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【メインキャラは】安価で新しい遊戯王を作るスレ【6人だ】part5

1名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:29:02 ID:Ox0qWsig

『遊戯王6-ACE(シックス・エース)』という物語を作っていくスレです。

本編は第7話まで公開されています。(2017.10.14時点)


【これまでの流れ】
●スレ住民でアイディアを出しあいながら、それを元に執筆担当が話を書いていく流れになっています。
●物語の根幹設定は過去スレにて安価で決められ、現在はそれを元に物語を進めています。
●執筆担当はスレの進行役とストーリー構成を兼任しています。
●カード案や登場人物名などについて、安価でアイディアを募ることがあります
●作中のデュエルは基本的にオリジナルカードを使用して行われます。勿論、既存のOCGカードも多々登場します。
●デュエルのルールはマスタールール3を採用しています。
●この企画に興味がお有りの方は気軽に参加してください。


専用wiki公開中。これまでに投下されたSSや作成されたカードの情報、各種設定などをまとめています。
《遊戯王シックス・エース まとめwiki》
http://seesaawiki.jp/yu-gi-oh-6ace/


次スレ『正確なスレ立て宣言』をして、他にスレ立て宣言が無いか確認してから立ててください。

前スレ【敵の組織も】安価で新しい遊戯王を作るスレ【2つある】part4
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/57512/1488908437/l50

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2名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:30:50 ID:Ox0qWsig

【ストーリー】



カードゲームによる勝負《デュエル》が一つの文化として人々の間に深く浸透し、
あらゆる物事を解決しうる手段として認識され、同時に抗争の手段とも化している世界。



これは、天道遊陽と朝霧朋花という二人の主人公が、世界を牛耳る二つの組織の抗争に巻き込まれながら、仲間と共に戦い抜いていく物語である。



彼らとその仲間達《六人のエース》が織りなす物語は、
やがて人間界と精霊界という二つの世界を股にかけた壮大な戦いへと導かれていく……。


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3名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:32:50 ID:Ox0qWsig

【登場人物① 主人公サイド】


天道 遊陽(てんどう ゆうひ)

この物語の主人公。オレンジ色の髪を持つ中学2年生。
使用デッキは儀式&ユニオンテーマの【S・S(シャイニング・ソウル)】。
精霊界の六英雄のリーダー・オルフェウスのカードの所有者。

謎の組織《命の光》の謀略によって交通事故に遭い、その復活の代償として《輝ける命の光》との契約を強いられる。
そのために《命の光》の一員とされかけるが、朋花とのデュエルを経て組織と敵対する覚悟を決める。
無気力がちな性格で、しばしば自分を偽った行動をするが、守りたいものを守ろうとするときには一途な熱血さを発揮する。
ある理由から、儀式召喚と、自らのエースであるオルフェウスに対して嫌悪感を抱いている。


朝霧 朋花(あさぎり ともか)

この物語の主人公。デュエルモンスターズの精霊が見える中学2年の女の子。
使用デッキはアドバンス召喚テーマの【供花の姫君(くげのひめぎみ)】。
精霊界の六英雄の一人・マーシーのカード所有者。

遊陽とともに交通事故に遭い、《昏き死の闇》との契約によって一命をとりとめる。
一時、遊陽と敵対を余儀なくされるが、遊陽の覚悟を受け、組織と敵対してでも生き抜く道を選ぶ。
大人しく、人見知りが激しい性格。そんな内向的な性格から脱したいと彼女は思っている。


朱 静炎(しゅ せいえん)

遊陽の親友。赤い髪を三つ編みにしている中学2年生。
使用デッキは炎属性シンクロテーマの【武竜】。
精霊界の六英雄の一人、九頭龍明神のカードの所有者。

友情に厚い熱血さと冷静な決断力を持つ兄貴分的存在として、遊陽と朋花をサポートする。
遊陽サイドでは屈指のリアルファイト要員。脳筋かと思えば意外と几帳面で真面目なところも。


黒鷲(くろわし)

朋花の曾祖母。本名は朝霧薫(かおる)。
かつて《御世呂町の死神》と呼ばれ恐れられた精霊使い一族の当主として、不動の山に住まう精霊を束ねる。
150年以上生きているらしく、大変に博識。サポート役としてもまだまだ現役。
魂を自由を移動させる術を心得ており、現在は黒い大鷲に憑依している。


西森 紀山(にしもり きざん)

御世呂中学校2年の学年主任を務める教師。七三分けで眼鏡をかけている。
デュエルの腕はからっきしだが、生徒思いな教師として好かれている。
組織抗争に巻き込まれた遊陽達の数少ない協力者。
剣道五段と武芸にも長ける。学校の専門科目は理科。教師になる前はやり手のエンジニアだったらしい。


天道 千里

遊陽の母。夫はプロデュエリストの天道曙。
おっとりとした性格で、少々天然ボケなところも。見た目は遊陽と姉弟にすら見えるほど若々しい。

4名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:33:46 ID:Ox0qWsig

【登場人物② 《命の光》サイド】


九曜 トロヤ(くよう とろや)

《命の光》の傭兵デュエリスト。18才。大柄で、よくニット帽を被っている。
超個人主義者で、組織のメンバーと度々喧嘩沙汰を起こすが、実力と実績で黙らせている模様。
《輝ける命の光》とは契約しておらず、特別な力は何も持っていないものの、
実戦の中で培われた知識と判断力は確かであり、彼のプレイングスキルには誰もが一目を置く。
敵対する《死の闇》の冥条辰海とは旧知の仲。


荒波 三奈美(あらなみ みなみ)

若干20歳にして御世呂町の《命の光》のトップに立つ女性デュエリスト。
リーダーになってから日が浅い事もあってか、組織を完全に掌握出来てはいない。仲間の勝手な行動には日々頭を悩ませる。


西東 久志(さいとう ひさし)

組織の実戦部隊の長を務める男。常にスーツ姿で、どんな状況でもサングラスは外さない。
使用テーマは天使族融合デッキ【ヴァルキリー】。


ガロン・ディアス

実戦部隊の副隊長を務める男。大雑把な考え方をする男で、目的さえ達成できれば後のことはあまり考えない。


燐光の天使

《命の光》が開発したデュエル用アンドロイド。西東によって春休みの町内大会会場に投入される。
使用デッキはアドバンス召喚を戦略の軸とする【ライトエンジェル】。

5名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:34:54 ID:Ox0qWsig

【登場人物③ 《死の闇》サイド】


冥条 辰海(みょうじょう たつみ)

御世呂町の《死の闇》において実戦部隊隊長を務める17歳の青年。鋭い目つきが特徴。
組織への忠誠心は確かなものの、冷酷かつ辛辣な性格が災いして組織内に多くの敵を作っている。
一方で部下思いな側面もあるので、組織内では評価が分かれている模様。
卑劣な行いをする仲間を嫌悪するが、残酷な手法を一部許容することもあるなど、その心情は複雑。
《命の光》の傭兵であるトロヤとは昔からの知り合い。趣味はバイクを乗り回すこと。


エリス

辰海の部下の少女。外見年齢は13才。ゴシックドレスと大きめのリボンを好んで着用する。
生意気で、図に乗りやすい性格。デュエルの腕はそこそこだが、何かと詰めを誤ることが多い。


アーチャス・クレイトス

《死の闇》のリーダー代行を務める男。
性格は近視眼的で、組織の利益よりも利己に囚われがち。他者を力で押さえつけようとする言動が目立つ。


エーテル・キャバリエ

《死の闇》の団員。辰海より年上だが、強い意志を持つ彼を評価し、親しく付き合っている。
生まれから何から色々と謎が多い。朋花のことは以前から知っていたようだ。

6名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:36:58 ID:Ox0qWsig

【主な地名・組織・用語など】


1.御世呂町

物語の舞台となる、遊陽達が暮らす町。
治安が悪く、デュエルギャングの抗争が常態化している。


2.《命の光》《死の闇》

御世呂町にて暗躍する組織。この2つは現在抗争状態にある。
双方とも世界規模の活動範囲を持つ一大組織であり、各々の勢力圏を広げるための戦いに明け暮れている。
元々は精霊達の故郷《精霊界》からやってきた者たちらしい。


3.《輝ける命の光》《昏き死の闇》

《命の光》《死の闇》が戴く神。
生命を司る力と、組織の行動規範となる思想をもつ概念的存在(実体を持たない生命体)。
神と契約した者には《紋章》が与えられ、その持ち主は《紋章持ち》と呼ばれる。
紋章にはデュエル時のみ発揮できる特殊な力が秘められているという。


3.精霊

デュエルモンスターズに登場するモンスター達。
本作における精霊は、人間と同様に知能を持った生き物として登場する。
御世呂町がある世界とは全く別の世界《精霊界》が彼らの故郷である。


4.霊札

死んだ精霊は、今際の際に自らの身体を一枚のカードに変える。そのカードのことを霊札という。
霊札のテキストには精霊の生前の生き様が反映されるという。勿論実際のデュエルで使用可能。


5.光と闇のデュエル

2つの異なる紋章を持つ者がぶつかりあうデュエル。そのデュエルで負けたものは魂を滅ぼされ、事実上死に至る。


6.運命眼の翡翠竜

人間界と精霊界に住まう全ての生きとし生けるものの頂点に立つ孤高の神。その2つの眼で過去と未来の運命を見るという。
《輝ける命の光》や《昏き死の闇》をも凌駕する力を持つが、現在はある理由から自由な身動きが取れない状況。
それ故に2つの神が野放しとなり、《命の光》や《死の闇》が引き起こす混乱を許してしまう。


7.精霊界の六英雄

かつて翡翠竜とともに強大な敵と戦ったという六人の精霊。オルフェウス王子をリーダーとする。
《命の光》や《死の闇》との戦いの中で全員が落命し、霊札となる。
それらのカードは、様々な変転を経て御世呂町の六人のデュエリストの手に渡ることとなる。


※他の用語や詳細についてはwikiに専用記事を掲載。

7名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:48:05 ID:Ox0qWsig
新スレを立てました。旧スレの残りは募集などのために使用し、このスレで第八話の投下を始めていきます。

それでは長い話になりますが、どうぞお付き合いください。遊陽とトロヤ、後にライバル関係となる二人の初デュエル回です。



【ここまでのあらすじ】

朋花を組織に連れ戻すため、エリスは朋花を港の倉庫におびき寄せる。
エリスの思惑を看破した遊陽達は精霊たちの協力のもと、隙をついて人質を救出し、朋花が一対一でデュエルできる状況を作り上げた。
《昏き死の闇》の紋章の力をフルに使って強襲を仕掛けるエリス。しかし朋花は諦めずに戦い抜き、エリスを破る。
このまま港を去りたい朋花達。しかしその時、倉庫の屋上で見張りについていた遊陽は思わぬ男と対峙していた……。

8名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:51:52 ID:Ox0qWsig


プルルルルル...... プルルルルル......


ピッ




??「……どうした」

??『悪い知らせがある。エリスが勝手に出撃した』

??「……あ?」

??『ダメージペナルティを受けて療養してるはずだったんだ。だが回復が早かったみたいで――』

??「場所は?」

??『御世呂港埠頭、赤い屋根の大倉庫。一隊を護衛としてつけているらしい』

??「……下っ端の小娘がよくもまぁ……」

??『十中八九、代行の差し金だ。それに女子生徒一人を捕えて倉庫に連れ込んだとの情報もある。
狙いは恐らく……朋花ちゃんをおびき出すことだ』

??「朝霧朋花を倒して組織に連れ帰れば、仕掛けた二人双方の利に叶う……」

??『多分……そんなところだ』

9名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:53:56 ID:Ox0qWsig

??「デュエルで勝てばいい話じゃねえか」

??『その見込みは薄い……朋花ちゃんに勝てるだけの力はエリスにはない。辰海も同じ見解だ。
それに港では、組織同士の衝突まで始まったらしい』

??「……ややこしくなってから話を回すんじゃねえよ」

??『数の上では劣勢……。だが俺達も出撃中だ、人数をそっちに割く余裕がないんだ』

??「で、俺に火中の栗を拾いに行けって? 敵の小娘を助けにか?」

??『俺達が今から急行しても、着く頃には事が終わってるかもしれないんだ。
……無理難題なのも、虫が良すぎるのもわかってる』

??「……チッ」

??『……』

??「……朝霧朋花がそこにいるとなれば、当然“あいつ”も出てくるか」

??『?』

??「そういえば、あいつには宿題を出しておいたな。それをどう消化したか、確認してやるのもいいか」

??『……天道遊陽のことか』

??「いいだろう。港には行ってやる」

??『済まないっ』

??「だがお前の相方に伝えておけ。あの小娘が俺とお前らにとってどんな意味を持つか、忘れたとは言わせねえとな」

10名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:54:26 ID:Ox0qWsig

―――――――――――――――――――――




遊戯王6-ACE 第八話 『廻る小惑星』




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11名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:00:39 ID:Ox0qWsig

――数分前 御世呂港埠頭から2km地点




埠頭からやや離れたフェリーターミナル付近に、紀山の運転する大型バンが停まっている。


紀山は、遊陽らが目的を果たし帰還するのを、今かと待っている所であった。





紀山「今頃……朝霧くんはデュエルの最中だろうか。もしものことが起こっていなければいいが――」

??「大丈夫ですよキザン先生。朋花は絶対に負けません」




車の後部座席から、若い女性が紀山に声をかける。


セミロングの黒髪と右目下の泣きぼくろが目を引く美しい女性。しかし彼女を注視したものは、程なく眼の辺りに違和感を感じることだろう。


それは明らかに機械化された人口眼球であった。更によく見たならば、所々の関節の所作にも不自然さを覚えるに違いない。




謎の女性「朋花の戦いには、私の沢山の妹たちが力を与えてくれます。
朋花がカードを信じれば信じるほど、妹たちもそれに応えようとするでしょう」

紀山「あなたも……そうしたかったのではないのですか?」

謎の女性「それはそうです。私がカードとしてデッキに入っていれば、朋花はより一層強く戦えます。やりようによっては無敵にだってなれるでしょう」

紀山(凄い自信だな……)

謎の女性「でも、今は人手が足りませんからね。だからこうして、こんな機械人形に憑依してるのですから」

12名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:02:14 ID:Ox0qWsig

紀山「そのデュエルアンドロイドは……かなりの旧式ですね。機械用自己増殖細胞が開発される以前のものだ」

謎の女性「お分かりになりますか。これはかつてお婆様が知り合いから譲ってもらったものだそうです。
朋花の参観日などには、しばしばこの姿で学校に行ったりしましたよ」

紀山「動くには問題ないのですか?」

謎の女性「お婆様や大姉様ほどではないですが、一応は。
ただ如何せん古い体なので、長時間の稼働や蹴る殴るなどの無茶には耐えかねます。
現場から連絡が入るまでここで待機するのはそういうわけでして――」



Prrrrrrrr…… prrrrrrr……



紀山「来たか、着信……!」

謎の女性「もしもし、朋花? そう、勝ったのねっ」

紀山「よし、これなら皆で帰るだけ――」

謎の女性「なんですって? 遊陽が……?」

紀山「えっ?」

謎の女性「遊陽が、九曜トロヤと対峙している……?」

13名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:03:27 ID:Ox0qWsig


――数分前 御世呂港埠頭 コンテナヤード




ガロン「奴が……この港に来てるだと?」

長月「先程到着したらしく……うちの隊員に状況を尋ねていました。
どうして《死の闇》の拠点の場所がわかったについても事細かに――」

ガロン「それで?」

長月「一言だけ……『悪知恵だな』と言って、倉庫の方へ歩いていったそうで」

ガロン「あの野郎、一体何の用だ? おこぼれでも喰らいに来たってのかよ」

長月「それならば無駄な話です。戦況はこちらが圧倒しており、カタがつくのも時間の問題……。
一団の長である御祓という女も既に捕捉済みですし、封鎖状態の倉庫に残党がいるとしてもたかが知れているかと……」

ガロン「あいつが食える肉はもう残ってねえか。なら放置して構わねえさ。俺達は俺達の狩りに集中するだけだ」

14名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:05:21 ID:Ox0qWsig


――現在 御世呂港埠頭 倉庫の屋上




遊陽「トロヤ……!」

トロヤ「……よう。久しぶりだな」



朋花とエリスがデュエルをしている倉庫の屋根上に、遊陽とトロヤはいた。


遊陽はここで、身を隠しながら見張りについていた。
双方の部隊に不審な動きがあった場合、倉庫内の静炎と連絡を取り合う算段になっていたのだ。


常人には見えない精霊たちも歩哨についている。しかしトロヤはそんな警戒を容易にすり抜け、今こうして悠然と遊陽の前に姿を現したのだ。


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15名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:06:35 ID:Ox0qWsig

遊陽「な、何故お前がここに……!?」

トロヤ(目当てに早速会えるとは都合がいいが、どう丸め込むか――。ま、虚実織り交ぜれば済むことか)



トロヤ「さっき倒した《死の闇》の奴等が妙なことを口走ってな。
《死の闇》の小娘が、異端者である朝霧朋花をおびき寄せるため倉庫の中にいると……」

遊陽「……!」

トロヤ「だが倉庫の扉や窓はすべて封鎖されてるから、状況の確認しようがない。
じゃあ屋根に登れば何か掴めるかもと思って来てみりゃ、ここにお前がいたというわけだ」

遊陽「オレ達を追ってきたわけでなく……最初から港に来てたのか!」

トロヤ「まあな。俺みたいな傭兵デュエリストにとって、こういう小競り合いは格好の稼ぎ場所だからな」

16名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:09:13 ID:Ox0qWsig

遊陽「……ミブリン、下の状況はどうなってる?オレ達がいると気づいてそうな奴等はいるか?」

ミブリン(ハト)「いいえ、そのような動きは特に――」

遊陽「誰も気づいてないのか?」

ムブリン(ハト)「確かに不可解な……。トロヤめのいう情報が組織に知れ渡ってるなら、倉庫の中の朋花お嬢様を抑える動きがあるはず……」

トロヤ「喋るハト……精霊か。なら、この倉庫を封鎖してるのも精霊の仕業ってとこか。
そいつらの言うとおりだぜ。うちの連中には何も伝えていない。俺は手柄を独り占めしたいんでな」

遊陽「手柄……だとっ」

トロヤ「下で行われているデュエル……。俺の読み通り行けば、負けるのは恐らく《死の闇》の小娘のはずだが――」



その時、苦痛の色を帯びた少女の叫びが、階下の倉庫の中から発された。


エリス「きゃあああああああああ!!!!!!」




トロヤ「噂をすれば、か。デュエルは決着したようだな」

遊陽(朋花……! やった、頑張ったな!)

ゴブリン達「お嬢様……!」

17名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:10:34 ID:Ox0qWsig

トロヤ「さて、と。それじゃあ俺とお前で一つ取引といくか。
今デュエルに敗れた小娘……そいつの身柄を俺に渡してもらおう」

遊陽「な、なにっ!?」

トロヤ「対価は、そうだな……。異端であるお前らを見逃してやってる時点で、お前らには貸しがある。それを返す意味でってのはどうだ」

遊陽「そんな……ここでそんな話を蒸し返すのか……!」

ミブリン(ハト)「お嬢様の奮戦をフイにする気とは……!」

シブリン(ハト)「おのれ、ふざけた事を!」

ムブリン(ハト)「遊陽どのやお嬢様にとって、この勝利がどれほどの意味を持つか……!」

トロヤ「意味? おおかた、組織の奴から情報を聞き出したいとかそういうことだろう。だが、下っ端の小娘程度には何もわかりゃしねえよ」

ミブリン「それでも、人脈をたどれば確かな手がかりを得られるかも知れぬのだっ」

遊陽「こいつらの言うとおりだ。そんな条件、飲めるはず無いだろっ!!」

トロヤ「お前がその気じゃねえなら、下の奴等にデュエルを仕掛けるまでだ」

遊陽「なんだと......!?」

18名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:12:02 ID:Ox0qWsig

トロヤ「お前が交渉に応じないなら、そうするしか無えだろう」

遊陽「バカ言うな! せっかく朋花が頑張ったのに……!エリスを明け渡せなんて、何を考えてるんだ!」

トロヤ「さあな」

遊陽「とぼけるな!」

トロヤ「お前の知ったことじゃねえんだよ」

遊陽「いいや、聞かなきゃ納得なんてできるもんか! 何が何でも話してもらうぞ、トロヤ!!」

トロヤ「うるせえ野郎だな。下っ端とはいえ敵のデュエリストを連れ帰れば十分な稼ぎになるってだけだ。
大体、理由を聞いた所でお前が納得するはずが――」

静炎『どうした、遊陽っ。誰と話してるっ』

トロヤ「……!」




その時トロヤは、遊陽のデュエルディスクが通話モードになっていることに気づく。


遊陽の執拗な質問の意図を察したトロヤは含み笑いを浮かべた。



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19名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:13:16 ID:Ox0qWsig

トロヤ「なるほど。お前がやたらに声を張り上げたのは、仲間に状況を知らせるため……。
先に小娘ごと仲間を逃がせば、この取引自体が成立しなくなると踏んだか?」

遊陽(!? た、たったこれだけのやり取りで意図を読まれた……。何なんだあいつ……!)

トロヤ「そうと読めた以上は言っておく。小娘をここから逃がせば、代わりにお前の身が危うくなるとな」

遊陽「……下の奴等に、オレのことをバラすつもりか!」

トロヤ「今は俺個人の事情で黙ってやってるが……。うちの連中が今後どう動くかは、俺の胸三寸にかかってるんだぜ」

遊陽「だ、だが、オレが乗ってもお前が約束を守るかどうかは……!」

トロヤ「俺もデュエリストの端くれだ。デュエルにかけた約束は守るさ。
それに用があるのは小娘だけじゃねえ、お前にもだ」

遊陽「オレに!?」

トロヤ「もしお前と再び会うようなことがあったら、確かめたいこともあったしな。
それには余計なギャラリーがいない方が都合いい」

遊陽「オレに……何の用事があるってんだっ」

トロヤ「前にお前を見逃してやった時、忠告してやったことを覚えてるか?」

遊陽「忠告――」

20名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:14:25 ID:Ox0qWsig

―――――――――――――――――――――



「……お前は何も知らなすぎる。今日はたまたま命拾いしたが、勢いだけで無闇に突き進むならば、その先にあるのは自滅だけだ」



―――――――――――――――――――――


トロヤ「そいつをクリアできてるかどうかを見せてもらおう。
もしそれが、俺の望むような答えじゃなかったら――」

遊陽「……!?」

トロヤ「お前を見逃してやるのもそれまでになる。俺の計画に甘ったれは要らねえからな」

遊陽(け、計画……!? 何のことだ……!?)

トロヤ「乗らねえなら、同じ条件で下の奴等にデュエルをふっかける。どっちがお前にとって好都合か、考えなくてもわかるだろ」

遊陽(ここで言い合いしても埒が明かないか――)

21名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:16:31 ID:Ox0qWsig

遊陽「……静炎、聞いてるかっ」

静炎『おうっ』

遊陽「俺はトロヤとデュエルしなきゃいけなくなった。朋花達のことは――」

静炎『ああ、気にするなっ。お前はデュエルに集中しろ!』



ブツッ  ツー ツー ツー……



遊陽「……そういうわけだ。デュエルには乗ろう。
ただしこれはお前が仕掛けたデュエルだ、先行はオレが貰う。それでいいか?」

トロヤ「好きにしろよ。ついでに行っておくが、ダメージペナルティは有りだぜ」ギュウゥゥゥウン

遊陽「ああ、そうかよっ。じゃあ行くぞっ!」ギュウゥゥゥウン



遊陽・トロヤ「デュエル!!」




【DUEL START!!】

22名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:17:35 ID:Ox0qWsig


【TURN 1】



遊陽「手札からマジックカード《結合の宝札》を発動!手札のユニオンモンスターをコストに、デッキから2枚ドローするっ」


《結合の宝札》
通常魔法
「ユニオン・ドロー」は1ターンに1度しか発動できない。
(1):手札からユニオンモンスター1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。


『S・S レプラコーン』(手札→墓地)


遊陽「更に手札から発動、《ユニオン・チャージ》!墓地のレプラコーンを手札に戻し、
デッキから《ユニオンライド》を手札に加え、即座に発動っ!」ジジジッ


《ユニオン・チャージ》
通常魔法
(1):デッキから「ユニオン・チャージ」以外の「ユニオン」魔法カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地のユニオンモンスター1体を手札に加える事ができる。


『ユニオンライド』(デッキ→手札)
『S・S レプラコーン』(墓地→手札)

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23名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:19:13 ID:Ox0qWsig

遊陽「《ユニオンライド》の効果!手札のレプラコーンを特殊召喚するっ!
この効果でユニオンモンスターを特殊召喚したことにより、デッキからS・Sモンスター1体を手札に加える!」


《ユニオンライド》
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札から「S・S」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果でユニオンモンスターを特殊召喚した場合、
さらにデッキからレベル4以下の「S・S」 モンスター1体を手札に加える。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地に送り、
自分の墓地のユニオンモンスター以外の「S・S」モンスター1体と「S・S」ユニオンモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。


『S・S レプラコーン』(手札→フィールド)
『S・S 結界将パトロクロス』(デッキ→手札)

24名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:20:35 ID:Ox0qWsig

遊陽(このデュエルでオレが狙うべきは、勿論勝利だ。
だがその道筋を選ぶとすれば……みんなのことを考えるなら、不本意だけどこうするしか――!)



遊陽「オレは儀式魔法《S・S・C 輝ける魂の聖痕》を発動!
手札のパトロクロスと、フィールドのレプラコーンの魂を儀式の円環に捧げるっ!!」


『S・S 結界将パトロクロス☆4』+『S・S レプラコーン☆5』≧6


遊陽「“導かれし魂よ。天光満ちる園に祝福の鐘を鳴らせ!”
――儀式召喚! 《S・S 春花の乙女プロセルピナ》!!」


《S・S・C 輝ける魂の聖痕》
儀式魔法
「S・S」儀式モンスターの降臨に必要。
「S・S・C 輝ける魂の聖痕」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が降臨する儀式モンスターのレベル以上になるようにモンスターをリリースし、
手札から『S・S』儀式モンスター1体を儀式召喚する。
この効果で儀式召喚に成功した時、その儀式召喚のためにリリースしたモンスター1体を対象として発動する。
その儀式モンスターは、選択したモンスターの効果を得る。
(2):このカードが墓地に存在する場合、墓地の「S・S」モンスター1体を対象にして発動できる。
墓地のこのカードをデッキに戻し、そのモンスターを特殊召喚する。


《S・S 春花の乙女プロセルピナ》
儀式・効果モンスター
☆6/光属性/魔法使い族/ATK1000/DEF2500
「S・S」儀式魔法により降臨
「S・S 春花の乙女プロセルピナ」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか発動できない。
(1):1ターンに1度、このターン墓地に送られた自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドに「ロアートークン(植物族・光・攻/守?)」1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力・レベルは対象としたモンスターと同じになる。
「ロアートークン」がフィールドを離れた場合、コントローラーは1000LP回復する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
次の自分ターン終了時まで、「S・S」儀式モンスターを手札から儀式召喚する場合、手札からではなく墓地からも儀式召喚できる。


『S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500』(手札→フィールド)
『S・S 結界将パトロクロス』『S・S レプラコーン』(手札・フィールド→墓地)

.

25名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:22:19 ID:Ox0qWsig

トロヤ(初手から儀式召喚……。多少は変化あり、か?)

遊陽「オレは《聖痕》の更なる効果を発動!
このカードによって儀式召喚されたプロセルピナは、儀式のためにリリースされたモンスター1体の効果を得る!!
オレが選択するのは、墓地のパトロクロス!!」

トロヤ(モンスター効果の継承……!初めて見せる効果……!)

遊陽「プロセルピナが得た効果は瞬時に適用される。“セイクリッド・フィールド”!!」


バチチッ


トロヤ「これは……俺の場に干渉する効果か」

遊陽「そうだっ。プロセルピナが表側守備表示でいる限り、お前はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できないっ!」

トロヤ「……封殺戦術!?」

遊陽「そしてレプラコーンをリリースしたことにより、デッキからS・S儀式魔法1枚を手札に加える!」


『S・S・C 煌く魂の刻印』(デッキ→手札)


遊陽「更に!オレは墓地のパトロクロスを対象に、プロセルピナの効果を発動!
オレのフィールドに、パトロクロスのステータスをコピーしたロアートークンを生成する!」


『ロアートークン DEF1800』(→フィールドへ)


遊陽「オレはカードを1枚伏せ、ターンエンドだっ」

26名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:22:49 ID:Ox0qWsig

【ENDPHASE INFO】

遊陽 LP4000
手札2枚
モンスター1:「S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500(パトロクロスをコピー)」
モンスター2;「ロアートークン DEF1800」
魔法・罠1:伏せ

27名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:24:45 ID:Ox0qWsig

トロヤ「なるほどな。お前の狙いは恐らく“スロースピード・コントロール”……」

遊陽「……!」ギクッ

トロヤ「手数を多くかけて封殺の布陣を作り上げる。
俺はそれを破るために余計な手間を掛けさせられるし、返せなきゃお前に一気にデュエルエンドまで持ち込まれる。
要するに時間稼ぎを兼ねた手だ。その間に、仲間を先に逃がそうって魂胆だろう」

遊陽(これも……か)

トロヤ「しかし驚きだな。お前が大嫌いとまで言った儀式を使ってまで、それを実行するとは」

遊陽「!? お前にそんな話をしたことは――」

トロヤ「前にうちの組織のグラサン男とデュエルしただろう?あの戦いは物陰から撮影されてたんだよ。
その映像を見て、うちの上層部はお前がシャイニング・ソウルデッキの持ち主だと知った。お前が儀式召喚に抱く嫌悪感も合わせてな」

遊陽「あの時のデュエルが……!」

トロヤ「そういや、朝霧朋花とのデュエルの時もお前は似たようなことを言っていたな。
自分のエースは弱っちいだのどうの――」

遊陽「……オレは一度、お前にデュエルを見られてる。
でもお前の出方はわからない。その差は戦いの結果に大きく響く。だから――」

28名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:25:56 ID:Ox0qWsig

トロヤ「儀式への悪感情を多少は吹っ切って、事情に即した手を優先したというわけか」

遊陽「……いや。別に吹っ切ってなんかいない」

トロヤ「……あ?」

遊陽「この封殺は、儀式を使わなきゃ強固なものにならない。
だから、やむを得ずそうしただけだ。儀式を使わずに済むならそうしたい所だ」

トロヤ「……ってことは、お前のエースであるオルフェウスのことも、不信の思いは全く変わってねえと?」

遊陽「え?」

トロヤ「答えな、どうなんだ」

遊陽「……ああ。初手で引かなくて安心してるくらいだ」

トロヤ(……チッ)

遊陽「だがそんなのはオレの勝手だろうっ。お前にどうこう言われる筋合いはないっ」

トロヤ「……」

トロヤ「……お前の考えはよくわかった。俺のターン、ドロー!」

29名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:26:55 ID:Ox0qWsig


【TURN 2】



トロヤ「お前のフィールドにのみモンスターが存在する事により、手札から《小惑星(アステロイド) フォルトゥナ》を特殊召喚する!」バシィッ


《小惑星 フォルトゥナ》
☆6/地属性/岩石族/ATK1200/DEF1800
「小惑星 フォルトゥナ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が6となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 フォルトゥナ ATK1200』(手札→フィールド)


遊陽(でっかい岩の塊が、空に浮かんで……? 無生物タイプのモンスターなんて珍しいな……)

トロヤ「……時間稼ぎに少し乗ってやるとするか。お前、“ジャイアント・インパクト説”って知ってるか?」

遊陽「は?」

トロヤ「生まれたばかりの地球に原始惑星が衝突したって説だ。
その砕かれた星の破片が集まることで、夜空に浮かぶ『月』が形成されたと言われてる」

遊陽(し、知らなかった……)ガーン

30名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:27:55 ID:Ox0qWsig

トロヤ「そして俺の小惑星モンスターも、それに似た力を持っているッ。
俺はフォルトゥナの効果を発動し、このモンスター自身を砕くッ」バキィィィン!!

遊陽「砕く!?」

トロヤ「そして破片は再び集まり、新たな小惑星となる!
レベルの合計が6となるように、デッキから2体の小惑星モンスター……《ガラントゥス》と《セドナ》を特殊召喚ッ」バララッ


『小惑星 フォルトゥナ☆6』(フィールド→墓地)
『小惑星 ガラントゥス☆3 ATK600』『小惑星 セドナ☆3 ATK600』(デッキ→フィールド)


遊陽「砕けたモンスターが2体に増えた……!」

トロヤ「更にガラントゥスの効果を発動ッ。
こいつ自身を更に砕き、デッキから《小惑星レヴィン》と《イクシオン》を特殊召喚ッ」バキィィィン!


《小惑星-ガラントゥス》
☆3/地属性/岩石族/ATK600/DEF/2000
「小惑星-ガラントゥス」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1)このモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、
フィールド上の『小惑星』モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次のスタンバイフェイズまで除外する。この効果は相手のターンにも発動できる。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が3となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 ガラントゥス☆3』(フィールド→墓地)
『小惑星 レヴィン☆2 ATK500』『小惑星 イクシオン☆1 ATK500』(デッキ→フィールド)

.

31名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:29:30 ID:Ox0qWsig

遊陽「一気に3体のモンスターが……。だが攻撃力は低いし、レベルもまちまち……。あいつは何を狙っている……?」

トロヤ「狙い?そいつはこれさ。手札から《ケスラー・シンドローム》を発動ッ。
俺の場のレベル3以下のモンスターの数だけ、お前の場にデブリトークンを生成するッ」

遊陽「トークン!?」

トークン「俺の場の3体は全てレベル3以下。よって3体のデブリトークンがお前の場を埋め尽くすッ」ザァァァッ


『デブリトークン DEF200』×3 (→遊陽のフィールドへ)


遊陽「モンスターを増やしたのはこのためか!? これじゃあ……モンスターを新たに召喚できない!」

トロヤ「お前のユニオン戦術はフィールドに空きが無けりゃ機能しねえからな。
だが狙いはこれだけじゃねえ。このトークンが存在する限り、お前はレベル6以上の特殊召喚を封じられるッ」

遊陽「!? なんだって!?」


《ケスラー・シンドローム》
速攻魔法
(1):自分フィールドに存在するレベル3以下の「小惑星」モンスターの数だけ、
「デブリトークン」(☆1/地/岩石族/ATK・DEF200)を相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
デブリトークンが相手フィールドに存在する限り、相手はレベル・ランク6以上のモンスターを特殊召喚出来ない。

.

32名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:30:36 ID:Ox0qWsig

遊陽「なんて奴だ……。俺に対しても封殺で返してくるなんて……!」

トロヤ「有難く思えよ。お前の望むシナリオに乗ってやってるんだからな。
もっとも、そいつは裏目に出る可能性もかなり高いわけだが……」

遊陽「裏目……!?」

トロヤ「俺はカードを3枚伏せ、ターンエンドだ」



【ENDPHASE INFO】

遊陽 LP4000
手札2枚
モンスター1:「S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500(パトロクロスをコピー)」
モンスター2:「ロアートークン DEF1800」
モンスター3:「デブリトークン DEF200」
モンスター4:「デブリトークン DEF200」
モンスター5:「デブリトークン DEF200」
魔法・罠1:伏せ

トロヤ LP4000
手札1枚
モンスター1:「小惑星 ガラントゥス ATK600」
モンスター2:「小惑星 レヴィン ATK500」
モンスター3:「小惑星 イクシオン ATK500」
魔法・罠1:伏せ
魔法・罠2:伏せ
魔法・罠3:伏せ


.

33名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:32:42 ID:Ox0qWsig

遊陽「裏目って……どういう意味だ!?」

トロヤ「お前らが少数のチームを組み、かつそれなりに頭が働く仲間がいると仮定した話だが……そいつは恐らく全員で退却しようとしない。
女を先に逃し、仲間はこの場に残ろうとするだろう。《死の闇》の小娘を見張る必要があるからな。
だが、その判断は裏目に出る可能性も極めて高い」

遊陽「オレ達の判断が……間違いだってのか?」

トロヤ「精霊使いを捕まえれば大手柄になると知ってる奴は、うちの組織にも少なからずいる。
俺がお前らの存在に気づいたように、そういう奴が格好の獲物の存在を嗅ぎつけたらどうなると思う?」

遊陽「……! なん……だと……」

トロヤは「そうでなくとも、うちの部隊はこの倉庫を既に包囲している。
朝霧朋花が思わぬ所で待ち伏せに合わないかが心配だな」

遊陽「お、お前っ、まさかっ。それを分かった上でデュエルを仕掛けたのかっ。
逆にオレをここに釘付けにして、朋花を守る余裕を与えないために……!」

トロヤ「さあな。俺は可能性の話をしただけだ」

遊陽「だ、だとしたらっ……。オレの時間稼ぎはまるっきり逆効果だ――」

ミブリン「ゆ、遊陽どのっ、落ち着かれよっ」

ムブリン「それを見越した算段も既に――」

遊陽「早く……!早くデュエルを終わらせて朋花を助けに行かなきゃ……!」

ミブリン「遊陽どのっ!」

遊陽「オ、オレのターン、ドロー!」

34名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:33:49 ID:Ox0qWsig


【TURN 3】



遊陽「よし、いいドローだ! 手札から《閃光の使者》を発動!
墓地のパトロクロスとレプラコーンを除外し、デッキから《S・S 剣聖のゲオルグ》を手札に加える!」バララッ


《閃光の使者》
速攻魔法
(1):自分フィールドまたは墓地の『S・S』モンスター2体を除外して発動できる。
除外したモンスターのレベルの合計以下のレベルを持つ『S・S』モンスター1体をデッキから手札に加える。


『S・S 剣聖のゲオルグ ☆7』(デッキ→手札)
『S・S 結界将パトロクロス ☆4』『S・S レプラコーン ☆5』(墓地→除外)


トロヤ「レベル7モンスター……。なるほどな」

遊陽「レベル6以上を特殊召喚できないとしても、通常召喚なら……!
オレは2体のデブリトークンをリリースし、剣聖のゲオルグをアドバンス召喚!!」バシィィィッ


《S・S 剣聖のゲオルグ》
効果モンスター
☆7/光属性/戦士族/ ATK 2000/ DEF 2000
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「S・S」装備カードを装備したモンスター1体を対象にして発動できる。
そのモンスターを墓地へ送り、このカードを墓地から特殊召喚する。


『デブリトークン』×2(フィールド→消滅)
『S・S 剣聖のゲオルグ ATK2000』(手札→フィールド)

.

35名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:35:09 ID:Ox0qWsig

トロヤ「封殺条件の裏をかき、更にフィールドを空けたか……」

遊陽「ユニオンライドの効果を発動!手札からユニオンモンスター《S・S シルキー》を攻撃表示で特殊召喚!
そしてデッキから《S・S アーヴァンク》を手札に加えるっ。更にロアートークンを攻撃表示に変更!」


『S・S シルキー ATK600』(手札→フィールド)
『S・S アーヴァンク』(デッキ→手札)
『ロアートークン DEF1800→ATK1200』


遊陽「お前のモンスターは全て攻撃表示。一斉攻撃のいいマトだ!
バトル!まずは剣聖のゲオルグで――」

トロヤ「……そうだ。お前はさっきの話を聞いた以上、勝負を急がざるを得ない!」

遊陽「!?」

トロヤ「この瞬間、永続トラップ《小惑星の衝突(アステロイド・インパクト)》を発動!
この効果で俺は……俺の場の《小惑星 レヴィン》を砕く!!」バリィィィン


《小惑星の衝突》
永続罠
《小惑星の衝突》の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1)相手バトルフェイズに、自分フィールドの岩石族モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを破壊する。
(2)自分フィールドの『小惑星』モンスターが破壊された場合に発動する。
そのモンスターの守備力と特殊召喚されるモンスターの守備力の合計が同じになるように、
デッキから『小惑星』モンスターを2体まで特殊召喚する。


『小惑星 レヴィン』(フィールド→墓地)

.

36名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:37:02 ID:Ox0qWsig

遊陽「トラップで自分のモンスターを破壊!? そんなことをして何になる!」

トロヤ「《小惑星の衝突》の効果はもう一つある。小惑星モンスターが破壊された時、守備力の合計が破壊されたモンスターのそれと同じ――
つまり900となるように、2体の小惑星をデッキから特殊召喚できる! 来い!《小惑星 イダ》《小惑星 クレット》!!」


『小惑星 クレット☆2 ATK500(DEF900)』『小惑星 イダ☆3 ATK0(DEF0)』(デッキ→フィールド)


遊陽「またモンスターが増えた……!? だが攻撃表示じゃ壁にはならない!このまま攻撃を続行だ!剣聖のゲオルグで、小惑星イクシオンを攻撃!
――ライジング・ブレイド!!」


ズバァァァァッ!!


トロヤ「そいつは読み違いだな。俺は壁なんざ必要としてない。欲しかったのは、お前のその攻撃宣言だッ!
更にトラップカード《重力網》を発動ッ!」

遊陽「!?」

トロヤ「このカードは、小惑星モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
これにより、フィールドに存在する全てのモンスターの表示形式は入れ替わるッ!」

遊陽「何だと!?」


《重力網》
通常罠
(1)相手モンスターが自分フィールドの岩石族モンスターを攻撃対象に選択した場合に発動できる。
以下の効果から1つを選択して適用する。
●相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで半分になる。
●フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する。
(2)墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの地属性・岩石族XモンスターのX素材を1つ取り除いて発動する。
相手フィールドのモンスター全ての表示形式を変更する。

.

37名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:38:22 ID:Ox0qWsig

遊陽「攻守入れ替え!? それじゃ、オレの攻撃は――」

トロヤ「当然、俺には届かない。だがなぁ天道、俺がその程度の目算しか立ててないと思うか?
真の狙いは攻撃封じじゃねえんだよ!」

遊陽「……! し、しまった! この効果はフィールド全体に及ぶ!!」


『ロアートークン ATK1200→DEF1800』
『S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500→ATK1200』
『S・S 剣聖のゲオルグ ATK2000→DEF2000』
『S・S シルキー ATK600→DEF200』
『デブリトークン DEF200→ATK200』

『小惑星 セドナ ATK600→DEF1400』
『小惑星 イダ ATK0→DEF0』
『小惑星 イクシオン ATK500→DEF500』
『小惑星 クレット ATK500→DEF900』


トロヤ「そうだ。プロセルピナの封殺は、そいつが攻撃表示のときしか意味をなさないッ」

遊陽「だ、だけどっ! このままバトルを終えて守備表示にしなおせば、“セイクリッド・フィールド”は再び展開される!」

トロヤ「そんな後手後手は俺に通用しねえ! トラップカード《原子星フレア》!
この効果で俺は、フィールドの小惑星モンスターを素材にエクシーズ召喚を行う!」

遊陽「エクシーズ!? オレのターンなのに!? しかし、素材は――」

トロヤ「気付いてねえのか?《小惑星の衝突》を使ったことで、俺の場にレベル3のモンスターが揃ったことによ!」

遊陽「っ……!!」


《原始星フレア》
通常罠
(1):自分フィールド上の「小惑星」モンスター2体以上を選択して発動する。
選択したモンスターを素材として「小惑星団」XモンスターをX召喚する。

.

38名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:39:26 ID:Ox0qWsig

トロヤ「じゃあ行くぜッ。俺はレベル3の《小惑星セドナ》と《イダ》でオーバーレイ!――エクシーズ召喚!」ズォォッ


『小惑星 セドナ ☆3』×『小惑星 イダ ☆3』=★3


トロヤ「“群れなす星屑よ! 黒陽の海を滑り落ち、天空に浮かべ!”
――《小惑星団(アステロイドクラスタ) セレスティア・ベリル》!!!」バァァァッ


《小惑星団-セレスティア・ベリル》
効果・エクシーズモンスター
★3/地属性/岩石族/ATK800/DEF/2000
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、自分フィールドに表側表示で存在する「小惑星」モンスターを2体まで対象として発動できる。
対象のモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(2):このカードの攻撃力はこのカードのX素材の数×400アップする。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
墓地の「小惑星」カード1枚を選んで手札に加える。


『小惑星団 セレスティア・ベリル ★3 DEF2000 ORU×2』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星 セドナ』『小惑星 イダ』(フィールド→セレスティア・ベリルのORU)

.

39名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:42:35 ID:Ox0qWsig

遊陽「なんて奴だ……。攻撃も封殺も全部かわしてエクシーズに辿り着くなんて……!」

トロヤ「砕かれた小惑星は再び結合し、更なる力を得た小惑星団となる。あの程度の戦術で俺は止められねえよ」

遊陽「くそっ、オレはプロセルピナとデブリトークンを守備表示にしてターンエンド!
これにより、セイクリッド・フィールドは再び展開される!これ以上のエクシーズは許さない!」バチチッ

トロヤ「ま、当然そう出るだろうな」

遊陽「俺はターン終了だ! さあ早くしろ、お前の番だ!」

トロヤ「そう急ぐな。時間稼ぎをしたいんだろう?」

遊陽「そ、それはさっきまでの話だ!今は俺は――」

ミブリン「だ、だから遊陽どのっ、状況は決して悪く――」

遊陽「早くしろよトロヤ!何をしてるんだっ!」

ミブリン(き、聞こえていない……。デュエルに集中しすぎている……)

トロヤ「急ぐなんかしねえよ。ここからはとことん手数をかけてやろうじゃねえか。ドロー!」

40名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:43:36 ID:Ox0qWsig


【TURN 4】




トロヤ「手札から永続魔法《エッジワース・サークル》を発動ッ。
続いてセレスティアのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、手札から《小惑星 シズビー》を特殊召喚するッ」


《小惑星 シズビー》
☆5/地属性/岩石族/ATK1400/DEF/2200
「小惑星 シズビー」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
フィールドの「小惑星団」XモンスターのX素材を1つ取りのぞき、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体までをレベルの合計が5となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 シズビー』(手札→フィールド)
『小惑星団 セレスティア・ベリル ORU×2→1』
『小惑星 セドナ』(セレスティアのORU→墓地)
『エッジワース・サークル』(手札→魔法・罠ゾーン)


トロヤ「この瞬間、エッジワース・サークルの効果が発動。
俺の場のモンスターの、最も高いレベルかランクの数×100のダメージをお前に与える。
一番数値が高いのはレベル5のシズビー!よって500のダメージだ!」ドゴォォォォン

遊陽「ぐぅぅぅっ……」LP4000→3500

41名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:44:41 ID:Ox0qWsig

トロヤ「ついでに教えておいてやるよ。エッジワース・サークルにはもう一つの効果がある。
俺の場に小惑星が3体以上いるとき、お前は小惑星モンスターを効果対象に選べない!」

遊陽「なんだって……!?」


《エッジワース・サークル》
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールド上に「小惑星」モンスターが特殊召喚された時に発動する。
この効果の発動時に自分フィールドに表側表示で存在する特殊召喚されたモンスターの内、
レベル・ランクが一番高いモンスターのレベル・ランク×100ポイントのダメージを相手に与える。
(2):「小惑星」モンスターが自分フィールド上に3体以上存在する場合、
相手は「小惑星」モンスターをカード効果の対象にすることはできない。


遊陽(プロセルピナが継承した力はもう一つ――相手モンスター1体の攻撃宣言を封じる効果もあった。
それを先読みで潰してくるのか!)

トロヤ「妨害の危険がなくなったことだ、ガンガン行くぜ!
シズビーの効果を発動し、こいつ自身を砕くッ。そしてデッキから《小惑星ヴィーチャ》と《ゴーゴリ》を特殊召喚ッ!」ガキィィィィィン


『小惑星 シズビー☆5』(フィールド→墓地)
『小惑星 ヴィーチャ☆4』『小惑星 ゴーゴリ☆1』(デッキ→フィールド)

.

42名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:45:54 ID:Ox0qWsig

トロヤ「俺はセレスティアを攻撃表示に変更し、その効果を発動!
フィールドのクレットとイクシオンを自身のオーバーレイ・ユニットとして吸収するッ。“ユナイト・ゲート”!!」ギュワァァァァン


『小惑星 クレット』『小惑星 イクシオン』(フィールド→セレスティアのORU)
『小惑星団 セレスティア・ベリル ATK1200→2000 ORU×1→3』


トロヤ「セレスティアの攻撃力は、オーバーレイユニットの数×400アップし、2000となる。
更にヴィーチャの効果を発動ッ。こいつ自身を砕き、《小惑星ソルヴェーグ》と《ガネーシャ》を特殊召喚ッ!」


《小惑星 ヴィーチャ》
☆4/地属性/岩石族/ATK1000/DEF/1600
「小惑星-ヴィーチャ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「小惑星」モンスター1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が4となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 ヴィーチャ ☆4』(フィールド→墓地)
『小惑星 ソルヴェーグ ☆3』『小惑星 ガネーシャ ☆1』(デッキ→フィールド)


遊陽「くそっ!完全にソリティアモードに入られた!このまま時間をかけていくつもりか……!」

トロヤ「ガネーシャの効果ッ。こいつが特殊召喚に成功した時、フィールドか墓地にいる小惑星モンスター1体のレベルを得る!
俺は墓地のヴィーチャを選択し、ガネーシャのレベルを4に変更ッ!」


《小惑星 ガネーシャ》
☆1/地属性/岩石族/ATK100/DEF/200
「小惑星-ガネーシャ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
「小惑星-ガネーシャ」の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
フィールド・墓地の『小惑星』モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、このカードのレベルはそのモンスターのレベルと同じになる。
(2):相手がカードをドローした場合に、自分フィールドの『小惑星』カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊して墓地のこのカードを特殊召喚する。
(3)1〜12までの任意のレベルを宣言して、墓地のこのカードを除外して発動する。
自分フィールドの『小惑星』モンスターのレベルは宣言したレベルになる。
この効果を発動したターン、自分は『小惑星団』Xモンスターしか特殊召喚できない。


『小惑星 ガネーシャ ☆1→4』

.

43名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:46:54 ID:Ox0qWsig

トロヤ「そしてガネーシャを対象にしてソルヴェーグの効果を発動!
フィールドに存在する小惑星モンスターのレベルは、ソルヴェーグとガネーシャのレベルを足した数値となる!」


《小惑星 ソルヴェーグ》
☆3/地属性/岩石族/ATK1400/DEF/1600
「小惑星-ソルヴェーグ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、このモンスター以外の自分フィールド上の
「小惑星」モンスター1体を対象にして発動する。
ターン終了時まで自分フィールド上のモンスターのレベルは
このモンスターと対象のモンスターのレベルの合計になる。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が3となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 ソルヴェーグ ☆3→7』『小惑星 ガネーシャ ☆4→7』『小惑星ゴーゴリ ☆1→7』


遊陽「レベル7のモンスターが3体……。
だが“セイクリッド・フィールド”の支配は生きている!これ以上エクシーズ召喚はさせない!」

トロヤ「それがどうした!もはやその程度の封殺など枷にもならねえ!
セレスティアのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、墓地の《重力網》を除外して効果発動!
お前の場のモンスターの攻守を入れ替える!」グォォォッ


『S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500→ATK1200』
『S・S 剣聖のゲオルグ DEF2000→ATK2000』
『ロアートークン DEF1800→ATK1200』
『デブリトークン DEF200→ATK200』


遊陽「っ……!!! ま、また封殺が破られるなんて……!」

44名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:47:50 ID:Ox0qWsig

トロヤ「これで、エクシーズを阻むものは何もなくなった!
俺はレベル7となった《小惑星ガネーシャ》と《ゴーゴリ》でオーバーレイッ。――エクシーズ召喚!」ズォォッ


『小惑星 ガネーシャ ☆7』×『小惑星 ゴーゴリ ☆7』=★7


トロヤ「“那由多の彼方より、反逆の軌道を描いて現れろ、天空の番人!“ 《小惑星団 ダモクレス・レトログレード》!!」


『小惑星団 ダモクレス・レトログレード ATK2100 ORU×2』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星 ガネーシャ』『小惑星 ゴーゴリ』(フィールド→レトログレードのORU)




遊陽(……?)

遊陽(あ、あれ……?)

遊陽「ど……どこだ? 何処にお前のモンスターがいる?」

トロヤ「目線を上げてみな。空に何が見える?」

遊陽「空……!?」クイッ





遊陽(!!!!????)

遊陽「あ、あれは……!!!」


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