したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【見るのは】ヤバイ物置き場、(18禁?)【自己責任】

1暗牙ー幽剃怨:2003/06/25(水) 20:41
コレ卓上板じゃヤバくないか?、そんな疑問が有るならば、この掃き溜めに捨てていけや!

151??ー???:2004/04/25(日) 16:19
 おふぉ〜
  __  /,/vv
 <=†=>'酒ハ''ノ うぉォーッ!
 (Д" ;(▲@ * )
 ⊂⊂⌒ ⊂⌒ヽ
    ))   ))  )○)))
    (_(_ノ((_ノ    

 ズンズンズンズン!!!
   パンパンパンパン!!!

オリカのネタが思い付かないんで、ついつい描いてしまった
こりゃ流石にカード化は出来ないなぁ・・・

152ダメ女 </b><font color=#FF0000>(vtHmQNVc)</font><b>:2004/04/27(火) 02:43
ウホッ!

153二代目人数(略):2004/04/27(火) 20:24

  ∧酒∧
 ミ,゜∀゜彡 ・・・
  ∪  ∪

154暗牙ー幽剃怨:2004/04/27(火) 21:58
あ、何故かは知らないけど、弐代目がアヒャっている・・・

155クローンエイト☆×15†×7 </b><font color=#FF0000>(Q3LCLONE)</font><b>:2004/04/28(水) 00:24
掘り合ってる………掘り合ってる………(壊)

156二代目人数(略):2004/04/28(水) 00:46
             ∫     
 lヽ ∧,酒∧     ∬  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 l 」ミ,,゜▲゜彡つ━~  <  いや、儂はバリタチだから「掘り合い」じゃないけど?
_と~,,, ┃ ~,,ノ ∀     \_________________
   .ミ,,,/~),  | ┷┳━   
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄| ┃

157クローンエイト☆×15†×7 </b><font color=#FF0000>(Q3LCLONE)</font><b>:2004/04/28(水) 09:54
………………?(←バリタチの意味を知らないクローン)

158変する名無しはせつなくて駄コテのことを想うとすぐに煽っちゃうの:2004/04/28(水) 11:22
男同士でも言うのか。やっぱり服装は黒の革でぴたっとした上下かな。

159ダメ女 </b><font color=#FF0000>(vtHmQNVc)</font><b>:2004/04/28(水) 18:17
個人的に某バンドのボーカルTERUが怪しいと思うの。

160クローンエイト☆×15†×7 </b><font color=#FF0000>(Q3LCLONE)</font><b>:2004/04/29(木) 14:50
二代目と次案はデキてるのか………?

161暗牙ー幽剃怨:2004/04/29(木) 17:31
まあ、デキてるのはこの板では常識だな(w

162変する名無しはせつなくて駄コテのことを想うとすぐに煽っちゃうの:2004/04/29(木) 18:05
そういうあんがはだれと?

163暗牙ー幽剃怨:2004/04/29(木) 22:05
弐代目夜伽表、D10を振れ、ソイツが弐代目の今夜の夜伽相手だ!

1、次案
2、枯葉下忍
3、マスィン獣
4、人数(略)
5、ダガー+X
6、こたがん
7、Harry
8、クローン軍団
9、馬刺
10、宵名

164変する名無しはせつなくて駄コテのことを想うとすぐに煽っちゃうの:2004/04/29(木) 22:35
>バリタチ
PBCで聞くんだが何となく想像出来るが怖いけど意味正しいんだろうか。
ばり→リバ→逆、タチは勃ち。つまり逆襲責め?

165変する名無しはせつなくて駄コテのことを想うとすぐに煽っちゃうの:2004/04/30(金) 08:32
バリタチはレズの用語だよ。タチは攻めってこと。バリバリのタチで、攻めしかしないって人のことなんだよ。とマジレス

166変する名無しはせつなくて駄コテのことを想うとすぐに煽っちゃうの:2004/04/30(金) 10:46
レズビアンの人と、そーゆー系の話題をするとき、レズって言ったら嫌われるから注意してね。ビアンって言った方がいいよ。
もっとも、ふつーは個人の性的な嗜好を話題にすること自体どんな人だってうれしかないけどね。

167だメ女 </b><font color=#FF0000>(vtHmQNVc)</font><b>:2004/05/11(火) 18:39
うちに泊まりにきた友達とベッドの上で擽り合いっこしてたら、
だんだんその子の様子がおかしくなってきて焦った。目がトロンとなって。

168変する名無しはせつなくて駄コテのことを想うとすぐに煽っちゃうの:2004/05/12(水) 11:40
うずいたら眠れないからちゃんと刺激してあげるんだよ。。。

169人数(略)さん:2004/07/06(火) 14:48
騙されたスレじゃない。騙された

170暗牙ー幽剃怨:2004/07/07(水) 02:55
NPCさんかよ!期待して損したぜ!
あーあ、アマいもんでも引っ掛かってねーかなー(w

171'emeth:2004/10/16(土) 21:16
ttp://yellow.ribbon.to/~emeth/pinokio.jpg
誘導いただいたので、こちらに貼らせていただきます。
本スレでは多くの方に多大なご迷惑をおかけして
本当に申し訳ありませんでした。
軽蔑していただいて結構です。本当に申し訳ありませんでした。
重ねてお詫び申し上げます。

172マスィン獣:2004/10/16(土) 22:22
>>171
卓ゲ板はちんこスレがあったりエロ・げふぃんネタで盛りあがることも少なからずあるのに、
絵にするとたちまち叩かれてしまうんだねぇ。
あ、俺も>>136で叩かれてるやw

まあたしかに失敗だとは思うけど、そんなに卑屈になることはないよ。

173二代目人数(略):2004/10/16(土) 23:01

  ∧酒∧
 ミ,゜∀゜彡 ぴ、ピノキオが犠牲者とは・・・
 ̄∪ ̄∪ ̄

174暗牙ー幽剃怨:2004/10/17(日) 05:56
なんでも犠牲者になるな、流石はエロ邪神様だ・・・!

175二代目人数(略):2004/10/18(月) 22:51

  ∧酒∧
 ミ,゜∀゜彡 転載というか移転。フォモ系駄目な人は見ちゃダメ。
 ̄∪ ̄∪ ̄

クローン軍団スレ1行 (*゚д゚)屋 #e5%\DWjヲ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/6774/1056469844/386

名前: 暗牙ー幽剃怨 投稿日: 2004/10/18(月) 19:52 メール欄:
団長と二代目を両方満たせる物発見したんで、ここに捨てていこう・・・

ttp://futaba-info.sakura.ne.jp/Flash/kusomiso_mode.html

176新年早々駄コテさん:2005/01/14(金) 08:28
済みません。本当に精神的ブラクラなんですがあまりにあまりなので貼らせて貰います。
二代目どの、ならびにこれを見ようとする好奇心旺盛な全ての方にお詫び申し上げます
ttp://www.domo2.net/bbs/image/1105647517.jpg
因みにここのものです。
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/ex/1104658767/178

177二代目人数(略):2005/01/14(金) 21:16

     ∧酒∧
    ミ,゜∀゜彡  >176 どこがどう精神的ブラクラなのか分からないが、
     ( O┬O         とりあえず報告おつ。
 ≡ ◎-ヽJ┴◎

178新年早々駄コテさん:2005/01/15(土) 13:47
二代目どのは哲の心臓をお持ちらしい。
私なぞうなされたというのに…

179マスィン獣:2005/01/15(土) 14:11
いや、うなされたんならageるなよ(w

180新年早々駄コテさん:2005/01/15(土) 17:18
スマソ。ミスった。

181</b><font color=#FF0000>(CMax1.Go)</font><b>:2005/01/16(日) 01:21
アレだ。(鬼のような形相で

182マスィン獣:2005/01/16(日) 19:15
コソーリうpったものを。

「一生ハァハァ言ってろ!」ミーニャーたんハァハァスレ2 (21禁)
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1033765015/542

183二代目人数(略):2005/01/16(日) 19:26
             ∫
 lヽ ∧,酒∧     ∬  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 l 」ミ,,゜▲゜彡つ━~  <   >182 マスィン獣おつ。絵心ある奴は軒並み偉い。
_と~,,, ┃ ~,,ノ ∀     \_________________
   .ミ,,,/~),  | ┷┳━   
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄| ┃

184マスィン獣:2005/01/16(日) 20:04
>>183
絵心があるかどうかは、描くのが好きかどうかだねぇ。
俺は、卓ゲが好きで卓ゲに関する知識やテクがある人は偉いと思うよ。
俺はあんまり知識無いし、最近TRPGしてないしなぁ。

185新年早々駄コテさん:2005/01/16(日) 23:31
かーいかった。生意気で良いね

186暗牙ー幽剃怨:2005/01/17(月) 02:36
うむ、ナイスだマスィン獣!

187名無しでは話が通じん。駄コテを呼べ!:2005/11/11(金) 11:02:46
     /::..::.:..::..::..:.:..::..:.:..::..::..:.:.:.:.:.::..::..,,:-:':~:::::.:.::..::...:.....
     / .:..:..:..:.::.:.:.::.:.::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::.::_,,,.. -::':::~::.::..::...:..
      |  :...:..::..:.::.::::::::::::::::;;/'7;;::::::::::::::::::,.-'"::_,,,...-'::::::.::..
      !  :...:...:..:..:::::::::::::;;;;;/ /;;;;;;;;;;::::::::::::::::/:::_,,,.:::.::.:.:..:..
     |  :..:...::...:::::::;;;;;;;((()));;;;;;;;;;;;;:::::::_,.::-:::':"_,. -‐,‐'_ニ二__
     'i   :::::::::::::;;;;/⌒ ̄ ̄ ̄⌒ヽ;;;::::::,./::/ / ,..、     ̄ ̄
     'i,  ヾ:::::;;;i'_,,..、__  _,,..、__  _, -'~7:::::::| }   ⌒ ̄~'ー
      'i,    \/_,,...、_'i,/_,,...、_'i, (__,.ノ:::::::::::| | ⌒ ̄ ー- .,_
       'i,    ''(・ )` '' (・ ) `    |::::::::::'i, ヽ.,_   _, .,.,__
       'i,   /::i (_,.,_,.,_)       }ヽ:::::::::ヽ., 二二_ノ:::/
.,_        ヽ  !:::'i,_____,. -っ_,./  ~'-.,_::::::::::::::::::::::/
 ~'ヽ、⊂_' ー‐┴、 |::::lエエエエ'l"!~/         ̄ ̄ヽ~"'-、
   (二> ̄`i__,! }::::'iエエエエl/ l           'i, ) )
    ヽ二>   |‐'i,::::::|     . ... ..i   。   ノ    ソ::/
     'i,ニ>   'i,_i,~  :    :.:.:.:`‐-- .. --‐'   /:/
      }     i,  ヽ.,_i  。  }          /::::/
     /      ヽ,   ヽ.,_,.ノ          i:::::(
    ノ        ヽ    ヽ           |:::::::'i
_,. -‐'"          )      \           |:::::::::|

188リーチ一発駄コテさん:2006/05/13(土) 21:29:22
去年から書き込みがないのです。
なので、ここをちと借りていいですか。いいですか。
お借りしますよー。

189二代目人数(略):2006/05/13(土) 21:45:21
ちゃんとしたネタスレはスナッチ不可です。

この辺とかを使ってください。
  ↓
(´・ω・`)知らんがな
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/6774/1108312895/

190二代目人数(略):2006/05/13(土) 21:46:54
無論、>188がスレタイに沿ったネタを、このスレに
爆撃投下する分にはまったく問題はありません。

191暗牙ー幽剃怨 ◆ZANGER802U:2006/05/14(日) 01:24:25
ワクテカしながら待つとするよー

192リーチ一発駄コテさん:2006/05/16(火) 23:58:03
■Extra Track01
「もしもし」
 電話から少女の声が出る。甘くて可愛らしい声だった。本来はもっと活発
な声なのかもしれない。今は電話なので、ちょっと抑えている感じだ。

 夜の神社には、駅前の繁華街のカクテルライトが斜めに差し込んで、薄暗
いのに不思議な光のモザイクを描いている。閉園間近の遊園地のような切な
い静寂。
 ダガーは鉄柵に背を預けた。
 神社は高台にあり、背中の後ろには小さな崖。坂の下には盛り場のきらめ
くネオン。電車が高架を通過するくぐもった音。それがこの境内にも届いて
くる。
 夜の中に携帯電話ごと身を任せる。背をそらすように見上げれば、薄い青
灰色の空。この都会では夜でさえ闇を意味しない。あいまいな灰色の空が流
れるだけ。
「もしもし?」
 返事がないのにあせったのか、少女の声が少しだけあわてたように繰り返
す。
「聞こえてますよ、部長」
 その焦りに返事をするダガー。相変わらず面白い人だな。そう思う。もっ
ともそれは声に滲み出ない。それを声にあらわしていたらダガーはここに立
ってはいない。
「お。よかったぁ」
 安心したようにころころと笑う声。よく笑う娘の、屈託のない笑い声。

「どうしました。――ひっさしぶりですねぇ」
 ダガーは背を鉄柵に持たせかけたまま尋ねる。ざざざざ、と。頭上の梢が
爽やかな音を立てる。まだ肌寒いが初夏を控えた五月の夜風だ。
「えへへ。そっすねぇ。久しぶりっす」
 にしし、と笑う気配がする。

193リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:00:01
「いやぁ。みんな、どうしてるかなぁーとか。ね。思って」
 ちょっとだけ安心したような、くつろいだような声。小さな音。壁にでも
寄りかかってクッションでも抱えているのだろうか。
「みんな、元気ですよ。たまに部長のことも話します」
「お、嬉しいな」
 ころころと笑う。部長がいなくなってもう一年以上だ。
「なんかあった? みんなは変わりない?」
 電話の向こうから伝わる、少女のくすくす笑いを含んだ声。耳に気持ちの
いい、懐かしい声。
「ええ。あー。……なんですか」
「なによ? なになに?」
 彼女の声に好奇心がたっぷりと塗られる。ジャムだったらトーストからこ
ぼれそうなほどだ。
「一部青春くさくなってますかね」
「うっわー。なんですか、それっ! 私にも聞かせなさいよぅ」
 ちょっとあきれたようなダガーの声に、少女の声がこたえる。口を尖らせ
て抗議している表情がわかるほど、感情豊かな声だった。
「いや、なんかそれはね、ほら」
「意地悪だなぁ。ダガー君はぁ」
 ぷんぷんと怒った声で愚痴っぽくつぶやく。
「ご活躍おめでとうですよ。だんだんあちこちで名前を眼にするようになり
ましたね」
 苦笑じみた気持ちでダガーは穏やかに矛先を変えることにする。
「いやー。お恥ずかしい限りっ。下っ端ライターだからさ。あたし。ほら、
何でもいわれる仕事はオールグリーンで受けまくりなのよ。コネ作らないと
ねー」
 屈託なく笑う声。事情はそのとおりなのだろうが、充実しているのだろう
なダガーは推測する。その上で、彼女の声に隠された響きに思いを馳せる。
なにか面倒やトラブルがあって電話してきたのではないか。
 別段トラブルを持ち込むような人ではないが、寂しくなければ電話をかけ
てこない人でもあると、ダガーは知っている。

194リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:01:29
「そっすか」
 ダガーも笑う。チェックの結果は、まだまだ平気。ひどく落ち込んだとき
の声ではなさそうだ。指先のタバコから夜気に紫煙がのぼる。
 この空の下にいるのだろうか。今は同じ街にいるはずだ。
(いたとしても、関係ないけどね)
「あー。そうそう」
 ダガーは思いついたように尋ねる。
「みんなの様子なんて聞いちゃって、こないだ来たでしょう? 『部室』」
「ありゃ。わかっちゃう?」
 いたずらを見つかった子供のような、ちょっと悪びれて照れたようなかわ
いらしい声。
「そりゃね。ダージリンの蓋をあんなふうに不器用に閉めるなんて部長だけ
でしょう?」
「あちゃー。それは迂闊だったな。見落とし、見落とし。でもまぁ、気がつ
くとしたらダガー君だと思っていたよ」
 言い訳をするような照れた声で彼女は口答えする。
 それが可笑しくて笑う。境内に響く、一人と、ここにはいない一人の電話
越しの笑い声。それは合計すると、1と1/4人分。
「気になりますか」
 ひとしきり笑った後、尋ねる。
「んー」
「はっきりしませんね」
「気になるといえば、なる。かな。古巣だし。未練に近いのかなぁ」
「……」
 それは、何なのだろう。自分のいなくなった場所に対する? 自分から振
り切った人への? 自分を、おそらくは、慕ってくれている人への?
 ダガーは考える。考えても仕方ないことだな、と考える。考えても仕方な
いことなのになんで考えてしまうんだろうな、と考える。考えるルーチンを
包み込むように形成される外側の思考ルーチン。さらにそれを包み込む更なるルーチン。その連鎖。
 それはファンクション。相互呼び出しによる永続性。

195リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:02:31
「顔出せばいいじゃないですか、とは云わないのね」
 ダガーの沈黙になにを思ったのか、苦笑するような声で彼女は言う。そう
いう声を出す時だけは彼女は妙に大人びている。ああ、でも。大人びている
のではなく、それが年相応なのだな、とダガーは気づく。
「カオダセバイイジャナイデスカ」
 だから茶化すように云ってみる。そちら側に踏み込んでいいことは何もな
い。表面的に、ライトに、真面目にならない。距離感とバランスを保つ。そ
れがみんなと楽しくやるコツだ。
「あはははっ。なにそれぇ、とってつけたみたいだよ。ダガー君だなぁ、も
う」
 彼女がころころと笑う。一瞬で切り替わる。だから楽だよな。ダガーはそ
う考える。そういう意味では彼女もダガーの共犯者だった。触れても、踏み
込まない。
 この距離感を保てる相手は、想像以上に少ないのだ。
「だって、来ないのでしょう?」
「うん」
「だから」
 だから、言わない。顔を出せばいいじゃないですか、とは言わない。
 言わなくて済むなら言わないでもいい言葉だからだ。
「――うん」
「部長困らせる趣味はないんですよ。別に相手が誰であっても同じですけど
ね」
 そして彼女はそれを言わなくて済む娘だから。

「あはっ。それでこそダガー君だよね。――大好きだよっ」
 ころころと笑う声が、いっそう甘くなりダガーに告げる。
「はぁ」
 そっけない返事。それ以外にはないというタイミングでため息混じりにそ
う返してやる。

196リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:04:19
 「うわっ。乙女心が傷つくなぁ、なんて張り合いのない反応!」
 彼女はその返事にいたく傷ついた様に、口を尖らせて怒る。拗ねる。涙声
は途中で引っ込めたようだ。器用な生き物だ、とダガーは思う。
「だってそれ嘘だし。部長嘘つきだからなぁ」
 だから、ことさらにあっさりと切り返す。
「そりゃぁ、一人暮らしで女の子でライターだもん。つくよぉ。お仕事で嘘
つくしお仕事貰うために嘘つくし笑うために嘘つくし泣くために嘘つくし、
生きるために嘘をつくよ」
「嘘まみれですね」
 口を尖らせた抗議の声のまま続ける彼女。嘘をつくつくと連呼している様
が、滑稽で可愛らしい。――だからダガーにはちっとも笑えない。
 言葉の外側にある茫洋とした広がりを想像する。東京に出て忙しい仕事の
日々を送っているはずの彼女の。
「もちろんだよぉ。だいたい、言葉なんて唇の外に零れた時から本体との接
触を失って嘘の羅列になるのよ。そもそも言葉っていうモノは真実のために
あるんじゃなくて、嘘のためにあるのっ」
 話しているうちに自分の言葉に乗せられてきたのか、彼女の声にだんだん
と力がもどってくる。話しているうちにもどんどん表情を変えて行く彼女の
声は、ある意味鮮やかで。ダガーはいつもそれに感心するような苦笑するよ
うな気持ちを持ってしまう。
「言い切りましたね」
「言い切るよ。言い切りまくりですよ」
 無駄に自信を持って断言する様子が子供っぽい。
「でも」
 でも。
「でも、だから。わたしは、真実に見えても結局は嘘でしかないのなら、誰
かが何かを支払ってでも手に入れたいと望むような……。そんな物語[うそ]
を書[つ]きたいな」
 彼女はつぶやくように声の調子を落とす。それはまるでダガーというより
も、自分自身に向かって告げるような。電話を通してささやかれた独り言。

197リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:06:11
「……」
 ダガーははそう思う。だから、答えない。
 それが彼女にとって真実に近いと判るから。それはおそらく彼女にとって
は大事なことなのだろうから。ダガーは答えない。
 それは彼女の宝物で、ダガーのものではないから。
「ん。――ダガー君」
「はい」
「優しいね。わたしは、キミのことが、大好きだよ」
 数瞬の後、優しい、慈しむような、明るい声がダガーに好意を告げる。そ
れはいつもの彼女の声。可愛くて、甘くて、明るくて。だからこそプラスチ
ックのように不透明で遠い声。
「はいはい。……で、僕はその大好きって言う嘘に、何を支払えばいいんで
すか?」
 少しサービス過剰かな。そう思いながらダガーは答える。
 仕方ないか。こんな電話をしてくるなんて、イヤな事でもあったのかもし
れないし。借りはひとつもないけれど、貸せないほど心に余裕がないわけで
もない。
「あはははっ。うーん、そうだっねー。これはずいぶん小さな嘘だから、こ
うやってたまーに電話で愚痴を聞いてくれるだけで、十分かなっ」
「安い対価ですね」
 わざとため息をつくように答える。
「サービス価格だよ。キミだからね」
 キミだからね。そのちょっと甘えたような声が、携帯電話からダガーの耳
をくすぐる。「キミだけは特別だよ」という意味の、それはある意味好意の
告白よりも甘やかなコトバ。
 こんな夜の境内で電話越しとはいえ女の子に囁かれるには特別な言葉だっ
た。
 そのくすぐったい響きは、世間においてそれだけで報酬に値すると思われ
るだろう。男の子の気持ちをくすぐる上手な――嘘だ。
 その嘘にはどれほどの価値があるのだろう。ダガーは思いを馳せる。
 その価値を計算して計測したくはなかった。
 だから、ただ、単純に。思いを馳せた。

198リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:32:16
(まぁ、その程度のことはやりますけどね)
 部室の管理と、みんなの面倒を。――そう彼女は言っている。
 約束とはさまざまに交わされるものだ。
 正式な儀礼を持ったやりかた。宗教的な誓い。国際外交上の駆け引き。高
度な経営戦略に元づく契約。書面で、口頭で、メールで。
 そして、頼む言葉もなく引き受ける言葉もない約束も存在する。
 視線さえ交わさずに、暗黙のうちに。
 彼女から貰った取るに足りない「特別扱い」を報酬として。
 彼女の遺した部屋を守る。
 そんなことは造作もない。契約の必要すらない。
「でも、騙されてあげるには安いかな」
 面倒を見るには十分な報酬。だけど騙されてあげられるほどには高くない。
 それは彼女にではなくむしろ自分自身に言い聞かせるように。騙されるの
は簡単かもしれないが、それはきっと望まれていないこと。
「いいんだよ、それで」
 彼女は明るく云う。その頬には透明な微笑が浮かんでいるのだろう。その
笑みを最後に見たのはいつだったか思い出せもしない。
「それでいいなら、幾らでも」
「うんっ」
 にしし、と笑う声。よく笑う人だったな、そう思う。

199リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:33:12
「がんばってくださいね。月並みですけれど、季節の変わり目、お身体に気
をつけて。部長はどうもその辺無頓着で、若死にしそうですからね」
 ダガーは多少憎まれ口を叩いてみる。けれどそれは普通の気遣いの言葉に
 しか聞こえない。
「了解ですっ。ううっ、おなかへった。コンビニでも行ってくるよっ。じゃ
ぁ、またね! みんなには、よろしくしなくていいや。ナイショでひとつ」
「判ってますよ。じゃぁ」
「ばいばーい」
 駆け抜けるような別れの言葉。彼女の電話はいつもそう。間髪いれずに途
切れた回線からは、薄い電子音が遠い木霊のように繰り返している。
(――むこうも、元気出ましたか。なんかは知らんが、アレはアレで……)
 ダガーはくすりと笑う。
(面倒な、ひとだなぁ)

「おやすみなさい。部長」
 通話の終わってしまった携帯電話に声をかける。
 頬をなでて通り抜ける、五月にしては冷たい夜風。その夜風に、どこで咲
いているのか、かすかに花の香りが混ざる。
(花。――もしかしたら、香水か、何かの香料かな)
 曖昧で不透明な夜の街にその答えは見つからない。偽者[フェイク]でも一
向に構わない。それが自分の下に辿り着いたならば、それで十分だ。
(やるこたぁ、かわらんしね。姪っ子の面倒を見るのと、一緒さ)
 すっかり灰が落ちてしまったタバコを消して、ダガーは神社を出る。
 まぶしい嘘の中へと戻るために。

200リーチ一発駄コテさん:2006/05/17(水) 00:34:55
以上! ExtraTrack01。
卓ゲ板に奥のははばかれるのでこっち置きの3ライン目。
ライン4はぜひエロでいきたいわかぞうだよー。
ダガーさん、大好き。

201ダガー+ダークヒーロー枠:2006/05/17(水) 00:56:53
乙。

ってゆうかオレの相手は女性化体かよ(笑)
いや待てまさかふたなrqwせdrftgyふじこlp;@:「」

202暗牙ー幽剃怨 ◆ZANGER802U:2006/05/17(水) 01:12:55
おー、相手も活躍してるからなー
楽しく読ませて貰ったよー

203リーチ一発駄コテさん:2006/05/22(月) 23:47:31
■Extra Track02
「二ヶ月の空白を経てよりクールによりデンジャラスになった俺が登場っ!」
 二人の登場人物が駆け出して静かになってしまった定例の飲み会に送れて
登場したのは一人の青年だった。すっきりした鼻筋と切れ長の瞳。ほっそり
した長身、黒く濡れたような短髪をもったかなりの美青年だった。
 最近の粗製濫造気味の男性アイドルグループは人数をまとめて売り出すこ
とが多い。多種多様な女子の好みを一人でかなえることは実際には不可能な
ため、王道美形、押さえのクール系、寡黙兄系、やんちゃ系、お笑い親友系
とバラエティ豊かに取り揃えるわけだ。
 しかし、ここに現れた青年はそういったまとめ売りよりは遥かに完成され
た美しさを持っていた。もっとも髪の上に跳ね上げた黒いサングラスや奇抜
な模様のアロハシャツからしてみるとかなりの変わり者でもあるらしい。

「あれっ? どうした。ここは満を持しての登場となるこの杉井様にイエロ
ーな声援が百花繚乱するところだろ? なんだよ、ぼけっとして」
 杉井と名乗る青年は『部員』達のテーブルに近づいてくる。歩く姿もかな
り決まっている。洒落ものだといえるだろう。
 しかし、よく見るとアロハシャツには「さいかとぐ兄」、「みーにゃー守
護」、「はるまげどんでっき参上」などの言葉がカラフルなイラストともに
散っている。
 オリジナルデザインなのだろうか。迫力だけは伝わる逸品だった。

204リーチ一発駄コテさん:2006/05/22(月) 23:48:25
『うざいやつが来た』
『死ねば良いのに』
『なの』
 視線をそらした澪が、それでもスケッチブックだけは皆に見えるように捧
げ持つ。
「うっわぁ。冷たいなぁ。澪。放っておいたからって嫌わないでよハニー。
ぼくと君の仲じゃないか」
『害虫と駆除業者の間にどんな精神的交流もない』
『なの』
 杉井は悪びれもせずに澪の隣に座っていた『部員』を無言で移動させてそ
の場所にちゃっかり席を占める。澪はうんざりしたように身体をよけるが、
にこやかに笑っている杉井はまったく痛痒を感じていないようだった。
 マルクはそれを憮然として見ていたが、気になっていたことをたずねる。
「どこに行ってたの? 杉井は」
 二人はタイプは違うが、同じ大学に通っている。最も学部は違うので、接
点は殆どない。同世代であるという程度の意味でしかない。杉井は文学部で
ラテン文学を専攻しているはずだ。
 このルックスのせいで大学ではどこへ行っても女子が群がってすごいらし
い。ただし、そのセンスは常人の追尾を許さない極みにあり、その言動は奇
矯を超えて変態すれすれ。群がった女子が逃げ出すことも珍しくはなく、暗
牙にいわせると「もぐらたたきの要領だね。ありゃぁ、飛び出すほうも悪い
が叩きっぷりもすごい」ということになるらしかった。
「いや、なんだろうね」
 杉井は世慣れたしぐさで店員に酒を注文すると、お絞りで手をぬぐいなが
ら云った。
「全国一周MTG行脚だね。この広い日本にはボクの教えとデュエルを待ち
焦がれて、いたいけな胸といけない股間を熱く潤ませている百万の美少女中
学生がいるはずだろう? 一人でも多くとデュエルするためにね」
「なんで美少女中学生限定なんだよ」

205リーチ一発駄コテさん:2006/05/22(月) 23:48:55
「だって懐かれるなら可愛い娘の方が良いじゃないか」
『貴様にはロリコンという言葉ですら生ぬるいわ、このペドフィリア』
 タイヤをパンクさせるというドイツのアイスバーンよりも冷たく鋭い目つ
きで澪が言い放つ。取り付く島がないというのはこの事だろう。

「いやだなぁ。澪。ペドというのは初潮も来てない様な幼女が対象だよ。澪
は受胎可能なわけだから僕は完全にノーマルさ。さぁ僕の愛を受け入れてく
れたまえ」
『黙れ性犯罪者』
 しかし、その取り付く島もない澪の言葉にも平気で受け答えする杉井が居
る。スパイダークライムの呪文でも持っているのだろうか。いや、擬似呪文
能力だろうな。マルクは考える。だって回数無制限みたいだし。
「あのなぁ」
 マルクは深くため息をつく。なんだかなぁ。杉井と澪がそろうといつもこ
うなってしまうのだ。いつも仲裁じみたことをするのも骨が折れる。放って
おいてもいいのだが、今のマルクにはそれが出来ない事情があった。
――『優しくして欲しい、なの』
 ずきり、と奥底が痛む。
 思い出さないように努めてはいるものの、その疼痛がマルクをあの晩に引
き戻すのだ。そのせいでなんだか澪から視線を離せない。
 マルクにとってはそれが澪の思う壺に思える。正直に言うと、そんな状況
はいらいらするし腹立たしい。澪なんて放っておけばいい。
 しばらく顔をあわせるのをやめようかと考えていた矢先にこの飲み会だ。
なかなか上手くはいかないものだな。
 マルクはひっそりと嘆息してしまう。
「おい、マルク」
 杉井はそんなマルクの気持ちもお構いなしに尋ねかける。
「なんかあったのか?」

206リーチ一発駄コテさん:2006/05/22(月) 23:51:22
あはー。わかぞうだよー。
女性化ははてな?なのー。
うひひ。つぎは杉井さんー。マルク再び登場ー。
ぬこといっしょに、さーばかーん♪
つぎのひろいんぼしゅーちゅー。

207二代目人数(略):2006/05/23(火) 00:34:25

  ∧酒∧
 ミ,゜∀゜彡  ExtraTrack02は3レスでお終い?
 ̄∪ ̄∪ ̄

もうちょっと切りのいいところまで続けてもいいんじゃない?

208リーチ一発駄コテさん:2006/05/23(火) 01:28:27
わかぞーだよー。
おわんないよー。でもごめんなのー。
のこりは別のとこにあるの。明日かなぁ。
ごめんねー。にんずうー(なでなで)

209二代目人数(略):2006/05/23(火) 20:48:41
             ∫
 lヽ ∧,酒∧     ∬  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 l 」ミ,,゜▲゜彡つ━~  <  >わかぞー 人数(略)と二代目人数(略)は別人だから、
_と~,,, ┃ ~,,ノ ∀     \_________________
   .ミ,,,/~),  | ┷┳━   
 ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄| ┃      

単ににんずうと言う時は初代である人数(略)を指すので、
私を指す時は二代目とお呼び。

210駄コテってなんだろうと最近良く考える:2006/07/07(金) 07:39:51
コテハンSSマダー?

211ダガー+ZOKKON☆LOVE(仔山羊案):2007/05/13(日) 02:47:17
まだわかぞーはココ見てるのかな!くそ!

212暗牙ー幽剃怨 ◆ZANGER802U:2007/05/15(火) 00:13:07
大概の駄コテはたま〜に思い出したように来てんじゃないかね
常駐しているのは結構少なそうだぜ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板