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戦場スレpart2

654リリー&アカリ ◆Tg./UqnJ52:2013/03/20(水) 23:14:01 ID:b3LjzZjY
>>649
トリニティ・ブラストとミサイルの雨……アルプ・トラウムはこの二つの攻撃に対し、強引な機動と対空防御システムでもって対応した。
改めて敵艦の性能にリリーは舌を巻くような心持ちだったが、やはりこれまで蓄積されてきたダメージは艦の足回りを蝕んでいたようで、
メインエンジン付近に不調が見られるようになった。

(終わりましたか。あの機動力さえ低下すれば、あとは衝撃砲だけでも仕留められるはずです)

火力は混戦で封じられ、その驚異的な機動力にも傷が付いた。対するこちらは無傷の戦艦とジガンスクード。どう見ても、敵に勝ちの目は無さそうだった。
……が、敵艦はここで予想していなかった行動に出た。目の前に飛び出してくる、赤黒いエネルギー球。主砲を使ったのだ。
この状況で、と思ったが、レイナがどこかへ行ってしまったので、この戦域だけで言えば、両者の間に邪魔になる味方機は存在していない。
読みが一手遅かったか。

「受け止める……!」

エネルギー球は明らかにこちらを狙っていたが、ここで避けては後ろにいる甲斐に被害が及ぶ。
こちらは「盾」を称する機体だ。ならばその名前の通りに、あの球体を受け止めてやろうではないか。
前に出張っていた衝撃砲のバレルを背部に畳み、Eフィールドを前方集中展開、両腕の盾を前方に突き出し、アンジェは防御態勢に入る。
そこへ、赤黒い球体が激突する。エネルギーを圧縮して形成された球体は易々とEフィールドを突破し、突き出された盾諸共、アンジェの装甲を灼く。
だがアンジェの盾と装甲も伊達ではなかったようで、球体はそれらに阻まれてその身を引き裂かれ、赤黒い塵となって周囲に消えていった。
新型の装甲材を用いた盾は何事もなかったかのようにその威容を保ち、盾で守りきれなかった部位の装甲は熱を持ち、白い煙を上げていたが、
目立った外傷はどこにも見あたらない。「盾」の面目躍如といったところだ。

【ジガンスクード・アンジェ:残りHP90%】

しかし、見た目無傷だからといって、内部までそうとは限らない。
アンジェの機体自体は分厚い装甲に守られ無事だったが、背部に露出したままの衝撃砲の回路が、今の熱でオーバーロードを起こしていた。

「く……どうにかなったようですけど、衝撃砲がおかしくなってしまいましたか。砲の耐久性に難あり、ですね」
『少尉、大丈夫ですか?』
「ええ。ですが背部衝撃砲にダメージを負いました。回路のバイパス作業が完了するまで100セコンド程度、といったところです。
敵艦の攻撃はこちらで受け止めますので、甲斐は主砲とミサイルで、攻撃を受け持って下さい」
『了解。主砲1番2番装填。発射管にカルナック3を装填します』

アンジェの主武装である衝撃砲は少しの間使えなくなったが、後方には無傷の甲斐が控えている。
アルプ・トラウムが主砲を使えるということは、甲斐も使えるのと同義である。
アンジェに守られながら、甲斐の前部主砲とミサイル発射管が、アルプ・トラウムを攻撃し始めた。

>>652
黒い機体がゼバスチャンたちを襲わずに、アルプ・トラウムを追い詰めているアンジェに向かってきていたのは、リリーにとって予想外であった。
だが、どちらにしてもこちらからの対応は変わらない。そう、アカリのビルトラプターによる迎撃である。

「誰よあんた、好き勝手暴れてくれてさぁ!!」

レーザー照準を黒い機体にあわせたアカリは、機体の下部に懸架されたメガ・ビームランチャーを連射した。
3発の青いビームが、黒い機体目がけて飛んでいくが……。


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