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【ミ】『ギャザリング・ガーデン』其の二

1『誰かさん』:2017/09/12(火) 01:53:18



願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃

157『シャープセンセーション』:2018/03/11(日) 02:05:18
>>155 (宗像PC)

壁に叩きつけたことで少年はダメージを受けている。
スタンドのそのものに防御力はないらしく、背中には割れた瓶のかけらがいくつも突き刺さっていた。
また心臓の鼓動も煙も出続けている。

右腕を盾にするが拳は飛ばない。
そのまま右腕を振る。
拘束がほどかれ彼の身体を宙を舞う。その時、彼の右腕が光った。

左足に熱と衝撃。焼かれたズボン。
一方少年はまともに飲料棚に叩きつけられる。
立ち上がろうとするが、片膝をつく。
煙と鼓動は聞こえない。

少年:「まだ……まだ……姉さんの分も僕がやる……」

自分を鼓舞する様に胸を叩く。
しかし鼓動と煙は起こらない。
それでも何度も胸を叩きやっとの思いで立ち上がった。

>>156 (一抹PC)

少女:「まぁ、そういうのは負担も半端ないとか効果時間が短いとかあるだろうが」

「特撮だとあんまり関係ないけど。ま、その辺はあの子の方が詳しいし……」

『アヴィーチー』が腕を振るい、少年を無理やりに投げ飛ばす。
その時だった。
少年が右の拳を突き出す。同時に右手が光を放ち、まっすぐな火を吹きだした。
まるでバーナーの如きヴィジョン。青い炎は宗像の足に打ち込まれる。

少女:「やっべぇ……」

少年は棚に叩きつけられた。

現在地
宗像:酒棚付近(H―17)
一抹:冷凍食品棚付近(D―17)

少年:飲料棚付近(H―19)
少女:コーヒー棚付近(B―16)

158宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/11(日) 02:34:47
>>157

現在、こちらはどのような体勢なのかを教えていただきたい。

159『シャープセンセーション』:2018/03/11(日) 02:37:35
>>158

直立した状態でいる。

160一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/11(日) 03:37:25
>>157
心臓をフル稼働させて蓄えたエネルギーの放出。
予想していた火事場の馬鹿力的な強化とは違うが火力は恐ろしいものだろう。
宗像おじさんの足はどのような状態だろうか…?

「なるほど、しがみついて時間稼ぎをした後の必殺技。
私なら死んでましたね。あれを受けた宗像おじさんは歩けないでしょう」

「ですが、そろそろ宗像おじさんは能力を使うでしょうね。
かなり危険な能力だとか。足一本の傷なら手足の一本は持っていかれるかもしれない」

宗像おじさんの傷は心配だが『復讐』のスタンドが如何なるものか。
傷を負わせた相手に、それと同等以上の傷を与えるまで追跡し、自動的に攻撃し続ける。
それが『アヴィーチー』の能力。

「宗像おじさんより少年が心配です。スタンドの様子もおかしい」

あれほど宗像おじさんが使用を忌避した『アヴィーチー』の『復讐』。
『アヴィーチー』そのものが凄まじい力を得て実行するのか。
それとも異なる『何か』が復讐を代行するのか。

161宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/11(日) 04:01:38
>>159

回答感謝

>>157

「――ぐッ」

全く予想外の反撃を受け、足に苦痛を感じる。
当然、何らかの攻撃を仕掛けてくる事は予想していた。
だが、このような形で来る事を想定していた訳ではなかった。

「それが『イフ・6・ワズ・9』の能力らしいな」

まだ全貌を把握している訳ではないが、一見した所では炎を放つ能力のようだ。
炎の射程は、それ程長いものではないように思える。
そして、少年の様子から見て、恐らく連発する事は出来ないのだろう。

「そして、それは『ティーンエイジドリーム』の一部でもあるという事か」

まずは足の負傷を確認する。
恐らく走る事は出来ないだろう。
だが、少年の方も相応の傷を負っている事は事実だ。

「君は一人で複数のスタンドを扱う事が出来る」

「奇遇だな」

「実の所、俺も似たようなものだ」

たった今受けた『傷害』をスイッチに、『アヴィーチー』の能力を発動する。
スタンドの右腕が切り離されると同時に、備わっている『ノコギリ』が高速で回転を始める。
一呼吸分の間を置いた後、『遠隔自動操縦スタンド』の『ノコギリザメ』が、自らの標的を認識する。

   『 S H A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A ! ! ! ! ! 』

次の瞬間には、『復讐』に飢えた凶悪な『ノコギリザメ』が、少年めがけて突っ込んで行くだろう(破ス精ABE)。
少年が上手く対処してくれればいいが。
生命に関わるような負傷を与えそうになった場合は解除するが、それが間に合わなかった時は、
ロッキーの強制退去とやらに期待するとしよう。

更に行動する余裕があれば、残っている『アヴィーチー』の左腕で、手近な酒瓶を掴んでおきたい。
先程の蹴りと叩き付けで大半は割れてしまっているだろうが、出来るだけ原型を留めている物を手に取る。
それが出来なかった場合は、ひとまず『ノコギリザメ』の行方と少年の対応を見届ける事にする。


【『ノコギリザメ』は自動操縦であるため、以後の動きはGMに判定していただきたい】

162『シャープセンセーション』:2018/03/11(日) 23:20:57
>>160 (一抹PC)
>>161 (宗像PC)

少年:「オーバーヒートが能力……」

ズボンを焼き切り、円形のような傷跡が残っている。
動かすと痛みがあり走るのは困難だろう。

そして復讐のノコギリザメが動き出す。
臭いを感知する一拍の間の後、少年を目指して進む。
ごまかしも騙しもない。邪魔をする者はないのだ。
少年は先ほどのようなスピードを見せていない。
煙も鼓動も聞こえない。

少年:「冷却時間がある以上、逃げきれない……なら」

少年がサメに左手を差し出した。
床を這っていたサメが飛び上がり、指先から肩口まで彼の腕を切り裂いた。
抉られ、彼の腕が落ちた。

少年:「あああああああ!!!」

何度も彼が胸を叩く。
肩から鮮血を吹き出しながら煙と鼓動が噴出する。

少年:「まだ……まだだ……!」

少年が足を踏み出す。

現在地
宗像:酒棚付近(H―17)
一抹:冷凍食品棚付近(D―17)

少年:飲料棚付近(H―19)
少女:コーヒー棚付近(B―16)

163宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/11(日) 23:34:06
>>162

攻撃を終えた『ノコギリザメ』は戻ってきただろうか。
また、左手で瓶を掴むことはできただろうか。

164『シャープセンセーション』:2018/03/11(日) 23:41:35
>>163

戻ってきているし、掴めている。

165一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/12(月) 00:08:45
>>162
想像より速く力強い『復讐』のヴィジョンに眉をひそめる。
並大抵のスタンドでは力勝負にすら持ち込めない圧倒的なパワー。

「説明から想像してた以上に恐ろしい。あんなのから逃げられるわけがない」

『復讐』を受けた少年の出血が激しい。あれは非常に不味い。
あの能力の性質上、さらに出血を強いる状態だ。

「これ以上の追撃は無いようですね。さて、どうなるか」

片腕を失ったからには身体のバランスが歪なものとなるはず。
となれば、噴炎を仕掛けてくるはずだが…?

166宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/12(月) 00:37:58
>>162

「凄惨だな。全く酷いものだ」

「――見るに耐えない」

少年の腕が斬り飛ばされる光景を見て、平常と変わらない淡々とした口調で言葉を発する。
だが、言葉とは異なり、その表情は陰りを帯びていた。
年端も行かない少年の腕を容赦なく切断したとあっては、流石に平然としてはいられない。
例え過去に殺人を犯した人間であっても、そういった感覚というものは存在している。
それこそが、まだ俺が人間である事の証でもあるのだろう。

「これでも俺は礼儀を重んじる方だ」

俺の足もそれなりに負傷しているが、少年が負った傷は誰が見ても明らかな重症だ。
今すぐに止血しなければ、このまま失血死も有り得る。
本来なら、もう戦いを終えるべきなのだろう。

「だから君の言葉を聞いて本気で戦うべきだと考え、俺自身が危険だと認識している能力を使った」

だが、一方で別の思惑もある。
戦いを中断する事は、少年に対して無礼に当たる行為なのではないかという考えだ。
俺自身が一対一で決着をつけると口にした以上、それを果たすべきなのではないか。

「そして、君に敬意を表して最後まで相手を務めさせて貰う」

よって、俺は戦いを続行する事を選択した。
それが、この誇り高い少年に対して俺が示す事の出来る最大限の礼儀というものだ。
無論、余り時間を掛ける事は出来ないが。

「――決着をつけよう」

再び『ノコギリザメ』と一体となった『アヴィーチー』を自らの前に立たせ、臨戦態勢を整える。
そして左腕を振るい、少年の足元を狙って酒瓶を投擲する(破ス精BCC)。
床に命中させて砕けさせ、その破片を足元に飛び散らせる事で、少年を牽制する。
その後で、右腕の『ノコギリ』を構え、距離を詰めてくる少年を迎撃するつもりであるように見せておきたい。
実際は攻撃の為ではなく防御の為だ。
恐らく、少年は先程の炎を使ってくるだろう。
その炎を、ダメージフィードバックのない右腕で受け止め、その直後に左の拳を叩き込む事を狙う。

167『シャープセンセーション』:2018/03/12(月) 01:21:13
>>165 (一抹PC)
>>166 (宗像PC)

少女:「ロッキー! ちゃんと見てんだろうな!」

「マジでヤバい時はちゃんと抜けさせろよ……家族死なせたらテメェを殺すぞ」

服はズタズタに切り裂かれ左の腕は床の上で血の池を作る。
息も絶え絶え。
放っておけば失血死も十分にありうる状態だ。
それでも少年は前に足を踏み出し、宗像は行動した。

少年:「同じ技を連続して出すのは……単純で簡単なことだ……」

「それが洗練された一撃でなければするべきでは、ありませんね」

「……決着を」

顔を歪ませながら走り出し、少年が跳躍する。
足元を狙った投擲は狙いの足が消えたことで床に叩きつけられ破片を散らせる。
身体を捻り、回転するように跳躍した。体中の負傷。足にも負傷がある。しかし痛みを承知で跳躍する。
回転の勢いで腕からあふれた血が飛ぶ。
その精密性で持って血は宗像の顔面に向かって飛ぶ。血の目つぶしだ。
少年の着地。
次の一撃の準備はすでにできている。

現在地
宗像:酒棚付近(H―17)
一抹:冷凍食品棚付近(D―17)

少年:飲料棚付近(H―17)
少女:コーヒー棚付近(B―16)

168一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/12(月) 02:04:29
>>167
大量出血を逆手に取り血飛沫の嵐にするとは。
あのように追いつめられて窮地を活かす判断力。良いセンスだ。
重体と言えど手を拔けるような相手ではない。

「そっか。タブレット端末を持ってたし、こちらの様子は見えて当然。
何かあればロッキーのせいですね。全ては彼の責任となる」

さらっと全ての責任を擦りつけておく。
あのような出血の量だ。すぐにでも傷口を塞がねばならない。

「…………」

このままでは宗像おじさんは火炎を浴びる可能性が高い。
私が少年の行動を教えてあげれば、避けられるかもしれない。
だが、それは許されない。尊いものは敬わなければならないからだ。

「あれだけ暴れたからには酒瓶の欠片が落ちてるはず。
着地時に硝子を踏みつけた音を拾えているなら…!」

血の匂いを頼りに鋸を最大限に伸ばすか、身体の何処かを犠牲に凌ぐか。
心臓の音を頼るのも悪くないが相手の動きに追いつけるだろうか…?

169宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/12(月) 02:05:56
>>167

「どうやら俺にも油断があったようだ」

「君に一つ教えられた」

「最後の瞬間まで気を抜くものではないとな」

視界は封じられたが、それに関しては今更どうにもならない。
着地した音で、少年の大体の位置は掴めているだろう。
あの状態では、足音を殺して移動するのも難しい筈だ。
つまり、少年の位置は着地した音の聞こえた場所という事になる。
その方向に神経を集中させ、頭部を守る為に『ノコギリ』を構えた状態で自ら踏み込み、体当たりを仕掛ける(破ス精BCC)。

これで少年の攻撃が多少なりとも軽減出来ればいいが、余り期待はしていない。
少なくとも一撃で意識を飛ばされなければ上出来だ。
少年の身体も限界が近いだろう。
冷却時間とやらを考えても、次の攻撃が最後の一撃となる可能性が高い。
そして、その時に俺の意識がまだ残っていれば、再び能力の発動が可能となる。

170『シャープセンセーション』:2018/03/12(月) 02:21:20
>>168 (一抹PC)
>>169 (宗像PC)

少女:「オレの怪我はお前の責任だけどな?」

血の目つぶし。
しかし居場所は心臓の鼓動が告げている。
宗像の対応は体当たり。
『アヴィーチー』の金剛力であればぶつかったとしても潰れるのは相手だ。
衝突の感触。少年のうめき声。
斜めに動いて回避をしようとしたようだが負傷でかわしきれなかったらしい。
右のあばらに確実にダメージを与えている。
仰向けに倒れている。

少年:「……疲れたよ。姉さん」

身体を起こし、右の手でピストルサインを作る。
それを宗像に向けている。

現在地
宗像:酒棚付近(H―17)
一抹:冷凍食品棚付近(D―17)

少年:飲料棚付近(H―17)
少女:コーヒー棚付近(B―16)

171宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/12(月) 02:43:39
>>170

「自慢ではないが、俺にはユーモアのセンスが不足している」

「不都合がなければ、そのサインの意図を説明してくれると有難い」

ひとまず目にかけられた血を拭い、視界を取り戻したい。
こちらとしては身体を焼かれる覚悟をしていただけに、些かの当惑を感じる。
その反面、再び能力を使う事にならずに済みそうだという事に安堵する思いもあった。
とはいえ、正式な戦いの終了を確認するまでは気を抜かないつもりでいる。
その点に関しては、先程この少年に教わったばかりだからだ。

「傷に響いて喋るのが辛いようなら、君から話してくれても構わないが」

そう言いながら、少女の方を一瞥する。
同時に、一抹の具合も確認しておきたい。
少なくとも、少年よりは負傷は少ないだろうが。

172一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/12(月) 12:14:00
>>170
放たれない火炎とピストルサインを見やり考える。
戦闘中に聞こえた発砲音からして少年は拳銃のスタンドも使えるはずだ。
次はそれを使うのではないかと。ほんの少し不安になる。

「女の子なんだから愚痴愚痴しないの! 根性! ウッ…」

雑巾絞りにされた腹部の傷を抑えて呻く。自滅である。
あちらと違ってなんと醜いことか。悲しくなる。

(宗像おじさん。それは最初に聞こえた発砲音のスタンドを使う構えでは…?
鍵を奪うのです。奪わないと諦めてくれません)

スタンド会話で警戒を促す。大声は傷に響くからだ。
真っ黒の暗幕を展開するスタンドかもしれない。

173『シャープセンセーション』:2018/03/12(月) 23:47:35
>>171 (宗像PC)
>>172 (一抹PC)

少女:「シュートサインだよ。『ガチ』って意味だけど」

「決着付けるっつっといてそいつから目を離すってのはどういうつもりなんだ?」

「またあれ使いたいのか。流石に次やったら死ぬぞ」

一抹の様子を確認する。
腹部と足首がねじられたようになっている。

少女:「それと、聞こえてんぞ。その」

   ドジュゥ

少女:「スタンド会話」

宗像の腹に熱が広がる。

少女:「鍵、取ってくれよ」

現在地
宗像:酒棚付近(H―17)
一抹:冷凍食品棚付近(D―17)

少年:飲料棚付近(H―17)
少女:コーヒー棚付近(B―16)

174宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/13(火) 00:16:24
>>173

「――今のが本物のピストルだったら俺は死んでいたな」

「この一撃は俺自身に対する戒めとして受け取っておく事にしよう」

余りにも少年が呆気なく倒れた事に気を取られていた。
だが、今の一撃で能力の発動条件は整った。
あの状態からでは、少年に避ける術はない。

「そういえば鍵を奪うという話だったな」

腹の傷を確認する。
仮に能力を使ったとすれば、四肢の一本程度で事足りるだろうか。
慎重に歩み寄り、『アヴィーチー』の『ノコギリ』を突きつけて、少年に言葉を告げる。

「俺は君の攻撃を耐えた。だが、君はどうだろうな」

「その状態で、もう一度あれを食らえば命はない」

「鍵を渡して貰おう」

175一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/13(火) 00:23:52
>>173
当たってほしくない方向で予想が当たったらしい。
飛び道具のスタンドに切り替えたのはスタミナの限界を考慮しての判断だろう。

「大きな声を出すほど元気が無いんです。同じ体勢もつらいですし」

雑巾絞り状態の腹部を庇いつつ、寝転がるとしよう。
次の『復讐』は少年の死を招くかもしれない。
鍵を取るまで彼らは止まらない。

「シュートサインの意味。知らなかった…」

やはり、大人が子供を傷つけるのは抵抗があるのだ。
鍵を奪うために手足を徹底的に潰す自分がおかしいのだろう。

「素直に出してくれるかな」

176『シャープセンセーション』:2018/03/13(火) 00:47:06
>>174 (宗像PC)
>>175 (一抹PC)

『イフ・6・ワズ・9』の火炎。
腹に受けた傷。
火傷は深刻であり、肉の焼けた臭いが辺りに広がっている。
ノコギリザメによる復讐を行えば腕の一本は確実に持って行くだろう。

少年:「はぁ……もういいや」

少年のスタンドヴィジョンが消えた。

少年:「もういいです。余所見も余裕も、いいや……」

青い顔をして息も絶え絶えだ。

少年:「ロッキー」

ロッキー:「はいはい。そろそろ不味いですからね。鍵、渡しますよ」

少年:「うん……」

何処かから現れたロッキー。
少年の上着のポケットから鍵を取り出し、ロッキーがそれを投げる。
そして少年を抱き上げると落ちた腕を拾い、鍵でどこかに落ちていった。

少女:「終わりだな」

177宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/13(火) 00:58:28
>>176

ロッキーが投げた鍵を受け取り、『アヴィーチー』を解除する。
これで終わりか。
随分と血生臭い親善試合だった。

「ところで俺達も元の場所に戻して貰いたいが」

負傷したのは少年だけではない。
彼ほどではないにしろ、傷は軽くはない。
早めに適切な治療を受ける必要がある。

178一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/13(火) 01:10:54
>>176
飛び道具ではなく、レーザーのようなの火炎放射だったらしい。
自分だったら詰んでいたかもしれない恐ろしいスタンドだった。

「もうちょっと早く出て来て欲しかった。こちらの方も出血多量なので早く」

総合的に見ると少年並に血を垂れ流しているはず。
止血はしたが酷い傷であることに変わりはない。

「スタンド使い同士が戦うと凄いね。うん」

鍵を取り出してロッキーを待つ。
かなり無茶苦茶な戦いをしたと思う。

179『シャープセンセーション』:2018/03/13(火) 01:40:45
>>177 (宗像PC)
>>178 (一抹PC)

ロッキー:「はいはい。お待ちくださいね」

「今腕くっついたので」

床に網目状の亀裂が入る。
正方形に床が区切られ、パズルのように落ちていく。
床が抜けていき、自分たちの身体も真っ逆さまに落ちていく。

ロッキー:「はい。どうも。こちら応急処置室」

一番初めに着た場所だ。
椅子に少年が座っている。
切り捨てられた腕は接合されている。
ロッキーも同じように座り、その横には白衣を着た女性がいた。

ロッキー:「とりあえず応急処置は致しますよ。それから先は病院に行ってくださいね」

女性は手際よく傷口の処置をしていく。
しかしあくまで応急処置だ。当然このままでは生活に支障が出るだろう。

少女:「ロッキー。あれ持ってるか」

ロッキー:「ふむ。持ってますよ」

一通りの治療が終わり、ロッキーは封筒を二人に手渡す。
厚みのある封筒だ。

少女:「賞金。謝礼。迷惑料。治療費。好きなように取れ。勝ったのはお前らだしな」

180宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/13(火) 01:57:19
>>179

「腕は戻ったのか。死ななかったのなら幸いだ」

封筒を受け取ってポケットに仕舞い込む。
これが終わったら、さっさと病院に行くとしよう。
明日以降の仕事に支障が出ては困る。

「お陰で良い退屈凌ぎが出来た」

「後は出口の場所を教えて貰えれば助かる」

未だに彼らの正体は不明なままだ。
だが、彼らの正体が何者であろうと俺には関係がない。
それは、俺が何者であろうと彼らには関係がないのと同じ事だ。

181一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/13(火) 02:27:23
>>179
戦いを終えたことに安堵し、『インダルジェンス』を解除。
初のスタンドバトルとスタンドの本格的な行使は興味深い体験だった。
刃を使った加工と切断は様々な使い道があるだろう。

「も、もしや! これってお金? やったぁ!
戦闘で武器にしたアレコレを買い替えられる!」

「宗像おじさんも随分と傷が多いです。お仕事は大丈夫でしょうか?」

大人は色々な事情があるはずだ。戦いの後が面倒そうだ。
私も凝った言い訳を考えておく必要がある。

182『シャープセンセーション』:2018/03/13(火) 22:41:07
>>180 (宗像PC)
>>181 (一抹PC)

ロッキー:「お帰りは……まっすぐ歩いていけば外に出られますよ」

ロッキーはそう言った。
嘘はないだろう。闇の中を歩いていけば戻れるということだ。

少女:「もう帰んのか。ま、別になんでもいいが」

少年:「本日はありがとうございました。私たちも勉強になりました」

「この町の人間の傾向というか、一つの数字のようなものが」

椅子から立ち上がる少年。
少女と共に頭を下げた。

183宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/13(火) 23:20:09
>>182

「ああ、こちらこそ有意義な時間だった」

短い間ではあったが、目的のある時間を過ごす事が出来た。
生きる目的のない空白の時間を埋められた事が、俺にとっては金よりも大きな収穫だ。
もっとも、受け取った封筒の中身が治療代程度にでもなれば、更に有り難いが。

「――感謝する」

その場で姿勢を正し、少年と少女に対して同じように頭を下げる。
それが済んだら踵を返し、闇の奥に向かって歩いて行く。
ロッキーの言葉を信じる根拠はないが、だからといって疑う理由もない。

「一抹、君も今の状態のままで帰る訳にはいかないだろう」

「ひとまず一緒に病院へ行った方が良さそうだな」

傷は相応だが、救急車を呼ぶのも大袈裟だ。
外に出たら適当なタクシーでも捕まえるとするか。
それで近くの病院まで行くとしよう。

184一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/14(水) 00:24:24
>>182
戦った二人組にお辞儀を返し、宗像おじさんの後を追うように暗闇を突き進む。
出た場所次第だが病院行きは確定だ。タクシーを拾えると楽だが。

「お二人共、元気でね。ロッキーは、まぁ、いいや」

「正直、私達は変わり者だから参考にしない方がいいでしょうね。
二人揃ってスタンドが刃物持ちですから」

此処に集う全員がスタンド使いなのだから、探せばスタンド使いはいるのだろう。
少数派だが独りではない。それは自分にとっては細やかな救いだ。

(なし崩し的にタクシー代を宗像おじさんに…)

185『シャープセンセーション』:2018/03/14(水) 01:37:16
>>183 (宗像PC)
>>184 (一抹PC)

ロッキー:「あんまり生意気な事言うとマグマの中に移動させますよ」

少女:「うっせぇ馬鹿」

三人が二人を見送る。
目の前には闇が広がっている。
部屋の壁にぶつかるかと思われたがそんなことはなかった。
歩いていくうちに気が付けば二人はいつもの街に戻っていた。
振り返ってもそこに彼らはいない。
まるでふとした時に見た夢のようであった。
しかし二人が手にした鍵を見ればそれが夢でないという事は明らかだった。

『シャープセンセーション』→終了

宗像征爾『アヴィーチー』→『二度相当の火傷』全治一か月
                 『30万』獲得

一抹 貞世 『インダルジェンス』→『足首骨折』
                     『腹部筋断裂』全治二か月
                     『30万』獲得

186『シャープセンセーション』:2018/03/14(水) 01:38:14
宗像征爾『アヴィーチー』→『古びた鍵』獲得
一抹 貞世 『インダルジェンス』→『古びた鍵』獲得

187『シャープセンセーション』:2018/03/14(水) 01:44:03
【ミスター】ロッキーのスタンド。
本体の手中に鍵を生み出す能力。
鍵で叩くことでそこを扉とし、別の場所につなぐことが出来る。

ロッキーは常にどこかに誰かがいる感覚を持っている。
それが何かは分からないが、ロッキーはその存在を自分の持つ人型のヴィジョンと信じて疑わない。
それは幼い頃の経験からである。

『アイ・フィール・フォウ・ユー』
破壊力:? スピード:?  射程距離:∞
持続力:? 精密動作性:? 成長性:?

188『シャープセンセーション』:2018/03/14(水) 01:48:15
【雅号・妖甘】少女が作った親善試合用スタンド。

本体の周囲に浮く七つの惑星のヴィジョン。
空中で移動、制止することが出来る。
制止した惑星を本体の意志で爆発させることが出来る。
爆発後、そこにはブラックホールが出来る。

『ブルー・マンデイ』
破壊力:B スピード:B  射程距離:D
持続力:C 精密動作性:E 成長性:C

【道具屋】少年の持ち出した親善試合用スタンド。

本体の手中に現れる一枚の切符。
それを使用することによってスタンドを呼び出せる。
しかし能力はスタンドの呼び出しではなく『乗り換え』である。

『ティーンエイジ・ドリーム』
破壊力:― スピード:―  射程距離:E
持続力:A 精密動作性:― 成長性:C

本体の右腕に設置される。望遠鏡を模した大砲のヴィジョン。
弾丸を用いて宇宙にいる人型スタンドを呼び出す。
人型のいる場所にゴミを打ち込むと、デブリを投げ返す。

『ヴィヴァ・ラ・ヴィダ』
破壊力:C スピード:B  射程距離:E
持続力:D 精密動作性:B 成長性:D

本体の体に現れるボルトの象徴ヴィジョン。
本体の血を『グリス』に変える能力。

『フィア・ファクトリー』
破壊力:― スピード:―  射程距離:E
持続力:B 精密動作性:― 成長性:D

本体が纏う、ライダースジャケットとブーツ、ヘルメットのヴィジョン。
胸を叩くことでギアを上げることが出来る。
ギアを上げることで身体能力向上を行い、また排熱によって攻撃をすることが出来る。

『イフ・6・ワズ・9』
破壊力:C スピード:C〜B  射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B  成長性:D

189『一斤染めの夢』:2018/12/28(金) 00:31:07
一日目
千羽書房からの帰り、駅に向かっていると知らない場所に来ていた。
どうやら町のようだけれど、やはり覚えはない。
少なくとも星見町の景色では、はい。

追記
この町の人間は良過ぎる程に人がいい。

三日目
宙に浮かぶ人間を発見。
何か知っているかと思って声を出すも、接触失敗。
スタンド使いである可能性を考えて『ショットガン・レボルーション』の銃声で察知させるのも検討。

追記
今日も宿を得られた。なんの損失もなく。

四日目
銃声を発するも未だ接触ならず。
銃の音に警戒するのは当然のこととも言える。
何かほかの手段を考える必要アリ。

八日目
あの子に連絡を入れる。
外部との連絡が途絶えていないのは幸運だった。
そこに気付けなかったのは不運だったけれど。
ひとまず、脱出の手立ては得られた形だけど、この町が何なのかという謎は残り続ける。
どうしたものかしら。

190『一斤染めの夢』:2018/12/28(金) 01:01:53
>今泉PC
>ヨロズPC

気がつけばそこは知らない町だった。
路地裏に入り込んだとか、曲がり角を曲がったとか、まばたきをしたとか―――
そういう何でもない行動をした次の瞬間、自分の周りはどこか別の場所。
それが第一の発見である。
第二の発見は自分の隣に誰かがいるということだ。
今泉はヨロズをヨロズは今泉を認識出来た。
お互いに面識があるかどうかはお互いのみが知る。

―――ここがどこかはお互い知らない。

191今泉『コール・イット・ラヴ』:2018/12/28(金) 01:18:40
>>190(GM)

まったくフツーじゃないことが起きちゃった。
私はどういう気持ちになったらいいのか分からなかった。
困った。んだと思う。

……それからすぐに、隣にいる人に気づいた。

「あ」

「あれ、『芽足さん』! こんにちはっ」
「今日いっしょに帰ってましたっけ?」
「帰ってないですよね?」

同じ学年の子なら名前は知ってる。
でも、なんでここにいるんだろう?

「……あれ〜っ」
「なんだか、これ、『フツーじゃない』ですねえ」

【外見】
こげ茶色のツインテールと二葉のようなアホ毛が特徴。
顔はフツー。学生服もフツー。髪留めは『〇と×』の形。

【能力詳細】
『コール・イット・ラヴ』
破壊力:C スピード:B  射程距離:C(10m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:D
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/82

【持ち物】
通学カバンに筆箱と、ティッシュとハンカチ。メモ帳。
筆箱の中はシャーペン、消しゴム、マスキングテープ、テープカッター。
(他にも入っててフツーのものは色々あるけど使わないのでナシで!)

それと、ポケットにスマホとイヤホン。

【備考】
>ヨロズPL
もし16歳で高2だったり清月生じゃなかったら訂正しますごめんなさい!

192ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2018/12/28(金) 01:49:52
>>190
>>191

    パチリ

「……」

『芽足萬』は周囲を見渡し、小さく首を傾げる。


「ええ、一緒に帰ってはいない、はずです『今泉さん』」ウィーン

若干不自然に思えるような、滑らかな動きで『今泉』の方を向く。


「私は『通常時は1分間に20回瞬きをする』ように設計されていますが」
「先程、1分間に『21回目』の瞬きをしましたし、ここは私に登録されている場所ではないようです」

「ええ、これは『フツーじゃない』可能性があります、ね」




・能力詳細
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463235536/218

・持ち物 小さめのショルダーバッグ
 中身『人感センサーライト』『B6サイズのスケッチブック』
 『スマートフォン』『筆記用具』『財布』

・外見
 黒髪おかっぱ。
 学生服の上に茶色のコートを羽織っている。
 右耳に白色のワイヤレスイヤホンを着用。

193『一斤染めの夢』:2018/12/28(金) 02:39:11
>>191 (今泉PC)

フツーじゃない。
人間生きていればそういうこともある。
出来ればそういうことがない方が面倒がないのだけれど。
あるいはそういうことがあった方が冒険に満ちた人生になるのだけれど。

芽足萬、それが隣にいる人物だ。
いや、隣にいるロボットだったか。

>>192 (ヨロズPC)

今泉に言葉を返す。
1分間に20回の瞬き。
いわゆる周期性まばたき、無意識の行為。
それを意識的に行うという設定。
普通の人ならば、その無意識のまばたきの回数を数えられない。
普通の人ならば、まばたきが20回より増減したことに疑問を抱けない。
だから、ヨロズの疑問は機械的というか、ロボット的なものなのかもしれない。

>>ALL

町には明るい日の光が降っている。
辺りの人通りは少なく建物も少ない。
見てみればここは位置の高い場所らしい。
山から町を眺めたような、広い町並みが遠くに見える。
一瞬、日の光が遮られる。
雲ではない。
雲のように太陽全てを覆うのではなく、一点だけ影になるような感覚。
鳥というには大きな影。
空を見上げるのか、それとも移動するのか。
会話を続けるのかも自由だ。

194今泉『コール・イット・ラヴ』:2018/12/28(金) 03:39:49
>>192(ヨロズさん)
>>193(GM)

「へーっ、まばたき数えてるんですかっ!?」
「あ」「『カウントされてる』のかな」
「そこんとこどうなんです?」

ロボット、だったかな。
フツーに人間だと思うけど。
たまにロボットっぽい気はするけど。

「うーん」
「そもそもここ、どこなんだろ」
「『星見町』じゃないですよね」
「ネット繋がるかな」「地図アプリとか」

          スッ

スマホを出しておく。
芽足さんが調べるならそれでもいいかな。
ロボットだし、調べるの得意だったりするかも。

「というか、何かへんな空」
「曇りって感じじゃないし」

「なんだろ、とにかく『フツーじゃない』感じで」

疑問が、あふれかえってくる感じなんだ。

自分は空を見上げることにしてみた。
歩き出すより前に、今自分がどういう状況か知っておく。

195ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2018/12/29(土) 13:42:05
>>193(GM)
>>194(今泉さん)
軽く周囲を見渡す『ヨロズ』。

「高台、或いは小山、ですかね。郊外の……」

そして感じる、日を遮るモノ。

  「──!」

「ええ、『カウント』です、よ」
「それより」

『今泉』の問いに軽く答えながら、顔を上へ向けて上空を見る。

「『フツーじゃない』、いわゆる『イレギュラー』が重なった時は」
「さらに重ねて『イレギュラー』が発生するかもしれませんね」

身構えるように半歩下がりながら
一瞬だけ感じた『日陰』を作り出した要因を探す。

196『一斤染めの夢』:2018/12/29(土) 15:16:52
>>194 (今泉PC)

スマホを取出す。
電波は入っているようだ。

>>ALL

二人が空を見上げる。
太陽に重なるように一つの影。
飛行機ではない。
鳥でもない。
翼の代わりに腕を広げている。
それは人だ。
誰か空を飛んでいる人がいるのだ。

197今泉『コール・イット・ラヴ』:2018/12/29(土) 15:43:15
>>195(ヨロズさん)
>>196(GM)

「へえー、やっぱりハイテクなんですねっ」
「郊外、郊外。あ〜、っぽいですね」
「都市ではなさそうっていうか」

「あっハイテク繋がりで、ネットは繋がってるみた」

「い……」「えっ、あれ人じゃ?」
「ほんと、『フツーじゃない』ですよここ」

腕を広げて飛ぶ、人。

         ズギュ

反応するように先生が『出て来る』。

人がフツーじゃないとしたら、多分スタンド使いだ。
スタンド使いなら、飛べるとしてもフツーだと思う。

「どうします芽足さん、声かけます?」
「いやそもそも、声、届くかな」「オホン」

どれくらいの高さにもよるかな。
大声が、苦手ってわけでもないし。

「危なそうなら走って逃げましょうね」

一応周りの道というか地形は見ておく。
気持ち上を見ながら周りを見回す感じかな?

198ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2018/12/29(土) 18:20:12
>>196(GM)
>>197(今泉さん)

「ええ、『飛んで』ます、ね」

目測でおおよその高さを把握しようとする。
声が届く範囲かどうか。
そして、『ボーダー・リーヴァー』の射程内か。

左手はバッグの中に入れて、『ボーダー・リーヴァー』を『起動』。
自分の『スマートフォン』に接続し、上を見上げたまま『操作』する。
『電波状況』の確認後、
『地図アプリ』を起動して現在位置を確認しようとする。

「そうですね」
「向こうから反応がなければ、声をかけましょうか」

『今泉』に答える。

199『一斤染めの夢』:2018/12/29(土) 22:18:54
>>197 (今泉PC)

『今泉サン、コレハ、キミョーデスネ』

現れる先生。
『コール・イット・ラヴ』の名を持つ人型のヴィジョン。
周囲には建物と木々。
建物が三割、植物が七割といったところ。
塀によって建物は囲われており、中がどうなっているのかは分からない。

>>198 (ヨロズPC)

対象の高さ。
正確には分からないが10mを少し超える。
マンションの4階くらいの高さで、声は恐らく届くだろう。
明瞭に伝わるかは発声次第だが、周りに大きな音を出すものはない。
スマホだが、電波は通じている。
ただし、地図アプリの具合は悪い。
星見駅の辺りに現在地が表示されるが、駅の傍の範囲で現在地を示す針が飛んで移動している。
そして、エラーの表示。

『今泉サン、コレハ、キミョーデスネ』

隣の今泉の傍から声がした。

>>ALL

「……」

飛んでいる人の動きが止まる。
白いワンピースの下に黒いズボンを履き、黒い髪に白いリボンを結んでいた。
あぐらをかくような体勢になってから逆さになる。
その状態でこちら側を見上げる。
位置的には見下ろされている形だ。
相手は二人の方を見ている。

「……」

攻撃などの意志はない。
ただこちらをじぃっと見つめて観察しているようだった。

200今泉『コール・イット・ラヴ』:2018/12/29(土) 22:30:09
>>198(ヨロズさん)
>>199(GM)

「あっ! 先生、こんにちはっ」
「フツーじゃないですよね」「フツーじゃ」

先生はフツーに出るみたいだ。
ヨロズさんにも見えてたりするのかな。
フツーじゃない状況に巻き込まれてるし。

「芽足さん、あの子こっち見てますね」
「なんだろ」「見てるっていうか、ガン見だけど」

とにかく今は、空の人だが大事だ。

「『シンニュウシャ、ハッケン!』」
「とか、言い出したりして」

「反応っぽい反応も無いですし」
「声かけてみますねっ」

こういうのは早くするのが良いと思う。
無視されてると思われて、どっか行かれちゃう前に。

             すぅーーっ

「あのーっ、すみませ〜〜〜〜ん」
「ここに住んでる人ですか〜〜〜〜〜っ!?」

と息を吸って、大声で呼びかけてみた。
もう見つかってるんだし、危ない人なら呼ばなくても危ないし。

でももし芽足さんが何かする気で、止められたら、声は必死に飲みこむんだ。

201ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2018/12/30(日) 08:16:24
>>199(GM)
>>200(今泉さん)

>『今泉サン、コレハ、キミョーデスネ』

>「あっ! 先生、こんにちはっ」


「……『力』ですか」ウィーン

発現された『それ』の言葉を聞けば視線をそちらにむける。
容姿を確認すれば、すぐさま上方に意識を戻す。


「ええ、声をかけてください、今泉さん」

「今、スマートフォンで地図アプリを確認しましたが」
「私たちは座標上は星見駅近辺にいるようです」

「しかし、私たちはこの景色に見覚えは無い、ですよね」
「『何か』が起こってます」
「現状把握をしましょう」


逆さに浮かぶ人影を見上げながら会話する。

左手の『ボーダー・リーヴァー』は接続したまま待機。

202『一斤染めの夢』:2018/12/30(日) 12:12:09
>>200 (今泉PC)

「……『力』ですか」ウィーン

『コンニチハ』

『コール・イット・ラヴ』が会釈をした。
その姿はヨロズにも見えているようで先生に視線が移された。
また、地図アプリによると星見駅に座標上はいることになっているとの情報が話される。

「……」

宙に浮いた相手がこちらに何かする様子はない。

>>201 (ヨロズPC)

『コンニチハ』

声の方を向くと体にマスキングテープを巻いたような女性的な人型ヴィジョン。
自分の意志を持っているようでこちらに会釈をした。
地図アプリの情報を伝えている間も、相手は何かをする様子はない。

>>ALL

「あのーっ、すみませ〜〜〜〜ん」
「ここに住んでる人ですか〜〜〜〜〜っ!?」

叫ぶ今泉。

「違うけどー」

相手が叫び返す。
徐々に徐々に相手が近づいてくる。
ゆっくりと落下してきている。
地面に当たる前に宙返りで着地した。
まだ幼い姿をしている。

「喉いた……お姉さんたち誰?」

「ボクは……んー……まぁいいか。カレンっていうんだけど」

「何か用かな?」

203今泉『コール・イット・ラヴ』:2018/12/30(日) 14:50:23
>>201(ヨロズさん)
>>202(GM)

「力というか……先生というか」
「芽足さんにも、見えるんですねっ?」

なんとなくそんな気はした。
フツーじゃないことだけど。
周りもフツーじゃないんだから。

「どう見ても駅には見えませんもんね」
「アプリのバグとも思えないし」

「……あれ? というか、スマホ、見てなくないです?」
「あー、もしかして」「それもそういう機能ですかっ」

頭の中にスマートフォンが、搭載されてたりするのかな。
イマドキのロボットだったらそれがフツーなのかも。

「住んではないんですね! 私達もだけど」
「えーと」「私は今泉 未来っていいます」
「あ、先生も自己紹介してください!」

言わなくても、先生なら自己紹介は欠かさないけど。
とりあえずこの子、『カレン』と話してみる事にしよう。
人が珍しい、って感じの態度じゃないし、他にも人はいるのかな?

「用というか、飛んでたのが見えたので」
「なんで飛んでるのかな〜っていうのと」

「それと、ここ、どういう場所なのかな〜って!」

知らないかも、しれないと思った。
同じように迷い込んだ人なのかもしれない。

けど、空から見てたこの子は私達よりここを知ってそうだ。
こっちが来たばっかりだった教えるのは危ないかもしれない。
けど、知ったかぶりをして、大事な話を聞けないのはもっと危ない。

204ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2018/12/30(日) 22:02:34
>>202(GM)
>>203(今泉さん)

>『コンニチハ』

「ええ、こんにちは」
「あなたは『今泉さん』の『力』ですか?」

意思を持つであろう人型のヴィジョンに問いかける。

>「……あれ? というか、スマホ、見てなくないです?」
>「あー、もしかして」「それもそういう機能ですかっ」


「スマートフォンに今『接続』しているからです」
「一旦、詳細は省かせていただきます」

上を見上げながら答える。


>「喉いた……お姉さんたち誰?」

>「ボクは……んー……まぁいいか。カレンっていうんだけど」

>「何か用かな?」


「私は『芽足 萬』です」
「あなたは、何をしているのですか?」

左手を『スマートフォン』に接続したまま簡潔に問う。

205『一斤染めの夢』:2019/01/01(火) 00:02:55
>>203 (今泉PC)
>>204 (ヨロズPC)

『力。ソウデスネ。正シクハ先生デスケガ』

ヨロズの言葉にスタンドはそう答えた。

カレン:「今泉未来さんと芽足萬さん……で」

『コール・イット・ラヴ。先生カ、アイ、ト呼ンデクダサイ』

カレン:「先生って馴染みない言葉だなぁ……じゃあアイって呼ぶね」

黒い髪を指先で触りながらカレンが話す。

カレン:「一つずつ答えるよ。ここがどこか、それはボクにも分からない」

「何をしてるのかって言うと、『家族を探してる』」

複雑そうな顔だった。
目を伏せて、眉がハの字に歪む。

カレン:「タマキっていう小さい女の子なんだけど、多分ここ……このよく分からない場所と関係があるのは間違いないんだ」

206今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/01(火) 02:05:10
>>204(ヨロズさん)
>>205(GM)

「じゃあ今度、また教えてください!」
「『秘密機能』ならいいですけど」

多分、そういうスタンドなんだろうな。
今これ以上追及するのはやめておく。

「へー、タマキさんですか」
「…………」

        ニコ

「大切なっ、家族、なんですねっ」
「もし見かけたらきっと教えますよ!」
「見た目とか、教えてもらえればですけど」

それが、フツーのことだから。

「それにしても……」
「よく分からないですよね、ここ」

「上から見た感じ、どうでした?」
「『スカイモール』とかは見えない感じです?」

見えないなら本当に、星見町じゃない。
どこか『何も分からない』場所なんだろう。
教えてくれないかもだけど、味方になれる事は伝えたつもりだ。

「私たちはとりあえず、フツーにここから出たいんですけどっ!」
「あ」「出たい、ですよね。芽足さんも?」「住めば都かもしれませんけど」

207ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/01(火) 13:48:15
>>205(GM)
>>206(今泉さん)

>『コール・イット・ラヴ。先生カ、アイ、ト呼ンデクダサイ』

「『アイ』、ですか。なるほど『ラヴ』、とかけているのですね」
「……なるほど」

納得したように一人で頷く。


カレンと今泉の会話を聞きながら周辺を見渡すヨロズ。
何かを探しているようだ。

「でしたら、私と今泉さんの目的は『ここから出る』」
「そして、カレンさんの目的も合わせて『タマキさんを探す』」
「という事で如何でしょう」


「それでよければ、カレンさん」
「そこから見て『防犯カメラ』はありますか」
「あれば、『タマキさん』を探す手掛かりを見つけられるかもしれません」

上空のカレンに問う。

208『一斤染めの夢』:2019/01/01(火) 18:55:24
>>206 (今泉PC)
>>207 (ヨロズPC)

カレン;「灰色のボアコートを着てる。フードがうさぎの耳になってるやつ」

「ボクが着るには小さかったからあげたんだけど」

両手を頭の上に掲げて兎のポーズ。
それからハッとして。

カレン:「それと、多分白い本を持ってるんだ!」

ヨロズが辺りを見渡すが周囲に変化はない。
白い建物と木々が見える。
建物の中に人がいるかどうかは分からないが、生活している人は見えない。

カレン:「『スカイモール』……? あぁ、あの高い建物か。未来たちも星見町から来たの?」

「ここにはそういうのはないよ。この街は大きな島にあるんだ。下に降りるほど活気がよくなる」

カレンの話をまとめるとこうだ。
自分たちがいる場所は島である。
山の坂にに沿うように街が作られ、その多くが大きさなどに違いはあれどおおむね白い建物である。
麓に降りていくほど活気があり、降り切ると白い砂浜と青い海に着く。

カレン:「それから、これは多分なんだけど、この島は徐々に大きくなってる」

カレンは神妙な顔でそう言った。

カレン:「僕はその目的で構わないよ。ボクもこの場所から出たいけど、タマキを見つける方が先」

ヨロズの言葉にカレンが頷いた。
あくまでカレンにとっての目的はタマキを見つけることのようだ。

カレン:「申し訳ないけど、この島にそういうのはないと思う」

「見たことがないし、ここは安全を保証されているというか、人が良すぎる」

「そういうものを設置する必要がないから、ないんだ」

209今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/01(火) 22:20:30
>>207(ヨロズさん)
>>208(GM)

「みたいです。先生は、そう呼ばれるのが好きなんですって」

芽足さんのひとり言?にひそひそと反応しておく。

「じゃ、決まりですね! それで行きましょう」
「特徴は、白い本?」「それから」
「兎耳のコート、グレー色の……っと。ですね!」
「服のプレゼントだなんて、仲良しなんですねえ」

「灰色、ウサミミ……しっかり覚えとこ」

どうせ何も分からないんだ。
ついでに人助けもできるなら良い事だ。

「うん、そうですよ。星見町を歩いてたんですが」
「突然、ここに迷い込んでたんです!」

「その言い方だとカレンさん達も、星見町から……え? 島?」

星見町から来たんだろうけど。
ここは星見町じゃない……どころじゃないみたい。

「島って」「えぇっ……しかも大きく!」
「大きくなるって、生き物でもないのに」

思わずってわけじゃないけど、声が出た。
あまりにもフツーじゃないから。

「それじゃ、ただ歩いてるだけじゃ出られないですよねえ」
「海に着けばゴール、って話でもないんでしょ」「うーん……」

人が良すぎるっていうのも気になる。
イナカは人が穏やか、みたいな話なのかな。
それとも、またフツーじゃない話なのかな。

とりあえず芽足さんの質問の答えを待って、
タマキさんと出口を探すために動くのが良さそうだ。

210ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/01(火) 22:50:25
>>208(GM)
>>209(今泉さん)


「灰色のボアコート、うさぎ耳のフード、白い本」ウィーン
「……なるほど。出会えばすぐにわかりそうですね」


「『この島』の情報、ありがとうございます」
「少し情報処理します」

カレンを見ながらそう言うと少しの間沈黙する。

(情報をよく知っている)
(『タマキさん』がこの『島』と関係がある事を知っている)
(今が何日目?それとも何回目?)
(いずれにしても、『タマキさん』が、鍵)

「……なるほど」


>「みたいです。先生は、そう呼ばれるのが好きなんですって」

「そうですか」
「ちなみに、『先生』は『人探し』が得意ですか?」
「勿論、私にその様子を見せたくないのであればさせなくても結構ですが」


暗に今泉の『力』がタマキの捜索に使えるものか問う。

その後、もう一度カレンの方を向き口を開く。

「防犯カメラの件、承知しました」
「それでしたら、私には直接探すしか手段はありません」
「早速、麓へ向かってみようと思うのですが」

「その前に、お尋ねしたいのですが『タマキさん』とはぐれたのはこの島ででしょうか」
「この島の外へいらっしゃる、ということはありませんか?」

左手をバッグに入れたまま、問う。

211『一斤染めの夢』:2019/01/02(水) 05:01:44
>>209 (今泉PC)
>>210 (ヨロズPC)

カレン:「プレゼントって言ってもお下がりのお下がりだよ」

「今はまだ着れてるけど、その内女の子の服はぜーんぶタマキにあげないといけなくなっちゃくかも」

不満げに長い黒髪をいじると、白いリボンがそれに合わせて揺れた。

カレン:「アイって人探しができるのかな? 未来なら分かる? あ、本人に聞けば早いかな?」

カレンが小首を傾げた。

カレン:「島の外にはいないよ。断言出来るのは、あの子がこの島を作ったから」

「あの子の持ってる白い本はそういうものなんだ。スタンドを生み出す本」

「だからタマキを見つけて、本をなんとかしないと」

「タマキの安全はこの島で保証しちゃいけないから」

212今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/02(水) 10:54:23
>>209(ヨロズさん)
>>210(GM)

「お下がりのお下がり……そうだったんですねえ」

カレンさん、カワイイ格好が好きなのかな。
そういう趣味の親か、お姉さんがいるのかな?
そもそも男の子? 女の子? どっちでもない?
どっちにしても、今はフツーに似合いそう。

けど、あんまり深く突っ込まないどこ。
なんとなく、嫌そうに見えるし。
今じゃなくていつかの話なんだろうし。

「あは、見せるのは別に良いですけどっ」
「人探しは……得意でもないですよね、先生?」

「あ、先生と私は『物が壊れた』事と」
「……『人が怪我した』事が分かるんですけど」

「分かるのは今、ここで壊れたってことだけ、なんですよね」

タマキさんが今この場で怪我したとか、本が破れたとか、なら分かる。
けどそれが起きたって事は、あんまり良いことじゃない、と思う。

「それに、分かるのは……えーと」
「10m」「かなっ? それくらいの範囲なので」

「フツーに足で探すしかないですね!」
「もちろん、もし反応があったら言いますよ」

とりあえず、動き出すのが良いと思った。
芽足さんが言うように、山の麓の方へ行こう。

213ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/02(水) 13:05:40
>>211(GM)
>>212(今泉さん)
>カレン:「島の外にはいないよ。断言出来るのは、あの子がこの島を作ったから」

 「あの子の持ってる白い本はそういうものなんだ。スタンドを生み出す本」

 「だからタマキを見つけて、本をなんとかしないと」

 「タマキの安全はこの島で保証しちゃいけないから」

>「フツーに足で探すしかないですね!」
「もちろん、もし反応があったら言いますよ」


「承知しました」
「では、我々は早速麓に向かうとして、カレンさんは如何しましょう」

「こちらで上空から探し続けるのであれば、携帯番号など教えて頂いたほうが」
「お互いにとって良いかと思います」

『ボーダー・リーヴァー』(左手)を解除。
バッグからスマートフォンを見せる様に取り出す。

このやり取りが終わったら麓へ向かう。

214『一斤染めの夢』:2019/01/02(水) 21:17:33
>>212 (今泉PC)
>>213 (ヨロズPC)

カレン:「物が壊れた時……なぁるほど」

カレンが頷いた。

カレン:「ボクは……もうちょっと飛んでみようかな。島の広がった所をまだ確認できてないんだ」

そう言って自分の着ているワンピースのポケットに手を突っ込んだ。
ずるりと引きずり出したのはたくさんの携帯電話。
ストラップでひとまとめにされ、携帯同士がぶつかり合ってガチャガチャと音が鳴っている。

カレン:「ボク、自分の電話は持っていんだ。こういうのでいいんだよね?」

カレンが恐らくそのたくさんある携帯の内、一つの電話番号を口頭で伝えた。
これで連絡が取れるだろう。

215今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/02(水) 21:44:34
>>213(ヨロズさん)
>>214(GM)

「わーっ、コレクションしてるんですかっ!?」
「いいなあ、私もスマホ、もう一つ欲しいかも」
「片方しか使わなくなりそうだけど」

大量の携帯は、流石に驚いた顔になった。
ともかくマスキングテープで飾ったスマホを出す。
それから電話番号を聞いて、アドレス帳を増やす。

「タマキさん見つけたら電話しますね」
「近くにある物とか」「地名とか? 教えますんで」
「カレンさん、それじゃまた!」

「……さてっ」
「行きましょうか、芽足さん」
「先生は、一旦おしまいでお願いします」

カレンさんが行ったら、動き出そう。
そこは芽足さんもきっと同じ気分じゃないかな。

それととりあえず先生は解除しておくことにする。
傷ついた感覚は、先生を出してなくても分かるし。
もしかしたら、出してるせいで、目立つかもだし。

216ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/02(水) 23:38:34
>>214(GM)
>>215(今泉さん)

「ええ、ありがとうございます」

カレンから教わった番号を自分のスマートフォンに登録する。

「それではいきましょうか、今泉さん」

スマートフォンをバッグにしまい、麓へ向かう。

217『一斤染めの夢』:2019/01/04(金) 00:21:02
>>215 (今泉PC)
>>216 (ヨロズPC)

カレン:「コレクションっていうか……あはは……知らない方がいいことってあるよね」

そんなことを言って笑って、カレンがポケットに携帯を突っ込んだ。

カレン:「あ、言い忘れてた。タマキってよく寝ちゃう子なんだ。どこかで昼寝してるかもしれない」

「起こしてもいいけど気をつけて! あの子、癇癪持ちなんだ!」

カレンの傍に小さな地球儀のヴィジョンが浮かび、足が地面から離れる。
そのまま太陽に近づこうと飛び上がり、止まってから前方に進んで行った。

『ワカリマシタ。何カアレバ呼ンデクダサイネ。力ニニナレルカモシレマセンシ』

『コール・イット・ラヴ』が消える。
そして、二人は長い下り坂を降りていった。

■■■■■■

白い塀に囲まれた白い建物。
恐らく住居なのだろう。
建物が増えるにつれて人の数も増えていく。

「あら、こんにちは��」

「元気かい? あ、ビスケット食べる?」

「このパンうちの新商品なんだけど貰ってくれるかい? シキョーヒンってやつさ」

なんというか……人がすごく絡んでくる。
目が合ったら声をかけられるか、頭を下げられるのが常だ。

目の前には人だかりが見える。
塀がなくなった道は商店街のようだ。
聞き込みをしたりや商店を覗いてみるのもいいかもしれない。

218今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/04(金) 02:15:56
>>216(ヨロズさん)
>>217(GM)

「カンシャク持ち、ですって芽足さん」
「どうします?」「もし寝てる所を見つけたら」
「起こさずに運んだ方がいいのかな」
「フツーに難しいとは思いますけども」

芽足さんは人を抑えたりできるのかな。
先生はそういうの、あんまりしてくれない。

とにかく今は『商店街』だ!

「あっこんにちは」「フツーに元気です」
「もらっていいんですかっ! いただきますね」
「ビスケットも」「パンも!」

挨拶は返す。それがフツーだ。
もらえるものはもらっておく。
食べるのは今はやめておく。
お腹空いてるわけでもないし。

「にぎやかな町ですね。人が良すぎるってこれかあ」

          キョロ      キョロ

芽足さんに話しかける。
監視カメラとかはない感じらしいけど……
それ以外の『機械』とかはフツーにあるのかな?
電信柱があれば分かりやすいんだけども。
 
「あのーっ、すみません」
「ふもとの……えーっと、海の方に行きたいんですけど」

「この道、まっすぐで良いんですかねっ」

それから一応、通りがかった商店とかで軽く聞いてみよう。
あとから違いました、っていうフウになってもいやだと思う。
こっちから話しかけたらどうなるのかと、店の様子も気になるし。

219ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/04(金) 20:43:16
>>217(GM)
>>218(今泉さん)

「コレクション、ですか」

    ワガドウホウ
「確かに携帯電話はカッコいいですからね」ウィーン
「多岐にわたる仕事も正確ですし」

なぜか得意げに頷きながらタマキに関する注意事項を聞く。

「起こさずに運ぶのは私は得意ではありません」
「カレンさんを呼んだ方が良いと、私は思います」
「ともかく、行きましょうか」

『コール・イット・ラヴ』が消えるのを確認しながら坂を下っていく。


────

「いただきます」ウィーン
「ええ、良好です」シャキーン
「お気づかい感謝します」プシュー

人々に順序良く正確に対応するヨロズ。


「さて、この島が『住民が人が良すぎる』『防犯カメラが必要ない』ということは」モグモグ

「小さな女の子が一人でいたら、気にするはずですよね」
「だから、『タマキさん』の事を尋ねたら」
「『あっさり教えてもらえる』か『例外的な対応をされる』のどちらかだと思います」

住民からもらったパンを食べながら今泉に話しかける。

「ですが、そうですね。まずはいろいろ質問してみましょうか」

今泉について歩き、今泉に質問された住民の様子を伺う。

220『一斤染めの夢』:2019/01/04(金) 23:09:19
>>218 (今泉PC)
>>219 (ヨロズPC)

今泉が声をかけたのはクレープ屋だった。
白基調の綺麗な制服の店員。
即ち、ウエイターの女性が二人。
短髪の女性がテキパキと客をさばいていく。
もう片方は調理担当なのか黙々とクレープの生地を焼いていた。
今泉の言葉に答えたのは調理担当の女性だ。
相方とは対照的に長い髪をポニーテールにまとめていた。

ポニー:「いらっしゃい! ってあらら、お客さんじゃない感じかな?」

「海? うんうん、ここの坂をぐーって下りてったら海に着くよ」

「綺麗だよー今の時期ならまだ泳げるかなー」

街の中に電信柱らしきものはない。
ただ文明的な生活をしていそうではある。
一応スマホの地図アプリが起動したからそういう通信が不可能ではないのだろう。
このクレープやが営業できる程度には設備もある。

ポニー:「他になにかあるかな? お姉さんお話聞くよ」

短髪:「バッカお前、トッピングそれじゃねえバカ!」

ポニー:「え? ほんとー? あ、ホントだー。あはは」

短髪:「お前追加の生地は?」

ポニー:「もうあるんだなーこれがー……あ、これいる? どうせ出せないし」

221今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/04(金) 23:34:27
>>219(ヨロズさん)
>>220(GM)

「そうですねえ、例外っていうのは怖いですけど」
「見た感じ『フツー』の人たちに見えますし」
「どんどん聞いても良さそうですね」

芽足さんに返事して、クレープ屋さんと話す。

「あっ、お客さんでもあります!」
「ちょうどクレープ、食べたくって」

甘いものは美味しい。
フツーに好きだ。

「へぇ〜、いいですねえ」
「芽足さん、耐水性とか大丈夫ですよね?」

芽足さんに冗談を言う。
ロボジョークって感じだ。
それにしても。

「あ、そもそも私、水着持ってないやっ」

……『泳げる』?
それ、フツーじゃない気がする。
今って、冬じゃなかったっけ?
ここは日本とは気候も違うってこと?

「他だと」「えーと、『小さい女の子』見ませんでした?」
「これこれこういう見た目なんですけど……」

タマキさんの見た目を教えて、聞いてみる。
知ってたら話が早いけど、まあフツーに知らないかも。

「わ! いただいてもいいんですかっ」
「……あ」「芽足さん、これいります?」

「芽足さんがいるなら私、新しく好きな味買いますけどっ」
「私はそっちでも嬉しいんで、どっちでもどうぞ!」

クレープは貰うけど、芽足さんも欲しいかもしれない。
もし欲しそうならあげちゃって、自分の分は自分で買っちゃおう!
いらなそうとか、芽足さんこそ何か別の味が欲しそうなら、これは私が食べちゃえ。

222ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/04(金) 23:52:05
>>220(GM)
>>221(今泉さん)
>「へぇ〜、いいですねえ」
 「芽足さん、耐水性とか大丈夫ですよね?」

「ええ、勿論」
「耐水性は『我々』にとって長い間、課題ではありましたが」
「それも今や昔、です」ウィーン

回答するヨロズ。

今泉が店員と会話している間に店内に視線を走らせるヨロズ。
パソコン、或いは固定電話の様な通信機器を探しているようだ。

「クレープは、結構です。先程パンを頂きましたので」
「どうぞ、今泉さん」

「ところで、店員さん」
「あなたたちはいつからこちらにいらっしゃるのですか」

今泉の質問とは別に、ヨロズも店員に問う。

223『一斤染めの夢』:2019/01/05(土) 00:57:30
>>221 (今泉PC)
>>222 (ヨロズPC)

ポニー:「たい……すい……? 人、ん?」

そんな風に小首を傾げてから、今泉の手に向かってクレープを差し出した。
トッピング間違えで売れない品物。
リンゴのソースにシナモンパウダー。
それからちょっぴりのホイップクリームを添えた一品。
甘い香りがほのかに漂う。

ポニー:「小さい女の子……うーん、見たことあるかもだけど、見かけるところバラバラだしなぁ」

「ランちゃんなんか知ってる?」

短髪:「ん? あぁ、商店街とか海とかでたまに見かけるよな。他人の家の子か?」

ポニー:「ややや。あの子、駅から来たんじゃないの?」

短髪:「駅? お前それ本気で言ってんの? あ、いらっしゃーせー」

ポニー:「ホントホント。信じられないけど、話してるの聞いたもん。はい、イチゴとチョコソースのクレープでーす」

店内を確認するヨロズ。
壁に固定電話の受話器が掛けられているのは見える。
パソコンは見つからない。
電話での注文も受け付けているのだろう。

ポニー:「え? いつからって、いつから? 生まれた時から、だけど?」

224今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/05(土) 01:30:37
>>222(ヨロズさん)
>>223(GM)

「流石、最新鋭ですねえ」

冗談っぽく、返事しておく。

「駅? フツーじゃないんです?」
「私、この辺はあまり詳しくなくって」

ここが島なら、駅なんてある理由が分からない。
だからフツーじゃないんだろうけど、一応聞こう。

ここの出身じゃないってバレそうだけど。
まあ、それは道を聞いた時点でバレてるよね。

「それじゃあ遠慮なく!」
「ありがとうございますっ」

とりあえず、クレープを受け取って。

「いただきまーす」

        ムシャムシャ

食べてみるのだ。

味は、フツーなのかな?
においはアップルパイみたいで美味しそうだ。

「芽足さん、じゃあこのまま海行きますかっ?」

海でも見かけるみたいだし、それが良い気はする。

225ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/05(土) 13:25:41
>>223(GM)
>>224(今泉さん)

「……」

店内の固定電話を見るヨロズ。

(会話の傍受が手掛かりにならない事も無いですが……)

『ボーダー・リーヴァー』での『潜伏』を断念し、店員に向き直る。


「……『駅』、ですか」ギュインッ
「もう少し詳しく教えて頂けますか」


新しく現れた単語『駅』に反応する。
『駅』に関しての更なる情報を得ようとしている。


>「芽足さん、じゃあこのまま海行きますかっ?」

「ええ」
「このまま、特に優先すべき行き先がなければ行きましょう」

肯定する。

226『一斤染めの夢』:2019/01/05(土) 21:31:44
>>224 (今泉PC)
>>225 (ヨロズPC)

ポニー:「フツーじゃない? え? あ、外からの人なんだ。そうでしょ? たまに居るよね、そういう人。うんうん」

勝手に納得したように頷いている。
外からの人。
そう彼女は言ったがその様子は前までと変わらない。
特に驚くでもなく、特別な感情を抱く様子はなく。
物珍しいものでは無いらしい。

ポニー:「えっと、駅の話だったよね? この島には駅がないの……島だしね」

「でもね、本当はあるかもってみんな思ってる。私もあの子も、ね」

存在しない駅。
しかし、住人はその存在を信じている。
短髪のウエイターの手が一瞬止まり、視線がこちらに向けられる。
小さく頷き、ポニーテールの女性の言うことを肯定したあと、視線を外してまた仕事に戻る。

ポニー:「だからその女の子が駅から来たって話を聞いて、びっくりしちゃった。だってそれってお城から来ましたって言われてるみたいで、現実感ないなーって」

「けど本当だったら凄いよね! 皆探してるんだよ、駅。いろんな人が探して手がかりがあるのかないのかって駅から来たんだよ!?」

だんだん興奮してきた。

ポニー:「駅がある方がフツーじゃないんだよー! でもその駅から来たってすごくなーい!?」

このままだと長引くかもしれない。
切り上げて海に向かうのもいいだろう。
何か聞きたいことがあるなら聞くのもいい。
もちろん、駅についてでも。

227『一斤染めの夢』:2019/01/05(土) 21:37:13
>>226

「あ、お代はいらないよー」

クレープのことらしい。
柔らかい甘みが今泉の口の中に広がる。
あっさりとしたリンゴソースには細かく切られたリンゴの身が入っており、シャリシャリしている。
シナモンの香りと共に食欲を大きくしてくれるスパイスだ。
滑らかな口当たりのホイップクリームは主張し過ぎずクレープの味に変化をもたらしてくれていた。

228今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/05(土) 22:39:00
>>225(ヨロズさん)
>>226-227(GM)

「あ、わかりますっ?」
「私も外から来たんだと、思うんです」

外と中って関係なのかは分からないけど。
とりあえず、言って問題はないみたいだ。

「そうですね……すごいと思います」
「無いはずのものがあるなんて」
「とっても、フツーじゃなくって」

「駅なんて、あったらすぐ分かりそうですしねえ」
「誰も見つけられない駅から来た……うーん」

この人たちも、外に出たいのかな。
駅を見つけたら、私たちも帰れるのかな。

「あっ、タダでいいんですかっ!?」
「ありがとうございます! 美味しいですね〜これ」

           ムシャムシャリ

クレープはフツーに美味しい。
味覚があってよかった。

「それじゃあ、私たちはとりあえず海に行ってみますね!」
「もし後でここに戻ってきたら、またお話聞かせてくださいっ」

駅についていろいろ聞いてもいい。
手掛かりにはならなくても、噂とかを聞いてもいい。

けど、タマキさんは駅から来たんだ。
だからタマキさんを見つければ、駅についてもわかる気がする。
これで『タマキさんを探す』のと『ここから出る』のは一つになったんだ。

229ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/05(土) 23:38:14
>>226-227(GM)
>>228(今泉さん)

「……なるほど。外からの人、たまに居るのですね」

頷きながら言葉を反芻するヨロズ。

「そして、あるかもしれない『駅』」
「どうして『あるかも』と思っているのでしょう」
「無い物を『あるかも』、と」

店員に問いかける。

「今は、簡単に答えていただければ結構です」
「詳しい話はまた、後ほど伺いに来るかもしれません」

「まずは海を、見てきます」

今泉がクレープを食べ終わるのを待ちながら、
スマートフォンを開いて地図アプリを開く。
この島に来た時の位置から動いているかどうか確認しようとする。

「では、ありがとうございました」
「行きましょう、今泉さん」

海へ向かう。

230『一斤染めの夢』:2019/01/06(日) 01:45:35
>>228 (今泉PC)
>>229 (ヨロズPC)

ポニー:「?」

「だって、あるかもしれないから。というか、なんとなくだけど駅って多分どこかにあるんじゃないかって思ってる」

そういう概念らしい。
雲の向こうに天空の城があると信じている、という感覚とは違う。
本気で思っている。
フィクションの中の存在ではなく、現実の存在として駅を認めながらも、見たことは無い。
見たことがないからない、ないと言われてるからない、じゃなく、見たことがないからあるかもしれないという感覚。
いや、本当はもっと別の理由があるのかもしれないが、そういう感じだった。

ポニー:「はーい、行ってらっしゃいー!」

笑顔で手を振って見送ってくれた。
仕事の手を休めないまま、二人が見えなくなるまでり

■■■

海に着いた。
太陽が暖かい。
空気の寒さをカバーしてあまりある暖かみ。
それは不自然なものでは無いが、それでも泳ぐのに適しているかは謎だ。
海は透き通るように青い。
宝石を水に溶かしたようである。

「……」

黒く長い髪。
しかし、カレンとは違い髪には何もつけていない。
いや、というか体格から違う。
高校生くらいの体。

「……」

浜風を受けながら髪を撫でる。
白い肌。
波打ち際に立って、足首あたりまで波を受けている。
そして、特に目を引くのは彼女の右手に握られた『ショットガン』
明らかな異物。
それはスタンドなのだと質感で理解出来た。

231今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/06(日) 01:59:28
>>230

「なんだかおとぎ話みたいですねっ」

ジュブナイルっていうのかな。
この島自体がそんな感じだ。
本が作った島だから?

そして私達は海に着いた。

「うわーっ、綺麗な海ですね!」
「それに、なんだろ。あったかい」
「テレビで見た『沖縄』みたい」「あ、いや」
「どうせなら『ハワイ』の方がお得ですかね!」

などと芽足さんに冗談を言っていた。
そうしたら、知らない人がいた。
私達と同じくらいの年に見える。
なんだか、綺麗な人な気がするかな。

「……あのーっ、すみませーん」

それで、あれはスタンドだと思う。
先生を出すか迷う。
けど、出してもあんまり意味ないか。

「私達」「人、探してるんですけど」
「ここで『小さい女の子』見かけませんでしたかーっ!」

とりあえず……いきなり驚かせたら撃たれたりするかも。
駅とか、外とか、銃とかには触れず、それ以外で聞きたい事を聞く。

232ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/06(日) 13:40:28
>>230(GM)
>>231(今泉さん)

>「だって、あるかもしれないから。というか、なんとなくだけど駅って多分どこかにあるんじゃないかって思ってる」

「ふむ……そうですか」

店員の目を見据えながら、応えるヨロズ。
それ以上追求することなく、海へ向かおうとする。

道中、スマートフォンを取り出して地図アプリを起動する。
この島に来た時に示された位置から移動しているか確認しようとする。


────

「ええ、綺麗で『いい海』ですね。理想的な『海』に近い」
「冷たさや厳しさよりも、温かさや美しさが全面に現れている」

明るい様子の今泉と言葉をかわしながら
他の島が見えないか、周囲を見渡そうとするが

「……」

『ショットガン』を握った少女を確認すれば
少し腰を落とし、身構える。
右手は身体の横、指先をピンと伸ばし
左手はバッグの中でスマートフォンを持つ。

今泉の問いかけに付け加える。
「私は『ヨロズ』と申します」
「あなたのお名前を教えて頂いてもよろしいですか?」

相手の返答を待つ。

233『一斤染めの夢』:2019/01/06(日) 20:02:51
>>231 (今泉PC)
>>232 (ヨロズPC)

スマートフォンの地図アプリに表示される座標は、やはり安定しない。
星見駅の近くにいる事実だけは変わらない。
星見駅の周囲から逸脱しない程度のブレが起きている。
現在位置を表す地図はやはり瞬間移動するように飛んでは消えてを繰り返す。

■■■

「あら、何かしら」

「そゆなに身構えられるとこちらも緊張してしまうわね。それとも、どこか体の具合が悪いのかしら」

女性が振り返る。
鋭い目。
薄く笑み、落ち着いた雰囲気のある人だった。

「私は小鍛治明(こかじあきら)」

「ヨロズさんと、貴方は?」

今泉に声を投げかけた。

「それと小さい女の子……見た気もするけど。どうだったかしら、思い出す必要があるわね」

そういった所で、着信音が鳴る。
出どころは小鍛治明だ。

「……出てもいいかしら?」

234今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/06(日) 21:42:31
>>232(ヨロズさん)
>>233(GM)

銃を持ってるんだし警戒はすると思う。
けどそうだ、こっちが見えてるのは分からないんだ。

「私は今泉 未来(いまいずみ みらい)です」
「思い出すまでフツーに待ちますよ!」
「海って、ちょっと久しぶりだし」

海が久しぶり、っていうのは私が外から来たから。
この『島』なら、それはフツーじゃないと思う。
だって、こんなに街と海が近いんだから。

……電話の音。
私のじゃない。

「お電話ですか? どーぞどーぞ!」
「私は……砂の城でも作っておきますねっ」

座り込んで、砂を集め始める。
待てる、ってことが分かりやすいと思う。

「あっ、芽足さんも一緒に作ります?」
「何か別のことのがいいかな」「水遊びとか」

235ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/06(日) 23:01:07
>>233(GM)
>>234(今泉さん)

ヨロズはスマートフォンの反応に変化は無い事を知る。

「手掛かりは、まだ少ないですね」
「……タマキさんを探せば解決、するといいのですが」


───

「調子は悪くありません、ええ」
「電話、どうぞ」

注意深く『小鍛治明』を見ながら言葉を返す。

(『ボーダー・リーヴァー』で彼女のスマートフォンに『潜伏』すれば)
(今後の行動で優位には立てるかもしれない)
(通話中の隙を狙えば、高確率で成功するだろう)
(しかし、その行動が原因で明確に『敵対』する可能性も、あり得る)

結局、そのままの体勢で彼女を見ていたが──

「ええ、砂の城、作りましょうか」

スマートフォンをバッグにしまい、左手をフリーに。
顔を小鍛冶に向けたまま腰を落として、左手で砂を集める。
その動きは人間としては少しだけ不自然で、何となくロボットぽかったかもしれない

236『一斤染めの夢』:2019/01/07(月) 00:01:24
>>234 (今泉PC)
>>235 (ヨロズPC)

「そう、申し訳ないわね」

「……そ。貴方たちはそういう人なのね。いい事よ。親切も警戒も」

そう言って通話を開始する。
依然、右手にはショットガン。
何を思っているのかは分からない。
ただ、解除はされなかったという事実がある。

「もしもし、ええ、相も変わらず変な島よ」

「それにしても昨日はごめんなさいね、急に電話をしてしまって」

「ふふ、声が聞きたかったからなんていうのは、もっと親しい女の子に言ってあげなさいな」

にこやかな雰囲気だ。
リラックスしている。

「ええ、来て欲しいのよ。正直困ってるわ。もう九日目だし」

「円山さん? ……そう、分かったわ」

通話終了。

「……ごめんなさいね、お待たせして」

「ええっと女の子の話よね?」

「何度か見た事があるわ。街中を駆け回ったり、どこかで昼寝をしていたりしてたから印象に残ってるわ」

「ええっと海小屋のあたりかしら……案内するわ」

237今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/07(月) 00:28:44
>>235(ヨロズさん)
>>236(GM)

「そこもうちょっと砂盛りません?」
「屋根の形を整えたいというか」
 
       バサバサ

砂の形を整えてたら、電話が切れた。

「……あ、お電話終わりましたっ?」

九日目。
私達よりずっと長い。
でも、それだけ長い事生きてるんだ。
汚れてたり、突かれてたり、充電切れてたりもしない。

「いえいえ、大丈夫ですよ」
「友達との電話ってフツーに大事ですし」

「それで、そう、女の子なんです」

知らないかも、と思ってたけど。

「えっ!? ほんとですか! 是非案内お願いします」

「見つかると良いんですけど」
「他に手掛かりも、少ないですしねえ」
「海小屋でかき氷でも食べてたらいいな、タマキさん」

芽足さんに声を掛けつつ、小鍜治さんに着いていく。
海小屋もあるんだ。ビーチボールとか売ってないかな? そんな場合でもないか。

238ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/08(火) 00:42:39
>>236(GM)
>>237(今泉さん)

「こんな、感じでしょうか」

砂の城を見ずに作りながら(勿論あまり出来は良くない)
小鍛冶の言葉を聞きとる。

通話が終われば、今度は今泉と小鍛冶のやり取りを無言で聞く。


「……案内していただけるのであれば、助かります」

話を聞き終えれば、小さく頷いて同行する。

239『一斤染めの夢』:2019/01/08(火) 03:23:13
>>237 (今泉PC)
>>238 (ヨロズPC)

砂の城の建設。
通常の城では考えられないスパンでの建築は小さなサイズと砂浜という材料が潤沢である環境あってこそだ。

「思うのだけれど、普通はこの時期にも海小屋ってやっているものなのかしらね」

「シーズンオフですもの、人が来ないからやらないのが普通じゃなくて?」

「……ここで普通ということが通じるのかは知らないけど」

手の中からショットガンが消える。
波打ち際の方まで小鍛治が歩いていく。
裸足のまま二人に近づき、方向転換。
向かう先には木造の建物があった。
あれが海小屋なのだろう。
隣には寂れたレンガ造りの建物だ。

「いるといいわね」

240今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/08(火) 03:41:50
>>238
>>239

「どうなんでしょうね」「開いてたらいいなあ」
「町の人が、海開きしてるみたいに言ってましたし」

              ざっ…
 
        ざっ…

「ここはフツーじゃなさそうですし」

スニーカーで砂浜を歩いていく。
帰ったらちゃんと洗わないとだ。

「あ、お城はこのままにしときましょう!」
「良い感じになりましたねえ」

砂の城を背にして、海小屋へ。
あれは壊れたら先生でも直せなさそうだ。
壊れるまでが砂の城、なのかもしれないけど。

「ここですか〜。フツーの海小屋ですね」
「横は……物置とかかな」

「それじゃ、行きますか芽足さんっ」
「小鍜治さん、案内ありがとうございました!」

とりあえず海小屋の様子を見てみる。
何か売ってても、タマキさんがいるか見てからかな。

何も無さそうなら、横の建物も見る事になるかも?

241ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/09(水) 00:00:20
>>239(GM)
>>240(今泉さん)

『警戒』を緩めるヨロズ。
小さく息を吐き、手に着いた砂を払い、言葉を発する。

「さあ、どうでしょう、か」
「暖かくて綺麗な水場があると」
「何故か『人間』は泳ぎたくなるらしい、ですし」ギュインッ

上半身をぶらさずに真っ直ぐに立ち上がって見せると
『ショットガン』が『消えた』事もあってか、
少しリラックスした様子で言う。

「案内、感謝します」
「あなたの目的が何かは知りませんが」
「双方にとっていい結果が待っている事を望みます」

そう言いながら見据えた先には木造の海小屋とレンガ造りの建物。
カレンの探し人は、そして今泉とヨロズの帰還方法は
この先で待っているのだろうか。

242『一斤染めの夢』:2019/01/10(木) 00:16:55
>>240 (今泉PC)
>>241 (ヨロズPC)

「一応海小屋もやってるみたいよ」

「海の水は暖かかったし……さむさとはふつりあいなほどに」

海小屋は営業中らしい。
砂の城を背にし、歩き出す。
形あるものはいつか崩れる。
先生は傷つくものを認識できても、天珠を全うするものは分からない。
もしかしたら、崩れる砂の城は破壊ではなく、ひとつの終着なのかもしれない。

「私の目的? ここから出ることよ。もう出る方法というか目処のようなものもたってきてるし」

「それじゃあ頑張ってね」

海小屋の窓から中をのぞくと、カウンターの中に店員らしき男性。
扉の前には休憩中の看板が立っている。
レンガの建物の方は高い位置に窓があってのぞけそうにない。
どちらの扉も鍵はかかってなさそうだ。

243今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/10(木) 01:06:26
>>241(ヨロズさん)
>>242(GM)

「あは、芽足さん『人間』に詳しいですねっ」
「確かに、泳ぎたくなってきたかも」

芽足さんに冗談言ってたら、海小屋は開いてた。
それに……レンガの建物も。

「とりあえず、行ってみましょうか!」

「手分けとかします?」「うーん、でも」
「フツーに一緒に行った方が安全かな」
「タマキさんが暴れ出した場合とかに」

建物が二つでこっちは二人。
先生も入れたら、三人だけど。
でも、わざわざ分かれる事も無いよね。

「海小屋は店員さんしかいない、ですねえ」

窓から見た感じ海小屋にはいなさそうだ。
それなら、後で良いんじゃないかな。
先に店員さんに話を聞くのはアリかもしれないけど。

「それにしても……」「『出る方法』、ですか」

小鍛治さんの言ってる事も気になる。
あとで聞いてみたいけど、教えてくれるかな。

「タマキさんを見つけたら、私達もきっと分かりますよねっ!」

そういうわけで、芽足さんが止めないならレンガの建物に近付く。
そしてほんの少しだけドアを開けて、中の様子を見てみる。

「……お邪魔しまーす」

                 ソロォォ〜〜〜〜〜・・・

244ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/10(木) 23:15:09
>>242(GM)
>>243(今泉さん)

>「私の目的? ここから出ることよ。もう出る方法というか目処のようなものもたってきてるし」

「……そう、ですか」
「私も脱出は望んでいますが、その前にやる事がありますので」

淡々と告げ、小鍛冶と別れる。


「ええ、詳しいですよ」

「『人間』と良い関係を築くことは」
 ロボット
「 我々 にとってとても重要なことですから」

今泉の言葉に答えながら、建物へと進んでいく。

「出る方法とタマキさんを探すことは『繋がっている』と考えます」
「ただ、そうでなくとも、私はタマキさんを、カレンさんの元に連れ戻します」
「そう、したいので」

手についた砂を払い
真っ直ぐに建造物を見ながら、告げるヨロズ。


「そう、ですね」
「二人で行動し続けた方が、良いと思います」
 ・・・・
「少しだけですが、私にも『物理的制圧力』がありますので」
「一緒に居た方が、安心かと」

両腕を指先までピンと伸ばしながら
今泉の背後から、煉瓦の建物の中をのぞこうとする。

245『一斤染めの夢』:2019/01/11(金) 01:44:18
>>243 (今泉PC)
>>244 (ヨロズPC)

「そう、私にはその子たちのことは分からないけど」

「大切なことね」

「頑張ってね、お嬢さんとロボットさん」

そう言って小鍛治明は笑った。

レンガの建物に鍵はかかっていない。
ゆっくりと開く扉。
太陽が窓から光を投げ込んでいる。
整備されていない内部。
奥にはたくさんの木箱が積まれて、いくつかの山が出来ていた。
その一つの中に誰か乗っている人がいた。
それはカレンの言っていたタマキの特徴に合致していた。

?:「……」

木箱の上で横になり、体を丸めて寝ているらしい。

246今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/11(金) 02:06:04
>>244(ヨロズさん)
>>245(GM)

「ええ、頑張ってみます」「それじゃあまたっ」

小鍛治さんに別れを告げた。
帰りに会うかもしれないけど。

「私達も良い関係を築きましょうね」
「明日お弁当一緒に食べません?」

今までそこまで仲良しでもなかった。
けど、こういうのはいい機会なのかも。
明日帰れてるのは、信じたいことだ。

「あはっ」「私も、そう思いますよ」
「困ってる人を助けたいのは、フツーですもんね」
「人間でも、ロボットでも……ねっ」

そして……私はドアの中を覗く。

「……私も先生も『制圧』とかは苦手ですので」
「あ、私が叩いたり蹴ったりは出来るけど」

先生は、まだ出さなくっていい。

「芽足さん、いざという時はお願いします」「……あっ」

『修理』はいくらでもする。
それが先生の能力だから、フツーだけど。

「……!」

        しーっ

口元に手を当てて、静かにのサイン。
あれ、どう見てもタマキさんだよね。
寝てる。起こしたらまずいんだよね。

「……どうします、芽足さん」
「とりあえず、『カレンさん』呼びます?」

自分達で起こすのは、ちょっと不安だ。
スマートフォンを出す。ついでにマナーモードにしておく。

247ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/13(日) 01:24:56
>>245(GM)
>>246(今泉さん)

「ええ、フツーです」
「それでも、『困っている人を助けたいのはフツー』と」
「言える貴方を、私は好ましく思います」

小さな笑みを今泉に向けて応える。


「……」

そして建物の中に、『タマキさん』は居た。
聞いていた特徴とは合致しているが、
『白い本』を持っているか確認する為に凝視する。

「そうですね、カレンさんを呼んでみましょうか」

小さな声で答えると、建物の中を見ながら三歩後退し、
スマートフォンを取り出して、カレンに電話をかける。

248『一斤染めの夢』:2019/01/13(日) 02:35:39
>>246 (今泉PC)
>>247 (ヨロズPC)

普通。
それを通すのは普通でありながら時に難しい。

タマキ:「……んん、カレン……」

箱の上で寝返りを打つ。
落ちそうになるが、ギリギリのところで持ちこたえている。
服の一部が膨らんでいる。
上着の中に本を入れているらしい。
本の形が浮き上がっている。

カレン:「はいはーい。タマキ見つかった? 今どこ? すぐ行くよ」

249<削除>:<削除>
<削除>

250今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/13(日) 03:17:20
>>247(ヨロズさん)
>>248(GM)

「あはは、そうですかねえ」

「でも」

だって私は、フツーにしてるだけだから。
それがフツーだと思うから、それをするんだ。

「芽足さんがそう言ってくれるなら」
「それは」「うんっ」「フツーに嬉しいですねっ!」

フツーの事をして、みんなと、フツーに楽しく生きるんだ。

「……あはっ」

嬉しいって気持ちで、絶対間違いない。

「外で『合図』とかしてた方がいいんですかね」
「お〜〜い、って大きく手を振るとかかな」

カレンさんへの電話は芽足さんに任せて、
私はタマキさんの様子を見ておくことにする。

「カレンさんが空から見やすいように……あ」

そしたら。落ちかけてるし。

「そんな場合じゃ、なさそうですねこれ!」

タマキさん……落ちたら流石に大変な事になるよね?
私もベッドから落ちて起きたら痛くて、多分嫌な気持ちだと思うし。

「先生、タマキさんが今にも落ちて怪我しそうなんですけど」
「落ちそうになったら支えてあげる、とか出来ますかっ!?」

どうせ危ないなら先生に出てもらっておく。
能力とは関係ないけど、お願い出来たりしないかな。

あと、もちろん声は抑えてるし、それが原因で起きたりはしないようにする。

251ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/13(日) 21:53:48
>>248(GM)
>>250(今泉さん)

>カレン:「はいはーい。タマキ見つかった? 今どこ? すぐ行くよ」


「海小屋の隣にあるレンガ造りの建物です」
「お願い、します。これで解りますか?」

短く答えながら、今度は前方に足を進める。

「この距離では、無理です」
「直接、受け止めるしかありません」


マイクから口を離すと、スマートフォンを渡しながら今泉に小声で告げる。

「近づきます」

足音に注意はしながらも速足でタマキさんに近づく。
なにかあればすぐに、『ボーダー・リーヴァー』を『起動』出来るよう、
右手を前に突き出しながら。

252『一斤染めの夢』:2019/01/14(月) 00:54:56
>>250 (今泉PC)
>>251 (ヨロズPC)

カレン:「オッケー。ジェット機ぐらいのスピードで向かう」

電話口から風を切る音が強くなって伝わる。
そして速足で近づくヨロズ。

『コレハ……』

現れる『コール・イット・ラヴ』

『私モ、行キマショウ』

先生は先生だ。
生徒の頼みを無下にはしない。
本体であろうとなかろうと、先生は優しい。
タマキとヨロズの距離が約1mといったところで、彼女の体が傾いた。
落ちる。
高すぎることはないが、それでも落ちることに変わりはない。

253今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/14(月) 13:47:58
>>119(ヨロズさん)
>>120(GM)

「先生流石っ! 戻ったらすぐ宿題やります!」
「あと予習と復習も」「国語も後回しにしないし」

先生は自分で動いて治すことが能力。
私が勝手に動かしたり、そういうのは出来ない。
でも『先生』として必要なお願いは聞いてくれる。
分かってはいたけど、ありがたいと思った。

「この距離からじゃそれこそ……」
「私が割って入っても邪魔になりますよねえ」

「芽足さん、先生っ、お願いします……!」

先生は速くて、きれいな動きをする。
きっとタマキさんを優しく受け止めてくれる。

「私は」

じゃあ、私は何をするの?ってことになる。
フツーに考えて何もしないのはありえない。

「外にいます」

でも、『何も出来ない』なら無理にやる事はない。
走っても投げても叫んでもフツーに意味がない。
外に出て、扉を手で押さえ開けっぱなしにしておく。

「先生は私が見てなくても、先生ですけどっ」
「私が寝ちゃったりしたら帰っちゃいますもんね!」

タマキさんの寝起きがどんなものかは知らない。
けど、いきなり『攻撃』してくるかもしれない。
その攻撃は『眠らせる』ようなものかもしれない。

先生だけなら……きっと、避けられると思う。
けど私がそれに当たって気絶したら先生は消える。
だから二人にお任せして、外にいるのが正解だ。
もちろん10mを超えちゃいそうならやめておく。
その場合、建物の中からドアを開きっぱなしにする。

254ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/01/16(水) 01:09:51
>>250
>>251
「この距離ならばなんとかなる、ですかね」
「『先生』、よろしくお願いします」

「『ボーダー・リーヴァー』」
パカァッ
ドバシュゥッ

ヨロズの右人差し指が真っ二つに割れ、中からコードが射出される。
狙うはタマキの衣服。

「『巻き取り』」

無事に刺さったのであれば、巻き取りながら右腕を引く。

「私では、優しく受け止められないかもしれませんので」

コードで引っ張って、タマキを導く先は『先生』だ。

255『一斤染めの夢』:2019/01/16(水) 04:34:40
>>253 (今泉PC)

『イイ心ガケデスヨ。ユックリナラ、国語モ問題ナク、解ケルハズデス』

今泉はヨロズと先生に対応を任せて扉へと向かう。
扉に手がかかり、それを開いた瞬間。

カレン:「よっ……と」

何かが外から降ってきた。
砂浜の砂が少し浮き上がり、扉の向こうにカレンがいた。

>>254 (ヨロズPC)

『承知シマシタ』

『ボーダー・リーヴァー』が伸びる。
素早く精密なそれはタマキの服に刺さり、巻き取りを開始する。
引っ張られるように動くタマキを『コール・イット・ラヴ』が受け止めた。
どちらも人間離れした挙動が可能であったが故に、タマキの落下は驚くほど安全に実行された。

>>ALL

カレン:「タマキ……! やっと会えた……!」

思わずカレンの顔から笑みが零れた。
嬉しそうに『コール・イット・ラヴ』に抱かれたタマキに駆け寄る。

タマキ:「……ん」

ゆっくりとタマキの目が開く。
それと同時に扉の前に人影が現れる。
今泉にはそれが誰だか分かった。

「……」

小鍛治明だ。
近くには和服を着た少年と、作務衣の女性がいる。
その二人は今泉たちの記憶にはない人物である。

256今泉『コール・イット・ラヴ』:2019/01/16(水) 22:37:26
>>254(ヨロズさん)
>>255(GM)

「わぁーっすごいですっ、芽足さん、先生!」
「約束はフツーにちゃんと守ります」
「今日は国語からやります!」「ほんと、ですよ」

先生たちが頑張ってくれた。
それに、ちょうどカレンさんも来たみたいだ。

「……カレンさんっ」

感動の再会、ってやつなんだろうな。
私のことじゃないけど、きっと私も感動だ。

「いや〜、よかったですねえ」
「お二人が再会できて」

それを扉の前で見守っていたら、人が来た。
小鍛治さん……と、誰だろう? 外の知り合い?
それとも、この町に住んでる人? 謎だ。
ドアの傍に戻って、話しかけてみることにする。

「えーっと、はじめまして」
「ですよねっ」「小鍛治さん以外のお二人は!」

3人の目当てはタマキさんの本、なのかな。
それともこの建物自体に何か用があるのかな。

「小鍛治さん、案内ありがとうございました」
「おかげで探してた人が見つかりましたよ〜」

「それで」
「みなさんもこの建物に用事ですか?」

乱暴な人たちじゃないとは思う。
小鍛治さんが、そういう感じに見えないし。

けど一応気はつけておこうと思った。
もしもの事があったら、一番近くにいるのは私だ。


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