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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4

1名無しは星を見ていたい:2020/05/23(土) 19:46:51
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

253『伝播のG』:2020/07/07(火) 14:27:19
>>251(林檎)

空織と別れて警備室に向かう。
その途中で『澤井』を見つけた。
向こうも気付いたようだ。

「あ、どうも…………」

「着替えられたんですね。調査の具合はどうですか?」

実体化スタンドである『カーマ・カメレオン』を見て、澤井が言う。
彼は、くるみからは視線を逸らしていた。
くるみは林檎の後ろで二人の様子を見守っている。

>>252(空織)

二階に上がりながら、空織は無線機を使おうとした。
しかし、その前に階段から下りてくる『露木』の姿が見えた。
彼の方が先に気付き、空織に近付いてくる。

「――――空織さん、何か掴めましたか?」

彼も『事件』の事を気にしている様子だった。
『I Love Me』の放送時間は刻々と迫っている。
その中で『手掛かり』を得られるかどうかは空織次第だ。

254空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/07(火) 17:12:23
>>253 (GM)

「ああ……露木さん。良かった。
 探してたんですが、なかなか姿が見つからなくって。
 どこかに外出されてました?」

  彼がエントランスから局外に出ていく姿は
  警備室でいちど見ている。
  だからこれは質問というより、
  その『場所』や『目的』の確認だ。

 彼の『動線』は局員の中でもかなり綿密に把握できている……
 (『とにかくあちこち忙しく動き回っている人』って印象だ)。


    (>>157) 制作室で打ち合わせ    (美作氏が同行)
  ⇒ (>>203) Cスタジオに入退室【G】  (見回り中の澤井氏と会う)
  ⇒ (>>163) エントランスから外へ【G】 (曽我氏と会う)
  ⇒ (>>173) 外からエントランスへ
  ⇒ (>>180) 備品倉庫
  ⇒ (>>221) 2Fトイレ
  ⇒ (イマココ!) 1-2F階段
  (※【G】……林檎君が『グレムリン』と遭遇したタイミング)


 頭の中で露木氏の行動履歴を思い返しながら、
 質問を続ける。

「さきほど局入り口や駐車場をうろつく不審な男を
 見かけたんです。

 大学生風の男で『橋田周平』と名乗っていました……
 そのような男に心当たりなどありませんか?」

  「それから……
   局の入り口の植え込み近辺でなにか
   『不審物』を見かけませんでしたか?
   男が妙にその付近を気にする素振りをしていたんです」


 露木氏がエントランスから出て、再び局に戻ってきたのは
 ちょうど『植え込み』に変化が起きていた『隙間』のタイミングだ。
 なにかを見つけてる可能性があるとしたら彼かもしれない。

   ひとまずここまでの質問を『枕』としていったん区切り、
   露木氏の反応を注意深くチェックしてみよう。

255猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/07(火) 18:10:55
>>253

「こんにちは、『澤井』さん」

「ええ、調査の際に少し汚れてしまって。でも、その分の見返りは得られたわ」

そう言って、『カーマ・カメレオン』をふわりと舞わせる。
そしてぴたりと止まって、指を唇に当てて首を傾げた。

「そういえば、『澤井』さんは事件当時、どちらにいらっしゃったのかしら?」

256『伝播のG』:2020/07/07(火) 20:12:13
>>254(空織)

「ああ、それは失礼しました。
 外の空気に当たりたかったので外には出ましたが、
 それ以外は局内にいましたよ」

「いえ、知らない名前ですね。心当たりも特には。
 今回の件に関わりがある人物なんでしょうか。
 タイミングを考えると、
 全くの無関係とも思いにくいですが…………」

質問と共に、露木のリアクションを窺う。
一言で言うならば、『普通の反応』だ。
不自然な部分などは見受けられない。

「――――『不審物』というと?
 どういったものか詳しく教えて頂けませんか?」

>>255(林檎)

「ええと…………『ライブラリー』の辺りだったかと思います。
 見回りの途中だったので。
 怪しい人間なんかは見ませんでしたけど…………」

「そういえば、空織さんから聞きました。
 局の外にいた男が、まだ残ってたそうですね。
 あれが犯人なんでしょうか?」

澤井は、例の『大学生風の男』の話を出してきた。
その表情や態度には、これといっておかしな点はない。
おそらくは、
自分が疑われている事にも気付いていないのだろう。

257空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/07(火) 21:20:03
>>256 (GM)

「詳しく、ですか……。
 それがこれ以上の詳細はわたしも、
 これといったものを持ち合わせてはいないのです」

  片目をつむり、ポリポリと頭を掻く。

 「分かっているのは
  『橋田』という男が局の入り口を注視していたことと、
  植え込みに一つだけ作為的に『掻き分けられたような跡』が
  あったということだけです。

  範囲は『大人の手』ぐらいで、
  その辺に落ちた物品を捜索したような跡って感じでもなかった」

 顎に手をあて、思考の瀬踏みに似たうなり声を
 ううむと漏らす。


「不審『物』じゃあなけりゃ、
 あるいは『生き物』って可能性もあるかもしれませんが
 …………
 お心当たりはいかがです?」

 何か引っかかる部分があってくれるといいのだが。
 再度訊ね、様子を見る。

258猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/07(火) 21:48:10
>>256

「そう。その人も怪しいのだけれど、もういなくなってしまったみたい」
「一応『写真』は撮っておいたのだけれど、身を隠してしまったのなら厄介ね」

それとなく話を合わせて、頷く。
『ライブラリー』は、さっき『園部』さんに会ったところ。あそこは『2F』だったかな。
そこを出て、駐車場にいた『大学生っぽい人』を見つけたのだけど。

「ねぇ、『澤井』さんは件の『バードウォッチャー』についてどう思うかしら?」
「くるみさんのファンだとしたら、あんなやり方、くるみさんのことを信じてないも同然よね」
「だって、本当のファンならあんな事をしなくても、いずれくるみさんはもっと活躍できるって分かってるもの」
「だから、くるみさんの事をあまり知らないファンか、もしくは『アンチ』の仕業じゃないかしらって」

259『伝播のG』:2020/07/07(火) 22:27:29
>>257(空織)

「『何かがあった』事は間違いないようですね。
 植え込みにあったくらいですから、大きなものじゃあない」

「私は全く気付きませんでした。
 まさか、そんな所に何かがあるとは思いませんでしたので」

「『生き物』――――ですか?
 この辺りの生き物っていうと、虫くらいですか。
 例えば蛇とか……そういうのも、
 もしかしたらいるのかもしれませんが」

「お役に立てず、申し訳ありません。
 何か他にお聞きになりたい事があれば、お答えします」

少なくとも、
『橋田』と『植え込み』に繋がりが存在する事は確かだろう。
しかし、露木からは、
それに関するような情報を引き出せそうな気配がない。
本当に知らないのかどうかまでは分からないが。

>>258(林檎)

園部と会った時の事を思い出す。
『ライブラリー』は二階にあった。
あの『大学生風の男』は、どこかに潜んでいるのだろうか。

「そうですよ。
 林檎さんの言う通りです。
 本当のファンなら、
 美作さんを苦しめるような事はしない筈ですから。
 こんな事をする人間には、
 ファンを名乗る資格はありませんよ」

澤井は強い口調で言い切る。
やたらと熱の篭った言い方だった。
握り締めた拳にも、力が入っている。

「それとも、おかしな方向に走ってる奴かもしれません。
 もちろん、そんなのはファンとは呼べないんですが。
 あの男、簡単に逃がさない方が良かったですね」

澤井は、『大学生風の男』を疑っている様子だ。
彼は行方をくらまし、素性は不明のまま。
だが、何らかの形で『事件』と関係している事は間違いない。

260空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/07(火) 23:02:54
>>259 (GM)

「……いえ。
 『何も分からなかった』ということが
 分かっただけでも一つの情報であり進展です。
 ご協力に感謝します」

 心中で嘆息するが、気を取り直す。
 聞き込みは砂金さらいのようなもの。
 網に何か引っかかるだけで僥倖って腹積もりでいよう。


「では、『雛形さん』が巻き込まれたという
 『バイク事故』についてお伺いしてもよろしいですか。
 事故後に美作さんと彼女のお見舞いに行かれたとか……」

  「会話はほとんど『上の空』だったらしいですが、
   雛形さんは事故について何かおっしゃっては
   いませんでしたか。

   他にもその時の彼女について気になったことがあったなら、
   お話していただけると助かります」


 今回の脅迫事件で名指しされた番組と、
 三週間前にパーソナリティの身に起きた事故。
 結びつきがあるとも、まったくないとも言い切れない状況なのだと
 露木氏に補足する。


「あるいは、バイク事故の前後で
 彼女の周囲で変わったことはなかったですか?
 『I Love Me』番組スタッフや、番組自体にもです」

261猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/07(火) 23:21:41
>>259

「とはいえ、今は直接の証拠がないもの。外で見ていただけなら、長時間の拘束は無理よね」

はぁ、と目を伏せてため息をつきつつ。
『澤井』さんの熱い言葉にちょっぴり驚く。
この人、くるみさんにお熱だけど自分を見失っちゃうほどではないのかな。
ただ一人の犯人だけが関係している、っていう単純な事件じゃないのかも。
複雑な事情がそれぞれにあって、その結果がこの騒動に結びついてるのかな。
うーん、頭がショートしそう。

「じゃあ、あたしたちは調査の続きに行ってくるわね。澤井さんも、お仕事頑張って」

手を振って、『警備室』へと向かおう。
くるみさんの『スタンド』でグレムリンを確認してもらわなきゃ。

262『伝播のG』:2020/07/08(水) 00:22:58
>>260(空織)

「ええ、大体はおっしゃる通りです。
 我々が病室に入った時、
 雛形さんは窓の外を眺めていました。
 呼び掛けても、すぐには反応しませんでしたね」

「会話の最中も、ずっと考え込んでいる様子で。
 どこか深刻な雰囲気がありました。
 今は落ち着いていますが、退院した直後は、
 まだ調子が戻っていないように見えましたね」

「変わった事――――ですか…………。
 強いて言うなら、
 『I Love Me』のリスナーが減った話を耳にしたくらいです。
 スタッフは当然その事を気に掛けています。
 それ以外には…………」

露木が口にした情報は、
これまでに得られたものと同じだった。
ただ、積み重なった事で『重み』は増しているように感じる。

>>261(林檎)

「ですね…………。
 あの時点では、そうするしかなかったのは確かです」

「ご苦労様です。
 男手が必要な時は、いつでもお手伝いしますよ」

               スタ スタ スタ

真偽はどうあれ、彼の言葉に『熱』があった事は確かだ。
林檎は澤井と別れ、当初の目的である警備室へ向かう。
彼が歩き去ったのを見届けてから、
くるみが小さな声で言った。

「――――今、『スタンド』は見えてない?」

  《スタンド ミエマセン。ゴメンナサイ》

         《コチラモ オナジデス。スミマセン》

「ふぅ…………まだ引っ掛からないみたいね」

既に能力下に置いた二つの『カメラ』には、
『グレムリン』は捕捉されていないようだ。
他の場所にいるのか、それとも今は消えているのだろうか。

263空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/08(水) 18:20:53
>>262 (GM)

「そうですか……。
 ディレクターの『鍋島さん』はその『事故』について、
 なにか言及されてたりはしませんでしたか?
 あるいは『リスナーの減少』について、
 言及なりご相談を受けたことは?」

  対象を『鍋島氏』に限定して、再度質問してみる。
  これで特に『新規性のある情報』が出なければ、
  この鉱脈を掘るのは諦めよう。


「数字といえば……
 『Electric Canary Garden』の方はいかがです?」

「『脅迫犯』は放送時間の拡充を求めてましたが、
 番組の数字的には『好調』なんでしょうか?
 それで『I Love Me』と使用されている機材とか環境に、
 なにかしら差があったりしますか?」

264猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/08(水) 21:44:43
>>262

「ううん、謝らないで。あなた達は立派にお仕事をされているもの」

ボクの声は聞こえないけど、なんとなく言う。
そもそもさっき『グレムリン』を出したのは何のためかな。
やっぱりボクが『スタンド使い』かどうか確かめるため?
さっき追いかけてた時に、『グレムリン』はこちらを振り返ってたか思い出してみよう。
スピードが速すぎて、追いかけてた事に気付かれてなかったらいいけど。
でももし『本体』が鍋島さんだったら、どっちにしろ気付かれてるか。

「…ねぇ、くるみさん。さっきのあの行き止まりの『三部屋』、やっぱり窓はあるのかしら?」

『グレムリン』の手を思い出す。五本指で、人間の手の形に似ていたかどうか。
一人で窓を開けられるなら、そこから外にいる本体でスタンドを回収できるかも。

「この監視カメラ、外を見られるものもあればいいけど」

『ラジオ局』の外側についているカメラがないか、調べてみよう。

265『伝播のG』:2020/07/08(水) 23:33:21
>>263(空織)

「言及は勿論していました。
 『雛形さんの穴埋めをどうするか』という事について。
 リスナーの減少については、特には」

やはり、新しい情報は出てこない。
鍋島が言及したのは、あくまでも現実的な問題に対してだ。
『不自然さ』のようなものは感じられなかった。

「『Electric Canary Garden』の方は…………『順調』です。
 機材は最近一部を新調しましたが…………」

露木は言いづらそうだった。
今のタイミングで、二つの番組を比べるような質問は、
流石に答えにくいようだ。
くるみに聞いても良かったかもしれないが、
おそらく彼女も同じような反応はしただろう。

>>264(林檎)

思い返してみると、
『グレムリン』は林檎の様子を窺っていたように感じられた。
気付かれているかは分からない。
しかし、走って追いかけた以上、
『スタンド使い』であると知られていてもおかしくはない。

「『窓』は――――あるわね」

『グレムリン』は『四本指』だった。
手の形は人間のそれと大きく変わらない。
窓を開けられるだけのパワーがあれば、
外に出る事も可能だろう。

        ――――ガチャッ

警備室に着いた。
先程と同じように高屋敷がいる。
モニターを隅々まで見渡してみるが、
『外』まではカバーされていないようだ。

266空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/09(木) 12:33:25
>>265 (GM)

 口ごもる露木氏を真剣な表情で見返し、
 食い下がるように質問を重ねる。

「立場上お答えづらい質問をして申し訳ありません……
 しかし脅迫メールがこの『二つの番組』を
 『異なる態度』で名指ししている以上、
 それらの比較情報は調査の前提として必要に思えるのです」

「心苦しいかもしれませんが、
 どうか事件の早期解決のためにご協力いただけませんか。
 新調した機器はなんでしょうか。新調した時期と理由は?」

  『曖昧な回答』に情報としての価値はない。
  まだ『事件と無関係だ』と判断できる情報のほうが、
  可能性をひとつ排除できるぶん有益だ。

  露木氏の回答から『煮えきらなさ』を取り除こうと、
  調査への熱意を態度で示そうとする。


「……『I Love Me』のリスナー減少は、
 番組の『存続』が危ぶまれるほど深刻なものではない。
 そういう理解でいいのでしょうか?」

 答えにくい質問を続けることを詫び、しかし重要なことなのだと
 露木氏に伝え、彼の表情を正面から見つめる。

267猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/09(木) 16:55:27
>>265

こっち全員『スタンド使い』だとバレていても、おかしくなさそうだ。
そうなると、もう『I Love Me』の放送が近付くまでは『グレムリン』は出てこないかな。
それにしても、うっかりしてた。人並みの器用さと指があれば、『窓』を開けられてもおかしくない。
一度確認しに行こう。

「『三部屋』の窓を確認しに行くわ。窓がもし開いてなければいいのだけれど」
「うぅん、なかなか上手く行かないわね…」

くるみさんに伝えて、階段を登って見に行こう。
外から窓の鍵をかけるのは不可能だから、もし鍵が全部にかかってたら安心だけど。

268『伝播のG』:2020/07/09(木) 22:40:42
>>266(空織)

「いえ――――私の考えが甘かったようです。
 どのような質問であろうと、
 解決のために必要であれば答えるべきなのでしょう」

「新調した機材は、
 『ミキシングコンソール用の拡張マルチエフェクター』です。
 細かい説明は省きますが、
 『ミキシングコンソール』というのは、
 マイクや楽器からの信号を受信して、
 音量や定位を調整する機器の事です」

「導入したのは『一ヶ月前』です。
 それまで使用していた型は古いタイプでした。
 機材の『更新』が新調の理由です」

空織の熱意が伝わったらしく、
露木は明瞭な口調で淀みなく質問に答えていく。
『解決』に向かおうとする真摯な態度が功を奏した。
同時に、空織の脳裏に『副調整室』の光景が蘇る。
そこで見た大小様々な『音響機器』。
新調されたのは、『その内の一つ』だと考えていいだろう。

「これは鍋島にお聞き下さった方が正確だと思いますが、
 私の見解としては、
 番組の存続が難しくなる程ではありません。
 ただ、『それ以上の事』までは分かりかねますので、
 その点はご理解下さい」

露木から得られた回答は、そのような内容だった。
『それ以上』――言い換えれば、
『先の事』までは予測出来ないという事だ。
今は番組が切られる程ではないにしても、
もし『減り続ければ』どうなるかは分からない。

    スタ スタ スタ

丁度その時、澤井が階段を上がってきた。
会話を交わす二人に軽く頭を下げ、
そのまま二階に歩いていく。
ふと、露木の後ろに来た辺りで、彼の足が止まった。

                 …………チラ

一瞬、澤井の視線が空織に向けられた。
だが、それは瞬きする程の僅かな時間に過ぎなかった。
次の瞬間には、彼は再び歩き出し、
曲がり角の向こう側に消えていった。

>>267(林檎)

「大丈夫よ。林檎さんは、立派にやってくれていると思うわ。
 私が林檎さんくらいの頃より、ずっとしっかりしてるもの」

「私は林檎さんの事を信頼してる。
 それに空織さんの事もね。だから、落ち着いていきましょう」

柔らかい口調で言うと、くるみは林檎の肩に、
そっと手を置いた。
そして、林檎は再び警備室の外に出る。
すると、そこに『意外な人物』が立っていた。

「あぁ、林檎ちゃん。見つかって良かったよォ〜。
 実は、あの後で『思い出した事』があったんだよね」

           スタ スタ スタ

「あれ?洋服、着替えたの?
 やっぱり可愛い子は何を着ても可愛いもんだねぇ〜」

待っていたのは『園部』だった。
相変わらず馴れ馴れしい調子で、林檎に近付いてくる。
何か話があるようだ。

「大した事じゃないかもしれないんだけど、
 何か少しでも林檎ちゃんの助けになりたいと思ってさァ。
 それで林檎ちゃんを探してたんだよ」

「――あ、美作さん。どもッス」

くるみは慣れているらしく、目線で挨拶を返した。
『これからの事』を考えると、窓の確認も無駄ではない。
どちらを優先するかは林檎の自由だ。

269猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/09(木) 23:13:03
>>268

「…ありがとう」
「そうね、二人の信頼に応える為にも。ここでのんびりお散歩しているわけにはいかないわ」

くるみさんの優しい言葉に、笑顔で頷く。
ミスはあったけど、まだ取り返せる。反省はして次には活かすけど、凹んでる場合じゃないもん。
また犯人を絞っていく為に、部屋の様子を見に行かなきゃ─────。


>「あぁ、林檎ちゃん。見つかって良かったよォ〜。
> 実は、あの後で『思い出した事』があったんだよね」

「あら、『園部』さん?またお会いできて、嬉しいわ」

褒められた『カーマ・カメレオン』をふわりと舞わせて、ペコリと一礼。
何だろう。多分こうしてわざわざ言ってきてくれるってことは、多分事件に関することだろうけど。

「あたしの為に、わざわざ探してくれたの?うふふ、ありがとう、『園部さん』」
「それで、お伝えしたいことって何なのかしら?」

ニコニコ笑顔を浮かべながら、首を傾げる。やっぱり愛嬌って大事だね。
誰にも気に入られといて損はないもんね。

270空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/09(木) 23:59:37
>>268 (GM)

 機材の解説はほとんど呪文のように聞こえたが、
 なんとなくのイメージはできた。

  (ギターのストンプボックスの『超スゴイラジオ版』みたいな感じか?
   だが機材の更新が新調理由なら、どのみちこの事件に
   関係はなさそうだ)

 そして『I Love Me』の立ち位置も。

「……ご回答いただき、ありがとうございます。
 貴重な情報提供に感謝します……」

    「! ……」

 露木氏へと謝意を伝えるその最中に、
 わたしに向けられた澤井氏の視線に気づく。


「………ではその話の詳細は、
 鍋島氏に訊ねてみることにします。
 貴重なお時間を割いて頂きありがとうございます」


 露木氏に一礼し、その場を離れる。
 『澤井氏』を追いかけよう……
 あの『視線』に何かしらの意図を感じた。
 急いで階段を登り、通路を走って彼の背中を探す。

  わたしに視線を向けた『タイミング』、
  その所作を考えると、わたしへの『警戒』というよりは
  なにかの『メッセージ』のようにも思える……。

 見つからなければ、直接無線機で彼に連絡をとろう。

271『伝播のG』:2020/07/10(金) 07:30:58
>>269(林檎)

「いやァ〜、俺も嬉しいよォ〜〜。
 林檎ちゃんみたいな子を見てるとさァ、
 ホンット癒されるよねェ〜〜」

「――――おっと、そうだった。
 思い出した事っていうのはさ。
 例の『放送事故』が起こる前にも、
 機材が調子悪かった事があったんだよ」

「『ミキシングコンソール』っていうヤツでね。
 ボタンとかツマミとかが沢山ついてる機械なんだ。
 番組で流れてる音や声の音量とか音程なんかを、
 それを使って調整するんだよ」

「そいつが、ちょっと『調子が悪かった』事があってさ。
 こっちの操作に対して反応が鈍かったんだよね。
 すぐチェックしてみたんだけど、特に『故障』もしてなくて」

「その後は特に何もなくて、普段通りだったよ。
 翌日以降の放送にも全然影響なかったし。
 だから忘れちゃっててさ。
 林檎ちゃんと会った後で、その事を思い出したんだ」

一通りの話を終えて、園部は言葉を切った。
彼によると、『放送事故』が起こる前にも、
機材の『不調』が起こっていたらしい。
幸い、それ自体は大した問題にはならなかったようだが。

>>270(空織)

「ご苦労様です。また何かあれば、いつでも」

         スッ

一礼を返し、露木は階段を下りていく。
反対に空織は階段を上り、澤井の姿を探す。
急いで走っていたために、
帽子とジャンパーを身に着けたスタッフ風の男性と、
危うく衝突しかけた。
通路の奥に澤井の姿が見え、彼は一つの部屋に入っていく。
『ライブラリー』だ。
CDやレコードなどの音源を収蔵しておく場所らしい。
今は、室内に他の人間はいないようだ。

272空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/10(金) 10:09:46
>>271 (GM)

「うおっ」 「と……
       これは失礼!」

 かろうじて身を翻して衝突を避ける。
 一瞬のことだが、そのスタッフの顔だけは見ておきたい。
 それから澤井氏の後を追う。


「(ライブラリー内も彼の『見回り』の範囲なのか?)」

 入り口から室内の構造を確認する
 (グレムリンの出入り口になりそうな抜け道があるかも)。

 適当な棚があればその陰に身を潜めるようにし、
 顔だけ出して澤井氏の行動を注意深く見守る。

 特に不審な様子がなければ
 (なにかを手に取ったりすることなく
  単なる『見回り』のルーティーンだと確認できれば)、
 彼に声をかけるつもりだが……。

273猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/10(金) 21:25:11
>>271

「・・・・・」「『ミキシングコンソール』…」

間違いなく、『グレムリン』の仕業かな。でも、意図が読めないけど。
能力に目覚めたのがその頃ってこと?それで試しに使ってみた?
唇に指を当てて、考えてみる。ここで一旦整理しよう。

「『園部』さん、その調子が悪くなったのは具体的にどれくらい前か分かるかしら」
「それとくるみさん。最初に『放送事故』が起きた数日前っていうのは、どれくらい前なの?」

三週間前の『バイク事故』とか二週間前の『退院』も併せて、時系列を並べてみる。何か分かるかも。

274『伝播のG』:2020/07/10(金) 22:50:44
>>272(空織)

顔を見ようとした時、
同じタイミングで相手が頭を下げていた。
澤井に注意を向けていた事も重なり、
気付いた時には既に擦れ違った後だった。
そして、空織は『ライブラリー』の前に立つ。
整然と並んだ背の高い棚の中に、
膨大な量のCDやレコードが所狭しと収められている。
澤井の姿も見えた。
しかし、外からの確認には限界がある。
正確な状況を知るためには、
やはり中に入って確かめるしかなかった。

    カチャ…………

音を立てないように静かにドアを開けて、棚の陰に身を隠す。
『グレムリン』の抜け道になりそうな場所は見当たらない。
ここから侵入してくる可能性は、
おそらくないと考えて良さそうだ。

         スタ スタ スタ スタ スタ

見た所、澤井は普通に巡回を行っている。
不審な動きはなく、『グレムリン』も現れる気配はなかった。
その時――――。

                        ピタッ

不意に、澤井が足を止めた。
一つの棚に視線を向け、その一点を見つめている。
彼の手が伸び、『一枚のCD』を手に取った。

>>273(林檎)

「えっとォ〜〜…………」

「多分、『二週間』?」

「いや――――『三週間くらい前』じゃなかったかなァ〜〜?」

園部は考え込みながら答えた。
よく覚えていない様子だったが、
大体『そのくらい』なのは確からしい。
続いて、くるみが林檎の言葉に応じる。

「『五日前』よ。
 今から『六日前』に最初のメールが届いて、
 その翌日に『事故』が起きたの」

頭の中で一連の出来事を整理する。
まず『機材の不調』と『バイク事故』が起こり、
次に『弥生の退院』、
そして『脅迫メール』と『放送事故』の順番になる。
どのような意味があるのかは不明だが、
『ミキシングコンソールの不調』は、
『バイク事故』と時期が被っている。

275猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/10(金) 23:06:18
>>274

「ふぅん、そういうことね」

時系列の流れをはっきり覚えておく。
色々な仮説が建てられるけど、逆に考える余地があり過ぎて、まだ分からないなぁ。
ただ、それでも貴重な情報をもらった気がする。
この出来事の背景にあるものを、これから考えていこう。

「ありがとう、『園部』さん。それじゃ、あたしたちはまた調査に赴くわ」
「『園部』さんも、お仕事頑張ってね?」 ギュッ

そう言って、園部さんに軽く抱きつく。少し上体を折り曲げて、胸は当てないように。
それに、あまり強くは抱きつかない。男の子は女の子と違って、ちょっと骨張ってるから。
バレないように、色々と気を違うんだ。
手を振って、あの『三部屋』に向かおう。

276空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/10(金) 23:16:20
>>274 (GM)

「(おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい
 おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい
 んな事をしとる場合か? 君は……)」


 周囲に他の人影やグレムリンの存在がないことを確認した後、
 棚の陰に身を隠して『エラッタ・スティグマ』を発現する。
 そしてスタンドの像だけを、澤井氏へと接近させる(射程5m)。

 わたしとリンクするスタンドの『視覚』を利用して、
 彼が手に取ってるCDのタイトルを確認できる距離まで近づきたい。

 もしも澤井氏が手に取ってるのが
 『美作氏のアイドル時代のCD』とかだったら、
 …………
 それを彼が『どうするのか』を確認したあと、
 棚から出て澤井氏に声をかける。

 それ以外の場合はスタンドの視覚を使った観察をつづけ、
 本体であるわたしは周囲を警戒する。

277『伝播のG』:2020/07/10(金) 23:59:46
>>275(林檎)

「うおっ――――――」

           ギュッ

「ハハハ、こりゃ『役得』ってヤツかな?
 林檎ちゃんの役に立てたんなら俺も嬉しいよォ〜〜」

林檎に抱きつかれ、園部はニヤけた顔をしている。
『普段の仕事』で慣れている事もあり、
全く気付かれてはいない。
くるみや彼を含め、『林檎の性別』は、
このラジオ局内の誰にも分からないだろう。

「林檎ちゃんも頑張って!応援してるからねェ〜〜!」

手を振り返す園部と別れ、林檎は二階に向かう。
まもなく林檎とくるみは、
最後に『グレムリン』を目撃した場所に到着した。
窓は閉まっていた。
近付いて確認してみたが、鍵は掛かっていない。
換気でもしていたのだろうか。

>>276(空織)

    ズズズ…………

『エラッタ・スティグマ』を発現し、
射程と視聴覚リンクを活かして、澤井が持つCDを確認する。
ジャケットには、
『どことなく見覚えのある顔立ちの少女』が写っていた。
タイトルは『Canary Song』だ。

                ――――スッ

特に何かするでもなく、澤井はCDを元の位置に戻した。
そして、再び歩き出す。
何かの偶然か、
彼が向かっているのは空織が隠れている方向だ。

278空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/11(土) 00:19:21
>>277 (GM)

「澤井君……
 さっきはわたしに何か伝えたいことがあって、
 わざわざ足を止めてわたしに視線を送ったんじゃあないのか?」

 棚から顔を出して澤井氏に声をかける。

「で、わたしは話を切り上げて君のあとを追いかけてきたんだが……
 今のCDは美作氏のか?」

 澤井氏が戻したCDを、『エラッタ・スティグマ』に抜き取らせたい。
 そしてアーティスト名と表裏の異常をざっと確認したあと、
 スタンドが認識できない人間には
 『棚への戻しが甘くて滑り落ちた』風に見えるように、
 重力落下をトレースするような動きで床に置く。(精A)
 その際に、角を当ててコツンと音を立てる。

「……ちゃんと戻したまえよ」

 『エラッタ・スティグマ』が背後から、
 そしてわたしが正面から、澤井氏の挙動を見つめる。

279猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/11(土) 00:58:51
>>277

「窓は一度開けた後、外から閉めたのなら納得がいくわね」
「もっとも、最初からこうだった可能性もあるけれど」

鍵がかかってたら嬉しかったけど、そうは行かないか。
『本体』が外にいてもいいし、この『ラジオ局』の中にいてもおかしくない。外から回ってくればいいもんね。
うーん、どうしよう。これから何の手掛りを探っていこう。

「…くるみさん、『鍋島』さんが今どこにいるか分かるかしら?」
「『スタンド』が見ているカメラの前を通っていてくれたらいいけど」

280『伝播のG』:2020/07/11(土) 10:24:56
>>278(空織)

「――――うわッ!?」

「そ、空織さんですか……。驚かせないで下さいよ……」

          カ
            ツンッ

「えッ?あッ――――――」

『エラッタ・スティグマ』が誇る『超精密性』。
その卓抜した技巧を用いて、
あたかも『CDが独りでに落ちた』かのように偽装する。
『スタンドが見えない人間』からすれば、
それは『自然に落下した』としか思えないだろう。
だが、それによって、
『スタンド使いかどうかを測る』のは確実とは言えない。
最初に露木に試した時に林檎も指摘した事だが、
『隠そうと思えば隠せる』からだ。

「しまった…………!」

「もし中身に傷でも付いてたら………………」

澤井はCDケースを拾い上げて、中のCDを確認する。
ここに収蔵されている音源は、
全て番組内で使用されるものだ。
万一それが使えない状態になっていては、
番組の進行に支障を来たす事にも繋がりかねない。
もちろん、『エラッタ・スティグマ』の精度であれば、
そんな事にはならないだろう。
事実、CDには傷一つ付いていなかった。

「――――ふぅ…………良かった」

          トン

澤井は安心した表情でCDを棚に戻した。
『エラッタ・スティグマ』には反応を見せていない。
だからといって、
それは『彼がスタンド使いでない証明』にはならない。
『隠している』かもしれないからだ。
そして、それは局内にいる『全ての人間』にも当てはまる。

「…………いえ、たまたま視線が合っただけです」

「この『事件』について、
 自分なりに考えていたもので…………」

「調査の邪魔になったのなら、申し訳ありませんが…………」

『空織』を見つめ返し、澤井が返答する。
CDには何ら異常はなかった。
全く何の変哲もない『ただのCD』だ。

>>279(林檎)

「ちょっと待っててね」

「――――『誰か鍋島さんを見かけてない?』」

《ハイ! コチラ『Bスタジオ』マエ デス。
 『10プンマエ』ニ ミカケマシタ。
 『スタッフ』ッポイ オトコノヒトト スレチガイマシタ!》

《コチラ『カイダン』マエ デス!
 『5フンマエ』ニ ミカケマシタ。
 『ツユキサン』ニ アイサツシテ オリテイキマシタ!》

「そう、ありがとう。
 ところで、まだ『スタンド』は見てないわよね?
 えっと――――『グレムリン』みたいな姿なんだけど」

      《ミテマセン!》

                《ミテマセン!》

「……彼は一階にいるみたいね。
 林檎さん、どうしましょうか?」

「空織さんの方は今頃どうなってるのかしら…………。
 こまめに意見を交換するのもいいかもしれないわね」

「聞く人が違えば、また違う発想が出てくるものだから。
 お互いの情報を随時フィードバックするのは、
 悪い事じゃないと思うわ」

くるみが思案しながら提案した。
今は別々に調査を進めているとはいえ、
何もかも一人で考える必要はない。
林檎には、『相棒』の空織がいる。
次の動きを決める前に、
彼と話をしておくのも一つの手だろう。
少なくとも、『損』をする事はないのだから。

281空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/11(土) 10:56:09
>>280 (GM・質問)

・CDの『アーティスト名』を確認することはできなかった? (>>278)
 でなければ、ジャケットの少女に美作氏の面影があるかどうかだけでも判別できなかっただろうか。

282<削除>:<削除>
<削除>

283『伝播のG』:2020/07/11(土) 11:48:09
>>281

>棚から顔を出して澤井氏に声をかける。
澤井は、これに対して反応した。

・アーティスト名は確認したが、『美作くるみ』ではない。
 アイドル時代の『芸名』だろう。
 だが、ジャケットの少女は『十代の美作くるみ』だと分かる。
 『林檎』と同年齢ほどの時期らしい。
 化粧っ気は薄く、繊細なステージ衣装を身に纏っている姿は、
 今よりも若々しい。

284空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/11(土) 12:10:09
(※ >>283 回答感謝)

>>280 (GM)

 ライブラリーのドアが開きっぱなしなら、 
 視線は澤井氏に向けたまま一旦閉める。

「じゃあはっきり言っていいか?
 二度とあんな紛らわしい真似はやめてくれ。『調査の邪魔』だ。
 そして、君が今とった行動の意味をまずは弁明したまえ」

 彼は今、突然現れたわたしに少なからず動揺しているハズだ。
 彼から虚飾を剥がした『本音』を引き出せるとしたら、
 『一対一』で精神が浮足立ってる今がチャンスだ。
 彼にプレッシャーをかけてみよう。
  (あるいは彼から『バイク事故』に関する偽りのない情報を
   引き落とせるかもしれない)


「『事件について自分なりに考えてた』と言ったな?
 なら現状の『君なりの考え』ってヤツを聞かせてくれないか?」

「それは君が見回りの最中にライブラリーに入り込んで
 そのCDを手に取って戻すこととなにか関係があるのか?」

「そして一つだけ、大事なことを訊かせてもらっていいか?
 君は美作さんや雛形さんの『敵』なのか?」

 ここまでで一区切りだ。澤井氏の反応を見よう。

285空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2020/07/11(土) 16:02:26
>>284 (自レス・訂正)

 ……という風に澤井氏を問い詰めるつもりだったが、
 やっぱり糾弾するかどうかは、
 彼の行動に対する澤井氏自身の釈明と、
 その際の表情を確認してからにする。

 具体的には、以下のセリフ以外は発言しない
 (ライブラリーのドアは閉める)。

>「『事件について自分なりに考えてた』と言ったな?
> なら現状の『君なりの考え』ってヤツを聞かせてくれないか?」

>「それは君が見回りの最中にライブラリーに入り込んで
> そのCDを手に取って戻すこととなにか関係があるのか?」

286猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2020/07/11(土) 20:42:26
>>280

「うふふ、『1F』ね。ありがとう」
「それにしても、こうして上手く扱えるとすごい便利ね。くるみさんの『スタンド』」

感心して、また『1F』に戻ろうとして。

>「空織さんの方は今頃どうなってるのかしら…………。
> こまめに意見を交換するのもいいかもしれないわね」

「…そうね。あたしには分からないことも、清次さんなら分かるかも」
「その逆もあるかもしれないわ。お邪魔になるかも、と思ってたけど、一度連絡させてもらうわね」

スマホを鞄から取り出して、清次さんに電話をかけよう。
さっき園部さんから聞いたこととか、伝えなきゃ。


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