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糞ったれBAR NEETのようです
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川д川「」カタカタカタカタ
川д川「……おっ、レア装備ゲットォ」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ?『あけおめ〜ことよろ〜』って何だぁ?」
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ―もう年越してたのかよぉ。1年なんかあっという間だよなぁ」ピンポーン
川д川「……」ピンポーン
川д川「……無視だ無視ぃ、こんな時間にインターホン鳴らすとかロクな奴じゃねえだろうしぃ」ピンポーンピンポーン
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川 ゚ -゚)「ああ、ダイニングバーを考えているのでね。君にもデザインの意見を聞こうかと思ってね」
川д川「ただのニートに意見なんか求めんなよぉ。ダチのデザイナーのやつにでも聞いといてやらぁ」
川 ゚ -゚)「うむ。助かるよ」
ウイスキーがお好きでしょ〜♪
川д川「あぁ? こんな時間に電話だぁ?『もしもしぃ?』」
川; ゚ -゚)(何で着信が石川さゆりなんだ?)
川;д川「はあぁ!? 今からだとぉ!? テメェいきなり過ぎんだよぉ!!」
川;д川「もうすぐ着くって、おいこらぁ!! 勝手に話まとめてんじゃっ……て、もしもしぃ!? もしもしぃ!?」
川#д川「あんにゃろうがぁ……」プチッ
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川 ゚ -゚)「どうしたんだ?」
川;д川「悪いなぁクールゥ……煩いのが2人程乗り込んで来ることになっちまったぁ」
川 ゚ -゚)「私も勝手に上がり込んでいる身分だ、構わないよ。君の友人かい?」
川д川「あぁ、まあなぁ。ちぃ、どいつもこいつも来る1時間前には電話しろっつうのによぉ」ピンポーンピンポーン
川 ゚ -゚)「おや、早速のようだね」
川#д川「あぁもう!!『とっとと上がって来やがれ糞ったれどもがぁ!!』」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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ワクワク!
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wktk!
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ガチャッ
(* ´_ゝ`)「無限に広がる大宇宙!!」
(´<_`;)「そのネタ分かるやつは殆ど居ないと思うぞ? 兄者」
川#д川「ケッ! 来やがったな糞ったれどもがぁ!!」
( ´_ゝ`)「いやぁ久しぶりだねぇミルナ……ってあれ?」
川 ゚ -゚)「どうも、こんばんは」
(´<_` )「おや、お客さんが居たのか。こんばんは」
( ´_ゝ`)「……」
( ^_ゝ^)「」ニコッ
川д川「あぁん?」
(# ゚_ゝ゚)「死んでしまえええぇぇこの糞ったれリア充ニートがあああぁぁぁ!!」
川#д゚川「脈絡も無くいきなり怒鳴りかかってくるの止めてくれませんかねえ!? この糞ったれがあぁ!!」
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(# ´_ゝ`)「これが怒鳴らずにいられるかあ!! ちょっと目を離した隙にこんな美人の彼女作りやがってこのヤリチンニート!!」
川#д゚川「まず彼女じゃねえしヤリチンでもねえよ糞ったれがあああぁぁぁ!!」
川; ゚ -゚)(随分と、まあ、個性的な友人だな……)
(´<_`;)「煩くしてしまって申し訳ない」
川; ゚ -゚)「いや、大丈夫だよ。それにしても……似てるな」
(´<_` )「一卵性の双子なもので。俺は『流石弟者』といいます。あっちの馬鹿が兄貴の『流石兄者』です」
川 ゚ -゚)「また覚えやすい名前だな。『素直クール』だ、よろしく」
(´<_` )「ミルナとはご友人で?」
川 ゚ -゚)「ああ、共通の友人にバーテンダーがいてね。半年くらい前からこうして世話になっているんだ」
(´<_` )「なるほど」
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静寂な光に満ちた世界(ボソッ
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(# ´_ゝ`)「こら弟者! 俺が目を離した隙にナンパに興じるとは何事だこのヤリチン2号が!!」
(´<_` )「挨拶しただけだ。大体初対面の女性の前でそんな下品な事を言うな」
川д川「そんなんだからテメェはいつまで経っても童貞なんだろうがぁ」
(# ;_ゝ;)「童貞じゃないもん! 精神的には画面の向こうのワタナベたんとギシギシアンアンやってるから童貞じゃないもん!!」
川;д川「まぁだ2次元に逃げてるのかお前はぁ……」
川 ゚ -゚)「ワタナベたん?」
(´<_` )「ボーカロイドって分かります? 簡単に言うと、ああいう感じの空想上のアイドルキャラクターみたいなやつです」
川; ゚ -゚)「ああ、なるほど」
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(# ;_ゝ;)「畜生! どうして同じ顔なのに弟者はモテて俺だけモテないんだよー!!」
(´<_` )「俺だって別にモテてる訳じゃないだろうが」
(# ´_ゝ`)「お前は初対面のおにゃのこに気さくに話しかける事ができるじゃないか!! これをモテると言わずに何と言うか!!」
(´<_`;)「いや、むしろ挨拶すら出来ない兄者の方が色々と問題がある気がするのだが」
(# ;_ゝ;)「うるしゃいうるしゃい!! 弟者なんか嫌いだぁ!! お前のPCに用量いっぱいになるまでエロ画像送りつけてやる!!」
(´<_` #)「地味に面倒な嫌がらせは止めろ! このコミュ障が!!」
(# ;_ゝ;)「ミルナ――弟者が苛めるよ――!!」
川д川「……あっ、悪ぃ。今ゴリラの事考えてたぁ」
(;´_ゝ`)そ「ちょっミルナさ――――ん!?」
川 ゚ -゚)(なぜ急にゴリラ?)
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川д川「つぅかよぉ。お前らがこうして来たって事は、だぁ」
(´<_`;)「……あぁ、多分ミルナが想像している通りだ」
(;´_ゝ`)「いつも通り、『望まぬ臨時収入』が入ったんだよ」
川 ゚ -゚)「?? 話に割り込むようで悪いが、臨時収入なら有りがたい事じゃないのか?」
川д川「あぁ、クールは知らねえよなぁ。まぁとりあえず頭から説明するとぉ、コイツらって漫画家なんだよぉ」
川 ゚ -゚)「ほう、それは凄いな」
(;´_ゝ`)「ちょいちょい! その紹介は悪意を感じるぜミルナ!」
(´<_`;)「俺達はあくまで副業で漫画を描いているだけなんだ!」
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川д川「副業ねぇ。本業だけで喰ってけない奴がよく言うぜぇ」
(;´_ゝ`)「ぐっ……!」
(´<_`;)「痛いところを」
川 ゚ -゚)「ん? 副業?」
(´<_`;)「ああ。俺の本業は小説家で、兄者の本業はイラストレーターなんだ」
(;´_ゝ`)「ただ、まあ、ミルナの言う通りでさ。本業の方が全く稼げなくてね―」
(´<_`;)「副業の漫画の方ばっかり売れてしまって……いや、金が入るのは有りがたいと言えば有りがたいんだが」
(;´_ゝ`)「不名誉な売れ方しちゃってるからね―。何でこうなっちゃったのかな―」
川 ゚ -゚)「不名誉な売れ方?」
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川д川「あぁ、早い話がこいつらよぉ。漫画家は漫画家でもエロ漫画家なんだわぁ」
川 ゚ -゚)「……うわあ」
(´<_`;)「ああ止めてくれ! そんな便所虫を見るような瞳で俺達を見ないでくれ!!」
(;´_ゝ`)「ああ刺さる! 美人の冷たい視線が俺のハートにビシビシ刺さる!! なんか新たなセイヘキに目覚めそう!! 何これ、恋!?」
(´<_` #)「俺まで同類に見られるから変な事言うな馬鹿兄者!!」
川 ゚ -゚)「まあ、趣味は人それぞれだからな、うん」
(´<_`;)「誤解しないでくれ! 俺達だってエロ漫画家になるつもりなんか無かったんだよ!!」
(;´_ゝ`)「学生時代に小遣い稼ぎに書き上げた同人誌が出版社の目に止まっちゃって……あ―今考えりゃあんなもん書かなきゃよかったな―」
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(´<_` )「そこからとんとん拍子に話が進み、あっという間に連載を持つ事になり」
( ´_ゝ`)「気が付いた頃にはマイナー雑誌2社の看板作品になってしまい、辞めたくても辞められないポジションを築いてしまい」
(´<_` )「知らない間に俺達『流石兄弟』のファンクラブまで出来上がり、作品はマニアの熱狂的支持のせいでアニメ化までされ始め……」
( ´_ゝ`)「PCゲームまで販売されるようになりやがって、ハハハッいや―儲かる儲かる。不思議な事に全く嬉しく無いけどね!」
(´<_` #)「畜生……俺はただ宮部みゆきさんのような夢溢れる作品を生み出す小説家になりたかっただけなのに!」
(# ´_ゝ`)「俺だって! こんなキャラだから誤解されるけど好きでチンコやらオッパイばっかり描いてる訳じゃないやい!!」
(;´_ゝ`)「「はぁ……どうしてこうなった」」(´<_`;)
川;д川「うん、まぁドンマァイ」
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川; ゚ -゚)「なかなか壮絶な経緯があったんだな」
(´<_` )「しかも『嬉しいこと』に来月には俺らの作品を実写化したAVまで発売される」
( ´_ゝ`)「そして『さらに嬉しいこと』にそれを記念して原作者である俺達のサイン会まで行われる始末だ。今日ここまで来たのはその臨時収入が入ったからだ」
川д川「……エロ漫画家のサイン会って需要あんのかぁ?」
(´<_` #)「こっちが!」
(# ´_ゝ`)「聞きたいわ!!」
川; ゚ -゚)(息ピッタリとは、流石だな)
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(´<_`;)「ああ……もう嫌だ。とにかく酒だよ、酒」
(;´_ゝ`)「ミルナ、俺達にいつもの酒を頼むよ。もちろんチェイサー付きでな」
川д川「はいよぉ、ちょいと待ってなぁ」スタスタ
(´<_`;)「あっ、なんかスイマセン。下世話な話で盛り上がってしまって」
川 ゚ -゚)「いや、気にしないでくれ。そういう方面の話は明るくないからね、ある意味でほ新鮮でもある」
(´<_`;)「ハハハッ、そう言ってくれると助かりますよ」
川д川「ほらよぉ、いつものやつだぁ」コトッ
( ´_ゝ`)「おっ来た来た―さんくすミルナ」
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川 ゚ -゚)「1人につきショットグラスが2つ? 見たことないスタイルだな。それにその酒は……」
( ´_ゝ`)「おっ、お姉さんこのスタイルを知らないって事はもしかして」
(´<_` )「普段、『テキーラ』を飲まない人なのかな?」
川 ゚ -゚)「テキーラか。若い頃に1度飲んだ事があるが、正直苦手でね」
( ´_ゝ`)「「」」(´<_` )
川;д川「あ―あ……ドンマァイ、クールゥ」
川 ゚ -゚)「ん?」
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(# ´_ゝ`)「テキーラが! 苦手だと!!」
(´<_` #)「こんなに素晴らしい酒が! 苦手だと!!」
(* ´_ゝ`)「口内で瑞々しく弾けるアガベの甘味に爽やかな酸味が織り成す絶妙な味わいのテキーラを!!」
(´<_` *)「樽の香りが馥郁たる香りと旨味を生み出し塩とライムとチェイサーが無限の味わいを広げてくれるテキーラを!!」
(# ´_ゝ`)「若い頃の思いでだけで苦手と敬遠する日本人のなんて多い事か!」
(´<_` #)「ああ何と嘆かわしい!! こんなに素晴らしい酒の1部の苦い部分を味わい全てを否定してしまうなんて!!」
(# ´_ゝ`)「実に!」
(´<_` #)「実に!!」
(# ´_ゝ`)「「実に勿体ない!!」」(´<_` #)
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川; ゚ -゚)「なっ……なんだ急に?」
川;д川「ああ、諦めなクールゥ。こいつらこうなったら、もう止まんないからよぉ」
川; ゚ -゚)「私は何か触れてはいけないスイッチに触れてしまったのか?」
( ´_ゝ`)「だが、お嬢さん! 悲しむ事は無い!!」
(´<_` )「 ここで会ったのも何かの縁だ!!」
( ´_ゝ`)「俺達、流石な『テキーラマエストロ』流石兄弟が!」
(´<_` )「テキーラを敬遠しているクールさんにテキーラの素晴らしさを教えて差し上げようじゃないか!!」
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川; ゚ -゚)「いっ……いや、私はそもそもジン派なのでそこまでテキーラに興味は……(* ´_ゝ`)「ではまずはこの2つのグラスと飲み方のスタイルについて説明しようでないか!!」
川; ゚ -゚)「いやっ……ちょっ……!」
(´<_` )「おいおい兄者、あまりの熱気にクールさんが圧されてしまっているではないか。少しはクールダウンが必要だぜ?」
( ´_ゝ`)「おおっと、俺とした事がテキーラへの溢れ出る情熱が抑えきれず少々暴走してしまったたようだな」
(´<_` )「全く、兄者は仕方ないやつだ。だがその熱意、決して嫌いじゃないぞ?」
( ´_ゝ`)「お前こそ、その冷静な表情の裏に静かに燃やすテキーラへの情熱。この俺も見習いたいところだ」
(´<_` )「フフッ……兄者分かっているじゃないか」
( ´_ゝ`)「ああ弟者、やはり考えている事は同じだな」
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(* ´_ゝ`)b「「流石だよな。俺ら」」d(´<_` *)
川; ゚ -゚)「何なんだ一体……」
川;д川「ああ、まあアレだぁ。ただのテキーラ馬鹿だぁ」
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……………………………………
……………………………
………………………
…………………
……………
………
…
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川 ゚ -゚)「テキーラマエストロ?」
( ´_ゝ`)「簡単に言うと、テキーラ専門のソムリエみたいな資格だな。テイスティング含めてテキーラに対する知識が問われる」
(´<_` )「テキーラバーなんかのスタッフはこの資格を取得している人が多いな。もちろん、俺達みたいな一般人が取得している場合もあるがな」
川д川「こいつらテキーラ限定で考えりゃあ、俺なんかよりもよっぽど詳しいからなぁ、それこそテキーラ馬鹿だわなぁ」
(;´_ゝ`)「ちょいちょ―い! 酷い言いようだな―」
(´<_` )「まあ、否定は出来んがな」
川 ゚ -゚)「ほお、つまりテキーラのスペシャリストなのか。それは凄いな」
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( ´_ゝ`)「日本人はクラブやら居酒屋に置いてある安いテキーラを一気飲みしてトラウマにする場合が多いが、それはかなり勿体ない話だ」
(´<_` )「現に欧米諸国では高級酒として有名だしな。テキーラが流行ったのもハリウッドでブームが起きたからだと言われているしな」
川 ゚ -゚)「ほう。それは知らなかったな」
( ´_ゝ`)「ちなみにテキーラが入っているショットグラスは『カバジート』というものだ。まあ、ここら辺はどんなバーに行っても置いてある筈だ」
川 ゚ -゚)「ショットグラスにも名前がついているのか。ところでこの赤いドリンクは何だい? 見たところチェイサーのようだが……」
(´<_` )「ああ、これはテキーラ専用のチェイサー『サングリータ』だ。そのまま飲んでも美味しい筈だ」
川д川「ほれぇ、試しに飲んでみなぁ」
川 ゚ -゚)「どれ……ん、これは」チビ
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川* ゚ -゚)「美味いな。スパイスを加えた『ブラッディーマリー』のような味だ」
( ´_ゝ`)「確かに近いな。アルコールは入っていないが。このサングリータのレシピは俺達が調合してミルナに渡しているんだ」
(´<_` )「トマトジュースにオレンジジュースにライム。そこにペッパーやチリソースやらガーリックパウダーやらその他もろもろを加えている」
( ´_ゝ`)「色々と組合せを試してみるのも楽しいぞ。通になるとテキーラによってサングリータのレシピも変えるからな」
川 ゚ -゚)「深い世界だな。ところでテキーラと言うと塩を舐めるイメージが強いのだがアレはどうなんだ?」
( ´_ゝ`)「ん―ぶっちゃけ好みだな。俺はロスアルトス派だからあまり塩は使わない」
(´<_` )「俺はバジェス派だからよく使うな。まあ、全員が全員という訳では無いが」
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川; ゚ -゚)「なんだそのバジェスだとかロスアルトスだとか……?」
(´<_` )「おっと失礼。簡単に言うとテロワール、まあ、もっとザックリ言うなら地方の事だ。地方によって大まかに味わいが変わるんだ」
( ´_ゝ`)「ロスアルトスは甘めの物が多く、バジェスは辛めが多いな。無論、例外はあるが」
川 ゚ -゚)「地方によって味が変わるのか」
(´<_` )「土地の問題や高度の問題もあるからな。色々と飲み比べて好みを探すのがベターだな」
川 ゚ -゚)「むう……複雑なのだな」
( ´_ゝ`)「まあ、あれこれ説明するよりかは飲んだ方が早いよな」
(´<_` )「とりあえず俺達のオススメのテキーラを飲んでみてくれ」
( ´_ゝ`)「先ずは俺から。バジェス地方の『エラドゥーラ プラタ』だ!」
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【エラドゥーラ プラタ】
馬蹄のマークが目印のアガベ100%『テキーラ』。
アルコール度数は40゚である。
原料となるアガベを全て自社農園で栽培し、酵母を使わず自然発酵させている拘りの1品。
値段は2000円前後だがその味わいは下手なウイスキー高級テキーラに勝るとも劣らない。
酒屋などによく売られており、入手難易度も低いのも魅力の1つ。
アガベ本来の瑞々しい自然な甘さと、テキーラ独特のフレッシュな酸味が絶品。
ほとんど樽熟成していない、このプラタはシルバーとも呼ばれている。
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( ´_ゝ`)「一気飲みせずにチビチビ愉しんでくれ。塩とライムはお好みでどうぞ」
川 ゚ -゚)「せっかくだから塩もライムも頂こう。口に運ぶ順番に決まりはあるのかい?」
( ´_ゝ`)「一般的には塩、テキーラ、ライムの順かな? まあこれも好みだがな」
川 ゚ -゚)「では、そうしよう」ペロッ チビチビ
川 ゚〜゚)「……」モシャモシャ
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「……」チビチビ
川 ゚ -゚)「……いや、これは」
川*゚ -゚)「美味いな……いや、吃驚だ」チビチビ
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( ´_ゝ`)b「よし! また1人テキーラに目覚めたな!」
d(´<_` )「流石だな。兄者」
川*゚ -゚)「何と言うか、本当に瑞々しいんだな。昔飲んだあの臭みが殆ど無い」
川*゚ -゚)「何といっても飲み口が非常に爽やかだ。塩のお陰なのかは分からないが思ったより甘味もある」
(* ´_ゝ`)「ハッハッハッ。これでテキーラへのトラウマは払拭されたようだな」
川*゚ -゚)「ああ、まさに『流石』だな。このサングリータとの組み合わせも最高だよ」チビチビ
(´<_` )「では次はロスアルトス派の俺のオススメだな。『パトロン アネホ』を味わってくれ!」
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支援
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【パトロン アネホ】
プレミアム・テキーラのブレイクにもっとも成功したといえるテキーラ。
アルコール度数は40゜で、言うまでも無くアガベ100%である。
その味わいを一言でまとめるなら、とにかく『柔らかい』。
口の中でふんわりと広がる、その柔らかい味わいは安っぽいアルコールの辛さや刺など一切感じさせない、まさに高級酒の貫禄がある。
味わいは、蜂蜜や焦げたバターや砂糖を感じさせるほど濃厚かつ、甘い。
アネホは決して安いとは言えない値段だが、機会があるなら是非とも味わって欲しい。
酒の味の表現での『柔らかい』という真の意味を理解できる筈だ。
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川 ゚ -゚)「今回は塩無しで頂こう」チビチビ
川 ゚ -゚)そ「!?」
川; ゚ -゚)「こ……これは」チビチビ
(´<_` )「どうだい、パトロンのお味は」
川*゚ -゚)「これは凄いな。テキーラとはこんなにも香り高く甘い酒だったのか!」チビチビ
川*ー -ー)「蜂蜜やバターを思わせる自然な甘さだ……これは下手なウイスキーなんかとは比べ物にならない味わいだ」チビチビ
川*゚ -゚)「そしてやっぱりこのサングリータとの味わいが最高だ」チビチビ
(´<_` )「パトロンはテキーラの中でもかなり甘い方だからな。おまけにアネホとなればその味わいは格別だ」
川 ゚ -゚)「そう言えば先程から気になっていたのだが『プラタ』や『アネホ』とはどんな意味なんだい? ブランドの名前かい」
( ´_ゝ`)「おっと、俺らとした事が」
(´<_` )「その説明をすっかり忘れていたぜ」
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川д川「簡単に言うと熟成期間の名称だわなぁ」
川 ゚ -゚)「熟成期間?」
(´<_` )「ミルナの言う通りテキーラには熟成期間によって名称が変わるんだ」
( ´_ゝ`)「殆ど熟成していない、もしくは全く樽熟成していない物は『ブランコ』。2ヶ月以内の熟成が『レポサド』」
(´<_` )「1年以内が『アネホ』だな。樽熟成が長ければ長いほど樽の香りがついて滑らかな味わいになり、高価になる」
( ´_ゝ`)「逆に短い物は安価だし原料のアガベの瑞々しい甘さが主張されたものになるんだ」
(´<_` )「ちなみに『プラタ』はちょっとした例外でブランコとレポサドの間みたいなものなんだ。まあ他にも色で識別する場合もあるが、ややこしいから置いておこう」
川 ゚ -゚)「なるほど……そういう意味があったのか」
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川д川「よぉ、クールゥ。『エラドゥーラ』と『パトロン』のどっちが好みだったぁ?」
川 ゚ -゚)「甲乙つけがたいが、インパクトの差で『パトロン』かな」
川д川「りょおかぁい。ちぃと待ってなぁ」スタスタ
川 ゚ -゚)「?? しかし、昔飲んだテキーラとは同じ種類とは信じがたい味の違いだな」
( ´_ゝ`)「まあ、原料の違いがあるからな」
川 ゚ -゚)「同じテキーラなのに原料が違うのかい?」
(´<_` )「厳密に言うと比率の違いだな。原料のアガベを100%使っているものと、トウモロコシやサトウキビを混ぜ合わせた『ミクスト』という物があるんだ」
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「日本で一般的に流通しているのは『ミクスト』が多いからな。ちなみに今日飲んでもらったのは両方とも100%の物だ」
川 ゚ -゚)「なるほど。本当に奥が深い世界だな」
川д川「お待たせぇ。ほれ、詳しくなったところで乾杯しようぜぇ」ゴトン
Σ(´<_`;)「ちょっ!?」
(;´_ゝ`)そ「えっ! マジで飲んでいいのコレ!?」
川 ゚ -゚)「これもテキーラなのか?」
(* ´_ゝ`)「テキーラですとも! 1本で軽く1万は越える高級テキーラ!!」
川; ゚ -゚)「高いな……」
(* ´_ゝ`)「やったぜ―――さんくすミルナ――!」
川∀川「クールが『パトロン』が好きって言ってたからなぁ、同じロスアルトス地方の『ドンフリオ 1942』持ってきてやったぜぇ。ケッケッケッ」
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【ドンフリオ 1942】
オーナー自らの名を冠した『ドンフリオ』シリーズの最高級『テキーラ』の1つ 。
テキーラ界の金字塔と言っても過言では無いだろう。
アガベ本来の瑞々しい甘味にバニラの華やかな甘さ。
さらにそれを包み込むようにバターや砂糖、キャラメルといった濃厚な甘味が後追いし、口内に溶けるように広がる。
甘く、スムースで、香り高い。
万人が美味いと言うであろうこの『テキーラ』の味わいはスピリッツ界の中でも恐らく目を見張る物があるだろう。
値段も高く、置いてあるバーも少ないが機会があったら逃すこと無く飲んで欲しい。
とにかくこの酒は、濃厚で、甘いのだ。
.
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( ´_ゝ`)「」チビチビ
(´<_` )「」チビチビ
川д川「」チビチビ
川 ゚ -゚)「」チビチビ
(* ´_ゝ`)「あぁ……バジェス派の俺でも蕩けてしまいそうだ」
(´<_` *)「こんなに濃厚な甘さが味わえるスピリッツはなかなか無いよな……最高だ」
川*д川「ん―やっぱり美味いなぁ」
川 ゚ -゚)そ(これは……本当にテキーラなのか!? さっきの『パトロン』よりも何倍も甘いぞ!!)
川д川「どうよぉ、クールゥ?」
川 ー -ー)「言うまでも無いだろう……」
川*゚―゚)「最高だよ」
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川*∀川「だなぁ……あぁ美味いなぁ」チビチビ
川*゚ -゚)「」チビチビ
(* ´_ゝ`)「いや―この香り、流石だよな弟者」チビチビ
(´<_` *)「ああ。この味わい、流石だな……兄者」チビチビ
川*゚ -゚)(……誰にも邪魔されずに静かに飲めるという理由でこの部屋に通っていたが)
川*゚ -゚)(今日みたいに新しい世界を教えてくれるならば、もっと色んな人と話してみるのもいいかもしれないな)
川 ー -ー)(……ああ)チビチビ
川*ー -ー)(美味いな……)
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【CLOSE】
.
-
以上です。
次どうしようかな?
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おつ
-
乙。甘い酒ってうまそうだ
-
>>164 訂正
誤
( ´_ゝ`)「ん―ぶっちゃけ好みだな。俺はロスアルトス派だからあまり塩は使わない」
(´<_` )「俺はバジェス派だからよく使うな。まあ、全員が全員という訳では無いが」
正
(´<_` )「正味な話、好みだからな。俺はロスアルトス派だからあまり塩は使わない」
( ´_ゝ`)「ん―俺はバジェス派だからよく使うな。まあ、全員が全員という訳では無いが」
致命的なミス……
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テキーラは臭くなるから苦手だー
おつ
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乙!!
今度行きつけの店でテキーラ飲んでみる
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おつ!
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乙!テキーラって飲んだことないけど試してみたくなった!
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乙や感想ありがとうございます。
ちなみにテキーラマエストロは実在する資格です。
勉強も楽しいのでおすすめ。
夕方に投下します。
僕っ娘とビール。
-
っしゃ!楽しみにしてる!僕っ娘って誰だろ…
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トソンかな
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【BAR Dokuo】
(゚、゚トソン「何で非番の日までわざわざ店に来てるんですかね? この残念男さんは」
(;・∀・)「いいじゃないか別に! あと残念男って言うな!」
(゚、゚トソン「残念イケメンの方がいいですか? 毎回毎回付き合っては1ヶ月以内にフラれるモララー先輩」
( ;∀;)「うわああぁぁぁんオーナー! 後輩の筈なのにトソンちゃんが苛めるよおおおぉぉぉ!!」
('A`)「ねえ、今って営業時間中だからね? 非番のモララーはともかくトソンちゃんは絶賛仕事中なんだからね?」
(゚、゚トソン「だって客来ないじゃん。こんなショボい店に」
('A`)「うん、あのね? 俺一応君の上司だからね? それなりの言葉づかいっていうものがね? その、ね?」
-
(;・∀・)「あ―あ―本当だったら今頃レモナさんとデートの筈だったのになあ……畜生! どうして僕はいっつも肝心な時にフラれるんだよ!!」
(゚、゚トソン「ルックス以外のスペックが屑だからじゃないですか? まあ、ありとあらゆる点で底辺のオーナーよりはマシだと思いますけど」
('A`)「あれ? 今俺の悪口言う必要あったかな? わざわざ悪態つく必要あったかな? ねえ?」
(゚、゚トソン「オーナー、うっさい。存在が」
(;'A`)そ「存在が!? トソンちゃんの中で俺はどういう存在の訳!?」
(゚、゚トソン「……ゴミ?」
(;'A`)「シンプルに来たね!? ものスッゴいシンプルに存在を全否定して来たよこのバイト!!」
(;‐∀‐)「は―。僕はせっかくの休日になんでこんなボロっちいBARで過ごさなきゃならないんだか」
('A`)「おいこら、見習い。おいこら」
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ドントストップミーナーウ♪
( ・∀・)「あっ、電話だ……ミルナから? 珍しいな」
(゚、゚トソン「ミルナってモララーさんが通ってる激安BARのマスターさんでしたっけ?」
( ・∀・)「大体間違ってるけど大体そんな感じだね。っと『もしもし―どしたの―?』」
('A`)「ねえ、トソンちゃん。どうして見習いのモララーには敬語を使ってオーナーの俺にはタメ口なのかな?」
(゚、゚;トソン「いや、ボクだって人間以外に敬語使うとかちょっと抵抗あるし……」
(;'A`)そ「人外!? まさかの人外なの、ねえ!? ある意味ゴミよりも生々しくて傷つくからね、その言葉!!」
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( ・∀・)「うん。あっ、クールさんも来るのね?分かった分かった。は―い」プチッ
( ・∀・)「オーナー!」
('A`)「ん? どした」
( ・∀・)「ちょっとトソンちゃん借りますね!」
('A`)「……はっ?」
( ・∀・)「んじゃそ―いう事で。行こうトソンちゃん」スタスタ
(゚、゚トソン「分かりました。よく分からないですけど分かりました」スタスタ
(#'A`)「ちょっちょっ! 待て待て待て―――!! トソンちゃん!? 君、仕事中なんだよ!? なに勝手に帰ろうとしてんの!?」
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(゚、゚トソン「いや、ボクちょっと顔面性犯罪者の男と二人っきりとか耐えらんないし」
(;'A`)そ「顔面性犯罪者!? 何そのひたすらに心を抉る言われの無い非難!! っていうかトソンちゃん居なくなったら俺1人で店廻さなくちゃならなくなるんだって!!」
(゚、゚トソン「ど―せ客来ないから大丈夫っしょ。あっ、ボクの給料は定時分までちゃんとつけといてね。じゃなかったら殺す」
「トソンちゃ――ん! 行こ――!」
(゚、゚トソン「んじゃそ―いう事で。お疲れさまです」スタスタ
カランカラン
('A`)「……」
('A`)「……」
(#;A;)「……もう嫌だあの鬼畜バイト」グスン
( ・∀・)「トソンちゃんってオーナーのこと嫌いなの?」
(゚、゚*トソン「いえ、ボクなりのアプローチですよ。ボクってツンデレなので」
( ・∀・)「あれれ〜? 僕の知ってるツンデレとは180°違うよ〜?」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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ガチャ カランカラ―ン
( ・∀・)「お待たせ―。クールさんいる?」
川 ゚ -゚)「やあ、モララー。久々だな」
( ・∀・)「やっほ―。あっ、クールさんはトソンちゃんの事知ってるよね?」
(゚、゚トソン「うわっ! このバーカッコいいなぁ……あっ素直さん。お久しぶりです」
川 ゚ -゚)「やあ都村君。私の事はクールで結構だよ」
(゚、゚トソン「ではボクの事もトソンで結構です」
(*゚∀゚)「あっ! 残念イケメンが彼女連れて来てるぞ!!」
(;・∀・)「モララーだよモララー!! いい加減名前覚えて!! それから彼女は仕事先の後輩だからね!!」
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(゚、゚トソン「どうも、『都村トソン』といいます」
(*゚∀゚)「ウチは赤羽根つーだぞ! モララーの後輩ってことはバーテンダーなのか!?」
(゚、゚トソン「ボクはただのバイトなので簡単な物しか作れませんけどね」
川 ゚ -゚)「君が作る『ダージリンクーラー』は美味いと思うけどね」
(゚、゚*トソン「嬉しいです」
( ・∀・)「そう言えば肝心のミルナは?」
(*゚∀゚)「なんか奥の方で作業してたぞっ! ……あっ来た」
川д川「ようモララー。来やがったなぁ」
( ・∀・)「やっほ―ミルナ。あっ、この娘は後輩のトソンちゃんね」
川д川「ふ―ん、どうもぉ」
(゚、゚;トソン「……あ、どうも」
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川 ゚ -゚)「いきなり君から出来るだけ人数を集めてこの部屋に来い、と電話が来た時は驚いたよ」
(*゚∀゚)「ウチは貞子の家、結構好きだから先輩に誘って貰えて嬉しいぞ!」
川#д川「貞子って言うなこの糞ったれのクソチビのクソガキィ!!」
(;*゚∀゚)「がっ……ガキじゃないもん!! ウチは大人のレディだもん!!」
(゚、゚;トソン「ねえ、先輩。なんであのオーナーらしき男は貞子みたいな髪型でパジャマにスリッパで接客してるんですか?」ヒソヒソ
( ・∀・)「ああ、うん。そこら辺は後でじっくり説明するよ」ヒソヒソ
-
川*д川「んじゃぁ、いよいよお披露目と行きますかぁ!」
川 ゚ -゚)「お披露目?」
川*∀川「奥の部屋に来てくれぇ、ケッケッケッ」スタスタ
(*゚∀゚)「何だ何だ―、やけに機嫌よさそうだぞ―?」スタスタ
(゚、゚;トソン「何が始まるんですか?」スタスタ
( ・∀・)「さあ……?」スタスタ
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…………………………………
……………………………
………………………
…………………
……………
………
…
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川*∀川「ジャジャ――――――――ァンってなぁ! どうよコレェ!?」
(;・∀・)「これって……」
川; ゚ -゚)「もしやビールサーバーか?」
川*∀川「ケッケッケッ! 正解だぁ!! 隣の部屋まで壁をぶち抜いてビールサーバーようの部屋を作ったんだよぉ!!」
(;・∀・)「これ、下手なBARよりよっぽど設備整ってるよね。個人宅にこんなしっかりしたビールサーバーってあんた……」
川; ゚ -゚)「君の酒への情熱にはいつも驚かされるよ。それにしても中々種類も揃っているな」
川*д川「とりあえず日本ビールは『ヱビス』だなぁ。あとは俺の好みでぇ『ハイネケン』『バドワイザー』『ギネス』『デュベル』『ホブゴブリン』だぁ!!」
(;*゚∀゚)「なんかよく分からないけど凄いっていうのは分かるぞっ」
(゚、゚;トソン(ボクのバイト先がものすっごいショボく思えてくるんですけど)
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川*∀川「つ―訳でぇ! ビアルームの開設を祝って乾杯しようぜぇ!! もちろんビールでなぁ!」
川*∀川「さぁオーダーを聴くぜぇ! 今日は好きなだけ飲んでくれよぉ!!」
川 ゚ -゚)「ビーフィーターで『ドッグスノーズ』」
( ・∀・)「僕は『ミント・ビア』」
(*゚∀゚)「ウチは『パナシェ』―」
(゚、゚トソン「あっ、じゃあローゼスの黒で『ボイラー・メーカー』を」
川#д゜川「なぁんでテメェらどいつもこいつもカクテルばっかりなんだよ糞ったれがああああああぁぁぁぁ!!」
川; ゚ -゚)「いや……そうは言われても」
(*゚ぺ)「ウチも先輩もビールはあんま好きじゃないんだぞ―」
( ・∀・)「僕も基本的にいつもハーブリキュールと混ぜてるからな―」
(゚、゚;トソン「ビール単体だとお酒飲んだ気がしないんですよ。度数弱すぎて」
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【ドッグスノーズ】
<参考レシピ>
・ドライ・ジン…45㎜
・ビール…適量
冷やしたグラスにドライ・ジンを注ぎ、よく冷えたビールを適量注いで軽くステアする。
『ドライ・ジン』に『ビール』を加えたシンプルなビアカクテル。
度数は11度前後だが作り方も簡単なので度数の調整も簡単。
見た目はビールと変わらないが、ジン独特の刺激的かつ華やかな香りと味わいが加わっているため、かなりハードな飲み口となっている。
自宅でも簡単に作れるので、普通のビールに飽きた人に是非とも試して頂きたい1杯。
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川 ゚ -゚)「うむ、まあたまに飲むにはいいな。ジンの華やかさにビールの炭酸に、この苦味」ゴクゴク
川 ゚ -゚)「欲を言えば真夏に飲めたら最高なのだが……まあ仕方ないな」
(* ・∀・)「いやぁ―甘くて苦くて最高だね―。やっぱりリキュールはハーブ系だね」ゴクゴク
(* >∀・)「ミントの爽やかとビールの組み合わせって言ったら、たまんないね!!」
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【ミント・ビア】
<参考レシピ>
・ビール…適量
・グリーン ペパーミントリキュール…15ミリ
冷えたグラスによく冷やしたビールを適量注ぎ、グリーン ペパーミントリキュールを加えて軽くステアする。
ミントの清涼感がたまらないビアカクテル。
アルコール度数は6°前後だが、これも簡単に調節が可能。
同じハーブ系リキュールのビアカクテルとして知名度では『カンパリ・ビア』に劣るものの、根強いファンがいるカクテルであり、ビアバーなどでよく飲まれている。
色合いは淡い緑色で見た目もなかなか面白く、好みがハッキリと別れるカクテルである。
ちなみにグリーン ペパーミントリキュールは『JET 27』がおすすめ。
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ついさっきエールとラガーの違いを知った
支援
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【パナシェ】
<参考レシピ>
・ビール…1/2
・レモネード…1/2
冷えたグラスによく冷えたビールとレモネードを同時に注ぐ。
「混ぜ合わせる」という意味のフランス語が名前の由来であるビアカクテル。
アルコール度数は2°前後なのでお酒に弱い方でも安心だ。
本来はレモネードを使用するのだが、日本ではレモン風味の炭酸飲料で代用することが多い。
機会があったらレモネードから自作するのも面白いかもしれない。
作り方のポイントとしては、大きめのグラスにレモネードとビールを同時に注ぐのがミソ。
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(*゚∀゚)「ビール単体じゃ飲めないけどこれならウチでも美味しく飲めるぞっ!」チビチビ
(*^∀^)「名前も何だか可愛くてオシャレだし。大人のレディーのウチにピッタリだなっ」
( ・∀・)(あの娘の中の大人のレディー像はどうなってんだろ?)
(゚、゚*トソン「まさかヱビスビールでボイラーメーカーが飲めるとは……贅沢だね」ゴクゴク
(ー、ー*トソン「お―美味しい。幸せ―」
川#д川「結局みぃんな混ぜ物しやがってよぉ……糞ったれがぁ」
( ・∀・)「ミルナだってよく『シャンディガフ』とか飲んでたじゃん」ゴクゴク
川;д川「いや、まぁよぉ。そうだけどよぉ」
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【ボイラー・メーカー】
<参考レシピ>
・バーボン ウイスキー…45ミリ
・ビール…適量
冷やしたグラスにバーボンを注ぎ、よく冷えたビールを適量注いで軽くステアする。
『ドッグスノーズ』のウイスキーバージョン。
度数も大体同じで、調整も簡単。
ボイラー技師がすぐに酔っぱらうために缶ビールの中にバーボンを突っ込んだ事が始まりだと言われているが詳しい事は不明。
バーボン独特の香りや重厚な甘みがビールの苦みとうまくマッチングしている。
こちらも是非、自宅で試して頂きたい。
ちなみに作中でトソンが飲んでいるものはバーボンが2倍入っているかなりハードなドリンク。
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川 ゚ -゚)「しかし、つー。よく『パナシェ」なんか知っていたな」ゴクゴク
(*゚∀゚)「大人のレディーになるために色んなお酒を調べたんだぞっ」
川; ゚ -゚)(お酒詳しい=大人はちょっと違う気がするのだが)ゴクゴク
川д川「っていうかよぉ、トソンだっけかぁ? かなああぁぁり濃いめに作ったけど大丈夫なのかぁ?」
(゚、゚*トソン「あっ大丈夫です。ボク、1日でウイスキー丸々1本は余裕で飲みほしちゃう人なんで」ゴクゴク
(;・∀・)「あいっ変わらず怖いくらいの酒豪だよね……」
川д川「(ボク?)そりゃあ凄いわなぁ。ふだんはウイスキー飲んでるのかぁ?」
(゚、゚トソン「基本的にはそうですね。スコッチもバーボンもカナディアンも大好きです。もちろんそれ以外も」ゴクゴク
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( ・∀・)「ウチの店でバイトしている理由もウイスキーが好きだからって理由だもんね―」
川д川「お前んとこのバーはウイスキーが強いんだっけぇ?」
(゚、゚トソン「基本的にスコッチとジャパニーズ推しですね。オーナーの趣味で」
( ・∀・)「ハコもここと比べたら狭いけどね―。種類もあんまり無いかもしれないけど」
川д川「自分で言うのも何だけどよぉ、あんまりウチと普通のバーを比べない方がいいぜぇ?」
(*゚∀゚)「貞子の家はそこら辺のバーなんて目じゃないからなっ」
川#д川「だぁかぁら貞子言うな!」
(゚、゚;トソン「ん? 家? 店じゃなくて?」
( ・∀・)「ああ、そこからだよね。ええとだね……」
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……
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初遭遇支援
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(゚、゚;トソン「信じられない……」
( ・∀・)「まあ、最初はそんな反応になるよね」
川 ゚ -゚)「まるで始めてここに来た時の私のような反応だな」
(゚、゚;トソン「なんでそんなにお金があるんですか!? いや、そもそもどうしてそこまでお酒に詳しいんですか!? っていうか何でニートやってるんですか!?」
川д川「ん―、まあ色々あってなぁ。ちなみにニートなのは働くのがダルいからだぁ」
( ・∀・)(毎回これ聞かれると、はぐらかすよね。普通に教えちゃえばいいのに)
(゚、゚;トソン「うわぁ、勝ち組って本当にいるんですね。ボク、嫁いでもいいですか?」
川д川「お断りだぁ、女にゃ興味ねぇよぉ」
-
(゚、゚;トソン「……ソッチ系の方?」
川#д川「ぶちのめすぞ糞ったれぇ!! 単純に恋愛ってもんに興味が無いんだよぉ!!」
(*゚∀゚)(貞子の口から恋愛とか聞くと何か笑えるな)
川 ゚ -゚)「まだ若いのに、随分とストイックなんだな」
川д川「ケッ! 金があると薄汚い女が寄って来るんだよぉ、クールだって分かるだろぉ?」
川 ゚ -゚)「私?」
川д川「お前、そこら辺の女優なんか目じゃねえ程に美人じゃねぇかよぉ。そうすっと外ズラしか見ない鬱陶しいのが寄って来るだろうにぃ」
川д川「ったくよぉ、災難だよなぁお前もぉ。美人過ぎんのも大変だわなぁ」
川 ゚ -゚)「……」
(;・∀・)「相変わらずだよね、ミルナ」
(;*゚∀゚)「うわあ……」
(゚、゚;トソン「天然ですかね? いや、確かにクールさん美人ですけど」
川д川「あぁん?」
-
川 ー -ー)「……いや、気にしないでくれ。うん、君にそんな気が無いのは分かってる」
川д川(俺、何か変な事言ったかぁ?)
(゚、ートソン「先輩もこんな風に自然に口説ければ残念男の称号を返上できるんじゃないですか?」
(;・∀・)そ「うぐっ!?」
川д川「??」
川 ゚ -゚)「あぁ、そう言えば新しい彼女とはどうなったんだい? 確か有名女子大のお嬢様だとか」
( ;∀;)「……先日、フラれました」グスン
川;д川「まぁた失恋したのかよぉ」
(# ;∀;)「うるしゃいうるしゃい! 畜生! どうして僕はいっつもこうなるんだ!!」
-
(*゚∀゚)「ルックス以外が残念だからじゃないのか?」
(゚、゚トソン「先輩は昔っから中身がスカスカなんですよ。優しさをはき違えているタイプですね」
川 ゚ -゚)「ああ、優しいイイ人だけど友達止まりってやつか。なるほど」
( ;∀;)「うわああぁぁんミルナ―――!!」
川#д川「泣くな喚くな糞ったれえええぇぇぇ!!」
( ;∀;)「みんなが苛めるよおおおぉぉ慰めてミルナ――!!」ダキッ
川#д川「だぁかぁらぁ! 引っ付くな気色わりぃ!!」
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(゚、゚;トソン「もしかして……やっぱりそうなんですかね?」ヒソヒソ
川 ゚ -゚)「うむ、ミルナも女性に興味が無いと言っていたしな」ヒソヒソ
(*゚∀゚)「モララーってイケメンだからなっ。イケメンにはホモが多いって言うし」ヒソヒソ
(゚、゚トソン「夜はどっちが女なんですかね? やっぱり先輩かな?」ヒソヒソ
(*゚∀゚)「友達の腐女子が言うには普段ツンツンしていよ奴ほど夜は弱いらしいぞっ」ヒソヒソ
川 ゚ -゚)「なるほど、そういう世界があるのか」ヒソヒソ
( ;∀;)「ミルナミルナミルナ―――!!」ギュウッ……!
川#д゚川「気色わりぃ事言ってる暇があったら俺を助けやがれ糞ったれどもがあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
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【CLOSE】
.
-
以上です。支援ありがとうございます。
次は顔面ピアスとV系とパーティードリンク。
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おつおつ
V系は大体察しがつくけど顔面ピアスって誰やろ
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乙です!モララー本当残念なイケメンだなぁ…
あとミルナは鈍感だ
自宅にビールサーバー欲しい
次回も楽しみにしてる!
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乙
次も楽しみ
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的確に残念イケメンだなぁモララー……
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乙
ギネス飲みたいなー
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そろそろ赤霧島の季節だぜ
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相変わらずのモララーの扱いwww
赤霧に限らず、若い焼酎や原酒なんかも並ぶ、焼酎好きにはたまらん季節だわ
でもBARに並んでるイメージがないわー
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今夜投下します。下ネタ注意。
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楽しみにしてるぞ!
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おお、今夜も楽しみだ
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川 ゚ -゚)「最近ミルナにいきなり呼び出される事が多くなったな」テクテク
川 ゚ -゚)「彼みたいな人間はなかなかいないからな。大事にしたいところだ」テクテク
川 ゚ -゚)「……たまに天然の口説き文句が飛んでくるのが難点だが」テクテク
川 ゚ -゚)「彼にだったら、いつか打ち明けても大丈夫だろうな」テクテク
川 ゚ -゚)「私の『秘密』を」テクテク
川 ゚ -゚)「……」テクテク
川 ゚ -゚)「っと、着いたな」ピンポーン
川 ゚ -゚)「……」
『待ってたぜクールゥゥゥ早く上がって来いよおおおぉぉ!! ケッケッケッケッケッケッ!!』ブチッ
川 ゚ -゚)「……」ウィーン
川 ゚ -゚)「……」
川;゚ -゚)「……なんかやけにテンション高くなかったか?」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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ガチャ
川 ゚ -゚)「……こんばん(*<●><●>)「ヒャッホ―――――もっと酒持って来やがれへっぽこバーテンダー!!」
川;ー -゚)そ(うるさっ!?)
川*∀川「おらぁモララーこっちにも1杯だあぁ! 今夜は寝かさねえぞぉ!? ケッケッケッ!!」
(*#^;;-^)「ギャハッ! ミルナったらなんかその台詞エッロ〜い!」
川*∀川「エロいのはテメェの頭だろうが糞ったれビッチがぁ! ケッケッケッ!!」
(*#^;;-^)「ギャハッ! バレた? あっモラちゃん、こっちにもお代わりね―!!」
(;・∀・)「ひぃ! ちょっ……ちょっと待って……!」
-
(#<●><●>)「おっせえぞへっぽこ! ヤキ入れんぞゴラァ!!」
(# ;∀;)「はいはいただいまあああぁぁぁ!!」
川 ゚ -゚)(……)
川 ゚ -゚)(……)
川 ゚ -゚)「What happened ?」
-
川*д川「おっクールゥ! やっと来たかぁ待ってたぜぇ!?」
(#゚;;-゚)「あれ〜あの娘ってミルナの新しい女? かっわいいじゃん!」
川д川「ダチだぁダチィ! ちゃんと説明しただろうがぁ!!」
川;ー -ー)「……ミルナ、とりあえずところどころツッコませて貰っていいだろうか?」
(*#^;;-^)「ギャハッ! ツッコムとかヤッらし〜!!」
川;゚ -゚)(なんだこの女は……)
川#д川「ややこしいからテメェはモララーんとこ行ってろ!」
(*#゚;;-゚)「はぁ〜い」
川д川「……でぇ? どしたよぉ?」
川#゚ -゚)「いや、どうしたじゃないだろう!? どうしたはこっちの台詞だ!」
川;д川「おぉ?」
-
川#゚ -゚)「まず何でこんなに大音量でクラブミュージックをガンガンに流してるんだよ!? 見た目だけならオーセンティックバーのこの部屋にはミスマッチ過ぎるだろう!?」
川#゚ -゚)「それからあのやけに整った顔立ちでモララーをこき使ってる男と、さっきの顔面ピアス女は一体誰なんだ!? あきらかに私とは住む世界が違う住人な気がするぞ!!」
川#゚ -゚)「それに一番ツッコみたいのはどうして私を急に呼び出したかだ! 明らかに私のキャラクターはこの空間にそぐわないのは君なら分かる筈だろう!!」
川;゚ -゚)「はぁはぁ……」
川;д川「おぉ……長文ご苦労様ぁ」
川;ー -゚)「で、教えてくれないか?」
川д川「ああ、まあ音楽はとりあえずノリで流してるだけだぁ。客人がこういうノリが好きだからよぉ」
川 ゚ -゚)「客人と言うと……」
-
(#゚;;3゚)「ね〜モラちゃん。お姉さん暇なんだけど―」
(;・∀・)「ちょっ!? 絡みつかないで下さいよ! 急いでお酒作ってる最中なんですから!!」
(#^;;-^)「え〜? ツマンナイから構ってよ―」
(* ・Д・)「ちょっどこ触ってるんですか!? あっそこはダメ……!!」
(*<●><●>)「おいゴラァへっぽこ――!! 酒が亡くなったぞ―――!!」
(・∀・;)「あんたもう飲んだの!? それ作ってから10秒経ってないよね!?」
(#<●><●>)「ごちゃごちゃ言ってね―でとっとと酒持って来やがれ―――!!」
≡(# ;∀;)「ただいま持って来まあああぁぁぁす!!」
川 ゚ -゚)「見慣れないあの2人の事だよな。明らかに」
-
川д川「おぉ。男の方は最近よく来るようになった下の階に住んでるワカッテマスってやつだぁ」
川 ゚ -゚)「かなり粗暴そうだが大丈夫なのか? アレは」
川д川「普段は糞みたいに真面目なんだぜぇ? 確か有名な進学校の教師だとかぁ」
川;゚ -゚)「あんなのが教師で日本の未来は大丈夫なのか……」
川д川「んでぇ、もう1人の方がクールに会わせたいやつなんだわぁ」
川 ゚ -゚)「……私に会わせる?」
川#д川「おい糞ったれの糞ビッチイイィィ!! こっち来いよおおおぉぉ!!」
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(#゚;;3゚)「ビッチじゃないし〜! 私は旦那一筋だよ!」
川д川「さっきまでモララーの股間まさぐってた癖によく言うぜぇ」
(*#^;;-^)「フェラまでは浮気じゃないって知ってた? ギャハッ!」
川;゚ -゚)(……本当にミルナの交遊関係はどうなってるんだ)
川д川「ほらぁ、こいつがお前と話をしたがってたクールだよぉ」
(#゚;;-゚)「改めまして―はっじめましてお嬢様〜!」
川;゚ -゚)「待て! 私が話をしたがってたとはどういう意味だ!?」
川д川「あぁ、まぁそういう反応になるわなぁ。おいビッチィ、名刺渡してやれぇ! 説明が面倒だぁ!」
(#゚;;-゚)「ホイホイっと。ワタクシこ―いうものでございま〜す」
川;゚ -゚)「?? はぁ、どうも」
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