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12
:
波旬(ver雪花)
:2011/05/23(月) 23:42:42 ID:???
>>11
「わっかんないかなぁーーーーー!?
そういうのじゃダメなんだってばーーーーッ!!」
更に大口開けて笑い出す。
その眼には若干の苛立ち、そして昂ぶり。
波旬の右腕は筋張り、筋力細胞が異常な形に蠢くのが見える。
「わかる? 私はただのモノマネじゃない。倍加して写し取るんだ!
つまるところキミが強ければ強いほどっ、力の差は大きく開いていくんだよ!!」
一通り話し終えた後、小さく息を吐く。
「そうだね・・・、キミはやる気が無いみたいだから挑発してあげよう」
右手を掲げ、2匹の白竜を呼び出す。
それは常に露希の傍らにいた・・・あの白竜。
それが意味するものは、それらが語るものは・・・。
「露希ちゃんは私が壊した、信じられないなら見せてあげよう」
懐から小さな羽根を取り出す。
それはあの時、魂から無理矢理抉り出した・・・露希の記憶、想い。
投げられた小さな羽根は・・・氷亜の胸の辺りで優しく溶ける。
心に溶け込む、優しくて、愛おしくて、悲痛で、切ないくらい暖かい言葉。
『そっか。氷亜さんの事大切にしなきゃ。』
『なんて言えばいいか分からないけど…氷亜さんと一緒に居たいんです。』
『でもその気持ち、負けませんよ?ボクだってそれくらい、いやもっと氷亜さんの事が好きです!』
次々と、溢れてくる・・・想い。
今となっては叶うはずのない、恋心・・・。
しかし、その声はいきなり途切れ。
途端に耳を劈く様な悲痛な声が響き渡る。
『そんな・・・っ・・・。お願いだから止めてっ・・・、皆大切な人たちなんだ!!お願い・・・』
その声が聞き取れた最後の言葉だった・・・。
後には延々と、氷の心を持っていたとしても・・・耳を塞ぎたくなるほどの。苦しむような全てを抉り出されたような。
激痛と呻く断末魔が響く。挙句には狂骨のような怨念のような嘆きそのものの感情だかなんだか分からないものの声が徐々に小さくなっていき・・・消えてなくなった。
「ね、どう? ねぇねぇ今どんな気持ち? それでもまだクールぶってられる?」
ワクワクと、期待に満ちた嬉しそうな表情で。
波旬は氷亜の顔を覗いていた。
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