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加持「俺だって…勢いだけとか……ハジケた生き方、が………」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/06/29(水) 06:51:35 ID:wrnf8qwA
・スパシン(すっぱだかシンジ)もの
・カプ要素は未定。現在LMS(霧島マナ)
・何でも許せる人向け。
・実況レス超絶大歓迎。
・5スレ目。
◎1スレ目:シンジ「僕だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだよ」
◎2スレ目:アスカ「あたしだって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいの」
◎3スレ目:マリ「私だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいのにゃ♪」
◎4スレ目:青葉「俺だって…勢いだけとか、ハジケた生き方してみたいんだぜ?」
前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1418163545/l30
529
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/05(火) 18:50:23 ID:gXMcACoo
シンジ「まぁともかく。前にキチンと対面で会話もしてるの」
マユミ「忘れてるだけなんじゃないですか?」
シンジ「確かにそこそこ前だし、少しだけだったから有り得なくは無いけど」
マユミ「なら」
シンジ「でもあんなにエヴァパイロットが好きって公言してるくらいの人がさ、」
シンジ「しかも僕というエキセントリックかつ1度会ったら絶対忘れない人間と会話して覚えてないなんて事あるだろうか?」
マユミ「…」
シンジ「いや無い(反語)」
マユミ「え、なんだかその口ぶりからすると碇さんがエヴァパイロットみたいですけど」
シンジ「エヴァパイロットですけど?」
マユミ「ふぇ!?」
シンジ「知らなかったのか…」
530
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 07:43:40 ID:NI8ae4rU
マユミ「いやまぁNERV関係者ではあるんだろうな、とは薄々思ってはいましたけど…」シゲシゲ
シンジ「あー…そういや確かに出会ってから今までずっと『僕がエヴァパイロットです』って言った事は無かったっけか」
シンジ「えへん。僕こそがあいあむなんばーわんエヴァパイロット、シンジ・IKARIだ改めてヨロシク!」Yaaaaaay!
マユミ「」
シンジ「ちな『え、加賀さんと会話?そんなんあったっけ?』って忘れてる奴は青葉さんスレの青葉さんが皆に忘れられてた時のシーンを読み返せバカチン!」クワッ
マユミ「スレ?」
.
531
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 07:49:07 ID:NI8ae4rU
シンジ「てーかさ、幾ら元NERVの技術局の人だからってさ、多分NERVの上位組織かなんかの月面基地の最高責任者に人生経験や知識技術等々が未熟な20代前半っぽい女性を起用するかね?」
マユミ「組織の方針が能力主義なら有り得るんじゃないですか?」
シンジ「だとしても、もし本当に彼女にそこまでの力量と才覚があるならNERVに居た時に父さんかリッちゃんが右腕に起用してるよ」
マユミ「リッちゃん?」
シンジ「簡単に言うとNERVで1番頭いい科学者」
マユミ「へぇー…お父さんはどういう立場の方なんですか?」
シンジ「NERVで1番偉い人」
マユミ「…」
マユミ「え?」
.
532
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 07:57:09 ID:NI8ae4rU
シンジ「あれ?言ってなかったっけ?」ニヤァ
シンジ「僕の父さんはNERVの最高司令官、碇ゲンドウ48歳だよ」ドヤァッ
マユミ「ええー!!?」ゴビーン!
シンジ「ちなみにリッちゃんはNERV技術局の偉い人で、最近父さんと結婚したから今は僕のママ!」グッ
マユミ「加賀さんの元上司!?しかも碇さんの新しいお母さん!?」ガーン!
シンジ「はーっはっはっ!!そして僕はエースエヴァパイロット!僕らは一家で人類を直接守ってるのさ!」
シンジ「ちなみにクラスメイトの綾波もエヴァパイロットだし最近僕ら碇一家の養子になったから」
シンジ「ドヤぁあああああ!!」ドャァアアァ
マユミ「…でもそれ言うなら私の養父さんだって国連職員ですから」
マユミ「言うなれば国連直属組織のNERVの上の組織の人なので、碇さんや碇さんのお父さん達より私の養父さんの方が偉いですね」シレッ
シンジ「ガハゥゥッッッ!!!」
マユミ(まぁ国連職員って言っても転勤が多い事からして恐らく管理職ではないでしょうから、どう考えても碇さんと碇さんの御家族の方が凄いんですけど)
.
533
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 08:01:32 ID:NI8ae4rU
〜住居エリア〜
シンジ「お、あそこの部屋丁度良さげ」
マユミ「あ、本当ですね」
シンジ「お邪魔女ドレミ」ウィム
マユミ「そんな昔のニチアサよく知ってますね」
シンジ「君こそ────」
カヲル?「ん?」ピコピコ
シンジ「え?」
.
534
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 08:02:53 ID:NI8ae4rU
カヲル?「…」
シンジ「…誰だお前」
カヲル?「それはこっちのセリフだと思うけど?」
マユミ「そうですよ碇さん。えっと、私達は…」
カヲル?「…」スタスタ…
マユミ「?」
シンジ「我が名はシンジ!字名は碇!鋼のケツを持つ男!」
シンジ「我はここにいるマユミンに地球やこの基地内を見せてやるためにここに来」
カヲル?「…カヲル!」ピタ
マユミ「え?」
カヲル?「渚…カヲル!!」シャキーン!!
シンジ「振り向きざまに名乗ってキメてきた!?ここまでアクが強い奴は僕の人生で初めてぞ!?」ゴクリ…!
マユミ「アクが強いのは碇さんもどっこいですよ」
.
535
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 08:05:11 ID:NI8ae4rU
カヲル?「渚クンでいいよ?」ズバシィーン!
シンジ「…僕が知ってる渚とは髪型がちょっと違う…けど、」
シンジ「…君も”渚カヲル”なんだね」
カヲル?「そうらしいね!」
シンジ「凄いな。ホントに渚にソックリだ」ジロジロ
マユミ「でも渚さんってこんな人でしたっけ?」
渚クン「ちなみにボクはこの部屋にゲームをしにきたのさ」ユビサシ
マユミ「あ、ホントだ据え置きタイプのゲームが置いてありますね」
渚クン「ボクはこの部屋にゲームをしにきたのさ…だから?」
シンジ「いや知らんけど」
シンジ「…同じ事2回言ったぞこいつ」ヒソヒソ
マユミ「渚さんにとっては大事な事だったんじゃないですか?」ヒソヒソ
.
536
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 08:34:49 ID:NI8ae4rU
渚クン「フフっ、どうやらボクは歓迎されてないみたいだね」
渚クン「でもコレで君の機嫌もご機嫌さ!」つ
マユミ「え?…何ですかコレ?」つ✝︎
マユミ「何…かの、部品?」
シンジ「あ、これアレだ」
渚クン「そう、メトロノームの大事な部分さ!」
シンジ「そう、あの揺れる棒の部分だね」
マユミ(何故これで機嫌がとれると…?)
マユミ「い、いいです。要らないです!」
渚クン「そうかい?」
.
537
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 08:36:39 ID:NI8ae4rU
渚クン「シンジくんには特別に200円さ!」チャリーン!
シンジ「わぁい!ありがとう!」
渚クン「!」二コーン!
シンジ「そしてこの200円をー」
シンジ「お前の両目にズドーン!!!」
渚クン「ふぐぅッ!?」
マユミ「ちょ、碇さん!」
シンジ「それより…お前さっき巨人の指に居た奴か?」
シンジ「だとしたらヒトじゃない事になるんだけど」
渚クン「…」
シンジ「お前何者だよ。それともアスカ達みたいな何かか?」
渚クン「ところで…明後日はボクの誕生日らしいよ?どう思う?」
シンジ「『話聞けよファック野郎』って思う」ナカユビ
マユミ「気持ちは分かりますけど碇さんダメですよケンカ売っちゃ!」
.
538
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 12:36:12 ID:NI8ae4rU
渚クン「やれやれ…君達は変わった人だね」スッ
シンジ「お前にだけは言われたくねぇ」
マユミ「碇さん!」
渚クン「…ああ、良かったら君達も”吸う”かい?」つ
マユミ「!」
シンジ「ストロー…」
マユミ(もしかして、麻薬の類いとか?鼻とかで吸うタイプの…!)
渚クン「コイツは”クる”よ。中々手に入らない上物さ!」つ
マユミ「い、いえ私は…」
シンジ「貰うわ」スッ
マユミ「碇さん!?」
シンジ「いいんだ。コイツから情報得るためにはコイツと仲良くならなきゃ」
マユミ「けど!」
.
539
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 17:47:50 ID:NI8ae4rU
シンジ「同じ目線と同じ景色を見なきゃ他人と仲良くなんてなれないだろ」
マユミ「でもっ!」
シンジ「いいかい?お一つ貰っても?」
渚クン「モチロンさ!」パアッ…!///
渚クン「いやぁ嬉しいよ!コレに付き合ってくれる人が居なくてさ!」つ
シンジ「…」
マユミ「…」
シンジ「…マユミン、なんかストローと焼き明太子渡されたんだけど」
マユミ「ごめんなさい私も今凄く困ってます」
.
540
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 17:49:35 ID:NI8ae4rU
渚クン「明太子の真ん中にストローを刺して…中身を少しづつ吸いあげるのさ!」ジュルジュル
シンジ「」
マユミ「」
渚クン「明太子をニギニギしながら吸うと中でバラけて食べやすいよ!」ニコーン!
シンジ「コイツヤベー!!」バッ
マユミ「(正直同感だけど!)言っちゃダメですよ碇さん!」
マユミ「ほら、同じ目線、同じ景色を見るんでしょ!」グイ
マユミ「狂人同士気が合いますよきっと!」グイグイ
シンジ「僕も狂人だけどアイツは種類が違うだろ!シシャモとチャペリンくらい違うだろ!」
マユミ「じゃあ結構似てるじゃないですか!」グイグイ
.
541
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 17:51:54 ID:NI8ae4rU
× シンジ「僕も狂人だけどアイツは種類が違うだろ!シシャモとチャペリンくらい違うだろ!」
〇シンジ「僕も狂人だけどアイツは種類が違うだろ!シシャモとカペリンくらい違うだろ!」
.
542
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 17:53:03 ID:NI8ae4rU
マユミ「ほら、見てください凄い目をキラキラさせてワクワクしながら差し出してきてますよ!」
渚クン「初めての吸い友(一緒に明太子をストローで食べる人)なのさ!」キラキラーン!
シンジ「…仕方ないなぁ」
シンジ「…」ジュールジュルジュル
渚クン「…」ジュールジュルジュル
マユミ(天国のお母さん。マユミは今、普通の人は一生見る事がないであろうシュール過ぎる光景を見ています)
.
543
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 17:55:20 ID:NI8ae4rU
シンジ「これさ、もうちょい太いの無い?細いストローだと結構詰まっちゃうんだけど」
渚クン「僕が舐り倒したモノでよければあるよ?」トゥローン
シンジ「それは無ぇっつーんだ。覚えときな」ジュールジュルジュル
渚クン「ちなみにオカワリは要るかい?」つ豆腐
シンジ「豆腐じゃん。パックに入った」
マユミ(食べ物変わった)
渚クン「大丈夫!ちゃんと絹ごしさ!」ニコーン!
シンジ「…コレにもストロー刺して食えと」
渚クン「仰る通りさ!」ニコーン!
シンジ「いいかーマユミン。覚えとけー?コレが大人になった時に使う『付き合いで仕方なく』って奴だぞー」ジュールジュルジュル
渚クン「ワサビ醤油をかけた絹ごし豆腐をぐちゃぐちゃにして吸うのは最高さ!」ニコーン!
マユミ(普通に食べたらいいのに)
.
544
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/06(水) 22:39:59 ID:cHmQ4cgU
シンジ「…」ジュールジュルジュル
渚クン「…」ジュールジュルジュル
シンジ「…仲、深まったな!!」ガッシィ!
渚クン「君はボクの生涯の親友さ!」ガッシィ!
マユミ(なんだかよくわからないけど、狂人同士意気投合した…)
.
545
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 00:38:25 ID:65CPkwHM
渚クン「君達、ボクの今までの人生で見かけた事がないからお客さんなんだろう?基地内見たいんじゃないかい?ボクが案内するよ!」ニコーン!
マユミ「え、でも勝手に動いちゃ加賀さんが」
渚クン「心配しないで?ボクが彼女に言っておくさ!心の中でね!」
マユミ「いや意味ないんで」
シンジ「置き手紙でもしておけばいいんじゃね?多分各部屋内を監視カメラかなんかで見れたり基地内も探せるんだろうしね」
マユミ「あー…まぁ、それなら?」
・・・・・
.
546
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 09:48:36 ID:65CPkwHM
・・・・・
ブロロロロロ…
渚クン「フンフン♪フンフン♪フンフンフンフン♪(第九)」
シンジ「フンフンフンフン♪フー♪フフーン♪(第九)」
マユミ「…あの、」
シンジ「ガッカリしてメソメソしてどうしたんだい?」
マユミ「してないです。あの、何故私達はこの巨大なスニーカーに四輪タイヤがついた何かに乗りこんで基地内をドライブしているんですか」
シンジ「広い基地内を移動するのに合理的だからじゃね?」
シンジ「ちなこのスニーカー車、エヴァ初号機の履いてる靴がモデルだよい」
マユミ「何故エヴァンゲリオンが履くはずの靴を車に…」
渚クン「コレかい?コレはエヴァ初号機を再現しようとして建造し始めたものの、65%まで作った所で予算が尽きてしまった悲しい車さ!」
マユミ「だとしたら残りの35%を作ったとしても片足首までの何かにしかならないんですけど」
.
547
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 09:51:21 ID:65CPkwHM
渚クン「細かい事は言いっこ無しさ!」ニコーン!
マユミ「コンセプトに対して再現率が致命的、」
シンジ「まぁまぁマユミンそっとしておいてやれよ」
シンジ「失敗なんて誰にでもあr」
その辺で仕事してた葛城マン「ピギャ!!?」
ドゴーン!!!
渚クン「しまった!作業員を撥ねてしまった!交通事故だ!」
マユミ「いやぁあああ!!!」
シンジ「よし、どうせ罪人になったんだしこの際だからあと2、3人撥ねとこうぜ」
渚クン「了解!」コクン
マユミ「えぇーッ!?」
.
548
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:00:05 ID:65CPkwHM
どこーんばこーん。
葛城マンA「ギャァアアアッッ!」
葛城マンB「ぴぎぃいーイィッッ!!」
葛城マンC「ァァァアアアーッ!」
マユミ「あわわわわわわわわ」
シンジ(葛城マン…やっぱコイツらロボットじゃない。それに普通の人間でもないな)
葛城マンB「ぐぅ…」
葛城マンB「…」ムクリ
葛城マンB「…」カチャカチャ
シンジ(普通に人が死ぬスピードで撥ねられてもすぐに立ち上がる。そして何事もなかったかのように仕事に戻る)
シンジ(”葛城”マン…ね。この前半分の名前聞くとどうにもミサりんが脳裏をチラつくな)
.
549
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:01:58 ID:65CPkwHM
葛城マンD「ほぎゃぁああ!!」
葛城マンE「ぷぎぃ!!」
渚クン「すごいや!マリ子カートでもこんなに撥ねないさ!」ニコーン
マユミ「ちょちょ、撥ね過ぎ撥ね過ぎ!!どんだけ撥ねる気ですか!?」
シンジ「無論僕が飽きるまで」
マユミ「鬼畜すぎじゃ!?」
ブロロロロロ…
ドゴーングシャーッ…
\ギャァアアア/
550
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:12:14 ID:65CPkwHM
〜基地、某所〜
カメラ映像『\ギャァアアアッ!!/』
加賀「…」
加賀「あーあ!我ながら嘘下手過ぎね」ギシ
加賀「でも、いいの。だってもう誰も邪魔も手出しもできないわ?」
加賀「逃げられないし助けも来れない。しかも研究に必要な要素を備えた人間が全て揃った」
加賀「ようやく!ようやくね!」
加賀「ああ、ユイさん!あなたが遺した刺激的な理論の数々!その小さな小さな1部ですけど!もうすぐそれが私の手で叶いますよ!!!」
加賀「これで世界中の未来ある子供達が皆救われる!”箱舟”の力があれば人類補完計画計画から逃れられる!」
加賀「正義は必ず勝つの!もう誰も犠牲になんかさせない!!!」
加賀「アハ☆アハはははあはははははははははハハハハハはHAHAHAははははは!!!!」
.
551
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:27:57 ID:65CPkwHM
机<ヒラッ
…ぱさ。
『形而上生物学 課題 「人類を救いうる生き物とは」』
『提出者:碇ユイ』
『この論文はオートエスノグラフィー形式で記す。』
ぱらっ…ぱらららららら…
.
552
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:29:07 ID:65CPkwHM
『…以上の事から、”エヴァンゲリオン”は人類全ての魂を運ぶ、ノアの方舟になりうるものである。』
『また、同時に人類全てを滅ぼす悪魔ともなりうる』
『しかし、どちらの結果を招いても』
『人類にとっては生きていく上での煩わしさ全てから解放される救済となるだろう』
『老いも、死も、諍いも、病も、好悪も、善悪も、災いも、』
『孤独も、愛憎も、嫉妬も、不安も、貧富も、見目も、性差も』
『無能も、肉欲も、憤怒も、不健康も、交友も、承認も、』
『全て。人類が個人単位で抱えている全ての問題を解決し、誰もがその結果に納得し、満足する。本来理論的に成立し得ないその矛盾を両立させられると思われる。』
.
553
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:32:14 ID:65CPkwHM
『私はこの理論を』
『”人類補完計画”と名付け────』
ばらららららららららら…
『───よって、人類を救いうる生き物とは私自身である────』
.
554
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:33:52 ID:65CPkwHM
ここだけ後から書かれた欄外メモ:
『ゲンドウくんへ。』
『私ね、人類を滅ぼす”カミサマ”になる。』
.
555
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:38:20 ID:65CPkwHM
〜基地内走行中のエヴァシューズカー〜
渚クン「ごらん!アレが何かよく分からないモノを造っている機械さ!」
機械<ガショーンガショーン!
シンジ「ホントだ!何かよく分からないモノとしか形容できない何かを作ってる!」
マユミ「ええ…もうちょっとこう、せめて名称とか」
渚クン「それじゃあ聞くけど、君は『二階建てバスなのに1階がないバス』の名前がわかるのかい?」
マユミ「いやそんな概念的なものはわかりませんけど」
渚クン「だろう?同じ事さ!」
シンジ「なるほど…つまり『興味ない人や物の名前なんてそもそもロクに覚えないしどうでもいい』と」
マユミ「え、そういう事なんですか?」
シンジ「いや知らんけど」
マユミ「ええ…」
渚クン「違うさ!」ニコーン!
マユミ「違うじゃないですか!」
.
556
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 10:44:54 ID:65CPkwHM
シンジ「てかもっと用途とか使い方が説明できる所に案内しろよな」
渚クン「へえ?ボクが説明できる所なんかでいいのかい?」
シンジ「せやで」
渚クン「わかったよ!」ニコーン!
渚クン「それじゃ、ボクも燃料を補給するさ!」つ
シンジ「今度はタラコ取り出したな」
渚クン「〜♪」プス
マユミ「あ、ストロー刺して吸ってる」
渚クン「心がいっぱいさ!」ニコーン!
ブロロロロロ…!
.
557
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 12:15:51 ID:yBWZVTpA
〜何か暗くてパイプとか管とかいっぱい張り巡らされた部屋〜
渚クン「ここさ!」
マユミ「…なんだか不気味な所ですね」キョロキョロ
シンジ「なんだ不満ばっかだなマユミン」
マユミ「いや不満ってわけじゃ」
シンジ「ところでここはどういう部屋なの?」
渚クン「ボク達が産まれた所さ!」ニコーン!
シンジ「…」
シンジ「…”達”?」
マユミ「?」
.
558
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 12:17:08 ID:yBWZVTpA
がしゃん。
シンジ「お、辺りの電気がつい、」
赤い液体に浮かぶ渚カヲル?『…』
シンジ「た…」
脳髄だけになって人型の機械に詰められていく『誰かだったもの』『…』
シンジ「」
LCLの中で身体がバラバラにほどけた後、周囲の機械により思い出したかのように再構成される渚カヲル?『…』
マユミ「ひっ!!」
.
559
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 12:32:45 ID:yBWZVTpA
『KAWORU-08』と書かれた真っ赤なエントリープラグに詰めこまれていく『来る時に見た、巨人の指の上に座ってた非人間染みた笑いをする渚カヲル?』「…」
LCLの水槽に浮かぶ、多数の渚カヲル?『…』
人間の形をしていた渚カヲル?が分解され、指定位置に各肉体パーツが折り畳まれていく『高性能AI【DAMMY】』と書かれた箱「…」
袋型の試験管で管理されている胎児達『…』
檻に入っている使徒のような化け物(頭部に渚カヲルの顔の破片が着いている)『…』
シンジ「…生命倫理の四原則ってなんだっけ」
.
560
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 12:44:00 ID:yBWZVTpA
マユミ「ひ、いや!いやあ!」
シンジ「…」ギュ
マユミ「…っ、」フルフルフルフル
渚クン「…ここはね、”真のダミープラグ”とか、”使徒を操る術”とか、”悲願”を完成させるための場所なんだってさ」つタラコにストロー
シンジ「ダミープラグ?」
渚クン「うん。パイロット無しでエヴァを完全自律型で動かすシステムを搭載した特殊なエントリープラグの事さ!」ジュールジュルジュル
シンジ「パイロット無しで?そんなのどうやって」
渚クン「ほら、要はエヴァって、コアに入ってる魂とパイロットが心を通わせる事で動くだろう?」
渚クン「でも、そもそも何故コアに魂を入れなきゃいけないと思う?」
渚クン「それはエヴァのコピー元…最初の使徒アダムのその魂が肉体から切り離されていて、そのコピー体であるエヴァも魂を持たずに産まれているからさ」
マユミ「魂?…脳では無く?」
渚クン「細胞を使った記憶媒体ではその生き物の運命や人格、軌跡や存在なんかの膨大で精緻な記録【レコード】を長期間劣化なく保存できないだろう?」
マユミ「????」
.
561
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/07(木) 12:47:52 ID:yBWZVTpA
渚クン「魂と身体はワンセット。揃ってなければ”ヒト”は成立しない」
渚クン「即ち、『アダムの魂』に近い魂を代わりに入れなければエヴァンゲリオンという体を動かせないからなのさ!」
渚クン「だからアダムの魂の精神性に近い、『母親がいない14才の少年少女達』がパイロットに選ばれる」
渚クン「そしてパイロットの近親者の魂を使ってエヴァの肉体とパイロットの仲介役にして、より互換性を高めるのさ!」
マユミ「最初の使徒が、エヴァのコピー元…」
マユミ(じゃあ、加賀さんが言っていた、”カミサマの死体”って、)
マユミ「使徒という毒を、同じ毒で浄化している…?」
マユミ(それに、仲介役として近親者の魂?を使うってことは、)
マユミ(新しくパイロット候補を作ろうとしたら、近親者が全員生きてるパイロットの場合は…魂を引き剥がしてるって事…?いや、殺し、…碇さんのお母さんが、亡くなってる、ってことは、)
マユミ「…」チラッ
シンジ「…」
.
562
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/08(金) 09:24:07 ID:F5mt7it.
渚クン「でも子供を戦わせるなんて非人道的で非合理的だろう?」
渚クン「そこでボク達、”渚カヲル”の出番なのさ!」
シンジ「…なんで?」
渚クン「ボク達の生い立ちがシステム構築にあたって最適だったからさ!」
渚クン「ボク達はタブリスのようにアダムの魂を持って無いけど、アダムの使徒細胞クローン、アダムの魂の模造品を持たされているから」
渚クン「…端的に言えば使徒に近いモノを持っているのさ!」
渚クン「つまり、ボクらはアダムの魂【パイロットの代わり】の代替部品になりうる」
シンジ「…」
渚クン「即ち、ヒトは誰も犠牲にならなくて済むって事さ!」
シンジ「…バカかよ」ギリッ
.
563
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/09(土) 03:08:56 ID:gSxIkHZ.
渚クン「どうしてだい?」キョトン
シンジ「君達という犠牲が出てるじゃないか!」
シンジ「命も!尊厳も!運命も心も人生も蹂躙されて!弄ばれてるじゃないか!!!」
シンジ「こんな、こんな…!」フルフルフルフル…!
渚クン「だってボクらはヒトじゃないよ?」
渚クン「それにヒトは自分達に都合がいいように他の生き物を管理したり改造したり利用するじゃないか」
渚クン「君が憤るのはボク達がヒトに近い見た目だからかい?それなら、」
シンジ「違う!!君達が!『怒る』自由すら奪われているからだよッッ!!!」
渚クン「どうしてボク達が怒れないと君が怒るんだい?」キョトン
シンジ「僕が、ちゃんと心持ってる、人間だからだよ!!!」
渚クン「…?」クビカシゲ
.
564
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/10(日) 15:42:53 ID:JAs1shLo
シンジ「わかるさ!君が恐らく反乱防止のために『そういう教育』をされている事は!けど!」
渚クン「でも、ボクらはダミープラグだけじゃなくてスペースシャトルの案内用AIの生体部品とか、他にも…」
シンジ「だから!!そうやって!!誰かに都合がいいように利用されて!人形扱いされてる事に!!!怒れよ!!!」グイッ!
渚クン「…」ポカン
・・・・
シンジ「…僕の親友の顔で…君達まで、…仕組まれた運命の奴隷になってんじゃねぇよ…!」ポロッ…!
渚クン「…?」
.
565
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 00:10:35 ID:B7yeTYC6
シンジ「許せない…!加賀…!絶対許さねぇ!」
シンジ「なあ!マユミン!」
マユミ「…」
シンジ「アイツ1回ぶん殴ってやろう!こんな暴挙止めなきゃ!」
マユミ「…」
マユミ「い、いや私は、…ちょっと…」タジ
シンジ「へぁ?」カクン
.
566
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 00:12:05 ID:B7yeTYC6
マユミ「だ、だって…こんな宇宙基地という資源と流通がかなり限定されている環境下でこんな恐ろしい人体実験やってるんでしょう?」
シンジ「…」
マユミ「組織的なのは間違いがありませんし、彼女を怒らせたら私達は地球に帰る術がありませんし、」
マユミ「…仮に私達があの人殴っても、きっと何も止まりませんよ。全滅して終わりです」
マユミ「渚さん達は気の毒ですけど、私達じゃ何も出来ませんよ…」
シンジ「…」
マユミ「そ、それにほら!渚さん達自身も理不尽に感じてるわけじゃないんでしょう?」
渚クン「そうだね?」
マユミ「『そういうモノ』なんですよ。当人達が納得してるなら別にいいじゃないですか!」
.
567
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 00:14:17 ID:B7yeTYC6
マユミ「ほ、ほら!地球も見たし、月にも来ました!いい思い出作れましたし!不可能は可能になりました!当初の目的は果たした訳ですから、」
マユミ「…怖い…ですし、」
マユミ「それか、そうだ、地球に帰ってから碇さんのお父さんに相談するとか!そうですよ、そうしまs」
シンジ「マユミン」
シンジ「本気でそう思ってる?」
マユミ「…っ、」
.
568
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:04:43 ID:B7yeTYC6
シンジ「わかってるはずだよ。仮に何もせず無事に帰れたとしても、父さんに相談したとしても解決するための長い時間、その間にも次々と渚達が殺される事が」
マユミ「…」
シンジ「それに『非道を許していいのか?』という道義的な話だけじゃない」
シンジ「こんな『誰にも知られちゃマズイ事』を僕らは知ってしまった。僕が加賀なら僕ら2人を確実に事故に見せかけて殺す」
マユミ「う、」
シンジ「僕らは例外的に渚のお陰で入れてしまったけど、恐らくここは本来『キーがなければ入れない重要な部屋』だろうし、」
シンジ「そんな部屋が開けられたなら…それに僕らはカメラか何かで監視もされてただろうから、恐らく僕らが知ってしまった事も知られただろう」
シンジ「もう、僕らは逃げられないんだ。色んな意味で」
マユミ「…」
.
569
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:05:55 ID:B7yeTYC6
シンジ「マユミン。『辛くなったら逃げていい』とか、『無理しなくていい』とか、最近よく色んな創作物でも使われてるけどさ、」
シンジ「『誰にも助けて貰えない。誰も何とも出来ない。自分がなんとかするしかない』事の方が人生ずっと多いんだよ」
シンジ「『逃げちゃダメだ』って事の方が、ずっと多いんだ」
マユミ「…」
シンジ「戦わなきゃ。生き残るために。誰かのためだけじゃない。正義のためだけじゃない。他ならぬ自分自身のために」テギュ
マユミ「…」
.
570
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:06:46 ID:B7yeTYC6
シンジ「マユミン。君、変わりたいんじゃない?」
マユミ「…」
シンジ「孤独の安寧に閉じこもって、他人を恐れるばかりの自分から」
マユミ「…」
マユミ「…こうなったの、碇さんのせいじゃないですか」
マユミ「私は最初、ことわったのに。碇さんが無理矢理連れてなんてくるから」
シンジ「そうだね。そこはゴメン。」
マユミ「碇さんが責任取って自分1人で何とかすればいいじゃないですか」
シンジ「ゴメン。それは無理。君の力がいる」
マユミ「全部碇さんの責任じゃないですか!私を巻き込まないでください!」
シンジ「…確かにここまでの事は全部僕の責任だ。けどさ、」
シンジ「ここまで。全部僕は降りかかる危難を全部何とかしてきただろう?」
マユミ「…」
.
571
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:07:47 ID:B7yeTYC6
シンジ「そして君は今回も何とかしようとしてる僕の意思に異を唱えた」
マユミ「…」
シンジ「別に『僕の言う通りにしろ!』なんて言ってない。ただ、自分の意思を示すなら、」
シンジ「袂を分かつなら。そこからは君の選択だ。君の責任だ。君の自由という事になる」
シンジ「その上でこの件から逃げる事、見て見ぬふりをするならそれでもいい」
シンジ「でもさ、いいの?」
マユミ「…」
シンジ「君はきっと後悔するよ。どんな結果に転ぼうとも」
マユミ「…」
マユミ「…」
マユミ「……」
.
572
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:08:44 ID:B7yeTYC6
マユミ「…もし、私が…」
シンジ「うん」
マユミ「…一緒に戦ってくださいって言ったら、力を貸してくれますか?」
シンジ「もちろん!」ニコッ
マユミ「…でも、こわい、です。逃げたいです」
シンジ「うん」
マユミ「ひどすぎる、ともおもいます」
シンジ「うん」
マユミ「…しにたくない、です」
シンジ「うん」
マユミ「けど私1人じゃ無理です」
マユミ「だから、」
マユミ「…」グッ…
.
573
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:09:51 ID:B7yeTYC6
マユミ「私と一緒に、戦ってください。」
シンジ「その言葉を待っていた」ニコッ
.
574
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/11(月) 01:17:41 ID:B7yeTYC6
今回はここまで。本当は今年の1月1日に文章自体は完成していたけど色々あって投稿すんのがダルすぎてこんにちにいたる。すまんやで。
後、この板がもう限界なのも知ってるけど、次スレは今んとこSS速報でやろっかなとは思ってるよ。もし見に来た時に次スレ無かったらSS速報か、普通に検索かけるか、
>>1
のTwitter垢探して聞くなりなんなりしてね!
575
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/04/29(金) 12:16:01 ID:ykYS/Xl.
楽しみにしてるぜ
576
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2024/01/09(火) 22:34:40 ID:GisfYwFI
もう更新されないのかな
577
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2024/01/27(土) 00:13:05 ID:ziNlpqww
>>576
シンジ「んな事ないでぇ」ステップステップ
シンジは何一つ信用出来ない顔でスリックバックステップをしながら言いました。
そうです。シンジは海が見たかったのです。
>>1
だヨ。あいや、しばし待たれよ。
書こうとしてた休みの時に病気とかしたもんで。
あの…もう少ししたら、きっと。
.
578
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2024/05/17(金) 20:38:35 ID:3CAo5m.E
待つぜ
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