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【ミ】『A to Z』

1『Monster Freak』:2021/02/07(日) 13:51:37

「Who is next?」

――――――――――――――――――――――

◆ここは『小石川』がGMのミッションを行うスレです。

694烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/16(水) 22:57:13
>>692-693
「ま、待ってくれ……
私達は、急にこの『世界』に連れてこられて、混乱しているんだ。
話が通じるのなら……私達に、この場所について教えて欲しい……」

『少女』に柔和に喋りかける『朱鷺宮』を見て、
二人に割り込むような形で、少し慌てたような口調で口をはさむ。

695『彷徨のD』:2021/06/16(水) 23:17:07
>>693(朱鷺宮)

昨日の夢も、そして今も、
『朱鷺宮のお守り』が関わっている。
お守りの『ご利益』なのか、
それとも何かの『お告げ』なのか…………。
それは分からないが、そうであったとしても、
おかしくはないのかもしれない。

    ――――――『さびしいから』

それが『少女』の答えだった。
微笑む彼女の口元には、
何処となく『物悲しさ』が漂っている。
嘘ではない――そう感じられた。

>>694(烏丸)

       {………………}

『少女』は無言のまま烏丸を見つめ、そして『言った』。

    ――――――『あそんでくれたら』

    ――――――『きりははれるよ』

    ――――――『でもまけたら』

    ――――――『もういっかいね』

『少女』の話が本当なら、彼女と遊んで勝てば、
『脱出』の可能性が開ける。
負けたとしてもペナルティはないが、
もう一度『遊び』に付き合う事になる。
つまり、『少女』に勝たない限り、
『この世界』で永遠に遊び続ける事になるという事だ。
強制はされていないものの、他に『当て』はない。
『やるしかない』――――のだろう。

>>(両者)

      ――――…………ソッ

ふと、『少女』がしゃがみ込んだ。
指先をペンの代わりにして、地面に何かを書き始める。
それは、『かくれんぼ』の『ルール』のようだった。
『少女』の言う『かくれんぼ』は、
正確には『かくれおにごっこ』に近いようだ。
書かれた内容を纏めると、以下のように読み取れる。

――――――――――――――――――――――――――――――
1:範囲は『薫衣草園』の中心部(各棟と管理棟が立っている場所)限定。
2:『鬼役』は『少女』。
3:朱鷺宮と烏丸は『隠れる側』。
4:『少女』が『10』数える間に、二人は好きな場所へ隠れる。
5:一ヶ所に留まっている必要はなく、範囲外に出ない限り移動は自由。
6:数え終わったら『少女』は二人を探す。
7:『少女』が二人を指差したら、『見つけたもの』と見なされる。
8:二人とも見つけたら『少女の勝ち』。
9:見つからないように『少女』の背後から近付き、
  一人でも『少女』の背中を『タッチ』できれば『二人の勝ち』。
――――――――――――――――――――――――――――――

書き終えた『少女』は、確認するように二人の顔を見比べる。

696朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/16(水) 23:50:06
>>694-695
(何か、ご利益があったりするのかしら…
 この子と引き合わせたことに…)
きっとお守りになにかあるのかもしれない。
そう思い、心に留めておく。

「寂しいから…」
その言葉を聞いてあたりを見る。
この白と黒の世界の中、彼女はずっと一人なのだろうか。

「なんだか放って置けないわね…
 まるで自分の子供を見てるみたいで。」
そう言って少し表情も柔らかくなる。
彼女はただ遊びたいだけなのかもしれない。

「どうやら、遊んで勝利する。
 これがここからの脱出する唯一の手段みたいですよ。」
彼女が地面に書いたルールを見て烏丸に答える。
ルール的にはここの中で隠れ鬼をすることらしい。

「なるほどね…
 ここは…隠れる場所はお外限定かしら?」
取り敢えず今のうちに疑問は告げておこうと思う。

697烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/17(木) 20:42:40
>>695-696
「ああ……信じられないが、どうやらそういうことと理解するしかないようだ。
しかし、朱鷺宮さん。思ったよりも動じていないな。
非常に頼もしいよ」

朱鷺宮の言葉に頷いて、
じっくりと地面に書かれたルールを読み込む。

>「なんだか放って置けないわね…
> まるで自分の子供を見てるみたいで。」

「…………ん?
いや、うん。ルールは……理解した。
私か朱鷺宮さんのどちらかが、あなたの背中に手をつけば勝ち。
『再チャレンジ可能』ということなら、
『見つかった人』は、どうしておけば良いのかな?
もう一人が見つかるまで」

朱鷺宮の何気ない台詞に顔を上げるが、
聞き間違いかと思い、気を取り直して少女へと質問した。

698『彷徨のD』:2021/06/17(木) 21:15:50
>>696(朱鷺宮)

『白黒の世界』は静まり返っており、
『少女』と朱鷺宮達を除けば誰もいない。
この世界にずっと一人きりでいるとしたら、
それはとても寂しいものである事は間違いない。
だから、『逢魔が時の池』を見た者達を、
この世界に引き込んでいるのだろうか?

         ――――ススッ

『少女』は首を横に振った。
『屋内も範囲に含まれる』と解釈していいようだ。
管理棟は開いているし、全ての別荘の鍵も開錠済み。
入るのに問題はなく、隠れる場所も十分にあるはずだ。
しかし、ただ後ろから近付くだけでは、
『タッチ』する事は難しい。
たかが『隠れ鬼ごっこ』とはいえ、
何かしらの『工夫』は必要になる。
また、烏丸と息を合わせる事も重要だろう。

>>697(烏丸)

『霧が晴れる』というのは口約束でしかない。
しかし、他に方法がない以上、信じざるを得ない。
本気で『隠れ鬼ごっこ』をする事になりそうだ。

     ――――――『そこにいて』

烏丸の質問に『少女』が答えた。
見つかったら、その場に留まっていなければならないらしい。
『少女』が逐一見張っている訳ではないだろうが、
ルールはルールだ。

       ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

朱鷺宮が発した一言は謎だが……
もしかすると例え話の類かもしれない。
『もし自分に子供がいたら』という仮定の話なら、
何もおかしい事はないだろう。
そうでなかったとしたら、驚くべき事だが。

>>(両者)

やり取りを終えた『少女』が、改めて二人を見た。
他に聞く事がなければ、
『脱出』を賭けた『隠れ鬼ごっこ』の開始となる。
『準備』はいいだろうか?

699朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/17(木) 21:39:31
>>697-698
「なるほどね。一応建物の中も大丈夫なのね。」
取り敢えずわかってよかったと思う。
とはいえ、

(この子は結構足が速かった気がするし…
 それに結構得意そうね)
このような提案をするくらいなので自信があるのだろう。
そう思うと自分には不利かもしれない。
(スタンドも潜伏向きじゃないし…)

「ん、どうしました?烏丸さん」
なにか驚いたように見えたので首を傾げて答える。
彼女にとっても少し無意識な台詞だったに違いない。

「そうねー…後なにか質問があるとしたら…
 時間切れとかはあったりする?」
タッチが勝利条件なので
もしかしたら時間切れは関係ないかもしれないが
一応質問してみる。

700烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/17(木) 21:49:49
>>698
「そうだな………」

「『タッチというのは、手でする必要があるのかい』」

ふと思いつき、『スタンド会話』によって『少女』へと質問した。

(これくらいか……この勝負、『連携』が重要。
少女越しに『喋る』事が出来るなら、計り知れないアドバンテージとなることは間違いない)

701『彷徨のD』:2021/06/17(木) 22:16:26
>>699(朱鷺宮)

      ススッ

『少女』は、再び首を横に振る。
時間切れはない。
すなわち、どちらかが勝つまで続くという事だ。
直接的な戦いにおいて、
『トループス・アンダー・ファイア』は強い。
しかし、この勝負で重要になるのは、
いかに気付かれずに近付くかだ。
スタンドの能力を存分に活かしきる事は難しいだろう。
それを補うためには、本体の『知恵』が必要だ。

>>700(烏丸)

        ――――コクッ

『スタンド会話』に対し、『少女』は頷いた。
彼女には『スタンドの声』が聞こえている。
『スタンド』を通して何か言えば、
それは『少女』にも聞こえてしまう。
だが、『本体の手』とは言わなかった。
つまり、『スタンドの手』も有効。

>>(両者)

      ――――――『ほかのてでもいいよ』

      ――――――『でもみつけたら』

      ――――――『もちぬしのまけ』

朱鷺宮の隣に視線を向けながら、『少女』が言う。
『トループス・アンダー・ファイア』の事を言っているのだろう。
『人型スタンド』の手による『タッチ』も有効だが、
そのスタンドが見つかったら、
『本体が見つかった』と見なされるようだ。

702朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/17(木) 22:41:42
>>701
「なるほどー…いくらでも時間がかかるってことね…」
少し面食らいそうになる話だ。
(この歳で駆けずり回る羽目になるなんて…)
ため息を付きながら考える。

「…その言い方だと、
 あなたにはそういうのが『見える』ってことなのかしら?」
ごく普通に他の手という言葉を使ったことで首をかしげる。
幽霊のような存在には見えてしまうということなのだろうか…

703烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/17(木) 23:15:53
>>701-702
「…………!
成程、『卑怯な手』は使えないようだ。
『かくれんぼ』なんて、数える程しかした事がないように思うけれど、
ひとつ、お手柔らかに頼むよ」

頷いて、朱鷺宮の方を見る。

「朱鷺宮さん、あなたの『スタンド』……『かくれんぼ』に使える能力だったりするかな?
私の『スタンド』………あまり意識したことはなかったが、
『機動力』はある。こういうのに、案外向いているかもしれない」

704『彷徨のD』:2021/06/17(木) 23:34:49
>>702(朱鷺宮)

駆け回る事になるかは『やり方』次第だろう。
少なくとも、運動はする事になる。
家庭を持ち、娘も大きくなった今となっては、
なかなか出来ない経験かもしれない。

         コクリ

質問に対し、『少女』は頷きで答える。
彼女が『何なのか』は不明だ。
しかし、『見える』のは間違いない。

>>703(烏丸)

小回りは利かないものの、
『シュリンガラ』は移動にも応用できる。
発動するためには『条件』が必要だが……
それは仕方のない所だ。
朱鷺宮のスタンドが『人型』である事は分かっているが、
『能力』はどうなのだろうか?

       ニコ…………

少女は笑みを返した。
改めて見ても、やはり敵意は感じられない。
本当に『遊びたいだけ』のようだ。

>>(両者)

      ――――スッ

『少女』が一歩後ろに下がった。
他に何もなければ始まる。
そういう『意思表示』だ。

               「――……」

朱鷺宮の肩の上で、ブリタニカは大人しく話を聞いていた。
ブリタニカは『参加者』ではないので、
見つかっても『負け』にはならないが、
逆に『タッチ』する事も出来ない。
しかし、場合によっては、役に立つかもしれない。

705<削除>:<削除>
<削除>

706朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/18(金) 00:23:52
>>703-704
「なにかが見えている…」
だとしたらスタンドでのタッチは難しそうかもしれない。
しかも近寄らないといけない以上、スタンドで触ることは
速さ意外では優位とはなりえないだろう。

「…そうですね…私のスタンドは正直…
 かくれんぼ向きの能力ではありません…
 射程距離も短いですし」
自分のスタンドは機雷化の能力…
バトルはともかく、このような状況では使えるものではないだろう。

「うーむ…ブリタニカちゃんは参加者ではなくとも…
 何かできれば…合図をしてもらったりとか…」
ブリタニカにできることはなにか無いだろうか?

他に質問は思いつかないが…
烏丸はどうだろうか…

707烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/20(日) 22:11:35
>>704-706
「『ブリタニカ』か……
十全に協力をしてもらえると仮定するなら、
『かくれんぼ』という『遊戯性』を損なう方法でなら、
手伝ってもらえる事はある」

『少女』がどこまで聞こえているのかはわからないが、
取り合えず、彼女から背を向けて、小声で『朱鷺宮』と『ブリタニカ』へと話しかける。

「つまり、彼女の上を、『ブリタニカ』に飛び回って貰えばいい。
そうすれば、建物の陰からでもこちらからは彼女の居場所がわかるため、
出会い頭に見つかる事もなく、比較的安全に……一方的にゲームを進める事ができるだろう」

「そういう事は『可能』かい? 『ブリタニカ』」

そして、ブリタニカから可が出るなら以下のように続ける。

「この『かくれんぼ』を、単に『状況を打破』するためのパーツととらえるなら、
私なら卑怯と呼ばれる事もするし、地獄に落ちるような事も……するかもしれない」

「ただ……私には、『ブリタニカ』の事も、
『少女』としか呼ばれない『彼女』の事も、何もわからないんだ。
小石川さんや……朱鷺宮さんのようには行かない。
だから、どうするかはあなたが決めてくれ、朱鷺宮さん」

708『彷徨のD』:2021/06/20(日) 23:11:18
>>706-707(両者)

     「――――ピ?」

ブリタニカは、大きく首を傾げて烏丸を見た。
その反応からは、100%協力してくれるとは言い難い。
仮に烏丸の言う行動を取った場合、
それは当然『鬼』である『少女』にも分かる。
それを『少女』が、
何の対処もせずに野放しにしてくれるかどうか。
あるいは、何らかの手を打たれる可能性もある。
そうなれば、危険が及ぶのはブリタニカだ。
また、飛び続けるのは、
『少女』の警戒心を強めるリスクにも繋がりかねない。

烏丸の案を実行するにしても、
あくまで『最低限』がベストだろう。
常に頼れるのは、自分自身とパートナー。
すなわち、『朱鷺宮』と『烏丸』だけだ。

            {………………}

『少女』は、二人の話し合いが終わるのを待っている。

709朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/21(月) 00:08:18
>>707-708
「…そうですね…
 ちょっとずるくはありますけど…」
ブリタニカの様子をじっと見る。
果たして協力を得られるかはわからないところだ。

「…ブリタニカちゃんがなにかされたりするのは心配ですね…
 きっとあの子はブリタニカのことも知っているでしょう。何度かあっていると思いますし。
 …せめて屋根の上から知らせてもらうくらいが最低限かなと思いますが…」
インコが近くにいるのはきっと彼女もわかっているだろう。
だとすれば彼女はそのインコを唯の鳥と思ってくれるかも心配だ。
…まぁ悪い子ではなさそうだから何かはしないかもしれないが…

「…今はやめときましょうか?
 その…何度も負けたら改めてあの子に提案してみるのもありかと」
もし負け続けた場合、ハンデは許してくれるかもしれないと思う。

710烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/21(月) 20:32:50
>>708-709
「……ああ、わかった。
だけど、最初から勝つつもりでやろう」

頷いて、少女の方へと向き直る。

「話は済んだよ。
それじゃあ、やろうか。『かくれんぼ』を…………」

711『彷徨のD』:2021/06/21(月) 21:17:14
>>709-710(両者)

『少女』からは敵意を感じない。
それは今も同じだ。
彼女は悪意を持った存在ではないと感じられる。
しかし、当人に悪意がなかったとしても、
『何か』が起こる可能性は有り得る。
朱鷺宮と烏丸が『この世界にいる』事も、
おそらくは『その結果』なのだから。

    「ピィッ」

二人の声にブリタニカの鳴き声が混じる。
ブリタニカにとっても、この遊びには『脱出』が掛かっている。
二人が危ないと感じた時には、
『自己判断』で行動してくれるかもしれない。

          コク…………

『少女』は頷いて両手で目を覆い、二人に背中を向けた。
『始まり』の意思表示だ。
隠れる時間は、今から『10秒間』。
朱鷺宮と烏丸は、
『少女』に見つかる事なく『タッチ』しなければならない。
『色彩』を失い、静まり返った『薫衣草園』で、
『脱出』を賭けた『隠れ鬼ごっこ』が幕を開ける――――。

712烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/21(月) 21:41:18
>>711
「さて……まずは、それぞれが思うように動いてみようか、朱鷺宮さん。
『何度も挑戦できる』というルール………
彼女のことを完全に信用するわけではないけれど、
その目的を鑑みれば、これは真の可能性が高い。
まずは、彼女のお手並みを拝見といこう」

10秒以内に隠れられる場所というと、『別荘』まで行くことは難しいだろうか?
まずは少女の動きを観察したい。
『管理棟』の影へと走り、その側面へと隠れる。

713朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/21(月) 21:47:26
>>711-712
「了解です…
 まず相手の実力がわからなければ
 対応も難しいでしょうからね。」
頷いて彼女もほうぼうへと歩いていく。

ここの周囲で隠れられる場所となると
別荘の周辺がせいぜいだろうか。
10秒間で行ける場所の範囲に別荘があるならば
そこの裏に隠れたいところだ。

714『彷徨のD』:2021/06/21(月) 22:23:46
>>712(烏丸)

『少女』は遊びたがっている。
おそらくは『少しでも長く』。
烏丸の推測は当たっているはずだ。

     ザッ ザッ ザッ

別荘まで行く事は可能だが、
ちょうど中に入る辺りで『10秒』が終わりそうに思えた。

               ――――スッ

管理棟の側面に回り込み、物陰から『少女』の様子を窺う。
まだ彼女は動いていないが、じきに動き始めるだろう。
朱鷺宮は別荘の裏手に隠れたようだ。

>>713(朱鷺宮)

     ザッ ザッ ザッ

『開始』と同時に動き出し、別荘の裏手に隠れた。
烏丸は管理棟の陰に身を潜めている。
先程の言葉通り、彼女も様子見の構えだ。

              「リョーカイデス」

ブリタニカも何処となく緊張した面持ちだ。
相変わらず表情は読み取りにくいが、
これまで一緒に行動してきたせいか、
何となく感情が分かってきた気がする。
ブリタニカと共に覗くと、
『少女』はまだ数えている途中らしかったが、
まもなく動き始めるだろう。

715朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/21(月) 22:43:58
>>714
「なんとなく、ブリタニカの考えてることがわかるような気がしてきたわ。」
ブリタニカの様子を見て、少し共感を覚える。
もしかしたらいざというときに頼りになるかもしれない。

「さて…どう動くのか…
 どの方向から仕掛ける…?」
この場から動くのは少し様子を見てからが良いだろう。
10秒はもうすぐだ。

716烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/21(月) 22:49:43
>>714
(よし……朱鷺宮さんも、私の意図を酌んでくれた。
後は様子を見る……)

建物の陰から身体を出さずに、
スマートフォンを低く構えて、画面の反射で『少女』の様子を伺う。
様子見の一回目とはいえ、直ぐに掴まっても困る。

717『彷徨のD』:2021/06/21(月) 23:02:48
>>715(朱鷺宮)

固唾を呑んで『少女』が動くのを待つ。
場合によっては、
移動しようとした所で鉢合わせする可能性もある。
慎重に行動しなければならない。

>>716(烏丸)

スマートフォンを鏡代わりに使い、
『少女』の動きに注意を払う。
彼女の様子は見える。
こちら側に近付いてくれば分かるだろう。

>>(両者)

そして――――『10秒』が経過した。

      クルッ

『少女』が正面に向き直り、辺りを見渡す。
朱鷺宮と烏丸を探している。
しかし、『少女』の位置からは二人の姿は見えない。

            スッ

やがて、少女が歩き出した。
一見すると、
そのスピードは普通の子供と変わらないように見える。
向かう先は『管理棟』の方向だ。
中に入っていこうとはせず、建物の外周を回り始める。
どうやら、まずは『外側』から確認するつもりのようだ。

718烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/21(月) 23:26:17
>>717
(来たか……)

少女がこちらへ向かってくる様子なら、建物沿いに奥へと進む。
逆回りなら、少女が建物の陰に入ったところでこちらも少女を追うように管理棟の正面へと進む。

719朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/21(月) 23:31:43
>>717
「…あの子の狙いは管理棟の方…
 流石にこっちからだと見えちゃうかしら…」
彼女の動きは注意深く確認する。
移動ルートに自分が見えるような場所がありそうか…

「取り敢えず気をつけないとね…」
もしこちらが見えてしまうようなら取り敢えず反対側の壁の方に移動しよう

720『彷徨のD』:2021/06/21(月) 23:56:43
>>718(烏丸)

何かの偶然か、それとも『足音』を聞いていたのか、
『少女』は烏丸のいる方へ歩いてくる。
まだ見つかってはいない。
しかし、じっとしていれば見つかってしまう。

        ――――サッ

ゆえに奥へ進み、『鬼役』である『少女』から離れる。
『少女』は時折立ち止まり、辺りを確認しているようだ。
隠れた二人の動きを警戒しているのだろう。

  {………………}

             スゥッ

不意に、少女が歩調を速める。

                 ド シ ュ ゥ ッ

その動きが『速い』。
少なくとも『自転車以上』だろうか?
もしくは『バイク』に匹敵する速度があるかもしれない。
それによって、見る見る内に距離が詰まっていく。
このままでは――――『見つかってしまう』。

>>719(朱鷺宮)

朱鷺宮の居場所と烏丸の居場所には、
幾らかの距離が開いている。
自分から出て行かない限り、
すぐに見つかってしまう事はないだろう。
そのまま様子を窺っていると、
『少女』の動きに変化が生じた。

          ド シ ュ ゥ ッ

――――『速い』。
『少女』が見せた動きは、
『トループス・アンダー・ファイア』と互角のスピードだ。
烏丸との距離は見る見る縮まっていく。
このままだと、彼女が見つかるのは時間の問題だ。
それも、そう先の事ではないだろう。

721烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/22(火) 21:20:32
>>720
(は……『速い』ッ!
人間のスピードじゃあないぞ……)

「だが『シュリンガラ』ッ」

咄嗟に、『シュリンガラ』を建物の壁と地面の間を『線』に見立てて発現。
掴まって、一気に『管理棟』を形作る一辺の端から端へと移動し、
先程と同じようにその蔭へと隠れる。

722朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/22(火) 21:25:03
>>720-721
(ちょっ…そのスピードは流石に聞いてない…!)
とても子供とは思えないスピード。
思い返せば森の中でもあったような気はするが…

(どうするか…いや、あの様子だと…)
烏丸のスタンドはわからないが
今は下手に動けば気づかれるかもしれない。
ひとまず自分はみつからないように気をつけるしか無いが…

723『彷徨のD』:2021/06/22(火) 23:09:24
>>721(烏丸)

  ズギュンッ

        ガシッ

             ドッギュゥゥゥ――――――ンッ!!

『銀輪』のスタンド――『シュリンガラ』を発現し、
グリップを掴んで急発進。
間一髪の所で少女から逃れる。
少なくとも『線上』のスピードなら烏丸が上だ。

        {………………}

移動した事で、『少女』の姿が見えなくなった。
止まっているのか、
それともまだ追ってきているのか分からない。
だが、どうやら居場所には、
大よその見当をつけられているようだ。
静まり返った敷地内では、『走る音』もよく響く。
その反面、『少女』の移動は『無音』だ。

>>722(朱鷺宮)

『少女』のスピードは高速だ。
ただ移動するだけでは、間違いなく見つかってしまう。
しかし、烏丸の方が『もっと速かった』。

    ドッギュゥゥゥ――――――ンッ!!

地面に『銀輪』のヴィジョンが現れたかと思うと、
それを掴んだ烏丸が超高速で疾駆する姿が見えた。
『トループス・アンダー・ファイア』よりも速い。
あれが烏丸のスタンドなのだろう。

        {………………}

端に到達した直後に、『銀輪』は解除された。
このタイミングで自分から解除するとは考えにくいので、
何らかの『条件』があるらしい。
そして、『少女』は、まだ追ってきていた。
大体の居場所は既に把握されているらしい。
おそらくは『音』だ。
静かな白黒の世界では、小さな音も目立ちやすい。
だが、『少女』の移動は『無音』だ。

724烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/23(水) 21:16:09
>>723
(成程『音』か……。
そして『速度』………これは、始まらなければわからなかった、少女の強みだ。
このまま、こちらの手の内は極力見せずに、
彼女を丸裸にする……)

先程と同じく、『シュリンガラ』の移動によって管理棟の側面を移動する。
そのまま、管理棟の正面へと出たい。

(『音』によって大まかな位置がわかる点もだが、
やはりこのルール、二人が固まっていた方が有利だな……
だが、離れている事による『利点』もある。
『鬼の位置を教え合うことができる』……。
朱鷺宮さんがそれに気づいてくれれば、少なくとも『管理棟正面』での待ち伏せはない)

725朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/23(水) 21:54:55
(質問)
(今の所の、建物と少女、自分(見えていれば烏丸さん)の位置関係はどうなっている?)

726『彷徨のD』:2021/06/23(水) 22:16:25
>>725(朱鷺宮)

烏丸の現在位置は管理棟正面。
『少女』の現在位置は管理棟裏手。
朱鷺宮の現在位置は五番棟の側面。
五番棟と管理棟は7〜8mほど離れている。
図で表すと、以下の通り。

                      (『少女』)
                        ★
  (朱鷺宮)☆【五番棟】       【管理棟】
                        ☆
                       (烏丸)

727朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/23(水) 22:22:14
>>726
(ありがとうございます)

>>723-724
(あの能力が、烏丸さんのスタンド…)
原理はよくわからないが
猛スピードでダッシュする能力らしい。
見たところ、直線距離でしか移動ができないのだろうか?
ともあれ、能力的には鬼ごっこ向きかもしれない。

(このまま逃げ続けることはできそうでも…、あの子は私のことをわかってるのかしら?)
ふと考えた。彼女はおそらく管理棟へと向かった烏丸の事はおそらく知っているだろう。
ならば『自分』は?

(…知らないふりだったら大したもんだけど…)
距離感的にはこっちのほうが近いだろう。
にもかかわらずまっすぐに管理棟へ行く。

(せめて、烏丸さんと挟み込む形で
 不意をつければ…)
見ると烏丸と少女の位置がある程度把握できた

(…あっちに…居ますね…)
取り敢えず烏丸に見えることを願い、いま少女がいる壁の方を指し示して見る。
果たして烏丸の軌道上で彼女が正面を向いているかどうかが問題だ。
そこも確認しておこう。

728『彷徨のD』:2021/06/23(水) 23:01:01
>>724(烏丸)

    ――――――ドヒュゥゥゥゥゥッ!!

『シュリンガラ』による高速移動で、『管理棟正面』に回った。
建物外周部を利用した『追いかけっこ』なら、
姿を見られる事はない。
この場所は烏丸側に有利な地形と言える。

        スッ

『五番棟』の陰に隠れた朱鷺宮が、
『管理棟裏手』の方向を指し示す。
今、『少女』はそこにいるようだ。
やはり追ってきていた。
しかし、単純に追いかけても意味がない事は、
『少女』にも分かっただろう。
『少女』の移動に音は伴わず、
視界にいなければ近付かれても気付けない。
また、彼女は『タッチ』する必要はなく、
ただ『見つける』だけでいい。
今の所、上手く逃げ切ってはいるが、
同時に『綱渡り』でもある。

>>727(朱鷺宮)

烏丸の能力は確かに『鬼ごっこ』向きだ。
しかし、これは『隠れ鬼ごっこ』。
朱鷺宮達は『タッチ』しなければならないが、
少女は『見つける』だけで済む。
今は遮蔽物があるものの、隠れ場所がない所では、
どれだけ速さがあっても発見される事は免れない。
現状、烏丸は地形を利用して安全に立ち回ってはいるが、
もし『逃げる方向』を間違えれば、
そこでアウトになってしまう可能性は否定できない。

         スゥッ…………

ふと『少女』が体の向きを変えた。
普通に追いかけても同じ事になると読んで、
今度は反対側から回り込むつもりらしい。
当然、『管理棟正面』にいる烏丸からは、
『少女』の動きは見えていない。

729朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/24(木) 00:32:26
>>728
(おっとこれはまずい…!)
ちょうど向かおうとしている方向と反対に身体を向けようとしているのか…
だとしたらこのまま鉢合わせの可能性が高い。


(うう、伝わってー!
 …というかこのままだとこっちにも顔が向いてしまうのでは…)
どうにか伝えようとするが、ちょうど少女に視線が合わさりそうだ。

(これで取り敢えずは…)
どうにかこっちを向こうとしている!というジェスチャーを
スタンドで素早く行う。見えないように気をつけてはいるのだが…

730烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/25(金) 20:47:15
>>728
(朱鷺宮さん……気づいていたか。
後は………)

素早く管理棟内部へとドアを開け放って入り、
ドアの裏側へと伏せるようにして隠れる。

(単純な『罠』だが、気づくかな……?)

731『彷徨のD』:2021/06/25(金) 21:18:17
>>729(朱鷺宮)

     ババッ!

『トループス・アンダー・ファイア』で素早くジェスチャーを行う。
朱鷺宮自身が指示を送るよりは、確実に早く伝えられる。
同時に『少女』に見られてしまうリスクも存在する。
この『隠れ鬼ごっこ』のルールでは、
『トループス・アンダー・ファイア』が見つかったとしても、
本体も同時に『アウト』なのだ。
スタンドだけなら素早く引っ込む事も出来るが、
ヴィジョンに視聴覚が存在しない都合上、
正確な状況を把握するためには、
本体自身で目視している必要がある。

         {――――…………}

               ソッ

向きを変えた『少女』は、人が歩く程度のスピードで、
『管理棟正面』に回り込もうとしている。
幸い、まだ朱鷺宮の姿は見られていない。
しかし、烏丸と同様、
そう遠くない場所にいる事は知られているはずだ。
いつ『矛先』が変わってもおかしくないだろう。
本体を移動させる能力を持たない朱鷺宮は、
烏丸以上に『隠れる』事が重要になる。

      ――――サッ

烏丸は『管理棟』の中に入っていった。
ジェスチャーは通じたようだ。
開いた扉を見た『少女』は、その前で足を止めている。

>>730(烏丸)

朱鷺宮からの合図を受けて、『管理棟』に入る。
『罠』としては極めてシンプルだが、
それゆえに素早く行えるのが利点だ。
身を隠し、『少女』を待つ。

       ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

――――まだ来ない。
足音がなく、相手の姿が見えないため、
外で何が起きているのか掴めないのが欠点だ。
先程までは朱鷺宮が『鬼』の位置を教えてくれたが、
今はそれも出来ない。
烏丸に出来るのは待つ事だけだ。
『開いた扉』に気付いている事だけは間違いないが……。

732烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/25(金) 21:25:13
>>731
(後はどの程度の思考能力があるか……。
今は待つ………)

黙って、その場で待ち構え続ける。

733朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/25(金) 22:10:08
>>731
(扉が空いた…気を取られるとしたらそこだけど…)
(…今の状況は?)
管理棟に逃げ込んだだけではなさそうだ。
扉をあけっぱなしにしているということは…

(裏側に隠れているのかな?)
そうなるとこちらが振り向かせれば?

(…後は背中を向けさせればタッチできそうだけど…)
彼女のスタンドのスピードを判断すれば
一度背を向けさえすればタッチできるかもしれない。
彼女の様子を一度見て、できそうかどうかを判断しよう

734『彷徨のD』:2021/06/25(金) 22:21:25
>>732(烏丸)

『少女』の反応を窺いながら、その場で待ち続ける。

        ………………パタン

やがて、扉が『閉まる』。
自然に閉じたのではなく、閉められたのだ。
それにより、烏丸の視界が完全に遮断される。
『少女』は移動したのだろうか?
それとも、まだ扉の前に立っているのか?

>>733(朱鷺宮)

烏丸には何かしらの『考え』があるようだ。
おそらくは朱鷺宮の予想通りだろう。
それに対して、『少女』が取った行動は――――。

        ………………パタン

少女が扉を『閉める』。
これによって、烏丸と朱鷺宮は分断されてしまった。
扉が視線を遮っているため、
先程のように合図を送る事も出来ない。

    ――――クルッ

『少女』が『五番棟』の方に向き直った。
管理棟から離れ、ゆっくりと歩いてくる。
彼女の狙いは『朱鷺宮』だ。

735朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/25(金) 22:55:46
>>734
(むっ…!)
扉を閉められたということは
なんとなく感づかれたのか?
しかし…

(いや、視界が見えなくなっても…
 きっと間に合う!)
五番棟に来ているということは
おそらくどこかにいるか、大体はもう感づいているのだろう。

(烏丸さんと違って私はあの足からはとても逃げられない…
 なら…)
自分は音もなく移動はできない。
どのように動いても逃げることはかなわないだろう。
どの道捕まるならばと、覚悟を決める。

(思いっきり…『知らせて』あげましょう!!)
彼女はスタンドの拳を振り上げた。
狙う場所は『五番棟の窓』だ。

(背を向けている今しか…!
 烏丸さん!)
逃げられないならばここにかけてみるしか無いだろう。
これが『合図』になればよいのだが…

736『彷徨のD』:2021/06/25(金) 23:28:57
>>735(朱鷺宮)

『トループス・アンダー・ファイア』の拳で、
『五番棟の窓』を壊すと考えて正しい?

737朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/25(金) 23:33:51
>>736
(説明不足ですみません。そのつもりです。)

738烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/25(金) 23:53:54
>>734
(ム……これは……『駆け引き』か。
子供のゲーム勘というのか。
それとも、見た目以上の『精神年齢』ということか……?
ともかく、『妙手』だな………『無音』という強味を最大限に活かしている)

少し中腰になり、すぐさま動けるような状態にしておくが、
基本的には動かない。

(閉じて、すぐさま開く……のようなフェイントの可能性もある。
しばらくは動けないか……)

今の内に改めて室内を見渡しておく。
特に、管理棟正面の壁に『窓』があるかどうか。

739『彷徨のD』:2021/06/26(土) 00:28:13
>>735(朱鷺宮)

『少女』は確実に近付いている。
扉が閉められた事で、
実質『一体一』の状況に追い込まれた。
肩の上のブリタニカも、
目を細めながら心配そうに朱鷺宮を見守っている。

    ガッシャァンッ!

『トループス・アンダー・ファイア』が腕を上げ、
その拳を『窓』に叩き付ける。
人間を超えたパワーの一撃によって、
ガラスは容易く砕け散った。
音は烏丸も聞こえたはずだ――――そして、『少女』にも。

             ド シ ュ ゥ ッ

破砕音が聞こえた瞬間、少女が駆け出した。
今度は『高速』だ。
『トループス・アンダー・ファイア』と同等のスピードで、
『少女』が迫る。
既に『目と鼻の先』。
おそらく、次の瞬間には『見つかる』だろう。

>>738(烏丸)

『少女』は『シュリンガラ』の能力を知らない。
相当な速さで動けるくらいは察しているだろうが、
『発動の条件』までは分かるはずもない。
扉を挟む事によって『シュリンガラ』を封じたのは偶然で、
『本来の目的』は別にあったのだろう。
しかし、『遊び』に関しては彼女も『本気』だ。
烏丸達と同じく、
『知恵』を働かせて『隠れ鬼ごっこ』に臨んでいる。

    ――――ススッ

視線を走らせて、管理棟内部を改めて見渡す。
正面の壁に窓はなかった。
レストランにはあったと記憶している。

             ガッシャァンッ!

その時、外でガラスの割れる音が響いた。

740『彷徨のD』:2021/06/26(土) 00:36:05
>>735(朱鷺宮)

『少女』は確実に近付いている。
扉が閉められてしまった事で、
実質『一対一』の状況に追い込まれた。
肩の上のブリタニカも、
目を細めながら心配そうに朱鷺宮を見守っている。

    ガッシャァンッ!

『トループス・アンダー・ファイア』が腕を上げ、
その拳を『窓』に叩き付ける。
人間を超えたパワーの一撃によって、
ガラスは容易く砕け散った。
音は烏丸も聞こえたはずだ――――そして、『少女』にも。

             ド シ ュ ゥ ッ

破砕音が聞こえた瞬間、少女が駆け出した。
今度は『高速』だ。
『トループス・アンダー・ファイア』と同等のスピードで、
『少女』が迫る。
既に『目と鼻の先』。
おそらく、次の瞬間には『見つかる』だろう。

>>738(烏丸)

『少女』は『シュリンガラ』の能力を知らない。
相当な速さで動ける事くらいは察しているだろうが、
『発動の条件』までは分かるはずもない。
扉を挟む事によって『シュリンガラ』を封じたのは偶然で、
『本来の目的』は別にあったのだろう。
しかし、『遊び』に関しては彼女も『本気』だ。
烏丸達と同じく、
『知恵』を働かせて『隠れ鬼ごっこ』に臨んでいる。

    ――――ススッ

視線を走らせて、管理棟内部を改めて見渡す。
正面の壁に窓はなかった。
レストランにはあったと記憶している。

             ガッシャァンッ!

その時、外でガラスの割れる音が響いた。

741烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/26(土) 20:18:24
>>740
「『破壊音』……!?
これは朱鷺宮さんの『合図』か……?」

一瞬躊躇った後、意を決してドアを開け、
外へと飛び出す。
別荘→管理棟への道で『シュリンガラ』を発現できそうな場所を探す。

742朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/26(土) 20:23:30
>>740
(流石にまずったかな!)
少しでも逃げなければと反対側に向けて走る。

(これ以上は流石に限界です。
 すいません、烏丸さん!)
烏丸がどう動くかはわからないが、
とにかく少しでも時間を稼ぎたい。

743『彷徨のD』:2021/06/27(日) 00:58:10
>>741(烏丸)

        ダッ

フェイントの可能性を考慮しつつ、
『合図』を受けて外へ飛び出す。
そこに『少女』はおらず、
彼女は朱鷺宮を追っている最中らしかった。
急いで『シュリンガラ』を発現できる場所を探すが、
すぐには見つからない。
建物の周りを回るのは問題ない。
しかし、建物から建物に移動可能な『ライン』はない。

       ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

見ると、五番棟の裏手で『少女』が足を止めている。

>>742(朱鷺宮)

時間を稼ぐため、すぐさま逆方向に駆け出す。
ただ、やはり距離が近すぎた。
『少女』は、すぐそこまで迫っている。

     ――――――スゥッ

壁を回って現れた『少女』が朱鷺宮を指差した。
どうやら『アウト』を取られてしまったようだ。
『合図』を聞いた烏丸も既に出てきてはいるが、
今から『挟み撃ち』にするのは難しいだろう。

744烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/27(日) 22:32:45
>>743
(む……間に合わないか。
そして少女が立ち止まっている……
捕まったのか? 朱鷺宮さん……)

再び扉を開いたままで、扉の影に伏せるように隠れる。
咄嗟に逃げ込めそうな物陰を、目の届く範囲で確認しておく。

(これで……捕まったものの処遇もわかる。
後は……)

745朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/27(日) 22:41:10
>>743
「指さされた…ってことは?」
彼女の動きを見てとたんに察した。
指さされたのが確かに見える。

(さて、どうしようかなー
 流石にここで油断させるなんて手段はできなそう…)
合図を出そうとしたら即座にバレるだろう。
そもそもできるだろうか?
取り敢えず今は姿を見せずにいるが…

(気づかないフリ…とかできるかな?)
指を差されればアウトとは聞いているが
果たしてアウトとなったというのはどうやって判断するのだろうか?

746『彷徨のD』:2021/06/27(日) 23:33:22
>>744(烏丸)

状況を確認し、素早く身を隠す。
その前に見えたのは、
『少女』が朱鷺宮を指差している光景だった。
彼女は捕まってしまったようだ。
とはいえ、特に何かされる事はなく、そのままにされている。
最初の説明にあった通り、
『そこにいる』事になっているのだろう。

        ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

今は隠れているため、再び外の様子が見えなくなった。
すぐに逃げ込めそうな場所はカウンターの裏辺りだ。
姿勢を低くしていれば見つかりにくいだろう。
これで本当に『一対一』。
当然、『少女』は烏丸を狙ってくる。

>>745(朱鷺宮)

      {みつけた}

朱鷺宮を見つめながら、『少女』が楽しげに言った。
既に目視されてしまっている。
気付かないフリをするのは、明らかに『ズル』の範疇。
それで勝てたとして、森を覆う『霧』が晴れるのかどうか。
『少女』の判断で決まるとしたら、微妙な所だ。

     {そこにいてね}

                クルッ

朱鷺宮に言うと、『少女』は踵を返した。
特に見張られるとか拘束されるような事はないらしい。
朱鷺宮達を信じているのか、
それとも『ズル』をしたら分かるのか……。

    「ザンネン」

           「デモ」

                「ダイジョーブ」

ブリタニカが朱鷺宮の髪の毛を『毛繕い』しながら言った。
チャンスは、まだまだある。
烏丸が勝つかもしれないし、そうでなくとも『次』があるのだ。

747朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/28(月) 00:38:09
>>746
「やっぱりバレてますかー…」
ため息を付いて顔を上げる。
取り敢えず両手を上げてまいったアピールをした。

「まぁここでずるしたりするのは大人のすることじゃないし…
 おとなしく見守るしか無いでしょう。」
そう言って近くにいるブリタニカに微笑みかける。

「ありがとう。
 まぁ、私が色々ドジッたせいですし、
 申し訳ない気持ちですよ…」
はぁ、とため息を付いた。

748烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/28(月) 21:22:00
>>746
(さて、後はもうひとつを試せるかどうか……)

ドアを閉め、
カウンターの上へ『シュリンガラ』を設置して元の場所へ戻る。

749『彷徨のD』:2021/06/29(火) 19:09:38
>>747(朱鷺宮)

『少女』はスキップしながら管理棟に向かった。
その後ろ姿からは、
この心から遊びを楽しんでいる事が窺える。
これはあくまでも『遊び』――
たとえ失敗があったとしても『命』を取られたりはしない。
『鬼』である『少女』の強みも分かった。
『次』以降は、それらを活かす事も出来るだろう。

     「『オト』ガ」

           「キコエタラ」

                 「クルミタイネ」

ブリタニカが朱鷺宮の耳元で囁いた。
『少女』は『音』を頼りに位置を把握している。
逆に言えば、『音』があれば『少女』は確かめに来るだろう。
状況によっては絶対ではないが、その可能性は高い。
それを確認できたという点で、
意を決した『ガラス割り』は意味があったと言えるだろう。

(※GMレスがあるまで朱鷺宮PCは待機状態となります)

>>748(烏丸)

扉を閉めて『シュリンガラ』を設置し、再び扉の近くに戻る。
『銀輪』の発現自体は出来たものの、
『ライン』が繋がっていないため、移動させられる距離は、
カウンター上のごく短い範囲に限られる。
そして、『少女』の動きは…………。

      …………ガチャ

ゆっくりと扉が開いた。
見えないが、そこに『少女』がいる事は分かる。
しかし、管理棟内には入ってこない。
カウンター上の『シュリンガラ』を警戒しているのだろうか?
しばし無音の時が流れ、緊迫した空気が漂う。

            ――――カララララ

やがて、小さな『物音』が聞こえた。
『レストラン』の方向だ。
朱鷺宮は『アウト』になっているため、
彼女ではない事だけは間違いない。

750烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/29(火) 21:44:26
>>749
(レストランで『物音』……?
この場には、消去法で『少女』しかいない……
……よし)

音が鳴った後、
一拍間を置いてドアの陰から飛び出して外に出る。

751朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/29(火) 22:25:58
>>749
「ふー、どうやらあの子は音で探してるみたいですね…
 目はいいほうなんでしょうか?」
そこは少し気にかかることだ。
ここは無音の世界。そのために耳は良くなったのだろうか

「まぁ、後は烏丸さんがどうするかですけど…」
そう言ってブリタニカと一緒に様子を見守ることにした。

752『彷徨のD』:2021/06/30(水) 06:44:53
>>750(烏丸)

烏丸の考えは正しかった。
レストラン方向にいるであろう『少女』を避けるという行動も、
この場において適切なものだったに違いない。
『少女』の姿は見えないが、『音』で判断できる。

        ――――バッ

隠れ場所から離れ、管理棟から外に出る。
目の前に『少女』の姿はない。
その瞬間、烏丸は『誰かの視線』を感じた。

                   スゥッ

         {みつけた}

入口の近く――正確には、
レストランと入口の中間付近に『少女』が立っている。
彼女は烏丸を指差し、口元に笑みを浮かべていた。
先程の『物音』は『囮(デコイ>>749)』だったようだ。
まずレストランの『窓』を開け、
その直後に引き返してきたのだろう。
ともかく、これで二人とも『見つかってしまった』。

>>751(朱鷺宮)

    「ドウカナァ」

          「デモ」

              「オトガアッタラ」

                      「ミエナクテモワカル」

少なくとも、目が見えないとか視力が悪いという事はない。
朱鷺宮達と同じように見えているはずだ。
ただ、彼女は足音がないが、朱鷺宮と烏丸は足音がある。
余計な音のない『白黒の世界』では『少女』に有利な点だ。
もちろん足音を立てないように移動する事は出来るが、
その分だけ速度は犠牲にせざるを得ない。

     「ア」

          「カナエ」

               「ミツカッチャッタ」

ブリタニカと共に様子を見守っていると、
管理棟の外に出てきた所で、烏丸が見つかってしまった。
どうやら、『音』を利用して『罠』を張っていたらしい。
結果的には、これで『仕切り直し』だ。
『初戦』は取られたものの、
それと引き換えに『少女』の手の内は明らかになっている。
改めて作戦を考え直すなら今だろう。

753烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/06/30(水) 19:12:47
>>752
「む………見つかってしまったか。
『おとり』とは……」

溜息をついて両手を上げる。
そして、戻って来る朱鷺宮を待って声を掛ける。

「やあ……見事にやられてしまったね。
だが『収穫』はあった。
少し作戦会議をしないかい?」

「まず……やはり、『タッチ』が必要な以上、
この勝負、戦力を分散させたのはあまり良くなかったね。
一人が見つかっているうちに、もう一人がタッチする……
私達も『囮』を使った方が良いように思う」

754朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/06/30(水) 19:28:05
>>752-753
「うーん、負けてしまいましたか…
 相手もなかなかですね。」
囮を使うというのもなかなかやるものだ。
笑美は感心するように頷いた。

「うまくいかないですね…
 少々相手側も強すぎるようです。」
そう言って烏丸に対してため息を付いた。

「戦力の分散は確かにそうですね…
 あの子は音を聞いてそれに反応するというのが特徴のようです…
 足音を合わせて動いたら分かれたフリをできそうかもしれないですね。」
そう言って頷いた。

「あとは…ブリタニカちゃんはどうでしょうね。
 一回負けた後ならハンデくらいつけてくれると思いますけど…
 この子にも協力してもらうということを、あの子に提案してみるのは。」
そう言ってブリタニカを指差した。
こちらは一度負けたのだからハンデを要求する権利は当然あるだろう。

755『彷徨のD』:2021/07/01(木) 07:21:55
>>753-754(両者)

烏丸が管理棟に入った後、『少女』は扉を閉めた。
それによって、『少女』は朱鷺宮と一対一になり、
朱鷺宮を見つけた事で、
今度は烏丸と一対一の状況を作り出した。
これは、二人が別々の場所に隠れたからこそ使えた手だ。
また、いくら速くても、一人目を見つけた瞬間は、
その相手に意識が集中する。
『タッチ』するためには、そこを狙うのが確実だろう。

            「ウン」

            「ソレガ」

          「ヨサソウデスネ」

『囮作戦』に対して、ブリタニカも同意するような事を言う。
『初戦の収穫』から考えると、効果は十分に期待できる。
あとは『どこに隠れるか』だ。
作戦を実行するためには、
二人が近い位置にいなければならない。
『協力』に関しては少女の返事次第になるが、
提案してみても損はしない。

    {――――…………}

『少女』は両手を背中側で組んで、
二人と一羽の様子を退屈そうに眺めている。

756烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/02(金) 00:40:48
>>754-755
(確かに……『ブリタニカ』の協力を要請するなら今か。
勝つ可能性も格段に上がる。やらない手はないか……?)

「………いや、もう一度、二人でやってみよう。
理屈の上では、協力してもらった方が良いのはわかっているんだけど……」

少し気恥しそうに俯き、それを誤魔化すように長い髪の先端を弄る。

「さっきのゲームは、少しいいようにやられ過ぎてしまった。
彼女の『策』にも、見事に嵌ってしまったしね。
それが……その、『悔しい』……かもしれない……」

「……勿論、『勝算』はある!
次は『管理棟内部』を使って『かくれんぼ』をするんだ。
『売店』なら隠れる場所も多いし、『レストラン』だって、机の下に潜り込めば、そう見つからないだろう。
…………どうかな」

757朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/02(金) 00:50:31
>>755-756
「まぁ…もう一回実力でやりたいという気持ちはわかりますね。
なんというか、もうちょっと行けそうな気はしましたし…」
烏丸の考えを聞いて頷いた。
ブリタニカの協力を受ける前に、もう一度やってみたいという思いは尊重したいと思った。

「かくれんぼですか…
なんだか楽しそうな話ですね。
それに、狭い場所ならば彼女の足の速さというアドバンテージは
殆どない可能性があります。」
かくれんぼの提案に対してはたしかにとうなずく。
それに、もし自分でも狭い空間では『スタンド』によるタッチも
現実味を帯びてきそうだ。

「だとすると今度は…
ここ、管理棟の近くで再び開始ということを提案することになりますかね?」

758『彷徨のD』:2021/07/03(土) 23:11:26
>>756-757

二人の『作戦会議』は続く。
指針が明確であれば、ブリタニカ抜きでも十分やれるはずだ。
移動範囲の限られる屋内であれば、
『トループス・アンダー・ファイア』の『タッチ』も見込みがある。
『少女』は退屈そうにしているが、特に急かしたりはしてこない。
納得いくまで時間を掛けられるだろう。

759烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/04(日) 20:25:06
>>757
「ああ。それに管理棟の中は、私も朱鷺宮さんも見知った場所だ。
地の利という点でも、ある程度は期待できるだろうからね」

頷いて、朱鷺宮に詳しい案が無ければ少女へと向き直る。

「よし、作戦会議は終わりだ。
二回戦目……よろしくお願いする」

760朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/04(日) 20:57:28
>>758-759
「確かに、ある程度知っている場所のほうがこちらにも有利です。
 次こそはやってみせましょうか。」
そう言って微笑む。

「まぁ私からの提案はこれくらいでしょうか。
 二回戦目にしましょう。」
そう言ってうなずき、少女に視線を向けた

761『彷徨のD』:2021/07/04(日) 21:24:47
>>759-760(両者)

    「カナエ」 「エミ」

             「ヤッテミヨウ」

                     「ガンバッテネ」

二人の意を酌んでか、ブリタニカから『激励』の言葉が贈られ、
『作戦会議』は終了する。

      ――――コクッ

『少女』が楽しげに頷き、両手で目元を覆うと、
その場で後ろを向いた。
早速『数』を数え始めたようだ。
時間は先程と同じく『10秒』。
その間に隠れなければならない。
管理棟は二人の近くにあるため、中に入るのは簡単だ。

762烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/05(月) 21:49:50
>>761
「よし……」

管理棟の中へと駆け込んでいく。
朱鷺宮が入って来るのを待ってドアを閉め、『鍵』をかけようとする。

「これで、更に隠れる時間ができた。
彼女は、恐らく『レストラン』の窓から入って来るだろう。
他の場所から来るなら、『音』がするはずだ。
入って来る場所がわかれば……やり易くもなる」

そのまま『レストラン』へ通じる扉に向かう。

「こっちの扉も締めれば、開ける時に『音』がする。
彼女は『無音』でも、モノを動かす『音』は別ということは、さっき教えてくれた。
このまま売店に向かおうか?それとも、『レストラン』で迎え撃つか………」

763朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/05(月) 23:14:06
>>761-762
「とりあえず正面をおさえておけば少しは時を稼げるでしょうね…
 彼女は扉をすり抜けたりはまずしないみたいですからね。」
もしそうならドアを開け閉めなどはしないだろう。
烏丸の行動を見てうなずく。

「どう動くかがきになりますね…
 彼女はレストラン内をじっくり確認するかあるいは…」
レストランの広さはある程度確認しておこう。

「売店のほうが待ち伏せしやすいでしょうかね…?」
ついでになにか使えそうなものがあればよいのだが…

764『彷徨のD』:2021/07/05(月) 23:47:45
>>762(烏丸)

       ――――ガチャリ

管理棟の『内鍵』を施錠した。
これで幾らかの『時間稼ぎ』が出来るはずだ。
『少女』に扉をブチ破るような力でもない限り、
ここから入るのは困難だろう。

     「カナエ」

            「ウマイ」

                   「カシコイ」

その行動に、ブリタニカが賞賛の言葉を発した。
『音の有無』は、
『鬼』である『少女』に有利な要素であると同時に、
それを烏丸達も利用する事が出来る。
『少女』自身は『音』がないが、『それ以外』は違う。
移動のルートを制限すれば、
ある程度『少女』の動きを読む事も可能になる。
『初戦』で得られた『収穫』を活かした烏丸の読みは、
非常に的確であると言えた。

       ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

『10秒』が経過するまでには、まだ余裕がある。
とはいえ、時間は無限ではない。
『隠れ場所』は早めに決めた方が良さそうだ。

>>763(朱鷺宮)

幽霊じみた所のある『少女』だが、
『一戦目』では扉や窓を開閉していた。
朱鷺宮の考えは当たっていると思っていい。
レストラン内にはテーブルが五つあり、
それぞれに椅子が四つ程置かれている。
椅子を動かす必要はあるが、
テーブルクロスが引かれているため、
その下に潜り込めば身を隠す事が出来るだろう。
奥に見える扉は、どうやら厨房らしい。

       ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

記憶を辿ると、売店は小さなコンビニ程度の広さだった。
こちらも隠れる場所は幾つかある。
陳列棚や冷蔵ケースの陰、レジの後ろなどが妥当だろうか。

           「ウーン」

        「ミトオシガイイノハ」

          「コッチカモネ」

ブリタニカがレストランを見ながら言う。
パッと見て遮蔽物が多いのは売店の方だ。
ただ、全体的な面積はレストランの方が広く感じる。
『10秒』経過までには猶予があるが、無制限ではない。
決断は早い方がいいだろう。

765烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/06(火) 23:17:40
>>763-764
「ははは、それは、お褒めにあずかり光栄だな。
さて………そうだな。『レストラン』に隠れよう。
見通しが良い事は、必ずしも有利とはいえないが………」

そう提案して、朱鷺宮を促しつつも、
自身は一旦『売店』に素早く寄って、レジ前の『マジックペン』を拝借しておく。
なければ他のペンでもいい。『シュリンガラ』の『ライン作成』に必要なものだ。

「すごく簡単な『案』としては、向かいのテーブルにそれぞれ隠れれば、
片方が見つかる事が『好機』となる……。
それでいこうか」

766朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/06(火) 23:25:36
>>764-765
「見通しが良いことはこちら側においても良さそうですね…
 私は…用意するものは特にないですかね…」
烏丸がものを取りに行ったのを見てうなずく。
なにかものがあれば、能力を使用できるだろうが
自分の能力は…正直目を引くのには『威力』がありすぎる。

「向かい合って隠れる…
 たしかに単純にして有効な作戦でしょう。
 どのあたりに行きましょうかね。」
レストランにちょうど隠れられそうなテーブルを探る。
不意をつくのにはあの少女も慣れては居ないはずだ。

767『彷徨のD』:2021/07/06(火) 23:58:39
>>765(烏丸)

戦国時代の将軍は、
城の周囲にある藪を刈り取らせたという。
隠れ場所をなくす事で、敵の発見を容易にするためだ。
見通しの良さは相手を見つけやすい反面、
同時に見つかりやすいという事でもある。
遮蔽物が多いと隠れるのは簡単になるが、
逆に相手を見つけにくくなる。
とはいえ、それは理屈の上での話であり、
実際に立ち回ってみないと分からない部分もあるだろう。

         コトッ

レジの周りを調べると、黒の『マジックペン』が見つかった。
これで『シュリンガラ』を発現する手段が確保できた。
事前に引いておく必要があるので、
咄嗟に使う時は難しいかもしれないが……。

                   「イインジャナイ」

            「トリアエズ」

  「ソンナカンジデ」

ブリタニカも概ね『賛同』らしい。
作戦が複雑になると失敗する確率も上がる。
烏丸の提案はシンプルであるが、
その分『信頼性』は高そうだ。

>>766(朱鷺宮)

見通しが良ければ、『鬼』を発見しやすくなる。
逆に言えば、見つかりやすくもなるという事でもある。
また、『別の隠れ場所』へ移動する必要がある際は、
少しばかり厄介だ。
万一『タイミング』を読み間違えると、
即座に見つかってしまう可能性も否定できない。
これは、『タッチ』を試みる場合にも同じ事が言える。
片方が見つかった時点で『囮作戦』は使えなくなる。
作戦の手順そのものは簡単だが、
動きには相応の『慎重さ』が要求されそうだ。

     「シンプル」

             「イズ」

                    「ベスト」

ブリタニカも『作戦』に同意を示す。
レストラン内のテーブルには、
全て同じテーブルクロスが引いてあり、
どれでも隠れる事が出来る。
テーブルとテーブルの間には幾らかの距離はあるが、
物凄く離れていたりはしない。

>>(両者)

そろそろ『10秒』が経過する頃合が近い。
もうじき『少女』が動き出すはずだ。
これ以上話し合う事がなければ、
二人も行動を開始した方がいいだろう。

768烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/07(水) 22:53:05
>>767
「ああ……窓が見える、あのあたりがいいかな。
あとは『レストラン』の窓が開いている部分を確認しておけば、
彼女はそこから入って来る……可能性は高い」

そうでなければ『音』でわかるはずだ。
レストランへと侵入し、空いている窓を探す。
そしてそこへと視線が通っている机を一つ選び、その下へ潜り込む。
地面に這うようにすれば、テーブルクロスの下からでも窓から入る少女の姿が確認できるだろう。

(だが……この戦略自体は彼女も頭にあるはず。
彼女の上をいくには、少なくとももうひとつ、予想外の『作戦』がなければ……)

769朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/07(水) 23:02:34
>>767-768
「ふむ、あの辺りがいいかもしれませんね。
せめてテーブルの下がよく見えないくらいで丁度いいです。」
位置関係から見て、笑美はその反対側の机に行くことになるだろう。

「…私のスタンドは背後からタッチはできなくはないですけど…
 相手も待ち伏せを読んでくるでしょうか…
 私は息を潜めることにしないと…」
もうすぐ移動しに来る時間だろう。
少し心配になるが……とりあえずはこれで試すしかないだろう。

770『彷徨のD』:2021/07/08(木) 00:24:10
>>768(烏丸)

         「『アレ』」

ブリタニカが視線を向けた先には、
『開いている窓』が一ヶ所あった。
間違いなく『少女』が開けた形跡だ。
確かに可能性は高いだろう。
そして、『一戦目』とは違い、ここは『屋内』だ。
移動に音が伴いやすい管理棟内では、
『少女』の動きも予測できる。

         ――――サッ

時間が迫る中、素早くテーブルの下に身を隠す。
開いている窓から遠くない位置だ。
さすがに全身までは確認できないが、足元くらいは見えるし、
もちろん『音』を聞く事も問題ない。

     ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

烏丸達と同じように、『鬼』である『少女』も、
知恵を働かせて『隠れ鬼ごっこ』に臨んでいる。
『開いている窓』から入ってくる可能性は高いものの、
『絶対』とは言い切れない。
いずれにせよ、『兆候』が現れるまでは待つしかない。

>>769(朱鷺宮)

          ――――ススッ

烏丸が隠れたのを確認し、
朱鷺宮は反対側のテーブルに身を隠す。
位置取りは万全。
首尾よく『少女』が近付いてくれば、
『作戦』を実行に移す事が出来る。

あるいは『トループス・アンダー・ファイア』の能力なら、
間違いなく注意を引けるだろう。
ただ、かなり『物騒』である事も間違いない。
場合によっては、
『注意を引くだけでは済まない』かもしれないが、
使ってはいけないとも言われていない。
もっとも、『少女』の方は、
『機雷化』の事など想像すらしていないだろうが。
使う場面は…………果たしてあるだろうか?

             「エミ」

         「『タッチ』スルトキハネ」

         「デキルダケチカヅイテ」

            「ガンバロウ」

一緒に隠れたブリタニカが耳元で囁く。
そろそろ『時間』だ。
烏丸と共に、固唾を呑んで『少女』を待つ。

>>(両者)

      ガチャ

『10秒』が経過して間もなく、『音』が聞こえた。

            ガチャ ガチャ ガチャ

これは――――『入口』の方向からだ。
『少女』が扉を開けようとしているらしい。
二人が『管理棟』に向かった事は、やはり知られている。
しかし、烏丸が『施錠』してしまったために、
扉を開けられないようだ。
しばらくの間、その『音』は続き――――。

     シィィィィィィィ――――…………ン

やがて、『静か』になった。
『鍵を掛けられた』事を察したのだろう。
つまり、『別の場所から入ってくる』。

771烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/08(木) 21:18:06
>>770
(さて……今の内に仕掛けるとすれば……)

ガチャガチャと扉を開ける音がなっている内に、
思い立ってマジックを床に走らせ、自身のテーブルと朱鷺宮の隠れるテーブル
双方からの距離が同じくらいのテーブルへ向かって移動する。
2つのテーブル間に線を引いて、まだ猶予がありそうなら素早く元のテーブルへと戻る。

(朱鷺宮さんのスタンドは、あまりこういうのには向いてない……そう言っていたな。
その分は、私のスタンドでフォローしていく……)

772朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/09(金) 00:01:11
>>770-771
(さて…そろそろやってくるかしら…
 鍵をかけられた場所を開けようとしたから
 きっとすり抜けたなんてことはないわよね…)
幽霊みたいな少女だが流石にそこまではしないだろう。
そう思い、注意深く当たりを見る。

(たしかこのレストランまでの入口は
 あの辺り…)
自分が来たところの方の扉を見る。
足元を見ればどんな動きをするかは分かるはずだ。

(烏丸さんのスタンドは直線を走る能力…かな?
 なにか策があるなら頼るしかないか…)
少女にうっかり怪我をさせかねない自分の能力は
この狭い場所で使うのはややはばかられる。

773『彷徨のD』:2021/07/09(金) 00:47:50
>>771(烏丸)

        ツゥゥゥゥゥ――――――ッ

烏丸の隠れるテーブルと、朱鷺宮の隠れるテーブル。
その二つから等距離に位置するテーブルに目星をつけ、
そこに繋がる『ライン』を引いた。
『シュリンガラ』が駆けるための『レール』だ。
『仕込み』を終えた後も、まだ『少女』が来る気配はない。
元の隠れ場所に戻り、再び待機を続ける。

朱鷺宮のスタンドは『人型』。
烏丸と違い、ヴィジョンによる『タッチ』が可能だ。
パワーとスピードを兼ね備える反面、
精度は平均以下である事は分かっている。
『能力』は知らされていないが、
『一戦目』で使わなかった事からも、
『隠れ鬼ごっこ向き』ではない事は予想できた。
だが、あの速さは『タッチ』するのに役立つはずだ。

>>772(朱鷺宮)

扉を開けようとしたという事は、
『開けなければ入れない』という事だ。
その点を見ても、『すり抜け』の可能性はまずない。
レストランの入口からは、
まだ『少女』が来る雰囲気は感じ取れない。
また、『レストランの窓』から入ってくる気配もないようだ。
一度開けた場所だけに、警戒しているのだろうか?

        ツゥゥゥゥゥ――――――ッ

ふと、テーブルの下から『足』が見えた。
『少女』ではなく烏丸だ。
隠れ場所から一旦出て、
マジックペンで床に『ライン』を引いている。
わざわざ行うという事は、『能力』に必要なのだろう。
『一戦目』で、『直線的な移動』を行っていた事を考えると、
『ラインに沿って進む能力』なのかもしれない。

>>(両者)

            カララララ…………

静寂の中で『別の音』が聞こえてきた。
『窓を開ける音』。
方向と距離から判断すると、おそらく『事務室』だ。
もう少しだけ『時間』が稼げそうだ。
他に何か『準備』しておく事があるのなら今の内だろう。

774烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/09(金) 21:05:16
>>773
(事務室……には行ったことがある。
レストランの奥の方だ……)

「朱鷺宮さん……少し移動しよう。
事務室への通路が見える位置の方が良い」

小声で提案し、相変わらず線を引きながら移動する。

775朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/09(金) 21:19:47
>>773
「あそこから…ではなく
 事務室の方から…
 すぐには来ないみたいですね。」
とはいえ、レストランに言ったというおおよその目星は
もうすでに少女はつけているのかもしれない。
ある程度までしかできなさそうだ。

「了解です…
 私は不意打ち専門としてやらせてもらいます。」
小声で軽口を言いながら
烏丸に合わせて移動する。事務室が見える位置のテーブルを目指す。

776『彷徨のD』:2021/07/09(金) 22:09:10
>>774(烏丸)

        ツツゥゥゥゥゥ――――――ッ

『ライン引き』を続行しつつ
レストランの入口に近いテーブルまで移動する。
そこからなら、事務室に続く通路が見えるだろう。
ただし、レストランの扉が開いていればの話になる。
今は閉まっているため、外の様子は窺えない。
開けておけば外は見えるが、
『音』によって『少女』が来た事を察知しにくくなる。

>>775(朱鷺宮)

         「ソロソロ」

       「キソウナカンジ」

          「ダネ」

ブリタニカも朱鷺宮に同意する。
少なくとも、管理棟に二人がいる事は悟られている。
もし手当たり次第に探したとしても、
『少女』がレストランまで辿り着くのは、
そう先の事ではないだろう。

       ササッ

烏丸と共に、レストランの入口に近いテーブルに移った。
ここなら、事務室に通じる通路が見える。
ただ、今はレストランの扉が閉まっているので、
外の様子は分からないが。

>>(両者)

               …………ガチャ

やがて、『事務室』の方向から『音』が聞こえた。
『少女』が事務室のドアを開けて、通路に出てきたらしい。
それから少しの間、再び『静寂』が続いていたが――――。

      コツ 

             コツ 

                    コツ

耳を澄ますと、やがて『別の音』が聞こえ始めた。
杖の先で床を打っているような規則的な音だ。
その『音』は、徐々にレストラン方向へ近付いてきている。

777烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/10(土) 20:56:11
>>776
(音が.........いや違う!
これはトラップだ、音の罠!
彼女はやはり、自分の長所を完全に理解しているぞ...!)

考えている途中、可能性に気づいて慌てて逆方向を向く。
唯一開け放っている、窓の方だ。

(彼女が何をして音を出しているかは重要ではない。
問題は、何故音を出しているかだ。
自らが無音である以上、音を出す理由は『気を引く』事というのが最も有力!
あるいは『何かの準備』.....!)

何かを仕掛けてくるのであれば、そちらを見張っているであろう朱鷺宮が気付くだろう。

778朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/10(土) 21:46:28
>>776-777
(うーん?
 足音…いや違うな…あの子は足音を立てないはず…)
規則的に流れる音、だがそれは明らかに足音ではない。
彼女は足音を立てたりはしない。

(音を立てる理由があるとすれば、
 そっちに注目させたい、とかぐらいしかないか)
あえて自分の位置を教えているとしたら
それ自体が何かしらの囮があるだろう。

(…どうやら別の入口から出てくる可能性が高い)
とはいえ烏丸が別の方向を向いたのを見て、
彼女はひとまず事務室の方を警戒した。

779『彷徨のD』:2021/07/10(土) 22:16:53
>>777(烏丸)

『少女』自身の移動は『無音』。
ゆえに、『罠』か『準備』という考えは妥当だ。
少なくとも、彼女は『何か』を考えている。

             ――――バッ

素早く振り返り、『開かれている窓』を確認するが、
そこに『少女』の姿はない。
『正面から来る』と思わせて、『窓から来る』つもりなのか。
それとも『裏』を掻いて、
やはり『正面』からレストランに入ってくる気なのか。
一度『音の罠』を使われているだけに、
どうしても『その可能性』が頭を掠める。
果たして『どちら』なのだろうか…………?

  コツ コツ コツ コツ コツ…………

その間も『音』は接近している。
ただ、ペースは速くなかった。
二人の『待ち伏せ』を警戒して、
慎重に進んでいるのかもしれない。
しかし、確実に近付いている。
『用意』を整えるなら、今が『最後のチャンス』だ。

>>778(朱鷺宮)

『少女』の移動が『無音』である以上、
聞こえてきたのは『足音』では有り得ない。
意図的に『音』を立てているなら、
何かしらの『考え』があるのだろう。
『そちらに注意を向かせるため』というのは、
大いに考えられる線だ。
事実、彼女は『一戦目』で、『音』を『囮』にしていた。
また同じ手を使ってきたとしても不思議はない。

  コツ コツ コツ コツ コツ…………

だが、もしかすると違うかもしれない。
『別の場所から来る』と思わせて、
『裏』を掻いて『正面から入ってくる』可能性もある。
『駆け引き』だ。
少しずつ『音』が迫りつつある。
もし何か『準備』をする必要があるなら、
このタイミングが『最後のチャンス』だろう。

     「ワタシ」

           「『アッチ』」

                  「ミテルネ」

ブリタニカが耳元で囁く。
烏丸と同じく『窓側』を見張るようだ。
そちらから『少女』が来れば教えてくれるだろう。

780<削除>:<削除>
<削除>

781烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/12(月) 20:39:16
>>779
(音が接近してくるということは……やはり彼女が持っているという可能性が高いか?
だが、あの『速度』なら、こっちの窓から来る事も簡単にできる。
それ以上に何があるのか? 彼女を読み切れないッ!)

思考を巡らせはするが、動かずに『窓』をテーブルクロスの隙間から見張り続ける。

782朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/12(月) 20:57:21
>>779-780
(どうも、ありがとうございます。ブリタニカちゃん)
とりあえず軽くなでて返事とした。
もう近くに相手がいる以上は下手に声を上げるのも難しい。

(しかし、私の持っているものといえばスマホぐらいですねー。
 これをうまく使う方法なんてあるか…わかりませんね…)
いざというときになにかに使えれば良いと思い
笑美は見張りを続ける。

783『彷徨のD』:2021/07/13(火) 17:21:17
>>781-782(両者)

烏丸は『窓』に、朱鷺宮は『扉』に目を凝らす。
どちらから来ても対応できるし、
二人はテーブルの下に隠れているのだ。
レストラン内に『少女』が現れても、
すぐに見つかってしまう事はない。

    コツ コツ コツ コツ コツ

                ――――――ピタッ

やがて、『音』が止まる。
レストランに続くドアの前で。
内部の様子を窺っているかのように、
しばらく『無音』の時間が流れた。

        ガチャ………………

二人の耳に、『ドアが開く音』が聞こえる。

>>(烏丸)

『窓側』を見張っていた烏丸だったが、
そこから『少女』が現れる様子はない。
烏丸が『窓』に注意を向けると読んで、
裏を掻いて『正面』からやって来たのだろうか?
ともかく、『少女』は『入口側』だ。
いよいよ『勝負の時』が訪れた。
『遊び』が終わるも続くも、
烏丸と朱鷺宮の『作戦』と『行動』に懸かっている。

>>(朱鷺宮)

『扉側』に目を向けていた朱鷺宮には、
テーブルクロス越しに『足』が見えた。
『少女の足』だ。
それだけではない。

      ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

『足』と一緒に、何か『細長いもの』が見える。
形状としては『杖』に似ていた。
先程から聞こえていた『音』は、
あれで床を打っていたのだろう。
しかし、あの形には見覚えがある。
多くの人にとって『杖』よりも身近で、
より日常生活に根ざした品物のような…………。

784烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/13(火) 19:52:43
>>783
(こちらへ正直に来たか……だが、あの音は何だったんだ?)

ドアの音に素早く振り向き、とりあえずは息をひそめて隠れる。
そうしながら、事務所にあったものを思い出す。
少女が持ってくるようなもの……何か思い当たるフシはないかを。

785朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/13(火) 21:04:18
>>783-784
(確かにあっちから聞こえる…
 足もあるし間違いない…)
わざわざ音を鳴らして現れたのか…
その理由が測りかねるものだが

(アレは杖…うーん、それよりももっと身近の…)
日用品のように見えるをそれを見て何となく思い浮かべるが

(あれは箒…かな?
 事務室には掃除用に置いて有りそうではあるけど…)
なんとなく日常において有りそうなものの印象を感じる。
その見た目は箒…のように見えるが?
(にしてもなぜわざわざ音を出したりなんてするのかしら…
こっちに視線を向けたいみたいだけど…)

786『彷徨のD』:2021/07/13(火) 22:25:55
>>784(烏丸)

即座にドアの方向へ視線を移す。
同時に、事務室内の様子を頭の中に思い起こした。
ソファー、テーブル、机、椅子、棚…………。

       ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

その時、ふと思い出した。
今まで特に気にしていなかったが、
事務室を出た辺りに『傘立て』が置かれていた。
宿泊客に貸し出しているらしく、
何本かの『傘』が立ててあった事を覚えている。

        コツ コツ コツ…………

テーブルクロス越しに、『少女の足』が見える。
同時に、『少女』が持つ『日傘』の先端も。
彼女は――――『傘』を持ってきている。

>>785(朱鷺宮)

『箒』は細長く、日常的な品物だ。
しかし、箒であれば先端は広がっていなければならない。
少女が持っている物は、全体的に細長い形をしていた。

        コツ コツ コツ…………

『少女』がレストランに入ってきた事で、
『それ』の正体が分かった。
あれは『日傘』だ。
そういえば、事務室の外で『傘立て』を見かけた覚えがある。
宿泊客に貸し出すための物のようだった。
『少女』は、その内の一本を持ち出してきている。

>>(両者)

       ――――パ ッ

『少女』が『日傘』を開く。
そして、肩に掛けるようにして『傘を差した』。
小柄な『少女』の背中は、すっぽりと覆われてしまっている。
もちろん『傘は傘』。
『鋼鉄の壁』が聳え立っている訳ではないが、
すぐに『タッチ』される事は十分に防げる。
また、傘を退かす事自体は簡単に出来るものの、
その分だけ『タッチ』は遅れてしまう。
これが『少女の策』だ。

       {――――…………}

             スッ

『少女』はレストランの中央に立ち、辺りを見渡している。

787烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/14(水) 20:21:58
>>786
(成程………!
しかし『日傘』か……悪くはない。
あとは、彼女がどう出るか……)

テーブルの下に潜み続ける。
彼女がテーブルクロスの下をひとつひとつ確認するのか?
それとも他の動きがあるのか、それを知りたい。

(だが、彼女は『素早い』……
動きを見逃さないようにしなくては)

788朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/14(水) 20:33:33
>>786-787
(背後からの防御にも使えそう…
 どうも抜け目ない気がするわね…)
そう考え、彼女の持っている傘を見る。

(防御手段として使うのはいいけど…
 ここからどうやって仕掛けに来るのかしら?)
確かに防御手段としては使えそうだが
流石に完全には防げない。足元も疎かになるかもしれないが…

789『彷徨のD』:2021/07/15(木) 11:40:04
>>787(烏丸)

片方が『囮』になり、もう片方が『タッチ』する。
それが烏丸と朱鷺宮が決めた作戦だった。
ただ、『傘』という障害がある現状、
確実な『タッチ』には『もう一工夫』要るだろう。
傘を退かす事は人間並みの力さえあれば簡単だが、
それに反応して『少女』が振り返る事は想像に難くない。
その点を、どう解決するかだ。

    {………………}

日傘を差した『少女』が立ち止まる。
床に引かれた『ライン』を警戒しているのかもしれない。
彼女は、それを避けるように迂回しつつ、
レストランの奥へ歩いていく。

>>788(朱鷺宮)

『トループス・アンダー・ファイア』のパワーとスピードなら、
『傘』を退かして『タッチ』する事は難しくない。
ただ、傘を退かしてから『タッチ』するまでの間に、
『少女』が振り返る可能性は十分ある。
そうなれば、当然見つかってしまう。
そこを埋める『工夫』が必要になる。
あるいは、烏丸との『連携』でどうにかするか。

    {………………}

『少女』は、床に引かれたラインを避けるようにして、
レストランの奥へ進んでいく。

>>(両者)

       ――――――ソッ

レストランの奥側に立った『少女』が身を屈める。
『テーブルの下』を確認しているようだ。
二人が隠れているテーブルは入口に近い二つであるため、
見つかるまでには多少の間があるだろう。
テーブルの数は全部で『五つ』。
残り『四つ』だ。

790烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/07/16(金) 20:48:07
>>789
(『日傘』だ……やはり、これを使わない手はない。
作戦は、部分的に変更して使う!)

現在、ラインが敷かれているテーブルは3つ。
『ひとつめ』と『ふたつめ』のテーブルはラインで繋がれており、
そして烏丸自身が今隠れている『みっつめ』のテーブルは『ふたつめ』のテーブル』と繋がっている。

少女が『ひとつめ』のテーブルを覗き終わった瞬間、
『ふたつめ』のテーブルから>>774 で仕込んでおいた50cm『シュリンガラ』を『ひとつめ』に向けて走らせる。
同時に自身は、地面に書いた『ライン』へ50cm『シュリンガラ』を発現。
それに捕まって『ふたつめ』のテーブル、そのテーブルクロス前まで高速で移動する。

(一つめの『シュリンガラ』に気を取られてくれれば、
私の『移動』は目に映らない筈……だが、
最終的にタッチに繋がるかどうかは、彼女の『動き』次第か……
私が派手に動くことは、結局のところ『朱鷺宮』さんのアシストにもなるだろう)

791朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/16(金) 21:42:00
>>789-790
(っと…やはり一つずつ確認をするつもりみたいね。
 こっちはその前になんとかしないと…)
とはいえ自分では瞬間的ならともかく
彼女と同じくらいの速さでは動けない。

(動き始めたみたいね、烏丸さん。
 きっと私はタッチする役…)
素早くスタンドを出してタッチさせるためにも
まずは烏丸さんの作戦がうまくいくことを願うしかないだろう。

(ブリタニカちゃんはどうするつもりなのかしら…)
ふとブリタニカのことも気になる…

792『彷徨のD』:2021/07/17(土) 16:38:35
>>790(烏丸)

        ドッヒュゥゥゥ――――――ッ!!

                 { ! ! }

セット済みの『シュリンガラ』を発進させ、
『少女』が立つテーブルまで疾走させる。
同時に、烏丸自身も『別のテーブル』まで移動を行う。
予定通り、『少女』は片方の『輪』に気を取られ、
烏丸が移動した事には気付いていない。

     フワッ

『少女』が音もなく床を蹴り、
目の前のテーブルから後退する。
烏丸の狙いは分からずとも、
『シュリンガラ』を警戒するのは自然な事だ。
そして『少女』の視線は、
『輪が進んできた方向』に注がれる。
『烏丸が隠れているテーブル』だ。
『そこに何かある』と察したのだろう。
いくら素早くとも、『少女』は一人。
烏丸側に注意が向くのであれば、
朱鷺宮が『タッチ』を実行するチャンスが生まれる。

         ――――スッ

烏丸が身を隠すテーブルに、
ゆっくりと『少女』が近付いてくる。

>>791(朱鷺宮)

烏丸に注意が向けられている間、朱鷺宮はフリーだ。
あとは、どのタイミングで『タッチ』を仕掛けるか……。
『傘』の存在を考えれば、
より確実なタイミングを狙うべきだろう。

         クイクイ

ふと、髪を引っ張られる感覚があった。
ブリタニカが嘴で朱鷺宮の髪を引っ張っているのだ。
視線を向けると、ブリタニカが朱鷺宮を見ていた。

          ジッ

飛行に不要な『表情筋』が退化しているゆえに、
鳥の表情は読みにくい。
しかし、朱鷺宮には、
ブリタニカが何を伝えようとしているのかが、
何となく分かるような気がした。
この別荘地に来てから、
ずっと行動を共にしてきたからかもしれない。

    トトトトトトト…………

                ヒョイッ

                     ヒョイッ

『少女』の視線がテーブルに向いている隙に、
ブリタニカが窓の側へ駆けていく。
椅子を経由して窓枠に飛び移り、その陰に身を潜ませた。
何らかの形で『合図』を出せば、
ブリタニカは『少女』の気を引いてくれるだろう。
それは『タッチ』の助力となるはずだ。
朱鷺宮には、それが分かった。

793朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2021/07/18(日) 21:11:25
>>792
(…?)
ブリタニカが自分の髪を引っ張ったのを見て
視線をブリタニカにむけた。
(ブリタニカちゃん…何を…?)

見るとブリタニカは窓枠に身を潜ませる動きをした。
ブリタニカは気を引こうとしているということがわかった。
なんとなくだがそれが分かる。

(なるほど…やってみせる。と言いたいのね。)
自ら進んでそれを買って出ようというのだ。
笑美からすればそれは無碍にできるものではない。

(…チャンスがあるとすれば、
 あの子が傘を背中に向けずに
 そして何かに注意を向けた状態で
 なおかつ私のいる場所の反対を向いていること…)
笑美から考えるとそれが最適だ。
そして合図をすることで、烏丸、ブリタニカ、そして自分にとって
最適となる時があるはずだ。

(ブリタニカが彼女の目の近くを飛んだりでもしたら
 傘でガードしたりするのかしら…)
いろいろ考えながら彼女はその時を注意深く見る。
見極めればきっとその時が見えるはずだ。




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