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リョナな長文リレー小説 第2話-2

389名無しさん:2019/01/05(土) 13:20:31 ID:???
「いやー間一髪ってカンジ?やばたにえんだったしょーエリスちゃん?アタシがきてよかったネコ?」

「く……!その声は……!」

背後から響いたのはいつも通りの能天気な声。
背中を切り裂かれた痛みに耐えきれず、アリスはうつ伏せに倒れた。

「まじ卍〜。エリスちゃん遅いなーって思って探しにきてみたらこれだもん。やっぱアリスちゃんは油断ならないね〜。」

「レイナさんっ……あなたまで操られているなんて……っ!」

「も〜心配しないでも、アリスちゃんもちゃんと仲間にしてあげるって!1人だけ仲間外れになんかしなーいよ?」

(仲間……?わたしもエリスの言っていたあの方とやらに操られろと……?)

もし自分が操られてしまえば、シックスデイの半数が堕ちることになる。
それどころか、すでにダイやマーティンも操られている可能性もある。
最悪のパターンを想定して動くためにも、アリスはここで捕まるわけにはいかなかった。

「だーめ!そうやって逃げようとしても絶対逃がさないよっ……と!」
「あっ、やめっ……あああぁんっ!」
「ふふふ……!私さー、エリスちゃんやアリスちゃんのこと、一回いじめてみたかったんだよね〜」

這いずって距離を取ろうとするアリスに覆い被さり拘束するレイナ。ざっくりと開いた痛々しい傷口を無視して、アリスの顔を掴み自分の方へと向けた。

「アリスちゃんはいっつもみんなにツンツンして、自分はさらーっとおすまし顔しててさ〜?焦ってるとことかほとんど見たことないし……最近やっとリンネくんのこと好きっぽい隙を見せたくらいかなぁ?」

「な、なな、何を言って……!目を覚ましてくださいレイナさん!あなたもエリスも操られているんですっ!」

「ふふふ……そんなに必死になっちゃって、アリスちゃん可愛い……!もっといじめたくなっちゃうよ……」

「レイナ、もうその辺にしてやれ……さっさと終わらせろ。」

「はいはーい。……なんか背徳感でドキドキするなぁ。エリスちゃんとアリスちゃん、1日に2回も美少女とキスなんて……」

「や……やめてくださいっ……!レイナさん……エリス……正気に、戻って……!」

出血と先ほどのエリスに送られた快楽成分で、アリスの言葉はたよりなくふらついていた。
そんな様子のアリスを気にすることなく、レイナはリップクリームを取り出し自分の唇に塗っている。

「んーまっ……と。よし!アリスちゃん観念しろぉー!シックスデイのお色気担当が、いやらしいキスをしちゃうよー!」

「だめっ!レイナさん、だめええっ!いやああああああああああっ!!!」

最後の抵抗として甲高い悲鳴をあげるアリス。
それはレイナの唇でしっかりと蓋をされ、辺りは再び激しい雨の音に支配された。


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