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【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』 その2
1
:
『星見町案内板』
:2021/02/26(金) 23:22:22
『H城』の周囲に広がる『城址公園』の敷地を共有する『学び舎』の群れ。
『小中高大一貫』の『清月学園』には4000人を超える生徒が所属し、
『城郭』と共に青春を過ごす彼らにとって、『城址公園』は広大な『校庭』の一つ。
『出世城』とも名高い『H城』は『H湖』と共に『町』の象徴である。
---------------------------------------------------------------------------
ミ三ミz、
┌──┐ ミ三ミz、 【鵺鳴川】
│ │ ┌─┐ ミ三ミz、 ││
│ │ ┌──┘┌┘ ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
└┐┌┘┌─┘ ┌┘ 《 ││
┌───┘└┐│ ┌┘ 》 ☆ ││
└──┐ └┘ ┌─┘┌┐ 十 《 ││
│ ┌┘┌─┘│ 》 ┌┘│
┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘ 【H城】 .///《//// │┌┘
└─┐ │┌┘│ △ 【商店街】 |│
━━━━┓└┐ └┘┌┘ ////《///.┏━━┿┿━━┓
┗┓└┐┌──┘ ┏━━━━━━━【星見駅】┛ ││ ┗
┗━┿┿━━━━━┛ .: : : :.》.: : :. ┌┘│
[_ _] 【歓楽街】 │┌┘
───────┘└─────┐ .: : : :.》.: :.: ││
└───┐◇ .《. ││
【遠州灘】 └───┐ .》 ││ ┌
└────┐││┌──┘
└┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------
前スレ:
【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/
881
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/11(火) 18:00:41
>>880
「あ、うん、気を付けて…」
影の揺らめきは本と同じ方向を示している
が、距離は離れているようだ
これだけでは関係があるのかどうかは分からない
メリーがフェルト人形の目を通して接近した本を見るが
まだこの距離では真っ赤な本にしか見えない
かなり至近距離からでないと文字で埋め尽くされてるなんて分からない
882
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/12(水) 17:13:13
>>881
もしかしたら誰かの悪戯かもしれない。
しかし、とかちの反応を見る限り、あれには何かありそうな気がした。
やはり確かめておく必要がありそうだ。
「ウフフフ、大丈夫よ。この子はメリーが守るから。
とかちちゃんはメリーの身体を守ってくれる?」
ゾゾッ……
ゾゾゾ……
影の腕を揺らめかせつつ、さらに近付いていく。
触れられるまで距離を詰め、赤い本を覗き込んでみよう。
もし危険を感じたら、すぐに飛び退いて回避する。
883
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/13(木) 20:09:16
>>882
「それはいいけど…」
事切れたように動かなくなったメリーの体を抱き抱える
フェルト人形が本を覗き込むと、
確かに何かの文字で色が構成されている事が分かる
ただ、かなり顔を近付けて凝視しなければ分からない
ね
辛うじて一文字だけ何を書いてあるか分かった
分かった瞬間、人形でも分かる
これ以上見ない方が良いという感覚に襲われる
884
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/14(金) 15:21:48
>>883
内容の一部が視界に入った瞬間、得体の知れない感覚を察知する。
「――――!」
バ ッ
ほぼ反射的に、その場から勢いよく飛び退く。
正体は掴めないが、これは間違いなく『危険』な代物だ。
おぼろげながら、それだけは理解できた。
「とかちちゃん」
ゾゾ…………
揺らめく黒い影の腕を前方に構え、床の上に落ちた赤い本を見据える。
「もしかしたら、あれも『呪い』なのかも」
おそらくメリーが読めなかった部分には、
『死』という文字が綴られていたのではないだろうか。
しかし、確認すべきではないだろう。
この体(ボディ)は本体ではないとはいえ、どんな影響が及ぶか分からない。
885
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/16(日) 21:16:59
>>884
しっかり読めていない事にはなんと書いてあるかは未知だ
本当に『死』なのかもしれないし、まったく関係ないかもしれない
確かめるには読むしかない
「……」シュッ
文字を読まないように本を取り、速攻で棚に戻した
「読まなきゃ大丈夫みたいだね」
そんな確証はない、希望的観測だが今の所は体に異常は無し
ちょっと図書室の外から視線を感じるくらいだ
886
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/19(水) 09:46:57
>>885
とかちが素早く対処してくれたので、その間メリーは身構えておいた。
「ウフフフフ」
「ウフフフフフフフフフフフ」
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
もし何らかの呪いが襲いかかってきたら、
こちらも呪いをぶつけてやろうと思っていたが、その必要はなかったようだ。
「最初はビックリしちゃったけど、変わったものが見られて面白かったわ」
あれも怪異なのだろうか。
興味はあるものの、また近付く気はなかった。
ここに来た時に電気が点いていたことや、
図書室の外から感じる視線も気になるし、当初の目的も果たせていない。
「結局、まだ『腕』のことは分からないままね」
『歴史』の棚から離れると、『オカルト』――超自然的分野の書架に目を向ける。
887
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/20(木) 18:31:12
>>886
「オカルトの棚から調べるとしても、分類も絞らなきゃいけないよね」
「呪い、それに人形…」
棚に収まっているノートは一度意識すると妙に存在感を放っているし
相変わらず視線は感じるが、気にしないでおこう
こういうのはノセボ効果、不吉な事が起きると思うから起きるように感じるんだ
「これとかいいんじゃない?」
適当にそれっぽい本を手に取り見せる
888
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/23(日) 11:39:17
>>887
あんなものを見た後では、なんでも悪い方向に結び付けてしまうのは無理もないだろう。
そして、それが呪いを掛けるということだ。
もっとも、とかちやメリーの使う呪いは別物だが。
パラ パラ パラ パラ パラ
「あっ、見て。ここに同じような絵が載ってるみたい」
とかちが選んだ本を開き、ページを捲っていく内に、気になる箇所を見つけて指差す。
生徒会室で見た光景と似通った図解が記載されていた。
どうやら儀式の一種らしい。
テーブルの下に人形の腕があり、テーブルの上には人形の本体が置かれている。
こうすることで何かが起こるようだが、詳細は汚れていて判読できない。
「もしかしたら、あれを見た誰かがお人形を落とし物ボックスに入れたんじゃないかしら。
きっと『尻尾のないアジの噂』を知っていたの」
「その子は腕の方には気付かなかったから、そのままになっていたんじゃない?
だから、儀式は中断しちゃったってことになるわ。
それがどうなるかは分からないけれど」
自らの考えをとかちに語る。
これが正しいと仮定して、果たして中断されて良かったのか悪かったのか。
少なくともメリーには分からない。
889
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/24(月) 22:21:58
>>888
「こういう儀式とか呪いって
手順を間違えたり途中で邪魔されたり
正しい手順で終わらないと大体碌な事にならないよね」
「こっくりさんとか」
古今東西の儀式や呪いはそういう感じな事が多い
何か凄い力を使うにはそれなりのリスクが伴う
何のリスクも無しに恩恵だけもらえるなんて都合の良い話は無い
「戻した方が良いかな?」
プログラム
今戻して、術式はちゃんと戻るのだろうか?
890
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/26(水) 04:42:58
>>889
リトル・メリーから見ると、人形が傷付けられることは好ましくない。
しかし、とかちが不幸になるような事態は避けたい気持ちもある。
しばらく迷った末に、ようやく答えを出した。
「それじゃあ戻しに行く?
だって、とかちちゃんが危ない目に遭ってほしくないから」
────パチ
とかちの腕に抱かれているメリーが、眠りから目覚めたように瞼を開く。
「でも、一応『魂』は残しておくわ。
何かあったら分かるようにしておくの」
フェルト人形に触れて、『魂』を『10%』だけ移す。
この人形を通して観察が可能なので、変化が起きれば察知できる。
大部分の『90%』は本体に宿っているから、おそらく影響は少ないだろう。
891
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/27(木) 19:06:19
>>890
「あれ?
…こういうのって失敗したらあーしが呪われるのかな?」
失敗したら仕込んだ人間に返って来るのは大体そうだが
全く関係無い人間が邪魔をしたらその人間にも返って来る、という事もあるか
「うーん、じゃあ戻しに行こうかな
どうなるか分からないけど」
一旦、人形を元の位置に戻しに行こうと図書室の戸に手をかけようとする
…居る!戸の向こう側に誰かが!
892
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/28(金) 11:04:45
>>891
とかちが放った一言を聞いて、ふと記憶の片隅に引っ掛かりを感じた。
「あのね、ここで『カーミラちゃん』とお話して、
民俗学の本を読んでもらったって言ったでしょ?
その時に見た内容の中に、
さっきの儀式と関係ありそうなことが書いてあった気がするの」
頭を捻るが、うっかり忘れてしまっており、なかなか出てこない。
「はっきり思い出せないけど、多分『願掛け』みたいな感じだったと思うわ」
誰かを呪うことを目的とした儀式というよりは、
どちらかといえば祈願するような印象が残っていた。
「もしかしたら、もうちょっとしたら思い出すかも」
そんなことを言いながら、とかちに抱かれて移動しようとしていたが……。
「――!」
トッ トッ トッ
気配を察知してフェルト人形を動かし、誰かがいるらしい戸の前に待機させる。
893
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/28(金) 22:23:21
>>892
「へー、願掛けってどんなの?」
願掛けもものによっては祟りが起きたりするものだ
超常的存在に頼るからにはやはりそういうリスクはついてくる
「?」
戸の向こう側から足音がして遠ざかっていく
方向は生徒会室、そして落とし物ボックスの方
ガララ
足音の主はもう見えない
894
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/11/29(土) 05:59:04
>>893
足音に耳を澄ますが、その姿を捉えることはできなかった。
フェルト人形を操作し、とかちの足元を歩かせる。
第三者から見れば、この光景も怪異に思えるだろう。
「――――どんなのだったかしら?」
思い出そうとしていると、さっき図書室で見つけた本の内容が浮かんだ。
日本における人形の成り立ちを紹介していた。
ああいったものと近い雰囲気もあった気がする。
「あのね、『丑の刻参り』はお人形を相手に見立てて呪いを掛けるでしょ。
それと反対に、お人形を自分に見立てて願掛けする儀式だったのかも」
とかちに答えながら、手の中を見下ろす。
そこには被服室で拾った金釦がある。
これの留め金も見つかると良いのだが。
895
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/11/30(日) 21:56:31
>>894
「牛の刻参りの逆バージョンって感じなんだ
じゃあ時間帯も逆だったりするのかな?」
とかあんまり考えて無さそうな適当な事言いながら廊下を歩いている
「あ、そういえば釦入れ忘れてた」
「良さそうな袋とかなかったら売店で買って来ようかな」
896
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/01(月) 04:42:46
>>895
『丑の刻参りの逆バージョン』という表現は、言い得て妙かもしれない。
「丑の刻参りは午前2時ぐらいだから、
その反対で午後2時にやる儀式ってこと?
ウフフフフフフフ、そうだったら面白そう。
藁人形じゃなくてフェルト人形なのも関係ありそうね」
とかちの説には、なかなか信憑性が感じられた。
「お人形の腕が机の下にあったのが、
自分の一部を犠牲にすることを意味してるなら、
どうしても願いを叶えたい子がいるのかもしれないわ」
とかちが思ったように、超自然的な術式に代償は付き物だ。
「生徒会室に留め金が落ちてたら良いのに」
もっとも、普通そんな上手い話はないだろう。
897
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/03(水) 20:44:05
>>896
「和風の藁人形に対して西洋風
植物性の藁に対して動物繊維のフェルト」
「改めて考えると対になる要素が多い気がするね、偶然かもしれないけど」
生徒会室に戻って来た
戸を開けてみるが、何か変わった事はあるか?
898
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/04(木) 11:19:49
>>897
「ウフフフフ、ホントに対になってるのかも。
丑の刻参りは木に打ちつけるけど、こっちは床の上に押さえつけてるもの」
力を加える方向が縦と横で違うことも対照的と言えるだろうか。
ガララッ
生徒会室の中に入ると、心なしか空気が変わったように感じられる。
長机・ホワイトボード・ロッカー・パソコン・コピー機……室内の備品に変化はない。
ただ、ホワイトボードには何か書いてあった。
──────────────────────────────────────
図書室 生徒会室 落とし物ボックス
──────────────────────────────────────
その他には消した跡が残っており、一部だけは読み取れそうだ。
899
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/05(金) 18:03:09
>>898
「あ、何か書かれてる
図書室に行ってる間に誰か来てたんだね」
「図書室 生徒会室 落とし物ボックス
何の事だろう」
一見共通点は無さそうだが、これまでとかち達が寄って来た所ではある
消した跡はよく見たら読めたりは…しないか
900
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/06(土) 03:57:36
>>899
消された部分に目を凝らすと、先頭の部分が辛うじて読み取れた。
──────────────────────────────────────
音 室 科室 被服
──────────────────────────────────────
「あのね、今メリー達は図書室から生徒会室に戻ってきたでしょ。
この次は落とし物ボックスを見に行ってみましょうよ」
左から順番に並んでいるとしたら、これは順路を表しているのかもしれない。
「その前に『これ』を元に戻さないといけないけど」
内部機構によって瞼を半分ほど下ろすことで、いわゆるジト目のような表情を作り、
さっき三人がかりでギリギリ動かせたテーブルを見つめる。
901
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/08(月) 18:01:29
>>900
「ん〜…」
やっぱりとかち達が巡って来た場所が書かれているように思われる
しかし誰が何の目的で?
「あっ…またこれ持ち上げないといけないんだ」
このわけのわからない重量のテーブルを再び動かすのは億劫だ
考えるだけでげんなりする
「重さ変わったりしてないかな」
そんな事あるわけないだろ、現実を見ろ
試しにテーブルを持ち上げてみるが…変わったりしていないよな?
902
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/09(火) 18:46:54
>>901
なんと!テーブルは羽のように軽くなっており、片手だけでも楽に持ち上げられそうだ。
――というようなことは一切なく、元の重さのままだった(非情)
「理科室、音楽室、被服室……」
両手の指を見下ろしながら、これまで巡り歩いた『七不思議ツアー』の様子を振り返る。
「メリー達が作った不思議が『3つ』で、
メリー達が体験した不思議も『3つ』だとしたら、
もうすぐ『七不思議』が完成するんじゃないかしら?」
最初、とかちとメリーは理科室と音楽室と被服室を訪れ、
行く先々で新しい噂を生み出してきた。
その後、チョウザメが泳ぐ飼育部に踏み入り、図書室で赤い本を見つけ、
何らかの願掛けが行われていたらしい生徒会室に戻っている。
他にも細々した出来事はあったが、大きなものを数えると、
次が『7つ目』になるのではないだろうか。
「もしかしたら、重い方が効果が強くなるのかも。
でも、また動かすのは大変そうね。
もうちょっと簡単に持ち上げられる方法を考えてみる?」
そう言ってみるが、『メリー・バッドエンド』の能力は人形に憑依することなので、
やはり頭数を増やすぐらいしかできそうにない。
903
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/11(木) 15:50:41
>>902
「そう言えば…
七不思議にリーチかかってるね」
七つ集まったらどうなるんだって話だが
「今までの七不思議も強敵だったし、七つ目は手強そう」
>もうちょっと簡単に持ち上げられる方法を考えてみる?
「そうだね、何か丁度良い道具とかないかな」
室内に置いてある備品を漁り始める
何かあるだろ、何か…!
904
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/12(金) 08:16:48
>>903
おそらくは、とかち&メリーの『七不思議ツアー』も、
少しずつフィナーレに近付いているのだろう。
「ウフフフフフフフ、七不思議が集まった時に何かが起きたら楽しそうね」
『7つ目』に期待してみるが、果たして最後は何が待っているのだろうか。
「とかちちゃん、あれ何かしら?」
やがて備品の中から突っ張り棒に似た物体が何本か見つかった。
先端部分に平らなパーツが付属しているので、どうやら『耐震ポール』らしい。
かなり丈夫な作りになっていて、縦に置いても安定感があり、もちろん伸縮も可能だ。
「あのね、これでテーブルを動かせない?
天板の下に置いて、ちょっとだけ持ち上げるの。
たくさん使ってみたら、脚の所が浮くかもしれないわ」
要するに、ジャッキのように持ち上げられないかという提案だった。
905
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/13(土) 17:44:47
>>904
「良いね、それでやってみようか」
メリーの言う通りにやってみる
脚が浮きさえすれば後は簡単だ
後はその下に腕を差し込めばいいだけ
「今だッ!」
『オブスキュラ・フューネラル』が人形の腕を差し込むのに何ら支障はない
何もなければ…!
906
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/14(日) 03:46:17
>>905
とかちとメリーが長机の下に耐震ポールを設置していく。
幸い数は十分だった。
やがて、ほんの少しだけ脚が浮き上がる――――。
────シュバッ!
その隙を見逃さず、『オブスキュラ・フューネラル』が人形の腕を元の位置に戻す。
予想外の妨害が入ることもなく、見事に成功だ。
あとは、天板の上に人形本体を置けば、全てが元通りになるだろう。
「ねえ、とかちちゃん」
とかちの活躍を眺めている内に、ふと気付いた。
「机の脚は『4つ』で、手足も『4本』でしょ。
もしかしたら、それって『お願い』と関係してるのかしら?」
つまり、捧げる部位が増えるほど、願掛けが強力になるのではないかという推測だ。
「ウフフフフフフフフフフフフ、とかちちゃん『この子』をお願いね」
小さなフェルト人形が、独力で天板まで登るのは難しい。
『魂』の宿った人形を操作して、『オブスキュラ・フューネラル』に近付く。
あとは、とかちに任せよう。
907
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/14(日) 20:45:28
>>906
「本来は人の手か足で、若しくは四足の獣が押さえつけるのを
机でそれに見立てる…と?」
一体どういう願いなのだ
「あれ、ちょっと待って」
「人形は落とし物ボックスに置かれてたんじゃなかったっけ?」
とかちの記憶違いか…?
908
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/15(月) 06:45:51
>>907
「とかちちゃん、『テーブルターニング』って知ってる?
19世紀のアメリカやヨーロッパで流行った降霊術で、
霊がテーブルに乗り移って質問に答えてくれるの。
『こっくりさん』の元になったって言われてるみたい。
そんな風に『テーブルには不思議な力がある』って思われたんじゃないかしら?」
カミラと一緒に読んだ民俗学の本を思い出しながら、そのように補足した。
「あぁ――――」
「『そういうこと』だったの」
とかちが発した言葉を聞いて、納得したような声を漏らす。
「あのね、図書室で見た本のこと覚えてる?
あれだと人形は『テーブルの上』にあったわ。
さっきも言ったけど、多分メリー達より早く来た誰かが、
『尻尾のないアジ』の噂を知っていて、
落とし物ボックスに入れたんだと思うの」
とかちとメリーが見つけた本には、儀式の図解(
>>888
)が記載されていたが、
その中では『人形はテーブルの上に置かれる』のだ。
「とかちちゃん、言ってたでしょ。
『こういう儀式とか呪いって、
手順を間違えたり途中で邪魔されたり、
正しい手順で終わらないと大体碌な事にならないよね』って」
「『こっくりさんとか』って」
ここに来る前に聞いた『とかちの言葉(
>>889
)』を繰り返す。
「もしかしたら、今ここで不思議なことが起きてるのは、それが原因なのかも。
お人形が落とし物ボックスに移動したせいで『歪み』が生まれて、
その後でメリー達が残ってたお人形の腕を取っちゃったから、
『もっと歪みが大きくなってた』って考えられる?」
909
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/15(月) 16:13:33
>>908
>『テーブルターニング』
「心理学的にはテーブルやコインが動くはずだという参加者の思考が
無意識に動かしているというやつだよね」
つまり、テーブルが答えてくれるのは、参加者が無意識に思っている事になるという事だが
今は心理学の話ではないか?
>『もっと歪みが大きくなってた』
「それは、誰かが善意でやった事のせいで怪現象が起きているかもしれない
というのがメリーさんの見解なんだね?」
「その話は筋が通ってるし、否定できる材料がないから
その可能性はありえると思うよ」
「でもその線で考えると、術者は人形を直そうとして儀式を行っていたわけではないんだよね」
とかちは人形を直す儀式かと思っていたが、ここにきて何の儀式なのか分からなくなった
910
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/16(火) 08:13:49
>>909
「よいしょ」
ヒョコッ
適当な椅子の上に乗って、ホワイトボードの前に立つ。
「メリーの考えてること、ここに書いてみるわね。
そっちの方が分かりやすそうだから」
サラ サラ サラ
サラ サラ サラ
ペンを手に取り、それを使って考えを纏めていく――――――。
──────────────────────────────────
A:願掛けの儀式を知っていた人
B:落とし物ボックスの噂を知っていた人
C:とかち&メリー
○願掛けの儀式
机の脚に人形の一部を踏ませ、天板の上に人形本体を置く。
○落とし物ボックスの噂
尻尾のない死んだアジが、尻尾のある生きたアジに変わっていた。
・まず、Aが生徒会室で願掛けの儀式(何を願ったかは不明)をして、
誰にも見られずに立ち去る。
↓
・その後で生徒会室に入ってきたBが、腕のない人形に気付いて、
人形を元に戻すために落とし物ボックスに入れる
(机の脚が踏んだ腕には気付かなかった)。
↓
・儀式が崩されたことで、怪現象が発生し始める
(ホワイトボードに書かれていた内容を考えると、
Cが音楽室にいた辺りから始まったのかもしれない)。
↓
・落とし物ボックスから人形を回収したCが、
生徒会室で机の脚に踏まれた人形の片腕を取り出す。
↓
・さらに儀式が崩れて、怪現象も加速する(今ここ)。
──────────────────────────────────
「――――――多分、こんな感じだと思うの」
911
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/18(木) 14:57:00
>>910
「大体分かってるけど」
「あーしは図書室の時点ではAとBは同一人物だと思ってたんだよね
だから落とし物ボックスに人形を置いておくのも
Aの儀式の一環で人形を直すのが目的だと思ってた」
「でもAとBが別人の可能性があると今しがた気付いて、
Bの善意によってAの儀式が崩れたもしれないと分かったわけだね」
「そうなるとAは人形を直そうとしてたどころか、人形の腕を切断した可能性すら出て来る」
「Aの目的は何なのか…それが分からない限り、このまま儀式を戻していいのかはちょっと迷うよね」
「それにしても、何で関係の無いあーし達の足跡にピンポイントに怪現象が発生していたんだろうね?」
912
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/19(金) 06:30:11
>>911
確かにAの目的が不明である以上、儀式を元の形に戻してしまうのは危険かもしれない。
先程の赤い本のように、消極的ながら危害を与えてくる怪異の前例もある。
そうした類によって、とかちに何らかの被害が及ぶことは避けたいところだ。
「それじゃあ、『メリー達が儀式をする』っていうのはどう?
メリー達は『2人分』だから、もしかしたら上書きできるかも。
『Aの儀式をなかったことにして』って願掛けするの。
そうしたら、きっとお人形の腕も直ると思うわ」
そんな芸当ができるかどうかメリーは知らないが、
もし成功すれば『Aの儀式』を打ち消せる可能性はあるだろう。
「こういう儀式をしていた時に、
メリー達が七不思議を探してたことが関係してるのかしら?」
儀式によって何らかの力が生じ、それが『七不思議を求める気持ち』と合わさった結果、
怪現象が発生したのではないかというのがメリーの感想だった。
913
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/20(土) 19:41:38
>>912
「確かに、あーしらが儀式を上書きする形になれば
こっちにペナルティは来ないかもしれないね」
「でも、Aが行っていた願掛けがそんなに悪いことじゃなくて
どうしても叶えたい願いだったら、それを邪魔したら悪いよね」
「何も知らないあーしらが勝手に介入していいのか?」
とかち達はただ巻き込まれただけなのだが、
それでもこれからどの選択をしても責任が伴う
>こういう儀式をしていた時に、
>メリー達が七不思議を探してたことが関係してるのかしら?
「たまたま儀式に組み込まれてしまった、って事かな
ホワイトボードに場所を書いてるのは人間じゃない可能性もあるのかな?」
914
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/21(日) 03:58:24
>>913
メリーにとって、Aはフェルト人形を破壊した疑惑がある人間だ。
だから、どうなろうが構わないし、
むしろ目の前にいたらメリーが呪っていたかもしれない。
だが、とかちは友達なので、彼女の意見は尊重しなければならなかった。
「ウフフフフフフフフフフフ、とかちちゃんは優しいのね」
「じゃあ、もう一度この部屋を調べてみない?
あっちのロッカーとか、まだ開けてない場所もあるし。
もしかしたら、お願いが分かるようなものが見つかるかも」
おもむろに椅子から下りると、背伸びをするようにホワイトボードを見上げる。
「そんな気がするわ」
とかちの言葉に同意し、ロッカーに歩み寄っていく。
915
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/22(月) 22:16:58
>>914
「勝手にロッカーを開けるのは駄目な気がするけど…
いまさらか」
「ん?」
「うーん…」
メリーがロッカーに向かい歩いている時、
とかちはホワイトボードが妙に気になり凝視していた
916
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/23(火) 07:02:19
>>915
室内には複数のロッカーが置かれており、
つま先立ちになりながら、その内の一つに手を伸ばす。
────ガッ
ガッ ガッ ガッ
何度か試してみたものの、開けることはできなかった。
ただ、ほんの少しだけ扉が動く気配はあったので、
建付けが悪くなっているのかもしれない。
二人がかり以上なら開く可能性はありそうだ。
「とかちちゃん、何か引っ掛かってるみたい。
メリーだけじゃ開けられなかったわ」
コト コト コト
「何か気になることがあったの?」
とかちの近くに引き返し、一緒にホワイトボードを見つめる。
917
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/24(水) 21:20:49
>>916
「……」
「…?え、何が?」
「ホワイトボードがどうかしたの?」
メリーに話しかけられた我に返るとかち
話しかけられるまでホワイトボードを凝視していた事に気付いていないようだ
918
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/25(木) 08:11:25
>>917
まずとかちの顔を見て、次にホワイトボードを覗き込む。
「とかちちゃん、さっきからそっちの方ばかり見てたのよ。
なんだかぼんやりしてたみたい。
これも『七不思議』のせいかしら?」
よく分からないが、何らかの不可思議な力が関わっているらしいことは確かだろう。
「ねえ、こっちに来て。
メリーだけじゃあロッカーが開けられないの。
もしかしたら一緒に引っ張れば開けられるかも」
────クイッ
幼子のようにとかちの裾を引き、ホワイトボードの前から移動させようとする。
919
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/25(木) 23:41:44
>>918
「え、そうなんだ」
メリーに引っ張られながらも目線はチラチラとホワイトボードに向いている
「えぇっと、このロッカーを引っ張ればいいんだよね?」
しかしロッカーは何かが引っかかっている
単に力尽くで引っ張っても開かないかもしれないがどうなのだろうか?
920
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/26(金) 05:08:08
>>919
ホワイトボードも気になるが、今はロッカーを優先し、とかちと共に並び立つ。
「ウフフフフフフフフ、『いっせーの』で引っ張ってね」
グイイッ!
とりあえず、やってみないことには分からない。
だから、まずは普通に開けてみようと試みる。
それが失敗した時は、また別の行動を考えればいいだろう。
ガッ
ガッ
ガッ
案の定、単純な力技では開かないようだ。
だが、二人がかりでやったお陰で、少しだけ隙間が作れた。
何か細いものを差し込んだら、この引っ掛かりを取り除けるかもしれない。
921
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/26(金) 18:11:22
>>920
「開かないね」
これをこじ開けるには細い物、棒が必要だ
そんな物が都合良く…
「これなんか使えそうじゃない?」
ちょうどそこに何故かバールのような物が落ちていた!
今ここで装備していく?
922
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/27(土) 06:58:53
>>921
手に入れた武器は装備しないと効果がないのは常識だ。
早速ここで装備することにした。
身長60cmのメリーにとっては大型武器だが、何とか扱える範囲には収まっている。
「ウフフフフフフフ、これなら大丈夫そう。とかちちゃん、また手伝ってね」
ギ シ ィ ッ
バールのような物を隙間に差し込み、テコの原理で一気にこじ開ける!
………………ガシャッ
「あっ、見て。開かずのロッカーが開いたわ」
ロッカーの中には色々な品物が入っていた。
最初に目についたノートを引っ張り出すと、パラパラとページを捲っていく。
そこには儀式の方法が書き写されている。
大体の内容は、メリーがとかちに語った話と合致しているようだ。
読み進めていけば、どのような願いを掛けたのか分かるかもしれない。
923
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/27(土) 19:04:56
>>922
「ひぇーまたノートかぁ」
さっき図書室で赤いノートを見たばかりだ
あれはヤバかった
しばらくノートを見たくなくなるくらいにはヤバい
「名前とか書いてないかな」
こんな怪しい儀式を書いてある激ヤバノートを雑にロッカーに入れて名前が書いてあったらヤバ過ぎる
924
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/28(日) 09:15:38
>>923
こちらは購買でも売られていそうな普通のノートで、
全てのページが赤い文字で埋め尽くされていることもなく、黒いペンで書いてある。
「ウフフフフフフフフフ、さっきのはビックリしたわ。
まるで『魂』が引っ張られていくような感じがしたもの」
あれは明らかに危険な代物だったが、なんとなく親近感を覚える部分もなくはない。
「とかちちゃんが嫌だったら、メリーが見ておくから大丈夫よ」
パラ パラ パラ
「名前は――――ないみたい」
コロ……
しばらく捲っていると、ページの間から何かが転がり落ちていく。
小さな円形の部品で、蝶の羽に似た構造を持っていた。
金属製らしく、金色に輝いている。
925
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/29(月) 22:30:58
>>924
「?何か落ちたよ」
金色の蝶の羽のような金属製の何かを、何の警戒心も無く拾い上げた
「また金色だ、金色が被るなぁ」
さっき被服室で拾った金釦の事を言っているが、多分関係無いだろう
ないだろう?
「?何で本に挟まってるの?」
まさか、栞か!?金の栞なのか!?これは
926
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2025/12/30(火) 06:57:06
>>925
どうやら、これは蝶タックのようだ。
被服室で金釦を拾った際、
『留め具が足りないのではないか』という話(
>>834
)をしていた。
まさかと思うが、もしかすると……。
「『これ』を見つけるために、ここで儀式をしてたのかしら?」
────ス
とかちから預かっていた金釦を見せる。
「この学校には、たくさんの七不思議があるのよね。
もしかしたら、何かの怪異に巻き込まれた時になくしちゃってたのかも。
でも、あの『飼育部』みたいに、いつも入れるわけじゃないから、
それを取り戻すためには儀式に頼るしかなかったとか。
他の人から見たらただの釦でも、
その子にとっては大切な品物だったのかもしれないわ」
最初に見た通り、この金釦はヴィンテージ品(
>>816
)らしく、
かなり古そうな印象を受ける。
こういった長い年月を経た物には色々あるものだ。
少なくとも、そういう雰囲気が漂う。
927
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2025/12/31(水) 20:22:23
>>926
「その推測があってるとしたら、
儀式は既に成功していて蝶タックが戻って来たという事になるのか
もしくは探していたのは金釦の方であーしらが儀式とは関係なく偶然持ってきたのかどっちだろう」
金釦とこの蝶タックが関係あるかどうかは、合わせてみれば分かるだろう
…いいのか、やってしまって?
928
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2026/01/01(木) 09:28:35
>>927
メリーの手の中にある金釦と、とかちが拾い上げた蝶タックは、
確かにパチッと合いそうな雰囲気が漂っていた。
「ウフフフフフフフフ、どっちも面白そうなお話ね。
もう一つ考えるとしたら、ここに金釦が現れるはずだったのかも。
途中で儀式の形が崩れちゃったから、
迷子になって被服室に落ちてたっていうのはどうかしら」
なんにせよ、今は2つが揃っている。
ソッ
「とかちちゃん――――――くっつけてみない?」
とかちに金釦を差し出しながら尋ねる。
この場で金釦と蝶タックを合わせてみるのは簡単だ。
それによって何かが起きるかもしれないし、何事もなく終わるかもしれない。
929
:
とかち『オブスキュラ・フューネラル』
:2026/01/02(金) 19:39:33
>>928
「やってみれば分かる、か」
二つの金色を上手く噛み合うか
その先に何があるか
鬼が出るか蛇が出るか
「いくよ」
930
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』【部外者】
:2026/01/03(土) 09:49:19
>>929
とかちとメリーが持つ金釦と蝶タックが、徐々に近付いていく。
────パチリ
やがて、それらが小気味良い音と共に噛み合う。
バ チ ッ !
次の瞬間、まるで静電気が走るかのように、
儀式を行った『Aの記憶』が流れ込んできた。
何故そんなことが起きたのかというと、
とかちとメリーが知りたいと思ったからかもしれない。
ともかく確かなのは『儀式を行った経緯が分かった』ということだ。
その時に垣間見た映像は、今まで2人が推測してきた内容を裏付けている。
まもなく意識が現実に戻ると、金釦と蝶タックはしっかり嵌っていた。
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