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【ミ】『星屑のサラウンド』

1『朝山』:2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

557成田 静也『モノディ』:2019/12/29(日) 03:59:40
>>554-556

「愚痴を言いたくなるのも分かりますが、今は片っ端から安全な道を行ってみて勧めるか否かを確かめるしか方法が無いんで諦めずにコツコツいきましょう。」

「それにあの金一の死体が無いってことは別なところへ通じる道が少なくとも一つはあるってことですので希望を持ちましょう。」

とは言えこの迷路に辟易してきたのはオレも同じだ。

・・・『モノディにもっとパワーがあれば床や壁を破壊して無理矢理道を切り開くことができたのに』、ふとそんな無駄なことが頭をよぎった。

その時、大きな揺れが起こった。

「地震ですかね?それとも地下で何かが爆発した・・・?」

とりあえずモノディで探り、警戒をする。

(あの二人は無事だろうか?せっかくサソリを見つけたんだ。ベリルさんに使うためにも早めに合流せねば…)

しかしさっきから焦っているせいか空回りが多い。一度もっと考えて行動すべきだろうか?

558『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/29(日) 22:39:11
(※少し遅いクリスマスプレゼントと、早いお年玉)

>>555(黒羽PC)

地震の規模は中々の大きさだった。通路に亀裂が走る程では無いが、何度も
連続して揺れれば耐久が優れてると言うベリルの談を信用すれども
自然の災害は、人の予想を遙かに超える。

貴方(黒羽)が予想する通り、少しばかり段ボールの積まれた少しが崩れて
包装の甘い数個が床へと零れ、その中身が貴方達が出ようとする入口へ転がる。

ベリル「……出来過ぎているな、こりゃ。それとも、今年一杯で
私達は人生の何分の一かは幸運を使い果たしたか?」

転がって来たのは『コーラ』だった。ベリルが見つかれば上々と
告げていた現物が今まさに見つかった。
計十二本 1ダース詰め合わせが瓶の容器で入ってたようだ。

ベリル「これ一本で数日不眠不休で活動出来る。
副作用と言えるもんがあるとすりゃ、飲む前の眠気が降りかかる程度だが
それ以外は特筆して無い。全部持っていきたいが本音だが、余り欲張っても
嵩張るか? まぁ、私がシンプリ―・レッドに持たせれば良いかも知れんが……」

ベリル「それと、こりゃ何だ? 金属の棒か……?」

もう一つ転がった箱がおり、ベリルが中身を取り上げると
『L字の棒』が貴方にも目に付く。至って普通の金属質な茶色い棒だ

ベリル「特に役立つ感じには見えない……細すぎて鈍器にはならないしな」

>>556-557(斑鳩PC・成田PC)

貴方達は一度、手探りで歩き回るのを一旦止めて思考をする。

ゴールへの通路を、笑う奴等がアリーナを襲撃した過程を
見ていたであろう地形操作の能力者が簡単に出られるよう
変化させるとは到底思えない。今その人物がどんな状態だとしても

ならば、この通路を打開するヒントを今一度思い浮かべるしかない。
となれば……。

>此処はミノタウロスじゃない 
>”鍵”を持つのなら、突き当りで合言葉と共に使え
>宝物と共に下へ行ける筈

>無いのなら、あいつ等や君達のものでない道を
>辿る以外に道は無い。

……この文章が、恐らく今の困窮した現状を解決する唯一の筈。
『あいつ等や君達のものでない道』とは、どう言う事なのだろう?

559斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/30(月) 11:22:50
>>558

 「愚痴に聞こえてるなら僕も君もまだ大丈夫だな、『ラフィング』になるまでのリミットがどれほどか知らないけどね」

それにしても歩き続けて駄目なら……確か何だったか?
別に人生みたいで、この迷路も愛着がわいてきていたが
さすがに只の迷路で足踏みしているわけにはいかない、使命が有る。

>此処はミノタウロスじゃない 
>”鍵”を持つのなら、突き当りで合言葉と共に使え
>宝物と共に下へ行ける筈

>無いのなら、あいつ等や君達のものでない道を
>辿る以外に道は無い。

確かこんな感じの落書きだった……気もする

 「ミノタウロスじゃない……と言うのは迷宮じゃないって事かな」
 「ケープがミノタウロス役だと思ったけど、アレはこの迷宮の作成者が手を入れられることではないし」

 「……『鍵』は持ってるんだよ、奪ったとも言うけど」
 「『突き当り』は確か今まで見た個所にあったし」

 「ただ、『合言葉』と『宝物』は解らないなあ、知ってる人ああなっちゃったし。」

肩を竦める、罪と罰の主人公の如く
……いや、確か彼はラストで自白したっけな 彼には救いがあったけど。

 「ただ、『あいつ等や君達のものでない道』なら解るよ」
 「おかしいとは思ってたんだ、緊急時にペットボトル入りの水とか大量に用意するだろうに」

 「『水道管』が未だに生きてたんだから、アレ、捻くれた見方をすれば『水用の道』であって」
 「ラフィングや僕達…『人間用の道』では無いよな。」

 「これが合ってるなら、後は成田君が壁に耳当てたりして『水の音』を追えばいい」
 「地形操作の能力者なら、『水道管』を道しるべ代わりに……なんて簡単だろうしね。」


 「――いや、あの落書きさらりと忘れてたし、謎解きが必要だとか微塵も考えなかったけど」
 「もっと早く思いつきたかったな……4時間はぐるぐるしてた気もするぜ、『アラビアのロレンス』見た疲労感。」

560成田 静也『モノディ』:2019/12/30(月) 13:41:12
>>558

「"ミノタウロスじゃない"・・・か、なら本名の"アステリオス"とでもいえばいいのか?」

「とりあえずは水道の音を辿っていって、突き当りについたらそれらしい言葉を言ってみますか?」

「それとももっとシンプルに道があると信じて壁をぶち破って直接水道に行くのもアリかもしれませんが、ちょっと危険すぎるかもですね」

「なのでそれは最終手段ということで。」

まあ当面は壁からの水音を頼りに進む方針で行こう。

行き詰った状況では藁にもすがりたいものだからな。

「それと時間ですか。確かに今は何時なんでしょうかね?」

「最初に入ったのが深夜近くだったからどれくらい時間が経ったのか地下だから見当もつきませんね。」

結構な時間が経った気もするし、そこまで時間も経っていないようにも思える。

地下である以上、時間の感覚がやや狂っているような気もする。

561黒羽 灯世『インク』:2019/12/30(月) 21:19:44
>>558

「これは…………『コーラ』っていうのはこれのこと!?
 ……見た目はどこからどうみてもコーラなのだわ。
 少なくとも4本は持っていきましょう、私達全員分。
 今が冬でよかった…………『布の袋』は用意出来る!」

「よいしょっ」

        バサ

制服の上着を脱ぎ、床に置いて、上にコーラを4本置く。
そのまま布地を丸め、袖を使って縛り上げて袋状にする。
これで持ち歩きが…………少しはしやすくなるだろう。
もし無理なら服全体を紐のように使って縛ってもいい。

「私たちはここで一本ずつ飲んでおく?
 知らない副作用とかもあるかもだけど」

「少なくとも……飲みも持って行きもしないなら、
 ここに置いていくのは敵に利用されかねないと思う」

残るであろう8本のコーラの処理には迷うところだ。
置いていく理由は一切ないと思うが……それより。

「……?」

「何かしら、これ。変な形の棒ね。わざわざ取っておいてるのなら、
 何か意味があるんだとは思うけれど……一応持って行きましょう」

謎の棒……用途が不明なのに、保管されているという謎。
それも厳重保管や廃棄ではなくダンボールの中に紛れて、だ。
つまり、何か使い道はあるのだろうが……小さい物のようだし、ポケットに入れておく。

562『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/31(火) 00:05:27
>>559-560(成田PC・斑鳩PC)

時刻はスマホで確認出来る。今は……『11:40』と言った所で
残り少しで明日へと変わる。(※時刻に特に意味は無い)

貴方達はヒントが『水道管』であると解答を出し、『モノディ』の
超聴覚を頼りに通路を辿る。多分、落書きの棒人間が使用しろと示唆してた
防犯ブザーは、何か防水性の物に入れつつスイッチを押して水道管に
投げ込めば更に聴覚が発達しない仲間でも解りやすく行先が示されたのだろうが
君達の能力ならば、ブザーは今の所囮以上の使い道は無いだろう。

   ゴボボボボ……。

水道管の示す先、注意深く聞くとだ。
貴方(成田)には、先程の『芝や蔦が生い茂る通路』と
『ケープが閉じ込められてた方面』のほうから水の流れる音が
強いのが耳を澄ませての有力な情報源だ……。
 どちらも不安要素の強い部分はある。

>>561(黒羽PC)

ベリル「それじゃあ一本飲むか。……あー、私はどうするかな
サソリをさっき使用したから、その反動は必ず来る。
コーラで幾分、今もある強めの倦怠感は回復するが数時間後の
不調は多分打ち消すのは難しいからな」

ベリル「この先、何があるか解らん。そっちの言う通りにするぞ?
貴重な物だし、この先手に入るとは私は思えないからな」

数日間、休む事なく体力が続く限りは動けると言う夢のような飲料水。
12本全て持っていくのは今の所難しい、段ボールを探ればバッグか
何か手に入る可能性もあるし。ベリルが着ているコートも脱いで
貴方と同様に袋にすれば計9か10本は持っていけるだろう。

ベリル「……まぁ、このコーラをケープは論外として
奴らが飲んで意味あるのか? って疑問はあるけどな。
それは一旦置いておいて、このL字棒の必要意義と行動の方針か。
一見するとゴミ見たいだが……どっかテレビで見た気もする。
あと、もう少し段ボールを調べるか? 多分未使用の備品として
鞄ぐらいは収納してるとは思う。
 もっとも、合流も先決だし。早めに移動するならそれで良い」

彼女の意見は、要約すると自分の分は今後の必要の時を考え
飲む権利を放棄するか否か。
 それと、此処でもう少し段ボールを物色するか
他の通路を探索するかと言う二つの選択だ。

563斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/31(火) 01:29:57
>>562

 「……」

手首を振り、体のこわばりが無いか確認する
常に張り詰めて、いざと言う時に動けないと言う事は最悪だ。

 「再三だが一応言っておくぞ、どっちを選んでもなんとかしてやる。」

 「リスザルもといケープが突っ込んで来ようと、逃がすくらいはしてやるし」
 「草のじゅうたんも一応触れずに移動くらいは出来る」

 「だから、どちらを選んで、その上で何が起きたとしても」
 「君が後悔する必要はないぜ、僕からはそれだけだ、成田君。」

大分手間取った以上、予想より時間はなさそうだ
こういう時に重要なのは、即座の決断と行動に尽きる。

そしてそういう時に道をあべこべに選び出すと
まったく時間の無駄にしかならない、なら探知系でない自分が選択を放棄した方がいい
その方が効率的だ。

 「因みに無理に意見を問うと、今度は君のコイバナとか聞き出すぞぼかぁ」
 「どうよ、好みのタイプとかいるの?因みに僕は攻略対象外だぜ?」

影の頭で5秒間隔を置いて左右上後を警戒する
前は自分が警戒すればよい、いつも通りに便利なスタンド。

564黒羽 灯世『インク』:2019/12/31(火) 03:01:42
>>562

「そうね、それなら……とりあえず私は飲むのだわ。
 飲まない理由が思いつかないし……後の事は、良い」

コーラを手に取り、蓋を開けて飲み干す。
知られざる副作用とか、そういうのは考えない。

「ベリルさんも……飲んでおきましょう。
 理想を言えばここを出る頃には、
 探知や治癒の能力者を連れて出る事になる。
 それが目的で、ここに来たんだから…………
 だから、『今が一番危ない時間』と考えるのだわ」

「数時間後のリスクは、数時間かけて対策を練ればいい」

そしてベリルにも一本手渡しておく。
彼女の意思で飲まないなら、それは止めない。

「敵は懸念でしかないから置いておいて……
 この棒……なんだったかしら、そうね、
 なにかでこんな形はあった。見覚えはある。
 ……工具箱? 『ネジを回す道具』に、あったような」

黒羽が頭に浮かべるそれの名前は『六角棒スパナ』だ。
しげしげと棒を眺める。『そういう形状』だろうか?

「うーん……どうかしら、道具をいくら集めてもね……
 とはいえ、これだけ有用な品があった部屋だし、
 他にもスタンドアイテムがあってもおかしくはないか。
 問題は、それの使い方が分かるとは限らない事だけど」

「…………害のないものばかりとも限らないし、
 部屋の構造だけ調べたら次の部屋に行きましょう」

一応、他に開いている箱や中の見える箱があれば、
その中身くらいは確認しておきたいが優先はしない。
部屋に別の出入り口がないか、怪しいものはないか、
その辺りの確認を済ませたら、次の部屋に向かいたい。

なおコーラは、もし上記の過程で偶然何か袋などが見つからないようであれば、
自分の制服で包んだ4本と、ベリルに指示し彼女の服でも4〜5本を追加して持って行って貰う。
お互い手の塞がることにはなるが、半端な武器などとは違い、それだけの有用性はあるだろう。

565成田 静也『モノディ』:2019/12/31(火) 19:04:01
>>562-565

「斑鳩さん、ありがとうございます。」

はやる心を諫めてくれたことに感謝を示す。

「では道はあの草の道を行ってみましょう。」

「さすがにまだ動いている『ケープだったもの』のところよりは同じ未知でもまだ不確定な草の方が安全そうですからね。」

「それでも無為な接触は危険がありそうなので例のソリの案で行ってみましょう。」

あの道の先にこの状況を変化させる何かを求め。危険へと進むことを覚悟する。

そうだ、覚悟をしなければ何のために人を見捨て、あまつさえ人殺しまでして生きているというのだ。

先へと進み、このクソッタレな災害を打破するためだ。

「進みましょう、斑鳩さん。この災害を終わらす手掛かりを掴むためにも!」

566『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/01(水) 20:28:31
>>564(黒羽PC)

確かに、その形状は『六角棒スパナ』に良く似ていた。
ただ、全体的にソレは細くてネジを閉めるような機能を有してるように見えない。

ベリルと共に物色すると、瓶コーラが十本程度入る大き目のスポーツバッグが
畳まれてるのを見つけた。貴方が何が告げる前に、ベリルはそのバッグに
残る十本の瓶を入れて自分の肩へ提げる。それと共に瓶コーラ一本を一気飲み。

ベリル「〜〜っ ぷはっ。一度飲んだ事があるが、やっぱ眠気を吹き飛ばす
これは、ある種麻薬よりやばいな」

貴方もコーラを摂取すると、体の中から溢れ出る爽快感。喉元を炭酸が
流れる刺激が連続して続くのに比例して体の中に残留していた眠気と
それに伴う疲労が消え失せていくのを感じる。快調と言って良い状態だ

ベリル「よしっ、これで不調は殆ど消えたっ。
それと、不思議なもんだな。『もう一本』漁っていた段ボールにあったぞ」

見せびらかすのは『L字の棒』……これで二本目。
やはり、どう見ても武器として活用するのは少々無理があるし
工具としての機能も期待出来ないように思える。

ベリル「どうする? 私には正直役立つようには見えないがな」

持っていくのか? と暗に示唆しつつL字の曲がった部分を手で
弄びつつ出口の方面にベリルは出口のほうへ移動する。

>>563-565(斑鳩PC・成田PC)

 水の音を頼りに貴方達は『草原ゾーン』の通路に足を踏みしめる。

舞い戻った通路を埋め尽くす瑞々しさを秘めた草色の絨毯が先程の
光景のままに貴方達を出迎えるのを認識した。天井である上から
幾つか垂れる蔓、超聴覚は今の時点では怪しい物音を探知しない。

『ロスト・アイデンティティ』による鎖での草原を本体である
貴方達が踏まず、その鎖の上を歩いていく。
 慎重に鉄の鎖の道のみを、ゆっくり ゆっくり……

幾分が歩くと、曲がり角が見えた。緑の草原ばかりの
景色が様代わりする。草原に混じり幾つかの花が咲いていた。

   ――ザアアアァァァ

それはビーズのような見た目の実を紡いでおり、ガラスのような
材質の外観の葉で覆われている見た事もない植物だ。
 風は吹いてない、にも関わらずその植物は幾らかの強い風に
煽られているかのように揺れている。
 通路に咲き誇る花は直線状の道40m程度でちらほらと
見受けられており、どうやっても花を横切る以外の通路は無い。

その向こう側には『オレンジ色の炎』が通路全体を覆っている。
炎より先には草原が覆われてないのが見えた……。

567成田 静也『モノディ』:2020/01/02(木) 20:16:39
>>566

(また花か…。)

先程の部屋での観葉植物の花と、その周りにあったまるで溶けて消えたか捕って喰われたかのような衣服を思い出す。

それを考えるともう後戻りはできない以上、細心の注意と警戒をしておきたい。

『斑鳩さん、前方の妙な花への警戒として、しばらくはスタンド会話で話させてもらいます。』

モノディのスタンド会話を通して、それでいてできる限りの小声で斑鳩に話しかける。

『念には念を入れてオレたちの足からから音核を砕き、4分間の無音状態にしておきます。』

『下手に虎の尾を踏みたくはないので攻撃はしておかないでおきましょう。』

石橋は叩きすぎても損なことはない。

これであの花が有害でも無害でも音に反応されて攻撃されることは無いはず。

・・・さすがに熱源探知や二酸化炭素を感知して攻撃するタイプならばどうしようもないが。それでも何もしないよりはマシだろう。

今は何も聞こえないがいつでも防御できるように引き続きモノディのセンサーで警戒をしておく。

568黒羽 灯世『インク』:2020/01/02(木) 21:21:40
>>566

ブレザーを羽織り直す。自分の動きが、驚くほど滑らかに感じる。
コーラの味も・・・錯覚だろうが、それくらい『効いている』らしい。

「ねて、逆に……『麻薬』はスタンドじゃないのに、
 これと比較になるくらい効くってこと?
 それは……『中毒者』が増えるのも、納得なのだわ」

「もしこれが出るサーバーが家にあれば、
 『取材』も『速報』も思うままなのにっ!」

ややハイになりつつ、『L字の棒』を受け取る。
正体は変わらず不明だが……やはり不明だから意味がある。

「工具って感じもしない……やっぱりよく分からない。
 L……形自体に意味があるのかしら?
 何も意味がないのに保管しておくとは思えないのだわ」

「一応、持って行きましょう。どこかの鍵だったりするのかも」

そして、それをポケットに入れておく。
最悪でも投擲する武器にはならなくもないだろう。
ベリルに続いて、この部屋から出る……部屋の外には、一応気をつける。

569斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/03(金) 21:46:53
>>566

 『こそこそ歩きね、了解』

スタンド会話でそう帰すと周囲を見渡す ガラスの草華、そしてオレンジの炎
炎の方は前にも見たスタンドと同種であろう、多少計上は違うようだが

(とはいえ、触れた際の反応も…まあ必要は無いか)

鉄球を転がして反応を見るというのも、攻撃の内には入るだろう
40mほどでは『ロスト・アイデンティティ』の射程外、鎖渡しも難しい。

(出来る限り振れないように、というなら…移動方法も変更だな)

1m分の鉄球を二つ、足元に放りそれぞれの脚で踏みつける

(――分離、結合)

そのまま足を上げると、足の裏に結合した鉄球が
重力に従って円錐形に金属がぶら下がり、ハイヒールのように形成される

 『竹馬ごっこと行くか、ちと歩きづらいが、バランス感覚は僕のスタンドに問題なし。』
 『さっさと抜けちまおう。』

570『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/04(土) 22:41:00
>>568(黒羽PC)

ベリル「私は中毒者でもないし、口にした事も無いから
そう言うラリッてる奴を見聞きして話した上での意見だが。
心が弱いから何か縋りたくて、麻薬ってものに手を出すんだろうし」

 雑談しつつ、ベリルは先導して通路へ出る。

ベリル「このコーラーも、それ程深刻に病みつきになるリスクは無いとは言え
おいそれと多用するもんでは無いとおも……
――ありゃ何だ……?」

通路を歩いて暫くして、ベリルと貴方は少し先の通路の奥にある違和感に足を
止める事になる。笑う奴ら スマイリー・スマイルでは無い。

 『マネキン』だ。服飾店に良く飾ってるようなポーズをとるマネキンが
通路のど真ん中に佇んでいる。

ベリル「……引き返そう、何か嫌な予感がする」

今現在、貴方達とソレの距離は15m前後ある。

>>567-569(斑鳩PC・成田PC)

貴方達は、足の『音核』を抜きつつ、プラスで斑鳩は鉄のヒールと言う
防護を備えつつ、今まで目にした事のない玩具のような花を極力触れない
ようにして歩き出す。一歩 一歩 更に一歩……。

 ――ザァァアァ・・・ 

       パァァァアアァッ――

! ……貴方達が横切る瞬間だった。
その花の実と呼称しえるビーズのような部分は一気に放散される粒子の如く
辺り一面に、小さなその種子か何かが空間へと舞いあがっていく。

  ピタ  ピタピタ……ッ

 そのビーズのような何かは、貴方達の衣服にも触れて幾つかは
吸着するように張り付こうとしており、露出した顔や手の部分にも
今まさに触れようとしていた。

571斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/05(日) 00:13:34
>>570

(……やみくもに腕を振り回して大気を攪拌するだけだ、『種子』は吹き飛ばせない)
(『纏うタイプ』の僕一人なら手と顔を鎖で覆えば無視できるが、成田は……)

鉄球の一つを圧縮、鉄片にしてもう一つの鉄球に押し込み、中の欠片を分離。

(『種子』を均等に吹き飛ばし、成田と僕が双方助かる方法)
(やりたくねえが、議論の余地はない、『勝利には犠牲が付き物』か…!)

 「最小出力『ボール・ブレイカー』…!体丸めて目をつむれ、耳抑えて口を開けろ!」

爆風で種子を焼き、或いは吹き飛ばしつつ成田ごと後退する
威力は十分理解している、1m/1mでも自分が助かるかは五分五分だろう。

『鎖の鎧』なら乱暴だが、最低限爆発の威力を軽減可能だと信じる他は無い
少なくとも、『自分より素早く』成田が目の前の事態に対して解決方法を提示しない限りは。

(種子全てを向こうの炎まで吹き飛ばす方法が有ればよかったんだが…!)

572黒羽 灯世『インク』:2020/01/05(日) 01:04:51
>>570

「やっぱりいるのね、ラリってる人が。
 裏社会だもの、それはいるわよね。
 ま、私も見たことが無いわけじゃないけどね……」

更に無駄なマウントをかけようとしたが、
そんなものは無駄だと理解した。
殊勝になったのではない。

――――そういう場合じゃあないからだ。

                ピタッ

「重要なのは――――ねえベリルさん、重要なのは、『今』」

「『今』私達は、アレを『視認』しているのだわ。
 でも、『今』何かを仕掛けてくる様子はない。
 100%じゃないけど、『視認している方が良いと思う』」

単純に、敵に背を向ける判断はまずい。
敵。そうだ。あれは『敵』と考えるべきだ。
現実は『チェーホフの銃』等通用しないが、
敵が悪意を持って暗躍する施設の中で、
意味もなく『謎の存在』が置かれているとは思わない。

「動向に気を付けて……『遠距離攻撃』もあるかもしれないのだわ」

どうあれ、目は離せない。
見る事が発動条件ならどうせもう満たしてしまっているのだ。

「少なくとも……ただの置物なんかじゃなあい。 
 もしただの置物なら、それは、あとで笑えばいい一番優先順位の低い可能性」

573成田 静也『モノディ』:2020/01/05(日) 12:30:45
>>570-571

(クソッやはり花が開いたということは…音ではない。気流を探知したのか?)

「この種子、服に引っ付くのもヤバそうだが、生身につくのはもっとヤバイ!」

そう思っているところに斑鳩の指示が飛んできた。

万が一ということもあるので、身を丸めて守りつつ、モノディで手持ちの消火器を横向きに持って最低限、顔や手といった露出している部分を隠す。(ス精AC)

種子が引っ付いた消火器は捨てる。上着は脱げばいい、ズボンもその部分だけ切り落とせばいい。

それでもこの爆風の中、燃え尽きずに引っ付いてしまったときは・・・その部分を『モノディの手刀で切り離す』・・・
衣服はもちろん、生身の部分であっても。

斑鳩は…鎖を鎧にして大丈夫そうだ。自分のだけなら躊躇なく切り落とすことができそうだ。

574黒羽 灯世『インク』:2020/01/05(日) 15:53:16
>>572(追記)
もちろん棒立ちで見ているのではなく、後ろ歩きで距離を取る。

575『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/05(日) 22:27:14
>>571-573(斑鳩PC・成田PC)

 まず、一体何が謎の材質で形成された花のビーズ(種子)を飛ばす要因になったか?

音・・・有り得ない。呼吸も最小限、足音は音核で抜いた君達に音源は殆ど無い。

気流・・・それも可能性は低い。この危険な環境下で大きな動作は自殺行為に近いと
貴方達は頭に入れている。

――ならば

       ドガァァ……!
   
         パァァァ!!  シャラララララァァァ・・・!!!

斑鳩自作の炸裂鉄球爆弾。それが発動した瞬間、劇的な反応が
花達から後方に吹き飛ぶと共に見受けられた。全ての花のビーズ部分が
弾け飛び、貴方達が吹き飛んだ部分で発生した爆風の中心地点を囲い込むように
大量の、その種子と見受けられるものが覆っている。

『熱』だ こいつ等は『熱』に反応している……!

      ギッ   ギッ…ッ゛

  ギュンギュンギュン゛ギュン゛

ビーズの形をした種子は、急激な熱を吸収しているかのように
鮮やかな色合いで点滅を繰り返している。

ビーズ(種子)の塊と、貴方達との距離は5m前後……

>>572(黒羽PC)

ベリル「ずっと見続けて、それで何とかなる代物なら良いんだけどな」

貴方と彼女はマネキンを凝視しつつ、先程の段ボールの箱があった部屋の
方面までゆっくりと後ざすりを行う。

  ――ギ    ギギギッ

ベリル「……ちっ、そりゃ動いてたら動かないなんつー
生易しい物でも無いか」

マネキンは貴方達のほうに、後ずさりするのと同じ速度で
前進し始めた。距離は変わらない

ベリル「だが、直接的な攻撃はしてこない……?
飛び道具見たいなもんは無いのか、何かトリガーがあるのか」

くそっ。こんな訳のわからんものに立ち往生してる訳には
いかないのに、と毒づきつつベリルはどう行動するか迷っている。

正体不明の敵、刻一刻と不明なタイムリミットも近づいている。
 謎のマネキンをいなしつつ、何かの指針をもてれば一番良いのだが。

576斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/06(月) 01:00:00
>>575

爆風で怪我をしてない事は幸運だった
少なくとも、指が千切れ飛んだり、眼玉が潰れたりという事は無いし
脚も普通に動くようだ、が。

 「『熱』か……アレは熱に追尾して動く、向こうの炎の辺りから約40m」
 「種子はより高い熱に取りつく、優先度が解ればやりようは有るな。」

吹っ飛ばした成田の様子を見る
自分より重傷と言う事は(今の爆発では、と言う意味だが)ないだろう。

 「立てるか、成田君、音で反応しないと解れば普通に喋れるな」
 「走るのはきついだろうが、アレが一定以上熱を吸収してからどうなるかは解らない」

熱を吸い取ってこの先どうなるのか?
考えても意味が無いなら、思考は無駄なリソースを割く事に他ならない
今は目の前の生涯を走り抜ける時だ。

 「作戦としてはこうだ、『ボール・ブレイカー』の最低出力…コレは後先を考えなければ今ある鎖で」
 「『7個』は用意できる、ただし今一発分使って『6個』だ」

 「その間に向こうの炎まで走る、走った事による体温の上昇よりは、鉄球の方に向かうだろう。」
 「ただし、ただしだ」

 「『僕が今いる位置から投げて、君が向こうに到達するまで援護する』というのは無理だ」
 「スタンドの射程外……何より、移動しながら作れても『3発前後』かもしれない」
 「見積もって『計9発』を使い切る前に『向こうに到達するまで放り投げながら移動する』、足を止めないでくれよ。」

『ボール・ブレイカー』1/1を計6発準備し、両手に接続して構える
残りの鎖は先程消費した分を計算に入れて予備の1m、それは腰に付けた『サソリの檻』の分だ
使うわけにはいかない

 「気合い入れておけよ、僕より君の方が少なくとも……『瞬発力』では上なんだからな。」

40m、数字と実際に見るとではなんとも随分距離が有る。

577成田 静也『モノディ』:2020/01/06(月) 11:49:48
>>575-576

どうやら仮説は間違っていたようだ。コイツが反応したのは『熱』だ。

「次の種子の散弾までの距離5mくらいか…斑鳩さん、足りない飛距離はモノディで稼げきます。」

「あまり自慢はできないですが、『モノディ』は逃げの一手も中々で跳躍でコイツは4mは飛ぶことができます。」

その能力で連続跳躍を行えばいくらかの保険になるはず。(スA)

流石に本体であり、追従するオレに加え斑鳩も無理矢理追従させればいくらか跳躍距離の減衰があるだろうが、
走って逃げるよりはいくらかはマシだろう。

(スタンドのルールで跳躍はスピードで決定するとのことなので追加の斑鳩の重量分と負傷分のマイナスと、爆風によるプラスを計算してもらいたいです。)

「なのでモノディに斑鳩さんの鎖をまいて、そこに『ボールブレイカー』の爆風を合わせれば1・2発分の爆風分まで稼ぐことが出来そうです。」

「それであの炎までオレも斑鳩さんも脱出できる可能性が高いと思います。」

とりあえずはこれでなんとか二人とも無事に突破するのが先決だろう。

578黒羽 灯世『インク』:2020/01/06(月) 19:39:10
>>575

このまま後ずさり続ければ安全には思える。
が、それは遅効性の死を呼び込むだけのことだ。
何か行動がいる。局面を変えるような、何かが。

(考えなければならない……ベリルさんじゃなく私が)

「……スタンドの形には、多かれ少なかれ意味があるはずなのだわ。
 私の筆がそうであるように……まして、人が意図的に作ったなら尚更。
 マネキンは『見られる』もの……『目をそらすのはまずい』と思う」

「作った人の性格が悪かったら別だけど。……でも今、見ているうちは害が見えない」

当然それは根拠のない判断だ。
だが、今は『見ている』……そして危険は見えない。
見なくなった時に、どうなるかは分からない。

「そして、後ろに目的地はない…………『見たまま近づく』わよ、ベリルさん。
 あれを追い抜かす時も目を逸らさず……少なくとも攻撃して来るまではね」

「……………………………やるわよ、やるしかないのだわ」

致命的な判断ミスかもしれないが、
このまま後退し続け退路を失うのが最悪だ。
無駄な時間をかけたうえで行動のパターンも減る。

であればリスクを取る。動いても動かなくても、この世界に今『保証』はないなら。

579『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/07(火) 20:10:43
(すいません、PC買い替えて色々更新しててレス遅くなりました)

>>576-577(成田PC・斑鳩PC)

爆風による衝撃で幾つか痺れはあるものの、目も手も足も問題ない。

      タンッ!  
         ――ボルゥゥ゛ッンッ!!
              ドヒュゥーzノゥンッ!

『モノディ』による4m跳躍。4m更に『ロスト・アイデンティ』の
ボール・ブレイカー改め炸裂弾の風を追い風に貴方達は4m程上空を
大きく風を切り、ビーズ達が激しく点滅する頭上を通過する。

    ……が。

       ――ギュンギュンギュン゛ギュン゛

     パァアアァァァァ――――

 貴方達の背後から、大きな温度を感じ取った。
どちらかが振り返れば分かっただろう。

ビーズは既に、その形を崩し放電現象のように
直視すると危険な光を2,3回放った後に其の形を
円球体に姿を変えた。サイズは一般的な水晶玉程のサイズ
だが、数メートル離れてる貴方達には火傷したのかと思える程の
暑さを肌で感じ取る。まるで小さな太陽だ

    ギギギ    グジュ   グジュ。

 そのスモール太陽が完成した途端、1m周辺の
面した床は嫌な音共に熔解し陥没し、周辺の草原も炭化する。

    ――ウゥ゛ーン。

 ゆっくりと、ソレは動き出し始める。貴方達の方面に向かって

>>578(黒羽PC)

ベリル「分の悪い賭けに思えるが……っ、確かに
チンタラ逃げ回ってるのは性じゃない!」

アリーナの戦士である彼女も腹を括った声で、睨みつけるように
マネキンを貴方と一緒に注視しつつ前進する。
 徐々に距離は詰められる。マネキンは真っ白で接近すると
腕と肩の関節部分に彫り込まれるように『Sit la』と言う字が見えた。

    ギギッ    ガシャンッ  ガシャンッ
   
       ――パァーーーーーンッ……!

ベリル「! ちっ……やはり接近すると攻撃するかっ!?」 ズンッ

マネキンは貴方達と1m圏内。2,3歩大股で歩けば肉薄出来る距離まで
近づくと大きく動きを露わにした。
 左手を曲げた姿勢で後頭部に添え、右手を腰の部分を支えるように動かし
首は貴方達から見て斜め上に向ける角度へと体勢を変えたのだ。

ベリルは自身の人型スタンドを横に出現させ直ぐにでも殴りつけようとする。

一触即発。次に、どう行動するべきか……っ。

580斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/07(火) 21:36:12
>>579

(よくもやる、彼も負傷が癒えてるわけでもないだろうに……?)

その時背後から感じたのは熱、そして光だった
僕達の目の前に影を伸ばすのは、それが下手な焚き火以上の物が真後ろに現れた事を示していた
種子が熱を吸収しすぎたらなにが起こるのかの答えは一応出た、知りたくはなかった。

 「……こんな時に何だが成田君、『水道管』ってどの辺りの位置だった?指刺すだけで良い。」

アレが熱を吸収した結果だというなら、逆に冷却すれば元に戻せるかもしれない
水道管が近くにあるならば、再調整した『B・B』で破壊して、水をかければ……問題は囮が無くなる事だが
背後の熱が種子を全部持っていくだろう。

 「それと」

脚の鎖を解除、『ロスト・アイデンティティ』の能力、『影の脚』を展開する
これで少なくとも人間以上の速度(スB)を得る事が出来る
追いつかれないとは思うが、念には念を入れておくのも悪くない。

 「――今後走れなくなってもいいという覚悟で、全力で前に走れ!!!」

後は出来る限り早く、交互に脚を前に出すだけだ
追いつかれて*はいになりました*とか笑い話にもならない。

581成田 静也『モノディ』:2020/01/08(水) 11:30:41
>>579

な、後ろだと?しまった、後方確認を怠ったか!

それにありゃあ…太陽か?どちらにしろ放置するのもこれ以上こちらへと近づけるのもマズい!

>>580

斑鳩の指示を聞いた。急いでモノディに水道管の位置を探らせ、その部分を指さす。

これでうまく水を撒いてあわよくば消化してほしいものだが…。

「斑鳩さん、万が一に水蒸気爆発が起こるかもしれない。備えましょう。」

これだけの熱量に水を浴びせたらあっという間に蒸発して水蒸気になるだろう。その勢いで爆発だって十分起こり得る。

そういって自分も水が出たら全速力で通路の角を目指しさっきと同じく跳躍する。

582黒羽 灯世『インク』:2020/01/08(水) 19:36:48
>>579

「まるでモデルの『セクシーポーズ』
 …… 『攻撃』の構えには見えない。
 それがかえって『読みづらい』のだわ」

このまま危険がないとは思えない。
敵を害するための機能なくして、
今このアリーナで無事では無いだろう。

「近付いたのは、見てれば何もしてない前提……
 動きがあるのに近づき続ける必要はないのだわッ」

「最初に立てたプランに拘りすぎてはいけない……
 一旦離れるわよベリルさん! 攻撃したり、
 無理やり突破したりするのはその後でも出来るっ」

攻撃に備えるためにも、視線は切らない。
その上で『1m圏内』を出るように動く。

(距離を離せば元に戻るのか……
 それともそのままなのか、それ次第で対応は変わる!)

この通路に横幅があるなら横に、無いなら後方に。
詰める動きも考慮し、ある程度は余裕を持って動く。

583『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/08(水) 21:38:43
>>580-581(成田PC・斑鳩PC)
    ・・・ゴォォォォ
『レクイエム』

それは『矢』によって引き起こされる名称。
 潜在能力を一時的に引き出しうる現象の事だ。

全ての生物はね、その体の中にまだ眠る素質が沢山ある。
それを全て起こしてしまえば体が保たないから、当然なんだけど。

『矢』は、その中で埋まった一番大きなものを掘り起こしてくれる。
僕たちの場合、それは『スタンド』 精神の具現化が該当する。

だからね――……  奴等に『矢』は渡してはならない。
あいつ等はの力の源は、あの笑い声だ。そして、それを受けた者達は
等しく『スタンドを出せない』。仲間達の成れの果てを見ればね

多分、あいつ等は精神を変質させるんだ。対抗出来るとすれば
人間でない存在や、自動操縦型スタンドが未だアリーナで僕たちや奴等に
構わず動き回ってるのを見れば、多分一番干渉されやすいのは人間なんだ。

『矢』をあいつ等が手中に収めれば ねぇ……わかるだろう?
あいつ等は全てを変質させてしまうだろう。
 それだけは、何としてでも食い止めるんだ
        ――ゴォォォ

貴方達二人は炎の記憶から声を聴き、そして覚醒した。
成田、斑鳩の両者は恐らく数秒程の短い時間ながら
意識を失った事が、頭に強い痛みを遅まきながら感じて
何が起きたのかを思い出す。

斑鳩が成田より位置情報を把握した鉄球を投じると、勢いよく
破損した破損した管から水が散水された。勢いは中々であり
貴方達や、その小さな太陽にも当然ながら降りかかる。

 ……原子炉の炉心溶融 メルトダウンと言うものがある。
要約すれば、これは核分裂による高温が何らかの理由により
容器が破損され、その物質が冷却水と直接接触する事により
大爆発事故に繋がる代物である。
 即ち……。
貴方達は、自分達に壁から流水が降りかかったと思った直後
背後から急激な光と衝撃、少し遅れて耳が可笑しくなるような
爆発音を聞いた。そこから先は良く覚えてない。

意識覚醒の時点で、成田・斑鳩が居る地点は
オレンジの炎の壁を通過した場所らしい壁に仲良く
倒れこんでいた。それと同時に全身に痛みも駆け巡っている。
 恐らく成田が予想していた水蒸気爆発で炎の壁より更に奥へと
吹き飛ばされたのだろう。優に50mは生身一つで吹き飛ばされても
死ななかったのは奇跡的だ。が、代わりに体に異変もある

――火傷だ。

レベルⅡに近い表皮が至る部分に浅かったり深い火傷が
大分焼け焦げ虫食い穴のように敗れた箇所から見えている。

だが、不幸中の幸いなのか。肌はかなり酷い水泡が出来ているが
深く痛みを感じない……。

>>582(黒羽PC)

貴方、黒羽はベリルに一時後退を命じる。
軽い舌打ち交じりに、彼女はスタンドでの攻撃を抑えて
通路の広い空間のほうに、マネキンから距離を離す方角へ移動する。
      ――ウゥ゛   ウゥ゛

『変化』が見えた。
マネキンは『セクシーポーズ』を止めると、まるで『怒り出した』ように
真っ白な人形の表面は、下から上へと全身黒く変色した。更にその両手は
ポーズを変えて、首回りと右胸の部分に手の指が走り……

          ――キィィィィィィ゛ィ゛―――zノッ!!
まるで黒板を引っ掻いた時のような、背筋に鳥肌が一斉に走る音が
貴方達の空間に響き渡る。と、同時に体に変調が走る
   ――パクパク ・・・!?
黒羽は自分が『喋れなくなる』のに気づいた。
 ベリルのほうは、まるで片方の肺が潰れたように突然
呼吸音が乱れ、先程までの戦意に満ちていた顔が苦悶に歪み
必死で息を整えようとしてるのが見て取れた。
    ググッ   ググッ・・・!
変貌した黒いマネキンは、爪で自身の体表を傷つけるのを止めると
また腕の動きを変えようとし始めた。
                       ――ドゴォォォンッッ!
すると、その時にマネキンの向こうにある通路の左側だろうか?
 激しい轟音、何かが突如爆発したような音が遠方だがしっかりと聞こえた。

多分数百メートル程先だろうが……。

584斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』【高2】:2020/01/08(水) 22:09:02
>>583

――頭痛がする。

 「あ゛ぁー…………」

床が冷たい、冷たいと感じると言う事は、取りあえずは生きていると言う事だ
ヤバいと思った瞬間の、『鉄球を殴って広げた鉄の盾でのガード』は間に合わなかったらしい。
途中で走馬燈代わりに何か聞いた気もするが、よく頭に入ってこない、『鎮魂歌』?

その代わりに『自分の今の状況』は解っている
l鎖の巻き付いた腕を支えに立ちあがると、鎖を解く。

 「――生焼けのローストチキンか。」

不幸中の幸いで草のある地帯は突破したが。

 (服の辺りが焦げ付いたのか?パリパリいってやがる)
 (唇の油は、肉が焼けたせいで周囲に舞った俺の脂肪か。)

 「体は動くな……痛みも感じねぇ、神経が焦げちまったか、アドレナリンか?」

全身の鎖を収縮させて無理やり動きをサポートしてみる
肺にも特にダメージは無さそうだ

 「くそ、俺の甘いマスクが多分酷いんだろうな、コレ。」

首元のマフラーと腕時計の確認、これだけは『俺達』の導として忘れてはいけない。

 「成田ァー、今度こそ死んだか?」

確認を済ませて声をかける、俺を抱えて飛んでた以上
俺が生きている上で、此奴も生きてる筈だが。

 「すまねぇな 何とかするとか言った矢先にコレだ、俺はやっぱり『ケンイチロー』みたいなヒーローじゃないらしい」
 「おまけに、まだお前に動いて貰わねえと困る。」

今回の失敗は次に生かすとしよう、次の機会は100年後くらいだと嬉しいが
成田を起こし、肩を貸そうとする、動けるなら『何があったとしても』先に進まなくてはならない。

 「あの2人、まだ生きてるといいんだが……水の流れはどっちだ?」

585成田 静也『モノディ』:2020/01/09(木) 12:24:30
>>583

またあの炎の記憶だ。だが少しずつ分かってきた。

『レクイエム』…というのはスタンドの強化系で、それになるには『矢』が必要だということ。

それと『ラフティング』になったスタンド使いは『スタンド』を使えないこと。

これは使えると思った矢先、鈍い痛みと共に目を覚ました。

>>584

・・・あたりを見る。自分に必死で呼びかけている斑鳩さんの姿が見える。

斑鳩さんは見たところレベルⅡぐらいのやけどを負っているということはオレも大体同じような有様だろう。

「・・・なんとか…い、生きて…ます…よ…。大丈夫…です。」

少し喉も焼けたか?少し声がかすれる。前の負傷もあってオレの姿はいよいよもってボロ雑巾じみてきたな。

「水…ですね…モノ…ディ…ゴホッ…。」

モノディに水道管の位置と周囲を確認させる。

それにしても甘かった。この草原を切り抜けるのにあのブザーを使うべきだったろうか?

まあすべては後の祭りだが。

586黒羽 灯世『インク』:2020/01/09(木) 20:41:08
>>584

「…………!? …………!」

(こ、声が出ない……『ダメージを転写する能力』!?)

想定外の攻撃だった。
回避が困難な攻撃……しかも『続けよう』としている。

(攻撃をしたら跳ね返ってくる可能性がかなりある。
 そもそも攻撃が効くのかどうかも怪しい……
 いま『離れた』ことを鑑賞の拒絶と受け取って攻撃に出たなら、
 『近付けば』いいのかもしれないけど……それじゃ本末転倒だわ!)

目的はここの先にある。
マネキンの打倒にはないし、それが出来るとも思えない。
黒い状態が『こちらからの攻撃は反射してこない』など、
楽観的な考えは出来ない…………というより非常に難しい。

この先……謎の爆発音は戦闘。
すなわち『味方がいる』可能性がある。
合流を果たすのは、目的の一つだ。

(ベリルさんは肺を、私は声帯をやられた…………でも足はやられてない。
 足を止めずに動く…………腕の動きを止めるより早く射程から出る!)

この上目を離せば『さらなる攻撃』もありえるし、対処の余地は残したい。
マネキンを視界に収めつつ、可能ならベリルの手を引き、そのまま横を抜けて奥へ向かいたい。

587『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/09(木) 22:34:15
>>584-585(成田PC・斑鳩PC)

爆破の衝撃の所為だろう。成田PCの携行していたと思える
消火器や防犯ブザー。そして斑鳩PCの所持していたサソリ
ソレ等は全て焦げて使い物にならなくなっている。
 マフラーの全体にも焦げ目が見え、腕時計もどうやら止まったようだ……。

水の流れは壁越しに聞こえてくる。貴方達は痛む体を酷使して
音だけを頼りに突き進む……。

>>586(黒羽PC)

 貴方はベリルの手を引き、マネキンを視界に維持したまま
横を走り抜けようと試みる。ベリルは途切れ途切れに告げる。

ベリル「よ・・・せっ  ・・・置いて・・・いけ
足……止め……す」

ダメージの割合では、声が出せない黒羽よりも。片方の肺の
機能を喪失しているベリルのほうが深刻だ。彼女は殿を務めると言うより
命を散らしてでも『マネキン』を押し留めるつもりのようだ。

  ギギッ    ガシャンッ  ガシャンッ  
まただ……また『セクシーポーズ』の構えに移行するように
片方の腕が頭、残る方も腰に当てられようとする……。
 これは攻撃の前動作なのか? 或いは……。

588斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』【高2】:2020/01/09(木) 23:58:37
>>587

 (サソリもローストだな……まあ危険だったしいいか、使える鎖も増えた。)

 「しかし、くそ 腕時計は兎も角、マフラーは……」

古い機械式の時計は部品の全てが職人の手作りだ
歯車一つにまで精巧に作られたそれはもうダイヤと変わりがない
ゼンマイ式のこれが止まったと言う事は…中の部品のどれかがオシャカになったのだろう

マフラーはそれ以上だ、『何にも代えがたい思い出』が有る。
今じゃ擦り切れてスカーフのようになってしまったが、それでも母さんからの贈り物だ。

 「……逆に考えるか、僕の代わりに壊れたと思おう」

勿論それは僕流の強がりでしかない
火傷?ステージⅡ?それが何だというのだ、コレは自分に送られた唯一の眼に見える愛だった
いずれ治る体や元からある命より、何方を優先するか何て解り切った事だ。

 (顔向け、できないな……)

辛い過去に縋りつくのはマゾヒストのやる事だ
だがその中に真実があるというなら、やる価値は有る。

 「気絶しないよう何か話し続けてみるか、意識がある内に。」

鎖で武器を準備して、奥に進む。

589成田 静也『モノディ』:2020/01/10(金) 00:00:33
>>587

持ち物は全部、駄目になったか…クソッ!

せめてサソリだけはベリルさん用に残しておきたかったのに…!

仕方があるまい…気を切り替えないと今にも倒れそうだ。

「・・・斑鳩…さん、こっちです。水道管の…位置は。」

今は足を、進めないと。

モノディに周囲を警戒させながら水道管にそって移動する。

しかし、今の状態で黒羽さんたちと合流しても足手まといが一人増えるだけでは?

・・・そろそろ彼女たちよりも探知能力持ちを探す方がいい気がしてきた。もしくは例の『矢』を探すか…?

590黒羽 灯世『インク』:2020/01/10(金) 23:34:50
>>587

(今更ベリルさんを置いて行って……
  ……? セクシーポーズに『戻った』?)


――――『足を止める』。
このセクシーポーズで離れたことで先ほどは喉を潰された。
離れなければ、『元の待機状態』に戻る可能性を考える。


     (さっきはここから『私たちは離れた』)

     (『周期的な攻撃』だとすれば……!?)


次は足を潰されるかもしれない。
あるいはベリルと同じ、呼吸器を。
状況が変われば絶えず反応しなければならない。
『攻撃し続ける』なら被弾覚悟で離れるが、そうでないなら『試す』

591『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/11(土) 21:11:46
>>588-589(斑鳩PC・成田PC)

思い出の品はボロボロだ。アリーナの迷路で探索したアイテムも使い物にならない
然しながら、炎の記憶は残っている。超聴覚も健在だ
今は進むべき、足を動かすべきなのは条理。

   ――ドサッ。

そう、何か大き目の荷物を落とす音。超聴覚で200m前後の
先の通路から聞こえてくるのが貴方(成田)には捉えられた。

ただ、そこへ向かうとすれば水の音より少し遠ざかる気がする。
>>590(黒羽PC)

 ――ドサッ!
ベリル「きや……がれっ」

彼女は、携行していたバックを落とし身軽になると戦闘態勢へ移る。
貴方(黒羽)だけでも、何とかこの場から離脱させる為に
この何らかのスタンドを伴うマネキンを道連れにしようとしてる。

  パァ――――ンッ!!
まただ。また『セクシーポーズ』
 貴方は立ち止まり、それを注視する。ベリルは呼吸を整え
最後の一撃を放とうと、スタンド シンプリー・レッドに力を籠める。

奇妙なのは、このポーズをとる『マネキン』は微動だにせず
またソレを見つめる者に対し、今の状態では攻撃をする素振りもない。

貴方は思い返す。マネキンのポーズに対し貴方達。
……いや『私達』は距離をとった。
その反応は、マネキンに対して『気に障る』行動だったと言う事だ。

ならば 今すべき『行動』とは……。

592成田 静也『モノディ』:2020/01/12(日) 12:33:38
>>591

のどの痛みにも慣れてきた。これならば…

「斑鳩さん、200m先に物音がしました。水道からは少し離れますがどうします?」

敵であれ、そうで無かれ今は何か目に見える目標が欲しい。

「もしかして黒羽さん達かもしれませんし、モノディで確認しながら接近してみませんか?」

もしも味方ならばこのボロボロの状況も少しはマシになるかもしれない。

593斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ:2020/01/12(日) 22:31:11
>>591

「物音?」

「ラフィングか、奴らの姿はまるで見当たらないが」

「……それが黒羽達だと賭けてみるのも悪かないな、いくぜ。」

594黒羽 灯世『インク』:2020/01/13(月) 01:39:30
>>591

(…………『セクシーポーズ』は過程。
 それは間違いない……離れれば『攻撃』が結果になる。
 離れなければ何も……でもそれじゃあ先に進めない)

(離れたのは……『拒否』……)

          スッ…

              カプ

(離れないのは『拒否ではない』……なら、それ以上なら?)

あくまで拒否をしないだけ。
それだけなら反応されない。
なら、『しない』以上の価値があればどうだ。

指先を口にくわえる。『声』が出ないからだ。
声が出ない今、『それ』を試すために必要だった。

――――口笛を吹く。囃すように。

       スッ
 
            パチパチパチパチパチ

そして拍手をする。一連の動作は『セクシーさ』への『賞賛』の意図だ。
ベリルにも目で合図をする。ノってくるかどうかは任せる。強要は出来ない。

595『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/13(月) 20:45:54
>>592-594(ALL)

 声、は出ない。然しながら、それでも貴方(黒羽)は理論的に
思考を働かす事が可能なのは『呼吸』が出来てるから。当たり前の話だが
殆どの生物は呼吸が出来なければ数秒で死ぬ。だから『口笛』だって可能だし
声以外は特に問題ない『拍手』だって問題ない。

ベリル「?? とち狂ったのか黒羽っ、私……は限界だっ」

一声吠えて、シンプリー・レッドの片腕を翳し顔面へ殴りつけようとする刹那。
     ――シュゥゥンッッ――!!

『マネキン』は、高速でポーズを変え貴方に片腕を突き出し。
      
   ――グッッ――zノッ!!
『サムズアップ』のジェスチャーをした。それに、ベリルが
虚を突かれ動きを止める。マネキンは、その間にも変色した黒色は
瞬く間に白色になり……そして。

  カランカランカランッ。
マネキンはバラバラへと、間接の継ぎ目がある腕なり足なりバラバラに崩れた。

腕に刻印された文字の全貌が明らかになり、ラテン語で『Sit laus(賞賛)』
と付けられてた事が判明する。それと共に、胴体部分の穴から何かか転がり出た。
……『ボイスレコーダー』だ。

異様な能力のマネキン、そして中に仕舞いこまれていたボイスレコーダー。
恐らく、何か貴重な情報が入っていたのは間違いない。
 それを拾い上げたのと同時だろう、足音が二人分聞こえて反射的にベリルは
そちらへ構える。貴方も振り向くと随分と全体が焼け焦げ、露出してる顔や
手の部分に酷い火傷が見える斑鳩と成田が姿を通路から現した。

……これで、四人とも再会を果たした。短いようで、とても長く感じる分断の果てに。

596斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/14(火) 00:59:39
>>595

死刑に臨む彼がどんな気持ちだったのか?

俺には想像しようがない事だ、だいたいこうではないのか……という事を想像は出来ても
実際には単に俺の心の内の妄想でしかなく、それはポーカーにおける勝負相手のカードでしかない

相手の心が読めない限りは。

(――それが良い事か悪い事かは、兎も角)

 「見ろよ、俺達の『グリーン・マイル』はまだ先みたいだぜ。」

合流できた2人に手を振ってやる
動かすとどうも前には聞こえなかった音が聞こえるが、まあこれは問題ない。

 「よく生きてたなぁ、先に死んでるんじゃねえかと思ってた」
 「流石に合流すらできねえと、後が続かねえ……うん、よし」

向こうは大した負傷や流血、骨折の類は見当たらない
むしろベリル・ストックに至っては前より覚醒状態にある気がする…が
まあ知らない事は考えるだけ無駄だ。

 「今、成田の能力で『水道管』を追ってる、向こうの残したメッセージ頼りだが、何の指針も無いよかマシだろう」
 「さ、いくぜ。」

6Mの鉄球を両手に一つずつ、鎖でつながれたそれは攻撃の準備
誰よりも何よりも優先する事が有る、催事に気を取られて大魚を逃がすな。

 「……ああ、どうでもいいだろうが怪我の方は気にすんな、ちょいと『ホームアローン』みたいな目に合っただけだ。」

597黒羽 灯世『インク』:2020/01/14(火) 01:10:34
>>595

「……………………………!!」

(よ、よかった―――――やっぱり私、すごいのだわ)

          (・・・声は? いや、それより。
            これって、『ボイスレコーダー』?)

声が出るかを確認したい。
したいのだが、それより先に。

「そっちこそ……すごい音がさっき聞こえたのは、そういうこと」

声は出るだろうか?
あるいは、スタンド会話でも構わないが。

「無事ではない……みたいだけど……
 合流出来てよかった。会えなくてもおかしくはなかった……」

ベリルの調子がどうかは、自分の声が出るかで判別できるだろう。
あれが一過性の能力か、それとも不可逆のダメージか、という事。

「私はとりあえず……歩きながら、この『ボイスレコーダー』を聞いてみるのだわ」

そういえば『コーラ』の入ったバッグは無事だろうか? 中身が割れていなければいいが。

598成田 静也『モノディ』:2020/01/14(火) 11:57:45
>>595-597

「よかった…二人とも無事だったんですね…。」

少しホッとした。一時期は合流できるかが不安で見捨てる事すら考えてしまった。

だが無事なら無事に越したことはない。

彼女らとはぐれてからここまでで手に入れた情報のすり合わせを行っておく。

「さて…では改めて。」

モノディで水道管の位置と周囲の警戒を行う。

せっかく合流できたのにまた襲撃など喰らったらたまったもんじゃないからな。

599『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/14(火) 21:07:06
>>596-598(ALL)

貴方達四人は再び顔を合わせた。決して無傷とは言い難いが、それでも
まだ命はあり、動く事も可能。そうであれば道を切り開ける可能性は存在する。

人としての形を失った瞬間から、黒羽は声を取り戻した。顔色が悪かった
ベリルも、急速に気力が戻り強い咳を何度かしつつ大きく深呼吸をして
胸を摩ってる様子からして、機能は全て戻ったようだ。

互いに情報交換をしつつ
(※しない意図は無いと思うので、何か考えが無い限り分断してから
合流地点までの得た情報やアイテムについては共有したと解釈する)
 それ等が終わると、ベリルが忌々しそうにマネキンを一瞥しつつ
首を軽く鳴らしつつ告げた。

ベリル「まっ……命あっての物種だな。斑鳩と成田はコーラを飲んでおきな
それと、レクイエムがそう言う代物ならば……『矢』の状態や誰の手にあるか
不明だが私達が出来れば獲得するか、無理ならば破壊したい」

斑鳩と成田にコーラの詰まった十本の瓶と、二本既に空けられた瓶が詰まった
バックを足元に置かれつつ、黒羽の持つボイスレコーダーが軌道した。
――ジジ……ジージ
『……あー、あー。こちら”ジャンボリ” こちら”ジャンボリ”』
少しのノイズの後に、嗄れ声で恐らく年は中年差し掛かっているだろう男性の
録音が流れてきた。ベリルは反応して呟く。
ベリル「ジャンボリ、聞き覚えあるぞ。確かに今回の騒動の調査に派遣された
メンバーの一人の筈だ」

アリーナの彼女が確約する中、ボイスレコーダーの主の音声は続く。
『良い情報と、悪い情報を残す。
まず良いほうからだ。
”矢”は二本とも、こちらの手で確保出来た。俺は持ってないが
メンバーの二人の手に渡ったのは、町で協力を申し出てくれた
シニカルマンが報告してくれたから、確かな筈だ。
これを……聞いてるのは、アリーナの未だ正気な奴だって事を
祈って、残しておく。俺の期待を裏切ってくれるなよな。

シニカルマンは、落書きの棒人間だ。あいつ等の声に晒されると
能力が喪失しちまうが、それでも随分俺たちを助けてくれた。
まだ隠れて生き延びてるのが居たら助けてやってくれ。
あぁ……畜生、悪い情報を伝えるのはどうも億劫で無駄話
したくなるが、俺も長くない。簡潔に伝える。
”ソイル”と”グレイシャー”が……死んだ。
いや、あれは死んだって言うか”レクイエム”になった。
これを聞いてる奴が……あー
”通路”を見れば、そう 見た通りさ。少なくとも、俺は
沈まなかったが、必死に呼びかけても目覚める様子は無い。
その先は下へ続くだろう。だが、あいつも必死なんだ
明確な仲間であるか、奴等でないと判別させなければ
これを聞いてる誰かさんも同じになる。それだけは頭に叩き込め。

あのオレンジの炎は、グレイシャーのものであるのは間違いない。
けど、俺が知ってる火とは異なる。きっと、あいつも矢を刺したんだ。
残された誰にでも開かれたエレベーターの門を必死に奴等が
流れ込まないように……そんな事せず、さっさと俺達の事を放っておいて
地下で未だこの混沌を収束する為に解毒剤を考案しようとしてる医者の所へ
逃げ込もうとすれば良かったのに……馬鹿野郎。

範囲の違いから、矢を刺した箇所は恐らくソイルは肉体に
グレイシャーはスタンド自体へと矢を使用したんだろうと俺は推察する。
今となっては、それが何の役に立つか知らないが……参考にしてくれ。
俺は、これを知る限り奴等にもっとも有効打になりえるコレに入れておく。

……最後に、一つ。
ソイル グレイシャー……今まで有難う』  ―ザザ…………。

ボイスレコーダーの記録音声は、ここで途切れている。
”矢”と言うものの所在、そして肝心の『医者』は
”ソイル”と言う人物が何かした場所を通過した先の下に居るらしい……。

600斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/15(水) 19:39:29
>>599

『土』と『氷河』に『皮肉屋』、そして『ボーイスカウト』?
Oh、ビッグニュース。

そんなニュースがこのマネキンに入っていたのはまあ、確かに有効だろう
連中は『賞賛』はしない、アレはただ『口角を吊り上げて息を吐いている』だけだ。

そしていくらかの情報。

一つ、『矢』はお手軽外付けパワーアップキットではないと言う事
地下一帯を迷宮に作り替えたり、無数の情報の炎を設置したりは出来るが
引き換えに『昏倒状態』のような物になるらしい、死んだような状態で、返答もないと言う事はそう言う事だろう。

 「その『矢』ってもの、さあ……『欠陥品』じゃねえ?」

DQのもろばのつるぎとか、実際有ったら誰も使わんだろうな
成田、黒羽、ベリル……は兎も角、自分が使ったら酷い未来しか見えない
『自分の影が周囲の金属取り込んで実体化して殺しにかかってくる』とか
『使って昏倒したけど10人は救えました』では話にもならない。

一つ、地下でこの混沌を収束する為に解毒剤を考案しようとしてる医者がいる
なお、明確な仲間であるか、奴等でないと判別させなければ『沈む』。

 *いしのなかにいる*

正確には沈む、というのは俺の想像だが
すくなくともこのダンジョン的にろくな事にならないのは確かだ
ごく最近身をもって知っている。

 「ん――……つまり」

パキャッ ゴッゴッゴッ

 「水道管辿った先にいる『ソイル』の何かした下に『探知系のスタンド使い』と『医者』がいて
 その上で俺達がスマイリーでのラフィングだのではないと示さないとアウトか。」

 ゲフー

 「失礼、まあ『ゴール』とその『ゴールテープの切り方』が知れただけグッドニュースだな」
 「んー、グッドテイスト ……服も治んねえかなコレ、気に入ってたジャケットなんだが。」

 「……レクイエム関連は正直あまり参考にならねえな、元の能力が解らない以上、比較すらできねえ」
 「ま、充分+にはなっているし、先に進むか。」

601成田 静也『モノディ』:2020/01/15(水) 21:05:35
>>599

『矢』を刺して起こる『レクイエム』というのはスタンド使いを犠牲にした上、スタンドを制御不能状態にしている…?

ゴクッゴクッ…

ベリルの言うコーラを飲みながら先程のテープについて考える。

「・・・!?なんだ身体が軽いというか腕の痛みも消えた!?」

少しハイになって、コーラの効力に驚きつつも警戒と道しるべの水道管の位置を探るのを続ける。

「証ってのは案外簡単かもしれませんね。要は『奴ら』になっていれば『スタンド』を使えない。」

「ならば彼らのもとについたならばオレたちのスタンドヴィジョンを見せて感染していないことを示せばいい。」

「それと…もしかして『矢』の一つはあの炎の中にある?」

先程のテープの内容が真実ならば『矢』の一つはあの炎に刺したらしい。

だとしてもあの炎が『スマイリー・スマイル』やその他の脅威から身を守ってくれている以上、
『矢』を取り上げる意味を見出せないが。

「とりあえず今は標に従ってみましょう。」

602黒羽 灯世『インク』:2020/01/15(水) 23:55:15
>>599

「フゥ――――・・・」

声が戻ってきたことを安堵しつつ、
ボイスレコーダーの内容を頭の中で整理する。
ジャンボリ。ソイル。グレイシャー。

「グレイシャーが炎のスタンド使い……
 ソイル……言葉の意味そのままであれば『土』だけど、
 コードネームみたいなものをそんな分かりやすくはしない、か」

「『施設を作り変えているスタンド使い』が、それっぽいけど」

レクイエムが過程はどうあれスタンドを強くするものなら、
巨大地下施設を自在に作り変えるのも可能だろう。

自分がそれを使いたいとは、まるで思わないが……
命を捨ててでもやらなければならない『仕事』は、『ある』

       「……」

「……考えても『場所』に着かないと意味はない、か。
 『スマイリー・スマイル』達が地面を掘り返すより、早く」

思い出すのは、『闘技場』のこと。
だが……あそこは『封鎖』されてもいた。
あまり、可能性が高いとは言えない。
今は成田の『耳』に頼るのが優先だろう。

「……とりあえず歩きださないとね。成田君、案内をお願いするのだわ」

603『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/16(木) 23:13:40
>>600-602(ALL)

黒羽やベリルに続き、斑鳩と成田はコーラーを飲む。ゲップはご愛敬
 流石にケープに罅が加えられた腕の骨等の痛みは静まらないが、それでも
今まで蓄積した疲労が殆ど拭い去られたのは感じた。これなら未だ戦える……

ベリル「……少し気になる事もある。いや、多分闘技場の奴等の一人か
どっかの部屋で野垂れ死んでる可能性が大だが。”ジャンボリ”の末路だな」
 まぁ、十中八九いま述べた通りだろうがなと彼女が呟くのを三人は
聞きつつ、水音を頼りに一つの扉に辿り着く。鉄で出来た扉だが
幸い施錠もされておらず、少し重たいドアを開閉して……。

ベリル「……もう、この場所で絶句するような代物は多く見て
何も驚かないつもりだったが、こりゃどう言う光景だよ おい」

――通路の壁や天井から人の手足や後頭部らしきものが生えている。
貴方達が足を踏みしめようとする床部分の多くも、人体の背中や臀部
顔は露出せず腹部のみが突き出るように生え、側面の両方の壁からも
掴もうとするように多くの手なり人体の足が突き出している。
 その壁や床、天井から出てる人体はコンクリートと同等の材質と
同化しているようで、全て見たところ生えてる人体は灰色の見た目だ。

コーラーの影響もあり、よくよく目を凝らすと。もっと更に奥
50m程度向こう側は、その彫刻のようになってる無数の人体が
融合した通路が徐々に少なくなり。

――一人の、胸に何かを貫くような姿勢の彫刻が見えた……。

604成田 静也『モノディ』:2020/01/17(金) 12:29:34
>>603

「これがこの迷路を作った…『ソイル』さんか…?」

沈んだとは聞いていたが完全に埋没したわけでは無く、このように悪趣味なオブジェのようになっていたとは…。

「…とりあえずさっき話した通り、スタンドを出して『スタンド会話』で敵意の無いこと、『感染』していないことを示しますか。」

本来ならば、アリーナ所属のベリルさんが行うのが適任かもしれないがいざという時に対応できる『モノディ』が出た方がよさそうだ。

スタンドを出し、奥の『ソイル』さんらしきモノにほんの少しだけ近づける。この際にモノディにはむき出しの部分を通して
『心音』などがあるかを一応確認させる。

『貴方は…アリーナ所属のソイルさんですか…?』

『オレたちは…同じくアリーナ所属のベリルさんに同行してこの事態を収めるために貴方たちを探してここへやって来ました。』

『この通りスタンドを出すことができる事、貴方たちジャンボリさん、ソイルさん、グレイジャーさん達の
遺したメッセージを元にここへ来たことが『奴等』・・・『スマイリー・スマイル』の影響を受けていないことと、敵でないことの証明になりませんか?』

『どうか、この声が聞こえたのならば道を開いてくれませんか?』

…このメッセージが通じるかは完全に賭けだ。例のブザーも無いし、『合言葉』もいまだ完全に解けているとは言えない。

それでも今はこれしか方法が思いつかない。

・・・?胸に何かが刺さっている?あれが例の『矢』だろうか?

605斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/17(金) 18:15:16
>>603

 「動物園から始まって植物園の次は…美術館か」

 「中々の前衛芸術だ、こんど音声ガイド辺りでも置いといてくれ。」

眼前の光景?さあ……切り落としたゴルゴーンの首を乱用したらそうなるんじゃないか?
石化して沈んでいるのは多分……ラフィングだろう
そして証明できなければ次は僕達だ。

 「奥の『矢』までおよそ50m…遠距離操作型の射程限界か」

勿論僕のスタンドの射程外でもあるし
おそらくソイルで有ると思われる奴も……彫刻にしか見えないな。

 「ありゃ駄目だな、彫刻にしか見えない。こっちが『見えたり、聞こえたり』してると思えないな
 まっとうな判断力が残ってるなら兎も角……『石像』に対して如何証明すりゃいいんだか。」

左手の鉄球を握りつぶし、振りぬく 分離、再結合。
鎖を『2mの金属棒』に作り替え、射程ギリギリから地面を叩いてみる。

 「奥の方でラフィングが地面掘ってたと聞いた時は、何でそんな事してんだかと思ったが……」
 「ま、これなら確かにそうもしたくなるな。」

 (だが、原因としては『矢』なんだ……あれを如何にかして手に入れれば、この事態も。)
 (『アレ』を試して狙ってみる、価値ありか。)

606黒羽 灯世『インク』:2020/01/17(金) 21:03:07
>>603

「なっ………なに……こ、これが『レクイエム』の末路?」

「それとも……いえ、少なくとも、自然に出来上がったとか、
 まさか……元からこういう地形だったとはとても思えないのだわ」

明らかに……人間が元になっている。
元。つまり『素材』という意味だ。
悪趣味なお洒落でこんな事をやっているはずがない。

・・・とりあえず、明らかに体の部位らしさが残る床は踏まないようにする。

「矢を肉体に刺した『ソイル』……とてもこれは偶然の一致とは思えない」

           スゥー・・・

「成田君、近づきすぎないように……それと、足元や頭上にも気を付けた方がいいのだわ」

『インク』を、胸の高さに構える。言葉通り周辺の警戒も続ける。
筆はスタンドを発現している事を示す事であり、いざと言う時の備えでもある。

607『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/18(土) 09:02:39
>>604-606

成田、斑鳩の呼びかけや地面を金属棒に変化させたスタンドで叩く行為にも
通路の道の壁と化すオブジェや向こう側にいる『ソイル』と思しき彫刻と
化す存在に対しては無反応だ。

黒羽は、慎重に人のオブジェに至ってない床へと一歩足を踏み入れる。

   ――ギュン   ズズズッ・・・

すると、どうだろう? まるで硬さを感じずに貴方の足首まで石で出来た
地面の硬さは、まるで水か泥で出来ているかのように浸かった。

ベリル「黒羽! ふんっ――!」  ガシッ ググッ!

自分一人で引き抜こうとするには、かなり力が居る。隣で周囲に警戒を走らせていた
ベリルが貴方(黒羽)の体をスタンドで羽交い絞めにして全力で後方に引っ張る事で
何とか引き抜く事が可能となった。

ベリル「はぁ……はぁ、床は歩けないっ! ……オブジェと化してるこいつ等は」

 ス……トンッ。

ベリル「……セーフ。だが、こりゃヘビーだ……オブジェ化してる奴等を踏んで
進めば、とりあえず問題なさそうだが。あのソイルって奴を叩き起こすか
介錯するにしても、あいつの周囲は目測で5,6m何もない開けた空間になってる」

黒羽が一見何の変哲も無いが、足を踏んだ場所が底なし沼のようになっている
床を踏んだ事から、状況が一層と困難に近い事を明らかにさせた。

無機物ならば特に問題無いが、彫刻と化したソイルのほうに接触するか破壊するなりし
レクイエムを一時止めなければ、向こう側へ行くのは難しい。
オブジェの舗装は、44m程は幾らか足を踏める場所があるものの、それより向こうは
何も存在する事がなく、不用意に近づけば貴方達もオブジェとなる未来は濃厚だ。

ベリル「迂回する道は、多分無いな。医者へ行くには何としてでも私達は
あいつの能力を一時的に解除か、永遠に停止させなければならない」

608斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/18(土) 19:34:12
>>607

 「寝てるみたいだな」

肩を竦める

 「……とはいえ。」

スリングを振り回し、元、ソイルの石像に向かって一投する
……やはり鉄球は届かない、射程外だ。

 「元人間を踏んでいく…っていうのも不気味だしな」
 「『彫刻』を砕いて辺りにばら撒けば、足を踏み外す可能性も少なくなるが。」

好悪ではなく、リスクとリターンの問題だ
次に足を踏み外した場合、不安定な足場で引っ張る奴はいない
下手をすれば諸共沈む事になる。

 「微妙だなぁ……どうすっかなぁ」

目の前の問題と…その勝利条件を明確にしなければならない
自身の射程20m内に『矢』を入れるには、接近が前提になる
下手にあの『矢』にスタンドを掠らせようモノなら、やはり昏倒しかねない。

 「あの『矢』…未だに石像の手元にあるように見えるが、それがまだ効力を発揮してるのか」
 「だったら『矢』をはたき落とせばいいんだが。」

つまり、射程50m内のスタンドで無い物質であの矢を叩き落とせれば、接近する必要はない
襟元を弄る、こういう時の為に入れといた物を取り出す時だ。

 「黒焦げになってても使えるのが良い『ナイフ』ってもんだ。」

刃を出し、鉄球の中に埋め込んで形を整える、投擲時にちゃんと目標に当たらねばならない
先程の投擲でコースは掴んだ、途中でスタンドの射程外になり、周囲を囲う鎖が消えても、中のナイフは実在している物体だ。

 (単に腕の力でぶん投げるなら届かねえ距離だが、回転の力、『遠心力』なら問題は無い)

 「――後はあの矢の柄に命中させて、叩き落とす。」

遠心力でのナイフの投擲(ス精BB)
駄目だった場合?次の手を考えよう。

609黒羽 灯世『インク』:2020/01/18(土) 22:04:46
>>607

「うっ…………!? な、生のコンクリートを踏んだみたいな……いえ、これはッ」

          「足が沈ん、で」

                   「うぐっ」

何とか助けられたが・・・『即死』もあり得た状況だ。
冷や汗を拭いつつ、ベリルに頭を下げておく。

「助かったのだわ、私としたところが油断していた……」

見据えるのは地獄に誘う道、距離50m。
脳裏やメモにストックしてある『記事』の中に、
それを埋めるような攻撃手段は思い当たらない。
球技などでも『50mの精密投擲』は、まず有り得ない。

であれば、ある程度近付くか・・・上手く行くのか?

「非常事態とはいえ……人間の死体みたいなものよね、オブジェは。
 踏むのは夢見が悪いのもあるし……『本当に安全』とも言い切りづらい」

簡単に崩れる可能性もあるし、置き土産がある可能性もある。
人間のような形だ、というだけではない以上、末期の遺志はあり得る。

ゆえに、ここは斑鳩の投擲を一旦見守りつつ、何らかの反撃などに備え記事を構えておく。

610成田 静也『モノディ』:2020/01/19(日) 00:30:53
>>607

…どうやら目測は外れたようだ。

踏み込んだ足は危うく沈んでオブジェの仲間入りをするところだった。

が、ベリルがすぐに沈まぬ部分…オブジェと化した連中を足場にすれば大丈夫なようだ。

>>608

「石動さん、少し迂闊です!相手は『矢』を守るために『ソイル』は突き刺した。」

「ならば下手に奪おうとしたら何かしら防衛として反撃してくるかもしれませんよ!?」

口に出すと同時に身構え、防御と周囲のカバーに入る。

モノディの耳にも何かを捕らえるものは無いかと警戒させる。

611『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/19(日) 19:40:57
>>608-610(ALL)

貴方(斑鳩)は鉄球にナイフを突き刺し、遠心力をつけて矢を叩き落とし
レクイエムを停止、もしくは矢を入手せんと試みる。

だが、成田の警告の句もあったが今一度考えて欲しい。
『ソイル』の胸に『矢は突き刺さっている』。
つまり、片手で握ってるか両手で握ってるか等はさておき。
”矢は彫刻としたソイルの体に固定”されていると言う事だ。

黒焦げのナイフが、矢の矢筈部分へ強かに命中する。
 矢、自体は何らかの理由で彫刻のように固くなってない為に
幾らか衝撃で揺れるものの、ソイルの体に中心より少し先部分まで
埋め込まれてる故に、どうやっても今の方法では矢の節影部分まで
折る事は出来たとしても、叩き落とすなどは難しいだろう。

         ――ゴゴ・・・
                      コツ コツ コツ コツ コツ コツ

超聴覚を持つ貴方(成田)は、矢にナイフが命中してから直ぐに
その周辺の外壁に僅かに聞こえる振動音。それと後方、約200m程
まだ遠方であろうが、そこから、こちらへと近づく人間の歩行音を聞いた。

612成田 静也『モノディ』:2020/01/19(日) 21:14:42
>>611

クソッ、いやな予想が当たってしまった。

「皆さん!『ソイル』さんが…『レクイエム』が防衛として何か起こそうとしています!一度退避を!」

「それと後方約200mから人の足音が!続けて警戒してください!」

なんだかよくわからんが何かが起ころうとしている。その状態でこの場に居続けるのは危険だ。

…状況だけに仕方ないとはいえ、ちょっとだけ恨むぜ斑鳩さんよ。

後ろから誰かが来ているみたいだが、目の前のレクイエムの攻撃に晒されるよりは遥かにマシであろう。

『ソイル』の『レクイエム』がこの迷宮そのものというのならば、上下左右全てに警戒すべきだろう。

モノディを出して警戒と防御の体勢をとる。

それと200m先にいる相手の情報をもう少しモノディで探れないかやってみる。

613斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/19(日) 21:41:25
>>611

 「んー……駄目か、石膏辺りなら諸共切り落とす自信あったが、カルシウムかチキン質で出来てるのか?」
 「逆に言えば、これで石像が軽く崩れる事もなさそうだが」

ソイルの強度は予想以上らしい
下が底なし沼とはいえ……『奥の奥の手』も考えたが、これは射程外だろう
こうなると破壊は現実的な手段ではない、無理だと言われると意地でもやりたくなるが、切り替え時だ。

 「なんにせよ、コレで遠距離から如何にかする線は消えたな」
 「と、なると」

そーらをじゆうに 飛びたいがそんな能力は自分に無い
空中に足場を作れるスタンド能力なら別だが。

 「ドラえもんもいねぇ事だし、44mまでは目算で接近できるとベリル・ストックのお墨付きも有るし」

脚の鎖を解除して四脚と化す、ケンタウロスにはちと胴体が足りないが
安定性という視点なら二脚より抜群に上だ、途中の石像同士を鎖でつないでおけば、不意に足を滑らせてもそれを掴んで余裕が出来る。

 「俺の鎖が最大15mで、その上地面に振れても『沈まなかった』事を考えれば……」

先程に確認済みだ
鉄棒で地面を叩いても、軟化はしなかった、鎖は『無機物』扱いらしい。

 「俺の実体化する『鎖』は『足場』に出来る、編み込んで石像同士をつなぐ『橋』にしてもいいし、『タイル状』にして足場にしてもいい」
 「黒羽の靴が無視されて沈んだ事を考えて、橋を優先しても……『6m』なら余裕だな、行くか。」

適当なラフィングを4〜5人捕まえてちぎって足場代わりに放り込む案もあったが、回りくどい上に面倒なので却下、
地面の軟化を利用して、鎖でボートを作る案もあったが、浮力の問題があるし4人だと鎖が足りなさそうなのでそちらも却下、
残りはこれくらいだろう、不安定な足場である以上、細心の注意を払って進まねばならない。

 「……ところで石動って誰だよ?成田のカノジョ?」

態と間違えたわけでは無かろうが、カウント1としとこう。

614黒羽 灯世『インク』:2020/01/19(日) 23:19:37
>>611

「――――! 固い・・・遠くから当てる攻撃じゃ無理ね」

「それに試行錯誤の時間も、どうやら無いみたいだわ」

この中で最も高い応用性を持つのは斑鳩のスタンド。
彼の能力なら、『沼渡り』を成し遂げられるかもしれない。
6mは離れた位置から矢を引き抜けるかもしれない。

ならやるべきことは――――

            クルッ

向く方法は『斑鳩』の方だ。彼を襲う攻撃を防がねばならない。
或いは彼が落ちたとき、即座に救出しなければ『終わり』だ。

                 サラサラ

『シンプリー・レッドが人間を引き上げた』と書き、手元に残す。
先に書いていた『パンチをした』については、今は残しておく。
壁から腕を伸ばしてくる、といった攻撃への対処手段のためだ。

615『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/20(月) 21:42:50
>>612-614(ALL)

貴方(斑鳩)の考えは、恐らく潜り抜けようとするオブジェ洞窟の中で
解法に近いだろう。『ロスト・アイデンティティ』の鎖は反応しえなかった。
ならば鉄の鎖で橋を作成すれば、何かアクシデントが生じない限りはソイルに
肉薄が可能だと思われる。
 然しながら成田の警告、それと共にオブジェが僅かながら両面に存在する者達が
微かに其の像を擡(もた)げるように動いた事もあり、四人の前進は滞っている。

 それと共に、貴方達の背後から接近する三つの歩行音は超感覚で次第に狭まり。
成田の視点では、一本道同様の通路へと、曲がり角から貴方達との間合いは
20m前後で、一つの人影が姿を現した。

 「――おっと、よぉ 元気か?」

・・・『金一』 サングラスと趣味の悪い成金を思わせる派手なスーツの男。
つい少し前、クレイモアの罠の設置もしていたであろう。十中八九
貴方達がラフィングなり、笑う奴等の一味であろう男が……まるで普通の日常で
出くわしたような調子で声をかけてきた。

?「なぁ、おい。 ――取引しねぇか?」ニヤニヤ

そう、男は不気味に口元を笑みの形に象りつつ貴方達に声をかけてきた……。

616成田 静也『モノディ』:2020/01/21(火) 18:33:27
>>615

「―――ほう、足音の主はアンタか。」

現れた「金一」をにらむように眺める。

「さっきほどは『熱烈な鉄のシャワー』をどうも。オレとしてはお礼として『拳』でお礼させてもらいたいところだが。」

「今はクソ忙しいんだ、すまないが引っ込んでてくれないかな?」

この男は既に『スマイリー・スマイル』になっている可能性が高い。ならばついさっきの『勝美さん』の時のように
罠やこちらを陥れる甘言を張っているとみていいだろう。

「こちらにも非が無いわけでは無いがそれに関しては『緊急時での特例』ってやつだし」

「さっきの件で少なくとも『おあいこ』だと思うんですかね?」

「それにアンタとオレ達は『対等』じゃあないんだぜ。」

そう言いモノディを「金一」の方に向け、拳を構える。見えているか見えていないかはこの際、どっちでもいい。

「嘘だと思うならそのまま突っ立ってな、スタンドの拳をお見舞いしてやる。」

「それが嫌なら自分の『スタンド』で防御するか、その取引を無償で快く差し出してくれるか、そのどちらかだぜ。」

そうと言っても状況的にはオレ達は不利な状況だ。だが得体の知れない相手の『取引』に応じれば間違いなく足元を掬われる。

それにこの男がスタンド使いでもそうで無くとも、『感染者』であっても無くても、ぶん殴ってやりたい気持ちはある。

だがその前にこの男の立ち位置を知らねばならない。推定『感染者』だが完全なクロでもない。

ならばそれを知ってからでも殴るのは遅くないし、何か妙な動きを『モノディ』のセンサーが感知したら即座にブチのめす。

617斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/21(火) 20:39:24
>>615

 (丁度『20m』……こいつ、全員の『射程外』ギリギリにいるな、何時それを知った?)
 (これがラフィングなら知る由もない事だ、レクイエムの片鱗というなら…1人1能力の原則から外れている。)
 (そして何より、『交渉』というのは対等な関係で行う物だ、今の場合は恫喝か搾取だな、或いは交渉せざるを得ない状況か……。)
 (だが、その場合だと此奴がラフィングだと言う事になる、レクイエムの石像の動きと説明がつかん、単なる偶然か?)
 (レクイエム側の代弁者として表れたのか……?それなら射程距離を知っているのも説明がつくが、何故この男をチョイスしたのか解らんな。)

馬鹿の考えは休むに似る。

 (ふむ……下手に考えるよりは目の前の問題を片付けるか。)

 「参ったな、足場が動くと進めないぞ」
 「さっきまでのは足場が動かない前提だしなあ」

根元がぐらつく橋とか誰も渡りたくはあるまい
歯槽膿漏の歯と同レベルで悲惨な事になるのが眼に見えている

 「んー……鉄球を天井に撃ちこんでブランコにするか?」
 「爆破で壊せる強度だから出来ない事は無いが、タイミングと射程が難しいな」

根元の部分が壊れてすっぽ抜けて沈みました
想像すると随分間抜けな死に方だ。

 「――やっぱ空を飛ぶか?」

物の試しにとやった爆発は起こったのだ
それもスタンド能力ではなく、現実の物理的な法則に従って
ならば出来ない事では無い、爆発の熱と炎を一点に集中すれば……。

 「でも飛距離がなあ…安定もしないだろうし」
 「石像の方を砕いて足場にするのが一番現実的か。」

少なくとも、『壊した石像』は蘇らないだろう、他の二人やベリルにさせるわけにもいかない濡れ仕事だ
自分でやるのが一番良いだろう、『天は自ら助ける物を助く』 良い言葉だ
何も行動しない奴は何も得ないという事を、その時代の道徳である宗教に絡めている。

スリングを起動、投擲の準備に入る
成田が前を警戒しているなら、ついでに此方は後ろを警戒できるのだし
まあ問題は…ないだろう。

618黒羽 灯世『インク』:2020/01/22(水) 05:51:12
>>615

斑鳩の方は・・・今自分ができる手助けは少ない。
問題は後方から迫る『金一』の方が、より大きいだろう。
彼の妨害があれば斑鳩は容易に地の底に落ちてしまう。

「…………!! 貴方は……『取引』ですって?」

取引。それ自体は敵同士でも成立する言葉だ。
記者の世界でも、ライバル記者同士、取材対象と自分、
仲間とは言えない相手とも『相互利益』のために行う。

そう・・・取引とは双方の利を確保するためのものだ。
『スマイリー・スマイル』の利はこちらの不利。
逆もまた然りだろう。なら、取引の余地は無い。

・・・それは金一にも分かるはず。
思考能力さえ失うなら別だろうが、
罠を仕掛ける程度の知性はあるのだ。

(そう、罠……この取引自体が罠の可能性が、高い。
 スタンドは使えないはずだから、言葉による罠。
 ……この場だけでの協調という可能性もある?
 矢を得るために? 論外、彼らに矢は渡せない。
 …………武器は? 今は持っていないようには見える)

(脅すために見せつけてはいない……だけ、普通は隠し持つものなのだわ)

笑う顔に意味はないだろう。
意味のないものは見ない……見るのは『手元』に限る。

「……成田くん、ベリルさん、気を付けて。
 また何か武器を持っている可能性があるのだわ」

彼の顔は見えているが、手は見えているのか? 
後ろ手に何かを隠し持っているんじゃあないか?
あるいはポケットなんかに手を入れていないか?

「彼の手には見えなくても、手榴弾とか……そういう小さいものがあるかもしれない」

記事にはあと一つ余裕がある。
話しながら『弓道部が矢を射った』・・・手元に小さく書いておく。

619『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/23(木) 09:35:19
>>616-618(ALL)

斑鳩が通路に対して攻略しようと行動する最中、彼を守るように三人は
20m向こうの男の行動を注視する。今のところ攻撃は通路も男のほうも無い

?「”対等”じゃない……ねぇ。そりゃ、あんた達の自虐か?
それとも状況をあんま掴んでねぇから余裕ぶっこいてる阿呆か?」

推定金一であろう男は、ポケットに手を入れてた。そして引き抜いて拳銃を……
と言う訳では無い。ライターと煙草を取り出して喫煙し始める。舐めているのか?

?「まぁ、俺達もさ。お前達みたいなちょっと邪魔な人間と無駄話する気無いから
簡潔に交渉内容だけ告げるぞ」フゥー

もはや、自分が人間でないと隠す気は無いらしく勝手に説明を始める。

?「そっちの通路を抜ければ、まず何人か脱落して動けなくなって
俺達の何割見たいになるだろう。あんた等が仲間同士なら、隣の友達が
そうなるのは心苦しいんだろう?
 俺達はそっちじゃない外への出口を知ってる。どう言う目的で来たか
知らないけど、もうこんな場所懲り懲りだろ? 無事に五体満足で
外まで連れてってやる。そして、もう二度と此処に来ないんだな」

……『医者』に会う事なく、このまま踝を返してエレベーターか何かしらの
通路で外まで出ていけ。自分達は攻撃せず見逃す。

割に合わない条件だ。貴方達の目的と合致しない……目の前の取引を
提案する存在も、これで自分達が納得すると本気で思っているのか……?

620成田 静也『モノディ』:2020/01/23(木) 15:37:17
>>619

ほほう、良い事を聞いた。つまるところやはりこいつ等も『医者』を狙うが『ソイル』の迷路を突破できていないと言うことか。

その証拠というか『金一』もとい『スマイリー・スマイル』が言った『仲間』が今オレたちの足場になっているオブジェという訳だ。

だから邪魔になるオレたちにはどいてほしいと、物量で乗り切るため割く分の兵隊を減らしたい、と。

つまり、この事態を乗り切ることさえできれば『レースのゴール』に一番近いのはオレたちという事かな?

「なるほど邪魔だから出ていってほしいか、今までになく理性的だな。」

「…最後に一つ聞かせてほしいお前たち…『スマイリー・スマイル』の目的は何だ?最終的に何を目指している?」

こいつの口から何か情報が聞き出せるかもしれない。無論聞き出せたらコイツは用済み、始末する。

無論、モノディで『金一』及び『ソイル』の防衛行動にも注意を払う。

さてと、斑鳩さんに提案をしてみるか。スタンド会話で且つ小声で話しておく。

『斑鳩さん、先ほどは動揺して粗相をしてしまい申し訳ありません。』

『で、なんですが金一の首か手首辺りに鎖はギリギリ届きませんか?』

『届くなら奴を思いっきり引っ張って沈む床に叩き落として足りない分の足場にしてやりませんか?』

『それならば斑鳩さんが先程の提案していた方法の成功率があがるかも。』

それなりに残酷な提案ではあるが、この状況を乗り切るための手札は一枚でも欲しい。

『スマイリー・スマイル』が目的を話そうが、話すまいが最期にオレ達の為に役に立ってもらうぞ。

621斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/23(木) 23:25:31
>>619
>>620

俺は鉄球をお手玉しながら考えていた
別に得意という訳じゃあねえが、痛いデコピンには『ため』が必要だからな。
成田の念話に、全員(少なくとも、俺から見て味方に見える全員に)答えておく。

 『えげつないのは嫌いじゃねえぜ……奴の逃走も考えて接近5m分、何とか出来ればな。』

 『俺の鎖は接続していなければ伸ばすも縮めるも出来ねぇ、繋げておくのは最大で15mまで、それも限界で先端で縛る余裕はねぇ』

 『殺すに20mを使えても、捕縛になるとそこまで器用には出来ねえな、パワー自体も大人と綱引きして、負傷込みで俺が引きずられるだろう…そもそも鎖自体動かせねえんだよ、このスタンド。』

 『それが出来れば、もうちょい幅も効くんだが』

無いものねだりはしても仕方がないが
サンタにお願いするわけにもいかないだろう
…そういやクリスマスだったっけな、今。

 『つまり、俺から提示できる能力で可能な現実的な計画は……『殺傷』か『無視』かのどちらかだ』

 『その上で「殺す」なら……この位置からやる、ただな。』

 『向こうは「スマイリーの本体として増えている」それを忘れてくれるなよ、スタンドが使えなくとも、こそこそ話(スタンド会話)は筒抜けなのは有り得るからな。』

 『その上で決を取ろうか、「やるか」?』

『ボール・ブレイカー』……改め『アッシュ・ローズ』とでも名付けよう
やはり同じアルバムの方がしまりが良い。

手には6m分の爆発する鉄球が二つ、団子みたいにくっつけて両端を確認する、『スリット』を入れる部分をだ
接続されていない鎖は伸縮できないが、任意で『消す』事は出来る。

爆発寸前まで加圧された鉄球に、スリット状の穴が突然現れたら?
そこから加圧された気体と炎が『ジェットエンジンのように』噴出する。

(鎖の射程は20m、だがその上で生み出された熱線は俺のスタンドではない、……実体化したスタンドによって起こされた『物理現象』だ、射程は関係ねえ。)

あとはスライダー投げるみたいにこの不格好な団子を投げつけるだけだ
上手くいけば射程ギリギリで炎の輪っかが奴の胴体を切断する。

失敗したら?20m地点で鎖から突如解放された熱と炎が、20mを超えてその前方にいた不幸な奴を襲う。

――過程は兎も角、結果は大変シンプルでいいことだ。

622黒羽 灯世『インク』:2020/01/24(金) 09:57:16
>>619

まず、何気ない素振りで周囲を見渡す。
具体的には、天井。『スピーカー』などは存在しないだろうか?
あるいは、通気口など『伏兵』の余地がありそうな設備は見えないか?

「少し、『舐めすぎ』じゃないの? 『状況をよく掴んでる』貴方なら……
 ここで私たちが大人しく帰るなんてありえないと分かるでしょう?
 もしそこから分かってないなら……その時点で私の方が『上』なのだわ」

(取引の技は教えてもらったことがあるけど……こういう相手にはどう動けばいいの!?
 挑発……? に、意味があるかが分からない。けど、言葉にある程度の人格を感じる。
 集合意識みたいな物で動いてるとして、言葉選びは元の人格に寄せて、もしくは任せている?
 そうよね……そうじゃなきゃ、無数の人間を溶け込ませる事は出来ない。
 それなら、反論したくなる言葉を並べて……不用意な情報漏洩を誘導出来る?)

明らかに取引になっていない。
ここから逃げるという事は希望の喪失を意味する。
それはつまり、『後で死ぬ』事を意味する。
死ぬ可能性を下げたければ確実に死ね・・・
そう言っているようなものだ。『意味がない』交渉。

それはつまり……何か、『別の意味』の存在を思わせる。

(とはいえ…………ここから私達を排除したい、というのは本当のことのはずだわ。
 いえ、私達をじゃない……感染拡大の邪魔になる存在は、地雷から考えて本当に排除したいはず。
 …………でも、今はこうして不意を打たずに、私達の前に姿を晒している。
 姿を晒して、恐らく排除のための策を動かしている……動かす必要がある。
 つまり問答無用で私達を瞬殺するような『兵器』は扱えないんだわ。
 機関銃とか毒ガスとかがあるなら、何も言わず使えば最低一人、二人は仕留められたはず)

「……雑な交渉で私たちを怒らせて、自分を攻撃させるよう誘導してる?
 それとも……話に集中させて、別の何かから気を逸らせようとしてる?
 逃げるのと進む以外の選択肢を制限しようとしてる……は、無いか。
 ま……わざわざ出て来た以上、私たちに何かの反応をさせたいんでしょう?」

「答えは『無視』よ。…………当然、無視をさせないための方法もあるはず」

成田や斑鳩は殺害を前提に考えている。それも究極的には正しい。
だが、その前……この男が、実際のところ、無駄な交渉に何を隠しているのか? それを探る。

当然ながら……相手の出した小道具、タバコに関しても注意を払う。

気をつけすぎか? 否だ。過剰な警戒ではない。回復するコーラがあった。
ならば『毒煙を放つタバコ』や『爆発するタバコ』があっても何もおかしくはない。

623『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/25(土) 19:24:32
>>620-622(ALL) (レス遅れ失礼しました)

>『スマイリー・スマイル』の目的は何だ?最終的に何を目指している?

?「あぁ、俺 もうすぐ誕生日なんだよ。だから大勢でバースデーソングを
歌うのに、全員みんな俺と一緒のお友達になって欲しいってわけ」

成田の言葉に、飄々と金一の体の口から放たれる言葉は真剣に答える気は無さそうだ。

>ここで私たちが大人しく帰るなんてありえないと分かるでしょう?
>もしそこから分かってないなら……その時点で私の方が『上』なのだわ
>わざわざ出て来た以上、私たちに何かの反応をさせたいんでしょう?

背後で斑鳩が『アッシュ・ローズ』と改名させた炸裂弾を密かに作りつつ
スタンドでの攻撃の機会を伺うのを隠すように黒羽の声が響く。

金一? は、その言葉を聞く素振りがあるのか。少々頷く動作をしつつ
そして、口の端を弧に描きつつ呟いた。

?「……あーーーぁ 成る程 成る程 ”進行”はそこまでって事なら
もうちょい時間掛かるが、ちゃんと影響は受けてんだな」

                  ――aaaaaaaaAAA!!!

! ……金一? より向こう側から、超感覚に頼らずとも聞き覚えのある
獣の咆哮が少し遠くから聞こえたっ。
 『ケープ』が、直ぐここまで迫ってきている……!

怪物に変じてる彼は、それを予め知ってたかのように煙草を吹かすのを止めると
何をするでもなく、ヘラヘラとした調子を変える事なく嘲る口調で告げた。

金一?「既に敵だって理解してんだから、問答無用で”俺達”の声を塞げば
良かったのによぉ〜。わかってるか? まぁ、わかってもわからなくても
お前等の結末は死ぬか 喰われるか それ以外無いがなぁ」

ベリル「耳を貸すな、お前らっ。此処は一本道だ、さっきのように運良く
天井の崩壊で足止めなんぞ出来ない。何としておも、このオブジェの通路を
抜け切るしかねぇ!」

尻を叩くような調子でベリルは急かす。ケープらしき鳴き声からして、数分も
かからず此処の通路まで辿り着くのは間違いない。
 金一? も死ぬだろうが、その次に標的とされるのは……自分達だ。

624斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/25(土) 21:48:24
>>623

 (そういやリス?サル?動いてたっけなアレ、目の前の石像が動いてんのは無関係って事か)
 (取り合えず貴重な教訓は学べたな…緊急時に邪魔な凡人は、さっさと始末するに限る。)

 (この後生かせるかどうかは兎も角……ま、失敗だけが人生だ。)

 (俺一人なら楽に突破する方法は思いついた)
 (ただし、その場合だと他の三人は置き去りか……。)

鉄球を分離し、両手の鎖に接続、これでスリングが両腕に1つずつ

そこから1m分の鉄球を二つ放って両足で踏みつぶすと足首の鎖に接続
これで両手に5m分の鉄球が一つずつ、両足に1m分の『ハイヒール』が一つずつ。

使用距離は全部で14m、1m分の余裕が有る

 (黒羽が沈むまでにはラグが有った、多少の粘性か浮力が有る筈だ)
 (後は時間と速度の勝負だな……俺以外の3人が何処まで走れるか)

ハイヒールを伸ばしながら沼へと走り、石像に向けて鉄球を投射する。

脚を上げると同時に鎖が伸び、沼へと沈んだ個所を千切って足場にしながら前へ蹴り走る、元が鎖な以上、途中で曲げるのもお手の物だ
置き去りにした鎖を消しながら、沈む前に前へと走る。

投射した鉄球で石像を足元から壊しながら進めば
後から来る人間への足場にはなるだろう。

残弾はおよそ50発。

場合によっては転びかけた足元へ投射して即席の足場にも出来る可能性はある

 (……だいぶ薄いがな、俺は兎も角、他は祈るしかねえ)
 (我ながら判断が裏目に出るねえ、どーも 笑えるぜ。)

 「――奴の言うとおりにしようぜ、俺の後に続け!」
 「こけても助けるつもりはねえぞ!」

625成田 静也『モノディ』:2020/01/26(日) 19:18:55
>>623

>?「……あーーーぁ 成る程 成る程 ”進行”はそこまでって事なら
もうちょい時間掛かるが、ちゃんと影響は受けてんだな」


この言葉を聞いた時、初めてコイツら…『スマイリー・スマイル』の『笑い』を聞いた時のような悪寒が背中に走った。

まさか…もう既に少しづつだが…オレたちは『スマイリー・スマイル』に成りかけている?

オレはこいつ等の目的を少しでも掴めればと思ったが、それすらコイツらの狙いだったと?

馬鹿な…そんな馬鹿な…コイツらになるのは『笑い声』をもろに聞くか、コイツら同様に『笑う』かのはず…。

否定したいところだが、そこへ先ほど嫌というほど聞いた声が聞こえる。『ケープ』だ。

またあの馬鹿力とぶつかりたくはない。だが…『金一だったもの』を生かしておきたくはない。

近くに何か、オブジェの欠片でもいい。奴に飛ばして致命になるものは無いだろうか?

奴をこの手で仕留めなければオレの気はすまない…!恐怖を乗り越えるには始末するしかない…!

斑鳩さんは先程の草原を抜けたときのようにいくつもりらしい。

「…黒羽さんはここを渡る手はありますか?」

「オレは…モノディの跳躍力でまだ残って飛び石になっている『オブジェ』を足場に跳んでいくつもりです・・・。」(跳躍距離4m)

「黒羽さん、さっき飲んだ『コーラ』のから瓶はありますか?」

「それを砕いて破片をアイツの眉間にブチ込む、それであいつを黙らせてやる…!」

「それに…ヤツが本当に邪魔をしない保証が無い以上、やはりここで仕留める…!」

『スマイリー・スマイル』に殺意を向ける。

20mの距離ならばガラス片を投擲して命中させるのはわけもないはず。(ス精AC)

626黒羽 灯世『インク』:2020/01/27(月) 07:53:38
>>623

「……………………?」

進行、という言葉が耳に残る。

自分たちが無意識の内に『スマイリー・スマイル』に取り込まれつつあるのか?
……何を根拠に? 彼らにだけ分かる兆候が、出始めているのか?

それとも、今こちらに向かってくる『ケープ』のことなのか?
……鳴き声が聞こえる前に、その到来を知っていたかのように思えた。

「……成田君、残念ながら『無い』のだわ。
 私の『インク』は下準備をしてこそ力を発揮する」

         スッ

「金一は『役目』を終えているはず。
 仕留める意味があるかは微妙だけど、
 後ろから妨害される可能性はあるかもしれない」

「役立ててね」

可能であれば、コーラの瓶を一つ渡す。
それから……オブジェで満ちる『死出の道』に振り向く。

(オブジェを渡っていけば……数分猶予があるなら、
 渡れるところまでは進むこともできるでしょう。
 そのあとは……『賭け』になるのだわ。今日だけで何回めの『賭け』かしら?)

ベリルの……そして斑鳩の言葉に従い、彼の後ろを進む。
石像、あるいは石像の破片を、あるいは鉄球を足場に、とにかく前に進む。

627『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/27(月) 23:16:59
>>624-626(ALL)

?「おぅ、行け 行け。どこまで足掻けるかね     」

 ビュォッ!  ガシャンッッ!

 金一? に対し貴方(成田)は彼女(黒羽)から渡された
空瓶が砕けたものを全力で投擲する。片手だけでもモノディの
力ならば瞬く間に敵の顔面目掛けて飛来する。
 金一? は回避も防御する気も無いらしく不気味な程あっさりと
直撃して背中から地面に強く倒れこみ微動だにしなくなった。
その間にも『ケープ』がこちらへ全力で駆け、咆哮音も超聴覚で
喧しい程に迫るのが聞こえてくる。もう直ぐ(レスで言えば次レス)
この通路へと姿を現すのは間違いない。

      ゴゴゴゴゴッッ。

『ソイル』のいる通路にも変化が起きた。具体的には貴方(斑鳩)が
鉄球を扱いオブジェを破壊した瞬間からだ。
 通路に生えているオブジェの幾つかがソイルの居る奥から天井や壁
床にかけて全身が出てこようとしている(スC)
 何体も外壁に同化していたオブジェの壁が密集して全て壁と化せば
如何に斑鳩の鉄球の破壊力が勝るとしても、分厚い数メートルの厚みの
あるコンクリートと同等の強度の壁が作成されると同義となる。
 今現在、一番近いであろう貴方(斑鳩)とレクイエム状態であろう
ソイルが道を閉ざそうとするポイントまで優に20m前後離れている。

このままでは……袋小路だ!

628成田 静也『モノディ』:2020/01/28(火) 17:20:18
>>627

オレは、周りが思うほどイイ奴ではない。むしろそれを変えることができれば…そう思ってきたが人間そう上手くはいかないらしい。

倒れた『金一』だったものを一瞥することもなく、『ソイルのレクイエム』の考察を行う。

反応はあの『ソイル本体』と思われるオブジェの『矢』に攻撃もとい『奪おう』とした時、
それと今の斑鳩さんによるオブジェの破壊をした時。

つまりは…

「斑鳩さん!これ以上オブジェは破壊するのはマズいです!」

「『ソイルのレクイエム』は『矢』と『オブジェ』に危害を加えるものを攻撃している節があります。」

「だから破壊するのは最後の手段にしないと、この先でも排除の対象にされる可能性があります。」

「それと黒羽さん、貴女のスタンドでオレのモノディの『跳躍の現象』をコピーしてベリルさんと一緒に跳ぶことはできますか?」

「できるならばそれでオレと同じく露出してきたオブジェを足場にここを乗り切れませんか?」

「そしてベリルさんはもしも跳んでる最中にオブジェに掴まれるか阻まれた時のためにスタンドでオブジェを砕く役をしてあげてもらえませんか?」

「できないにしろ早く行く方法を考えねば『ケープだったもの』にやられてしまいますよ!?」

斑鳩と黒羽とベリルに指示を出し、モノディによる跳躍を行う。(距離4m)

連続幅跳びで20mの距離をオブジェを足場にして無理にでも突破する。

もしもしくじっても床に沈み切る前に渡り切る。そうしなければ待っているのは確実な死だけだ。

629斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/28(火) 20:58:30
>>627

 「…………。」

俺は目の前で袋小路が完成されようとする中で、『俺達』は考えあぐねていた

成田の理屈は恐らく正しい
これ以上の破壊は致命的な物を招きかねないだろう

だが、現に今目の前が封鎖されかけていて
挙句の果てに後方から死にぞこないが追ってきている状況では

……俺達と成田は兎も角、背後の二人……
老人の散歩のような速度でアスレチックするのは致命的を通り越して自殺行為だ。

 (論ずるに値しない。)

眼前の能力の発露を見る限り、ソイルがやろうと思えば俺達なぞ何時でも殺せるだろう
だが目の前で起きている行動は壁を作る事のみ、消極的、かつ防衛的だ

 (おそらくは『防衛』と『進行の阻止』のみが目的か)

 (どうせなら利用できるだろうよ、あの死にぞこないをもう一度この石の海に沈めてやるのもいい。) 

だがそうなるとこのレクイエムの阻止は複雑になる
……後ろの三人を殺して自分だけ通り抜けるなら、問題は無いが

 (無意味だな、まだ使い道が有る)

並列思考を終える、袋小路の対処が先だ

位置は20m前方、既に生成されかけているが
壁の素材は元人間だ、どう作ろうと『隙間』とそれを塞ぐ『密集ための時間』は必要だろう

――それだけあれば充分だ。


 「『Lost Identity/アッシュ・ローズ』……!」


態々外殻を人間で作ってくれるというなら、最低限でも問題あるまい。
20cmを外殻に、80cmを炸薬に、オブジェの作り出す隙間に挟まる様に、壁に円を描く様に計8発を埋め込むように投擲(ス精BB)する。

山の発破作業と同じだ、外から爆破しても壁の表面が削れるだけだが
内部に埋め込み、的確に爆破すれば、僅かな爆発であろうと逃げ場のない力が周囲を破壊し、山に亀裂を生む。

後は単純だ、罅の入った脆い壁を蹴り飛ばし、次の足場を作ってやろう
これが現状では『最低限』だ。

 「『俺達』の邪魔をするな、クソ凡人共……!」

630黒羽 灯世『インク』:2020/01/29(水) 06:29:58
>>627

(……『インク』に移動を補佐するような力はない。
 成田君の『モノディ』を記事にしたところで、
 スタンドが高く遠く跳べるだけで私が跳べるわけじゃない)

(でも『試す』価値はある…………)

          スス

『モノディがとんだ』とシンプルな主述で書く。
一度ではない。継続してそれを書き続ける(スB)
今この瞬間には、『二つ』のそれを空間に浮かべる。
他の記事に関してはこの状況では無用の長物だ。

成田に関しては彼自身のスタンドだからこそ、
跳躍に随行出来たのかもしれないが……自分は違う。
同じ動きの実体化スタンド物質を作り出せるだけだ。

つまり、超高速で4mを跳ねたという、目に見えた事実。
理屈は今の自分には分からなくても、その『事実を見た』
ならば…………そこに『掴まる』事が出来れば、あるいは。

「成田君…………良いアドバイスなのだわ。ベリルさん! 私の『記事』に掴まって!!」

実行する。

自分とベリル、その両方が触れられる距離に『記事』を展開する。

モノディのパワーで二人を運べるだろうか?
それは不可能ではないはずだ。こちらも体重を預けるだけでなく、
自らも動くなら、運ばれるというより『引っ張ってもらう』ような形になる。
それなら最小限のパワーで実行できる。速度が多少落ちても徒歩よりは速いだろう。

631『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/29(水) 23:08:53
>>628-630(ALL)

貴方達と真逆、つまり金一が倒れてる方向から二人分の何かが
壁に激突して肉が砕ける物音と、獣の咆哮音を聞いた。
ケープと……あとは金一が連れていた仲間が一瞬で肉塊に変化した音だろうか?
振り返れば詳細も知れるが、今は目前の問題を貴方達は処理する。

『Lost Identity/アッシュ・ローズ』

斑鳩の炸裂弾。オブジェの壁に埋め込まれるような状態での爆発
謂わば科学の罅割れ現象。
 貴方の行動は的確だ。目の前の壁を破壊すると言う意味合いでは正しく適格……。
――が。

>これ以上オブジェは破壊するのはマズいです!
―――『『『ガシッ……!』』』

成田の警句が発されたと同時であっただろうか?
 斑鳩が脆くなったオブジェの壁の表面を足蹴りにして少しだけ
大き目の穴を作り、成田や黒羽とベリルが丁度能力を駆使して
宙を舞ったと同時に、その動きを止めるように急激に死角から
引く力が合わさって貴方達の前進を止める。自然と目を向ける方向……

・・
腕だ 貴方達の前進を止めたのは、地に足をつけてる斑鳩なら床から
宙を舞う三人ならば天井や壁付近から腕のみが複数突き出され貴方達の
体の衣服の襟なり足首なりを掴んでいる。
 
―――ググッ……!!

ベリル「引っ張られる……ッ! 壁に引き摺り込まれるぞぉぉ――!!」

632成田 静也『モノディ』:2020/01/30(木) 01:50:10
>>631

「クッ…懸念していないわけでは無かった…腕を伸ばすというのはそういうことだとは思ってはいた…しかし…」

「掴むのが想像以上に早い!?こちらとてのんびり跳んでいるわけでは無いはずだ。モノディのスピードに乗って飛んでいるんだぞ!?」

速度的にちんたらしていなければ掴まれることはそう無いとタカを括っていたが、まさかこんなに早くつかまれるとは…。

できる限りオブジェを破壊しないようすぐさま届く範囲で自分を含む味方を掴まれている衣服の一部分をモノディで切り離す。(パス精CAC)

絵面はとんでもないことだが緊急時故に勘弁してもらいたい。

しかし既に足首を掴まれている…これ以上の破壊はマズいがこのままの状況もマズい!

「仕方がないか…モノディ!足首を掴んでいる腕を破壊しろ!」

モノディの尋常ではないスピードならば人並み(?)くらいのパワーでもオブジェを砕くことくらいはできるはず。(パス精CAC)

しかしこの後が問題だ…こちらは掴まれて初動の勢いを殺されてしまった。

こうなれば床に落ちるしかない。沈む床に落ちたらまた腕が伸びてくるだろう。

しかし後ろからはあのゴリラゾンビもどきが迫っている。アレはオレらが沈むか引きずり込まれるよりも早く追いつくだろう。

「どうする…?どうこの状況を切り抜ける!?」

斑鳩さんならあの汎用性の高い鎖で爆風で跳ぶなりなんなりして渡り切ることは多分可能だろう。
しかしオレたちにはその術は…。

「黒羽さん!墨で足場をお願いします!急いで!」

彼女のスタンドでラフティングの侵入を遅らせる漏斗口を作ったと聞く。

ならば一瞬の足場となるものを描くことができるのでは?

一瞬の足場ができればオレたち3人も再び跳ぶことができるはず。

今度は迫りくるオブジェは全てモノディで砕いてみせる!次は誰も掴ませない。

633斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/30(木) 20:54:18
>>631

 「――同じ事を二度も言わせるな。」

回転、投擲(ス精BB)。
ロスト・アイデンティティの残弾には、この事態を見越して未だ10発分(2m)の余裕が有る
余裕をもって石の手に2発投擲すれば十分だろう。

 「邪魔だ。」

この石の海に何体沈んでいるかは知らないが、『ハイヒール』をもう少し延長するべきだろう
次に掴まれても、トカゲの尾のように切り離せるように。

 (俺がロボット?……馬鹿馬鹿しい)

前進しなければならない
ソイルはそう遠くない筈だ。

 (こんな諦めと効率の悪い感情的なロボットなぞ、欠陥品だろうに。)

背後からベリルの声が飛び、影の頭を其方に向ける
どうやら掴まれて動けないらしい

とはいえ、成田と黒羽は自身で如何にか出来るだろう
問題はその更に背後にある。

 (だが、まあ 沈んでいる数はそう多くは有るまい、
 壁を作った際の一度に動かせる量からすれば、今の攻撃は数が少なすぎる。)

鉄球に爆発で消滅した鎖を補充する。

 (あとは何だったかな…ケープだったか、ベーブだったか…もう一度殺すにはまだ準備がいるな、鎖が足りない。)

一々後ろの三人の足を止めるわけにもいかない、影の頭部に後ろを監視させなければ。

 (――『レクイエム』か、あまり、期待はしたくないが)
 (かといって『L・I』の奥の奥の手でも殺しきれると思えん……一番近いのは『俺達』か。)

634黒羽 灯世『インク』:2020/01/31(金) 22:03:27
>>631

「足場―――――――――それだけじゃない」

             「『次の推力』も用意する」

既に書いていた『モノディがとんだ』の文字列を前に出す。

これを足場にしてもらう。
問題はない。一つしか書いていないわけじゃあない。
先ほどから空いた手では継続して同じ記事を『書き続けている』。
本来『同じ事実を何度も再現できない』にもかかわらず。

――――それを踏み台にして『モノディ』が再び跳んだ瞬間には、
自身とベリルを引っ張る『モノディの記事』は跳躍動作を終え、
推力についても『跳んだ瞬間』ほどの物はもう、無いだろう。

「ベリルさんッ、新しい『記事』を出すのだわ!」

     「出てきたらそっちに乗り移る!!」

         「出るタイミングは……
           成田君が跳んだ次の瞬間!!」

それゆえに――――『モノディの再跳躍直後』に、『記事』としてそれを再び、再現する。
同じ内容であっても、現実で再び起きた事実であれば、再び記事にすることが出来る。

何度でも『跳んだ瞬間』の爆発的な推力を得て、自分とベリルが取り残されないように。

635『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/01(土) 19:25:33
>>632-634(ALL)

斑鳩(貴方)の『ロスト・アイデンティティ』によるオブジェの破壊。
影による後ろの確認では、既に入り口近くまでケープの形相が迫っているのが
見て取れて、その更に向こう側に壁の染みと化す警備員らしき服装の二人が
辛うじて確認出来た。多分、金一と同行していたラフィング? の残る存在。

後続で同じく、阻害する石像達を衣服を切り離すなりして
『モノディ』『インク』、そしてシンプリー・レッドも続いて抵抗を行いつつ
進んでいく。それでも、それでもだ。

       ゴゴゴゴゴゴゴッッ!!

ベリル「……っ、前にある石の人垣が……”修復”
いや、破壊されたものを無理やり継ぎ接ぎとして固めてやがる」

レクイエムか、元々のソイルの能力の一部なのかは不明ながら
貴方達が破壊するなりした石像の一部は、他の石像と繋ぎ合わさっているのが
行動する中でも見えている。斑鳩が破壊していた人の壁は勿論の事、モノディ達が
振り払ったオブジェ達もだ。

ベリル「このままじゃ……ジリ貧だっ。どうする? どうすりゃいい!
あの向こう側にいるソイルに何としても私達は敵じゃないって証明する
手段はないのかっ!?」

 自動修復される目の前の石人の障壁に、蠢き貴方達を引き摺り込もうとする
石像達。そして後ろからは、自分よりも狭い入り口を力ずくでも破壊し
オブジェに構わず暴れ狂う猿の怪物と化すケープ。

時間は一刻の猶予もない……何とかこのレクイエムの道を切り開かなくては!!

636斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/02(日) 01:35:37
>>635

 「…………」

(20m先なら兎も角、至近距離なら『支え』くらい作れる、が)

(賭けだな、ここから空を飛んで矢を回収するか、この距離でソイルに味方だと解らせるか)

 「呼びかけて目覚める気配が無いと『ジャンボリ』は言っていた、ラフィングがスタンドを使えないという知識とベリルに面識が有る前提だが、俺達は既にスタンドを目の前で使っている」

(だが反応は無い、目と耳はおそらく使えない筈だ)

(しかし今までの挙動からコイツは、『石像を破壊されている』事は感知している)

(壁の補修もそうだが、そもそも目と耳が見えずに、俺達の位置へどうやって正確に掴みかかった?)

 「そもそも、最初に鎖で橋をかけようとした時、こいつは石像を動かしたんだ。」

 「――『接触』か『振動』か『破壊』か」

回転、照準、投擲(ス精BB) 文字を書くなら正確に叩きつけねばならないだろう、弾数は……まあ足りるだろう、足りなかったら?残念でしたねってところだ。

 「何方にしろ……まあ3つは思いついたか、問題はこいつが『モールス信号』を知ってるかだな。」

『・・・ --- ・・・』(SOS)

『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

 「破壊した石像と壁を態々修復するなら、少なくとも『破壊痕』は認識してる、それを文字の形にすれば……メンドクセェ」

 「意思が有るなら全部試せばどれか当たるだろ!」

態々目の前で修復されていくキャンパスに、左手の鉄球を叩き込んで『HELP SOIL』と文字を撃ちこみ、右手で適当な石像にモールス信号を叩き込む。
まったくスマートでもなんでもないが、少なくともアポロ13みたいにロケットごっこしてソイルに突っ込むよりは……いや、50歩100歩だな、対話を試みる方がもっと分が悪い。
だがこれが一番後続が生き残る可能性のある選択肢だ、たぶん。

指で石像に文字をなぞってやればいいんじゃないかって? さあ……?

637成田 静也『モノディ』:2020/02/03(月) 20:41:48
>>635-636

斑鳩の行動を見てなるほどと思う。

ならば自分もそれをやれば可能性は多くなるはず。

自分の拳から『音核』を抜き取り、近くのオブジェに重なるように配置させる。

いつもならばすぐに握りつぶす音核だが、潰さない場合は4分の間、モノディ以外は干渉することのできない
スピ-カーとなる。

そして音とは掻い摘んで言えば空気の振動だ。至近距離で接触するように振動が起きれば気づいてもらえるかもしれない。

抜いた音核からは拳が鳴らすノック音を斑鳩がやったようにモールス信号となるように鳴らす。

『・・・ --- ・・・』(SOS)

『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

と。

もちろん跳躍移動は続けるし、背後に迫る『怪物』にも注意を払う。

掴もうとする手は砕くし、さっきのガラス片が残っていたら…最終手段として『怪物』の心臓辺りを目がけて発射しなければならないだろう。

・・・あの状態の奴に今更ガラス片で怯むかも怪しいところだが。

「ベリルさん、さっき話した落書きの内容に合うような組織内で緊急時のパスワードとかは教えられていないんですか?」

ベリルに問いかける。おそらくは知らないのだろうが何かしろヒントが欲しい。

『スタンドを見せる』ことはできず、声も信号も届かない時は例の合言葉に頼るほかないだろう。

638黒羽 灯世『インク』:2020/02/03(月) 23:39:13
>>635
>>636-637

「――――――『モールス信号』! 考えたわね!?」

              「なら、私は・・・」

     ササッ

『SOS』
『HELP』
『助けて』
何でもいい――――『オブジェ』や『壁』にそれを書く。

(斑鳩さんと成田君で『モールス』は打てている……!
  私はよりシンプルに、記者らしく『文字の力』で働きかけるっ!!)

『インク』の速筆は常人域をはるかに超えた『超人世界』に位置する。
また、それと同時に・・・『ケープ』の様子も視界に収めておく。

(『不死身』としか思えない……
 『毒薬』が効く可能性は低い。
 ましてこれは、恐らく『人間用』
 それでも、最悪の場合選択肢には上がる)

念のため確認しておかなければならない。
移動と、『SOS』のさなかに手が空いたなら、胸ポケットの『錠剤』が砕けていないかを確かめておく。

639『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/05(水) 00:12:11
>>636-638(ALL) (レス遅れ失礼しました)

後続で最後尾なら『黒羽』だ。視界の端に収めた『ケープ』の獰猛に
手のひら程の牙を見せつけ耳鳴りしそうな程の咆哮を轟かせる形相を視認する。
その丸太程の両腕は人が入るサイズの出入口の扉を秒単位でこじ上げる様も。

>さっき話した落書きの内容に合うような組織内で
>緊急時のパスワードとかは教えられていないんですか?

ベリル「成田っ! そんな都合良い合言葉を私が知っているとして
今のこんな危機一髪の状況になるまでに試さねぇのならっ!!
私はどこまでボンクラだって話だろうがよっっ!!」  ブォォ! ガシャンッ!!

成田の質問に対し、周囲から迫るオブジェを破損しつつベリルは怒鳴り返す。

同行者からはヒントは貰えない。前門を覆う石の海 後門は不死に近き獅子の怪物

万事休すと思える中で

 『・・・ --- ・・・』

『・・・ --- ・・ ・-・・』

……斑鳩が思考の末に思い付いた振動『モールス信号』が響く。

その刹那――


                  ギギッ……

 斑鳩の前に『差し出すような手のひらの形の腕』の石像が
目の前に生える壁から産み出された……。

640斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/05(水) 18:47:44
>>639

か細い風切りの音、甲高い金属音

俺は差し出された掌に『鍵』を放った

生憎それ以外は焼け焦げているか、持っていないか、この場所に関係無い物であるし
握手の形でもないのでそういう事でもないだろう。

勘でこれだとは思ったが、渡した所でどうなるか等とは考えつかなかった
一手、遅れたのかもしれない だが確認する時間はなさそうだった。


 (ここまで努力はしてみたが……また失敗したかね、これは。)


 (……俺達が『努力』か 馬鹿馬鹿しい。)


散々他人を利用して、今更助けて貰おうなどというのも虫のいい話ではあった
我ながらどうしようもなく醜いが、これが俺達の『個』ならば仕方のない事だ

息を吐く
右手には鉄球があり、近づいてくる利用した連中の背後に眼を向ける

さっきは確かに殺した、手応えもあった
だがあの暴走特急を二度止めるのはほぼ無理だろうとは感じていた

しかし、他に選択肢が無ければやるしかないのだ。

 (初撃は弾かれた、二度目は貫通しなかった。)
 (だが殺傷は出来た、つまり俺の鉄球が体内に『埋め込まれた』と考えていいだろう)

結合、回転、四肢の関節に狙いを付ける
二足歩行はバランスの悪い移動方法だ、足を狙えば楽に転倒が狙えるし
四足歩行なら両肩を狙えばダウンが取れるだろう。

 (奴は不死身のように見えるが、再生のための血肉は無から取り出せるわけでもない)
 (急にに燃費が良くなった車のような物なら……散々暴れた以上ガス欠が近い可能性もある)
 (四肢をもぎ取れば動くも何もあるまい、再生するというならその分時間も稼げるだろう ……誰の時間かは知らないが。)

『アッシュローズ』が回転の遠心力で円錐形の外殻と化す
貫通力を上げ、体内で爆発させる為の形状に

 (さっきの壁の壊し方が良かった、あの肉を貫通しないのなら内側から破壊すればいい)
 (埋め込み方はもう解っている)

 「後は……自分を信じるか。」

(沈まないのだから、鎖を浮き代わりに一時的に沈んでやり過ごす…という手も有るが)
(対話が出来たとはいえ、石化しかねないのであればかなり危険な賭けでしかない)

(――どうせ死ぬなら、立ったまま死にたいな。)

――投擲。(ス精BB)

641成田 静也『モノディ』:2020/02/06(木) 01:20:23
>>639-640

ベリルの言葉を聞いてその通りだ、なんてマヌケなことを言ったんだオレは…。

それと同時に起きる『ソイル』の起こす攻撃以外のアクションとそれに対する斑鳩の行動。

もはやそれに賭けるしかない。

と、なるとそれの邪魔になるのは『ケープ』だ。

「黒羽さん、ベリルさん!アイツを…『ケープ』を足止めするぞ!」

持ち物を見る。前の灼熱のせいで所持物はほとんど消えてしまった。

が、先ほどの『金一』を始末した時のガラス片ならどうだ?

残っているならば『ケープだったもの』の頭・胸等の致命ゆえに防御する場所や、足・腕など
直接行動する部分をを狙って投擲する。(ス精AC)

斑鳩さんの行動でアクションが起こるまでどれほど時間がかかるか分からない以上、
少しでも時間を稼いでみせる。

―――もし駄目だったら?その時は仲良く死ぬだけだ。

まああの『ケープ』くらいは道連れになってもらうがな。

『モノディ』、自分、それと『ケープ』くらいかな?音核を抜き取って全てを飲み込み、音響兵器としてぶっ放す。

今の状況じゃ鼓膜どころか心臓も死にそうだが。タダで死ぬよかマシだろう。

「さあ、来るなら来やがれ。」

642黒羽 灯世『インク』:2020/02/06(木) 02:56:34
>>639

「成田君ッ、投げるものはこれもあるのだわ!!」

預かっていた(>>491)メスを彼に返す。
受け取れる状況なら――――だが。

「ッ…………『インク』!」

思考を巡らせる。
だがそれより先にまず、手を動かす。

「『筆法』……『ゴースト・ストーリーズ』ッ」

『弓どうぶがヤをいった』。
『サッカーぶがボールをけった』。
『てじなぶがナイフをなげた』。

「『ストーリーズ』ッッ」

                ササササッ

           「『ゴースト・ストーリーズ』!!」
 
手を止めない――――簡素な文字で書き、再現し続ける。
『ケープ』は無敵かもしれない。だが反応までは『無』ではない。

「『事実』がある限り『記事』は書き続けるッ――――『ゴースト・ストーリーズ』ッッ!!」

『シンプリーレッドがなぐった』――――『瓦礫を飛ばす』。
『モノディがものをなげた』。

「それが『記者』の『力』」  「そうよね……いいえ」  「そう」  「そうに決まってるのだわッ」

『人型ではないスタンド』――――斑鳩の能力は再現できない。
だがそれ以外は再現できる。『玉切れ』を起こす事は、死ぬより先に心配する事ではない。

643『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/07(金) 21:20:31
>>640-642(ALL)

斑鳩は作り出されたオブジェの手の平へ鍵を投げ放つ。

カツンッ・・・と金属が跳ねる音、手のひらに収まる鍵。
オブジェは動かない……。

その間に斑鳩はアッシュローズをケープの表面積が一番大きい
胸の部分へと放つ。

  ――シュォォッ……ッ

ケープ『Guuuuuuuuu―――zUッ゛ッ!!』  ガァンッッ――!!

 !!?
アッシュローズ。先端より殺傷力を増させたロスト・アイデンティティの
炸裂弾丸を飛来するのと同時に、ケープは近くの壁に生えていた石像を
豪快に片腕で粉砕する。
 粉砕した石の礫は斑鳩までは飛ばずも、ケープの前方の空間を飛び散り
それは今放った炸裂弾にも命中し。僅かながら、その威力を衰えさせつつ
ケープの片腕に命中した! このまま斑鳩の任意で片腕を一時的に使い物に
ならないようには可能だろうが……それでも目前の怪物の破壊力は完全に殺せない!

         ――GyoooooooooooooAaaaaaaaaaa!!!!!!

咆哮が通路全体を震わせるように轟く……。


貴方達(成田・黒羽)も絶体絶命に近い。
斑鳩よりもケープ達に近い成田は、動きに支障のない片腕のみで
ガラス片を投げつけようとするも。上記でのケープの暴挙により
投げたガラス破片は破壊されたオブジェの礫により、運良くとも
破片の一部がケープの肉体に浅く突き刺さり、更に怒りを注ぐのみ。

黒羽も、軽く自分のほうまで降りかかる礫の余波が頭上から襲来するが
目立った怪我は今のところ成田共に無く、メスを渡す事は無事に行えた。
(※毒薬の錠剤の確認は、道中でアイテムがほぼ燃え尽きた斑鳩に成田共に
黒羽も無事である事は前もって確認出来て良い。何処に仕舞ってるかも
任意で構わない)

『インク』を振るう、然し再現を行うにしてもジリ貧は否めない。

  ズズッ――ッ。

? その間にも、成田の近くに『差し出すような腕』の石像が壁から生えてきた。
斑鳩の時と同じ……少し時間差はあるものの、全く同じ現象……。

644成田 静也『モノディ』:2020/02/07(金) 22:19:01
>>643

オレらの攻撃は、やはり少しの時間稼ぎにすらならなかったが、斑鳩さんは榴弾が腕に当たり吹き飛ばした。

これで時間が―――

そう思ったが『ソイル』は斑鳩さんの置いた鍵になんの反応も示さなかった。そしてこちらにもその手を差し出してきた。

『鍵』が辺りかと思ったが違うのか?何か別なものをを求めているか?それとも…。

もはや『ソイル』に敵意は無いと見える。

―――もしこれが間違っていても4人のうち1人でもたどり着けば勝ちの目ができるんだ。
オレがしくじって死んでもまだ黒羽さんもいるし、斑鳩さんも別な手をすぐに考え付くはず。

だからオレはオレの思いついたこと、『感染者ではないことを示すためにスタンドと生身の手で差し出されたオブジェの手を取る』。

これで勘があっていれば『ソイル』はオレたちを導いてくれるはずだ。

「オレはこの手を試してみます。もし成功したらみんなも!」

みんなにそう叫ぶ。

645斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/08(土) 01:58:27
>>643

 「FU〇K!あのデカブツほんと倒れねえ上に『ラフィング化』が進んでるじゃねえか!今稚拙とはいえ防御したぞ!」

悪態をつく、アイツが倒れる前に行った事は本当だったらしい
さもなければ都合よくここに現れる事も無いし、一々ガードなどしないだろう

アッシュ・ローズの欠点……岩壁を破壊する方法はまず『埋め込む』のが前提である
弾かれては表面を軽く削る程度だろう、これではほぼ意味が無い。

まあ転倒させようがそのまま慣性に任せて突っ込まれたら俺達はミンチなんだが
これだからフィジカル高い奴は困る、対処手段が限られるorほぼ無いではないか。

 「……チッ」

 (成田の行為は、他人に生殺与奪の権を握らせるのも、他人を信じるというのも、吐き気がする程イラつく俺には思いつかん案だな。)
 (最優先は1人でも生存した上で前に進む事だ……他に思いつかん以上、取らざるを得ないか、この手。)

成田のように鍵ごとオブジェの手を取る
時間稼ぎの攻撃も、既にある程度使った以上、補充には時間がかかる物だ

 (我ながら情けねぇなあ……。)

646黒羽 灯世『インク』:2020/02/08(土) 02:31:00
>>643

(正解は『モールス』――――? それとも、別の要因があった?)

           (やらないという選択肢はない)

     (やらないことは正解にならない)

                (今は『間違えない』より)

         (正解を探さなきゃならない)

                    タンタンタンッ

足を動かす。
『・・・ --- ・・・』(SOS)
『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

筆の柄で壁を打つ。
『・・・ --- ・・・』(SOS)
『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

「ベリルさん――――ベリルさんも『モールス信号』、振動で伝えてみてッ」

モノディが攻撃を止めれば『再現』出来る記事は、事実は有限となる。
残っている再現を終えながら、自らは足と筆でモールス信号を打つ。ベリルにも促す。

647『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/09(日) 09:34:48
>>644-645(成田PC・斑鳩PC)

 ――……。

壁から生えたオブジェの手。それを握ると同時に、貴方達は凄まじい
引力と共に生えた場所の壁面に飛び込まれる。
 痛みは無い、だが 一時的にだが意識に空白が産まれ……そして
次に覚醒した時に貴方達は二人とも同時に僅かに倒れこんだ姿勢で目を開いた。

   ――オオオオォォ……。

目の前には、胸部に『矢』が貫通し、それを両手で握りしめた格好で石と化した
『ソイル』が佇んでいる。その隣にある壁面が僅かに揺れ動くと共に
文字が刻まれた。
   
   ―オマエタチ ハ ダレ ダ

>>646(黒羽PC)

 『ゴースト・ストーリーズ』
まだ平和を謳歌してた日常があった、今日の学校に居た頃。今の死闘を演じてる
渦中では、もう大昔のように感じる過去の体験を『インク』にて再現。

部活動の人間達の攻撃にも転じられる行動。だが、その殆どは悲しきかな
人間のスペックでありパスCC 怪物を倒しうる力は無い。ケープがこちらに
迫るのを僅かでも時間を稼げている事実は存在するが、斑鳩や成田の時のように
オブジェの腕が発生するには、どうしても時間が掛かる。

ケープ『GoooooooooooooAAAaaaaaaaaaッッッ!!!!』

        ブォォォッッ――!!   ガシュゥゥ――!!




ベリル「…………ぁ………っぐ……」

それはあっと言う間だった。ベリルも奮戦し、ケープに対し散らばった破片を投擲
するなどの淡い抵抗、貴方に倣ったモールスをしたもののインクの像で複数守られてる
貴方と違って、ベリルはシンプリー・レッド一体を不調の中で動かしていたのだ。

視界の中で、ケープの丸太のように太い腕が伸び ナイフのように鋭い爪が
ベリルの脇腹に突き刺さるのを目にした。

ベリル「………………く…………ろ」

ケープ「guuuuuuRuuuuUUッッッ゛ッ゛!!」  グンッ――!!

ベリルが貴方のほうに顔を向け、何か喋ろうとした直後。ケープは
手に彼女を突き刺したまま持ち上げる……!

648斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/09(日) 18:34:10
>>647

 「…………」

 「俺ぁな〜〜スタンドだリスザルゾンビだって言われて、もう驚いたりは別にしないけどさぁ〜〜」

非常階段だってマークの一つはついてるのだから、文字が書けるのならせめてやり方くらい付随して欲しい
周囲を見渡しても黒羽がいない辺り、間に合わなかったのだろうか?これで死んでたら目もあてられないな。

その辺りの不満を飲み込まないと前にすすめない、今この瞬間だけ本当にロボットになれたら、どんなに良い事か。

 「そんで?ダレと来たか……ダレねぇ。」

乾いた唇を舐める、石像相手に話しかけている自分はまったく現実感が無い
大量の寝汗と共に飛び起きる悪い夢のようだ。

                          エクリプス                         アリーナ
 「俺が言わなくても解るんじゃねえのか?『負け犬』は真っ先にケツまくって海に逃げたし、『頼みの綱』は手繰って見たら千切れる寸前だし。」 
 「態々こんな勝ち目のない戦いに挑む奇特な『組織』なんて、もう何処にもないんだろ?」


 「――単にニコニコしてる『アレ』が気にくわない『個人』だよ。」


 「うざい、面倒、邪魔、おまけに見苦しいときたもんだ、ヘレン・ケラーだって三重苦で収めてたって言うのに」
 「おまけに本体は今も絶賛大安売り大セール中、冬のインフルエンザの勢いで増殖してると来たもんだ、ほんと節操がないぜ。」


 「どいつもこいつも何だかんだ言い訳してやりもしない、うっおとしい、だから俺達が潰すと決めた。」


 「……って、これもモールスじゃないと駄目なのか?メンドクセェなぁ。」

 「増殖元の『最初の本体』を探すために『探知系のスタンド使い』探してるんだったな…確か、今。」
 「だからそこ通してくれ」

 「って、モールス……ローマ字でいいかな、入力面倒くせぇなぁ……。」

コンコン コン コンコン……。

649成田 静也『モノディ』:2020/02/10(月) 18:01:57
>>647

なんとか第一試験を突破といった所か。ここまで長かったな…。

それにしても黒羽さんとベリルさんはまだなのか。

「すみませんが斑鳩さん、外の二人にも救いの手を差し伸べてもらえるように『ソイルさん』にお願いできませんか?」

「あいにくオレはSOSくらいしかモールス信号を知らないんです。」

斑鳩さんを通して『ソイル』に頼むようにお願いをする。

彼女らとは昨日今日の付き合いだが死線を共にした以上、情はある。

ここで彼女らを無視してみすみす『ケープ』の手でミンチになるのを見過ごすことはできない。

「ソイルさん、あの二人を助けてもらえないですか?」

まずあの二人も助けてもらってから、『医者で探知できるスタンド使い』や『グレイジャー』、『ジャンボリの最期』など
話すべきだろう。

650黒羽 灯世『インク』:2020/02/10(月) 21:30:28
>>647

「べっ ………………!!!!」

ベリルは助かるだろうか――――
今から『医者』の所に行けば――――
どうにかして辿り着ければ――――

(持っていた『記事』がなにも通用しない)

         (『ソイル』を書けば)

   (『人間』だという保証は?)

           (・・・・・・)


(そもそも『ソイル』もケープを止められていない)

価値に結びつかない思考が頭の中をめぐり続ける。
それをかき分けたところで、この脳のどこかに答えはあるのか?
振り下ろされるベリルを受け止めて、救出できるのか?

死にかけの人間一人、連れてくるのは高望みだったのか――――
そもそも自分も、ここで死ぬことになるんじゃないのか――――
『能力』も『頭脳』も通用しない相手に、どうすればいいのか――――

『私が立っていた』

                    ――――記事を書いていた。

やまない思考の中で黒羽が無意識に選択した行動は、『防御』だった。
スタンドを解除し、振り下ろされる腕を、前方に生み出した自分自身の『記事』で――――
そして、それを発現した直後に頭の前でクロスした両腕で『受ける』事だった。

無防備に受ければ死ぬだろう。何もない爪でも死ぬだろう。そうだ。これでも死ぬかもしれない。
だが、『重りの付いて鈍った腕』で、爪はベリルに刺さったまま、それなら『死にはしないかもしれない』。
大きなダメージが予想できた。回避した方が、安全かもしれないとも、間違いなく思った。
ベリルを投げてきたら? 予想以上に速かったら? 防御を捨てた回避こそ悪手にもなる。
それでもダメージを負わない可能性を選ぶべきだったかもしれない。それでも、それでも・・・『記者』は『情』を捨て損ねた。

651『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/11(火) 22:32:35
>>648-649(成田PC・斑鳩PC)

成田や斑鳩、どちらが周囲を見渡しても一つの彫像。ソイルを除き
周囲は壁で囲まれているのが見てとれる。
貴方達は各自思い思いに独白する。だが、芳しい反応は
目の前の矢に貫かれた彫像と化すソイルから返らない。
黒羽のいる方面から、激しい揺れと壁越しだが大きな咆哮音と
石材を破壊する連続した音も聞こえた。
斑鳩はモールス信号を試そうと振動を発生した最中、それは起きた。

壁に刻まれた字が陥没し、新たな文字が浮かび上がる……。
要約すると、このような文面だ。

『俺は守り人 通せるのは魂を持つものだけ。
俺は奴等を防ぐ為に五感の一つを除き全て絶った。
ただしスタンドの力と ――”矢”のみ未だ扱える。

覚悟を以って 握れ』

……そう壁面の文字は記される。続きは無い

>>650(黒羽PC)

貴方は『インク』にて『防御』を……ベリルを
か細いながら救えるかも知れない手段を苦肉の策として行使する。

対してケープは赤く鈍い眼光で唸りつつ突き刺さったベリルと言う
重しがある腕を何ら支障ないかのように、振り上げて黒羽に叩きつけようと掲げる。

ベリル「くろ……はね……」  ブゥン……ッ カチ

その最中、ベリルは掠れた声と共に貴方の名を呟いた。と同時に
『シンプリー・レッド』がケープの鉤爪のある場所に力なく腕を振り
その何ら衝撃もなく当たった箇所に鉄の輪が生えた。

ベリル「……つまらん時間だったさ…………お前と過ごした短い時間は、な」

   ギュゥンッ!    ブシュッッ――!!

ケープ『GyaaaaaaaaaaaaaAA!?!!  GAAaaaaa!!!!』

彼女の死に際に告げた呟きと共に、鉄の輪が縮小しケープの爪のあった
根本に深く食い込み血飛沫が舞う。切断はされぬものの見過ごせない激痛に
獣であるケープは雄たけびを上げ、ベリルを貴方のいる方面と異なる
石像が生えた壁に反射的に叩きつける。
 シンプリー・レッドが消失するのが視認出来た。

 ガシッ ガシッ ガシッ ガシッ!!

      oooooooОООッッ――!!゛

ケープの尋常ならざる破壊力は、進行中も石像の手は幾らか彼に
及んでも歯牙にもかけてなかったが、壁面を大きく抉った事により
更に石像は物量を増加させ、ケープにまとわりつく。
怪物の狒々は、怒り狂いつつ伸ばされた石像を手あたり次第に
破壊する。床、壁、天井と手あたり次第に破壊を続ける事で辺り一面が揺れ
既視感を覚えさせる嫌な揺れも周囲に立ち込める。

その間にも、黒羽のいる近くの壁から差し出される形の手が生えた……。

652斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/12(水) 19:23:36
>>651

……肩を竦める。

 「残念だが、どうやら彼は『石の如く』口の堅い男らしいぜ。」

 「あるいは、疲れ目の俺達に配慮してくれたかだな!」

文字通り石像になってまで守っていたのだ
むしろ彼自身からはほぼ情報は得られまい、今はそれで十分だ。

 「或いは、既に実行しているが……向こうが『手を取れない状況』なのかもな、あくまで『転移』…と仮称するが…は『此方が』、『手を握る』と起こる現象らしいからな。」

 「触角だけで俺達の仲間かラフィングかどうかを判別しろってのも、酷な話だろ?」


(『たられば』は幾らでも考えつくが、考えた所で過去が変わるわけでもないんだ。)

 
 「――成田、ほれ。」

手の中の『鍵』を成田君に放る
この先で必要なのはこれくらいだろう、彼(ソイル)が守っていたなら、敵がいる確率はかなり低い
1人でも恐らく…問題は無いだろう、なら時間の無駄は省くべきだ。

 「ここでぼーっとしてんなら、後ろは任せて先行けよ、ほんとにお目当ての『スタンド使い』がいるか知りたい」

 「まぁ〜〜俺は平和主義者だが?第一印象の問題ってもんは有るからな ……それに」

  ニッ

 「もう一回ケープにホームランされたくはねぇだろ?」

 「『矢』は後から持ってくよ、抜いたらレクイエム解除されました、とか失笑もんだろ。」

ニタニタと笑いながら手をヒラヒラと追い払うように振るう


(それに……僕は確かめたい事も有る。)

(レコーダーの記録から『矢』はもう1本ある筈 場所も見当がついている、が 恐らく……面倒事だな。)

『ハイヒール』と両手の『鉄球』の鎖を使い、『10m』分の『鉄球』を作り上げ、直径20cmに結合する。
そしてその鉄球に『両手』『両足』『胴体』『首』の鎖の先端を結合する。

(『奥の奥の手』か、通用するかどうか……ケープがこのまま沈んでくれると、確認も楽なんだが。)

653黒羽 灯世『インク』:2020/02/12(水) 19:51:43
>>651

「わ」
        「私が」
                 
                 「私が『記事にする』から」

「全部終わったら、私が、あなたのことを無かった事にしないから」

有能な記者に――――『ウソ』が見破れないわけがない。
ベリルがしたことの意味が分からないはずがない。

「お…… おわかりかしら? あなたのしたことの価値――――」

「私はちゃんとわかってるから――――」

だが、黒羽に出来た事は彼女の手を取る事ではなく、
壁から差し出された手を取り――――『無駄にしない』事だけだった。
言葉に意味があるのかはもはや分からないが、言わずにはいられない。

        「だから――――謝りはしない、『ありがとう』ベリルさん」

後悔は出来ない。間違いだったと悔いるのは、彼女の意志に礼を失する行為だ。壁の手を取る。

654成田 静也『モノディ』:2020/02/12(水) 20:47:42
>>651

確かにオレはこの中ではボロボロな方だろうが、それは斑鳩さんも変わらないはず。

それでも事実、あのケープに少しでも有効打を与えられるのは斑鳩さんなのも事実だ。

鍵を受け取り、死地へと赴く斑鳩に声をかける。

「…わかりました、彼女らの事を頼みます。それと…あのゴリラ、加減ってもんを知らないのでホームランされるとアホみたいに痛いですよ。」

「経験者のオレが言うんだ間違いないです。」

笑うことはできないが、ジョークを飛ばす。

「…死なないでくださいよ。」

そう呟き、一足早く先を目指す。目指すは当初からの目標である『医者のスタンド使い』だ。

そして握るのは…

『この矢を掴めってことですか?』

モノディの指でオブジェに文字をなぞる。

『そうすればオレたちが望む、医者のスタンド使いのいる道を開いてくれるのですか?』

もし『答え』が帰って来ないときはこの場で唯一握ることのできそうなもの、『矢』の柄を握る。

無論、それで無事にできるとも考えてはいない。何らかのリスクがあってしかるはず。

655『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/13(木) 18:44:47
>>652-653(斑鳩PC・黒羽PC)

斑鳩は『ロスト・アイデンティティ』の鎖を繋ぎなおす。成田に
鍵を渡しつつ、壁越しの怪物と化したケープが侵入する懸念をもった上で
壁に視線をやれば、黒羽が頭部を先に倒れこむように目の前で発現したのが
見て取れた。

黒羽は、壁の手を握った。一瞬の意識の空白、そして次に固いコンクリート床の
感覚と共に焼け焦げが見える斑鳩であろう靴の足元が見えた。
無事に、どうやら貴方も味方のほうへ合流出来たようだ。

そして……。

           ――ピキピキッ

成田が、物言わぬ石像のソイルに近づき。その握りしめた矢の柄を
手の平で握った瞬間に。

貴方達二人は、成田が『石像』となるのを視認した。

656『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/13(木) 19:24:38
>>654(成田PC)

 貴方は矢を握った瞬間に、意識が急速に何処か遠い部分へ誘われた。
視界が暗転し、空白の時間が壁に引き摺り込まれた時同様に再度発生する。

目覚める。此処は……海辺だ。
見回してみれば、そこは『遠州灘』……星見町の駅を更に下った海辺だ。
一般的な知識で、貴方はテレビなり自身の足で目にした事のある
星見町から大海原が見える浜辺。
 然し、その海は『石』で出来てるかのように波の音はなく静止している。
『石の海(ストーンオーシャン)』が屹立する異常な空間に貴方は佇んでいる。

「――ジャンボリ……グレンシャー……他の見知ったメンバーでも無いのか」

後方から声がした。振り向けば黄土色の髪の毛をした、幾らか若い容姿の
男性がジャンバーの裾に手を突っ込み、貴方を見ていた。

「……時間は一刻の猶予も残されてない」

知りえる全ての情報を君に継がせると、ソイルは告げた。


丁度、貴方が吉岡の変死体を発見した時間帯。ソイル含む星見町の異変を
調査するメンバーの数名が、スマイリー・スマイルに遭遇した。
攻撃を受けたメンバーの半分が、その場で同化。のこる半分は危険性の
大きさを理解して足止めを実行。ソイル・グレンシャー・ジャンボリ
そして残る数名は援軍を要請する為にアリーナへ仲間の能力と共に転送・帰還。

「……アリーナに帰還した時、僕達の背筋に悪寒が走った。
出迎えた同僚達の後ろ側で、奴等の虫唾の走る表情を認めたからな」

アリーナには既にスマイリー・スマイルが潜伏していた。
ソイル達が異常を感知したのを、まるで見通してたかのように潜伏してた
敵達は一斉蜂起を駆使した。奴等には奴等しか知りえないネットワークが
恐らくあり、逃げ延びた事をアリーナ方面に伝えた事で情報を全て抹消
させる為の一斉攻撃だったのだろう。

「……エクリプスと何時でも抗戦を予想しているアリーナでさえ、奴等の
あの『声』を防ぎ切る事は叶わなかった。
 こうなった僕だからこそ分るが……防ぐ事が出来なくても仕方がない。
あれは”レクイエム”……いや”レクイエム”と表現する事すら烏滸がましい。
魂の原質に近づいたからこそ、知った。理解してしまった。
 ――奴等の能力の本質は『魂の捕食』だ。

……マイマイカブリって聞いた事ある? カタツムリを食べるのに適した昆虫。
奴等の声が、マイマイカブリの消化液なら。僕たちはカタツムリさ。
人の肉体を透過し、奴等はその声と言う消化液で魂を溶解させている。
 
気づいた時には既に遅い。奴等の声が僕達の臨界点を突破した瞬間
所謂 溶けた魂は奴等の本体であろう場所に”啜られる”。
……残ったのは、消化液って言う音色が立ち込めたカタツムリの殻って言う
奴等の仲間となった成れの果て……」

おぞまし過ぎる、そう呟きながらソイルは力なく首を振って貴方へ告げる。

「……なってしまった者達を、元に戻す事は無理だ。
だが、まだ魂が原型を留めているのなら……治療は出来るかも知れない。
そして、この能力の根源となった存在の居場所も探り当てられるなら……
封じる事も出来るのかも知れない」

全ては可能性の段階だけど、とソイルは力なく溜息を吐き出す。
吐息が抜ける音と共に、彼の体にピシッと罅が入る音を聞いた。

「……もう、残された時間は少ない。やがて僕は消える
あの声を僕も幾らか浴びた。肉薄する距離で無ければ、直ぐに奴等に
魂を吸われるリスクは避けられるけど、それでも……こんな呼称は変だけど
半液状化した魂を矢で貫くのは、リスキーだったんだろうな。
この会話が終えれば、僕は消える。
 残った能力は一時間程度は保つだろうけど、それを超えれば解除される」

直ぐに下へ向かうんだ。と彼は告げた。

ソイル「……他に、何か聞きたい事はあるだろうか? 僕が知る限りの事は」

段々と亀裂が入る音が大きくなりながら、ソイルは貴方に告げる。


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