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戦場スレpart1
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>>991,>>993-994
「無重力!?」
パニックになって頭が真っ白になっていたアカリの耳に、味方からの通信が届く。
なるほど、この感じは紛れもなく無重力だ。周囲の様子も、そればらば納得がいく。
こうなった経緯は不明なままだが、とりあえずの状況がわかれば、対応は楽になる。
「く……TC−OS宙間戦闘モード切り替え、各部スラスターコントロール初期化及びTC−OSへの再リンク……。
ええっと後は、えっと、あっ、AMBACサポートシステム、アクティブ……」
経緯を求めたがる思考をねじ伏せ、パネルを操作して自機のシステムを宙間戦闘対応へと切り替える。
「何だって言うのよ、ホント……! 宙間戦闘なんて機体の習熟訓練でやったくらいだって言うのに……って、ええ!?」
機体の制御を安定させ、ようやっと周囲に気を配る程度には落ち着きを取り戻したアカリの目の前に、
見たことがあるような無いような機体が飛び込んできて、トンファーらしき武装をを振り上げていた。
やられる! と思わず目を瞑ったが、その瞬間は敵機に飛来したミサイル群が邪魔してくれたようだった。
だが、それを射出したエクセリオンが、今度は独立した攻撃子機四基に追い込まれかけている。
「あれじゃ危ない!」
バーニアを吹かし、エクセリオンを援護するべく後ろに付けるが、速度差がありすぎてすぐに引き離されてしまう。
これでは攻撃子機を始末できない……いや、一つだけ出来ることがある。
「シュナイダーさん! そのままなるべく真っ直ぐ飛んで下さい! いいですね!」
ブーステッド・ライフルを構え、望遠機能を使ってエクセリオンを狙っている攻撃子機を視界に捉える。
高速で動き回る攻撃子機を狙い撃つなど、至難というレベルの話ではないが、それを可能にする特殊な能力が、アカリには備わっている。
「超速度反射能力……こういうときに使えなきゃ、何の意味も無いんだからね……。しっかり捉えてよ……!」
ふぅーっと長く息を吐いて、集中する。
望遠映像の中、攻撃子機は目まぐるしく動いている。だが、
「…………見えたっ!」
アカリの目には、あくびが出るほどのスローモーションな動きにしか見えていない。
子機の動きを司るスラスターの動き、それさえ見切れば、もはや後は単純な偏差射撃に成り下がる。
スローモーションな視界の中、スラスターの動きを変えたばかりの一基を見つけたアカリは、その子機が飛び込むであろうポイントに照準を移して、
「行っっっけええぇぇぇ!!」
ライフルのトリガーを引いた。その結果を見届けることなく、アカリは次の目標に照準を合わせる。
当たり所が悪ければPTを一撃で葬ることの出来るライフル弾が、初弾と同じ要領で、他の三基にも発射された。
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