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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2

1『星見町案内板』:2021/02/26(金) 23:22:22
『H城』の周囲に広がる『城址公園』の敷地を共有する『学び舎』の群れ。
『小中高大一貫』の『清月学園』には4000人を超える生徒が所属し、
『城郭』と共に青春を過ごす彼らにとって、『城址公園』は広大な『校庭』の一つ。

『出世城』とも名高い『H城』は『H湖』と共に『町』の象徴である。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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前スレ:
【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/

47仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/09(日) 23:16:25
身長高めのツインテ女子。腕とかに包帯を巻いている。

「勉強………」
「ま〜〜〜た遅れてしまったった………」

パラ

「……require(【動詞 他動詞】〜を必要とする)」

……ベンチでひとりで単語帳をめくっている。

48遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/09(日) 23:28:40
>>47

詳細↓
【対応してくださる方々へ】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/70n

「……中々見つからないな」

そんな一人で真面目に勉強する貴方を横切る、ピンク色の髪の毛が
目立つ眼鏡をかけた気弱そうにも見受けられる女性。
 学校の鞄にしては、少し大きめのリュックらしきものを背負ってる。


(……怪我人か。だが、スタンド使いかどうか不明)

『フニクリ』を引き連れてはいるものの、適当な相手に
スタンド使いですか? と声をかける程の間が抜けた挙動を『私』はしない。
だが、少しだけ観察して違和感があるか探る程に探究の心もある。

(普通なら、何処かで特筆して語る事のない事故による怪我なのだろうと思うが
少ない確率で、スタンド使いが誰かしらの衝突での負傷を抱えてる事も
ありえたりする。……よし、此処は少し『カマかけ』だ)


「喧嘩ですか?」

初対面の仁宇に対し、挨拶抜きに開口一番に怪我の理由を指摘してみる。

(この反応によっては……『献血』の対象となれるかもしれない)

49仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/09(日) 23:49:14
>>48(詳細確認しました。)
「? 初対面だよね。それ聞く?」

パラ

「え〜と ……influence(〜に影響を及ぼす)」

 パラ

「ウン。喧嘩…」
「なんです?悪いけど忙しんだよね…」

物部のほうを見もせず、単語帳をめくっている。

50遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/10(月) 00:11:49
>>49

不躾な質問。当たり前だが反応はそっけない

遊部にも当然予想はしていた。気分を害する事もないし
勉強に集中したいと告げる女子を尻目に考える。

(普通、女子がする喧嘩で包帯を巻く程の『喧嘩』は日常生活だと
目立つ程度には大きい怪我だ。
そして、その『怪我』の話題には触れてほしくないと言う反応。
初対面な事もあるが…………私の考えが正しければ)

「interest(興味) その『怪我』に関してね。
――普通の人には見えないもので、やられた?」

直球で聞く事にする。『献血』の為だ なりふり構っていては
有限な時間が直ぐにでも尽きてしまう。

51仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/10(月) 00:25:54
>>50
 「藪からボーじゃない?」
 「普通の人には見えないもの……ってなに?なんの話」

ツインテ女子生徒は相変わらず君のほうを見ない。が、

  ジャキ


包帯女子の背中に『タガメ』のようなスタンドが発現した。
そして、『刃渡り1m』もあろうかという『カマ』を、
物部に突き付けている。

 「『yes』って言ったらど〜するのかな」

52仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/10(月) 00:32:05
×物部→〇遊部
PCの名前間違い、申し訳ありません………

53遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/10(月) 00:44:42
>>52お気になさらず
>>51


>『yes』って言ったらど〜するのかな

(『カマ』……それに背中に水棲らしい昆虫を模すかのような
スタンド。やはり当たり。
……何より、こいつ。『血に飢える』性質が見て取れるな)


「『献血』に協力して欲しいんだ。
代わりに……そうだな。君がフラストレーションを溜めてるなら
その解消に付き合ってあげよう」

 リュックを少し開く、そこからバレーボールサイズの単眼の
スタンドが出てくる。

 『アナタノ血ガ・・・必要 デス』

「この子に生えてるスタンドの注射針で血を集めないと、この子の
本体の身が危険なんだよ。説明の通り、このスタンドは自立型で
私は協力の為に付き合ってる」

「で、どうだろう? 『yes』の返答はここで使用して欲しいが……」

突きつけられた『カマ』に動揺する事無く、静かな目で仁宇を
覗き込み、返答を待つ。

54遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/10(月) 00:45:03
>>52お気になさらず
>>51


>『yes』って言ったらど〜するのかな

(『カマ』……それに背中に水棲らしい昆虫を模すかのような
スタンド。やはり当たり。
……何より、こいつ。『血に飢える』性質が見て取れるな)


「『献血』に協力して欲しいんだ。
代わりに……そうだな。君がフラストレーションを溜めてるなら
その解消に付き合ってあげよう」

 リュックを少し開く、そこからバレーボールサイズの単眼の
スタンドが出てくる。

 『アナタノ血ガ・・・必要 デス』

「この子に生えてるスタンドの注射針で血を集めないと、この子の
本体の身が危険なんだよ。説明の通り、このスタンドは自立型で
私は協力の為に付き合ってる」

「で、どうだろう? 『yes』の返答はここで使用して欲しいが……」

突きつけられた『カマ』に動揺する事無く、静かな目で仁宇を
覗き込み、返答を待つ。

55仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/10(月) 01:07:27
>>54
 「『本体の身が危険』」

ようやく包帯ツインテ女子は君のほうを見た
へえ、と小さく呟くのが聞こえる。

「『リアリィ』に『バイオレンス』な『テンション』だったんだけど…
 本気で、こいつ指とか折ってやろうかな、みたいな気分で…

 でも……ちょっと聞き逃せないなぁ」

単語帳を閉じ、スタンドの『カマ』を下ろし。
身を乗り出す。『興味』を示している。

 「それホント?嘘じゃないなら親身になるよ」
 「『本体』って誰?あなたじゃなくて?」

56遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/10(月) 01:21:43
>>55

「あぁ、『貧血』の症状が酷いのでね。数か月経過で
このスタンドが血を集めきらなければ生命の危険があって
可笑しくない状態なんだ」


『フニクリフニクラ』が血を集めきらなければ、本体にとって
決して良い事は起きないし、周りにも被害が及ぶだろう。

「『本体』は高層マンションに住む……私や君より年長の女性。
それ以外は、個人情報だからね」

「それで、乗り気になってくれたのなら
『献血』、協力してくれないか?
 多少怠い感じが一日するけれど、次の日には元通りになる程度だから
血を抜かれる事のリスクは殆ど無いと考えてくれて良い。

私も、最大限 君が望む事を叶えるのに手伝おうともさ」

57仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/10(月) 02:18:45
>>56
単語帳には目もくれず、無言で君の話を聞いていたが……

「あのさぁ その『事情』にしても…『リスク』がないっていうのも」
「evidence?証拠がないんだよね〜〜 信じられない」

手をヒラヒラ振る。
背中のスタンドもカマを揺らしてる。

「信じてさあ……輸血して…ちょっと眩暈がして…ちょっと転ぶでしょ…」
「それでさ、打ち所が悪くて骨折とかしちゃったらどうするわけぇ」
「そしたらさぁ ま〜〜〜〜〜〜た学校の授業が進んじゃうんだよね」
「ま〜〜〜たこうして一人単語帳めくらなきゃいけないんだよねぇ」
「責任取ってくれるかなァ〜〜〜〜〜〜〜」

わざとらしく、下卑た笑いを浮かべる包帯女子。

 「だいたい?」
 「それ、口ぶりからして『赤の他人』でしょ」
 「そんなに?そんなに助けたいの?」

『犬歯』が『銀歯』になっているのが見えた。ギラリと光っている。

 「というわけで、『協力』とかしたくないな、とも、思うんだけど」
 「どう?」

58遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/10(月) 02:48:15
>>57

>『協力』とかしたくないな、とも、思うんだけど

「なるほど? …………ふむ、なら 『私』も気が進まないが…………」

腕を組んで仁宇の言葉と拒絶の声を聞き 次の手段に移る。

暴力に訴え出るか? いや、それは無い。
そもそも『献血』と言う仕事をするにあたって、こちらは限りなく下手に出るか
交渉する以外で実力行使に出ても相手がそれに対しスタンドを引っ込めて
意固地になれば、こちらは打つ手が無いのだ。

「――『取引』 といくか。
私は、その赤の他人の貧血で苦しむ女性を助ければ報酬として『二十万』
手に入ると言われてる。その半分の金銭を差し出す
これで、どうだ? 依頼達成した後日、今からスマホで連絡先でも交換すれば
特定の日にちに差し出すが?」

「君が協力してくれれば『三人目』だ。他にもこの献血集めに協力してくれる
人がいるが、何処まで達成してるか不明だ。最低でも私は残り2名は
献血に協力してくれる人が欲しいのでね」

自分が未来で得る『報酬』をトレードに載せ、協力を仰いでみる。

59仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/10(月) 03:48:09
>>58
 「うん、わかったよ…若干わかった」
 「たぶん『他二人の協力者』とわたしは違う リスクがすごく怖い」

 「あのね。わたし入院しまくりなんだよね 『原因不明の難病』なんだ 
  『このスタンド能力』のせいかも?とさえ思う…」

先ほどまでとは打って変わった表情。
『見極める』ような目。
 
 「パパママは『この子のためなら何でもします』って言って…」
 「ドクターは『助けるために全力を尽くします』って言って…」
 「みんな『お願いします』『お願いします』って頭を下げてた…」

  「わたしはそうやって医療に助けられてきた
  …だから…ものすごく協力したい、とも、思うよ……」

ベンチから立ち上がり、
『カマ』をピンク髪眼鏡にもう一度突き付ける。

 「で?」
 「『10万の取引をします』…言う事はそれで以上?ふぁいなるあんさー?」

《遊部は、『ここが分水嶺』だと感じる。君なりの誠意を伝えよう!》

60遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/10(月) 14:36:38
>>59(レス遅れ失礼しました)

『レミ』 出番だ。

 『交渉』に失敗、その背景と過去を大体推察すると『私』は自分自身の
深層意識の中で未だ縛り付けてる、こう言う時の適任の者の拘束を緩める。

『統合』だのと何だのと、『私』や他の者を封じていた中で。こいつに関しては
色々と因縁がある。少し下がり、その無様な様子を愉しむ事にしよう。

(…… ふざけ ないで……  の 好き勝手に……っ )

『別にいいんだぞ、私は。だが、互いに今は協力するべきじゃないかな?
――あの子を本当に消滅するようにしてもこちらは構わないんだ』

 (…………っ)



バタッ

 「お ……ねがい しますっ。どうか……どうか助けてくださいっ」

ピンク髪の眼鏡の女性……先程まで君のハスカー・ドゥを突き付けられても
眉一つ動かさない様子だったが。貴方の言葉が心に効いたのだろうか?

まるで『別人』のように、打って変わって表情を青白くしつつ冷や汗も流し
唇を震わせながら土下座をして頭を下げ始めた。その様はかなり『切羽詰まり』
真剣な様子である事は伺える。

「どうか……どうか力を貸してください……っ」

……本当に、先程までの態度とは真逆だ。だが、不思議と演技ではない
本心であろうとも感じられる必死さが見える。

61仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/10(月) 23:02:23
>>60
 「いや〜〜頭も下げずに『取引』とかいいだしたから
  こいつ腕の2、3本でも折ってやろうかと思っちゃってねぇ」

『カマ』を下ろす。

 「………言えるじゃ〜〜ん!本心!」
 「そうだよねえ助けたいよねえ」

笑顔。ピンク髪眼鏡の肩を掴んで面を上げさせる。説得成功だ!

 「お金?いいよいいよそんなの」
 「協力する!どうすればいいの?」

62遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/11(火) 07:51:58
>>61(ごめんなさい、寝落ちしてました)

「あっ……ありがとう。えっと……この『フニクリ』に
ウニ見たいに何本も注射器が生えてるの。
 そ、それをスタンドに刺せば。あとは、このスタンドが採集してくれるわ」

 ハーーッ ハーッ

体調でも悪いのだろうか? 軽く浅い息を吐きつつ遊部は説明する。

とは言え、仁宇のスタンドは背中だしスタンドの形からしてスタンドに
注射器を刺して貰うのも ちょっと難しいだろう。

「良かったら……わ 私が注射をするわ」

遊部は、青白い顔ながらも目力強く訴えかける。

63仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/11(火) 20:36:17
>>62
 「ふぅん」
 「……だいじょうぶ?保健室行く?」
 「これ終わったら保健室行こうね?」

背中を見せる。背中に付いた『タガメ』のスタンド。

 「注射?その『フニクリ』ってやつは清潔なわけ?」
 「まあいいや。おねがい。
  『ハスカー・ドゥ』は硬いから気を付けてね」

カモン!

64遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/11(火) 20:59:18
>>63(ご協力有難う御座います。得になにもなければ
次レスで〆たいかと思います)

『フニクリ・フニクラ』の『注射器』はスタンドの硬度を無視して
採血を問題なく施行する。

 「えぇ……私や、他の娘も注射したけど特に汚れもなく清潔で
問題なかったわ」

関と加宮と別れた後でも『私』はフラジール・デイズに何か影響が
あったかを聞くのは当たり前。それで少々の疲労以外何も感じないと
答えたから、実際問題ないのだろう。そして、それも今『レミ』に
交代する間際に伝えた。

      『ゴ協力二 感謝 シマス』

 キ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ

そして『ハスカー・ドゥ』に注射器が突き刺さり、容器に血液が満ちる。
仁宇も、多少疲労を感じるかも知れないが事前の説明通り
それ以外の影響は特に感じ得ない。

「終わった……わ。えぇ、心配してくれて有難う
で、でも……保健室は……結構……よ」

 (『あいつ』が余計な事をするなと言っている……わかってるわ
事情を知らないスタンド使いの娘に、私が保ってる間に説明しても
余計に、今の状況を悪化するって言う事ぐらい……!)

「あ……あと、あな……貴方の名前、聞いてなかったわ。おし、えて?
お礼を言うのに、名前も知らないのは失礼……だわ」

65仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/12(水) 00:56:01
>>64
(特になんもありません。〆で!)
「……終わった?」

背伸びする。

「仁宇」「仁宇櫻子(ニウ サクラコ)」

振り返ってピンク髪の顔を見てみる。
体調とかほんとにだいじょうぶかな?…と心配してみたりも。

「……血、集まるといいね」

66遊部『フラジール・デイズ』:2021/05/12(水) 12:55:40
>>65(有難う御座いました)

「えぇ、お おわ 終わった……わ」

「ありがとう、さくらこ さん。ま……また出来れば
お会い しま しょ う」

仁宇櫻子の姿が見えなくなるまで、愛想笑いの表情で遊部は
『レミ』は軽く手を振っていた。

そして、彼女の姿が見えなくなり一人になると同時に物影へと移動し
頭を搔きむしる様子で座り込む。

 「が……ぁ゛   おね、がい止め……『   」

             ギュゥ  ン

「…………さて、これで『三人目』
一度、加宮のほうへと向かうとするか」

 「…………仁宇櫻子。
幾らか興味深い存在だ。いずれ、私の目的の過程で衝突するやもな……」

           ザ  ァ  ァ―――

初夏の強い風と共に、遊部の姿も其の場から消える。

その思惑が、何処へ流れつくかは風が知るか 又は……。

67七篠 譲葉『リルトランク』【高校二年】:2021/05/17(月) 21:53:20
 清月学園の廊下を焦げ茶の髪を背中に流した少女――七篠が歩いていた。
 七篠はどうやら先日の『オジロ』との一件で知識不足を感じたらしい。図書室に向かっているようだ。

「ここの図書室、まだまだ読んでない本がたくさんありますし、きっと薬木の本とかもあるはずです…!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『オジロ』との一件
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1601890582/280-398

68七篠 譲葉『リルトランク』【高校二年】:2021/05/19(水) 15:45:49
「図鑑とか、いろいろありました。
 常緑広葉樹の専門の本って意外とないんですね…」

 日本で育てる場合は葉を落とす木も、自生している地域では常緑樹であったり、同じ木でも一部の種類だけが常緑である場合があるようだ。
 七篠は知識を深める為、借りた本を抱いて寮へと戻っていった。

69夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/05/20(木) 17:41:33

「お――――――」

おい。
おいおいおい。
おいおいおいおいおい。
おいおいおいおいおいおいおい。
おいおいおいおいおいおいおいおいおい。

「うおおおおおぉぉぉぉぉ〜〜〜ッ!!」

いま、わたしはタイヘンなコトにきづいてしまった……!!
コレが『ガラパゴスのタマゴ』ってヤツか??
いがいなモウテン……いしきのシカク……!!

「ジブンが『さかさま』になるとセカイも『さかさま』になる!!」

   バァァァァァァァ――――――――――ンッ!!

鉄棒で前回りをして上下逆の体勢になり、
無性に興奮しつつ『逆さまの世界』を眺める。
なんてコトだ……!!
『ふつうのセカイ』だけでも、みるモノがヤマほどあるのに、
『さかさまのセカイ』がふえると、
いつもの2バイたのしめてしまう……!!
あまりにもいそがしすぎて、
『2せんねんさき』までスケジュールがうまってしまう……!!
モノのついでに、
カフェのポイントカードもゼンブうまってしまう……!!

70仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』:2021/05/22(土) 09:34:37
>>69
「それ、どんな感じ?どういうこと?」

いちごミルク飲みながら、鉄棒ではしゃぐ女の子を突っ立って見ている。

71夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』【高一】:2021/05/22(土) 15:55:17
>>70

鉄棒にぶら下がっているのは、
同年代の『アリス風ファッション』の少女だった。
両手の爪には『ネイルアート』が施され、
『サングラス』を掛けている。
全体的に『パンキッシュ』な雰囲気だ。

「『ガラパゴスのトカゲ』だよ!!」

『トカゲのタマゴ』だっけ??
いや、『タマゴのトカゲ』か??
まぁ、どっちでもいいや。

「ようするに、セツメイするよりも、
 ジッサイにやってみたほうがはやいってコトだ!!」

ソトにでてくるまで、
タマゴからナニがうまれてくるかはわからない。
そういうイミのコトワザだ。
『だいこうかいジダイ』をいきた、
『なもなきフナノリ』がいったコトバがユライらしいぞ。
カレはメダマヤキにショーユをかけるタイプだったらしい。
イマつくった。

「――――『やる』??」

逆さまの状態で、いちごミルクを飲む少女を勧誘する。
われわれ『フシギのクニのサカサマぶ』は、
げんざいシンニュウブインをボシュウチュウだ!!
イマはいれば、とくせいステッカーもついてくる!!

72仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』【高1】:2021/05/22(土) 17:04:12
>>71
   ズズズズズ   

髪型はツインテ。女子にしては身長が高め。
君と同じ高校一年生女子であることを示す胸飾り。
高一のフロアで見たことあるような……あんまり見たことないような。

  キョロ キョロ

「『やる』!」

周囲を見渡した後、鉄棒を掴んでみる。
掴んでみて、

 「……………う〜〜〜〜ん」

掴んだまま突っ立っている。

73夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』【高一】:2021/05/22(土) 18:09:24
>>72

夢見ヶ崎の身長は『160cm』だ。
一回りくらい違う事になる。
いまさらだけどデケェな!!

「いざ!!ともに『さかさまのクニ』へ!!」

おお、シンニュウブインがふえたぞ。
あともうひとりぐらいほしいな。
よし、『フェアチャイルド』でもいれるか。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/917-938)

「――――おん??」

あれ??『ナマエ』……『ナマエ』なんだっけ……??
なんだかみたコトあるようなナイような……。
とりあえず『ミルドレッド』にしようか??

「どうした??『ミルドレッド』??」

『ヴァイオレット』のほうがよかったか??

74仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』【高1】:2021/05/22(土) 18:26:35
>>73
「みるどれ…?」
「ミルクは好きだよぉ 
 骨が育つ! 身長も伸びる!」

鉄棒を恐る恐る引っ張っている。

「あはは やったことなくて…」
「これ、折れたりしないよねぇ?」

75夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』【高一】:2021/05/22(土) 18:52:01
>>74

「おッ、いいね〜〜〜。
 ドンドンのんでグングンのばそう!!」

ちなみに、わたしは『ほめたらのびるタイプ』だ。
セイセキものびるし、ハナものびる!!
めざせ!!げんだいの『クレオパトラ』!!

「『おれる』ゥ〜〜〜??」

どんだけカイリキだよ!!
それとも、これ『トイレットペーパーのシン』でできてんのか??
なつやすみの『こうさく』かよ??
きょうはペットボトルでロケットをつくってみよう!!
ツキにいったら『シロウサギ』にあえるかな??

「ダイジョーブダイジョーブ!!
 『さかさまのクニ』はたのしいぞ。
 さぁ、カモン!!」

ところで、ナンだかアタマがジリジリしてきてるんだけど、
きのせいか??
『さかさまのクニ』にチョウキタイザイはキケンかもしれない。
まだまだハッテントジョウで、
ギジュツのしんぽがおくれているからな……。
しかし、だからといって、
アンイにキンダイカをすすめてもいいのかどうか……。
キチョーなブンカイサンのホゴをテイアンしよう。

76仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』【高1】:2021/05/22(土) 20:14:38
>>75
鉄棒を両腕で掴んで体を持ち上げ。

 「 …えいっ 鉄棒のクニ入国

  え怖い  この状態で体…頭を…こう…下に? 
  どうやればいいの?怖いんだけどぉ」
 
  グルッ 

「うわわわわわわわわわわわわわわあわわ」

下に!頭が下に!

「……………こわい〜〜〜〜〜〜〜〜ぃっ  怖すぎ!」

横の鉄棒を見る。たぶんぶら下がってる女子と目が合う形になる。
仁宇は、怖いとか言っておきながら、笑顔。

77夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』【高一】:2021/05/22(土) 20:58:43
>>76

「まぁ、たしかに『チアン』がアンテイしてないからな。
 そのヘンはこんごのカダイだ。
 ソウキュウにタイサクをこうじなければ……」

頭の中で、『逆さまの国』の伝統と革新がせめぎ合う。
アタマに『ち』がのぼってるのは、そのせいか??
さすがに、『いっこくのトップ』ともなると、
ナニかと『きぐろう』がたえないもんだな〜〜〜。

「まぁまぁまぁ、それはおいといて……。
 『さかさまのクニ』にようこそ!!」

「どう??『フシギ』なカンジしない??タノシくない??」

頭に血が上る感覚に悩まされながらも、
至って楽しそうに無邪気に笑う。
『スマイル』はバンコクキョーツーのアイサツ。
コマったコトがあったら、
とりあえずわらっとけばナンとかなる!!
オマケに『むりょう』だぞ。
イマなら、ついでにドリンク1ぱいサービスだ!!
ごいっしょにポテトはいかがですか??
そうやって、ほかのモノも、
チャッカリうりつけるサクセンだな!!

「――――アハハハハハ!!」

二人の女子高生が鉄棒にぶら下がり、
並んで笑い合う光景が展開されていた。

78仁宇櫻子『ハスカー・ドゥ』【高1】:2021/05/22(土) 21:09:47
>>77
「髪が地面と擦れるね、…こまったこまった」
「これ、ずっとやってたら…脳に血液が集中してぇ」

「…………頭よくなったりすんじゃない!?!?」

「ふふ、あははははははは!!!!」


そんな感じの風景。女子高生の青春の1ページ。

79夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』【高一】:2021/05/22(土) 21:47:13
>>78

「おっ、さすが『ミルドレッド』!!
 アタマいいな〜〜〜。
 さっそくコウカがでてきたか??」

こちらも髪が長いので地面と擦れているが、
全く気にした様子がない。
というより、気付いていないようだ。
目の前に広がる『不思議の国』に、
心を奪われているからだった。
でも、『さかさまのクニ』はキケンとトナリアワセだからな。
そろそろ『キコク』のジュンビをするべきか??

「あ!!いいコトおもいついた。
 どっちがながく『さかさまのクニ』にタイザイできるか
 キョウソウしようぜ!!
 ついでに、そのあとで、
 どっちがアタマよくなったかショウブだ!!」

血の巡りの逆流を感じながらも、
満面の笑みで無謀な提案を持ち掛ける。
こうして青春というアルバムに、
新たな一ページが加わったのだった。
『逆さまの国のアリス』完!!

ちなみに、鉄棒から下りた後、
しばらく頭痛に悩まされたらしい。
『さかさまのクニ』はキケンだから、ホドホドにしような!!
『アリス』とのやくそくだ!!

80飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』【中二】:2021/05/28(金) 11:46:28
学生の本分は勉学である。
私だってそれはわかってる、わかってるけど……学校行きたくないー!

ちょっと前、寮の自室で憂さんとホラー映画を見た私はすっかり怖がりになっていた。
自分の茶色いツインテが視界に入ってびくっとなるくらい。ちょっとやばい。
学校はホラーの定番だ。だから……何かあるかもと怖くなっちゃう。



時刻は夕方4:44…。
そしてここは女子トイレ。生理現象は我慢できない。

だけど、こんな時間に学校のトイレといえば……『花子さん』だ。こわい。
もしも、『花子さん』が出てきてもいいように、『シスター』を発現させてトイレのドアを開き…誰もいないことを理解してから入って『シスター』はドアの外で待機。
視聴覚リンクを活用して、『おばけ』がトイレに出ないか監視させる。

「『シスター』…大丈夫だよね…?」

私は、マーブル模様の人型怪奇現象がぽつんとトイレの前に立っているという……他人から見ればホラーな現象に気がついてなかった。

81桜井 憐『ワッキー・ディップ』【中二】:2021/05/28(金) 12:54:30
>>80
「はぁ……っ!?」

たまたま女子トイレにやってきた、茶髪ポニーテールの女子中学生
そして発見してしまった

まるでウルトラQのようなマーブル模様の人型の怪生物が
何をするわけでもなくトイレの前に突っ立っているという
よく分からんが不気味な光景を

「あわ……あわわわわ……」

ズドン!と音を立て尻もちをつく憐

「よよよ、妖怪が出た〜!!!」

82飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』【中二】:2021/05/28(金) 13:11:08
>>81

「よ、よよよよ、妖怪!!?『花子さん』じゃなくて!?」

用を足し終わりさあ出るぞというタイミングで外から響いてきた声。私はびっくりして『シスター』をきょろきょろさせる。
一応、『シスター』から見える視界の中には尻餅をついた女の子しか見えない。どこにいるんだろう…。

慌ててトイレから出て、彼女を護ろうと考えながら『シスター』に触れてみる。だけど纏うことはできない。
つまり、彼女が襲われている訳じゃないみたいだ。

そのまま『シスター』を背に連れて、周囲を警戒させながらその女の子の方に近づいていく。

「だ、大丈夫ですか…?
 よ、妖怪…って、ど、どこに…」

尻餅をついている彼女に手を差し伸べて起こそうとしながら声をかけた。

83桜井 憐『ワッキー・ディップ』【中二】:2021/05/28(金) 13:29:33
>>82
手洗った?(洗った厨)

「あああああああああああっ!!!
         そこ!そこ!」

手を差し伸べてくれた飯田だが、憐はその手を取らずに、飯田の後ろを指さした

 
           「 あ な た の 後 ろ っ す 」

84飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』【中二】:2021/05/28(金) 13:41:26
>>83

「う、ううう、うしろ…!??」

怖い、怖い怖い!!
後ろを見るのが怖い!!!

そっと後ろを見る……『シスター』以外なにもいない。
つまり……彼女が言うことが正しいなら…『見えないものがいる』という……。

「きゃあああああ!!!」

・・・・・
何かがいることを理解してしまい、私は悲鳴を上げた。
そして、念のため持ち歩いていた『除菌スプレー』をそれがいると思われる空間に噴きまくる!
『おばけ』に効くらしいし、こ、これできっと…!!

恐怖のあまり、手を洗ったり普段なら忘れるはずのない行動が抜けてることに気付いたのは狂乱が落ち着いてからだった。

85桜井 憐『ワッキー・ディップ』【中二】:2021/05/28(金) 13:57:50
>>84
いいだの 『スプレー』をふく こうげき!
『シスター』には こうかが ない みたいだ……

「どうやらマーブルさん(命名)には効いてないみたいっすね……」

スタンド(ゴーストタイプ)にはスタンド(ゴーストタイプ)だ!

「こ、ここは自分が食い止めるから逃げるっすよ!
 うおおあああああああああ!!!」

ガタガタ震えながらも何とか立ち上がり
羽ペン型のスタンド『ワッキー・ディップ』を手に、勇気の突撃!

条件を満たせば剣に変わるのだが、恐怖のあまり忘却してしまっている!
羽ペンなんかで敵うわけねーだろ!

86飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』【中二】:2021/05/28(金) 14:08:58
>>85

「『マーブルさん』…それが妖怪の名前…!」
「だ、だめですよ、『除菌スプレー』でも効かなかったんです!
 一緒に、一緒に逃げましょう!!?」

そう声をかけながら、私はトイレの出口へと向かっていく。
念のため、『シスター』を追従させながら。
(おそらく桜井の攻撃を避けて飯田に迫るように見えるだろう)

私にも『シスター』にも見えないっぽい『マーブルさん』だけど、トイレの妖怪は移動するのかな…?

87桜井 憐『ワッキー・ディップ』【中二】:2021/05/28(金) 14:22:18
>>86
「む……?」

飯田に後ろにくっついて動く『マーブルさん』
それを見た憐は思った

「うーん……どうやら、狙いはあなたの様っすね…
 さっきから、あなたの後ろにくっついて離れませんよ、その妖怪」

この女性は既に取り憑かれている…!?

「あなた……何か恨みを買うような事してませんか……?
 早くお祓いするべきっすよ!」

88飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』【中二】:2021/05/28(金) 14:35:31
>>87

「ぴぇっ!?わ、わわわわたしに取り憑いてるんですか!!?」
「取り憑いてるってことは…や、やっぱり……おばけー!!
 この間神社にいってきたのにー!!!」

『おばけ』に怯えてあたふたと逃げ回る、けどおばけの姿は見えないまま、少女の言葉を頼りにだ。

「なにか私が悪いことしたんですかー!!?」

私が襲われていても『シスター』は纏えない。
そもそもダメージがないんだから、『シスター』を纏う条件をクリアできない…!

「たーすーけーてー!!!」

いいだ は にげだした !

89桜井 憐『ワッキー・ディップ』【中二】:2021/05/28(金) 14:50:20
>>88
「ああっ!待って!」

逃げ出した飯田を追いかける憐
しかし虚弱体質な憐は飯田に追いつけずにバテてその場にへたり込んでしまった

「はぁ…はぁ…
 あの人、大丈夫かな?
 自分が守ってあげるべきだったのに……」

自分の弱さを不甲斐無く思う憐
もっと、もっと強くなりたい……
もっと鍛えなきゃ……!

(心配っすねあの人……
 自分と同じくらいだったみたいだけど)

明日にでも探して、無事を確認しようと思う憐
果たして再び飯田に会う事は出来るだろうか?

90飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』【中二】:2021/05/28(金) 15:03:06
>>89

「清月学園で、まことしやかに囁かれる噂話がある。
『マーブルさん』と呼ばれる存在が中等部の女子トイレに現れ、少女を追いかけ回すのだという…。

先日、狂乱しながら逃げ回る少女の背に、奇妙なマーブル模様の人影を見たものが何人もいたことからその名が付けられた。
だがしかし、同じ空間にいたにも関わらず『マーブルさん』を見なかったという証言もあり、謎は深まるばかりだ。

夕方4:44、中等部の女子トイレに行くと……
『マーブルさん』に追いかけられる…かもしれない。
信じるか信じないかは貴方次第だ。」



この間の『マーブルさん』事件から一週間くらいしてから、
そんな文章が新聞部の発行する校内新聞に載ったとか載らないだとか…。

トイレ、こわい…。

91白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 17:08:32
「スズラン、鈴蘭……と」

放課後、部活動の声響く学舎。
整理整頓された図書室。
僅かに開かれた窓から流れ込む涼しい風が、カーテンを揺らめかせる。

「ま、通り一辺倒の事しか書いてねーわな」

目付きの悪い少年が、『植物図鑑』を眺めている。

92隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 20:03:27
>>91(hey! 同学年だし知り合い設定でもいいかっ!?)

 「fuuuuUU!! よっしゃあUFOUFO!!
やっぱUFOを見つけるにはパワースポット調べるのが一番っショ!」

図書室なら『古新聞』ある筈っショ! 新聞なら、星見街で色々起きた
不思議な出来事についての文献とかもあるだろうから地味地味に
ネットとかでピックアップより新聞とかから良さげなの引っ張るのも
意外に良いもん拾い上げられるかもっショ!

ドタドタと新聞の置かれてる場所まで向かうぜ! 
そん時に横切ったりするかもな!

93白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 20:12:34
>>92(どんと来い、だぜ)
「……やかましいぞ」

 パタン

読んでた本を閉じて、声をかける。
その騒がしさに読書への集中を妨げられた形になったが・・・。
声に、嫌悪感はない。呆れてはいるが。

「相変わらずUFO探しか、忙しいもんだな」

94隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 20:27:05
>>93

「ん? んんっ? おぉ! リットぉ! fuuUU!
居たんだな、わりぃな! 俺一人だけだと思ったぜ!

そう! UFO! UFO! だって、この街には不思議なもんが
いーーーっぱいあるっショ! ぜってーUFOもどっかで飛んでるに
違いないって!  ほら、その証拠にほら!」

そう言って、フラワーキッズ(りん)がくれた『鈴蘭パーカー』を見せつける。

「これも、頭に鈴蘭生やした人間じゃねー奴のプレゼントっショ!
頭から直にフラワー咲いてる奴が居るんだから、ぜったいに宇宙人も間違いなく
居る筈っショ! リットは、そう言うの知らねーのっ?」

 リットは結構物知りな筈っショ! よく本読んでる感じだしな(うろ覚え)
クラスメイトの中には、UFOなんて趣味くだらねーって言う
つまんねー地球人も多いけど、リットはどうだったかなー??

95白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 20:39:22
>>94
「賢……。
 周りが見えなくなるのは悪癖だぜ、
 熱込める趣味があるのは、良いコトだけど」

君の知っている白灰というクラスメイトは、
UFO自体に興味はない風だったが、君の趣味の事を、下らなくは思っていない様だ。
UFOについて熱く語る隼士をどこか羨ましそうにも眺めている。

「いや、俺の知ってるコトでオマエを満足させられるようなコトなんてな。三流オカルトか……。
 それこそ、この前出会った、女の子……いやオマエも!? しかもパーカー貰ってるの!?」

(なんとなーく、都市伝説的な女の子かと思ったんだけど、かなり友好関係広いの!?)

ちょっとした世間話でもしようと思ったらいきなり爆弾発言が直撃して、思わず大声を上げてしまった。

96隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 21:27:50
>>95

>女の子……いやオマエも!? しかもパーカー貰ってるの!?

「oh  yeaaaAA! Jesus Jesus yesっショ!
なんだよ!リットも知ってるなら話が早いぜ!
 あのフラワーキッズ、ぜってー人間じゃねーぜ。頭から生えてる花は
マジもんの花だったから、100パー俺のUFO魂賭けてもいい!
あぁ、でもでも化け物とかじゃなくて、もしかしたら宇宙人が地球を
調査する為に花を擬人化して作成した人間型宇宙性擬人花だったり!!?
ohhhh!! シィット!! あん時、もうちょい根掘り葉掘り色々と
正体を聞いておけばよかったっショ!」

最後の部分は額を抑えて軽く後悔しつつ喋るぜ!
まっ! すぐ意識を切り替えられるのが俺の良いところっショ!

「でもでも! やっぱ、リットも人間じゃねーって思うなら
宇宙人はやっぱ、もう既にこの街に潜入してるからも知れないっショ!
くぅ〜〜〜!! なら宇宙船だって間違いなく、どっかに秘密裏に
収納してるに違いねーよなぁ!! 自然公園近くの湖畔とかに水没させる
形だったりとか! 何の変哲もない工場に偽装してる可能性もあるっショ!
リットは、そう言うところどう思う??」

リットの意見も聞いておくぜぇ! もしかすると宇宙人の偵察擬人化少女
かも知れないフラワーキッズの知り合いだ! 良い意見聞けるかもっショ!!

97白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 21:38:08
>>96
「あ、ああ……まあ、ちゃんと会ったわけじゃねーけど。
 チラッと見たぐらいの話さ。だけどまあ……」

ちょっと黙り、考え込む。

「普通の女の子じゃ無いってのは、間違いねーだろう。
 宇宙人かどうかはオマエの判断に任せるけど……」

『湖畔』……『鈴蘭畑』……『小屋』……。
あの時出会ったシチュエーションを、思い返す。

「いや、あながち間違いじゃねーかもよ、賢。
 俺が出会ったのは『湖畔』……あの女の子はその辺に住んでるみたいだったし。
 そのまんまUFOが眠ってるとは思わないけど、何かしら秘密はあるかもな」

98隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 21:49:34
>>97

>あながち間違いじゃねーかもよ、賢

「FuuuuuuUUuuッ!!! やっぱ、そーだよなぁ リット!!?
あれぜってー何か秘密隠れてる筈だもんyo!
あー! やっぱ、あん時UFO降臨地上絵ダンスした後の直ぐに
さよならなんてしなきゃ良かったぜ! でも、湖畔周辺には住んでんだもんな!

よっしゃああ!! やる気がムンムン沸いてきたぜ!

フラワーキッズの秘密をぜってー暴いて見せる! そんで宇宙人なら今度こそ
UFOに一緒に乗せて貰うって頼むぜぇリット! そん時はフラワーキッズの
知り合いの誼で、一緒に乗れるか頼んでみるっショ!」

鼻息あらく、目を充血させる形で天井を仰ぎつつ両拳を震わせ断言する。

フラワーキッズが宇宙人が遣わしたんなら、それ間違いなく宇宙人の居る
証明でしかないんだ! やっぱ宇宙人は、この街に居る筈っショ!

「あ! そー言えばリットは図書室で何調べてたんだ?
宇宙人について有益な情報が知れたんだ! そっちの調査にも協力するっショ!」

フラワーキッズ、宇宙人の偵察係説が有力になったんだ! 
リットの調べものにも、ちょっとは手伝うぜ!

99白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 22:02:13
>>98
>UFO降臨地上絵ダンス
「……それ、ちょっと見てみたいな……」

「……ま、俺も個人的にあの子がちょっと気になってたワケで。何か分かったら教えてくれ。
 UFOと繋がりがあるかどうかは兎も角、『秘密』はちょっと知りたいんだよな」

賢の前に、『植物図鑑』を置く。
まあ、どこにでもあるような、ありきたりのものだ。

「ってコトで……俺はそのまんま『鈴蘭』の事を調べてたワケよ。
 何かしら分かるかな、ってね。
 とはいえ……人間に咲く『鈴蘭』なんて項目、どこにもねーんで、諦めかけてたトコ」

「『オカルト』方面ならお手上げ、『宇宙人』なら管轄外だな」

100隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 22:14:50
>>99

>オカルト』方面ならお手上げ、『宇宙人』なら管轄外だな

「なーんだ! リットもフラワーキッズ目当てか!!
俺はぜってー『宇宙人』が鈴蘭の花と何か組み合わせて製造した
人造人間ならぬ、宇宙人製造花人間に違いないと思うっショ!

オカルトぉ? あーっ! 確かにフラワーキッズはともかく
『ファムちゃん』は人間じゃねーって感じしたなぁ!
 うん? あーリットは知らねぇかもだけど、俺がUFOラブって事を
なんか現実味ない場所で訴えたらよ、その翌日位に『コレ』が
俺から生えたのよ」

 ズズッ

『パンテオン・ロココ』が隼士の傍に発現される。そして、植物図鑑をスタンドで
手に取った。リットが見えなければ、勝手に宙に浮かんだと思うと
隼士は考えての行動だ。

「ど〜〜〜ぉよぉリット! 俺が念じた事で図鑑が宙に浮いちまった!
俺には超能力が開花したっショ!! どーよ、驚いたかぁyeah!!」

101白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 22:34:44
>>100
「…………」

宙に浮いた『図鑑』を見て、白灰は言葉を失う。
驚き、衝撃、予想外――といった表情だ。

「賢、オマエ……」
 、、、、、
「こっちもかよ!」

『ヒップホップ・イズ・デッド』――スタンドが白灰の傍らに発現する。
『パンテオン・ロココ』が手にとった植物図鑑を、同じように手で取り、引っ張る。

「俺にもある――そういう『力』。
 『特別な力』ってワケじゃないんだな、コイツ」

102隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 22:47:36
>>101

> 、、、、、
>こっちもかよ! 『特別な力』ってワケじゃないんだな、コイツ

白灰の傍に発現される『ヒップホップ・イズ・デッド』
 それに、同じく隼士も一瞬衝撃を受けたのか顔を硬直させた。

そして

「ふ   ふhuhuhuうhuhuはhahahahaha――!!
なぁ〜〜んだ、なぁなぁなぁなぁなぁりっとりっとリットぉ!
お前も、俺の父親とか母親には見えない『力』あんのかよ!

あっ、他にもランニングガールとかバス停で待ってたガールとかも
俺の『パンテオン・ロココ』を見えてたから、てっきりガールが力を
持つの多いと思ってたけど、やっぱ男も発現するもんなんだな!」

そう爆笑しつつ饒舌に喋る。

「なぁリットリットリットぉ! この力、『おもしれー』よな!
だってよ、見えねー奴等にはぜってー見えねーもん!

なに起きてるかわからねーから、物を持ち上げたり 軽く体叩いてやっても
気の所為って思ってんのか反応うすくてさー」

 ――やっぱ、『力』無い奴等って『つまんねぇ』なー。

そう、何処か危うい空気を醸しつつ隼士は溜息と共に呟いた。

103白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 23:05:42
>>102
「あ、しかも結構いんのな……」

(ていうかコイツ、メチャクチャ関わってんな……。
 行動力の塊みたいな奴だから、良くも悪くも『引き寄せる』のか)

「確かにな。俺も気づいてから色々試したけど……気付かれないし。
 同じようなヤツに出会うのはオマエが初めてだから、
 『見えない』ヤツの方が、多分多いんだろーな。
 いや、最初は俺も何か幻覚でも見てるのかと思ったけど、
 ちゃんと物を動かせるからびっくりしたワケなんですが――」

テンションの高い隼士につられて、こちらもべらべら喋るが、
ポツリとこぼされた呟きに言葉を止める。

「…………」

「おいおい、賢、珍しくテンション下げたな。
 『つまんねぇ』ヤツラなんて気にしないのが、『オマエらしさ』じゃねーの?」

104隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/28(金) 23:31:35
>>103(けっこー長く絡んだな……次でUFO探しの旅『〆』に出ようと思うぜぇ!)

>『つまんねぇ』ヤツラなんて気にしないのが、『オマエらしさ』じゃねーの?

「・・・あ゛っ?」

・・・・・・
オマエらしさ?

リットは何言ってんだ? 俺が何時もつまんねーと思ってる奴等。

何時も何時も何時も何時も何時も何時も何時も何時も何時も何時もだ
なんべん俺が自分に正直に生きても否定『殺して』してくる奴等。

UFOなんて夢見ごと   子供の空想   大人になれ
 何時までもガキ見たいな事言うな     ちょっとヤバいんじゃないの?

(あぁ うるせぇ。うるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇ
うぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇ)

俺が気にしてないとでも? 俺が好き好んで、こんな風に笑って
つまんねー奴等に合わせるノリをしてるとリットは本気で思ってんのか??

あいつ等の吐く息と一緒の空気を吸い込んでると思うとマジ吐き気がして
けど、俺もあのつまんねー親も周りの奴等も生まれた頃から直ぐ近くにいるから
一緒の大気を吸ってるわけで、けど俺にはそんな酸素拒否する事もできなくて
苛ついてブっ殺してやりたくてブっ殺して殺して殺して殺して殺して。

>うちは人間が大好きだから、人間達と寄り添いたいから

鈴蘭パーカーから芳香が強まった気がした。

>だから生きたい、人間達と一緒に

スゥゥゥぅうううう!! ふーーーっ……!!

「…………リットぉ〜〜〜〜、俺はっショ……UFOを見つけて
早く、早く早く地球を抜けて別の銀河に飛び立ちたいんだぜぇ?
きっと、こんな地球には無い素晴らしいものが俺の小さな世界の外側に
沢山たくさーん詰まってるんだから!」

 一瞬顔に過った形相は、大きく深呼吸すると共に穏やかな顔になった。
それでも、声色は弱弱しく少し切ない。

「じゃなきゃよ……じゃなきゃ、お、俺……きっと、多分もう少しで
『取返しのつかなくなる』……あぁ゛……なんで……UFOは来ないっショ?
俺、俺、俺・・・こんなにUFOを愛して、力も貰ったってぇのに」

「り り リッ リット
UFOは……い いるっショ! そ、そうっ。まだこの街には俺や皆が
知らない不思議が目白押しっショ! そうっ……諦めるなんて
『俺らしくない』もんなぁ!!」

 笑って、リットに告げる。

105白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/28(金) 23:49:51
>>104(了解! お疲れさまでした)
「……そう、だな。そのとおりだって、賢!」

(『オマエらしい』……か。
 ちっと『地雷』ふんだか……あー、まいったな)

(クラスメイトとしてそれなりに話してた、つもりだった。
 こうやって話すぐらい、には。でも……『ここまで』だったか? わかんねーな……)

「『鈴蘭』の女の子……俺も色々調べてるからな。
 この『力』も合わせて、少しはオマエの願いの役に立てるかもしれねーし」

(コイツの内に踏み込んで、何かを『背負う』のは……まだ無理だ。
 ここで、『何も気にしてない』っていう風に話すのが、多分『俺らしい』)

「クラスメイトとして、手伝ってやるよ」

笑顔で、『ヒップホップ・イズ・デッド』の拳を突き出す。

106隼士 賢『パンテオン・ロココ』【高2】:2021/05/29(土) 00:00:23
>>105(めんどくせーキャラに丁寧に付き合ってサンクス! 今後も宜しくな!)


>クラスメイトとして、手伝ってやるよ

「応ohおーっショ!! リット!!
UFOはきっと直ぐ近くで俺達の知らない間に飛行してる筈さっ!
フラワーキッズって言うなまものの証拠もあるぐらいなんだ
ぜってーぜってー何時かUFOに宇宙人と出会える筈っショ!」

『パンテオン・ロココ』の拳で、その突き出された拳に合わせるっショ!!

「それじゃー俺はそろそろ『湖畔』へ向かうぜぇ!
またなーリットぉ!!
 UFOはぜってー近くにいる筈さ! リットが手伝ってくれるってなら
100倍力だぜぇ、お前が困ってる時があったら直ぐ俺も手伝ってやるっショぉ!」

 さぁ! さぁさぁUFOUFOUFOだ!!

期待を新たに胸にチャージして図書室を走り抜け外に飛び出してUFOを
見つけてみせる!! 必ず、この街(世界)にUFOは存在する筈だから!!

107白灰『ヒップホップ・イズ・デッド』【高2】:2021/05/29(土) 00:09:52
>>106
「……ふぅ〜」

隼士が立ち去った後、一人息を吐く。

「アイツも『力』を持っているのにはびっくりしたけども……。
 大丈夫かね、アレ。UFO……いや、最早俺も完全に否定はできねーけど」

「『力』を使える他の連中が……UFOを生み出してたのかもな、なんてな」

本を片付けて、その場を後にした。

108ナカレ『サクソン』:2021/06/02(水) 22:46:01

「・・・・・・・」

清月学園中学二年生の教室の一つ
窓際の席に一人の女生徒が物思いに耽りながら窓の外を見下ろしていた

「はぁ・・・・」

ふと、ため息を一つついた
彼女の周りに他の生徒はいない
この教室の生徒の多くは、彼女の様子を遠巻きに見つめながら一定の距離を取っていた

その原因は、朝のHRにあった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   「あー、皆、席に着いたか? 今日は転校生を紹介する」

がやがやと騒々しさを増す教室
季節外れの転校生だ、生徒たちの好奇心は否応なく高まるだろう

ガラガラと扉を開けて、一人の女子生徒が入ってきた
年齢相応の体躯でありながら、その眼差しは年不相応に険しい
その少女はつまらないものを見るかのように教室の生徒達を見回して、自己紹介を始めた

   「赤月ナガレ、先月まで海外にいたが訳あって越してきた」

海外から来た転校生という言葉に生徒たちの無音のボルテージはさらに高まる
しかし、次の台詞を聞いた途端に、教室内に困惑の空気が流れた

   「この街に潜む『影の組織』について知っている者は私のもとに来てくれ
    私が言いたい事はそれだけだ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   ヒソヒソ
          ヒソヒソ

(おかしいぞ・・・・何故、私は遠巻きに監視されているのだ?
『後見人』からのアドバイスで学校に通う事を決めたまではよかったはずだ
 だが、何故彼らは私に話しかけてこない? 何故、監視を続ける?)

   ヒソヒソ
          ヒソヒソ

赤月は兄の仇を追い、『アリーナ』という組織について探るためにこの街へ来た
本当は『組織』について調査する時間を作るために、学校に入学する気はなかったのだが、
『後見人』から、義務教育は受ける様にとのアドバイスを受け、この学校への転入を決めたのだ

(学校に通いつつ、『アリーナ』についても探る
 完璧な作戦だと思ったのだがな・・・・)

『後見人』にとって最大の想定外は、彼女が想像以上の『世間知らず』だった事だろう

109赤月『サクソン』【中2】:2021/06/03(木) 22:59:05
>>108

遠巻きに生暖かい目で見られる中、赤月は一日を終えた
日本の学生たちが『退屈な授業』と表現するようなものであっても、
これまで腰を落ち着けて勉強をする機会がなかった赤月にとっては物珍しく、
思いの外、充実した一日を過ごすことが出来た

「少し、疲労が溜まったな」

「本格的な調査は明日からにして、今日は一度本拠地に帰るか」

こうして、赤月の学園生活初日は幕を下ろした
現在の本拠地である学生寮に向けて歩き去って行く

110御影憂『ナハトワハト』【大学二年】:2021/06/13(日) 05:46:39

       フラッ…………

夕方――――『心理学部』の研究室を後にし、
外の風に当たろうと一人外に出る。
今日は『最悪の気分』で学校に来ていたため、
あまり体調は良くなかった。
足元が不注意だったのは、そのせいだったのだろう。

  ガッ

     ズッダァ――――――ンッ!!

                        バサバサバサァッ

普段は気にも留めないような些細な出っ張りに躓き、
勢い良く前のめりに倒れ込んだ。
見た感じ、思いっきり『顔』から行ってしまったようだった。
教授から受け取った資料が、辺りに散らばる。

111御影憂『ナハトワハト』【大学二年】:2021/06/13(日) 21:42:54
>>110

  …………ム ク リ ッ

                 サッ サッ サッ

ゆっくりと起き上がると、落ちている資料を拾い上げて、
その場を去った――――。

112赤月『サクソン』【中2】:2021/06/18(金) 21:47:02

「・・・・・・・・。」

―――昼休み
中等部の制服を適当に着崩した少女が校舎の屋上で大の字になっていた
灰色の曇り空を眺めながら、思い返すのは『あの夜』の事だ

歓楽街で突然、通り魔に襲われたあの夜・・・・
相手に殺意がなかったために運良く殺されずに済んだが、
あの出来事が起きたタイミングはいくら考えても不可解だ

(私がスタンドの訓練をするのを見計らうかのように、2人のスタンド使いに狙われた
 普通に考えれば、両者は繋がりがあると考えるのが普通だろう
『ダミーナイフ』の意味・・・・警告か? これ以上、『アリーナ』の詮索をするな、という?)

右手で目を覆う
視界が闇で満たされ、考える事に集中できる

(だが、『アリーナ』は私の事をどこで知った?
 多少は派手に動いていたとはいえ、『アリーナ』が私の事を知るには・・・・)

闇の中に一人の少女の顔が思い浮かぶ
この町に来て、初めて出来た『友達』の顔が・・・・

「違う! そんなはずはない!」

頭に浮かんだ一つの『疑念』を振り払うかのように
飛び上がるかの様に立ち上がった

113高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/18(金) 22:21:53
>>112

  「どんなことだってあるさ」
 
 
 ガ

          シャン
 

声を上げつつ立ち上がる『赤月』に、野太い声が掛けられる。
 
 
    ガシャ

                ガシャ
 

もしも赤月が顔を上げることがあれば、恐らくは目にすることになるだろう。
屋上に設置された『転落防止用フェンス』に『外側から』手を掛け、屋上へと登り来る男の姿を。
  
 
「こういうことも、だから勿論ある」
 
 
既に肩から上はフェンスを通して見える位置まで上がってきており、
その顔が精悍な太眉と、誠実さを感じさせる一重瞼を備えていることも、その気になれば分かることだろう。
 
「なにも違わない……さ」
 
男は更に腕を伸ばしフェンスに指を掛け、徐々に体を持ち上げつつある。
フェンスを乗り越え屋上へ入り込むのは、時間の問題だろう。

114赤月『サクソン』【中2】:2021/06/18(金) 22:41:44
>>113

>  「どんなことだってあるさ」

「・・・・・・・ッ!」

頭の中にこびりつく『疑惑』を必死に否定しようとする赤月の耳に
飛び込んできた言葉は可能性を肯定する言葉・・・・

それを聞いて、やはりそうか、と思いそうになり・・・・

「え?」

気付いた・・・・その男の存在に!
フェンスの外側から現れる『異様な男』が目の前にいる事に!

「誰だ!? まさか、この前の『連中』の仲間・・・・!?」

男の顔を見れば、実直な印象を受ける顔立ちに気が付いただろう
しかし、今の赤月にはそんな些末な事に気が付く余裕はなかった
それどころか、立ち上がった身体を半身に構えて、臨戦態勢を取った

フェンスの外側から現れる異様な男・・・・
そして、先日襲撃を受けたばかりのこの状況・・・・
目の前の男は『先日の連中』の仲間ではないか?という疑念が心を満たし、思わず声を上げた

115高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/18(金) 22:51:36
>>114
 
「ん……ッと」
 
左右の腕をリズミカルに軋ませながら、とうとう男はフェンスの上端へと手を掛ける。
全身を露わにしたその男は、上半身を黒色のタンクトップで鎧い、
下半身には『清月』の指定制服であるスラックスを纏っていた。
 
「『こういうこと』に、『仲間』もなにもないだろう。
 確かに俺は見ての通りの『高校生』だけれど……ンッと」
 
赤月の言葉に応じつつ、動きは些かも淀むことはない。
『苦労してどうにかこうにか』といった調子とは違った、慣れた動きがその端々から読み取れる。
 
「『部活動』ッてワケでもないのだから、『仲間』は必要ないんだ。
 これはただの、そう、『訓練』みたいなものだからね」
 
 
ガッ
 
「君はひょっとして」
 
 
   ギッ

            ギシィッ


 
    「『お昼ごはん』でも、食べていたのかな?」
 
 
アクシデントもトラブルもなければ、次の瞬間にでも、男は屋上に降り立つだろう。

116赤月『サクソン』【中2】:2021/06/18(金) 23:09:49
>>115

「『高校生』・・・・? 『訓練』・・・・?」

右手で拳を握りしめながら、臨戦態勢を継続する
下半身に履いているスラックスが指定制服である事には気が付いたが、
それなりに制服を着崩している自覚のある自分から見ても、
彼の上半身の出で立ちは明らかに異常だ

「『訓練』って・・・・君は一体、何の『訓練』をしに来たんだ?」

赤月の中には一つの仮説が浮かんでいた

先刻の『襲撃』・・・・あれがこちらの戦力を測るものだったとすれば?
その上で、赤月が『弱者』と判断され、『少年兵』の『訓練』に利用されている・・・・としたら?
『先日の襲撃』・・・・『目の前の異様な男』・・・・全てを繋げると、そんな『思惑』が浮かび上がる

(『仲間』も連れていないなんて・・・・ふざけた男だ)


>「君はひょっとして」

「・・・・・・ッ!」

男が何かを言おうとしている
『宣戦布告』か『降伏宣言』か・・・それとも

>    「『お昼ごはん』でも、食べていたのかな?」

「ああ・・・・この前、『O阪』に行ってきたものでね
 ちょうどいいから『お昼ごはん』にしていたんだよ・・・それがどうした!?」

ピリピリとした緊張感が走る・・・・!
赤月の左手には『蓬莱の肉まん』が握りしめられている・・・・
先日、『O阪』に行ってきた折に、美味しかったからお土産で買った代物だ

117高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/18(金) 23:26:59
>>116
 

     ダンッ!

「『自分にできること』を」
 
遂に屋上に降り立った男は、力強く地面を踏み鳴らす。
男の身長は高く、肩幅も、胸の厚みもそれなりに備わっている。
格闘技か何かで鍛えたというよりは、『よく食べよく寝たら育った』という印象を見る者に与えるスタイル。
 
「『もっと上手にやりたい』と思っているだけだよ。
 そのための『訓練』だ」
 
男は穏やかな笑みを浮かべてこそいるが、その会話はどこか噛み合わない。
 
「この程度のことに、果たして『仲間』が必要なのかな……?」
 
緩やかに両腕を広げ、緩慢な足取りで赤月へと迫る男。
単なる身振り手振りだけを見れば、そこに敵意や害意の類は見られないだろう。
しかし。 
 

「だからその、『それ』」
 
 
右手の人差指を伸ばし、赤月の左手に握られたそれを示す。

「それは、お昼に、冷めきってしまったものを食べて」
 果たして十分に、おいしいものなのかな?」
 
「俺はそれが、凄く気になる」
 
 
一風変わった『昼食トーク』と受け取ることも、ともすれば可能だったのかも知れない。
続く男の言葉を聞いて、それでも昼食トークをしたければ、きっと男は応じるだろう。
 
 
  「君は」
 
 

      「『どうやってここまで上ってきた』と、訊かないね」

 

「俺が『誰』で、俺の『仲間』や『訓練』や──フフッ!『お昼ごはん』のことを」
   
男の瞳は、ただただ黒い色をしていた。
 
 
「そこまで気にする君の事が――俺は君の『肉まん』と同じくらい、気になるんだけれどね」
 
 
男が歩みを止めることはない。
赤月の任意の距離を始点として、そこから常識的な位置までは近づいてきてしまう──のだろう。

118赤月『サクソン』【中2】:2021/06/18(金) 23:42:13
>>117

「『登ってきた方法』・・・・?」

言われてみれば盲点であった
清月学園の建物は比較的新しく、その外壁は亀裂一つ無い
にも拘わらず、まったくの無手でこの男は外壁をよじ登ってきたのだ

「来るな!」

疑問点が多すぎる
赤月の言葉と目の前の男の語る言葉は、噛み合っているとはとても思えず、
まるで何か重要な『前提条件』が間違っているかのように思える

「私に・・・・近づくな!」

だが、この話術も彼にとっては戦術の一つなのかもしれない
こちらの頭をかき乱し、戦いを有利に運ぶための戦術なのかも・・・
そう思い、赤月は男が近づく前に、その身に『サクソンのトレンチコート』を纏った

(しかし・・・・彼が何の関係もない一般人だとしたら・・・・?)

スタンドを身に纏いはしたが、赤月の胸中では常に『迷い』が渦を巻く
先制攻撃をしかけるべきか・・・・ それとも、この疑惑がただの思い過ごしなのか・・・・

迷いの中、赤月は思わず後ずさりをした

119高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/18(金) 23:57:54
>>118
 
「不思議だろう?」 
 
見る限り、男が『スタンド』の類を発現している様子は無い。
フェンスを掴んでよじ登ってきたのは、単なる身体能力に拠るものなのだろう。
ただ、それはフェンスを掴んでいるから可能なことであって、勿論その下の『外壁』をよじ登れた理由には成り得ない。
 
「それを不思議と思わない君の事が、俺にはどうにも不思議で、
 ――フフッ!」
 
『サクソン』を発現する赤月を見て、言葉を区切り噴き出す男の様子からすれば、
『見えている』のは間違いないのだろう。
男は不自然なほどに何気なく赤月から視線を外し、空を仰ぐ。
 
「前回の娘は、サラリーマンの脚を折っていたのだっけ」
 
「その前の娘は、自動販売機を殴りつけていたな」
  
 
顔を上げたまま、瞳だけを下ろし、再び『赤月』と『目を合わせる』。
赤月の言葉に従う気があるのか、少なくともそれ以上に接近する様子はない。
 
 
「君は君の『それ』で、一体何を始めるつもりなのかな。」
 
 
『スタンド』が見えている事を隠す気は微塵もない。
襲えば襲っただけ襲い、退けば退いただけ退く。
その程度の、どこまでも気安く身軽で等身大の、言葉であった。

120赤月『サクソン』【中2】:2021/06/19(土) 00:14:02
>>119

「そん・・・・な・・・! その程度の事が・・・・!?」

確かに、外壁をよじ登ってきた理由は気になる・・・・しかし、それは『多少』程度だ
だが、目の前の男は(その異様な風体には目を向けずに)『その疑問』こそを重視している

(いや・・・・?)

もしかして、これこそが先程から感じていた『前提条件の違い』なのでは?

(『不思議だろう?』という言葉が『不思議に思って欲しい』という意思の表れだとしたら?
 彼が外壁をよじ登ってきた理由が、『私に驚いて欲しい』のだとしたら?)

ひょっとしたら、彼は思ったよりも危険な存在ではないのでは?
と思い直し、改めて声をかけようとして・・・・

>「前回の娘は、サラリーマンの脚を折っていたのだっけ」
>「その前の娘は、自動販売機を殴りつけていたな」

「・・・・・・・・!?」

ぞわぞわとした危険を感じる
彼は『スタンド』が見えていて・・・・自分以前に何度も『スタンド使い』と遭遇している
しかも、彼の言葉を信じるならば、どれも危険な『スタンド使い』だ・・・!

「私は・・・・君と争うつもりはない」

左手に持った『肉まん』をトレンチコートの左ポケットに入れる

「何かをするつもりも・・・・・今はない
 だが、一つだけ君に聞きたいことがある」

右手の掌を男の目の前でかざす
『待った』を意味するジェスチャーだ

「君は『アリーナ』という組織を知っているだろうか?」

121高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/19(土) 23:32:59
>>120
 
「『どんなことだってある』んだ」
 
「誰かの『その程度』が誰かの『どの程度』か、分かる人は少ないんじゃあないのかな」

フフ、と小さく零す声に棘は無い。少なくと語調に限って言えば、それは間違いないだろう。
 
「君にとっての大事なことが誰かに『その程度』呼ばわりされる機会が、
 このさき決して無ければいいと、俺は心から祈っていたりするんだけれどね」

歩みを進める様子はない。先の『近づくな』の言葉にいまだ従っている、ということなのだろう。
だからこそ。
 
「俺は不思議だ」
 
「突然屋上まで素手で登ってくる人物がいたとして、それに驚くのは『不思議じゃない』。
 『どうやってここまで』。『なんで素手で』。どれも普通だ。何も不思議じゃない」 

『待った』のジェスチャーも働いているのだろう、男には本当に、攻撃的な振る舞いは一切見られない。
 
「ただそれよりも先に、『俺が誰の仲間であるかだとか』、『俺の訓練がなんなのかだとか』、
 それを気にするのは『不思議だ』」
 
 
「だから『質問』は『俺から』だ。
 突然に『スタンド』を向けられ、『来るな』『近づくな』と言われた俺に、
 これ以上『要求』しようってのは虫が良すぎるんじゃあないのかな」
 
「だから『俺から』訊くんだ」
 
「君は一体、『何に』」
 
 
「『何にそんなに怯えているんだ?』」
 
 
男の瞳は真昼の陽光を存分に吸い込んで、白々しいほどに黒々と濡れている。

122赤月『サクソン』【中2】:2021/06/19(土) 23:54:12
>>121

「それは・・・・!」

煙に巻くような捉え所のない言葉遣いではあるが、言っている事の意味はわかる
自分の『目的』が他の人間にとって、吹けば飛ぶような『些事』だとしたら?

(それでも・・・・私は、私を保つことが出来るのだろうか?)

>「俺は不思議だ」

  「・・・・・・!?」

一つの言葉に思い悩む間もなく、次の言葉が浴びせられる
固く握りしめられた拳の中に汗が滲む
目の前の男への緊張からか、視線をこの男から外す事が出来ない

>「『何にそんなに怯えているんだ?』」

「お、怯えてなんていない!?
 私は・・・・『お前ら』なんかに・・・・・!」

緊張を振り払うかのように大声を上げて否定する
だが・・・・その所作こそが、彼女の抱える感情を証明しているようにも見える

「怯えてなんか・・・・ ・・・・・? お前は・・・・わかって、言っているのではないのか?
 この前の『襲撃』、あれはお前ら・・・・そう、お前ら『アリーナ』がやったのだろう?」

123高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/21(月) 20:29:21
>>122
 
高見盛は考える。
目の前の少女は明らかに『何か』に怯えている。
だから、その『何か』が『なんなのか』を考える。
 
『この前の連中』と呼ぶ以上、相手が複数なのは間違いない。
すかさず戦闘の構えを取ったところを見るに、なにやら物騒な、『暴力』が絡む事態であることも想像に難くない。
恐らくは『スタンド』関連なのであろう。その上で。
 
その上で『アリーナ』という『組織』について問われた以上、既に答えは出ているも同然だった。
あとは片手を左右に軽く振って、『いやいや、そんなものと俺は何の関係も無いよ』と言ってしまうだけで良かった。
 
 
「不思議だな」 
 
 
そしてそれが出来るのであれば、高見盛炸盤がここまで誤解の多い人生を歩むことはなかった筈だ。
 
 
「それを訊かれて、例えば俺が素直に『そうそう。この間のアレは俺達アリーナがやったんだ』。
 『俺の仲間の能力はどうで』『何人いて』『君をどうするつもりなのか』だとかを、話すと思うのかな」
 
「『襲われる側』の君が、そんなことを正直に質問できてしまうッて事実が、俺にはすごく不思議だ」
 
不思議に思ったことを我慢できないというだけで、どこまでも失敗してしまう。
思えば祖父の目を潰した時もそうだった。『本当に痛くないのか』が、不思議で仕方なかったのだ。
 
「だから、その質問には答えられないな。
 ただ見ての通り今日の俺は一人で、君に危害を加えるつもりはない。
 『君をどうこうする』ッてのは、俺の『訓練』とは関係無いんだ。
 誓って言おう、これは本当だ」
 
胸に手を当て、害意の無さを訴える。
少なくとも本人は、徹頭徹尾に誠心誠意のつもりであった。

124赤月『サクソン』【中2】:2021/06/21(月) 21:33:07
>>123

「・・・・・・ッ!?」

しまった!と、心の中でそう思った
相手の素性がわかっていない状況で、自分の情報を曝け出すような真似をしてしまった
歓楽街で会った男はこう言っていた・・・・「慎重にやれ」と

(私はまたやってしまった・・・・ッ!)

ただ『襲われた』だけで醜く逃げ惑い、
『異様な行動』を見ただけで酷く怯え、情報を漏らしてしまった
『戦士』としても、『暗殺者』としても、下の下だとしか言いようのない醜態だ

「・・・・よくわかった
 私のこの、醜く惰弱な行動が、自分自身を追い詰めているという事が」

目の前の男の『目的』を考える・・・・

(『この男がアリーナと無関係』だという可能性は捨てた方がいいだろう
 まったく無関係の人間が突然現れ、ここまで挑発的な言動をするなんて
 楽観主義にも程がある考え方だ)

(次に考える可能性・・・・『私をどうこうするつもりはない』?
 これが本当だとすれば・・・やはり、今回の目的は『示威行為』か
『兵隊』に対する訓練として、敵対者に対して『示威行為』を行い、生きて戻る事が課題・・・・か?)

(どちらにせよ、私を殺すために彼を送り出した可能性は低いはずだ
 それならもっと容赦なく攻撃を開始しているはず・・・彼の行動は攻撃にしては悠長だ)

(『アリーナ』は私を御しきれると考えている・・・・・?)

「・・・・・わかった、君の言う事は信じよう
 君を攻撃する事もしない、君の『訓練』を邪魔する事もしない・・・・だから」

左手をトレンチコートのポケットに潜り込ませ、肉まんを握りしめる
そして、肉まんを『息討器』に変化させる・・・形状変化はさせず、機能だけが再現される

「だから、この場を見逃してほしい
 お互いに、ここでやりあうというのは『利益』がないはずだ」

赤月にとってはとても屈辱的な提案だ
自分は今、『アリーナ』の人間(だと赤月は思っている)に怯えて逃げようとしているのだ
だが・・・・精神的に有利を取られた今の状況はあまりにも不利だ

高見盛に視線を向けたまま、じりじりと後退し、出口へと向かう

125高見盛 炸盤『デイヴ・エドモンズ』【高2】:2021/06/23(水) 04:41:42
>>124

「いやいや、何もそういうわけじゃないんだ。
 君がそんな、いっそ卑屈に聞こえるような物言いをするのは、俺にしたって本意じゃあない」
 
その口調は変わらず穏やかなものであったが、しかしそこに、僅かに焦りの色が混じる。
それが高度な演技でなければ、『本意でない』という部分はまずもって事実なのだろう。
 
「ただおかげで……不思議は解消されたかな。どうして『君がそんなに素直な質問をするのか?』」
 
「『襲撃』される覚えがあって、そこに俺が現れて――フフッ!
 それでもきちんと『質問』をするのは、そう」
 
納得したように頷き、続ける。
 
「きっと君が酷く真面目で……とびきり『優しい』からなんだろうな。
 それなりのリスクはあるのだろうけど、出会った時点で俺を『どうにかこうにか』することくらい、
 きっと君にはできたはずなんだ」
 
「それをせずに、俺を『ひょっとしたら』『悪人じゃないのかもしれない』と、そう思ってくれたのだとしたら、
 それが俺にはたまらなく嬉しい」
 
『どうせ』『悪人なのだろう』と思われることの方が、ずっとずっと多かったのだ。
あの家で生きるために鈍感にならざるを得なかった炸盤ですら、そう感じる事が多かったのだ。
 
「だから『見逃してもらう』のは俺の方だ。
 俺の名前は『高見盛 炸盤(タカミサカリ サクバン)』。
 この学園の『高校二年生』だ――間違いなく籍があるから、調べてもらっても構わない。
 『スタンド』は『訓練中』で、大したことはできない……壁を登るくらいしか」
 
目の前の少女がそれを真実であると納得するかはともかく、
自らの本名と能力について告げる。これが高見盛が支払える数少ないコストだ。

「『どうか見逃してください』。
 具体的にはこの学園内で、『俺のことを悪く触れ回らないでくれ』……ると、嬉しいな」
 
「好きなコが居るんだよ」 
 
そこまで言って、高見盛はくるりと半周ターンをし、少女にまるきり背を向け両手を軽く掲げる。
 
「この通りだ。勿論俺はお願いする立場だから、『その代わりにどうこう』だとかを言う気は無いよ。
 それにきっと君は、俺が背中を見せても、きっと酷いことはしないだろう?」 
 
言いながら緩やかに脚を進め、もと来た『フェンス』へと向かう。
『下り』も『訓練』の一環なのだ、最後まで、やり切ろう。

126赤月『サクソン』【中2】:2021/06/23(水) 23:08:54
>>125

じりじりと後退する赤月に相変わらず声がかけられる
目の前の男の今までの言動には珍しく、焦りが滲んだ声だ

「・・・・・ッ! 優しくなんて・・・・ない!」

先刻の自戒も忘れて、またしても感情に任せて言葉を放ってしまう

(違う・・・私は『冷酷な暗殺者』だ・・・・!
『アリーナ』に災いを齎す『復讐者』なんだ・・・・!)

心の未熟さのためか、定義したはずの自己が揺らいでいく
見透かしたような事を言って!と、お門違いにも憤慨が心を満たしていく

「『高見盛・・・・ 炸盤』」

「クッ・・・・・! わかった・・・・君の事は特別な理由なく口外しないと誓おう
 そのふざけた理由が本当かどうかも詮索しない」

好きなコがいる、などという理由が本当かどうかは知らない
方便かもしれないし、事実を語っているだけかもしれない・・・・しかし

(しかし、この感じ・・・・私と敵対しているというのは思い違いなのでは?
 ・・・・い、いやいや! ここで情に流されるわけにはいかない!
 この『話術』こそが奴の術策なのかもしれない・・・・気を抜くな!)

「お互いに、黙っていた方が身のためという事か
 好きにするといい・・・・君は『訓練』を続けるのだろう?」

生きて帰る所までが『訓練』という事なのだろうか?と、高見盛の言葉を考察しながら、
後ろ手に出口の扉を開け、そのままこの場から去って行った


  タッタッタッタッタッ!!

「クッ・・・・ 情けない!
 先手を打って動いているつもりでも、イニシアチブは『向こう』に握られたままか!」

「何故、『向こう』に私の情報が漏れた・・・・?
 まさか・・・・ まさか・・・・ 『あの子』が・・・・・!」

昼休みももう終わる
『暗器化』を解除し、くしゃくしゃに潰れた『肉まん』を飲み込みながら教室へ戻っていった

127りん『フューネラル・リース』:2021/07/04(日) 06:44:11
「君が好きだと 叫びたい」

小学4、5年生くらいの少女が体育館で一人バスケットボールをやっている
別に何もおかしな事は無い
おかしな事があるとすれば

    頭 に 鈴 蘭 が 咲 い て い る 事 だ け だ

少女がドリブルをする度に頭の鈴蘭もブルブルと震える

128りん『フューネラル・リース』:2021/07/05(月) 09:02:42
>>127
挑戦者が
現れました

清少 翔(せいしょう しょう)「すまぬのう、麿達にはちとボールが入り用でごじゃる」
清少「素直に言うことを聞いてくれるなら、手荒なことはしないでごじゃるよ…」

りんからボールを奪い取ろうとする清少だったが、華麗なドリブルでかわされてしまう

清少「フフフ…女の腕で、勝てると思っておるかえ?」

ボールを奪おうとりんの隙を伺う清少だが

清少「此奴の構え…隙が…ある!
   否!隙があるようで隙がない…余程の使い手か!不気味な…」
清少「だが…ここは一気に!」

しかし、ここでシュートの構えに入るりん

清少「3ポイントの使い手か!」

りんの3ポイントシュートが決まる

清少「やはり凄腕か…この勝負、預けたでおじゃる!」

                  _         / ̄ ̄ ̄\
                  //            才     \
             { |           | И⌒) 七/
             ヘ |――-      \     (メ⌒)  |
          / /         \   \  __/
             |     |            )/
        /   '⌒乂___人⌒ヽ   ハ
         /  ,4芳ミ   4芳ミY  ハ
        И  {{弋_り    弋_り }}  | ハ
       八  |〃    _   〃|  .ハ八
.       〈 ∧人     ‘ー’    人 /   〉
       \ ∨〕ト  _   ,,. イ / _ イ
          〈>--</丁「  └t/  ノ 〉
          (⌒>イ   |: |    乂 _人
         〔////.厶--、|: | / ̄ ̄∨///〕
          〉― /::::::::::::::Ⅵ/:::/::::::::::|―‐く
        乂__人____\V/__/乂___ノ

    十ヽ -|-、レ |
    d⌒) /| ノ ノ

129リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/09(金) 23:49:50
学食。
込み合っている。

「……はぁ」

昼食時はいつもそうなのでなるべく避けるが今日はそうもいかなかった。

「……相席も覚悟しないとな……」

130朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/11(日) 00:28:24
>>129
「…混み合ってるなぁ。」
ため息を付きながら食堂に現れた少女がいる。

「とりあえずなにか適当に食べよう…」
涙音は食堂メニューを眺めたあとで注文に行く

「あっ、ちょうど開いてる席が…」
どうやら彼女は空いた席を見つけたようだ。
リズのとなりあたりに座りそうな感じがする。

131リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/11(日) 01:35:58
>>130

ブルネットの髪、青い瞳。
170cmの身の丈。
それが月見そばを前にしている。

「……ん」

座る、とは思いつつも椅子を引いたりはしない。
そこまでする義理はないし、座らないなら座らないでいいからだ。

(……おにぎりも買っておいてよかったな)

132朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/11(日) 01:59:20
>>131
「あ、どうもこんにちは」
軽く会釈をすると、彼女は近くの席にたつ。
どうやら彼女はカツ丼を注文したらしい。

「えーっと、こちら座っていいでしょうか?」
そう言って椅子を引く。リズの隣に座るようだ。

133リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/11(日) 02:14:55
>>132

「……」

息を吐く。
別にそばが熱かったわけじゃない。
ため息というものだ。

「お好きにどうぞ」

134朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/11(日) 14:53:50
>>133
「どうもありがとうございますー。」
とりあえず笑顔で会釈すると
隣にそっと座る。

「いただきます。」
そう言って彼女はカツ丼を食べ始めた。
見かけによらず随分とボリュームのあるものを食べている…

135リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/11(日) 15:56:05
>>134

(まったく、この国は人を詰めすぎる)

(あぁ、フードファイターか)

ずるり、と出汁ごと生卵を飲み込む。
いつもの癖だ。

(……)

別にそういう趣味じゃないが隣に視線を投げている。

136朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/11(日) 16:07:40
>>135
(ちょっと食事のタイミングずらしたほうが良かったかなー。
 結構人が多いと、なんだか暑くなるんだよねぇ…)
一応冷房はかけられているものの
ご飯や人の熱気でやや暑い。

「もぐ…ん」
視線がこっちに向いているのを見てふとリズの方を見る。

「んー、どうかしましたかー?」
少し首を傾げる。
その表情からみて別に不愉快というわけでもなさそうだ

137リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/11(日) 17:41:19
>>136

「あ?」

目が合って、またため息を着く。

「なんでもないが」

買っていた明太子のおにぎりの封を切りながら。

「お前こそどうかしたのか? あぁ、オレが見てるからか」

138朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/11(日) 18:37:35
>>137
「まぁそうですねー、こう…隣りにいると
 なんとなく隣の人が気になったりしますからね。」
そう言ってリズの方に目を向ける。

「なんとなく隣のご飯が美味しそうとか、そんなかんじもありますから。」
そう言って少しおにぎりのほうをながめた

139リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/11(日) 22:37:51
>>138

「おい」

不機嫌そうな声色だった。

「見境なしか?」

「人の飯をそんな目で見るな」

140朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/11(日) 23:00:41
>>139
「あ、いえ…すいません。」
思わず頭を下げて謝った。

「別にその、ほしいとかそういうのではなく
 なんだかつい、そう思っただけでして…」
申し訳無さそうな表情だ。

141リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/11(日) 23:49:45
>>140

「……」

「…………はぁ」

そう、ひと言。

「別に構わない」

「ティーンのガキにいちいちキレたりしない」

142朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/12(月) 00:16:22
>>141
「どうもありがとうございます・・・」
申し訳無さそうにしながら再び食事を始める。

「というと…あなたは大学部のお方でしょうか?」
ティーンと言われて改めて様子をうかがう。

143リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/12(月) 01:58:12
>>142

「大学の三年だ」

「普段ここには来ないがね」

もそもそとおにぎりを食べつつ。

「君は中学かな。小学生に見えなくもないが、日本人だからな」

144朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/12(月) 20:47:30
>>143
「そうですか。そうなるとだいぶ上の先輩になりますね。」
改めて頭を下げる。

「ええ、そのとおりです。
私は中学の二年生です。
えーっと名前は、朱鷺宮涙音といいます。」
なんとなく自己紹介を返す。

145リズ『チック・タック・フィジー』:2021/07/12(月) 22:30:06
>>144

「中二ね。なるほど」

日本人の見た目というのはよく分からない。
流石に慣れてきたが。

「とりあえず、飯を食ったらどうだ?」

146朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【中二】:2021/07/12(月) 22:47:47
>>145
「んー、そういうふうに見えませんかねー。」
そういいつつも軽く微笑む。
もしかしたら印象より幼く見えるのだろうか。

「ん、あ、そうですね。
 冷めちゃうところでした。」
そう言ってカツ丼をどんどん食べる。
結構食い意地がはっているのかもしれない


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