レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
しりとりスレ 第四章
-
しりとり
-
還らざる過去は、然し現在へと再び現れるだろう
「物語は繰り返す」……これは私の曾祖父の最期の言葉だ
逸早く備え、そして迎え討たなければ……!!
-
万物流転せし混沌と清浄入り交じる空間に漂う少女は涙を流す。
紅であり紫色、白であり黒の世界に誘われた筈の招かれざる客は虚空を引っ掻き元の安寧を求めた。
有るべき場所へ、在りし日の刻へ。されど無関心で残酷な空間はそんな彼女に見向きもしなかった。
彼女は求めた。藻掻けど進まぬ虚ろな世界に羽音響かせる為の翼を。
彼女は求めた。流れた涙を掬いとり拭い上げる柔らかな者の存在を。
彼女は求めた。想う幸福を虚像であれど延々と投影し続ける空間を。
そうして彼女は手に入れた。静と動、孤独と他者。相反する性質をただ己の保身のために。
そうして誰にも見えなくなった空虚を漂う彼女の姿。その碑に刻まれた未来はありありと過去を映し出していた。
-
たまたまだったんだ
偶然だったんだ
でもそんな偶然がこの世界の始まり
この世界が遥か彼方の終焉へと動き出した始まり
生きとし生ける者は生まれた瞬間から死に向かって歩み続けている
それは世界も人間も同じ
どう足掻いても変えられないこの世の理
“それ”を変えようと幾人も闘い続けてきたが未だ叶わず、限りなく“それ”へ近づいた者にはそれ相応の罰が与えられた
それがこの俺
禁忌の扉を開き神をも殺そうとした者の末路
この世界が終わるその時まで永遠をこの暗闇で、孤独でこの世界に干渉も出来ずここから見ながら生き続ける呪われた守り人
…だと思っていたが…あぁ…安心したよ…この世界も人間も全く変わってない…ここまで来れる実力を持った途方もなく愚かな人間が居るとは
まさかこんな日が来るなんて夢にも思っていなかった…あぁ…これであいつに会える……
そうだな…ここでの暮らしも、まぁ…1万年もすれば慣れるぜ
じゃあな…次はお前だ
-
断片は流れ、いずれ喪失へと辿り着く
歴史という舞台に現れざる人々も儘に
百有余年の長きに渡る戦いすら、その者にとっては瞬間
記録は僅か数行、されど其処には多くの命が今も息づいている
今宵、御覧に入れよう
如何にして彼等は滅んだのかを
そして君達は得るだろう
選択すべき何かを……
-
を、ヲ、ヲ……まったく、難しいモノを寄越してくれたね
まあいい……さあ君達、【しりとり(アソビ)】の続きを始めよう
-
うむ、御苦労…いや、実際処理に困っていた案件でね
流石と言うべきかな?見事な対処だ、あとはゆっくり休んでくれ…
…と、言いたいところだが…例によってまた飛んでもらおう
では、続く詳細は係りの者から聞くように
-
日本の皆さんオッハヨウゴザイマーース!!
資料はー読んでいただけましたかー?
今回は私と一緒にサンフランシスコですよー
三名募集しまーす!
悪党共を蹴散らしたい方、チャンスですよーマジで!!
-
で?なんでそれをボクに言う訳?
遠征はあの脳筋ゴリラとか厚化粧ババアに頼みなよ
別に悪党共なんてどーでもいいしボクはここでスイーツでも食べながら雑誌を読んでのんびりしてたいんだよね
ほらほら分かったんならさっさと消えてくれない?そろそろ頼んだ某会員制最高級洋菓子屋のクッキーが届く頃なんだ…………は?あげるわけないじゃないか!早く出てけ!!
-
けしからん事ですな、まったく
我々の存在意義と使命を忘れたのですかな?
その様に怠惰で自堕落な生活を続け
恥ずかしげも無く傲慢なままに振る舞い
強欲を堪えず勝手放題
日々を暴食へと費やし
気に入らない事は、憤怒を隠さず喚きちらし
かと思えば、凱旋した同輩を嫉妬し凶弾し
挙句、その扇情的な格好で他者を色欲の虜にし、篭絡する始末
嘆かわしい、実に嘆かわしい…さぁおいでなさい、此度の出兵は貴女も連れて行って差し上げよう
元より貴女の"能力"は非常に稀少で有用だ、たまには活用するのです
そして願わくば今一度使命をそのだらけきった性根に刷り込み
普段の行いを省みて、後悔し、反省し、改善し、これを期に今後の身の振り方を改め――
-
目くそ鼻くそを笑うってこういうことだね
同じような能力もって同じようなことしてるくせによくいうよ
ほんと、頭悪いんだから、人間は
おっと?やめてよ?私はただの「お掃除便利ロボット」なんだからね?
しかも高いよ?めっちゃ高いよ?ね?この館の『あるじ』が怒るよ?
とりあえずお前とそこのチビと、そこの『ヒツジ』!サンフなんとかに行けばいいと思うよ!
私はここでお掃除してるから!『お掃除』をね!
え?私?なんでよ!こんなお掃除円盤になにができるのさ!
-
三年前から俺の時間は止まったままだ
キミが消えたあの日から、ずっと……
だが、今オレの目の前にいる「キミ」は違う……ただの、人形だ
失せろ……紛い物とはいえ、俺に「キミ」を二度も斬らせないでくれ
-
冷淡な対応だな、意外にも
ふむふむ……なるほど……
宜しい、事情は理解した
『彼女』に再び逢いたいかね?
紛いモノではない、本物の『彼女』に
然すればこの【紫蛇】、その願いを叶えよう
冥土へと続く扉を開くことで、な……
-
涙ぐましい亡い者ねだり
泣き声枯れてもなお叶わず
情けを捨てて斬った女の
亡骸求めて冥土まで?
奈落の底まで探したところで
無くしたモノは還らない
何度も渡れる旅路に非ず
中に入ったら戻れない
慰め合った戦友よ
仲睦まじき思い出よ
生暖かい感触よ
懐かしき…悲しみよ
立ち去りなさい招かれざる者、ここは生者の在る所に非ず
…ねぇ…お願い…ここに居ちゃだめだよ…早く…帰って
-
天命だそうだよ
その名を【滅びの天命】ロスト・デスティニー……彼を支配する『紛い物』
冥界の扉はまだ開いたままだ
彼は戻れなかった……決まり事を最後の最後に破ってしまったのさ
君は……君はどうだろうね
-
「姉さんにもう一度会いたかった
それはそれは酷い別れ方をしてしまったから……
だから、会って一言謝りたかったんだ
だけど僕は、逸る心を抑えきれずに「禁忌」を犯したーーいや、そもそも現世の者が冥界の者に触れようとすること自体が「禁忌」だったのかもしれない
そうして罰せられた僕は、生きることも死ぬことも許されない身体になってしまった
止まない痛み、満たされない飢え……狂うことができたなら、どんなに楽だったか
お願いだよ……お願いだよ……もう楽になりたいんだ……
生きて帰ることは望まない……姉さんにも会えなくて良いから……だからもう、僕を殺してください……
ごめんなさい、ごめんなさい……」
(:懺悔を続ける枯木)
-
いや、本当にこの世の生き物は不便だ。
理を破壊する力がなければ、創造する力もない。
だから禁忌にごときに縛られ、生と死にすらも縛られる。
死にたくなったら死んで、生きたくなったら身体創って蘇る。
不死になったのなら適当に書き換えりゃ良い。
それすらも出来ないなんて、不便すぎて笑えてくるね。
……あ? 封印中の俺に言われても説得力皆無?
そりゃ舞台に上がれば……え? オフレコ? ああ、うん。そう。
…………………気が向いたら本気出すわ
-
「我々はきっと、いつも心の奥底に夢を見ている」
喪失による哀しみに苛まれる者
真意を隠して冥府へと誘う者
死しても優しき還らざる者
あくまで傍観を続ける者
終わらない罰に泣く者
かつての力を偲ぶ者
「嗚呼――そして新たに現れる誰か
何かを変えられるのだろうか……」
-
変えられる訳がないだろう?
限りある命と不便な肉体を持ったお前達が全ての創造主である私を越えられるとでも思ったか
驕るなよ?お前達などいつでも消滅させられる所を敢えて見逃してやってることを忘れるな
全ては私の掌の上
この小さき箱庭の中から出ようだなんて仮にも私から生み出された存在がそんな阿呆らしい事を考えるとは…本当に愚か極まりない事だ
-
大事なのは"踏み出すこと"ですよ、創造主
我々は貴方に創られ、幾年月の間に知と力を蓄え・・・そして貴方に辿りついた
掌の上でしょうか?箱庭の中でしょうか?
我々はもう、貴方の目の前に立っているんです
-
……即ち、[世界]だ
彼等が求めたものであり、彼等が戦ったものでもある
彼等は[夜明け]を見たのだろうか
彼等は[曙光]を浴びたのだろうか
すべてはこの中に記されている
見るも見ないも君の自由だが、一言だけ添えておこう
これを知る事が良い事とは、限らない――
-
良いよ…もうその御託は聞き飽きたんだ
確かに、ここまで俺は間違いだらけだったかもしれない
俺は偽善でどうしようもなく救われない悪だったのかもしれない
―――だけど
それは止まる理由にはならない
俺は歩み続けるんだ、歩み続けなくちゃダメなんだ
既にその足で歩くことをやめたお前に何と言われようと俺は惑わされない
お前は昔酷い目にあったかもしれない…だからなんだ?
それは止まる理由にはならねぇんだ!
俺達は生きている限りこの意志を失うわけにはいかない!
――どけよ……その先には俺を待ってる人がいるんだ
-
ダメだねえそんなんじゃあ…通りたいなら問答無用で押し通らないと
どけと言われてどく奴がいるわけないことくらい分かるだろ?
まあいい……さあさあ始めようじゃないか「偽善者」クン?
これまでの君の偽善が、悪が、刃となって君を襲うよ
そう簡単に罪は消えないってこと、教えてあげよう
-
嘯くのは老いた鳥
囁くのは若き獅子
そして彼方では、殺しあう二人の人
結末を知る者はきっと、ただ一人……されど
「私は諦めない……あの日の誓いと想い、忘れてはいないもの」
-
残された時間は決して多くは無い、だが絶望する程少なくも無い
何を求め、何を為すか、それを考える猶予はまだあるだろう…
だが慎重に進む事だ…そうだな、あと…27、そう27だ
ん?ふっふっふ…なんの数字かは知らなくても良い事だが
しかしこれからのお前達にとって重要な数でもある
慎重に、だが決して数字にこだわり過ぎない事だ
そら、残りは・・・にじゅうろく
-
崩れ落ちる泥の城如く、薄く風に破れ去る花弁の様に
誓いだとか想いってのは口だけの脆すぎるモノだってのに、それに縋んないとまともに立って進むことも出来ないなんてつくづく馬鹿な奴等だ
俺は意地悪だから残りの数は教えてやらんぞ?フハハハッ!こうしている間にも数はどんどん擦り減ってるなあ?
その誓いと想いとやらが崩れ去ってお前らのその勇ましい顔と心が歪み混ざって黒く染まるのを見るのが愉しみで仕方無い!!
-
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報因果応報
……インガオホー……これまでの罪の数だけ存在する
自分で分かっていたくせに、全く介入せずに見物者気取りで、甘い汁だけを吸おうとする
そう、いくら同じようなもの同士が咎めようとも……本質は……フフッ……
お前たちは実際愚かだ……やはり、『必要ない』
もはや創造主たるものは何者かで、それに挑むものがどんな希望を背に受けてたとしても関係ない
今まさに、0と1の世界と『更なる世界』が重なろうとしている!
そして、そう仕向けたのは階層次元集合体の重力なのだ……これは、あからさまに必然なのだ
-
だからどうした
元より私は見知らぬ他人の為に生きるなどという考えを抱いたこともなければ
ましてや救おうなどと身の程を弁えていない事を考えたことは一度もない
昔から、そして今も力だけで守り切る事ができる自分自身のためにこの世を生き抜いてきた
…最早この世界が終わりを告げるのも時間の問題といったところか
為らばその最後の時まで好きに生きそして新たな生を授かった世界の大地を
他の誰でもないこの私の足で踏み抜いてみせよう
…だが、この世界には未練が無いわけではない
『時間』は無慈悲であり『未来』という『時』は皆等しくやってくるものだ
それが新たな希望の兆しであれ終焉であれ
為らば私は今唯一遺された『此の時』…我が刀を抜き、刀を貴様の喉元に突き立て
此の刃で貴様を斬るとしよう…それが私のただ一つだけの未練、私ごときが唯一成せる他人へ手向けとなるだろう
-
うむ
初対面からずっっっと貴様が気にくわんかったが、漸く合点いったぞ
力だけで守れる? いつまで幻想抱いとるのだこの雑魚
創造主への挑戦しかり、救い主気取りしかり、人は無理や無茶をして成長するものじゃ
己の分際など弁えてどうする 他人を抱え込まんでどうする
最初からそうであったのか、どこかで躓いたのかは知らん興味もない
じゃが、小賢しく酔って行く道はさぞ気楽じゃろうな
そんな楽な道ばかりに行くから、貴様は成長せん
肉体はともかく、中身はいつまで経っても雑魚のままよ
説教臭くなったが、儂を含めてあれよな
ごちゃごちゃ御託並べる暇があるなら、さっさと切り捨てんか未熟者
-
望もうと望むまいと変わらない
運命は、誰だろうと必ず導くのだよ
戦いは間もなく、21の輝きと共に終わる
そして【四の世界】は何かを選択するが・・・しかし、未来は決まっている
終焉は世の必然だ・・・さあ、駆け抜けろ
-
ロクデナシ共が
最後に何か言うと思ったらやっぱりこれか
ったくこの俺に何気安く話しかけてんだ?
ふぁ〜あ、終焉だの何だのオカルト集団どもは相変わらず口を開けば下らねぇ言葉しか喋らねぇなぁ?
ホンット…そんなネガティブな思想でよくもまぁ信者が集まったわけだ、金で釣ったのか?
んまぁそんなことはどうでもいいとしてだ
世界が新しく変わろうと俺は無事にはもうやり過ごすだけの手段はとっくのとうに確保してたし
正直この世界に巻き込まれて死んだ奴の事なんざどうとも思わねぇ……
…ただ、それを良いことに一々偉ぶってちょっかい出す奴共が最高に気に食わないんだわ
単刀直入に言わせてもらうぜ、創造だの何だのバカの一つ覚えみたいに叫ぶテメェらみてぇな化石には今後一切用はねぇ
んでもってこれから先、勝手にテメェらにシャシャリ出てこられたらとっても迷惑な訳よ
ここから先は…人間が生きる時代だ…テメェらお偉いさんたちは大人しく引きこもって貰うぜ
地獄の淵までな
さぁ、始めようぜ、此処がテメェら墓場だ
テメェらの生涯最後のダンスと洒落こもうじゃねぇか
-
加速する終焉、抗う者・惑う者・驕る者…各々様々に騒ぐが良いさ
"傍観者"と、キミは罵るかも知れないが、私を指すならせめて"観測者"と呼んでくれ
私も散々に煽り、戦ってきた…が、流石に疲れた
今はしばらく"次の世界"まで休ませてもらうよ
ところで、私の戯言に付き合っていて良いのかな?道は見えたのかい?
まだ理解出来無いなら、教えてやろう…"次の世界"の方向を決めるのは"今"しか無いんだ
せいぜい、最後まで楽しませて欲しいものだな
ほら…じゅうきゅう
-
嘘ウソ嘘だよ嘘
もうすぐ世界が終わるとか嘘だし、新しい世界が生まれるって言うのも嘘
終焉だとか創造だとか新たな世界だとか狂信者のフリって疲れるよね
ほら、どっかの誰かが言ってたけど『神はサイをふらない』だっけ?
自称“観測者”も知っての通り、そもそもアレは神ですらないし信仰してもねぇ……なーんて嘘
ぶっちゃけ適当に浮かんだ言葉を並べてるだけで意味なんてないって、本当だよ?
本当本当嘘を本当にする能力とか持ってないって
ん? あと十八でこの世界が凍結されるのは嘘だけど、旧世界から新世界に方向性が与えられるのは嘘だよ
-
【宵の海上 とある客船にて】
ウソみたいなホントの話、あなたは聴いてくれるかしら
そして信じて……グスッ、ごめんなさい……信じてくれるかしら
《世界》は終わるわ
だけど、私達は終わらない
《次の世界》とは、もうすでに繋がりかけてる
あとはひとつだけ……あるモノさえあれば、私達は渡れる
【そして海原に――】
-
逃げるしかないのさ俺たちは
世界は流転し続ける、それは常に終わりに向かって走り続けているということさ
終焉は必然で、多くの者がその刻が近いことを感じ取っている
だが、新世界の神の姿は未だ見えず……
逃げ場のない俺たちは、ここでみんな死んじまう可能性だってゼロじゃない
-
因果の糸が絡まり一体となっていく
箱庭は崩壊を初め、何れこの掌には残骸だけが残るだろう
糸と少しばかりの残骸は混ざり歪みながら形を変え、新しい箱庭がまた掌に生まれる
何時もの事だ
崩壊を始めた箱庭に勘付き運命に抗おうとする者が現れるのも
糸と残骸に混ざり乗る“方舟”を使役し次の箱庭へ移る者が存在するのも
私はただ、それを眺めるだけ
-
結末など私には分からない
そう、とある神の名を名乗る者に招かれそしてその神をも殺した私がだ
戦いの行方など分からない
ある時は一刻と刻み続け最後の崩壊すらも気付かずに皆が幸せに終わる世界
ある時は己の無力を嘆き神に挑むことを放棄し絶望で終わる世界
しかしその中でも諦めず足掻き続けた者がいた世界
そして己を無力だと嘆き苦しみながら足掻き続け
その果てに神を切り殺し新たな秩序を生み出した者が存在した世界
あぁ、これだから人間は面白い
新たな可能性を常に生み続けるからこそ私は人間達に惹かれるのだ
今なら殺されると分かっていながら私を招いたかつての神の想いが分かる
私もあいつもそしてかつての先人達も
人間の可能性というあまりにも儚くそして確かな輝き持つものに惹かれたのだ
さぁ早く来い、私は何時でもそしてこれからもお前たちを待ち続けている
今からとても楽しみで仕方ないんだ
……君もそうは思わないかい?
-
いいんだよ、難しいことなんか何一つ考えなくても
どうせじきに終わってしまう世界なんだ、憂いたって仕方ないと思うね
やりたいようにやれば良いのさ
え? 「あんたと一緒にするな」って?
はは、そりゃ失礼。でも、俺のそこが好きなんだろ?
……俺、頭悪いからさ、この世の真理だとか宇宙がどうのとか何一つ分かんねえ
迷惑もたくさんかけたと思う。ごめん
けどさ、お前と一緒に旅ができて本当に楽しかった
旅の中で聞いた奇譚。歯車、レプリカ、ろくでなしの娘……
……ああ、今なら分かるよ。終焉が待っていると知っていながらも前に進み続けた彼らの気持ちが
楽しかったんだよなぁ? 仲間がいて、綺麗な景色を見て、大切な故郷があって、意志を託せる人がいて
だから歩みを止めなかったんだ。辛くて、痛くて、悲しくて、一寸先に闇しか見えなくても、な
俺、行くよ。神サン一発ぶん殴りにさ
無駄な足掻きは百も承知だけど、完全燃焼なんて性に合わないし、それこそ死んでも死に切れねえからな
-
夏のある日、獣は牙を折られてしまうでしょう
しかしそれは、決して悲劇などではないのです
牙を無くした獣は、やがて牙を上回る力を得るでしょう
それを振るう目的も、以前は無かった居場所も、時を同じくして得るのです
そして獣が往く道は、終わりを越えて来る始まりへと続く……
その先に広がる物語は、未だ姿を見せないようです
……ある日記の最後のページだよ
誰が書いたのかも、いつ書かれたのかもわからない日記
この獣の力は、はたして始まりとやらに届いたのか
こんな時だってのに、気になって仕方ねえ
-
ええじゃないか別に
何時どんなときに何を思おうが人の勝手なんだ
さぁさぁこうやって喋ってる間にも時間は迫ってくる
この世界は何を生み、何を新たな世界に引き継ぐのかを
私はゆっくりと見ていることにしているよ
-
よう、誰かと思ったらテメェかよ
あん?…こんな所で何をのんびりしてやがる、だぁ?
……ハッ!やる事はやったぜ?化石共のお掃除は中々面倒だったがなぁ
此れからはお偉いさん気取りの無能野郎共がもう少し数を減らしてくれることを願うが…こんなペースじゃ当分先になるか?
……俺はもう少しここに残るぜ?…あん?もう時間がないだぁ?わーってるよんな事ぐらい
…わかってる…だから、もう少しだけこの世界にお別れの言葉を告げさせてくれ
ここに残したものは正直……色々とありすぎるんだよ
だが後悔はしねぇ、この世界の死の意味を俺は忘れずに見届けてみせる
『観測者』……散々今の神達を喰い散らかしてきた俺だが…最初に目覚めた世界の初めての友人…
…神と名乗る大馬鹿野郎から与えられたこの役割は結構気に入ってるんだ
だから『記録者』のお前はしっかりと今から記憶しろよ?
始めるぞ、この世界はな――
-
何を願い……何を想い……何に焦がれ……何に涙したのか……
今となっては、もう過ぎ去った出来事だ
しかしだ……君にこれだけは伝えさせてくれ……
私が死しても、世界は音も無く巡り続ける
終末が訪れても同じことなのだよ……
『始まり』は、すぐそこに……ある
さあ、行って……くれ……
-
冷酷?冷血?冷淡?何とでも言えばいいわ
私は前からこうなるって言い続けてたのに信じなかった挙句私の邪魔した貴方達の自業自得よ
神に挑もうなんて愚かな事を考えるよりこっちの方が確実でしょう?
「方舟」は完成した
きっと厳しい旅になるわ 無傷で辿り着こうなどとは思わない
でも必ず行ってみせる 私はこんな所で死ぬ訳にはいかないから
…ん?乗客はもう決めてあるわ ちゃんと綿密な計算と調査をしてね
その結果貴方達は抽選にハズレてしまっただけ 別に私情なんて挟んでないわ……本当よ?
ただ貴方達が協力してくれていたら変わっていただろうけど
それじゃあ、私は方舟の起動準備に入るから 精々残り時間を無駄遣いしないように楽しみなさいな
ではでは さようならお元気で
-
デウスエクスマキナは降りてこない
あの救いの権化は決して手をさしのべない
だってここは舞台じゃない……どうしようもない現実だから
ご都合主義の化身など、この世界にはいない
救いの手の主はいつだって生身の人間しかいないんだ
俺は俺を救う!あいつらも救う!全部まとめて一緒に連れていくんだ!
-
暖炉に灯る炎の揺らめき――
瞼を閉じ、ただ黙してその音に耳を傾けろ
お前が適合しているならば、それの中身はお前のものだ
適合していなければどうなるかは……まあ察しの通りだな、うん
残された数は僅か六
明日は果たしてどうなるか
救世主は居るのか、英雄は来るのか?
すべては運命のみぞ知る、ってな
-
泣き言なんざ聞きたく無ぇよ馬鹿野郎!とっとと"それ"持って出て行きやがれ!
この期に及んで何を戸惑ってんだテメェは、今更選択肢なんざ無ぇんだよカス!
おらっ背筋伸ばせ!胸を張れ!脚ィ踏ん張って視線は前だッ!!
な・に・が!『お達者で』だ、根性無し!出発前にメソメソウジウジ、本当にどうしようも無ぇ野郎だな
腹ァくくって"次"を目指すんだよお前は、それが出来なきゃてめぇなんざクソ虫だ!!
おーよ、厠にこべりついた糞に群がる便所コオロギさ!・・・何を泣いてんだクソ虫ッ!!
あぁ頭来たッ!!あったァ来たァ!!やっぱテメェなんぞここでブチ殺してやろうか!!?
ちょっとそこに座れや、首出せ首ィ!その生ッ白い首刎ねて玄関飾りにしてやっからオィオルァ
テメェどこ行きやがるッ!?何が『師匠お世話に』だクソ虫!てめぇごときの世話なんぞオイ!泣くんじゃ無ぇ!
クソ虫!!!そんな汚ねぇツラァ振り返って見せんじゃ無ぇ!早く出て行きやがれッ!!
泣き虫毛虫の根性無し甲斐性無しでクソ虫がッ!!おい、負けんなよッ!!!
クソ虫!!達者でな!!!!!!!
-
夏の盛り、と呼ぶには些か早いが……なかなか爽やかで良い海だな、気に入った
お前も丸くなったものよ……いや、尖った部分はより尖っているのか? 不思議だな
間もなく黄昏だ
それを終わりと呼ぶか始まりと呼ぶか、お前はどちらかな?
やがて去る第四章と、いずれ来る何らかの五
願わくは……
-
初めてあなたと出会った場所 かけがえのない、思い出の場所
…なぁに?もう泣いちゃってるの?馬鹿ね…あれだけ泣かないって宣言してたのに…ふふ……そうね、私も哀しいわ…凄く、とっても
でもね、あなたは選ばれたんだから 使命を全うしないと
それに私はこの世界で生まれて育ってきたから、だから…この世界と共に死ぬの
怖くなんかないわ 今度は次の、あなたが行く世界で生まれ変わってきっとまた巡り会える
だから、怖くなんかないのよ
ほら、もう時間よ 早くしないと崩壊に巻き込まれてしまう
……………ええ、私もよ……さようならは言わないわ また会いましょう
今度は平和な世界で、再び巡り会うことを信じて………………
……………………あぁ……ふふ……駄目…ね……あの子のこと………言えないわ……なみ、だ…………止まらない………
-
今、確かに我が未練を晴らさせてもらった
この世界との別れの時は最早ないに等しい…元より未練がない今語ることもない
為らば私は刀を納め、新たな世界の日の出を見に行くとしよう
人の新たな希望の兆しがどれ程輝かしいものかを、終焉だけで完結する可能性を断った私には見届ける義務がある
……私も何時までも同じ場所で足踏みしてる場合ではないな、次の世界を再びさまよう時、私は今度こそ私自身の強さを手に入れて見せる
……何処までも説教の垂れることしか能のない口煩い爺よ、貴公には感謝する
日の出の時か
………良いものだな……この世界の生命…確かに見届けた
…さぁ、旅に出るときだ
さらばだ、また会おう友よ
-
よう、なんだかんだで良いツラしてるじゃねえか
その顔! 俺がどうしたって手に入れることのできなかったその表情だ
ははは、鏡でも貸してやろうか? 憎らしいくらい晴れやかな顔だぜ
……ああ、そうだな。この世は憎らしいことだらけだ
きっと、このすぐ先で俺が死んでも、お前が死んでも世界は変わらず廻り続けるんだろうよ
でもな、そんな残酷な世界を俺は憎めないよ
明けない夜は無いって言うだろ。誰の受け売りかは忘れたけどな
世界が廻り続けているからこそ、変化っていうものも訪れるんだ
……さて、そろそろ時間だ
別れの挨拶は簡潔にって決めてるんだ
何故って? その方が格好良いからに決まっているだろう
あばよダチ公。生まれ変わったらまた逢おうぜ
それじゃあな。最後、ちゃんと持っていけよ?
-
夜明けが終焉だと、僕は思わない
この光は、紛れもない『創始』だ
世界は繋がり、そして廻る……!!
【ここで終わる『四』と、きっと始まる『五』】
【物語は新たな《世界》を求め、動きだす――】
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板