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【場】『 大通り ―星見街道― 』 その3
763
:
ニア『セレクター』
:2025/02/03(月) 21:48:01
>>762
「ほんとに見えてる」
空を切る稲崎の手を見て、少女は目をぱちくりさせる。
……他の人間には見えないものと思い込んでいた。
『セレクター』は稲崎を助け起こすと後ろに下がっていき、
少女の身体と重なると、溶け込むように姿を消した。
「そんなにいるんだ。その、『スタンド使い』が」
尻餅をついた人間を助け起こすのは『正しい』。
また『正しい選択』をしてしまった──と、
いつもならそう言うところであったが。
黙って両手をポケットに突っ込み、稲崎の説明を聞く。
内心の動揺を悟られないためのポーズだ。
「さっきの『ナイフ』があんたの『スタンド』?」
「名前はなんていうの」
矢継ぎ早に質問を重ねる。聞きたいことが色々とあった。
この『選択肢』を持つ人間が、他にも存在するのであれば。
「あんたは──それを、『使った』ことはあるの」
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