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【ミ】『A to Z』

1『Monster Freak』:2021/02/07(日) 13:51:37

「Who is next?」

――――――――――――――――――――――

◆ここは『小石川』がGMのミッションを行うスレです。

2『Monster Freak』:2021/02/07(日) 14:17:52

『街角のS』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049904/477-586

『月夜のV』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1534589466/699-896

『黄昏のS』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1534589466/897-972

『伝播のG』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1590230811/45-(進行中)

3『静謐のS』:2021/02/08(月) 19:43:42

スフィンクス[Sphinx]

1:守り神として建造された石像
2:旅行者に謎を掛ける怪物
3:被毛と髭を持たない猫

4『静謐のS』:2021/02/08(月) 19:47:33

その日、『三刀屋路行』と『烏丸香奈枝』は同じ場所にいた。
賑やかな通りから少し外れた所に佇む一軒の喫茶店。
落ち着いた古風な外観からは、
何十年も前から存在していたような雰囲気が漂う。
店の名前は『Priceless』。
『価値あるもの』という意味だ。

    カラン――――

           「――――いらっしゃいませ」

扉を開けて店に入ると、初老の主人が出迎えた。
その外見から西洋人であることは分かるが、
言葉遣いは流暢な日本語だ。
適当な席に腰を下ろすと、
カウンターの向こうから出てきた主人が、
穏やかな微笑と共に恭しく一礼する。

         ニコ……

「お客様、本日は何を差し上げましょう?」

テーブルの上にあるメニューを見ると、
大抵のものは載っているようだ。
店内は年季の入った木目調のインテリアで統一されていた。
カウンターの奥に置かれた棚には、
カップやソーサーが幾つも並んでいる。
隅の方に目を向けると、
石で出来た『猫の置物』が置かれていた。
空いている時間だったらしく、今は他の客はいない。

5三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/08(月) 20:28:57
>>4

「ン〜〜〜〜〜・・・・・ なかなか雰囲気のある店だねぇ
 マスター、それじゃあ『アイスコーヒー』と『パンケーキ』を頼むよ」

扉を開けると寒気とともに一人の男が入ってきた
如何にも勤め人というようなスーツ姿のその男は忙しない動作で扉を閉めると、適当なテーブルについた

「全体的なトーンも揃ってて『アンティーク』な良い雰囲気だ ん・・・・この『置物』」

一通り店の中を見回すと隅の方の『置物』に目が行った

「こういう『小物』類ってSNSでも人気があるんだよねぇ
 ちょっとしたフィルターを使って加工すれば、結構『いいね』が稼げそうだ」

☆外見
紺色のスーツ姿にアンダーリムの眼鏡をかけた壮年の男

☆持ち物
カバン、財布、腕時計、原稿

☆スタンド:『ブラック・アンド・ホワイト』
動作を書き込んだコマを設置し、コマ内で記録した動作を必ず行える人型のスタンド
詳細:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/150

☆プロフ
星見町に本社を置く中小出版社『民星書房』に勤める会社員
青年漫画系漫画雑誌の編集部で編集者をやっている
『熱血バトル』から『日常系4コマ』まで幅広い漫画の担当をしており、
休みの日などは提供するネタを探して、ネットやリアルをぶらぶらしている

6烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/09(火) 00:31:53
>>4
「ああ、そうだな。私はミルクティーと……
……いや、うん。ミルクティーだけもらえるかな。
うん、ホットで」

窓際の席に腰かけてメニュー表を暫く眺めていたが、
主人の声にふと顔を上げて甘味のページを一瞥した後、諦めて注文をした。

(すごく雰囲気の良い『喫茶店』だな……。
今日一日、『徒労』で終わりそうなところだったけれど、
まあ、ここを見つけられたから良かった、という事にしておこう……)

物珍しそうに店内を眺めた後、
可愛げのない黒の手帳を取りだして、ペンを走らせ始めた。



〇外見
小柄な中学生。
特徴的な長髪は目が隠れるほど長く、白のメッシュが入っている。

〇スタンド能力

『銀輪』の『スタンド』。

『ライン上』を高速で移動し、障害物を切断する。

『シュリンガラ』
破壊力:B スピード:A 射程距離:B
持続力:D 精密動作性:E 成長性:B

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/105


〇持ち物
学生鞄、文具、水筒、手帳、日用品

〇プロフィール
『両親の仇』と思わしき『虹の糸のスタンド使い』の手がかりを得るべく、
学業の傍ら、『こよみ探偵事務所』の手伝いを行っている。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/80
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/104

7『静謐のS』:2021/02/09(火) 00:57:22
>>5(三刀屋)

「お褒め頂き、恐縮です」

         スッ

「かしこまりました。少々お待ち下さい」

謝辞を述べた主人は、再び頭を下げると、
カウンターの奥に戻った。
そちらにキッチンがあるのだろう。
『アイスコーヒー』と『パンケーキ』を待つ間、
『置物』に視線を向ける。
リアルさを重視した精巧な作りだ。
『実物大』のそれは、なかなかに存在感がある。
『撮影してもいい』とは言われていないが、
『撮影禁止』とも言われていない。
撮ったとしても、おそらく問題はなさそうだ。

>>6(烏丸)

「『ホットミルクティー』ですね。かしこまりました」

「すぐにお持ち致します」

      ニコ……

口元に微笑を湛えた主人は、
カウンターの向こう側に消えていった。
烏丸の胸中には、秘めた『目的』がある。
一朝一夕で為せるものではないにしろ、歩き続けていれば、
いつかは『手掛かり』が見えてくるかもしれない。

          チラ

店内を眺めると、自分以外の客は一人だけのようだ。
スーツ姿に眼鏡を掛けた中年の男性。
全体的には人が良さそうな印象だが、
どことなくフラフラしていそうな雰囲気も垣間見える。

>>(両者)

    カラン――――

              「いらっしゃいませ」

まもなく、『新たな客』が入店した。
若い女だ。
古代ギリシャの装束である『キトン』を身に纏っている。
しかし、それ以上に風変わりな点は別にあった。
背中に『翼』が備わり、両腕は『羽毛』で覆われ、
踵からは『蹴爪』が生えている。

「はい、『いらっしゃいました』」

          トスッ

「『カプチーノ』というものを頂戴できますか?
 生憎、まだ目にした事が御座いませんので」

「――――かしこまりました」

さながら『鳥人』を思わせる外見は、明らかに普通ではない。
話し方にも、どことなく『浮世離れ』した所がある。
とはいえ、大人しく席に座っており、
この『奇妙な女』が何かしでかすような様子は見られない。

8烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/09(火) 01:24:57
>>7
(しかし、実際のところ……私には向いてないのかもしれないな、『探偵』なんて。
それに………ん?)

手帳をパタンと閉じて鞄へと仕舞いながら、とりとめもない事を考えていたところ、
ドアの開く音に顔を上げてそちらの方を見て、一瞬思考が止まる。

(なんだ、 あの人……?
翼に爪、そして羽毛も……あれ、どう見ても直に生えているようにしか見えないぞ…?
『仮装』にしては、やけに気合が入っているような……)

テーブルに置かれた水に口をつけながら、
『奇妙な女』の方をそれとなく観察する。

(だけど、『マスター』も普通の対応だし……。
まさか、私にしか見えていない――――『スタンド能力』!)

(……そうなのか?
世の中に、私の常識では計り知れない事っていうのは幾つもある……それは嫌というほど体験した。
だけど、あの人は……『鳥人』が発見されたなんて、どこのニュースでもやっていなかったと思うけれど。
……そもそも、もう一人の『客』。
彼もあの、『鳥』のような『人』の格好が見えているんだろうか……)

テーブルについたまま、それとなくもう一人の『客』……『三刀屋』の様子を見る。

9三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/09(火) 19:53:45
>>7

      カシャッ

「うんうん、いい雰囲気だ
『道すがらに落ち着いた空気のお店を発見、なう』っと」

折角なので『置物』をアップにしてスマホで撮影を行う
アプリを使って暖色系でぼんやりとした写真に加工してSNSに上げたが、
それ程大きな反応にはならないだろう


「・・・・・・!」

注文が来るまでスマホを弄って遊んでいたら、面白い格好の人物がやってきた
あまり奇異の目で見すぎるのはマナー違反であるが、生憎その程度で三刀屋の好奇心は抑えられない


「やあ、この辺に来たのは初めてかな?」

目の前の『鳥人』の口調から外国から来た『パフォーマー』か何かかと想像し、
気軽な口調で声をかけてみた
こういった人物は漫画のネタになる事もあるし、自身の好奇心もあるからだ

10『静謐のS』:2021/02/09(火) 21:00:40
>>8(烏丸)

『スタンド』とは種類の異なる『非日常』の世界。
しばらく前に烏丸が体験したのも、
そうした類の存在が関わる出来事だった。
『由来』は不明だが、女の姿も十分に『非日常的』と言える。
翼も羽毛も蹴爪も、
全てが『本物』と見紛うばかりの出来栄えだ。
この格好で街中を歩いていれば、
相当に『目立つ』事は間違いない。

「お待たせ致しました。
 ご注文の『ホットミルクティー』でございます」

      コトッ

「どうぞ、ごゆっくり……」

そうしている内に、
ソーサーに乗ったカップがテーブルに置かれる。
立ち昇る香りからは、
質の高い茶葉やミルクを使用している事が窺えた。
その一方で、主人の表情には、
『奇妙な女』に動揺している様子は見受けられない。
客をもてなす『プロフェッショナル』としての、
精神によるものだろうか。
もしくは、内心の驚きを、
表に出さないようにしているのかもしれない。
単に『見えていない』という可能性もあるが、
見えているであろう『キトン』に対しても、
彼はノーリアクションだった。
『羽』や『爪』に比べるとインパクトは弱いだろうが。

「やあ、この辺に来たのは初めてかな?」

「この付近には、あまり立ち寄っておりませんね。
 普段は、もう少し賑やかな場所で、
 『ビジネス』をしておりますから」

「ワタクシは『ハーピー』と申します。
 『ストリート・パフォーマンス』をしておりまして」

男性客の方を見ると、彼も『反応』を示していた。
どうやら彼にも見えているようだが、
至って軽い調子で声を掛けている。
そのまま会話に耳を傾けると、『鳥人』のようないでたちは、
『仕事』に関係するものらしい事が分かった。

>>9(三刀屋)

突如として現れた奇妙な女。
『編集者』にとっては、まさしく格好の『ネタ』である。
自分自身の好奇心にも後押しされ、
『鳥人のような女』に声を掛ける。

「この付近には、あまり立ち寄っておりませんね。
 普段は、もう少し賑やかな場所で、
 『ビジネス』をしておりますから」

「ワタクシは『ハーピー』と申します。
 『ストリート・パフォーマンス』をしておりまして」

話を聞くと、この『リアルな衣装』は『仕事用』らしい。
『パフォーマー』であれば、『雑誌』と同じように、
人々からの注目を集めるのは重要事項だ。
三刀屋の予想は当たっていたようだった。

    コトッ

         コトッ

「お待たせ致しました。
 『アイスコーヒー』と『パンケーキ』でございます」

テーブルの上に注文した二品が置かれた。
カップからはほろ苦い芳香が立ち昇り、
パンケーキはふっくらと焼き上がっている。
コーヒーの隣には、ミルクピッチャーが添えられていた。
砂糖はシュガーポットの中だ。
バターの乗ったパンケーキには、
メープルシロップが掛かっている。

>>(両者)

        《自分のものなのに、他人の方がよく使う》

不意に、『何者かの声』が耳に届いた。
それは普通の声ではなく、『スタンドを通した声』だ。
『スタンド使い』である烏丸と三刀屋は、
『その声』を聞き取る事が出来た。

    《――――『それ』は何か?》

           クルッ

カップを手にした『ハーピー』が、店内に視線を走らせる。
反応した所を見ると、彼女も『同じ』ようだ。
『声』の内容は謎めいているが、
年を重ねた男性を思わせる落ち着いた響きがあり、
少なくとも『敵意』は感じられない。

11烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/09(火) 21:31:47
>>10
「ああ、ありがとう……」

上の空で礼を言って、ミルクティーに口をつける。
上品な香りと温かさで、やっと落ち着きを取り戻した。

(ストリートパフォーマー……それなら、『仮装』だ。
何も問題は……)

>        《自分のものなのに、他人の方がよく使う》
>    《――――『それ』は何か?》

(だが、なんだ……これは『スタンド』ッ!
『スタンド会話』だ! 今日は、どういう日なんだ……?
そして、この店の『客』……全員が、この声に反応している!)

『何者かの声』に反応して、声の出所を探るべく立ち上がり、周囲を見渡す。
『敵意』がなさそうな声とはいえ、未知の『スタンド』との遭遇だ。警戒するに越したことはない。
そうしてからやっと、声の主の発した言葉の内容を咀嚼する余裕ができた。

「……『名前』、だ」

ぽそりと、そう呟いてみる。

12三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/09(火) 21:39:03
>>10

「へえ〜、やっぱり『パフォーマー』の方なのかい
 この辺はどちらかといえば落ち着いた場所だからねぇ
 ゆっくりするには良いけれども、人は集まらないなぁ」

などと歓談をしているうちに注文の品が来たようだ
コーヒーに3杯の砂糖を入れてかき混ぜ、
カバンの中から、打ち合わせで受け取った『漫画原稿』を取り出し・・・・

>        《自分のものなのに、他人の方がよく使う》
>    《――――『それ』は何か?》

・・・・・・取り出そうと手をかけたところで『声』が聞こえた
手に取った『原稿』を再びカバンにしまい込み、その『声』に応える

「困ったねぇ、さっぱりわからないなぁ
 うーん・・・・強いて言うなら『心』とか?
 ほら、僕ってさ、心遣いの鬼だからさぁ、思わず自分の事よりも他人の事を考えちゃうんだよねぇ」

「あ、今聞かれてるのってそういうのじゃなかった?」

明らかに『スタンド』に関わる異常だ
周囲を見回し・・・・他の二人も反応しているのが見えた

(うーん・・・・ 二人とも聞こえてるみたいだけど、
 『声の主』って感じじゃあないなぁ)

13『静謐のS』:2021/02/09(火) 22:20:14
>>11(烏丸)

《そう――――答えは『名前』だ。どんな者にも名前がある》
 
《例えば、ここの主人の名前は『スティーヴン・ステュアート』》

《そして、『私』にも名前がある》

『声』は更に続く。
そして、烏丸は周囲を確認する。
『声の主』は、すぐに見つかった。

>>12(三刀屋)

《ふむ、詩的な表現だ。
 広義の意味で捉えるなら、
 それも一種の『正解』かもしれない》

《最も目立っている彼女に呼び掛けたつもりだったが、
 全員が反応してくれるとは思わなかった》

どうやら、声を掛けられたのは『ハーピー』だったようだ。
中学生らしい少女が、三刀屋と同じように『声』に答えている。
辺りを見回すと、『声の主』を見つける事が出来た。

>>(両者)

《先に名乗らせてもらおう。私の名前は『ロダン』》

いつの間にか、奥にある扉が開いており、
一匹の『猫』が佇んでいた。
普通に見かける猫とは違い、その体には体毛と髭がない。
『スフィンクス』と呼ばれる品種の猫である。

      《――――『スフィンクス』だ》

 ド  ド  ド  ド  ド  ド  
                   ド  ド  ド  ド  ド  ド

そして、猫の背後には『スタンド』が控えていた。
『人間の上半身』・『獅子の胴体』・『鷲の翼』を併せ持つ、
知恵の獣『スフィンクス』のヴィジョン。
有機的ではない石像のような質感を備えた姿は、
伝説上の怪物であるスフィンクスと、
実在する石造りのスフィンクス像のハイブリッドを思わせる。

《驚かせてしまった事は謝ろう。
 『私の声』が聞こえるかどうか、確かめさせてもらったのだ》

《私が人間と言葉を交わす方法は、これしかない。
 それゆえに、こうするしかなかったという事情がある》

《そして私は、『私の声を聞く事が出来る者』と話がしたい。
 つまり――――『君達』だ》

『ロダン』と名乗った猫は、流れるように言葉を紡ぐ。
彼の話を信じるなら、
『スタンド使いとの対話』を求めているらしい。
たまたま選ばれたのが、この場にいる『三人』という事だ。

14烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/09(火) 23:03:00
>>13
「『スタンド使い』の『猫』………!」

『ロダン』の姿を見て、瞬間的に探偵事務所に寄せられたある『依頼』の事が頭を過ぎる。
が、無関係の事と思い直し、改めて『ロダン』の方へと向き直る。

「『話』。何か用事があるってことかな。
別に問題はないよ。私にできる事なんてのは限られているけれど。
まさか、君のご主人に、毎日の食事をカリカリから柔らかいのに変えるよう伝えて欲しい……とかってのじゃあ、ないだろうし」

冗談っぽく言って、ふと他の二人の『スタンド使い』の方を見る。
最早、隠し立てする必要もないだろう。

「しかし、『スタンド使いはひかれあう』……とはいえ。
こうも簡単に、大勢のものと知り合うとは思わなかった。
『名前』………私の名前は、烏丸香奈枝という」

15三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/09(火) 23:26:52
>>13

「やった、正解だってね、やっぱり日頃の行いが良いおかげだね」

などと言いながら、『声の主』を探し・・・目の前に一匹の猫がいる事に気づく
それが『スフィンクス』という品種である事を知らず、『店長が毛を刈ったのかな』などと思いながら見つめ・・・

>《先に名乗らせてもらおう。私の名前は『ロダン』》

「なるほど、君がこの『声』の主というわけだ」

思ったよりも驚きは少なかった
以前、スタンド使いの『犬』とお話ししたおかげだろうか
『動物のスタンド使い』と会話をする事にそれ程抵抗がなくなっているのだ

そう思っていると近くにいた中学生女子が名乗りをあげてくれた
それに応えるために、自分もまた名を名乗る事にする

「そちらのお二人も僕と同じく『スタンド使い』というわけだね
 僕の名前は三刀屋路行・・・・ ちょっとした一芸が出来る程度のスタンド使いさ」

16『静謐のS』:2021/02/10(水) 00:16:19
>>14(烏丸)

《生憎、私に『主人』はいない。
 いるとすれば、それは『私自身』だろう》

《私は、この店に厄介になっているが、『飼い猫』とは違う。
 いわば『間借り人』といった所だ。
 ちゃんと『家賃』も納めている》

《私の話は、これくらいにしておこう。よろしく、『カナエ』》

ロダンは、この店に住んではいるが、
飼われている訳ではないらしい。
詳細は不明だが、『賃料』も支払っているという。
それを受け取っているであろうスティーヴンも、
あるいは『スタンド使い』なのかもしれない。

>>15(三刀屋)

《そう、君達と同じく『スタンド使い』だ。よろしく、『ミトヤ』》

『犬のスタンド使い』と出会ったのは、
確か『学生寮』を取材していた時だっただろうか。
その時の経験が活きたと言えるのかもしれない。
世の中、どこで何が役に立つか分からないものだ。

《君のように、私にも『ささやかな特技』がある……。
 今から、それを御目に掛けよう》

>>(両者)

《――――それで、『お話』とは何で御座いましょうか?》

《ふむ、では『本題』に入ろう。
 少しだけ、私の『遊び』に付き合ってもらいたい。
 『遊び』といっても、
 『ボールを投げて欲しい』という意味ではない》
 
《この遊びには『知恵』を使う。一種の『謎解き』だ》

『ハーピー』の質問に答え、ロダンが歩いてくる。
彼は『猫の置物』の所で立ち止まった。
『スフィンクスのスタンド』も、ロダンの背後に控えている。

        《 『ストーン・エイジ』 》

  ブ   ワ   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   ッ

『スフィンクス』が翼を広げ、一瞬『猫の置物』を覆い隠す。
翼を開くと、そこには一枚の薄い『石板』が出現していた。
『石像』が『石板』に変わったらしい。

《挑戦してもらいたいのは、『ワード・チェーン・パズル』だ。
 言葉で説明するよりも、実際にやって見せよう》

    カリ カリ カリ カリ カリ 
                  カリ カリ カリ カリ カリ

{ オ□□□□ } ⇒ { □□□□□□□ } ⇒ { □□□ネ }

『スフィンクス』の翼が『石板』に触れると、
『石板』の表面に何かが刻まれていく。
『記号』と『文字』だ。
『描画』が済むと、ロダンは三人に向き直った。

《私から君達に、『三つの言葉』を提示する。
 これらは『一つの鎖』のように結ばれている。
 これを『言葉の鎖』と呼ぶ》

《それぞれの言葉の『最後』と『最初』は繋がっている。
 要するに、『しりとり』の関係になっていると考えて欲しい。
 しかし、ただの『しりとり』ではない。
 『三つの言葉』には、共通する『テーマ』が存在する》

《見ての通り、君達には、
 『鎖』の『最初の文字』と『最後の文字』が開示される……。
 それら『二つの文字』と『文字数』を元にして、
 『空欄内に入る文字』と、
 『言葉の鎖』に共通する『テーマ』を推理してもらいたい》

《ちなみに、これは『例題』だ。『答え』は――――》

    カリ カリ カリ カリ カリ 
                  カリ カリ カリ カリ カリ

{ オットセイ } ⇒ { イソギンチャク } ⇒ { クリオネ }

《――――『こうなる』。
 もう分かるだろうが、『海の生物』が『テーマ』だ。
 ひとまず、ここまでは理解してもらえただろうか?》

17三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/10(水) 00:34:48
>>16

「なるほど、さっきみたいな『なぞなぞ遊び』だねぇ、面白い」

たかが猫、と侮るような事はしない
何故ならさっきの問題・・・・まるでわからなかったからだ!
目の前に立つ『ロダン』という猫の『知性』に舌を巻き、次の問題に備える

{ オ□□□□ } ⇒ { □□□□□□□ } ⇒ { □□□ネ }

「む・・・・ これは・・・・・!」

目の前で起きた『現象』と『ロダン』という名前から
『石を変形させる能力?』などと彼の持つスタンドの力を推測する
だが、重要なのはそれではない

「香奈枝さん、わかるかな?この問題
 ほらほら〜、君の方が若くて頭の構造が柔らかいしさァ」

正直、全然わからなかったため、その場にいた女子に意見を求めてみたが・・・・

「あ、これはまだ『例題』だったわけね 随分と練られた問題じゃあないか
 でもねぇ、完璧につかんだよ、この問題を解く『コツ』ってやつをさぁ
 ハハ、次からは負けないよ」

特に根拠はないが、とりあえず自信に満ちた言葉を口にする

18烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/10(水) 19:03:16
>>16-17
「おっと……そうか。それは失礼。『ロダン』さん」

目線の問題なのか、知らず知らずのうちに不躾な喋り方になってしまっていた気がする。
謝罪を述べて、改めて話の内容を聞く。

「なるほど。これがあなたの趣味ってわけかい。
そういうことなら、私も差し当たって用があるわけじゃあない。
そこの『ミルクティー』を飲みながらでも良いなら、いくらでも付き合おう。
だけど……」

声を掛けて来た『三刀屋』に対して、曖昧な笑みを見せる。

「……私も、そんなに頭が柔らかい方じゃあないからな。
あまり自信があるわけじゃあない。
お手柔らかに、お願いする」

19『静謐のS』:2021/02/10(水) 20:10:46
>>17(三刀屋)

『オーギュスト・ロダン』――
『近代彫刻の父』と称される『彫刻家』だ。
『ストーン・エイジ』は、『石の彫像』を『石板』に変えた。
その『現象』を見るに、
『石に関わる能力』を持つ可能性は高いだろう。
『石の形』を変化させる様は『彫刻』にも共通する。
彼が『ロダン』と名乗るのも、それが由来なのかもしれない。

《それは素晴らしい。
 私としても大いに『やり甲斐』がある。
 『ウィット』に富んだ相手と出会える事は、
 何物にも代えがたい喜びだ》

自信に溢れた言葉を聞き、ロダンは嬉しそうに喉を鳴らした。
彼が『遊び』を持ち掛けてきたのは、
単なる『暇つぶし』ではないらしい。
彼にとっては、『それ以上の意味』があるようだ。

>>18(烏丸)

《気にする事はない。君の反応は自然だ》

《――私は『歯応え』がある方が好きだがね》

『謎』と向き合うのは『探偵』の仕事の一つだ。
趣は異なるが、多少は『予行演習』にもなるだろうか。
そう解釈すれば、
この時間にも『意味』はあると言えるかもしれない。

《ただ、『頭』に関しては『柔らかい』方が良いのは間違いない》

烏丸とは対照的に、三刀屋は自信ありげな様子だ。
一人の人間としても、彼は『年長者』に当たる。
『頼もしい相手』に思えた。

《無論、その『ミルクティー』は君のものだ。
 リラックスして考えてくれたまえ》

>>(両者)

《ワタクシは『ギャラリー』を務める事に致しましょう。
 普段は『披露する側』ですので、
 時には『見る側』になるのも『一興』かと。
 『後学』のために、お二人のご活躍を拝見させて頂きます》

《それに――――
 『ニンゲン以外のスタンド使い』にも興味がありますので》

『ハーピー』は『見学』に回るつもりらしい。
何か『意味ありげ』な風にも見えたが……
気のせいかもしれない。
『謎解き』に参加するのは、三刀屋と烏丸の二人だ。

《では、参加者は『ミトヤ』と『カナエ』だ。
 詳しい『ルール』について説明しよう》

《問題は全部で『五問』。
 『答え』は二人で『相談』して考えて欲しい。
 『解答権』は『一人一回ずつ』だ》

《必要であれば、君達は『ヒント』を利用する事が出来る……。
 『ヒント』を使えば、『空欄に入る文字』の『開示』が可能だ。
 『指定した一ヶ所』の『文字』が明かされる形になる》

《一つの問題につき、『ヒント』は『三回』までだ。
 使用回数は二人で共有する。
 『ヒント』を使う時は、
 話し合って『開示箇所』を決めてもらいたい》

《そして、このゲームには『点数』がある。
 『ノーヒント』で正解した場合は『4点』、
 『ヒント一つ』で正解した場合は『3点』、
 『ヒント二つ』で正解した場合は『2点』、
 『ヒント三つ』で正解した場合は『1点』を授与しよう。
 『不正解』の場合は『無得点』だ》

《最後の問題が終了した時点で、
 獲得した『合計点数』に応じて、
 私から『ささやかな贈り物』を進呈しよう》

《『ルール』の説明は以上だ。
 万事飲み込んでもらえただろうか?》

そこでロダンは言葉を切った。
何か質問があれば、彼は答えてくれるだろう。
特に聞く事がなければ、『スフィンクスの謎解き』が始まる。

20三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/10(水) 21:23:55
>>18-19

「ハハハ、なぁに、僕の脳みそもかなり固くなってるからねぇ
 ここは二人で協力してみようじゃないか」

目の前のコーヒーを一口飲みながら烏丸に語り掛ける
椅子に座ってリラックスした姿勢で『ルール』を聞いていく
合間合間にパンケーキを食べるのは、だらしないからじゃあない
謎解きに備えた臨戦態勢だ

「ふ〜む・・・まあ、『ルール』は理解したよ  
 僕らは二人で一人、一蓮托生ってわけだね?
 ルールについて質問とかはないけどさぁ、もし全問不正解とかになったら
 『罰ゲーム』とかあるのかな? 『ロダンくん』」

21烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/11(木) 21:11:00
>>19
「ルールは理解した。
シンプルではあるが、発想の飛躍が重要そうなパズルだ。
私に出来るかな......。
期待しているよ、三刀屋さん」

ミルクティーを持ってきて、三刀屋の対面に座る。

22『静謐のS』:2021/02/11(木) 21:39:23
>>20(三刀屋)

《伝説の『スフィンクス』は、通りがかる旅人に『謎』を掛けた。
 そして、答えられなかった者を食い殺したという》

《全て『不正解』の場合は、君達の『魂』を頂戴する事になる》

《――――などというのは『冗談』だ。
 仮に一度も正解しなかったとしても『ペナルティ』はない。
 君達が手にする『贈り物』の質には関わってくるが》

ロダンは真面目な口調で『ジョーク』を言う。
幸い、命を取られる事はないようだ。
思考に必要な『糖分』を摂取しつつ、開始を待つ。

>>21(烏丸)

《そう、このパズルにおいて、
 『発想力』は大きなウェイトを占めていると言える。
 時には、思考の飛躍が必要になる事もあるだろう》

《カナエ――君は察しがいい》

       コト

ミルクティーを手に、三刀屋の向かいに腰を下ろす。
準備万端だ。
『スフィンクス』の翼が『石板』に触れた。

>>(両者)

《では、始めよう。『最初の謎』は『これ』だ》

      カリ カリ カリ カリ カリ
                    カリ カリ カリ カリ カリ

{ ハ□□□□ } ⇒ { □□□□□□ } ⇒ { □□□□□□ル }

『石板』に、新たな『文面』が刻まれる。
『ルール』は説明された通りだ。
二人で話し合い、『答え』を導き出す事になる。

《フフフ――――》

離れた席から、その様子を『ハーピー』が見つめる。
『ハーピー』は『ギリシャ神話』に登場する半人半鳥の怪物。
同じく神話の怪物である『スフィンクス』とは、
ある意味『似た物同士』だ。

23三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/11(木) 22:19:39
>>20

「・・・・・・!?
 フ、フフ・・・・質の悪い冗談じゃあないか
 まったく、『謎解き』で魂を取られるようじゃあ命がいくつあっても足りないよ」

『ロダン』の冗談で乱された心を落ち着かせるため、コーヒーをまた一口啜る
コーヒーの苦みがパンケーキの甘味をさらに引き立てる
これが美味しいんだ、と思いながら、本格的に問題を眺めて・・・・

「ハ、ハハ・・・・・香奈枝くん、わかるかなぁ、これ」


不味い・・・・ 問題の難易度が高すぎる・・・・ まるでわからない・・・・
涼しい顔を浮かべながら、心中ではかなり焦っている

「『ハ』で始まる5文字の単語? ハロウィン? ハリウッド? ハムエッグ?
 どれも違う気が・・・・ ちょ、ちょっとタイム、タイムだよ」

身の回りの物でヒントを探すためにカバンの中を漁る
残念ながら、あまり面白いものは出てこない
出てくるのはせいぜい、今日の打ち合わせで使った『漫画原稿』くらいだ
『吹奏楽』をテーマにした漫画だ・・・・ 紙面には色々な楽器が描かれて・・・・・

「・・・・・・楽器?」

ふと思い立ち、『文面』を埋める様にいくつかの『単語』を書き出す

   カリ カリ カリ 

{ ハーモニカ } ⇒ { カスタネット } ⇒ { トライアングル }

「『テーマ』は『楽器』・・・・って事でどうかな?」

24『静謐のS』:2021/02/11(木) 22:50:20
>>23(三刀屋)

『漫画の原稿』。
それが三刀屋に天啓をもたらした。
今回は無くさなかったのは幸いだったのだろう。

《ふむ、それがミトヤの『答え』か》

ロダンが尻尾を揺らした。
それに合わせて『スフィンクス』の翼が『石板』に触れ、
『文面』が刻まれていく。
やがて出来上がったのは、以下のような内容だった。

{ ハーモニカ } ⇒ { カスタネット } ⇒ { トライアングル }

《そう、『テーマ』は『楽器』だ。非常に素晴らしい。
 『コツを理解した』という言葉は本物だったようだ》

《君達に『4点』を授与する》

                 現在の総得点:[4/20]

>>(両者)

《では、『次の謎』を解いてもらおう》

      カリ カリ カリ カリ カリ
                    カリ カリ カリ カリ カリ

{ ギ□□□□□ } ⇒ { □□□□□□□□□ } ⇒ { □□□ン }

『石板』に『二問目』が現れた。
目を細めた『ハーピー』が、
二人と一匹のやり取りを見つめている。
『静謐』に包まれた喫茶店で、『謎解き』は続く。

25烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/11(木) 23:10:06
>>23
「『楽器』...なるほど!
それで間違いないんじゃあないか?
流石だな、三刀屋さん。
問題を解く『コツ』、是非とも教えて貰いたいものだ」

三刀屋の閃きに素直に驚いて、そのままロダンの方を見る。

26『静謐のS』:2021/02/11(木) 23:15:52
>>25(烏丸)

烏丸が同意した三刀屋の解答は『正解』だった。
先程の宣言通り、彼は『コツ』を把握したようだ。
そして、『スフィンクスの謎解き』は二問目に移っていく。

27三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/11(木) 23:18:31
>>25

「ハハ・・・日頃の行いがいいから、かな?」

自身に天啓を与えてくれた『原稿』をカバンの奥にしまい込み、
余裕ぶった表情で言う

「しかし・・・・次の問題もなかなかむずかしそうだよ、香奈枝さん
『ギ』で始まる言葉は少し珍しい感じがあるけど、
 残念、僕の語彙じゃあ候補もなかなか浮かばないよ」

一問解いただけで冷や汗が大量に背中を流れる
お冷を飲んで水分を補給する

「『ン』で終わる言葉はなんだろうね?
 マカロン・・・・ サイモン・・・・ ポ〇モン・・・・ うーん・・・」

28烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 00:04:08
>>27
「三刀屋さんの言う通りに、『ギ』で始まる言葉は少ない。
そちらから辿って、最後にンのつく4文字の言葉を探すのが良いと思う。
6文字というと、『ギュウニュウ』……とかかな」

手元の『ミルクティー』を見つめながら答える。

「真ん中の9文字は、考えても無駄な気がするな。
文字数が多いという事は、最初の言葉、最後の言葉が出て来た時点で、
自ずと浮かび上がるような単語なんだろう」

「『ギャンブラー』とか『ギンコウイン』とかは……違う気がするし。
いや、そもそも『ン』がついちゃあ駄目だったね。
ううん……」

29三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/12(金) 17:56:25
>>28

「・・・・・・・」

『静寂』が続いたまま、数分が経過した
三刀屋の額には薄らと脂汗がにじみ始める

「・・・・香奈枝さん、物は相談なんだけどさ
『ヒント』を・・・・使ってみてはどうだろう?」

「この問題、やっぱり要となるのは最初の『言葉』だと思う
 それが特定出来れば『カテゴリー』の推定も出来て、最後の『言葉』につなぐ道も見えてくる
『最初の言葉』の『最後の一字』でヒントを使ってはどうかな?」

30烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 18:28:39
>>29
「『ヒント』を使うのは私も賛成だ。
だが、『カテゴリーの特定』という観点から見ると、
むしろ『最後の言葉』の『最初の一字』を開けるのが良いと思うんだけれど、どうだろうか?
4文字中2文字がわかれば、『最後のワード』はほぼ特定できるといっても良いだろうし……。
特定されたワードの中から、『ギ』で始まる関連ワードを探すんだ」

「とはいえ……『最初の一文字』が分かった方が、『言葉』を連想しやすいのも確かだ。
どちらにするかは、『三刀屋』さん、あなたに任せる。
最初のパズルを解いたのも、あなただしね」

そういって言葉を切り、
『ヒント』を使う場所の選択権は『三刀屋』に譲る。

31三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/12(金) 19:22:15
>>30

「うーん・・・・それもそうだね!
『ギ』で始まる6文字の単語なんてそうはないから
『テーマ』さえわかれば特定も楽になる」

「それじゃあ・・・・」

『ロダン』の方に向き直し、声をかける

「『ヒント』を使わせてもらうよ
 『最後の言葉』の『最初の一字』を教えてくれないかな?」

32『静謐のS』:2021/02/12(金) 20:00:37
>>(両者)

《それでは、『第一のヒント』だ。
 指定された場所の『文字』を『開示』する》

二人の言葉を聞き、ロダンが頷いた。
『スフィンクス』の翼が『石板』に触れると、『描画』が始まる。
それによって、『空欄の一つ』が明かされた。

          カリ カリ カリ カリ カリ

{ ギ□□□□□ } ⇒ { □□□□□□□□□ } ⇒ { ス□□ン }

《そして、『最後の言葉の最初の一字』が分かったという事は、
 『真ん中の言葉の最後の一字』も、
 自然に分かるという事で御座いますね》

《そういう事だ……。
 賢明な君達に、わざわざ言う必要は無いだろうが》

『ハーピー』の口出しに、ロダンが返した。
烏丸の考え通り、『四文字中二文字』が分かれば、
特定は容易になる。
また、三刀屋の言うように、
『ギで始まる六文字の言葉』も多くは無い。

33烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 20:30:05
>>32
「ム………意外と、わからないものだな。
水分、睡眠、スプーンにスズラン……思いつくことは思いつくけれど……」

最後の言葉の候補を列挙する。

「『花の名前』というのなら、一応『ギンモクセイ』―『スズラン』で繋がるけれど…。
最初の言葉は縛りがあるわけじゃあない。
『キンモクセイ』の方がメジャーな以上は、そちらを選ばない理由がないから……違うだろうね」

34三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/12(金) 21:26:57
>>33

「ふ・・・・・」

思わず、笑みが漏れる・・・・・
思いつく単語はいくつかあるものの繋がりが見えてこないのだ

「スコーン、スイレン、水遁、水難・・・・難しいね
 ときに香奈枝さん、こう何度も言うと僕の駄目さが露呈するみたいでアレなのだけれども・・・・」

「もいっちょ開けてみないかい?」

35烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 22:01:01
>>34
「そうだね……すまないが、私も同じだ。
だったら、次は『最初の言葉』の『最後の文字』かな?
それとも、4文字の方を確定させた方が良いかい?」

36三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/12(金) 22:02:31
>>35

「『最初の言葉』の『最後の文字』がいいんじゃあないかな
 情報量は多い方がいい・・・・と思うからね」

37烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 22:03:35
>>36
「なら、それにしようか。
『ロダン』さん、お願いする」

『最初の言葉』の『最後の文字』を開く。

38『静謐のS』:2021/02/12(金) 22:40:26
>>(両者)

《では、『第二のヒント』を出そう》

          カリ カリ カリ カリ カリ

{ ギ□□□□ウ } ⇒ { □□□□□□□□□ } ⇒ { ス□□ン }

《これで『真ん中の言葉』は、
 『ウで始まってスで終わる9文字の言葉』という事になりますね》

《その通りだ。
 私からも一言言わせてもらうと……
 ゲームを始める前に、
 このパズルには『発想の飛躍』が必要だと、カナエは言った。
 重要なのは、まさに『それ』だ》

39三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/12(金) 22:55:01

「ふむ・・・・こうなると第1語はやっぱり『牛乳』で良さそうだね
 しかし、そうなると第3語の候補が思いつかなくなる

『発想の飛躍』が必要なのはそこのところかな?
 例えば、カテゴリーの設定に少し、ひらめきが必要、とか?」

40烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 22:59:20
>>39
「牛乳の特徴を上げてみるかい?
ただ、この問題、真ん中の言葉が『九文字』なのがキーだと思う。
『朝食』や『飲料』のような『ありきたり』な括りでなく……
『これしかない』というような、九文字の単語でしか嵌らないような括りがあるんだろうね」

41烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 23:11:10
>>38
「そうか……『牛乳』で良かった。
『牛乳』
『ウェディングドレス』
『スズラン』
で、『白いもの』……というのは、どうかな」

42三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/12(金) 23:14:28
>>41

「・・・・・!
 いやはや、やっぱり若い子の方が発想が柔軟だねぇ
 確かに『白』という『カテゴリー』は発想の飛躍が必要になるし、
 どれもイメージとしては共通しているよ」

「・・・・伝えてみなよ、『ロダンくん』にさ」

43烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/12(金) 23:16:33
>>42
「『飛躍』というのは、あまり得意じゃあない。
今回のは『積み重ね』が、偶々うまく行っただけさ。
相談相手がいて良かったよ」

>>41 の内容にて『回答』する。

44『静謐のS』:2021/02/12(金) 23:36:13
>>43(烏丸)

《なるほど――では、『答え合わせ』をしてみよう》

{ 牛乳 } ⇒ { ウェディングドレス } ⇒ { 鈴蘭 }

『スフィンクス』が『石板』に触れ、『描画』が行われた。
浮かび上がった『文面』は、
烏丸が答えたものと全く同じだった。
『正解』だ。

《そう、テーマは『白いもの』だ。
 『牛乳』も『ウェディングドレス』も『鈴蘭』も、
 全て『白い色』を持つ。
 『第一の謎』から少々ハードルを上げさせてもらったが、
 素晴らしい『飛躍』だった》

《『ヒント二つ分』を差し引いて、君達に『2点』を授与しよう》

                     現在の総得点:[6/20]

>>(両者)

《さて、『三つ目の謎』だ》

    カリ カリ カリ カリ カリ
                   カリ カリ カリ カリ カリ

{ カ□□□□□ } ⇒ { □□ } ⇒ { □□□□キ }

《今回は先程よりも随分と『短い』ようで。
 いくらかは答えやすいと言えるでしょうか?》

《どうかな……。それは『考え次第』だ》

カプチーノを傾けながら、『ハーピー』が合いの手を入れる。
実際、全体の『文字数』は、かなり減っているようだ。
ロダンが三刀屋と烏丸を静かに見つめる。

45烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/13(土) 00:16:09
>>44
「『か』で始まる6文字の言葉だと、
私は『カレーライス』が最初に思い浮かんだ。
『寿司』につながるしね。
ただ、その先が思いつかないから……これは違うみたいだ」

46烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/13(土) 00:43:50
>>45
「うーむ、私の方では、もうアイデアがない。
三刀屋さんが賛成のようなら、
最初の言葉の最後の文字を開けようと思うけれど、どうだろうか?
何か浮かびそうなら、もう少し考えよう」

47三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/13(土) 00:47:16
>>46

「信号機、発動機、発電機・・・・・
 うーむ、思いつくものは『機械系』ばかりだ」

「第2語が2文字だけだからねぇ
 ヒントで得られる情報アドバンテージはかなり高いと思う・・・・だからさ」

「使っちゃおうか、この辺で
ロダンくん、『最初の言葉』の『最後の文字』を開けてくれ」

48『静謐のS』:2021/02/13(土) 00:59:18
>>(両者)

《それでは、『そこ』を開けてみるとしよう》

        カリ カリ カリ カリ カリ

{ カ□□□□キ } ⇒ { □□ } ⇒ { □□□□キ }

《三刀屋さんの仰る通り、真ん中は『二文字』だけ。
 これで残るは『一文字』で御座いますね。
 かなり有利になったのではないでしょうか?》

《フフ――『雑談』は、その辺りにしておいてもらおう》

49三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/13(土) 01:11:03
「『キ』で始まる2文字・・・・
 霧とか菊とか・・・・騎士ってのもあるけどね」

50烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/13(土) 09:38:30
「鏡開き、杵、年賀式......。
駄目だな。最後が無理矢理過ぎる。
カで始まってキで終わる、6文字の言葉...。
そんなに数はない筈だけれど....」

51三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/13(土) 17:10:25
「カネノナルキ→キリ・・・ キク・・・・ うーん違うか
 艦上機・・・・も違いそうだし その・・・・なんだ・・・・ 
 2文字の単語なんて一つ言葉がわかれば楽勝だと思ったけどさ」

「意外と絞り切れないものだねぇ
 どうする? 次の1文字もあけちゃおうか?」

52烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/13(土) 18:46:13
「その場合、セオリー通りに行くならやはり二文字を確定させた方が良いのかな。
方向性としては、最後の単語から最初の単語を類推する……という形だね」

53三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/13(土) 19:08:55
「そうだね、流石に第2語が確定すれば残りの単語も類推できるだろうし」

「ロダンくん、ヒントを使わせてくれ!
『第2語』の『終わり』の言葉で頼むよ!」

ロダンにヒントを要請する

54『静謐のS』:2021/02/13(土) 19:39:46
>>(両者)

《ふむ、それでは『第二のヒント』だ》

           カリ カリ カリ カリ カリ

{ カ□□□□キ } ⇒ { □ジ } ⇒ { □□□□キ }

《『キジ』で御座いますか。
 これで真ん中の言葉は分かりましたね。
 ですが、どの『キジ』で御座いましょう?
 ワタクシは、複数の意味がある言葉だと記憶しておりますが》

《そこが『ポイント』だ。
 解釈を間違えると『正解』から遠ざかってしまう。
 『解答権』は『一人一回』……。上手く使ってもらいたい》

二つの『ヒント』によって、『鎖の中心』が判明した。
これまでの話し合いでは一度も出ていない単語だ。
あとは、『鎖の前後』を推理すればいい。

55烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/13(土) 19:47:03
「紙飛行機、雉、ジェット機...。
カテゴリは、全て飛行するもの...というのはどうかな?」

ロダンへと回答する。

「懸念はあるが...最低限、筋は通っていると思う。
これは聞いていなかったけれど...
別解がある場合は、どうなるのかな」

56『静謐のS』:2021/02/13(土) 20:27:49
>>55(烏丸)

《フフ――――では、『正解』をご覧に入れよう》

{ 紙飛行機 } ⇒ { 雉 } ⇒ { ジェット機 }

《『お見事』。
 カナエが言ったように『テーマ』は『飛ぶもの』。
 本来、『雉』は飛ぶのは得意ではないようだ。
 しかし、飛ばない訳ではない》

《これは余談だが……『雉』は日本の『国鳥』だそうだ。
 あまり知られていないがね》

《使った『ヒント』は『二つ』――君達に『2点』を授与する》

                     現在の総得点:[8/20]

《『別解』についてだが、
 『言葉の鎖』の条件を満たしていれば、
 それも『正解』とする。
 すなわち、『言葉』の『最後』と『最初』が繋がっており、
 共通した『テーマ』を有しているかどうかだ》

>>(両者)

《二人とも、このパズルの『コツ』は十分に掴んだようだ。
 君達は非常に賢明な人間だと言える。
 『相応の知恵』には『相応の謎』で応じなければならない》

《よって――ここからは、
 もう一段階『ハードル』を上げさせてもらおう。》

『スフィンクス』が『石板』に触れ、『文面』が刻まれる。
大方の流れは同じだ。
だが、それまでとは『違う点』があった。

    カリ カリ カリ カリ カリ
                   カリ カリ カリ カリ カリ

      { カ□□□□□□□□□プ }

《見て分かる通り、
 『第四の謎』からは『鎖の繋ぎ目』が消える……。
 それ以外の点に関しては、これまでと同じだ》

《『単語ごとの文字数』が分からなくなった……
 という訳で御座いますね。つまり、『より難しくなった』と》

《そういう事だ》

『それぞれの言葉の文字数』は、
『謎』を解く上で大きな手掛かりになっていた。
しかし、それが消えた。
ここからは、『全体の文字数』から判断しなければならない。

57烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/13(土) 20:55:05
「一応確認したい。
重複する文字は、どう言う扱いなのかな。
つまり、
カミヒコウキキジ なのか
カミヒコウキジ なのか......。
後者だとは思うけどね」

58『静謐のS』:2021/02/13(土) 21:09:57
>>57

《重複する文字の扱いは『前者』が正しい。
 『どこで途切れるか』が分からなくなっただけで、
 それ以外は『全て同じ』と考えて欲しい》

『鎖の繋ぎ目』を表す『⇒』が消えた以外は、
これまでと同じようだ。

59三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/13(土) 21:47:04

「なるほど・・・・文字数は合計で『11文字』
 おおまかに分けると一語でだいたい3-4文字くらいになるかな
 今回の問題はさっきまでと違って短い単語が続きそうだね」

皿に残ったパンケーキの最後の一欠けらを口に入れる

「語尾に『プ』がつく言葉を起点に考えてみようか」

卓上にある紙ナプキンとペンを手に取っていくつかの言葉を書き込んだ

『(カミorガム)テープ:粘着物、インテリア、文房具』
『タイプ:分類』
『キップ:電車、バス、交通』
『コップ:家具、食器』
『ランプ:光、家具』
『クレープ:お菓子』
『グレープ:果物』
『ジャンプ:漫画、競技、スキー』
『トランプ:ゲーム』

「とりあえず、いくつかの候補を考えてみたよ」

60三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/14(日) 07:01:39
>>56

「『テープ』・・・ 『タイプ』・・・ 『キップ』・・・・ん?」

一つ思いついたことがある
それは毎日の『通勤電車』の中での光景、駅のアナウンス・・・・

「『快速(カイソク)』、『空席(クウセキ)』、『切符(キップ)』はどうだろうか?
 猫である君には馴染みが薄い光景かもしれないけれど、
 すべて『電車』に関係がある言葉だよ」

「君が想定していた解とは違うかもしれないけどね
 これを僕の解答にするよ」

61『静謐のS』:2021/02/14(日) 08:59:59
>>60(三刀屋)

《ふむ……確かに君の答えは私が用意した解答とは『違う』》

《なるほど――――》

《『快速』は『快速列車』の省略形として『電車』に関係がある。
 『電車』には『空席』があり、『切符』についても同じだ》

《君の『想像力』に敬意を表し、『4点』を授与しよう》

想定された以外の答えであっても、
『条件』を満たせば『別解』として認められる。
そして、三刀屋の解答は『条件』を満たしていた。
ロダンは、そのように判断したようだ。

                     現在の総得点:[12/20]

>>(両者)

《『プライスレス』という言葉を知っているかね?
 この店の名前でもあるが……
 『値が付けられない程に価値がある』という意味だ》

《そして、君達のような者との『やり取り』が、
 私にとっての『プライスレス』だ。
 何物にも代え難い貴重な時間なのだよ》

    カリ カリ カリ カリ カリ
                   カリ カリ カリ カリ カリ

      { ス□□□□□□□□□□□ー }

《さて…………これが『最後の謎』だ。
 見事に解いてくれたまえ》

62三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/14(日) 20:32:04
「ふぅ〜〜〜〜最後だけにえらく難しい問題じゃないか」

問題が出されてから数分が立つ
その間、ずっと考え続けていた三刀屋の頭はもはやオーバーヒート寸前だ
これ程までに物事を真剣に考えた事は近頃あまりない
そのため、目つきにやや怪しい光が宿り始める・・・・

ふと、卓上にあるいくつかの物が目に入った
     ・・・
三刀屋は『それら』をいそいそとかき集めて烏丸に語り掛ける

「香奈枝さん・・・・こんなのはどうかな?」

手の平には卓上に置かれていた物品・・・・
『タバスコ』・・・・ 『コーヒー』・・・・ そして・・・・

      ・・・・・
     『スジャータ』・・・・


   ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

「どうだろうか?」

目の中に怪しい光を宿したまま、
『コーヒーフレッシュ』を握りしめた三刀屋が語り掛ける・・・・

63『静謐のS』:2021/02/14(日) 21:21:13
>>(両者)

《ミトヤ――君が『それでいい』と思うなら、
 それを君の解答にしてくれても構わない》

《ただし、この問題に関しては『別解』は『無し』とさせてもらおう。
 その代わり、私から幾らかの『口添え』はするつもりだ。
 君達には申し訳ないが……
 あまり『何でもあり』にされては、『趣旨』に関わるからだ》

怪しげな動きをする三刀屋を見て、ロダンが言う。
口調は穏やかだが、少しばかり『釘』を刺されたようだ。

64烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/14(日) 21:29:21
>>60-63
「素晴らしい発想力だ、『三刀屋』さん。
そして、『スジャータ』……それは『あんまり』だと思うけれども……」

「ム……『別解』は『なし』か。
文字の境が無くなったことは、私達にとって不利なばかりではないと思っていたが……。
ま、そういう『ゲーム』ではないということかな。了解した」

65三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/14(日) 21:29:29
>>63

「さあてそれじゃあ『解答』を・・・・」

>ただし、この問題に関しては『別解』は『無し』とさせてもらおう。

冷や水をぶっかけられた様に目が覚めた
少し恥ずかしそうな表情で手に持った『フレッシュ』をコーヒーに入れてかき混ぜる

「い、いやだなぁ〜、ロダンくん
 ほんのちょっとした冗談だよ、冗談!
 ハハハ・・・・・ところで、香奈枝さん、『別解』が無しとなると
 この問題、相当に難易度が上がらないかい?」

「使ってしまわないかな? 『ヒント』を
 僕は最後の単語を推定する意味で最後から二番目か三番目に使うのがいいと思うけど」

66烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/14(日) 21:37:25
>>65
「確かに、別解なしとなった今、
一発で正解に辿り着くのは難しそうだね。
というわけで……最後から二番目を開けてもらいたい」

『ロダン』へ要求する。

67『静謐のS』:2021/02/14(日) 22:04:09
>>(両者)

《三刀屋さんは大変『お茶目』な方でいらっしゃるようで。
 ただ、お二人の言うように、答えが一つしかないというのは、
 少々難しすぎるのでは御座いませんか?》

《その為の『口添え』だよ。
 ひとまず、『最後から二番目の文字』を開示する》

        カリ カリ カリ カリ カリ

   { ス□□□□□□□□□□ジー }

《さて……私からも少し捕捉をしておこう。
 この問題は『難しい』。だが、同時に『単純』でもある。
 重要なのは、『気付けるかどうか』だ》

68三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/14(日) 22:13:39

「なるほどねぇ」

再び、紙ナプキンにいくつかの言葉を並べていく

『パンジー:花、植物』
『デイジー:花、植物』
『バンジー:遊び』
『スムージー:飲み物 健康』
『チンパンジー:動物』
『〇〇ジー:〇〇論・・・多数候補あり』

69三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/15(月) 22:00:11

「・・・・・・・。」

再び黙考を続けるが、やはりなかなかアイデアが出ないようだ

「も、もう一声! もう一つヒントを開けないかい?
 例えばそう・・・・最後から3つ目か4つ目あたりを開けて、最後の語を確定させるとか」

70烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/15(月) 22:35:55
「んん……そうだね。
やはり『文字数制限』がないのは、中々の難問だ」

「そして、開ける場所についても考えていたが、
最後から4文字目が良いと思う。
xジーという単語がほとんどありえない以上はね。
そして、それでもわからなかった場合は、最後から5文字目を開ければ、一語は確定させられるだろう」

「というわけで……『最後から4文字目』。
そこを開けてくれるかい」

71『静謐のS』:2021/02/15(月) 23:01:35
>>(両者)

《『最後から四番目』――では、そこを『開示』しよう》

        カリ カリ カリ カリ カリ

   { ス□□□□□□□□パ□ジー }

《『パ』と『ジー』で御座いますか。
 三刀屋さんの挙げられた言葉の中では、
 『二つ』しか御座いませんね。
 『最後の言葉』に関しては、
 かなり絞られてきたのではないでしょうか?》

《そういう事になるが……さて、二度目の『捕捉』をしておこう。
 この問題は、『一つの言葉』が分かったとしても、
 すぐに『答え』に辿り着けるというものでは無い。
 『三つの言葉』が分からなければ、
 『テーマ』を言い当てる事は難しいだろう》

《逆に言えば、『最後の言葉』から、
 容易に連想できる『テーマ』では無い……という事でもある。
 だが、『共通点そのもの』は至って単純だ》

72烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/15(月) 23:38:09
>>71
「なるほど……」

「『方向性』はなんとなくはわかった。
恐らくその『もの』自体は関係ない……『言葉遊び』的な『共通点』じゃあないかな。
つまり、最後の言葉が『パンジー』だとして、『花』や『植物』……みたいな括りではなく
名前に『食物の名前を含む』とかって事さ」

「だが、この『パズル』、『字数制限』が厳しい以上、
『含む』という『テーマ』の線は薄そうだけどね」

73烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/15(月) 23:45:03
「……いや、そもそも『パ』で終わる言葉は、かなり限られている。
『パンジー』よりは、『チンパンジー』で考えた方が良いのかな……」

74烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/15(月) 23:50:18
「スリッパ、パンチ、チンパンジー。
名前に『パ』を含む……いや、ダメだな。
このパズルが『しりとり』が基本である以上、
同一の文字を含むなんてのは、あまりにも簡単過ぎる」

75三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/16(火) 00:06:52
「ス『イカ』、カネ『モチ』、チン『パン』ジー・・・・
 言葉の中に食べ物を含む言葉を考えてみたけど、正しいかどうか・・・・」

「別解がないとなると、絞り込むためにももう一つヒントを使った方がいいかもしれないねぇ」

76烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/16(火) 20:56:45
>>71
「『別解なし』……という点が気がかりだけれど、
一応『回答』させてもらおうかな。
これが『正解』なら、もったいないしね。
間違ってしまったなら、『三刀屋』さんに頼ることになるが……」

「空き腹(スキバラ)→ランチ→チンパンジー。
『共通点』は………全ての言葉に、『花』の名を含む」

77『静謐のS』:2021/02/16(火) 21:37:08
>>76(烏丸)

《――――――なるほど》

    カリ カリ カリ カリ カリ
                  カリ カリ カリ カリ カリ

{ ス□□□ } ⇒ { □□□ } ⇒ { □□□□ジー }

《『文字数』は正しい。ただ……それは『正解』では無い》

《残念だが――もう一度考えてみて欲しい》

『不正解』のようだ。
『別解あり』なら通ったかもしれない。
惜しい所ではあっただろう。

《ですが、『最後の言葉』は当たっているようで御座いますね。
 この文字数では、一つしか有り得ませんので》

《その通り――――
 そして残る『ヒント』は一つ、『解答権』は一回。
 烏丸の『解答権』は無くなったが、
 引き続き話し合いは可能だ》

《……少し『捕捉』をさせてもらおう。
 烏丸が言った、
 『言葉遊び的な共通点』という発想は素晴らしい。
 しかし、この問題の答えは、
 そういった種類のものとは違う……。
 もっと単純なものだ。
 だからこそ、逆に『意識の外』に置かれてしまう》

78三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/16(火) 21:47:33
>>77

「うぅむ・・・・残念だったね、香奈枝さん
 残る解答権は一つだけ・・・・か・・・・」

「残念だけど、ここでヒントを使わせてもらうよ
 ロダンくん、最初から4文字目をあけてくれるかな?」

79『静謐のS』:2021/02/16(火) 23:17:21
>>(両者)

《では、これが『最後のヒント』だ》

           カリ カリ カリ カリ カリ

{ ス□□ベ } ⇒ { □□□ } ⇒ { □□□□ジー }

《捕捉をすると、この問題は『そのもの自体』に共通点がある。
 頭の中で思い浮かべる事だ。
 それらを比較してみれば、『答え』が見えてくるかもしれない》

《『そしてポイント』になるのは――『真ん中の言葉』だ》

これで『ヒント』は全て使い切った。
あとは話し合って『答え』を導き出すだけだ。
『スフィンクスのスタンド』を従えたロダンが、
緩やかに尻尾を揺らしながら二人を見つめる。

80三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/17(水) 00:38:30

「『スカラベ』・・・・ 『ベンチ』・・・・ 『チンパンジー』・・・・
 駄目だ、『テーマ』の意味がまるでわからないよ」

81烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/17(水) 01:20:27
>>80
「『ベンチ』と『生物』の共通点は、つまり『脚』じゃあないかな。
この場合は、『四足』……を、『地面』へ接地している、みたいな感じか。
スカラベの脚は『6本』だが、要は『フンコロガシ』だから、接地する脚は4本。
『チンパンジー』の脚は『2本』だけど、地面では『四足歩行』だ。
有名な『スフィンクスの謎かけ』じゃあないけれど……私には、それくらいしか思いつかないな」

82三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/17(水) 18:17:10
>>79
「ふぅ・・・・」

烏丸の言葉を受けて考えを深める
『脚の数』・・・・確かに、スカラベはフンを転がす時に4本の脚で逆立ちをする
ベンチは言わずもがなであるし、
チンパンジーは『ナックル歩行』と呼ばれる四足歩行を行っている

「『スカラベ』、『ベンチ』、『チンパンジー』・・・・」
「共通する『テーマ』は『四足歩行』・・・・・ロダンくん、これが僕達の答えだよ!」

83『静謐のS』:2021/02/17(水) 20:36:35
>>(三刀屋)

ロダンは三刀屋に視線を向けた。
揺れ動いていた尻尾が止まる。
そして、『スフィンクスのスタンド』が『石板』に触れた。

《最初から順番に進めよう。
 まずは『三つの言葉』だが――――》

    カリ カリ カリ カリ カリ
                   カリ カリ カリ カリ カリ

{ スカラベ } ⇒ { ベンチ } ⇒ { チンパンジー }

《これは文句なしの『正解』だ。
 烏丸が言った『ランチ』というのも惜しかったが、
 『ベ』が開いていなければ予想は難しかっただろう》

《『スカラベ』・『ベンチ』・『チンパンジー』……。
 これらに共通する要素は、端的に言うなら『足を持つ事』だ。
 より詳しく説明すれば、全て『四足』という事になる》

《すなわち、先程カナエとミトヤが話してくれた通りだ。
 これ以上の補足説明は必要ないだろう。
 見事に『正解』だ。素晴らしい解答だった》

                      総得点:[13/20]

《三刀屋さん、烏丸さん。お見事で御座います》

           パチパチパチ

ロダンが三刀屋と烏丸に賛辞を送り、
横で眺めていた『ハーピー』も拍手を届ける。
二人の『発想力』があったからこその結果だろう。
そして、この『ささやかな時間』も終わりに近付こうとしていた。

>>(両者)

《さて…………『謎解き』は以上だ。
 二人とも優れた『発想力』の持ち主だった。
 そのような相手と出会い、こうして言葉を交わす事が、
 私の精神を満たしてくれる。
 それこそが、私にとって何よりの報酬――
 まさしく『プライスレス』だ》

《しかし、君達には『別の報酬』を用意してある》

           ス ゥ ゥ ゥ

『スフィンクスのスタンド』――
『ストーン・エイジ』が尻尾を持ち上げた。
尻尾の先端が何かに巻き付いている。
何処にでもある何の変哲も無い『二つの石』だ。

84烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/17(水) 21:10:03
>>83
「ふむ………こちらこそ、ありがとう。
楽しい時間だったよ。『三刀屋』さんも」

『石板』に刻まれた文字を眺めた後、軽く頭を振って笑みを見せる。

「最後の問題は、それにふさわしい『難問』だったな……。
『報酬』?」

85三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/17(水) 21:44:35
>>83

「ふぅ〜〜〜〜・・・・ いやぁ〜、久しぶりに冷や冷やさせられたよ
 なるほど、君のスタンドが『スフィンクス』の姿だったのも、
 ある意味でヒントのようなものだったのか」

『スフィンクス』について最も有名なエピソードといえば、『足の数』を問う『なぞなぞ』の話だ
その話の事を思い出しながら言う

「香奈枝さんのおかげだよ
 僕一人じゃあ、これらの単語の『テーマ』に気が付かなかったからね」

「『報酬』? ああ、そういえばそんな事も言ってたね
 それで報酬というのは何だい? この店のコーヒーのタダ券とかだったら嬉しいのだけれど」

86『静謐のS』:2021/02/17(水) 22:17:13
>>(両者)

《――――『ストーン・エイジ』》

    ヒョイッ

『スフィンクスのスタンド』が尻尾をしならせ、
『二つの石』を空中に投げ上げる。
正真正銘『ただの石』だ。
その時までは。

        バ  ッ  サ  ァ  ッ

大きく広がった『スフィンクス』の翼が、
包み込むようにして『石』を受け止める。
再び翼を開くと、そこには『輝きを放つ石』があった。
『宝石』だ。

《ミトヤには『スモーキークォーツ』。
 和名は『煙水晶』。
 『大地の力が宿る石』と言われているそうだ。
 堅実かつ現実的な思考を助けるとされている。
 『地に足がつく』といった所だろう》

        チカッ
                    チカッ

落ち着いた風合いの『スモーキークォーツ』が、
『スフィンクス』の右翼に乗せられている。
透明感がありながらも、
男性的な力強さを感じさせるブラウンカラーの水晶だ。
ややフラフラした所のある三刀屋への『お守り』かもしれない。

《カナエには『エンジェルフェザーフローライト』。
 和名は『石花蛍石』。
 直観力と思考力を高めるとされる石だ。
 内部に『羽』を持つ所から、思考を固定観念から解放し、
 『自由な発想』をもたらすとも言われている。
 また、疲労やストレスを和らげる『癒しの石』でもあるそうだ》

         キラッ 
                     キラッ

『天使の羽』を思わせる内包物を有する、
『エンジェルフェザーフローライト』が、
『スフィンクス』の左翼に乗せられている。
幻想的な雰囲気を持つパステルカラーの宝玉だ。
烏丸の『シュリンガラ』とは真逆の印象だが、
『発想の飛躍』を実践した事に対する賞賛だろうか。

《便利な能力で御座いますね。
 それがあれば『食いっぱぐれ』は御座いません。
 羨ましい限りです》

《まぁ、それはともかく…………これが君達の『報酬』だ。
 君達とのやり取りは『プライスレス』だったが、
 これには『値』が付けられる
 どちらも現在の相場で、およそ『8万円』という所だろう》

『スフィンクス』が、両方の翼を二人に差し出した。
そこには『二つの宝石』が乗っている。
烏丸と三刀屋には、それを受け取る権利がある。

87烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/17(水) 22:33:36
>>86
「これは……! 『宝石』を作る『能力』……!
いや、『石』を変質させる、とでもいうのか……」

渡された『エンジェルフェザーフローライト』をまじまじと眺める。
『宝石』には疎いが、これには『本物』の輝きがあるように感じる。
そして……。

(そして……『報酬』ということは、この能力で『変質』させたものは『不可逆』ということ……!
世の中には、もっと直接的なものもあるのかもしれないけれど、
一個人が持つには『危険』な『能力』だ……。
……まあ、『本体』が『猫』で良かったってところかな)

思索を巡らせた後、『宝石』は大人しく受け取る。

「ありがとう。私には不相応な『宝石』だ。
大事にするよ。『ロダン』さん」

「ところで、あなたはこの『店』で、
似たような事を何度もしているのかな。
つまり……複数の『スタンド使い』と、関わりが?」

88三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/17(水) 22:46:11
>>86

「これは・・・・!?」

目の前で『石』が『宝石』に変わる光景を見て、驚きの声をあげる
受け取った『煙水晶』の落ち着いた輝きを見て、話す

「なるほど、君が『家賃』を払えるのはこういう理由があるからなんだね
 ハハ、『地に足がつく』か、痛い所を突かれたねぇ」

苦笑いを浮かべながら、受け取った『煙水晶』を大事にカバンの中にしまう

「ありがたく受け取っておくよ」

>>87

「・・・・・・?
 もしかして、香奈枝さんは『スタンド使い』の人探しをしているのかな?」

89『静謐のS』:2021/02/17(水) 23:04:28
>>87(烏丸)

《君達との時間は有意義だった。それに対する『代価』だ》

『宝石』を作り出す――言い換えれば、
『価値』を生み出せる能力だ。
ハーピーが言った事に対して、ロダンが言葉を濁したのは、
その辺りが理由なのかもしれない。
おそらくは彼自身も、
自身の能力が孕む『危険性』は承知しているのだろう。
それでも使っているのは、彼の持つ『知的探究心』ゆえか。
何の『報酬』も無く『謎解き』に付き合ってくれるような、
酔狂な人間ばかりとは限らないのだから。

《このようなやり取りをしたのは君達が初めてでは無い》
 
《つまり、その答えは『イエス』だ》

>>88(三刀屋)

《そう、君が考えている通りだ。
 この力を使うのは『賃料』と『報酬』だけと決めている》

ロダンは『家賃を払っている』と言った。
三刀屋の思ったように、彼の『能力』が由来だったようだ。
今日の出会いの証として、
落ち着いた輝きを放つ『スモーキークォーツ』が、
三刀屋のカバンに収められた。

《良い時間だった。縁があれば、また何処かで会おう》

90烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/17(水) 23:37:53
>>88-89
「ああ、そうだ。私は……」

そこまで口に出して、自分が言いかけている事の『危険性』に、少し言葉を詰まらせる。
そして、俯いて目を瞑り、いつか夢幻のような世界で見た、両親の最期の姿を脳裏に浮かべた。
――構うものか。

「……私は、ある『スタンド使い』を探している。
『虹色の糸』の『スタンド使い』……『糸』によって、『人を操る』能力を持つ。『危険』な『スタンド使い』……だ。
男か女かも、わからない。……今はまだ」

「この『カフェ』に、その『スタンド使い』が偶然来る……なんて可能性は低いだろうし、
来たとしても、多くのものたちと同じように、その『能力』をひけらかしたりはしないだろう。
だが、『スタンド使い』は『スタンド使い』と引かれ合う。
その縁を、可能性を辿っていけば、私がその人物を探している……ということくらいは伝わるかもしれない」

「だから、『ロダン』さん、そして『三刀屋』さんに『ハーピー』さん……。
積極的に『広めてくれ』とも言えないし、『協力してくれ』というわけでもない。
ただ、そんな話があるってことを、覚えておいて欲しい。
そして、何かの折にそんな話を聞いたなら、私に教えてくれるとありがたい」

「『ロダン』さんと違って、碌にお礼なんて出来ないかも知れないけれど……」

ゆっくりとそれだけを伝えて、後は押し黙って反応を待つ。

91三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/17(水) 23:56:48
>>89-90

「『虹色の糸』のスタンド使い・・・・」

残念ながら三刀屋の記憶には該当するスタンド使いはいない
だが、目の前の烏丸の様子を見る限り、本当に『危険』で、真剣に探したい相手なのだろう
好意を持っているから探しているというよりもむしろ・・・・

「その・・・・『糸のスタンド使い』というのは君にとって『敵』・・・・なのかい?
 それも君がそこまでして探さなければならない程の・・・・」

『大人』としてはそんな『危険』な事に首を突っ込もうとする烏丸を止めるべきかもしれない
だが、目の前の少女の姿を見ていると、その真剣な姿に『同情の念』も沸いてくる

碌な大人じゃあないな、と自嘲するような笑みを浮かべて言う

「わかった、もしも『虹色の糸』を使うスタンド使いを見つけたら君に伝えるよ
 でも、一つだけ言わせてほしい・・・・もしもその相手が見つかったとしても君一人で突っ走る事はしないでくれ
 手助けできる状況ならいつでも手を貸すから、さ」

そう伝えると、カバンの中の名刺入れから『名刺』を取り出す
そこには『民星書房 三刀屋路行』という所属と名前を示す言葉の他にアドレスが書かれていた

「まあ、『大人』の一人として言わせてもらえば、
 危険な事には手を出さない方がいいと思うけれど・・・・」

ちゃんとした『大人』ならここで止めるべきなんだろうなあ、と思いながら

92『静謐のS』:2021/02/18(木) 00:27:43
>>90(烏丸)

烏丸には心に秘めた『目的』がある。
この喫茶店に立ち寄ったのも、
一日かけた調査で疲れた体を休める為だった。
今日の調査は『収穫無し』で終わったものの、
スタンド使いには『縁』がある。
だからこそ、この店に、
『三人と一匹』ものスタンド使いが集まったのだろう。
その『縁』を追っていけば、
いつかは『目的』に辿り着けるかもしれない。

《なるほど――話は分かった。
 この街で暮らす以上、
 私にとっても全くの無関係という訳では無い》

《君の忠言は覚えておこう。
 もし私が何か耳にする事があり、
 君と再び出会う機会があれば、
 その時は必ず伝えると約束する》

《ええ、勿論ワタクシも。
 『共通の脅威』に対しては協力し合うべきで御座います。
 ワタクシは各地で『パフォーマンス』をやっておりますから、
 その際に何か耳にする事もあるかも分かりません》

『ロダン』が頷き、『ハーピー』も同意を示した。
『微力』は『無力』では無い。
小さな積み重ねが、大きな結果を成す事も有り得る。

《あぁ……良ければ、
 そこの『電話番号』を書き留めておくといい。
 生憎、私は『自分の電話』を持っていないのでね》

『ストーン・エイジ』の尻尾が指す方向には、
『Priceless』の電話番号が書かれていた。

>>91(三刀屋)

本来であれば、『危険に飛び込ませない』のが、
『正しい大人の在り方』だ。
しかし時として、『現実』は『理想』と大きく剥離する。
頑なに制止した事で、
逆に更なる危険に身を置かせてしまう可能性も、
無いとは言えない。
それを考えれば、
三刀屋のやり方も決して間違いでは無いだろう。
相手の『思いの大きさ』を推し量る事も、
一つの『大人の在り方』だ。

          スッ

その『証』として、『名刺』を手渡す。
『ロダン』と『ハーピー』も、
三刀屋と同じく烏丸の言葉に同意した。
彼らとも、いつか再会する事があるだろうか。

93烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/18(木) 19:30:31
>>91-92
「……ああ。そして、奴は『殺人者』だ。
私は、その『スタンド』が、ひとを……『殺害』するところを見た。
『私情』抜きにしても、裁かれなければいけない……そのはずだ」

長く伸びた前髪で表情を隠し、呟くように言って『名刺』を受け取り、
全員に向けて深ぶかと頭を下げる。

「……ありがとう。
この縁に、感謝する」

そして、『Priceless』の電話番号を控えた。

94三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/18(木) 20:44:49
>>92-93
「・・・・・・!
 ハ・・・ハハ・・・ 『殺人者』なんて物騒な話だ・・・・
『警察』に任せようにも、『スタンド使い』を裁く法もない、か」

やはり、というべきだろうか
少女の口から出た言葉は三刀屋の予想通り、とびっきりに『危険』な話だった

「でもまあ、これも乗りかかった船だ
『協力』させてもらうよ、香奈枝さん」

『同情』の気持ちが半分・・・・ 大人としての『責務』がそれなりに・・・・
そして・・・・・・

  こんな『漫画』みたいな話・・・・
  取材することが出来れば貴重な『ネタ』になるだろうな・・・・

――――僅かな『好奇心』

95『静謐のS』:2021/02/18(木) 21:24:45
>>93(烏丸)

《私は『人』では無いが、『人との関わり』の中で生きている》

《だからこそ『人の問題』は、私にとっての問題でもある》

烏丸の両親を殺めた『銀輪』。
そして、それを行わせた『虹色の糸』。
『真実』を知った今、
この街の何処かに潜伏しているであろう『仇』の存在が、
烏丸香奈枝を突き動かす原動力だ。

《私に手伝える事は少ないだろうが、
 『話し相手』ぐらいにはなれる。
 『調査』に行き詰った時は、ここを訪れるといい》

《私は、いつでも待っている》

『ロダン』は、感情を押し殺す烏丸を気遣うように告げた。
手元に置かれたカップは、既に空になっている。
『やり残した事』が無ければ、
そろそろ『退店』してもいい頃合だろうか。

>>94(三刀屋)

三刀屋は烏丸の話に乗る。
それは彼女の為でもあり、三刀屋自身の為でもある。
いかなる時であろうと『漫画』の事を忘れない。
その姿勢は『編集者の鑑』と呼べるだろう。
気難しい『我孫子サトル』も、
その点については認めるに違いない。

「恐ろしい話で御座いますね。
 『埒外の存在』というのは、
 どこの世界にも生まれてくるもので御座います。
 ある意味『自然の摂理』と申しましょうか? 
 自然と反したものが生まれるのは、
 一見矛盾しているように思えますが、
 そういうものかもしれませんね」

「しかし、三刀屋さん――――貴方も『お好き』ですね」

         チラ

『ハーピー』が、意味ありげな『流し目』を向けてきた。
『好奇心』を悟られたのかもしれない。
テーブル上の皿とカップは、今や空っぽだ。
パンケーキとコーヒーは、三刀屋の胃に収まっている。
『忘れ物』が無ければ、ぼちぼち『退店』しても良さそうだ。

96三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/02/18(木) 22:50:05
>>95

「・・・・・・・・!」

意味深に向けられた『ハーピー』の流し目に思わずドキッとする
『ハーピー』が魅力的な女性だったから・・・・・というロマンティックな理由では、残念ながらない

人の心を見透かすような、超然とした瞳にちょっとした『畏怖』の念を覚えたからだ

「ハ、ハハハ・・・ さて、僕もそろそろ行かないとね」

元々、仕事中の寄り道で寄った喫茶店だ
そろそろ会社に戻らないとマズイ

「それじゃあ、『香奈枝さん』『ハーピーさん』『ロダンくん』
 縁が在ったらまた会おうじゃあないか」

97烏丸香奈枝『シュリンガラ』:2021/02/19(金) 18:32:51
>>95
「そう言って貰えると、助かるよ。
……実は、私は『探偵事務所』の手伝いもやっているんだ、
もしかしたら、そっちのほうでお世話になるかもしれない」

顔を上げ、鞄を取って席を立つ。

>>96
「ああ、『三刀屋』さんも、今日はありがとう
楽しい時間だった」

98『静謐のS』:2021/02/19(金) 20:02:30
>>96(三刀屋)

《ミトヤ。君の『ユーモア』は良い刺激になった。また会おう》

「ウフフ、御機嫌よう」

『ハーピー』は三刀屋を見て微笑んでいた。
あの格好は『衣装』らしいが、
それを差し引いても謎めいた雰囲気が残る。
それが何に由来するものかは分からない。
だが、『解かなければならない謎』ではない事だけは確かだ。
『ロダン』と『ハーピー』に見送られ、
会計を済ませた三刀屋は出口に向かう。

         カランッ

「――――ありがとうございました」

三刀屋の背後で、いつの間にか立っていた店主が、
丁重に頭を下げる。
そして、『三刀屋路行』は、『民星書房』に続く道を歩き出した。
二本の足で地を踏みしめて。

>>97(烏丸)

《カナエ。君の前途に『幸』あらん事を祈ろう。では、また》

「宜しければ、また何処かでお会い致しましょう」

会計を済ませた烏丸は、出口の扉に向かう。
その様子を『ロダン』と『ハーピー』が見送っていた。
今回の『調査』は空振りに終わったが、
『同じ力を持つ者達』と出会う事が出来た。
それは小さな前進かもしれないが、後退でも停滞でもない。
ささやかであっても、確かな『進展』だ。

         カランッ

「――――ありがとうございました」

烏丸の背後で、いつの間にか立っていた店主が、
丁重に頭を下げる。
そして、『烏丸香奈枝』は、『自らの進むべき道』に戻っていく。
その心に『羽』を抱いて。

99『静謐のS』:2021/02/19(金) 20:31:22
>>98

《ところで…………
 まだ一つ『解けていない謎』が御座いませんか?》

《そう、君の言う通りだ。
 『四つ目のミトヤの解答』は、
 『私が想定していたもの』とは違っていた》

《差し支えなければ、ワタクシが答えても宜しいでしょうか?》

《フフ……好きにしたまえ》

《『テーマ』は『カード』で御座いますね?
 三刀屋さんが仰っておりましたが、
 最後の言葉は『トランプ』です。
 ただ、『ゲーム』では無かったと》

《『正解』だ。左から順に『カルタ』・『タロット』・『トランプ』。
 すなわち、全て『カード』に関わる言葉という事になる》

《ウフフ、よう御座いました。
 お陰さまで満足しましたし、ワタクシも失礼させて頂きます。
 では、ロダンさん。また何処かで》

            カランッ

  《ふむ…………》

              《どうかしましたか?》

                       ――――ズズズ

『ハーピー』が去った後、
『ロダン』は何事か考え込む素振りを見せた。
それを見た店主の『スティーヴン・ステュアート』は、
『ロダン』に語り掛けた。
彼の傍らには、
三脚付きの『映写機』を思わせるヴィジョンが発現していた。

《少し『考え事』をしていた。
 『ハーピー』と名乗った彼女について》

《あの方ですか。
 『ストリート・パフォーマンス』をなさっているそうですね》

《それも多少の関心はあるが、
 私が気に掛かったのは別の点だ。
 彼女からは『人間の匂い』が全く感じ取れなかった》

《つまり……『人間以外の存在』であると……。
 ロダン、貴方の『御友人』ですか?》

《いや、初対面だった。
 『スタンド』に目覚めるのが『人間』だけとは限らない。
 それは私自身が良く理解している事だ。
 とはいえ……》

《――――『謎の多い存在』である事は間違い無い》



三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』⇒『八万円』相当の『スモーキークォーツ』獲得。

烏丸香奈枝『シュリンガラ』⇒『八万円』相当の『エンジェルフェザーフローライト』獲得。



                        『静謐のS』⇒『終幕』

100『静謐のS』:2021/02/20(土) 02:57:17

★氏名―ロダン
★スタンド―『ストーン・エイジ』
★能力―『鉱物』を操作するスフィンクス
★性別―オス ★種族―スフィンクス ★趣味―知恵比べ
★性格―非常に落ち着いた性格の持ち主であり、
      その言動は『成熟した男性』を思わせる。
      先天的か後天的かは不明だが、
      通常の猫を大きく超える高い知性を持ち、
      『ウィット』を好む。
      また、『知恵比べ』に『至上の価値』を見出している。
      『ロダン』という名は、彼自身が自らに付けた名前。
      彫刻家の『オーギュスト・ロダン』が由来である。
★外見―毛も髭もない猫。
★備考―カフェ『Priceless』に間借りしている。
      主人の『スティーヴン』には『家賃』を払っているため、
      『飼い猫』ではない。
      自分の『声』が聞こえる人間を見つけては、
      『報酬』と引き換えに『謎解き』を持ち掛けている。

【静謐のスフィンクス】『ロダン』のスタンド。

人間の上半身・獅子の胴体・鷲の翼を併せ持つ、
石造りの『スフィンクス』のヴィジョン。

翼で触れた『鉱物』を別の『鉱物』に変化させる能力。
種類を変えるだけではなく、厚さや形を変えたり、
表面に言葉や模様を刻む事も出来る。

本体であるロダンは、この能力を、
『謎解きの出題・報酬』や『家賃の支払い』に使っている。
ある種の『危険性』を秘めた能力であり、
その事実を本人も認識しているため、
みだりに使用する事は好まない。

『ストーン・エイジ』Stone Age
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:A 精密動作性:A 成長性:C




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