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暇潰し:ロール練習スレ 2ndエディション
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立てておく
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>>977
――良いだろう。
刃こそ交えられれば、我は場所など問わん。
【後に尾いて行く甲冑の騎士】
【道場を出、辿り着いた平原で、改めて大剣を構えた】
【薙ぐ、或いは、叩き潰すことを前提とした、大きく刀身を傾がせたような体勢】
では、いざ尋常に――――勝負。
【瞬間、騎士は勢いよく駆け出した】
【男の頭部目がけ、叩き付けるように刃を振り下ろす】
【何の変哲もない基本の動き。それも、剣士を名乗るには少々隙が多い大振りであった】
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>>978
やれやれ、せっかちな御方だ。力押しでは私には勝てませんよ
【刀を構えた男は、剣士の振るう剣に合わせて、刀をそっと刃の側面へ当てる】
【縦の動きに横の動きを与えられた剣は、力の限り振り下ろしていればそのまま地面に叩きつけられるだろう】
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>>979
【大剣の軌道が逸らされる】
【いなし――これも剣術では基本中の基本】
【柔よく剛を制す。正しくこの金言を体現したような、まさに見本として相応しい迎撃】
【豪速の刀身は、男の顔面スレスレを通り過ぎ】
【傍らの地面に突き刺さ、】
――――重々、承知している。
【ら、ない。】
【キュゴッッ、と、刀身の動きが不自然に変化した】
【振り下ろす動きから、振り上げる動きへ――それも、先程とは比べものにならない程の爆速で】
【いなされたはずの軌道は、今度は男の胴を叩き斬るように襲いかかる】
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>>980
――ほう!
【その瞬間、男の柔和な目付きが、獰猛な獣のような目付きに変わる】
【胴へと向かう刃を刀で受けるが、刀では防ぎきれないと判断し、氷の柱を発生させる】
決壊!
【ギリギリと、刀を押して剣士の豪剣が氷の柱に食い込む。そのまま切り飛ばされる前に、男は氷柱を爆発させ、剣士と距離を取る】
【氷の破片を道着から払い落とし、男は楽しそうに言う】
はっはっ! 一太刀目で私にコレを使わせるとは、いやはやお見逸れしました。
【しかし、男の顔は最早笑顔は無く、青い瞳が冷たい光を放っている】
楽しい一時になりそうですなぁ…!
【上段に刀を構えたまま、剣士へ特攻する。と同時に、剣士の両隣に氷柱が現れる】
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>>981
【剣の行く手に立ち塞がる氷柱】
【その爆発に合わせるように、騎士は飛び退いて距離を取る】
【甲冑を着込んでいるとは思えない高跳躍――騎士の能力による機動性の補強である】
アインツ ワルツェンシュヴァルベ
―――第一の剣、 燕 返 し 。
【構え直しながら、厳かに、先程の剣技の名を呟く】
【凄まじい速度で迫る相手の男】
【男は大剣を再び傾いで構え――両隣に鎮座する氷柱を、居合いのように”一瞬で二度”切り裂く】
【魔力の瞬間発破による、加速と強引な軌道変更】
【それは、飛燕の両翼を切り落としたかの剣豪の秘剣のような神域の所業】
【男は、三度目の加速と軌道変更を行う】
【ギシリ、と軋む体の骨子――男に向かって、爆速の突きを繰り出した】
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>>982
――流水剣舞
【粉々になった氷柱が、更に粉々に爆散する】
【しかし、辺りに衝撃は走らず、空中で解けた氷が瞬間的に霧のようなモヤを発生させる】
『陰の太刀/滝壺』
【男に命中したかと思われた神速の突きは空を切る】
【代わりに現れるのは、上空から唐竹割りを打ち込もうとする、男の姿だった】
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>>963
ッ、何!
【罠――そう気付いた時には既に遅く】
【視界を覆うは薄氷色の靄】
【振り抜かれた大剣は宙を切り裂く。吐息は白く染まり、甲冑が薄く凍り付いていく】
(これが、奴の能力か……厄介な)
【微かに剣の風切音が騎士の耳に届く】
【急いで見上げる、が、男の刀は逃れるにはあまりにも近すぎる】
ぐ、おおおお―――ッ!!!
【剣を振り上げる】
【魔力発破による瞬間加速、更に倍、更に倍、更に倍!】
【一瞬にして4倍もの無謀な加速をした大剣は、ギリギリ男の氷刀を受け止めるに至った】
【ギッ、と、鍔が競り合う音】
【騎士と男、その距離は髪が触れ合うほどに迫る】
――成る、程。合点が行った。
その獣の目……貴殿も我と同じく、戦に魅入られた者か。
【笑う騎士の口元からは血が垂れている】
【無謀な加速の代償――肉体へのダメージが現れていた】
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>>984
【組み合う刃越しに、男は柔和な笑みで笑う】
はっはっ……『類は友を呼ぶ』。いやはや、先人の言葉は、為になりますな。
【余裕を見せた男であったが、その額には汗が伝う】
【というのも、彼の師匠以外で、この技を避けた者は居なかったからだ】
【自らが誇る『暗殺剣』をあっさり破られたのだ。男の同様は自然である】
(加えて…)
【男がちらりと、刀を持つ手を見る】
(こちらは力で負けている。となれば、真っ向から挑むのは分が悪い。……しかし)
【両手が、少しずつ震え始めていた。長期戦に持ち込めば、こちらの腕がやられるのは明白】
【逡巡は一瞬。男は剣を打ち据え、距離を取る】
……豪の剣を持つものよ。貴方の持つ剣技は、どうやら私の知るものではないらしい。
【静かに刀を収めると、居合いの型を取る】
しかし、次に放つ私の剣は……おそらく『水を知る全世界の者が覚えている』恐怖…!
【剣士の周りに、7,8本の小さい氷柱が生えそろう】
――流水剣舞 『居合の型/鉄砲水』!
【弾かれたように直進する男。すり抜けざまに、氷柱ごと男に斬りかかる】
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>>985
【魔力の瞬間発破――】
【爆発力の推進を受けるその能力は、肉体に多大な負荷を掛ける】
【無論、男は耐えうるように体を鍛え上げ、甲冑を着ることで軽減をしている】
【が、それでも一瞬に重ねられるのは三回が限界。それ以上は、肉と骨が軋みをあげることになる】
【戦いに溺れて濫用すれば、自滅する】
【まさしく悪魔に魅入られたような能力だと、騎士は自嘲した】
【そして、どちらともなく間合いを取り直す】
【構えは、正眼】
【真正面から受けて立つ、ここに来て騎士は最も騎士らしい勇敢な剣を選んだ】
――――来るが良い、柔の者よ。我が魔剣の業、とくと身に刻め。
【――――加速。】
【加速、加速、加速加速加速加速加速加速加速――――!!】
【甲冑の背面で魔力が爆発する】
【その推進はそのまま騎士に伝わり、押し出されるように騎士が動いた】
【背後で大きく、地雷でも爆ぜたような音】
【口や鼻から血が溢れ出る。構わない。この一合交われば、勝敗とは行かずとも、戦の趨勢が大きく傾く】
【ならば、何としても、この一合は制する――――!!】
ツヴァイ エリンネルンゲンソルダーテ
第二の剣、 雷 光 の 剣 ―――ッッ!!!
【騎士と剣士の鈍光が、交差、し、】
【バギン、と】
【肩の甲冑が腹部にかけ、完全に凍結し、爆ぜる】
【大量の吐血、それでも尚、騎士は倒れない】
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>>986
【硬く、強固な太刀に、男の刀はその勢いを真正面から殺される】
【体を両断するつもりが、直接相手の体に刃が触れることすらなかった】
ガッ……! ッハァァ…!
【体制を崩した男は地面に強く体を打ち、ゴロゴロと転がる】
【ガクガクと震える腕を抑えながら立ち上がると、左手にドロリと温かいものが触れる】
……はっはっ。私が、激流なら、貴方はまるで、それを堰き止める巌のようだ。
【左手で刀を振り、現れた雪の結晶を傷口に押し当て、傷を凍らせる】
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>>987
――――巌か。巍巍たるそれも、風雨に削ぎ落とされるのが理。
【口、鼻。】
【血は止めどなく溢れ出る。】
【甲冑が幸いしたのか、相手の刃は肉体を削ぎはしなかった】
【が、これで甲冑を完全に無力化された上、そろそろ肉体のダメージの許容量も超えてしまうだろう】
【そうなれば、戦闘の続行は不能】
【剣を振るえなくては、それは騎士として敗北を意味する】
次の剣が、最後だ。
【これで雌雄を決する】
【騎士の切り札、”第三の剣”】
【剣で視線を横切るような水平の構えで、騎士は剣士の構えを待ち】
――――征くぞ、柔の太刀よ。我が剛たる魔剣、制してみせよッ!!
【大剣が、魔剣と名を変える】
【騎士の魔力属性は『剣』――それを帯びた刀身は、寸法を際限なく拡大させていく】
【その長さは、長身たる騎士の数倍にも及んだ】
【刀身が、光る】
【刃の持つ白銀の鈍さではない、太陽のような黄金の光輝】
【間合いなど、この剣の前では一切合財その全てが灰燼に帰す】
【あらゆる数値は、この剣の前に消え去る】
【三にして一なる剣、その名は】
ドライ ゲッターシュトラール
第三の剣―――― 神の威光 。
【黄金の光輝が、振り抜かれる】
【極大の射程、極大の殺傷域、極大の威力を以て放たれる破壊の光】
【騎士の最後の剣が、剣士に牙を剥く】
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>>988
なる、ほど…
【男の目の前にあるのは、一本の柱】
【上から下へ、流れ落ちる自然の剣とは違う】
【下から上へ、力強く登っていくようなその光は、誇り高く、尊いものに写った】
私は、自然に身を置くことで、道を見出してきた。
――貴方は、あくまで人として、道を切り開いてきたのだな
【ふっ、と笑うと、男は刀を収めた。しかし、その顔には絶望はない】
【剣の光を、まるで晴れた日の朝日でも見るように、穏やかに見つめている】
――流水剣舞、奥義。
【何かをつぶやき、男の体を光が包み込んだ】
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>>989
騎士とは、そういう物だ。
幾多の血と錆の果てに救いがあると信じている。
自然のままに、在るがままに在ることは許されない。敵兵を屠る為、ただその為だけの剣なのだから。
我は、その哀れな末路の象徴よ。
戦が終われど救われず、職を干され、言い得ぬ虚脱(うえ)を夜毎血で潤す日々。
度し難し。
救い難し。
ならば神に縋るより他はなく、その妄執が我が三位一体の剣を生み出した。
【それが偶像であると】
【気付いていたのに、棄てきれない】
【こんな奥義まで生み出して、そこまでして、この血塗れの身を神に救われたいと願っている】
【哀れ、ただその一言に尽きた】
嗚呼、願わくは――汝が、強者たることを。
神は自然の内に宿るならば……我が偶像(かみ)を、汝の太刀(かみ)で打ち砕け!!
【虚飾の黄金が、その輝きを増す】
【騎士は大きく咆哮を上げると、剣ごと破壊の光を剣士に向かって薙いだ】
おおおおおおおおおおおおおおお―――――ッッッッ!!!
【大地が焦げる】
【大気が灼ける】
【破壊、蹂躙、その全てを集約したような極大の光線】
【目を覆いたくなるような光度と烈風を荒ばせながら、恐ろしい速度で第三の剣が剣士に襲いかかる!】
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>>990
【轟音と光が世界を支配する】
【後に残されたのは、神がナイフで抉ったのではないかと、疑うものもいるであろう巨大な裂け目】
【熱と魔力から逃れた草木が、まるで逃げたがっているように風になびいていた】
『打ち砕け』ですか……
【そんな時、どこからか声が響く】
そんなことを言われましても、残念ながら、私の持てる力では無理ですねぇ。はっはっはっ
【腰に手を当て、朗らかに笑う男は、剣を大地に突き立てる剣士の、ほぼ真後ろで突っ立っていた】
【服の大半は焦げ、顔と体もひどい火傷を負っているものの、男は無事で立っていた】
【一連の流れからは、予想もできない光景であることは間違いない】
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>>991
【光は、薙いだ】
【眼前の万象全てを、剣士さえも例外なく】
【全てを等しく――三位一体を謳う神の教義通りに、全てを薙ぎ払ったのだ】
【騎士は、昂奮を落ち着ける】
【終わってしまったのだ、もうこの戦の続きは無い】
【偶像(かみ)は死なない】
【騎士の命が終わるまで、永遠にその心を蝕み続けるのだろう】
【夜毎、名のある剣士を訪ねては屠る。その繰り返し。血塗れの騎士の在り方としt】
【声。】
――――な、に?
【疑問符が、騎士の頭を埋め尽くす】
【「神の威光」は、剣士を薙ぎ払ったのではなかったか】
【ならば何故声が、いや、そもそも、何故奴は騎士の背後に立っている……!?】
【さっぱり、解らない】
【が、どうやらこれだけははっきりしたように思えた】
【偶像(かみ)は、敗れたのだと】
……フ、フハハハ…。
【そこで、ようやく騎士は膝をつく】
【肉体の損耗、魔力の消耗、共に看過できるレベルをとうに超えている】
【正真正銘、先程の光が最後の剣】
【それを凌がれた時点で――騎士の敗北は、決していた】
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>>992
いやいや、何を絶望感に満ちた笑い声を上げているのです。
【崩れ落ちた騎士の隣に、どっかりと座り込む】
私と 引き分け になったことが、そんなに悔しいのですか?
【引き分け。この生きるか死ぬかの惨劇を目の前にして、男は引き分けと口にした】
あ、安静におねがいしますよ。 もうじき、人里で働いている弟子たちがやって来ますから。
【あっけらかんと言い放つ男は、欠伸なんぞをしながらのんびりと空を見上げている】
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>>993
ハハハ……。
我は、絶望などしてはいない。
むしろ真逆よ……たった今、積年の絶望が晴れたところだ。
【騎士と剣士の戦いは、引分けに終わったのだろう】
【命を奪えず、落とさず、こうして相対していることからも、それは自明である】
【だが、もう一つの戦い】
【偶像と太刀の戦いには、ようやく決着がついた】
【偶像は太刀を殺すことはできなかったのだから、それもやはり自明であった】
嗚呼……。
【この剣士は、強者であった】
【背の鞘に魔剣を収める――最早、第三の剣は無用であると】
【騎士は平原に体を倒し、空を仰ぐ】
【妄執が消え去ったこの世界で、騎士はようやくこの世界の在りのままを目の当たりにする】
――――綺麗だな、この世界は。
/すみません、時間が来てしまいました…!
/お相手ありがとうございました!
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>>994
えぇ、えぇ。そうでしょうとも
人の道は尊いものですが、それに縛られては駄目なのです。
人生とは、道を曲がることも、それることも、引き返すことも、新しく作り出すこともできる。
自然の営みの一部、なのですから。
……と、高説を垂れて見ましたが……いやはや、ご自分でお気づきになるとは……敵いませんなぁ。
【カラカラと笑う男と、すっきりとした表情をした男】
【二人を見て、いったい弟子たちは何を思うのか】
【その答えは、青い空と、真っ二つに両断された、彼の道場だけが知っている】
/お疲れ様でした!
/とても楽しかったです! お相手ありがとうございました!
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/折角だ、残り僅かなレスを文章力の向上に繋げさせて貰うぞ
【人によっては、その女性を陶犬瓦鶏だと嘲笑うかもしれない】
【それ程に彼女の藍色の髪と黄土色の瞳は艷やかで、陶磁器の様な白さを持つ肌からは嫋やかさを感じさせた】
【それ程に彼女の肢体は細く、触れれば折れてしまいそうに儚げなもので】
【夜の街に爛々と煌めく地上の星を見詰めるその眼からは、“意志”や“生気”というものが見受けられない】
…………。
【ここから飛び出して、宵闇の一部と化してしまえばどれ程楽だろうか】
【生き延びる為の闘争に役立つことも無ければ、日常の中で能力を行使して人の役に立つことも叶わない】
【そんな自分を消し去ってしまい、有無を確認できない死後の国へ赴くのだと安堵して息絶えられるのなら、どれだけ幸福だろうか】
【小高い丘に佇む安ホテルの一室からでも安寧は求められるものだと知れたなら────】
【女は知っていた。いつでも逃げられるけれど、決して逃げてはいけない場所に自分が立っていることを】
【己が平和の為だけに逃げれば大勢の人が死に、沢山の人に恨まれ、死後の国で悠々自適に暮らすことなど出来ないなんて分かり切っていることだ】
…………。
【なので、声を上げず静かに涙を流す】
【小さな雨音に気付ける心優しい者が一人でも居たならば、今後も衆生の生贄として死に続ける覚悟が決められるのではと考えたからである】
【比高4m弱の雨粒が一滴、アスファルトを濡らした】
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う
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め
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る
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よ
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