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文書
486
:
名無しさん
:2022/10/19(水) 16:14:28
キスに理由は要るだろうか
487
:
名無しさん
:2022/10/20(木) 23:25:36
原点のキス
おれがよりエネルギッシュなキモさを持っていたあの頃。
それは、高校を留年したあの日かもしれない。
あの日、おれは夕日の差し込む教室で、永遠に卒業などするものかと誓った。
そして、おれは鏡を取り出して、写ったおれにキスをした。
あのキスこそが、おれの原点だ。
あの頃に戻った気分で、おれはおれにキスをする。
488
:
名無しさん
:2022/10/21(金) 21:04:27
別れた女房が、去り際に叫んだキモ一郎という言葉は、おれたちの夫婦生活を総括するかのようだった。
確かにおれは、キモ一郎だ。
だが、おれたちは似たもの同士だったはずだ。
489
:
名無しさん
:2022/10/23(日) 16:45:53
景一郎は死んだ
そして、世界は平和になった
それでいいじゃないか
お願いします
490
:
名無しさん
:2022/10/31(月) 18:43:26
鍛錬のキス
毎日欠かさず、おれは鏡に映るおれにキスをする。
こうして、おれのキモさは磨き上げられていく。
491
:
名無しさん
:2022/11/01(火) 19:16:26
別れた女房を初めて見たとき、おれはこいつを女房にすることになるだろうと思った。
女房を見た瞬間、おれの睾丸は、激しく震えた。
こいつを女房にしろと、おれに告げているかのように。
おれは睾丸の言いつけどおり、あいつを女房にした。
492
:
名無しさん
:2022/11/03(木) 20:40:50
新たな女房を血眼で探していたおれは、ついに見つけてしまったのだ。
初めてあいつを見たとき、おれの睾丸は、超振動で震えた。
それが、答えだった。
おれは、いつだって睾丸の命令に従ってきたんだ。
493
:
名無しさん
:2022/11/07(月) 08:19:14
別れた女房は、おれの理想とは程遠い女房であったが、子作りの苗床としての性能は申し分なかった。
女房は、恐るべき安産で、おれの複製のような男児をたくさん産んだ。
たとえ100人の男児を産ませようとも、壊れることはないだろうと思えた。
494
:
名無しさん
:2022/11/07(月) 08:26:56
おれは、今までおれのために歌ってきた。
だが一度だけ、女房のために、歌ったことがある。
それは、別れの寸前であった。
これは、別れた女房への鎮魂歌のつもりであった。
おれを失った女房は、もう死んだも同然だと思うから……。
495
:
名無しさん
:2022/11/09(水) 00:44:10
おれは、今までおれのために歌ってきた。
だが一度だけ、女房のために、歌ったことがある。
去り行く女房の背に向け、おれは歌った。
これは、別れた女房への鎮魂歌のつもりであった。
おれを失った女房は、もう死んだも同然だと思うから……。
496
:
名無しさん
:2022/11/09(水) 01:04:00
世界滅亡後、残った景一郎は、嬉々として自身の複製を量産するだろう。
497
:
名無しさん
:2022/11/09(水) 21:53:45
この睾丸には、女児の種がないのだと、女房は言っていた。
確かに、おれの睾丸からは野太い雄叫びが絶えず聞こえていた。
また、女児の種を持たぬというのも誇りの一つとなっていた。
まるで、おれは特別な存在であって、選ばれしものであるような気がしていた。
だが、おれは一度だけ聴いた。
鈴の音のような、少女の声を。
あれは酩酊による幻聴か、それとも現実であったのか、今となってはもうわからない。
498
:
名無しさん
:2022/11/11(金) 19:57:25
私たちの生臭くざらついた唇を引き剥がし、隙間をこじ開け、間に入りなさい。
その先に待つものは、何か。
499
:
名無しさん
:2022/11/11(金) 23:09:49
景一郎の事だ。死んだら、なるとしたら「祟り神」「怨霊」化だろう。
500
:
名無しさん
:2022/11/12(土) 14:53:48
景一郎が生きてるのが嫌
景一郎のナチュナルボーンなキモさが嫌
景一郎死ねよ
景一郎が老人になったらえげつないだろうな
景一郎死ね
501
:
名無しさん
:2022/11/12(土) 14:54:17
景一郎死ね
俺の呪いよ
現実になれ
景一郎死ね
俺の呪いよ
現実となれ
502
:
名無しさん
:2022/11/12(土) 14:54:37
景一郎のブルースを誰が止めてくれ
あのゴミクズ気持ちわリィナ
503
:
名無しさん
:2022/11/13(日) 12:08:15
景一郎死ね
頼む
こんなことも書きたくないよ
だから、景一郎死ね
504
:
名無しさん
:2022/11/16(水) 11:12:56
私の睾丸には、呪いがつまっていると、別れた女房は語っていた。
私が苦しめたものたちの、積年の恨みが、呪いとなり、私の睾丸に詰まったのだと、女房は言った。
となれば、女房は呪いを生んだこととなる。
女房は、呪いに乳をやり、呪いをより強大なものに成長させ、私に見せつけたのである。
その行為は許されたものではない。
505
:
名無しさん
:2022/11/16(水) 11:24:38
私の睾丸には、呪いがつまっていると、別れた女房は語っていた。
私が苦しめたものたちの、積年の恨みが、呪いとなり、私の睾丸に詰まったのだと、女房は言った。
となれば、女房は呪いを生んだこととなる。
女房は、呪いに乳をやり、呪いをより強大なものに成長させた。
そして、女房は、使命を果たした満足感に包まれながら私から去った。
506
:
名無しさん
:2022/11/19(土) 16:51:13
おれには、女房なんてもう必要ない
そう思ってた。
でも、おまえと出会ったあの日から、
それは変わった……
おまえをおれの新たな女房に任命する。
──松山景一郎
507
:
名無しさん
:2022/11/19(土) 16:56:14
ギターを手にしたときだけ、
おれは美一郎になれる
508
:
名無しさん
:2022/11/22(火) 12:15:18
ちげぇよ。
ブルースってのはな、ここで歌うんだ。
おれは、睾丸を指刺す。
見せてやるよ、ほんとうのブルースってもんを。
おれは、高らかに歌い出した。
509
:
名無しさん
:2022/11/22(火) 12:16:37
ちげぇよ。
ブルースってのはな、ここで歌うんだ。
おれは、睾丸を指刺す。
見せてやるよ、ほんとうのブルースってもんを。
510
:
名無しさん
:2022/11/22(火) 12:16:55
ちげぇよ。
ブルースってのはな、ここで歌うんだ。
おれは、睾丸を指刺す。
見せてやるよ、ほんとうのブルースってヤツを。
511
:
名無しさん
:2022/11/23(水) 08:58:23
おれは不気味な手付きでギターを擦り、呪われた音色を奏でる。
別れた女房は、おれのブルースをキモースと呼び耳を塞いだ。
確かに、おれのブルースは不気味だった。
512
:
名無しさん
:2022/12/02(金) 18:29:04
ちげぇよ。
ブルースってのはな、ここで歌うんだ。
おれは、睾丸を指刺す。
おもむろに、パンツを降ろして、おれは言う。
見せてやるよ、ほんとうのブルースってヤツを。
513
:
名無しさん
:2022/12/04(日) 20:21:51
天皇が羨んだ、私の睾丸
私の睾丸は、女児の種を持たない。
別れた女房は、私の睾丸を持ち、今まで見てきたどの玉よりも、異形で、呪いめいたものを感じると語った。
そして、私の玉を握りしめるようにして、涙を流した。
私は、女房の頭に手を置き、言う。
さて、100人の男児を作ろうか。私はこの国の王になろう。
514
:
名無しさん
:2022/12/05(月) 13:32:16
おれのブルースは、聴く者を嘔吐させることもある。
あまりの不気味さに、耐えきれなかったのだという。
だが、音楽というものは、なにも感動させるものとは限らない。
不快でたまらなくさせるというのも、音楽の力なのである。
別れた女房は、おれのブルースに最も苦しめられた一人かもしれない。
女房は、おれのブルースをキモースと呼び、耳を塞いだ。
515
:
名無しさん
:2022/12/08(木) 08:25:23
おれのブルースは、あまりの不気味さに耳を塞ぎ逃げ出す者もいる。
だが、音楽というものは、なにも感動させるものとは限らない。
不快で、いたたまれなくするというのも、音楽の力なのである。
別れた女房は、おれのブルースに最も苦しめられた一人かもしれない。
四六時中歌われる、おれの不気味なブルース。
女房は、おれのブルースをキモースと呼んだ。
516
:
名無しさん
:2022/12/08(木) 19:35:38
新女房、どうか私を捨てないで。
私は、新女房を生温かな目で見つめながら、願う。
ふと、私が老一郎となった姿が思い浮かんだ。
おぼつかない手付きでギターを弾き、しゃがれた声で歌われるブルース。
それを新女房が聞いている。
急に新女房が叫ぶ。
耳を塞ぎ、キモースを止めろと叫ぶ。
新女房の姿が旧女房と重なって見えた。
517
:
名無しさん
:2022/12/08(木) 19:39:02
ねぇ、景一郎。
あたし、あんたの子がほしいわ。
女房と別れ、新たに調達した、56歳の女房が言う。新婚生活の浮かれた雰囲気によるたちの悪い冗談かと思ったが、新女房の顔は本気に思えた。
ならば──。
産むがいい──。
神の子を──。
518
:
名無しさん
:2022/12/08(木) 19:41:16
ねぇ、景一郎。
あたし、あんたの子がほしいわ。
女房と別れ、新たに調達した、56歳の女房が言う。新婚生活の浮かれた雰囲気によるたちの悪い冗談かと思ったが、新女房の顔は本気に思えた。
おれの睾丸が、一瞬破裂しそうなほど巨大化した気がした。
野太い歓喜の雄叫びが、睾丸か聞こえる。
いくら耳をすませても、少女の声は、なかった。
519
:
名無しさん
:2022/12/11(日) 07:05:45
おれの内なる乙女が暴走し、カマ一郎になるときもある。
520
:
名無しさん
:2022/12/11(日) 12:20:40
おれのブルースは、あまりの不気味さに耳を塞ぎ逃げ出す者もいる。
だが、音楽というものは、なにも感動させるものとは限らない。
不快で、いたたまれなくするというのも、音楽の力なのである。
別れた女房は、おれのブルースに最も苦しめられた一人かもしれない。
予告なく突如として歌われる、おれの不気味なブルース。
女房は、おれのブルースをキモースと呼んだ。
521
:
名無しさん
:2022/12/11(日) 12:21:05
おれのブルースは、あまりの不気味さに耳を塞ぎ逃げ出す者もいる。
だが、音楽というものは、なにも感動させるものとは限らない。
不快で、いたたまれなくするというのも、音楽の力なのである。
別れた女房は、おれのブルースに最も苦しめられた一人かもしれない。
予告なく突如として歌われる、おれの不気味なブルース。
女房は、耳を塞いで悲鳴を上げながら、おれのブルースをキモースと呼んだ。
522
:
名無しさん
:2022/12/11(日) 12:21:54
おれのブルースは、あまりの不気味さに耳を塞ぎ逃げ出す者もいる。
だが、音楽というものは、なにも感動させるものとは限らない。
不快で、いたたまれなくするというのも、音楽の力なのである。
別れた女房は、おれのブルースに最も苦しめられた一人かもしれない。
予告なく突如として歌われる、おれの不気味なブルース。
女房は、おれのブルースをキモースと呼び耳を塞いだ。
523
:
名無しさん
:2022/12/21(水) 00:20:07
歌うキモ
ttps://i.imgur.com/m5tmVM5.jpg
ttps://i.imgur.com/7xHJRbF.jpg
ttps://i.imgur.com/cp5WhaN.jpg
524
:
名無しさん
:2022/12/23(金) 14:11:29
おれは、今までおれのために歌ってきた。
だが一度だけ、誰かのために、歌ったことがある。
別れる女房の背に向け、おれは歌った。
これは、別れた女房への鎮魂歌のつもりであった。
おれを失った女房は、もう死んだも同然だと思うから……。
525
:
名無しさん
:2022/12/23(金) 14:21:28
おれは、今までおれのために歌ってきた。
だが一度だけ、誰かのために、歌ったことがある。
別れる女房の背に向け、おれは歌った。
これは、別れた女房への鎮魂歌のつもりであった。
美しいおれを失った女房は、もう死んだも同然だと思うから……。
526
:
名無しさん
:2022/12/24(土) 23:49:43
高校を留年したあの日、おれは夕日の差し込む教室にて、永遠に卒業などするものかと誓った。
そして、鏡を取り出し、写った美しい自分にキスをした。
あの日から、おれの老化は止まった。
あの日から、何も変わらない。
おれは永遠のセヴンティーンだった。
だが、そんなわけもなく、おれは老いた。
でも、たまにはあの日の気分に戻るのもいい。
おれは、不気味を解放し、歌う。
それでは聴いてくれ。
『留年のブルース』
527
:
名無しさん
:2022/12/26(月) 07:08:47
ゴキゲンブルース
酩酊と陶酔による快楽。
おれは、一曲歌い終わるまでに何度絶頂しただろう。
おれは美しさをばら撒きながら、不気味なブルースを歌う。
528
:
名無しさん
:2022/12/31(土) 07:32:31
新女房へ贈るブルース
はじめておまえを見たとき、おれはおまえを女房にしなければならないと思った。
おれは、見た。
老一郎になったおれが、おぼつかぬ手付きでギターを弾き、フガフガとブルースを歌う。
おまえは、おれの美しさに見惚れる。
そんな日常が、見えた。
529
:
名無しさん
:2023/02/02(木) 14:03:39
陶酔も極まってきて、いよいよ絶頂に向かうかといったところで、おれの視界に見覚えのあるシルエットが写った。
変装こそしているが、あれは間違いなく別れた女房だった。
我慢できずに、おれのブルースを求めに来たのだろう。
以前は、おれのブルースをキモースと呼び耳を塞いでいたというのに。
530
:
名無しさん
:2023/02/13(月) 20:33:44
新女房のために、歌った。
求愛のブルース。そして、求婚のブルース。
おれはもう二度と、別れのブルースは歌わない。
531
:
名無しさん
:2023/02/14(火) 09:55:09
別れのブルースなんて、もう二度と歌わない!
532
:
名無しさん
:2023/02/15(水) 00:06:49
新女房のためだけの、歌がある。
求愛のブルース、そして求婚のブルース。
別れのブルースなんて、もう二度と歌わない。
533
:
名無しさん
:2023/02/19(日) 01:05:55
別れた女房は、去り際、おれの女房になった苦悩を語るのだった。
項垂れながら、おれに背を向けながら、女房は語る。
深く俯いているため、こちらからは頭が見えず、それはまるで首を刎ねられた罪人のように思えた。
534
:
名無しさん
:2023/02/19(日) 01:07:16
別れた女房は、去り際、おれの女房になった苦悩を語った。
項垂れながら、おれに背を向けながら、女房は語りに語った。
深く俯いているため、こちらからは頭が見えず、それはまるで首を刎ねられた罪人のように思えた。
535
:
名無しさん
:2023/02/19(日) 01:07:44
別れた女房は、去り際、おれの女房になったことの苦悩を語った。
項垂れながら、おれに背を向けながら、女房は語りに語った。
深く俯いているため、こちらからは頭が見えず、それはまるで首を刎ねられた罪人のように思えた。
536
:
名無しさん
:2023/02/19(日) 01:08:37
別れた女房は、去り際、おれの女房になったことの後悔と苦悩を語った。
項垂れながら、おれに背を向けながら、女房は語りに語った。
深く俯いているため、こちらからは頭が見えず、それはまるで首を刎ねられた罪人のように思えた。
537
:
名無しさん
:2023/02/19(日) 12:42:42
新女房のために、おれは魂を込め歌った。
求愛のブルース、そして求婚のブルース。
別れのブルースなんて、もう二度と歌わない!
538
:
名無しさん
:2023/02/25(土) 13:54:34
強力な自己愛に護られた景一郎には、どんな叱責も効かぬだろう。
効果があるとするなら、必殺の一撃のみ。
539
:
名無しさん
:2023/02/25(土) 14:06:14
強力な自己愛に護られた景一郎に、効果があるとすれば必殺の一撃のみ。
心臓を抉り出されでもしない限り、不気味なブルースが鳴り止むことはない。
540
:
名無しさん
:2023/03/08(水) 21:00:15
悲しくてやりきれないのはこっちのほうさ……。
541
:
名無しさん
:2023/03/10(金) 07:53:41
呪曲
臭曲
怪曲
542
:
名無しさん
:2023/03/10(金) 13:23:07
おれリサイタル『クズは歌う』より『呪曲』
543
:
名無しさん
:2023/03/10(金) 13:23:28
おれリサイタル『臭一郎をひりだしながら』より『臭曲』
544
:
名無しさん
:2023/06/07(水) 23:54:49
最悪な気分だ
まるで松山景一郎の前歯の色みたいだ
545
:
名無しさん
:2023/06/07(水) 23:56:40
今の俺の気分は
まるで松山景一郎の前歯の色みたいだ
くすんで濁って…
546
:
名無しさん
:2023/06/25(日) 15:25:01
この変色した前歯の隙間から溢れ出す、悪臭と恐ろしき旋律。
547
:
名無しさん
:2023/07/03(月) 12:38:47
高校を留年したあの日、おれは夕日の差し込む教室で、永遠に卒業などするものかと誓ったのだ。
そして、鏡を取り出し、写った美しい自分にキスをした。
おれのすべて、ここからはじまった。
あの日から、おれの老化は止まった。
だが、代償として体の一部に呪いを受けてしまった。
548
:
名無しさん
:2023/09/20(水) 16:42:37
夫婦ってのは、どうしても似てきちまう。
初代女房だって、末期はおれにそっくりだった。中身も、見た目も。
初代女房は、長きに渡り、おれの成分を取り込み続けた結果、誰よりもおれの複製だった。
二代目女房も、近いうちにおれに変貌する。
それが良きことなのか、おれには解らない。
だが、そうなったとき、おれは耐えきれるだろうか。
549
:
名無しさん
:2023/09/20(水) 16:43:39
夫婦ってのは、どうしても似てきちまう。
初代女房だって、末期はおれにそっくりだった。中身も、見た目も。
初代女房は、長きに渡り、おれの成分を取り込み続けた結果、誰よりもおれの複製だった。
二代目女房も、近くおれに変貌する。
それが良きことなのか、おれには解らない。
だが、そうなったとき、おれは耐えきれるだろうか。
550
:
名無しさん
:2023/09/20(水) 17:05:22
夫婦ってのは、どうしても似てきちまう。
初代女房だって、末期はおれにそっくりだった。中身も、見た目も。
初代女房は、長きに渡り、おれの成分を取り込み続けた結果、誰よりもおれの複製だった。
二代目女房も、近くおれになっちまうのか。
それが良きことなのか、おれには解らない。
551
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 11:23:57
初代女房に女房失格を宣言したあの日、おれは二代目女房の姿を見た気がする。
だが、その姿はまだうら若き少女の姿であった。
初めて二代目女房を見たとき、おれにはわかった。
これが、あのとき見た少女であり、おれの女房になるババアだと。
552
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 11:26:36
初代女房に女房失格を宣言したあの日、おれは二代目女房の姿を見た気がする。
だが、その姿はまだうら若き少女の姿であった。
今の姿とは違う。だが、面影はあった。
そして、初めて二代目女房に出会ったとき、おれは確信した。
これが、あのとき見た少女であり、おれの女房になるババアだと。
553
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 11:49:56
女房はおれの玉を持ち、今まで見てきたどの玉より奇異だと、興味深く眺めていた。
選ばれしものには、特殊な能力が与えられる。
それが、おれの場合はこの睾丸であった。
おれの睾丸は、巨大で、妖しげな光を放ち、女児の種を持たなかった。
つまり、おれに与えられた使命は、大量の男児を生産し、軍を作り、国を攻め、おれが王になることであった。
女房の体は頑丈で、たとえ100人の男児を作ったとして、壊れることはないと思えた。
だが、女房はおれの使命を拒んだ。
おれは、女房に女房失格を宣言するのだった。
554
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 11:50:09
女房はおれの玉を持ち、今まで見てきたどの玉より奇異だと、興味深く眺めていた。
選ばれしものには、特殊な能力が与えられる。
それが、おれの場合はこの睾丸であった。
おれの睾丸は、巨大で、妖しげな光を放ち、女児の種を持たなかった。
つまり、おれに与えられた使命は、大量の男児を生産し、軍を作り、国を攻め、おれが王になることであった。
女房の体は頑丈で、たとえ100人の男児を作ったとして、壊れることはないと思えた。
だが、女房はおれの使命を拒んだ。
おれは、女房に女房失格を宣言するのだった。
555
:
名無しさん
:2023/10/07(土) 09:09:37
女房はおれの玉を持ち、今まで見てきたどの玉より奇異だと、興味深く眺めていた。
おれの玉は、巨大で、不気味な光沢を放ち、女児を持たなかった。
王の証だと、おれは思った。
おれに与えられた使命は、女房に100人の男児を産ませ、軍を作り、国を攻め、おれが王になることであった。
だが、女房はそんなおれの使命を拒んだ。
おれは、女房に女房失格を宣言した。
556
:
名無しさん
:2023/10/07(土) 09:10:58
初代女房と別れたあの日、おれは二代目女房の姿を見た気がする。
だが、その姿はまだうら若き少女の姿であった。
今の姿とは違う。だが、面影はあった。
そして、初めて二代目女房に出会ったとき、おれは確信した。
これが、あのとき見た少女であり、おれの女房になるババアだと。
557
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 20:50:14
女房はおれの玉を持ち、今まで見てきたどの玉より奇異だと、興味深く眺めていた。
おれの玉は、巨大で、不気味な光沢を放ち、女児を持たなかった。
おれに与えられた大いなる使命は、女房に100人の男児を産ませ、軍を作り、国を攻め、おれが王になることであった。
だが、女房はそんなおれの使命を拒んだ。
おれは、女房に女房失格を宣言した。
558
:
名無しさん
:2023/10/09(月) 20:50:32
女房はおれの玉を持ち、今まで見てきたどの玉より奇異だと、興味深く眺めていた。
おれの玉は、巨大で、不気味な光沢を放ち、女児の種を持たなかった。
おれに与えられた大いなる使命は、女房に100人の男児を産ませ、軍を作り、国を攻め、おれが王になることであった。
だが、女房はそんなおれの使命を拒んだ。
おれは、女房に女房失格を宣言した。
559
:
名無しさん
:2024/07/23(火) 19:50:49
夏に入り、驚いたことに私の美しい肉体から饐えた老人の臭いがしていた。
景一老になるのか、この私が。
二代目女房が引きつけられたあの芳香はもう、無い。
慣らさねばならないと思った。
景一老となることに私と二代目女房は慣れなければなるまい。
私は、なにより強く悪臭を放つ足先を、眠る二代目女房の口にそっと突っ込んだ。
慣らさねばならない、慣らさねばならないのです。
臭みと苦味に暴れだす二代目女房を押さえつけ、私はさらに突っ込む。
560
:
名無しさん
:2024/08/09(金) 18:02:02
驚くべきことに景一郎の持つ毒液は、景一郎自身にも効果があるようであった。
流し込まれる毒液により分裂しすぎた景一郎は次々に倒れてゆく。
最後の景一郎が倒れ、そこには平和が訪れる。
561
:
名無しさん
:2024/10/19(土) 16:21:28
おれは、栄子を連れて高校を留年したあの日に戻るよ。
うら若き栄子を見たいんだ。
──だから、戻るとしよう。
562
:
名無しさん
:2024/10/19(土) 16:23:23
景一老はフガフガと歌った。
すっかりボケたが、歌うことだけは忘れてはいない。
栄子はおれに薬を飲ます。
おれは深い眠りへと落ちていった。
563
:
名無しさん
:2024/11/15(金) 20:06:14
その墓石からは夜更けになると不気味な歌が聴こえてくるという。
──死してなお、歌い続けるというのか。
564
:
名無しさん
:2025/01/14(火) 19:28:44
高校を留年したあの日に栄子をつれて戻るよ。
うら若き頃の栄子。
──キミに会いたい
565
:
名無しさん
:2025/01/14(火) 19:38:32
伝説のミュージシャンと呼ばれるようになったのはいつからだろう。
少しずつおれの名は広まっていき、いつしかおれの名を知らぬ者はいないほどになった。
だが、いずれ忘れ去られる時も来るだろう。
あり得ないことだが、栄子おまえもおれから去ることがあるかもしれない。
でも、そのときは伝説のミュージシャンとそのファンの関係に戻るだけさ。
566
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 14:09:46
おれの心のいちばん最底部にある汚い扉。
この扉の奥に入り込む覚悟はあるか──。
悪臭を放つ粘ついた扉を引きはがし、中に入り込めるか。
567
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 14:11:18
高校を留年したあの日に戻ろうと思った。
うら若き頃の栄子、キミに会いたい。
でも、やっぱり止めた。
おれは今の栄子を女房にしたんだから。
でも、やっぱり戻ろう。
うら若き頃の栄子、キミに会いたい。
568
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 14:18:19
栄子の腹の中の赤子は、内側から食い破って出てきそうなほどに暴れ狂い雄叫びを上げる
赤子は、内側から顔を押し付け、腫れ上がった腹に浮かび上がった顔はおれそっくりだった。
その度に栄子は歓喜の悲鳴を響かせる。
───いよいよ、出てくるのか。
569
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 14:20:40
栄子の腹の中の赤子は蠢き、内側から顔を押し付ける。浮き出たその顔はおれそっくりだった。
おれそのものと言ってもいい。
内側から食い破ってきそうなほど暴れ狂い、その度に栄子は歓喜の悲鳴をあげる。
いよいよ、出てくるのか──。
570
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 14:22:13
別れた古女房に栄子の臭一郎を煎じて飲ませたいくらいだ。
571
:
名無しさん
:2025/08/05(火) 14:23:12
最近、若いおなごから熱い視線を感じる。
おれのファンに違いない。
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