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イベント優先スレ
1
:
名無しさん
:2011/05/01(日) 01:39:06 ID:???
・イベントの無い時はここも使えます。
・イベントの開催はここと「雑談用スレ」にイベント情報を貼り付けて告知すると親切。
2
:
波旬
:2011/05/23(月) 21:44:32 ID:???
「さぁーて、ここが『良い』かなぁ・・・?」
高い尖塔の天辺より、煌びやかに輝く眠らぬ町を見下ろす波旬。
その欲望の密集した空気は、この魔王にとって実に心地の良いものだった。
「・・・なかなか『良い』街だねぇ、欲望が浮き出ててさぁ!」
ゆっくりと立ち上がる、波旬。
白い麻の神子服が、熱気を帯びた風にはためいていた。
瞳を閉じて、発動する・・・“貪欲”の波動。
「一つ二つ三つ・・・結構居るなぁ・・・。
ふむ、なるほどねぇ・・・。露希ちゃんの考え通り、ここが奴等の巣食ってる場所かぁ・・・」
ニタリと無邪気に微笑む。
まるで昆虫の実験を始めようとするような、ワクワクとした子供の眼だった・・・。
「異物は取り除かなきゃね、異天空間・道切り断世!」
その瞬間、町の・・・妖怪だけが忽然と姿を消した。
否、引き込まれたのだ。
道切り地蔵、その歪んだ神格の力すらも・・・更に強力に都合よく使いこなしていた。
彼らが行き着く先は、欲望渦巻く・・・魔界。
世界から断絶した、異形の空間。
3
:
フォード「」&澪『』
:2011/05/23(月) 21:53:50 ID:HbHPxpxY
この二人は、なんの縁もない。が、今回の出来事が縁となるだろう。
『ここって・・・』
「お主もここへ来たようだな。」
来たのは元・紫狂の澪と正体不明の老人だった。
『何か、嫌な予感がします・・・あの時の、窮奇の時のような・・・』
「窮奇・・・か。(コヤツが噂の大蛇か。)」
4
:
波旬
:2011/05/23(月) 22:02:19 ID:???
>>3
辺りは異界と化していた。
先ほどまで煌びやかなネオンライトに彩られていた、ビルディングは紫に輝く苔に覆われている。
アスファルトからは樹海の根が生い茂り、地面を穿っている。
「・・・お呼びじゃない奴等が来ているねぇ」
そこに降り立った、窮奇の生き写しのような少女。
いや、年はおろか性別ですらこの者には何の意味もなさないのだろう。
デュアル・クロス・アルエット
「・・・キミ達は別に欲しくないから消えろよ、二重十字の雲雀姫」
白い閃光が、二人の眼前に迫りくる・・・。
5
:
夜行集団
:2011/05/23(月) 22:12:17 ID:ajFsrEio
>>3
、
>>4
街は知らない、彼らが消えた事を。
そして彼等も知らなかった。自分達が魔王の標的になっていた事を。
そしてなによりも喜劇的なほどに悲劇的な無知は、
夜行集団の氷亜の想い人が、現在どんな境遇になっているかを彼が知らない事である。
だから夜行集団が転送された時、驚かなかった者はいなかった。
全員が驚愕し、戦慄し、全員が一か所集まって自分達の身に起きた事を知ろうとした。
その為には情報収集だ。そう言ってこの異様な空間を進んでいったのは
氷亜、虚冥、穂産姉妹であった。
そう、つまりこの二人の戦闘に入ってきたのはこの四つの妖怪だけだ。
6
:
名無しさん
:2011/05/23(月) 22:22:07 ID:HbHPxpxY
>>4
『【天血弾銃・神殺】』
澪の元に現れた2丁の銃、撃つと大蛇が2頭出てくる。そして、その攻撃を免れる。
「おお、凄い力だな。」
老人はどこか怪しげな表情を浮かべながら、笑顔だった。
>>5
『僕一人では敵いません、あいつをお願いします。僕はこの老人を・・・』
「わしを守ってくれるのか、感謝する。」
今回、この二人はメインでない。メインは夜行集団。
澪は戦いを止め、今から起ころうとすることを見ることにした。
7
:
波旬
:2011/05/23(月) 22:45:21 ID:???
>>5
「・・・! 来たね」
グルリと首を回し、目を見開く波旬。
その子供染みた動作と、瞳孔の奥の狂喜があまりに対照的で異様だった。
異常な跳躍と共に、おぞましい笑いが響き渡る。
氷亜の眼前に、波旬が降り立った。
貪欲の波長が、辺り一面を覆いつくす。
無邪気な恐怖が辺りに浸透した。
「・・・やっぱり、なかなか『良い』なぁ!! キミ達の力は非常に便利で頼もしいね!!」
波旬の妖気が膨れ上がっていく。
その右腕は、雪の結晶のような形状をした弩弓になっていた!!
ヴァニティズエリア・トリプルゼロ
「3倍写取・・・【 温もり無き空間・0^3K 】!!」
極寒の、本物の絶対零度の矢が放たれた。
その白銀の稲妻は地面に当たると同時に、大気すらも液化させ!
空気中の水分は辺り一面から集約し! 強固な氷の城となった!!
氷亜を隔離したのだ。
わざわざ皆から見えるように、透き通った檻の中に。
「やぁやぁ、いらっしゃい氷亜くん」
氷の大広間にて波旬がニヤニヤとしながら笑っている。
自慢気に、愉しげに・・・己の力について語っていく。
「私の力は“貪欲”と言ってね。相手の魂を解析して、その『良い』ところ・・・。
欲しい部分だけを倍化して修得するんだ。まぁ、簡単に言うと《心が読めて誰にでも成れる》」
ニタリと微笑む。
どこか幼くて、活発で、それでいて妖艶な瞳を湛えている・・・。
その顔は、氷亜の永久凍土の最も奥にある・・・あの顔だった。
「『あの時はよくもやってくれたね』とか言ってみたり!!」
雪花の顔・・・、だが似ても似つかない。
瞳の奥が、紫ですらない・・・おどろおどしいドドメ色だった。
8
:
夜行集団
:2011/05/23(月) 23:01:07 ID:ajFsrEio
>>7
貪欲、波旬にあったときに感じたそれは全員の神経をざらつかせる不快感であった。
しかし誰もそれに顔をしかめた者はいない。当たり前である、
なぜなら彼らもまた、百鬼夜行の主への欲望を胸に持つ強欲の者たちだからだ。
しかし不快になっているかいないか、顔をしかめているかいないか、
そんな事はこの場において、一切の価値も意味も持たない。
それは目の前からやってきた氷の恐怖の方が、今から戦闘がおこるのであろうと予期している彼等にとっては重要だからだ。
彼等は咄嗟に各々の防御態勢を取った。
土、霊、氷、しかしそれもまた一切の価値も意味も持たない。
「やれやれ僕を御指名かい?子猫ちゃん」
自分の仲間の方を見た氷亜は、彼らが自分とよく似た特質の氷によって遮断されているということを知り、
少しめんどくさそうに頭を軽く描いて波旬のもとに歩きだす。
「これはご丁寧に自分の能力を教えてくれたね。
馬鹿か、それとも知られても問題ないか・・・まあ後者だろうね。」
そんなこんなでふらふらと話していると氷亜の目に映るのはかつての記憶の投射、
自分が殺め、蔑み消した彼の初恋となったかもしれない優しい感情の種の残骸。
しかし彼の心は一切動かなかった。
なぜなら彼にとってその記憶はただの記憶であって、
氷が解けたその今も、後悔はあってもやはりどうでもいいことなのだ。
「別に何とも思ってないけど・・・まあ懐かしい顔になってくれたんだ。
ありがとう。」
そして氷亜は、手に握ったその冷度によって強固になった氷の槍を投げた。
9
:
フォード「」&澪『』
:2011/05/23(月) 23:09:11 ID:HbHPxpxY
『おじさん、いつ何が起こるか分からないから・・・気をつけて・・・。』
「うむ、ありがとう。
(さてと、見せて貰おうか、夜行集団と言う力を。その力、どこまで貫けるか。)」
澪は常に警戒体制であり、いつでも乱入は出来る。
10
:
波旬(ver雪花)
:2011/05/23(月) 23:10:40 ID:???
>>8
「どういたしまして!」
あの顔で、ニッコリと無邪気に微笑む。
弓を携えていない、左手で氷の槍を易々と掴んで。
「じゃあついでにもっと『良い』ことを教えてあげよう! 私がこの顔になったのはね・・・。
別にキミの心を揺さぶって心の隙を作りたいとかそんなんじゃない・・・」
目が三日月に歪む。
その顔はやはり雪花の生き写しだが、決して雪花のモノではなかった。
「キミが負けた時、一番悔しくなって欲しいからさ・・・!」
掲げられ、撃ち抜かれる氷の弾弓。
白銀を巡るブリザードのような音がした、雪崩を起こす直前のような・・・恐ろしいプレッシャーがあった。
その力も、速度も・・・氷亜の槍をはるかに上回っている!!
「奇しくもこの前と逆の状況だよねぇ!!」
11
:
夜行集団
:2011/05/23(月) 23:16:41 ID:ajFsrEio
>>10
「悔しく?
なんだか分からないな。」
何か来る、それを轟音により感じた氷亜はいち早く、あの方の姿、恩を仇で返した恩人、
氷猩猩の姿になった。
ちなみにこの姿はただ氷亜が憑依しているだけで、氷猩猩の力が直接使用されているのではない。
波旬の能力ではこの不安定な概念は真似できないのだ。
「むしろ僕は雪花に消される事こそ正しさだと思うけどね。」
一度破壊されただけでそれがどうした。
そういってさらに氷槍を怪力によってさらに強力に打ち出す。
12
:
波旬(ver雪花)
:2011/05/23(月) 23:42:42 ID:???
>>11
「わっかんないかなぁーーーーー!?
そういうのじゃダメなんだってばーーーーッ!!」
更に大口開けて笑い出す。
その眼には若干の苛立ち、そして昂ぶり。
波旬の右腕は筋張り、筋力細胞が異常な形に蠢くのが見える。
「わかる? 私はただのモノマネじゃない。倍加して写し取るんだ!
つまるところキミが強ければ強いほどっ、力の差は大きく開いていくんだよ!!」
一通り話し終えた後、小さく息を吐く。
「そうだね・・・、キミはやる気が無いみたいだから挑発してあげよう」
右手を掲げ、2匹の白竜を呼び出す。
それは常に露希の傍らにいた・・・あの白竜。
それが意味するものは、それらが語るものは・・・。
「露希ちゃんは私が壊した、信じられないなら見せてあげよう」
懐から小さな羽根を取り出す。
それはあの時、魂から無理矢理抉り出した・・・露希の記憶、想い。
投げられた小さな羽根は・・・氷亜の胸の辺りで優しく溶ける。
心に溶け込む、優しくて、愛おしくて、悲痛で、切ないくらい暖かい言葉。
『そっか。氷亜さんの事大切にしなきゃ。』
『なんて言えばいいか分からないけど…氷亜さんと一緒に居たいんです。』
『でもその気持ち、負けませんよ?ボクだってそれくらい、いやもっと氷亜さんの事が好きです!』
次々と、溢れてくる・・・想い。
今となっては叶うはずのない、恋心・・・。
しかし、その声はいきなり途切れ。
途端に耳を劈く様な悲痛な声が響き渡る。
『そんな・・・っ・・・。お願いだから止めてっ・・・、皆大切な人たちなんだ!!お願い・・・』
その声が聞き取れた最後の言葉だった・・・。
後には延々と、氷の心を持っていたとしても・・・耳を塞ぎたくなるほどの。苦しむような全てを抉り出されたような。
激痛と呻く断末魔が響く。挙句には狂骨のような怨念のような嘆きそのものの感情だかなんだか分からないものの声が徐々に小さくなっていき・・・消えてなくなった。
「ね、どう? ねぇねぇ今どんな気持ち? それでもまだクールぶってられる?」
ワクワクと、期待に満ちた嬉しそうな表情で。
波旬は氷亜の顔を覗いていた。
13
:
夜行集団
:2011/05/23(月) 23:53:11 ID:ajFsrEio
>>12
「おい、アネさんアニさん。」
「分かってます。もう既に防空壕はここに。」
『たく・・・なにものなんだアイツは・・・めんどくさいことやって・・・』
氷亜と波旬の間に起こった事を傍から見た虚冥達は、
いち早く防空壕を作り、そこに逃げ込んだ。
「露希・・・?」
彼の目の前に映し出された光景。
自分の目の前で言ってくれた言葉、違う人の前でも言ってくれていた言葉、
嘘ではないのだろう。事実なのだろう。
「何の事言ってんだか?露希が死ぬはずがないじゃないか!」
しかしそれは氷亜の心が破壊されたり取り乱したりはしなかった。
彼はヤンデレ。それは愛の普通を根本から覆すほどの愚かしい愛。
露希が死ぬ事。そんな事は氷亜の中では、
太陽が西から昇るような、空が落ちてくるような、それと並ぶほどの杞憂であった。
むしろ彼は笑っている。ありえないなんて言う事は無い。
太陽は西から昇らない、空は落ちない、そして、露希は死なない。
そんな彼の心はなにかもうひとつ決定的な事が無い限り、変化は見られないであろう。
そして今度に氷亜が繰り出したのは、直径1メートル程の大きな氷塊。
それが怪力によって剛スピードで波旬に襲いかかる。
14
:
波旬(ver露希)
:2011/05/24(火) 00:00:30 ID:???
>>13
「やめて、氷亜さん! ボクだよ!!」
いけしゃあしゃあと、
波旬は露希へと変化する。
その妖気は、その雰囲気は、その声は。
露希の“何倍も”露希らしかった・・・。
15
:
夜行集団
:2011/05/24(火) 00:09:49 ID:ajFsrEio
>>14
波旬が露希へと変化した時、氷亜ははっとしたように我に帰った。
しかしこの我に帰ったというのは氷亜目線での事で、傍から見れば術中にはまったというのが正しいが。
だが氷亜はそんな事にも気付かず、自分の投げたその氷塊を、
後から高スピードで投げた氷の槍で打ち砕く。
「なんだ・・・露希・・・君はちゃんといるじゃないか・・・。」
両手を膝の上において安心したようなポーズになった氷亜は波旬に笑いかける。
気付いていないのか。あれほどいっしょにいたのに。何倍程度露希らしいと言うだけで。
「何処かに言っちゃんたんだけどさ・・・さっきいた妖怪がね、君が殺されたなんて言うんだ。
笑っちゃうよね。だって君が死ぬはずないんだから。」
その両手を後ろに周し、完全にリラックスしたポーズになった。
もう既に彼からはもしかしたら戦闘態勢なんて言うものは無いのかもしれない。
16
:
波旬(ver露希)
:2011/05/24(火) 00:31:08 ID:tElbSrz.
>>15
「大丈夫ですよ! ボクはどこにも行きません」
少し顔を赤らめて、巨大な狒々となった氷亜の袂に寄り添っていく。
無防備に、さも自分は心寄せていると言いたげに。
「だってずっと氷亜さんと一緒に居たいから///」
不自然が際立つ・・・。
何倍も露希らしいのに、全然露希らしくない・・・。
だが、心を見透かす貪欲の前には。
そんなこと、無意味極まる。なぜなら氷亜の心は手に入れているんだから。
「寂しかったんですよね、氷亜さんは心を手放したんじゃなくて・・・。
心を持っていられなかったんじゃないかなと思うんです。
誰も気づいてくれないから、誰も触れてくれないから・・・。
寂しくて、辛くて・・・初めから無かったことにしたかったんじゃないかな・・・」
でもね、と顔を上げて微笑みかける。
「雪に埋もれた蕾も、ちゃんと生きているように・・・私はちゃんと知ってますよ。
傷だらけでボロボロだけど、すっかり雪の下で冷たくなっちゃったけど。
それでも、優しくて温かい・・・氷亜さんの心、ちゃんと見つけましたよ!」
その手は氷亜の胸を貫き、心臓を握っていた。
露希の顔は微笑んでこそ居るが、その心の内にあるのは・・・ただの侮蔑。
「このコミュ障ロリコンが」
奇しくも・・・あの時と真逆の状況だった・・・。
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