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加持「俺だって…勢いだけとか……ハジケた生き方、が………」

377以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:52:32 ID:bG127EFA


〜曲がりくねった道の先(先はまだ見えない)〜

シンジ「よいしよ」

マユミ「あの、どうして急にスケボーの上に腹這いになったんですか?」

シンジ「さあ!乗んな!」b∑ビシッ

マユミ「はい?」

シンジ「いいから早く僕の上に立って乗れよ!!」

マユミ「ど、どうしてですか?」

シンジ「徒歩でン十kmも先の街まで行けるかよ」プヒー

マユミ「碇さんに乗っても行けないと思いますけど」

シンジ「ハァ──────ッツッッッツ???!!!」

マユミ「」ビクッ

シンジ「行けましゅけど!?でーんでんイケましゅけど!!?」

マユミ(何か謎のプライドを刺激した)

.

378以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:53:12 ID:bG127EFA

シンジ「いいから!乗れよ!頭空っぽにして!頭空っぽの方が夢詰め込めるチャラヘッチャラ笑顔ウルトラZで今日もアイヤイヤイヤだから!」

マユミ「え?いやあの、今何て言いました?」

シンジ「 乗  り  な  パ  イ !!!」クワッッッ!!!

マユミ「は、はい…」



シンジonマユミ「…」



.

379以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:53:57 ID:bG127EFA


マユミ「あの、なんか凄い不安定、っていうか罪悪感っていうか、」

シンジ「ふんっ!」マユミのアシクビガシッ

マユミ「はえ?」



シンジ「発車ッッッ!!!!!!!」ダンッ!



ドギュンッ!!!



マユミ「ァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッツッッッツ!!」

シンジ「ヒャッハー!!坂道はよくスピードが出るずぅええええ!!!!」


.

380以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:54:30 ID:bG127EFA


マユミ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッツッッ!?」

シンジ「安心しろマユミン!しぃーっかり!離さないし運転は僕がやるから!!!」


シンジ「ハイッ!!右にマガリマ↑ースッ!!」ギュオンッ

シンジ「右!左!左右!に!!マガリ↓マースッ!!」ギュオンッギュオンッ


マユミ「ナンデソンなに器用に運転できルンデスカァアア───」ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン


シンジ「ごめんごめんご!ちょーっと僕の背中の上でスピード出したりカーブ曲がる時のための遠心力パワー借りたりする為にマユミンの事ブンブン振り回す形になっちゃうけど僕って世界一カワイイから許してね☆」


マユミ「ユルセネェえええええ!!!」ブゥンブゥンブゥンブゥン


シンジ「ゴッメーン!風の唸りで何言ってっか1ミリもわかんねーわ!!」ケラケラ

.

381以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:55:15 ID:bG127EFA


マユミ「イッソ殺してェエエ工ええええええ!!!」ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン

マユミ「は、吐きソ…ウプッ」


シンジ「僕の上で吐いたら殺す!!!」クワッッ!!!


マユミ「は、吐k…ふぇえ」

.

382以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:56:01 ID:bG127EFA

シンジ「右を!!右をご覧下さい!!」

マユミ「?」クルッ

シンジ「猿です!!」

マユミ「い、居な、」

シンジ「左を!!左をご覧下さい!!」

マユミ「え、?」クルッ

シンジ「猿です!!」

マユミ「いやどっちも居な…う、左右に首振ったから酔、ぅえ、」

シンジ「そしてここで無駄にスピンします!!!!」ギュルルルルルルラララララ!!!

マユミ「あばばばばばば!!!?」

383以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:56:45 ID:bG127EFA

シンジ「ヒャッホーイッ!!!!ドリフトォオオオォオオオオオ」ギャギャギャギャギャギャ

マユミ「コケるコケるコケるコケるコケるコケるコケる!!!!!」

シンジ「からのドラフト!!!」

マユミ「!?」

シンジ「第3新東京シンジーズに入団が決まったのはマユミン!マユミンです!!!」パシャパシャパシャパシャ

マユミ「ヤメテ…」

シンジ「そして」

シンジ「一瞬コブラツイスト」コキャ

マユミ「ごへっ!?」

シンジ「どうしたマユミン!!お顔が真っ青だよ!!」

マユミ(あなたのせいです)グッタリ

384以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:57:18 ID:bG127EFA


シンジ「そしてスピードアップ!!!」ギュオンッ

マユミ(何故わりと平坦な道でそんなにスピードが出るんですか!?)

シンジ(スケボってわりと腰や足の動きで進むじゃん?それを腹と胸でやってあとは手漕ぎだね)

マユミ(コイツ…!直接脳内に!)

シンジ「っしゃ!坂道キター!!」ギュオンッ

マユミ「」カクン←意識手放した

シンジ「あ?オイッ!?オイッオイッ!?」

マユミ「」←もう意識ない


シンジ「まぁいっか!!!進めェエエ工ええええええええええええええええええええええ!!進撃のシンジじゃぁあああああああああ!!!」

シンジ「心臓を捧げよォオオオォオオ(マユミンの)!!!」

マユミ「」ダゥー

.

385以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:57:59 ID:bG127EFA


〜数時間後〜


マユミ「はっ!?」ガバッ

マユミ「…知らない天井だ…」


マユミ「…」ペタペタ

マユミ「…い、生きて…る…?私、生きて…る?」グッタリ

マユミ「やった…!生きてる!私、生きてる!」ガシッ

マユミ「ちくしょう、勝った。ようやくの安全圏。私は生者の世界に帰ってきたぞ!」

マユミ「私はァ!生きてるんだァァァぼろろろろ」

シンジ「きったね」

.

386以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:58:45 ID:bG127EFA

マユミ「ウップ、ぜぇぜぇ…ええと、ここは…?」

シンジ「記憶力鶏ですかおめー?ちゃんとセイジスフィヨルズルの簡易休憩所ですよっと」ガタ

マユミ「せいじ…?」

シンジ「セイジスフィヨルズル。アイスランドの地名。そういう街があるんだよ」ズズ…

.

387以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:59:16 ID:bG127EFA


マユミ「…何1人でコーヒー飲んでるんですか」

シンジ「ん?マユミンもいる?」

マユミ「…コーヒー飲めないので、何か他の飲み物を」

シンジ「じゃあハイ」つ

マユミ「ありがとうございmブフォオッ!!?」

シンジ「オイ粗末にすんな」

マユミ「…ゲホッ!ゲホッ!…あの、コレ何ですか?」ボタボタ

.

388以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 02:59:53 ID:bG127EFA










シンジ「あっためた醤油」ズズ…


マユミ「何飲ましてるんですか!?」






.

389以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:01:19 ID:bG127EFA

シンジ「だってそれしか無かったんだもん」ズズ

マユミ「殺す気ですか!?逆によくありましたね!外国なのに!」

シンジ「まぁ…なんか知らんけどあったんだよ」

マユミ「…あの、私もコーヒーでいいんで頂けますか」

シンジ「飲めないんじゃなかったの?」

マユミ「だって、飲むしかないじゃないですか」プクゥ

シンジ「ハイハイ」トポトポ

シンジ「ほい」つ

マユミ「…ありがとうございます」

.

390以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:01:51 ID:bG127EFA

マユミ「…」ズズ

マユミ「ごぶっ!?」ブバッ

マユミ「…?!…!?」???

シンジ「きちゃないな」ズズ…

マユミ「…え?何で人に得体の知れない何かを飲ませて吐いてるのを平然と見てられるんですか…?」

シンジ「それ普通のコーヒーだけど」

マユミ「はい?!いやだって!何ですかコレ!?泥水?!」

シンジ「失礼な奴だな!ホントにただのブラックコーヒーだよ!」プンスコ!

マユミ「だって全然甘くないじゃないですか!」

シンジ「…はっはーん?さてはマユミン今までコーヒー=コーヒー牛乳とかカフェオレと思ってたクチだな?」

マユミ「苦過ぎですよ!何ですかコレ!」ペッペッ

シンジ「だからただのブラックコーヒーだっつってんだろ」ズズ

.

391以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:03:44 ID:bG127EFA


マユミ「…何か甘くするやつください」グスッ

シンジ「よしわかったちょっと待ってろ」シコシコシコシコ

マユミ「オイオイオイふざけんなふざけんな?」ビキピキ




・・・・。


.

392以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:04:15 ID:bG127EFA


マユミ「…」ボー




現地の人1「Góðan daginn」

現地の人2「Ég ætla að fá kaffi 」


現地の人1、2「「Skál 」」


マユミ「…何だかここって良い所ですね」

シンジ「そうかもね。裸の僕を見ても苦笑いと目を合わせないだけに留めてくれてるし」グダ

マユミ「…ところでどうしてこの街に?」

.

393以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:05:25 ID:bG127EFA

シンジ「そりゃ…おっと、」



NERVの関係者っぽい人「…」ザッザッ



シンジ「…マユミン、行くよ」

マユミ「え?」

シンジ「どうやって探し当てようか考えてたところでよく知ってそうな人が来た」

マユミ「…?」

.

394以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:06:02 ID:bG127EFA

シンジ「あの人尾行するよ」

マユミ「ど、どうして?」

シンジ「いいから。絶対バレないようにね!」


・・・・・。



.

395以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:06:33 ID:bG127EFA

〜ゼーレ、NERV直轄航宙関連基地前〜



壁│シンジ「…」ヒョコ
壁│マユミ「…」ヒョコ




NERVの関係者っぽい人「…」つID

ゲート前NERV隊員「よし通れ」



.

396以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:07:06 ID:bG127EFA

壁│マユミ「…何だかとんでもなく大規模な凄い基地に入っていきましたね」

壁│シンジ「まあゼーレとNERVの直轄基地ですしおすし」


壁│マユミ「でもどうしてここに?」

壁│シンジ「いいからいいから」



壁│シンジ「まずはゲート突破しなきゃね」ジー

壁│マユミ「というか、何しに行くんですか?」

.

397以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:07:37 ID:bG127EFA

壁│シンジ「早く思い出してね。…けれど、あえて答えるなら、」



壁│シンジ「『人は変われる。絶対不可能を可能に出来る。君にだってその力がある』って言ってあげたいんだ」

壁│マユミ「?」



壁│シンジ「けど、言葉だけじゃ説得力無いだろ。だから、証明するんだ」

壁│マユミ「…?」




壁│シンジ「ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!」グッ

壁│マユミ「何する気かわかりませんけど、人類守る特務機関の重要施設に不法侵入して『次』なんてあるんですかね?」

398以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:08:12 ID:bG127EFA


壁│シンジ「そうなると分かってて僕についてくる君も大概酔狂だと思うけど?」

壁│マユミ「…他に日本に帰る手段が無いだけです」



壁│マユミ「…まぁ、でも、」

壁│シンジ「?」



マユミ「ちょっとだけ、『面白そう!』って思ってたりはしてるかもしれないです」

マユミ「誰かと…こうやって旅をしたり何かを一緒にやるなんて、やったこと無かったですし」

マユミ「それに…何だか、今は碇さんを信じてみたいんです。…だから…」


シンジ「…そっか。」ニコッ


.

399以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:08:43 ID:bG127EFA


シンジ「じゃ、飛ばして行きますか!」オーバーリミッツ3!

マユミ「はい!」

シンジ「作戦名!ダンスダンスレボリューション!」

マユミ「はi、?え?」

シンジ「マユミンは適当に僕に合わせてくれればいいから!」

.

400以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:09:20 ID:bG127EFA

〜ゲート前〜



ゲート前NERV隊員「ん?」


シンジ「…」ザッ

マユミ「…」ザッ

ゲート前NERV隊員「!お前サードチルドレ、」


〜♪〜♪

ゲート前NERV隊員(何だ?何処からか軽快な曲が)


マユミ「…」つマラカス

シンジ「…」つマラカス

ゲート前NERV隊員「?」

.

401以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:11:21 ID:bG127EFA

シンジ「…」チャッチャカ♪チャッチャカ♪チャチャッチャッチャチャッチャッ♪

マユミ「っ」チャッチャカ♪チャッチャカ♪チャチャッチャッチャチャッチャッ♪

ゲート前NERV隊員(何だ?急に軽快な曲に合わせてマラカスと体を揺らしながらスタイリッシュに踊り出したぞ?)


シンジ「…」チャッチャカ♪チャッチャカ♪チャカチャカチャッチャ♪チャッチャカ♪

マユミ「…」チャッチャカ♪チャッチャカ♪チャッチャッチャッチャ♪

ゲート前NERV隊員(思わずこっちも踊り出したくなる音楽とダンスだ…な…?)

.

402以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:11:52 ID:bG127EFA

シンジ「They call me Cuban Pete!♪」チャッチャカ♪
   (皆僕をキューバン・ピートと呼ぶ)

シンジ「I'm the king of the rumba beat♪When I play the maracas♪」

    (僕はルンバの王様♪僕がマラカスを振れば皆を沸かす♪)

シンジ「I go chick-chicky bom, chick-chicky bom♪」

    (そらチッチキブンチッチキブン♪)

マユミ「♪」チャッチャカ♪チャッチャカ♪


ゲート前NERV隊員(サードチルドレン、ダンスめちゃめちゃ上手いな)

ゲート前NERV隊員(手や足の動きが滑らかで躍動感に溢れている。早く動いたと思ったらすっと減速したり腰を滑らかに回す動きも素晴らしい)

ゲート前NERV隊員(…?いや、俺は何を考えて、早くサードチルドレンと彼女を保護しなくてはいけな───)

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403以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:16:12 ID:bG127EFA

シンジ「So if you like the beat♪Take a lesson from Cuban Pete♪」チャッチャッチャ♪
    (もしキミがこのビートが好きならキューバン・ピートのレッスンを受けてみな)

シンジ「And I'll teach you to chick-chicky bom
Chick-chicky bom, chick-chicky bom♪」チャッチャカ♪

    (教えてあげようチキブン♪チッチキブンチッチキブン♪)


ゲート前NERV隊員「…」


ゲート前NERV隊員「───He's really a modest guy♪」



ゲート前NERV隊員(な、何だ!?俺の口が、勝手に!?だ、ダメだ止まら────)

ゲート前NERV隊員「Although he's the hottest guy
In Havana,♪in Havana〜♪」

ゲート前NERV隊員(か、身体も止まらん!勝手に陽気なダンスを踊っちまう!流れてないハズのラテンの血が騒ぎ出してきやがる!!)

ゲート前NERV隊員(ダメだ楽しぃー!!!)ダンシン♪ダンシン♪

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404以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:16:48 ID:bG127EFA


シンジ「Wooo!wow!!Wooowow!!HeyHey!♪」ラインダンス

マユミ「Wooo!wow!!Wooowow!!HeyHey!♪」ラインダンス

ゲート前NERV隊員「Wooo!wow!!Wooowow!!HeyHey!♪」ラインダンス


シンジ「Let's go!」ピョイン!

マユミゲート前NERV隊員「「YEAH!!!!」」


シンジ「Fooooo↑♪Fooooo↑」ダンシン♪ダンシン♪
マユミ「Fooooo↑♪Fooooo↑♪」ダンシン♪ダンシン♪
ゲート前NERV隊員「Fooooo↑♪Fooooo↑♪」ダンシン♪ダンシン♪


.

405以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:17:25 ID:bG127EFA


シンジ(よし、難関だったゲート突破成功。これより内部への侵入を開始する!)ダンシン♪ダンシン♪

マユミ(何で成功してるんでしょうかね!私にはさっぱりわかりませんけどね!)ダンシン♪ダンシン♪

ゲート前NERV隊員「Fooooo!!!!」ダンシン♪ダンシン♪




・・・・。



.

406以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:25:17 ID:bG127EFA


ダンダン♪ズダダン♪ダンズダンダン♪


シンジ「Hey, Pachuco!♪」ダンダンズダダン♪

職員1「Hey!」パァン!

シンジ「Summer '43♪ The man's gunnin' for me♪」ダンシン♪ダンシン♪

職員2「Hey!」パァン!


ゲート前NERV隊員シンジ「「Blue and white mean war tonight〜♪」」


職員3「Fooooo!」アシドラムアシドラム

職員456789「「「「「「「YEAH!!!!」」」」」」」ダンダンズダダン♪

シンジ「フォウ!」ピョイン

.

407以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:25:49 ID:bG127EFA

マユミ(何故歌い踊りながら行進していくと職員の人達が次々加わってくんだろう…)ダンシン♪ダンシン♪


マユミ(ところで)チラッ

管制室

マユミ(…管制室?)



.

408以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:28:59 ID:bG127EFA

シンジ「〜〜」

職員34「〜〜〜」


マユミ「?」

マユミ(何かを聞いてる?…2人分?)


職員26「〜〜!」つ

シンジ「!」


マユミ(何か鍵を渡してる?)


.

409以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:29:29 ID:bG127EFA

シンジ「さ、マユミン!行こう!更衣室に!」

マユミ「更衣室?何に着替えるんですか?」

シンジ「専門家が着せてくれるらしいから指示に従ってね」

マユミ「???」




・・・・・




.

410以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:30:16 ID:bG127EFA



マユミ(E:宇宙服)「…あの、着れましたけど」シュコー

シンジ「はい、この席座ってシートベルト締めてもらってね」

マユミ「あの!ひょっとしてなんですけど!!!」

シンジ「こっちはOKだ!カウントダウンスタート!!!」



職員54「オゥケーイ!!カウントダウンスタート!!」

職員ズ「「「「「「ウェーイ!!」」」」」」




シンジ「よいしょ。僕も座ってっと」ガチャ

マユミ「これって、もしかして、」

シンジ「胸が踊るなぁ!」パラド

.

411以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:32:16 ID:bG127EFA


職員ズ「「「「「「10」」」」」」


マユミ「私達、」



職員ズ「「「「「「「9」」」」」」」



.

412以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:35:20 ID:bG127EFA

────────

────────────

───────────────────


シンジ『マユミンは、マユミンが生きてる内に月から地球を見る事は出来ないと思う?』マユミ『…?』シンジ『だーかーらー、マユミンが月に行って、月から地球を見る事は出来ると思う?』マユミ『いきなりなにを言ってるんですか?質問の意味がわからないです』シンジ『今から一つ、不可能を可能にしてみようよ!!』マユミ【…この人は本当に何を言っているんだろうか】─────────────────
───────────
───────
─────

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413以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:47:00 ID:bG127EFA


マユミ「……………月へ、行こうとしてます?」ヒクッ



シンジ「え、今更?」




          ファイヤ
職員ズ「「「「「「「発射!!!」」」」」」」





ズドドドドドドド┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!!!!







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414以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:48:21 ID:bG127EFA



※宇宙の入口に行って何分間か無重力を楽しむだけの宇宙旅行プランの費用で約2650万円。

国際宇宙ステーションに数日滞在型の宇宙旅行の費用は約85億円。

現時点で7名程の富豪が宇宙旅行をしたそうです。

いつか我々も気軽にそんな旅ができるといいですね。


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415以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:49:09 ID:bG127EFA


マユミ「…………………」

シンジ「何か割と落ち着いてるね」

マユミ「まぁ今まで散々色々ありましたし」

マユミ「……人間、余りにも現実味無い事に遭遇すると1周回って落ち着くものですね」

シンジ(あれ、マユミンって意外と大物?)


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416以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:49:41 ID:bG127EFA

マユミ「……そういえば、学校に『休みます』って伝え損ねちゃったな……」

シンジ「随分余裕あるね」

マユミ「だって、気になりません?」

シンジ「そういや親にも言ってなかった」

マユミ「あー…嫌な事思い出させないで下さいよ」

シンジ「ごめんご」

マユミ「……帰ったらめちゃくちゃ怒られますね」フフッ

シンジ「冷静に考えると『怒られる』では済まない事をノリと勢いでやっちゃったなぁ」


マユミシンジ「「アッハッハッハッハッ」」




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417以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:50:57 ID:bG127EFA


マユミ「まぁ私達の地球からの脱走を手伝った責任ある大人の方々が悪いので」

シンジ「凄いよね。ノリと勢いでとんでもない事件起こしちゃった」

マユミ「…でも、ちょっと、…いえ、凄くワクワクしてます。私」

シンジ「ね!」


.

418以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:51:36 ID:bG127EFA

マユミ「だって、今はまだ宇宙へ行けるのは世界で本当にひと握りの選ばれた人達だけじゃないですか」

シンジ「まーねー」

マユミ「…私、本の中でしか出来ない体験を現実でして…いえ、」

マユミ「碇さんに連れ出されてからの旅は全部そうでした」クスクス

シンジ「うん」

マユミ「楽しい…うん…」



マユミ「私、今、生きてる。」ニコ…

シンジ「うん!」ニコッ!


.

419以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:52:07 ID:bG127EFA


マユミ「…ところで、コレ何時間くらいで帰れるんですか?」

シンジ「え?さぁ?」

シンジ「このロケット、オートパイロットだし僕ら以外乗ってないし今通信すると大人達はうるさそうだしなぁ」

マユミ「というか止められますよね、絶対。」

シンジ「ま、その内着くでしょ!」

マユミ「そうですね!」


.

420以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:52:42 ID:bG127EFA













※尚、地球から月まで約2日かかる。










.

421以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:54:16 ID:bG127EFA

 テラ
〜地球〜


式波「あー…何か平和ねー…」ピコピコ

惣流「ま、バカシンジが居ないしね」ギシッ

貞本「フーン…ねェ、あんた何か知らないの」

マリ「んー、ワンコくん?そういや何か昨日から帰ってないねぇ」ゴロゴロ

綾波「…碇くんなら昨日から行方不明って聞いてるわ」

マナ「え、大丈夫なの?それ?!」

トウジ「おお、昨日ワシんとこにもNERVの人から電話来たで?『シンジおらんくなったけど来とらんか』みたいなん」

ケンスケ「あーそれ俺も。碇なんて昨日ガッコでしか見てないよ」

カヲル「ふーん?」

ヒカリ「えぇ?NERVのお仕事じゃなかったのね」


.

422以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:55:00 ID:bG127EFA

ヒカリ「…そういえば、山岸さんも無断欠席してるのよね…皆何か知らない?」


「「「「「「「「知らない」」」」」」」」


ヒカリ「そう…彼女繊細そうだったし、碇くんの破天荒さのショックで不登校とかなってないかしら」ハフゥ

トウジ「せやなぁ。だいぶ絡まれとったしなぁ」


ガラッ。

根府川「えー…皆さん。ちょっと席について。今から碇と山岸について伝える事があります」


「「「「「「「?」」」」」」」



.

423以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:55:56 ID:bG127EFA

根府川「えー…信じられないかもしれませんが、」





根府川「碇と山岸が地球から脱走しました」




「「「「「「「「…」」」」」」」」




「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」




.

424以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:56:34 ID:bG127EFA


根府川「えー、いや、もうテレビを見た方が早いでしょう。」ポチ



TV『本日未明、アイスランドのセイジスフィヨルズルにある特務機関NERVの航宙基地から、日本の中学生2人が誤って乗った月行きのスペースシャトルが打ち上げられました』



トウジ「」


.

425以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 03:57:30 ID:bG127EFA

TV『誤って搭乗した中学生の内の1人はNERV本部所属のエースエヴァパイロット、サードチルドレン碇シンジくん14歳』


式波惣流貞本「「「」」」


TV『基地勤務の職員全員が「何故かノリと勢いで打ち上げてしまった」「どうしてあんな事をしたのか自分でも分からない」等と主張しており』


マナ「」


TV『職員達は一種の集団洗脳、または催眠を掛けられた可能性があると見て、現在調査中です』

マリ「」

ケンスケ「」


カヲル(情報操作、間に合わなかったのか…)

綾波(諜報部の人達、何してたのかしら)



根府川「えー、皆で彼等の無事を祈りましょう。…いや、碇は帰って来ない方が私の胃と頭が痛くならない、のか…?」


.

426以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 04:01:29 ID:bG127EFA
今回はここまで。書き始めた時からマユミの話の後に新劇版のネタを入れる予定だったので、どうせならシンまで待とっかなって思ってたらコロナで延期だよチクショー

427以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/14(日) 15:47:26 ID:XPsyoiYo
地球から脱出は草
でも確かに地球から出てればサードインパクトは受けないんだろうか?

428以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/14(日) 22:03:58 ID:GBKqKgW6
おもしろい。保守

429以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/18(木) 12:22:42 ID:J.DfxzXY
何気にかれこれ数年ずっと見てる我々はもはや一種のキチに近い気がしてきたのは気のせいか?
ところで続編が出なくてそろそろ禁断症状g...Fooooooooo!!!!

430以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/22(月) 20:03:50 ID:.2ebNoxs
1です。皆もうシンエヴァ観た?1は見てきました。1的には全肯定派。

感無量。ネタバレは避けますが、感想としては「ああ、漸く全てにケリがついたんだな」って。山ほど死ぬほど語りたい事はあるけれど黙っときます。

…ちなみにすぐってわけじゃないけどシンの要素とか話をブッ込むけど皆大丈夫?

431以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/22(月) 21:05:04 ID:YQ0Cu3q2
公式がネタバレ解禁してるんだしいいのでは?

432以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:47:59 ID:212r.wb2


〜総司令公務室〜


ゲンドウ「…諜報部第一課、サードチルドレン警護担当の諸君」

ゲンドウ「何故ここに招集されたか…わからん訳では無いな?」


剣崎「はい」

ホーク「…」

ポーター「…」プルプル


.

433以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:51:41 ID:212r.wb2


ゲンドウ「君達の任務は何だ?言ってみろ」

剣崎「サードチルドレン、碇シンジの監視警護です」

剣崎「あらゆる危険からの心身の保護、指令伝達、第3新東京市からの逃走防止、行き過ぎた奇行による被害を最小限に抑える事です」



ゲンドウ「…私が知る限り、殆どその任務は果たされてないようだが」

冬月「どうやら全員昼寝でもしていたようだな」

剣崎「申し訳ありません」

.

434以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:52:44 ID:212r.wb2


ゲンドウ「今一度問う。何故だ」

剣崎「申し訳ありません…」

ゲンドウ「コードネーム:ポーター、コードネーム:ホーク」

ホーク「はっ」

ポーター「はっ」

ゲンドウ「君達に何か申し開きはあるか」

ポーター「…いえ…」

ホーク「申し訳ありません」

ゲンドウ「はー…」

.

435以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:54:23 ID:212r.wb2


ゲンドウ「…君達には失望した」

ポーター「…」ムスー

ゲンドウ「…わかった、言い訳で構わん。あるなら聞こう」

ポーター「司令!お言葉ですが彼は色々おかし過ぎます!一体何者…いえ、」



        ・・・・・
ポーター「彼は、本当にヒトなのですか!?」




ゲンドウ「…」

冬月「…」

ホーク「…」

剣崎「…」

.

436以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:55:17 ID:212r.wb2


ポーター「だって、」

冬月「ポーター君、言葉を慎みたまえ。仮にも実の親」

ゲンドウ「いや、いい冬月。…いいだろう、好きに言ってみろ」

ゲンドウ「いい機会だ。ここでちゃんと腹の中に貯め続けたものを出しておけ」

ゲンドウ「次からはキチンと仕事をしてもらわねばならんのだからな」

ポーター「! ありがとうございます!」

.

437以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:56:21 ID:212r.wb2


ポーター「…奇行は、まだ分かるんです。『変わった人』で済む話ですから」

ポーター「ですが、あの異常な身体能力、異常なシンクロ率、異常な知識、異常な、…」

ゲンドウ「…異常な?」

ポーター「…、現実改変能力とでも言うべき、『超能力の様な何か』」

ポーター「自分の都合がいいように世界を、人を、物の有無を変えてしまう力」

ポーター「そこに無かったはずの物体を出現させる力」

ポーター「彼にはそんな能力が備わってるように感じます」

ゲンドウ「…」

.

438以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:56:53 ID:212r.wb2

ポーター「考えても見てくださいよ!例のロボット騒ぎの時の神輿のような質量や普段の奇行に使ってる大量の物資!」

ポーター「そう、どうやって、いつ、あの物量を用意して、保管し、取り出しているというのです?」

ポーター「行動監視中に彼がそれを用意してる様子は見受けられなかった!」

ポーター「彼が『玩具箱』と呼ぶ街全体に隠してある箱の中にも多種多様な物はあるが、そこに入っていないはずの物を取り出したり…」

ポーター「それに…普通、全裸でいる人間と仲良くなんてするでしょうか?アレだけ特殊な彼に特別な好意を持つでしょうか?」

ポーター「クラスメイトのソバカスを移動させたり、何も無い所から植物を生やしたり空間移動をしたり…」

ポーター「ずっと客観的に遠巻きに行動監視し続けてきた自分だからわかります!」

ポーター「そんな人間を抑える事なんて無理ですよ!」

.

439以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 03:59:14 ID:212r.wb2

ポーター「……けど、そう、1番おかしいのは、おかしいおかしいと思いつつも、」


      ・・・・・・・・・・・・・・・・
ポーター「『明らかな異常を誰も異常と思わない』事です」



ポーター「…これじゃ、これじゃあまるで────」

ポーター「──まさか、」ハッ

ポーター「そうか!碇シンジ、サードチルドレンは、」

ポーター「彼の正体は!」バッ


ゲンドウ「…」

冬月「…」

ホーク「…」

剣崎「…」




ポーター「…え?」

440以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:00:27 ID:212r.wb2


ポーター「……、まさか、」

ポーター「皆、今ここにいる全員が、」


ポーター「──



バァン!


ポーター「」ドサッ

441以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:02:23 ID:212r.wb2


剣崎「…」つ┳━

剣崎「これでよろしかったですか、碇司令」スチャ

碇司令「ああ」



碇司令「『世の中には知ってはいけない、気づいてはいけない、気づいても気付かぬフリをしなければならない事もある』」


碇司令「社会人の常識だ。…残念だよ、Mr.ポーター」

ポーター「」


ホーク「…」

.

442以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:04:34 ID:212r.wb2


冬月「しかし剣崎くん。殺す事は無かったのではないかね?」

冬月「緘口令や買収、左遷、投獄、脅迫、人体実験の素材…いくらでも手はあるだろう?」ジロ

剣崎「…」ドキ

碇司令「問題ない。どうせ使えん男だ。スパイだったという事で処理しておけ」

剣崎「了解」ホッ

冬月「…お前がいいと言うなら構わんが」

.

443以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:05:38 ID:212r.wb2


碇司令「…ああ、そうだな、丁度いいタイミングだ。ついでだ、そいつも始末しておけ」


ホーク「…?」


剣崎「了解」ガチャリ


ホーク「!?」バッ

剣崎「…」バァン!バァン!バァン



ホーク「ぐ、くっ!ぐぅっっ!!」ブシュッ!トプッ!

.

444以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:07:04 ID:212r.wb2


ホーク「こ、この゛っ…!」パアン!

剣崎「…」スッ



剣崎「…」カキィィィーンンン!!

ホーク「え、A.T.フィールド…!?」




ホーク「な、何故ヒトであるお前が、」

剣崎「…もうヒトじゃないからな」バァン!!

ホーク「いぎっ…!!」

.

445以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:08:36 ID:212r.wb2

ホーク「ぐ…!何故…俺が、…──だと、わかっ、」ドサッ


碇司令「──気づかれていないとでも思っていたのか?」


ホーク「!?」

碇司令「君がゼーレの…老人達のスパイだという事は最初から…君がネルフに入所した時から知っていた」

ホーク「!?!?」

碇司令「わざと泳がせていたのだ。…君の行動、ゼーレに送った情報から逆算して、老人達が何処まで把握してどんな情報を欲しがっているのか」

碇司令「そして、何人潜り込んでいるか、内通者が誰で、利用されてるだけの人間が何人いるかを見定めるためにな」


ホーク「…ぐっ、」

.

446以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:10:19 ID:212r.wb2


碇司令「仲間が心配か?」

ホーク「喋らんぞ。…だが情報を買ってくれるなら話s」

碇司令「いや、問題ない」




碇司令「──敵は君で最後だからな」

ホーク「な、」



.

447以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:12:45 ID:212r.wb2

碇司令「ああ、既に全員剣崎が消した」

ホーク「な、」

碇司令「今までお勤めご苦労だったな。老人達に伝えておいてやろう」





碇司令「──『お互いに使えん人材でしたね』とな」

ホーク「ぐ、ゥアアアア!!!碇ゲンドォぉぉぉぉ」ジャキッ!


.

448以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:13:50 ID:212r.wb2


剣崎「…」バァン!!

ホーク「がっ、あ、…」

ホーク「」ドサッ

碇司令「ご苦労」

剣崎「いえ…」スチャ

碇司令「では引き続き真の任務を続行しろ」

剣崎「了解」


剣崎「失礼します」

プシュー、ガコム



碇司令「…」

.

449以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:15:10 ID:212r.wb2


碇司令「…」

冬月「ところで碇、宇宙に飛び出したサードチルドレン回収の件はどうする?」

ゲンドウ「問題ない。回収自体はそう難しい事では無いからな」

冬月「ふむ、まあ行先は月…オートパイロットならタブハベースだろうからな」

ゲンドウ「…とりあえず、各方面への謝罪の言葉を考えなくてはならんな…」ハァ

冬月「責任がある者は大変だな」

ゲンドウ「…表向きとは言え、ゼーレに借りを作るのは気が進まんな」

冬月「そうだな」

.

450以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:15:42 ID:212r.wb2

冬月「…そこの死体2つはどうするかね」

ゲンドウ「…特殊清掃課への内線は何番だったか」

冬月「人事課にも連絡がいるな。諜報部第一課に欠員が2名も出てしまった」

ゲンドウ「…」

冬月「…何だ、哀しそうな顔をして」

ゲンドウ「してなどいない」

冬月「…お前は変な所で繊細だな」

.

451以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/26(金) 04:16:16 ID:212r.wb2
kill

452以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/01(木) 10:21:12 ID:1q7vHnqs
おつ!!
いよいよシリアス部分に踏み込んでくるわね………

453以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 18:00:24 ID:aEydyIFI

〜そんな事は露知らないシャトル内〜


シンジ「ぼんよよよ〜ん〜」フワァ〜ン


シンジ「宇宙って凄いや!無重力だから座禅組んだままで大気中を流転出来るよ!」フワァ~

マユミ「…」ウズウズ

シンジ「マユミンもやってみたら?」フワフワァ~

マユミ「え、もうシートベルト外してもいいんですか?」

シンジ「うむ。もう大気圏とか、諸々危ない所は抜けたから」クルクル

マユミ「発射されて直ぐに碇さん『拘束されるなんざ真っ平御免!!』ってシートベルト外したからピンボールみたいにあちこち相当強く体ぶつけてましたけど」

シンジ「シャトル内の壊れたら不味い箇所にぶつかんなくて本当よかったよ」ヤシャノカマエ




シンジ「まぁ僕の方は壊れたら不味い所に当たりまくったけど」ボロボロ

マユミ「何で生きてるんですか?」

.

454以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 18:01:28 ID:aEydyIFI

シンジ「あ、ついでにマユミン、そのソコルスーツ(着させられてた宇宙服)も脱いじゃっても大丈夫だよ」ヒラオヨギヒラオヨギ

マユミ「ほ、本当ですか…?」

シンジ「まぁ元々シャトルのどっかに穴空いてても死なないようにーっとか、G軽減ーってスーツだし」

シンジ「不安なら着とけば?但し帰る時にも着ないと不味いから今使わない方が賢明だと思うけどね」

マユミ「脱ぎます!アレ!?どうやって脱ぐんですかコレ!?」



・・・・・。


.

455以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 18:19:17 ID:/Rg6pU0c

シンジ「」

マユミ(ソコルスーツ抜いだ)「す、凄い…!私、浮かんでる!」フヨーン

マユミ「うわぁ〜!」スィ~ッ

マユミ「凄い!凄いですよ碇さん!私!飛んでる!」キャッキャッ!

シンジ(パラグライダーのポーズ)「ちなみに僕は飛んでるんじゃない。落ちてるだけだ。カッコつけてな」スィ~ッ


ふにょん。


シンジ「おっと失礼!僕の股間がマユミンの側頭部に!」HAHAHA!

マユミ「そのままシャトルから出て無限の彼方に行ってしまえばいいのに」

シンジ「きさん、死ねと申すか」

.

456以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 18:22:11 ID:sNB.OEWo

シンジ「う…、」プルプル

マユミ「どうしたんですか?」フワフワ

シンジ「宇宙って日本人にはちょっと肌寒い〜って聞いた事あったけど、ホントにちょっと肌寒くて」プルプル

シンジ「僕ちょっと御手洗に」クロールクロール

マユミ「あ、はい」フワフワ

シンジ「…!」キュピーン

マユミ「…」

シンジ「…」ニヤニヤ

マユミ「…碇さん?ひょっとして、ここでおしっこしようとしてません?」

シンジ「!?」バッ

マユミ「どうせ、『宇宙で水を零すと重力が物体に均等にかかるから丸くなって浮くんだよな見たいな』」

マユミ「とか思って、私の反応見るためにここでスプラッシュするつもりだったんでしょう!」ズビシ!

シンジ「ば、バカな…!マユミン、100点だよ!シンジテストにまさかの満点だよ!!?」

マユミ「ふふん、私もそろそろ碇さんに慣れてきましたから」ドヤッ

.

457以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 18:23:42 ID:sNB.OEWo

シンジ「おかしいな…僕、まだマユミンと知り合ってから時間トータル3日ぐらいしか経ってないはずなんだけど」

マユミ「体感的には何故かもう4年くらい一緒に旅してる感じですけどね」ハフゥ

シンジ「スレ立て2016年だもんねぇ」

マユミ「?」

シンジ「人生は光陰矢の如し、クロックアップって事さ」

マユミ「???」

.

458以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 18:29:32 ID:sNB.OEWo


シンジ「それはそれとてスプラッシュ!!!!」オシッコ

マユミ「きゃああああああ!!!!」

シンジ「初めてのルーブルは〜♪なんて事なかったわ〜♪」クルクルクル

マユミ「頭の後ろに手を組んでガニ股で腰振って排尿しないで下さい!!」ベシ

シンジ「モナリザっ!?」




マユミ「…マトリックスとかで見たような、映像技術じゃないと見れない『水滴が宙に浮いてる』光景…幻想的で素敵なのに」

マユミ「…碇さんのおしっこじゃ無ければ…」ハァ



・・・。



.

459以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 19:07:55 ID:aEydyIFI

シンジ「ところでマユミン」フヨーン

マユミ「なんです?」フワーン


注※シンジの股間から出たL.C.L.は全て再生水になりました。


シンジ「あんまり逆さに浮くとパンツ丸見え」

マユミ「!?///」バッ

シンジ「まぁぶっちゃけこれまでの旅でも幾度となくパンツとかブラとか中身とか見ちゃってたけど」

マユミ「言ってくださいよ!!?////」

シンジ「あ、ゴメンゴメン」





シンジ「眼福でした。ご馳走様でした」ペコリーヌ

マユミ「そういう事じゃないです!!」

シンジ「…」つ1000円

マユミ「そういう事でもないです!!」

460以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 19:19:59 ID:aEydyIFI

〜数時間後〜


マユミ「暇ですね」フワフワ

シンジ「暇ですね」フワフワ


シンジ「じゃあ人狼でもしよっか」

マユミ「ルール知ってて言ってます?」

シンジ「ババ抜きでもいいよ?」

マユミ「もう1回言いますけど、ルール知ってて言ってます?」

シンジ「じゃあクトゥルフTRPGでもやる?」

マユミ「遠慮しておきます。碇さんはKPでもプレイヤーでもちゃんとやってくれなさそうなので…」

シンジ「ダイス無いから僕がテキトーに脳内で振るね」

マユミ「ええ、そういう碇さんの匙加減次第な事されると困るのでやりません」

シンジ「えーノリ悪ぅうういぃいいああ」

マユミ「ええ、ごめんなさい?」ニコッ

.

461以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 19:30:57 ID:aEydyIFI

シンジ「マユミン強くなったな…」

マユミ「ええお陰様で」

マユミ「…」くきゅぅうう。

マユミ「…あの、そろそろお腹、すきません?」

シンジ「割と」

マユミ「えっと、ごはんって準備されてる…んですよね?」

シンジ「あるよーい。持ってきてあげるからちょいっとお待ちになってくだしゃんせ!」スイスイスイ

マユミ「ほっ」


・・・。


シンジ「はい!ディストピア飯一丁!」つ

マユミ「え、なんですかコレ。お湯で戻す前のカップ麺の中身みたいな…」

.

462以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:29:09 ID:aEydyIFI

シンジ「えーっとね…パックにはー…醤油ラーメンだってさ」

マユミ「え?でもコレ麺が1塊1塊で入ってて…っていうか汁?の部分がまだどろっとしてますけど」

マユミ「それに宇宙でラーメンなんて作ったら、汁や麺がバラバラになって辺り一面に散乱してしまうんじゃないですか?」

シンジ「や、コレで完成。お湯で戻したの。コレでも」

マユミ「へ?」

シンジ「PWD(スペースシャトルに備え付けられてる、食べ物入ったパックを接続するとお湯入れれる機械)にちゃんと刺して適正量のお湯入れてコレ」

マユミ「え、」

シンジ「あと今マユミンが言ったみたいに、汁物とか麺類って普通に地上と同様に作ったら大惨事になるからこういうバラバラにならない工夫をしてんのよね」

マユミ「へー…」

シンジ「ちなみに地球でも通販できるから宇宙飯食べたきゃ検索かけて注文してみな」

.

463以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:43:20 ID:aEydyIFI

マユミ「それやるくらいなら普通にコンビニでカップ麺買って食べますけど」

シンジ「ロマンがわからん奴め…あと、はい箸」つ

シンジ「宇宙だと箸で食べるようなやつって凄い食べづらいらしいんだけど…まぁラーメンって箸で食わなきゃ食った気しないし」

マユミ「そうですか?」

シンジ「まぁほら、実際に長期間宇宙に居るのを想像してみてよ。ただでさえ不安になったり食べる物が合理化され過ぎてたり嗜好品あんまり持ち込めないから精神的にキツいっぽいじゃん」

マユミ「はぁ」

シンジ「不安解消とか、精神崩壊とか病むのを防ぐためにもこういう小さなことも大事なわけさ」

マユミ「そういうものですか」

マユミ「…」モグモグ

シンジ「ど?」

マユミ「…醤油ラーメン…ですね。はい。普通の。斬新な食べ方する醤油ラーメン」

シンジ「マユミン食レポ向かねぇな」

マユミ「ほっといてください」モグモグ

.

464以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:44:10 ID:aEydyIFI

シンジ「ちなみに僕ならこう食べる」スポスポ

マユミ「…なんで鼻の穴に麺塊を突っ込んでるんですか?」

シンジ「ふん!!!」ヒュゴッ

マユミ「」

シンジ「…」

シンジ「ッ」ゴクンッ

マユミ「は、鼻から食べた…」

シンジ「美味しッッ!!!」くわっ

マユミ「いや絶対味わからないですよね?!」




・・・・。



.

465以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:54:24 ID:aEydyIFI


シンジ「マユミン、もうここのトイレ行った?」

マユミ「ええ、凄いですね、アレ!」

シンジ「ヒュゴムってなるでしょー」

マユミ「なりますね。ああやって宇宙でも…えー、その、飛び散らない様に工夫がされてるんですね」

シンジ「まぁされてなかったら大変だよね…ん?」

マユミ「どうしたんですか?」




シンジ「月だ!!」



.

466以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:55:55 ID:aEydyIFI

〜月の前〜


シンジ「見てみなよマユミン!窓ガラスから月の表面とかが見えるよ!」フヨーン

マユミ「え!本当ですか!」フヨフヨ

シンジ「アーイ!」

シンジ「バッチリミナー♪バッチリミナー♪」ヘドバンヘドバン

マユミ「わぁ…!」

マユミ「凄い!月面!本当にデコボコしてます!」キャッキャッ!

シンジ「マユミンが嬉しそうで良かったよ」

シンジ「僕もよりしっかり見るか…”開眼”!”俺”!」ガンビラキ

シンジ「おーすげー…めちゃくちゃガッツリした月面基地も見えるじゃん」

シンジ「いいなぁ!あーいうとこ探検してみてー!!Let's go覚悟!GoGoGoGhost!してー!!!」

.

467以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:58:00 ID:aEydyIFI

マユミ「このシャトルはあそこに行くんですかね?」

シンジ「せやな…?」チラッ






七つの目が描かれた仮面を付けた黒いリリス?「…」





シンジ(─────なんだ?アレ?)




.

468以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 20:59:10 ID:aEydyIFI


シンジ(月の…でっかいクレーターに寝かされてる?)

シンジ(それに…)


初号機に似た巨大な兜


シンジ(…あの黒いリリスに…青い初号機みたいな仮面…兜を付けようとしてる…?)

シンジ(じゃあ、アレは建造中の新しいエヴァなのか…?)

シンジ「…ん?」




人影?「…」




シンジ(あの黒いリリスの指先に……ヒト?)


.

469以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:01:07 ID:aEydyIFI



シンジ(いや、ヒト…って言うか、)



カヲル?「…」



シンジ(すっぱだかの渚?!)


シンジ(何してんのアイツ!?っていうか何で宇宙空間で生きてんの!?)


.

470以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:03:35 ID:aEydyIFI


カヲル?(全裸)「!」クルッ


シンジ(お、こっち見た)






カヲル?(全裸)「…」ニタァァアアア…




シンジ(うわキモッッ!!)




シンジ(首だけ90°曲げて、目玉かっぴらいて、渚が絶対しない、歯をむきだしにして大きく口を開けた気持ち悪い笑顔でこっち見てきた!!)

.

471以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:05:18 ID:aEydyIFI


シンジ(確信を持って言える!”アレ”は絶対渚じゃない!)

シンジ(アレ!?あそこ宇宙空間だよね!?何で生きてられるんだよ!?)


ザッ



カヲル?(全裸)「ケタケタケタ」


ザザッ、


シンジ(何アレ何アレ何アレ!?渚のクローンか何かか!?そっくりさん!?)


ザザザザ。

.

472以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:06:44 ID:aEydyIFI


シンジ(はい、シンジきゅんはあまりにもキモイ”友達に似た誰か”を見てしまったのでSANチェックです!)


ザザッ


シンジ(SAN値ピンチ!SAN値ピンチ!)ヘイヘイ

シンジ(既にデフォルトが”不定の狂気”状態のシンジさん!イきます!!!)

シンジ(ダイスロールッ!!2D10で02!失敗ですね!!)

シンジ(SAN値直葬ー!はい廃人!!)


ザザッ。


ザザッ、ザザザザッ、ザザザザザザザザザザッ。


.

473以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:08:19 ID:aEydyIFI


シンジ(…?また、?前にも、こんな感じの事、が、)



ザザザザザザザザザザザザッ、


『ザザッっふぅうっ…!』

『ふふザザザザふっ』


『ザザザザぐちゅ…!ぐちゃ…!ザザザザザザ』


シンジ『うわぁ゛あああ゛ああ゛ああああぁ゛ぁぁッッッ!!!!』



シンジ「…」

シンジ(何だ?今の頭の中に突然降って湧いたイメージ…)

シンジ(白い…何か、ヒト…?白いエヴァ…?それから、綾波の顔に…?)

シンジ(それと、何か、頭の中身が物理的に見えちゃってた綾波の顔…?)

.

474以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:11:28 ID:aEydyIFI

シンジ「もっかい脳内でダイスロールしとくか」

マユミ「え?」

シンジ「いや、ちょっとSANチェック」

マユミ「何故1人でクトゥルフTRPGを脳内で」

シンジ「ところでマユミン、アイツを見てくれ」

マユミ「あいつ?」

シンジ「TRPGでも僕は自分がSANチェックイベントに遭遇した時は他のキャラにもそれを見せてSANチェックさせるんだどうして僕だけなんだ僕だけ不幸なんて認めるか皆も不幸になれ皆も痛い思いしろ」

マユミ「最低ですね」

マユミ「でもちょっと興味はあるので見てみます」エヘ

シンジ「いいぞマユミン。その積極性が大事さ!」

.

475以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 21:45:08 ID:aEydyIFI

マユミ「? 誰も居ませんよ?」

シンジ「かぁなーしーみのーむこーには…って、え?」


シンジ「…居ない」

マユミ「もう、からかったんですか?」プンスコ

シンジ「いや…」

マユミ「…?」

シンジ「…ごめん、なんでもないや」

マユミ「そうですか?」

.

476以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 22:13:52 ID:aEydyIFI

マユミ「そういえばせっかく宇宙に来たのにゆっくり外を見てませんでしたね」

シンジ「まぁひたすら黒い世界、見えても地球だけだったしね」

マユミ「…」

シンジ「まぁ月が見えたし、それに基地からなら」チラッ


窓の外から見えた第XX使徒「…」


シンジ「」

マユミ「」


シンジマユミ「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」」


シンジ「マユミン!!!コアだ!コアを狙え!」

マユミ「こ、コア!?なんですかそれ!?」

シンジ「マユミン持ってたりしない?!」

マユミ「わかりませんけど恐らくたぶん絶対持ってるわけないやつでしょう!?」

.

477以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 22:16:07 ID:aEydyIFI

           次回予告

ミサト「ゼーレ直轄施設、タブハベースへ乗り込む碇シンジと山岸マユミ。」

ミサト「そこに居たのは”狂気”そのもの達だった」

ミサト「”壊れた渚カヲル達”、”第XX使徒”、”黒いリリス”、”パイロットが要らないエヴァ”、”葛城マン”」

ミサト「ヒトの傲慢さは留まる事を知らない」

ミサト「タラコにストローを刺し、中身を吸うピコピコした渚カヲルに導かれたその先は。」

ミサト「ヒトの罪の坩堝と化していたタブハベースから、月から、ゼーレから、悪意から逃れ、シンジとマユミは地球へ帰還出来るのか」

ミサト「次回、シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」、」


ミサト「『純粋《ピュア》と狂気《マッド》は紙一重』。」


ミサト「さぁーって!この次もっ!サァービスサーbbbasssttttjht@く_ki_tm'vb&.


加賀「…」

加賀「…」ニコッ


            ブツッ。

478以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/14(水) 00:46:33 ID:aLODV/ao
次回予告まるで意味がわからんぞ!!
うぽつ!!!

479以下、名無しが深夜にお送りします:2021/05/27(木) 20:54:34 ID:1Nfc4/Tk
超面白い。

480ぜってぇ保守する男:2021/08/03(火) 17:34:18 ID:mQqstWdw
何気定期的にここ更新されるから消えないように保守しなければ

481以下、名無しが深夜にお送りします:2021/08/24(火) 18:57:05 ID:kUdHIqUk
保守

482以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 04:56:39 ID:2h2ftmJE







          純粋《ピュア》
          と      は紙一重
          狂気《マッド》










.

483以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 04:59:49 ID:2h2ftmJE


シンジ「マユミン!辞世の句は詠んだ!?」

マユミ「え!?もう人生諦めなきゃいけないカンジなんですか!?」

シンジ「僕は作ったから聞いて!」

マユミ「諦めるより捨て身の努力…」


シンジ「『ブチ殺す!

     かかってこいや!

        ゴミ野郎!』」


マユミ「辞世の句なのに殺意とイキりが半端ない!!」

.

484以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 05:03:08 ID:2h2ftmJE


シンジ「『ブチ殺す』ってのが、日本の死者率が高い冬を示してて季語になってるんだよね!さすがシンジさん!上手い!!」

マユミ「なってませんよ!」


第XX使徒「…」


マユミ「…アレ?でもあの基地のすぐ横にいる大きな怪物、動きませんね?」

シンジ「え、ホント?」チラッ

第XX使徒「…」

.

485以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 05:06:58 ID:2h2ftmJE

シンジ「…ホントだ。ピクリとも動かない」

マユミ「死んでる…んですかね…?」

シンジ「試してみるか…?」

マユミ「ど、どうやってですか?」

シンジ「かーめーはーめー…」

マユミ「あ、もういいですそういうのもういいです」

シンジ「何でだよ!期待値高めで応援しろよ!借金しまくってでも賭けろよ僕のこのエアかめはめ波に!!」

マユミ「もっとリアルに解決になりそうな手段にしてください」

.

486以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 05:43:20 ID:2h2ftmJE

シンジ「波ーーーーーーーッッッ!!!!!」クワッッ

マユミ「うわ声おっき!!」

第XX使徒「…」


シンジ「効果無し…なんかカレーとかミティティーみたいな皆好きなヤツとか用意すべきだったか…?

マユミ(ミティティーってなんだろ)


※ミティティー…ルーマニア料理。ひき肉グリル。


シンジ「…」

シンジ(てかさ、コレ…使徒…なん、だよね?)


第XX使徒「…」

.

487以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:00:34 ID:2h2ftmJE

シンジ(でもこの使徒、今まで僕らが戦ってきた奴らと生物的デザインの趣きが違いすぎる)ディアゴスティーニ!

シンジ(もう少し言うと僕が記憶を奪われた時の奴とだけ似通ってる)グルリングルリラ

シンジ(なんというか、『素人がプロの作品に影響されて頑張って真似て作ってみた』…みたいな)チョッパーノマネ

シンジ(…もしかして、あの時のとコイツは他の使徒と発祥が違う…んじゃないのか?)デンプシーロール!デンプシーロール!

シンジ(”使徒の生まれ方”…いや、父さんはキャンプの時に『使徒との戦いに終わりが来る』事を知っていた)ガゼルパンチ!

シンジ(即ち、使徒は繁殖、増殖、発生しうる生命体という訳じゃない…今までの襲来でも同一個体が出てきた事が無い事から恐らくそれぞれが単一生命体で、総個体数に限界がある…)ドーマンセーマン!ドーマンセーマン!

シンジ(というかそうでなきゃ今まででも繁殖しようとしたり同一個体が複数、同時に複数種類、過去に出現した使徒が攻めてこなきゃおかしい。)グッバイセンゲン!


シンジ(ひょっとしたら『使徒』って呼称からして、イエス・キリストの弟子12人に準えて全部で12体…なのかな)ドゥプルルルンムゥ


シンジ(…彼等は毎度一体一体、新規1種類だけで攻めてきた…)ヘラクレスオオカブトノマネ

シンジ(つまり、使徒と呼称されるあの生命体シリーズが繁殖する生物でないのなら、それ以外の類似した生命体はもしかして、)BB〜ッチャンネルゥ~!!!

.

488以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:07:45 ID:2h2ftmJE



    ・・・・・・・・・・
シンジ(人為的に生み出されたんじゃ?)ミル・ミル・ミルモでポン!!!



シンジ「…」ポルク


シンジ(あの系統の使徒のような何かが使徒と同様の脅威なら)コポルク


シンジ「…ん?」ディカポルク


第XX使徒「…」


シンジ(使徒の頭のような部位に、血管みたいに張り巡らされたコード、チューブ…と、それに繋がれたパイロットシート…?)ドラゴンフィッシュブロー!!!

.

489以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:10:05 ID:2h2ftmJE


シンジ(…なんだか、エントリープラグ内の僕らが座るインテリアみたい、な?)カエルパンチ!!!カエルパンチ!!!


シンジ(ホントにただとりあえず付けただけみたいな、随分適当にくっつけた感じだけど…) ラビットパンチ!ラビットパンチ!


シンジ「…まさか」ウデグルグルウデグルグル



    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シンジ(使徒を操ろうとしたのか?ヒトの意思で?)吼えろ蛇尾丸!!!


.

490以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:14:33 ID:2h2ftmJE

マユミ「い、碇さん?どうしたんですか?黙りこくってなんだか怖い顔してますけど…」

シンジ「…」ほげーん?

マユミ「だからってバカ全開な顔しなくてもいいですけど」

シンジ「…」ペローン

マユミ「アインシュタインもいいです」

.

491以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:18:13 ID:2h2ftmJE


ポーン。


『オートパイロットシステムAI、”DAMMY”より搭乗員の皆様にご連絡致します。』

シンジ「お、アナウンス」


『当機は間もなく、ゼーレ直轄施設、「タブハベース」、VIP専用入口、666ゲートへ入港致します。』


マユミ「…666。ヨハネの黙示録に出てくる反キリストである『誰かの名前』を指し示す”獣の数字”…でしたっけ?」

シンジ「ローマ皇帝、暴君ネロちゃまを指し示してる説が有力らしいけどね」ヨダヨ!!


マユミ「…なんだか嫌な名前をつけるんですね」

シンジ「ちゅうにてきやまいってヤツじゃね?知らんけど」


.

492以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:25:59 ID:2h2ftmJE


ガコン…


『ドッキング完了。進路、オールグリーン。ゲートを解放致します』


〜タブハベース某所〜


?「…」

?「ふふ…なんて幸運」


.

493以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:27:56 ID:2h2ftmJE


〜666ゲート〜


プシュー、ガコム。


『万一の危険に備え、EMUを御着用の上で接続通路をお進み下さい』


マユミ「EMUってなんでしょう?」フワーン

シンジ「宇宙空間に普通に出れるスーツの事」スイスイスイ

マユミ「…碇さんは全裸でいいんですか?」

シンジ「着るよりマシさ」

マユミ「例え死んでしまっても?」

シンジ「着るよりマシさ」

.

494以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:31:23 ID:2h2ftmJE

マユミ「度し難いですね」

シンジ「理解されなくて結構!」


『タブハベースへようこそ』

『ゲスト様用の入場ゲートへは直進してください』


シンジ「よし、右に曲がるか」クリンッ

マユミ「天邪鬼ですか?」ガシ

シンジ「oops」

マユミ「団体行動くらいしてください…」

シンジ「僕の嫌いな言葉の1つだな」

.

495以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:35:24 ID:2h2ftmJE


マユミ「ちゃんとここの人にお願いしないと帰れなくなっちゃいまs」クルッ

宇宙人?「…」

マユミ「ほわぁああああああああああ!?」ビクッ

宇宙人?「…」


シンジ「うお、なんかデオキシスとか新種のウルトラ〇ンみたいなのいる」

.

496以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:39:03 ID:2h2ftmJE

マユミ「あわわわわわわわ」

シンジ「お、なんか向こうにもコイツみたいなのいっぱいいる」



宇宙人?A「…」ノソノソ

宇宙人?B「…」カンカンカン

宇宙人?C「…」カチャカチャ



マユミ「ひぃいいい!」

シンジ「なんか皆働いてんな」

マユミ「よ、よし!ロケットに戻りましょう碇さん!」

シンジ「なんでさ♪なんでさ♪なななななんでさ♪」きゅっきゅっ

.

497以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:45:53 ID:2h2ftmJE

マユミ「た、たたたたた食べられちゃいますよ!?」

シンジ「えー?でもコイツら口ないよ?口元ツルッとしてんじゃん」

宇宙人?「…」

シンジ「アレかな、アニメ版のワドルディ的な食べ方かはたまたクリオネ的な食べ方するんかな」

マユミ「どちらにせよ怖いですって!」


「彼は”葛城マン”。ここの労働力よ」


シンジ「?」

マユミ「?」


白衣の女性「初めまして…になるのかしらね?私はあなたをよく知ってるけど」

白衣の女性「碇シンジくん」ニコ

シンジ「てめぇ誰ですか」

マユミ「エースの幼少期やめてくださいマキノさんもだめよって言ってたじゃないですか」

.

498以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 06:55:53 ID:2h2ftmJE

白衣の女性「私は」

シンジ「ホゥアァアアア!!」グルグルグルグル

マユミ「ちょ、宙で水平に直立不動横回転するの止めてください!ほら話ちゃんと聞きましょうよ!」グイグイ

白衣の女性「た、大変ね…」ホホ

シンジ「ああん?貴様どこの組のもんじゃコルァ!」ムキィ!!

マユミ「あの、初対面の方におしりの穴見せつけるの止めません?」

499以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 12:17:00 ID:.ltyqPqU


白衣の女性「ゴホン。」


加賀「…改めて。はじめまして!私はヒトミ。加賀ヒトミよ」ニコッ


加賀「ここ、タブハベースの最高責任者。君達の事情は聞いてるわ」ニコッ

シンジ「そりゃどうも。お疲れちゃんです」アベビャピョーイ

マユミ「ちょ、碇さんもう少し言葉使いと態度なんとかなりませんか」

シンジ「なんで?」

マユミ「いやなんでって…ほら、自分の股の間から顔出して舌を振り回しながら両手をヒラヒラするのは喧嘩売ってるとしか見られないからですよ」

シンジ「そう?もし僕がコレ見せられたら『コイツヤベー!!!』って思うけど」

マユミ「いずれにせよ不適切じゃないですか」

.

500以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 12:43:53 ID:.ltyqPqU

※加賀ヒトミさんはPS2やPSP、PC版でリリースされたゲーム、シークレットエヴァンゲリオンに出てくるリツコさんと同じ格好したNERV技術局の若きエリート。24歳。

物理学志望だったが『碇ユイのレポート』を偶然読んだ事で形而上生物学(冬月先生の専攻)に転向、NERV入所前から冬月先生と面識があった。『子供達の明るい未来を切り開くために科学を用いるべき』という信念を持つ。

無駄に紅茶に拘りあったりする、どこか純粋な女性。


尚、ゲーム本編で『女として生きるより科学者として生きる事を第一義とする』、『普段から感情的』な辺りリツコさんとは対極のキャラクターである所や、紅茶に拘る割には「ハハーン?さてはコイツあんまり紅茶の事知らねぇな?」ってなるイベントとか剣崎にクソマズ紅茶を飲ましてくるイベント等が見所です。

.

501以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 12:45:59 ID:.ltyqPqU

加賀「ううん!いいのよいいのよ!好きにしてくれて!私元NERVの技術局の人間だったし!」ブンブン

加賀「シンジくんの事もよーぉおっく、知ってるわ!」

シンジ「え、そうなの?」

加賀「ええ!直接対面で話したことは無かったから君は知らなかっただろうけど」

シンジ「うん。じぇーんじぇん知らにゃい」フルフル

葛城マン「…」クイクイ

加賀「ああ、あなたを待たせてしまってたわね!ごめんなさいね。さ、ロケットから持ち出す荷物は?彼が持ってくれるわよ?」


シンジ「てやんでぃ!見ての通り、裸一貫よ!」ケツパァン!

マユミ「私も…特に何も無いです」フルフル

加賀「身一つで宇宙来たの!?あなた達宇宙舐めすぎじゃないかしら?!」

.

502以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 16:50:28 ID:.ltyqPqU

マユミ「あ、あの…」

加賀「ん?何かしら」ニコッ

マユミ「ところで、その、この…ヒト?はどういう方なんですか?」

葛城マン「…」

加賀「…」

.

503以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 17:49:32 ID:.ltyqPqU

葛城マン「…」

マユミ「…」ジー

葛城マン「…」ギョロギョロ


マユミ(……なんだろう、遠目から見た時は全身ダイバースーツみたいな作業用宇宙服を着た男のヒトなのかな…って思ってたけど、)

マユミ(近くで改めてじっくり見てると───)


葛城マン「…」グリュルリ。







マユミ(───まるで、『元々そういう生物』、みたいな────)



葛城マン「…」


.

504以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 18:48:54 ID:.ltyqPqU

※葛城マン…『名探偵エヴァンゲリオン』というエヴァゲームの中でも中々にイカレたゲームに登場したキャラクター。第14使徒ゼルエルをウルトラマンにリデザインしてちょいデオキシスに寄せたらこういう感じかなって見た目。画像は検索かけたら出ます。



マリ「ネタバレダメなゲーム未プレイ勢、及びそのゲーム実況動画とか観た事ない詳細を知らない人は画像を見たらすぐ閉じる事をオススメするにゃ」

.

505以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 22:14:58 ID:.ltyqPqU


加賀「…ただの雑用業務ロボットよ?ここに勤務できる技術屋や力仕事できるヒトなんて皆無に等しいもの」ニコッ

加賀「そのために生み出されたロボット。喋れないけど頭はいいのよこの子」ナデ

葛城マン「…」

マユミ「そ、そうなんですか…」チラッ

葛城マン「…」

マユミ「す、凄くよく出来てますよね!まるで生き物みたいに見えますし!」

加賀「そうでしょう?よく出来てるの」ニコ

シンジ「…」


.

506以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 22:20:36 ID:.ltyqPqU

シンジ「と、ここでマユミン、心理学でふってください」ヒソヒソ

マユミ「え?なんでですか?」

シンジ「マユミンの心理学は…初期値か」

マユミ「何故唐突にTRPGを」

シンジ「あー、失敗!残念!あなたは何も気づきません!」ペチン!

マユミ「???」

加賀「???」

加賀「えーと…まぁいいわ。この後すぐにあなた達をすぐ送り返す事になってるのだけど」

加賀「久しぶりのお客様だし…すこーしだけ!特別に社会見学させてあげるわ!」ウインク☆

マユミ「ほ、本当ですか!」

加賀「ええ!」

.

507以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 22:22:40 ID:.ltyqPqU


マユミ「すごい!まさか本物の宇宙基地を見せてもらえるなんて!」

加賀「フフッ!さ、こっちよ!ついてきて!」

マユミ「はい!」タタッ

シンジ「…」






シンジ「…成功した探索者は気づくでしょう。」


.

508以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/17(金) 22:23:47 ID:.ltyqPqU


     ・・・・・・・・・・・・・
シンジ「『彼女が大きな嘘をついていて、何か隠し事している事に』」




マユミ「碇さーん?置いてっちゃいますよー!」

シンジ「あーい!今行きまんがな!」キンチャンバシリ


.

509以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 01:12:15 ID:D/UsKG4w


〜基地内、ガラス張りで宇宙が見える廊下〜



マユミ「あの、加賀さんはどうしてNERVからここへ?」

加賀「ん?ああ引き抜かれたの私。」

マユミ「へぇ」

加賀「私ね、エヴァパイロットの子達が大好きでね、」

加賀「まだ幼い皆を助けよう、なるべく怪我をしないように、なるべく楽に戦えるようにってNERVに入ったの」

マユミ「へぇ…」


マユミ「碇さんも、ですか?」

加賀「ま、まぁね」

マユミ(あ、やっぱり好きじゃないんだ)

.

510以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 01:17:03 ID:D/UsKG4w


マユミ「…」

マユミ(…こういう『人の心を覗いてしまった時』、キライだわ…)

マユミ(人の心を覗くのも覗かれるのもキライ…)

マユミ(…それに、こんな事を考えてしまう自分もキライ…)

マユミ(…シンジ「おじゃまシマウマ」)

マユミ「!?」

マユミ(シンジ「なんかネガティヴの波動を感じたのでマユミンの脳内に意識を飛ばしてみた」)

マユミ(!?!?)

.

511以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 01:21:57 ID:D/UsKG4w

マユミ「い、碇さん…?」チラッ

シンジ「…」←ディズニーアニメシンデレラの意地悪な姉(紫)がガラスの靴履いてから初めて王子に会った時の顔してる

マユミ「」

マユミ(シンジ「そんなネガティヴ吹き飛ばしてあげるね!☆」)

マユミ(シンジ「ビビデバビデブゥゥゥウウウツアアアア!!!」)

マユミ「」

加賀「?」

.

512以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 01:23:22 ID:D/UsKG4w


加賀「だけどね、NERVったらヒドイの。」

マユミ「え?あっ、ハイ!」

マユミ(アレ、私何考えてたっけ?)

加賀「パイロットの子達を蔑ろにしすぎなの!」

マユミ「は、はぁ」

加賀「もっと豪華なお部屋に住んで、もっと美味しいもの食べて欲しいし、」

加賀「お休みとか、お金とかもっとあげたいし」

加賀「そもそもエヴァンゲリオンなんてあんなヤバイ物にヒトを搭乗させるべきじゃないわよ!」

マユミ「はぁ」

.

513以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 01:41:03 ID:D/UsKG4w



加賀「あんな───”カミサマ”の死体にロボットの着ぐるみを着せて無理矢理動かしてるような─」ハッ


マユミ「…”カミサマ”?」

加賀「あっ、…ゲフンゲフン」

加賀「──ごめんなさいね、あなたに話すような事じゃなかったわ」

マユミ「は、はぁ」

加賀「ごめん。愚痴になっちゃったわね。聞かなかった事にしてちょうだい?」

マユミ「え、ええ…」


.

514以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 02:32:31 ID:D/UsKG4w
きーるーわ♪私っ♪きーるーわ♪

保守ありがとうございマンドリカルド

515以下、名無しが深夜にお送りします:2021/09/18(土) 23:00:04 ID:Q79u9Ckg
やったー!定期的に見てた甲斐があったわ

516以下、名無しが深夜にお送りします:2021/10/26(火) 17:32:51 ID:lCxPsxJI
保守ぅ

517以下、名無しが深夜にお送りします:2021/10/30(土) 00:55:12 ID:fWX3V3aU
更新きてたとは………
すげえ面白いなぁやっぱり

518以下、名無しが深夜にお送りします:2021/12/11(土) 16:49:25 ID:cnAaN2Iw
おもろい

519以下、名無しが深夜にお送りします:2022/01/06(木) 20:20:42 ID:RbcyMnJE
保守

520以下、名無しが深夜にお送りします:2022/03/01(火) 04:17:16 ID:J.banIVQ
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/

521以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 07:33:12 ID:ipibNznU

マユミ「…でも、ちょっと気になっちゃいますね」

加賀「?」ニコッ

マユミ「その、”カミサマ”って、どういうことなんだろう?って」

加賀「…」

マユミ「だって─」

加賀「あっ、マッズ!」

マユミ「へ?」

加賀「ごめんなさい!執務室の仕事用PCで大事なメール返さなきゃいけない事すっかり忘れてたの!」

.

522以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 07:33:53 ID:ipibNznU

加賀「ええっと…あなたお名前が、」

マユミ「あ、マユミです。山岸マユミ」

加賀「そう、山岸さんね!ごめんなさいね報告受けたのに名前もちゃんと覚えてなくて。私も歳かしら?」テヘッ

マユミ「い、いえ!」ブンブン

加賀「じゃあ山岸さん、ここの廊下をずっとまっすぐ行くと居住エリアがあるんだけど、」

加賀「空いてる部屋ならどこでも構わないから勝手に入ってしばらくそこで休んでてちょうだい?」

マユミ「え?私達だけで勝手に歩るき回っていいんですか?」キョトン

シンジ「…」

.

523以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 07:34:31 ID:ipibNznU

加賀「ええ!あなた達の事は信用してるし、重要な所は虹彩認証とカードキーじゃなきゃ開けられないもの」

マユミ「わかりました。じゃあ行って待ってます」

マユミ「お忙しいところお邪魔してすみません」ペコリ

加賀「ごめんなさいね?それじゃ!」タタタ



マユミ「…」

シンジ「…」

.

524以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 07:38:38 ID:ipibNznU

マユミ「…あからさまにはぐらかされましたね」

シンジ「ね。メール返すなら後でもいいはずだし、そんな大事なメールしなきゃいけないタスクあるならわざわざ案内を買ってでたりしないでしょうに」

シンジ「ていうかいくら重要施設が入れないからって14歳の子供2人を放置するかね?」

マユミ「ううん…」

シンジ「本気でやってるならちょい常識無さすぎじゃないかねって」

マユミ「碇さんの口から『常識無さすぎ』って言葉が出るほどですもんね」

シンジ「…うぇあ!!」グニグニグニ

マユミ「ちょ、私の脇肉揉むのやめてください」

.

525以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 07:54:04 ID:ipibNznU

マユミ「…私、さっきみたいな『人の心を覗いてしまった時』がキライです…」

シンジ「ふーん」

マユミ「…」

シンジ「…」

マユミ「他人の心なんて知りたくもないのに」

シンジ「他人が怖いんだね」

マユミ「…そんな事、」

シンジ「傷つけられるのが怖い?」

マユミ「怖くない人なんているんですか?」

シンジ「…」

マユミ「…」




マユミ「…ごめんなさい。変な事言いましたね。行きましょうか」テクテク

シンジ「そだね」テクテク

526以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 08:05:00 ID:ipibNznU


・・・・


マユミ「…」テクテク

シンジ「どしたん?そんな眉間にしわ寄せて」テクテク

マユミ「…さっきの加賀さんとのやり取りがまだちょっと引っかかってて」テクテク

シンジ「へー。どのこと?」テクテク

マユミ(どの?)

マユミ「…エヴァンゲリオンの事を『”カミサマ”の死体にロボットの着ぐるみを着せて』ってやつですよ」

マユミ「だってその、私もよく知らない素人ですけど」

マユミ「エヴァンゲリオンって、要するに巨大な人型ロボットなんですよね?」

シンジ「まあね」

マユミ「鎧の下…素体にバイオメカニクスみたいなのは使ってるかもしれないですけど、」

マユミ「それでも普通それを”カミサマ”の死体だなんて形容しないと思うんです」

シンジ「…」

.

527以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 10:46:38 ID:gXMcACoo

マユミ「とんでもない腕力を持ってるとか、凄いバリアを張れるとか、軍事転用やテロに利用されたら大変な事になる力を秘めてるから…って理由の比喩にしても、」

マユミ「なんだかおかしいなって」

シンジ「…」

マユミ「違和感が拭えないんです。まるで…」



マユミ「『本当に神が如き能力を秘めた未知の生物の死体を材料に使ってる』…ような、」

マユミ「…いえ、すみません考察…いえ、妄想が過ぎますね」

シンジ「なんだマユミン意外と考察魔だな」

マユミ「絞殺魔!?」

シンジ「考える方の考察の魔の方の意味」

マユミ「そんな言葉ないですよね?」

.

528以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 18:48:54 ID:gXMcACoo
シンジ「でも違和感とか気になる事ってそれだけなの?」

マユミ「え?」

シンジ「他には?」

マユミ「…何か碇さんには心当たりがあるんですか?」

シンジ「マヨネーズの残量が残り少しの時に、丸めて絞り出した時に出るマヨネーズの量くらいね」キュピン

マユミ「意外と結構ある…って事ですか?なんかもう面倒くさいんですけど」

シンジ「うるひゃぁ!つーかさ、少なくとも加賀さん1個明確に嘘ついてるんだよね」

マユミ「どんな?」

シンジ「『僕と直接対面で話した事無い』ってとこ」

マユミ「…ちゃんと会話した事がある、んですか?」

シンジ「そ。皆集まってる時に加賀さんもその場にはいた…とかじゃなくてね」

マユミ「え、でもさっき碇さんも知らないって言ってたじゃないですか」

シンジ「なんかあの人胡散臭かったからちょいカマかけてみた」

マユミ(かける意味がよくわかりませんけど)

.

529以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/05(火) 18:50:23 ID:gXMcACoo

シンジ「まぁともかく。前にキチンと対面で会話もしてるの」

マユミ「忘れてるだけなんじゃないですか?」

シンジ「確かにそこそこ前だし、少しだけだったから有り得なくは無いけど」

マユミ「なら」

シンジ「でもあんなにエヴァパイロットが好きって公言してるくらいの人がさ、」

シンジ「しかも僕というエキセントリックかつ1度会ったら絶対忘れない人間と会話して覚えてないなんて事あるだろうか?」

マユミ「…」

シンジ「いや無い(反語)」

マユミ「え、なんだかその口ぶりからすると碇さんがエヴァパイロットみたいですけど」

シンジ「エヴァパイロットですけど?」

マユミ「ふぇ!?」

シンジ「知らなかったのか…」

530以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 07:43:40 ID:NI8ae4rU

マユミ「いやまぁNERV関係者ではあるんだろうな、とは薄々思ってはいましたけど…」シゲシゲ

シンジ「あー…そういや確かに出会ってから今までずっと『僕がエヴァパイロットです』って言った事は無かったっけか」

シンジ「えへん。僕こそがあいあむなんばーわんエヴァパイロット、シンジ・IKARIだ改めてヨロシク!」Yaaaaaay!

マユミ「」



シンジ「ちな『え、加賀さんと会話?そんなんあったっけ?』って忘れてる奴は青葉さんスレの青葉さんが皆に忘れられてた時のシーンを読み返せバカチン!」クワッ

マユミ「スレ?」

.

531以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 07:49:07 ID:NI8ae4rU

シンジ「てーかさ、幾ら元NERVの技術局の人だからってさ、多分NERVの上位組織かなんかの月面基地の最高責任者に人生経験や知識技術等々が未熟な20代前半っぽい女性を起用するかね?」

マユミ「組織の方針が能力主義なら有り得るんじゃないですか?」

シンジ「だとしても、もし本当に彼女にそこまでの力量と才覚があるならNERVに居た時に父さんかリッちゃんが右腕に起用してるよ」

マユミ「リッちゃん?」

シンジ「簡単に言うとNERVで1番頭いい科学者」

マユミ「へぇー…お父さんはどういう立場の方なんですか?」

シンジ「NERVで1番偉い人」

マユミ「…」

マユミ「え?」

.

532以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 07:57:09 ID:NI8ae4rU

シンジ「あれ?言ってなかったっけ?」ニヤァ

シンジ「僕の父さんはNERVの最高司令官、碇ゲンドウ48歳だよ」ドヤァッ

マユミ「ええー!!?」ゴビーン!

シンジ「ちなみにリッちゃんはNERV技術局の偉い人で、最近父さんと結婚したから今は僕のママ!」グッ

マユミ「加賀さんの元上司!?しかも碇さんの新しいお母さん!?」ガーン!

シンジ「はーっはっはっ!!そして僕はエースエヴァパイロット!僕らは一家で人類を直接守ってるのさ!」

シンジ「ちなみにクラスメイトの綾波もエヴァパイロットだし最近僕ら碇一家の養子になったから」

シンジ「ドヤぁあああああ!!」ドャァアアァ

マユミ「…でもそれ言うなら私の養父さんだって国連職員ですから」

マユミ「言うなれば国連直属組織のNERVの上の組織の人なので、碇さんや碇さんのお父さん達より私の養父さんの方が偉いですね」シレッ

シンジ「ガハゥゥッッッ!!!」



マユミ(まぁ国連職員って言っても転勤が多い事からして恐らく管理職ではないでしょうから、どう考えても碇さんと碇さんの御家族の方が凄いんですけど)

.

533以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 08:01:32 ID:NI8ae4rU

〜住居エリア〜

シンジ「お、あそこの部屋丁度良さげ」

マユミ「あ、本当ですね」



シンジ「お邪魔女ドレミ」ウィム

マユミ「そんな昔のニチアサよく知ってますね」

シンジ「君こそ────」








カヲル?「ん?」ピコピコ

シンジ「え?」



.

534以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 08:02:53 ID:NI8ae4rU


カヲル?「…」

シンジ「…誰だお前」

カヲル?「それはこっちのセリフだと思うけど?」

マユミ「そうですよ碇さん。えっと、私達は…」

カヲル?「…」スタスタ…

マユミ「?」

シンジ「我が名はシンジ!字名は碇!鋼のケツを持つ男!」

シンジ「我はここにいるマユミンに地球やこの基地内を見せてやるためにここに来」

カヲル?「…カヲル!」ピタ

マユミ「え?」

カヲル?「渚…カヲル!!」シャキーン!!


シンジ「振り向きざまに名乗ってキメてきた!?ここまでアクが強い奴は僕の人生で初めてぞ!?」ゴクリ…!

マユミ「アクが強いのは碇さんもどっこいですよ」

.

535以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 08:05:11 ID:NI8ae4rU


カヲル?「渚クンでいいよ?」ズバシィーン!

シンジ「…僕が知ってる渚とは髪型がちょっと違う…けど、」

シンジ「…君も”渚カヲル”なんだね」

カヲル?「そうらしいね!」

シンジ「凄いな。ホントに渚にソックリだ」ジロジロ

マユミ「でも渚さんってこんな人でしたっけ?」

渚クン「ちなみにボクはこの部屋にゲームをしにきたのさ」ユビサシ

マユミ「あ、ホントだ据え置きタイプのゲームが置いてありますね」

渚クン「ボクはこの部屋にゲームをしにきたのさ…だから?」

シンジ「いや知らんけど」




シンジ「…同じ事2回言ったぞこいつ」ヒソヒソ

マユミ「渚さんにとっては大事な事だったんじゃないですか?」ヒソヒソ

.

536以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 08:34:49 ID:NI8ae4rU

渚クン「フフっ、どうやらボクは歓迎されてないみたいだね」

渚クン「でもコレで君の機嫌もご機嫌さ!」つ

マユミ「え?…何ですかコレ?」つ✝︎

マユミ「何…かの、部品?」

シンジ「あ、これアレだ」

渚クン「そう、メトロノームの大事な部分さ!」

シンジ「そう、あの揺れる棒の部分だね」

マユミ(何故これで機嫌がとれると…?)

マユミ「い、いいです。要らないです!」

渚クン「そうかい?」

.

537以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 08:36:39 ID:NI8ae4rU

渚クン「シンジくんには特別に200円さ!」チャリーン!

シンジ「わぁい!ありがとう!」

渚クン「!」二コーン!

シンジ「そしてこの200円をー」

シンジ「お前の両目にズドーン!!!」

渚クン「ふぐぅッ!?」

マユミ「ちょ、碇さん!」

シンジ「それより…お前さっき巨人の指に居た奴か?」

シンジ「だとしたらヒトじゃない事になるんだけど」

渚クン「…」

シンジ「お前何者だよ。それともアスカ達みたいな何かか?」

渚クン「ところで…明後日はボクの誕生日らしいよ?どう思う?」

シンジ「『話聞けよファック野郎』って思う」ナカユビ

マユミ「気持ちは分かりますけど碇さんダメですよケンカ売っちゃ!」

.

538以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 12:36:12 ID:NI8ae4rU

渚クン「やれやれ…君達は変わった人だね」スッ

シンジ「お前にだけは言われたくねぇ」

マユミ「碇さん!」

渚クン「…ああ、良かったら君達も”吸う”かい?」つ

マユミ「!」

シンジ「ストロー…」

マユミ(もしかして、麻薬の類いとか?鼻とかで吸うタイプの…!)

渚クン「コイツは”クる”よ。中々手に入らない上物さ!」つ

マユミ「い、いえ私は…」

シンジ「貰うわ」スッ

マユミ「碇さん!?」

シンジ「いいんだ。コイツから情報得るためにはコイツと仲良くならなきゃ」

マユミ「けど!」

.

539以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 17:47:50 ID:NI8ae4rU

シンジ「同じ目線と同じ景色を見なきゃ他人と仲良くなんてなれないだろ」

マユミ「でもっ!」

シンジ「いいかい?お一つ貰っても?」

渚クン「モチロンさ!」パアッ…!///

渚クン「いやぁ嬉しいよ!コレに付き合ってくれる人が居なくてさ!」つ

シンジ「…」

マユミ「…」






シンジ「…マユミン、なんかストローと焼き明太子渡されたんだけど」

マユミ「ごめんなさい私も今凄く困ってます」

.

540以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 17:49:35 ID:NI8ae4rU

渚クン「明太子の真ん中にストローを刺して…中身を少しづつ吸いあげるのさ!」ジュルジュル

シンジ「」

マユミ「」

渚クン「明太子をニギニギしながら吸うと中でバラけて食べやすいよ!」ニコーン!

シンジ「コイツヤベー!!」バッ

マユミ「(正直同感だけど!)言っちゃダメですよ碇さん!」

マユミ「ほら、同じ目線、同じ景色を見るんでしょ!」グイ

マユミ「狂人同士気が合いますよきっと!」グイグイ

シンジ「僕も狂人だけどアイツは種類が違うだろ!シシャモとチャペリンくらい違うだろ!」

マユミ「じゃあ結構似てるじゃないですか!」グイグイ

.

541以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 17:51:54 ID:NI8ae4rU


× シンジ「僕も狂人だけどアイツは種類が違うだろ!シシャモとチャペリンくらい違うだろ!」

〇シンジ「僕も狂人だけどアイツは種類が違うだろ!シシャモとカペリンくらい違うだろ!」

.

542以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 17:53:03 ID:NI8ae4rU


マユミ「ほら、見てください凄い目をキラキラさせてワクワクしながら差し出してきてますよ!」

渚クン「初めての吸い友(一緒に明太子をストローで食べる人)なのさ!」キラキラーン!

シンジ「…仕方ないなぁ」







シンジ「…」ジュールジュルジュル

渚クン「…」ジュールジュルジュル




マユミ(天国のお母さん。マユミは今、普通の人は一生見る事がないであろうシュール過ぎる光景を見ています)


.

543以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 17:55:20 ID:NI8ae4rU

シンジ「これさ、もうちょい太いの無い?細いストローだと結構詰まっちゃうんだけど」

渚クン「僕が舐り倒したモノでよければあるよ?」トゥローン

シンジ「それは無ぇっつーんだ。覚えときな」ジュールジュルジュル

渚クン「ちなみにオカワリは要るかい?」つ豆腐

シンジ「豆腐じゃん。パックに入った」

マユミ(食べ物変わった)

渚クン「大丈夫!ちゃんと絹ごしさ!」ニコーン!

シンジ「…コレにもストロー刺して食えと」

渚クン「仰る通りさ!」ニコーン!


シンジ「いいかーマユミン。覚えとけー?コレが大人になった時に使う『付き合いで仕方なく』って奴だぞー」ジュールジュルジュル

渚クン「ワサビ醤油をかけた絹ごし豆腐をぐちゃぐちゃにして吸うのは最高さ!」ニコーン!


マユミ(普通に食べたらいいのに)

.

544以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/06(水) 22:39:59 ID:cHmQ4cgU


シンジ「…」ジュールジュルジュル

渚クン「…」ジュールジュルジュル







シンジ「…仲、深まったな!!」ガッシィ!

渚クン「君はボクの生涯の親友さ!」ガッシィ!


マユミ(なんだかよくわからないけど、狂人同士意気投合した…)

.

545以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 00:38:25 ID:65CPkwHM

渚クン「君達、ボクの今までの人生で見かけた事がないからお客さんなんだろう?基地内見たいんじゃないかい?ボクが案内するよ!」ニコーン!

マユミ「え、でも勝手に動いちゃ加賀さんが」

渚クン「心配しないで?ボクが彼女に言っておくさ!心の中でね!」

マユミ「いや意味ないんで」

シンジ「置き手紙でもしておけばいいんじゃね?多分各部屋内を監視カメラかなんかで見れたり基地内も探せるんだろうしね」

マユミ「あー…まぁ、それなら?」



・・・・・


.

546以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 09:48:36 ID:65CPkwHM

・・・・・


ブロロロロロ…


渚クン「フンフン♪フンフン♪フンフンフンフン♪(第九)」

シンジ「フンフンフンフン♪フー♪フフーン♪(第九)」


マユミ「…あの、」

シンジ「ガッカリしてメソメソしてどうしたんだい?」

マユミ「してないです。あの、何故私達はこの巨大なスニーカーに四輪タイヤがついた何かに乗りこんで基地内をドライブしているんですか」

シンジ「広い基地内を移動するのに合理的だからじゃね?」

シンジ「ちなこのスニーカー車、エヴァ初号機の履いてる靴がモデルだよい」

マユミ「何故エヴァンゲリオンが履くはずの靴を車に…」


渚クン「コレかい?コレはエヴァ初号機を再現しようとして建造し始めたものの、65%まで作った所で予算が尽きてしまった悲しい車さ!」

マユミ「だとしたら残りの35%を作ったとしても片足首までの何かにしかならないんですけど」

.

547以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 09:51:21 ID:65CPkwHM

渚クン「細かい事は言いっこ無しさ!」ニコーン!

マユミ「コンセプトに対して再現率が致命的、」

シンジ「まぁまぁマユミンそっとしておいてやれよ」

シンジ「失敗なんて誰にでもあr」


その辺で仕事してた葛城マン「ピギャ!!?」


ドゴーン!!!


渚クン「しまった!作業員を撥ねてしまった!交通事故だ!」

マユミ「いやぁあああ!!!」



シンジ「よし、どうせ罪人になったんだしこの際だからあと2、3人撥ねとこうぜ」

渚クン「了解!」コクン

マユミ「えぇーッ!?」

.

548以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:00:05 ID:65CPkwHM


どこーんばこーん。


葛城マンA「ギャァアアアッッ!」

葛城マンB「ぴぎぃいーイィッッ!!」

葛城マンC「ァァァアアアーッ!」


マユミ「あわわわわわわわわ」

シンジ(葛城マン…やっぱコイツらロボットじゃない。それに普通の人間でもないな)


葛城マンB「ぐぅ…」

葛城マンB「…」ムクリ

葛城マンB「…」カチャカチャ


シンジ(普通に人が死ぬスピードで撥ねられてもすぐに立ち上がる。そして何事もなかったかのように仕事に戻る)

シンジ(”葛城”マン…ね。この前半分の名前聞くとどうにもミサりんが脳裏をチラつくな)

.

549以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:01:58 ID:65CPkwHM


葛城マンD「ほぎゃぁああ!!」

葛城マンE「ぷぎぃ!!」


渚クン「すごいや!マリ子カートでもこんなに撥ねないさ!」ニコーン

マユミ「ちょちょ、撥ね過ぎ撥ね過ぎ!!どんだけ撥ねる気ですか!?」

シンジ「無論僕が飽きるまで」

マユミ「鬼畜すぎじゃ!?」



ブロロロロロ…


ドゴーングシャーッ…



\ギャァアアア/

550以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:12:14 ID:65CPkwHM

〜基地、某所〜


カメラ映像『\ギャァアアアッ!!/』


加賀「…」

加賀「あーあ!我ながら嘘下手過ぎね」ギシ

加賀「でも、いいの。だってもう誰も邪魔も手出しもできないわ?」

加賀「逃げられないし助けも来れない。しかも研究に必要な要素を備えた人間が全て揃った」

加賀「ようやく!ようやくね!」

加賀「ああ、ユイさん!あなたが遺した刺激的な理論の数々!その小さな小さな1部ですけど!もうすぐそれが私の手で叶いますよ!!!」

加賀「これで世界中の未来ある子供達が皆救われる!”箱舟”の力があれば人類補完計画計画から逃れられる!」

加賀「正義は必ず勝つの!もう誰も犠牲になんかさせない!!!」

加賀「アハ☆アハはははあはははははははははハハハハハはHAHAHAははははは!!!!」

.

551以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:27:57 ID:65CPkwHM

机<ヒラッ


…ぱさ。


『形而上生物学 課題 「人類を救いうる生き物とは」』

『提出者:碇ユイ』

『この論文はオートエスノグラフィー形式で記す。』



ぱらっ…ぱらららららら…


.

552以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:29:07 ID:65CPkwHM


『…以上の事から、”エヴァンゲリオン”は人類全ての魂を運ぶ、ノアの方舟になりうるものである。』


『また、同時に人類全てを滅ぼす悪魔ともなりうる』


『しかし、どちらの結果を招いても』


『人類にとっては生きていく上での煩わしさ全てから解放される救済となるだろう』


『老いも、死も、諍いも、病も、好悪も、善悪も、災いも、』


『孤独も、愛憎も、嫉妬も、不安も、貧富も、見目も、性差も』


『無能も、肉欲も、憤怒も、不健康も、交友も、承認も、』


『全て。人類が個人単位で抱えている全ての問題を解決し、誰もがその結果に納得し、満足する。本来理論的に成立し得ないその矛盾を両立させられると思われる。』

.

553以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:32:14 ID:65CPkwHM



『私はこの理論を』


『”人類補完計画”と名付け────』




ばらららららららららら…



『───よって、人類を救いうる生き物とは私自身である────』


.

554以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:33:52 ID:65CPkwHM


ここだけ後から書かれた欄外メモ:



『ゲンドウくんへ。』


『私ね、人類を滅ぼす”カミサマ”になる。』




.

555以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:38:20 ID:65CPkwHM

〜基地内走行中のエヴァシューズカー〜

渚クン「ごらん!アレが何かよく分からないモノを造っている機械さ!」

機械<ガショーンガショーン!

シンジ「ホントだ!何かよく分からないモノとしか形容できない何かを作ってる!」

マユミ「ええ…もうちょっとこう、せめて名称とか」

渚クン「それじゃあ聞くけど、君は『二階建てバスなのに1階がないバス』の名前がわかるのかい?」

マユミ「いやそんな概念的なものはわかりませんけど」

渚クン「だろう?同じ事さ!」

シンジ「なるほど…つまり『興味ない人や物の名前なんてそもそもロクに覚えないしどうでもいい』と」

マユミ「え、そういう事なんですか?」

シンジ「いや知らんけど」

マユミ「ええ…」

渚クン「違うさ!」ニコーン!

マユミ「違うじゃないですか!」

.

556以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 10:44:54 ID:65CPkwHM

シンジ「てかもっと用途とか使い方が説明できる所に案内しろよな」

渚クン「へえ?ボクが説明できる所なんかでいいのかい?」

シンジ「せやで」

渚クン「わかったよ!」ニコーン!

渚クン「それじゃ、ボクも燃料を補給するさ!」つ

シンジ「今度はタラコ取り出したな」

渚クン「〜♪」プス

マユミ「あ、ストロー刺して吸ってる」

渚クン「心がいっぱいさ!」ニコーン!



ブロロロロロ…!


.

557以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 12:15:51 ID:yBWZVTpA


〜何か暗くてパイプとか管とかいっぱい張り巡らされた部屋〜


渚クン「ここさ!」

マユミ「…なんだか不気味な所ですね」キョロキョロ

シンジ「なんだ不満ばっかだなマユミン」

マユミ「いや不満ってわけじゃ」

シンジ「ところでここはどういう部屋なの?」


渚クン「ボク達が産まれた所さ!」ニコーン!

シンジ「…」





シンジ「…”達”?」

マユミ「?」


.

558以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 12:17:08 ID:yBWZVTpA



がしゃん。



シンジ「お、辺りの電気がつい、」



赤い液体に浮かぶ渚カヲル?『…』


シンジ「た…」


脳髄だけになって人型の機械に詰められていく『誰かだったもの』『…』


シンジ「」


LCLの中で身体がバラバラにほどけた後、周囲の機械により思い出したかのように再構成される渚カヲル?『…』


マユミ「ひっ!!」

.

559以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 12:32:45 ID:yBWZVTpA

『KAWORU-08』と書かれた真っ赤なエントリープラグに詰めこまれていく『来る時に見た、巨人の指の上に座ってた非人間染みた笑いをする渚カヲル?』「…」


LCLの水槽に浮かぶ、多数の渚カヲル?『…』


人間の形をしていた渚カヲル?が分解され、指定位置に各肉体パーツが折り畳まれていく『高性能AI【DAMMY】』と書かれた箱「…」


袋型の試験管で管理されている胎児達『…』


檻に入っている使徒のような化け物(頭部に渚カヲルの顔の破片が着いている)『…』



シンジ「…生命倫理の四原則ってなんだっけ」

.

560以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 12:44:00 ID:yBWZVTpA

マユミ「ひ、いや!いやあ!」

シンジ「…」ギュ

マユミ「…っ、」フルフルフルフル


渚クン「…ここはね、”真のダミープラグ”とか、”使徒を操る術”とか、”悲願”を完成させるための場所なんだってさ」つタラコにストロー

シンジ「ダミープラグ?」

渚クン「うん。パイロット無しでエヴァを完全自律型で動かすシステムを搭載した特殊なエントリープラグの事さ!」ジュールジュルジュル

シンジ「パイロット無しで?そんなのどうやって」

渚クン「ほら、要はエヴァって、コアに入ってる魂とパイロットが心を通わせる事で動くだろう?」

渚クン「でも、そもそも何故コアに魂を入れなきゃいけないと思う?」

渚クン「それはエヴァのコピー元…最初の使徒アダムのその魂が肉体から切り離されていて、そのコピー体であるエヴァも魂を持たずに産まれているからさ」

マユミ「魂?…脳では無く?」

渚クン「細胞を使った記憶媒体ではその生き物の運命や人格、軌跡や存在なんかの膨大で精緻な記録【レコード】を長期間劣化なく保存できないだろう?」

マユミ「????」

.

561以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/07(木) 12:47:52 ID:yBWZVTpA

渚クン「魂と身体はワンセット。揃ってなければ”ヒト”は成立しない」

渚クン「即ち、『アダムの魂』に近い魂を代わりに入れなければエヴァンゲリオンという体を動かせないからなのさ!」

渚クン「だからアダムの魂の精神性に近い、『母親がいない14才の少年少女達』がパイロットに選ばれる」

渚クン「そしてパイロットの近親者の魂を使ってエヴァの肉体とパイロットの仲介役にして、より互換性を高めるのさ!」

マユミ「最初の使徒が、エヴァのコピー元…」

マユミ(じゃあ、加賀さんが言っていた、”カミサマの死体”って、)

マユミ「使徒という毒を、同じ毒で浄化している…?」

マユミ(それに、仲介役として近親者の魂?を使うってことは、)

マユミ(新しくパイロット候補を作ろうとしたら、近親者が全員生きてるパイロットの場合は…魂を引き剥がしてるって事…?いや、殺し、…碇さんのお母さんが、亡くなってる、ってことは、)

マユミ「…」チラッ

シンジ「…」

.

562以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/08(金) 09:24:07 ID:F5mt7it.

渚クン「でも子供を戦わせるなんて非人道的で非合理的だろう?」

渚クン「そこでボク達、”渚カヲル”の出番なのさ!」

シンジ「…なんで?」

渚クン「ボク達の生い立ちがシステム構築にあたって最適だったからさ!」

渚クン「ボク達はタブリスのようにアダムの魂を持って無いけど、アダムの使徒細胞クローン、アダムの魂の模造品を持たされているから」

渚クン「…端的に言えば使徒に近いモノを持っているのさ!」

渚クン「つまり、ボクらはアダムの魂【パイロットの代わり】の代替部品になりうる」

シンジ「…」

渚クン「即ち、ヒトは誰も犠牲にならなくて済むって事さ!」



シンジ「…バカかよ」ギリッ

.

563以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/09(土) 03:08:56 ID:gSxIkHZ.
渚クン「どうしてだい?」キョトン

シンジ「君達という犠牲が出てるじゃないか!」

シンジ「命も!尊厳も!運命も心も人生も蹂躙されて!弄ばれてるじゃないか!!!」

シンジ「こんな、こんな…!」フルフルフルフル…!

渚クン「だってボクらはヒトじゃないよ?」

渚クン「それにヒトは自分達に都合がいいように他の生き物を管理したり改造したり利用するじゃないか」

渚クン「君が憤るのはボク達がヒトに近い見た目だからかい?それなら、」

シンジ「違う!!君達が!『怒る』自由すら奪われているからだよッッ!!!」

渚クン「どうしてボク達が怒れないと君が怒るんだい?」キョトン

シンジ「僕が、ちゃんと心持ってる、人間だからだよ!!!」

渚クン「…?」クビカシゲ

.

564以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/10(日) 15:42:53 ID:JAs1shLo

シンジ「わかるさ!君が恐らく反乱防止のために『そういう教育』をされている事は!けど!」

渚クン「でも、ボクらはダミープラグだけじゃなくてスペースシャトルの案内用AIの生体部品とか、他にも…」

シンジ「だから!!そうやって!!誰かに都合がいいように利用されて!人形扱いされてる事に!!!怒れよ!!!」グイッ!

渚クン「…」ポカン


             ・・・・
シンジ「…僕の親友の顔で…君達まで、…仕組まれた運命の奴隷になってんじゃねぇよ…!」ポロッ…!

渚クン「…?」


.

565以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 00:10:35 ID:B7yeTYC6

シンジ「許せない…!加賀…!絶対許さねぇ!」

シンジ「なあ!マユミン!」

マユミ「…」

シンジ「アイツ1回ぶん殴ってやろう!こんな暴挙止めなきゃ!」

マユミ「…」


マユミ「い、いや私は、…ちょっと…」タジ

シンジ「へぁ?」カクン


.

566以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 00:12:05 ID:B7yeTYC6

マユミ「だ、だって…こんな宇宙基地という資源と流通がかなり限定されている環境下でこんな恐ろしい人体実験やってるんでしょう?」

シンジ「…」

マユミ「組織的なのは間違いがありませんし、彼女を怒らせたら私達は地球に帰る術がありませんし、」

マユミ「…仮に私達があの人殴っても、きっと何も止まりませんよ。全滅して終わりです」

マユミ「渚さん達は気の毒ですけど、私達じゃ何も出来ませんよ…」

シンジ「…」

マユミ「そ、それにほら!渚さん達自身も理不尽に感じてるわけじゃないんでしょう?」

渚クン「そうだね?」

マユミ「『そういうモノ』なんですよ。当人達が納得してるなら別にいいじゃないですか!」

.

567以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 00:14:17 ID:B7yeTYC6


マユミ「ほ、ほら!地球も見たし、月にも来ました!いい思い出作れましたし!不可能は可能になりました!当初の目的は果たした訳ですから、」

マユミ「…怖い…ですし、」

マユミ「それか、そうだ、地球に帰ってから碇さんのお父さんに相談するとか!そうですよ、そうしまs」

シンジ「マユミン」









シンジ「本気でそう思ってる?」

マユミ「…っ、」

.

568以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:04:43 ID:B7yeTYC6

シンジ「わかってるはずだよ。仮に何もせず無事に帰れたとしても、父さんに相談したとしても解決するための長い時間、その間にも次々と渚達が殺される事が」

マユミ「…」

シンジ「それに『非道を許していいのか?』という道義的な話だけじゃない」

シンジ「こんな『誰にも知られちゃマズイ事』を僕らは知ってしまった。僕が加賀なら僕ら2人を確実に事故に見せかけて殺す」

マユミ「う、」

シンジ「僕らは例外的に渚のお陰で入れてしまったけど、恐らくここは本来『キーがなければ入れない重要な部屋』だろうし、」

シンジ「そんな部屋が開けられたなら…それに僕らはカメラか何かで監視もされてただろうから、恐らく僕らが知ってしまった事も知られただろう」

シンジ「もう、僕らは逃げられないんだ。色んな意味で」

マユミ「…」

.

569以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:05:55 ID:B7yeTYC6

シンジ「マユミン。『辛くなったら逃げていい』とか、『無理しなくていい』とか、最近よく色んな創作物でも使われてるけどさ、」

シンジ「『誰にも助けて貰えない。誰も何とも出来ない。自分がなんとかするしかない』事の方が人生ずっと多いんだよ」



シンジ「『逃げちゃダメだ』って事の方が、ずっと多いんだ」

マユミ「…」



シンジ「戦わなきゃ。生き残るために。誰かのためだけじゃない。正義のためだけじゃない。他ならぬ自分自身のために」テギュ

マユミ「…」

.

570以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:06:46 ID:B7yeTYC6

シンジ「マユミン。君、変わりたいんじゃない?」

マユミ「…」

シンジ「孤独の安寧に閉じこもって、他人を恐れるばかりの自分から」

マユミ「…」

マユミ「…こうなったの、碇さんのせいじゃないですか」

マユミ「私は最初、ことわったのに。碇さんが無理矢理連れてなんてくるから」

シンジ「そうだね。そこはゴメン。」

マユミ「碇さんが責任取って自分1人で何とかすればいいじゃないですか」

シンジ「ゴメン。それは無理。君の力がいる」

マユミ「全部碇さんの責任じゃないですか!私を巻き込まないでください!」

シンジ「…確かにここまでの事は全部僕の責任だ。けどさ、」

シンジ「ここまで。全部僕は降りかかる危難を全部何とかしてきただろう?」

マユミ「…」

.

571以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:07:47 ID:B7yeTYC6

シンジ「そして君は今回も何とかしようとしてる僕の意思に異を唱えた」

マユミ「…」

シンジ「別に『僕の言う通りにしろ!』なんて言ってない。ただ、自分の意思を示すなら、」

シンジ「袂を分かつなら。そこからは君の選択だ。君の責任だ。君の自由という事になる」

シンジ「その上でこの件から逃げる事、見て見ぬふりをするならそれでもいい」

シンジ「でもさ、いいの?」

マユミ「…」

シンジ「君はきっと後悔するよ。どんな結果に転ぼうとも」

マユミ「…」

マユミ「…」

マユミ「……」

.

572以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:08:44 ID:B7yeTYC6

マユミ「…もし、私が…」

シンジ「うん」

マユミ「…一緒に戦ってくださいって言ったら、力を貸してくれますか?」

シンジ「もちろん!」ニコッ

マユミ「…でも、こわい、です。逃げたいです」

シンジ「うん」

マユミ「ひどすぎる、ともおもいます」

シンジ「うん」

マユミ「…しにたくない、です」

シンジ「うん」

マユミ「けど私1人じゃ無理です」

マユミ「だから、」



マユミ「…」グッ…

.

573以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:09:51 ID:B7yeTYC6






マユミ「私と一緒に、戦ってください。」

シンジ「その言葉を待っていた」ニコッ





.

574以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/11(月) 01:17:41 ID:B7yeTYC6
今回はここまで。本当は今年の1月1日に文章自体は完成していたけど色々あって投稿すんのがダルすぎてこんにちにいたる。すまんやで。

後、この板がもう限界なのも知ってるけど、次スレは今んとこSS速報でやろっかなとは思ってるよ。もし見に来た時に次スレ無かったらSS速報か、普通に検索かけるか、>>1のTwitter垢探して聞くなりなんなりしてね!

575以下、名無しが深夜にお送りします:2022/04/29(金) 12:16:01 ID:ykYS/Xl.
楽しみにしてるぜ

576以下、名無しが深夜にお送りします:2024/01/09(火) 22:34:40 ID:GisfYwFI
もう更新されないのかな

577以下、名無しが深夜にお送りします:2024/01/27(土) 00:13:05 ID:ziNlpqww
>>576

シンジ「んな事ないでぇ」ステップステップ

シンジは何一つ信用出来ない顔でスリックバックステップをしながら言いました。


そうです。シンジは海が見たかったのです。



>>1だヨ。あいや、しばし待たれよ。
書こうとしてた休みの時に病気とかしたもんで。
あの…もう少ししたら、きっと。


.

578以下、名無しが深夜にお送りします:2024/05/17(金) 20:38:35 ID:3CAo5m.E
待つぜ


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