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戦場スレpart1

734ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/05/21(月) 22:32:36 ID:s5UewN9g
>>731
一報のヒツギは腰を低く落として親指を内側に他四指を真っ直ぐに伸ばした中段の手刀受けに近い形。
左側に背を向けて右側を前面とする横向きの立ち姿だが、少し違うところといえば足を肩幅よりも少し大きく開いて居るということか

足を大きく開くという行為は機動力を重視した足捌き、相手が刀だと分かっている以上懐に入り込む速さを取るのは至極当然の形だった
この時点でヒツギの実力と勝負にかける真剣さが受け取れるはずだ。
だが彼は何も語らない、河嶋がその瞳に必殺の気を出しているのと同様にヒツギもまた必殺の意志を見せている。

河嶋の回転するという異形の剣技。
その目論見どおりヒツギは前に出した左の足で、大きく河嶋の右側に踏み込む。
刀の間合いと拳の間合いはほぼ同じと言われ、徒手空拳が刀に勝ることそれは腕を振る必要が無いという一点に尽きた
必殺の間合いが異なるのだ、腕から先に生える刃がそうであるか手足そのものかの違いだけ・・・しかしそれこそが決定的な差である
大きく右にずれられると相手の右側を打つ、つまりは左側から刃を伸ばす純の形では自身の右腕そのものが邪魔になるのだ

時計回りに回るという攻撃は即ちヒツギからしてみたら右から刀が飛んで来る、通常の胴もしくは横なぎと同じだ。
大きく右側に踏み込んだヒツギは刀ベストポイントである中心からずれる
ヒツギ自身も河嶋の基点となる右腕をふさぐように前腕を置いた、刀への対処を完全に学んでいるものの動きだ、そこに淀みは一切無い

「――― セイッ!!」
そして相手の動きと踏み込み足とは逆の腕で突く逆突き、カウンター攻撃によく使用される拳の出し方
握りは正拳でも逆拳でもなく、人差し指だけを真っ直ぐに伸ばした『一本貫手』
喉や目、脇腹や脇の下などの脆い部位に突き刺すことを前提としたものであり、自分にも相手にも危険性が高く今では教える場所は殆ど存在しない。
何よりも驚くべきはその突き出しの切れ味
ヒツギの祖父『コウゼン・ハヤセ』の貫手は突き出しと引き戻しの速度から驚異的な切れ味を生み出していた。
体のこなし、踏み込みの速さ、拳の出し
その全ては祖父そっくりであったが・・・絶対的な『実力』こそが欠けていた。

河嶋の喉を下から狙った右の『一本貫手』は思いもよらない方法で外した
回転によって河嶋の位置が少しずれたのだ、これによりヒツギの右側への踏み込みも効果を無くす。
押さえに回っていたはずの左腕が間に合わず寸前のところで頭部に直撃を食らってしまったのだ
体を頭から吹き飛ばされそうになる一撃に対し、ギリギリ踏みとどまるヒツギだったがこの勝負は誰が見ても負け。

素人目では分からないこの電光石火の攻防は、文字通り一瞬で決着がついた




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