だからここの魔物は強いんだよ。しかしこれじゃいつまでたっても…お?おお、あれ見てみろよ!」
商人「あ、何でしょうねあれは!?こんな洞窟には不釣り合いな立派な柱が…人工的なモノですよね?そしてあれはもしかしたら…やっぱり!泉ですよ!」
戦士「おお!?じゃああれがタダ宿か?」
盗賊「だから宿じゃねえよ!だが、もう目の前だ…よし!着いたぜ!」
戦士「っしゃあ!タダ水もらうぜー!」ゴクゴク
商人「わっ!?ち、躊躇とかしないんですか?」
盗賊「こいつがそんな事するかよ、で、どうだ?」
戦士「すげー!みろよ、傷が全部消えて無くなったぜ!」ウオー
勇者「マジか…よし、俺も…おお、魔力が、戻ってきたぜ…!」
商人「す、凄い!本当にこんな場所があるなんて…!ここに宿屋を作れば…いや、やっぱりアクセスが悪いし、この水を瓶詰めにして売り出した方が…」ブツブツ…
盗賊「いやいや、神秘の泉で金勘定するなよ…」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/04(木) 00:37:28 ID:9XAzi7hA
常識人枠の商人でも金が絡むと豹変するのなw
でも今回の縛りじゃ金あっても意味ないでしょーに…
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/06(土) 10:54:08 ID:R0XAhblQ
戦士「くっそ、ここのモンスターは…らあっ!」ボガン
バンパイアはヒャドをとなえた!バリイドドックのこうげき!
勇者「くっそ…だああっ!」ザンッ
ーーまもののむれをやっつけた!
盗賊「まだ泉からそんなに離れてないんだけどな、ボロボロにねっちまったな」
商人「そうですね…うーん、まさかあの泉から直接飲まないと効果がないなんて… 瓶詰め計画はご破算かあ…」ブツブツ…
勇者「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ!さあ、泉にもどるぞ」
戦士「戻るのかよ!?まだちょっとしか歩いてねーじゃねーか!」
盗賊「ま、スリルは好きだが全滅したい訳じゃないからな、泉に戻るのは良いと思うが…」
商人「もしかして僕達、泉から離れられなくなったんじゃ…」
勇者「んな訳ねーだろ、ここまで来れたんだから帰れるにも決まってるだろ!」
戦士「つー事は帰んのか?てっきりこの洞窟攻略するのかと思ったぜ」
商人「無理でしょう、これじゃ…」
盗賊「だな、ま、無事に戻れる保証もないが…まず泉にもどってからだな」
勇者「ああ、死にさえしなけりゃ泉で何度でもやり直せるからな。死にさえしなけりゃな…」
98
:
ーーカザーブ北部、夜
:2018/10/07(日) 19:50:52 ID:OYPVSJh.
勇者「おい!もうちょっとだぞ、しっかりしろ!」
商人「だ、大丈夫です、さすがにこいつらくらいは…それっ!」ゴスッ
じんめんちょうをたおした!
キャタピラーのこうげき!じんめんちょうはマヌーサをとなえた!盗賊はまぼろしにつつまれた!
盗賊「くっそ、うざったいな…そらっ!」ツンツン
じんめんちょうをたおした!
戦士「お、まぐれ当たりか?そらそらそらあっ!」ドゴン
キャタピラーをたおした!まもののむれをやっつけた!
勇者「よし、もう大丈夫だな、カザーブはすぐそこだ。なんとか死なずに帰ってこれたな」
盗賊「なんとかな。やくそうを消費したのは少し痛かったが…」
戦士「一個だけじゃねーか、ケチケチすんなよ!」
商人「買えるのならばそうなんですが…やくそうを使って得たものがどくけしそう、まんげつそう、キメラのつばさですか、うーん…」
盗賊「この旅の条件だとやくそうを失う方が辛いな。ま、その代わり回復の泉なんてものを見つけたし、なんとかなるさ」
勇者「ああ、あそこで回復出来ると分かればもう少し攻撃に魔力を使えるからな。次はもっとスムーズに行けるはずだ」
商人「とはいえ、明日は新しい場所に行かないといけないですね。近くにあると言うエルフの隠れ里がすんなり見つかれば良いのですが…_
99
:
ーー22日目、ノアニール西部
:2018/10/08(月) 20:12:56 ID:NAnYflkI
戦士「お、あの洞窟が見えてきたぜ!」
勇者「待てよ、今日はまずエルフの隠れ里を見つけなきゃならねえ」
商人「偶数日は新しい場所に行かないといけないですからね。でも、一体どこに…」
盗賊「ああ、目星なら付いてるよ。ほら、こっちだ」ザッザッ
戦士「ホントかよ…お?こいつは…」
商人「何者かが歩いた跡…!この跡を辿っていけば、もしかしたら…」
勇者「おそらくな…おお、あったぜ!しかし、良く分かったな」
盗賊「ま、盗賊のカンってやつだ。さあ行ってみようぜ。問題はここからかもしれないがな」
戦士「ああ?見つかったなら良いじゃねーか!」
勇者「バカ、わざわざ隠れすんでるって時点で人間と関わりたくねーんだろエルフ達は。それに…」
商人「ゆめみるルビーも持ち去られたという事ですからね。僕らを歓迎してくれるかどうか…」
盗賊「ま、そういう事だな。しっかしエルフ達の宝を盗み出すとは、よほど器用か色男か…気になるじゃないか。さあ、行こうぜーー」
100
:
ーーエルフの隠れ里
:2018/10/08(月) 20:26:07 ID:NAnYflkI
エルフC「人間に物は売れませんわ。お引き取り下さいませ」ツーン
商人「そ、そんな…そこを何とか…」
勇者「おい!どうせ物は買えねーだろ!行くぞ!」
盗賊「へっ、商売熱心だねえ。しかしエルフってのは女しかいないのか?なかなか良い所じゃないか」
勇者「どうやらエルフの長がいるみたいだな。っと、どうも、俺達は…」
エルフ女王「あなた達人間がこの里に何の用ですか?」
盗賊「これは失礼、美しい女王様。俺達はノアニールの…」
女王「ノアニール?ああ、そんな事もありましたね。私の娘アンは、あの町の男と駆け落ちしてしまいました。ゆめみるルビーを持ち出して…エルフと人間、どうせアンは騙されたに違いありません。人間なんて見たくもありません」
商人「そ、そんな…ああ、あの様子ではノアニールをもとに戻してはくれなさそうですね」
勇者「そうだな…とりあえず、ゆめみるルビーを探して返せば気も変わるかもしれないな」
盗賊「しっかしルビーと姫様の両取りとはね。羨ましい男だぜ。よほど上手いこと言いくるめたみたいだな」
商人「そんな!二人は愛し合って…」
盗賊「んな訳ねーだろ、純な姫様を男が騙したのさ。ま、そんな事はどうでも良いさ。俺らはルビーを見つけて返すだけだ。となると、やっぱりあの洞窟だろうな…」
101
:
ーー地底の湖、B2F
:2018/10/09(火) 19:42:34 ID:kZKZ67Ck
勇者「さて、回復の泉に着いたな。少し休むか」
戦士「っかー!ここまで来るのだけでも大変だな!」
商人「盗賊さん…さっきの話、僕はまだ納得出来ないですよ」
盗賊「お前も姫様みたいに純な奴だな。そもそもなんでゆめみるルビーを盗み出したんだよ。お前なら、惚れた女に盗みをさせるのか?」
商人「そ、それは…何か事情が…」
勇者「単純に考えりゃあ、駆け落ちで必要な路銀のため、か?」
盗賊「ま、おそらくそんな事を吹き込んで持ち出させたんだろうな。姫様も迷ったろうが、結局里や母親より男を取ったって訳だ」
商人「そんな…」
盗賊「母親があんなに美人なら、姫様もさぞかし美しかったろうな。となると、ルビーだけじゃなく姫様の方にもいろんな『使い道』があるわけだ。お前商人なら、エルフの女の値段なんか分からないか?」
商人「し、知りませんよ!そんな話、聞きたくもないです!」
盗賊「そうか?じゃあ肝心な所だけ話すが…もし俺の思う通りで、男の思惑通りになってたら、おそらくここにはゆめみるルビーはもうないぜ」
戦士「はあ?なんでだよ!」
勇者「エルフの女王の話やノアニールの様子を見るに、おそらく何年も…もしかしたら10年以上経ってるだろうからな。そんなに長い時間こんな所にはいないだろうな」
商人「そ、それはそうですが…でも、男の思い通りにいってない可能性だって…」
盗賊「ああ、その可能性も十分にある。こんなに寒くて暗くて魔物だらけの所で、いつまで恋の炎を燃やしていられるか…答えはこの先にあるはずだ。さあ、行ってみようぜーー」
102
:
ーー地底の湖、B3F
:2018/10/09(火) 19:53:40 ID:kZKZ67Ck
ーーバンパイアのこうげき!ひとくいがのこうげき!
戦士「うお!?ここにきて見たことないモンスターだな、おらあっ!」トガッ
勇者「うらあっ!」ザグッ
ーーまもののむれをやっつけた!
商人「ふう、あの蛾の魔物も強いですね」
盗賊「だがまあ、他と比べて特別強い訳じゃねえ。さ、行こうぜ」
戦士「うっしゃー、どんどん行くゼー!お、階段だぜ!下りだ!」
勇者「下り階段か…さっきもあったが、あそこは湖の真ん中の小島行けただけだったな」
商人「何もありませんでしたよね…大きな地底湖があるのが分かっただけでした」
戦士「さっき外れたって事は今度は当たりだろ!下りようぜ!」
盗賊「理屈になってねえよ…だがまあ、この洞窟も大体歩き回ったしな、そろそろ当たりでもおかしくはないな」
勇者「まあ、下りれば分かるだろ…くそ、やっぱりこの階は肌寒いな…」
商人「確かに、こんな所に長居は出来ないでしょうね…」
盗賊「ああ。だが、見てみろよ。何かありそうだぜ。いよいよ答え合わせかな?あの二人の運命は、さてどうなったかーー」
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