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戦場スレpart2

656 ◆zv577ZusFQ:2013/03/21(木) 06:32:46 ID:ClPZAMAw
>>655
【「に・・・よ―――人を勝手に殺すんじゃねぇよ」】

「死んでる訳無いじゃない。それが信じられなかった時点でお前は駄目駄目よ」

レイナはヒツギが死んだ等と微塵も思っていなかった。信じて疑わなかった。
こんなもの、眼を使うまでも無い。
倒れ伏したアイゼルネの中でいて、余裕の表情をしていた。

「ハヤセ少尉が……生きてる」

流石に本人の姿を目の前にしてこれは幽霊だ!等とは言い出さなかった。
そしてようやくニュートラルに“近い”状態に落ち着いたライト。
これで何の心配も無くレイナを拘束出来るな。と安堵した。
安堵した故に次のヒツギの言葉はまともな精神状態で聴かされる羽目になる。

【「悪い皆、俺やっぱりこういう敵味方とか『ダメ』だ」】

「だからと言って……意味が解りませんよ。じゃあどうするんですか……?何が出来るのですか……?」

未練がましくヒツギを非難するライト。
だが、もう彼がこちらの命令を聞く事は無いという拒絶が認めたくも無いが明らか。

「善とか悪とかくだらないのよ。この坊やをそんな小さな枠に当てはめるな」

だが、まだヒツギはレイナと共に行動して行くとは一言も言っていない。
契約を破棄したのも彼女からだ。
このまま待っていても彼の口からは決して出て来ないだろう。
これだけは、レイナが自分から切り出さねばならない。そして意を決した。

「ヒツギ、私と再契約して。今度は絶対に私が死ぬまで未来永劫私の眷属として……。
そして。もし私が契約を裏切る様な事が有れば罪を背負う。……この右目の邪王真眼を抉り抜いて、君に差し出そう」

恥ずかしげも無い厨二病患者の台詞は時としてとても頼もしい武器になる。
「ずっと私の側にいて」なんてまともにはむず痒くてとても言えた物じゃ無い。
そのせいで、より悪魔的な契約らしくなって来た。

>>654
「悔しいけど、逃げ出す準備が出来るまで今は我慢の子よね。(……レイナ、何をやってるの?)」

ミサイルはレーザーで迎撃を続け、衝撃砲はこの際、甘んじて受ける。ジガンスクードが機能不全に陥っているのが幸いだった。
こちらもデアボリック・フレアで甲斐を狙うが、前には盾が立ち塞がっている。

【アルプ・トラウム:残りHP55%】

『やぁカナメ、ちゃんと艦長してる?
まぁそれより、格納庫に残ったアレに火を入れておいてくれ。彼には必要だから』

そんな最中、レイナの方からアルプ・トラウムに連絡が来た。
レイナは、まだピンチのままだが、決して自らを助けろ等とは言わなかった。

「う〜ん。一応準備だけはしておく。……面倒臭くて仕方ないわ。
それよりもそっちはどうなの?アイゼルネは離脱できそうなの?」

『いや、まだ一歩も動けない。でも私は臣下の期待に答えなければならない。
……カナメとの約束破って悪いけど、あの忌まわしい力を使わせて貰うわ』

「駄目……やめなさい。あなたの身体はもうあんな物を受け付けられない。良く解っているはずよ?」

『解らないわね。私を信じられない親友の心が。なに、絶対に大丈夫よ、私はまた死ねなくなったからね♪』

カナメとレイナの間で何やら物騒なやり取りが行われているが、イクリプス以外のメイド達には何の事やらである。
カナメの否定的な発言から、何かしらレイナが大きなリスクを背負うものだとは予想出来る。

「レイナ……」

しかしカナメの意見を無視し、レイナは一方的に通信を終える。
言っても聞かないのだ、昔から。


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