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戦場スレpart1
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>>976
バルクレイスが保護対象の機体を甲板に下ろしたのを見届けたアカリは、ヒツギのようにレイナたちの援護には向かわず、
そのまま着艦してハンガーで弾薬や推進剤を補給してもらっていた。
バルクレイスが矢面に立っていてくれたおかげで、損傷らしい損傷は皆無だったアカリのゲシュペンストであったが、
その代わりと言うべきか、スプリットミサイルユニット2基と、出撃時に所持していた弾薬をそれなりに消費してしまっていた。
サブウェポンとして装備しているM950マシンガンの弾は全く消費していなかったものの、
アカリは自機の役割を、高性能機体への射撃支援と捉えていたために、半分ほどにまで減ったライフル弾薬の補給を優先したのである。
「とはいえ、これ以上何の敵が出てくるって言うのかしら、あの黒いお姫様は。
敵小隊はほぼ壊滅。南方からの敵も優勢気味で対応中。レーダー並びにソナーに増援の感なし。
どう見ても何か来るような空気じゃないでしょ、これ」
ミサイルユニットを装着するためにゲシュペンストに片膝を突かせたアカリは、
コクピットの戦術モニターの表示を見て、そうぼやいた。
先ほど通信を入れた際に、増援の可能性をレイナにほのめかされた時は若干の緊張を感じたものだったが、
着艦後に落ち着いて戦術モニターを見てみれば、そんな可能性はごく低いときた。それはぼやきの一つも出ようというもの。
だが、ぼやいている間も状況は進行している。戦闘中の補給ということで、いつもの五割り増しくらい作業の早い整備班から、
ミサイルユニット取り付けと補給完了の通信が入った。
彼らに礼の通信を入れた後、アカリは自機をカタパルトに固定し、艦の外に飛び出した。
だが、
「えっ?」
飛び出した先は、先ほどまで戦場になっていた海の上では無かった。
一面真っ暗に近く、ごく小さな光だけがぽつぽつと点在する場所……しかも、ついさっきまで感じていた重力が、全く無くなっているではないか。
これではまるで……。
「なっ、なにここ!? えっ、ちょっ、そんなことって!?」
状況が掴めずパニックに陥ったアカリは、カタパルトから射出された勢いに制動をかけられないまま、甲斐の前方へと流れていく。
途中、何かふざけた声や、味方機に似た何かがモニターの端に引っかかったりはしたが、
今のアカリはそれに構っていられるような精神状態ではない。
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