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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その3

1『名無しは星を見ていたい』:2018/08/18(土) 19:51:06
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

167天雨 サトリ『10cc』:2018/10/24(水) 23:18:39
>>165(GM)
>>166(夢見ヶ崎)

「良い推理ですわね、カンナ。
 私が掃除道具を探すなら――――やっぱり事務所ですもの。
 それとも倉庫か。けれど倉庫の鍵なんかも事務所でしょうし」

           「早速行きますわよ!」

遅れたり、先に行きすぎたりしないよう、
三人と共に事務所へと向かう事にした。

「……ああ、そういえば」

        スッ

「そろそろ『台風予報』が来ているかしら?
 機能は夕方くらいとは言っていましたけれど、
 アレは相当『気まぐれ』なものですものねぇ」

「空はまだ、おかしな様子でもありませんけれど」

道中、スマホを取り出して天気予報を調べておく。
具体的に『何時くらいになるか』、そろそろ出ている筈。

(…………それにしても、静かですわね。
 車の音も、BGMもない。思い返すに『自然豊か』ですわ)

掃除以外の音なども聴こえない、
環境音一色の状況だろうか?
だとすればそれは心地よい物だが、
ヤジを探すためにも耳は澄ませておく。

それから、いつでも『夢見ヶ崎』に繋げる画面にしておく。
不測の事態は何度もあったし、彼女に何か伝えるのは早い方がいい。

168『ペイズリー・ハウス』:2018/10/25(木) 19:50:27
>>166(夢見ヶ崎PC)

アオキ「…………悪いわけ ないよ」

「きっと……きっと、その『光』は
とっても綺麗なんだろうなぁ」

そう、アオキは少しだけ。少しだけ頭上を見上げて
万感の思いを込めるように呟く。

アオキ「……でも、まだ私にはさ。
そんな光を見れるか、自信はないよ。
――よし 出来上がった」

 修繕は、一通り終わったようだ。これで
オピネル含め、鶏たちは簡単に出で来れないだろう……。

>>167(天雨PC)

鳥のせせらぎ、森のざわめき。遠くからは金一と小林が
仕事の応答する声が聞こえる。
台風の来る予測時間は『午後六時』だ。

事務所に歩いて行くと、背を向けた人影の姿が見られる。
カンナとまつりが小声でやりとりをする。

カンナ「やっぱ事務所だ。掃除してないぞっ」

まつり「なら、こっそり近寄って大声をあげましょうか」

そう、ソロソロと近寄ろうとして。ヤジの声が静かな一室から
零れるように聞こえて来た。

 「――はい。笹金 蒼樹(あおき)
器具型の支配の女王。今のところ問題あるようには」

 ピタ・・・と、園児たちも聞こえて来た内容と声が
さきほどまで鶏に威嚇されタジタジになってた若者とは大きく異なる
真剣味がある声色を敏感に感じ取って立ち止まる。

 「……はい。残る三人と雇用されてる二名に関しても初期対応のみですが
ランクの兆候はありません。……はい、引き続き任務は続行します」

 pi……。

スマホを切る音が聞こえてくる。まだこちらには気づく様子はなく
扉と言う遮蔽物もあるし、ひっそりと距離もとれるだろう。

だが、ヤジは……彼は何かの『任務』で『アオキ』に関わっている?

169夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/25(木) 20:51:45
>>167
>>168

「――ありがとう」

「見られるよ。その子にだって見られたんだから。
 アオキにだって、いつか見られるはず――」

「私も手伝うし、ね」

サングラスを掛け直す。
修理は終わった。
マジメな話も、ここまでだ。

「さってと〜〜〜シュウリもおわったし、あっちもどろっか??
 ま、サトリちゃんがいるコトだし、ダイジョーブだとおもうケド。
 オピネル!!こんどこそ、おとなしくしてろよ〜〜〜。
 ジュリエット、コイツのボーソーとめてくれよな!!」

「――っていうか、わたしなんもやってなくない??
 ヤバイ!!このままだと、
 きのうたべすぎたぶんの『カロリー』をしょうひできないぞ!!
 この『ギリシャしんわのめがみ』のような、
 ひるいなきプロポーションがくずれてしまう!!」

「ハッ!?そうだ!!はしろう!!
 はしってかえれば、『カロリーしょうひ』できるハズだ!!」

修理の道具やら余った金網やら、そこらに落ちているものを拾い集める。
そして、修理で消費できなかったカロリーを消費するために、
全力ダッシュで園の方へ走り出す。
その前に――。

「あ!!さっきのはナイショにしといてよね!!イメージがくずれるから!!
 アイドルはイメージがたいせつだからさぁ〜〜〜」

と、一言アオキに言っておこう。

170天雨 サトリ『10cc』:2018/10/26(金) 02:34:59
>>168(GM)
>>169(夢見ヶ崎)

       ―――― シュッ

指を口元に走らせ、『静かに』のジェスチャーを取る。
夢見ヶ崎に連絡したいが、今はわずかな物音も危険。
意識しているわけではないが、真面目な顔はしている。

(落ち着けば特に『おかしい』言動ではない。
 アオキさんの能力の有用性を考えれば、
 むしろ『監視の目』を寄越すのは自然。
 無い方が『いい加減』すぎる……けれど、
 ――――それを『偶然居合わせた一般人』に任せるのは不自然)

私情を掘り返せば穏やかじゃない』物を感じなくもないが、
アリーナという組織が無償で、何の対価も求めず、
子供達のための施設を用意しているはずなどない。

もちろん子供に対価を求めるのは『下品』だが、
ビジネスの世界で『上品』を求めるのは浪漫が過ぎる。

(それと、問題は……『ランク』。初めて聞く言葉ですわ。
 兆候という言い方からして『症状』か『状態』か、
 少なくともあれだけ短い邂逅時間で判断出来る『なにか』)

問題は闇組織の実態などという一朝一夕で片付くものでなく、
監視を続ける『主因』であるらしい『ランク』なる言葉についてだ。

それは自分と夢見ヶ崎には知らされていない。
わざわざ仲間のはずの金一や小林と離れて一人で、
立ち聞きの危険を冒してまで電話で話している辺り、
『緊急性』と『隠密性』がある『重大任務』なのだろう。

(アオキさん自身もだけれど――――私と明日美さんに危険が及ぶ可能性がある。
 わざわざ素性を隠して、『人手が足りない』アリーナがエージェントを派遣している。
 アオキさんを調べたいなら彼が世話係にもなれたはずなのに、私達を選んでいる。
 昨日一日何があったかを確認するでもなく、彼しか知らない何かの基準で動いている。
 この感じ、本命は彼。私達は何かを知らされていない――――最悪、『捨て駒』かもしれない)

それはある意味仕方がないのかもしれない。
大義の為の犠牲というのは否定できない。
だが、自分や自分の仲間をその箱には入れない。

          (……もしくは、第三勢力の息が掛かっているか)

(私は『天雨サトリ』。私は仕事に責任を持たねばならない……そして向こう見ずではいけない)

                  「…………」

今問いただしても事実を聞き出す事は出来ないだろうし、
子供達にも危険が及ぶ可能性がある。それは仕事に反する。

≪貴女たち、少し扉から離れていてちょうだい≫

が、ヤジに用があって探しているのも事実――距離を取る訳にもいかない。
子供達を少し遠ざけてから、その分の時間を置いて、事務所の戸を叩く。

その前に夢見ヶ崎に一言、『事務室』とだけ文を送っておく。これは戸を叩く直前でいい。

171『ペイズリー・ハウス』:2018/10/26(金) 21:56:25
>>169(夢見ヶ崎PC)

貴方は修理に貢献してなかったと言うが。鶏達が脱走しない
牽制としての役目は出来てたし、金網を押さえたりするのも
立派な仕事だ。

アオキ「ちょっと、そんな走らないでよっ。
はは 女神にアイドルって…!」

 文句を言いつつも、アオキの顔つきは明るい。

正面に到着すれば、小林が声をあげて図面を見つつ指示を下し
金一も、それに応じた掛け声を出しつつ修理してるのが見えた。

小林「うん……あぁ、天雨さん達は園の中ですよ」

青年がそう短く、不在の人物たちの事を告げると作業へ戻っていく。
それと共にスマホが震えた。天雨から『事務室』と短い送信がきてるのが
確認できるだろう。

>>170(天雨PC)

 
貴方は、『ヤジ』かアリーナ、若しくは別勢力の手勢である事を
認識しつつ、それに対して思考を巡らしつつも行動をしていく。
子供達は、コクッと無言で首を振りつつ遊戯室のほうまで静かに後退する。

 トントン

事務室へのノック。ヤジは、一瞬だけピクッと肩を揺らして首を巡らし
僅かにだが鋭い目つきが扉の窓越しに天雨の目とぶつかった。

 「うん……あー、なんだ天雨さぁん。いやー、掃除道具探してたんスけど
なくて途方にくれてて、俺ってばうっかり」  ハハハハ

 彼は、顔をくしゃっと如何にも何処にでもいる三枚目な剽軽(ひょうきん)
さを纏い……謂わば鶏小屋で相対してる時と同じ軽々さを戻した上で
天雨に少し近づいて声かける。

 「……なんか聞こえました?」

 その笑顔のまま、天雨に尋ねてくる。目は、余り笑ってない。

172夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/26(金) 22:31:11
>>170
>>171

「すぅぅぅ〜〜〜ッ……はぁぁぁ〜〜〜ッ……」

入り口まで来たところで足を止め、深呼吸する。
なかなかイイうんどうになった。
これで、きっと『100kcal』くらいはショウヒできたな!!

「りょーかいッ!!」

小林に告げ、園内に入る。
金ちゃんは……どうでもいいや。
屋根から落ちたりしたら面白いけど。
持ってきた道具とかは、その辺にまとめて置いておく。

「――おん??」

スマホを確認する。
『事務室』――つまり、そこへ行けというコトだろう。

「『ジムシツ』だって」

アオキに言ってから、事務室に向かう。
『ドクター・ブラインド』は出しっぱなしなので、
近くまで行ったら『声』が聞こえるハズだ。

173天雨 サトリ『10cc』:2018/10/26(金) 23:02:34
>>171(GM)
>>172(夢見ヶ崎)

「あら、ヤジさん。こんなところで何をなさってるの?」

          「――――ああ! 掃除道具」

鋭い眼だ。自分も真面目な目をしていると思った。
憶する理由は特にないので、こちらからも近づく。
手の動きには警戒しておく。流石に無いだろうが……

「きっとそうでしょうと思って、探しておりましたの。
 床掃除に使うような『掃除道具』は倉庫ですわ。
 鍵はここにありますから――ちょうどいいですわね」

          ス

鍵かけの方を指さす。

「なにか……『聞こえたか』ですって? それは」

「なにか物でも壊したんですの?
 安心なさい。聴こえませんでしたわよ。
 修理の代金も経費で落ちるでしょう」

「それとも『スマホゲーム』でもしてまして?
 そういう音も聴こえませんでしたわよ。
 まあ、私の部下でもありませんし、
 それを咎める権利はありませんわね」

例示を繰り返して話を長引かせる。

「それとも…………貴方、ここで、なにか。
 私に聞かれては不味いような話でも、してましたの?」

これを聴く権利は『ある』。
むしろ聞かねば仕事に反する。
自分はイサゴと金銭契約を交わして、
子供たちの世話をする様指示を受けた人間だ。

要するに、今この施設の『監督者』のような存在ということだ。
一人で事務室に入り、『何か聴こえました?』などと宣う、
不審な『アウトソーシング』に話を聴く権利は…………ある。

(……問題は、世の中はそういう『常識』だけじゃ回らない事だけれど)

もちろんしらを切られればそれで構わない。
おどけてかわされても、小バカにされても、
こちらに知られたくない一心ならかまわない。
外に出せない長期的な計画というのはあるものだ。
それがこの園やアオキに害をなすことだとしても、
今の自分達の仕事と無関係なら首を突っ込み過ぎてはいけない。

問題は暴力を振るわれた場合や、脅迫を受けた場合についてだ。
立ち聞きのリスクを自分で生んで、そんな手に走る連中がマトモなはずがない。
そんなマトモじゃあないやつに任せた掃除も、マトモな結果になるとは限らない。
これの目撃者が必要になる。だから夢見ヶ崎を呼んだ。これは『子供』じゃだめだ。

夢見ヶ崎明日美は信用できるビジネス・パートナーだ。だから危険な役回りを押し付ける。

174『ペイズリー・ハウス』:2018/10/27(土) 23:02:22
(このレスだけ、順序を逆に投下する)

>>173(天雨PC)

『ヤジ』の服装は、小林と同じ清月の制服を着崩した格好だ。
 手元は、片手はズボンのポケットに。もう一つの手は一瞬
胸のポケットを掻くものの、まだ特に不審な動きはない。

貴方の例示と、切り込むような問いかけに対し数秒だけ
沈黙を生じさせた後、少し悩むように目を閉じて頭を彼は掻く。

「……いんや。何も不味い事は話してないさ
まっ、こりゃ俺の独り言だが。上は身辺がしっかりしてる
彼女よりも、『あんた等』のほうが情報が少なすぎて不審だとよ」

 片目を軽く細めて開けて彼は忠告するように告げる。

「あんた等が、ただの世話好きのスタンド使える以外は普通の
可愛い少女ってだけなら何も問題ないって事さね。
 薮蛇つつかず、って奴さ。お互いな」

 さーて、掃除っすっか と。
彼は、そこで真剣味を完全に打ち消して軽い雰囲気に立ち戻り
清掃を開始し始めた。

>>172(夢見ヶ崎PC)

 貴方たちは使用した大工道具類や器材を纏めておく、片付けるのは
男手の小林がやってくれそうだ。

園に入ると、最初に目に付いたのは。遊戯室の中から顔を出すように
事務室方面を見る子供たちだった。

アオキ「? 三人とも、どうしたの」

『しー……っ』

子供たちは口元で指を押さえるジェスチャーを同時に行う。
不思議そうにアオキが見遣る方向では、少し固い表情に見えるだろう
天雨が事務室の前に立っていた。

 ブィーーーーン……!

掃除機の音がし始める。どうやら、ヤジが清掃を開始し始めたようだ。

175夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/28(日) 00:03:45
>>173
>>174

「しっかりキアイいれてはたらけよー」

掃除の音を聞いて、独り言を言う。
こっちは小屋の修理を代わりにしてやったのだ。
その分、1ミクロンのホコリも見えないくらいピカピカに掃除してもらおうじゃないか。

「――で、こっちは??
 『でんしレンジでタマゴあっためようとしてバクハツした』とか??
 それをやるんなら、タマゴをアルミホイルでつつんでから、
 ミズをいれたマグカップにしずめてチンするとイイぞ。
 ただし、やるときはオトナのヒトといっしょにするコト」

サトリに声をかけたいが、なんだかわからんが近寄りがたい雰囲気だ。
本体は腕を組んで入り口前の壁に寄りかかり、様子を窺う。
『ドクター・ブラインド』は事務室に入り、サトリの横に立つ。

   《 L(エル) 》 
                     《 I(アイ) 》 
            《 G(ジー) 》 
  《 H(エイチ) 》 
                 《 T(ティー) 》

『ドクター』は誰に言うでもなく、無機質な声で独り言を呟いている。
それから、『ドクター』はサトリに向けて肩を竦めて見せた。
『何かあった?』という意味のボディランゲージだ。

176天雨 サトリ『10cc』:2018/10/28(日) 01:33:25
>>174(GM)
>>175(夢見ヶ崎)

返答は想像以上に『真っ当』な物だった。不穏さこそあるが、
不審と目されている自分達への態度としては十分上等と言える。

「私は――――天雨家の長女、天雨サトリ。
 貴方のおっしゃる通り、『世話好き』で『才色兼備』の跡取り娘。
 それ以上の事はありませんし、それ以上の事も出来ませんわ」

          ニコ…

「貴方が『掃除のお手伝い』である限りは、ね。
 ――――それでは、お掃除お願いいたしますわね」

少なくとも、自分が彼や彼の上司なら『丸腰』ではない。
これ見よがしな胸ポケットか、手を入れたポケットか、
何かしら武器を持ってはいるのだろう。今は関係ないが。

こちらとしても『仕事』を邪魔しない限りは何もしない。
というより出来る事がないし、する理由も見当たらない。
事務室の入り口から数歩離れて、ドアを軽く閉めておく。

≪事務室に立ち寄ったら、彼が中で誰かに電話を掛けていましたの。
 察するに――彼は『アリーナ』か何かのエージェントのようですわ。
 恐らく私達の『監視』、あるいは『観察』を任務として受けている。
 ……『ランク』というものの『兆候』が無いかを見張っていて、
 今のところ、私達含めてそれは誰にも出ていないと、そう言っていた。
 それが具体的にどういうものなのかは、聞き出せそうもなかったけれど≫

≪それと……素性の知れない私達は警戒されてるそうですわよ。
  ねえ、まるで『サスペンス・アクション映画』じゃありませんこと?≫

夢見ヶ崎ならこの話を聞いてヤジを襲うような、
短絡的な行動はしない。そういう信頼がある。

≪もっとも、私は『ハートフル・コメディ』をしに来たのですけれどね。
  厄介事には首を突っ込まず、この『三日間』きちんと仕事を終えましょう≫

               ≪向こうから厄介が飛び込んで来ない限りはね≫

スタンド会話で、声を潜め子供達には聞こえないよう、『ドクター・ブラインド』に話す。
それを終えたら『10cc』を解除して、子供達や夢見ヶ崎本人と合流する事にしよう。

177『ペイズリー・ハウス』:2018/10/28(日) 23:59:46
(レス遅れ失礼しました)
>>175-176(ALL)

天雨の言葉に対し、ヤジは特別に何か反応するでもなく
短い返答と共に事務室の掃除を続けていく。

彼がアリーナ、それに関わるであろう組織的な人物で監視員のような
役割である事を二人は互いに共通した。ソレを薄々察するのは
さきほど驚かそうとした園児たち三人も含むのだろう。

カンナ「……なんか、あのヤンキーにーちゃん怪しいんだな」

まつり「まぁ、君子危うき近寄らず ですわっ」

アオキ「? なにがあったかは知らないけど。あまり他所から
手伝いにきた人を邪魔しないようにしよう」

自分が中心となり動きがあるとは思ってないアオキが子供たちを
誘導すると共に、そう言えばと言葉を続ける。

アオキ「昨日の川原に連れてってくれる? お婆ちゃんに
会えるかも知れないし。会いたそうにしていたのなら
挨拶はするほうが良いから」

中にいても、掃除音で子供たちも気になると考えての配慮だろう。
それに、色々隠して動いてる者が近くにいれば敏感な子供達なら
気が散るだろうし、良いアイデアではある。

178夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/29(月) 00:55:41
>>176
>>177

《おっ、いいねぇ〜〜〜。おもしろくなってきたじゃん。
 いよいよ『スリルとサスペンス』のまくあけってカンジぃ??》

《ま、このまま『あかるくたのしいファミリーむけロセン』でもイイけどさ》

とりあえず『ドクター・ブラインド』は解除する。

「かわら――イイんじゃない??じゃ、いってみよっか。
 そういやフキもらったんだっけ。
 っていうか、フキってどうやってたべるモンなの??
 さすがに『ナマ』でくうのはキツそうだよね。
 『テンプラ』にするとか『おひたし』にするとか??
 それとも、やっぱり『ケーキ』か……」

アオキに同意しつつ、四人の後ろから少し遅れてついていく。
その道中、小さな声でサトリに話しかける。

「さっきのハナシさ――わたしのにらんだところによると、
 『ランク』ってのは『キケンかどうか』ってコトなんじゃないかな。
 『ヤツはランクAだ。シマツしろ』みたいな??
 『なつやすみえいが』にはむいてないね、コレだと」

自分達は警戒されており、何か知らないが『ランク』なる物を見張られている。
そして、その『ランク』が変化するような『兆候』は現段階では出ていない。
これらを考え合わせて真っ先に思い浮かぶのは、
自分達が『危険人物かどうか』を調べているという可能性だ。
警戒されているという前提を考慮すると、それが一番妥当に思える。

「それと、コレじたいが『テスト』ってセンもあるんじゃないかなぁ〜〜〜。
 デンワのないようをきかせたのは『エンギ』で……
 わざとアヤシイそぶりをみせて、
 ウチらがどういうタイオウをするかみようとしてるってコト。
 もしヘンなコトしたら、『ソイツはキケンだ』ってコトになるワケだしさぁ〜〜〜」

監視役というからには、きっと重要な役割だろう。
そんな大事な仕事を任されている人間が、
そうそう簡単に正体を知られるというのも不自然といえば不自然だ。
あえて正体を曝すことが目的であったとするなら納得はいく。
そして、もしそんなことをする理由があるとすれば、
まず『テスト』という可能性が浮上する。

「――でもまぁ、たぶんソレはナイとはおもうケド」

軽く笑って、たった今自分が口にした可能性を否定する。
だが、内心では『もしかしたら』とは思っている。

「あと、きになるのは……コレって『ミス・イサゴ』のシジだとおもう??
 『アリーナ』っておっきいからイロイロとゴチャゴチャしてるみたいだからさぁ。
 ってことは、『ほかのトコ』からおくりこまれてきたってコトもあるかもねー」

『アリーナ』は様々な派閥を持つ組織だ。
組織でありながら、集団に近いと呼んでもいいだろう。
だからこそ、イサゴ以外の派閥が監視役を送り込んでくる可能性も、
十分に有り得る。

179天雨 サトリ『10cc』:2018/10/29(月) 06:13:17
>>177(GM)
>>178(夢見ヶ崎)

「何か妙な事をしている、という様子でもありませんでしたから、
 お二人の言う通り、あまり近寄って邪魔しないようにしましょう」

まつり達の言葉には短く、それだけ返す。
細かい事情はアオキの前では口にしない。
過剰に警戒して、一触即発になるのは避けたい。

(…………とはいえ、彼に今すぐ子供達に手を出す理由はないでしょうし、
 じきに来る台風より恐ろしいものではないでしょう。……少なくとも、今は)

実際の彼の立場は分からないのでなんとも言えないわけだが、
何か起きるまでは気にしない、というのが正解なのだろう……とは、思う。

「河原? ああ! そうですわね、雨風が来る前に外に出るのはよろしくてよ」

「ちなみにフキはほかに煮物か、炒めるか、何かと和えるか……
 あとは、そう、伽羅蕗(きゃらぶき)なんかも有名ですわね。
 私もそう頻繁には食べないし、子供好みの味かは……存じませんけれど」

そういうわけで、異論もないので河原に向かうことにしよう。
施設に男三人を残すのはやや不安だが、どうせずっと見張ってもいられない。

「アオキさんに今のところ問題はない、他の五人にもランクの兆候はない。
 ……記憶が定かなら、確かそのような言い方をしていた気がしますわ。
 そう考えれば貴女の説は支持出来ますわね。危険度、あるいは価値判断か」

それでも完全に忘れる、とはいかないのが人情。
夢見ヶ崎の考えは興味深い。同じく、声を潜めて推測を返していく。

「わざと聞かせた、というのもあり得ない話ではないでしょうね。
 私が彼を探したのは、金一さんにそれを頼まれたから……でもありますの。
 そして、小林さんは私の位置を把握できそうな能力を持っている。
 これを組み合わせれば、程よいタイミングで『電話』を始める事は出来ますわ」

「そして、その対応から危険性を探る。無理筋とは言えませんわね。
 ……だとすれば、明日美さんにノータッチなのは気にかかるけれど。
 偶然私に仕掛けられそうな状況だったから、アドリブでやった、という目もある」

金一が探すように仕向け、小林の能力で位置を把握し、丁度いいタイミングで電話を聞かせる。
急造チームならともかく、元より知り合いにも見えるあの三人なら、出来ないコンビネーションではないはず。

「……まあ、『あり得るかもしれない』くらいに思っておきましょう。
 仮に試されていたとして、それが仕事に影響するとも限りませんものね」

決めてかかればドツボにハマりかねないし、あくまで想像に留めてはおく。
それに基づいて動いたりすると、それこそ危険と見なされてもおかしくない。

「ああ、イサゴさん……私がイサゴさんなら、監視を送りたい気持ちは分かる。
 というより、三日間放置するのはあまりに怖過ぎますもの。
 金一さんだけでは足りないと考え、他の手勢を使う……無くはない話。
 この場合、金一さんや小林さんも同じ任務を担っているか、
 少なくとも……任務について、承知はしているのが自然でしょうね」

子供の世話、というだけでも、見知らぬ二人組に任せたくはない。
ましてや『宝石』や『武器』を凌ぐ価値と危険に満ちた子供達だ。
金一だけでは足りぬと考え、非スタンド使いながら聡明そうな彼を送るのは『分かる』。

「逆に、イサゴさん以外の『派閥』がこの施設に噛んでいるとすれば……
 自派閥以外が雇った『素性の知れない人間』を警戒して、人を寄越すのも分かる。
 この場合、推定・非スタンド使いを寄越した理由は見えませんけれど……ね」

この場合イサゴが金一を、他の派閥が金一に乗じてヤジを、という事になるか。
これもまた自然だが、幾分か憶測の色が濃い話にはなるだろう。
非スタンド使いを送る理由も、人手不足で一応の解説は出来るとはいえ不透明だ。

「……まっ、彼が誰の差し金にせよ、仕事を全うしている限り『敵』にはならないでしょう。
 もし私達を無条件で排除するつもりなら、不審視している事を伝える理由はありませんもの」

180『ペイズリー・ハウス』:2018/10/29(月) 21:12:03
>>178-179(ALL)

 彼『ヤジ』が、アリーナ直属の配下なのか。小林や金一も
隠してるだけで、それに関わっているのか。
ランクとは、いったい何を指しての言葉なのか。
 幾つかの疑問は増えたものの、それでも彼らが清掃業のために
来たのは間違いない。貴方たちは再び昨日と同じように森林浴に
繰り出す。今回は、水着も持参してないしアオキ一人も増えたと言う
違いはあるものの、森は変わらず過ごしやすい気温だ。空を仰げば
南西付近に黒っぽい雲が未だ遠くながらも漂っているのが見えるだろう。

 「……うん。おぉ アオキちゃんかぁい。久しぶりやねぇ」

河原まで行くと、あの老婆が同じように山菜取りに来てるのに遭遇できた。
皺くちゃの顔を綻ばせ、老婆とアオキは暫し再会の感動を味う。

 「フキは美味かったえ?」

「あー、まだ食べてないんです。今日にでも佃煮にしようかなって」

 「そうかいそうかい。今日は嵐が来るからねぇ
みんな早めに家でじーっとしとるんやよ」

 『はーい』

 子供達の元気な賛同の斉唱に、目を柔らかに細めて小刻みに
老婆は頷くと共に、夢見ヶ崎と天雨にゆっくりと顔を向ける。

 「あんた達も、嵐の夜は気をつけてなぁ。
此処いらは、たーまに変な風で体を切るのも珍しくねぇからなぁ」

「特に嵐の晩わだ。昔、爺さんの家の者の血筋のもんが
度胸試しだと馬鹿やって、嵐の晩に出て体を切り刻めたってぇ話だ」

 カンナ「へー、そんな事あったんだ」

 まつり「物騒な鎌鼬ですわねー」

……老婆の話だと、夕方 嵐が吹きすさんでる時に屋内から出る事は
余り良く無さそうだ。尤も、老婆の話が信憑性におけるものかさておいて。

アオキ「今度、ゆっくり時間があれば家に顔を見せますので」

 「あー、えぇなぁ。そん時は、腕によりかけて甘い餅でも作るでぇ」


老婆との会話、それに森林浴を楽しむと十二時頃になった。
遅い朝食だったからして、まだそんなに貴方たちのお腹空かない
かも知れないが、万年欠食童子たちは別だ。

カンナ「今日は何のピザだー!」

まつり「十二時はピザと決まった訳ではないですわ。
それで、何のランチなのでしょうか?」

アオキ「うーん……せっかく貰ったフキもあるし、どうするかな」

昼食の献立は未定だ。流石にカレーはもう殆どないか空だろう。

181夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/29(月) 22:31:05
>>179
>>180

「そだねー。
 ガッコーの『ふくそうケンサ』みたいなモンだとおもっときゃあダイジョーブでしょ。
 このままフツーにやってれば、ナニゴトもなく『ハートフル・コメディ』に……」

「でも、もうちょいシゲキがあるのもワルくないかなぁ〜〜〜」

「――なぁんて??」

口ではこう言っているが、サトリの意見には同意する。
自分達は子供達の世話を頼まれたバイトなのだ。
見張られていようといまいと、それをこなしてお給料をもらえばいい。
さすがにプライベートな部分まで見られることはないだろう。
もしそうなったら、うったえてイシャリョウせいきゅうしてやる。

「あ、シューリはちゃんとおわったよ」

「あとさ……アオキは『エクリプス』にさらわれて『アリーナ』にたすけられたんだって。
 『エクリプス』っていうのは、スタンドつかいの『ギャング』みたいなモンで、
 なんかスゲーヤバいヤツら。
 そんなこんなでアオキはココにいるみたい」

本人が近くにいて話すのはどうかと思ったが、
タイミングを逃すと忘れそうなので言っておこう。

「ボチボチきそうだなー……」

空模様を見て呟く。
『視力』を得てから『台風』というものを見たことはまだなかった。
もっとも、『台風』は見るものではないだろうが。

「ほうほう……」

老婆の話を興味深げに聴く。
これこそ、もとめていたシゲキじゃないか??
『カマイタチ』――話では聞いたことがあるが、見たことはもちろんない。

「『アラシのよるにはソトにでない』――ま、ジョーシキだよね」

そう言うものの、内心は『嵐の夜に外に出てみたい』という気持ちがある。
『不思議の気配』が心を惹きつけるのだ。
『怪奇現象・カマイタチ』――なんとも好奇心をそそられる。

(よなかに、ひとりでコッソリでてみるか??)

心の中では不穏なことを考えている。
いや、ソレはちがうぞ。
ワタシはコドモたちがおなじようなコトをしないようにケイカイしておこうと……。
とくに、カンナとかはギャクにキョーミもってソトにでるかもしれないし!!

「フキねぇ〜〜〜。じゃ、『フキのピザ』とか??」

「それがダメなら、いためモノとかてっとりばやいんじゃない??
 おにくやキノコなんかといっしょにいためて、ササッともりつけてできあがり!!
 テンプラとかニモノはジカンかかりそうだし。
 おひたしじゃメインにはならないしさ」

「もしくは、フキをミキサーにかけて『フキジュース』!!
 まいにちのケンコウにコレいっぽん!!」

あれこれと言いながらサトリの方を見る。
彼女の意見を聞こう。

「そういえば、あのさんにんは??おべんとうとかもってんのかな。
 っていうか、まだかえってないよね??」

さすがに三人の分まで作ってやる義理はない。
作業が長引くなら、たぶん昼食は持参してるだろうし。
だから、一応言ってみただけだ。

182天雨 サトリ『10cc』:2018/10/30(火) 15:10:58
>>180(GM)
>>181(夢見ヶ崎)

「……刺激は『くぬぎさんのスタンド』で十分。
 自分から作るような物ではございませんわよ。
 何事もなく、普通に……それが一番、大切な事ですわ」

口ではこう言っているが、内心『アリーナ』の影は消せない。
解決するのは無理だろう……無理だと分かっている。
危険な事に首を突っ込んで仕事を台無しにするのは、駄目だ。
勿論分かっているし、弁えているが、脳裏から消す事は出来ない。
気にし続けながら『ハートフル・コメディ』を最後まで演ろう。

「ひとまず、お疲れ様ですわ明日美さん。
 あとで一応、私も強度を確認はしますけれど、
 手を抜いたりしないのは『信頼』していますから」

「飴でも食べます? ………………」

などと思っていたらアオキの素性にも大きく絡んできた。
まあ、これで『アリーナ』がアオキを観察する理由が、
少なくとも表向きは『保護』なのは察する事は出来るし、
それは安心なのだが……『テロ組織エクリプス』ときた。

(…………ええ、そうでしょう。私だって考えは出来る。
 私の能力はともかく、夢見ヶ崎さんやまつりさん、
 アオキさんの能力を『テロ』に使えば莫大な戦力になる。
 スタンド能力を得て『平和利用』で終わらせるのは、
 それなりに、己を律している……その証左だという事は、
 心のどこかで理解はしていたけれど……やはり『いる』んですのね)

スタンドを『商売』に使う『アリーナ』がいる。
なら当然、スタンドを『破壊』に使う集団がいてもおかしくない。
アオキの『サバジオス』など、その気になればいくらでも悪用は出来る。

・・・そうなると、『アリーナ』による監視は絶対に『必要』なのだ。

(勿論、『アリーナ』がそういう野望を秘めていないとは言えないけれど)

「……かまいたち? 噂には聞いた事があったけれど、
 本当に被害に合った話を聞くのは初めてですわね。
 お話ありがとうございますわ、おばあ様。
 一層気を付けて家から出ずに済むようにしておきましょう」

鳥小屋や花壇くらいしか家の外に施設がないし、
流石に人の命に代えて良いものであるはずはない。
懸念があるとすれば、くぬぎ等がそれらを守るために無茶をする事か?
カンナが遊びた過ぎて外に出る……というのは、流石に子ども扱いし過ぎか。

(……夜中に鶏の様子が気になって、くぬぎさんが外に出る。
 追いかけようとしたところをあの『スタンド』に阻害される。
 有り得なくはなさそうな話ですわね、考えてはおきましょう)

(あるいはかまいたちでオピネルたちが被害を……
 というのは、少し『ネガティブすぎる』発想かしらね)

当然夢見ヶ崎が何を考えているかなどは把握できていない。
サトリは彼女をやや知性的に美化して見始めている節があるのだ。

「フキ……フキ料理は思いつくけれど、流石にレシピまでは……
 インターネットで調べましょうか。幸い、合わせる食材はありますもの」

何も見ずに調理できる『フキ』料理のレパートリーでも
パッと出せたらかっこいいのだが、流石に思いつかない。

「彼ら(三人)の分は……まあ、そうですわね。
 特には考えなくていいんじゃあないかしら?
 確かお昼には帰るような事を言ってらしたし、
 台風を考えれば足止めするのも悪いでしょうから」

「仮にどうしても食べたい、と言い出したら、少し分けて差し上げましょう」

せいぜいお茶の一杯と、なにかお茶請けでも出すくらいが適正だろうし、
それも固辞されてなんらおかしくはない。昼食を共にする必要までは無いだろう。

183『ペイズリー・ハウス』:2018/10/30(火) 20:49:21
>>181-182(ALL)

 貴方たちは、老婆から『かまいたち』の話を聞き、そして
『エクリプス』と言うスタンドを悪用する破壊的な組織たちについても聞いた。
アオキは、夢見ヶ崎の話しを首を向けたが、それに対して特に自分から
何か話したりする様子はなかった。多分、自分が中心の話題だとしても
それが身の危険に直接関わるものでなく、そして話してる事が貴方たちの
仕事としても必要ならばと考えた上での黙認なのだろう。

 さて……貴方たちは園へと戻った。

そして

――驚愕なる場面を目にする事になる。




    ――ジュ―   ジュ―……っ!


カンナ「…………なんで、おっさんは料理をしてんだ?」

 「おぅ! お前ら帰って来たかっ。あと、俺はおっさんじゃなくて
金一って言う素ん晴らしい名前があんだよ! ちびっ子ぉ!
 なんで俺が料理してっかっで!?
小腹が空いたから、この俺が特製金一炒飯作ってるってだけだよ!
 なんならお前等も食うか!? 一人、500円だがなぁ!!」

 まつり「……はぁ……」

 
 ……厨房で、金一が何やら炒飯を作っていた。
でかめのフライパンで、まず御飯を炒めている。隣には、この園の
食材らしき野菜なり解凍したらしい肉も置いてるし……ちゃっかり
貴方たちが老婆から貰ったフキまで置いている。

 色々疑問はある。こいつは修理の為に来てたんじゃないだろうか?
普通、掃除のために来ただけの奴が。なんの許可もなく炒飯を作るのか?
 これは、もしかしたら何か新手のスタンド攻撃なのではないのか……。

ヤジ「……何で俺は、このおっさんと同行する事に頷いてしまったんだろう」

小林「あぁ、お帰りなさい。窓などは割れないように保護は終わりましたし
屋根の修理も終わらせておきました。内部の清掃に関しては、この一階は
終わらせましたが二階が、もう一時間かかると言った感じですね。
 ……このように、あの方が料理をしてる事に関しては私も少々状況を
理解するのに時間を費やしてる次第です」

厨房の隅で、ヤジが頭を抱え。小林青年は貴方たちに出迎えの挨拶と
共に修理と清掃の過程を説明してくれた。残り一時間もしたら終了のようだ。

184夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/10/30(火) 22:56:58
>>182
>>183

   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
               ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
                            ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

            「このヤロー……」

      「なんてコトをかんがえやがる……」

            「『まさか』ッ!!」

            「『それ』はッ!!」

       「 『 チ ャ ー ハ ン 』 ッ ! ! 」

     バァァァァァァァァァァ――――――ンッ!!!!

炒飯ッ!!それは炊いた米飯を多種多様な具材と共に油で炒めた料理であるッ!!
中華料理の一種として分類されるが、冷蔵庫の残り物を活用することができ、
短時間で気軽に作れるという理由から、家庭料理としても根強い人気を誇っているッ!!

「はぁぁぁ〜〜〜ッ」」

「なんかもうリアクションするのもつかれた。
 ランチくらいジマエでよういしとけよな」

「みんな、こんなオトナになっちゃダメだよ。
 しぬまでうだつのあがらないジンセーおくるコトになるから」

大げさな動作でため息をつき、呆れた表情でサトリの方を見た。
『ドクター・ブラインド』で『引っかきラッシュ』でもしてやろうかと思ったが、
さすがに火を使っている時は危ない。
小屋の修理の代わりに昼食を作らせるというのも、まぁ悪くはないかもしれない。
マズいとか、変なモノが入ってなければだが。

「――『ひとり500エン』??『いいよ』」

言いながら、サトリに目配せしておく。
『考えがある』という意味だ。

「でも、アジにジシンはあるんだろーね??」

料理の様子を見る。慣れた手つきだろうか?
金一の好みは知らないが、おかしなモノを混ぜてる可能性もなきにしもあらず。
同時に金一の全身を観察し、念のために『サイフ』の在り処を探す。

185天雨 サトリ『10cc』:2018/10/31(水) 23:40:03
>>183(GM)
>>184(夢見ヶ崎)

「まぁ〜〜〜〜……っ!!! 金一さん貴方……」

無能とかそういう問題じゃないだろう。
何故勝手にフキを使っているのか。
何故勝手に厨房を占拠しているのか。
何故勝手に金を取ろうとしているのか。

「…………呆れましたわ!!」

          「私、呆れましたッ!!!」

「『仕事場』でそのような行いを………………! ましてや『出向先』でっ!!」

天雨サトリはこういう『バカなやつが起こす予定外』が本当に嫌いなのだ!
とはいえ大騒ぎしては子供達を不安がらせるし、自分の『級位』を落とす。
 
     「…………」

             「はぁ〜〜〜〜っ」

「…………ふぅ〜っ。呆れ返って逆に…………落ち着いてきました。
 ヤジさん、小林さん、金一さん、修理の方はありがとうございますわ。
 あと1時間ほど、ええ……最後までよろしくお願いいたしますわね」

                 ニコ…

「ただ、私達も昼食のために厨房を――――明日美さん?」

(どういうつもりなのかしら? ここで500円を払えば、
 それは炒飯は食べられるでしょうけれど…………
 それがマズければ最悪ですし、美味しかったとしても、
 場違いな事をした金一を図に乗らせてしまうだけなんじゃあないのかしら?
 それとも、彼と以前から付き合いがある明日美さんには違う物が見えている?)

夢見ヶ崎に何か考えがあるなら、乗ってみるのもまた一興だろうか?
いつ終わるかもわからない炒飯作りを待ち、その後残った食材だけで、
なんとなく昼ごはんを作るよりは、『金一炒飯』を選ぶのもいいのかもしれないが。

「……まあ、妙なものが入っていないなら、止めはしませんけれど」
 
             「私達のご飯の食材はちゃんと残っていますかしら?」

とりあえず夢見ヶ崎を止める事はせずに、冷蔵庫でも見てみよう。
なんか妙な食材が減ってたりしないだろうか? そこでもある程度当たりは付けられる。

186『ペイズリー・ハウス』:2018/11/01(木) 19:35:10
(レス遅れ失礼しました)
>>184-185(ALL)

>アジにジシンはあるんだろーね?

金一「おいおいっ。こちとら、もう34歳だぜ!?
家事 洗濯 自炊なんでもこざれだぜ!」

自信のある口調で動かす手つきは、確かに言う程度には慣れた手つきだ。
ラー油とか入れすぎな気がしないでもないが、まぁ 普通の炒飯だ。
だからと言って、勝手に親切な老婆がくれた食材を使ってるのは大幅な減点だが。

カンナ「おくさんとかがしてくれないのかー?」

金一「おふっΣ ……ごふっ……」

まつり「カンナさん、察してあげなさいですわ」

カンナの純粋な質問に、軽く金一は崩れ落ちかける。ズボンの後ろ
ポケットに、趣味の悪い色柄な財布がはみだしていた。
 
>私達のご飯の食材はちゃんと残っていますかしら?

ヤジ「えーっと……くそ、あのおっさん。炊飯器の飯ほとんど
使ってやがる。冷蔵庫とかには、まぁ食材は余裕であるけど
これから早炊きすんのも面倒だぜ」

小林「冷凍食品などもありますから。御飯に限定する事もないでしょうが……」

御飯は、ほとんど。あのバカが使ったようだ。

冷蔵庫からは、野菜類とパックに入っていた牛肉類と卵も減っていた……。

187夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/01(木) 21:48:28
>>185
>>186

「――お、おう……」

激しい憤りを見せるサトリの剣幕に気圧されて、やや後ずさる。
なだめようかとも思ったが、それをやるのも躊躇われた。
なので、サトリが落ち着きを取り戻してくれたことに内心で安堵していた。

「ふぅ〜〜〜ん。
 じゃ、そのコトバがホントかどうかたしかめてあげるよ。
 だから、『6にんぶん』よういしてよね」

サトリの方を向いて、悪戯っぽい笑みを浮かべながらウインクして見せる。
こちらの意図は伝わったようなので『ここは任せて』という意思を伝えておこう。
それから――。

     チラッ
          ズギュンッ

金一に悟られないように、金一の背後で『ドクター・ブラインド』を発現する。
金一が料理とカンナの質問に気を取られている隙に、
『ドクター』のスピードと精密さを生かし、ポケットから金一のサイフを抜き取る。
そして、中から『3千円』を抜いて自分のポケットに入れ、
サイフは元通り金一のポケットに戻す。
それから『ドクター』を解除してしまう。
少しでも気付かれそうな気配があるなら、これらの行動は止めておく。
教育上よろしくない行為なので、
抜き取る際は子供達にも見られないように注意したい。

(※テレビのまえのよいコは、けっしてマネしないように!!)

サイフから札を抜いたからといって、別にそのままくすねようとは思ってない。
それは犯罪だし、自分は犯罪者になりたいとは思わない。
これは、あくまで金一がゴネた場合の『念のため』だ。
だから別にできなくても構わないが、まぁできても後で返せばいい。

(みなさん、おしずかに……)

『3千円』の抜き取りが成功した場合は、口元で人差し指を立てて、
黙っておいて欲しいことを三人の子供達以外の全員に伝える。

188天雨 サトリ『10cc』:2018/11/03(土) 16:46:31
>>186(GM)
>>187(夢見ヶ崎)

「どうも、見てくださってありがとう。
 今夜と明日の分が残っているならよろしくってよ」

米が無くなったのは、もう仕方ない。
金一を使わざるを得ない懐事情が悪い。
台風への備えが残っていればそれでいい。
フキの扱いはやや義理を欠くが、食べる訳だから最低限良い。

「…………」

夢見ヶ崎がやろうとしている事は褒められたものではない。
綺麗事だけでは仕事は進まないが、進んで汚い事をする理由もない。
……とはいえ、彼女は私怨で攻撃に走る人間とは思えないし、
今のアイコンタクトは「私に策あり」という意味のはずだ。

ここは強いて止めずに静観し……少しサポートする。

「そういえば、フキを炒飯に入れるのは初めて聞きますわ。
 貴方のレシピ……金一炒飯では普通のことですの?
 それとも、『ある食材を活用する』のが貴方流という事かしら」

           「拝見させていただいても、よろしいですわよね?」

                   ススッ

横から近づいて、調理風景を観察しておく。
あくまで横からだ。後ろからだと振り返られかねない。
また、調理中の腕が当たったり、油が跳ねまくる距離も避ける。

料理を監視するのは自然な動機があるし、実際見ておく必要はあるだろう。
それが夢見ヶ崎の講じる策の補佐にもなるなら一石二鳥、といったところだ。

189『ペイズリー・ハウス』:2018/11/04(日) 20:11:20
>>187-188(ALL)
(ちょっとだけ進行早めるレスでお送りします)

夢見ヶ崎は、六人分の言葉に簡潔に おいおーいと悪い意味での
適当な返事と共に半ばあざとくプロっぽい感じで御飯など上に投げる
金一の背後にスタンドを忍びよらせ……見事、財布から三千円を巻きあげた!

まぁ、この行動に対して園児たちも結構近くにいるので。流石にバレずにと
言うのは不可能だ。だが、彼女たちもアオキや清掃の他ふたりも含め
貴方の行動は悪いものの、指摘するような悪とは感じなかったようで黙認する。
まつりとかは、クスクス笑いそうなのを手で抑えて一瞬気づかれそうになった
ものの、無事に財布も金一のケツの同じ場所に収め直せた。

金一が気づかなかったのは、隣で天雨が横につき背後への気配りを彼の
選択肢から潰したのも大きいだろう。

金一「これは俺の持論だが……フキであれ何であれ。
刻めるもんであるなら、細かく刻んで炒めれば食べれないものはねぇ!!」

アオキ「絶対に威張って言う事じゃないと思うんだけど」

そんな、不安が微妙に拭えない金一のスペシャル炒飯クッキングは
続いて行く。フキの葉や茎を細かく刻んで牛肉、人参などと炒め
更に最初に炒めた御飯と混ぜて溶き卵を終盤部分で混ぜる……そして。

  ドン!!

金一「出来たぜ……これぞ我が金一秘伝の炒飯だぜぇぇぇ!」

カンナ「なに……っ この味は……!」

まつり「そんなっ……期待通りの、焦げた御飯を包む卵とフキの味
更に大体こんな感じだろうなぁと思う炒めた野菜に隠し味だろう醤油っ……」

『ふ……普通の炒飯だーーー!!?』

金一「……ふつーに失礼だなっ、てめぇ等」

 なお、作成終わった炒飯は子供たちには余り好評価とならずだった。
まぁ、不味すぎるとかでもないだけマシ……か?

金一「おぅ、アルカラ。そんで三千円な!
 …………あれ? うん……? ……何時つかったけっなぁ? 俺」

ヤジ「どうかしたのか、おっさん」

金一「あー、うん。何でもない」

三千円も結構な額ではあるため、金一は夢見ヶ崎から受け取った時に
財布の中を改めて、妙な顔つきはしたものの。この状況で盗んだとか
何とかと言っても自分が不利な事を理解する頭はある。
 微妙な感じで、お金を受け取り後片付けなどはした。

 ・・・。

金一「さーって、あとは二階をさっさと済ますかぁ。おら二人とも行くぞぉ!」

ヤジ「……絶対、アレが指揮とるの間違ってんだよなぁ……」

午後になり、残る清掃が開始される。勿論、貴方たちにソレを手伝う
理由もないし、子供たちも参加する気はない。

カンナ「どうすっかなー。河原も行ったし、なんか暇だー!」

まつり「お昼寝するにも早いですわねー」

暇を持て余し始めている……アオキも、少々夕方まで時間あるのを
どう埋めるか悩んでる顔だ。

190夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/04(日) 22:27:05
>>188
>>189

        「――こ、これはッ……!!」

         「この『アジ』はッ……!!」

     「『いたってフツーのチャーハン』ッ!!」

   ドォォォォォォォォォォ――――――ンッ!!

「とくにウマイってわけじゃないけど、かといってマズイってほどでもない……。
 『えッ??おいしい!!』ってハンノウもできないし、
 『ぶッ!?なにコレ!?』ってリアクションもできない……。
 これは――『いちばんコメントにこまるヤツ』だ!!
 『コメンテーターなかせ』だ!!うわーん!!
 『コメンテーターつぶしのキンイチ』という『ふたつな』をしんていしてやる!!」

こんなので500円も取ろうとしてたのか。
その根性だけはスゴイけど、500円も払うほどの価値はない。
まぁ、払ったけど。『金一のサイフ』から。
こんなイイ加減なヤツへの対応は、これで十分だろう。

元々は、500円『払うとは言ってない』と言って、
逆に500円請求してやるつもりだった。
味見してやったお駄賃という名目だ。
当然、金一が出すはずがないのは分かっているので、
お互いの認識に誤解があったという理由で、
こっちが金を受け取らない代わりに、
金一にも金は払わないという形に収めようとしていた。

だけど、まぁ収まったんならイイかな。

「サトリちゃん、おこってない??」

「もしかして――おこってる??」

厨房での自分の行いについて、おそるおそるサトリに尋ねてみる。
やったのは自分だが、かといって良いことだと思ってるわけじゃない。
サポートしてくれたものの、サトリも同じようなことを考えただろうと思う。

「なにしよっかなぁー。たいふうっていつくるの??
 もうそろそろきてるかな??」

窓から外を見て、現在の空模様を確かめる。

「まだきてないんだったら、ニワトリごやのようすでもみにいく??
 たいふうがすぎるまでは、みられなくなりそうだしさ」

特にやることを思いつかないし、
今の内にオピネル達の様子を見ておくのもいいかもしれない。

191天雨 サトリ『10cc』:2018/11/05(月) 03:40:48
>>189(GM)
>>190(夢見ヶ崎)

「確かに、『刻む』と食感は分かりにくくなるし、
 味も――――濃い味付けなら、ごまかせますものね」

         「悪くない発想ですわ」

その刻んで味をごまかした食材は『貰ったフキ』なわけだが。
まあともかく、実食に入るとしよう。食べないのは大損だ。

「これは…………」

(……普通ですわね。大学の頃食べた『学生食堂』の炒飯に似てますわ。
 工夫しているようで特に工夫はなく、材料が混ざっただけの味……
 フキの風味も何もあった物じゃあないけれど……けど、ある意味、
 子供たちに『山菜を普通に食べさせる方法』としては悪くないのかしらね)

「ええ、味も……悪くは無くってよ。ご馳走様」

(当然、この場で……結果が良ければ総て良し、などと言うつもりは無いけれど)

そして、食後。

「…………『外道』には『外道』。
 明日美さんが責められる謂れは無くってよ。
 清廉潔白ですべてが丸く収まるとも思っていない」

「貴女が――――特別間違ったことをしたとは思いませんわ」

           「だから、私は怒ってませんわよ」

夢見ヶ崎には、そのように答えておく。
もちろん子供達にはこのやり取りを聞かれないよう気を遣う。

そうありたい、とサトリは思っている。
合理が感情に勝るのは、仕事の場ではほぼ間違いない。
グレーな状況で、夢見ヶ崎を強く糾弾する事など出来ないし、したくない。

「そろそろ空が怪しくなってきても、おかしくない頃ではあるけれど……」

「そうですわね、一度オピネルたちを見ておきましょうか。
 何かと気がかりですもの……今のうちに不安を減らしておきましょう」

192『ペイズリー・ハウス』:2018/11/05(月) 20:24:57
>>190-191(ALL)

空を見てみると、黒く目立つ積乱雲と思しきものが未だ少し遠くのほうながら
漂っているのが確認出来た。

朝食も9時ぐらいで、お昼ご飯は三時間おいたかおいてないか位で
食べたからして、流石にお腹いっぱいだ。

 コーコッコォコッ・・・

カンナ「おー、綺麗に直ってる」

まつり「相も変わらず、奥さんは動いてませんわねー」

鶏小屋へ六人へ赴くと、ギラッとした眼光でオピネルは入口に
近づいたが。貴方たちである事を視認すると、直ぐに関心失い
また自分の番いの元へ戻っていく。

アオキ「……あっ!」

まつり「どうかしました?」

アオキ「ブレーカー落ちた時、懐中電灯使わないといけないけど。
電池が未だ使えるかちゃんと確認してなかったよ」

成程、確かにそれは大事な事だ。いざと言う時、使えなかったとなれば
一大事に他ならない。

アオキ「事務室の引き出しだったね、確か」

カンナ「うーん、カンナは庭でもう少し遊びたいっ。
腹ごなしの運動もまだだしなー」

まつり「わたくしは、事務室に行くのは吝かでもありませんわ。
少し、確認する事もありますし」

 どうやら、また分担して別行動になりそうだ……。

193夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/05(月) 21:51:37
>>191
>>192

「おー、それはイチダイジだ。アリス・イン・トラブル!!」

「ちなみにブレーカーってどこにあるの??
 そのばしょもおしえといてくれると、さらにオトクでイイよね。
 『セットでかうと50エンびき』くらい」

一日経って、この園の構造も大体は把握できた。
もし真っ暗になっても、ある程度は安全に行動できる自信がある。
暗闇の中で動くことは慣れているからだ。
とはいっても、明かりがあった方がいいに決まってる。

「わたし、のこっていい??
 ダイジョーブだとおもうけど、オピネルとジュリエットのようすもきになるし。
 なんかあったらなんかするから」

「それに、まだ『カロリーしょうひ』できてないし。
 ちょっとカラダうごかしたいなぁ〜〜〜って。
 このスタイルをいじするのもタイヘンでさ」

「でも、もうそろそろ『きそう』だし、ほどほどにしとくよ」

まだ離れているとはいえ、もう目で見える距離だ。
本格的に風が吹き荒れるようになるのも時間の問題だろう。
カンナが避難を渋ったりしなければいいけど――という不安はある。

194天雨 サトリ『10cc』:2018/11/06(火) 04:58:20
>>192(GM)
>>193(夢見ヶ崎)

「特に問題なさそうですわね」

オピネルはある程度慣れてくれている。
人に慣れやすい、というのは良い所だ。
もちろんなついてくれる事は無いだろうが。

「では、私も事務室に行ってまいりますわ。
 運動は後で、室内で出来る物をするつもりだから」

「まつりさんも着いて来て下さる?」

アオキについては当然来るのだと思うが、
まあもし来ないとしても探すのに時間はいるまい。

(まさかヤジさんがまた『密談』をしてる、
 ……なんてことがあったら困りますわね)

予想外の事態はいつでもありえるので、
一応人の気配には気を配っておくことにする。

事務室は先ほどヤジが掃除していたはずなので、
金一や小林と遭遇する事もまずない……とは思うが。

195『ペイズリー・ハウス』:2018/11/06(火) 17:35:19
>>193(夢見ヶ崎PC)

アオキ「ブレーカーは、厨房を向かう通路に配電盤らしいのがあったから
それだね。あれ、結構古そうだけど まぁ大丈夫かな」

ブレーカーの位置を教えつつ、アオキたちは事務へと向かう。

カンナ「よーし、それじゃあ かけっこだ! 園の周りをグルっと
一周して、最初に到着したら優勝だ!」

 タッタッタッ!

カンナは競争を提唱すると、賛成の合否を決める間もなく走り出した!
 くぬぎも慌てて走るが、元々の運動神経の差ゆえかカンナは数秒経たず
建物の陰へと入っていく……。

>>194(天雨PC)

アオキ、まつり そして貴方は事務室へと入っていく。
 ヤジは、居ない。清掃音が二階から響いている。順調に三人とも
掃除は進行していってるのだろう。

 アオキ「大型のは一台だけか……小型のは結構あるけど」

手で提げるタイプの、普通の懐中電灯より大き目のサイズのが一つ。
 在宅にでも一つは置いている、小型の懐中電灯は人数分は置いている。
どれも、スイッチを入れてみたが問題なく使えそうだった。

 その点検の最中、まつりが「株を見るのですわー」と、適当な
パソコンを起動させる。

まつり「ふふふふ♬ 売上は順調に伸びてるようですわー。
えーっと、あら? あれ? 待ち受け画面に戻るのにどうすれば良かった
ですっけ えい このっ!」

アオキ「こらこら、そんな乱暴に……」


      ――ヴゥン

 まつり「あら……誰でしょう?」

 まつりが出鱈目にキーを走らせると、履歴に残ってたのか
誰かの人が映っている画面に切り替わった。
 
大よそ20代の後半ほど。グレーのジャケットを身に着けて
左目より少し斜め下に三日月のような古い切り傷を帯びている男性写真だ。

  ガタンッ

 その画面が映ると、不意に物音が響いた。

視点を切り替えると、アオキが近くの椅子を倒しつつ尻もちをついている。
その顔は真っ青になり、僅かに脂汗を流して画面を凝視している。

 アオキ「……どうして」

 呼吸が荒い……全身が小刻みに震えているのが見て取れる。

196夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/06(火) 20:09:50
>>194
>>195

(――『ジムシツのひきだし』だったな……)

例のカマイタチの正体を確かめる時に、懐中電灯は役に立ちそうだ。
外に出るチャンスがあったら使わせてもらおう。
多分いくつか用意してあるだろうし、一つくらいならヘーキだろう。

「!!」

「カンナさん、おまちなさい!!」

(ただ、ここでくぬぎさんをおいていくのもよくないですわね……)

サトリの物真似をしつつ、カンナの後を追う。
運動神経がいいとはいえ、幼稚園児の脚力だ。
スタンドを使われなければ追いつくのは難しくない。
しかし、そうなるとくぬぎを放置することになる。
なので、くぬぎの横につき、同じくらいのペースでカンナを追いかけることにする。

(ジブンからルールをテイジしたいじょう、
 ヒトリでどこかへいくコトはないとはおもうけれど……)

カンナにルールを破る気がなくても、『外部の要因』の介入も考えられる。
台風が近付いている今、カンナを見失うことは避けたい。
常に自分の目の届くところに置いておく必要がある。

197天雨 サトリ『10cc』:2018/11/06(火) 21:58:12
>>195(GM)
>>196(夢見ヶ崎)

(株取引――――でなくて、彼女のグループの株ね。
 この年で自社の業績に興味を持つなんて、感心ですわ)

などと思いつつ起動したパソコンを見ていたが。

「――――――??」

アオキの動揺する『写真』には、まず奇妙に思った。

この部屋に入った人間は、自分達以外ヤジだけのはず。
わざわざ彼が――――アオキに悪影響を与える写真を、
履歴に残したのだろうか? 見るとも限らない履歴に?
視点を変えて言えば、『見てしまうかもしれない履歴に』?

(見せたいなら印刷でもして、置いておけばいい。
 どうせ『状況証拠』で誰がやったのかは分かる事。
 それなら『印刷したのを取り忘れてた』とででも言えばいい。
 あるいはストレートに『こいつを知ってるか』と聞いてもいい。
 いつ見るかも分からないパソコンを使うのは悪手でしょうに)

(逆に、これがヤジさんとしても見せたくない写真なら、
 意図が分からない……単純に消し忘れただけにせよ、
 わざわざこのパソコンで見る理由が私には見出せない。
 彼も金一さんのように『抜けている』のだとしたら、
 今度はそんな男を密偵として使っている理由が分からない)

(あるいは……第三者が? いえ、まずありえないでしょう。
 現状で答えが出せないからと珍答に走るのは悪癖ですわよ)

「――――まつりさん、待ち受けに戻す操作はこうするんですのよ」

横からマウスに手を伸ばして、その画面を『最小化』して消す。

(恐らくこの、不可解な状況に対する回答には何かピースが足りない。
 ヤジさんの目的か、この男の正体か、あるいはこのページの意味か……)

なので今はその男の顔だけ覚えておく。あと、『閉じる』ではなく『最小化』だ。
アオキをこの場から外した後戻ってきて、確認しておきたい。
どういうページから飛んだのか、とか。写真以外に情報はないか、とかだ。
下手な詮索すら危険な男なら、よそのパソコンに画像を残すまい。

「……アオキさん、落ち着けとは言いませんから、少し外してお休みしましょう」

「話は……話せるなら、その後で聞かせて頂戴。無理なら構いませんわ」

なんにせよ、とりあえずアオキのケアが先だ。
無理をさせるわけにもいかないのでとりあえず言葉で促す事にする。
画面という大本を断っている以上、それほど長引かない事は願いたい。

            ・・・一応、懸念事項が一つあるので、『10cc』は発現しておく。

198『ペイズリー・ハウス』:2018/11/07(水) 20:05:09
>>196(夢見ヶ崎PC)

貴方は仲間の物真似をしつつ、くぬぎと並走しつつカンナを追う。

カンナ「うわーっ?!」

すると、軽い悲鳴が聞こえてくる! 何事かと思い走って追いつくと……。

カンナ「来ないでっ! ヘビ嫌いっ!」

 カンナが自身のスタンド、スティール・パンサーを纏うと共に
大きな蛇に、あっち行けと言う風に爪を振るっていた。

大きな蛇だ……アオダイショウらしき蛇は、少し威嚇するように
鎌首をもたげている。

>>197(天雨PC)


アオキ「……ぇ あ……あぁ、うん」

蒼褪めていたアオキだが、貴方の言葉に我に返り
未だ少々気が動転している様子ながらも事務室から出る。
まつりは、何が起きたのか分かってない様子だ。

まつり「大丈夫なのですわ? わたし 厨房で何か
飲み物をとってきますわ」

 とにかく、出来る事をしようと彼女は厨房に向かう。清掃音は
まだ上で続いている。

アオキ「……あれ あの写真。
私を、私を誘拐しようとした奴」

アオキ「何で今更? わ、私……忘れようとしてたのに」

 そう、何処となく目の焦点が合わさらぬままに呟いている。
余り、気分が安定しない様子だ……。

199夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/07(水) 23:26:47
>>197
>>198

「――カワイイ……」

大きなヘビを見ても夢見ヶ崎はビビらない。
むしろ好きな方だ。
なにせ、以前『爬虫類カフェ』で大きな白ヘビを首に巻いたこともある。
(参照→ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647744/301)

ヘビってヌメヌメしてると思われがちだよね。
でも、実はヘビの鱗ってサラサラしてて肌触りがいいんだ。
あと冷たいイメージがあるけど、手に乗せるとほんのり温かいし。
手に乗ったヘビがスルスル動いて、
少しずつ腕に巻きついていくのを見守るのが楽しいんだよなぁ。
持ち方がヘタだと動き回るけど、上手い持ち方だとちゃんと落ち着いてくれる。
ヘビは『気持ち悪い』とか『危ない』とか言われて差別されすぎ!!

ペットとしても人気があるんだぞ!!
散歩しなくていいし、毛も落とさないし、鳴くこともないし、臭いもないし、
エサは二週間に一回とか月一くらいでいいし……。
でも、脱走すると見つけるのに骨が折れるけど。
『冷蔵庫の下』とかの狭くてあったかい所によくいるらしいよ。
(『爬虫類カフェ:Funny Little Forest』での体験談と店長から聞いた話である)

『ドクター・ブラインド』を発現させて、カンナとヘビの間に割って入る。
だが、ヘビを攻撃したりはしない。
そんな可哀想なことができるワケがない。
しかし、カンナも放っておくことはできない。
とりあえず、カンナをヘビから離すことが第一だ。

「カンナ、そのままうしろにさがりな。ダイジョーブだって。
 このコは『アルカラ』がなんとかするから。
 いったでしょ??わたしは『アリーナ』の『ファイター』なんだぜ。
 ここはセンモンカにまかしとけって」

カンナを落ち着かせ、退避を指示する。
万が一ヘビが襲ってきたとしても、間に立っていれば『ドクター』で対応できる。
カンナとヘビの両方を守る――それが夢見ヶ崎の方針だ。
おそらくは、くぬぎも同じようなことを思ってるんじゃないだろうか。

「でも、いじめたりはしないよ。ダイジョーブ。よそへはこぶだけだから」

くぬぎには、そのように言っておく。

200天雨 サトリ『10cc』:2018/11/08(木) 00:09:59
>>198(GM)
>>199(夢見ヶ崎)

「――――お願いいたしますわ、まつりさん」

清掃音を考えれば、単独で金一たちと鉢合わせ、
意図せぬ時間を食う――――という事も無いだろう。
それを狙ってあえて音を響かせている可能性は、
否定できないがそれを言い出すと何も否定できない。

(仮定するなら――『ランク』とはあの男の能力に関する言葉。
 現在あの男をアリーナ、いいえヤジさんの勢力は追っていて、
 画像を情報共有に……いや、それなら尚更、ここのPCは使わない)

問題になるのは、それをヤジに問い質すべきかどうか。
現状問題はないとか、ヤジらがなんとかしてくれるなら、
わざわざこんな話題を長引かせる必要はないし、やめるべきだ。
あるいはヤジがわざと見せようとしたなら、問い質しても無駄だろう。
それすら望み通りでしかないか、言い訳を用意しているか、のはずだ。

だが――『コレ』が故意ではなく、『ヤジも想定外』という可能性がある。
故意にここのパソコンであの画像を残す理由は、あまりにも『分からない』。
欠けているピースがあり、それが決定的な理由になるかもしれないが…………

(そこを聞いただけで『踏み込み過ぎ』になるなら、私はそんな線は認めない)

何らかの閲覧理由があって、ただの消し忘れならいい。
悪びれず『見るかもしれないと思った』などと言い出してもいい。
絶対にバレると分かっていて『知らない』というのなら、それもいい。
恐ろしいのは――――『そんなの見た覚えはない』と、本気で言われた場合。

「そうでしたのね……アレが……」

「…………なんでそんな画像が残っていたのか、分からないけれど。
『アリーナ』が介入した事件なら、消し忘れたデータが残っていたのかもしれない。
 あるいは……閲覧履歴でも残っていたのかしら。あの三人の誰かがこの部屋に入って、見た?」

「私からアリーナの人間にきつく注意しておきますわ。アオキさんは……今は、ただ、休みましょう」

ここは、仮に嘘になる可能性があるとしても、『あの3人のせい』かつ『唯のミス』と仮定する。
第三者の介入など無駄に不安をあおる必要はないし、アリーナへの不信感を強めすぎるのも不味い。
アリーナ全体ではなくヤジらの『ミス』とするのは、最低限度の不安感に留めるのが狙いだ。

なお、アリーナに注意をするのは『適当な話』ではない。何か特別な事情でも無いならこれは重大な過失だ。

201夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/08(木) 06:38:43
>>199
カンナとヘビの間に入るのは『ドクター・ブラインド』だけ。

202『ペイズリー・ハウス』:2018/11/08(木) 22:10:36
>>199(夢見ヶ崎PC)

カンナ「アスミねーちゃんは蛇が好きなのか? うちは
ほんっっとに嫌い。このにゅるにゅる動くのとか全部
すっごく苦手だぞ……っ」

どうやら、カンナは大の蛇きらいなようだ。
活発なカンナの怖いものと言うのは、どうやら目の前に
いるそいつのようだ。夢見ヶ崎の背後に回り、少しビクビク
しつつ蛇の動向を彼女は見守る。

蛇は、カンナが離れると。ニョロニョロと回って雑木林の
方角に体全体を迂回させる。多分、そのまま逃げるつもりだろう。

>>200(天雨PC)

アオキ「あぁ……あっ、うん。そうだよね
あいつ等、アリーナから来たんだし。私に関する資料集とかで……写真
出したんだろうね。
 私、私……ちょっとだけ、遊戯室で休んでるよ」

 天雨が優しくフォローするものの、未だ少々気の動転から回復するには
時間が掛かるようだ。それ程、彼女のトラウマと言うのは根深いのだろう。
 フラフラと遊戯室へ彼女は移動する。まだ、まつりは厨房から帰らない。

 ――ウィ――ン……シュウン。

金一『おーし! 大体こんなもんで良いだろっ!』

 上階から、野太い金一の終了の声と。掃除機の掛ける音が途絶えるのを
天雨は耳にする事が出来た。そろそろ、彼らの仕事も終わりのようだ。

203夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/08(木) 22:33:02
>>200
>>202

「まあな!!つぶらなオメメがキュートだ。
 ドウブツはだいたいスキだぞ!!
 まえに『はちゅうるいカフェ』にいったコトもあるし!!」

怖がらせないために、詳しい内容は話さないようにしよう。
『首に巻いた』とか言ったら、どんなリアクションをするか見てみたいような気はするが。
でも、カンナをいじめたいわけじゃないからやめとこう。

「ばいばーい」

そのままヘビを見送る。
アオダイショウというのは人家の近くにいることが多いと聞いた。
エサになるネズミが人家にいるからだ。
だから、この辺りにいてもおかしくはない。
毒はないし、大人しい性質らしいから、こっちから手出ししなければ何もしてこないだろう。

「――さて、ベツなコトしたほうがよさそうだね。
 ニワのまんなかでかけっこでもやる??
 まぁ、わたしがかつけどな!!」

空模様を気にしつつ、カンナとくぬぎに提案する。

204天雨 サトリ『10cc』:2018/11/09(金) 03:04:09
>>202(GM)
>>203(夢見ヶ崎)

「――――ええ、それがいいでしょう。
 私はまつりさんの様子を見てきますけれど、
 きっと早く行きますから……少しお待ちになっていて」

まつりが戻ってから遊戯室に案内したかったが、
これは当然誰を責める事も出来ない状況だ。
とりあえず、厨房に行ってまつりの様子を見る。
記憶が定かなら、それほど距離はないはずだ。

火等を使っていて危険な目に合っているのが最悪だが、
この短時間でならそこまで深刻な事にはならないのが自然。
都合よく厨房に手練れの侵入者がいたとかなら別だが・・・

(っと、また珍説に頭が回っていますわね……)

アオキについては横にべったりついているべきなのか、
それとも少し一人にしてやるべきかも、答えを出せない。

(…………懸念があるとすれば、あの3人。
 アオキさんの居場所は誰にも言っていないけど、
 小林さんも加担しているなら筒抜けかもしれない)
 
(もし、万が一、あえてあの画像を見せたなら、
 一人になったアオキさんを狙う可能性がある。
 本格的に手なずけるにせよ、暴走させたいにせよ、
 そんな不合理で非道な手を選ぶ理由は薄いけれど)

普通に考えてありえない手ではあるが、
ヤジの思惑も分からないし警戒はしておく。
2階から降りる足音には注意しておこう。
厨房に向かう道中に遊戯室前を通るなら、
発現している『10cc』で水を撒いて草を生やしておきたい。

(……念は入れておきましょう。
 もしも、ということはありえる。
 私しか居場所を知らないのは不味い)

移動中、夢見ヶ崎に『アオキは遊戯室で休んでいる』旨をメール。
自分しか居場所を知らないという致命的な欠陥を塞いでおく。
まつりと合流出来たあとは、そのまま遊戯室に二人で向かう。

なお、もし『この場から厨房に向かう方法が複数あり』、
『ここから動くとまつりとすれ違う可能性が高い』場合は、
大人しく動かずに待つ。メールについてはその状態で行う。
ここで1日半過ごしているので、その辺りの構造は把握できている筈だ。

205『ペイズリー・ハウス』:2018/11/09(金) 18:24:43
>>203(夢見ヶ崎PC)

カンナ「庭のほうで駆けっこ? いいよ!
まあ、カンナの勝ちは決まったも同然だけどなっ」

カンナは蛇との遭遇による恐怖は、アオダイショウが
居なくなると直ぐに抜けたようだ。普通の怖い対象ではあるが
そこまで引き摺る子ではないと言う事だ。

 庭のほうで、特に危険もない平和な駆けっこを少し行う。

〜♫

スマホにメールが来る。アオキが遊戯室で休んでると言う内容が
天雨から送られてきたようだ。

 ――キィ。

金一「あー、疲れた……三人いても結構しんどかったな」

小林「大体予定通りには終われましたし、十分でしょう」

玄関から二人出てくる……金一と 小林だ。清掃道具の入った大き目の
袋を置いて金一は伸びを行い、もう一人は他の道具を車の中に入れている。
 
>>204(天雨PC)

 貴方は、遊戯室で蹲るようにして休むアオキに声をかけてから
厨房に入る。

まつり「あぁ、すみません さとりおねーさま。
どうせ飲み物を持っていくのなら、気持ち落ち着かせるハーブティー
でもと思って作ってるんですのよ」

厨房で、小さい彼女はそう告げて陶器の食器を用意していた。
お湯は電子ポットで湧かせており、台所の火は使っていないが
それでも熱いお湯を子供一人で使うのは少々危ない事ではある。

『10cc』には、振動の反応はおきない。然し階段から早足で
ドタドタと五月蠅く降りる音と、それに続く足音。二つの歩行音を
天雨は耳にする事が出来た。音はそのまま玄関まで向かったようだ。

まつり「出来ましたわ。早く、アオキおねえさまのほうに行きましょう」

 ゴボゴボ・・・

ハーブティーは完成したようだ。

206夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/09(金) 21:29:52
>>204
>>205

「――おん??」

二人と庭を駆け回った後、サトリからのメールを確かめる。
なんでもない内容に見えるが、少し前のことを思い出す。
『事務室』というメールが送られてきて、行ってみたら一悶着あった。

(またなんかあったのか??)

前回、サトリからのメールを受けて現場に向かうと何かが起こっていた。
今回もそうである可能性は十分ある。
ただちょっと休んでるというだけなら、
いちいちメールを送ってくる必要はないだろう。

「あ〜〜〜つかれた。カンナ、まんぞくしたか??」

そろそろ台風が本格的に近付いてきてもおかしくない。
この辺りで切り上げるべきだろうかと思いつつ、黒雲の様子を見る。
ついでに『ドクター・ブラインド』を発現して現在の『湿度』を確かめる。
台風の接近に伴って、かなり高くなっているだろう。

「あ、おわった??おつかれ!!もうひとりはまだやってんの??」

小林と金一に呼びかけて近付いていく。

「それと、キンちゃん――ちょっときなさい」

「ふたりは、ちょっとまっててね」

カンナとくぬぎを待たせておき、軽く手招きして建物の陰に金一を呼ぶ。
いくつか聞きたいことがある。
こんなヤツでも、一応『アリーナ』所属だし。
まぁ、大してアテにはしてないけど。

「わたしの『のうりょく』はしってるよね。
 それをあちこちでベラベラしゃべったりしてない??」

まず、これを聞いておく。
金一が知ってるのは仕方ないとして、
ヤジや小林に知られてないか確認する。
仮に『アリーナ』から来た人間でも、
『アリーナ』が保有する全てのスタンド使いの情報を、
無制限で知ることはできないはずだ。
一行が来た時点で『聴覚』の『移植』は見せているが、
それだけで全貌を把握されるということもあるまい。
まぁ、金一がウソをつかないというのが前提だが、ウソはつかせない。

207天雨 サトリ『10cc』:2018/11/09(金) 22:57:55
>>205(GM)
>>206(夢見ヶ崎)

(よかった、こちらはトラブルなく済んだようですわね)

         ホッ

「いい心がけですわ、まつりさん。流石淑女ですわね。
 ええ行きましょう。一人でいさせるのはやはり心配ですわ」

ヤジをはじめ誰も『草』の意味を知る筈はないし、
振動探知が行われていないならだれも近付いていないはず。

他にあの部屋に入るとすれば、窓から侵入するか、
天井裏から入るくらいだが、どちらも音や振動を伴う。
推定一般人のヤジなら、少なくともそうなるはずだ。

「少し重そうですし、私が持ちますわね。
 そう、『役割分担』といったところですわ」

          スッ

      「アオキさん、お気に召すと良いのだけれど」

ハーブティーは自分が持ち、やや足早に遊戯室に向かう。
当然ながら足元には気を付けるし、驚いても手は離さない。

手に持っていた『10cc』は小脇にでも抱える事にしよう。
あるいは、肘に掛けて手を空けても良い。ここで解除する必要はない。

208『ペイズリー・ハウス』:2018/11/10(土) 17:17:31
>>206(夢見ヶ崎PC)

カンナは、まーまーだっ! と無駄に威張りつつ貴方の指示に
元気よく返事して、くぬぎと適当なタイヤに座り待機する。

『ドクター・ブラインド』を発現させ、気候の変化を確認する。
段々と湿度は高まってきているのが超感覚でわかる。

小林「親友は……確か、少し見ておきたいものがあるから少々
時間が欲しいとの事です。二階のピアノが置いてある休憩スペースの
居室にいる筈ですよ」

ヤジは、どうやら何かの用事があって少し残ってるようだ……。

金一「あん? へーへー何ですかっと。

あぁん? 俺が、あの二人に。お前の能力教えてるか ってか?
あのなぁ、アルカラ。俺とてアリーナの経営に口挟んでる立場なんだぜ?
そりゃ、この前の観戦に居たとかならともかく。俺個人で明け透けに
人のスタンド能力教えるわけねぇだろ。そりゃ、超えちゃいけない部分だ」

俺だって自分の能力を人に見せる事殆どねぇんだぜ。
弱っちいからって事もあるけどさ、と付け加えつつ金一は喋る。
超感覚でも、嘘をつく音色や不自然さは無い。

>>207(天雨PC)

貴方と、まつりはハーブティーを運んで遊戯室に向かう。
 敵の襲撃などは無い。元より、そう言う物騒な鉄火場は
そうそう、この平和な園の空間ではありえないものだ。

アオキ「あ……ありがとう。うん、美味しいね……」

遊戯室では、少し意志薄弱な 心此処にあらずと言う感じのアオキが
居たが、まつりがカップを差し出すと。お礼を告げてホッと一心地ついた。

アオキ「御免ね。行き成り 心構えないままに
あの男の姿を見ちゃったから、一気に記憶がフラッシュバックしちゃって」

まつり「ほんのちょっとだけ拝見しただけですけど。怖い人なのですわ?」

アオキ「うん……とっても、恐ろしい奴だった。
何人もさ、あいつは。
 ……ぁ。う、うん 恐ろしいんだっ! とにかくね」

年長者の天雨はともかく、まだ情操教育を受けてる過程の まつりには
ショッキングすぎる内容だと考えたらしく、全てを告白するのを
アオキは中断する。

 〜〜♫

 まつり「ん? ピアノの音ですわ」

上階。アオキもピアノを弾いてた場所から演奏が流れてくる。

――トロメライだ。プロ級までは行かずも、何度か引き慣れてる
音程が園に満ちていく……。

209夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/10(土) 20:44:25
>>207
>>208

「――ふーん……」

金一の言葉に対し、ある程度は納得しつつも、
完全には拭いきれない疑いの眼差しを向ける。
言ってることは確かに真っ当だ。
ただ、それが本当に心からの言葉なのかどうか。
念のために確認させてもらおう。

         ドシュッ

金一が喋り終わる前に、『ドクター』の手を金一の口の中に突っ込み、
『舌』を摘んで(>>206)軽く爪を立てる。
一応、血は出ないように手加減はしておく。
『ドクター』のパワーは弱いから、金一が大きく動けば振り解けるだろう。
しかし、舌に爪を立てた状態で激しく動けば、自分で舌を傷つけることになる。

「ちゃんとたしかめとかないと。ひょっとすると『2まい』あるかもしれないから。
 けど、『1まい』しかなさそうだね」

少し観察した後で、金一の舌から手を離す。
もちろん一枚しかないことは最初から分かっている。
これは『ウソはつくなよ??』という意味を込めた軽い牽制だ。
もし金一に避けられていたら、上記の行動はなかったことになるが。

「ところで――わたしの『ランク』ってどれくらい??」

そして、もう一つの質問を投げかける。
質問の中にある『ランク』という言葉が何を指しているのかは、
こちらからは説明しない。
どのようにでも受け取れる質問を投げかけることで、
それに対する金一の反応を見るのが狙いだ。
つまり、曲りなりにも『アリーナ』に所属する金一が、
『ランク』という単語をどのように解釈するかということだ。

210天雨 サトリ『10cc』:2018/11/11(日) 04:48:12
>>208(GM)
>>209(夢見ヶ崎)

警戒し損ではあるが、異常事態なのは確かだ。
まあ、ただの『ドジの積み重ね』かもしれないが、
気がかりなことが続いている今くらいは損をしてもいい。

「見るからに凶暴な顔つきでしたものね。
 まあ――――その話は、今はよしましょう」

男の話については、流す。
気分がもう少し落ち着いてからでいい。
というか、話させるのは酷なものだろう。

それにしても。

「トロイメライ――――ですわね」

クラシックにはそれなりに造詣があるので、
これくらい有名な曲であれば流石にわかる。
問題は、誰が、なぜ引いているか。

(……『音が鳴るかを確かめた』?
 そういう言い訳を私なら思いつくし、
 実際、それをしてもおかしくはない)

       チラ

アオキの顔色を窺う。様子はおかしくないか?
これも、彼女の核心に触れる何かかもしれない。

ただピアノがあったから弾いてみました、という、
平和な可能性ももちろん大いにあるわけだし、
それなら聴き入っておかないのは損なのだが、
これについても――――『今は損をしてもいい』。

「ヤジさんか誰かが弾いてるのかしら?
 中々お上手ではあるけれど……また、勝手に」


また一応、可能性は低いが、これが何かの引き金かもしれない。
部屋の様子や、自分の身体には注意しつつ、手近な壁に水を撒く。

「アオキさん、紅茶のお供に『果実』はいかが?」

実際、80%くらいはそういう理由でやっている。あとは僅かばかりの警戒心。

211『ペイズリー・ハウス』:2018/11/11(日) 19:20:30
>>209(夢見ヶ崎PC)

金一「わ わーふぇっふほ(わ わーってるよ)!」

スタンドに舌を握られ、舌に爪たてられても。素直に返答するだけで
彼は自ら、スタンドを発現して抵抗する様子もない。
……以前、アリーナに参加した時からでもあるが。彼自身、まったく
スタンド使いである素振りは見えない。スタンドが見えると言う事以外は。

金一「ランク? そりゃー、何かアルカラ。闘技場での出場における
成績って話なら、お前はまだまだ駆け出しのCぐらいだぜ。この前勝ったから
Bランクに昇るのも夢じゃないけどな。まぁ百戦錬磨の使い手が蔓延る
Aや栄光を決めるSランクまで行くには、まだまだ精進が必要だがな!
でも、お前にはそうなって欲しいぜ。そうなれば俺はアリーナ最短で
闘技場Sランク闘士を産み出した慧眼スポンサーよ!」

貴方の『ランク』と言う言葉に、アリーナの闘技場の話だと思ったようだが
ヤジの言ってた『ランク』とは、多分 恐らく いや絶対に無関係だとは解る。

>>210(天雨PC)

 この園では、まだ平和が保ってるが。スタンドが絡む以上 何時その
均衡が崩れるかも判らない。『警戒』を余念なく続ける貴方の意志は
決して無駄にはならないであろう。

弾かれる『トロイメライ』に、アオキは特に反応しない。少し上に目線が
向けられたがピアノを弾いている事実を認識したぐらいで、それが
トラウマであったりする事はないようだ。

アオキ「有難う、うん」

『10CC』の効力を、『サバジオス』によって理解してるのだろう。
警戒なく、アオキは実を口にする。幾らか顔色も良くなるのが見てとれる。

その間に、ピアノの伴奏は止まった。そして、少しの間の後に10CCの
振動が伝わると同時に、遊戯室にヤジが入って来た。小脇に、何か厚みのある
本らしきものを抱えているのが見て取れる。

ヤジ「掃除 終わりましたよ……そっちの娘、大丈夫ですか?
何か体調が凄く悪いとかなら、良ければ町の病院まで直ぐ送るんでね。
 大丈夫なら、それで良いんですが。
それと、ちょっと事務室のコピー機借りますよ」

 そう言って、彼は事務室へ行くために背を向ける。

まつり「……何か怪しい動きですわね! サトリおねーさま。
宜しければ、私が見張っておきますわっ」

まつりも、つい先程にヤジがアリーナか何かの組織と不自然な会話を
立ち聞きした仲間だ。警戒心を露わにしている。
 勿論、貴方が代わってヤジに直接質問をするのも良いだろう。
彼は何か隠し事をしてるのは間違いないが、先程のパソコンの件にも
関わっているのなら、動機を確かめる必要もある。

212夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/11(日) 20:35:13
>>210
>>211

「わかればよろしい」

世の中、戦闘向きではないスタンドはいくらでもいるだろう。
今の相棒であるサトリの『10cc』がそうであるように。
金一のスタンドも、恐らくはそういったタイプだと判断する。

どちらかといえば『ドクター』も味方の補助のような役割の方が向いているのだ。
今は他に適任者がいないから、自ら戦闘の矢面に立ってはいるが。

「そう、ありがと。
 まぁ、わたしがAとかSになれたときは『それなりのたいぐう』はキタイしてるよ。
 イマみたいなあつかいしてたら、ベツのサポーターにクラガエしちゃうから」

金一の答えは、ある意味当然のものだった。
闘技場に関わる人間なら、普通はこう来るだろう。
しかし、元々たいしてアテにはしていなかった。
だから、期待外れという程でもない。

「もういっていいよ。ごくろーさん」

これ以上聞いても、実入りのある情報は得られなさそうだ。
軽く手を振って、金一と別れる――その前に。

「さいごにもうイッコ。
 あのふたりってキンちゃんのしりあい??」

「それとも『めんせつ』でもしてえらんだとか??
 『ソウジがとくいか』とか『テサキがきようか』とかさ」

「もしかして、いつかファイターとしてつかおうとかおもってないよねえ??」

最後に、これだけ聞いておく。
あの二人は、金一が選んで連れてきた人間なのかどうか。
それによって、こっちの判断も変わってくる。
ファイターうんぬんというのは質問の意図を誤魔化すための方便だ。

213天雨 サトリ『10cc』:2018/11/11(日) 22:51:35
>>211(GM)
>>212(夢見ヶ崎)

ピアノはただの趣味か、何か試していたのか。
まあ、特に変化はなさそうだし、今は気にしない。

「ご心配なく、『貧血』のようなものですわ」

ここからは小声だ。

「如何にも怪しい動きは『誘導』かもしれない。
 ここは私にお任せなさい、まつりさん――――
 彼が秘密を知られているのは、私一人の方が良いはず」

「私達にとっても、彼にとっても、ね」

まあ秘密はもうみんな知ってるに近い訳だが、
探りを入れるのが――――というニュアンスだ。

まつりやアオキの立場を考えれば、
彼女らがアリーナに妙な態度を見せると不味い。
自分ならせいぜい『睨まれる』程度だろうし、
睨んだところでこの仕事を終えれば埃も出ない。

自分の仕事を果たすために一人奔走するヤジに対して、
明確に反目する気もなく……『こっちの仕事も果たす』だけだ。

「借りるのはよろしいですけれど……
 さっきの金一さんの件もありますから。
 使うところは横で見させていただきますわ。
 もちろん貴方を疑うわけじゃあ、ないけれど」

食材無断使用事件を盾に、堂々とした監視を申し出る。
正直ヤジが『不穏な側面』を見せていなかったとしても、
この理由から監視はしておきたい。たらればに過ぎないが。

ともかく明確に断られでもしない限りは、ヤジについていこう。
当然『10cc』を発現した状態で、『自衛の意志』は保つ。

「まつりさんはアオキさんに着いていてくださいまし。
 明日美さんがここに来たら、私は事務室に行ったと伝えて頂戴ね」

そう伝えておく。
もし違う所に向かうならメールなりで軌道修正する。

残される二人はやや心配ではあるが、夢見ヶ崎がじきに戻るはず。
この状況で警戒とは一所に固まって身を寄せ合うだけにあらず、
何が真の警戒すべき対象なのか、この目で見極める必要があるだろう。
ここでヤジを大人しく好きに動かすのは、彼の不透明さからして避けたい。

           ・・・必要な危ない橋の、渡り方を示すのは『上に立つ者』のつとめだ。

214『ペイズリー・ハウス』:2018/11/13(火) 21:11:49
>>212(夢見ヶ崎PC)

金一「おいおい、お前のスポンサーは俺 一筋!
そう思ってくれねぇと、俺も困っちまうぜ。
ん? あぁ、あいつ等な。
 まず、あの『ヤジ』って奴だな。俺が色々と次のイベント決めるのに
事務で上の奴等に話してる時に、あのイサゴの婆さんから清掃の連絡
あってよ。面倒くせぇし、断ろうかと思ったけど。まぁ小金も少々
欲しいと思ったから結局引き受けたんだが……。
 話が逸れたぜ。で、あいつも何の用か知らないけどアリーナに居たわけよ。
清掃って結構重労働だろ? けど、んなスタンドも余り関係ねぇ事に
時間を割こうって物好きは地下闘技場の場所に居ないんで、少し頭を
捻ってた時、ちょうど、あいつが何かある程度簡単で危険のない仕事が
あるか聞いてきたんで、こりゃ都合が良いやって事で雇ったんだよ」

広範囲を見渡せる能力のツレの手伝いも得たし、結果オーライだよなと。
金一は、殆どヤジの素性や背後関係を知らず引き受けたようだ……。
まず、そんな都合よく手伝いを申し出る事に疑問も思わなかったのだろうか?

>>213(天雨PC)

貴方は、まつりに言い聞かせてヤジと共に事務室へ入る。スタンドも
危険性を見越して発現したままだ。

ヤジ「まぁ、大した用じゃないんスけどね。このアルバム、何枚か
コピーしたいってだけなんで」

 彼が抱えてたのは、一冊のアルバム。園に置いてあるのだろう何年か
前の昔の子供達を撮ったものだ。アオキが過ごした頃よりも、もっと昔
である事は、風景や写真を撮った日の記載からわかる。

ヤジ「何でこんなのコピーするのかって顔してるから、簡単に説明すると。
俺 此処の元出身。
 つっても、一年未満だし、俺の事覚えてるやつはまず居ないんだけど……。
アルバム見てたら、何人か世話してくれた懐かしい人達が載ってたんでね」

コピー機が稼働するのを、彼は壁に凭れ掛かりつつ作業が終えるのを
待っている。ポケットから飴など取り出し、舐めつつ呟く。

ヤジ「そんで、そちらは多分 俺の事かなり警戒してるだろうから。
これ終わったら、もう帰って。町で偶然ブラブラした時に会うとか以外で
滅多に顔は合わせないと思うんで。疑問とかあれば答えますけど」

まぁ、俺に命令してる人の情報教えろとかは無理だけど。
と、彼も天雨が幾らか警戒した事を読み取って告げる。

ヤジ「俺は、あのおっさんとは別の命令で動いてはいるけど。
あんた等に危害加えろとか、完全に秘密裡で仕事を完了させろとかの
スパイ行動してる訳じゃないんでね。
 出来るなら、美女との別れ方はさっぱりした形で終わりたいのよ」

世辞を交えての、彼からの親切心による提案のようだ。

215夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/13(火) 22:29:05
>>213
>>214

「へー、そりゃ『ラッキー』だったね。スゲーいいタイミングじゃん。
 まぁソージするだけなら、わざわざスタンドつかうコトもないし」

口ではそんなことを言っているが、心の中では全く逆のことを考えている。
ヤジが金一が『清掃のための人手を探している』ことを知っていたことは、
まず間違いない。
だから、自分から金一に接触したのだ。
そうすれば金一はヤジを採用し、ここに連れてくる。
それが分かっていたからこそ、『仕事がないか』と聞いたのだろう。

ツレの小林は分からない。
あるいは、小林が本命でヤジはダミーということもありうる。
ヤジが怪しい動きを見せて注意を引いている間に、
小林がスタンドを使って色々するとか。
普通の状況なら、一般人よりスタンド使いを警戒するのは当たり前のことだ。
ヤジが一般人だというのは自己申告なので、
それも信用できるかといえば怪しいが、考えを進めるために、
とりあえず一般人ということにしておく。

とはいえ、金一は小林の能力を知っているらしい。
おそらく小林が喋ったのだろう。
本当に何かする気なら自分から能力を明かしたりするか?
この点が引っかかる。
だから、ひとまず小林は『シロ判定』ということにする。

ヤジはいうまでもなく『クロ判定』だ。
別に悪人とかじゃないが、分かりやすいので『クロ』と呼ぶ。
彼は、誰かから指示を受けている。
それがイサゴか別の誰かか。
そこが問題だ。

仮にイサゴだとする。
そうなると金一には言わなかったわけだ。
まぁ、それも当然かもしれない。
わたしだったら、絶対こんなヤツに頼みたくないし。
よって、頼んだのがイサゴだったとしても別に不思議はない。

イサゴではないとすると?
その誰かはイサゴが金一に清掃を任せたことを知った。
そして、ヤジをその中に紛れ込ませたことになる。
目的は既に分かっている通り、ここにいるスタンド使いの監視だろう。
正体は不明だ。

現状、ヤジを送り込んだのがイサゴか別人かは判断する材料がない。
なので、この点は保留とする。
現段階では、どちらもありうる。

普段は監督するであろう大人がいないから、自分達を連れてきた。
そして、子供達と自分達が上手くやっているか心配で見張りを送る。
『イサゴ説』だと、こうなる。

『別人説』も大体は似たようなところだが、少し違う。
より正確に言うと、『心配してる』というよりは、
『危険視している』という言い方の方が正しいような気がする。
わざわざ回りくどいやり方でヤジを送ってよこしたところを見ると、
表立って見張りを送れない理由でもあるのか?

あぁ、忘れてた。
多分、金一も『シロ』だろう。
ヤジがここに来る口実として利用されたところを見ると、そう考えるのが妥当だ。

(――こんなトコか……)

一通りの考察を終えて、現実に立ち戻る。
色々と考えてはみたが、これが意味のあることなのかも正直分からない。
自分達の仕事は子供達の世話だ。
それ以外のことをやる必要はないし、する気もない。
ヤジが金一達と帰ってしまえば、それで終わりという気もする。

(……ま、かんがえすぎかもね。
 なんでもないなら、ソレにこしたコトないケド……)

台風のこともある。
そろそろ園内に戻るべきか。
遊戯室にいるらしいアオキのことも気になるし。

     ザッ

「イサゴさんとは、ふるいツキアイなの??
 『コゾーあつかい』されてたみたいだけど??」

カンナとくぬぎの下へ戻りながら、金一に尋ねる。
『ドクター』は解除する。
それからカンナとくぬぎを連れて、園に戻ることにしよう。

216天雨 サトリ『10cc』:2018/11/14(水) 00:16:50
>>213(GM)
>>214(夢見ヶ崎)

「そう、アルバムを……では、ここで見ておりますわ。
 ああっ、勿論写真を覗いたりはしませんので。お気になさらず」

         「プライバシーですものね」

やや離れた位置から、コピーを取るヤジの様子を見守る。
写真は言葉通り凝視はしない。写真を抜き取って、
勝手に持ち帰ろうとしているなどは、流石に見れば止める。
つまりアルバムではなくヤジの『手つき』を観察するという事。

「……ええ。露骨に警戒していて申し訳ないのだけれど、
 私は子供達を平穏に過ごさせるのが仕事ですから。
 貴方が掃除とは違う動きをするなら、それは監視しますわ。
 もちろん、貴方だけじゃなく、金一さんや小林さんでもね」

「けれど……私の仕事は、あくまで平穏に過ごさせること。
 謎を解いたり、この園にまつわる真実を暴いたりは横道に逸れる。
 才色兼備なのは貴方の言う通りだけれど、ひけらかすつもりもなし。
 だから、私達に危害を加えるつもりがない……それが真である限り、
 貴方のしている事を探ったり、邪魔したりはしませんわ。私は、ね」

          クルッ


「――――ただ、一つだけよろしくって?」


先ほどの『例の画像』のパソコンに向き直り、
最小化していた画面が画面下に残っているか確認する。
もし何らかの理由で残っていないようなら、
それはそれでいい。見せつけるのは狙いではない。

「ここのパソコンで……妙な『傷面の男性』の画像を見ていたのは貴方かしら?
 他にこの部屋に入っていた人間が思い当たらないから、消去法ですけれど
 一応子供達も使う事があるから、履歴は消しておいて欲しかった、という話ですの」

「私くらいなら大丈夫だけれど……突然表示されたら、中々びっくりしますものね」

責めるような口調ではなく、あくまで『パソコンを勝手に使ったこと』を、
すなわち『勝手に料理をした金一』の延長上にある行為を指摘するにとどめる。

狙いは糾弾や罰を与える事ではなく、事態を把握する事。そのために、反応を見たい。

217『ペイズリー・ハウス』:2018/11/14(水) 22:23:25
>>215(夢見ヶ崎PC)

『ヤジ』が、誰の指示を受けて潜入してきたのか。
砂金(いさご)の可能性もある。だが、朗らかで子供達の世話を重視
してた彼女が、わざわざ非スタンド使いの彼を潜り込ませてまでアオキを
密かに監視させると言うのは妙な感じがある。ならば『第三の謎の人物』だが
こうなると情報不足だ。これ以上金一から得られるものも無いだろうし。

金一「あの婆さんの事については、余り話したくねぇ!
良い思い出がねぇんだよな〜。やれ、言葉遣いが宜しくねぇ
ヤクザめいた仕事やるより、あんたは真っ当に社会生活送れだの
俺のオカンかってぇの!
 まぁ、正直いって経歴とか結構な人だぜ。オウムとか有名所の
カルトめいた組織とも、若い時はだいぶやりあって先頭きって
その功績あって、今はアリーナの重鎮として海外も行ったりきたり
してるしな。まぁ、俺は俺でアリーナ闘技場の経営トップの座に
いくんだから、イサゴのばーさんなんぞ目じゃねぇんだ!」

言うなれば、会社の平社員と専務ぐらい立場が異なるのだろう。
とりあえず、イサゴはかなりの大物らしい。
 貴方は、くぬぎの周りをスタンド込みのバク転などして暇つぶしてた
カンナを共に引き連れて園の中に入っていく。
 事務室から、コピー機を稼働する音が聞こえてくる。

>>216(天雨PC)

 彼は数枚の写真をカラー印刷する。作業が終わるとアルバムの中へ
写真は戻し、その行動に特に問題はない。このアルバムは別に事務に
置いといて、上に戻さなくても別に良いんでと彼は告げる。

>ここのパソコンで妙な『傷面の男性』の画像を見ていたのは貴方かしら?

「――あ? ……ちょっと待ってくれ、どう言う事だ?」

 ヤジは、露骨に訝しむ顔になった。
貴方に詳細を訊き、それが終わると無言で画像が出てたパソコンへ向かい
それを表示する。そして、マウスカーソルを動かし、履歴部分をチェックする。

「……最後の表示は2週間前。……ギボスの写真を誰が残した
一体 どう言う意図で……」

 画面を覗くヤジは、独り言のように呟く。その顔つきは先程までの
陽気さが残ってたのが消えて強張っている。
 その顔つきのまま、天雨に向き直り短く告げる。

「……悪いな。このまま俺は事の次第をアリーナに報告しに戻る。
あんた達には迷惑かけた」

 画像を、もう一度最小化し直すと。彼は幾分険しい顔で
印刷した写真を懐に収めると、事務から出る。帰るつもりだろう

218夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/14(水) 23:26:02
>>216
>>217

「ダイジョーブ、ダイジョーブ。キンちゃんだったら、きっとなれるよ。
 たぶん『1000ちょうネンご』くらいだとおもうケド」

金一の妄言はテキトーにあしらっておく。
この調子が今後も続くのなら、人類の歴史が終わるまで下っ端のままだろう。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
とりあえずイサゴが大物だということは分かったが、
それは既に大方の予想はしていたことだ。
既に知っていることを改めて再確認しただけで、新しい収穫にはならなかった。

「ゴメンね〜〜〜またせちゃって。ちょっとハナシがあったからさ。
 『アリーナ』でやる『つぎのシアイ』のうちあわせしてたんだー」

        エヘッ

この園には、何か秘密めいたところが感じられる。
しかし、秘密の一つや二つくらいなら、誰だって持っているものだ。
それに園の背景に何があろうと、自分達の仕事とは基本的に関係がない。
自分は今こうして事情を探っているが、
それは自らの好奇心による部分がほとんどなのだ。
『未知への興味』――それは夢見ヶ崎明日美を動かす大きなエネルギーだ。

とはいえ、完全に『それだけ』というわけでもない。
この園に何かがあったとして、
それが子供達に害を及ぼすものではないという保証はない。
もし、その『何か』が子供達の幸せを脅かし、未来に影を落とし、
『光を奪う』類のものであるとしたら――。
自分自身と『ドクター・ブラインド』の力で、その『何か』に立ち向かう意思がある。
なぜなら、わたし達の仕事は子供達を楽しく過ごさせることなのだから。

(――なーんて、カッコつけてるのは『らしくない』、か……)

(でも――そうおもっちゃうんだよね。『かなしいコト』に)

事務室から機械の音が聞こえる。
誰かいるのかもしれない。
ひょっとすると、『さっき』みたいなことも考えられる。
ただ、今は自分一人じゃなく、カンナとくぬぎもいる。
ここで二人を巻き込むわけにはいかない。

「じゃ、こんどはユウギシツであそぼっか。
 カンナとくぬぎちゃんはナニしたい??」

カンナとくぬぎに声をかけて、立ち止まらず真っ直ぐ遊戯室に向かわせる。
自分は、その少し後ろからついていく。
その途中で――。

      ズギュンッ
              ドシュッ

『ドクター・ブラインド』を再発現し、事務室前の壁に『聴覚』を移植する。
そのまま事務室を素通りし、遊戯室を目指す。
『内偵』という分野なら、『ドクター』も得意とするところだ。
壁に設置した『聴覚』は、さながら『盗聴器』の役割を果たす。
それによって、遊戯室にいながら事務室内の『音』や『声』を聞き取る。

219天雨 サトリ『10cc』:2018/11/15(木) 22:14:33
>>217(GM)
>>218(夢見ヶ崎)

「へえ? 『ギボス』 ……そう、それがこの男の名前ですのね。
 まあ、詳しい事は聞かないし、貴方も喋ってはくれないでしょう」

本当にきな臭い事態になってきた。
二週間前ならほぼ間違いなく、『アリーナの人員』がここに居たはずだ。

(普通に考えてアオキさんと監視で二人きりにはしないでしょうから、
 恐らくでしかないけれど……『3人』は監視の目があったはず。
 それらの目を盗んで、する事が『画像を見る』事だけ……あり得る話かしら?)

(いいえ、あり得ない。『アオキさんが』『履歴欄をいちいち確認して』……かつ『一括削除せず』に、
 『覚えのないページも閲覧する』事を確信しないと、そんな仕掛けはしないし……したところで、動揺させるのが関の山)

(実際……今日の今日までアオキさんは履歴の確認をしていなかったし、
 まつりさんがアオキさんが見ている時に操作ミスをしたのも、『偶然』なのは明白ですもの)

見せるために残すなら『閲覧履歴』を使うのはやはり不可解だ。
溜まった履歴は、消すためにある。履歴にしか残さないのは迂遠すぎる。
なら、もし二週間前に『見せた』なら? アオキの言動と食い違う。
ただ見ただけ? なら履歴を消さないのは単なるドジか? ……思考は堂々巡りだ。

今出せる推論は……もし大きな見落としが無いなら、『アオキを害する為の策』とは思えないという事。

(今これ以上考えても、きっと私の先入観を固めてしまうだけですわね。
 少なくとも結論を断定してはいけない。そのために動くべきではない。
 視野は広く……そして遠くを見据える。なぜなら私は天雨サトリなのだから)

きっと他の目的か、見落としがある。それは今は深追いしないでおく。

「……明日美さんには、事の次第を伝えさせていただきますわ。
 万が一という事もありますから。それから私の雇い主にも、ね」

「貴方は台風に気を付けてお戻りなさい。そして、余さずお伝えなさい」

アリーナにも悪意はあるかもしれないが、
それはより大きな悪意への傘にもなり得る。
ヤジが本当にアリーナとは限らないのだが、
今そこを疑っていては、お話にならない。

「あっ、そうですわ。明日美さんは特にこの件を探ったりしていませんから……
 彼女は特に危険な素振りはなかったと、上の方にお伝えなさってくださる?」

「ファイターというのをやっているそうですし……
 悪評は、そちらの評判にも関わりかねませんから」

信じられるかは知らないが、夢見ヶ崎はこの場にいないし、
先ほども場にいなかった。疑いを解く理由には薄いとはいえ、
そもそもの疑う理由も『素性が知れない』くらいのものだろうし。

「私の方は……どうかしら? 貴方にはやっぱり、私は今も得体の知れない女に見えていまして?」

こっちはもちろん、ある程度冗談だ。

サトリは頭が良いし、家柄も良いが、他社の思考を推し量るのは厳しい。
それは『経験』で得る能力だ。そして得なければならない。
ヤジとの『交渉』も、そういうものだ……得たかった経験を、将来に活かせる。

220『ペイズリー・ハウス』:2018/11/15(木) 23:06:04
>>218(夢見ヶ崎PL)

金一「おぅおぅ、甘く見てると後悔するぜっ。今に見てろよ
数年以内には経営の中核に触れるぐらいに昇格してやるからよ!
 つうか、あいつおっせぇなぁ。クソでもしてんのか??」

小林「宜しければ、親交ある女性の前とは言え、もう少し丁寧な言葉遣いを。
あと数分待ちましょう。あとは車を発進するだけですし」

既に帰り支度は万端になったようだ。貴方の言葉に
カンナは『頭使わんゲーム!』 くぬぎは『おままごと』と小声で告げた。

アオキ「……ん、あぁ お帰り」

少しだけ顔色悪い様子ながら、笑みを見せてアオキは貴方を出迎える。

アオキ「御免、ちょっとだけ横になってていい? もう少しだけ
何も考えず休みたいんだ……」

そう、彼女は申し訳なさそうに告げた。だいぶ 疲れてる様子だ。

事務への壁に『聴覚』を移植……して会話は↓

>>219(天雨PC)

>詳しい事は聞かないし、貴方も喋ってはくれないでしょう

ヤジ「……口伝にはなるが、既に『故人』だよ。
アリーナの戦闘派とやりあってな、ガセじゃなきゃ確かだ」

彼は、少し固い顔つきながらも そう教えてくれた。写真の男は既に
死亡しているらしい。

>彼女は特に危険な素振りはなかったと、上の方にお伝えなさってくださる?
>貴方にはやっぱり、私は今も得体の知れない女に見えていまして?

ヤジ「出来れば、此処の子供達や雇われには余り刺激せずって言われてるが。
どうにも、こちら側の組織も一枚岩って訳じゃないようだから助言するが。
 あの『アオキ』って娘の能力は、更に急激な成長を遂げれば恐ろしい
兵器運用にも利用出来るらしい、そして、スタンド使いの中には稀にいるんだよ
能力を制御するんじゃなく、自分の力に溺れてしまう奴もな。
 幸い、今日見たところ。酔いしれてるとか、園児達を道具見たいに使役してる
危険な兆候やあからさまな不審点は無かったし、ほぼ俺はシロと思ってる。
んで、得体が知れないってのは。それ俺へのブーメランにもなるからな。
スタンドが使えないのに、諜報部員まがいの事してるって時点でよ」

「俺は、俺が目にしたものと。あんたの発言を信じるよ
あんた達の任務が、穏やかに収束するのを祈っている」

 それじゃあな、と彼はそこで言葉を止めた。
事務を出て、外に通ずる道へ行く。もう数分もすれば
彼らは車を走らせ、この園から完全に消え去るだろう……。

221夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/16(金) 00:18:16
>>219
>>220

「じゃ、『アタマつかわんオママゴトゲーム』でもやるかぁ」

それがなんなんのかはしらないけど。
しってたらおしえてね。
あてさきは、わたしのココロ。
アイがあれば、とどくはず。
『つたえよう、ひろげようキャンペーン』じっしちゅう。

「あ、うん。
 みんな、アオキはおひるねするからしずかにしてよう」

案の定だが何かあったか。
事務室ではサトリとヤジが話しているようだが、
アオキの変調は二人の会話と無関係ではないだろう。
しかし、そのやり取りも終わった。
どうやら少しばかり出遅れたようだ。
その代わり、金一から色々と聞き出してはいるが。

(――そろそろ『ふたりきりで』はなしたいかなー……)

この園に来てから様々なことが起きた。
それらの対処に追われて、
サトリと一対一で話し合う機会をなかなか見つけられていない。
別行動になったり、そばに子供達がいたりで、
落ち着いて意見を交換できていないのだ。
それが自分達の仕事なのだから当たり前といえば当たり前ではあるが、
一度くらいは話し合いの場が欲しいところだ。
既に二日目も後半に入っているし、タイミング的にも今くらいが丁度いいだろう。

     『ここらで、ちょっとそうだんしない??』

               ピッ

『機会を見て、二人だけで意見の交換をしたい』旨を、サトリにメールで伝える。
その間は子供達に目が行き届かなくなるが、全員が遊戯室にいてくれるなら、
『ドクター』の『聴覚移植』で、ある程度の状況把握は可能だ。
こちらが入手した情報も伝えておきたいし、今後も何か起こらないとも限らない。
その何かが起こる前に、話し合う機会を設けたいというのが本音だ。
起こった後では、話をするどころではなくなるかもしれないから。

222天雨 サトリ『10cc』:2018/11/16(金) 22:50:56
>>220(GM)
>>221(夢見ヶ崎)

「故人? ――――そうなんですのね」

どういった人物なのかを知りたかったが、
ヤジも多くを知らないのだろう。
それに、死んでいるなら情報の価値も死ぬ。
今アリーナの発表を疑う理由も、合理もない。

「スタンドの成長がどういうものかは、存じ上げませんけれど。
 『サバジオス』は今でさえ、悪用せずとも多くの可能性がある」

「善悪問わず、人を動かすのも頷けますわね。
 幸いアオキさん自身に、その気はないようだけれど」

価値があるからギボスとやらは動いたのだろうし、
価値があるから今はアリーナの庇護下にいるわけだ。
サトリと夢見ヶ崎が彼女の味方をするのには、価値は関係ない。

「ええ、ありがとう。貴方も息災を。
 無事に伝えて下さるのを祈っておりますわ」

「……」

ヤジを引き止める理由はもうない。
アルバムだけ、回収しておくことにする。
それからパソコンに向かい、履歴を確認する。
ギボスの写真の前後は何のページを見ていた?
とりあえず、履歴欄からタイトルだけでも見る。

(そういえば、明日美さんはもう、戻っているのかしら)

操作の間にスマホにも軽く視線を走らせ、連絡の有無を確認しておこう。

223『ペイズリー・ハウス』:2018/11/17(土) 18:01:08
>>221-222(ALL)

ブロロォ……。

車を走らせる音が遠ざかっていく。清掃員と秘密裡に動くエージェントと共に。

カンナ「おままごとかー、まぁ沢山走ったし 良いかっ
うちは、お父さん役だっ」

まつり「くぬぎさんは、ママの子供ですわ!」

くぬぎ「うん……」

おままごとは、比較的拒否なく受け入れられてる。アオキは、じっと
目を瞑り心を休めている。

夢見ヶ崎からの情報交換のメールは、天雨に届く。天雨も、それを
確認するので、廊下なり問題の画像があった遊戯室なりで相談は可能だ。
 子供達が大人しく十数分遊んでる間は意見を交換出来るだろう。

天雨は、問題の画像のあった履歴の前後も確認する。
 
履歴の後ろにあったのは、エクセルで作成された何かのデーターの
数字のみが羅列されており、特にそれ以上の情報はない。
前のほうには、ある事件の記事が記載されていた。約五年ほど前の
『誘拐事件』が記載されている。内容は簡潔に纏めると
以下のような文面が表記されている。

『〇月▽日、笹金家に何者かが侵入し笹金〇〇氏が重傷
長女の笹金蒼樹氏が誘拐される。
 警察では、ここ最近の頻発する児童誘拐事件の関連を疑っている』

『星見町に激震走る? 住居不法侵入 児童誘拐の魔の手!

最近に渡り、星見町の幾つかの家宅に昼夜問わず違法な手で
侵入し、児童を誘拐する異常な事件が目立っている。
 この一連の事件は、目撃した住民によると顔面に特徴的な
傷を帯びた20から30代の男性との事だ。
 警察は、この男に関し児童売買などの闇グループに関与する
可能性を示唆した上で、近辺住民に警鐘を鳴らしている』

どうやら、『アオキ』に関わる事件の記録のようだ。中々
大きな事件だったようで、新聞かネットにも掲載した事はあったようだ。
(※PCの記憶で、この事件の知識を大まかに保有してるか
どうかは各自任せる)

履歴で重要と思えるのは、それだけだ……。

224夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/17(土) 20:07:51
>>222
>>223

三人が乗っているであろう車が、園から離れていくのを見送る。
これでサトリと話しても聞かれる心配はない――などと安心はできない。
ヤジが何らかの『仕掛け』を残していった可能性があるからだ。

(どっかに『しこんで』ねーだろーな??)

ヤジが清掃作業のために来たというのは、あくまでも表向きの理由だ。
実際の目的は、園内の内偵にあったらしい。
そして今日、ヤジは清掃という名目で、園内を自由に歩き回っていた。
例えば『盗聴器』などを仕掛けようと思えば、いくらでもチャンスはあっただろう。
自分も似たようなことをしているからこそ、その可能性に疑いの目を向ける。

「みんな、ここであそんでて。
 ジムシツでオシゴトしてるから、なんかあったらよんでねー」

        シュパッ

子供達に言っておき、事務室前に設置した『聴覚』を解除してから、
遊戯室の壁に移植し直す。
これで何かあったら分かるはずだ。
そして事務室に出向くとしよう。

《ババン!!みなさん、こんにちは。『アリス・ヘッドライン』のおじかんです。
 ほんじつさいしょにおとどけするニュースは、カンナにかんするわだい。
 どうやら、カノジョはヘビがニガテらしいとのコト!!》

スタンド会話を使って、事務室のサトリに声をかける。
自分の口から言わないのは、『盗聴』を警戒してのことだ。
カンナとヘビの話が聞かれたからどうってこともないが。

《ヤジちゃんって、あちこちスキなようにうごいてたでしょ??
 なんか『しかけてる』カノウセイがヒテイできないからさぁ。
 だから、ねんのため》

むしろ、何か仕掛けるのがメインで、
ヤジが子供達や自分達の様子を見ていた方がオマケとも思える。
清掃の間だけ見ているというのは、見張りというには不完全だ。
それに、もし何か仕込んだとして、それを確認するのがヤジとは限らない。

《ここでゾクホウがはいりました。
 キンイチのキョウジュツによると、
 『イサゴのばーさんからソウジをたのまれ、
 めんどくさいとおもっていたちょくごにヤジがセッショクしてきた』とのコトです》

《また、キンイチに『ランク』というコトバをなげかけたところ、
 『アリーナ』の『ファイターランク』だとかいしゃくしたもよう》

《では、げんばのサトリきしゃをよんでみましょう。
 サトリちゃんさん、なにかあたらしいハッケンはありましたでしょうか??》

冗談めかしているが、これでも気持ちは至ってマジメである。
ついでに、サトリが見ているパソコンの画面を覗き込んでおこう。
そこに載っている情報は頭に入れておくことにする。

225天雨 サトリ『10cc』:2018/11/18(日) 00:45:16
>>223(GM)
>>224(夢見ヶ崎)

             クルンッ

椅子を回転させ、入室してきた夢見ヶ崎を手で招く。
パソコンの画面を見せるためだし、密談をするためだ。

≪賢明な判断ですわ。――――そう、蛇が。
 意外ではあるけど、珍しくは無いですわね≫

カンナは虫とか爬虫類は大丈夫だと思っていた。
彼女を下手に刺激しないために、覚えておく。

≪ヤジさんは『アリーナ』に情報を持ち帰ると話していましたわ。
 情報を照合するに、『金一さんとは別の派閥』なのでしょう。
 金一さんがアリーナの『エンターテインメント』部門なら、
 彼は『諜報』部門であるとか、『長期計画』部門であるとか……
 スタンドが無くても、知能や忠誠心で果たせる仕事をしている≫

           ≪まあ、そこの真相は今は解けないとして≫

≪こちらで得た情報は、彼がここの出身者であるということと、
 この『アルバム』から何枚か写真を抜いてコピーしてましたわ。
 まあ、コピーをしたいのが本音で、出身なのは建前かもしれないけれど≫

≪申し訳ないけれど、どの写真をコピーしたかは謎ですわね≫

              パララララララ

適当にページをめくる。抜けそうになってる写真でもあれば、
アルバムから抜いて入れたばかりだと推測できなくもないが、
確証に繋がるというわけでもないので……あまり気にし過ぎない。

≪もう一つは――――アオキさんを誘拐したという、このニュースの男。
 この男の『写真』が、なぜかこのパソコンに履歴として残っていた。
 それも、私達が来るより少しばかり前、この履歴が正しければ『2週間前』に。
 それをまつりさんが偶然開いて見てしまったのが、アオキさんの今の状態の原因≫

≪2週間前の来園者を調べられれば、意味はあるかもしれませんわね≫

まだ残っていても夢見ヶ崎に画像は見せない。
見る事がトリガーになる、という可能性を考慮してだ。
それなら、回りくどくても画像を残す意味にはなる。

≪名は『ギボス』。ヤジさんがおっしゃるには、アリーナとの戦いで既に故人だそうだけれど……≫

          ≪『スタンド使い』ですもの、万一は有り得るでしょう≫

ギボス本人でなくとも、その信奉者や、仲間がいる可能性は捨てきれない。
まあ自分なら、得体のしれないスタンド使いが二人も増えていて、しかも台風の時には来ないが、
その『まあありえないだろう』という安易な予想が生む『隙』を突く――――いかにもありえる。

≪ま、私達の仕事は見えない敵と戦う事ではないから……気にし過ぎはよくありませんけれど≫

      けれど、その存在は覚えておいた方がいいでしょう――――と、暗に伝えてはおく。

226『ペイズリー・ハウス』:2018/11/18(日) 19:52:58
>>224-225(ALL)
(※前準備に必要な事があれば、纏めて記述して貰えれば助かります)


貴方たちは盗聴を警戒して、スタンド会話で情報交換を行う。
ヤジの不審な動きや所属、カンナの苦手なもの。アオキの心の傷を
大きく占める存在であろう『ギボス』

ヤジがコピーしたであろう、差し込みが真新しい写真が形成した
ページであるが、まずアルバム自体はアオキが話してた時系列よりも
古い写真ばかり貼られている。彼女に関わる年上の人物を調べてたのかも
知れないが、一度抜き取ったと思われる写真には、アオキと関係は薄いだろう
子供達と、成人近いであろう男女が仲良く写っている。
多分ではあるが、この写真はアオキと無関係な気はする……。
(※夢見ヶ崎はパソコンを閲覧しようとして、天雨は写真を見せないよう
ロールしてるが。どちらかを優先するかはPCの判断に任せる)

……ゴロゴロ。

カンナ「あ、暗くなってきたぞっ」

まつり「そろそろ近いですわねー」

特に、それから2、3時間経つものの。目立った異常は起きてない。
アオキは幾らか小康状態に戻り、見た目は回復したように思える。
園児たち三人は、おやつで冷蔵庫の菓子か缶詰の果物など貴方たちに
注文して食べて、夕飯までは適当に遊んでいた形だ。

 時刻は5時……天気予報での嵐が来る。

227夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/18(日) 22:07:46
>>225
>>226

《ふむふむ――たぶんサトリちゃんのいうとおりだろーね。
 さすが!!とぎすまされたチセイがヤミをきりひらく!!
 そのなは『あもうサトリ』!!》

ヤジがここの出身だというなら、幼い頃から『アリーナ』に関わっているはずだ。
それは忠誠心の裏づけになるし、重要な仕事を任される理由にもなる。
園内に保管してある過去の資料を調べれば、
出身者という言葉が本当かどうか分かりそうだが、今はそこまですることもない。

《スタンドもってないから、しんようされてるってのもあるのかもね。
 ま、ユウシュウじゃなきゃたのまないだろうケド。
 キンイチとかゼッタイありえないし》

スタンド使いに重要な仕事を任せることは、『裏切り』のリスクを伴う。
一般人にも同じことは言えるが、
スタンド使いと比べれば一般人の方が格段に制御しやすい。
だからこそ、逆に大事な役割を任せることができるという風にも考えられる。

《さっき、ちょっとかんがえてたんだ。
 ヤジちゃんの『おくりぬし』はだれかってコト。
 『イサゴせつ』と『そのたせつ』――サトリちゃんはどっちだとおもう??》

ヤジを寄越した人間が誰かは不明だ。
それは自分達に分かることではないかもしれない。
だが、考えるのは自由だ。

《アルバムねぇ……。ソレ、もしかしてヤジちゃんがうつってるとか??》

抜き取られたと思しき写真に、ヤジの昔の姿が写っているかもしれない。
さほど期待はしてないが、一応『少年』に絞って確認する。
多めに見積もっても十数年前だろうし、面影は残っているだろう。

《『ギボス』――ソイツは、ゆるせんヤツだな!!
 もし、そのときにわたしがいたら、
 『あっ!!』というまにボコボコにしてやったんだけどなー……》

まぁ、その時はまだスタンドに目覚めていなかったので、できなかったと思うが。
仮に目覚めていたとしても、
あくまでジョークなのでボコボコにできたかは定かではない。
とりあえず『ギボス』の画像は見ないようにしておく。
サトリに考えがあるなら、それに従おう。
彼女が知っているなら問題はないし、無理に見ないといけない理由もない。

《りれきってコトは、ダレかがみてたってコトだよねぇ??
 フツーにかんがえたら、ここのヒトかな。
 『なんのために』っていうのはわかんないなぁ》
 
《『かくにん』してた??ってことは、もしかして??
 まさか――ねえ??》

確認する必要があったとすれば近い内に何か起こると予想したとも考えられる。
もしそうだとするなら、それは『ギボス』と無関係ではないだろう。
現段階では、確たる根拠のない推論の域を出ない話ではあるが。

228夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/18(日) 22:12:30
>>227

《あと、いいわすれてたけど、アオキといっしょにくらしてたトモダチは、
 みんながいこくへいっちゃったみたいだよ。
 きのう、アオキがねてるときに、わたしがパソコンこっそりみたでしょ??
 そのときひらいてたサイトに、ソレがかいてあった》

《イサゴさん、がいこくいくとかいってたし、もしかしたらカンケーあるかも》

可能性はある。
ここはイサゴの息がかかった施設で、彼女は子供達を気にかけていた。
他所へ行った後も様子を確かめているというのは不思議ではない。

《それと……サトリちゃんに、わたしの『ヒミツ』おしえちゃおっかな。
 ホントに『まんいち』ってコトもあるし》

《ちょっとチクッとしていい??『10びょう』でもどるから》

        シュッ
                ブラックアウト
一言断ってから、サトリに『視覚移植』を行う。
口で説明するより、実際にやった方が早いと思ったからだ。
『ドクター』の『切り札』だが、サトリは信用できると考えるから明かした。

《もし『なにか』あったら、やくにたつとおもうよ。
 サトリちゃんのサポートにもなるし。
 あ、いちおう『サイン』とかきめとく??
 じゃ、わたしが『ベロ』だしたら、いまのヤツやるから》

オピネルの一件もある。
サトリの言うように、目に見える危険と遭遇する確率はゼロではない。
順位しておくことは無意味ではないだろう。

《――ところで、かいちゅうでんとうってドコのひきだしにあるんだっけ??》

ついでに、サトリに懐中電灯の場所を聞いておこう。
カマイタチの正体を確かめる時に使うかもしれないからだ。
もちろん、そんなことを考えているというのは少しも表に出さないが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「おー、いよいよほんばんか〜〜〜。
 そういえば、きょうのディナーはなにがいいかな??」

――そして時間は過ぎ、いよいよ嵐が訪れる。
夕食のメニューを考えつつ、窓から外を確認しよう。
外を確認したら、厨房に行ってみる。
食材とか調味料に『匂いの強いもの』がなかっただろうか。
それと、調味料の中に『レモン汁』がないかどうか探したい。

229夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/18(日) 22:21:11
>>228

事務室にいる間に、『防犯ブザー』がないか探しておく。
小さな子供達がいる施設だし、あってもおかしくはないと思う。
もし見つけられたら、それを二つポケットに入れておきたい。
数が少なければ一つでも構わない。

230天雨 サトリ『10cc』:2018/11/19(月) 04:13:11
>>226(GM)
>>227-229(夢見ヶ崎)

≪もっとお褒めなさい。――――まあ、いずれにせよ、
 彼が『アリーナ』の子飼いなのはほぼ間違いないでしょう。
 もっとも、イサゴさんが寄越したにせよ第三者にせよ、
 今ある情報だけでは……少し、『不自然』ではありますけれど≫

≪どちらかと言えば、『イサゴさん』絡みじゃあないかしらね。
 でなければ『得体の知れないスタンド使い』が二人もいる上に、
 『どんな能力かもわからない子供三人』が制御されている保障もなく、
 それに……警戒対象のアオキさんも自由の身。そんな『魔境』に、
 わざわざ一般人を寄越したというのはあまり意図が分かりませんもの≫

組織にとってそれほど『重用できる一般人』というのは、
単に『組織のために働くスタンド使い』より希少なはず。

それを、金一のような信用のおけないスタンド使いと、
戦闘能力にそれほど長けていると思えない小林だけつけて、
最悪『サバジオス』の帝国と化していたかもしれないこの場所に、
なおかつサトリ達二人がいる状況で放り込むのは『悪手』であろう。

≪もちろん、私達には把握できない事情の中で……
 何か、仮定をすべて裏返す要素があるかもしれませんから≫

              ≪あくまで『推測』ですけれどね≫

アルバムは夢見ヶ崎に任せ、自分はパソコンの電源を落とす。
一応、時間があれば他のパソコンにも『ギボスの履歴』が無いか見ておく。

≪ええ、許しがたい非道ですわ。
 ……今となっては、どうしようもないけれど。
 というより、『どうしようもなくあるべき』ですけれど≫

≪人に見せたくて残したという風ではありませんから、
 何か調べなくてはいけない理由があったのかもしれませんわね≫

事件のことも調べていたあたり、ギボス個人を調べていたとは限らない。
これも現段階では、どうしようもない未確認事項……一応覚えてはおくこと。

≪外国? そうですのね。
 事情は分かりませんけれど、
 繋がりはありそうですわね……≫

単にアリーナは外国にも支部を設けている、
という可能性もある。あるいは日本が支部か?
その辺りはサトリには分からない事だが……

いずれにせよ、重要なのは

≪――――!≫

            ≪これは…………≫

今わかる事、今この場で判断出来る事をどう考えるかだ。
大局的な視点を無視するわけにはいかないが、
今の自分は、あくまでも現場で働く人間だからだ。

             ニコ

≪良く教えてくださいましたわね、明日美さん。
 かしこまりましたわ、その合図で使っていただきましょう≫

だから、夢見ヶ崎の力と、自分の力で、
今目の前に迫りつつある問題をなんとかしよう。
出来る。お互いに信頼し合える、有能な二人なら。

           ≪ちなみに、懐中電灯はそこですわ≫

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「今のうちに、皆様の必要なものの場所は確認しておきましょうね。
 今夜は…………明日美さんに何か、アイディアがあるんだったかしら?」

率先して材料を探し出す夢見ヶ崎に何か策有と見た。
違ったり、メニュー自体は案が無かった場合を考え、断定口調にはしない。

231『ペイズリー・ハウス』:2018/11/19(月) 19:46:59
>>227-230(ALL)

夢見ヶ崎は匂いの強い食べ物を事前に準備する。
匂いの強い食べ物……ならばシュールストレミング   は流石にない。
『レモン』はあるので、レモン汁を用意するのは簡単だ、容器も望む物は
手に入る。改めて匂いの強い食べ物と言ったら、セロリとか沢山あるだろう。
懐中電灯の場所を確認し、防犯ブザーも数種類 約10個は保管されてる。
夢見ヶ崎だけでなく、園児達含め全員の常備も可能だ。

天雨は、他にもギボスの履歴がパソコンに記されてるか確かめてみた。
すると……他のパソコンにも同じ二週間前に載っている。
こうなると、たまたま偶然に まつりが誤ってクリックしたのが画面に
表示された可能性は消えた。誰かの『確信犯』だ。子供達、及び
アオキが確認するように、予め細工されてたと思える。
 貴方は相棒の能力の切り札を知る。肌に薄っすらと刃が走ったが
出血なども無い。三十分もすれば傷とすら言えない痕は消えるだろう。


 ゴロゴロゴロゴロ……   ザアアアアアアアアァァァ……

カンナ「うわー 振ってきた! 風もつよーい!」

まつり「直ぐに過ぎて欲しいですわねー くぬぎさんも
今日は夜に花火がしたいって楽しみにしてましたし。
 そう言えば、花火は何処でしたっけ?」

アオキ「事務に……いや、上だったけ? ちょっと置き場所曖昧だな。
手分けして探そうか」


彼女達は花火を探し始める……アオキとくぬぎ、まつりは二階へ行くようだ。

アオキ「そっちは一階を探して貰って良い?」

カンナ「りょーかいだ。カンナは遊戯室を探すぞー」

 子供達が分散した……今の所、まだ特別とした異常はない。
激しい雨が屋根に当たる音 吹き付ける風が強まっていくのが感じ取れる。
アオキは貴方達に一階を探索してくれないかと提案しつつ移動する。
  
 ――ゴロゴロゴロ……ッ

232『ペイズリー・ハウス』:2018/11/19(月) 19:55:39
『ヤジ』に関してだが、写真には彼の面影がある人物は
何処にもない。天雨との会話の最中で、彼はアルバムを
借用する際にこうも言ってた事を貴方たちは思い出す事になる。

ヤジ『俺がこの園で暮らしてたのは一年未満で
写真とかも撮らなかったし、撮らせなかったよ』

その言葉が真実ならば、このアルバムの何処にも彼はいないだろう。

(※描写の中で大事な部分を書き忘れてました、すみません)

233夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/19(月) 22:46:27
>>230
>>231

           チラッ

視線を向け、『セロリ』と『レモン』があることを確認した。
レモン汁は容器に詰められているものがあれば良かったが、
一から作ったとしても、そう手間でもない。
一旦、冷蔵庫から目を離し、サトリ達の方に向き直る。

「――あっ、そうそう。
 カレーとかチャーハンとか『ゴハンもの』がつづいたから、
 きぶんをかえて『めんるい』とかどう??
 サッパリした『れいせいパスタ』とかいいかも。
 『トマトとツナのれいせいパスタ』とか。どう??」

「デザートに、くちあたりのいい『ドリンク』もよういしてさ。
 フルーツとかヨーグルトとか、あとほかのモノもつかって。どう??」

パスタ、トマト、ツナ、粉チーズ――その辺の材料があるか確かめる。
まぁ、パスタさえあれば他のものはどうとでもアレンジできる。

ちなみにドリンクの材料は、『果物とヨーグルトとセロリ』だ。
セロリを言わなかったのは、それを言うと子供達が拒否すると考えたからだ。
セロリだけを飲むのは無理だが、果物やヨーグルトと混ぜると飲みやすくなる。
健康にもいいし、『セロリ』と言わなければ気付かないだろう。

「はなびはだいじだね、うん。
 そのまえに、みんな『コレ』もってて。
 ジムシツでみつけたんだ」

「もしなんか『あぶないこと』があったら、ならすんだぞ。
 ――あるワケないんだけど」

「『イチオー』ね、『イチオー』」

厨房を出る前に、アオキと三人の子供達に『防犯ブザー』を一つずつ渡す。
ピンを引き抜くと音が出るタイプだ。
自分も一つ持っておく。
それから、サトリにも一つ渡しながら小声で言う。

「サトリちゃんにも、ひとつわたしとくね。『まんいち』のために。
 れいの『りれき』のコトもあるから」

履歴に残されていたのが何者かの細工である可能性が浮上している。
あってはならないことだが、『万一』も考慮しなければならない。
それが『今日明日である』かは定かではないが、
『今日明日でない』とも言い切れない。
 
「――また『ぜんりょくでさけぶ』っていうのも、なかなかシンドイし」

『防犯ブザー』は防災用として使われることもあるが、本来の用途は『防犯』だ。
その本来の用途で使う機会が訪れる可能性は捨てきれない。
今まで共に仕事をしてきて、なおかつ明敏なサトリなら、
『こちらの意図』を察してくれるだろうと期待している。

「あ、ちょっとさきいっててくれる??すぐいくから」

カンナとサトリに言って、厨房で少し『下ごしらえ』する。
レモンを絞って『レモン汁』を作り、適当な小さい容器に入れる。
料理に使う分は隠し味程度だし、そんなに沢山はいらないので、
ポケットに収まる程度の容器に入ればいい。
完成したら、それをポケットに入れて二人の後を追う。

234天雨 サトリ『10cc』:2018/11/20(火) 05:27:29
>>231(GM)
>>233(夢見ヶ崎)

「――――――――?????」

(な、なんでここまで『露骨』な事をしておいて、
 肝心の見せる手段は用意していないんですの……?
 見せるまでのタイムラグを作りたいにしたって、
 これじゃあそもそも見ないかもしれませんのに……)

傷を撫でつつ、新たに浮かんだ新事実に思いを巡らせる。

まつりが偶然操作したから見た、というだけだ。
もしアオキが几帳面で、履歴を定期的に消していたら?
仮になにか意図したタイミングで見せたかったにせよ、
捨てアドを用いてのメールの予約送信とか……方法はあるはず。

(もしまつりさんがしたような事を、外部から人間を入れて、
 意図的に履歴を誤表示……それなら適当にサイトを作って、
 誤操作を装ってアクセスさせる方が効果的で楽じゃないですの。
 ああ、もうっ、考えても仕方ないと分かってはいますのに……)

       (ノイズを思考から省きましょう。
         重要なのは『謎の第三者』の存在。
          2週間前に、ここに仕込みをした誰か。
           ギボスとアオキさんの関係を知る、誰か)

何故この方法を取る必要があったのだろうか?
偶然を装える、というのがこの方法のメリットと考えていた。
だが、これでは『意図があって残しました』と言ってるようなもの。
重要なピースが欠けているのは分かる。だが、気になりすぎる。

「洒落たメニューを思いつきますわね、明日美さん。
 湿気も強くなってきますし、爽やかな冷製パスタは最適ですわね!」

                 ニコ

イタリアンは好きだ。
ヨーグルトのドリンクも好きなので、イイ夕飯になる。

「…………例の履歴、全部のPCに残ってましたわ。
 意図が分からないけれど、意図的なのは確定ですわね」

夢見ヶ崎には小声でそう返して、ブザーを受け取りポケットへ。
用途は想像がつくが、まあ、それ以外にも幾らかの使い道はある。

「ええ、先に一階に行っておきますわ。遊戯室はお任せしますわね、カンナ」

流石に今団体行動をする必要はないだろう。
防犯ブザーを渡したばかりなのだから、
それを使ってもらう事で不安は忘れておく。

とりあえず、事務室にはないだろうから、他で目についた部屋に適当に入ろう。

235『ペイズリー・ハウス』:2018/11/20(火) 22:36:40
>>233(夢見ヶ崎PC)

アオキ「防犯ブザー? まぁ、この屋内で殆ど使う事はないと思うけど……」

まつり「襲い掛かって来るような不審者も、この嵐じゃ外から来ようにも
大変でしょうしね。窓も全部閉まってますし」

 ゴロゴロゴロ  ――ピカッ   ドーンッ
防犯ブザーは全員に手渡された。他の面子が移動する中
まつり「わっ 今の、結構近かったですわ」


貴方も厨房に向かい、レモンを絞ってレモン汁を小瓶に入れる。  


その時だ。

      ――ピカァ   ドーンッ……!

稲光と、轟音。そして、電灯が点滅して部屋が暗くなる。

 ――停電だ。

>>234(天雨PC)


貴方は不可解に思える工作に疑念を覚える。アオキに対する
悪辣な仕掛けだとしても、粗が多く どのような意図や目的が
あったのかも、今のままでは不明だ。
 究明するには必要な情報が少ない……そのような場合は一旦
放置するのも手だ。貴方がたの任務は子供達が健やかに過ごせる為であり
スパイを探したり、危険な組織の裏を読む事ではない……。

貴方は二階にアオキ・くぬぎ・まつりが向かうのを目にし
カンナは遊戯室の物を色々と引っ張り出してるのを見る。夢見ヶ崎は厨房だ
となると、恐らくある確率は低いだろうが風呂場の脱衣所などにも色々と
箱など入ってるのを思い出し、そこへ入るだろう。

その時だ。

 ――ピカァ   ドーンッ……!

風呂場の閉めきったすりガラスが一瞬眩く光ると共に、強い音が走る。
すぐ近くに雷が落ちたのだろう。
 そして、脱衣所の電灯がフッと消える。

数秒もすれば、非常灯は付くだろうが……。

236夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/20(火) 23:20:55
>>234
>>235

「――……」

(……よけいなコトいわないほうがいいかな)

サトリが思い悩んでいることは、彼女の様子を見ていれば何となく分かる。
しかし、自分の意見を言ったりして余計な茶々は入れないことにした。
幅広い視点から物事を深く考えることはサトリに任せよう。
夢見ヶ崎明日美の基本思考は、『瞬発力重視』の『アドリブ思考』なのだ。
いくつもの過程を積み重ねて結果を導き出すような思考には向いていない。

ともかく出来立ての『レモンジュース』をポケットに――。

            フッ

         「 ! ! 」

「――って、なんだテイデンか〜〜〜。おどかしやがって、コイツめ……」

光が消えたことに一瞬驚いて、反射的に身を固くした。
停電したなら、ブレーカーを確かめる必要があるかもしれない。
ブレーカーの場所は事前に聞いてある。
スマホのライトで照らしながら、ブレーカーの場所まで向かう。

『ドクター・ブラインド』を発現した状態で――だ。
どんな小さな音も聞き逃さないように耳を澄ます。

237天雨 サトリ『10cc』:2018/11/21(水) 21:37:54
>>235
>>236

現状明らかに危険なのは自然災害だ。
『悪意の第三者』の存在については、
流石に度外視出来るようなものではないが、
かといって現状では先入観を厚くするだけ。
何か起きるまでは、思考の片隅へと追いやろう。

          「!!」

(雷……相当近いですわね、これは)

                 ブンブンブン

如雨露を足元に数回振るい、
振動探知を開始しつつ、
もう片手でスマホを取り出す。

すぐに電気がつけばいいのだが、
一応の備えとしてのライト代わりだ。

(安否確認は……電気がついてからでいいでしょう。
 今大声で叫んだら混乱させてしまうかもしれないものね)
 
      (……もし電気がつかなかったらどうしましょう?)

懐中電灯があるし、スマホもあるので、
最低限必要な明るさは確保できるだろうが、
子供達には不安な夜になる。今はまず復旧を待とう。

238『ペイズリー・ハウス』:2018/11/21(水) 22:42:44
>>236(夢見ヶ崎PC)

雷が落ちる。とは言うものの、こう言う施設は大抵非常用の電灯は
備え付けられている。廊下に出ると、薄っすらと光源が戻っている。
とは言え、非常用だけに完全に明るい訳ではない。鈍く小さな光は
逆に不安感を煽る感じでもある。

……そして。

   ジジ    ジジジ

        ヲヲヲォ……

夢見ヶ崎がスマホのライトを付けブレーカのほうへ歩く道中。異変が起きた

『影』だ   昨日の時、トイレで見かけた時と同じ人の形の影が
貴方のライトを照らす中で、くっきりと姿を現した……!

影は貴方のほうにスーッと近寄る……!(スC)

>>237(天雨PC)

貴方は持っているスマホで辺りを照らす。脱衣所に通ずる廊下に設置した
非常電灯が鈍く辺りを照らしているのが見える。

   ヲヲヲォォ……。

! すると、貴方が光を照らす中で。唐突に人型の影が姿を現した

影は、貴方に音もなくにじり寄る……!(スC)

239夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/21(水) 23:55:19
>>237
>>238

           「 ! ! ! ! 」

  (この『カゲ』は――)

               (ゆうべの『スタンド』!!)

夜に発現するのかと思っていたが、今は夕方だ。
台風が近付いて外は暗いだろうしメインの照明も落ちているが、夜ではない。
それでも出てきたということは、夜は発動条件ではないのだろう。
夜は暗く、昨夜と今の園内も薄暗い。
そう考えると、『暗さ』が関係しているのかもしれない。

(『コイツ』はテイデンしたあとにあらわれた)

(スナオにかんがえれば、それがカギになってるとおもっていいハズ)

停電したことで出現したなら、電灯が復旧すれば解除される可能性が高い。
おそらくは落ちているであろうブレーカーを上げれば、解除されるかもしれない。
予定通り、ブレーカーの方へ向かうことにする。

       ババッ
             ダッ

『影』に対して『ドクター・ブラインド』を構えさせながら、影を迂回するように走る。
念のため、非常灯の側を通るようなルートで走ることにする。
相手が『影』では音もしない。
『ドクター・ブラインド』の『超人的感覚』がもたらす利を生かせないのは痛い。

(おいかけてくる??それとも……??)

『影』が追いかけてくるようなら、スマホのライトを『影』に対して向けてみよう。
このスタンドに『暗さ』が関係しているなら、何か反応を見せるかもしれない。

このスタンドの本体は『くぬぎ』だ。
だが、彼女に操作できないのなら、それは十分な危険を孕んでいると言える。
まだ能力は明らかではないが、警戒するに越したことはない。
この園には他の子供達もいるのだから、なおさらだ。

しかし、今までもくぬぎが他の子供達と寝泊りしたことはあったはず。
その時には何もなかったことになる。
実際、昨日も『影』は動かなかった。
でも、今は動いている。
『動かない時』と『動く時』の違いには疑問がある。

昨夜はくぬぎが個室から出てくると『影』は消えた。
それを考えると、やはり『影』の挙動には、
本体であるくぬぎの状態が関わっている可能性がある。

  (『ケイカイ』はしてるんだけど――)

                (『キョーミ』はあるよね、やっぱり)

突如として出現した『未知の存在』。
内心じっくり観察してみたいという思いはあるが、今はガマンしよう。

「おきゃくさまのなかに、
 『サトリちゃんさん』はいらっしゃいませんかァ〜〜〜??」

ついでに、二階には聞こえない程度の程々のボリュームで、
一階のどこかにいるサトリに呼びかけておこう。
彼女の現在位置を把握しておくためであり、できれば協力したいというのもある。

240天雨 サトリ『10cc』:2018/11/22(木) 00:26:03
>>238(GM)
>>239(夢見ヶ崎)

「……!」

(これは……恐らくくぬぎさんの『スタンド』。
 発現条件ははっきり分からないけれど、
 いきなり攻撃をしてくるとは思えませんわね)

「ご機嫌よう……私に何か御用ですの?」

(もしそうなら寝室を分けるだけじゃあ済まないもの)

多少の危険性はあってもおかしくない、という事だ。
可能なら脇を抜け、無理そうなら後退し、
いずれにせよ距離を取ってみることにする。
声を掛けるのに深い意味はないが、
『意思』の存在は知る事が出来るかもしれない。

「明日美さん、まだ1階にいらっしゃる!?
 私は『風呂場の脱衣所』ですわ!
 例の『影のスタンド』が1体出て来ましてよ!」

2階にいる子供達には、多分聞こえないだろう。
……別に影の事は聞かれても問題ないけれども。
自動操縦ならくぬぎが気に病むような事でもないし、
気に病むとしても『黙っててもっと危険になる』より良い。

スマートフォンの光は一旦消す。『それ』が原因かもしれないし、
これくらいには明るいなら必要もない。充電を持たせるのが優先とする。

241『ペイズリー・ハウス』:2018/11/22(木) 19:48:01
>>239(夢見ヶ崎PC)
貴方は天雨に呼び掛ける。すると声が厨房より少し向こうの
風呂場がある場所から聞こえる……。

>私は『風呂場の脱衣所』ですわ!
 >例の『影のスタンド』が1体出て来ましてよ!

どうやら、そちらにもスタンドが出現したようだ。
貴方は懐中電灯の光を向ける。だが、影は硬直するどころか
更に光によって影の濃さは強まり早くなった!(スB)

 ズズ……っ

すると、人型の影と夢見ヶ崎の体から伸びる影が『同化』していく。
 そして……。

   ――グゥゥン

目の前に、真っ黒な球体上の『闇』が徐々に貴方のいるブレーカーの
ある廊下に出現する。廊下一体を人をすっぽり覆う程の巨大な球形の闇だ。
 

>>240(天雨PC)

>ご機嫌よう……私に何か御用ですの?

貴方の問いかけに、『影』は何も反応しない。そのまま人が歩く速度で
近づくと、特に攻撃などするでもなく。光源によって出来た貴方の
影に同化する……そして。

   ――トン   トン  

 

廊下を歩く反響音、それが聞こえると共に廊下の角より
人影が近づいてくる音が聞こえる。夢見ヶ崎か? いや……もっと背丈がある。

   ┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ・・・

 !? 現れたのは……『ヤジ』だ。
馬鹿な、彼は車に乗って確かに町へと戻った筈……それとも
何かしらのトリックで、二人だけ帰し。彼はこの園に密かに
潜伏していたと言うのだろうか?

ヤジ?『………』  トン   トン

貴方に対し。無表情で、ポケットに手を入れて歩み寄って来る

242夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/22(木) 21:08:08
>>240
>>241

   「 !?!? 」

                「 ヤバッ―― 」

    ドグシャアァァァァァァァァァァッ!!!!

彼女が最期に見たのは、『光』を覆い隠す程の巨大な『闇』だった――。

                         リ タ イ ア
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』⇒『再起不能』





と、そんなユメをいっしゅんみたきがしたんだが、どうおもう??
ともかく――。

「まるで『えいが』みたいだ。キミ、しってる??
 ほら、アレよアレ。ことしイチバンのわだいさく」

「『ALICE IN THE DARK(邦題:暗闇の国のアリス)』
 《『アリス・トリロジー』完結編》」

「それをイメージした『アトラクション』かな??
 かんせいきねんに『しゅえんじょゆう』をよぶとは、イイえんしゅつだ!!」

スマホのライトは切る。
そして、目の前の『闇』だが、さすがに入っていくことは躊躇する。

「――こっちにもでた!!」

「ひかりあてたら、なんかかそくした!!」

「わたしのカゲとガッタイした!!」

「めのまえに『まっくろくうかん』みたいなのがでてきた!!」

「とりあえず――いまからそっちいく!!」

ブレーカーを上げることが第一目標だったが、少々変更する。
前方の闇から目を離さず、後退してサトリとの合流を図る。

身体に何かしら変調は見られないだろうか?
『ドクター・ブラインド』にも変化はないか?
『影』は消えているのか?
自分の影は、今どうなっている?

243天雨 サトリ『10cc』:2018/11/23(金) 02:46:42
>>241(GM)
>>242(夢見ヶ崎)

夢見ヶ崎の声を聞き、状況と照合する。
自分の目の前には、ヤジが現れている。
夢見ヶ崎の目の前には、『暗闇』がある。
暗闇……それを自分は聞いたはずだ。間違いない。

その物語の名は……

「明日美さんッ!」

「私の前に現れたのは、ヤジさんですわ!
 私が警戒していた『武器』の所有も仄めかしていましてよ!
 この存在は貴方にとっては、先が見えない『暗闇』で……
 私にとっては、計算を狂わせる『暗躍』の容疑者!
 もしこれらが一致するとすれば……『恐るべきもの』という点ッ!」

『ALICE IN THE DARK(邦題:暗闇の国のアリス)』(>>99

「もしくは警戒心、敵への恐怖、不安! ……なんでもよろしいけど!!
 ヤジさん本人では無い。『私達の心の影』と言ったところかしら!?」

大きく声を上げ、夢見ヶ崎に位置を伝えつつ、推理を重ねる。
当然ながらスマホなど、光を作るものはしまっておいて、自身も光源からは距離を置く。

これ見よがしに叩くポケット。
暗闇というロケーションにおいて、
不意を打たず前から現れる不自然さ。
せっかく多少の顔見知りではあるのに、
言葉で油断や安心を誘おうとしない点。

ヤジ本人がこんな真似をする理由はない。
タイミングを考えても、これは能力だ。
おそらく『警戒心』とかそういうもの、
負の心に由来する『具現化・投影』の能力。
あるいは、具現化の能力で、あえてそういうものを選んでいる。
外れていても良い。得体の知れない恐怖と混乱が、
この状況を悪化させる前に……論理的な仮説を建てる。

「明日美さんっ! もし私の想像が正しければ、
 今この瞬間、真に危険なのは……私達じゃあない!
 危険なのは……濃密なトラウマを持っている人間のはず!
 それも、目に見えるトラウマを……! あるいは不安な存在を!」

         「つまり――アオキさんは危ないッ!
          あるいは他の三人も、過去に何かあったら……
          いずれにせよ全員が合流するべきだと考えますわッ!!」

どんな能力か、もちろん詳細までは分からない。
が、アオキがもしこの術中に置かれたとして、
想像通りの効果があるなら……現れる存在は明確だ。

――『ギボス』。

こうなると、あの残された写真にも大いに意味が生まれる。
イメージの火種という意味が……仕掛け人は、未だ読めないが。
この偽ヤジに対しては、分析の目とともにジョウロの先端を槍のように向ける。
まずは夢見ヶ崎と合流し、然るのち、子供達全員との合流を目指すことにしよう。

244『ペイズリー・ハウス』:2018/11/23(金) 21:38:25
>>242-243(ALL)

夢見ヶ崎の前に出現した『闇の球体』 天雨の前に出現した『ヤジ』

これ等を総合し、判断する。これは『心の影』 貴方たちの不安や
恐怖の具現化であると! そして、天雨が推察した、『アオキ』に
危険が迫っている……それは、次のけたたましい音が事実として報せる。

  ピリリリリリ―――――!!!!

防犯ブザーが鳴る。場所は、二階! そして遊戯室、カンナが花火を
探してた方向からもだ!

『ドクター・ブラインド』 『10CC』同様、異常は見られない。
影も切り離されたり、消えた様子もなく普通だ。恐らく、影と同化するのは
貴方がたが抱える闇をトレースする意味合いが強く、相手の影を利用して
スタンドが実体化してるとか、そう言うものでは無いのだろう。だが
光をあてたら動きが加速した事から、何かしらこの影に関係もある。

夢見ヶ崎は目を離さず後退しようとする。だが、『闇の球体』の速度は
人が普通に歩く速度だ!(スC)後退しようとする貴方よりも早い! が
天雨がいる脱衣所のほうまで近づけた。そちらに『ヤジ』もいるのが
認識が出来る!

天雨は『10CC』を『ヤジ』に対し向ける。だが、戸惑う事なく
貴方に肉薄して、その『10CC』に対し片方の手をポケットから抜いて
掴む! ……が、強制的に破壊しようとするよりは、相手が暴力的に
動こうとするのを防ぐ意味合いが強そうな掴み方だ。

ヤジ?「……此処カラ離レロ コノ家屋カラ」

ヤジ?「我々ノ主ノ元ヨリ遠クヘ……」

 そう、機械的な口調で命令を発している……。

245夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/23(金) 23:31:00
>>243
>>244

「なるほど!!どうりで『みおぼえ』があるとおもった!!
 くそ!!『ライセンスりょう』はらえ!!『そしょう』おこすぞ!!
 さすが、サトリちゃん!!とぎすまされたちせいがいかりゃく!!」

自分にとって、闇は恐れるものだ。
だが、それがスタンド能力の産物に過ぎないと分かれば、
行動を縛る程の恐怖ではない。

「――ってことは、
 『テイデンする』→『くぬぎちゃんがこわがる』→『カゲがでてくる』
 ってカンジだろ!!」

「きのうのよるにでてきたのも、
 くぬぎちゃんがなんとなくフアンをかんじてたからでてきたのか……。
 よるにヒトリでトイレいくってこわいもんな!!」

「あのとき『カゲ』がうごかなくてイマうごいてるのは、
 『ボーダーライン』こえちゃったからか??
 ほんたいが『フアン』をかんじるとスタンバって、
 それが『コワイ』にかわるとうごきだす――そんなトコだろ!!」

このままでは追いつかれてしまう。
だが!!もんだいはないな!!

    ――――ガララッ!!

本体の手で脱衣所の扉を全開にする。
そして――。

「そっかァ〜〜〜、ココからでていけばいいんだァ〜〜〜。
 なァ〜〜〜だ、カンタンじゃァ〜〜〜ん」

「――って、でれるワケねーだろ!!ソトみろソト!!
 オメー、『いっぱんてきなジョーシキ』ってモンがねーのかよ??
 あかちゃんからやりなおしてこい!!
 ハナシのつうじんヤツには――『こう』だ!!」

      ドシュッ!!
              シュ バッ!!

『ドクター・ブラインド』で脱衣所に突入する。
そして、『10cc』を掴んでいる腕の手首に、素早く精密な『蹴り』を叩き込む。
パワーは弱いが、サトリが手を振り解く助けにはなるだろう。

「チンタラやってられねーんだよ、コッチは!!」

防犯ブザーの音。
今すぐにでも駆けつけねばならない。
そのために、まずサトリを救う。

「……カクゴきめるか」

当然その間にも『闇』は迫ってくるだろう。
自分が飲み込まれることは承知の上だ。

246天雨 サトリ『10cc』:2018/11/24(土) 16:47:33
>>244(GM)
>>245(夢見ヶ崎)

「ッ…………」

夢見ヶ崎の攻撃に合わせ、とにかく手を振りほどき逃げ出すのに専念する。
多少乱暴でいい。これでくぬぎにダメージが伝わる可能性は極めて低いはず。
動きによる狙いのブレも『ドクター・ブラインド』の精密性なら苦にならないだろう。

『自分にダメージが伝わる大群』は、自衛として本末転倒が過ぎる。
自分は『ジョウロ』使いだからほどくだけで済むが、
例えば『ハサミ』使いなら両断してもおかしくないのだ。
本体にも『制御不可』な能力である点も、ダメージリンクの不在を裏付ける。

「……くぬぎさんにとっては貴方がたは守護者でしょうが、
 その行動がアオキさんやカンナ、まつりさんの危険に繋がっているッ!
 今、皆さんを危機に追いやる事でくぬぎさんの心の平穏が訪れるはずはない……
 …………この天雨サトリに『論理的妥当性』の無い説得は通じなくってよ!」

もちろんこのスタンドにとっては妥当な結論なのだろうが、
くぬぎ本人はそういう思想ではない……と、信じている。

ともかくこの状況から脱し、遊戯室なり二階なりへ向かわなくてはならない。
くぬぎを救出し能力を解除出来れば、それが一番早いと言えるが……カンナも無視できない。

247『ペイズリー・ハウス』:2018/11/24(土) 20:26:35
>>245-246(ALL)

 天雨は、ヤジを模倣する。元々のヴィジョンは影であるスタンドが
自身のスタンドを確保している手から逃げようと引っ張る。
無言で、それを制止しようと力が強まる。だが、『10CC』が破損
するほどの強さではない。そこに、夢見ヶ崎が『ドクター・ブラインド』
により横から急襲を行う!

 ドガァ――!

『ドクター・ブラインド』の蹴りは、精密に彼の腕へ命中する。
パワーは低くとも、鋭い速さを乗せた威力は天雨のスタンドに集中していた
ヤジ? は回避せず、その腕が弾かれ僅かに蹈鞴を踏んで天雨から見て
左へとよろける。

ヤジ?「……警告スル 離レロ」 ググッ

ヤジの姿形の存在は、体勢を直立に戻すと。馬鹿の一つ覚えのように
天雨に近寄ろうと、再度歩いて距離を詰めようとする。

今のが、DFでくぬぎに伝わったのなら。二階で何かアクションが起きても
可笑しくない筈(防犯ブザーで聞こえない可能性もあるが)

だが、スタンドに変化はない。このスタンドは……ほぼ自立して動いてる
可能性がある。ならば、くぬぎ自体をどうにかしなければ。

 遠くから、カンナの叫び声が聞こえる。

カンナ「うわああああああぁぁぁぁ!!! 来るな来るな来るなぁぁ!!」

その声は、普段の活力が消えて恐怖に満ちている。駆けつけて
対処しなければ、何か危険な感じもする!

248夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/24(土) 21:54:41
>>246
>>247

    「 ジ ャ マ を―― 」

               「 ――す る な ッ ! ! 」

    シュババババババババババ――――ッ!!!!

サトリに近寄る偽ヤジに向けて、『ドクター』の両腕で追撃の『ラッシュ』を放つ。
偽ヤジの行動を妨害し、サトリの脱出を援護する。
サトリの脱出を確認したら、時間稼ぎのために脱衣所の扉を閉める。

「サトリちゃん!!」

「わたしはカンナをたすけにいく!!」

「ハンダンはまかせた!!」

二手に分かれるのは効率的だ。
しかし、同じ場所に二人いた方ができることは増える。
その判断はサトリに一任しよう。

自分は全力で遊戯室に走る。
この場合、現れるのは『アレ』しか考えられない。
カンナの苦手な生き物だ。
つぶらなオメメがかわいらしい『アレ』。
わたしは、けっこうスキな『アレ』。

「カンナ!!!!わたしはココだ!!!!いまいくぞ!!!!」

廊下を駆け抜けながら、声を張り上げてカンナに呼びかける。
それによって、少しでも恐怖を打ち消せるように。
『カンナが抱える恐怖』と『自分自身が抱える恐怖』の二つを、だ。
『球体の暗闇』は無視する。
包まれると視界が利かなくなるのだろうが、構わない。
『見えないこと』には慣れている――そう考えることで心を平静に保つ。

249天雨 サトリ『10cc』:2018/11/25(日) 00:12:33
>>247(GM)
>>248(夢見ヶ崎)

           ダッ

駆けて距離を取る。そして、階段へと向かう。

(やはりというか意思……自我はない。
 くぬぎさんの本能の忠実なガードマンであって、
 彼女の理性や性格のやさしさとは、恐らく無関係……)

「――カンナは任せましたわよ!
 二階の三人を放ってはおけませんわ!」

カンナ、蛇、夢見ヶ崎。
いずれも近接戦を行う生物で、
自分がそこにいても邪魔になる。

その上でヤジの偽物まで乱入させてしまう。
これはもう明らかに、別れるべきだ。

(『闇』は明日美さんの恐れるもの……だとしても、
 彼女の『ドクター・ブラインド』の能力はむしろ、
 闇の中での戦闘に極めて向いているとも言える)

          (野生の感覚を持つカンナも同じ)

「明日美さんがすぐそちらに行きますわカンナッ!!!」

「そして私は――――今から二階に向かいますわよッ!!!!」

階段までたどり着いたら大声で叫び、駆け上る。
後ろからは影が来るだろうが、幸いにして、
天雨サトリがヤジを恐れるのは『得体の知れなさ』。
姿だけ似ている傀儡におびえる理由はない。焦らず急ごう。

250『ペイズリー・ハウス』:2018/11/25(日) 22:32:34
>>248(夢見ヶ崎PC)

>ジ ャ マ を――――す る な ッ ! ! 

 貴方の咆哮とドクター・ブラインドのラッシュの鋭きメスの如き
爪ラッシュが偽ヤジの体を直撃する。

 ――ド  ガァッッ!!

ヤジ?「……っ」 グ ググッ

普通の人間なら、喰らった衝撃と出血によって戦意を喪失して可笑しくない
に関わらず、傷口と思しき部分は黒色に輝き血は流れない。しかしダメージは
無視出来ないらしく、幾らか立ち上がるのに苦労している。
 天雨を無事脱衣所から出してドアを閉じる。あいにく、外から施錠する
タイプなどで無いが幾らかの時間稼ぎにはなる!

カンナに対し、助ける事を大声で宣告しつつ『闇の球体』を ――突っ切る!

  ――ブゥン

 ――デテイケ  ――デテイケ  ――デテイケ ――デテイケ

球体の中に入ると同時に、体全体に強い圧迫感。幻聴と思しき
外へと出ていくように、偽ヤジが告げたような命令が耳にリフレインする。
かつて、貴方が盲目の頃だった時に感じていた不安感が胸を責める。
 息が苦しく感じた頃に……突っ切った! 疲労感は中々あるが体力の
残りはある感じだ!

 カンナ「うわああああああああああ!!!」

遊戯室が見える! その窓から見える光景は中々凄まじい。
 一人の活発な園児に、大量の『アオダイショウ』と思える蛇が
部屋全体を徘徊しているのだ! 何匹かはカンナに纏わりついている。

 カンナ「ああ  ぁ   ぁ  ……ぅ゛  ぁ゛」

 ピクピクと、カンナは『スティール・パンサー』を帯びつつ
白目を剥きかけている。 ……嫌な予感がする!

>>249(天雨PC)

貴方の前で、偽ヤジが夢見ヶ崎のスタンドのラッシュで吹き飛ぶのを
視認した。そして相棒が脱衣所の扉を閉める。
 彼女はカンナを助けるのを叫びつつ、自分のトラウマの産物だろう
闇の球体を突っ切っていった。数秒して、球体は夢見ヶ崎を追って
遊戯室方面に歩く速度で移動していく。どうやら、トラウマの形をした
影は、その対象のみ追尾するようだ。

 天雨は急いで階段を上がっていく。軽く振り向けば、偽ヤジが
負傷を残しつつも、歩く速度で追って来るのが見える。
 
  ピりリリリリィィ!!

防犯ブザーは喧しい音を響かせている。二階通路の『視聴覚室』と
思える場所だ。

まつり「さとりおねーさまっ」

と、通路で『まつり』を見つけた。彼女は背後に『ヴァロッテ』で
形成したのだろうパイプ椅子を引き連れている。音を聞きつけて
今まさに視聴覚室の中に入ろうとしたようだ。

まつり「何が起きてますの? 一階でもカンナさんの悲鳴が聞こえましたの
こっちでもブザーが鳴ってますし」

 困惑した顔だ。だが、恐怖に囚われてる様子でもない。
理由は不明だが、彼女はまだ くぬぎのスタンドの能力に干渉されてないか
回避出来ているようだ。

251夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/26(月) 00:37:12
>>249
>>250

       ゾ   ク   ッ

     「――……ッ!!!!」

『闇の球体』に突入した瞬間、思わず息が詰まった。
覚悟は決めていたはずだった。
それでも、完全に『恐怖』を拭い去ることはできなかった。
無意識に心臓の鼓動が速まるのを感じる。
『見えないことに対する恐怖』――それが胸の内に蘇ってくる。

(きっと、カンナも苦しんでるはず――)

そのことを、心の中で強く思う。
助けを求めるカンナの悲痛な叫び声が耳に木霊する。
それは、無機質なリフレインが響く闇の中でも聞こえるものだ。

     「 
        う 
          る 
            せ 
              え 
                ッ
                  ! 
                    ! 
                      ! 
                        ! 
                            」

肺に空気を一杯に貯め、腹の底から声を出して、押し寄せる不安感に抗う。

   《――やっぱり『光の国』なんてないのかな》

      《あるよ。『光の国』は、きっとある》

『光の国のアリス』――それは空想の物語に過ぎない。
だけど、『闇を照らす光』は現実に存在する。
それは『天雨サトリ』であり『夢見ヶ崎明日美』でもある。

そう――私は『光の国のアリス』だ。

  ダダダダダダダダダダダダダダダ
                 ダダダダダダダダダダダダダダダッ!!

252夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/26(月) 00:47:30
>>251

         《 L(エル) 》

                     「 どけ! 」

               ドシュッ!

        《 I(アイ) 》

                  「 どけ!! 」

            シュバッ!!

      《 G(ジー) 》

                 「 どけ!!! 」

           バシュッ!!!

     《 H(エイチ) 》

                「 どけ!!!! 」

         ババッ!!!!

              《 T(ティー) 》

  ババババババババババババババババババババッ!!!!

遊戯室に突っ込み、片っ端からヘビの群れを蹴散らし、カンナに接近する。
腕の届く範囲なら薙ぎ払い、足元にいるなら横へ蹴り飛ばす。
偽ヤジならともかく、相手がアオダイショウならパワー不足は問題にならない。
これが本物なら、もう少し優しい手段を選ぶが、これらは『影』だ。
なら、遠慮をする必要はない。

     「――『ドクター・ブラインド』ッ!!!!」

カンナに近付けたら、その身体に巻き付くヘビに『爪』を向ける。
大きさや種類によるが、ヘビの巻き付く力は強い。
『ドクター』のパワーは標準的な人間の力に劣る。
それらを考え合わせると、引き剥がせない可能性もありうる。
だから――こうする。

   ズババババババババババァァァァァ――――z____ッ!!!!

『メス状の爪』でカンナに巻き付いたアオダイショウを切り刻む。
パワーが弱いといっても、同じ箇所を連続で切り続ければバラバラにできる。
『手術中の名医』を思わせる正確な手捌きで、迅速に行う。
『ドクター・ブラインド』のスピードと精度なら、それが可能だ。
同時にカンナを傷付けてしまう心配もない。

      「 ――――カ ン ナ ! ! ! ! 」

             ドシュッ!!

アオダイショウの除去が済み次第、カンナに『聴覚移植』を行う。

           ブースト
カンナの聴覚を『鋭敏化』し、思い切り叫んで呼びかける。
こちらの声を届かせ、カンナに意識を取り戻させる。
カンナは、『スティール・パンサー』には隠された力があると言っていた。
その内容は不明だが、この状況が引き金となる可能性は否定できない。
そして、その隠された力が更なる混乱を引き起こす恐れもある。
万が一にも、『スティール・パンサー』と争うような事態になることは避けたい。

253天雨 サトリ『10cc』:2018/11/26(月) 00:51:18
>>250(GM)
>>251(夢見ヶ崎)

「――――?? まつりさんは平気ですのね!?
 お聞きなさい、『スタンド事故』が発生していますわ」

(子供だからまだトラウマが無い? けれどトラウマ……というほど、
 私はヤジさんを恐れてはいないけれど、いえ、『つい最近』の記憶で、
 印象が強いから呼び出された……というのなら、つじつまは合いますわね。
 数か月前のミスより、今日の『ひやりとさせられた』体験が強いのは自然)

       (……けれど、苦手な物や怖い物が、
        一つもない事なんてあるのかしら?
        まつりさんも大変そうな境遇ですし、
        私だって昔はお化けとか怖かったですのに)

(……何か条件があるのか、単に『苦手さの強弱』の範疇の事なのか、
 判断は出来ないし、出来ても今から私や明日美さんの苦手を消せはしない)

攻撃、という言葉は避けた。

「人影のようなスタンドをご覧にならなかったかしら?
 それに襲われると、自分の『こわいもの』ですとか、
 もっと単純に『苦手なもの』とか、そういうのが出てきますの」

    「『それだけ』かどうかは、分からないけれど」

「私の『苦手なもの』も多分、私を追いかけてきていると思いますわ」

くぬぎのスタンドだ、という事も明言は避ける。
まつりに妙な不安を与えてしまう事は避けたいし、
今のところ、100%確実な答えというわけでもない。

「恐らくこの視聴覚室の中にも、『誰か』の心の影が出ているのでしょう」

「……まつりさん、『ヴァロッテ』の椅子を1つか2つ、
 室内へ先行させられまして? 様子見は必要ですわ。
 ドアを開けるのは私がやりますから……お願い出来るかしら」

     スッ

「それと、私がドアを開けた時点で危険なものが見えたら、
 すぐに離れて頂戴。その時は……私が先に動きますわ」

言葉通り、ドアに手を掛ける。
了解が得られないようなら、
自分がまず入室するつもりでいる。

いきなり二人して部屋に飛びいるような真似は、しない方が良いだろう。
急ぐ気持ちはやまやまだが、戦略を建てれば無計画より結果的に早く済み得る。

室内にいるのはかなり高い確率でアオキだ。
となるとその影、『ギボス』がいる可能性が高い。
もちろん、何か別の姿をしているかもしれないが、
ヤジがサトリが警戒する武器の所持をほのめかしたように、
スタンド使いのギボスは『能力』を持っていてもおかしくない。

・・・もちろん、アオキがそれを知っているなら、の話にはなる訳だが。

254『ペイズリー・ハウス』:2018/11/26(月) 22:22:46
>>252(夢見ヶ崎PC)

『光の国』 それを追い求める『アリス(貴方)』は
一室で恐怖に囚われる少女を救うべくジャバウォックに果敢に
立ち向かうかのように、貴方に気付き寄って来る蛇たちを切り払う!
 
 ザシュザシュザシュ――!

普通の蛇か、操作されるスタンド蛇なら興奮して噛みつくなどして
来るかも知れないが。コレ等はスタンドで出来た、『カンナのトラウマ』だ。
ヤジ?に関してもそうだが。恐怖や不安の化身ではあるが、直接的な危害は
今の所ない。相手の精神を蝕むものの、それを克服する『勇気』を
貴方は兼ね備えている! そして、勇気を分け与える秘策もあるっ。

 > カ ン ナ!!!!

カンナ「ぅ  ぅ゛  あ  アスミ…ねーちゃん?
 ……ぅ  ひぐっ アスミねーちゃぁん゛」

貴方に気付き、恐慌状態で装具型スタンドが半身ほど鋼のような変色を
してたのが徐々に薄らいでいくのが見えた。そして、カンナは泣き出し
抱き着いてくる。
 蹴散らした以外の蛇は未だ残っているが、取り囲まれるまで猶予はある。
だが、貴方が入って来た出入口から闇の球体が入り込もうともしている。
時間は少ない……本体をどうにかしない事には!

255『ペイズリー・ハウス』:2018/11/26(月) 22:44:56
>>253(天雨PC)

>人影のようなスタンドをご覧にならなかったかしら?

それに、合点がいった様子でまつりは頷く。

まつり「あぁ、アレは誰かのスタンドだったのですの? 光の
加減か何かと思って気にしなかったのですけど。
でしたら……あぁ、良かったですわ。この表示はスタンドの悪戯ですのね!」

そう、まつりは。何処かの株が暴落してるらしい画面を携帯を取り出し
安堵した様子を見せた。……どうやら、彼女の苦手と言うか不安は
『投資してる株が大暴落』する事のようだ。現金と言うか、何と言うか……

まつり「わかりましたわ。では紫と青を先行させましょう」

貴方の言葉に了承して、紫と青のパイプ椅子がガタガタと前に出る。
 そして扉を開ける……まつりがギョッとした顔をした後、顔を蒼褪める。

まつり「……あ……アオキ……おねーさまが血だらけに」

その言葉に、貴方は部屋の中に入る事になり そして見るだろう。

   ゴロゴロ…   ズガーァン

          ザアアアアアアアアァァァ

   ザアアアアアアァァァァ

雨が降り注ぐ   雷が鳴る。激しい雷雨が窓に照らされる中

テレビが置かれ 幾つかの長机や黒板が置かれる視聴覚室で。

床に広がる血 そこに仰向けに倒れ、痙攣するアオキ。

そして、目の下に月とも言える疵を宿す男がそれを見下ろす。

         「……なんと穏やかな夜だ」

   「……クィーン 前に言ったな? 必ず お前を迎えに行くと」

       「ようやく それが叶うぞ……家に向かおう クィーン」

 そう告げ、男は振り向く。不気味な光 影のスタンドが実体化した動き
とは思えぬ『自我』とも言えるものが仕草にしっかり宿っている。

       「……有象無象の月下に蠢く影法師共が」

       「クィーンは我等エクリプスのモノだ 今も昔も」

         「これからもだ 永遠にな」

 アオキの恐怖 彼女に決して拭えぬ傷の象徴。

それが、嵐が吹きすさぶ中で発現した……!

256夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/27(火) 00:39:54
>>253
>>254

「よしよし、こわかったねー。もうダイジョーブだぞ」

カンナを抱きしめて、背中を撫でて落ち着かせる。
無事にカンナを救えたことに安堵する。
しかし、まだ危険な状況であることには変わりない。
まず、カンナに与えた『超聴覚』を解除する。
そして、カンナの両肩に手を置いて、ゆっくりと言葉を告げる。

「カンナ、よくきいてね。マドからろうかにでて、2かいにいってくれる??」

「サトリちゃんたちといっしょにまってて。わたしも、あとからいくから」

        ザッ

カンナに『窓』からの脱出を指示し、『ドクター・ブラインド』と共に立ち上がる。
ヘビの群れはカンナを追跡する。
だから、まずはカンナを遊戯室から逃がさなくてはいけない。

       「――ジャマすんじゃねーぞ」

    「ちかづくヤツから『コマギレ』にしてやる」

           シャキィィィィィンッ

カンナを守るような形で共に駆け、
近寄ろうとするヘビを手当たり次第に駆逐する。
当然、『闇の球体』にも注意を払う。
カンナを逃がした後は、自分が脱出しなければならない。

(さっきの感じだと、一回抜けただけでも、かなり精神を削り取られる……。
 もう一度同じように突破するのは、多分危ない)

(だけど、相手が『暗闇』じゃ単純な攻撃は効きそうにない。
 何とか触れられずに切り抜けないと……)

カンナの脱出を見届けたら、自分も部屋から脱出する。
さっきは『後退』を選んだために距離を詰められた。
しかし、脇目も振らない『前進』ならば容易に距離は縮まらないはずだ。
おそらく『闇の球体』は、そのまま入り口から侵入するだろう。
ならば、自分はカンナに続いて『窓』から脱出する。
カンナに『窓』からの脱出を指示したのは、
廊下に面した『窓』を開けておいてもらうためだ。
もしかすると背が足りなくて届かない可能性があるかもしれないが、
『スティール・パンサー』の身体能力なら問題なく実行できるはずだ。

余裕があれば、カンナが落とした防犯ブザーを拾っておこう。
ピンを差して音を止め、ポケットに入れておく。
余裕がなければ、放っておいて構わない。

(このスタンドの『本体』――くぬぎちゃんを落ち着かせなきゃいけない)

(今は、二階にいるサトリちゃんを信じる……!)

サトリのことは信頼している。
もちろん彼女に全てを任せるつもりはない。
しかし、今は彼女を信じ、この場からの脱出を最優先する。

257天雨 サトリ『10cc』:2018/11/27(火) 02:49:25
>>255(GM)
>>256(夢見ヶ崎)

「落ち着きなさいまつりさん。『スタンド攻撃』ですわ。
 あれも……『心の影』が見せる幻影かもしれませんから。
 そうでなくても、落ち着かなければ、この状況には対応できません」

想定していた展開であり、実際さしたる驚きはないが、
冷静にならなければ突撃を選んでしまいかねない精神状態。
とりあえずまつりの見せた株の銘柄は覚えておくことにする。
ここには戦いに来たわけではないので、話題の種はあるだけ良い。

           チラッ

それからアオキにも視線を向ける。怪我は目に見えるものだろうか?

(異常な状況であるほど、『冷静』にならなければならない。
 捕縛されてもいないし、ブザーを止められもしなかったのは不可解。
 幾ら気絶させていても、『サバジオス』対策で手くらい封じるはず)

       (それにこんな演説もせずに、すぐ連れ去るべき。
        少なくとも、ここに私達が乗り込んできた時点で。
        ……『怖がらせたい』『不安がらせたい』のでなければ)

(可能性は……私のように『漠然としたトラウマ』ではないからこそ、
 『ギボスの再来』という恐怖を明確に想像出来るアオキさんだからこそ、
 これほどはっきりと……『人間』にしか見えないヴィジョンを作り出した。
 けれど本人ではなく『恐怖の具現化』だから、恐怖させる行動しか取らない)

        (これが有力には思えますわね)               

恐らくは『トラウマの強弱』が、この現象の出力に影響する。
恐らくは弱いトラウマでは漠然とした再現しか出来ず、
その場合『影』そのものの性質が色濃く出るという事か。
例えば『暗躍』こそがヤジに抱く恐怖心なのであって、
スタンドを素手で掴んで止めるなどと言うのは明らかに違う。

(攻撃手段は……いずれにせよ、危険なのは間違いないでしょう。
 仰向けに倒れている辺り、背後からの不意打ちなどではない?
 私が『過労死』させるのはあまり現実的ではない、でしょうね)

得体の知れない相手であり、戦いを挑むのが得策と思えない。
アオキの『影』が見当たらない以上、この男がそうなのは間違いない。
もちろんギボスがネクロマンシーで復活したゾンビとかかもしれないが、
いずれにせよ……ここで必要なのは、アオキ救出のための隙。

「『エクリプス』だか何だか存じ上げませんが、所詮『一夜限りの蝕み』
 私を示す名は、常世を潤す『天雨』――――この時点で格が違いますわ」

     ザッ

自我があるという事は『怒らせる』事が出来るという事だ。
数的優位を生かすためにも、まずは敵のできる事を見ておこう。
また、それによって隙を作ればまつりにつなぐことも出来るはずだ。

「それに……これからも何も、『クィーン』を最後まで手に入れられず、
 『アリーナ』に負けて死んだ駒が貴方でしょうに。 …………違うかしら?」

            スチャ

「ああ、もし違っても『死人に口なし』! 貴方の話を聞く耳も無し。
 ゲスな品性の児童誘拐犯がどれほど大物ぶったところで、
 この『天雨サトリ』にとっては滑稽な『人形芝居』でしかなくってよ」

(理想は『くぬぎさんを止める』こと、けれどアオキさんを放置していいはずはない。
 ただ怖がらせるだけなら、一時的には放っておいても良かったでしょうけれど……)

当然、敵は本物なら大物だ。口では何とでも言えるが油断はできない。
如雨露を構え、『ギボス』を目される男からは視線を外さず、アオキに近付く。
なお、その際まつりとアオキを繋ぐ直線上には入らないよう、位置はやや調整しておく。

「この男も影なら、『スタンド本体』……を、
 止めなければ恐らく完全には解決できない。
 けれど止めに行くにはアオキさんを放置できない」 

「……まつりさん、私があの男と攻撃を交わしたら、その隙に、
 貴女の臣下の椅子でアオキさんをこっちまで運んでくる事は出来て?」

         「もしくは貴女が椅子で攻撃し、私がアオキさんを救出するか」

また、近くにいるまつりには聞こえる程度のトーンで、作戦方針を明かしておく。
彼女も子供だ。完全に頼れはしないし、守らなければならない対象でもある。

だが、彼女もスタンド使いだ。『何もさせない』より、彼女に出来る事をいくつか提案する。
正直、『10cc』だけでこの状況をどうにかするのは無理だ。余裕があるうちに、やっておく。

258『ペイズリー・ハウス』:2018/11/27(火) 19:11:20
>>256
夢見ヶ崎PCへ

>マドからろうかにでて、2かいにいってくれる?

との事ですが。これは、窓から一端 外に出て別の空き室・通路窓
などを経路にし廊下の通路に向かうと言う意味合いで宜しいでしょうか?

いま考えてる構図としては
               ●影の球体  〇出入口
  外               ▼夢見ヶ崎・カンナ
□□□窓□□□窓□□□
□□□□□□□□□□▼
□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□●□
□〇□□□□□□□〇□
    通路


通路側に面する出入口にある換気などの窓は、小学校の教室と同じ感じで
大人が脚立など使わないと開けないイメージで考えてたので。そちらは
自然と園児のカンナだと開けるのは物理的に困難だと思われるので。
外側に一端出て迂回し、園の通路に入ると処理して問題ありませんか?

259夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/27(火) 19:58:41
>>258

>>250
遊戯室が見える その窓から見える光景は中々凄まじい。

この描写から、廊下に面した窓があると想像していました。
失礼しました。
通路側に窓がないのであれば、窓から出るという箇所を、以下の行動に変更させていただきたいです。
それが許可されないのであれば、GM氏の判定に一任します。

            ↓

「カンナ、よくきいてね。いまから、いっしょに2かいにいくよ」

「あっちのほうのいりぐちからでよう。そこのいりぐちはヘンなのがきてるから」

『球体』がいる場所を通って出て行くのは問題外。
それなら、『もう一つの出口』しかない。
『もう一つの出口』まで全力で走り、そのまま通路に出て階段を目指す。
後ろから追ってくるだろうが、『球体』の速度は特別速いわけではない。
全力で駆け抜ければ、即座に距離は縮まらないはずだ。
群がっているヘビは、適宜排除する。

ここで考えられるのは、『もう一つの出口』を出た直後に、
『球体』が通路に出てきて、そのまま『通せんぼ』されるという事態だ。

よって、『もう一つの出口』まで来た所で『球体』の位置を確認し、その可能性を潰しておく。
『通せんぼ』される可能性が高いと判断した場合は、『
もう一つの出口』の手前で少し立ち止まり、ある程度まで『球体』を引き付ける。
『もう一つの出口』から出ても前方を『球体』に塞がれない距離まで引き付けることが目的だ。
その場合も、カンナと共に通路を出て階段まで全力で走る。
もちろん、その『通せんぼ』される可能性がなければ、そのまま全力で階段へ走る。

260 『ペイズリー・ハウス』:2018/11/27(火) 22:25:37
>>259

いえ、こちらこそ申し訳ありません。
描写として、遊戯室の内部が覗けるドア窓からの光景と細かく記入
するべきでした。内容の変更は受け取りましたので
そのような形で返信ロールさせて頂きます。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

>いまから、いっしょに2かいにいくよ

カンナ「うんっ……わかった!」

 貴方はカンナと共に蛇が徘徊する遊戯室の出入り口の一箇所を
突っ切る! 前方を徘徊するアオサンショウなどはカンナ目掛け
進むが、それを『ドクター・ブラインド』はものともしない!
 蛇達は、全て鋭い両手のメスの如き一撃の元に両断される。

    グググ・・・

カンナ「! 真っ黒なのが来るっ」

闇の球体は、入り口から入ると。夢見ヶ崎を追うように最短距離で
歩く速度で進んでくる。だが、二人の走行には及ばない。
 遊戯室から出て、一気に通路へ出る。カンナは夢見ヶ崎に一旦離れ
勢い良くピシャリと出入り口の一つを閉じる。闇の球体は、出入り口の
ほうで立ち止まる。閉じられた入り口に数秒膠着して……。

     ――ズ  ズズッ

カンナ「! 真っ黒いの、入り口を通過しようとしてるよ!」

 スタンドの形や、元も影と言う物理的なものではない。一応
障壁を真っ直ぐ透過するのは難しいようだが、それでも殆ど時間を
かけずに通り抜ける事は可能なようだ。恐らく、どんなに障害物を積んでも
結果は同じ。……本体(くぬぎ)がやはり要だ。

261 『ペイズリー・ハウス』:2018/11/27(火) 22:48:53
>>257(天雨PC)

   ピリリリリリリリリリィィ

ゴロゴロゴロ…!   ザァァアアアアアアアアァァ

 ブザーの音  雷鳴が落ちる前の前兆 降り注ぎ止む気配のない雨

 挑発をしつつ、まつりへ指示を行いつつスタンドを貴方は構え
油断する事なく『ギボス』の動きを見る。

貴方の言葉に、ギボスはゆっくりと骨を鳴らすように首を回し抑揚の
ない調子で喋る。

「お前は アリーナの尖兵ではないのか。ならば 背後にいる者もだな。
……あぁ、そうか。我々(エクリプス)は滅びたのかな?
 いや、そうなる道筋を辿ろうとしているのか」

         ブゥン

男の片手に『光が見えない鍔もない刀』の形をしたものが発現される。

 「はははは   はははははははっ!!!」

「お前が何を述べようとも 降り注ぐ冷たき真実が如何に残酷であろうと
このうねり狂う嵐の上では、輝いてるのだぞ 陽が例え死のうとも
凛然と、あの空に輝く美しき冷酷なる円球は!」

「クィーンは我々(エクリプス)の元へ送り届けるっ!
この ギボス(十三夜)が!!
蘇りし『ブラック・ムーン』(黒月)が、生誕の産声を紡ぐのだ!!!」

       ザシュゥ――!

まつり「突撃しなさい! ヴァロッテッッ!!」

       
ギボスは『ブラック・ムーン』と唱えた剣を倒れるアオキの元に振りかざす。
それを防ごうとするように、まつりも『ヴァロッテ』の先行させた
パイプ椅子 その二脚を一斉に敵スタンド向け 体当たりさせる!

262夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/11/27(火) 23:45:28
>>257
>>261

           「――……!!」

『闇の球体』の動きに、思わず目を見開く。
驚いたからではなく、心の中に眠る『恐怖』を呼び起こされたためだ。
今、自分は『視力』を得たことで『光』を手にすることができている。
それは同時に、『光を失うことに対する恐怖』を知ることでもあった。
あの『闇の球体』は、まさしく自分の恐怖の象徴なのだ。

            ド ク ン ッ

無意識に、怯えた表情を浮かべてしまいそうになる。
しかし、自分が不安な顔をしていては、カンナを心配させてしまう。
そう思うことで恐怖を抑え込み、明るい口調でカンナに語りかける。

「だいじょうぶ!!もうカンナには、コワイおもいさせないから。
 アオキにも、まつりちゃんにもくぬぎちゃんにもね!!」

「――いまのうちに『2かい』へいくよ!!」

       ダダッ

カンナを促し、二階へ続く階段へ走る。
階段に着いたら、カンナを先に二階へ上がらせる。
『偽ヤジ』が近くにいるかもしれないが、カンナが狙われることはないだろう。
自分は後ろから続き、同じように階段を上っていく。
後ろから追ってくる『球体』と『ヘビ』に追いつかれないように急ぐ。

「カンナはサトリちゃんたちといっしょにいて。そのほうがアンゼンだから」

「サトリちゃ――――ん!!!!いま、カンナがソッチいくから!!!!」

先に二階へ向かったサトリに大きな声で呼びかけて、無事を知らせておく。
とりあえず二階へ上がって状況を把握しよう。
『影』が消えていないということは、まだ事態は収まっていないことは分かるが。

(――それにしても……)

現時点で一番面倒と思えるのは、『闇の球体』だ。
『偽ヤジ』や『ヘビ』のように、
スタンドで攻撃して一時的に撃退することもできそうにない。
自分が原因とはいえ、厄介な存在が生み出されてしまった。

(いざとなったら……『後始末』は自分でつける……)

最悪、『闇の球体』は自分に引き付けておけばいい。
そうすれば、少なくともサトリ達には被害が及ばずに済む。
自分の心が生み出したものなら、自分で相手をしてやる。

しかし、それは最後の手段だ。
今は、他にもできることがある。
残された時間は少ないが、それを有効に使う。

くぬぎを落ち着かせるにしても、取り巻きの『影』が邪魔になる。
ここには『偽ヤジ』と『ギボス』がいるだろう。
『ヘビ』と『球体』が上ってくる前に、まずそいつらの姿を視界に収めよう。

(私の役目は『影』の足止め――あいつらに邪魔はさせない……!)

263天雨 サトリ『10cc』:2018/11/28(水) 11:39:00
>>261(GM)

>>257
>想定していた展開であり、実際さしたる驚きはないが、
>冷静にならなければ突撃を選んでしまいかねない精神状態。
>とりあえずまつりの見せた株の銘柄は覚えておくことにする。
>ここには戦いに来たわけではないので、話題の種はあるだけ良い。

>           チラッ

>それからアオキにも視線を向ける。怪我は目に見えるものだろうか?

アオキのけがの状態やまつりの画面は、
確認できなかったかしてる隙が無かったと認識してよろしいでしょうか?

264『ペイズリー・ハウス』:2018/11/28(水) 11:50:13
>>263

まつりの見せた株は『ライ〇ファンド』とかの、自分の家の株では
ない事は確認出来ました。また、結構な出血量と思しき血だまりの
中で仰向けにアオキは倒れてるが。胸部などの衣類は裂けてる様子は
見られない。また、かなりの血が出てると思うが顔に恐怖の色は濃くも
死相が見られない事がわかる。

265天雨 サトリ『10cc』:2018/11/29(木) 02:28:35
>>264
回答に感謝

>>261(GM)
>>262(夢見ヶ崎)

「『十三夜の月』も『日蝕』も――――所詮は天上のもの。
 『天雨』に遮られれば誰にも顧みられることはなくってよ」

(――――! やはり、と言うべきかしら。
 それとも『運が良かった』と考えるべき?
 この『ギボス』の能力が本当にただ偶然、
 くぬぎさんの現象と極めて似ているとか、
 そういう事でない限り――――これは)

恐怖体験の『再現』だ。
ギボスの言葉も彼女の恐怖する男の『再現』。
そのスタンドも、彼女が見た物の『再現』。
血に沈む身体も彼女の最悪の日の『再現』。

――――そう考えるのが自然だ。

もちろん万が一があるし、『再現』がすべての原理に優先される、
というのも『希望的観測』でしかない。この場は解決する必要がある。

(……今!)

             ダッ

アオキへと一気に距離を詰める。
仮に『ブラック・ムーン』の一撃を『ヴァロッテ』が止められないなら、
自分が割って入り、構えた『10cc』によって受け止めるのが狙いである。
ヤジの例から考えれば影は物理的実体を有するのだし、痛いかもしれない。
この『痙攣』と『出血』は『斬られたという思い込み』から生じる可能性はある。
単なる恐怖でも、無防備な状態で繰り返されれば『深刻』になりかねない。

「『恐怖を再現するスタンド』ッ!」
「アオキさん、これは『再現』に過ぎませんわ!!」

言葉の励ましは大きな意味はないかもしれないが、
アオキが目覚めて、動けるようになってくれれば良い。
そのために出来る事があるなら、今はそれを選択する。

「まつりさん! そちらへ攻撃が行くなら貴女だけでもお逃げなさい!
 きっと明日美さんも二階に来る……すぐに合流できるはずですわ!!」

攻撃が行かないなら、ここに残ってアオキ救出を手伝ってくれればありがたい。
行くならギボスは自分が食い止め、残りの面々でくぬぎを救ってもらいたい。

なお、もしギボスが椅子で吹き飛ばされるなどすれば、その隙にアオキを担ぐ。
無視できるならしたいし、かといってくぬぎを探すまでアオキを放置はできない。
くぬぎを見つけても、すぐに能力が解除される保証はどこにもないのだから。
ゆえに『ヴァロッテ』か自分の手で連れまわし、追撃を逃れながらくぬぎを探すのがベター。

                  ・・・最短の解決は放置なのかもしれない。だがそれは選べない。

266『ペイズリー・ハウス』:2018/11/29(木) 20:09:21
>>262(夢見ヶ崎PC)

貴方は二階にいる天雨へと大声でカンナが行く事を報せつつ階段を
駆けのぼる。『闇の球体』はようやく封鎖した入口を抜けて、通路から
階段を昇ろうとする。遅れて、『蛇』も夢見ヶ崎が開放していた扉から
這い進むが。物理的な動きが不明な球体はともかく、蛇たちはその構造的に
階段を登れるのだろうか……?

カンナ「!? ヤンキーのにーちゃん? ……いやっ、偽物か!
どいて! 邪魔!」 ドガッ

階段を上がると、少し奥側に複数の椅子を動かし視聴覚室の中を
睨むように緊迫した顔で見てる『まつり』が。まつりへ近づくように
『偽ヤジ』が歩いていたが。それを偽物と気づいたカンナが
『スティール・パンサー』の力込みの素早い跳躍からの飛び蹴りで
通路横に蹴っ飛ばす。前に集中していたヤジは消火器の付いた場所へと
頭からガツンと倒れ込むのが見えた。

まつり「カンナさんっ いい所へ! こっちに怪しい敵がおりますの!」

カンナ「わかった! ヘビじゃなきゃカンナが助太刀するぞ!」

>>265(天雨PC)

>『恐怖を再現するスタンド』ッ

ギボス「ハハハハハハハハッ!!! 今の状況が『再現』と言うならば
正解だ! だが、この黒月の恐怖が映画のような造り物だと思ってるなら
大きな間違いだ!! ハハハハハハハ!!!」

哄笑と共に、男は『アオキ』へと『ブラック・ムーン』を振るう。
いや、正確には『アオキの直ぐ傍で鳴り響く防犯ブザー』だ。

 ザシュゥッ    ――ピリリリリッ……

   キィィ――ンッ……

瞬間、けたたましく鳴り響いていた音は消失する。
 すると、ギボスが持つ『ブラック・ムーン』は途端に高速で
黒い刀身が全体的に真っ白へと変色し始めた……!

    ――ドガァッッ!   ガシャアアァァッッ!!

ギボス「ごはぁっ……!  は  ハハハハッ! ハハハハ!!
痛いなっっ! あぁ憎らしい!! だが、良い気分だ!
『痛み』は『生きる証』だ! 『苦痛』と『生命』は両立しているのだ!
もっと、もっともっともっともっともっとだっっっっ!!!
俺に生きてる事を思い出させてくれよっ!!!」

まつり「な なんなんですの……こいつ」

『ヴァロッテ』の操作するパイプ椅子。強化された二脚の一撃で
備品の黒板に叩きつけられ倒れつつも、ダメージを無視してるかのような
邪悪な気配と嘲笑に、まだ純真さを抱える園児は圧倒される。

アオキ「……さ…………さい……げん?
で   でも……あいつは……あの振る舞いは……再現なんか……じゃ」

アオキは、未だ辛うじて正気だが。天雨が助け起こすも、その肌は冷たく
全身が恐怖に襲われてるのが解る。なお、助け起こしてわかるが
彼女の背中に返り血とおぼしき血はべったりだが、刀傷など目立った怪我
が体に無い事がわかる。怪我はしてないのだ。


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