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しりとりスレ 第四章
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しりとり
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...嫌な仕事だよな
最も人間染みた『愛』の感情が二人を化け物に変えた
二人を引き裂き滅する以外に幸福に続く道はないんだ
俺たちにとっても、あの二人にとってもな
準備はいいか? ......さあ、構えろ
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ロンドンに飛んでもらうよ
……突然で悪いが、仕方のないことだ
今、世間を騒がす《切り裂きジェーン》
狂気の通り魔を始末してほしいんだ
では行ってらっしゃい――向こうでよろしく
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クソッまたかよ!また海外かよザケんな!
俺まだ学生だぞ!?出席足りなくなったらどうしてくれんだよ!!
毎度毎度拉致紛いのことしやがって……たまには他の奴に仕事回せ!
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精が出るねぇボーヤ?はい、コレ標的と今回の協力者の詳細資料
いやぁ〜若い子は使い勝手良くて助かっちゃうなぁ〜
ほらボヤかなぁ〜い、ボヤかない
ハンカチ持った?パスポート忘れてない?身体に気をつけて、生水飲んじゃダメよ〜?
そいじゃ、ハリキッて〜いってらっしゃぁ〜い
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いらっしゃい、私の庭園へ
うふふ、今度の協力者はとっても可愛い男の子なのね
本当に可愛いわ。食べちゃいたいくらい
ーーあら、冗談よ。そんなに怖がらないで
さて、今回のターゲットの「切り裂きジェーン」
被害者は皆未婚の若い女性ね。どれも腹を掻っ捌かれて中にウサギのぬいぐるみを詰め込まれている
目撃情報によれば、ターゲットは純白のドレスに身を包んだ妙齢の女性という噂よ
そんなに目立つ風貌をしているにも拘らず、警察はそれ以外確かな情報を未だ掴めずに事件は迷宮入りしようとしている……
まぁここまではニュースでも散々騒がれている内容だから、貴方もご存知だと思うわ
ーーそう、察しの通り、十中八九能力者が絡んでいると見て間違いないみたいね
そしてここからが本題よ
……と言ってもまだ日が高いわね
日没に、私の能力で貴方の元へ薔薇の花びらを飛ばすわ
届いたら、またここに来て頂戴。続きを話すわ
……それとも、時間までお屋敷の中でお楽しみでもしましょうか?
心配しなくても大丈夫よ。だってここには私と貴方と私の優秀な番犬ちゃんしかいないのだから
あら? 『身体が熱い』?
うふふ、いやだわ。紅茶の中には何も入っていないわよ……?
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夜が来た……
休憩は楽しめたか? なんてな、お疲れさん
そうだ、君にはまだ話していなかったな
出逢ってしまった彼女と兎のことを
そして5年前の、ある結婚式について……
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転々と移動させられるお前のことは若干可哀想だと思うが、それもここまでみたいだな
――おう。見ッけたぜ、『切り裂きジェーン』
だが知っての通り、俺にできるのはここまでだ。後の荒事はお前頼みってえことで、俺は一足先に日本へ帰らせてもらう!
それじゃあ、無事に帰ってこれたらまた会おうや!
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やっぱ帰るよなー……俺も手伝うぜとか言わないよなー……ハァ
……悪いけどここから先は通行止めだよ、『切り裂きジェーン』さん
大人しく法の裁きを受けるなら危害は……って聞くわけねえよなぁクソったれめ!!
まあいい、アンタを倒して早いとこ帰らせてもらう!
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嘘吐きな満月を浮かべた赤い夜空
楽園を見た彼の落胆は綻びに続く
苦難は幸福へ続く道なのだろうか
階段を転げ落ちた林檎の未来とは
犯人は青い影の中で静かに嗤った
そして立ち並ぶ木々は黙したまま
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間違い探しの答えあわせといこうじゃないか、可愛いレディ?
虚言の夜は既に明けた……もうお前に逃げ場はない
……丸裸にしてやる
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ルートを間違えたエスコートなんて滑稽ね、ミスター?
駄々をこねて自棄をおこした子供みたい・・・・・・可笑しいったらないわ
・・・・・・皮まで剥いたら"オトナ"になるかしら?
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雷鳴を遠くに聞きながら、ただ静かに耳を澄ますんだ
そうすれば、きっと聞こえる。【 】の唄の悲しい声が
君はまだ知らないだろう? 君の周りに渦巻く悪意を
そして、君は直に知るだろう。君の生い立ちと家族の闇を
この月光は謂わば道標だ。行くんだ、朝日が昇る前に
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逃・・そう・・・
・に・間は・・・、援・・救・・無い・・撃手段を失い、食・・・・尽きた
じき・・・・・・・・既に・コは・・・・・・・、私・・・・・・と言うわけだ
せめ・奴・・・しでも道連れ・出来るよ・・最期・で足掻・・・・・が
・・・・・・の鍵を遺して逝く
こ・手紙・読んだ者・・・か託したい、どうか・・・・・・
どうか――
(血染みやカビや虫食いだらけで大半が読み取れない)
―――”ボロボロの手紙”と”錆び付いた鍵”を手に入れた
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大金と引き換えに手に入れた首飾り
有する呪いの名は《晩餐》
いくつもの魂を平らげた赤紫色
葡萄酒のようでいて時に揺れ動く
『あの男』を殺めた輝きだ
おっと、話はまたにしようか
朝には着いていなければ
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バスがトンネルを抜けるとそこは魑魅魍魎の世界でした
……ここどこー!?
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ここまで……か
私、頑張ったよね……
もう、休んでも良いわよね……?
貴方……これで……やっと……傍に……
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人間の喜怒哀楽ってのは面白いモノでな、隠す事は出来ても抑える事は出来無いもんさ
だから付け込まれる・・・簡単に利用される
一番効率的なのは『怒らせる事』だ、怒りを隠したフリ・冷静なフリをしてても無駄さ
自分が利用されてる事にも気付けずに、ただただ滑稽な喜劇を演じてくれる
ふふっ・・・あとは黙ってみているだけさ
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あげんなカス 殺すぞ
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さあ、宴の始まりだ!
【男は椅子に腰掛け、手を広げ天を仰いだ】
唄え踊れ血よ泣き叫べ!
この街はやはり素晴らしい!嗚呼!素晴らしいよ!
この街の住民は毎日毎日殺し殺され騙し騙され!
そして血を流し、死ぬ
【男は”玉座”に腰掛け、手を広げ天を仰いだ】
【男は机の上のチェス盤と駒に手を翳し滅びの唄を叫んだ】
ポーンはナイトとビショップに殺されナイトとビショップも殺しあう!
そしてクイーンは野垂れ死にキングは帰りを待たず崩れ去ったルークを見つめる!
【神は”玉座”に腰掛け、手を広げ民を見下す】
【神は机の上の”世界”と”民”の上に手を翳し命と裁きを言い渡す】
【神は”世界”の上で”民”を動かし”運命”を告げる】
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ルパン三世だと? ふざけるな!!
そんなバカげた話を気にすることはねえ
ただ粛々と仕事を進めるだけだ
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だまれ!ルパン逮捕こそ最優先事項だ!ルパーン待っておれ!その腕に手錠をひっかけてやる!
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ルパンでよぉ…お馴染みのあの曲が始まるとこでルパンザサードって言うところ、あるだろ?
俺さぁ、あれちょっと前までルパンルパーンって言ってるもんだと思ってたんだよなぁ
それをこないだあの女に言ったらなんて言ったと思うよ?ビックリしたぜほんとにアイツときたら…
…あン?そもそもあの女って誰かって?そりゃあれだよ、ここにアンタを連れてきた女さ、クソ無口のな
あの女ってのがまたどうしようもねえ根暗でよぉ、たまんねーぜまったく
なに話しかけても「そう…」だの「ふぅん…」だのそればっかりだぜ
コンビを組まされてる俺の身にもなれって話だよなぁ、ったくよぉ
それでアイツの能力がまたおっかねーのなんのって、よく生け捕りで済んだねアンタ
…あーそんで何の話だったっけか?…もういい?そうかいそうかいそりゃ失敬!
しかしあれだねアンタ、意外と胆が座ってるねぇあんまり動じてねえし
こういうのは慣れっこかい?まだわけーのに大変だねぇ、カワイイ顔して経験豊富とはいやはやまったく
経験豊富と言やぁこないだ行った店のネーチャンがまたなんとも…
…ん?うるさいかい?こりゃ重ねて失敬!相棒と違って俺はお喋りでなぁ、ついつい
まあなんだ、これからアンタの行くとこはちょいとばかり…いやいや、かなり異常なとこでな
まともに人語を話せる奴の方が少ないから、今のうちに喋っといてやろーかとねぇ、へっへっへー良い奴だろ?
…そうでもない?あらら、こりゃまた失敬
アンタどっちかっつーと相棒との方が合うかもなぁ雰囲気似てるぜ、猿ぐつわしてるから無口だし…関係ない?やれやれ
…そろそろ着くかな。ようこそ地獄へ、シャバとはしばらくお別れさ
生きてまた会えることを楽しみにしているよ
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ようこそ【此処】へ!
「遊ぼうよ」【楽園(パラダイス)】!!
胸の【林檎(呪い)】はそのままに!!
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人間?ハッ...下等生物が何を...ッ!?
貴様・・・まさか・・・能力者か!!
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怪力だけが取り柄だがはたして能力者と言えるのだろうか
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哀しきかな、それを人は身体能力と言ふ
だがそれも常軌を逸してしまえば異能の範疇よ
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よくあるよくある
でもすぐに異能判定するのってすっごく失礼だよね
私はただパンゲア大陸を殴り割っただけなのに、それだけでバケモノ扱いだよ?
あの時は皆似たような事出来てたじゃん、酷いよー
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よく考えてみろよ
俺の友達なんか2光年離れた位置から太陽を衝撃波で真っ二つに出来たんだぜ?
なのに今となっちゃあ銀河吹っ飛ばしただけで異能判定だ
時の流れっちゅーもんが無いのか、彼奴らは
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はっはっはっ
それはまた痛快な。良いだろう、お前をカライパラ帝国防衛軍に任命する
励めよ、人間
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ンデンデキが囚われし鈍色の檻
ある沼の主たるあの生き物を助け出すのが今回の仕事だ
さあ、コンゴに飛んでくれ
なお、無事に終わればバカンスが待っているから楽しみに
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憎たらしい!ほぉ〜んとイヤミだと思わない?コンゴだかコングだか知らないけど
こんな未開のジャングルに放り込んで、馬鹿みたいに大きな水溜りにいる阿呆みたいに大きな金魚捕獲任務?
冗談じゃないよね!なぁにが「バカンス」よ!なにが「お楽しみに」よっ!!
不快指数MAXの蒸し暑い密林で何をどう楽しめって言うの!!!?
っていうか、妨害がいるなら先に言いなさいよ!後から後から次々ワラワラ・・・
異能者ならともかく・・・なんなのこの気持ち悪いヌメヌメオバケ達!
あぁもう熱いわキモいわ臭いわウザいわ・・・・・森ごと焼いてやる!!!!
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ルクセンブルク行きを断ったばっかりに……チクショウ、ついてねえ
おい違うぞ、金魚じゃねえ。まあどっでも良いがなぁ
ってお前バカか!? 俺がいるんだ忘れんな!!
こんな場所で死にたくはねえ!!
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え...あぁ、もう彼奴は末期だ、気にすんな
っつーか、案外こういう場所もいいもんだぜ?
ほら、さっきそこで取った毒入り果樹やるよ
あ?あぁ、大丈夫大丈夫
致死量は0.002mgだから
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楽な日々はもうとっくに過ぎた......
俺が【その能力】に目覚めた頃からだろうか、いつからかこの世界の全てが自分に対して敵意を向けてくるのだ。
永遠に続くであろう、戦い抵抗しなければいけない日々の夜明けなのか
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かもしれないな
だが、それは夜明けじゃない
これはーーーー沈み行く希望の陽の紅さよ
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宵の訪れは物語の幕開けを告げる
物陰に潜むは狂気か殺意か、あるいは*鼹*
いずれ死する雛鳥、やがて生まれる老鳥
星屑を宿した少女の歩む道は何処に続くのか
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夜、か……
こんな冥く悲しい日には、相応の舞台が必要だ。そう思わないかい?
希望なんてとっくの昔に地平線の向こうに落ちていったじゃないか。そろそろ現実受け入れなよ
じゃあ僕が奏でる君のレクイエムと、目も覚めるような君の悲鳴のボーカルで一緒にデュエットを楽しんでもらうとしようか!!
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被ったのに語尾は同じ。計画の進行に何ら問題は無いな
むしろ外的要因の意図を感じる... 警戒は怠るなよ
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弱いが故に死した少女は、夜な夜な街をさまよう……
彼女が力を欲するならば、アレはきっと応えるのだろうね
しかしその事はきっと、彼女に更なる苦痛を味わわせる
アレと関わって幸せになる……そんな事、ありはしないのさ
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さぁどうだろうね?
幸せなんて人それぞれなものだから
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ライカンスロープ…ああつまり、人狼が今回の君の標的だ
君の実力なら、油断しなければまったく問題になる相手ではない
だが心してかかりたまえよ……慣れ始めが一番怖いのだからね
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猫野郎め……
オレはあの人の忠告を理解したつもりだったが、違った!
最後の最後まで気を抜くなと……お前のような裏切り者に注意しろと、そう言っていたんだ!!
慣れたからこその気の緩み、そして打ち解け始めた故の油断……!!なるほどよく当たってやがる!!
自分の甘さと未熟さを思い知ったところで、猫野郎……お前を捕らえてやるぜ
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絶対出来無いって断言してあげる、キミにボクは捕まえられない
そもそも『捕らえてやる』なんて言ってるうちは、キミの反省も見当違い
甘さ・未熟さをまだまだ自覚できてない証拠だよね
裏切られたワケじゃないんだよ、キミは最初からただ利用されていただけ
最初から最後まで、気を抜きっぱなしだっただけさ
優しいキミを傷つけるつもりは無かったんだけどね、ごめんね?さようなら
どうかボクを『捕らえる』なんてやめて欲しい・・・
ボクはキミを『殺す』ことになってしまう
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うるせぇなぁ ダラダラダラダラ耳障りな御託並べやがってよ
ヒハハッ…それとも何だ?それは遺言か何かか?悪ぃけどあたしはそんなの聞いた所で手加減するつもり無いし、そもそもあたしはあんたをブッ殺しに来てんだ 手加減なんて元からありえねぇんだよ
……つい長く喋っちまったなぁ あんたのが写っちまったみてぇだ
ヒヒヒッさぁて…そろそろ始めるか
あたしをがっかりさせんなよ?
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よせよタ〜ヌ〜キ〜くん
君はただの付き添いで、戦いにおいては見物人だと言ったろ?
激情か、悪くない。しかしそれを上手く使えないのは駄目だね
先輩として、そしてこの状況に陥ってしまった責任の一端を背負う者として教えよう
僕らの能力は自分自身。さ〜あ、逆転への一歩を踏み出すとしようか
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神様にすがっても「大逆転」は起きねえんだよ
自分のチカラで逆転の扉をこじ開けない事には始まらねえ
...そうだろう?
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うむ
奇跡というものがあるのなら、自らの手で掴むのみよ……
ここが運命の分かれ道なのだろう
私はまだ死ねん、故にもがく
さあ行くぞ――決戦だ
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だから何度も言わせんな、仕切るのは俺の仕事だろうが
...まぁ、今更そんな野暮も言わねえよ
さて...んじゃあ「奴」に一発ぶちかましてやるか!
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勘弁してくれよ……俺は猫がどうとかって聞いたから付いてきたんだぜ?
ところがどうだよ、ありゃあ猫ってえより――獅子、っつーんじゃねーの?
ああ分かってるよ分かってる、俺だって今更逃げたりしねえって! 流石に0.5発くらいはぶちかましてやるっつーんだ!
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代表すべきは安寧、人は安らぎを求め手に入れると、それを壊したくなる
折衷すべきは時間、人は間隔を正確に感じ取ることすらできない
公聴すべきは啓示、人は聞いていても目と釣り合わなければすぐに忘れる
全く、人間は単純ンンンンなものよ
我の胃の中の「猫」、捕っていけるのなら行くとよい
しかし、貴様達に我の腹を切り裂けるだろうか?いや、できないだろう……!
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運命が……今、変わる
ヒヒヒ……すべてはボクの思惑通りだ
しかし彼等には感謝しなければならないな
ボク一人だけでアレを破ることはおそらく不可能だった
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多分、ここまで来れたのも貴様らのお陰なのだろう
感謝する
だがここからは別問題だ、私の目的を遂行するには貴様らは邪魔になる
私の存在は、この世に残してはいけないのだよ
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夜は嫌いですよ
今回は相手が相手だ、態々こんな時間に動くことも無いでしょうに
ええ分かってますとも、ちゃんとお守り致します
…噂をすれば、ですかね
少し下がっててください先生
‘6秒’で終わらせます
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素晴らしい!!
と言いたいところなのだが……残念、惜しかったねぇ
有言実行、見事な‘6秒’だったのは褒めよう
しかしその後だ……戦いを終えたほんの一瞬、‘7秒目’に気を抜いたね?
背後に迫るボクに気付いたのは大したものだが、それでは遅すぎる
まあいい、今日のところは命までは取らないでおくとしよう
さあ【先生】、行きましょう
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憂さ晴らしに一肌抜いでやるか...
あ?戦えるのかって?
お前らには言ってなかったっけ?あぁ、そう、じゃあ今言おう
かつて龍神を制したとされる伝説の部族
その伝統を引継ぎ今尚戦闘術を磨き続ける「後継者」
ーーーーそれが俺だぜ?
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絶対に負けない……負けてなんて、やるもんか
「受け継ぐ」お前なんかに……! 「昔の誰か」に「与えられた」お前なんかに!
「奪い取る」僕が負けるもんかッ――僕には「今」しかねーんだよぉお!
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おっちゃん、酒!
今日は思わぬ収入が入ったんだ、だからとびきり良い酒を頼むよ
あーそうそう。それとな、おっちゃんの『武勇伝』だけどさ
今日の俺はめちゃくちゃ機嫌が良いからな、酒の肴に聞いてやらないこともないぜ
……イテッ!
だからデコピンはやめろって言ってんだろ!
イタタタタ痛い痛い!
調子乗ってたのは謝るからさ! こんな狭いところで能力使うのは反則だろ痛い痛い痛い! ごめんなさいー!
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――意味がわからなかった
俺と奴は偶然に出逢い、視線が合った
その瞬間だ…その瞬間、俺の左腕の肘から先は宙を舞ったんだ
無我夢中で逃げだすしかなかったが…奴の酷く冷たい目は今でも脳裏にこびりついている
俺はな、お前に忠告しに来たんだ
俺の能力でさえ反応できなかった奴の能力…スピードだけじゃない、何か秘密があるはずだ
本当は戦ってほしくないが、行くなら止めはしない
たが頼む…命だけは、散らさないでくれ
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レズビアンだそうだぜ?あのメスガキはよぉ
まあ、思春期ってのは同性愛に走りやすい時期でもあるっていうけどなぁ
同性愛者ってのはなぁ、異性愛者よりも強い愛で結ばれてるらしいぜぇウップ
本能の性欲を潰すほどの強い異性への嫌悪かもしくは愛する人間そのものを愛しているのかねぇ
まあ、俺はホモじゃないからまったくわからねぇけどなぁ
一番可愛い年頃のメスが深く戯れあうってのはそれはそれで華があるんだぜぇウップ
そしてその華をかたっぽ摘み取ってしまえば……それはそれで、新しい黒い心の華が咲くぜぇ
どう見てもお互いに依存合っちまってるからなぁ
ちなみに俺はホモじゃねぇぞぉヒック
まあ関係ねぇったらねぇ
だが周りから固めちまって肝心の正々堂々の戦いが腐れちまったらそれはそれで面白くねぇ
あのなぁ、オスガキよぉ
あのメスガキの強さが速さなら、お前の強さはなんだぁ?
その拳は何を強くしてきたんだぁ?スピードかぁ?手数かぁ?硬さかぁ?
違うだろぅ?お前の強さはパワーだろぅ?
一度パワーで叩きのめすと決めたんならなぁ、パワーで突き通すんだよぉ
それが男の道ってモンだろうよぉヒック
女みたいなひっちゃかめっちゃかとっかえひっかえじゃない一本道なんだよぉ
左腕がなんだぁ?それは利き腕じゃないだろぉ?たたえかえんだろぉ?
行っちまったアイツのこと、気になるんだろぉ?ウップ
アイツだけでお前の歯が立たない奴に勝てると思うかぁ?ウップ
あん?ウルセーなぁ、俺はホモじゃねーよぉチクショウメ
飲みたりねえぜ、ガキィ
ちょっと酒買ってきやがれってんだぁ 「例の廃空港」までなぁ
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アンタも変わったよなぁー
あ、もちろんいい意味だぜ?
丸くなったっつーか……
さてと、オレもぼちぼち出るぜ
アイツらだけじゃちょっと心配なんで仕方なく、な
ああそうだ、訊き忘れてた
アンタあれだよな、ホモじゃねえよな……?
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何言ってんだよ、ホモなんか居る訳ねえだろ
そりゃあこんな所に居る確率もゼロじゃあないがな?そりゃあ警戒しすぎって奴だ
はっはっは...さて、本業に移るか...
兄ちゃん、ここら近辺で出る「幻獣」の噂...聞いたことあるかい?
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良いぞ…極めて順調に成長してくれている
一昨日の実地試験の傷も完全に癒えた
…あの愚かな能力者共を叩き潰す日も近い
あれを通じて漏洩させた名は…そうそう、「幻獣」だったか
くっくく、皮肉な物だ
奴らが最後に見るのは醜い化物だと言うのにな
-
何が醜いものか、コレだから美学を理解しない戦闘屋はイヤだと言うのだ
外見の醜美なんぞクソの役にも立たない価値観でしか無いと言うのに
『最強の能力』という子供の妄想にも劣るモノ
『本能を持たない獣』という矛盾に満ちたモノ
食事を摂る必要も無く、疲れを感じる事も無く、繁殖すらしない生物
解るかね?アレは兵器を超えた生命であり、神を超えたシモベなのだ
まぁどうせカケラ程も理解しないのだろうね、だから戦闘屋はイヤだと言うのだ
無駄話は終わりだ、早くアレの準備を再開したまえ
次はどんな負傷も瞬時に回復出来る様に・・・そもそも傷を負わないように・・・
まだ育つよ、もっと育てるんだ・・・馬鹿馬鹿しい妄想の様な『最強』にいきつくまで
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でも残念ね
それは儚い幻でしかないもの
ほら、もう死んじゃったわ
所詮は幻想よ……現実との境界を壊すことなんて、できはしない
さあ、次はあなたよ
これかr…………えっ……??
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ッ――!!
(なんてことだァ……あの子は死ぬゥ
あの女に気付かなければァァァ間違いなく殺されるゥ!!
だがしかしィ……私には何もできはしない……
許してくれェェェ)
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ぇ?あのヘタレバカ?ふふっさぁねぇ?まぁたいつもの悪い病気じゃないかしら?
油汗ながしながらガタガタ震えて、ブツブツ言ってるだけなら只のヘタレなのにねぇ
ふふっ・・・アレはヘタレな上にバカだからねぇ
ぇ?決ってるでしょぉ、バカ迎えに行くんだよ
どーせベソかいて鼻水まみれのバカ面で戦地を引っ掻き回すだけなんだから
ふふっ・・・アレはバカだからねぇ・・・ホント
-
兎にも角にもやる事は決まっているんだろう?
さぁ、あのバカを迎えに行ってやろうじゃないか
あの引っ掻き回し方は奇跡の所業だと思うけどねぇ、私は
-
ははははは! なんだてめえら……あれを迎えに来たのか!?
あのザコを!? あのバカを!? あのゴミクズをか!? わざわざ!? そりゃあ実にご苦労なことだなあ!
いや、本当にご苦労様だ――頼むから、お願いだから、早く連れて帰ってくれ。あれは東に向かったぞ
あれのせいで俺様の計画が滅茶苦茶だ、……そもそも俺様、とっくに死んだ筈だろうが!?
あれは一体なんなんだ――何がどうなったら、こんなバカなことになるんだ!?
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誰も知らないよ、アイツがいったい何なのかなんて
でも、アイツがどんな奴なのかはよく知ってる
遠慮なく連れて帰らせてもらう……じゃあな
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なんという能力……
これが【主人公補正】の真の力なのか
負けたよ……これはオレの完敗だ
そして認めてやるよ、お前の意思を
さあ、ハッピーエンドを持ってこい!!
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色々あったけど、俺達は今日も元気だ』・・・って、何コレ?
事実を正確に伝記するようにって言ったよね?コレじゃ子供の日記以下じゃないの
分かってるの?史実を残して冒険譚として語り継がれたり伝説になったりするかもしれないんだよ?
馬鹿にしてるの?それともキミが馬鹿なの?あぁ、馬鹿だったね!!!この馬鹿っ!!
こんなちょちょいのちょいの御茶の子さいさいで締めくくれるワケないでしょ
キミが見て、感じて、考えて、出会って、戦って、別れて、創って、壊して
歩いて、走って、転んで、戻って、喜び怒り哀れみ楽しみ、泣いて笑ってきた事を
そっくりそのまま振り返って全部書くの、全部!そう、ぜぇぇぇぇんぶ!!!
・・・足りるワケないでしょこの馬鹿っ!!!やりなおし!!!
最初っからやりなおし!!!!
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信じられるかよ?あれで冒険家だからな?馬鹿で阿呆でどうしようもない、一番頼りになる奴だ
まぁ、あれじゃなきゃ無理だったろうな...俺ら全員纏めて、笑って泣いて叫んで、引っ張ってくれるのはいつも彼奴だよ
ったく...俺の人生丸々ひっくり返しやがって...来世で彼奴を...いや、来世も同じ結末しか見えないな、こりゃ
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役者はこれで揃ったな
お前達にはこれから半年に渡って、ある『ゲーム』をしてもらう
なに、簡単なものだ……殺しあえ、能力者
最後まで残った一人には、私の【能力】をくれてやろう
うん? それはならん……降りることは許されない
ふむ、そうだな……お前は真っ先に脱落しそうだ
それではまた逢おう! おもしろくなることを期待しているぞ
-
存分に愉しむが良いさ...んでもって俺がそのチカラを手にいれてやる
精々嘲笑いながら見物してろ、大虐殺(ジェノサイド)ショウ・タイムだ
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ダメだ、ゾッとするほどつまんねー催し物だ
何番煎じだっつーんだよ、オリジナリティはどこへいったんだ?
それにあの気取った態度……ハンッ、バカらしい
とりあえずある程度人数集めてあの主催者フクロにするぞ
殺し合いよりは狩りの方がまだ見れた遊びになる
-
ルールの一つや二つあった方がゲーム性があって面白いのにただ殺し合うだけなんて本当つまらないわね
…まぁいいわ 狩りの方が確かに楽しいだろうし何だったら殺さないでルールを決めて貰った方が…フフッ…死と隣り合わせのあのゾクゾクした感覚を更に、甘美に味わえるわ……
フフフッ…いいわね……フフ…
-
…ふざけてるワケでもナメてるワケでもないんだけどね、ただ思わず笑っちゃうよね
だから、楽観や余裕じゃないってば…むしろ強敵揃いだと感じたから楽しみで楽しみでしょうがないの
ねぇ、キミも分かるでしょ?だからこうやってわざわざお飾りの芝居じみた『開会式』なんかに出席してるんでしょ?
…そうだね『主催者』を狩るのも面白そうだし、ルール通りに『参加者』と踊るのも面白そうだし
キミはどうしたいの?あっその前に、一応始めましてのゴアイサツ?よろしくね?
ところで、キミの【能力】は?・・・うん、そりゃ教えてくれないよね、そりゃそーだ
もう一度聞くけど、ねぇ、どうしたい?今すぐここで殺りあうの?あたしはどっちでも良いの
だけれど、どのみちキミとは一度殺りあってみたいなぁ・・・ねぇ・・・
―――うん、そっか
-
可能性が溢れるこのルールにケチばかり付けやがる
ルールが無いのがルール……そりゃつまり何をしてもいいっつー事だ
すばらしいじゃねえかよ……しばらくは退屈を忘れられそうだ
おっと悪いな、チビの嬢ちゃん
俺とお前じゃロクな戦いになりゃしねえよ
他を当たってくれや
-
やいのやいの言わへんの
あんまりいちびってるんが危ないんやよ
ちょっとは落ち着いたらどうや
まあ言えることやあらへんけどさ
-
sage忘れた
すまん
-
さてさて、早速だが仕事の話に入るとしよう
いつもの通り、今回も突然でスマンねぇ…フフッ
失礼、それではお三方にはスウェーデンに飛んでもらおうか
詳細は追って伝えよう……ほら、必要なモノだ
期間はちょっと長めの5ヶ月だ、頑張ってね
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願ったり叶ったりだぜ全くサイコーだね!軽ぅいお使い感覚のスウェ〜デンでお仕事!
ちょっと前まで密林に飛ばされてたと思ったら、帰ってきた途端にまたお仕事!
例によって『詳細は追って伝えよう…』カーッ、流石は我等のボスだ!ワクワクドキドキのお楽しみってワケだな?
そして今回のビックリアイテム!こりゃなんだぁ観光ガイドかな?あぁっ!これはルーン文字だー!!
こりゃぁ役立ちそうだぞー、北欧神話レベルで小洒落たトークも出来ちゃうワ
しかも一緒に行くのは例によって"楽しく愉快なお友達"とはネッ!!!
・・・誰かぁ・・・いっそ殺してくれ
-
連絡が途絶えて三ヶ月……流石に死んだか
-
勝手なこと言ッてんじゃねえよ失礼な
この通り生きてるぜ〜ピンピンしてるぜ〜?
たしかにここしばらくほとんど眠ッてねえが元気そのものよォ!
まあもッとも? テンシょンは妙だがァな! ヘイ!
あ? なぜ仕事の途中で帰ッてきたか?
……続行は不可能だと判断したからだ
俺の武器を見てくれよ――粉々だぜ、チクシょウめ
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メッタメタにされて帰ってきてやんのー!
キャハハハッだっせぇ〜
そんなに厳しかったのぉ〜?今回の任務?
それにしても行く前はあんだけ威勢張ってた癖にこんな泥だらけでくっさい姿で帰ってきちゃったんだもんね〜恥ずかしい〜
ボク?行くわけ無いじゃん
ボクみたいな可憐で可愛らしい女の子はここでお姫様して周りからちやほやされるのが一番良いのさ!
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さえずるだけでずるやすみ?お守りされるままひきこもり?
一生懸命精一杯、命をかけて戦ってきたヒトを笑っちゃダメでしょぉ
ホラごらんよ、自慢の武器は壊れちゃって、文字通り『顔に泥を塗られて』命からがら逃げ帰ってきたんだよ?
大変だったんだよ?頑張ったんだよ?・・・でも失敗して帰ってきたんだよ?
ホラホラ、ちゃんと労って!慰めて!命からがら敗走してきたのがどんな気持ちか聞いてあげないと!!
アタシ?勿論無理だよ!いぃっつもキミに子ども扱いされてるアタシだよ?
そのキミが『続行は不可能だと判断した』んだもの、出来っこないよね?そうだよね?
あぁ大変、お顔が真っ赤!プルプル震えてどうしたの?熱でもあるの?疲れたんだよね
ホラみんなも見て!ゆーかんな戦士サマが具合悪いの、急いで看病しなきゃ!!
ベットに連れてってあげるね、ふかふかふわふわの天蓋付きが良いよね、レースのカーテン付きの
ねぇ!お人形さんは?ぬいぐるみは?子守唄いる?そうだ!お菓子とお茶も用意しなきゃねぇ?
ねぇねぇ、頑張ったんだよね?お疲れだよね?たぁ〜っぷり労わってあげるからねぇ〜
あっは・・・あははははははははははは
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ハラキリ・セップクとやらをこういうときに男がするべきだというのはミヤモト・ミュサシの格言だよ
こちらには君の代わりなどいくらでもいるのだから……と、言いたいところだが
君にはまだ利用価値がある、アイデンティティがあるからだ
さあどうだ、次のミッションで汚名挽回をしてみる気は無いかね?
ああ……心配ない、この生意気ちゃん共にはしっかり「御仕置き」をしておくからご安心したまえ
「センセイ」もこちらに向かっている……そういえば、「センセイ」が君は苦手だったかな?
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なかなか性格が悪いよねぇアンタたちって
よくもまぁ、そんなに小さくて可愛い口から皮肉や嫌味が次々と
姦しいったらありゃしないわ
まー、かく言う私も人のこと言えた義理じゃあないんだけどね。くくく
あー、そこで涼しい顔してるアンタもよぉ
どーせ無理難題無茶苦茶吹っかけようって魂胆よね
助け舟どころか泥舟よ。あの子も分かってるだろうけど
あーあ気の毒ね。顔真っ青
……は? 私が変わるわけないじゃない
完全に他人事だと思ってるからこういうこと言えるのよ
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よしなよみんなー
明日は我が身だよ?こういうことって
それをネタに笑うなんて良くないと思うなー
ところで『お仕置き』についてなんだけどねー
内容によっては是非とも見物したいんだけど!
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どうっでもいんだよ! そんな些事は今関係ねえだろ!?
「センセイ」が来るんだぞ!? 今すぐお茶菓子を用意すんのが最優先だろうが、馬鹿かゴミども!
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どうも近頃、ここの奴らはタルんでるようだな
まったく情けないぜ
まあ、俺が言うのもなんだけどよ…
さっき連絡があってな、『センセイ』は少し遅れるそうだ
用件も聞いたぜ?
例の【扉】についてだ
気合い入れないといよいよヤバいぜ?
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全部? 全部乗ったの?
ほらほら、ぐずぐずしてると「崩壊」に巻き込まれちゃうよっ
あぁ、そこ押しちゃだめ。この荷車狭いんだからさ……
……よし、じゃあ私は最後の見回りに行ってくるからね
大人しく待ってるんだよ?
***
はぁ……世界が崩れてなくなっちゃうなんて聞いてないよ
現代の魔法じゃ世界の維持はとてもじゃないけどできそうにないし
そもそもあんな荷車に防御魔法をかけた程度で「崩壊」なんて乗り切れるわけがないんだ
それならば……どうせ皆死んじゃうなら……
せめて、一緒に手を握って、苦しまないように
あぁ、空が白いなぁ……
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ぁあ?世界の崩壊を何で起こしたかって?
そりゃもうこの世界が寿命だったからさ これ以上無理に長生きさせてもどんどん世界全てが衰えて苦しみながら地球の動植物と共に死んでいくだけだ
だから安楽死させた それだけのことさ
それが私の仕事、役目だからね
大丈夫 この世界は死んでしまったが、また暫くすれば新たな世界が芽吹き始めるさ……ほら…
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…楽園の住人、最初の挑戦者…第一歩を踏み出す者…
貴方と貴女はそう、他の生物とは違うんだね、それは大切な心だよ
ケケ…それはね?『知恵』や『欲望』と言う心さ
気になるんだろう?この実が…あぁ、他の生物達は気にする事は無いよ
貴方と貴方だけ、これは『早い者勝ち』と言う規則さ
お食べよ、さぁ・・・美味しいから・・・きっと、とても美味しい
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生きとし生けるもの全てにその機会は与えられなければいけないだろう?
だからね、ボクは「今は」そんな利権を必要とはしていないんだよ
赤く紅く熟れた甘い果実を口にするのはどんな異形か... ボクはそれを観るのが楽しみで仕方がないんだよ
そんなことをしたら先を越される?僕の好奇心の前にはその程度の誘惑は無力だって
いつだってボクはオブザーバー、空を見上げ流動的な変化に思いを馳せるスターゲイザーさ
君だって同じ、争う様を見て楽しみたい...そうだろう?『蛇』よ
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【宵の楽園 求める者達 観る人影】
彼らには見えているのだ、その姿がはっきりと
彼らは感じているのだ、心から欲するその存在を
それが水月鏡花とも知らないまま、崩壊と再生を繰り返す
こんな無駄を幾度も幾度も――「待て、そしてあれを見ろ」
あれは……『方舟』か……!?
【曙に現れたる白銀 始まりより前の出来事】
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塔を建てろ! 天に達する無限の塔を!
あの屈辱を忘れるな! 神への怒りを忘れるな! 決して赦すな、赦してはならぬ!
我らは一つ、祀ろわぬ民、神の首輪を千切るもの!
手を伸ばせ、拳を握れ、突き上げろ! 神の門を抉じ開けろ! 神の鼻ッ柱を殴り付けるのだ!
我らは一つ、「人間」なり――さあ、塔を建てろ! 天に達する無限の塔を! 復讐の塔を天まで伸ばせ!
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成長したものだ…素晴らしいと喜ぶべきか、鬱陶しいと嘆くべきか、はてさてどうしたものか
…なるほど「一つ」の人間か
…それとも「幾多」の人間か
お前達に更なる『知恵』と『欲望』を与えよう、これは褒美であり天罰だ
自分と他人を感じるのだ、それは言葉であり文化であり容姿である
一つではなくなった「人間たち」よ、お前たちは再び同じ方向へと登れるのか?
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還らざる過去は、然し現在へと再び現れるだろう
「物語は繰り返す」……これは私の曾祖父の最期の言葉だ
逸早く備え、そして迎え討たなければ……!!
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万物流転せし混沌と清浄入り交じる空間に漂う少女は涙を流す。
紅であり紫色、白であり黒の世界に誘われた筈の招かれざる客は虚空を引っ掻き元の安寧を求めた。
有るべき場所へ、在りし日の刻へ。されど無関心で残酷な空間はそんな彼女に見向きもしなかった。
彼女は求めた。藻掻けど進まぬ虚ろな世界に羽音響かせる為の翼を。
彼女は求めた。流れた涙を掬いとり拭い上げる柔らかな者の存在を。
彼女は求めた。想う幸福を虚像であれど延々と投影し続ける空間を。
そうして彼女は手に入れた。静と動、孤独と他者。相反する性質をただ己の保身のために。
そうして誰にも見えなくなった空虚を漂う彼女の姿。その碑に刻まれた未来はありありと過去を映し出していた。
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