したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その3

301夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/12/12(水) 07:57:17
>>297
>>298

「…………どーも」

思いがけず偽ヤジが告げた言葉に対し、微妙な表情を浮かべて返答する。
『危険度を優先』ということは、『ギボス』が済んだら次は『ウチら』だろう。
今すぐ襲われるという状況ではなくなったらしいが、まだ安心はできない。

「ほら、あっち行ってな」

       シッシッ

軽く片手を振って、間近に迫る『闇の球体』を追い払う。
さっきまでなら何の意味もないが、今なら止まってくれるだろう。
覚悟をしていたとはいえ、接触を避けられるなら避けておきたい相手だ。

         「――ありがとう」

    「アオキのお陰で、みんな助かった」

         「――――ね?」

アオキに笑いかけ、まつりとカンナの方を振り返って言葉を掛ける。
そして、再び正面に向き直る。
視線の先にいるのは、当然『ギボス』だ。

「あ〜〜〜、そうそう――」

「まだ『アンタ』がいたんだっけ」

どうやら用意した作戦を使う必要はなくなった。
しかし、せっかくカンナを呼んでおいたのだ。
何もさせないというのも忍びないので、ちょっとだけ活躍してもらおう。

「カンナ、そのまま真っ直ぐ走って『ジャンプ』してくれる?
 アイツの上から頭でも踏んづけてやってよ。私が『トランポリン』になる」

「『カンナ』と『アルカラ』の『コンビネーションプレイ』を見せてやろう。
 ここが『アリーナ』じゃないのが残念だけど」

そう言って、カンナに自分の背中を踏ませるために少し姿勢を低くする。

まず自分がカンナの『踏み台』になり、『ギボス』の頭上から奇襲を仕掛ける。
上方向に注意を向かせた隙に、手元の小瓶を『ギボス』の足元に転がす。
それを踏ませて体勢を崩させ、カンナの攻撃に合わせて『ドクター』で突っ込む。
そんな感じの作戦を考えていたのだ。

       「さて、と――――」

         スタ 
              スタ

カンナが『ギボス』の頭を踏んづけている間に、『ギボス』に歩いて近付いていく。
とばっちりを食うといけないので、カンナには横に退いておいてもらおう。
『最後の仕上げ』をしなくちゃいけない。

「もう一度だけ言ってあげるよ」

「『過去の影』が『未来の光』を遮れるなんて絶対に有り得ない」

「誰かを傷つけようとするヤツは、この場所には必要ないってこと。
 今のアンタの姿は『コメディ』だけどさ」

「それに、『ハートフル』なラストは『ハッピーエンド』じゃなきゃ――ね」

『ギボス』に対して、『ドクター・ブラインド』を構えさせる。
そして、サトリに視線を向ける。
ここに来てから何度も行っているアイコンタクト。
そこに込められた意味は、これから『最後の仕上げ』に入るということ。
静かに呼吸を整え、前を見据える。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板