[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
イベント優先スレ
8
:
夜行集団
:2011/05/23(月) 23:01:07 ID:ajFsrEio
>>7
貪欲、波旬にあったときに感じたそれは全員の神経をざらつかせる不快感であった。
しかし誰もそれに顔をしかめた者はいない。当たり前である、
なぜなら彼らもまた、百鬼夜行の主への欲望を胸に持つ強欲の者たちだからだ。
しかし不快になっているかいないか、顔をしかめているかいないか、
そんな事はこの場において、一切の価値も意味も持たない。
それは目の前からやってきた氷の恐怖の方が、今から戦闘がおこるのであろうと予期している彼等にとっては重要だからだ。
彼等は咄嗟に各々の防御態勢を取った。
土、霊、氷、しかしそれもまた一切の価値も意味も持たない。
「やれやれ僕を御指名かい?子猫ちゃん」
自分の仲間の方を見た氷亜は、彼らが自分とよく似た特質の氷によって遮断されているということを知り、
少しめんどくさそうに頭を軽く描いて波旬のもとに歩きだす。
「これはご丁寧に自分の能力を教えてくれたね。
馬鹿か、それとも知られても問題ないか・・・まあ後者だろうね。」
そんなこんなでふらふらと話していると氷亜の目に映るのはかつての記憶の投射、
自分が殺め、蔑み消した彼の初恋となったかもしれない優しい感情の種の残骸。
しかし彼の心は一切動かなかった。
なぜなら彼にとってその記憶はただの記憶であって、
氷が解けたその今も、後悔はあってもやはりどうでもいいことなのだ。
「別に何とも思ってないけど・・・まあ懐かしい顔になってくれたんだ。
ありがとう。」
そして氷亜は、手に握ったその冷度によって強固になった氷の槍を投げた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板