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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その3

1『名無しは星を見ていたい』:2018/08/18(土) 19:51:06
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

276天雨 サトリ『10cc』:2018/12/03(月) 16:58:08
>>274(GM)
>>275(夢見ヶ崎)

                 「フッ」

「―――――――やはり私はスタンド戦においても『聡明』ですわ」

「彼の『ブラック・ムーン』は『斬ったものから生じる音』……
 音だけとは限らないけれど、ともかく斬って溜めて開放する能力」

カンナとまつりにそれを伝えるのは、次以降の防御のためだ。

敵の攻撃は『ちょっと耳鳴りがする』程度。
耳を塞ぎ、壁を跨げばその程度という事は、
この戦場を離れてしまえば大きな影響はない。
 
                グイッ

「明日美さん、貴女の能力は恐らくこいつと複雑な相性関係にある。
 貴方ならば『相性が良い』側に寄せられる…………信じますわよ」

『ドクター・ブラインド』を狙い撃つような攻撃能力ではあるが、
『ドクター・ブラインド』の攻撃を受ければ封殺される能力でもある。

「アオキさん、この場から離れますわよ!
 あいつの攻撃は『厄介』だけれど、
 攻撃の間合いは剣士でしかない……
 今のうちに離れれば、然程怖くありませんわ」

「仮に追ってこようとすれば皆さんが止めて下さいますッ」

アオキが動けなくなっていそうなら手を引き、
即座にこの場から離れる。くぬぎを探しに行く。
ここに残っても援護などできないし、価値がないからだ。
アオキも、この場にいては危険な状態が続く。
くぬぎ探しを手伝える精神状態かどうかは怪しいが、
少なくとも自分が離れるついでに連れて行く必要はある。

「私達でくぬぎさんを探しましょう。危険な状態かもしれませんから」

            「――――くぬぎさん! どこにいますの!?
              聞こえたらブザーを鳴らしてちょうだい!!」

来た方向とは違う方向へ動きつつ、くぬぎに呼びかける。
彼女の性格を考えれば大声で返事があるのは期待できないので、ブザーがあるのは幸いだ。

277『ペイズリー・ハウス』:2018/12/03(月) 22:12:17
>>275(夢見ヶ崎PC)

奇しくも貴方が日中にオピネルへ繰り出した技が貴方に一時的な
頭痛と眩暈を引き起こす。だが、未だ我慢して戦闘は継続可能だ!

貴方の宣言に、哂うようにしてギボスは謡うように口開く。

「ハハハッ! 居るに決まってるよなっ 影在る場所に光が潜むのは
当たり前の事だ! 来い!! 例えこの身は朽ちても、そう易々と
倒せるものだと思うなよ!」

 バシュ  バシュッッ!

「っ ちぃ、やはり。影の身では動きも鈍らだ」

両手に滴らせたレモン汁の射撃は、ブラック・ムーンを振って迎撃
しようとしたギボスよりも早く 目と胴体に直撃する。
軽く、目頭を拭い舌打ちを行う。偽ヤジと異なり、アオキのトラウマが
鮮明な故か、その動作や受けるダメージも現実の人間に似通ってるようだ。

タタッと回り込む夢見ヶ崎に対し、それに倣ってギボスも体を反転する。
 
 ――ズバァ!   ピリリリリリ――

ブラック・ムーンの刀がブザーに再度当たる。音が鳴り止み、黒刀が白く
変色していく

>>276(天雨PC)

カンナ「わかった! 何とか別の方法でぶっ倒す!」

まつり「ヴァロッテの操作が中断されてしまいましたわ。
もう一度、掛けなおさないと……!」

ギボスの能力に注意喚起し、くぬぎを探す。

アオキ「く……くぬぎ。
そうだ、あの子。雷が窓の近くに落ちたのを間近で見て、倒れたんだ。
介抱しようとしたら、あいつが……あいつが気付いたら後ろに現れて
ショックで、くぬぎの事を忘れてた。視聴覚室以外の場所に、誰か
連れ去ったかも知れない……」

視聴覚室の目に見える範囲に居たのはアオキと実体化したギボスのみ。
くぬぎは雷が園の窓の近くに落ちるのを見てショックを受けたようだ。
あの影のスタンドが、自動的に彼女を安全と思える場所に移動した
可能性は高い……だが、一体何処に?

278夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/04(火) 00:30:10
>>276
>>277

とりあえず、サトリ達を逃がすという最初の目的は達成できた。
次にすべきなのは、『ギボス』の足止めだ。
今、『ギボス』の背中側には入り口の扉があるはず。

   (さて……)

          (『そろそろ』――かな……)

>>272の時点で、『球体』が階段を上ってきていることは確認している。
球体の速度は人間の速度と同等。
遊戯室の一件を見ても、入り口から入ってくると見て間違いない。
そして『球体』は、生み出した本人である夢見ヶ崎を追跡する。
この瞬間、夢見ヶ崎と『球体』の直線状には『ギボス』が立っている。

           「そう――」

      「『影』ある場所に『光』がある」

           「なら――」

       「『光』の中にも『影』はある」

回り込んだ狙いは一つ。
『ギボス』の背後から迫る『球体』――
自分自身の心が生み出した『闇』に『ギボス』を飲み込ませること。
もちろん『ターゲット』ではないので、一時的なものになるだろうが……。

       ダンッ!!

夢見ヶ崎から生まれた『闇』が『ギボス』を飲み込んだ瞬間――
『ドクター・ブラインド』を『闇』に突っ込ませる。
元々『視覚』を持たない『ドクター』に、
『闇』で視界が効かないというデメリットは存在しない。
さらに、>>275で『マーキング』を行っている。
『闇』に包まれていても、『レモンの匂い』は探知できる。
その匂いを頼りに、『ギボス』の位置を正確に特定する。

               シュバァッ!!

鋭利な爪を閃かせ、音速の攻撃が発動する前に『ギボス』を切り裂く。
『ドクター・ブラインド』の速度が『影ギボス』を上回っているのは確認済みだ。

そして狙うのは――『聴覚移植』。

              ブースト
『ギボス』の『聴覚』を『鋭敏化』させ、自らの放つ強烈な音の一撃を、
今度は『自分自身』に体感させてやる。
『ドクター』は聴覚を失うので問題ないが、夢見ヶ崎本体は両手で耳を塞ぎ、
音波攻撃に備える。

279天雨 サトリ『10cc』:2018/12/05(水) 00:40:23
>>277(GM)
>>278(夢見ヶ崎)

「忘れるのは仕方ないですわ、状況が状況ですもの。
 ただ――――この騒動を収める鍵は恐らく彼女にある」

「そう。この現象……皆さんの怖いものが現れる現象は、
 恐らく……彼女自身も把握していない『防衛反応』のスタンドですわ。
 許容量を超えた恐怖で、本人も制御出来ずに強制発現したのでしょうね」

            「あくまで推論、だけれど」

これはアオキには話しておいた方が良いだろう。
解除までの過程でどうせ知られるのだし、
隠しておいてわだかまりを生んでしまうよりは、
あらかじめくぬぎに責任はないことを強調して伝えるべきだ。

(さて…………『影』の言葉が真実なら、屋内なのは確実ですわ。
 それにまあ、いくら人間の常識が通じない存在といっても、
 台風の中に自分の主人を放り出しはしないでしょうものね)

(…………問題は、私はまださほどくぬぎさんを知らない。
 この施設でも彼女は大抵花壇やブランコにいましたもの、
 屋内で彼女が『安心』を覚える場所……それはどこなのか)

ここが彼女の自宅なら、自室とか寝室とか答えは出るのだが。
あるいは、そういう『表面的』な話ではなく、より安全を突き詰めた場所なのか?
単に雷の響く外から遠い、家を立方体と見たときの『中心点』というのが無難な線だろうか?
この園の構造を思い出す。最も『真ん中』に近い部屋はなんだっただろうか。

280『ペイズリー・ハウス』:2018/12/05(水) 21:15:05
>>278(夢見ヶ崎PC)


「ハハハハ!! 自棄になったかっ!? 自分で退路のない
場所へと立ち位置を変えるとは、それとも背水の陣のつもりかっ!」

    キィィンッ

 「これで、貴様は終わ」

            ズゥン――!!

             「な――!!?」

見事だ!
 夢見ヶ崎の狙い通り、『闇の球体』は『ギボス』を呑み込む。
その行き成りの影スタンドのトラウマが包んだ事により、かつての
エクリプスの凶悪犯も流石に虚を突かれたようだ。動きを停止する。
 そして、追いうちとばかりにレモンの香りを追尾して
『ドクター・ブラインド』の襲撃が繰り出される!

         ザシュザシュゥ!!

   ――パァァァァァ――ッッ!!    パリンッ

         「がっっっ!!?!!!」

 両手で耳を塞ぎ、音波に備える。『ドクター・ブラインド』に相手の
スタンド『ブラック・ムーン』の音波砲撃が直撃する危険性もあったが
突如の暗闇からの精密な攻撃には相手も成す術を失い、天井の蛍光灯が
割れるに止まる。部屋が一段階暗くなると共に、夢見ヶ崎の視界の中で
通り過ぎた暗闇の中で、両耳から血を垂れ流し白目を剥いて膝をつく
ギボスの姿が見えた……全身で痙攣し、ダメージはかなり深刻だ。
 『闇の球体』は愚直に貴方へと歩く速度で追いかけている。

>>279(天雨PC)


アオキ「くぬぎの……スタンド。……あぁ、もっとあの子に
構ってあげたら、こんな風な騒動にもならなかったのにな」

アオキ「あの子が、スタンドで保護されてるなら……何処だろう?」

くぬぎを恨んだり怒ったりなどの様子は見られない。彼女も以前は
スタンドで周囲に恨まれたり、妬まれた過去もある様子だった。だからこそ
くぬぎの暴走に関しても同情こそあれど、負の感情は無さそうだ。

彼女と一緒に貴方も考える。此処『ひそひそ星の園』の中心……。
2Fであれば……確か『ピアノのあった部屋』
 あそこが一番真ん中に近かった筈だ。

281夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/05(水) 23:19:48
>>279
>>280

            「ふう――」

『ギボス』の様子を確認して、軽く息をつく。
なにしろ音の発生源は『ギボス本人』だ。
あれを至近距離から食らっていたら、こっちが危ないところだった。

     「『相性』が悪かったみたいだね――『お互いに』」

どうやら成功したらしい。
でも、まだ安心はできない。
『影』とはいえ相手は『エクリプス』だ。
最後まで何をしてくるか分からない。
油断なく『ドクター・ブラインド』を構えさせる。

   「『過去』の『影』が『未来』の『光』を遮れるなんて有り得ない」

     「だから『月明かりの影絵芝居』は――」

                        「――これにて閉幕」

282夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/05(水) 23:21:51
>>281

         『 L(エル) 』

                    シュバッ!!

『 L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル)
  L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル)
  L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル)
  L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル)
  L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) L(エル) 』

 ズバババババババババババババババババババババババババ
   バババババババババババババババババババババババババ
     バババババババババババババババババババババババババッ!!!!

          『 L(エル) 』
           
                           『 I(アイ) 』
                
                 『 G(ジー) 』
                      
      『 H(エイチ) 』       
                           
                      『 T(ティー) 』
  ズババババババ
            ババババババ
                    ァァァァァ――――z____ッ!!!!

『ドクター・ブラインド』の『爪ラッシュ』で『影ギボス』の全身を切り刻む。

                                ブラックアウト
一発目が当たった時点で『視覚』を移植し、ギボスを『盲 目 化』させる。
これにより、10秒間の間、視界を封じる。
続けて、二発目の命中と同時に『触覚』を移植する。
ダメージ自体は変わらないが、皮膚を裂かれる痛みは何倍にも増幅される。

「カンナ!!まつり!!今の内にコイツを取り押さえちまいな!!」

ラッシュを浴びせる最中、視聴覚室の外にいるカンナとまつりに呼びかける。
『ヴァロッテ』と『スティール・パンサー』の二人がかりなら、
弱体化した敵を鎮圧するには十分だろう。
自分は、間近に迫る『闇の球体』を回り込むようにして回避し、
二人と入れ替わりに部屋の外へ出る。
さっきは役に立ってくれたが、これもこれで面倒な存在であるのは変わりない。
もし『球体』を回避できそうになければ、
仕方がないので最初の時のように走って突っ切り、そのまま廊下に出よう。

283天雨 サトリ『10cc』:2018/12/06(木) 04:16:47
>>280(GM)
>>281-282(夢見ヶ崎)

「私くらい親や周囲に構われてた人間でも、
 子供の頃は雷が落ちたら怖かったですわよ。
 アオキさんの落ち度でもございませんわ」

くぬぎの能力を知る者がいなかった以上、仕方がない。

人間は自然災害には勝てない。
出来るのは負けない事だけだ。
今回は負けてしまった。それだけ。

「雷――――」

「窓が無い、内側の部屋。
 あるいは地下ですとか、
 家屋の『中心』になる位置、かしら」

「ピアノを演奏していた部屋は、中心に近い気がしますわね。
 スタンドがそのような素直な考えをするかは、存じませんけれど」

とりあえずそこに向かう。
他の可能性はそれから当たろう。

影のヤジに遭遇した場合に備え、如雨露は発現しておく。
人間より単純なロジックで動く人間並の存在とはいえ、厄介なのは事実。

284『ペイズリー・ハウス』:2018/12/06(木) 21:32:12
>>281-283(ALL)

  L(エル)L(エル)L(エル)L(エル)L(エル)!!!!

『ドクター・ブラインド』の猛烈なメスラッシュ!
最初の盲目化を含め、聴覚ブーストによって音波攻撃の自爆によって
深刻な麻痺状態に至っていた『ギボス』に防御する術は無い!

 呻いたり、断末魔を生じる間もなく全身から出血……は、影ゆえに
しないものの、全体がほぼ影である内部の闇が全体の半分ほど露出し
倒れ込むのが夢見ヶ崎の目に映る。

カンナ「やった! 倒したっ!?」

まつり「勝った! 『ペイズリー・ハウス』 完!! ですわ!!!」

二人が口々に言いつつ、倒れ伏すギボスに駆け寄る。その間にも
『闇の球体』は歩く速度で近づいてくる。呑み込まれれば、まず良い事には
起きないので、貴方は廊下へと再度避難する。アオキと天雨がピアノのある
部屋のほうへと向かうのが見えた。
 通路には、サトリによって産み出された偽ヤジが、ヴァロッテに操作
されてるパイプ椅子二脚で抑えつけられてるのが見える。拘束から抜けようと
単調な動作を偽ヤジは繰り返してるが、暫くは脱出出来ないだろう。

天雨と、少し後ろへ下がり何やらポケットに手をつっこむアオキが見える。

             キラキラ……

           ―――? アオキの後ろの床が光っている……?

アオキ「二階は、ほぼ窓が備え付けられている部屋ばかりだから確信は
ないけれど。けど、ピアノ部屋は収納してる棚とか、子供が隠れられそうな
収納スペースもあるし、窓も他と比べれば小さいから……」

天雨とアオキはピアノのある部屋の扉前まで辿り着く。中の見えるドアに
付いた真ん中の覗き窓からは中が真っ暗で見えない。
 通路端の消火器設置近くで、二脚のパイプ椅子に押さえ込まれる偽ヤジが
見えるが、大した脅威では今の所ない。階段からシャーッと言う蛇特有の
呼吸音らしきものが段々近づいてくるのが聞こえて来た。
 アオキが扉を開こうとするが、どうやら内側から鍵が掛かっているようだ。

アオキ「あれ、鍵かけたっけ? ……えぇっと、ちょっと待って暗いから
少し見やすい場所に……」

 そう、天雨より少し2、3m開けてポケットを手探りでアオキは
スペアの扉の鍵を持ってるか探そうとする。
 視聴覚室から、ラッシュ音。そして夢見ヶ崎がこちらへ近寄るのが
天雨は見えた……。

285夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/06(木) 23:09:13
>>283
>>284

「……やったか??コイツら『カゲ』だから、なんかわかりにくいんだよな〜〜〜。
 うーむ、イマイチしんようできん。イチオー『やった』ってことにしとくけど」

疑念は拭い切れないが、ひとまず無力化したと考えていいのだろうか。
しかし結局のところ、くぬぎをどうにかしなければ根本的な解決にはならない。
例の『球体』も、しつこく追ってきているし。

「ふたりとも、ちゃんとみはっとくんだぞ!!
 そとにいるニセモノも……。まぁ、たぶんダイジョーブだとおもうけど。
 なんかあったら、よぶように!!」

防犯ブザーを拾い上げ、ピンを元通りに押し込んで音を止める。
視聴覚室を出る前に、それをカンナに渡しておこう。
『影ギボス』に付加した『聴覚』と『触覚』は、念のために残しておく。

「お、あんなところに……。お〜〜〜い」

「――??????」

アオキとサトリを見つけて二人に手を振りながら声をかける。
その時、床が光っているのが目に留まった。
その正体は分からない。

(わからん……)

(なにかわからんけど……)

(なにかわからんが――『ヤバい』ッ!!)

しかし、今は『非常事態』だ。
その騒ぎの中で、『奇妙な現象』が起きている。
正体が分からなくとも、警戒する理由としては十分だろう。

「――――サトリちゃァァァァァァァァァァん!!
 『アオキのうしろ』に、なんかいるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

二人に注意を促しつつ、アオキに向かってダッシュする。
『ドクター・ブラインド』を前方に出し、射程距離5mに入り次第、
アオキを突き飛ばすようにして、光っている床から離れてもらおう。
パワー不足ではあるが、今はスピードを優先する。
サトリが何かする方が早かった場合は、突き飛ばすのは止めておく。
その時は、『光る床』の前で立ち止まり、その様子を注視する。
現状、最も厄介な存在となっている『闇の球体』も無視できない。
しかし、今は謎の『光る床』の方を警戒するべきだと考えた。

286天雨 サトリ『10cc』:2018/12/07(金) 00:02:40
>>284(GM)
>>285(夢見ヶ崎)

「アオキさん、失礼いたしますわッ!!!」

      グイッ

             ダンッ!!!!

アオキに近付いて全力で引っ張り、
彼女の背後の床――――あるいは『影』を踏み潰す。
可能であれば彼女の影全体を、両脚で踏んでおく。

床が突然光り出したと考えてもいいが、
アオキの影が光り出したと考える事も出来る。
ゆえに『影踏み』という原始的な方法で、
そこから『なにか』が出るのを塞ぎたい。

(影さえあれば何度でも――――と言う可能性もある。
 あるいは私の体に出来た影でも問題ないのかもしれない)

         (けれど、何もしないのはありえませんわ)

もし見当違いなら――――駆け寄って来た夢見ヶ崎に任せる。
どちらにせよ、引いた時点で床が光った部分からアオキを逃がせてはいるだろうし。

287『ペイズリー・ハウス』:2018/12/07(金) 21:35:06
>>286-287(ALL)

 >『アオキのうしろ』に、なんかいるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!
>アオキさん、失礼いたしますわッ!

 ズ  オォォォオォォッ!!

夢見ヶ崎は大声で注意喚起しつつ駆ける。丁度、その時に視聴覚室の
『ギボス』へ移植した感覚が解除されるのを感じた。

天雨はアオキを引き寄せつつ、床をタンッと強く踏みつける。それと
同時に彼女の背後にあった光る床、謂わば影のある場所が直立して人型に
構成される。だが、貴方の踏みつけてる部分と重なるのを嫌ったのか
約1〜2mほど離れると、徐々にその姿形は変化していく。

 『が……っ  くっ…… はーーっ はーっ……』

予想は出来てたが、『ギボス』だ。『ブラック・ムーン』を右手に提げ
肩を上下し、何やら酷く疲弊した様子でサトリとアオキを睨み、そして
憎々しい表情で駆けよる夢見ヶ崎にも視線を送る。

ギボス『やって……くれたな。
くそ……俺が……俺として動く限界が、近づいてる。
 …………行動を変える、か。せめて……俺を呼び出した餓鬼だけでも
連れて行く、ぞ。そうすれば、いずれまた何度でも 何度でも甦る機会はある』

ギボス『終わらん エクリプス(蝕)は 月は太陽がある限り不滅だ……!』


階段から蛇の首が覗かせる。カンナのトラウマも迫っている
闇の球体も、あと十数秒で夢見ヶ崎のいる通路まで迫るだろう。
 『ギボス』も、自身の意志で危害を加えようとするのにも活動限界
があるようだ。倒されれば、その分その限界も近くなるのだろう。
此処が『正念場』だ……!

288夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/07(金) 23:26:39
>>286
>>287

「『いずれまた』だとォォォォォ〜〜〜??
 ケッ!!そんなセコいセリフ吐いてる時点でよォォォォォ〜〜〜」

  ダダダダダダダダダダダダ          
               ダダダダダダダダダダダダッ!!!!

「――――既にッ!!!!『負ける側』なんだよォォォォォッ!!!!」

依然として、ギボスめがけて全力で駆ける。
今、ヤツは消耗しているはず。
もしかしたらダメージがないんじゃないかと思ってヒヤッとした。
だけど、確実にダメージはある。
このまま攻め続けることで、残っている余力を削り取ってやる。

「まつりィィィィィィィィィィ!!!!階段から上がってくるヤツラを頼んだ!!!!」

「カンナァァァァァァァァァァ!!!!私の後ろから全力でコッチ来てくれ!!!!」

まつりにヘビの対処を任せ、カンナには後ろから追従するように指示を出す。
その分だけ偽ヤジが自由になってしまうが、現状そこまでの脅威ではない。
もし偽ヤジが邪魔になった場合は、カンナに吹っ飛ばして妨害してもらえばいい。
カンナを呼んだものの、積極的に争いに介入させるつもりはない。
しかし、スタンド使いの人数が多ければ多いほど牽制になるはずだ。

「テメーは!!!!この『アルカラ』がキッチリ最後までブチのめすッ!!!!」

攻撃する構えを見せつつ、正面から真っ直ぐ突き進む。
ただし、あくまで『見せる』だけだ。
ギボスの攻撃を誘い、次に来るであろう一撃を避けることに意識を集中させる。
『ドクター・ブラインド』が持つ『超人的四感』――
『超触覚』で空気の流れを感じ取り、『超聴覚』で風を切る音を察知する。
それらによってギボスの攻撃の軌道を読み取り、回避に全力を傾ける。

もし余裕があるなら、その時に再び『聴覚移植』を試みたい。
同じ対象に同じ感覚を連続で『移植』するには『一分』の間を置く必要がある。
さっきは勝手に解除されてしまったが、
コイツに対してインターバルなしの『移植』ができるかどうか確かめておきたい。

      チラッ

行動の直前、一瞬だけサトリに視線を送る。
ギボスの注意が僅かでも夢見ヶ崎に向けば、サトリが動ける。
サトリの『10cc』は、まだ能力を知られていない。
あの『疲労させる』能力なら、ギボスの余力を削り切れるはず。
そういう意図を込めたアイコンタクトだ。

289夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/08(土) 00:22:47
>>288

ギボスの攻撃が横方向なら素早く身を屈めて避ける。
縦方向なら横に跳んで回避したい。
いずれにしても回避が最優先で、余裕があれば直後に『聴覚移植』を行う。

290天雨 サトリ『10cc』:2018/12/08(土) 21:39:42
>>288(GM)
>>289(夢見ヶ崎)

「…………アオキさん、扉の近くへ。
 私達で必ずこの男を押し留めますわ」

自分が『10cc』に目覚めてから、その使い道は日夜考えてきた。

           スッ

如雨露を構える。
水をかけるため、それだけではない。

「『剣士』であり、なにかを『斬る』ことで発動する能力。
 それが貴方の敗因……『多勢に無勢』の時点で勝敗は決していた」

ギボスの位置は夢見ヶ崎と自分の間であり、
夢見ヶ崎と自分を同時には攻撃できない。
そして、彼女は自分より攻撃に向いたスタンドを持つ。

               ダンッ

アオキの状態から察するに、おそらくは斬られて出る血も『幻』だ。
当然大人しく斬られるつもりは無いが、その事実は脚を動かしてくれる。

「『10cc』」

「決して人を傷つけるための力では無いけれど……
 人ならざる貴方には、躊躇せず……振るえましてよ」

夢見ヶ崎のアイコンタクトに合わせ、踏み込み、構えた如雨露をギボスの頭に振るう。
振るう軌道は、水を撒き散らし彼に浴びせるだろう。そして鉄の打撃を見舞うだろう。

これの目的は2つある。
1つはシンプルに、強烈な一撃で行動力を刈り取ること。
もう1つは……水が掛かった段階で、ギボスは確実に攻撃に気付くだろう。
頭に正体不明の能力を浴び、背後から鈍器を振るわれ、前方からは敵が迫り、
さらに未知のスタンド使いがそれに随行している焦燥で、『処理能力』を削る事だ。

当てることが仮に叶わなくても、焦りと恐怖で力を奪う。
それは奇しくも、このスタンドが生み出す状況の『意趣返し』になる。

291『ペイズリー・ハウス』:2018/12/09(日) 18:19:21
>>288-290(ALL)

夢見ヶ崎は駆け、そして天雨は如雨露を構える。
アオキの影へ瞬間転移したのだろうことに気付いたカンナとまつりも
廊下へと返答しながら飛び出してくる。黒い球体は物理法則を無視しつつ
開いてる入口を無視して通路に面する壁から通過するのが見える。
 今の立ち位置からして

□□□□□□
□▼□□夢□   ←のような状態で、▼=ギボス
□サ□□□□

になっている。ギボスは微かに怒りと笑いと言う相反する感情を
混ぜた複雑な笑みを見せつつ呟く。

「本当 苛つく奴等だ……くそっ あんまり『切り札』は使いたく
なかったんだよ。わかるか? 奥の手って言うのは絶体絶命と
自分から曝け出してるようなもんだからな。そう言うのは弱者の力だ」

 「俺が『剣士』だって言ったな? ははは……違う 
俺は『戦士』だ。どのような手段を使おうとエクリプスが栄光を
築く為ならな、俺は幾らでもこの命を差し出そう ――『ブラック・ムーン』」

  そう、『ギボス』は『何もない空間』。その右手に提げた黒刀を
水平に微かに振って虚空に僅かに刃の先端を振るようにする。

天雨の如雨露から雫が敵の頭から肩に降りかかる。芽が咲き乱れ
夢見ヶ崎の『ドクター・ブラインド』が直ぐにメスを振りかざす事が出来る。
 にも関わらず『ギボス』は疲労の脂汗を流しつつも、未だ勝利を捨ててない
目に強い光を伴わせ、せせら笑いと共に告げる。


 「――さて? 対処方法を考えてみろよ」

敵のスタンド『ブラック・ムーン』
ブザーの音を吸引して、その音を貯め込み貯蓄して音波攻撃が出来た。

……なら、何もない空間へ振ればどうなる?

292夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/09(日) 21:46:50
>>290
>>291

「――カンナ、そこでストップ」

   スッ

片手を伸ばして、こちらへ駆けてくるカンナを静止させる。
自分の2mほど後方で待機させておきたい。
危険だからというのもあるが、次に行う攻撃のためでもある。

     「『命を差し出す』?それは違うね」

  「そういう時は『命を差し出した』って言わなきゃ」

   「死んだ人間に『命』なんてないんだから」

     「――だよねえ??サトリちゃん」

『ドクター・ブラインド』を自分の正面に立たせる。
その後ろでハンカチと小瓶を取り出し、レモン汁でハンカチ全体を湿らせる。
ギボスに悟られないように行いたいが、気付かれても別に構わない。

    「奥の手があるなら、やってみせなよ。
     『見せないまま終わり』なんてみっともないからさ」

   「やることやって、悔いが残らないように『成仏』しな」

   「もっとも、アンタの残り少なくなった寿命も、
    『10cc』の力で底を突きかけてるところだろうけど」

      「――ね、サトリちゃん」

既に『10cc』の花が芽吹こうとしている。
ギボスが自由に振舞える時間は少ないはずだ。
必ず終わらせる。

 「この映画は『ハートフルコメディ』――
  アンタみたいに『教育に良くないヤツ』の名前は、
  キャスティングリストのどこにも載ってない」

      「――だよね、サトリちゃん」

『ドクター・ブラインド』は『存在しない視覚』を移植することで、
対象から『視覚』を消す。
『何も存在しない空間』を斬るという行為が、それと似通っているとしたら。
あの黒刀には『無』が蓄積されているとは考えられないだろうか。

この状況において、ギボスの狙いは、くぬぎの確保だ。
ここにいるスタンド使い全員を相手にしてしていては、それは不可能だろう。
おそらく、自分達よりも先にくぬぎの身柄を手中に収めようとしている。

主に意識を向けるのは、扉の方向だ。
くぬぎの居場所は知らないが、サトリとアオキがいたことから考えると、
そこの扉の奥にいる可能性は高いと判断する。
ゆえに、そちらの方向にギボスが向かうことを警戒する。

逆に言えば、次にギボスが向かう方向に、くぬぎがいると考えられる。
ギボスがくぬぎの位置を知っているかは不明だが、闇雲ではあるまい。
少なくとも、検討はつけているのではないだろうか。

293天雨 サトリ『10cc』:2018/12/09(日) 22:38:12
>>291(GM)
>>292(夢見ヶ崎)

「命は、一度賭けて負けたのでしょう?
 今のそれは他人に借りたコインでしかない。
 羽より軽いベットで、逆転勝利は叶いませんわ」

空気を貯蓄して空気の爆発でも起こすか、
空間そのものを貯蓄して空間移動でもするのか。
無を貯蓄することで無をバラまくことが出来るのか。
空気中の水分? ほこり? 静電気? 光? 酸素?
何も斬っていないなら『何も起きない』かもしれない。

ハッキリ言うと…………全く予想はつかないが、
ギボスしか答えを知らないクイズに付き合う気はない。

何が正解でも、あの音より強大な一撃は、
自分のスタンド・この位置からでは防げまい。
今度はスタンドを解除して守りに徹するわけにもいかない。
避ければアオキやくぬぎに被害が及ぶ可能性は高いだろう。

ならば――――『振らせなければいい』。

「そう――――明日美さんの言う通りですわ」

頭に振り下ろした如雨露は幸い、
まだ敵に命中はしていなかったようだ。
なら勢いのまま軌道を曲げ、剣を持つ側の肩を狙う。

既に頭に水がかかる程度に振り下ろされている。
一呼吸も要さず、そのまま打ち抜く事も出来るはず。

「貴方は所詮『前作』のやられ役に過ぎない。
 今日ここにいる事、それ自体が間違っている」

             「場違いですのよッ!!」

自分の位置取りはアオキとギボスの間。
この状態から下手に逃げても遅いだろうし、
ガード出来るような性質の攻撃かも不明だ。

ゆえに、『既に開始し当たる寸前であろう攻撃』を素直に続け、
予備動作を終えたばかりの『今から来るであろう攻撃』を潰す。

(もし失敗したら――――明日美さん、任せますわよ…………!!)

294夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/10(月) 17:47:16
>>292
近付きすぎないように注意し、まだ相手との距離を保っておく。
既に距離が近い場合は、少し後退して離れたい。

295『ペイズリー・ハウス』:2018/12/10(月) 17:50:21
>>292-293(ALL)

天雨は、相手の能力発動を潰えさせようと如雨露を叩きつける。
夢見ヶ崎は、ギボスが能力発動後に移動する事を警戒して一端立ち止まる。
なお 『同移植』は出来そうだ。一応同じ対象だが、夢見ヶ崎から受けた
ダメージが表皮部分に少ない事も含め、ある種のリセット機能のような
ものが付いてるのだろう。能力の行使は何時でも行ける。

 ガツンッ と金属が体に当たる音が通路に響く。天雨は手応えを
感じ、ギボスも痛みからか顔を歪めるが……『笑っている』

 「――受けろ 黒き月が織りなす真の力を」

「さっきも、お前達は見たよな? ブザーが『ブラック・ムーン』に
触れて、音が消えたのを。ある程度予想してる通りさ
俺が認識する、物理でないものの確実に存在するものは吸引して蓄積
そして、刀の先端に指向性をもたせ発射出来る。
 ならば……ただの『空気』を吸わせれば……その周囲はどうなる?」


      ギュ      


  ゴ!!!!   キュォオオオオッッッッッ!!!


 「――く っ   は  はははははは!!!」

 なんと!

『ブラック・ムーン』が刻んだと思える部分を中心として周囲の空気が
吸い込まれ、乱気流を通路全体に引き起こす。スタンドを装備しなくては
いけないギボスが一番踏ん張りがきかず、その中心の空気の渦へ飲まれて
体がキリモミ状態へと移動しようとするが。もっとも不味いのは『天雨』
そして、背後に控えてた『アオキ』だろう。一番間合いの近くにいた
貴方たちも、風の渦の中に引っ張られる。
 『ブラック・ムーン』の空気の蓄積がどの程度で終了するのか不明なものの
吸引時点の竜巻のような状態な中心に生身で晒されれば、それは大気で
出来た蟻地獄だ。受け身もとれず地面に墜落すれば大ダメージに繋がる。

夢見ヶ崎は、少し離れた場所にいるが。それでも急激な風の引力を
体で受ける。通路脇でヴァロッテの椅子に縛られてた偽ヤジも、余波で
椅子ごと体が『ブラック・ムーン』の中へと入ろうとする。

ギボス「これが           俺の切り札 
   『黒き月の呼吸(ブラック・ムーン・アナプノエ)』だッッ!!

 全てが荒れ狂いし風の裁きを受ける! 貴様ら全員が重傷負った瞬間
装填された風の砲丸で纏めて仕留めるぜ! 」

 ギボスは、宙に逆立ち状態になりつつ勝利を織った叫びを上げる。

凄まじい力だ。状況は中々芳しくない

天雨とサトリは、体勢が暴風により崩れつつもギボスに限界まで手を伸ばせば
触れられる距離にいる。

夢見ヶ崎は2〜3mほど距離があり、通路横に偽ヤジと椅子
それより背後2m程で反射的に地面に這いつくばって『ブラック・ムーン』の
必殺技から逃れようとするカンナが。
 そして扉に齧りついて必死に自分は吸い込まれるのを阻止してる
まつりが居て。状況は確かに芳しくないが、だが未だ望みはある筈だ。

考えようによっては、誰も犠牲を払わず一瞬で『ブラック・ムーン』を
鎮圧する事だって出来るかも?

296夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/11(火) 00:56:04
>>293
>>295

         「――……ッ!!」

『ドクター・ブラインド』――
もう一人の自分の存在に気付いてから、この力を使う機会は何度かあった。
しかし、だからといって豊富な経験があるわけではない。
おそらくは、生前のギボスの方が多くの修羅場を潜っていただろう。

だが、そんな自分でも積み重ねてきたものはある。
その中で学んだのは、どんな時でも冷静でいなければならないということ。
スタンドの強さは精神の強さ――
本体の動揺は、スタンドにダイレクトに伝わってしまうのだから。

「……全然大したことないね。
 こんな『そよ風』で私達全員を破ろうだなんて本気で思ってるの?」

「ああ――『だから』負けたんだ」

だから、ギボスの宣言も平然と受け流す。
心の中に生じた動揺も、決して表には出さない。
ここで焦ってはいけない。
この攻撃はギボス自身にとっても、かなり無茶なものであるはず。
先程の音波攻撃を見ても、その持続時間は短いと考えていい。

「そして、アンタは『また』負ける」

           バッ

その場で姿勢を低くして風を受ける面積を減らし、風圧を堪える。
強烈ではあるが、瞬時に吹き飛ばされるレベルではない。
ここは、ひとまず耐え切る。

「カンナ、何とか頑張って!!カンナは強い子――
 こんな『扇風機』なんかに負けない子だ!!」

用意した策は、今の状況では使えない。
だから、今は使うことを諦める。
策を準備することは確かに大事だが、
それが使えなくなったと判断した時点で潔く策を捨てることも同じくらい重要だ。
しかし、まだ策を完全には捨てていない。
今は使えないが、風が止めば使える。
その時が来た時のため、カンナには今の位置で耐えてもらわなくてはいけない。
ギボスと自分とカンナが直線上に並んでいることが必要なのだ。

(でも――その必要もなくなるかもね)

最初にギボスと対峙した時のことを思い出す。
あの時(>>272)、自分はこう考えていた。

  >器具型のスタンド――つまり、『サバジオス』の『能力対象』。
  >アオキにあの刀を握らせれば、支配権をアオキに移せるかもしれない。

                    ――と。

「アオキ、怖いのは分かる。私だって怖いよ。
 ほら、もう私のすぐ近くまで『アレ』が来てるんだもん。
 また『アレ』に包まれることなんて考えたくもない」

自分の身体が『闇の球体』に飲み込まれるまで、持って残り十数秒。
正面にギボスがいる以上、挟み撃ちにされているようなものだ。
逃げ道はない。

「でも、アオキだけに怖い思いはさせない。
 『アレ』は私が引き受ける。まだ怖いけど、アイツに皆の邪魔はさせない。
 『アレ』は私が生み出したものだから」

『闇の球体』は、自分の恐怖が生み出したものだ。
だから、それを食らうのは自分だけでいい。
『ハッピーエンド』を思えば、何てことないくらい『軽いリスク』だ。

   「――――アオキ!!!!『サバジオス』だ!!!!
    サトリちゃん……『サバジオス』なら……!!!!」

           スウゥッ……
                    パッ

ギボスの近くにいるアオキと、彼女の近くにいるサトリに呼びかける。
同時に、『ドクター』にハンカチの両端を握らせて大きく広げ、
それをギボスの顔がある方向へ向けて手を離す。
ハンカチは風に乗ってギボスめがけて飛んでいってくれるだろう。
そして、事前に湿らせたハンカチが顔に張り付けば視界を封じられるはず。
成功すれば、多少の時間稼ぎにはなる。
また、これが当たれば再びレモン汁が付着する。
それによって、もう一度『マーキング』を施しておこうという意図もある。

297天雨 サトリ『10cc』:2018/12/11(火) 04:51:28
>>295(GM)
>>296(夢見ヶ崎)

『サバジオス』で『ブラック・ムーン』に触れられる。
この距離、そして誰よりバランスを失ったギボス。
もし『サバジオス』の本体が自分なら、それが出来る。

(アオキさんに出来るかは……分からない。
 本当はそんなこと、させるべきじゃあない。
 傷に向き合うのは必要だけれど、荒療治が過ぎる)

          (けれど)

アオキにも、それをしてもらいたい。
しなければ余計に危険だからだ。
風を無限に吸えるとは思えないが、
持ちこたえ続けるには流石に限度がある。

安全圏にいても良いならいさせてやりたい。
だが、ここは既に危険域に突入している。
ならば『危険』を切り開く意志こそ、安全を呼ぶ。

「――――アオキさんッ」

            ヒュンッ

「貴女なら出来るなどと、軽率には言いませんわ……
 けれど、貴女の『サバジオス』が今、誰より的確な仕事が出来るッ」

          「私は私の仕事をする」

               ブンブンブンブンッ!!!

  「明日美さんは明日美さんの」

         「貴女は傷つかない事が仕事ッ!
          だけど、それに一番近い道は、
          手を伸ばして――――奪い取る事ッ!!」

「活路は私達で拓きますわッ!
 私達だけでも、きっとこの男を止めてみせましょう!
 けれど、貴女も乗ってくれるなら――――『手を伸ばして』!!」

サトリ自身は如雨露を振り回し、大量の水を撒き散らす。
これは全て風に乗り、ギボスへと殺到することになる。
自分達も巻き込まれるかもしれないが任意解除できる。
なにより、自分とアオキだけが――――この水の全てを知っている。

ギボスは知らない。
『10cc』の水の性質を。
付着した自ら生まれる草の意味を。
仮に歴戦のスタンド使いなら、それを僅かでも警戒するはず。

水で視界を潰し――――そして得体の知れない攻撃への警戒で、
もしアオキが手を伸ばしてくれるなら、それを邪魔されないようにする。
そしてアオキなら……手を伸ばす先がどこであるかは、頭では分かっているはず。

                 ・・・あとは心だけだ。彼女の心を信じる。剣を取る心を。

298『ペイズリー・ハウス』:2018/12/11(火) 22:15:31
>>296-297(ALL)

 (俺は大ダメージを受ける。だが、このガキ共だって同じだ!
ブラック・ムーン・アナプノエに晒されれば、その風の中心へと
全て引き込まれ、最終的に受け身を取る事が出来ず地面に墜落する。
続行不可能なダメージを受けても、俺が俺自身のトラウマの主『アオキ』が
意識継続すれば、また行動継続が可能だ!)

『ギボス』は、自分自身が くぬぎの影として動いてる。アオキのトラウマ
によって産まれた事は自覚してた。トラウマになり得る恐怖の影法師
時に心の闇は只のスタンド能力以上の力を持つ事もある。
 この心の影を産んで持ち主以外は、その安全圏から排除すると言う力。
その持ち主を害する能力から逸脱した異常と言える行動。エクリプスへの狂信

乱気流に体が宙に浮かび、黒き穴に何もかもが引きずり込まれようとする。
人が人として生きるのに欠かせない空気 未来への希望すらも巻き込み。

だが、闇(ギボス)には理解出来ない事がある。光にしか分らない可能性がある

  ――――アオキ!!!!『サバジオス』だ!
       貴女も乗ってくれるなら――――『手を伸ばして』!

アオキ「……わ   たしは    私は!!

未だに そうさ あんた(ギボス)が怖い。縮こまって ついさっきまで
何も出来ずにいた。私より小さい、あの子達や 友達だって思ってる
二人に迷惑かけっばなしで  ――でもっっ!!!」

  「皆がくれた 与えてくれた 教えてくれたものは私の胸の中にある!
受けた時間の短さや 年齢の違いとか関係ないんだ!
 私はあんた(過去の闇)なんかに負けない!! 
       私は・・・私は光(未来)をつかみ取るんだ!!」

          キィィィィンッッ!!!!

アオキは、まず『10CC』に手を伸ばした、それと共に荒れ狂う突風で
今にも天雨の手から離れかけた如雨露は持ち直され、そこから飛び散る
水に更なる不思議な輝きが宿り、その水を受けるギボスの体全身から
生い茂る草花はアオキと天雨に届くほどの長さへと変わる。
 『サバジオス』がなす『10CC』の『可能性の成長』が織りなす力。

 草花を、必死てアオキが掴み強引にギボスを掴み『ブラック・ムーン』を
握ろうとする。だが、相手も素直に応じようとはしない。

 「きさ ま  無駄な抵抗を  す   る」

       ヒュゥゥゥ   バサッ!!

                「な!!!?」

その時、『夢見ヶ崎』のハンカチがギボスの視界を覆う。
 反射的に動きを止める。僅かなタイムラグは、ブラック・ムーンを
強引に出鱈目に振って『サバジオス』の手から逃れようとする機会を失わせる。
 そして、遂に……。

    ガシッ     ――キィィィィンンッッ!!

 「ちく  しょ  
  やめろっ   やめろやめろやめろーーーーーー!!!!」

 風が収束しようとする。アオキの意志で、吹きすさぶ風が
天雨を 夢見ヶ崎の体勢を安全に着陸させるかのように其の場で停滞する
穏やかなものへ代わっていく。ただ、ギボスだけは更に取り巻く風が
暴風と化して無規則にその場で変則的に体がしっちゃかめっちゃかに
回転するのが視認出来る。


「……い け」

無事に地面に足を付いた夢見ヶ崎は、軽く肩を叩かれた。
 見ると、ブラック・ムーンの暴風で椅子からの拘束を逃れた
偽ヤジが立っている! ただ、攻撃や危害を加える様子はなくギボスに
対し止めをさすように示唆しているようだ……一体?

偽ヤジ「……主への 危害を加える発言。危険度を優先……」

どうやら、この自動操縦型の影で出来た産物も。ギボスの主人に
危害を加えようとする発言を聞き取って、行動指針を変更したようだ。
闇の球体も、この分なら偽ヤジが制止してくれるかも知れない。

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301夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/12(水) 07:57:17
>>297
>>298

「…………どーも」

思いがけず偽ヤジが告げた言葉に対し、微妙な表情を浮かべて返答する。
『危険度を優先』ということは、『ギボス』が済んだら次は『ウチら』だろう。
今すぐ襲われるという状況ではなくなったらしいが、まだ安心はできない。

「ほら、あっち行ってな」

       シッシッ

軽く片手を振って、間近に迫る『闇の球体』を追い払う。
さっきまでなら何の意味もないが、今なら止まってくれるだろう。
覚悟をしていたとはいえ、接触を避けられるなら避けておきたい相手だ。

         「――ありがとう」

    「アオキのお陰で、みんな助かった」

         「――――ね?」

アオキに笑いかけ、まつりとカンナの方を振り返って言葉を掛ける。
そして、再び正面に向き直る。
視線の先にいるのは、当然『ギボス』だ。

「あ〜〜〜、そうそう――」

「まだ『アンタ』がいたんだっけ」

どうやら用意した作戦を使う必要はなくなった。
しかし、せっかくカンナを呼んでおいたのだ。
何もさせないというのも忍びないので、ちょっとだけ活躍してもらおう。

「カンナ、そのまま真っ直ぐ走って『ジャンプ』してくれる?
 アイツの上から頭でも踏んづけてやってよ。私が『トランポリン』になる」

「『カンナ』と『アルカラ』の『コンビネーションプレイ』を見せてやろう。
 ここが『アリーナ』じゃないのが残念だけど」

そう言って、カンナに自分の背中を踏ませるために少し姿勢を低くする。

まず自分がカンナの『踏み台』になり、『ギボス』の頭上から奇襲を仕掛ける。
上方向に注意を向かせた隙に、手元の小瓶を『ギボス』の足元に転がす。
それを踏ませて体勢を崩させ、カンナの攻撃に合わせて『ドクター』で突っ込む。
そんな感じの作戦を考えていたのだ。

       「さて、と――――」

         スタ 
              スタ

カンナが『ギボス』の頭を踏んづけている間に、『ギボス』に歩いて近付いていく。
とばっちりを食うといけないので、カンナには横に退いておいてもらおう。
『最後の仕上げ』をしなくちゃいけない。

「もう一度だけ言ってあげるよ」

「『過去の影』が『未来の光』を遮れるなんて絶対に有り得ない」

「誰かを傷つけようとするヤツは、この場所には必要ないってこと。
 今のアンタの姿は『コメディ』だけどさ」

「それに、『ハートフル』なラストは『ハッピーエンド』じゃなきゃ――ね」

『ギボス』に対して、『ドクター・ブラインド』を構えさせる。
そして、サトリに視線を向ける。
ここに来てから何度も行っているアイコンタクト。
そこに込められた意味は、これから『最後の仕上げ』に入るということ。
静かに呼吸を整え、前を見据える。

302夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/12(水) 08:15:30
>>301

         《 L(エル) 》
                   ドシュッ――

『ドクター・ブラインド』が爪を振るい、『ギボス』に『視覚移植』を行う。
それによって『ギボス』は『視力』を奪われ、『ギボスの世界』は『闇』に閉ざされる。
同時に起こるのは、『もう一つの変化』。

             ――スウゥッ……

『ドクター・ブラインド』の閉ざされた両眼が開き、盲目のスタンドに『光』が宿る。
『視力』を得た両眼が、『ギボス』の姿を正面から捉える。
今、『ドクター・ブラインド』は『闇の世界』から『光の世界』に辿り着いた――。


 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 ズバババババババババババババババババババババババババ
   ババババババババババババババババババババババババババ
    ババババババババババババババババババババババババババ
     ババババババババババババババババババババババババババ
      ババババババババババババババババババババババババッ!!!!

   《 L(エル) 》
           《 I(アイ) 》
                  《 G(ジー) 》
                          《 H(エイチ) 》
                                   《 T(ティー) 》
 シュバババババババ
              バババババババ
                        ァァァァァ――――z____ッ!!!!


全身全霊の力を込めた『ドクター・ブラインド』の『爪ラッシュ』――
『名医が執刀する高度な外科手術』を思わせる速度と精度で、
『闇の世界』に堕ちた『ギボス』の全身をズタズタに切り刻むッ!!
さっきは途中で逃げられたけど、もう『次』はない。
完全に決着をつけ、この『悪夢』を終わらせる!!

303天雨 サトリ『10cc』:2018/12/12(水) 22:29:08
>>298(GM)
>>301-302(夢見ヶ崎)

「お手柄ですわよ……アオキさん。
 私の『友』を称するにふさわしい、
 いえ、むしろ『理想的』と言えるでしょう」

        「貴女を誇りに思いますわ。
         貴女の『未来』はきっと明るい」

(『サバジオス』……戦術に取り入れれば、
 これ程の効果を発揮するだなんて。
 私の想像以上――――まさしく『女王』)

アオキのスタンドに。
勇気ある行動に敬意を表する。

万が一を考え、彼女は自分の後ろに下がらせよう。
ギボスとの決着は『今』だろうが、悪あがきは考慮する。

「――――もうお分かりでしょう?
 貴方のようなヴィランの末路は一つ。
 『主演』達の光を引き立たせる『やられ役』ッ」

       「そして、今日の主演は、
        アオキさんと……もう一人」

地に伏す事になる敵を見下ろす。
『10cc』は言わば監督者の力。

現場を〆るのは――――我らが『アリス』。

「――――さあ、やっておしまいなさい! 明日美さん!!」

如雨露の水で彼女の射線を遮るのも悪い。
既に十分すぎるほど浴びせているし、
これ以上は流石に『蛇足』というものだ。
とどめは彼女に任せてしまえば、問題ないだろう。

自分はポケットからハンカチか何かを出して、
そこに水を掛けておく。『実』をいくつか作り出し、
夢見ヶ崎と子供たちのために体力回復の準備をしておく。

         ・・・それが『上に立つ者』の俯瞰的な行動だ!

304『ペイズリー・ハウス』:2018/12/13(木) 18:52:30
>>302-303(ALL)

まつり「ちょっと ちょっと、お待ちくださいな。カンナさんばかり
最後に良いところをもっていくのは、ずるくてはなくて?」

カンナ「おー、まつり。なら……
とらいあんぐるふぉーめーしょんアタックだ!」

まつり「ですわ!!」

 まつり「ヴァロッテ!」 カンナ「スティール・パンサー!」

     夢見ヶ崎「ドクター・ブラインド!!!」

カンナ「ちぇぇぇすとぉぉっ!!」 ドゴッ!!

まつり「ヴァロッテ ダブル スタンプッ!」  ゴスンッ!!


まずカンナがスティール・パンサー込みで、夢見ヶ崎の言われた通り
背中から肩にかけ、跳躍台にタタッとギボスの頭上をとると、暴風の
台風の目の中を突っ切り、思いっきり踵落としを喰らわせる。
 更に、地面に撃墜して勢いのままバウンドしたギボスを、まつりが
操作権を戻したパイプ椅子の二脚で体当たりさせ挟み込む。
 そして……。

 LLLLLLLLLLLLL!!!!

 L I G H T!!!! 
               ズババババババッッ!!!

ドクター・ブラインドのラッシュが決まる。ほぼオーバーキルと言って
良いダメージだ。もう、ギボスが動く事はできない。

          『……く  くく』

    『……せい  ぜい、今は勝った気で  い  ろ』

       『弓』     『そう 弓だ……』

   『それが在る限り  継承者が生きてる限り……』

     『おれ  たちは……エクリプスは……滅び……な』


           ……シュゥゥゥゥ…………


                     〜〜〜♫


カンナ「……あれ? ピアノが鳴ってる」

まつり「……きらきら星ですわ、この音色は」


ギボスの捨て台詞、天雨の『10CC』で全員がある程度の精神的疲労を
回復して、偽ヤジや闇の球体は停止してたが再起動しそうな気配になった時。


ピアノのある部屋から『きらきら星』が鳴り始めた……。ドアは開かない
だが、その前に立つと声が聞こえる。

?「あはは  合言葉をどうぞ」


    ゴゴゴゴゴゴゴ…… 

誰かがいるようだ。

305夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/13(木) 23:28:00
>>303
>>304

           「『それだけ』でいいの?」

            「もっとほざけば?」

     「今、アンタにできるのは『それだけ』なんだから」

たとえ人間のような姿をしていようと、影は影でしかない。
CGがどれだけリアルになったとしても、CGは所詮CGに過ぎない。
それと同じように、影が影以上の存在になれることなど有り得ない。
もし、ここでギボスが勝利を手にしていたとしても、
その勝利には何の意味もなかっただろう。
ただ自分の哀れさが際立つだけの空しい勝利だ。

       「そして、もう『それ』すらできなくなる」

          「アンタには『何も』できない」

         「『感じること』も『考えること』も――」

          「――『存在すること』も」

『ギボス(過去の影)』の消滅を見届け、背を向ける。
『過去』は『過去』。
自分達は、『未来』に向かわねばならない。

「お〜〜〜サトリちゃん、さっすが〜〜〜!!
 みんな、キチンとおれいをいおう!!おてほんをみせるからねー。
 『サトリちゃんさん、ありがとう!!』
 はい!!『サトリちゃんさん、ありがとう!!』」

サトリから『実』をもらって、体力を回復しよう。
さすがに少し疲れた。
そういえば、まだ夕食も食べてない。

「――アイツにとっても『ハッピーエンド』だよね〜〜〜」

「これ、いちおう『ファミリーむけ』さくひんだし」

サトリの横に立ち、小さく声をかける。

偽りの勝利を得たところで、ギボスの運命は変わりはしない。
元々、今夜こうして出てきてしまったことが、そもそもの間違い。
本来あるべき場所に戻り、二度と姿を現さないこと。
それが、ギボスにとっての『ハッピーエンド』であり、
だからこそ今夜の敗北は彼の『ハッピーエンド』なのだと思う。

「アオキ、まつりちゃん、カンナ――
 さんにんは、ちょっとうしろのほうにいてくれる??」

「『キョウイクジョウよくないシーン』がはいると、
 『ネンレイシテイ』がついちゃうから」

「『ファミリーむけさくひん』だし」

三人を室内に入らせないように下がらせてから、扉から少しズレた位置に立つ。
そして、無言のままサトリに目配せを送る。
『扉を開ける役目を頼みたい』という意味だ。

       「 『エアリー・フェアリー・ナンセンス』 」

サトリが扉を開ける前に、『コーヒーにミルクを入れる程度の気軽さ』で口を開く。
別に『意味はない』。
ただ『言ってみただけ』だ。

306天雨 サトリ『10cc』:2018/12/14(金) 22:59:28
>>304(GM)
>>305(夢見ヶ崎)

「そういう思わせぶりな捨てセリフは、
 映画の中だけにしておきなさい。
 ここは現実――――虚構は貴方だけ」

              「二度滅びなさい」

弓、継承者、それが何を意味するかは知らないが、
この場でこの仕事に関わらないのであれば、
あとでイサゴにでも報告しておけばそれでよかろう。

「呼ぶなら『ちゃん』か『さん』どちらかになさいまし!
 まったく『さかなクン』さんじゃあないのだから……」

        「……ええ」

「今夜は『蛇足』でしょうもの。あの男にとっても」

恐らく、アオキの負傷を考えるに――――
ギボスの行動は、『結果』を生めない状態だったのだろう。
でなくとも、くぬぎのいるこの邸宅からは出られなかったろう。

(あのギボスの写真を考えるに、
 それを仕組んだ誰かがいる。
 あくまで、ギボスは『傀儡』だった)

ある意味では哀れな人形。同情はしないが。

目くばせを受け、前に出る。
扉に向かい……

「――――合言葉?」

(…………合言葉???)

ともかく、問題は目の前に浮上してきた『合言葉』とやらの方だ。
それらしい言葉があっただろうか? どこかで聞いていただろうか。

「まさか『開けゴマ』――――というわけでもないでしょう?」

(まずいですわ。記憶から抜け落ちているのか、発想が違うのかしら……)

307『ペイズリー・ハウス』:2018/12/15(土) 18:43:54
>>305-306(ALL)

>エアリー・フェアリー・ナンセンス

>開けゴマ

貴方たちは、一先ず廊下の中央部分に三人を待機させる。まだ敵がいる
可能性も考えられる。アオキも了承して移動する。

 〜〜♫    ガラッ……

きらきら星の旋律が続く中、扉は開く状態になった。

  〜〜〜♪

『きらきら星』が唐突に『A Heroe's Life』の曲調に移った。

「あはは 私も好きですよ。エアリー・フェアリー・ナンセンス
『開けゴマ』 あはは、古典的ですがソレでも良いですよ。
でも、宜しければ。この子がブランコで歌ってた一節を思い出して
くれたら満点でしたね。まぁ、戯言ですが あははは」

グランドピアノを、一人の女が弾いている。殆ど色が無い真っ黒な
長髪は風もないのに僅かに宙に浮いて靡き、ラメスプレーでも吹き付けた
ように、宇宙の星空のように輝いている。
 台風は、激闘の最中で過ぎてたのか。もう雨音はしなくなっている。

「夢見ヶ崎さんは、お久しぶりですと 告げておきますよ。そちらの方は
始めてお目にかかりますね。まぁ、肩の力は抜いて構いませんよ。
この子も眠ってるだけです、この曲が終わったら目覚めますから」

謎の女の腰掛ける椅子の傍らで、毛布を纏って眠る『くぬぎ』がいる。
頭には、僅かに輝く『スタンド枕』らしきものが目立っていた。

「物語の賓客である貴方たちに、二言 三言だけ告げようと思いましてね。
今日の嵐のように、これから先は激しい時流になるかと思いまして。
 その荒波の中を船で漕ぐか、それとも防波堤で見るだけに留まるか。
どちらであっても、幸運をと。まぁ、人生の暇人からのご忠告をね」

まったくもって戯言ですが、と軽やかに女は笑っている。
 伴奏は、もうそろそろ終了しそうだ。
謎の女の言葉が本当なら、くぬぎもそろそろ目覚める。この嵐の一夜の
騒動は終わりになるのだろう。

308夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/15(土) 22:59:47
>>306
>>307

「サトリちゃん――『コイツ』しってる??わたしはしらない」

「ちなみに、さっきいったのは『アパレルブランド』のナマエか
 『コスメティックメーカー』のナマエか『コーヒーショップ』のナマエかなんか」

「ところで、おおどおりに『花時計』っていう『ケーキやさん』があるんだよ。
 そこの『マスカルポーネ・ティラミス』がオススメ。あと、『彩りフルーツゼリー』も。
 イートインがあるから、こんどふたりでいかない??」

世間話をするような何気ない調子で、隣に立つサトリに話しかける。
同時に女とくぬぎの姿を確認し――
おもむろに『サングラス』を外して胸元に引っ掛ける。
それから、事前に見た位置と寝息を辿って、くぬぎの所まで歩いていく。
当然『視力』を失うことになるが、この行動には意味がある。
あくまで個人的な意味であり、客観的には大したものではない。
その歩みは見えている時と何ら変わらない。
見えない状態で歩くことは慣れているし、今は『ドクター・ブラインド』も傍らにいる。

「――――…………」

くぬぎの所まで近付けたら、彼女を抱きかかえて入り口まで引き返すつもりだ。
まだ彼女は起きない方がいい。
くぬぎが目覚めるのは『全て』が終わってからではなくては、
後味を悪くする以外に何の益もない『不要な記憶』が残ってしまう。
今は、まだ『全て』は終わっていない。
この得体の知れない女が居座っているのだから。

309天雨 サトリ『10cc』:2018/12/16(日) 03:18:00
>>307(GM)
>>308(夢見ヶ崎)

「きらきら星――――いえ、『きらきらお目め、きらきら光る髪の人』」

「それが貴女だと言うのかしら?」

そういえば――――歌っていた。謎めいた歌を。
あれは実はきらきら星で、ひいては――――この女。
くぬぎの関係者であろう、この女を歌っていたのか。

(…………ずっと見ていた、ということですの?
 なぜわざわざ? くぬぎさんを見守っている存在?
 突然出て来て試すような真似……あまり気に食わないけれど、
 『挑む』べき相手ではないのは……言うまでもない、ですわね)

超然としたものを感じる女だが、不審者であり、
挨拶もないあたり『常識』の世界の人間ではないだろう。
それでも話は通じそうな相手だ。話で済ますに越した事はない。

「――――私も存じませんわ。
 こういうスピリチュアルな方は人脈に乏しいんですの」

夢見ヶ崎と相手の言動は食い違っているが、そこは追及しない。

「フルーツゼリーと聞けば、黙ってはいられませんわね。
 よろしくてよ! この仕事が終わったら同席させていただきましょう」
 
            「…………それで? 『忠告』とは?」

くぬぎの以前からの知り合いらしき人物とはいえ、いやだからこそ、
はっきりいうと限りなく『怪しい』が……言葉に『意味』はあるだろう。

耳を塞いで逆上される、または情報を逃すよりは、一応聞いておくことにする。
一貫して言葉に反応しない方向を選んだ夢見ヶ崎の『逆張り』で、状況を補強する。

310『ペイズリー・ハウス』:2018/12/16(日) 17:30:18
>>308-309(ALL)

>『コイツ』しってる?
「あはは そう、露骨に赤の他人だと言う対応をされるも傷つくんですけどね
ああ なんて事でしょう 悲しくて倒れそうです」

>それが貴女だと言うのかしら?
「あはは つい今しがた言いましたが、別にとって食おうって訳じゃない
ですし、どうぞ気を楽に。ま、私が影で出来てるが それとも実体がある
得体の知れない産物かどうかなんて、明日に世界の裏側で恵まれぬ人々が
一喜一憂するぐらい、とるに足らない事ですよ 貴方」

〜〜♪
 二人の異なる対応にも、特にどちらの発言で気分を極端に害したり
快く受け取るような事は無さそうだ。ピアノの曲調は終わりに差し掛かっている。

「『忠告』になるかどうか知りませんがね。まぁ、大雑把に言えば
そう遠くない昔で『エクリプス』は瓦解する前に、スタンドを発現できる
『矢』と『弓』の情報を持っていた。
 そして、その『弓』の真の能力を解放して使用出来れば世界を手中に
収められると考えてる。まぁ、そんな事を考えてると言う事ですよ」

「あとは、貴方がたの依頼者が答えてくださる筈です。
それでは、御二人とも またご縁があれば お会いしましょう」

    〜〜〜♪
            あははは

曲の終わりと共に、一瞬部屋が停電と化し室内が真っ暗になると同時に。
 音色の余韻と共に、名も知らぬ正体不明の女は笑い声だけ残し消えた。


くぬぎ「……    うん  ……ん」

 カンナ・まつり『くぬぎ(ちゃん/さん)!』

 アオキ「……良かった、くぬぎ」

 目覚めた彼女は、何が起きたのか理解が足らず一瞬当惑した顔をする。

くぬぎ「……ぁ   わ  た し…
また……みんなに 力で 迷惑……」

 だが、誰かが責めずとも子供ならではの鋭さでわかる事もある。
そう、涙目で何やら悟った様子となった。

311夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/16(日) 22:47:14
>>309
>>310

確かに以前、自分は女の姿を見たことがあった。
しかし、素性を一切明かさない相手のことを『知っている』とは表現しない。
前に遭遇したのが『夢の中』であれば、なおさらだ。
だから『知らない』と答えた。
その目的や正体について、自分は何も『知らない』のだから。

「――――…………」

正直言って、あれは全部『ただの夢』だと思っていたのだ。
自分が『おかしな夢』を見ただけに過ぎないと。
だから、ヘンなヤツが出てきてヘンなことが起きても、別にヘンじゃなかった。

「……………………」

でも違った。
夢で見た女が現実に現れて、あの夢が『ただの夢』じゃなかったことが分かった。
だからこそ、この正体不明の女に警戒心を抱いている。

「…………――――」

何より、『見えない者』を弄ぶような態度や振る舞いが好きになれない。
夢見ヶ崎明日美は、本当に感情的になった時、『無口』になる。
ケーキ屋の話とか、今の状況と関係ないような話をした大きな理由は、
気持ちを落ち着けるためだ。

「――ふぅ……」

女の気配が消えた後で、『サングラス』を掛け直す。
これを外した理由は単純。
女が消えそうになかったので、自主的に『視界』から消しただけ。
まぁ、消えたみたいだけど。
だけど、あの神出鬼没さを見ると、また出くわす可能性はあるのかもしれない。

「ユミねぇ。『ユミちゃん』のシンのチカラってなんだろね。
 アレかな、『おりがみアーティスト』のサイノウがあるとか??
 それでセカイをてにいれるって、なんかヘイワてきじゃない??
 セカイじゅうのヒトが、ヒトリいっこずつ『オリヅル』をおって、
 それで『センバヅル』をつくるとか。ね、サトリちゃん」

視界が利かなくなっても、耳は問題なく機能する。
だから話は聞こえていた。
それを信じるかどうかは別として。

「でも、ウチらにはカンケーないハナシだろーけどね〜〜〜。
 『ユミちゃん』についてのハナシがホントだったとしても。
 まぁ、もしホントだったら――ショージキちょっと『みてみたい』けどさ……」

「コレ、イサゴさんにいったほうがイイのかな??
 でも、なんとなく、もうしってそうなきもするけど。
 それに、ジョーホーの『ソース』をきかれたときに、こたえづらいし……。
 ソレかんがえると、やっぱだまっといたほうがイイとおもう??」

「サトリちゃんは『オトナ』だから――まかせる!!」

最終的な決定は、サトリに一任することにした。
こうした判断は、自分よりも彼女の方が向いている。
天雨サトリは、『上に立つ存在』なのだから。

        そして――――。

「ほーら、くぬぎちゃん『みて』。みんなダイジョーブだよ。みえるよね??」

くぬぎの力が騒動を巻き起こしたことは否定しない。
それは事実だ。
事実を捻じ曲げることはしない。
本人に自覚がある以上、事実の捻じ曲げは、却って周囲との溝を深くしてしまう。
それによって一番傷付くのは、他でもないくぬぎだ。

「くぬぎちゃんのコト、ダレもキライになってないよ。
 みんな、くぬぎちゃんのコトがスキだから。ね、みんな??」

だけど、全員がくぬぎを恨んだり嫌っているなどという事実はどこにもないのだ。
それもハッキリさせておかなければいけない。
みんながくぬぎを愛していることを伝える必要がある。
『影』を消し去るのではなく、影に打ち勝つ『光』を持つこと。
くぬぎの将来に大切なのは『それ』だと、自分は思っている。

「――――わたしも、くぬぎちゃんがスキだよ」

         スッ

そっとくぬぎの手を取り、両手で軽く握る。
その時、『ドクター・ブラインド』で、くぬぎに『触覚』を移植する。
もちろん最大限に注意を払い、極めて繊細な手つきで行う。
『触覚』の移植によって、手が触れ合う感覚は普段よりも鮮明に伝わるだろう。
その感覚は、自分が告げた言葉の『裏付け』になってくれるはずだ。

312天雨 サトリ『10cc』:2018/12/16(日) 23:54:01
>>310(GM)
>>311(夢見ヶ崎)

「――――スタンド使いを生む『弓と矢』」

声を出したのは、女が消えてからだ。
どうにも、話し相手とは思えなかった。

「貴女にスタンドを目覚めさせた人間、
 私のスタンドを呼び覚ましたあの女性。
 ――――現にそれが実在するのですから、
 弓と矢とやらが実在してもおかしくはない、ですわね」

人ではなく道具である方が、ある意味納得はいく程だ。

「さて、ね。全人類をスタンド使いにするか、
 逆に自分たち以外をスタンド使いじゃなくするか。
 私達では恐らく、推測してもし切れない事でしょう」

              フ

落ち着いて、笑みを浮かべる。

「ですから分かりそうな人に……つまり。
 イサゴさんには、報告すべきでしょうね。
 ソースを追及された時の事は……
 その時に考えましょう。勿論、主に私がね」

謎の女はともかく、ギボスについては、
くぬぎとアオキが遭遇する度起こり得るリスクだ。
結局、『ギボスの写真』を残した悪意の第三者は、
ここに至るまで特定できていない。黙っておくべきではない。

「子供が人に迷惑をかけてしまうのは『当然』!
 そして、それで嫌ったりしないのは大人として『当然』。
 私達も、貴女ぐらいの頃は周りに迷惑をかけて生きていたのだから」

あえて『スタンド使い』特有のテーマには触れない。
力があるとかないとかではなく、子供に対して接する。
スタンドが全て片付いた今、イサゴの言葉を思い出す。
 
「……けれど、貴女はそれを自覚して『申し訳ない』と思えている。
 それは素晴らしい事ですわ。くぬぎさん、貴女はいい子なんですのね」

『怒る』ことはしても、『嫌う』ことはしない。
アオキやカンナ、まつりにそれを強要はしない。

                     だが――――彼女らも、きっと。

313『ペイズリー・ハウス』:2018/12/18(火) 18:10:29
>>311-312(ALL)

カンナ「うん ちょっとびっくりしたけどな。おこってはいないぞ」

まつり「たまには映画のようにスリルを味わうのも たけとり家の
令嬢の嗜みですわ」

園児二人も、今度の騒動に対し不平や不満はない。

アオキ「……いいんだ。今回の事 逆に良かったかも知れない。
何時までも、昔の事を引き摺ってはいけないって気づけたから。
……私、楽器の件で喧嘩別れになっちゃった子と、もう一度
向き合おうって思うんだ。
 だから、さ。……ありがとう くぬぎ そして、みんなも……」

怒鳴られる覚悟もあった筈の心の影を産む少女は、その言葉に対し
少し硬直してから、またポロポロと涙を流す。
 けど、それは悲しみからではない。未来の光が射しこんだゆえの
熱い涙だから。

その後、少女たちは約束していた花火を台風が過ぎ去り満点の
星空が織りなす空の下で行い 就寝……その後。


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
翌日  午前、お昼前

    ブロロロロ・・・

カンナ「お? くるまが来た!」

まつり「あっ! こぜにくろうのバスですわっ」

嵐が止み、快晴となった空の下。軽く運動の為に外に出ていた全員だったが
良く周囲が見渡せる土手のほうから大型バスと、数台の車が共に来たのを
確認出来た。

カンナ「あっ うちの車だ」

まつり「くぬぎさんが乗って来た車もありますわ。
知らない方の車もありますけど」

どうやら、『迎え』が来たようだ……。

314夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/18(火) 20:47:38
>>312
>>313

もはや言葉はいらない。
終わったのだ。
ひとまず理想的な形で。

「よし、ハナビのまえにメシくおう!!もうオナカすいちゃってさ!!
 メニューは『トマトとツナのれいせいパスタ』と、
 『セロリとレモンをつかったヨーグルトドリンク』だ!!
 きょうは、わたしがつくるぞ!!」

       そして――――。

「――みよ!!これが『ひぎ・りょうてもち』だ!!」

火花を噴き出す花火を両手に持って、同時に点火する。
しかし、この程度で驚いてはいけない。
まだまだ、こんなもんじゃないぞ!!
                              ク イ ン テ ッ ト
「そして、これがキンダンのワザ『せんこうはなび・ごじゅうそう』だ!!」

五つの線香花火を纏めて持って火を付ける。
こうすることで、普通よりも大きな球が出来上がるのだ。
ちいさいコはマネするなよ!!

       それから――――。

「イイてんきだな〜〜〜。『あめふってじかたまる』ってヤツですな!!
 ――――あってる??」

トントンと地面を踏みながら、サトリに尋ねた。
その時、園に近付く車の群れが視界に入る。
『帰る時間』が来たらしい。

「なんだかんだあったけど、たのしかったね。
 ハートフルでコミカルで、ちょっとしたサスペンスもあり……。
 で、さいごはやっぱりハートフルで……」

「はじめてみたんですけど、すごくよかったです!!
 しゅやくのふたりがキラキラかがやいてました。
 こどもたちも、とってもかわいらしくて……。
 ラストのアクションシーンも、はくりょくまんてんでしたね。
 ちかいうちに、またみにきたいとおもいます!!
 (16歳女性・清月学園高等部一年)
 ことし、さいこうにわらってなけるえいがナンバーワンかな??
 だいにんきにつき、ぜんこくロングランじょうえいけっていだな!!」

「…………でも、けっきょく『カマイタチ』みられなかったな…………」

思わず、つい声に出してしまった。
それが心残りと言えば心残りだ。
いつか真相を確かめる日が来た時のために、このことは忘れずメモっておこう。

「――あ、そういえばジュリエットはどうなった??」

帰る前に、鶏小屋を覗いてみよう。
昨日は出産間近の状態だった。
もしかすると生まれてるかもしれない。

315天雨 サトリ『10cc』:2018/12/19(水) 23:46:24
>>313(GM)
>>314(夢見ヶ崎)

「…………ええ。自分の中の悪い何かと向き合う、
 とても苦しい事だけれど、きっと大事な事だから……
 それが出来たのは、本当に素晴らしいことですわ」

自分は金持ちだし頭も顔も良いのだが、
人の心を救う経験は今までになかった。
スタンドの力がこの場に導いてくれたなら、
やはり『10cc』は――――上に立つ者にとっての福音だ。

           そして。

「明日美さん貴女多才ですのね!
 このドリンク、相当美味しいですわよ。
 セロリの『可能性』というものを感じますわ!」

            食事や・・・

「ちょっ、およしなさい、危ないでしょう貴女!
 まったく、私が正しい花火のやり方を教えて差し上げますわ!」

                 花火を楽しみ・・・

    ブロロロロ・・・

「正しくってよ。あらゆる意味で。
 まさしく『雨』は恵みの象徴ですわね」

翌日。

ぬかるんだ地面、少し汚れた靴。
ここに来た時とは少し違っているが、
それはきっと『良い方向』への変化だと思う。

「このお話の主役が私達かどうかは、
 まあ、議論の余地があるでしょうけど……
 少なくとも『名優』として、貢献は出来ましたわね。
 私と貴女が揃っていたから『ハートフル』に出来た。
 それは間違いないでしょう……誇っていいことですわ」

夢見ヶ崎のスタンド、そして機知には幾度となく助けられた。
もちろん自分の知恵もあってこそだという自信はあるけど。

「ただ、多少『謎』を残してはいるけれど――
 『映画』も『仕事』も、それが普通かもしれませんわ。
 かまいたちは、起きなくてよかったと思いますけれどね」

結局、この園に悪意をもって仕掛けられた唯一の攻撃、
すなわち『ギボスの写真』については分からずじまいだ。
が、それは今回自分たちに与えられた仕事ではないし、
おそらく『アリーナ』や、もっと実績のある者が当たるだろう。
結果的にアオキのトラウマは緩和されたとはいえ、あれは危険だ。

(報告するまでが仕事。もう少しだけ……気は抜けませんわね)

「皆さん、改めてだけれど忘れ物ややり残しはなくって?
 私は明日美さんと少し鶏小屋を見てまいりますけれど」

鶏小屋に向かう夢見ヶ崎のあとに続きながら、最後の確認をする。
まあ、彼女らは親が迎えに来ているのだし、あまり引き止めるのも悪いが。

316『ペイズリー・ハウス』:2018/12/20(木) 22:36:59
>>314-315(ALL)
貴方は皆で花火を楽しんだ。
 線香花火の裏技は園児達には中々受けたのが記憶に残るし
食事や楽しい出来事は、嵐の中の悪夢を濯ぐに十分な暖かさの日常の一幕だ。
アニマルバスと、親御さん達の車が来るのを視認しつつ裏手に回る。
 鶏小屋を開くと、鋭い目つきのオピネルが最初に出る。そして

ジュリエット「……クー クックゥ」
 
    ピピ   ピヨ  ピヨ

……玉のような、黄金色に輝くヒヨコを連れ立てて。人であれば
微笑んでるような雰囲気のオピネルの番いも共に現れた。

オピネル「 ……クエェッ」 スッ  キラリ……

オピネルは、二人へ近づくと。おもむろに、前足の片方を差し出す。
その鉤爪部分に、二枚の硬貨らしきものが挟んでいる。
 スタンドを備える、中々知性のある鶏だ。恐らく、自分の妻の妊娠に
色々と助けた、彼なりの礼なのだろう……。
 用が済むと、威嚇するような鳴き声と共に自分の子供とジュリエットを
小屋へ戻したあとに自分も戻っていった……。


表に戻ると、アニマルバスが到着する。車も駐車され、カンナやまつり
くぬぎのほうへ両親たちが近づくのが見える。
 
バスから、1人の老婦人が降りる。『砂子(いさご)』だ
それを見て、カンナが声をあげる。

カンナ「あ! 和菓子の、おばあちゃん!」

砂子「あらあら、覚えてくれてて嬉しいわ。前に会ったのは
結構前だったのに。良い子ねぇ
 はい、良かったら胡麻蜜の お焼き。皆でお食べなさい」

……どうやら、砂子は子供達には名前を明かしてはいないが
面識はあるようだ。三人に和菓子を渡したあと、杖をつきつつ
SPらしいバスの他にも乗ってる複数の男女に待機の合図を出しつつ
貴方達に近づく。

砂子「お二人とも、この二日間有難う御座いました。
子供達も、見る限り楽しい時間を過ごせたようで何よりです
……あの子も、前に見た時より大人びた顔になりましたねぇ」

砂子が連れて来た、恐らくはアリーナ関係の大人であろう人達と
何やら話をしているアオキを一瞥しつつ、僅かに遠い目を浮かべ
再度 微笑を保って二人に告げる。

「宜しければ、この二日間。何が大事な事が起きたり
気になる事がありましたら、お話してくださいな。
 私も、出来る限りお答えしますから」

317夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/21(金) 02:52:49
>>315
>>316

「――――へえぇぇぇ〜〜〜〜」

ヒヨコ達と共に現れたジュリエットを見て、歓声を上げる。
無事に生まれたようで何よりだ。
それから、オピネルの方に視線を移す。

「なによ、カワイイじゃないの〜〜〜……おん??」

不思議そうな表情を浮かべて、硬貨のようなものを受け取った。
本当にコインなのか、それに似た別の何かかもしれない。
よく裏表を見て確かめておこう。

「コレって、アイツなりのカンシャのシルシってトコかね??
 ニワトリにしとくにはおしいな!!
 ま、せっかくだしエンリョなくもらっとこう」

もらったものをポケットにしまう。
しかし、今後が気がかりではある。
『スタンド使い』であるオピネルの処遇についてだ。
このまま園で暮らすというのは、やはり考えにくい。
確かに、出産前と比べれば随分とマトモな状態ではあるのだが……。

「じゃあね、オピネル!!ジュリエット!!
 ジカンがあったらコドモのなまえもつけたいところだったけど……。
 アンタらのシアワセは、いのっといてあげるよ!!」

できることなら、彼らには幸せでいてほしいと思う。
もちろん自分には何かを決められる権利はない。
最終的な決定は、アリーナが下すのだろう。

(さて――どーなるのかね……)

そして――イサゴと向き合う。
外国に行くと聞いていたので、まさか直々に現場へ現れるとは思わなかった。
忙しい人間だから、一ヶ所に長くは留まらないということだろうか。

「いえ、こちらこそ良い勉強になりました。
 短い間でしたが、子供達と過ごしたことで、私も少し成長できたように思います。
 その実感を得られたことが、私にとって何よりも大きな収穫です」

人が変わったように丁寧な口調で、イサゴに応じる。
いや、だってSPとかいるし、シツレーなこといったら鉛玉飛んでくるかも。
――というのは言い訳で、本当は単に『そういう気分だった』というだけだが。

「分かりました。『報告』については、主に彼女の方から。
 私からは、何か思い出した時に付け加えさせていただきます」

「――天雨さん、お願いします」

そう言いつつ、少しだけサトリの後ろに下がる。
自慢じゃないけど、こういうことは得意じゃない。
逆に、サトリは得意だろう。
なんといっても、彼女は『オジョーサマ』――天雨家の跡取りなのだから。
『任せる』と言ったことでもあるし、ここはサトリに任せて、
自分は補足のような感じで後から何かしら付け足せばいい。

318天雨 サトリ『10cc』:2018/12/21(金) 10:55:42
>>316(GM)
>>317(夢見ヶ崎)

「あら……こんな気を利かせるだなんて、
 本当に『鶏』にしておくには勿体無いですわ。
 ……勿論、鶏である事が貴方の幸せなのでしょうけど」

           「達者になさい」

オピネルから硬貨を受け取り、礼をする。
硬貨が彼の能力とはとても思えないので、
恐らく実在の品だろう。外国のコインか?

彼の処遇は気になるところではあるが、
嘘をついてもいずれは気付かれるだろう。

               クルッ

そして、現れたイサゴの方に向き直り、
カーテシーのような仕草でお辞儀をする。

「お忙しい中御足労ありがとうございます、イサゴさん。
 こちらこそ、御満足いただけたようで何よりでしてよ」

アオキやくぬぎの抱える問題を全て解決したとは思わない。
だが、自分と夢見ヶ崎に任せられた任務以上の働きはした、と思う。
 
「さて、幾つか早急に報告すべきことがありますので、
 全体のあらましの前にそちらからさせていただきます。
 時系列に沿わない所があるでしょうけれど悪しからず」

夢見ヶ崎の前に出て、報告を始めよう。
それが終わって、家に着くまでが仕事だ。

「まず…………単刀直入に、『ギボス』という男をご存知かしら?
 その男に関する事で二、三ほど報告がございます。
 他の何より、これが一番大事な……重大な報告と言えるでしょう」

時系列を無視することにはなるが、
オピネルの暴走なんかは後回しでいい。
そこには明確な悪意がないから、だ。

だがギボスの写真を施設に残した『何者か』の存在と、
ギボスが(あの謎の女が)語った弓と矢という存在。
これは明確な悪意、あるいは悪の遺志が絡む話題で、
それゆえに大組織であろうアリーナに知ってもらうべき事だ。
金持ちとはいえ一般市民の自分が抱えていても、どうにもならないのだから。

319『ペイズリー・ハウス』:2018/12/21(金) 20:05:21
>>317-318(ALL)

オピネルの『コイン』は、夢見ヶ崎は『赤』く。
天雨は『青』い色の硬貨だった。ゲームや外国の通貨では無さそうだ……。

夢見ヶ崎の説明などには、老婦人はニコニコと笑みを崩さぬまま
軽く相槌など打って耳を傾ける。

>『ギボス』という男をご存知かしら?

しかし、天雨の言葉には流石に和やかに聞く事は出来なかったのだろう。
真顔になりつつ、話しの続きを促して貴方から全貌の概要を聞く。
パソコンへの仕込み、くぬぎのスタンド暴走によりアオキによって産まれた
影のギボスなど……全て聞き終われば、幾分溜息を吐いてから口を開く。

「……ギボス。覚えてますとも、今でもあの男の事はね。
数年前、アオキさんや 他の同年代の子も浚われかけました。あの者達の
組織が活発の頃は、青田刈りと表現するには余りに不謹慎な言葉ですが
未だ我々の保護下にいない者達を浚い、ゆくゆくは彼らの手足となるよう
才能ある子供達を無理やり彼らの組織に連れ去ろうとね……。
 あの男は、私が目にかけてた部下や 他にも何人かの正義を志す者達を
亡き者と化しました。死因も、スタンド能力による自分も含めてアリーナの
者達を道連れにしてでしてね……現場に居合わせていた、あの娘のトラウマ
は相当なものでしょう」

此度は、たまたま上手い具合に物事が進んでくれたようですが。と前置き
と共に、パソコンの仕込みに対し独自の見解を述べる。

「……アリーナも一枚岩ではありません。
職員の中にも、彼等のシンパか ソレに連なる者達が紛れ込んで
可笑しくはないのです。強硬手段に出るような恥知らずが居ない事は
不幸中の幸いですが、陰湿に工作する者達は今も数多く居ます。
 愚かしい事に物事が大きく動いた時にしか解決に乗り出せないのは
恨めしい事ですよ」

『弓』と『矢』についても、彼女は十分深刻な事と理解した様子で
重々しく語る。

「えぇ、スタンド能力を宿す因子を備える『矢』 私もある程度
年を食った上で、幾らかの地位ですが現物は目にした事はありません。
 アリーナの信用おける者の誰かは、知られず所有してると耳にしますが……。
『弓』についても似たようなものですが、アオキさんの能力と『弓』が
合わさる事には懸念を覚えています。決して良い出来事が芽生えるとは思えません
 彼女自身の性質に関係なく、彼等は『弓』の担い手を昔から探してるようです。
無論、私達はそのような未来を断じて認めはしませんとも」

そこで、一旦話を区切った。
 他にも、聞きたい事や掘り下げたい事があれば今の内に聞いたほうがいい……。

320夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/21(金) 21:22:08
>>318
>>319

(しかし、『コレ』なんなんだろーな。
 ニワトリのセカイでつかわれてるオカネか??
 コレでパンくずでもかってこいって??
 『かわせレート』は『1コケ』=90エンくらい??)

それぞれ異なる色のコイン。
ポケットに手を入れて、その感触を確かめる。
普通のコインなら金属だが。

説明はサトリが言ってくれているので、特に口出しはしない。
理路整然とした彼女の報告を、大人しく黙って聞いている。
ギボスに関するイサゴの話は、大体は予想していた通りだ。
アリーナの人間を巻き込んで自滅ということは、あれを使ったということか。
アオキがいなければ、自分とサトリも危なかったし、他の子供達も危険だった。

(『サバジオス』が『ユミ』のチカラをひきだす――か)

エクリプス残党の一部が狙っているのも、そういうことなんだろう。
それが実現することをイサゴは否定している。
当然だろうし、正しいことだと思う。

(ショージキ、ちょっとみてみたいけど。
 でも――これは、いわないほうがイイよね)

一体どんなことが起きるのか、興味はある。
でも、みんなの幸せのためには、
それは現実にならないのが一番いいことなんだろうとも思う。
それでも、この好奇心が消えるわけじゃないけど。

「二日目に来ていただいた『金一さん』には、お世話になりました。
 それから、連れの『二人』――『小林さんとヤジさん』も。
 わざわざ手配してくださって、ありがとうございました」

サトリの報告と、それに対するイサゴの反応が一段落した頃を見計らって、
三人について言及する。
もっとも、金一の名前を出したのは単なる口実で、実際はどうでもいい。
本当に聞きたいのは、それ以外の二人――特にヤジについてだ。
金一についてはイサゴの手配だが、後の二人は多分違うはず。
その辺りの事情について、イサゴの反応を見たい。

321天雨 サトリ『10cc』:2018/12/21(金) 22:22:25
>>319(GM)
>>320(夢見ヶ崎)

(見たことが無い……硬貨?
 そもそも『貨幣』なのかしら?)

謎のコインについては一旦、保留しておく。
おそらくスタンドなどと同じ、考えても答えの出ない物だ。

「成る程……巨大な組織のサガですわね。
 弓と矢のことも含めて、興味深いお話を知れましたわ。
 それに、貴女がとても深い良識を備えてらっしゃる事も」

「お話、心より感謝いたします」

イサゴの言葉にはいくらか『エゴ』も見えるが、
それは『正しい側』に立つ者の『意志』に感じる。
もちろん、巧妙に隠された悪意もあるかもしれないが、
少なくともこの老婆が今、自分達の敵になる事はあるまい。

(弓と矢は『一組』ではない、という事かしらね。
 とはいえここは、あまり掘り下げるべきではないでしょう)

スタンドを生む弓と矢。
手に入れれば『勝者』になり得る、
莫大な力だが……触れるべきではない力だ。

自分は『天雨』という力の中にいて、
いずれそれを率いることになるであろう人間。
余計な欲をかけば、破滅が待つのは必然。

「そういえば――――鶏小屋の雄鶏だけれど、
 イサゴさんは、あの鶏の素性はご存知でして?」

ヤジについては夢見ヶ崎が言及してくれたので、
自分はオピネルについて報告しておくことにする。

「私の『10cc』が見えていたような、気がしましたわ。
 つがいの雌鶏のことになると少し気性が荒くなるようですし、
 小屋の金網はもう少し強靭にした方がいいんじゃあないかしら」

  「『刺激』しなければ、問題ないかもしれませんけれど――ね」

ここに住む『アオキ』や今後ここを訪れる子供達を考えれば、
黙っておいて危険を招くのは絶対にやってはいけない選択肢だ。

あえてギボスの話のあとに持って来た事、
そして雌鶏を攻撃性のトリガーとして挙げる事で、
『家族』を引き裂く選択肢を取りづらくするのは情と言える。

322『ペイズリー・ハウス』:2018/12/22(土) 19:55:37
>>320-321(ALL)

『金一』については、あの子が何か粗相をしなかったかしらと
笑いつつ呟き。そして『小林とヤジ』については、眉を少し顰める。

「……部外者の方ね。あの子(金一)が個人的に雇ったようで
余り軽はずみに他所の方を手伝いに行かせるのは控えて貰いたかったですが。
 報告は、あの子に事後で聞いて注意はしましたけどね。
身元も、こちらで軽く調べた上で。どちらも今の所特筆して不自然な方では
無さそうですけど……何か不安はありまして?」

砂金も、どうやら二人の事を詳しくは把握してないようだ。スパイ行動を
とっていた『ヤジ』も、彼女の部下では無いのだろう。

『オピネル』については、深くなった眉間の皺が和らいだ。

「あぁ、彼ですね。スタンドを出したのは驚いたでしょう?
いえ、貴方がたに。あの鶏達の先頭がスタンド使いである情報を
公開してなかったのは、礼儀に反してましたね。申し訳ありません……」
そう、彼女は背を曲げて謝罪の意を示す。

「ですけど、彼もまた。この園の一部として必要なのですよ。
あの子は、まぁ自分の番いが産卵時期な時は神経過敏ですが……それ
以外で、庇護しなくてはいけない人の子や護らなくてはいけない者について
熟知しております。そうでなくは、あの子達だけで此処に住まわせんよ」

どうやら『オピネル』は一種の『防犯装置』との事だ。

「……この園は。かつてはテロリスト達に対応する為に組織が運用していた
拠点の一つでしてね。自然に囲まれ、見晴らし良く襲撃にも気づける。
激しい抗争でPTSDを発症した者の治療や、重要な密会の場としても
重宝されてました。時経つにつれ 前者の意味合いでギボスの時のように
親を失った子達が里親を見つけるまでの仮の家としての形に至りましたが」

今のように、園児達が暫くの休みを満喫する施設。そう平和に稼働して
貰うのが、園としても喜べるものだと思います。と言葉を終える。

 ……まだ幾らか質疑応答は出来るだろう。もし無ければ、彼女達の
両親がこちらに来そうな感じだ。

323夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/22(土) 21:51:59
>>321
>>322

「いえ、何も。金一さんには私からも『注意』はしておきましたし」

なにしろ、出会い頭に全力の『ドロップキック』をブチこんでやったのだから。
もっとも、アレはどちらかというと個人的な意味合いの一撃ではあったが。
ともかく、これでイサゴが関知していないことは確定した。
とはいえ彼女が知らないのなら、これ以上は聞いても無駄だろう。
身元は洗ったという言葉は、あまりアテにはしてないけど。

「――そういえばヤジさんは、ここのご出身だそうで。
 それなら身元は確かですね。小林さんの方は知りませんけども」

話の最後に、こう付け加えておく。
口では身元は確かだと言ってるが、内心は逆のことを思っている。
イサゴに対して、遠まわしに注意を促すという狙いもある。
まぁ、園の出身かどうかは調べればすぐに分かるだろうからウソじゃないと思う。
だからといって全面的に信用できるとも言えないのも当然のことだ。

「鶏小屋は新しくした方がいいと思いますけどね。
 あれ、かなり古そうに見えますから。
 子供も生まれたことですし、新しいお家に引越してもいいんじゃないでしょうか」

(まったくもう、『ボーハンソーチ』が『ボーソー』してどーすんだよ。
 ソレ、カンペキに『コショー』してるって。
 ウチらだってケガしかけたし、そのへんキチッとやっといてほしいよな〜〜〜)

番犬ではないが、確かに部外者に対する警戒としては意味があるだろう。
しかし、管理が行き届いてないことも事実だ。
あの気性と小屋の老朽化を把握していたなら、今回の脱走も予想できたはず。
防犯装置として置いているものが、
そこで過ごす子供達に危害を加える可能性があっては本末転倒だ。
イサゴは忙しい人間だからなかなか手が回らないのかもしれないが、
何でもかんでもその理由だけで片付けられては困る。

(でもまぁ、ヨソへうつされないのはよかったけどさ。
 さっきもみたけど、フダンはマシみたいだし……。
 あばれそうになったらジュリエットがとめてくれりゃーイイんだけどな)

後は特に言うことも聞くこともない。
しいて言えばイサゴと自分の感覚にちょっとばかりズレがあるのを感じたくらい。
どこがどうなのかと言われると答えにくい。
なんというか、上に立つ人間に特有の物の見方というか……。
たとえば、ここは『いわくつきの物件』と呼べなくもないし、
そこで子供達が暮らすというのは微妙なものがある気がしなくもない。

一緒に仕事をしたサトリからも、感覚の違いは少し感じてきた。
やはり、彼女も『人の上に立つ人間』だからなのだろう。
しかし、サトリから感じる感覚の差は、あくまでも少しだ。
年齢が近いのもあるだろうし、彼女が『跡取り』という立場で、
まだ実質的なトップに立ってはいないのもあると思う。
いずれにせよ、この仕事の間、自分はサトリのことを信頼してきたし、
彼女がいたから成功させられたのは間違いない。

「私からは特に気になることはありません
 イサゴさん、今日は来ていただいてどうもありがとうございました」

会釈して、サトリに軽く視線を向ける。
彼女から何かあれば、それを聞こう。
その間、ポケットに手を入れて例のコインを取り出してみようかとも思った。
イサゴに見せれば、その正体が分かるかもしれないからだ。
だけど、万が一没収されても困るので、それはやめて大人しくしておくことにした。

324天雨 サトリ『10cc』:2018/12/23(日) 00:27:44
>>322(GM)
>>323(夢見ヶ崎)

「ええ。私達は幸い『無傷』ですから。
 礼儀の範疇という事で、その謝罪だけで十分です」

分かり易い作り笑顔を作り、言葉の裏で牽制を掛ける。

もし自分が『ブラック・ムーン』のような、
攻撃性の強いスタンドを持っていたとしたら?
自分が夢見ヶ崎ともども『情』が無かったら?

あるいは『試す』つもりだったのかは知らないが、
少々を通り越してかなり『不用心』な対応と言える。

「とはいえ、私達二人だけでも無力化してしまえましたし、
 『エクリプス』の野望を考えれば、アオキさんは常に危険。
 せめて警備のために常在できるようなスタンド使いが一人でもいれば、
 安心できますわね。いえ、事情を知らない小娘の考えではありますけれど」

ハッキリ言って非戦闘員に近い自分込みでの二人で、だ。
アリーナは人手不足だ、とは言っているものの、
『エクリプスの野望』がアオキを狙っている(いた)という、
重大にもほどがある案件であれば優先的に人は回すべきだろう。

(……ヤジさんの事を警戒していたようだったのは、
 防犯装置としての『本能』のような物だったのかしら?)

オピネルについても防犯の役に立つかはかなり眉唾だが、
イサゴがあの施設の全てを決めてるわけでもなさそうだし、
これ以上は『忠言』になるまい。仕舞いこんでおく。

夢見ヶ崎からのアイコンタクトには、横に軽く首を振って返した。

「――――そうですわね、私からも、それだけですわ。
 大変お忙しい中御足労いただき、ありがとうございました」

       「またご機会がありましたら、どうぞよろしく……」

325『ペイズリー・ハウス』:2018/12/23(日) 22:41:40
>>323-324(ALL)

「えぇ、あの子(オピネル)の事では御迷惑おかけしましたわ
これを機に、少し改装する事にしますよ。新しい家族も出来たようですし」

夢見ヶ崎達の報告から、それとなく裏手の様子を見て事情を察して
戻った部下の話も聞いたうえで砂金は告げる。

「ヤジ……渾名ですかね。まぁ後で金一から詳細を聞いておきましょう
アリーナで会ったと言うのなら、私の管轄外の部門の者なのでしょうが……」


「……アオキさんの事ですけどね」
天雨の声を聞き、少しだけ悲しそうな表情を砂金は浮かべる。

「貴方たちも、ある程度詳しい身の上を彼女から聞いたと思います。
それで……彼女は」

アオキ「そこからは私が話すよ」

アリーナの職員と会話していた彼女は、一先ず話すべき内容は告げ終わった
ようで貴方たちの元に戻って来た。

アオキ「……今すぐって訳じゃないけど。多分 暫く私
この町を離れるか、身を隠すなりする事になると思う。
 この施設でのパソコンの件もそうだけど、エクリプスの動きが
活発化してるようだから……それが落ち着くまでは」

アオキ「ずっと 会えなくなる訳じゃないよ。
ただ……ほんの少し、再会できる時間が先延ばしになるだけだよ
明日美 サトリ」

彼女の事情を考えれば仕方がない事かも知れない。少々衝撃的な
内容ではあったが、これは永遠の別れではない
 いずれ 貴方たちと彼女や子供達が再び交錯する時も来るのだろう。



……その後、各園児たちの両親が二人の元で
子供達の世話への感謝の言葉を贈った。カンナの両親はどちらも
活発そうで、くぬぎの両親は父親は意外にもガタイの良く母親はおっとりしてる。
最後にまつりの両親は、やはり名家らしい天雨のような品格高い雰囲気が
見え隠れしていた。まつりの両親は、二人に粗品を渡しつつ母親は
少し眉を顰める調子でこう零した。

「それにしても、お世話して頂いた手前このような事は余り
言いたくはありませんけど。このような子供だけでたかが数日とは言え
シッターをするのは少々無責任ではありません事?
 せめて、一人でも成人の方がいれば宜しかったのですけど」

そう正論が飛び出してきた。釈明出来れば良いのだが……

326夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/24(月) 00:36:46
>>324
>>325

「――――そうなんだ」

「いや、私もそれでいいと思う。というより、『そうすべき』だよ。
 っていうか、そうするのが『自然』ってもんだね、うんうん」

アオキについては、さほど意外な話でもない。
むしろ、このまま何の対策もしない方が間違ってる。
大きな危険が去るまで身を隠すというのは妥当な判断だ。
そして、喋っている内に少しずつ口調が崩れてきたぞ。
なぜかっていうと、段々と『飽きてきた』からに他ならない。

「まぁまぁ、エンがあったらまたあえるさ。
 ようするに、あとのオタノシミがイッコふえたってコトだな!!
 ウチらのコトわすれんなよ!!」

「あ、そうそう――」

もはや完全に元に戻り、アオキに別れの挨拶を送る。
その別れ際に、自分の鞄から『ツメやすり』を一本取り出し、アオキに渡した。
自分からの『餞別』だ。

「ソレ、あげるよ。ヨソへいってるあいだ、ちゃんと『ツメのおていれ』しときなさい。
 こんどあったとき、そのツメにあう『ネイルアート』をよういしとくから。
 じゃ、そういうコトで――――」

       「 バイバ〜〜〜イ!! 」

アオキに向かって、大きく手を振る。
その姿が米粒みたいに小さくなり、すっかり見えなくなってしまうまで。
『エクリプス』と『アリーナ』の両方から干渉される少女――『アオキ』。
それでも、彼女には幸せでいて欲しいと思う。
自分が思うことは、ただそれだけだ。

        そして――――――。

「いやはや、おかあさまのゴイケンはシゴクごもっとも……!!
 タイセツなオジョーサマをおもうキモチはワタクシよ〜〜〜くリカイしております。
 ですが!!ごあんしんください!!
 ワタクシこうみえても、コトシで『21』でございますので!!
 ネンレイのモンダイにつきましては、いっさいシンパイはございません!!」

一分の隙もない堂々とした態度で、いけしゃあしゃあとデタラメを語る。
まだ二人とも成人してないんだから、納得させるにはハッタリを使うしかない。

      と、まぁ――そうおもって、こういうコウドウにでたワケだが……??

327夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/24(月) 00:59:11
>>326

まだアオキとわかれてなかったら、わかれるときにてをふるってコトで!!
イマのはアレだ、シミュレーションだから!!いや、シュミレーションだっけ??
コレって、ニラレバとレバニラどっちがただしいかっていうのとにてない??
やっぱり『シミュレーション』なきがしてきたな……!!

328天雨 サトリ『10cc』:2018/12/24(月) 01:23:28
>>325(GM)
>>326(夢見ヶ崎)

「……ええ、それはきっと、『正しい』選択ですわ。。
 貴女は否応なく『力ある者』の宿命の中にいる。
 私の『私情』で、貴女に迷惑は掛けられませんわね。
 ――――私からも餞別ですわ。お受け取りになってくださる?」

              スッ

カバンから新品の『いちご飴』を袋ごと手渡す。
アオキには少なからず情は移っているし、
友人との別れを惜しみたい気持ちはある。

「――――実はこれ、私の家の新製品ですの。
 次に会ったら、是非感想を聴かせてちょうだいね」

              「待ってますわよ」

だからこそ『引きとめる』とか『未練を残す』とか、
あるいは『その品だけでつなぎとめる』事はせず、
再会の『意味』を作るような、ちょっとしたものを渡したい。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・そして。

保護者たちに礼節を以て対応していたが、
まつりのご両親(今後のために顔は覚えた)
の言葉に、思わずピシっと背筋が伸びた。

「あの、奥様、ちょっとよろしくて??
 明日美さん、貴女もちょっと。
 いえ、『気のせい』なら良いんですけれど」

「若い女手二人だけでご不安お掛けしましたのは、
 スタッフのスケジュール管理の不手際などを、
 大変申し訳なく存じあげるのですけれど――――」

    「私」

              スッ

「これでも、『国民年金』を支払っているのですけれど……!?」

森ガールとゴスロリを混ぜたような独特な衣装が、
あるいは雰囲気が年齢を推し量りにくい物にしているのだろうか?

天雨サトリ――――『20代前半』の、立派な『成人女性』である。

329『ペイズリー・ハウス』:2018/12/24(月) 22:11:33
>>327-328(ALL)

アオキ「……うんっ! みんな   ――またね!」


二人からの餞別を受けつつ、彼女は車窓から顔を出して手を振りつつ先に
星見の町中心へ帰り去っていく。
 もう会えない訳ではない それでも別れは寂しいものだ。
いずれ、またこの園で会える時もある。だから 今は笑顔で見送ろう……。


 ……そして。


>これでも、『国民年金』を支払っているのですけれど……

 
くぬぎ「……ぇ」

カンナ「……な」    まつり「……ん」   etc「だっ」


   『――てぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!??』


 青空の下で、『ひそひそ星』で過ごした中で一番の大絶叫が迸る。
何事かと、その大声量に鶏達が鳴き出す程だったとか。

 この園での思い出を抱え、夢見ヶ崎と天雨は再度違った運転手の導きで
星見町に戻り家路へと辿り着く。

 そして、『謎のコイン』の効力も段々とか悟れた。
何日かして、二人とも連絡を取り合う事なくとも『偶然』外出する先の
道中などで頻回に顔を会わせる時が、そのコインを携行してる時に限って
より頻回だったから。
 『奇妙な園』の子供達の触れ合いから、『奇妙なコイン』を持ち帰った
貴方たち二人。これから先の未来でも、貴方たちの先に『奇妙な道先』が
待ち受けるのだろう……。


 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』→『依頼達成 二十万獲得』
 携行すれば、対となるコインを持つ者と引き合う力が強まる奇妙なコイン
                    『ナードマグネット 獲得』

         天雨 サトリ『10cc』→『依頼達成 二十万獲得』
                    『ナードマグネット 獲得』

                   『ペイズリー・ハウス』→終了

330『ペイズリー・ハウス』:2018/12/24(月) 22:28:57

  ……カチ。

?「……で 結果は纏めると失敗かぁ    ……あー、うん
『弓』の真の力を引き出せる子、通称クィーンを数で園を制圧して捕獲
するのも一つの手だけどね。まぁ、優先事項としては中の中
 余り大きく動くと『抑止』が働いちゃうからさ。以前もそれで
痛い目見ちゃったから『エクリプス』も指針が済し崩しに消えちゃったし。
 幾らかフェアでやらないと……あーぁ、面倒だな。

うん 嫌がらせとしてはベストだったかな。
 ま こっからが本番さ。『弓』と『矢』 どちらも一揃いにして
『射手座』を創り上げる。それが最終目標だから

……そろそろ本格的に始動しようか」

……カチ。




 ……ジー。

?「経過報告 特定人事災害対策部門

対象の『アオキ』の心理グラフ及び、アリーナに潜伏していると思える
敵対組織の人為的工作によって彼女のスタンド及び精神が変質化する危惧
を汲み、比較的ダメージの少ない場所で観察するにあたって人の手で扱える
器具型を掌握する特異性の高いスタンド『サバジオス』が濫用されてる
可能性は極めて低く、今の所彼女が以前の事件から精神的ショックによって
自動的に発動する形でのスタンドによる地雷を埋め込まれた『ランク』を
下げる事にする。園児たち及び雇用した者達の素性も危険性は少ない。
 敵の工作痕は発見した。今後も攻撃は継続すると思われる。
それでも我々は最後の一人を処理するまで戦争を続けていく」



                       ……to be continued?

331『ペイズリー・ハウス』:2018/12/24(月) 22:47:11
『野性味と少し硬度に不安あるダイヤのようなハート』 『カンナ』のスタンド

全身を黒と茶色の体毛で、狼男のような恰好へと瞬く間に変身する。
 変身後は獣のような山野を駆け巡る速さと力強さを兼ね備えるが
未成熟ゆえに、その体は出来上がってはいない。それは心も同じ
 喜怒哀楽を全て失くし、心が鉄のようになれば体も同じく鋼のように変貌し
周囲にいるものを全て切り刻む機械獣と変わる。

 『スティール・パンサー』


破壊力:C(B) スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:D 成長性:A


『世界は自分を中心に回る そして回すのは自分の手』 『まつり』のスタンド

スタンドの『笏(シャモジのような木で出来たカンペ棒)』のヴィジョン 器具型

この笏で指す 触れた同質、同量の複数の物体は六色の異なる色へと変化する。
スタンドの影響を受けた物体は本体の簡易的な命令を忠実に守りぬく。
 冠位十二階のように、紫の色合いにかけ椅子であれば、より元の材質より
幾らか頑丈になり逆に黒であれば脆くなる。

 『ヴァロッテ』

破壊力:D スピード:E(C) 射程距離:E(C)
持続力:A 精密動作性:E 成長性:A

※:( )は能力の影響下

(※破壊力、頑丈性が元々ある同じバイクであれば
1:A 2:B 3:C 4:D 5:E 6:E- と出来る)

332『ペイズリー・ハウス』:2018/12/24(月) 23:07:41
『小さな身の中に 人々の負う影を斬る心の刃』を持つ 『くぬぎ』のスタンド

彼女は自分自身の意識の中でスタンドを出さない。
 無防備な精神の中でこそ、自身を害そうとする者達に対し
その敵達の自分自身の闇(影)を利用し立ち塞がる。
 ヴィジョンは、倒れた際の頭部を防護するクッション(枕)として
発現するが、それはほんのスタンドの片鱗でしかない。

『コーン(KoЯn)』

破壊力:―(B) スピード:― 射程距離:―(B:家一軒分の範囲)
持続力:意識覚醒まで 精密動作性:― 成長性:A

(※:このスタンドには明確な破壊力・スピード・精密性と言うものは
存在しない。能力の影響下に晒された者の『心の影』によって
スペックは変動していく トラウマのレベルによれば本物より強くなる事も
稀にあるが、基本は弱体している)

『あらゆる手で扱う者達の救世の可能性』を備える『アオキ』のスタンド

彼女のスタンドは、その両手である。
 ありとあらゆる『手で扱えるもの』の真の力を引き出し行使出来る。
単純な道具であればある程に、その引き出す力も強まる。今はパソコンなど
精密器具の脳をオーバフローしそうな物は本人の危機処理により自動拒否
されるが、それもやがてどうなるか誰にも分からない。

 『サバジオス』
破壊力:― スピード:― 射程距離:―
持続力:∞ 精密動作性:― 成長性:B


『エクリプス』 尖兵 あらゆる意味で正道にして忠実なる戦士『ギボス』

黒い刃状のヴィジョン。気体・音など手で触れる事は出来ないが現実に
存在するものを『ミクロブラックホール』のように吸引させ圧縮させ
砲撃のように外部へ放つ事が出来る。
 既に故人であり、影によって形成された存在であるため大幅に
弱体化しているが、生前は効果を及ぼす能力射程も広く
本体自体の戦闘力も高く、歴戦のアリーナの武闘派の幾らかも死傷者を出した。
『弓と矢』の継承者を確保する一件の際、アオキを巡った不注意で重傷を負い
任務の失敗を悟って同行した重要な仲間を逃走する最中に自爆した。
 
 『ブラック・ムーン』
破壊力:C スピード:E 射程距離:E
持続力:―(影の為) 精密動作性:E 成長性:―(影の為)

333アリーナシステムの整理と調整:2018/12/30(日) 08:02:40
☆アリーナとは
 ◆『この町のどこか』に存在する空き倉庫、そこで週に一度、行われている『ファイトクラブ』である。

☆基本システム
 ◆アリーナ
  基本的に『NPCとのバトル』を目的とした『アリーナ』である。
  『アリーナ』には、PCかGMのどちらかで参加が可能である。

 ◆PCとして参加する場合
  PCとスタンド名などの情報を以下のテンプレートに沿って提示すること。
  以下、テンプレート。

  ========================================================================
  ◇『異名』(+適当なカッコいいルビ)
  ========================================================================
  ランカー名:『登録名』
  スタンド名:『スタンド名』
  入場曲:『入場曲』

 ◆GMとして参加する場合
  NPCとスタンド名などの情報を以下のテンプレートに沿って提示すること。
  以下、テンプレート。

  ========================================================================
  ◇『異名』(+適当なカッコいいルビ)
  ========================================================================
  ランカー名:『登録名』
  スタンド名:『スタンド名』
  ランク:『登録ランク』
  ステージ:『ステージ名』
  賞金額:『XX万円』
  入場曲:『入場曲』

334アリーナシステムの整理と調整:2018/12/30(日) 08:04:12
☆基本ルール
 ◇当スレッドでのバトルは原則として、
  ・ 『PC、NPC共にスタンド使いである』
  ・ 『対戦は一対一で行われる』
  ・ 『殺人は不可。決着は再起不能レベルまで』
  この三つを守ってバトルしてもらいたい。
  GMと相談することで条件を外すことも可能であるが、原則的にこのルールに則る。

 ◇勝利条件
  ・対戦相手のノックアウト。
   対戦相手がノックアウトなど戦闘続行が不可能な状態になった場合、勝利となる。
  ・対戦相手のギブアップ。
   対戦相手がギブアップなど降参に類する行動を行った場合、勝利となる。
  ・対戦相手のリングアウト。
   対戦相手の全身が金網、床、天井を超えて、かつ、帰還困難な場合、勝利となる。

 ◇道具の持ち込み
  ・道具の持ち込みは、日常的に手に入って、かつ、危険でない物品に限り、自由である。
   ただし、持ち込みすぎなどの場合、なんらかのペナルティが入る場合がある。
   これらの裁定はレフェリー(GM)次第である。判断に困る場合、GMに相談すること。

335アリーナシステムの整理と調整:2018/12/30(日) 08:06:09
☆『闘技場』ステージのテンプレート。
  参加者は手前(青コーナー)、NPCは奥(赤コーナー)からの入場となる。
  『闘技場』から場外に出たらリングアウトで敗北となる。

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は砂やコンクリートなどで、1タイルの大きさは1x1m。素材はGMが選択。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。GMの選択で高さや、素材への変更が可能。
∴:観客席。

PCとの相談により、柱やギミックなどが設置される事もある。(要相談)

―――側面図―――

━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━
┌──────────籠───────────┐
│■      │                        │      ■│
│■■    │                        │    ■■│
│■■■  │                        │  ■■■│
│■■■■└============┘■■■■│
   座席                        座席

横から見た闘技場ステージ図。
『━』は天井、『─』はフレーム。
これは横から見た図であり、実際はフレームは『十文字』。

籠:実況者のいる実況席。
また、天井や座席の一部にはカメラが設置されている。

―――天井付近まで上昇した視点から見た構図―――

∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□┃□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□┃□□□□■∴∴
∴■□□□□□┃□□□□□■∴
∴■□□□□□┃□□□□□■∴
━━━━━━━籠━━━━━━━
━━━━━━━籠━━━━━━━
∴■□□□□□┃□□□□□■∴
∴■□□□□□┃□□□□□■∴
∴∴■□□□□┃□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□┃□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴

横軸のフレームは実際は太い一本で、がっちりと支えている。
縦軸のフレームは比較的細いが、それでも頑丈に見える。

336『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 08:10:09
==============================================================================================
◇『皇帝之意思』(ザ・フリーダム)
==============================================================================================
ランカー名:アレックス
スタンド名:『キサンドリア』(Xandria)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=NDTmp2XrrA0 (『皇帝出陣』)

アレックスさんですね。
この人に関してはなんと言っていいのかわかりません。
理由は対戦すればわかるでしょう。『意外な一面』が見られると思いますよ。


==============================================================================================
◇『死風迅来』(デスブリンガー)
==============================================================================================
ランカー名:イクストルフ
スタンド名:『ザスター』(Xasthur)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=1ftld7Ohojg (『旧支配者のキャロル』)

ひ弱で小柄な少年です。
ですが、精神のたくましさは中々のものです。
死の風を運ぶ虫人の像のスタンド『ザスター』の使い手です。


==============================================================================================
◇『終焉一刀』(ラスト・ブレード)
==============================================================================================
ランカー名:我道 戦(ガドー イクサ)
スタンド名:『シャビ・トーレス』(Xavi Torres)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=8iSG4jIUkcU (『そばかす』)

和風然とした日本人女性です。
スタンドは日本刀型の『シャビ・トーレス』。
攻防一体の能力を持っているそうです。

337『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 08:10:48
==============================================================================================
◇『大海笑』(ラフィング・シー)
==============================================================================================
ランカー名:ブルバックス
スタンド名:『エクサーツ』(Xcerts)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=wzzD6Y4eqHc (『TSUNAMI』)

漁師の格好をした『海の男』です。
海に関連した破壊力の大きいスタンドを使うそうです。


==============================================================================================
◇『世中金哉』(マネー・イズ・パワー)
==============================================================================================
ランカー名:エキセントリス
スタンド名:『ゼニア』(Xenia)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=A44ZehP53xE (『銭形平次』)

美人ですが、がめつい女性です。
スタンドの名前は『ゼニア』。
……どういう意味かおわかりですね?


==============================================================================================
◇『移気揚々』(ヴァリアブル・ガール)
==============================================================================================
ランカー名:クスクス
スタンド名:『シュシュ』(Xiu Xiu)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=lYmSnjgmu00 (『笑顔』)

含み笑いが好きな白人の女の子です。
小さな体を馬鹿にしていると痛い目を見るのでお気をつけて。

338『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 08:11:11
==============================================================================================
◇『修羅竹林』(グリーン・デスティニー)
==============================================================================================
ランカー名:シエ・チュウ
スタンド名:『チュソ・ジョーンズ』(Xuso Jones)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=U_AY5PZ6RXk (『グリーングリーン』)

拳法家の男性です。
まとうタイプのスタンド『チュソ・ジョーンズ』の使い手です。
バランスがよいタイプなので苦戦するかもしれません。


==============================================================================================
◇『猿陣全開』(モンキー・マジック)
==============================================================================================
ランカー名:ワイルダックス
スタンド名:『エックス・ワイルド』(X-Wild)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=4w3zUgaehfo (『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』)

服を着たスタンド使いの猿?です。
なぜ猿?なのかですって?
それは対戦してみてのお楽しみです。


==============================================================================================
◇『材産木録』(ゴールデン・ウッズ)
==============================================================================================
ランカー名:セニョール・エグズ
スタンド名:『ザイモックス』(Xymox)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=SzpvteZH5y0 (『We Are The Golden Eggs』)

木材で一財を成した、恰幅のいい太った白人男性です。
戦い方もなかなか豪快だそうですよ。


==============================================================================================
◇『私刑鞭』(ヘル・タイトロープ)
==============================================================================================
ランカー名:アルケックス
スタンド名:『イグジビット』(Xzibit)
ランク:C
ステージ:『闘技場』
賞金額:『30万円』
入場曲:ttps://www.youtube.com/watch?v=HIRfc3ybbPg (『Emotions』)

一結びにした金の長髪と黄色のマスクの男です。
『鞭』のようなスタンドを用いた近〜中距離戦を得意としているようです。

339『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 08:23:28
街を歩いていた水瀬留美子はあるポスターを見つけた。
スタンド使いにしか見えない『特殊なポスター』だ。
そこにはこう書かれていた。

┌─────────────────────────────────────
│『挑戦者募集中!
│ 超高額アルバイト!勝ったら30万円!負けたら悔しい!
│ 危険的な戦闘スリルと魅力的な報酬がアナタを待つ!』

│『連絡先:XXX-XXXX-XXXX
│ 場所:XXX
│ 労災:対戦上で負った全ての傷は当方で治療させていただきます。』
└─────────────────────────────────────

 それを目にした水瀬はポスターを手に、指定された場所……
 『町はずれの倉庫街』へと向かうのだった。

340『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 08:30:55
そして、ここは『町外れの倉庫街』。

立派な倉庫が立ち並んでおり、最低限の明かりもある。
しかし、周囲は薄暗く、あまり活気のある場所とは言えない。
女性一人で来るには少し危険な場所ともいえるだろう。

こんな所に『噂のバイト場所』があるのだろうか?
(『アリーナ』についての噂や知識がある場合、それとの関連性に気づいてもよい。)

>水瀬PC
反応レス及び、【外見】【能力詳細】【持ち物】の提示をお願いします。

341水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/30(日) 13:05:28
>>340

「ウヒッ」


街頭で見かけた胡散臭いチラシにホイホイと誘われてやってきたのは、ただのアラサー女。


「高収入バイトだって言うけど何もないじゃないの!
ひょ、ひょっとして『ドッキリ』ですかな…しかし何故よりにもよって、私がターゲット!?
こ、こりゃあ参ったわフヒヒッ!」

オタク特有の上擦った笑い声を漏らしながら、周囲を見渡します。何かそれっぽい施設はあるのですかな。


【プロフィール】
学生時代虐められたせいで、色々と拗らせたオタク女。
承認欲求を満たすためなら『嘘松』もなんのその。
また友達らしい友達が居た経験もないので他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、
本人もその事に関して非常に強いコンプレックスを抱えてある。


【外見】
中肉中背の成人女性。髪型は黒髪のストレート。
欧米人のクォーターだが顔の掘りはそこまで深くない。
全体的に挙動不審。


【能力詳細】

黒い尾を持つ、小柄な人型のスタンド。
尾で触れた『砕屑物』を底なしの泥沼の入り口にする。

『ブラックボトム・ストンプ』
破壊力:B スピード:C 射程距離:D(4m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D

能力詳細:
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/83

【所持品】
スマホ、メガネ等の日常品の他には、(可能ならば)
500mlのペットボトルに入った砂×2.
500mlのペットボトルの入った小麦粉×1

342『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 14:50:07
>>341
>オタク特有の上擦った笑い声を漏らしながら、周囲を見渡します。

フヒヒヒヒヒヒヒヒ……オーヒョヒョヒョヒョヒョ……キョキョキョロキョロ……

辺りを見回すと……

>何かそれっぽい施設はあるのですかな。

……あった。

とある倉庫の入口にそれらしいサインがあった。
街頭で見かけた胡散臭いチラシと同様の『スタンド使いにしか見えないネオンサイン』が煌々と光っている。
読むと……
┌─────────────────────────────────────
│    『アリーナ:セクションX-II 興行中』

│           『挑戦者募集中』

│ 『このサインを読める方の挑戦をお待ちしております』
└─────────────────────────────────────
と書かれている。
おそらくは、アレが目的の場所だろう。

そして、それが目に留まったとほぼ同時だろうか?水瀬は後ろから突然、声をかけられた。

少年の声「お姉さん、お姉さん。お姉さんはあのサインが見える人?」
少年の声だ。

343水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/30(日) 16:22:22
>>342
「う、うわァ〜〜っ!胡散臭ぇえ〜〜ぇぇェェ!!
セクションXー『II』〜〜ーっ?

続編商法されても某は知らないからピンとこないんだが〜〜ッ!
10年ぶりにあのゲームの新作が登場でメシウマーッと思いきや、
案の定ハードがスマホのソシャゲでズッコケなんだがぁ〜〜ッ!
それに大体世界一ピュアなキスをする『アレ』も『Ⅹ-2』になったら途端につらぽよでぇ〜〜!」


目の前に現れた看板の文字、誰に語るわけでもなく懐疑的な意見を発していたらーー


> 少年の声「お姉さん、お姉さん。お姉さんはあのサインが見える人?」

「んあ〜ッ!ヒ、は、はい!
いや、『スマホ商法』最高ですよね…すみません」

背後を振り向きます。

344『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 16:54:08
>>343
振り向くと……美少年がいた。

なんてったって美少年である。

金髪碧眼!中性的で端麗な顔立ち!年齢15歳くらい!丁寧な刺繍がされたパリッとした衣装!なんかシュッとしてスマートで少し小柄な体型!

人生ボーナスゲームか、この野郎!(GMの表現能力の限界)

act.1
少年 (あ〜、ちょっとヤバい人に声をかけちゃったかな) と言う顔。

act.2
少年 (まぁ、気を取り直して) という顔。

act.3
少年 「お姉さん、あのサインが見えてるね。『僕らへの挑戦者』ってわけだ。僕ら、セクションX-IIの。」

act.4
少年 「ついてきてよ。興味あるなら、案内するよ。」

そういうと、少年は『怪しい倉庫』の入り口へ歩き始めた。水瀬を手招きしている。

345水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/30(日) 17:33:04
>>344

「フヒッ!す、すみません何処かでお見かけした記憶があるのですか、
どのメーカーの『乙女ゲー』に出演されって、ええ〜現実っすかコレ……」

突如として現れた絵にも描けないような『美少年』に思わず言葉を失うが、
どうやら彼が『小銭稼ぎ』の相手らしい。
掛けているアンダーリムのメガネのブリッジを上げる行為を『スイッチ』とし
ダダ漏れになっていた『クソ松』なオタクを閉じ込め、何処にでもいるアラサーの女に切り替え.

「んっ、ありがとうございます。
それではお言葉に甘えてお邪魔します」

少年に続いていく。

346『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 18:05:28
>>345
倉庫の入り口へと歩きながら、少年は話していく。

少年「僕はアレックス。
    『セクションX-II』の看板っていうのかな、そんな感じのことやってる。」

少年「お姉さんは、今回のお仕事と言うか、『アリーナ』は初めてだよね。」

少年「『アリーナ』は簡単に言うと『スタンド使いのバトリング』というか、『闘技場』だよ。
    スタンド使い達のバトルを放映して、収入を得ている団体。」

少年「まず、お姉さんには『ランカー』として登録してもらった後、
    こちらのスタンド使いたちの中から一人を指名してもらう、
    その人と戦って、勝てば丸儲けだし、負けても怪我は治してもらえる。
    あとは……」

>>333-335のルールを説明された。

少年「なにか『アリーナ』について、質問はある?なければすぐに登録に移っちゃうけど。」

話しているうちに倉庫の入口へと着いた。

ここを越えると戻れない気がする。

347水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/30(日) 18:39:01
>>346

「はあ、なるほど、

(地下闘技場で超能力者同士が戦う映像を肴に悪い金持ち達が酒を呑むとか、
ジャンプ的な展開キタコレ!キマシタワァァァァ〜〜〜!
『スタンド』ってあの『中二病』みたいな奴でござろう!
小生の中の中学二年生が荒ぶってるでござるよぉ〜!ハイハイハイハイッ!!
他人が殴りあってるのを眺めて悦に浸る悪いお金持ちのことなんか、
小生はこぉぁるェェ(巻き舌)ぽっちも知りやしませんが、
買ったらお小遣いをゲットってビッグドリームですぞい!
『お正月ガチャ』が控えてるこの時期に臨時収入はでっかいでーす!
小生、今年は多忙で『夏』と『冬』に開催される、異臭漂うオタク百鬼夜行な『アレ』の参加を見送ったのでェェーーーッ!
ここでの『ガチャ代』はメシウマーーーーーーッ!!
此処はやるッキャ騎士(ナイト)ォォ!!!)

ルールは把握しました。ご説明ありがとうございますフヒッ」


脳内を駆け巡る金銭欲と承認欲求で混濁とした邪な感情などおくびにも出さず、
澄まし顔で『アレックス』の話に頷きを挟む。
『水瀬留美子』は浅ましい人間ではあるが、ある程度の『擬態』なら出来る。


「ならばひとつお尋ねしたいのですが、
その『闘技場』にはこちら側が希望する『ギミック』を設置することは可能なのでしようか?」

348『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 18:54:04
>>347
>「ならばひとつお尋ねしたいのですが、
>その『闘技場』にはこちら側が希望する『ギミック』を設置することは可能なのでしようか?」

少年「うん、可能だよ。希望することはできる。」

少年「ただまぁ、こっちもコレがアレだからね」(お金のハンドサイン)

少年「あまりに有利すぎるギミックとかはダメ。一方的な試合とか観客的にコレでしょ。」(テンションsageのサイン)

少年「なにごともバランスってヤツだね。」

少年「希望が叶うかは審判次第、ってとこかな。『誰を相手にするか』でも変わるかもしれない。」

少年「そんなとこだね。」

349水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/30(日) 19:03:15
>>348
「承知しました。ならば大丈夫です。
『闘技場』のお話お受けいたします。書類の提出が必要ならはサインしますが」

350『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 19:18:54
>>349
少年「グッド!」

少年「ザビエル!新規の挑戦者さんだよ!」
少年が倉庫の入り口へと声をかける。

すると、

   ヒュウ……

と風が吹いたかと思うと禿頭(トンスラ)の男が立っていた。

ザビエル「お話、聞かせていただきました。」

ザビエル「この度のアリーナへの登録、誠にありがたく存じます……」

ザビエル「それでは、こちらの書類へとご記入ください。」

↓ のような書類が出された。結構適当である。

┌─────────────────────────────────────
│ ========================================================================
│ ◇『異名』(+適当なカッコいいルビ)
│ ========================================================================
│ ランカー名:『登録名』
│ スタンド名:『スタンド名』
│ 入場曲:『入場曲』
└─────────────────────────────────────

ザビエル「現在登録中のランカーは、>>336-338になります。」
あなたは、>>336-338の情報を得てもよい。

ザビエル「ただ幾人かは、休暇中につき、実際に戦えるのは以下の○がついたメンバーになりますね。」

┌─────────────────────────────────────
│『セクションX-II』戦闘員リスト

│ ○『皇帝之意思』の『キサンドリア』
│ ×『死風迅来』の『ザスター』      →休憩中
│ ○『終焉一刀』の『シャビ・トーレス』
│ ×『大海笑』の『エクサーツ』      →休憩中
│ ○『世中金哉』の『ゼニア』
│ ×『移気揚々』の『シュシュ』      →戦闘不能
│ ○『修羅竹林』の『チュソ・ジョーンズ』
│ ○『猿陣全開』の『エックス・ワイルド』
│ ○『材産木録』の『ザイモックス』
│ ×『私刑鞭』の『イグジビット』     →休憩中
└─────────────────────────────────────

351『セクションX-IIからの挑戦状』(仮):2018/12/30(日) 19:20:04
>>350 追記

ザビエル「どなたと対戦なさりたいか、お選びください。」

352水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/30(日) 23:58:44
>>350

「ザ、ザビエルって宣教師の方じゃあないですよね。
それじゃあ、この『シャビ・トーレス』というのをお願いします」

突如現れた愉快な髪型の人間に動揺しつつも、書類に必要項目を書き込んでいきます。

┌─────────────────────────────────────
│ ========================================================================
│ ◇『黒女王』(コールタール・ウィッチ)
│ ========================================================================
│ ランカー名:『水瀬留美子』
│ スタンド名:『ブラックボトム・ストンプ』
│ 入場曲:『ttps://m.youtube.com/watch?v=G6earlGo0b0』
ジェニーハイ/片目で異常に恋してる
└─────────────────────────────────────

353『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 00:29:21
>>352
あなたは『終焉一刀』の『シャビ・トーレス』に挑戦希望をした。
どこからともなくBGMが流れた。

BGM:ttps://www.youtube.com/watch?v=M4ITkPRHlxk

============================================
          ラスト・ブレード
          『終焉一刀』

          シャビ・トーレス
         『Xavi Torres』
============================================

ザビエル「それでは失礼して……『ザヴィエル・ラッド』!」

       ドシュゥッ!

水瀬の身体の中を『一陣の風』が通り抜けた気がした。だが、それによる違和感は特にない。

ザビエル「……登録作業は、以上でございます。」

ザビエル「それでは、お入りください。」

倉庫のドアが開き、入るように促される。水瀬を祝福するかのように、通路の光がこぼれ出た。

ザビエル&少年「ようこそ、『アリーナ』へ!!」

この先に待つのは栄光だろうか?それとも挫折だろうか……?

    → To be continued......

354水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/31(月) 08:43:08
>>353

「うおっ、まぶし!
っていきなりバロォースタート!?」

あまりの手際の良さに驚いたりしたが、善は急げだ。

「ウヒヒ…、まさかこの歳で『トーナメント』デビューするとは、ヒヒッ。
いやあ修羅場という修羅場をくぐり抜けてきた拙者も興奮を隠せないでござるなぁぁ……フヒッ!」

誰に言うわけでもなくポツリと呟くと、意を決し『闘技場』へと進んでいく。

355<削除>:<削除>
<削除>

356『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 09:07:41
>>355
意を決して、『闘技場』の通路を進んでいった……。

……

今、あなたは『アリーナ』の青コーナーへと続く通路にいる。

アレックス少年やザビエルは『アリーナ』の準備があると言い、途中で別れた。
今、傍らにいるのは、選手のサポートをするという、『黒い背広の女』だけだ。

黒い背広の女「『入場』の『合図』があるまで、この通路でお待ちください。」

黒い背広の女「今回の勝負は両コーナーからの開始となります。
          入場後、青コーナーで『開始』の『ゴング』をお待ちください。
          『ゴング』が『戦闘開始』の『合図』です。」

薄暗い通路の先に、鉄網と青いラインの引かれた道が見えた。
この道を真っ直ぐ進めば、『闘技場』の青コーナーに入場できるのだろう。

黒い背広の女「入場パフォーマンスの有無は任せます。気軽にご提案ください。」

入場パフォーマンスを提案するとセッティングしてくれるようだ。
君は提案してもしなくてもいい。

黒い背広の女「これが、戦闘前の最終確認となります。何か疑問点・要望があればお受けいたしますが……。」

何か質問をするなら今のうちかもしれない。

┌───────────────────────
│ →よし待とう
│   考えながら待とう
│   ダイナミックエントリー!
└───────────────────────

357水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/31(月) 10:15:33
>>356

「入場パフォーマンスは

(陰キャの某には荷が重いですぞぉぉォッ!
そんな『ウェイ』な事、とても考えつかないでござる〜!おろろォォ〜!
此処は『アリーナ』にお任せするのが確実だと思うんだがー)

特に希望はないです。お任せします。
ちなみに何ですが『闘技場』の床の材質はどうなってるのでしょうか?
もう出てしまった以上、今確認しても仕方ないのですが一応念の為に、ね。
フツーに『地面』だと凄く助かるのですが、フヒ」

質問は以上だ。入場の合図を待つ。

358『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 10:31:44
>>357
黒い背広の女「今回の床は……『マットレス』となっておりますね。」

黒い背広の女「タイル状の『マットレス』を敷き詰めた形になります。」

黒い背広の女「ですが、『マットレス』を剥がせば、『地面』が現れるかもしれませんね。なにぶん工事が雑ですので。」

と答えられた。

359『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 10:34:54
>>357
待っていると、『ステージ』からの声が聞こえた。

       『ワーアー!  ワーアー!』

通路の先で、ギラギラと輝く照明が、マットレス敷きの『ステージ』を照らしている。

   「レディィィス ゥアアアンッ ジェントルマアアンッ!」

   「本日の実況はわたくし!謎の覆面解説『レディ・Q』であります!」

         「副実況はわたくし!『セクションX-II』の『ザビエル』です!」

   「みんな!今日は大晦日年越しアリーナに来てくれてありがとうぉぉぉぉぉぉ!!」

      『ウオオオオオオオオオオオオッ!!』
      歓声が響く。

   「みんな!年越しには血沸き肉躍るバトルが見たいよなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

      『イェェェェェェェェェェェス!!』
      歓声が響く。

   「そんな今宵のバトルに来てくれた挑戦者が1人!」

   「羊の皮を被った狼か!はたまた羊の皮を被った羊か!」

   「自分が悪いのか!世の中が悪いのか!どす黒い闇の女王!」

      『ウオオオオオオオオオオオオッ!!』
      歓声が響く。

   「その名も! その名も!」

                     コールタール・ウィッチ
   「青コーナアアア――ッ!   『黒女王』ッ!
           『ブラックボトム・ストンプ』の『水瀬 留美子』――――ッ!」


BGM:ttps://m.youtube.com/watch?v=G6earlGo0b0


  入場曲が耳を弄するほどの轟音で鳴り響く。
  『入場』の『合図』だ。『ステージ』へと入るタイミングだろう。

君はすぐに入場してもいいし、ちょっと待たせてもいい。

┌────────────────
│ →準備オッケー!
│   ちょっと待って
│   そうだトイレに行っておこう
└────────────────

360水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/31(月) 12:19:18
>>358-359

「ん?ごめんなさい、聴こえなかったんですが。
ええい、ままよ!」


心臓が口から飛び出そうな程緊張しているが、せっかく『お膳立て』してくれたのだから、
せめて『黒女王』の渾名に相応しい立ち振る舞いを見せまいと悠揚迫らぬ様子で、ゆっくりと闘技場へと歩いていく。



「フフッ、ど、どうも。どうも。
こんな感じでよろしいんですかね、イェイ」



湧き上がる観客に手を振って応じ、
所定の位置を確かめる為に足元へと目を落としたが、先程歓声にかき消されよく聴こえなかった『黒い背広の女』の回答を理解するーー


「…ッて、
お、
おイイイイイィィィィィィィーーー!!
床に『タイル』ビッシリなんですけどオォォオォォオォォォーー!!!
私、聞いてないんですけどオォォオォォオォォォーーーー!!!
私、こんな足場じゃあ『逆刃刀』を奪われた流浪人なんですがアァァァァァァァーー!!!
薫殿と一緒に東京に帰れないし『紅蓮腕』でワンパンですがァァァーーー!!
この下に徳川埋蔵金でも埋まってるんですか、この野郎オォォオォォオォォォ!!!!!」


床がマットレス貼りという想定外の事実に、思わず押し殺していた『オタク』の人格が一気に噴きあがり、
周囲の観客の存在を忘れ、インターネットでよく見る『銀』の『アレ』が好きな『オタク』みたいなリアクションを取ってしまう。


「こ、これはマズイ!!マズイ!!
あ、あわあわあわあわあわあわあわあわあわあわ」

361『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 13:15:01
>>360
『レディ・Q』 「……」

   ザビエル「……」

      観客『……』

君のリアクションに会場内が一瞬、シィンとなる。

『レディ・Q』 「え、えー。」

『レディ・Q』 「青コーナー、『黒女王』。早くも個性的な面を見せておりますが!」

『レディ・Q』 「この中に一体どんな獣性を秘めているのか、期待が持てるところであります!」

『レディ・Q』がなんとかフォローのコメントを絞り出した。

ステージ内は以下のような感じだ。

〜〜〜地図〜〜〜

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□柱□□■∴∴
∴■□□□柱□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□柱□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□柱□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□水□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』

362『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 13:16:38
>>361
「一方!一方! 戦闘集団『セクションX-II』からの刺客!」

「手にした刀で終わらせる!おしとやかな外見に隠された切れ味鋭い闘志!」

                    ラスト・ブレード
「赤コーナアアア――ッ!    『終焉一刀』ッ!
              『シャビ・トーレス』の『我道 戦』――ッ!」

BGM:ttps://www.youtube.com/watch?v=8iSG4jIUkcU

入場曲と共にしずしずと、一人の女が対面の位置から姿を現す。

女の姿は武道着に袴、古きよき時代の和装戦闘服と言った佇まいだ。

我道戦「よろしくお願いします。」
女は水瀬の方に丁寧な礼を行った。

   『 イクサッ! イクサッ! イクサッ! 』

   『 今日も真っ二つでお願いするよー! 』

   『 サムラーイ!ショウダウン! 』

   観客から応援の声が上がっている。

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□戦□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□柱□□■∴∴
∴■□□□柱□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□柱□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□柱□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□水□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』
戦:我道戦『シャビ・トーレス』

363水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2018/12/31(月) 20:38:13
>>362
「ハッ!驚きのあまり『腐女子』のテンプレみたいなリアクションをォ…ォォ。
私とした事がぁぁ〜〜〜〜、こんなんじゃあ切ない夜なのにあの人の笑顔を思い出せないよォォ〜〜!」


1人頭を抱えながら闘技場内に流れる大昔のアニメソングの歌詞を引用し
今、全身を支配するこの『羞恥心』を言語化する事で、一刻も早く消し去ろうと試みる。


「ああ〜ッ!よろしくおねがいしますゥゥ!
その、わざわざ『そばかす』を入場曲にするって事は好きなんですか?『流浪人』の漫画ぁぁぁ?

私も世代なので勿論愛読してはいましたが、
やはり『流浪人』よりも『元・新撰組』や『ミイラ男』の方が好きですかね!
『主人公』は『鉄の棒』で人の頭殴っておいて『殺さず』は今考えたら流石にどうかと思いますし!
それに、言っている事は欺瞞に満ちてると思うんですよ!!!!

今『月刊誌』で連載している『新作』も最初は楽しみにしていたんですが、
作者が『児童に関心』で『書類送検』を起こした件ですっかり興が削がれてしまいましたな!!」

オタクが『同士』を見つけた時に駆け寄るスピードは光よりも速い。
数秒前の『失態』の事など既に消え失せた。自分の知っている『アニメソング』を流した『サムライ』とコミュニケーションを取ろうと試みる。

364『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 21:57:12
>>363
   我道戦「そうですね。
        好きなものは好きなんですよ。
        それに、たとえ作者が間違いを犯したとしても、
        その作品には罪はないと思っていますし……。」

『レディ・Q』 「えーっと、試合前の交流はいいことだけどもーーー!
         時間が押してるので、そろそろゴング鳴らしちゃうぜーーー!」

   我道戦「ふふっ……よい勝負にしましょう。」

『レディ・Q』 「それではー! 両者構えて!」
『レディ・Q』 から『構え』の合図が出た。

『レディ・Q』 「ルールはいつも通り!」

『レディ・Q』 「闘士はスタンド使い! 一対一! 殺しは抜き!」

『レディ・Q』 「両者ともにスタンド以外の武器はなし!」

『レディ・Q』 「ナイスファイトを期待してるよォ――ッ!」


   我道戦「『シャビ・トーレス』!」 シャキィィン!

   『構え』の合図とともに、我道がスタンドを発現した。
   『シャビ・トーレス』……噂通りの日本刀のスタンドだ。なのだが、刀身が妙に『赤黒い』……。まるで『鬼滅のなんたら』の刀のようだ。

365『黒女王』vs『終焉一刀』:2018/12/31(月) 22:11:58
>>363
『レディ・Q』 「それでは開始します!」

『レディ・Q』 「レッツ!」  「STAND & FIGHT !!!」

        『カァアア――ンッ』

      開始のゴングが鳴った! 戦闘開始だ!


   我道戦「参ります……!!」

   バッ……我道がその日本刀のスタンドを上段に構えた。

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□戦□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□柱□□■∴∴
∴■□□□柱□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□柱□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□柱□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□水□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』
戦:我道戦『シャビ・トーレス』

366水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2019/01/01(火) 20:37:15
>>364
「か、刀ァァァー!!!キタコレーーー!!!!
日本刀を擬人化したボーイズラブなユニットが紅白歌合戦で歌うこのご時世に『日本刀』ォォーーーーーッ!
『スタンドガチャ』の『SR』来ちゃったァァーーーーー!
その『ガチャチケ』は何処で手に入るのですかなッ。
我も是非おこぼれに預かりたいですな!!!」


『我道戦』が発露した見るからに禍々しい『それっぽい』日本刀に思わず大興奮。
メガネのツルを上下に動かし、じいっと凝視。


「我は基本的に『売れ線』に走りがちなのですが、元々は『雑食』ッ!!
『ジャンプ』は勿論、『BL』やゴリッコリの『エロ』もなんでも食うポリバケツですがぁぁーーーーーッ!!
こんな『ネタ』を提供されてしまったら、来年の我の『薄い本』が厚くなってしまい、アッーーーーーー!!!!!!!」


ゾギョン


≪パミィィーーーーッ!≫

傍に『ブラックボトム・ストンプ』を発現。
鼻息荒げながら、『我道戦』との距離を詰めていく。

367『黒女王』vs『終焉一刀』:2019/01/01(火) 21:27:32
>>366
    ≪パミィィーーーーッ!≫

君は刀を凝視しつつ、スタンドを発現し、我道に接近!!

「面白い方……」
彼我の距離 11m!

「……そして、来ますか!
 この『シャビ・トーレス』に正面から!」
我道が刀に力を込めたのが見える。

彼我の距離 10m!

「ならば応えましょう!」
我道の上段に構えた刀がゆらりと揺れたかと思うと……

彼我の距離 9m!   だが、まだまだ刀の届く距離では……

「壱の太刀!」
刀がフッと高速で振り下ろされ……(スピード:B)

「赤閃ッ!」
       ビュンッ!
なんと!縦一文字の『赤い剣閃』を放った!

     シュパーーーーーーーーーーーーッ!
『赤い剣閃』が水瀬へと迫ってくる!
直線的ではあるが、人の剣技とは思えぬ、かなりのスピードで!(スピード:B)

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□戦□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□↓□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□↓□柱□□■∴∴
∴■□□□柱□↓□□□□□■∴
∴■□□□□□閃□□□□□■∴
∴■□柱□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□柱□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□水□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□↑□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□↑□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□↑□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』
戦:我道戦『シャビ・トーレス』
閃:赤い剣閃。水瀬目がけて一直線に飛んでくる。

368水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2019/01/01(火) 22:02:41
>>367
「オゲェーーーー!!百八煩悩砲ーッ!!
第1話で飛ぶ斬撃ィィィィィィィーーッ!!ありえないッ!
初手でそんな大技を使ってくるとは『アリーナ』は初心者に厳しいのだがーッ!」

想像の片隅にはあったが、いきなり飛来して来た『飛ぶ斬撃』に驚愕の声を漏らす。

「だが」

その軌道は偉く『直線的』な上、『縦一文字』だ。いくら速度があろうともこの距離なら避けるのは容易い筈。
大きく、一方(左)斜め前に前進し回避ッ!


「そしてッ!こちらも『壱の秘拳』って!
えーっと、ええい『炎殺黒龍波』ァァーーッ!!」

『ブラックボトム・ストンプ』のその小柄な体躯に似つかない獣のような膂力を用い、
床に貼り付けられた『マットレス』をPK戦のサッカー選手のように蹴り上げ、
その精密さを活かし刀を振り回してる『我道戦』めがけ吹っ飛ばす。(ついでにマットレスの下の『床』を確認したい)

369『黒女王』vs『終焉一刀』:2019/01/01(火) 22:42:53
>>368
高速で飛んでくる『赤い剣閃』に対し、回避を選択!

     ビシュンッ!

すんでの所で回避は成功!
水瀬の真横を『赤い剣閃』は奔っていった!

我道「なるほど……少し間合いが甘かったですね。
    逆を言えばもう少し、近づけば……でしょうか。」

>その精密さを活かし刀を振り回してる『我道戦』めがけ吹っ飛ばす。
そして、反撃に『ブラックボトム・ストンプ』でマットレスを吹き飛ばす!

    バッコォォォン!!!

我道「ふむ……マットレスを飛び道具に……。
    しかし、間合いの甘さはお互い様と言ったところでしょうか。」

スッ……

スピードと間合いの関係もあってか、我道は無駄な動きもなく、かなりの余裕をもってマットレスを回避した様子だ。
しかし、移動スピードは人間並み……と言ったところだ。
先程の剣技のハンドスピードと比べると、そのスピードは圧倒的に劣っている。

そして、お互いに近づいた結果!
彼我の距離 5m!

我道「この距離ならば……!」
チャキッ……我道が刀を構え……

>(ついでにマットレスの下の『床』を確認したい)
横目でちらりとマットレスの下を確認する……マットレスの下は『地面』だ。『土』の『地面』がある。

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□◇□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□戦□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□柱□□■∴∴
∴■□□□柱□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□柱□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□◆□□□柱□■∴
∴■□□□□水□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
◇:飛んでいったマットレス。
◆:地面。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』
戦:我道戦『シャビ・トーレス』

370水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2019/01/02(水) 18:11:08
>>369

「オーホッホホ!オーホッホホ!!
また斬撃が来るのですかな。こりゃあ参りましたな!
これは某もここから『名誉卍解』しなければならないですな!
さーて、来週のマットレスの下はッ!」

剥がした床の下の『地面』を一瞥し、『沼』化できそうか確認しておきたい。
(ある程度『砂』があるのならば可能な筈)


「あーッ!ヤバイッ!果たしてこれはッ!どうなってしまうのでしょう。
こんなに怖い思いをしたのは中学生の時に初めて『アニメショップ』に入った時以来ですゥー!
ふへへ、ふへッ!
偉い人も『虎の穴に入らずんば薄い本を得ず』と申しましたがッ!
やっぱり、こ〜わ〜い〜!おろろ〜!!!!!」


『飛ぶ斬撃』が来ると予想したが、やはり怖いッ!
なのでここは一度、足を止め『我道戦』の様子を見る。

371『黒女王』vs『終焉一刀』:2019/01/02(水) 19:32:55
>>370
>剥がした床の下の『地面』を一瞥し、『沼』化できそうか確認しておきたい。
『沼』化できそうだ。

>なのでここは一度、足を止め『我道戦』の様子を見る。
君は足を止めて、相手の様子を見る。

相手は……

我道戦「……取りに行く!」
一足で一気に距離を詰めながら、斬り込んできた!

我道戦「壱の太刀!」
刀がフッと高速で振り下ろされ……(スピード:B)
       ビュンッ!

我道戦「赤閃ッ!」
水瀬目がけて縦一文字の『赤い剣閃』を放った!
やはり速い……!(スピード:B)

     シュパーーーーーーーーーーーーッ!

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□◇□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□↓□□柱□□■∴∴
∴■□□□柱↓□□□□□□■∴
∴■□□□□↓□□□□□□■∴
∴■□柱□□戦□□□□□□■∴
∴■□□□□閃◆□□□柱□■∴
∴■□□□□水□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
◇:飛んでいったマットレス。
◆:地面。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』
戦:我道戦『シャビ・トーレス』
閃:赤い剣閃。水瀬目がけて一直線に飛んでくる。

372水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2019/01/02(水) 19:54:54
>>371
質問です。『我道戦』は一足で一気に距離を『3m』移動したのですか?
(マップ情報を見た限りではそう思えましたので)
大変お手数ですが回答をよろしくおねがいいたします。

373『黒女王』vs『終焉一刀』:2019/01/02(水) 20:08:05
>>372
>質問です。『我道戦』は一足で一気に距離を『3m』移動したのですか?
YES。
待ちの水瀬に対し、飛び込み斬りに近い形で一気に移動してきた。
待ちの態勢を取っていたので、近づかれる前に反応のレスをしてもいいが、接近されることには変わりがない。

374水瀬留美子『ブラックボトム・ストンプ』:2019/01/02(水) 20:37:40
>>371>>372

「キターーーッ!!『飛飯綱』ッ!

ひょっとして貴女は『石動雷十太』先生のフォロワーなのですかッ!
確かに『先生』は周りが『チャンバラ』やってる最中、1人『飛び道具』を使って『ガチ感』を出していたのですが、
いかんせんメンタルが豆腐で、『流浪人』風情に敗北してしまいましたがッ!」


先程と違い既に『飛ぶ斬撃』は見ているし警戒もしている。
『様子』を見るという事は『警戒』すると言う事だ。
こちらも『案山子』ではないのだから、『我道戦』が『人並み』のスピードで一気に『3m』のも距離を詰めてきたのならば、
流石にこちらも何かしらの『反応』ができる筈だ。
なので一方的に『零距離』まで移動される事はないだろう。


「ンフォッ!妊娠確実ッ!
先生!日本の剣術の未来の為、我に力をッ!!!」


更に言えば、『斬撃』はまたも『縦一文字』で、その軌道はひどくわかりやすい。
なので必死で斬撃をマットレスを剥がした方向へと回避し、
『ブラックボトム・ストンプ』に生えている『尻尾』を振るい地面スレスレでの軌道の『足払い』を『我道』に放ち転倒させたい。

375『黒女王』vs『終焉一刀』:2019/01/02(水) 21:39:58
>>374
君は『赤い剣閃』を回避しつつ、スタンドの『尻尾』での『足払い』を仕掛ける!

まず、『赤い剣閃』の回避……成功!
水瀬の横を『赤い剣閃』は奔っていった!

そして、スタンドの『尻尾』での『足払い』……!

我道戦「ハンドスピードはこちらが上!」

だが、我道もまた『案山子』ではない。
振り下ろした刀を素早く返し……(スピード:B)

我道戦「壱の太刀!」
   ヤバい!これは『尻尾』と『交差するような横軌道の斬撃』……!(スピード:B)
                  『尻尾』を引くべきか?引くべきではないか?

       ビュンッ!

我道戦「赤閃ッ!」
   しかも、同時に『赤い剣閃』を放とうとしている!
                  『横軌道』の『赤い剣閃』!

      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
おそらく『どちらかには当たってしまう』。

水瀬とスタンドに取捨選択を迫る『通常の斬撃』と『赤い剣閃』!!

―――地図―――

∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■□◇□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴■□□□□□□柱□□■∴∴
∴■□□□柱□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴■□柱□□戦□□□□□□■∴
∴■□□□□刀黒□□□柱□■∴
∴■□□□□□水□□□□□■∴
∴■□□□□□□□柱□□□■∴
∴∴■□□柱□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

□:闘技場内。床は白いマットレス。一辺の大きさは1x1m。
■:観客席と闘技場を隔てる金網。
◇:飛んでいったマットレス。
◆:地面。
∴:観客席。
柱:コンクリートの角柱。壊せば壊れる。
水:水瀬留美子
黒:『ブラックボトム・ストンプ』(◆地面の上)
戦:我道戦
刀:『シャビ・トーレス』(『赤い剣閃』を放ちながらの斬撃)


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