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暇潰し:ロール練習スレ 2ndエディション
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/折角だ、残り僅かなレスを文章力の向上に繋げさせて貰うぞ
【人によっては、その女性を陶犬瓦鶏だと嘲笑うかもしれない】
【それ程に彼女の藍色の髪と黄土色の瞳は艷やかで、陶磁器の様な白さを持つ肌からは嫋やかさを感じさせた】
【それ程に彼女の肢体は細く、触れれば折れてしまいそうに儚げなもので】
【夜の街に爛々と煌めく地上の星を見詰めるその眼からは、“意志”や“生気”というものが見受けられない】
…………。
【ここから飛び出して、宵闇の一部と化してしまえばどれ程楽だろうか】
【生き延びる為の闘争に役立つことも無ければ、日常の中で能力を行使して人の役に立つことも叶わない】
【そんな自分を消し去ってしまい、有無を確認できない死後の国へ赴くのだと安堵して息絶えられるのなら、どれだけ幸福だろうか】
【小高い丘に佇む安ホテルの一室からでも安寧は求められるものだと知れたなら────】
【女は知っていた。いつでも逃げられるけれど、決して逃げてはいけない場所に自分が立っていることを】
【己が平和の為だけに逃げれば大勢の人が死に、沢山の人に恨まれ、死後の国で悠々自適に暮らすことなど出来ないなんて分かり切っていることだ】
…………。
【なので、声を上げず静かに涙を流す】
【小さな雨音に気付ける心優しい者が一人でも居たならば、今後も衆生の生贄として死に続ける覚悟が決められるのではと考えたからである】
【比高4m弱の雨粒が一滴、アスファルトを濡らした】
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