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【ミ】『A to Z』
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>>692
（そういえばあの日もお守りが地面に落ちていて…
そして今もお守りは手元にない…）
思えばお守りに関することに関わっているような…
そんな予感が彼女からは感じられる。
「かくれんぼをずっとしてきたのかしら…？
もしかして昨日も…？」
そう言って首をかしげる。
あのときは鬼ごっこかもしれないが…
「そうねー…
鬼役は一体誰になるかしら…？」
穏やかな声で答える。
暗くなってからする鬼ごっこはタブー。
しかし今はまだ夕方ではないだろう。
そうなると取り敢えず遊んでもいいかもとは思う。
「でも、なんで遊びたいのか…
私に教えてもらっていいかしら？
お友達…になれたらもっと楽しいと思うの。」
ほほえみながら言葉を返す。
遊ぶことは吝かではないが、彼女のことも知りたい。そう思ったのだ。
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