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糞ったれBAR NEETのようです
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川д川「」カタカタカタカタ
川д川「……おっ、レア装備ゲットォ」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ?『あけおめ〜ことよろ〜』って何だぁ?」
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ―もう年越してたのかよぉ。1年なんかあっという間だよなぁ」ピンポーン
川д川「……」ピンポーン
川д川「……無視だ無視ぃ、こんな時間にインターホン鳴らすとかロクな奴じゃねえだろうしぃ」ピンポーンピンポーン
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川д川「んでぇ?お兄様は何を飲まれますかぁ?」
( <●><●>)「私もビロードと同じものを……」
( ><)「お兄様は『ニューヨーク』が大好きなんです!」
( ;<●><●>)「こら! ビロード!!」
川д川「なぁるほどなぁ。バーボンベースの王道だわなぁ。もとはライ・ウィスキーベースが主流だったらしいけどよぉ」
( ;<●><●>)「しかし、お仕事でも無いのにシェーカーを振らせるのは失礼では」
川д川「まぁ、俺はバーテンダーじゃ無いしぃ?本来ならお断りするとこだがぁ」
川∀川「たまたま腕のいい糞ったれバーテンダーが転がってるからなぁ! 心配ご無用だぁ!」
( <●><●>)「バーテンダー?」
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川д川「ちょいと準備するから待ってろなぁ」スタスタ
( ><)(あれ? あの酔っぱらいのお兄ちゃんの方に移動しちゃったんです)
川д川「大きくふりかぶってぇ……」
( ;<●><●>)(ゆっくりと足を振り上げて……って!?)
(;><)(まさか……)
川#д゚川「起きろやこの糞ったれがあああぁぁぁぁ!!」ドグシッ!
(; Д )そ「ぐぼおおおぉ!?」
(;><)そ((躊躇なく腹部にサッカーボールキック決めちゃった――――!!))Σ(<●><●> ;)
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川#д川「おらおらおらぁ!! ギブアップはまだですかぁ!?」ギリギリ……!
( ;Д;)「ギャアアア! ロープロープ!!」バンバン!
( ;<●><●>)(悶えてるところに躊躇なく片エビ固めとは……)
(;><)(すっごい痛そうなんです……あっ、起き上がった)
川#д川「人様に迷惑かける酔っぱらいはぁ……」
( ;∀;)そ「ひぃ!?」
(;><)(敵を逆さにして肩に担いだ!? つまりあの体制は!!)
(; <●><●>)(まさか生で見られる日が来るとは思いませんでした……)
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川#д川「お仕置きですからねえええぇぇぇ!!」ダンッ!
( ;∀;)「ちょっ!? ちょっ!?」
(;><)(そしてそのまま絡み付いて飛び上がった!?)
( ;<●><●>)(やはりあの技は48の殺人技の一つ!!)
川#д゚川「目ぇ覚ましやがれ糞ったれがあああぁぁぁぁ!!」ズガシャアアアン!!
( ;Д;)そ「ギャアアアアアアアアアアァァァァ!!」メキメキメキメキ!!
(;><)そ((筋 肉 バ ス タ ー !!)Σ(<●><●>; )
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……少々お待ちください……
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(; <●><●>)「あの……本当に大丈夫ですか? さっき人体から聞こえてはいけない音が鳴り響いてたんですけども」
(;・Д・)「大丈夫です。こういうの慣れてるんで……ハハハ……はぁ」
(;><)(どうやったらあんなバイオレンスな事に慣れるのかがわかんないんです)
(;・∀・)「あの……なんか迷惑かけちゃったみたいで本当にごめんなさい」
(; <●><●>)「いえいえ、むしろお酒を御馳走になってしまって何てお礼を申し上げたらいいか……私、稚内ワカッテマスと申します」
(;・∀・)「僕は毛利モララーです。お詫びに最高のカクテルを御馳走しますよ!!」
( ><)「あのお兄ちゃん何であんなにフラフラだったのに、もう復活してるんですか?」ヒソヒソ
川д川「仕様ってやつだぁ、気にすんなぁ」ヒソヒソ
( ><)「?」
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【ニューヨーク】
<参考レシピ>
・ライ ウイスキー(バーボン ウイスキー)…3/4
・ライムジュース…1/4
・グレナデンシロップ…1/2stp
・砂糖…1stp
・オレンジピール
材料を氷とともにシェークした後、オレンジピールを絞りかける。
ウイスキーベースの『ショートカクテル』。
特にTPOなども気にせず楽しめる、ポピュラーなカクテルの1つ。
名前の由来はもちろんアメリカの大都市、ニューヨークから。
ウイスキー独特のスモーキーなか香りとライムジュースの自然な酸味が実に心地よくマッチングする1品。
材料に砂糖が入っているが甘いのが苦手な方は除いてももちろん美味しく頂ける。
もともとはライ・ウイスキーで作られていたが最近ではバーボンベースも主流となってきている。
度数は26°前後と、少々高めなので女性に勧めるさいは注意が必要。
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( ・∀・)+「お待たせ致しました。ニューヨークで御座います」
( <●><●>)「頂きます」
(* ><)「本物のバーテンダーさんだ! モララーお兄ちゃんカッコいいんです!!」
(* ・∀・)「えへへ―それほどでも」
(* ><)「さっきまで死にかけのゾンビみたいだった酔っぱらいとは似ても似つかないんです!!」
( ・∀・)「おっと―上げて落として来やがったなこのショタ小僧が―」
( <●><●>)「」チビチビ
(; <●><●>)そ「!?」
(*<●><●>)「うっめえ! 何だこりゃ、最高にうまいぜ!?」
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川д川(んん―?)
(;・∀・)(あれ、なんかキャラ変わってない?)
( ;<●><●>)「あっ……失礼致しました」
川д川「お気になさらずぅ、楽にして下さいなぁ」
(;・∀・)「そ、そうですよ―そこまで喜んで頂けるとテンダー冥利につきますし」
(*<●><●>)「いや、しかし、本当に美味しいです。仕事柄バーには色々と顔を出してきましたが、断トツで美味しい!」ゴクゴク
(* ・∀・)「いや―嬉しいなあ! 今日は何杯だって作っちゃいますよ!!」
川д川「調子に乗りやがって糞ったれがぁ……ん? ビロ坊、空になってんじゃねえかぁ、次は何飲むぅ?」
( ><)「えっ、でも1杯だけって約束でしたし……」
川д川「気にすんじゃねえよぉ。好きな酒を好きなだけ飲みやがれぇ」
(* ><)「えへへ。じゃあ『レベッカ』をハーフでお願いするんです!!」
川∀川「ケッケッケッ……渋いねぇ、ちぃと待ってなぁ」
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【レベッカ 10年】
ダフネ・デューもリアの小説『レベッカ』の名前をつけられた、この『バーボン・ウイスキー』は非常に滑らかで香り高い1品。
アルコール度数は43°。
口当たりが非常に滑らかで、クレメンタイン同様に女性的な味わいのバーボンである。
値段も2000円前後と手軽でコストパフォーマンスにも優れている。
飲みやすく、安価で、香り高いと3拍子揃った銘品なので是非ともバーボン初心者に勧めたい1品なのだが、残念ながらクレメンタイン同様に2015年現在は終売品となっている。
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(* ><)「はふぅ。こっちもまろやかで美味しいんです。やっぱり飲みやすいんです」チビチビ
川д川「クレメンタインもレベッカも名前通り女性的な味って言われてるからなぁ」
(* ><)「マイナーなのが勿体ないくらいに美味しいお酒なんです!!」チビチビ
川д川「だよなぁ。レベッカもクレメンタインも終売品になっちまったからなぁ、残念だわなぁ」
( ><)「ぽぽちゃんもクレメンタインが無くなって悲しんでたんです」
川д川「美味い酒っつ―のはどうして直ぐに無くなっちまうのかねぇ」
(*<●><●>)「モララー! 『マンハッタン』を作ってくれ―!! もちろんベースはバーボンだからな!!」
(;・∀・)「かっしこまりました―!(この人の酔い方なんか怖いなぁ……)」
川;д川(あの兄ちゃん大丈夫なのかぁ?)
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【マンハッタン】
<参考レシピ>
・ライ ウイスキー…3/4
・スゥイートベルモット…1/4
・アンゴスチュラビターズ…1dash
・マラスキーノチェリー
・レモンピール
材料をミキシンググラスでステアしてカクテルグラスに注ぐ。
カクテルピンに刺したマラスキーノチェリーを飾りつけ、レモンピールを絞りかける。
カクテルの女王と呼ばれる『ショートカクテル』。
シェークでなくミキシンググラスを使ったステアという技法で作るのがポイント。
名前の由来は諸説あるが、ニューヨークのマンハッタンからつけられたと言われる。
その歴史は深く、19世紀半ばから世界中の人々に飲み継がれてきたと言われる。
カクテルの王様であり『マティーニ』と同等の知名度を誇るカクテルのため、そのバリエーションは豊富。
標準的なレシピであるこのマティーニの場合、スゥイートベルモットの口当たりが非常に良いため、女性にも好まれるとされる。
ただし、アルコール度数は32度前後なので名前が有名だからといってカッコつけて飲むには注意が必要。
ちなみに作中に登場しているのはベースのウイスキーを『バーボン・ウイスキー』に変更した『バーボン・マンハッタン』とも言われている。
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>>114 訂正
誤…標準的なレシピであるこの『マティーニ』の場合
正…標準的なレシピであるこの『マンハッタン』の場合
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(*<●><●>)「」ゴクゴクゴクゴク
(*<●><●>)「っかあ! マジで美味いぜ!! ウイスキーのこの匂いとスゥイートベルモットのこの甘さがたまんないぜ!」カラン
(;・∀・)(味は分かってくれてるみたいだけどこの人ペース早すぎない!? ショートカクテルは一気飲みするものじゃないんですよ!?)
(*<●><●>)「今まで飲んだものとは全然違うな! これ、
レシピにアレンジ入れてるだろ!?」
(;・∀・)「ええと、ビターズにちょっとだけ工夫を……」
(*<●><●>)「ふんふん……あっ、おかわり―!!」
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( ><)「ニューヨークとかマンハッタンってよく聞くんですけど、有名なカクテルなんですか?」
川д川「あぁ、超有名だなぁ。ニューヨークもマンハッタンも正直言って俺はあんま飲まね―けどなぁ」
( ><)「美味しくないんですか?」
川д川「いや、好みもあるけどよぉ、美味いぜぇ? ただよぉ、バーテンダーの技量によって気持ち悪いくらいに味が全く変わっちまうんだよなぁ」
川д川「ニューヨークなんか正にソレだぁ。下手な奴が作ると、不味すぎて喉につっかかるぜぇ?」
( ><)「そんなに違うんですか!」チビチビ
川д川「そうそう。下手なバーで頼むと金をドブに棄てるようなもんだから気をつけなぁ」
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( ><)「むぅ、やっぱり僕はバーボンをショットでチビチビ飲むのがお似合いなんです」
川д川(20歳でバーボンをストレートで飲むやつもかなぁり珍しいんだけどなぁ?)
(*<●><●>)「おらぁ!! モララー!! 酒が足りてねえぞ!? どんどん作れやあ!!」ゴクゴクゴクゴクカラン
(;・∀・)「ひっ、ひい!? この人怖いよお!?」
川д川「……お前の兄ちゃんって元ヤンかぁ?」ヒソヒソ
( ><)「ぼーそーぞくってやつに入ってたみたいなんです」ヒソヒソ
川д川「あぁ、なぁるほどぉ」
(*<●><●>)「おら! ニューヨークをロックグラス満タンに入れて来い!!」
(・∀・;)「ちょっ、ペース早すぎ!!……助けてミルナ―――!!」クルッ
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(* ><)「あっ! このバーボンも美味しいんです!!」チビチビ
川д川「だろぉ? こいつはブッカーズっていうジムビーム社の傑作でよぉ……」
(・∀・ #)「おいこら家主―――!!」
(#<●><●>)「とっとと酒持って来やがれへっぽこバーテンダー!!」
≡( ;∀;)「はいいいぃぃぃただいまあああぁぁぁぁ!!」
川д川(モララーのやつもこれに懲りたらウチのエントランスでぶっ倒れたりしないだろぉ)
( ><)「あの―ミルナお兄ちゃん」
川д川「あぁん?」
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(;><)「あの、また遊びに来てもいいですか?」
川д川「……」
川∀川「……おぉ、いつでも来いよぉ」
(* ><)「ありがとうございますなんです!!」
(#<●><●>)「モララ――――!! 酒――――!!」
≡( ;Д;)「この人怖いよおおおおぉぉぉぉ!!」
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【CLOSE】
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次回、流石なやつらと流石なテキーラ。
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久しぶり乙
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来てた!乙です!相変わらず面白いし勉強になる
ワカッテマスのキャラすげぇなwww
次回も楽しみにしてる!
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乙!
ワカッテマスの暴走っぷりがww
相変わらずお酒が美味しそう。
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乙
酒注文する時のビロードのギャップにもワロタ
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おつ!
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タイトル予告だけで分かっちまうなんて流石だよなアイツら
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乙
買って飲んでみようと思ったがどっちも終売か……
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乙!久々の更新で嬉しかった!
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クレメンタインは知っていたがレベッカもか…まだ買えるかな。
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面白かった
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倒れてんのつーだと思ってたわおつ
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乙や感想ありがとうございます。
今夜投下します。
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楽しみだ
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かなりゆっくり投下します。
今回はかなりマニアックな話になりますのでご注意下さい。
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心得た
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川д川「新店舗のデザイン案だぁ?」
川 ゚ -゚)「ああ、少々行き詰まっていてな。イメージとしてはこの部屋のようなオーセンティックバーをベースに考えているのだが」
川д川「はぁ」
川 ゚ -゚)「バーというのは専門外なものでね。頭にイメージがあってもうまいこと固まらないんだよ」
川д川「ちょい待てぇ? なあぁんでレストランで働いてるお前が店舗のデザインなんか考えなきゃならねえんだぁ?」
川 ゚ -゚)「?? レストランで働いてるからこそだろう」
川д川「はぁ? 最近のウェイターやコックはそんな重要な仕事までしているのかぁ?」
川 ゚ -゚)「……もしや君は私の事をウェイターやらコックの見習いとでも思っていたのかい?」
川д川「違うのかぁ? この前ケーキ持って来てくれたじゃねえかぁ」
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川 ゚ -゚)「言っただろう。『ウチの店で作った』ものだと」
川д川「??」
川; ゚ -゚)「……はぁ、まあ説明していなかった私も悪いな」
川 ゚ -゚)「ほら、遅くなったが私の名刺だ」
川д川「どれどれぇ……って、おい」
川;д川「これぇ、冗談だろぉ?」
川 ゚ -゚)「冗談な訳が無いだろう。まだまだ若輩者だが、イタリアンレストランの経営者(オーナー)をやっているんだ」
川;д川「えぇ……だってよぉ、アンタまだ20代だろぉ?」
川 ゚ -゚)「今の時代、20代で経営者なんて珍しくもないだろう。ニートの君には興味の無い話題かもしれないがな」
川;д川「いやぁ、マジでビックリしたわぁ。なぁるほどなぁ、だから新店舗のデザインねぇ」
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川 ゚ -゚)「ああ、ダイニングバーを考えているのでね。君にもデザインの意見を聞こうかと思ってね」
川д川「ただのニートに意見なんか求めんなよぉ。ダチのデザイナーのやつにでも聞いといてやらぁ」
川 ゚ -゚)「うむ。助かるよ」
ウイスキーがお好きでしょ〜♪
川д川「あぁ? こんな時間に電話だぁ?『もしもしぃ?』」
川; ゚ -゚)(何で着信が石川さゆりなんだ?)
川;д川「はあぁ!? 今からだとぉ!? テメェいきなり過ぎんだよぉ!!」
川;д川「もうすぐ着くって、おいこらぁ!! 勝手に話まとめてんじゃっ……て、もしもしぃ!? もしもしぃ!?」
川#д川「あんにゃろうがぁ……」プチッ
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川 ゚ -゚)「どうしたんだ?」
川;д川「悪いなぁクールゥ……煩いのが2人程乗り込んで来ることになっちまったぁ」
川 ゚ -゚)「私も勝手に上がり込んでいる身分だ、構わないよ。君の友人かい?」
川д川「あぁ、まあなぁ。ちぃ、どいつもこいつも来る1時間前には電話しろっつうのによぉ」ピンポーンピンポーン
川 ゚ -゚)「おや、早速のようだね」
川#д川「あぁもう!!『とっとと上がって来やがれ糞ったれどもがぁ!!』」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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ワクワク!
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wktk!
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ガチャッ
(* ´_ゝ`)「無限に広がる大宇宙!!」
(´<_`;)「そのネタ分かるやつは殆ど居ないと思うぞ? 兄者」
川#д川「ケッ! 来やがったな糞ったれどもがぁ!!」
( ´_ゝ`)「いやぁ久しぶりだねぇミルナ……ってあれ?」
川 ゚ -゚)「どうも、こんばんは」
(´<_` )「おや、お客さんが居たのか。こんばんは」
( ´_ゝ`)「……」
( ^_ゝ^)「」ニコッ
川д川「あぁん?」
(# ゚_ゝ゚)「死んでしまえええぇぇこの糞ったれリア充ニートがあああぁぁぁ!!」
川#д゚川「脈絡も無くいきなり怒鳴りかかってくるの止めてくれませんかねえ!? この糞ったれがあぁ!!」
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(# ´_ゝ`)「これが怒鳴らずにいられるかあ!! ちょっと目を離した隙にこんな美人の彼女作りやがってこのヤリチンニート!!」
川#д゚川「まず彼女じゃねえしヤリチンでもねえよ糞ったれがあああぁぁぁ!!」
川; ゚ -゚)(随分と、まあ、個性的な友人だな……)
(´<_`;)「煩くしてしまって申し訳ない」
川; ゚ -゚)「いや、大丈夫だよ。それにしても……似てるな」
(´<_` )「一卵性の双子なもので。俺は『流石弟者』といいます。あっちの馬鹿が兄貴の『流石兄者』です」
川 ゚ -゚)「また覚えやすい名前だな。『素直クール』だ、よろしく」
(´<_` )「ミルナとはご友人で?」
川 ゚ -゚)「ああ、共通の友人にバーテンダーがいてね。半年くらい前からこうして世話になっているんだ」
(´<_` )「なるほど」
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静寂な光に満ちた世界(ボソッ
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(# ´_ゝ`)「こら弟者! 俺が目を離した隙にナンパに興じるとは何事だこのヤリチン2号が!!」
(´<_` )「挨拶しただけだ。大体初対面の女性の前でそんな下品な事を言うな」
川д川「そんなんだからテメェはいつまで経っても童貞なんだろうがぁ」
(# ;_ゝ;)「童貞じゃないもん! 精神的には画面の向こうのワタナベたんとギシギシアンアンやってるから童貞じゃないもん!!」
川;д川「まぁだ2次元に逃げてるのかお前はぁ……」
川 ゚ -゚)「ワタナベたん?」
(´<_` )「ボーカロイドって分かります? 簡単に言うと、ああいう感じの空想上のアイドルキャラクターみたいなやつです」
川; ゚ -゚)「ああ、なるほど」
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(# ;_ゝ;)「畜生! どうして同じ顔なのに弟者はモテて俺だけモテないんだよー!!」
(´<_` )「俺だって別にモテてる訳じゃないだろうが」
(# ´_ゝ`)「お前は初対面のおにゃのこに気さくに話しかける事ができるじゃないか!! これをモテると言わずに何と言うか!!」
(´<_`;)「いや、むしろ挨拶すら出来ない兄者の方が色々と問題がある気がするのだが」
(# ;_ゝ;)「うるしゃいうるしゃい!! 弟者なんか嫌いだぁ!! お前のPCに用量いっぱいになるまでエロ画像送りつけてやる!!」
(´<_` #)「地味に面倒な嫌がらせは止めろ! このコミュ障が!!」
(# ;_ゝ;)「ミルナ――弟者が苛めるよ――!!」
川д川「……あっ、悪ぃ。今ゴリラの事考えてたぁ」
(;´_ゝ`)そ「ちょっミルナさ――――ん!?」
川 ゚ -゚)(なぜ急にゴリラ?)
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川д川「つぅかよぉ。お前らがこうして来たって事は、だぁ」
(´<_`;)「……あぁ、多分ミルナが想像している通りだ」
(;´_ゝ`)「いつも通り、『望まぬ臨時収入』が入ったんだよ」
川 ゚ -゚)「?? 話に割り込むようで悪いが、臨時収入なら有りがたい事じゃないのか?」
川д川「あぁ、クールは知らねえよなぁ。まぁとりあえず頭から説明するとぉ、コイツらって漫画家なんだよぉ」
川 ゚ -゚)「ほう、それは凄いな」
(;´_ゝ`)「ちょいちょい! その紹介は悪意を感じるぜミルナ!」
(´<_`;)「俺達はあくまで副業で漫画を描いているだけなんだ!」
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川д川「副業ねぇ。本業だけで喰ってけない奴がよく言うぜぇ」
(;´_ゝ`)「ぐっ……!」
(´<_`;)「痛いところを」
川 ゚ -゚)「ん? 副業?」
(´<_`;)「ああ。俺の本業は小説家で、兄者の本業はイラストレーターなんだ」
(;´_ゝ`)「ただ、まあ、ミルナの言う通りでさ。本業の方が全く稼げなくてね―」
(´<_`;)「副業の漫画の方ばっかり売れてしまって……いや、金が入るのは有りがたいと言えば有りがたいんだが」
(;´_ゝ`)「不名誉な売れ方しちゃってるからね―。何でこうなっちゃったのかな―」
川 ゚ -゚)「不名誉な売れ方?」
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川д川「あぁ、早い話がこいつらよぉ。漫画家は漫画家でもエロ漫画家なんだわぁ」
川 ゚ -゚)「……うわあ」
(´<_`;)「ああ止めてくれ! そんな便所虫を見るような瞳で俺達を見ないでくれ!!」
(;´_ゝ`)「ああ刺さる! 美人の冷たい視線が俺のハートにビシビシ刺さる!! なんか新たなセイヘキに目覚めそう!! 何これ、恋!?」
(´<_` #)「俺まで同類に見られるから変な事言うな馬鹿兄者!!」
川 ゚ -゚)「まあ、趣味は人それぞれだからな、うん」
(´<_`;)「誤解しないでくれ! 俺達だってエロ漫画家になるつもりなんか無かったんだよ!!」
(;´_ゝ`)「学生時代に小遣い稼ぎに書き上げた同人誌が出版社の目に止まっちゃって……あ―今考えりゃあんなもん書かなきゃよかったな―」
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(´<_` )「そこからとんとん拍子に話が進み、あっという間に連載を持つ事になり」
( ´_ゝ`)「気が付いた頃にはマイナー雑誌2社の看板作品になってしまい、辞めたくても辞められないポジションを築いてしまい」
(´<_` )「知らない間に俺達『流石兄弟』のファンクラブまで出来上がり、作品はマニアの熱狂的支持のせいでアニメ化までされ始め……」
( ´_ゝ`)「PCゲームまで販売されるようになりやがって、ハハハッいや―儲かる儲かる。不思議な事に全く嬉しく無いけどね!」
(´<_` #)「畜生……俺はただ宮部みゆきさんのような夢溢れる作品を生み出す小説家になりたかっただけなのに!」
(# ´_ゝ`)「俺だって! こんなキャラだから誤解されるけど好きでチンコやらオッパイばっかり描いてる訳じゃないやい!!」
(;´_ゝ`)「「はぁ……どうしてこうなった」」(´<_`;)
川;д川「うん、まぁドンマァイ」
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川; ゚ -゚)「なかなか壮絶な経緯があったんだな」
(´<_` )「しかも『嬉しいこと』に来月には俺らの作品を実写化したAVまで発売される」
( ´_ゝ`)「そして『さらに嬉しいこと』にそれを記念して原作者である俺達のサイン会まで行われる始末だ。今日ここまで来たのはその臨時収入が入ったからだ」
川д川「……エロ漫画家のサイン会って需要あんのかぁ?」
(´<_` #)「こっちが!」
(# ´_ゝ`)「聞きたいわ!!」
川; ゚ -゚)(息ピッタリとは、流石だな)
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(´<_`;)「ああ……もう嫌だ。とにかく酒だよ、酒」
(;´_ゝ`)「ミルナ、俺達にいつもの酒を頼むよ。もちろんチェイサー付きでな」
川д川「はいよぉ、ちょいと待ってなぁ」スタスタ
(´<_`;)「あっ、なんかスイマセン。下世話な話で盛り上がってしまって」
川 ゚ -゚)「いや、気にしないでくれ。そういう方面の話は明るくないからね、ある意味でほ新鮮でもある」
(´<_`;)「ハハハッ、そう言ってくれると助かりますよ」
川д川「ほらよぉ、いつものやつだぁ」コトッ
( ´_ゝ`)「おっ来た来た―さんくすミルナ」
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川 ゚ -゚)「1人につきショットグラスが2つ? 見たことないスタイルだな。それにその酒は……」
( ´_ゝ`)「おっ、お姉さんこのスタイルを知らないって事はもしかして」
(´<_` )「普段、『テキーラ』を飲まない人なのかな?」
川 ゚ -゚)「テキーラか。若い頃に1度飲んだ事があるが、正直苦手でね」
( ´_ゝ`)「「」」(´<_` )
川;д川「あ―あ……ドンマァイ、クールゥ」
川 ゚ -゚)「ん?」
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(# ´_ゝ`)「テキーラが! 苦手だと!!」
(´<_` #)「こんなに素晴らしい酒が! 苦手だと!!」
(* ´_ゝ`)「口内で瑞々しく弾けるアガベの甘味に爽やかな酸味が織り成す絶妙な味わいのテキーラを!!」
(´<_` *)「樽の香りが馥郁たる香りと旨味を生み出し塩とライムとチェイサーが無限の味わいを広げてくれるテキーラを!!」
(# ´_ゝ`)「若い頃の思いでだけで苦手と敬遠する日本人のなんて多い事か!」
(´<_` #)「ああ何と嘆かわしい!! こんなに素晴らしい酒の1部の苦い部分を味わい全てを否定してしまうなんて!!」
(# ´_ゝ`)「実に!」
(´<_` #)「実に!!」
(# ´_ゝ`)「「実に勿体ない!!」」(´<_` #)
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川; ゚ -゚)「なっ……なんだ急に?」
川;д川「ああ、諦めなクールゥ。こいつらこうなったら、もう止まんないからよぉ」
川; ゚ -゚)「私は何か触れてはいけないスイッチに触れてしまったのか?」
( ´_ゝ`)「だが、お嬢さん! 悲しむ事は無い!!」
(´<_` )「 ここで会ったのも何かの縁だ!!」
( ´_ゝ`)「俺達、流石な『テキーラマエストロ』流石兄弟が!」
(´<_` )「テキーラを敬遠しているクールさんにテキーラの素晴らしさを教えて差し上げようじゃないか!!」
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川; ゚ -゚)「いっ……いや、私はそもそもジン派なのでそこまでテキーラに興味は……(* ´_ゝ`)「ではまずはこの2つのグラスと飲み方のスタイルについて説明しようでないか!!」
川; ゚ -゚)「いやっ……ちょっ……!」
(´<_` )「おいおい兄者、あまりの熱気にクールさんが圧されてしまっているではないか。少しはクールダウンが必要だぜ?」
( ´_ゝ`)「おおっと、俺とした事がテキーラへの溢れ出る情熱が抑えきれず少々暴走してしまったたようだな」
(´<_` )「全く、兄者は仕方ないやつだ。だがその熱意、決して嫌いじゃないぞ?」
( ´_ゝ`)「お前こそ、その冷静な表情の裏に静かに燃やすテキーラへの情熱。この俺も見習いたいところだ」
(´<_` )「フフッ……兄者分かっているじゃないか」
( ´_ゝ`)「ああ弟者、やはり考えている事は同じだな」
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(* ´_ゝ`)b「「流石だよな。俺ら」」d(´<_` *)
川; ゚ -゚)「何なんだ一体……」
川;д川「ああ、まあアレだぁ。ただのテキーラ馬鹿だぁ」
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……………………………………
……………………………
………………………
…………………
……………
………
…
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川 ゚ -゚)「テキーラマエストロ?」
( ´_ゝ`)「簡単に言うと、テキーラ専門のソムリエみたいな資格だな。テイスティング含めてテキーラに対する知識が問われる」
(´<_` )「テキーラバーなんかのスタッフはこの資格を取得している人が多いな。もちろん、俺達みたいな一般人が取得している場合もあるがな」
川д川「こいつらテキーラ限定で考えりゃあ、俺なんかよりもよっぽど詳しいからなぁ、それこそテキーラ馬鹿だわなぁ」
(;´_ゝ`)「ちょいちょ―い! 酷い言いようだな―」
(´<_` )「まあ、否定は出来んがな」
川 ゚ -゚)「ほお、つまりテキーラのスペシャリストなのか。それは凄いな」
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( ´_ゝ`)「日本人はクラブやら居酒屋に置いてある安いテキーラを一気飲みしてトラウマにする場合が多いが、それはかなり勿体ない話だ」
(´<_` )「現に欧米諸国では高級酒として有名だしな。テキーラが流行ったのもハリウッドでブームが起きたからだと言われているしな」
川 ゚ -゚)「ほう。それは知らなかったな」
( ´_ゝ`)「ちなみにテキーラが入っているショットグラスは『カバジート』というものだ。まあ、ここら辺はどんなバーに行っても置いてある筈だ」
川 ゚ -゚)「ショットグラスにも名前がついているのか。ところでこの赤いドリンクは何だい? 見たところチェイサーのようだが……」
(´<_` )「ああ、これはテキーラ専用のチェイサー『サングリータ』だ。そのまま飲んでも美味しい筈だ」
川д川「ほれぇ、試しに飲んでみなぁ」
川 ゚ -゚)「どれ……ん、これは」チビ
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川* ゚ -゚)「美味いな。スパイスを加えた『ブラッディーマリー』のような味だ」
( ´_ゝ`)「確かに近いな。アルコールは入っていないが。このサングリータのレシピは俺達が調合してミルナに渡しているんだ」
(´<_` )「トマトジュースにオレンジジュースにライム。そこにペッパーやチリソースやらガーリックパウダーやらその他もろもろを加えている」
( ´_ゝ`)「色々と組合せを試してみるのも楽しいぞ。通になるとテキーラによってサングリータのレシピも変えるからな」
川 ゚ -゚)「深い世界だな。ところでテキーラと言うと塩を舐めるイメージが強いのだがアレはどうなんだ?」
( ´_ゝ`)「ん―ぶっちゃけ好みだな。俺はロスアルトス派だからあまり塩は使わない」
(´<_` )「俺はバジェス派だからよく使うな。まあ、全員が全員という訳では無いが」
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川; ゚ -゚)「なんだそのバジェスだとかロスアルトスだとか……?」
(´<_` )「おっと失礼。簡単に言うとテロワール、まあ、もっとザックリ言うなら地方の事だ。地方によって大まかに味わいが変わるんだ」
( ´_ゝ`)「ロスアルトスは甘めの物が多く、バジェスは辛めが多いな。無論、例外はあるが」
川 ゚ -゚)「地方によって味が変わるのか」
(´<_` )「土地の問題や高度の問題もあるからな。色々と飲み比べて好みを探すのがベターだな」
川 ゚ -゚)「むう……複雑なのだな」
( ´_ゝ`)「まあ、あれこれ説明するよりかは飲んだ方が早いよな」
(´<_` )「とりあえず俺達のオススメのテキーラを飲んでみてくれ」
( ´_ゝ`)「先ずは俺から。バジェス地方の『エラドゥーラ プラタ』だ!」
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【エラドゥーラ プラタ】
馬蹄のマークが目印のアガベ100%『テキーラ』。
アルコール度数は40゚である。
原料となるアガベを全て自社農園で栽培し、酵母を使わず自然発酵させている拘りの1品。
値段は2000円前後だがその味わいは下手なウイスキー高級テキーラに勝るとも劣らない。
酒屋などによく売られており、入手難易度も低いのも魅力の1つ。
アガベ本来の瑞々しい自然な甘さと、テキーラ独特のフレッシュな酸味が絶品。
ほとんど樽熟成していない、このプラタはシルバーとも呼ばれている。
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( ´_ゝ`)「一気飲みせずにチビチビ愉しんでくれ。塩とライムはお好みでどうぞ」
川 ゚ -゚)「せっかくだから塩もライムも頂こう。口に運ぶ順番に決まりはあるのかい?」
( ´_ゝ`)「一般的には塩、テキーラ、ライムの順かな? まあこれも好みだがな」
川 ゚ -゚)「では、そうしよう」ペロッ チビチビ
川 ゚〜゚)「……」モシャモシャ
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「……」チビチビ
川 ゚ -゚)「……いや、これは」
川*゚ -゚)「美味いな……いや、吃驚だ」チビチビ
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( ´_ゝ`)b「よし! また1人テキーラに目覚めたな!」
d(´<_` )「流石だな。兄者」
川*゚ -゚)「何と言うか、本当に瑞々しいんだな。昔飲んだあの臭みが殆ど無い」
川*゚ -゚)「何といっても飲み口が非常に爽やかだ。塩のお陰なのかは分からないが思ったより甘味もある」
(* ´_ゝ`)「ハッハッハッ。これでテキーラへのトラウマは払拭されたようだな」
川*゚ -゚)「ああ、まさに『流石』だな。このサングリータとの組み合わせも最高だよ」チビチビ
(´<_` )「では次はロスアルトス派の俺のオススメだな。『パトロン アネホ』を味わってくれ!」
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支援
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【パトロン アネホ】
プレミアム・テキーラのブレイクにもっとも成功したといえるテキーラ。
アルコール度数は40゜で、言うまでも無くアガベ100%である。
その味わいを一言でまとめるなら、とにかく『柔らかい』。
口の中でふんわりと広がる、その柔らかい味わいは安っぽいアルコールの辛さや刺など一切感じさせない、まさに高級酒の貫禄がある。
味わいは、蜂蜜や焦げたバターや砂糖を感じさせるほど濃厚かつ、甘い。
アネホは決して安いとは言えない値段だが、機会があるなら是非とも味わって欲しい。
酒の味の表現での『柔らかい』という真の意味を理解できる筈だ。
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川 ゚ -゚)「今回は塩無しで頂こう」チビチビ
川 ゚ -゚)そ「!?」
川; ゚ -゚)「こ……これは」チビチビ
(´<_` )「どうだい、パトロンのお味は」
川*゚ -゚)「これは凄いな。テキーラとはこんなにも香り高く甘い酒だったのか!」チビチビ
川*ー -ー)「蜂蜜やバターを思わせる自然な甘さだ……これは下手なウイスキーなんかとは比べ物にならない味わいだ」チビチビ
川*゚ -゚)「そしてやっぱりこのサングリータとの味わいが最高だ」チビチビ
(´<_` )「パトロンはテキーラの中でもかなり甘い方だからな。おまけにアネホとなればその味わいは格別だ」
川 ゚ -゚)「そう言えば先程から気になっていたのだが『プラタ』や『アネホ』とはどんな意味なんだい? ブランドの名前かい」
( ´_ゝ`)「おっと、俺らとした事が」
(´<_` )「その説明をすっかり忘れていたぜ」
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川д川「簡単に言うと熟成期間の名称だわなぁ」
川 ゚ -゚)「熟成期間?」
(´<_` )「ミルナの言う通りテキーラには熟成期間によって名称が変わるんだ」
( ´_ゝ`)「殆ど熟成していない、もしくは全く樽熟成していない物は『ブランコ』。2ヶ月以内の熟成が『レポサド』」
(´<_` )「1年以内が『アネホ』だな。樽熟成が長ければ長いほど樽の香りがついて滑らかな味わいになり、高価になる」
( ´_ゝ`)「逆に短い物は安価だし原料のアガベの瑞々しい甘さが主張されたものになるんだ」
(´<_` )「ちなみに『プラタ』はちょっとした例外でブランコとレポサドの間みたいなものなんだ。まあ他にも色で識別する場合もあるが、ややこしいから置いておこう」
川 ゚ -゚)「なるほど……そういう意味があったのか」
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川д川「よぉ、クールゥ。『エラドゥーラ』と『パトロン』のどっちが好みだったぁ?」
川 ゚ -゚)「甲乙つけがたいが、インパクトの差で『パトロン』かな」
川д川「りょおかぁい。ちぃと待ってなぁ」スタスタ
川 ゚ -゚)「?? しかし、昔飲んだテキーラとは同じ種類とは信じがたい味の違いだな」
( ´_ゝ`)「まあ、原料の違いがあるからな」
川 ゚ -゚)「同じテキーラなのに原料が違うのかい?」
(´<_` )「厳密に言うと比率の違いだな。原料のアガベを100%使っているものと、トウモロコシやサトウキビを混ぜ合わせた『ミクスト』という物があるんだ」
-
「日本で一般的に流通しているのは『ミクスト』が多いからな。ちなみに今日飲んでもらったのは両方とも100%の物だ」
川 ゚ -゚)「なるほど。本当に奥が深い世界だな」
川д川「お待たせぇ。ほれ、詳しくなったところで乾杯しようぜぇ」ゴトン
Σ(´<_`;)「ちょっ!?」
(;´_ゝ`)そ「えっ! マジで飲んでいいのコレ!?」
川 ゚ -゚)「これもテキーラなのか?」
(* ´_ゝ`)「テキーラですとも! 1本で軽く1万は越える高級テキーラ!!」
川; ゚ -゚)「高いな……」
(* ´_ゝ`)「やったぜ―――さんくすミルナ――!」
川∀川「クールが『パトロン』が好きって言ってたからなぁ、同じロスアルトス地方の『ドンフリオ 1942』持ってきてやったぜぇ。ケッケッケッ」
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【ドンフリオ 1942】
オーナー自らの名を冠した『ドンフリオ』シリーズの最高級『テキーラ』の1つ 。
テキーラ界の金字塔と言っても過言では無いだろう。
アガベ本来の瑞々しい甘味にバニラの華やかな甘さ。
さらにそれを包み込むようにバターや砂糖、キャラメルといった濃厚な甘味が後追いし、口内に溶けるように広がる。
甘く、スムースで、香り高い。
万人が美味いと言うであろうこの『テキーラ』の味わいはスピリッツ界の中でも恐らく目を見張る物があるだろう。
値段も高く、置いてあるバーも少ないが機会があったら逃すこと無く飲んで欲しい。
とにかくこの酒は、濃厚で、甘いのだ。
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( ´_ゝ`)「」チビチビ
(´<_` )「」チビチビ
川д川「」チビチビ
川 ゚ -゚)「」チビチビ
(* ´_ゝ`)「あぁ……バジェス派の俺でも蕩けてしまいそうだ」
(´<_` *)「こんなに濃厚な甘さが味わえるスピリッツはなかなか無いよな……最高だ」
川*д川「ん―やっぱり美味いなぁ」
川 ゚ -゚)そ(これは……本当にテキーラなのか!? さっきの『パトロン』よりも何倍も甘いぞ!!)
川д川「どうよぉ、クールゥ?」
川 ー -ー)「言うまでも無いだろう……」
川*゚―゚)「最高だよ」
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川*∀川「だなぁ……あぁ美味いなぁ」チビチビ
川*゚ -゚)「」チビチビ
(* ´_ゝ`)「いや―この香り、流石だよな弟者」チビチビ
(´<_` *)「ああ。この味わい、流石だな……兄者」チビチビ
川*゚ -゚)(……誰にも邪魔されずに静かに飲めるという理由でこの部屋に通っていたが)
川*゚ -゚)(今日みたいに新しい世界を教えてくれるならば、もっと色んな人と話してみるのもいいかもしれないな)
川 ー -ー)(……ああ)チビチビ
川*ー -ー)(美味いな……)
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【CLOSE】
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以上です。
次どうしようかな?
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おつ
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乙。甘い酒ってうまそうだ
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>>164 訂正
誤
( ´_ゝ`)「ん―ぶっちゃけ好みだな。俺はロスアルトス派だからあまり塩は使わない」
(´<_` )「俺はバジェス派だからよく使うな。まあ、全員が全員という訳では無いが」
正
(´<_` )「正味な話、好みだからな。俺はロスアルトス派だからあまり塩は使わない」
( ´_ゝ`)「ん―俺はバジェス派だからよく使うな。まあ、全員が全員という訳では無いが」
致命的なミス……
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テキーラは臭くなるから苦手だー
おつ
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乙!!
今度行きつけの店でテキーラ飲んでみる
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おつ!
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乙!テキーラって飲んだことないけど試してみたくなった!
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乙や感想ありがとうございます。
ちなみにテキーラマエストロは実在する資格です。
勉強も楽しいのでおすすめ。
夕方に投下します。
僕っ娘とビール。
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っしゃ!楽しみにしてる!僕っ娘って誰だろ…
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トソンかな
-
【BAR Dokuo】
(゚、゚トソン「何で非番の日までわざわざ店に来てるんですかね? この残念男さんは」
(;・∀・)「いいじゃないか別に! あと残念男って言うな!」
(゚、゚トソン「残念イケメンの方がいいですか? 毎回毎回付き合っては1ヶ月以内にフラれるモララー先輩」
( ;∀;)「うわああぁぁぁんオーナー! 後輩の筈なのにトソンちゃんが苛めるよおおおぉぉぉ!!」
('A`)「ねえ、今って営業時間中だからね? 非番のモララーはともかくトソンちゃんは絶賛仕事中なんだからね?」
(゚、゚トソン「だって客来ないじゃん。こんなショボい店に」
('A`)「うん、あのね? 俺一応君の上司だからね? それなりの言葉づかいっていうものがね? その、ね?」
-
(;・∀・)「あ―あ―本当だったら今頃レモナさんとデートの筈だったのになあ……畜生! どうして僕はいっつも肝心な時にフラれるんだよ!!」
(゚、゚トソン「ルックス以外のスペックが屑だからじゃないですか? まあ、ありとあらゆる点で底辺のオーナーよりはマシだと思いますけど」
('A`)「あれ? 今俺の悪口言う必要あったかな? わざわざ悪態つく必要あったかな? ねえ?」
(゚、゚トソン「オーナー、うっさい。存在が」
(;'A`)そ「存在が!? トソンちゃんの中で俺はどういう存在の訳!?」
(゚、゚トソン「……ゴミ?」
(;'A`)「シンプルに来たね!? ものスッゴいシンプルに存在を全否定して来たよこのバイト!!」
(;‐∀‐)「は―。僕はせっかくの休日になんでこんなボロっちいBARで過ごさなきゃならないんだか」
('A`)「おいこら、見習い。おいこら」
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ドントストップミーナーウ♪
( ・∀・)「あっ、電話だ……ミルナから? 珍しいな」
(゚、゚トソン「ミルナってモララーさんが通ってる激安BARのマスターさんでしたっけ?」
( ・∀・)「大体間違ってるけど大体そんな感じだね。っと『もしもし―どしたの―?』」
('A`)「ねえ、トソンちゃん。どうして見習いのモララーには敬語を使ってオーナーの俺にはタメ口なのかな?」
(゚、゚;トソン「いや、ボクだって人間以外に敬語使うとかちょっと抵抗あるし……」
(;'A`)そ「人外!? まさかの人外なの、ねえ!? ある意味ゴミよりも生々しくて傷つくからね、その言葉!!」
-
( ・∀・)「うん。あっ、クールさんも来るのね?分かった分かった。は―い」プチッ
( ・∀・)「オーナー!」
('A`)「ん? どした」
( ・∀・)「ちょっとトソンちゃん借りますね!」
('A`)「……はっ?」
( ・∀・)「んじゃそ―いう事で。行こうトソンちゃん」スタスタ
(゚、゚トソン「分かりました。よく分からないですけど分かりました」スタスタ
(#'A`)「ちょっちょっ! 待て待て待て―――!! トソンちゃん!? 君、仕事中なんだよ!? なに勝手に帰ろうとしてんの!?」
-
(゚、゚トソン「いや、ボクちょっと顔面性犯罪者の男と二人っきりとか耐えらんないし」
(;'A`)そ「顔面性犯罪者!? 何そのひたすらに心を抉る言われの無い非難!! っていうかトソンちゃん居なくなったら俺1人で店廻さなくちゃならなくなるんだって!!」
(゚、゚トソン「ど―せ客来ないから大丈夫っしょ。あっ、ボクの給料は定時分までちゃんとつけといてね。じゃなかったら殺す」
「トソンちゃ――ん! 行こ――!」
(゚、゚トソン「んじゃそ―いう事で。お疲れさまです」スタスタ
カランカラン
('A`)「……」
('A`)「……」
(#;A;)「……もう嫌だあの鬼畜バイト」グスン
( ・∀・)「トソンちゃんってオーナーのこと嫌いなの?」
(゚、゚*トソン「いえ、ボクなりのアプローチですよ。ボクってツンデレなので」
( ・∀・)「あれれ〜? 僕の知ってるツンデレとは180°違うよ〜?」
-
【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
.
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ガチャ カランカラ―ン
( ・∀・)「お待たせ―。クールさんいる?」
川 ゚ -゚)「やあ、モララー。久々だな」
( ・∀・)「やっほ―。あっ、クールさんはトソンちゃんの事知ってるよね?」
(゚、゚トソン「うわっ! このバーカッコいいなぁ……あっ素直さん。お久しぶりです」
川 ゚ -゚)「やあ都村君。私の事はクールで結構だよ」
(゚、゚トソン「ではボクの事もトソンで結構です」
(*゚∀゚)「あっ! 残念イケメンが彼女連れて来てるぞ!!」
(;・∀・)「モララーだよモララー!! いい加減名前覚えて!! それから彼女は仕事先の後輩だからね!!」
-
(゚、゚トソン「どうも、『都村トソン』といいます」
(*゚∀゚)「ウチは赤羽根つーだぞ! モララーの後輩ってことはバーテンダーなのか!?」
(゚、゚トソン「ボクはただのバイトなので簡単な物しか作れませんけどね」
川 ゚ -゚)「君が作る『ダージリンクーラー』は美味いと思うけどね」
(゚、゚*トソン「嬉しいです」
( ・∀・)「そう言えば肝心のミルナは?」
(*゚∀゚)「なんか奥の方で作業してたぞっ! ……あっ来た」
川д川「ようモララー。来やがったなぁ」
( ・∀・)「やっほ―ミルナ。あっ、この娘は後輩のトソンちゃんね」
川д川「ふ―ん、どうもぉ」
(゚、゚;トソン「……あ、どうも」
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川 ゚ -゚)「いきなり君から出来るだけ人数を集めてこの部屋に来い、と電話が来た時は驚いたよ」
(*゚∀゚)「ウチは貞子の家、結構好きだから先輩に誘って貰えて嬉しいぞ!」
川#д川「貞子って言うなこの糞ったれのクソチビのクソガキィ!!」
(;*゚∀゚)「がっ……ガキじゃないもん!! ウチは大人のレディだもん!!」
(゚、゚;トソン「ねえ、先輩。なんであのオーナーらしき男は貞子みたいな髪型でパジャマにスリッパで接客してるんですか?」ヒソヒソ
( ・∀・)「ああ、うん。そこら辺は後でじっくり説明するよ」ヒソヒソ
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川*д川「んじゃぁ、いよいよお披露目と行きますかぁ!」
川 ゚ -゚)「お披露目?」
川*∀川「奥の部屋に来てくれぇ、ケッケッケッ」スタスタ
(*゚∀゚)「何だ何だ―、やけに機嫌よさそうだぞ―?」スタスタ
(゚、゚;トソン「何が始まるんですか?」スタスタ
( ・∀・)「さあ……?」スタスタ
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…………………………………
……………………………
………………………
…………………
……………
………
…
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川*∀川「ジャジャ――――――――ァンってなぁ! どうよコレェ!?」
(;・∀・)「これって……」
川; ゚ -゚)「もしやビールサーバーか?」
川*∀川「ケッケッケッ! 正解だぁ!! 隣の部屋まで壁をぶち抜いてビールサーバーようの部屋を作ったんだよぉ!!」
(;・∀・)「これ、下手なBARよりよっぽど設備整ってるよね。個人宅にこんなしっかりしたビールサーバーってあんた……」
川; ゚ -゚)「君の酒への情熱にはいつも驚かされるよ。それにしても中々種類も揃っているな」
川*д川「とりあえず日本ビールは『ヱビス』だなぁ。あとは俺の好みでぇ『ハイネケン』『バドワイザー』『ギネス』『デュベル』『ホブゴブリン』だぁ!!」
(;*゚∀゚)「なんかよく分からないけど凄いっていうのは分かるぞっ」
(゚、゚;トソン(ボクのバイト先がものすっごいショボく思えてくるんですけど)
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川*∀川「つ―訳でぇ! ビアルームの開設を祝って乾杯しようぜぇ!! もちろんビールでなぁ!」
川*∀川「さぁオーダーを聴くぜぇ! 今日は好きなだけ飲んでくれよぉ!!」
川 ゚ -゚)「ビーフィーターで『ドッグスノーズ』」
( ・∀・)「僕は『ミント・ビア』」
(*゚∀゚)「ウチは『パナシェ』―」
(゚、゚トソン「あっ、じゃあローゼスの黒で『ボイラー・メーカー』を」
川#д゜川「なぁんでテメェらどいつもこいつもカクテルばっかりなんだよ糞ったれがああああああぁぁぁぁ!!」
川; ゚ -゚)「いや……そうは言われても」
(*゚ぺ)「ウチも先輩もビールはあんま好きじゃないんだぞ―」
( ・∀・)「僕も基本的にいつもハーブリキュールと混ぜてるからな―」
(゚、゚;トソン「ビール単体だとお酒飲んだ気がしないんですよ。度数弱すぎて」
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