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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです
422
:
名も無きAAのようです
:2016/03/05(土) 15:22:05 ID:NuQZi8sw0
この人の戦闘描写好きだから戦闘もみたい
423
:
名も無きAAのようです
:2016/03/07(月) 12:36:09 ID:c4azjSGc0
キュート強すぎワロタ
こいつらただの人間じゃなかったっけ
424
:
◆gFPbblEHlQ
:2016/04/01(金) 01:56:28 ID:GnBXv.tI0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです
4月バカ編
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
425
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 01:57:12 ID:GnBXv.tI0
ポワンポワン(テレポートめいた演出)
ξ;゚⊿゚)ξ !? ここは一体?・・・
,、,,..._
ノ ・ ヽ 『――フハハハトサブレ』
/ ::::: i
/ ::::: ゙、
限りなく広がる純白の世界。
そこはサブレ時空――ツンちゃんを司る神の領域だった。
ξ;゚⊿゚)ξ ま、まさかエイプリルフールだからって・・
,、,,..._
ノ ・ ヽ 『そうだ』
/ ::::: i
/ ::::: ゙、
ξ゚⊿゚)ξ なるほど
ツンちゃんは怒り狂った。
426
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 01:58:25 ID:GnBXv.tI0
,、,,..._
ノ ・ ヽ 5月です
/ ::::: i
/ ::::: ゙、 馬鹿なので今日から三日間に及ぶながら投下をします
,i :::::: `ー-、 三日で収まらない可能性は十分あるので三日で終わるかは分かりません
| :::: i 計画はなにもないです 頑張ります
| :::: i あと今回の血迷った行為は本編とは無関係の混沌になります
| :::: i なのでご注文があれば最大限反映します 頑張ります
| :::: i
| :::: i
| :::: i まずは寝ます
! :::::.. ノ 起きたら頑張ります
`ー┬――┬― '"
| |
とつ” とつ” †X† ブン動会逃亡作者より贖罪の意を込めて †X†
427
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:03:21 ID:GnBXv.tI0
少女の目覚めはそれはもうスッキリ爽やかであった。
昨夜の就寝時間は22時。現在時刻はそこから8時間後の午前6時。
(*゚ー゚)(早寝早起きにも慣れたかな)
少女は得意気に思いながら時計のアラームを解除する。
その後すみやかにベッドをおりて寝室を出て、顔を洗ったり歯を磨いたり。
およそ起床後にするであろう大体のあれこれを済ませると、少女はテレビのリモコンを持ってテーブルについた。
テレビを点けると彼女は迷わずニュース番組にチャンネルを合わせた。
バラエティとの住み分けを忘れたニュースキャスター達が、駆け足に世間のニュースを読み上げていく。
誰彼が法を犯した、選挙がどうだ、噂のスイーツだなんだと、良し悪し入り混じった話がざっと20分は続く。
(*゚ー゚)(……今日は、無いかな)
テレビを見ながら摘んでいた卓上のお菓子もいよいよ尽きるぞという寸前。
少女の安堵を裏切るように、突然、テレビに緊迫した様子のニュースキャスターが映し出された。
彼は数枚の原稿用紙をざっと一瞥すると、ゆっくりとその口を開き、語り始める。
『たった今、入ったニュースです』
『昨年から始まった連続殺人に、あたらな犠牲者です』
少女は目を見張り、テレビの音量をぐんと上げた。
.
428
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:11:58 ID:GnBXv.tI0
『被害者は十代前半の少女。遺体の損傷は激しく、身元判明には時間を要すると――』
『――警察は今回の事件も同一犯の犯行であると断定。
特別捜査本部の調査対象となる模様です』
そこでまたも画面が変わり、一分間まったく無意味な街頭インタビューが流れた。
こうなるともう具体的な話はない。適当にしめて、ニュースはいつもの平和を語り始める。
『一刻も早い事件解決が、望まれています。では――』
(*゚ー゚)(……都内はもう、駄目かもしれない)
少女はテレビを消してテーブルにうな垂れた。
静まり返った室内に、小さく溜め息をつく。
(*゚ー゚)(もう連絡が取れない子の方が多い。
残った子もいずれ狙われる。早めに行動を起こさなきゃ……)
(* ー )(……魔法少女が狩られていく。こんなの、正気の沙汰じゃないよ……)
少女はわずかに身震いする。
影のような存在に、少しずつ、少しずつ追い詰められていく感覚。
魔法少女になった時は、そんなものを味わうなんて全く思っていなかったのに……。
.
429
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:16:11 ID:GnBXv.tI0
湧き上がる恐怖にぎゅっと目を閉じてしまった少女。
すると、その少女の肩にフワフワとした綿のようなものがとまった。
( ∵) ≪……しぃ、元気を出して≫
綿には三つの点があり、それが顔の役割を果たしていた。
綿から聞こえてきた声は直接少女の脳内に。励ます声は、とても優しい。
(*゚ー゚)「……ねえ、ビコーズ。私達の戦いって、終わったんだよね」
( ∵) ≪もちろんだよ。僕らの敵、怪人商会なら二年前に倒したじゃないか!≫
(*゚ー゚)「……なら、いま私達を狙ってるのは誰なの?
どうして殺されるの? なんで……」
( ∵)
(*゚ー゚)「……あなたはこの質問にだけ、答えてくれないのね」
( ∵) ≪……ごめんね。とにかく、今は安全第一だよ。
本当は外出もしない方がいいんだけど……≫
(*゚ー゚)
(*゚ー゚)「……そうだね。学校、あるもんね」
しぃは儚げな笑みをビコーズに見せると、顔を上げて思いっきり背を伸ばした。
.
430
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:21:22 ID:GnBXv.tI0
(*゚ー゚)「らしくない! らしくないぞ、わたし!」
(*゚ー゚)「きっとみんな生きてる! 捕まってるだけ!」
(*゚ー゚)「それを私が見つけ出して助ける! それだけ!」
( ∵)
( ∵) ≪そうだそうだ! いいぞしぃちゃん!≫
しぃは勇んで立ち上がり、父親が寝ている部屋に駆け込んでいった。
(*゚ー゚)「おとーさんっ!! 朝だよーーーー!!」バッ
(;,,゚Д゚)「のわッ!?」
布団を引っぺがすと、しぃの父は飛び起きるように目を覚ました。
一瞬の狼狽。やがてしぃと目を合わせると、父親は幸せそうに頬を弛ませた。
.
431
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:27:43 ID:GnBXv.tI0
(*,,゚Д゚)「この悪い子め〜〜〜やりやがったな〜〜〜」
(*゚ー゚)「ねぼすけのお父さんが悪いんだも〜〜ん!」シャッ!
しぃはカーテンに手を掛け、追い討ちと言わんばかりに勢いよくカーテンを開け放った。
燦然と注ぎ込まれる日光。父はグワー! と叫んでのた打ち回り、一人娘のイタズラに翻弄される。
(*゚ー゚)「へへっ! 朝ごはん作るから、ちゃんと起きるんだよっ!」
(*,,゚Д゚)「分かった分かった。ったく、余計なとこばっか母さんに似やがって……」
(*゚ー゚)「あ! お母さんの悪口禁止! 罰として朝ごはん減らっ」
窓ガラスが割れ、少女の言葉が不自然に途切れる。
(,,゚Д゚)「……ん?」
「第一目標沈黙。目撃者一名、狙撃続行を進言する」
それを理解する間など、目撃者にすら与えない。
狙撃手はこの家屋から2km離れた先のビル屋上に構えていた。
故に彼らに認識される事はないが、生存者に警察に駆け込まれては厄介だ。
リスクは最小限に抑えなければならない。
「……了解。狙撃する」
返答は簡潔。
その直後、引き金に掛けた狙撃手の指が静かに動いた。
.
432
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:28:40 ID:GnBXv.tI0
――――そこは現代。20XX年の日本。
.
433
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:30:11 ID:GnBXv.tI0
(//‰ ゚)「……クリア。撤退する。始末は任せたぞ」
――――幾多の魔法少女が実在し、ささやかな非現実が許された世界。
.
434
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:31:42 ID:GnBXv.tI0
――――20XX年、4月1日。
この日、東京都内最後の魔法少女が死亡。
遺体解剖の結果、少女の死因は銃器による長距離射撃であると推測される。
以前同様、使用された銃器はチェイ・タック社のライフルである可能性が濃厚。
少女の実家は何者かに放火され、近隣家屋に延焼するほどの大火災に発展。
警察は事後処理、事実隠蔽などを優先した。
『半人半機』に関する情報収集には、まだ時間を要するとのこと――――
.
435
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:33:48 ID:GnBXv.tI0
(//‰ ゚)(……右腕の関節部に違和感)ギッ
(//‰ ゚)「…………」
そこは現実。血肉が尽きれば死ぬ世界。
現実に生きる少女達は、どうしようもなく、現実の一部でしかなかった――――
.
436
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:34:28 ID:GnBXv.tI0
半人半機の魔法少女 Wizard of half cyborg
.
437
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:35:56 ID:GnBXv.tI0
.
438
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:37:56 ID:GnBXv.tI0
(-@∀@)「横掘、依頼が来てるぜ」
隠れ家に入った途端、アサピーはホットミルクと一緒に紙切れを差し出してきた。
私はホットミルクだけを受け取り、フリースペースのソファに腰を下ろす。
体勢を安定させ、ボディをスリープモードに移行。
視界にメンテナンスメニューを表示し、私は右腕の可動域チェックを実行した。
私の意思とは関係なく、右腕の内部機構が動き始める。そこに私の感覚はない。
(-@∀@)「どこか不具合か?」
(//‰ ゚)「あるかどうかを確かめている。依頼を読み上げてくれ」
口も目も今は動かない。初見には、私という死体から声が出ているようにしか見えないだろう。
今の声も、私の声から作り上げた合成音声でしかない。
(-@∀@)「……ふむ。分かった読み上げてやる」
(-@∀@)「依頼は前回と一緒。民間の軍事組織からだ。
へんてこな格好の少女が、魔法のようなもので攻撃してくるんだとさ」
(-@∀@)「場所は××国の紛争地帯。
どうする、受けるか? ××国にひとっ飛びする事になるが」
(//‰ ゚)「……また捕虜の少女が魔法少女になったか。連中には格好の的だな」
(-@∀@)「そう言うな。この御時勢、力が欲しいのは誰だって同じさ」
.
439
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:42:33 ID:GnBXv.tI0
(//‰ ゚)「……都内のは一通り片付けた。
ここらで資金調達に行くのも悪くない案だな」
右腕内部の駆動音が静寂する。
今度は関節部が動き出し、肘から先が滑らかに上下する。
その後、視界にコンプリートの文字列が表示された。
ここでチェックを終わってもよかったが、一応五指までしっかりやることにした。
アサピーの話もまだ続きそうだ。
小指の関節をひとつずつ畳み、その動作を親指に向かって順番にやっていく。
(-@∀@)「本気か? これ罠だぞ」
(//‰ ゚)「だろうな。前回もそうだった」
……メンテナンスに熱が入ってきた。
私は右腕のみならず、左腕でも同じ工程を繰り返す。
.
440
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:49:20 ID:GnBXv.tI0
(//‰ ゚)「しかし、もう終わった事だ。マザーブレインは私を殺さない。
私が魔法少女にとっての『必要悪』である限り、あれは私を殺せない」
(-@∀@)「……これもマザーブレインの思惑通りだと?
お前が魔法少女を殺し続け、今後も生き続けるっていう」
(//‰ ゚)「あれは限界まで自身を増大する能力は持っているが、その中には確実に無駄な部分がある。
それを削除し、容量に隙間を作ってやるのが私の役割なんだろう」
(-@∀@)「……効率の為の必要悪ね。インテリだ、魔法少女」
(//‰ ゚)「つまり今回、向こうとしてはなるべく早急に片付けたい問題児が居るという事だろうな……」
(-@∀@)「前と同じくな。いや、あん時は参った……」
(//‰ ゚)「……思い出させるな」
スリープモードを解除。
肉体の支配権を得た私は立ち上がり、壁に向かって左腕を突き出す。
(-@∀@)「あ、気をつけろよ」
(//‰ ゚)「分かっている」
そう答えると同時、私の左腕前腕部が上下に開き、骨格に備え付けたバレルを走って一本の杭が射出された。
(//‰ ゚)「――ッ」
その反動に肉体が一瞬震える。手応えは十分。
程なくして杭は自動で引っ込み、左腕は元の形状に戻った。
直径15cm、太さ3cmの杭。
杭打ち機を模したこの武器は、並の魔法少女の防御魔法を容易く貫通する。
暗殺・狙撃が不可能な場合の中距離戦闘ではこれが活躍する場面も少なくない。
もっとも、それ以上に人間相手での使用率が飛びぬけているが……。
.
441
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:50:21 ID:GnBXv.tI0
(//‰ ゚)「アサピー、紛争地帯の情報収集は済んでいるか?」
(-@∀@)「お、行くのか。出来てるぜ。
向こう用のリュックサックも作っておいた。すぐにでも出発できる」
(//‰ ゚)「なら行ってくる。こっちの情報収集、サボらずにな」
――私は脳内で唱える。機械とは別の、人間としての私の部分で。
それに応じてポンッ! と現れたのは綿のような姿の妖精。
マザーブレインから分裂し、少女に取りつく生きた端末機器、ビコーズ。
( ∵) ≪――変身かい?≫
(//‰ ゚)「ああ。海を渡る為に飛行魔法が欲しい」
(;∵) ≪……そりゃまた大変だ。君なら大丈夫だろうけどさ≫
ビコーズが空中でくるんと一回転して見せる。
途端、私の手中に細長い光が現れた。
私がその光を掴み取ると、光は弾けるように消滅し、光の中から傷だらけのステッキが姿を現した。
.
442
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:51:25 ID:GnBXv.tI0
( ∵) ≪決め台詞とか、決めポーズはいいの?≫
(//‰ ゚)「無駄だ。早く済ませろ」
( ∵) ≪はいはい。って、君の場合、これでもう終わりなんだよね≫
またも空中で一回転。
それによって現れた物は、一枚の赤いスカーフだけだった。
スカーフはシュルリと私の首に巻き、そして普通の布切れになった。
( ∵) ≪……いい加減、衣装変えてもいいんだよ?
君の衣装は、もうあの時に消し飛んじゃったんだし≫
(//‰ ゚)「用済みだから消えろ。昔の話はするな」
(-@∀@)「ホルマリンに漬けないだけありがたく思え。消えろ」
私とアサピーは揃ってビコーズを睨みつけた。
お互い、過去にはなるべく触れないようにしているのだ。
目には決して見えないが、私達は同じ場所に違う傷を持っている。
( ∵) ≪……はいはい。それじゃ、また変身する時は呼んでね〜≫
呆れた声色で捨て台詞を残し、ビコーズはスポン!と音を鳴らして姿を消した。
(//‰ ゚)「……リュックサックの中身を見ておきたい」
(-@∀@)「おう。こっちだ」
私は残りのホットミルクを飲みきってから、アサピーの後についていった。
.
443
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 10:55:30 ID:GnBXv.tI0
,、,,..._
ノ ・ ヽ カレーを作ってきます
444
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 11:05:28 ID:wzhlr78c0
カレーパーティーだ
ハヤシライス味にしてくれ
445
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 11:14:03 ID:UUjq6O560
ハヤシライスを食え
446
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 13:59:31 ID:GnBXv.tI0
―― ××国 市街地のホテル ――
ホテルの受付に、一人の少女が近付いてきた。
見た目は確かに十代。
しかしその立ち振る舞いは毅然としていて、このホテルに見合うだけの風格はあった。
ホテルマンは彼女に対する見下してる感じの思いを胸の奥にしまい、笑顔で彼女を迎えた。
('、`*川 「こんにちは。予約した部屋はちゃんと空いてるかしら」
「いらっしゃいませ。失礼ですが、ご予約のお名前は……」
('、`*川 「ジャン=ピエール・ペニサス。国籍はイタリア」
「少々お待ちください」
ホテルマンは片手でパソコンを操作し、目の前の彼女と予約時の顔写真を見比べた。
問題なく、同一人物だった。
.
447
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 14:20:51 ID:GnBXv.tI0
「……はい、確認いたしました。ご案内いたします」
('、`*川 「テロがあると手間が増えて大変ね。
客としては、変なのが入ってこなくて安心だけど」
「いえいえ、当然の事です」
「それに市街地はまだ警察が機能していますから、十分観光を楽しめますよ」
ホテルマンはカウンターを出て、少女の前に立った。
だが、その手にはハンディタイプの金属探知機が握られていた。
どんな相手であろうと、信用とは疑いを晴らす所から始まるものだ。
このホテルマンは、しっかりとそれを弁えていた。
「失礼ですが、お持ちの金属類は一度検めさせていただきます」
∩('、`*川 「ええ。でも多いから、命が幾つあっても足りないわね」 スッ・・・
「……はい?」
少女はふと片手を上げて言った。
それと同時、ホテルマンの全身に十個の赤い点が浮かび上がる。
レーザーポインターは人体の急所にそれぞれ的を絞り、次の指示を待つ。
448
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 14:31:39 ID:GnBXv.tI0
∩('、`*川 「こういうのってさ、結局形だけなのよね」
∩('、`*川 「善人の不安を解消する為の行為なんて、悪人への対策にも予防にもならない。
確固たる“決行”の前に、あらゆる怠慢は打ち砕かれる」
「――だッ! 誰か、警察を呼べ!!」
('、`*川 「さようなら。このホテル、ちょっと借りるわね」
ペニサスは歩き出し、静かにその手を下ろした。
直後、『ドツッ』という音が数秒間連続し、少女の背後でホテルマンが死に絶える。
タイミングよく、彼女が乗ろうとしていたエレベーターが一階に降りてきた。
客が降りてくる前に、ペニサスは懐からサブマシンガンを取り出す。
('、`*川 「行くぞ、まずは皆殺しだ。作業スペースを作る」 ジャキッ
その命令は、彼女の左耳のインカムから本隊50名の志願兵に向けて通達されていた。
本隊からの返事は待たない。ここから先は、血の雨が降る。
「……じゅう?」
ドアが開き、いざ降りようと一歩踏み出してきたスーツ姿の男性客。
彼はサブマシンガンの銃口を見た瞬間、ピタリと身動きを止めた。
('、`*川 「ハロージーザス。道をあけな」
ペニサスはエレベーターの客に愉快な笑みを送ってから、ありったけの銃声で彼らを出迎えた。
449
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 14:45:22 ID:GnBXv.tI0
('、`*川 「〜〜♪」
神は生きている。神は居る。神はすぐそこに居る。
なぜ見ようとしないのか。なぜ事実を受け入れないのか。
('、`*川 「二階制圧。三階どうだ」
『――……三階制圧。十階まで滞りなく順調。』
貴方はなぜ神ではなく悪魔を信じるのか。
神を信じなさい。神は常に傍に居る。神を受け入れなさい。
('、`*川 「オーライ。お客様全員にしっかり朝刊を配ってやれ。
仲間外れはナシだ。ジーザスジーザス」
『了解。作戦に戻ります。』
('、`*川 「……ンッン〜〜♪」
.
450
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 14:51:33 ID:GnBXv.tI0
――――20XX年、4月3日。
××国、有名ホテルがテロリストによって占拠される。
組織名は不明。犠牲者は従業員と宿泊客の全員。
目的は不明。彼らは今もなおホテル内に立てこもっている。
国境付近での紛争がいよいよ市街地にも伸びてきた。
市民は家屋に引きこもるか、国外逃亡を余儀なくされている――――
451
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 15:46:14 ID:GnBXv.tI0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ξ⊿´`)ξ「んんんん・・・・ んっちゅ」スヤスヤ
ちゃんツンはねむっちまったんだなあこれが
つまり ブン投げたんだなあ
「――おきてお」
ξ-⊿-)ξ「……ん」
すっかりスヤスヤ寝ていたツンを起こそうとする声。
ツンはしばし布団の中で身もだえしてから、ようやくその声に応えた。
ξ-⊿-)ξ「まったく……誰よこんな自衛隊のガヤにかき消されそうな起こし方をするのは・・・」
452
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 15:47:37 ID:GnBXv.tI0
,..ィソリ///ミYレ/彡三三三ミミ
ィリソリ〃〃レ'三三三三ミミミミミミュ
/テ孑''´ ``''' ====ミ三三ミミミ
l//' `ヾ川ミミミ!
|l!' :.}!リリ||!lミ
| .:.:リ川ミミ}}
| .;;.从川||
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,.. ソソレ⌒ ;
. | rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ リ /
. l .;:'. ; l;;: . `´ l! ./
l .; ;: ;,. ィ ノ
l ;' ;:,. 、 /
l ー- ‐ ' ;.:. ,;'
! ,: ' ; : ; ハ
', .r‐ -- -一 ィ .:.;,/ ヘ
_,,.. - ''´ . ‐--‐ .:,.ィ }`'' - ,,,__
ヘ .::. .;:.. ,.ィ リ
ヽ .____,,. '
デデデデエェエェェェエェッェツェェェェェエェエーン!!
( ^ω^)「なに言ってるお? 早く学校に行くお!」
ξ-⊿-)ξ「うーんまだ寝惚けてるみたい・・・ちょっと下で待ってて」
⊂( ^ω^)⊃「おk!」
453
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 15:54:07 ID:GnBXv.tI0
大小なりに事件はあるが、とにかく世界は平和だった。
知らない所でなにかは起こっているけれど、私の周りはすごく平和。
たまに勇者軍からの襲撃もあるけど、パピーが雇ってくれた凄腕ボデーガードさんが守ってくれる。
( ^ω^)「――おっ。ツン遅いお〜!」
ξ´⊿`)ξ「ごめーん・・・」
( ФωФ)「ツン。おにぎりを作っておいたから早く行ってきなさい。
もう時間が無いから学校に着いたら食べるのだぞ、いいな」
ξ゚⊿゚)ξ「はーい。いってきま〜す」
⊂ニニニ( ^ω^)ニ⊃「レッツ登校だおっ!」ダッ
< ・・・待ちなさい
ξ゚⊿゚)ξ !?
( ^ω^) !?
< 君達の身の安全は 私が守護る・・・・・
( ^ω^) こ、この横綱の小指を掴み取りそうな声は!?
454
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 15:58:24 ID:GnBXv.tI0
('A`)「俺だよ」
( ^ω^)「なあんだドクオかお。ガッカリした」
(;'A`)「普通に出てきただけなんだが・・・・」
(^ω^)「それだけでガッカリなんだお。察してほしいお」
('A`)
(^ω^)
ξ゚〜゚)ξ「行きましょ〜」モグモグ
つ△
(; ^ω^)「あ、さっそく食べちゃってるお・・・」
(;'A`)「おめえ女だろうが。歩き食いは・・・・」
△
∩ξ#゚⊿゚)ξ「うるへえ!腹減ってんだどっこいコノヤロウ!!」
455
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 16:06:45 ID:GnBXv.tI0
〜学校〜
ξ゚⊿゚)ξ「あのねえ」
( ^ω^)「なんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「昨日さあ 夢を見たのよねえ」
('A`)「前置きはいいから言えよ。喋りたいんだろ?」
ξ#゚⊿゚)ξ ピクッ
ξ#゚⊿゚)ξ「あーもー喋りたくなくなった!!!!!!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオのせいだ!! あーーあ!!!!!!!!!」
(^ω^)「ドクオ、謝るお」
('A`)「ごめん」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
('A`)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「それでねえ、夢を見たのよねえ」
(^ω^)「ツンは年中バカだから助かるお」
('A`)「だよなあ」
456
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 16:23:30 ID:GnBXv.tI0
ξ゚⊿゚)ξ「昨日見た夢にはねえ、ブーンが出てきたのよねえ」
(^ω^)「ほほう。それでそれで」
ξ゚⊿゚)ξ「おみくじとか、お賽銭とかやってたのよねえ・・・」
('A`)「へえ。お正月か? 珍しい夢だな」
ξ゚⊿゚)ξ「だってさあ この夢、紅白の没ネタなんだもの・・・・・」
(^ω^)
('A`)
ポワワン(回想)
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━
457
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 16:24:25 ID:GnBXv.tI0
内藤ホライゾンVSヘリカル沢近 おみくじ十本勝負
|┃三
|┃ 、_ おわり
____.|ミ\__*(‘‘)*
|┃=__ \
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
458
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 16:25:06 ID:GnBXv.tI0
<1月1日、VIP神社>
ガヤガヤ(すごい人だかりの音)
(~)
γ´⌒`ヽ
{:i:i::i:i:i:i:i:}
(; ^ω^) 「すごい人だかりだお・・・」
(:::::::::::::)
し─J
(~)
γ´⌒`ヽ
{:i:i::i:i:i:i:i:}
(; ^ω^) 「これじゃお賽銭もおみくじもやれないお・・・」
(:::::::::::::)
し─J
( ^ω^)「・・・お?あっちにも神社あるみたいだお?」
( ^ω^)「人気も少ないし、今はあっちが穴場みたいだお! 早速行ってみるお!」
(~)
γ´⌒`ヽ ブーン
{:i:i::i:i:i:i:i:}
⊂( ^ω^)⊃ 「れっつら!」
(__)
/ ヽ
459
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:19:42 ID:GnBXv.tI0
<同日、ヘリカル神社>
( ^ω^)「お賽銭も!おみくじも!誰も並んでないお!」
(; ^ω^)「ていうか心配になるほどスッカラカンだお・・・」
( ^ω^)「とりあえずお賽銭をやるお!」
つミ
⑩ ポイッ
「お客さん、ちょっと待とう」
( ^ω^)「おっ?」
|┃三
|┃ 、_
____.|ミ\__*(‘‘)*
|┃=__ \
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
、_
*(‘‘)*「さすがに10円ってなくない?」
(; ^ω^)(奥からなんか出てきたお・・・)
460
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:20:23 ID:GnBXv.tI0
(; ^ω^)「あの・・・ダメでしたかお?」
、_
*(‘‘)*「ダメとかじゃなくて、気持ち?
そういうのが金額に出るよねって話」
、_
*(‘‘)*「神様的には何で年明けからシケた金遣いしてんの?って感じ
もうちょい貢いでこ? バチ当てないからさぁ・・・」
(; ^ω^)「・・・神様なんですかお?」
、_
*(´.`)*「あぁ〜現代人。そういうの聞いちゃう感じ」
(; ^ω^)「・・・とりあえず普通にお賽銭やってもおk?」
*(‘‘)*「更に1000円入れると二拝二拍手が省略できますけど?」
(; ^ω^)(なんかソシャゲっぽい課金制度が導入されてるお・・・)
つと パンパン
*(‘‘)*「あぁ〜普通にやる感じの」
461
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:21:11 ID:GnBXv.tI0
(; -ω-)(えっと・・・今年も良い一年を過ごせますように)
つと
*(‘‘)*「・・・あのさぁ」
(; ^ω^)「はい?」
*(‘‘)*「普通思わない? 黙ってお願いされてもこっち分かんないよ?」
(;;^ω^)
(; ^ω^)「・・・今年も、良い一年をお願いしますお」
、_
*(‘‘)*「うん分かった! 10円分は確実に叶えとく!」
(; ^ω^)「うん・・・」
*(‘‘)*「おい着膨れまんじゅう! おみくじも引いてけよ!」
(; ´ω`)「はい・・・」
、_
*(‘‘)*「ところで今ならSSレアみくじが10回3000円ですけど!?」
(; ´ω`)「ノーマルみくじ1回でお願いしますお」
*(‘‘)*「今だけなのに・・・」
462
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:21:57 ID:GnBXv.tI0
|┃
|┃ 、_ 「まぁいいや。おみくじあっちね、それじゃ!」
____.|ミ\__*(‘‘)*
|┃\_ \
|┃ ) 人 \
(; ^ω^)「はい、ありがとうございましたお」
. 三 |┃┃
. ≡ |┃┃
. |┃┃
三.|┃┃ピシャッ!
.|┃┃
(; ^ω^)「・・・なんかすごく面白い子に出会ってしまったお」
( ^ω^)「・・・気を取り直して、今度はおみくじ引きにいくお!」
ξ;´⊿`)ξ
(; ^ω^)「先客がすごい微妙な顔してるお・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「おげぇ!ブーン!」
(; ^ω^)「人を見るなり吐瀉しないでほしいお」
463
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:22:52 ID:GnBXv.tI0
( ^ω^)「ツンもこっちに来たのかお?」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんか空いてたから・・・」
(; ^ω^)「・・・お賽銭は?」
ξ゚⊿゚)ξ「お賽銭?普通にやってくけど・・・」
|┃三
|┃ 、_
____.|ミ\__*(‘‘)*
|┃=__ \
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
(; ^ω^)「お賽銭に反応されちゃったお・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「・・・ブーンはおみくじ?」
、_
*(‘‘)*「お賽銭こっちだが〜〜〜??」
(; ^ω^)「そうだお、ノーマルみくじをやりに来たお」
、_
*(‘‘)*「お〜〜〜〜〜〜いこっちだってば〜〜」
ξ;゚⊿゚)ξ「それなら気をつけてね、ここのおみくじ変だから・・・」
、_
*(‘‘)*
464
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:24:33 ID:GnBXv.tI0
、_
〜〜 *(‘‘)* トコトコトコトコ
(; ^ω^)「こっち来たお・・・ツンのせいだお・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「話題振ったのブーンでしょ!?私知らないわよ!」
、_
*(‘‘)*「着膨れデブは初心者だろぉ〜おみくじのやり方教えてやるよぉ〜」
(; ^ω^)「おぉん・・・」
*(‘‘)*「ああ、そっちのクソうんこ巻きグソツインドリルの冷やかし脱糞小娘は帰っていいよ」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・私、さっきおみくじ引いて、コレが出たんだけど?」
つ□と
、_
*(‘‘)*「・・・むっ!それは!」
( ^ω^)「おっ?大吉でも出たのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「いえ、チッチキ吉が出たわ」
(; ^ω^)「チッチキ吉!?」
、_
*(‘‘)*「それは大吉の一個上の奴です!巻きグソうんこマン、こちらへ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「その呼び方やめなさい!」
*(‘‘)*「きびきび歩けやキビウンコ」
465
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:25:17 ID:GnBXv.tI0
、_
*(‘‘)*「ちょっと売店の中に入るから待ってて!」
ξ;゚⊿゚)ξ「はいはい・・・」
(; ^ω^)「ついていくのが精一杯だお・・・」
______*(‘‘)*______
| 〔ヘリカル神社〕 |
|______________|
┃ |┃三 .┃ ガラガラッッ!!
┃ |┃ 、_「よっしゃ!」 ┃
┃___|ミ\__*(‘‘)* ┃
┃ |┃=__ \ ┃
┃ |┃ ≡ ) 人 \ ┃
:||.「 ̄「 ̄「 ̄「 ̄ ̄|--────--|
:||.|≡:|: :: |;; ; |~~^^^|/.品品■■ △|
:||「 ̄「 ̄「 ̄「 ̄ ̄|||[][]ロロロロロ⇔|
:|||≡:|: :: |;; ; |~~^^^|||∩∩¨〓〓φ:|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄;:|
|∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
466
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:26:29 ID:GnBXv.tI0
、_
*(‘‘)*「大吉以上が出た人には粗品をプレゼント!」
、_
*(‘‘)*「うんこマンはチッチキ吉だから商品一個持ってっていいよ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えぇ・・・」
、_
*(‘‘)*「おすすめはトイレットペーパーだ! クソ漏らしにはお似合いの一品w」
ξ#゚⊿゚)ξ「いい加減キレそう」
(; ´ω`)「許してあげるお。子供だお」
、_
*(‘‘)*「っててちょいちょい! 誰が子供じゃ〜〜〜〜〜い」
\ドッ/
( ^ω^)「あっこの笑い声を模した爆発音は!」
ξ゚⊿゚)ξ「爆発オチ!」
467
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:27:15 ID:GnBXv.tI0
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (. (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,
._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ ヾ \ドッ/
::( ( . |: ! ) )
ヾ、 ⌒〜'"| |'⌒〜'"´ ノ
""'''ー-┤. :|--〜''""
:| |
\ワハハ/ j i
ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
_,, ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ
(^ω^)「うわーーーもうおみくじはコリゴリゴリラだお!」
ξξΔξ)ξ
ヘリカル沢近 圧勝
完
468
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:30:41 ID:GnBXv.tI0
〜〜〜〜〜
( ^ω^) うおーん!こんなオチはあんまりだお!
('A`) いくら書き溜めが間に合わなかったからって酷すぎるぜ!
< 安心していいんだ
( ^ω^) え?
('A`) ん?
< このスレのオチは 私が守護る
( ^ω^) !? こ、この横綱の小指を掴み取りそうな声は・・!?
('A`) ま、まさか!!?
469
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:31:21 ID:GnBXv.tI0
ゞミミミffrンリ ノノノィイ彡 ィ彡彡ノノf三ミ
,ィ'三≧ミミソリノ彡=-―=ニ、三彡彡彡ソノノノ
な 守 俺 _ノノミソ `ヾツ'´ V三彡彡イノノノ
,ィ化ミ{-‐ ''"- 、` ー- -- -`"´ ̄ヾ三彡彡
ら 護 が (f彡「二x,ヽ /` >- ―-- `、 ヾ三彡'
ヾ〈r==ヘ'、〈 f彡ミ三三ニ==、、 ヾ彡' /
ぬ ら ,イ豺ーtュ、'; {! ,.'二.,ニ=ァテ; Xノ
=彡イリ` ==' } 'く`三´=彡″ /; ;{
ね ノノ! ノ:..._,.. 、 / ; ;,に
ノ,.イ人 ( ヽ__ 人 _ ,.ノ ; ; ;リ
ば 巛fリリ下、`,ニ;´,.,., ` ,イ ̄ , ;,} ; ,;ッ" /
W〈(イイハヘ,;f^_ニニ、';、; ; , , / } , ; ; ;ノ''" /:,.
∨ヘヽヽンヘ;,'、 ̄`ン'"⌒'; ; ; ;! ; ; シ' /::;ノ:,
ヾゝ':::´〈::{:ハ;,`¨´ , ; ; ;ノ'"´ /:/:::ノ
,. :´:::::::::::::}::}::}X; ;';'; ; , , ; ;シ' ,..ノ:::ノ:::/:::
/:::::/::::::::::::{::{:::| `'ー'-'z'彡-‐ ァ´:::_ノ::_ノ:::/
デデデデエェエェェェエェッェツェェェェェエェエーン!!
( ^ω^) も、本部以蔵だおー!!
('A`) う、うわぁ、本物だあーっ!!
本部以蔵 「ヘリカル沢近、テンプレ1、ロリAA枠」
本部以蔵 「片腹痛い・・」クスクス
< フフフ… そうだ、その通りだ
( ^ω^) え?
('A`) ん?
< 紅白の秩序は私が守護る、フフフ…
( ^ω^) !? こ、この自衛隊員のガヤでかき消されそうな声は・・!?
('A`) ま、まさか!!?
470
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:33:13 ID:GnBXv.tI0
ゞミミミffrンリ ノノノィイ彡 ィ彡彡ノノf三ミ
,ィ'三≧ミミソリノ彡=-―=ニ、三彡彡彡ソノノノ
な 守 俺 _ノノミソ `ヾツ'´ V三彡彡イノノノ
,ィ化ミ{-‐ ''"- 、` ー- -- -`"´ ̄ヾ三彡彡
ら 護 が (f彡「二x,ヽ /` >- ―-- `、 ヾ三彡'
ヾ〈r==ヘ'、〈 f彡ミ三三ニ==、、 ヾ彡' /
ぬ ら ,イ豺ーtュ、'; {! ,.'二.,ニ=ァテ; Xノ
=彡イリ` ==' } 'く`三´=彡″ /; ;{
ね ノノ! ノ:..._,.. 、 / ; ;,に
ノ,.イ人 ( ヽ__ 人 _ ,.ノ ; ; ;リ
ば 巛fリリ下、`,ニ;´,.,., ` ,イ ̄ , ;,} ; ,;ッ" /
W〈(イイハヘ,;f^_ニニ、';、; ; , , / } , ; ; ;ノ''" /:,.
∨ヘヽヽンヘ;,'、 ̄`ン'"⌒'; ; ; ;! ; ; シ' /::;ノ:,
ヾゝ':::´〈::{:ハ;,`¨´ , ; ; ;ノ'"´ /:/:::ノ
,. :´:::::::::::::}::}::}X; ;';'; ; , , ; ;シ' ,..ノ:::ノ:::/:::
/:::::/::::::::::::{::{:::| `'ー'-'z'彡-‐ ァ´:::_ノ::_ノ:::/
デデデデエェエェェェエェッェツェェェェェエェエーン!!
( ^ω^) も、本部以蔵だおー!!
('A`) う、うわぁ、二回目だあーっ!!
本部以蔵 「ご明算かな……?」
本部以蔵は一度目の登場後、煙幕を利用して二人の背後に回りこんでいたのだ。
それが二回目の登場の真実であった。
( ^ω^) じ、地の文まであるなんて・・
('A`) この本部以蔵ならやってくれる!いっけええええええ
471
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:33:53 ID:GnBXv.tI0
、_
*(‘‘)* アァ〜ン? なにが本部以蔵じゃコラ スネを蹴るぞスネを ゲシゲシ
本部以蔵 「ヘリカル沢近。ワルいが」
本部以蔵が刀を抜き、その切先をヘリカル沢近に向ける。
両者の間に、強い風が吹き抜ける――
本部以蔵 「――遊んでもらうぜ」
、_
*(‘‘)* 遊ぶの大好き
( ^ω^) な、なんてことだお・・・・
('A`) 地の文のせいで本当に戦い始めそうだぞ・・
( ^ω^) やめてお!ぼくらは誰かに傷付いてほしいわけじゃないんだお!
('A`) 本部さん!刀を納めてくれ!
< じっ
( ^ω^) !?
('A`) !?
472
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:34:58 ID:GnBXv.tI0
< 地の文と云うよりは行動の羅列 ト書きだな
< しかし何故(なにゆえ)幼女やアスキーアートを・・・・・・・・・・?
本部以蔵 「なんだァ?てめェ・・・・・・・・」
◇本部、キレた!!
( ^ω^) この声はまさか!?
('A`) あ、あの剣豪が助けにきてくれたっていうのか・・!?
473
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:36:42 ID:GnBXv.tI0
,..ィソリ///ミYレ/彡三三三ミミ
ィリソリ〃〃レ'三三三三ミミミミミミュ
/テ孑''´ ``''' ====ミ三三ミミミ
l//' `ヾ川ミミミ!
|l!' :.}!リリ||!lミ
| .:.:リ川ミミ}}
| .;;.从川||
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,.. ソソレ⌒ ;
. | rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ リ /
. l .;:'. ; l;;: . `´ l! ./ ブーン系とはさしずめ児戯!
l .; ;: ;,. ィ ノ
l ;' ;:,. 、 / 小童の遊びといったところか
l ー- ‐ ' ;.:. ,;'
! ,: ' ; : ; ハ なア!
', .r‐ -- -一 ィ .:.;,/ ヘ
_,,.. - ''´ . ‐--‐ .:,.ィ }`'' - ,,,__
ヘ .::. .;:.. ,.ィ リ
ヽ .____,,. '
デデデデエェエェェェエェッェツェェェェェエェエーン!!
( ^ω^) み、三島由紀夫だおー!!
('A`) う、うわぁ、本物だあーっ!!
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,..
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ フフ・・ そうだ、私が平岡公威あらため三島由紀夫・・
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,..
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ この由紀夫、AA達の悲鳴を聞いては黙ってはいられん・・・!
474
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:37:22 ID:GnBXv.tI0
本部以蔵 「三島由紀夫ォォッッ!!」
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,..
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ フフフ・・久し振りだね本部以蔵・・・・
( ^ω^) !? 二人は知り合いなのかお!?
('A`) 二人の過去にいったい何があったんだ・・・・・
本部以蔵 「こいつはあの宮本武蔵を一瞬でなぶり殺しにした怪物だ・・」
本部以蔵 「てめえらア!! 間違っても手ぇ出すなよ!!」
(#^ω^) うおおおん!!そいつは聞けないお!!
(#'A`) 俺達だって戦えるんだ!!本部さん、一緒に戦わせてくれ!!
、_
*(‘‘)* あたしだって!
三島由紀夫を前に意気込む三人――
しかし、そんな彼らを前にしても、本部以蔵の判断は変わらなかった。
475
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:38:05 ID:GnBXv.tI0
トンッ
それは首への手刀だった。
( ^ω^) うッ!?
('A`) うッ 本部さん・・
、_
*(‘‘)* なんでっ・・・
本部以蔵 「こいつと戦えばお前達は死ぬ
守護るには、こうするしかねえのさ……」
ドサァ・・
三人は地面に倒れた。
本部以蔵 「さァ 始めようぜ・・・」
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,..
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ フフフ、勝ち目など初めからから無いというのに・・・
476
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:38:45 ID:GnBXv.tI0
デデン!!
──こうしてブーン系AAたちの熱き争いが始まった!──
──そして月日は流れ──
477
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:39:25 ID:GnBXv.tI0
( ^ω^) ・・お?ここは・・・
( ^ω^) !? そうだお、本部さんと三島由紀夫はどうなったお!?
──本部さんはジャングルジムの近くで三島と戦っていたお
二人とも傷だらけだったけど三島の方が膝をついていたお
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,..
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ フフ、腕を上げたな・・本部よ・・・・
本部以蔵 「・・・・スウ」
本部以蔵 「三島由紀夫、敗れたりッッ!!」
デデン!!
( ^ω^) うおおおおやったお!本部以蔵の勝ちだお!
('A`) ・・・ん? あ、ああ・・・! 本部さんが勝ってるじゃねえか!!
( ;ω;) やったおー!やったおー!!
(;A;) 本部さんが守護ってくれた・・・ブン動会は大成功だ・・・・・・!!
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r=====;;;;,..
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,ィァ ァ,._ フフフ これで僕の役目は終わりだ ・・達者でね
本部以蔵 「え?」
478
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:40:31 ID:GnBXv.tI0
l,;;iiii=z;;;,,,_ ,.r,.;;;;;;;;;;;:::::.....
| rェ;ェ._ ; l;:.. ,;;;;;;;;;;;;::::::::::::::............. ・・・・・・
サラララァ...
( ^ω^) !? み、三島先生!!?
('A`) 三島先生が消えていく!!?
本部以蔵 「・・・・」
( ^ω^) ・・! そうだお そういえば忘れていた・・! 三島先生は、もうこの世には・・!
('A`) そ、そうか! 指摘がなかったからうっかりしていたが・・ 先生は既に・・!
( ;ω;) おーん! 三島先生ありがとうだお! 僕達はもう爆発オチに逃げないお!
(;A;) ありがとうございました! 俺達は一生ブーン系を書きます!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::.............
サララアァァ...
( ;ω;) おーん! 三島先生ぇー!!
本部以蔵 「・・・それじゃア 次は俺の番だな・・・・」サラサララァァ・・
本部以蔵の体が風に散っていく。
479
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:41:12 ID:GnBXv.tI0
( ;ω;) そんな・・!本部さんまで居なくなったら僕らは終わりだお!
(;A;) 頼むよ・・残ってくれよ・・!
本部以蔵 「爆発オチから君達を守護れて 本当によかった・・・」サラァ・・・サララァァ・・・・・・
( ;ω;) うおーんおんおん!もう爆発オチになんて頼らないおー!
(;A;) これからはちゃんと自分でオチを作って終わらせるよ・・!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::.............
サララアァァ...
( ;ω;) おーん! 本部以蔵ぉー!!
──本部以蔵は優しい笑顔で消えていったお
本部は僕らに武士のなんたるかを教えるために少しだけこの世に戻ってきたんだお!
僕らはそれを忘れずに創作に励まなきゃダメだお!! 先生の思いを無駄にせず、これからも精一杯頑張るお!!
辛くとも一生懸命作品をつくるおー!!
480
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:41:52 ID:GnBXv.tI0
\ デデン!! /
i
〈 ̄ヽ ,!'| `
,、____| |____,、 j i! i
〈 _________ ヽ, ,J`:、,ィl! l! {′
| | | | ,j` Yl!|: | |'i,
ヽ' 〈^ー―――^ 〉 |/ ’ λ' ,j、l! / 、 ., ,il{ ,゙!j!;| :
,、二二二二二_、 ゙ハ! ;. ゙:、 j| '/'}′ ,
〈__ _ __〉 じ:、 i,' ゙:、 ,,., ′彳レ/
| | | | 丶、v{ ヒ! i!||il. , 八 Z
/ / | | |\ __ _,ゝ、;_ ゛:|! ゙ ,rカ  ̄
___/ / | |___| ヽ _  ̄`ζ」'(´ ヽ j! ゛ ,ィ彡′_.. -
\__/ ヽ_____) 二 ニ ゙て∠rιク_;.,、_,ー-'^- =ニ_
481
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:44:27 ID:GnBXv.tI0
ご静読、感謝致します。
そしてわたくしは昨今の安易な爆発オチに対して警鐘を鳴らす者であります。
書き溜めが終わらない。その事実から目を背けるため、都合のよい免罪符として爆発AAを張る。
そんな性根が諸君らの文章力を腐らせるのであります。わたくしはこれを日本男児にあるまじき精神の堕落であると考えます。
わたくしはこの件について非常に強い憤りを感じると共に、ここにファイナル板の閉鎖を宣言いたします。
非常に短い間でしたが、このような堕落が染み付いては畑をひっくり返す他にありません。
なおファイナル板の次は三島由紀夫&本部以蔵板への移住を推奨しております。
諸君らの賢明な判断に期待し、爆発オチという甘えからの脱却を心から願っております。
著者:◆c9sFVHJv2E
代表作:ブン動会撃沈!!三島由紀夫が参加者全員蹴散らして無双するようです
厄姫様は別に不幸では無いようです
グラップラー刃牙 刃牙 範馬刃牙 刃牙道
ブン動会参加作品の全て 他多数
〜〜〜〜〜
ξ゚⊿゚)ξ「っていう 夢ね」
( ^ω^)「ゆめ」
('A`)「夢なら仕方ないな。早いとこ忘れちまおうぜ」
ξ゚⊿゚)ξ「でもねえ もうひとつ夢を見たのよねえ」
(^ω^) !?
('A`) !?
ポワワン
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
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482
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:46:04 ID:GnBXv.tI0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
渋澤は行きずりの茶屋前で足を止めると、和菓子の誘惑に負けて腰掛けに座った。
彼が目先の森を眺めつつ息を整えていると、まもなく暖簾をくぐって一人の女性が顔を見せた。
从 ゚∀从「そこの坂、凄かったでしょ」
確かに彼が上ってきた坂道は斜度30%はあろう絶望的坂道。
そんな矢先に丁度よく茶屋を構えるという策略は、見事渋澤の足を止めさせていた。
_、_
(;,_ノ` ) (なるほど。あの坂の後じゃあ誰だって茶屋で休む……)
渋澤は適当に茶と団子を頼み、それを頬張りながら道先の事を考えた。
目的の場所は近い。ちゃんと休めるのはこの茶屋が最後だが、渋澤の頭に休むという考えは無かった。
渋澤の目的は、この山奥の寺院に現れるという“千年僧”に会う事だった。
千年僧はその名の通り千年を生きた者として知られ、一部では天狗や風神とも比喩された人物だ。
しかし千年僧の行方は誰も知らず、既に人々は千年僧を 『もうこれ妖怪じゃん』 と言って妖怪扱いしていた。
.
483
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:46:08 ID:wzhlr78c0
夢見すぎだろ
484
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:47:03 ID:GnBXv.tI0
从 ゚∀从「アンタも寺院に行くの?」
_、_
( ,_ノ` )「その通りだが……俺以外にも千年僧目当ての奴が?」
从 ゚∀从「そうそう」
千年“僧”と“そう”を掛けた高次元ギャグだったが渋澤は無視して話を進めた。
_、_
( ,_ノ` )「そいつら、結局どうだった?」
从 ゚∀从「なんも居ねー。うわー。無駄足だったーうわー」
从 ゚∀从「みたいな事言いながら、み〜んなトボトボ帰ってくよ」
_、_
( ,_ノ` )「そりゃあ、ご愁傷様だな……」
从 ゚∀从「っていうか居ると思う方が変じゃない? だって、千年僧って妖怪じゃん」
ξ‐⊿‐)ξ「それが、そうでもないんだよなぁ……」
千年“僧”と“そう”を掛けているらしいがもうどうでもいい。
ふと会話に割り込んできたのは、桃色の和服を着た金髪の少女だった。
少女は何食わぬ顔で渋澤の隣りに座っており、いつの間にか団子を平らげ、茶を飲んで一服していた。
.
485
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:47:43 ID:GnBXv.tI0
从;゚∀从「お、お客さんいつの間に……?」
ξ゚⊿゚)ξ「すごく美味しかった。はいこれお勘定」
ξ゚⊿゚)ξ「さぁ行くわよ渋澤」
_、_
( ,_ノ` )「……あいよ」
从;゚∀从「ま、まいどー……?」
.
486
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:48:44 ID:GnBXv.tI0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
男、千敵を切り裂き、屍の道を歩みゆく。
孤高の人斬り、名を渋澤と……
【 剣豪渋澤・銹錆刀と千年僧のようです 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
487
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:49:24 ID:GnBXv.tI0
山道に入ると、すぐに金髪の少女が口を開いた。
ξ゚⊿゚)ξ「千年僧は絶対に居るからな」
少女の名はツンといい、ぶっちゃけ忍者だった。
詳しい事はよく分からないが、とにかく忍者だった。納得出来ない奴は前に出ろ殺すぞ。
_、_
( ,_ノ` )「居なけりゃ次の場所に行く、居ればコイツの事を聞くだけだ……」
ツンと並んで歩きながら、渋澤は腰の刀に手を添える。
渋沢の腰には二本の刀があった。
片方はしっかり手入れされた刀。もう片方は、鞘すら色褪せるほど古ぼけた刀だった。
そして彼が手を添えたのは古ぼけた刀で、彼が千年僧を目的とする理由はこの刀にあった。
ξ゚⊿゚)ξ「……後ろ、来てるぞ」
_、_
( ,_ノ` )「あいよ」
ツンが言うまでもなく、渋澤は背後に忍び寄る気配を察していた。
_、_
( ,_ノ` )「てめえは退いてな」
渋澤が言うまでもなく、ツンは既に姿を消していた。
488
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:50:09 ID:GnBXv.tI0
渋澤は歩調を乱さず歩き続ける。
彼はその最中に周囲の音を聞き分け、追手の数を推測した。
敵数、およそ三人。
その三人が立てる極僅かな音は散り散りで、後方と左方の森に隠れているようだった。
_、_
( ,_ノ` )「……帰った方が身のためだろうに……」
突風が森を駆け抜ける。
瞬間、渋澤は刀を抜いて身を翻した。
∠ ̄\
|/゚U゚| 「覚悟ッッ!!」
身を翻すと、その視界に二人の男が飛び込んできた。
忍装束を纏う彼らは忍者であり、その手には武器としてのクナイを構えている。
彼らは真っ直ぐな戦意を渋澤に向けていた。
話す間も無く、忍者の一人が渋澤に切りかかった。
渋澤はそれを後退して避けると、迷いなく忍者の顔に拳を打ち込んだ。
この一撃で忍者は狼狽し、一瞬の隙を露にした。
渋澤はその隙を見逃さず、刀を振って忍者の胴に刃を走らせた。
.
489
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:53:52 ID:GnBXv.tI0
〜〜〜〜〜〜〜〜
ξ゚⊿゚)ξ「っていう ゆめ」
(^ω^)「ゆめ」
(;'A`)「おめえどんだけ夢見る少女なんだよ」
( ^ω^)「でも銹錆刀っていうのはカッコイイお!
モンハン二次創作時代の片鱗を感じるお!」
ブーンの知識量が「1」上がった。
ξ*゚⊿゚)ξ「へへっ」
(;'A`)「・・・・・そういや俺も変な夢を見たな」
(^ω^)
ポワワン
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━
490
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:54:45 ID:GnBXv.tI0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
巍晶山は人里からちょっと離れたところにある普通の山。
この山のてっぺんにはものすごい大きな水晶があり、村人達は毎年その水晶の前で巍晶祭というお祭りを催していた。
しかし今年の巍晶祭、その前日に祭りの象徴となる巨大水晶がどこかに消えてしまった。
それについて村人達から相談を受けた巫女ツンは、風邪だったので友達のブーンに異変解決を押し付けた。
ブーンは頑張ることにした。やれいけ内藤ホライゾン、巨大水晶を取り返すのだ!
「頑張るお!」
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
491
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:55:31 ID:GnBXv.tI0
ξ;゚⊿゚)ξ「ゲホゲホ、あーつら……」
ツンデレ神社の神主兼巫女の少女・ツン。
彼女は 畳の上 に大の字で寝転がり、数日前から続く高熱と戦っていた。
ξ;゚⊿゚)ξ「いやだぁー……動きたくないー……働きたくないー……」ゴロン
ξ;゚⊿゚)ξ「クソォー……なんでこんな時に限って熱なんかぁー……」ゴロンゴロン
「ツーーーン!!」
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
その声と共に庭先に現れたのは内藤ホライゾン。
ツンとは色々あって友達である。彼は時折ツンデレ神社に遊びに来るのだった。
.
492
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:56:48 ID:GnBXv.tI0
( ^ω^)「ツン遊ぶお!」
ξ;゚⊿゚)ξ「いや、見てのとおり風邪なんだけど……」
(# ^ω^)「いいから遊ぶお! おんぶしてあげるから走ろうお!」
ξ;゚⊿゚)ξ「イヤよ。あんた絶対転ぶし」
(# ^ω^)「僕が転んでもツンだけは守るお! キュン・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「勝手にキュンとさせないで。分かった、分かったから……」
( ^ω^)「おっ! 遊んでくれるのかお!?」
ξ;´⊿`)ξ「お仕事片付けたらねー。
なんか山の水晶が消えたとかで探さなきゃいけないのよ」
( ^ω^)「うはwwそんなの楽勝すぐるwwww」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、なら代わりにやってきてくれない?
その間に風邪治しとくから」
⊂二二二( ^ω^)二⊃「お任せあれだお! 早速凸ってくるお!」ブーーン
ξ;´⊿`)ξ「いってらー……」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξ(……今の内にデレの家に逃げ込もっと)
.
493
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:57:40 ID:GnBXv.tI0
┌───────────┐
│ ブーン加速中。。。。 .│
└───────────┘
/⌒ヽ
⊂( ^ω^)⊃
( 、ノ ブン
ノ> ノ
レレ
494
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:58:20 ID:GnBXv.tI0
【Stage 1:ツンデレ神社のお友達】
【BGM:オリエンタルダークフライト】
https://www.youtube.com/watch?v=nG3HiNCzwgM&index
.
495
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 17:59:00 ID:GnBXv.tI0
( ^ω^)「とりあえず村に行って情報収集するお!」
⊂二二二( ^ω^)二⊃「さっさとこの山を降りるお!」 ブーーーン
('A`)「おっす」ヌルッ
( ^ω^)「おっドクオ! なんか用かお?」
('A`)「いや、ツンのとこ行こうとしたらお前が居たからよ。
暇だし話しかけてみた。お前こそなに急いでんだ?」
( ^ω^)「向こうの巍晶山に行くんだお! 水晶が無くなって大変らしいお!」
(;'A`)「あのデカブツ水晶が!? そりゃやべーな・・・」
(^ω^)「ドクオは何か知ってるかお?」
('A`)「初耳だしなんにも知らん。けど知ってそうな奴なら心当たりは」
⊂二二二(# ^ω^)二⊃「それをさっさと吐けお! バトル!」ブーーーーン!!
(;'A`)「は!? いや普通に教えるんだが!?」
496
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:01:39 ID:GnBXv.tI0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
('A`)「という」
(^ω^)「ゆめ」
ξ゚⊿゚)ξ「ああっ もうひとつあったわ」
(^ω^)「もはや敗戦処理だお」
ポワワン
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━
497
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:03:07 ID:GnBXv.tI0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その1 「魔法少女の日」
夕暮れ時、下校時間、夕飯前のちょっと小腹が空いちゃう時間。
陸上部の先輩方はとっくに家に帰っちゃって、いま、私は一人で校庭を走っている。
寂しいとかは全然ない! そもそも私は足が遅いから、それをなんとかしたくて陸上部に入ったのだ。
なのでこうしてちゃんと努力できる今の生活、私は気に入っているんだ。
ミセ;*゚ー゚)リ「ファイッ! おー! ファイ!」
ミセ;*゚゛ー゚)リ「んっ! 転ぶ!」 ツルッ
・・・結果が伴うと、もっと幸せなんだけどね!
ノハ;゚⊿゚)「……おい、転ぶ前に転ぶ宣言するのは冗談だよな?」
ミセ;*゚ー゚)リ「あ、ヒートちゃん……。ごめん、半分マジ」
すっ転んだ私を引っ張りあげてくれたのは友達の素直ヒートちゃん。
部活にはなにも所属してないけど、運動神経は私の何倍もある。
宝の持ち腐れだ! しかもおっぱいまでデカイ! 理不尽だ!
ノパ⊿゚)「なあよミセリ。アタシが言えた事じゃねーけどさ、人には向き不向きってのがあるんだ」
ミセ;*゚ー゚)リ「えと、どういう意味?」
ノパ⊿゚)「適材適所って言葉がある。後で調べて自分に当てはめてみな」
ミセ;*゚ー゚)リ「……ぐぬぬ……」
ミセ;*゚Д゚)リ「クソー! 才色兼備! 巨乳! 処ッ」
ノハ#゚⊿゚)「――口は災いのもとッ!!」ヒュッ
処女と言いかけると、ヒートちゃんはすぐさま私の頭を思いきり叩いた。
うるせー全部本当の事だもんバーーーカ!! という反抗的な視線を送ると、もう一発叩かれた。
498
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:03:58 ID:GnBXv.tI0
ミセ;*´ー`)リ「痛いよ〜……辛いよ〜……」
ノパ⊿゚)「因果応報。それに人目が無いからって言っていいこと悪いことがある。
アタシに愛想つかされていいなら、いくらでも喋ってていいがな」
ミセ;*´ー`)リ「チクショー……弾圧だぁー……」
ノパ⊿゚)「とにかく今日は帰ろうぜ。
日が落ちたら危ねえって、こないだから言われてんだろ?」
ミセ;*゚ー゚)リ「はあい。分かりましたあ」
間延びした返事をすると、ヒートちゃんはやれやれと呟いて踵を返した。
ふと空を見上げる。そろそろ太陽が沈みきり、夜が来る。
今日は四月末。明日は五月。どこぞの国ではワルプルギスの夜なんて呼ばれるこの夜。
ノパ⊿゚)「お〜い。さっさと部室戻ろうぜ〜」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、ごめん。すぐいくー」
私達はそんな夜の道を往く。
ちょっぴり不安。だけどヒートちゃんが居るし、大丈夫。
半年前からこの町には危ない噂が広まってるけど、それも噂だけに決まってる。
大丈夫、大丈夫、大丈夫……。どんな言葉も三回唱えれば魔法になるって、お母さんが教えてくれた。
私は大丈夫。未来に不安なんかない、大丈夫……。
ミセ;*゚ー゚)リ(っと危ない! 五回以上は呪いになっちゃうんだった!)
ミセ;*゚ー゚)リ(あぶねぇ〜)
ノパ⊿゚)「おいミセリー! 肩貸すかー?」
ミセ;*゚ー゚)リ「はいはい! だいじょぶだから! すぐいくってば〜〜!!」
.
499
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:04:38 ID:GnBXv.tI0
――学校を出てテクテク歩く私達。
ミセ*゚ー゚)リ
ノパ⊿゚)
私とヒートちゃん、実はあんまり喋らない。
友達ではあるけど、あくまで他人。そういう線引きがお互い心地良い。
きっと人との距離感の取り方が似ているんだと思う。だから終始無言でも、私達は友達で居られる。
ノパ⊿゚)「コロッケ食べたい」
ミセ*゚ー゚)リ「分かる」
一言交わしてまた五分の沈黙。テクテク。
そんな感じの帰路は、現実の過酷さを忘れさせてくれる。
頑張っても頑張っても頑張っても、どれだけ頑張っても届かない場所がある事を、忘れさせてくれる。
ノパ⊿゚)「……なあ、進路なんだけどさ」
ミセ*゚ー゚)リ「……」
ノパ⊿゚)「……ああ、やっぱ県外行くわ。この町は少し、居心地が悪い」
赤みがかった茶髪をかき上げて、ヒートちゃんはぽつんと言った。
彼女は、自分が思いのままに羽を伸ばせる場所に行くと決めたようだった。
うん、正しい。でも思わず、足が止まってしまった。
500
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:05:30 ID:GnBXv.tI0
ミセ*゚ー゚)リ「……そっか。残念」
ノパ⊿゚)「……お前はどうすんだよ。先生みてーな聞き方だけどさ」
私が立ち止まるとヒートちゃんは振り返ってくれた。けれど、彼女は決して足を止めなかった。
うん、正しい。自覚こそしてないだろうけど、彼女はこういう時の同情が意味を持たないことを知っているんだな。
私は歩き出し、ヒートちゃんの隣に戻る。
ミセ*゚ー゚)リ「多分、普通のとこ。推薦貰えそうだし、それで楽しようかなって」
ノパ⊿゚)「……そか。なんか安心した、けど……やっぱ寂しいな」
ミセ*゚ー゚)リ「またどっかで会うでしょ。同窓会とか、色々」
ノパ⊿゚)「……それもそうだな。ま、そん時はよろしく。多分ぼっちだからよ」
ミセ*゚ー゚)リ「や〜い、コミュ障〜」
ノハ;゚⊿゚)「くっそお〜〜言い返せねえ〜〜〜」
そんで今度は十分くらい沈黙。それで今日の会話は終わり。
ヒートちゃんと別々の道を歩き始め、私は一人になった。
・・・こういう無駄な比喩いる? やっぱメンヘラ感が出るからナシで
.
501
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:06:55 ID:GnBXv.tI0
ミセ*゚ー゚)リ「……もう走ろう! よっしゃ!」タタタタッ
って事で走り始めた!! 私は青春らしさの過剰演出に打って出た!!
イヤッフーーーヤッターーーーー青春だーーーーーうわーーーーーーーー
ミセ*゚Д゚)リ「ホギャーーーーーーーーーーーーーー!!!」ダダダダダダダダダ!!!!!!
・・・って感じ。こんな自分だ。大好きハッピーリフレイン。
うん、思いついただけ。走るのサイッコーーー現実死ねーー!!
・・・そんな感じ。
退屈で、嫌味ったらしくて、ほんとう、私なんかにゃどうしようもない現実だ……。
502
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:07:53 ID:GnBXv.tI0
* * * * *
「――『ヴヴォォォォォォォオオオオッッ!!』」
街から遠く離れた山、鬱蒼とした森の中。そこで人外の絶叫が弾けた。
耳を劈くその声――音声は、もしかしたら街の方まで届いたかもしれない。
鉄の体に電子の心。森の木々にも劣らぬ巨躯。
四足歩行、長く太い鼻、どでかい手足に
どかーん!
(⌒⌒⌒)
||
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 「『パオーン!!』」
| ・ U |
| |ι |つ
U||  ̄ ̄ ||
 ̄  ̄
とくれば、これの正体など語るにも及ばないほど明白。
いま少女の目の前で雄々しく暴れ狂う(下ネタではない)それは、まさしく『象のロボット』と言う他にない代物であった。
.
503
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:08:46 ID:GnBXv.tI0
「『――――ヴァオオオオオオ!!』」
象のロボットが前足をもたげ、勢いをつけて走り出す。
一歩一歩が地面を揺らす強烈な突進は、一人の少女に向かって更に加速していく。
ξ;゚⊿゚)ξ「チッ、通常魔法じゃ火力不足か……!」
対するはピンクでフリフリフワフワな魔法少女っぽい魔法少女。
魔法少女!? ボブは悩んだ。ボブって誰だ!? マイクは困った。
ξ;゚⊿゚)ξ「しゃーない! 全力火炎魔法で消し飛ばすッ!」 ジャキッ!
少女は魔法のステッキっぽい魔法のステッキを前に構え、すう、と静かに息を整える。
途端、少女の脳内になんだか凄い文字列が羅列され、それっぽいアレが、凄い感じでアレだ――ッ!
ξ# ⊿ )ξ「火炎魔法全種起動!!」
ξ# ⊿゚)ξ「まず一発! 全力ファイア!」
木々を薙ぎ倒して迫り来る象のロボット。
それを迎撃せんと繰り出されたのは、3メートル超えの特大火球!
ξ#゚⊿゚)ξ「やっちまえ! 象の丸焼きだ!」ブンッ
少女が殺意を込めて魔法のステッキを振るう。
それと同時に火球が飛び出し、象のロボットと真正面からぶつかり合った!
どかーん!
(⌒⌒⌒)
||
ドタドタドタ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ とてもあつい!!
| ・ U | 三三
| |ι |つ 三三三
U||  ̄ ̄ || 三三 疾走感≡≡≡
 ̄  ̄ ドタドタ
だがッ! 象のロボットは止まらないッ!!
火炎を突き抜け跳ね除けて、なおも少女に向かってくるッ!!
.
504
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:09:26 ID:GnBXv.tI0
ξ#゚⊿゚)ξ「だったら次! 全力フレイム!!」
⊃―☆
うわあ!火炎魔法だ!しかも凄い方の火炎魔法だ!
ツンは後方に三度跳躍。十分な距離をとり、象に再び照準を合わせる。
ξ;゚⊿゚)ξ(これで駄目ならもう奥の手しかない!
森ごと焼ききるつもりの火炎魔法! 頼むから効いて――!)バンッ
少女の手の平が地面を叩く。
瞬間その場所に爆発が起こり、巨大な爆炎が中空に溢れ返った。
そして、爆炎は象ロボットの視界を一瞬で真っ赤に染め上げた。
「『――ッ!?』」
唐突に現れた爆炎に狼狽した象ロボットは思わず足を止めて数歩引き下がった。
それも束の間、爆炎はすぐさま象ロボットを取り囲むように変形し、その退路を遮断する。
ξ# ⊿ )ξ「全力ッ……!」
少女の声は頭上。
象ロボットは咄嗟に空を見上げ、ステッキを振りかぶる少女を捉えた。
しかし既に二手遅かった。紅蓮を纏う魔法少女は、上位火炎魔法の発動を宣言する。
ξ#゚⊿゚)ξ「――バーンフレイムッッッ!!!!!!!」
505
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:10:06 ID:GnBXv.tI0
( モクモク
) )
( ::( ) ::)
) ::) (:: .(
// )::) プスプス
v l/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ やられたぞう
| × U |
| |ι |つ
U||  ̄ ̄ ||
 ̄  ̄
\ ☆
| ☆
(⌒ ⌒ヽ /
\ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ /
('⌒ ; ⌒ ::⌒ )
(´ ) ::: ) /
☆─ (´⌒;: ::⌒`) :; )
(⌒:: :: ::⌒ )
/ ( ゝ ヾ 丶 ソ ─
ドッカーーーーーーーン!!!!!!
ξ゚⊿゚)ξ「やったわ」
決着ゥゥ――――ツ!!!!
.
506
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:10:58 ID:GnBXv.tI0
――否。安息する間もなく、少女は次の気配を察知していた。
燃え盛る象ロボットの残骸を背に、少女は周囲の森に目を見張った。
ξ; ⊿ )ξ(…………)
ξ; ⊿゚)ξ(次の敵、もう来たのね……)
数は三、いや四……そう数えている間に、敵はどんどん数を増やしていく。
厄介極まりない、と少女は固唾を飲む。
闇に紛れてはっきりとは目視出来なかったが、敵は象ロボットのような大きさでない。
かわりに小さく、そして疾走(はや)い。
まるで暗殺者のように少女を取り囲む次なる敵のロボットは――
.
507
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:11:38 ID:GnBXv.tI0
昆虫界のハヤブサ――――ギンヤンマッッッッッ!!
,r‐- 、 ! |
', . :.:`ヽ、 | i
\ ::.::.:.:丶、 __/| く|
\ .:::. :.::`ヽ、 rヘ土,.)、! .ト、
\ . ::.::::.:..::`丶、 ! /´ )-+'
/´ `丶.,_ :.: .:::.:`ヽ、 Y´>-=チl l
( :.::. ::.`丶、 :::.: :.:::`<=(__,.ノl.}ト、_レ'′
ヽ、 :::::.::..::..::.`:.ー-..、ヨ -―--!|_ |
\ :::. :.: :: :. :::..:::..:式rト、:::.:. :.:`丶、
ヽ、 ..::.. :.::.:::. {(ー-}::`ヽ、:::.: .::.:` ー- 、_
`丶、 ::.:::.:::::)L_,' ..:::.:::`ヽ、 ::. :.:.::.:::.:.::`..:ー-.、
`ー一'´ ,'-l! .::.:.:.:.::.:::丶、 ::.:: .:.::::..::..:.:.:::`ヽ、
/、V.'、 ::.::::.:::: .::`丶、 ::::.:::: :.:. :.:::. .:ヽ
/ー/ ヾ、 :::. :.:.::.::::..:丶、 ___ , . 、 -‐'
/`7 lヽ、 ::.:: :.:::.::..:.:::.:`ヽ、
/ー/ | |`丶、 ::::. :.::.::::.:::::ヽ、
/`7 i l ` 丶、 :::..::.:.::\
/ー/ l ! ` 丶 、_ ::::.:.ヽ
/`フ i l `ー‐'′
レ′ | |
≪出てこないと思ったら出てきてしまい、使わざるをえなくなったギンヤンマのAA≫
508
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:12:49 ID:GnBXv.tI0
ξ; ⊿゚)ξ「――ッ!」バッ!
その時、少女は咄嗟に腕を引いた。
ほとんど無意識の、直感的な行動だった。
ξ゚⊿゚)ξ「やられた……けど残念。相性が悪かったわね」
自分の腕を一瞥し、少女は嘆息を零した。
腕に刻まれた一撃――本来それは、腕一本を丸ごと切り落とす筈の攻撃であった。
しかし、それは少女の薄皮をほんのちょっぴり裂いた程度の傷にしかならなかった。
ξ゚⊿゚)ξ「それに、さっき象ほど装甲が厚くないならッ」
少女は腰を落として両腕を眼前で交差させ、次の魔法を体内に展開する。
同時に始まるバチバチという炸裂音。起動された魔法は、身体強化の電撃魔法――ッ!
ξ# ⊿゚)ξ「こいつで一掃できる!!」
逆立った髪の毛を翻し、少女は交差させた腕を一気に振り払った。
それはスタートダッシュの合図。その時既に、少女の姿は電撃の残像を残して消滅していた。
.
509
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:13:29 ID:GnBXv.tI0
――森の中に小さな爆発がひとつ、ふたつ。
小さな爆発は連鎖するように次々と発生し、次第に一回一回の間を狭めていく。
_
(疾走感) ,.::'´:::::::;!_____
_/:::::::::::::/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,.::'´::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,..::'´::::::::::::_;::- '_____
r::v'::::-=ニ二´.....______
`7ハ>ヾ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
≪とても速いトンボ≫
森の中を飛び交うギンヤンマ達は、もはや少女にとって動く的でしかなかった。
一匹一匹が電撃に追走され、追いつかれ、一瞬の閃光と共に焼け焦げて地に落ちる。
それが繰り返されて早くも二十。最後の一匹も既に少女の指につままれ、電撃によって燃えカスに変えられていた。
ξ゚⊿゚)ξ「私以外の魔法少女だったら、これも有効だったかもね」ポイッ
電撃魔法を解き、ストンと肩を落とす少女。
だが、これだけやってもまだ、少女の周囲には無数の敵が潜んでいた。
ξ;゚⊿゚)ξ「……いいわよ、何体でも来いっての……」
暗がりに現れる機械的な赤い光の数々。
少女は魔法のステッキを携え、それが動き出すのを待ち構えた。
.
510
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:18:03 ID:GnBXv.tI0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「ツンは魔法少女になりたいのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「え、なんで」
('A`)「いや夢見てるじゃん。魔法少女もの、二回も」
ξ;゚⊿゚)ξ「うーん、そうなのかなあ……」
ツンは状態異常 『魔法少女?』 にかかった。
ξ゚⊿゚)ξ「そうかもしれない! 今度やってみる!」
キーンコーンカーンコーン
('A`)「お、授業が始まるぜ」
( ^ω^)「一限目は国語だお! ツンには必要な分野だお!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっと! それどういうこと!?」
(^ω^)「ツンは賢いって事だお」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「なあんだ。さっ、授業の時間よ」
(^ω^)
('A`)
511
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 18:24:55 ID:GnBXv.tI0
,、,,..._ ハヤシライスを食べてきます
ノ ・ ヽ 次からツンちゃんの方を書きます
紅白は本当に逃亡です(エイプリルフール) 赤組がんばれ!
512
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 19:08:06 ID:WM3cbDNA0
ヘリカルの眉毛あるAAとか
>(# ^ω^)「僕が転んでもツンだけは守るお! キュン・・・」
の下りとか所々笑える
待ってるよ
513
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 20:55:34 ID:wzhlr78c0
ハヤシライスくれ
514
:
名も無きAAのようです
:2016/04/02(土) 02:27:48 ID:6a6OFfI.0
ハヤシライス食べたい
515
:
名も無きAAのようです
:2016/04/02(土) 02:39:16 ID:ry9B0ApY0
,、,,..._ ハヤシライスを食べながら寝てました
ノ ・ ヽ 寝ます 起きたら頑張ります
516
:
名も無きAAのようです
:2016/04/02(土) 02:52:23 ID:4z168sh60
設定も砕けた地の文もドストライクでどれも面白そうなんじゃー!
ゆっくり休めよ
517
:
◆gFPbblEHlQ
:2016/04/02(土) 13:18:43 ID:ry9B0ApY0
ごめんなさい予定入っちゃいました!!
全然書けてないね!食って寝てるだけなのがバレてしまった!!
この血迷いは日を改めます!!没ネタ披露だけで終わってごめんなさい!!
今から紅白頑張ります!!!!!!心を入れ替えます!!逃げませすん!!
518
:
名も無きAAのようです
:2016/04/06(水) 23:03:33 ID:0rHfD2LI0
逃げたら泣く
519
:
◆gFPbblEHlQ
:2016/04/17(日) 06:55:26 ID:voff0Dl60
【interlude:3】
――――血潮は正義の名の下に。
振るう剣はとうに錆び、この身でさえも地に崩れ―――
ξ´⊿`)ξ グコー グコーー
――また寝ている―――――
ξ゚⊿゚)ξ パチッ
あっ――続きが言えそう――――
ξ゚⊿゚)ξ
ξ´⊿`)ξ
ξ´⊿`)ξ ングォーー
んもおぉぉ―――――
【interlude:out】
520
:
名も無きAAのようです
:2016/04/17(日) 06:56:09 ID:voff0Dl60
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前回のあらすじ!
ツンちゃん起床! 素直四天王登場! ブーンパパ登場!即死!
素直キュートVS歯車王! ヤキニク! スシ! ヤッター!
勇者軍のアジト発覚!? どうなる!? 分からない・・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
521
:
名も無きAAのようです
:2016/04/17(日) 06:57:00 ID:voff0Dl60
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜学校〜
( ´∀`)「じゃあ先生は出張だから」
( ´∀`)ゞ「あと自習ッ」 ガラガラッ
┗(^ω^)┛「やったお!」
('A`)「暇になったなあ」
きわめて簡潔な自習宣言。教室はあっという間にざわめきで溢れ返った。
カキカキ
( ^ω^)φ「スゴロクでもやるお! ちょっと待ってね、今から作るお……」
( 'A`)「サイコロは鉛筆でいっか。よし、俺からな」 コロコロ
ξ゚⊿゚)ξ「……」
('A`)「ほれほれ3が出たぞ。はやくスゴロク書けよ」
(; ^ω^)「ひどいお! まだ完成してないのに始めないでほしいお!」
( '∀`)「次はなにが出るかなァ〜〜?」 コロコロコロ
(; ^ω^)φ「助けておーーーーー!!」 キュッキュッキュッキュ!!
.
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